JP2000113454A - 光ディスク記録装置 - Google Patents

光ディスク記録装置

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JP2000113454A
JP2000113454A JP10283801A JP28380198A JP2000113454A JP 2000113454 A JP2000113454 A JP 2000113454A JP 10283801 A JP10283801 A JP 10283801A JP 28380198 A JP28380198 A JP 28380198A JP 2000113454 A JP2000113454 A JP 2000113454A
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JP10283801A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Yoshida
昌義 吉田
Yoshitaka Shimoda
吉隆 下田
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォブル周波数の抽出などに用いられる制御
信号を正確に生成する。 【解決手段】 光ビームの照射レベルが再生レベルに切
り換えられてから記録レベルに戻るまでの再生レベル期
間P内の一定の時点に、一定のパルス幅Tを有するサン
プリングパルス信号SPを生成し、このサンプリングパ
ルス信号SPを用いて、検出信号D1を部分的にサンプ
リングする。このサンプリングによって得られた信号を
用いて制御信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォブルが形成さ
れたトラックを有する光ディスクに情報を記録する光デ
ィスク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−R(Compact Disc-Recordabl
e)、DVD−R(DVD-Recordable)は、情報を1回
だけ記録することができるタイプの光ディスクとして知
られている。また、DVD−RAMは、情報のランダム
な記録および消去が可能な光ディスクとして知られてい
る。これら記録可能な光ディスクのトラックには、ウォ
ブルが形成されている。ウォブルとは、トラックを形作
っているグルーブ(溝)を所定のウォブル周波数でうね
らせたものである。光ディスク記録装置は、光ディスク
からウォブル周波数を検出し、このウォブル周波数に基
づいて、光ディスクの回転数の制御などを行う。
【0003】光ディスク記録装置は、光ディスクのトラ
ック上にピットを形成することにより、情報を光ディス
クに記録する。即ち、光ディスク記録装置は、光ピック
アップから光ディスクに向けて光ビームを照射し、この
光ビームの照射レベルを、光ディスク上に記録する情報
に対応したパルス信号に従って切り換える。例えば、こ
のパルス信号がハイレベルのときには、光ビームの照射
レベル(出力パワー)を記録レベルに切り換える。光ビ
ームが記録レベルで照射されている間は、光ディスクの
トラック上にピットが形成される。一方、このパルス信
号がローレベルのときには、光ビームの照射レベルを再
生レベルに切り換える。光ビームが再生レベルで照射さ
れている間は、光ディスクのトラック上にピットは形成
されない。このように、光ディスク記録装置は、情報を
光ディスク上にピットの有無として記録する。なお、再
生レベルとは、光ディスク再生装置が、光ディスク上に
既に記録された情報を再生するときに照射する光ビーム
の照射レベルとほぼ等しい照射レベルを意味する。
【0004】また、光ディスク記録装置は、光ビームを
光ディスクに照射することによって得られる反射光を受
光することによってプッシュプル信号などの制御信号を
検出する。例えば、光ディスク記録装置は、光ピックア
ップに設けられた4分割光ディテクタによって反射光を
受光し、これに応じて4分割光ディテクタから出力され
る4つの検出信号を用いて演算を行い、プッシュプル信
号などの制御信号を生成する。
【0005】さらに具体的に説明すると、上述したよう
に、光ビームの照射レベルは、パルス信号に従って切り
換えられる。従って、4分割光ディテクタによって出力
される検出信号のレベルもこれに応じてパルス状に変化
する。パルス状に変化する検出信号を用いてプッシュプ
ル信号などの制御信号を生成するのは困難であるため、
光ディスク記録装置は、光ビームの照射レベルが再生レ
ベルのときに得られる検出信号のみを用いてプッシュプ
ル信号などの制御信号を生成する。即ち、光ディスク記
録装置は、光ビームの照射レベルが再生レベルに切り換
えられてから記録レベルに戻るまでの期間(以下、これ
を「再生レベル期間」という)に4分割光ディテクタか
ら出力される検出信号をサンプリングし、光ビームの照
射レベルが記録レベルに切り換えられてから再生レベル
に戻るまでの期間(以下、これを「記録レベル期間」と
いう)はサンプリングした検出信号をホールドする。こ
のようにして得られた信号を用いてプッシュプル信号な
どの制御信号を生成する。
【0006】プッシュプル信号などの制御信号は、光ビ
ームの照射位置を制御するためのトラッキングサーボ制
御および光ビームの焦点距離を制御するためのフォーカ
シングサーボ制御に用いられる。さらに、この制御信号
から、ウォブル周波数に対応した周波数を有するウォブ
ル信号が抽出される。このウォブル信号は、光ディスク
の回転速度を制御するためのスピンドルサーボ制御など
に用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した光ディスク記
録装置において、光ディスク上に記録する情報に対応し
たパルス信号がローレベルに切り換えられてからハイレ
ベルに戻るまでの期間が再生レベル期間に対応し、この
期間の長さによって、光ディスクに形成される各ピット
間の間隔が決まる。また、このパルス信号がハイレベル
に切り換えられてからローレベルに戻る間での期間が記
録レベル期間に対応し、この期間の長さによって、光デ
ィスクに形成されるピット長が決まる。このように、光
ディスク上に記録する情報に対応したパルス信号のパル
ス幅およびパルス間隔によって、再生レベル期間および
記録レベル期間のそれぞれの長さが決まり、そして、光
ディスクに形成されるピット長および各ピット間の間隔
が決まる。
【0008】このパルス信号のパルス幅およびパルス間
隔は、光ディスクがCDまたはDVDの場合、光ディス
ク上に形成されるピット長および各ピット間の間隔を制
限すること、および、トラック間におけるピットの配置
関係を調整することなどを考慮して制限されており、こ
の制限された範囲内において変化する。そして、このパ
ルス信号のパルス幅、パルス間隔が変化すると、これに
応じて再生レベル期間、記録レベル期間の長さがそれぞ
れ変化する。
【0009】ところで、再生レベル期間中に、光ビーム
を再生レベルで連続的に照射し続けると、光ビームが照
射されている領域において光ディスクの反射率が徐々に
変化する場合がある。この場合、再生レベル期間が短い
と、反射率の変化は小さく、再生レベル期間が長いと、
反射率の変化は大きい。即ち、再生レベル期間の長さが
異なると、反射率の変化量が異なる。この原因として
は、記録レベル期間中に光ビームが照射されることによ
って蓄積された熱が、再生レベル期間中に発散し、光デ
ィスクの表面の状態が徐々に変化することなどが考えら
れる。このように光ディスクの反射率が変化すると、反
射光の光量が変化し、これに応じて4分割光ディテクタ
から出力される検出信号のレベルも変化する。
【0010】上述した光ディスク記録装置は、4分割光
ディテクタから出力される検出信号を、再生レベル期間
のほぼ全期間にわたってサンプリングすることによって
プッシュプル信号などの制御信号を生成している。この
ため、検出信号のサンプリング期間は、上記パルス信号
のパルス幅またはパルス間隔の変化に従って変化する。
この結果、上述した反射率の変化に起因する検出信号の
レベルの変化がノイズとなってプッシュプル信号などの
制御信号に混入し、正確な制御信号の生成を妨げるとい
う問題がある。これにより、トラッキングサーボ制御、
フォーカシングサーボ制御およびスピンドルサーボ制御
などの精度を向上させることが難しいという問題があ
る。
【0011】本発明は上述した問題に鑑みなされたもの
であり、本発明の課題は、ウォブルが形成されたトラッ
クを有する光ディスクに情報を記録する場合に、光ビー
ムの反射光を用いて、情報の記録動作を制御するための
制御信号を正確に生成することができる光ディスク記憶
装置に提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ウォブルが形成されたトラック
を有する光ディスクに向けて光ビームを照射することに
より光ディスクに情報を記録すると共に、光ビームが光
ディスクに反射することによって得られる反射光を用い
て情報の記録動作を制御するための制御信号を生成する
光ディスク記録装置であって、第1照射レベルおよび第
2照射レベルを有する光ビームを光ディスク上に照射
し、情報に対応したパルス信号に従って第1照射レベル
および第2照射レベルを切り換えることにより光ディス
ク上に情報を記録する光ビーム照射手段と、反射光を検
出し、この反射光に対応する検出信号を生成する反射光
検出手段と、光ビームが第1照射レベルに切り換えられ
てから第2照射レベルに戻るまでの期間内に、一定の長
さを有するサンプリング期間を設け、このサンプリング
期間内に反射光検出手段により生成された検出信号をサ
ンプリングするサンプリング手段と、サンプリング手段
によりサンプリングされた検出信号を用いて制御信号を
生成する制御信号生成手段とを備えている。
【0013】光ビームが第1照射レベルに切り換えられ
てから第2照射レベルに戻るまでの期間内に、一定の長
さを有するサンプリング期間を設ける。このサンプリン
期間は、光ビームが第1照射レベルに切り換えられてか
ら第2照射レベルに戻るまでの期間の長さが、光ディス
クに記録する情報に対応するパルス信号のパルス幅また
はパルス間隔の変化に従って変化しても、常に一定であ
る。このように一定の長さを有するサンプリング期間を
用いて、反射光に対応する検出信号をサンプリングする
ことにより、光ディスクの反射率の変化に起因する検出
信号のレベルの変化がノイズとなって制御信号に混入す
るのを防止できる。
【0014】例えば、光ビームが第1照射レベルに切り
換えられてから第2照射レベルに戻るまでの期間が長く
なると、光ディスクの反射率の変化に起因する検出信号
のレベル変化が大きくなる。このような場合でも、一定
の長さを有するサンプリング期間を用いて検出信号をサ
ンプリングするため、サンプリングされた検出信号に含
まれる、光ディスクの反射率の変化に起因するレベル変
化を一定量に抑えることができる。従って、情報の記録
動作を制御するための制御信号を正確に生成することが
できる。
【0015】また、請求項2の発明は、サンプリング期
間の長さを、パルス信号の最小反転間隔よりも短くなる
ように設定したものである。パルス信号の最小反転間隔
とは、パルス信号の最小のパルス幅またはパルス間隔を
意味する。サンプリング期間の長さを、パルス信号の最
小反転間隔よりも短くすることにより、光ディスクの反
射率の変化に起因する検出信号のレベル変化がノイズと
なって制御信号に混入するのを防止できる。
【0016】請求項3の発明は、サンプリング期間の開
始時点を、光ビームが第1照射レベルに切り換えられて
から一定時間経過した時点に設定したものである。これ
により、サンプリング期間の開始時点は、光ビームが第
1照射レベルに切り換えられてから第2照射レベルに戻
るまでの期間の長さが変化しても常に一定である。この
ように、常に一定の位置で検出信号をサンプリングする
ことにより、光ディスクの反射率の変化に起因する検出
信号のレベル変化がノイズとなって制御信号に混入する
のを防止できる。
【0017】請求項4の発明は、サンプリング期間を指
示するために、サンプリング期間の長さに対応したパル
ス幅を有するサンプリングパルス信号をサンプリング期
間の開始時点に出力するサンプリングパルス信号出力手
段を、上述したサンプリング手段に設けたものである。
これにより、サンプリングパルス信号出力手段により出
力されたサンプリングパルス信号の出力タイミングによ
って、サンプリング期間の開始時点を特定することがで
き、サンプリングパルス信号のパルス幅によって、サン
プリング期間の長さを特定することができる。
【0018】請求項5の発明は、第1照射レベルを、光
ディスクのトラック上にピットを形成するための照射レ
ベルとし、第2照射レベルを、光ディスクのトラック上
にピットが形成されない状態を維持するための照射レベ
ルとしたものである。これにより、光ディスクのトラッ
ク上にピットを形成するための照射レベルで光ビームが
照射されている期間内に、サンプリング期間が設けられ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明の
実施の形態を説明する。以下に述べる実施形態では、本
発明による光ディスク記録装置をDVD−Rの記録再生
装置に適用した場合を例に挙げる。
【0020】まず、本発明の第1の実施形態について説
明する。図1は、本発明の第1の実施形態による記録再
生装置100を示している。記録再生装置100は、ウ
ォブルが形成されたトラックを有する光ディスクである
DVD−R1に情報を記録すると共に、DVD−R1に
記録した情報を再生する装置である。
【0021】図1に示すように、記録再生装置100
は、入出力インターフェース11、エンコーダ12、波
形変換部13、光ピックアップ14、信号検出部15、
ウォブル/プリピット検出部16、記録クロック生成部
17、A/D変換部18、サーボ制御部19、スピンド
ルサーボ制御部20、デコーダ21、システム制御ブロ
ック22、駆動系制御ブロック23およびスピンドルモ
ータ24を備えている。
【0022】入出力インターフェース11は、外部機器
と記録再生装置100との間の情報の入出力を制御する
ためのインターフェースであり、例えば、SCSI(Sm
allComputer System Interface)インターフェースであ
る。
【0023】エンコーダ12は、入出力インターフェー
ス11から出力された情報のフォーマットを、DVD−
R1に記録するのに適したフォーマットに変換するもの
である。例えば、エンコーダ12は、入出力インターフ
ェース11から出力された情報に対して、エラー検出符
号の付加、スクランブル処理、エラー訂正符号の付加、
インターリーブ処理を行う。さらに、エンコーダ12
は、エンコードされた情報に対し8/16変調を行い、
変調された情報をNRZI(Non Return to ZeroInvers
e)方式の記録パルス信号RPに変換する。なお、これ
ら一連の変換処理は、DVDの規格に則ったものであ
る。
【0024】以上のような変換処理によって変換された
記録パルス信号RPは、図2の上段に示すような性質を
有している。即ち、図2において、記録パルス信号RP
の反転間隔(即ち、パルス幅またはパルス間隔)は、後
述する記録クロックCLの1クロックサイクルに対応し
た単位間隔T(例えば、0.4μm)の整数倍に設定さ
れる。また、記録パルス信号RPの最小反転間隔は制限
されており、例えば、3Tである。さらに、記録パルス
信号RPの最大反転間隔も制限されており、例えば、1
1Tである。
【0025】図1中の波形変換部13は、エンコーダ1
2から出力された記録パルス信号RPの波形を変換し、
光ピックアップ14のレーザーダイオード14Aを駆動
するためのパルス信号であるレーザーダイオード駆動パ
ルス信号LP(以下、これを「LD駆動パルス信号L
P」という)を生成する回路である。この波形変換処理
は、記録ストラテジと呼ばれ、サブミクロンオーダーの
ピットをDVD−R1上に良好に形成することを考慮し
て行われるものである。ここで、図2の下段は、LD駆
動パルス信号LPを示している。図2に示すように、L
D駆動パルス信号LPの先頭パルスTPの立ち上がり
が、記録パルス信号RPの立ち上がりよりも遅れてい
る。また、LP駆動パルス信号LPは、記録パルス信号
RPの立ち上がりから3T後の部分がパルス分割された
状態(マルチパルストレイン)になっている。
【0026】光ピックアップ14は、図3に示すよう
に、レーザダイオード14A、4分割光ディテクタ14
Bおよび2個のサブ光ディテクタ14Cを備えている。
レーザーダイオード14Aは、DVD−R1に向けて光
ビーム(レーザービーム)を照射し、情報の記録を行う
ものである。光ビームは2種類の照射レベル、即ち、記
録レベルおよび再生レベルを有している。記録レベル
は、DVD−R1上にピットを形成するための照射レベ
ルに設定されている。再生レベルは、DVD−R1上に
ピットが形成されない状態を維持するための照射レベル
に設定されている。記録動作時において、レーザダイオ
ード14Aは、光ビームを、波形変換部13から出力さ
れたLD駆動パルス信号LPに従って照射レベルを切り
換えながら照射する。例えば、レーザダイオード14A
は、LD駆動パルス信号LPがハイレベルになったと
き、光ビームの照射レベルを記録レベルに切り換え、L
D駆動パルス信号LPがローレベルになったとき、光ビ
ームの照射レベルを再生レベルに切り換える。一方、再
生動作時においては、レーザダイオード14Aは、光ビ
ームを常に再生レベルで照射する。
【0027】また、4分割光ディテクタ14Bおよび各
サブ光ディテクタ14Cは、光ビームがDVD−R1に
反射することによって得られる反射光を受光し、この反
射光に対応した検出信号を出力する。図3に示すよう
に、4分割光ディテクタ14Bは、その検出部分が4つ
の検出部d1、d2、d3およびd4に分割されてお
り、これら検出部d1、d2、d3、d4に対応した検
出信号D1,D2,D3およびD4をそれぞれ出力す
る。また、各サブ光ディテクタ14Cは、単一の検出信
号D5、D6を出力する。これらの検出信号D1〜D6
には、DVD−R1上にピットの有無として記録された
情報(即ち、再生情報)、光ビームの照射位置とトラッ
クとの位置関係の情報(即ち、トラッキングエラー情
報)、光ビームの焦点距離に関する情報(即ち、フォー
カシングエラー情報)、DVD−R1のトラックに予め
形成されたウォブル周波数情報およびDVD−R1に予
め形成されたプリピット情報などが含まれている。
【0028】信号検出部15は、光ピックアップ14の
各ディテクタから出力される検出信号D1〜D6を受け
取り、これらの検出信号D1〜D6を用いて、再生信号
HFと、3つの制御信号C1、C2、C3を生成するも
のである。再生信号HFは、再生情報を含んだ信号であ
り、信号検出部15からA/D変換器18に出力され
る。3つの制御信号C1〜C3は、フォーカシングエラ
ー情報、トラッキングエラー情報、ウォブル周波数情報
およびプリピット情報を含んだ信号である。これらの制
御信号C1〜C3のうち、制御信号C1およびC2は、
サーボ制御部18に出力され、フォーカシングサーボ制
御およびトラッキングサーボ制御にそれぞれ用いられ
る。制御信号C3は、ウォブル/プリピット検出部16
に出力され、ウォブル周波数およびプリピットの検出に
用いられる。
【0029】ここで、信号検出部15の内部構成を図3
および図4に従って説明する。図3に示すように、信号
検出部15は、第1演算部31、サンプルホールド部3
2、サンプリングパルス生成部33および第2演算部3
4を備えている。第1演算部31は、光ピックアップ1
4の各光ディテクタから出力された検出信号D1〜D4
を用いて演算を行い、再生信号HFを生成する回路であ
る。例えば、第1演算部31は、下記の数式1の演算を
行う。
【0030】
【数1】HF=D1+D2+D3+D4
【0031】サンプルホールド部32は、検出信号D1
〜D6をサンプルホールドする回路である。サンプリン
グパルス生成部33は、図4に示すように、ディレイ4
0、Dフリップフロップ41および42、インバータ4
3およびORゲート44を備えており、エンコーダ12
から出力される記録パルス信号RPおよび記録クロック
生成部17から出力される記録クロックCLを用いて、
サンプリングパルス信号SPを生成する回路である。サ
ンプリングパルス信号SPは、検出信号D1〜D6のサ
ンプルホールドを開始するタイミング(サンプリング期
間の開始時点)とサンプリング期間の長さを設定するた
めの信号であり、サンプルホールド部32に出力され
る。なお、サンプルホールド部32およびサンプリング
パルス生成部33によって実行されるサンプルホールド
処理は記録動作時にのみ実行される。このサンプルホー
ルド処理については後に詳述する。
【0032】図3中の第2演算部34は、光ピックアッ
プ14の各ディテクタからサンプルホールド部32を介
して出力された検出信号D1〜D6を用いて演算を行
い、上述した3つの制御信号C1〜C3を生成する回路
である。例えば、第2演算部34は、フォーカシングサ
ーボ制御に用いられる制御信号C1を生成するために、
下記の数式2の演算を行う。
【0033】
【数2】C1=(D1+D3)−(D2+D4)
【0034】また、第2演算部34は、トラッキングサ
ーボ制御に用いられる制御信号C2を生成するために、
下記の数式3の演算を行う。
【0035】
【数3】C2={(D1+D4)−D5}−{(D2+
D3)−D6}
【0036】さらに、第2演算部34は、ウォブル周波
数およびプリピットの検出に用いられる制御信号C3を
生成するために、下記の数式4の演算を行う。
【0037】
【数4】C3=(D1+D4)−(D2+D3)
【0038】一方、図1中のウォブル/プリピット検出
部16は、信号検出部15から出力される制御信号C3
を用いてウォブル信号WSおよびプリピット信号を生成
するものである。ウォブル信号WSは、ウォブル周波数
に対応した周波数(例えば、140kHz)を有する信
号であり、スピンドルサーボ制御部20に出力される。
プリピット信号は、プリピット情報を含んだ信号であ
り、デコーダ21に出力される。
【0039】このウォブル/プリピット検出部16の内
部には、バンドパスフィルタ(図示せず)が設けられて
いる。このバンドパスフィルタには、ウォブル周波数に
対応したカットオフ周波数が設定されている。ウォブル
信号WSの生成は、制御信号C3をこのバンドパスフィ
ルタに通過させることによって行われる。
【0040】記録クロック生成部17は、記録クロック
CLを出力する回路である。記録クロックCLは、情報
の記録動作を制御するための基準クロックであり、エン
コーダ12および信号検出部15にそれぞれ出力され
る。
【0041】サーボ制御部19は、信号検出部15から
出力された制御信号C1およびC2を用いて、フォーカ
シングサーボ制御およびトラッキングサーボ制御を行う
ものである。スピンドルサーボ制御部20は、ウォブル
/プリピット検出部16から出力されたウォブル信号W
Sまたはデコーダ21から出力されたスピンドル制御信
号を用いてスピンドルモータ24の回転を制御するもの
である。
【0042】A/D変換部18は、信号検出部15から
出力された再生信号HFをアナログ−デジタル変換する
回路である。デコーダ21は、A/D変換部18から出
力された再生信号をデコードするものである。デコーダ
21から出力された再生信号は、入出力インターフェー
ス11を介して他の外部機器へ出力される。
【0043】システム制御ブロック22は、主に入出力
インターフェース11およびエンコーダ12およびデコ
ーダ21などの制御を行うもので、CPU、メモリなど
を備えている。駆動系制御ブロック23は、主に波形変
換部13、サーボ制御部19およびデコーダ21などの
制御を行うもので、システム制御ブロック22とほぼ同
様に、CPU、メモリなどを備えている。また、これら
システム制御ブロック22および駆動系制御ブロック2
3は、互いに情報を交換しながら、当該記録再生装置1
00の記録動作および再生動作を全体的に制御する。
【0044】次に、記録再生装置100の全体的な動作
について図1に従って説明する。まず、情報をDVD−
R1に記録する動作について説明する。外部機器から入
力された情報は、入出力インターフェース11を介して
エンコーダ12に入力される。これにより、外部機器か
ら入力された情報は、エンコーダ12によって記録パル
ス信号RPに変換される。この記録パルス信号RPは波
形変換部13によってLD駆動パルス信号LPに変換さ
れ、光ピックアップ14に入力される。これにより、光
ピックアップ14のレーザーダイオード14AからDV
D−R1に向けて光ビームが照射される。DVD−R1
に向けて光ビームが照射されると、その反射光が4分割
光ディテクタ14Bおよびサブ光ディテクタ14Bにそ
れぞれ受光され、この反射光に対応した検出信号D1〜
D6が各光ディテクタから信号検出部15に出力され
る。これにより、信号検出部15によって、再生信号H
Fおよび制御信号C1〜C3が生成される。これら制御
信号C1〜C3は、ウォブル/プリピット検出部16、
サーボ制御部19にそれぞれ出力される。これにより、
サーボ制御部19によってフォーカシングサーボ制御お
よびトラッキングサーボ制御が行われる。これと同時
に、ウォブル/プリピット検出部16では、ウォブル信
号WSおよびプリピット信号が生成され、ウォブル信号
WSはスピンドルサーボ制御部20に出力される。これ
により、スピンドルサーボ制御部20によってスピンド
ルサーボ制御が行われる。さらに、信号検出部15によ
り生成された再生信号HFおよびウォブル/プリピット
検出部16によって生成されたプリピット信号は、デコ
ーダ21に入力される。そして、デコーダ21からデコ
ードされた再生信号が入出力インターフェース11を介
して他の外部機器に向けて出力される。これにより、情
報の記録と同時に再生も行われる。
【0045】次に、DVD−R1に記録された情報を再
生する動作について説明する。まず、光ピックアップ1
4のレーザーダイオード14AからDVD−R1のトラ
ックに向けて光ビームが照射される。これにより、光ビ
ームの反射光が4分割光ディテクタ14Bおよびサブ光
ディテクタ14Cにそれぞれ受光され、この反射光に対
応した検出信号D1〜D6が各光ディテクタから信号検
出部15に出力される。これにより、信号検出部15に
よって、再生信号HFおよび3つの制御信号C1〜C3
が生成される。これら3つの制御信号C1〜C3は、ウ
ォブル/プリピット検出部16、サーボ制御部19にそ
れぞれ出力される。これにより、記録動作時と同様に、
フォーカシングサーボ制御、トラッキングサーボ制御、
スピンドルサーボ制御部20が行われる。これと同時
に、再生信号HFが信号検出部15からA/D変換部1
8を介してデコーダ21に入力される。これにより、デ
コーダ21によって再生信号HFがデコードされ、デコ
ードされた再生信号が、入出力インターフェース11を
介して外部機器に出力される。
【0046】次に、信号検出部15のサンプルホールド
部32およびサンプリングパルス生成部33によって行
われるサンプルホールド処理について図5に従って説明
する。図5は、サンプルホールド処理に用いられる各信
号の波形と各信号の時間関係を示すタイミングチャート
である。即ち、図5において、波形は記録パルス信号
RPの波形であり、波形は記録パルス信号RPを所定
時間遅延させたパルス信号S1の波形であり、波形は
パルス信号S1の位相を記録クロックCLの1クロック
サイクル分(即ち、単位間隔T分)遅らせたパルス信号
S2の波形であり、波形はパルス信号S1の位相を記
録クロックCLの2クロックサイクル分(即ち、単位間
隔2T分)遅らせ、さらにそれを反転させたパルス信号
S3の波形であり、波形は検出信号D1の波形であ
り、波形はサンプリングパルス信号SPの波形であ
り、波形はサンプルホールドされた検出信号D1の波
形をそれぞれ示している。
【0047】まず、記録動作時において、エンコーダ1
2から出力された記録パルス信号RPが波形変換部13
によってLD駆動パルス信号LPに変換され、このLD
駆動パルス信号LPが光ピックアップ14に入力される
と、光ピックアップ14のレーザーダイオード14A
は、DVD−R1に向けて光ビームを照射し、LD駆動
パルス信号LPに従って光ビームの照射レベルを切り換
える。この結果、各光ディテクタからは、パルス状の波
形を有する検出信号D1〜D6が出力される(図5の波
形参照)。
【0048】この検出信号D1〜D6がハイレベルから
ローレベルに切り換わるタイミングは、各光ディテクタ
14Bおよび14Cの処理などによって若干遅延してい
るものの、光ビームの照射レベルが再生レベルに切り換
わるタイミング、即ち、再生レベル期間Pの開始時点と
ほぼ一致している。
【0049】また、検出信号D1〜D6がローレベルの
期間の長さは、光ビームの照射レベルが再生レベルに切
り換わってから記録レベルに戻るまでの期間の長さ、即
ち、再生レベル期間Pの長さに対応している。そして、
この再生レベル期間Pの長さは、LD駆動パルス信号L
Pがローレベルの期間の長さである。さらに、図2に示
すように、LD駆動パルス信号LPがローレベルの期間
の長さは、記録パルス信号RPがローレベルの期間の長
さに等しい。従って、再生レベル期間Pの長さは、記録
パルス信号RPがローレベルの期間の長さに一致する。
【0050】図2に示すように、記録パルス信号RPの
反転間隔は、記録クロックCLの1クロックサイクルに
対応した単位間隔Tの整数倍であり、最小反転間隔は、
例えば3Tに設定されている。従って、再生レベル期間
Pの長さは単位間隔Tの整数倍であり、その最小は3T
である。
【0051】一方、記録動作時において、エンコーダ1
2から出力された記録パルス信号RPと、記録クロック
生成部17から出力された記録クロックCLとが図4に
示すようなサンプリングパルス生成部33に入力される
と、記録クロックCLは、サンプリングパルス生成部3
3のディレイ40、Dフリップフロップ41および42
のクロック入力端子に入力され、記録パルス信号RP
は、ディレイ40に入力される。
【0052】ディレイ40は、記録パルス信号RPの立
ち下がりと検出信号D1〜D6の立ち下がり(即ち、再
生レベル期間Pの開始時点)とが一致するように、記録
パルス信号RPを遅延させ、パルス信号S1を生成する
(図5の波形)。ディレイ40によって記録パルス信
号RPを遅延させる時間は、エンコーダ12から信号検
出部15までの信号経路の途中にある機器および回路の
出力の遅延時間を考慮して決定される。Dフリップフロ
ップ41は、パルス信号S1を記録クロックCLの1ク
ロックサイクル分遅延させ、パルス信号S2を生成する
(図5の波形)。Dフリップフロップ42およびイン
バータ43は、パルス信号S2を記録クロックCLの1
クロックサイクル分遅延させ、さらにこのパルス信号を
反転させてパルス信号S3を生成する(図5の波形
)。ORゲート44は、パルス信号S2とパルス信号
S3についてOR処理を行い、サンプリングパルス信号
SPを生成する。
【0053】このようにして得られたサンプリングパル
ス信号SPの立ち下がりは、再生レベル期間Pの開始時
点よりも記録クロックCLの1クロックサイクル分遅れ
ており、サンプリングパルス信号SPが立ち下がってか
ら立ち上がるまでの期間(パルス幅)は、記録クロック
CLの1クロックサイクル分の長さである。ここで、上
述したように、記録クロックCLの1クロックサイクル
は、記録パルス信号RPの反転間隔の単位間隔Tに対応
している。従って、このサンプリングパルス信号SPの
パルス特性を、単位間隔Tを用いて言い換えると、サン
プリングパルス信号SPの立ち下がりは、再生レベル期
間Pの開始時点よりもT遅れており、サンプリングパル
ス信号SPが立ち下がってから立ち上がるまでの期間の
長さはTである。従って、図5に示すように、サンプリ
ングパルス信号SPは、常に、光ビームの再生レベル期
間P内の一定の位置に配置される。
【0054】さて、サンプリングパルス生成部33によ
って生成されたサンプリングパルス信号SPはサンプル
ホールド回路32に出力される。サンプルホールド回路
32は、サンプリングパルス信号SPが立ち下がってか
ら立ち上がるまでの期間(即ち、サンプリング期間)
に、検出信号D1〜D6をサンプリングし、サンプリン
グパルス信号SPが立ち上がった時点の検出信号D1〜
D6をホールドする。そして、サンプルホールドされた
検出信号D1〜D6は演算部34に入力され、演算部3
4において制御信号C1〜C3が生成される。
【0055】このように、サンプリングの開始時点を再
生レベル期間P内の一定の位置に設定し、サンプリング
期間を一定の長さに設定することにより、DVD−R1
表面の反射率の変化に起因する検出信号D1〜D6の信
号レベル(振幅)の変化がノイズとなって制御信号C1
〜C3に混入するのを防止することができる。
【0056】例えば、図5の波形に示すように、検出
信号D1が立ち下がってから立ち上がるまでの期間(再
生レベル期間P)において、検出信号D1の信号レベル
は、徐々に増加している。これは、DVD−R1上に蓄
積された熱の発散に起因するDVD−R1表面の反射率
の変化によって生じるものと考えられる。もし仮に、検
出信号D1が立ち下がってから立ち上がるまでの期間、
即ち、再生レベル期間Pの全期間をサンプリングして、
制御信号C1〜C3を生成すると、この信号レベルの増
加分が制御信号C1〜C3に多量のノイズとなって混入
することになる。
【0057】しかしながら、本発明の第1の実施形態で
は、検出信号D1を常に一定の位置で、一定の短い期間
だけサンプリングして制御信号C1〜C3を生成する。
これにより、この信号レベルの増加分がノイズとなって
制御信号C1〜C3に混入するのを防止することができ
る。従って、本発明の第1の実施形態による記録再生装
置100によれば、制御信号C1〜C3を正確に生成す
ることができ、この制御信号C1〜C3を用いて、フォ
ーカシングサーボ制御、トラッキングサーボ制御、スピ
ンドルサーボ制御を高精度に行うことが可能となる。
【0058】図6および図7は、サンプルホールドされ
た検出信号D1(D1’)、制御信号C3(C3’)、
およびサンプリングパルス信号SP(SP’)の実際の
波形を示している。図6の各波形は、本発明の第1実施
形態による記録再生装置100の動作中に取り出したも
のである。図7の各波形は、比較例であり、他の記録再
生装置の動作中に取り出したものである。この他の再生
器録装置では、再生レベル期間の全期間において、検出
信号D1’を含む6つの検出信号をサンプリングし、こ
れらの検出信号を用いて制御信号C3’を生成した。
【0059】図6と図7とを比較すると、本発明の実施
形態による記録再生装置100による制御信号C3の方
が、他の記録再生装置による制御信号C3’よりも、正
弦波形(点線で図示)に近い波形を有していることがわ
かる。これは、制御信号C3の方が制御信号C3’より
もノイズが少ないことを意味している。このように、本
発明の実施形態によれば、DVD−R1表面の反射率の
変化に起因する検出信号の信号レベルの変化がノイズと
なって制御信号に混入するのを防止することにより、制
御信号に含まれるノイズを減らすことができる。
【0060】次に、本発明の第2の実施形態を図2、図
8および図9に従って説明する。本実施形態による記録
再生装置の特徴は、光ビームの記録レベル期間内におけ
る一定の位置に、一定の長さを有するサンプリング期間
を設け、このサンプリング期間を用いて検出信号をサン
プルホールドした点にある。
【0061】本実施形態による記録再生装置は、信号検
出部に設けられたサンプリングパルス生成部を除き、上
述した第1の実施形態による記録再生装置と同様の構成
を有するので、ここでは、サンプリングパルス生成部5
0について主に説明する。
【0062】サンプリングパルス生成部50は、光ビー
ムの記録レベル期間R内おける一定の位置に一定の長さ
を有するサンプリング期間を設定するためのサンプリン
グパルス信号SPを生成する回路である。光ビームの記
録レベル期間Rは、LD駆動パルス信号LPがハイレベ
ルの期間に概ね対応する。しかしながら、図2に示すよ
うに、LP駆動パルス信号LPは、記録パルス信号RP
の立ち上がりから3T後の部分がパルス分割された状態
になっている。これにより、検出信号D1〜D6も、記
録レベル期間の後半部分において信号レベルがこのパル
ス分割の影響を受けて変動する(なお、図9に、検出信
号D1の波形を示しているがこの信号パルスの変動につ
いては省略している)。従って、この部分にサンプリン
グ期間が重なるのを避ける必要がある。このため、サン
プリング期間は、LD駆動パルス信号LPの先頭パルス
TP内に設定する必要がある。
【0063】この先頭パルスTPのパルス幅は、記録す
るデータ(情報)のデータ長に応じて選択される。ま
た、この先頭パルスTPは、記録パルス信号RPの立ち
上がりから3T後の時点に終了する。そこで、理論的に
は、図2中に斜線で示したように、記録パルス信号RP
の立ち上がりから2T遅れた時点をサンプリング期間の
開始時点とし、サンプリング期間の長さをTとすれば、
サンプリング期間をLD駆動パルス信号LPの先頭パル
スTP内に確実に位置させることができる。さらに、こ
のようなサンプリング期間の設定を実際に実現するため
には、エンコーダ12から信号検出部15までの信号経
路の途中に設けられた機器および回路の出力の遅延を考
慮する必要がある。
【0064】図8に示すように、本実施形態によるサン
プルリングパルス生成部50は、ディレイ51、Dフリ
ップフロップ52、インバータ53およびORゲート5
4を備えている。記録動作時において、エンコーダ12
から出力された記録パルス信号RPと、記録クロック生
成部17から出力された記録クロックCLとがサンプリ
ングパルス生成部50に入力されると、記録クロックC
Lは、ディレイ51およびDフリップフロップ52のク
ロック入力端子に入力され、記録パルス信号RPは、デ
ィレイ51に入力される。
【0065】ディレイ51は、記録パルス信号RPを所
定時間遅延させ、パルス信号S5を生成する(図5の波
形’)。この所定時間は、理論的には2Tであるが、
実際は、2Tに、エンコーダ12から信号検出部15ま
での信号経路の途中に設けられた機器および回路の出力
の遅延時間を加えた時間である。
【0066】インバータ53は、パルス信号S5を反転
させてパルス信号S6を生成する(図9の波形’)。
Dフリップフロップ52は、パルス信号S5を記録クロ
ックCLの1クロックサイクル分遅延させ、パルス信号
S7を生成する(図9の波形’)。ORゲート54
は、パルス信号S6とパルス信号S7についてOR処理
を行い、サンプリングパルス信号SPを生成する(図9
の波形’)。
【0067】このようにして得られたサンプリングパル
ス信号SPの立ち下がりは、記録レベル期間Rの開始時
点よりも常に遅い。そして、サンプリングパルス信号S
Pが立ち下がってから立ち上がるまでの期間(パルス
幅)は、常に、光ビームの記録レベル期間R内のうち、
LD駆動パルス信号LPの先頭パルスTP内に対応する
位置である。
【0068】このように、本実施形態によれば、サンプ
リング期間の開始時点を、記録レベル期間R内の一定の
位置に設定し、サンプリング期間の長さを一定に設定す
ることにより、DVD−R1表面の反射率の変化に起因
する検出信号の信号レベル(振幅)の変化がノイズとな
って制御信号に混入するのを防止することができる。
【0069】例えば、図9の波形に示すように、検出
信号D1が立ち上がってから立ち下がるまでの期間(記
録レベル期間R)において、検出信号D1の信号レベル
は徐々に減少している。これは、DVD−R1上におけ
る熱の蓄積に起因する反射率の変化によって生じるもの
と考えられる。本発明の第2の実施形態によれば、検出
信号D1を、常に一定の位置で一定の短い期間だけサン
プリングして制御信号を生成することにより、この増加
分がにノイズとなって制御信号に混入するのを防止する
ことができる。
【0070】次に、本発明の第3の実施形態を図10に
従って説明する。本実施形態の特徴は、光ビームの再生
レベル期間内に一定の長さを有するサンプリング期間を
設け、このサンプリング期間の開始時点を、再生レベル
期間の変化に応じて変化させる点にある。
【0071】本実施形態による記録再生装置は、信号検
出部に設けられたサンプリングパルス生成部を除き、上
述した第1の実施形態による記録再生装置と同様の構成
を有する。図10に示すように、サンプリングパルス生
成部60は、サンプリングパルス選択部61と、パルス
幅判定部62とを備えている。
【0072】パルス幅判定部62は、記録パルス信号R
Pと記録クロックCLを用いて、記録パルス信号RPが
ローレベルに切り換えられてからハイレベルに戻るまで
の間隔、即ち、再生レベル期間の長さを判定する。さら
に、パルス幅判定部62は、この判定結果に従って、再
生レベル期間の長さを示す選択信号をサンプリングパル
ス選択部61の選択回路68に向けて出力する。
【0073】サンプリングパルス選択部61は、一定の
パルス幅を有するサンプリングパルス信号を生成すると
共に、このサンプリングパルス信号の出力タイミングを
可変に設定するものである。サンプリングパルス選択部
61は、図10に示すように、Dフリップフロップ6
3、64、インバータ65、ORゲート66、10個の
遅延回路67A〜67Jおよび選択回路68を備えてい
る。
【0074】サンプリングパルス選択部61に記録パル
ス信号RPおよび記録クロックCLが入力されると、D
フリップフロップ63、64、インバータ65、ORゲ
ート66によって、パルス幅がTのサンプリングパルス
信号が生成され、ORゲート66から遅延回路67A〜
67Jにそれぞれ出力される。
【0075】遅延回路67A〜67Jはサンプリングパ
ルス信号を遅延させる回路である。各遅延回路67A〜
67Jは、再生レベル期間Pが3T〜11T(14T)
の範囲で変化することを考慮して、それぞれ異なる遅延
時間が設定されている。ORゲート66から出力された
サンプリングパルス信号が遅延回路67A〜67Jにそ
れぞれ入力されると、遅延回路67A〜67Jによって
遅延時間がそれぞれ異なる10種類のサンプリングパル
ス信号が生成され、選択回路68に出力される。選択回
路68は、パルス幅判定部62から出力される選択信号
に従って、遅延時間がそれぞれ異なる10種類のサンプ
リングパルス信号のうち最適な遅延時間を有するサンプ
リングパルス信号を1つ選択し、選択されたサンプリン
グパルス信号をサンプルホールド部に出力する。
【0076】これにより、光ビームの再生レベル期間内
に一定の長さを有するサンプリング期間を設け、このサ
ンプリング期間の開始時点を、再生レベル期間の変化に
応じて最適に設定することができる。
【0077】なお、上述した各実施形態では、光ビーム
の反射光を検出し、この反射光に対応する検出信号を生
成する反射光検出手段として4分割光ディテクタおよび
サブ光ディテクタを用いる例を挙げたが、本発明はこれ
に限らず、反射光検出手段として4分割光ディテクタの
みを用いてもよい。
【0078】また。上述した各実施形態では、DVD−
Rに対して記録および再生を行う記録再生装置を例に挙
げたが、本発明はこれに限らず、ウォブルを有する他の
光ディスク、例えばDVD−RAM、CD−Rに対して
記録および再生を行う記録再生装置にも適用することも
可能である。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したとおり、請求項1の発明に
よれば、サンプリング期間の長さを一定にすることによ
り、光ディスクの反射率の変化に起因する検出信号のレ
ベル変化がノイズとなって、情報の記録動作を制御する
ための制御信号に混入するのを防止することができる。
従って、この制御信号を正確に生成することができ、情
報の記録動作制御の精度を高めることができる。
【0080】請求項2の発明によれば、サンプリング期
間の長さを、光ディスクに記録する情報に対応したパル
ス信号の最小反転間隔よりも短くすることにより、光デ
ィスクの反射率の変化に起因する検出信号のレベル変化
がノイズとなって制御信号に混入するのを効果的に防止
できる。従って、制御信号を一層正確に生成することが
できる。
【0081】請求項3の発明によれば、常に一定の位置
で検出信号をサンプリングすることにより、光ディスク
の反射率の変化に起因する検出信号のレベル変化がノイ
ズとなって制御信号に混入するのを一層効果的に防止す
ることができる。従って、制御信号をより一層正確に生
成することができる。
【0082】請求項4の発明によれば、サンプリングパ
ルス信号によって、サンプリング期間の開始時点および
サンプリング期間の長さを容易に特定することができ
る。
【0083】請求項5の発明によれば、光ディスクのト
ラック上にピットを形成するための照射レベルで光ビー
ムが照射されている期間内において検出信号をサンプリ
ングする場合でも、サンプリング期間の長さを一定にす
ることにより、光ディスクの反射率の変化に起因する検
出信号のレベル変化がノイズとなって制御信号に混入す
るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による記録再生装置
を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における記録パルス
信号およびLD駆動パルス信号を示す波形図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による記録再生装置
の信号検出部を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による信号検出部に
設けられたサンプリングパルス生成部を示すブロック図
である。
【図5】本発明の第1の実施の形態によるサンプリング
処理に用いられる各信号を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】本発明の第1の実施形態による記録再生装置に
おける検出信号、制御信号およびサンプリングパルス信
号の実際の波形を示す波形図である。
【図7】他の記録再生装置における検出信号、制御信号
およびサンプリングパルス信号の波形を示す波形図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態による信号検出部に
設けられたサンプリングパルス生成部を示すブロック図
である。
【図9】第2の実施の形態によるサンプリング処理に用
いられる各信号を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態による信号検出部
に設けられたサンプリングパルス生成部を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 DVD−R(光ディスク) 12 エンコーダ 14 光ピックアップ(光ビーム照射手段、反射光検出
手段) 15 信号検出器 16 ウォブル/プリピット生成部 17 記録クロック生成部 32 サンプルホールド部(サンプリング手段) 33,50,60 サンプリングパルス生成部(サンプ
リングパルス信号出力手段) 34 演算部(制御信号生成手段) 100 記録再生装置(光ディスク記録装置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォブルが形成されたトラックを有する
    光ディスクに向けて光ビームを照射することにより前記
    光ディスクに情報を記録すると共に、前記光ビームが前
    記光ディスクに反射することによって得られる反射光を
    用いて前記情報の記録動作を制御するための制御信号を
    生成する光ディスク記録装置であって、 第1照射レベルおよび第2照射レベルを有する前記光ビ
    ームを前記光ディスク上に照射し、前記情報に対応した
    パルス信号に従って前記第1照射レベルおよび前記第2
    照射レベルを切り換えることにより前記光ディスク上に
    前記情報を記録する光ビーム照射手段と、 前記反射光を検出し、この反射光に対応する検出信号を
    生成する反射光検出手段と、 前記光ビームが前記第1照射レベルに切り換えられてか
    ら第2照射レベルに戻るまでの期間内に、一定の長さを
    有するサンプリング期間を設け、このサンプリング期間
    内に前記反射光検出手段により生成された検出信号をサ
    ンプリングするサンプリング手段と、 前記サンプリング手段によりサンプリングされた検出信
    号を用いて前記制御信号を生成する制御信号生成手段と
    を備えた光ディスク記録装置。
  2. 【請求項2】 前記サンプリング手段は、前記サンプリ
    ング期間の長さを、前記パルス信号の最小反転間隔より
    も短くなるように設定する請求項1に記載の光ディスク
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプリング手段は、前記サンプリ
    ング期間の開始時点を、前記光ビームが前記第1照射レ
    ベルに切り換えられてから一定時間経過した時点に設定
    する請求項1または2に記載の光ディスク記録装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリング手段は、前記サンプリ
    ング期間を指示するために、前記サンプリング期間の長
    さに対応したパルス幅を有するサンプリングパルス信号
    を前記サンプリング期間の開始時点に出力するサンプリ
    ングパルス信号出力手段を備えている請求項1ないし3
    のいずれかに記載の光ディスク記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1照射レベルは、前記光ディスク
    のトラック上にピットを形成するための照射レベルであ
    り、前記第2照射レベルは、前記光ディスクのトラック
    上にピットが形成されない状態を維持するための照射レ
    ベルである請求項1ないし4のいずれかに記載の光ディ
    スク記録装置。
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