JP2000113310A - 自動販売機の商品収納払出装置 - Google Patents

自動販売機の商品収納払出装置

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JP2000113310A
JP2000113310A JP10280337A JP28033798A JP2000113310A JP 2000113310 A JP2000113310 A JP 2000113310A JP 10280337 A JP10280337 A JP 10280337A JP 28033798 A JP28033798 A JP 28033798A JP 2000113310 A JP2000113310 A JP 2000113310A
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義男 矢坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が単純で、細長商品や薄物商品などの商
品を適切に収納し且つ払い出すことが可能で、それによ
り、汎用性を拡大することができる自動販売機の商品収
納払出装置を提供する。 【解決手段】 ほぼ水平な棚板12と、この棚板12上
に設けられ、前端に払出口11bを有し且つ複数の商品
Sを並べて収納するための前後方向に延びる商品通路1
1aを互いの間に画成する複数の仕切壁13と、商品通
路11aに臨み、前後方向に移動自在に設けられ、販売
時に、商品通路11a内に収納された商品Sを前方へ押
圧することにより払出口11bから払い出すプッシャ2
0と、テーパ面27fを有し、棚板12の前端部に、テ
ーパ面27fが商品通路11aの底面から払出口11b
に向かって前上がりに傾斜するような第1取付状態で着
脱自在に取付可能な底面アダプタ27と、を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後方向に延びる
商品通路内に多数の商品を並べて収納するとともに、販
売時に商品を商品通路の前端の払出口から払い出す自動
販売機の商品収納払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、この種の商品収納払出装置
を、例えば特願平8−355374号ですでに提案して
いる。この商品収納払出装置では、商品ラックを中央の
仕切壁で仕切ることにより、左右2列の断面U字形の商
品通路が形成されている。仕切壁の前端には前後方向の
水平軸線回りに回動自在の透明な開閉板が、商品通路に
は前方に付勢された移動自在のプッシャが、それぞれ設
けられている。開閉板は、その閉状態において、左右の
商品通路の前端の払出口を同時に閉じている。商品は、
閉状態の開閉板とプッシャとの間に挟持され、起立した
状態で、商品通路内に前後に並んで収納される。そし
て、販売時には、開閉板が回動して一方の商品通路を開
放し、商品がプッシャで前方に押されることによって、
払出口から払い出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の商
品収納払出装置は、缶飲料やびん飲料などの通常の形状
やサイズの商品は支障なく収納・払出できるものの、特
殊な形状およびサイズの商品を収納・払出する上で改善
の余地がある。例えば、細長い筒状の容器に収納したチ
ョコレートや細長い円柱状または角柱状にパッケージし
たガムなどの商品(以下「細長商品」という)は、倒れ
やすいため、立てた状態での収納・払出は困難である。
一方、このような細長商品を商品通路に横倒し状態で収
納した場合には、商品が転がりやすいため、商品通路の
最前に位置する販売商品とともに、その次に位置する次
販商品も誤って払い出されたり、商品が開閉板と商品通
路の底面との間の隙間に挟まれることでジャミングが生
じたりするおそれがある。また、高さが極端に小さい板
チョコのような商品(以下「薄物商品」という)も、倒
れやすく、立てた状態での収納・払出は困難であり、平
置き状態で収納すれば、上記次販商品の誤払出やジャミ
ングが、同様に問題になる。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、構成が単純で、細長商品や薄物
商品などの商品を適切に収納し且つ払い出すことが可能
で、それにより、汎用性を拡大することができる自動販
売機の商品収納払出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の自動販売機の商品収納払出装置は、ほぼ水
平な棚板と、この棚板上に設けられ、前端に払出口を有
し且つ複数の商品を並べて収納するための前後方向に延
びる商品通路を互いの間に画成する複数の仕切壁と、商
品通路に臨み、前後方向に移動自在に設けられ、販売時
に、商品通路内に収納された商品を前方へ押圧すること
により払出口から払い出すプッシャと、テーパ面を有
し、棚板の前端部に、テーパ面が商品通路の底面から払
出口に向かって前上がりに傾斜するような第1取付状態
で着脱自在に取付可能な底面アダプタと、を備えている
ことを特徴とする。
【0006】この自動販売機の商品収納払出装置では、
商品が細長商品や薄物商品である場合に、棚板の前端部
に底面アダプタが第1取付状態で取り付けられるととも
に、商品は、商品通路に横倒し状態や平置き状態で収納
される。この第1取付状態では、底面アダプタのテーパ
面は、商品通路の底面から払出口に向かって前上がりに
傾斜した状態になる。したがって、このテーパ面の傾斜
角度および長さなどを適切に設定することによって、テ
ーパ面の傾斜により、横倒し状態などで収納された商品
が商品通路から転がり出たり、滑り出たりするのを阻止
して、商品を商品通路内に適切に保持することができ
る。一方、販売時には、プッシャの押圧力によって、販
売商品をテーパ面を乗り越えさせて払出口から払い出す
ことができるとともに、テーパ面によって後続の次販商
品の誤払出を確実に阻止する。以上のように、本発明の
商品収納払出装置では、細長商品や薄物商品などの商品
を適切に収納し且つ払い出すことが可能であり、それに
より、汎用性を拡大することができる。
【0007】なお、商品がテーパ面に沿ってジャンプし
ながら払い出されるので、払い出された商品を搬出する
商品搬出装置が、バケットが商品通路の払出口に対向す
る位置まで移動して商品を受け取るように構成されてい
る場合には、商品を、棚板とバケットの間の隙間に引っ
掛からせることなく、円滑に払い出すことができる。
【0008】この場合、底面アダプタは、第1取付状態
と、この第1取付状態から上下反転され且つ底面アダプ
タが商品通路の底面よりも下方に退避した第2取付状態
とで、棚板に上下反転取付可能に構成されていることが
好ましい。
【0009】この構成によれば、収納する商品が細長商
品および薄物商品以外の場合には、底面アダプタは、第
1取付状態から上下反転した第2取付状態で棚板に取り
付けられる。この第2取付状態では、底面アダプタは、
商品通路の底面よりも下方に完全に退避するので、商品
の払出の障害になることはなく、払出動作を通常と同様
に行うことができる。また、このように、底面アダプタ
を棚板に常時、取り付けておけるので、その保管場所が
不要であるとともに、紛失のおそれもなくなる。
【0010】これらの場合、棚板の前端部には、仕切壁
を着脱自在に取り付けるための多数の取付穴が左右方向
に並んで形成されており、底面アダプタは、取付穴を介
して棚板に取り付けられていることが好ましい。
【0011】この構成では、棚板に左右方向に並んで形
成された多数の取付穴に仕切壁が着脱自在で、それによ
り商品通路の幅が変更できるようになっており、底面ア
ダプタは、これらの取付穴を利用して、棚板に取り付け
られる。このような仕切壁との取付穴の共用によって、
底面アダプタの格別の取付手段が棚板側では不要にな
る。
【0012】さらに、これらの場合、棚板は自動販売機
の前方から視認可能に構成され、底面アダプタは、表示
ラベルを着脱自在に取付可能なラベル取付部を前面に備
えていることが好ましい。
【0013】この構成によれば、自動販売機がいわゆる
シースルー型である場合において、底面アダプタを商品
名や商品価格などの表示ラベルの取付手段として、利用
することができる。また、表示ラベルがラベル取付部に
対して着脱自在であるので、商品名の変更などにも容易
に対応できる。また、底面アダプタが第1および第2取
付状態で上下反転取付可能である場合には、表示ラベル
を上下反転して着脱自在とすることによって、底面アダ
プタを、その取付状態が第1および第2取付状態のいず
れであるかにかかわらず、表示ラベルの取付手段として
常時、積極的に活用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施形態を説明する。図1〜図3は、本発明の
一実施形態による商品収納払出装置1を組み込んだ自動
販売機2を示している。この自動販売機2は、横長ボッ
クス状の販売機本体3内に、缶入飲料やペットボトル入
り飲料などの多品目の商品Sを前後方向に並べて収納す
るとともに、商品Sを前面の透明なスライディングドア
3aを通して見えるようにした、いわゆるショーケース
型のものである。自動販売機2は、上記販売機本体3
と、商品Sを収納するとともに販売時にこれを払い出す
商品収納払出装置1と、販売時に、商品収納払出装置1
から払い出された商品Sを受け取り、搬出する商品搬出
装置4とを備えている。
【0015】販売機本体3は、複数の外壁パネル3bを
ボックス状に組み立てたものであり、その開放した前面
には、2枚の上記スライディングドア3a,3aが取り
付けられている。各スライディングドア3aは、常時は
閉状態でロックされており、商品Sのローディング時な
どに開放され、後述するように商品Sが補充される。ま
た、販売機本体3の上部には、商品Sを冷却する冷却装
置5が設けられ、前面のスライディングドア2aの右方
には、商品取出口6と、プリペイドカードが挿入される
カード挿入口7a、カードリーダーおよびテンキー式の
商品選択ボタン(いずれも図示せず)などを取り付けた
コントロールパネル7とが設けられている。また、コン
トロールパネル7には、図示しないマイクロコンピュー
タなどで構成された制御装置が内蔵されている。
【0016】商品搬出装置4は、商品収納払出装置1の
前方に、左右方向に移動自在に設けられたYモジュール
4aと、Yモジュール4aを左右方向に駆動するX方向
駆動機構4bと、Yモジュール4aの左右方向の移動を
案内する上下のガイド機構4c,4cなどで構成されて
いる。Yモジュール4aは、上下方向に延び、X方向駆
動機構4bによって左右方向に駆動される可動体4d
と、この可動体4dの右側面に突出し、かつ可動体4d
に対して上下方向に移動自在に設けられたバケット4e
とを備えている。また、可動体4dには、バケット4e
を上下方向に駆動するY方向駆動機構(図示せず)が内
蔵され、バケット4eには、ともに図示しない反射式フ
ォトセンサおよび透過式フォトセンサと、バケット4e
の前面上部に配置されたLED4fと、図8に示すよう
なプッシャ駆動機構8とが設けられている。
【0017】反射式フォトセンサは、発光素子と受光素
子を組み合わせ、並設したものであり、発光素子から放
射された光線が対象物に反射され、受光素子側に入射す
ることによって対象物を検出する。反射式フォトセンサ
は、その前方の所定距離以内に位置し、かつある程度の
光反射性を有する対象物のみを検出可能であり、検出信
号を上記制御装置へ出力する。制御装置は、販売時に、
商品Sを搬出するために、バケット4eを商品収納払出
装置1が商品Sを払い出す払出位置(後述する払出口1
1bに臨む位置)側に移動させる。この場合、後述する
ように、反射型フォトセンサにおける検出時間を判断す
ることにより、価格ラベルL2を検出したときに、バケ
ット4eを停止させることによって、バケット4eを払
出位置に停止させる。
【0018】透過式フォトセンサも、発光素子と受光素
子を互いに対向するように組み合わせたものであり、発
光素子から放射された光線が対象物に遮られ、受光素子
側に入射しなくなることによって対象物を検出するとと
もに、検出信号を上記制御装置へ出力する。透過式フォ
トセンサの発光素子および受光素子は、バケット4eの
後端部に取り付けられており、制御装置は、この透過式
フォトセンサによって、商品収納払出装置1からの商品
Sの払い出しを検出する。
【0019】また、LED4fは、販売時に、バケット
4eの反射式フォトセンサが、仕切壁13の価格ラベル
L2を検出したときに点滅するとともに、バケット4e
が払出位置に停止し、反射式フォトセンサから価格ラベ
ルL2の検出信号が連続して出力されている間は、点灯
状態になるように構成されている。このLED4fは、
バケット4eの前面上部に配置され、透明なスライディ
ングドア3aを介して前方から視認可能であることによ
って、販売動作中に、商品購入者に対してバケット4e
が動作している、すなわち販売動作中であることをアピ
ールする。これに加えて、試運転時などには、反射式フ
ォトセンサが価格ラベルL2を適切な検出時間で検出し
ているか否かの動作確認や、反射式フォトセンサが正常
に動作しているか否かの故障判定などに利用される。
【0020】プッシャ駆動機構8は、スイングアーム8
a、スイングアーム8aの上端部に取り付けられた駆動
ギアG1を含む複数のギアおよび上記制御装置によって
駆動される図示しないモータなどを備えている。駆動ギ
アG1は、モータおよび複数のギアを介して図8の反時
計回りに回転される。スイングアーム8aは、図8に示
す鉛直姿勢の待機位置と、時計回りに回動し、駆動ギア
G1が商品収納払出装置1の後述するギアG2と噛み合
う噛合位置との間で、その下端部を支点として回動可能
になっている。スイングアーム8aは、販売待機時に、
待機位置に保持されるとともに、販売時に、噛合位置に
回動する。このとき、駆動ギアG1がギアG2と噛み合
うことにより、プッシャ駆動機構8のモータの回転がギ
アG2に伝達される。
【0021】次に、商品収納払出装置1の構成について
説明すると、商品収納払出装置1は、図3に示すよう
に、販売機本体3内に組み立てられたラックフレーム1
0と、このラックフレーム10に水平に取り付けられた
多数の商品ラック11とを備えている。ラックフレーム
10は、左右の3箇所に等間隔で配置された縦フレーム
材10a,10a,10aを有している。これらの縦フ
レーム材10aの上部間および下部間を図示しない上下
の横フレーム材で連結し、さらに、図示しない側壁パネ
ルを縦フレーム材10aに取り付けることによって、各
2つの縦フレーム材10a、10a間に、左右2つの商
品収納室10b,10bが画成されている。左収納室1
0bには、上下10段の商品ラック11が、右収納室1
0bには上下9段の商品ラック11が、それぞれ並んで
格納されており、これらの商品ラック11は、図2に示
すように、その前端部が面一に並ぶように格納されてい
る。
【0022】図4に示すように、商品ラック11は、平
面形状が矩形の棚板12と、この棚板12に着脱自在に
取り付けられた、棚板12上を左右方向に仕切る複数の
仕切壁13とを備えている。各2つの仕切壁13,13
間や、棚板12の右側壁12cと仕切壁13の間には、
前後方向に延びる商品通路11aが画成されており、各
商品通路11aの前端部は、前方に開口して商品Sを払
い出すための払出口11bを形成している。各商品通路
11aには、同一種類の商品Sが収納されている(図1
0および図18参照)。棚板12は、鋼板を曲げ加工す
ることによって製作され、商品通路11aの底を構成す
る平らな底壁12aと、底壁12aの前端部から下方に
折れ曲がった前壁12bと、底壁12aの左右端部およ
び後端部からそれぞれ上方に折れ曲がった左右の側壁1
2c,12cおよび後壁12dとを備えている。
【0023】前壁12bは、図8および図15に示すよ
うに、底壁12aの前縁から後方(同図の右方、以下同
様)に折り返され、さらに下方に鉛直に折れ曲がるとと
もに、底壁12aの前縁に平行に延びる上壁部12j
と、この上壁部12jから斜め前方に折れ曲がり、さら
に下方に延びる段部12iとを有している。図5に示す
ように、上壁部12jには、多数の横長の前角孔12e
が形成されている。これらの前角孔12e(取付穴)
は、左右方向に並び、かつ隣り合う各2つの中心間の距
離すなわちピッチPが互いに等しくなるように形成され
ている。この棚板12では、ピッチPは13mmに設定
されている。
【0024】一方、図4に示すように、後壁12dは、
棚板12の後端に沿って左右方向に延びており、鉛直線
上に並ぶ上下2つの横長の後角孔12f,12fを1組
として、左右方向に並んだ多数組の後角孔12f,12
fを有している。各組の後角孔12f,12fは、前壁
12bの各前角孔12eに対応する位置、すなわち各前
角孔12eを通りかつ前壁12bに対して垂直に後方に
延びる直線が後壁12dと交わる位置にそれぞれ形成さ
れており、これによって、隣り合う左右各2つの後角穴
12f,12fのピッチPは、前角孔12eと同様に1
3mmに設定されている。
【0025】また、底壁12aの前後部には、前角孔1
2eと、これに対応する後角孔12fを含んで前後方向
に延びる鉛直面が底壁12aと交差する交差線上に前後
に並んだ2つの基準孔(図示せず)を1組として、複数
組の基準孔が左右方向に並んで形成されている。各1組
の基準孔は、7つの前角孔12e毎に配置されている。
これらの基準孔は、後述するように、仕切壁13を棚板
12に左右方向に揃えて取り付けるための目印として利
用される。
【0026】図6〜図8に示すように、仕切壁13は、
前後方向(図8の左右方向)に長い箱形の仕切壁本体1
4と、仕切壁本体14の前後端部に取り付けられた前後
の連結アダプタ15,16と、仕切壁本体14に前後方
向に移動可能に取り付けられたプッシャ20とを備えて
おり、モジュール化された部品である。図6に示すよう
に、仕切壁本体14は、前後方向に同一のほぼ矩形の縦
長の断面形状を有し、アルミ合金を押出成形することに
よって製作されるとともに、その幅Wは19mmに設定
されている。仕切壁本体14の上端部には、上溝14a
が形成されており、この上溝14aは、仕切壁本体14
内を前後方向に連通している。さらに、上溝14aは、
C形鋼と同様の断面形状の壁で画成されており、仕切壁
本体14の上面に開口するとともに、その開口は、前後
方向に延びる狭いスリット14bになっている。また、
仕切壁本体14の下端部には、断面矩形の下中空部14
cが形成されており、下中空部14cは、仕切壁本体1
4内を前後方向に連続して延びている。
【0027】仕切壁本体14の右側面14dの上部に
は、前後方向に延びる案内溝14eが形成されており、
この案内溝14eの開口の上下縁は、右側面14dに連
続して上下方向に突出し、かつ互いに平行に前後方向に
連続して延びる上下の係合突部14f,14fになって
いる。また、右側面14dの中央部には、上記案内溝1
4eと平行に前後方向に延びる断面矩形の溝14gが形
成されている。この溝14g内には、前後方向に延びる
タイミングベルト17が格納されている。
【0028】また、前連結アダプタ15は、図6〜図8
に示すように、縦長の合成樹脂成形品であり、その背面
の上下端部には、ともに後方に突出する左右2つの突起
15a,15aを1組として、上下2組の突起15aが
それぞれ設けられている。上1組の突起15aは上記仕
切壁本体14の上溝14aの前開口部に、下1組の突起
15aは下中空部14cの前開口部にそれぞれ嵌合して
おり、これらの嵌合によって前連結アダプタ15は、仕
切壁本体14に取り付けられている。
【0029】図7に示すように、前連結アダプタ15の
前側の上下部には、上下の取付枠15b,15cがそれ
ぞれ設けられており、図5に示すように、上取付枠15
bには、前記商品通路11aの番号、言い換えればこれ
に収納した商品Sの番号を表示する番号ラベルL1が、
下取付枠15cには、収納商品Sの価格を表示する価格
ラベルL2がそれぞれ取り付けられている。上取付枠1
5bの上端部には、スリットSL1が形成され、上取付
枠15bの左右枠部内には、スリットSL1に連続する
とともに、互いに平行に上下方向に延びる溝(図示せ
ず)がそれぞれ形成されている。これにより、番号ラベ
ルL1は、スリットSL1に差し込まれることによっ
て、上取付枠15bに取り付けられ、これとは逆に、上
方に引っ張られることによって上取付枠15bから取り
外される。このように、番号ラベルL1は、上取付枠1
5bに対して着脱可能に取り付けられており、商品ラッ
ク11の商品通路11aの数を変更する場合などには、
それに応じて差し替えられる。
【0030】一方、下取付枠15cも上記上取付枠15
bと同様に構成されており、価格ラベルL2は、下取付
枠15cの上部に形成されたスリットSL2に差し込ま
れることによって、下取付枠15cに着脱可能に取り付
けられている。したがって、商品通路11aに収納する
商品Sの価格が変更になった場合などには、それに応じ
て価格ラベルL2が差し替えられる。
【0031】さらに、価格ラベルL2は光反射性を備え
ており、自動販売機2の運転中に、前述したバケット4
eの反射型フォトセンサが価格ラベルL2に向けて光線
を放射した場合、この放射光線は、価格ラベルL2によ
って反射式フォトセンサの受光素子側に反射されるよう
になっている。これに加えて、価格ラベルL2は、商品
収納払出装置1の最前位置に位置し、反射型フォトセン
サとの前後方向の距離が一定になるように配置されてい
る。これによって、反射型フォトセンサにおける価格ラ
ベルL2の検出時間、すなわち反射式フォトセンサが放
射した光線が価格ラベルL2によって反射され、受光素
子側に入射するまでに要する時間は、一定になってお
り、制御装置は、反射式フォトセンサの検出時間を判断
することで、価格ラベルL2の存在を検出する。
【0032】前連結アダプタ15の中央部、すなわち上
取付枠15bと下取付枠15cの間には、図8に示すよ
うに、前後方向に開口する前拡がりの凹部が形成されて
いる。この凹部内には、前プーリ18付きのギアG2が
設けられており、これらは合成樹脂で一体成形されてい
る。このギアG2は、左右方向に延びる水平軸線回りに
回動自在に前連結アダプタ15に取り付けられている。
ギアG2の前端部は、凹部の前面開口を介して前連結ア
ダプタ15の前縁よりも少し前方に突出している。前プ
ーリ18は、タイミングベルト17の歯と噛み合う歯付
きプーリで構成されており、ギアG2が前述した駆動ギ
アG1によって時計回りに駆動されると、これと一体に
前プーリ18も時計回りに回転し、タイミングベルト1
7を時計回りに回転にさせる。
【0033】また、前連結アダプタ15の下取付枠15
cの背面には、ともに水平に後方に突出する係合突起1
5dと連結爪15eがそれぞれ形成されている。図8に
示すように、係合突起15dは、棚板12の底壁12a
の下面の前端部に当接しており、これによって、前連結
アダプタ15は、棚板12に対して上方に移動しないよ
うに係止されている。一方、連結爪15eは、係合突起
15dのすぐ下方に設けられ、その先端部の下面には、
段部が形成されている。この連結爪15eは弾性を有し
ており、前述した棚板12の前壁12bのいずれか1つ
の前角孔12eに差し込まれ、段部が係止されることに
よって、これに抜け止め状態でスナップ嵌めされてい
る。これにより、前連結アダプタ15は、棚板12に対
して左右方向および下方に移動しないように係止されて
いる。以上のように、前連結アダプタ15は、連結爪1
5eおよび係合突起15dによって棚板12に抜け止め
状態で連結されているとともに、連結爪15eの先端部
を手で上方に弾性変形させることによって、棚板12か
ら必要に応じて取り外すことができる。
【0034】さらに、前連結アダプタ15は、その右側
面の後部の上側に半円形に切り欠かれた切欠穴15fを
備えており、この切欠穴15fは、仕切壁本体14の案
内溝14eに連続するように、案内溝14eの前側に位
置している。
【0035】一方、図6および図8に示すように、後連
結アダプタ16もまた、縦長の合成樹脂成形品であり、
その前面の上下端部には、ともに前方に突出する左右2
つの突起16a,16aを1組として、上下2組の突起
16aがそれぞれ設けられている。上1組の突起16a
は前述した仕切壁本体14の上溝14aの後開口部に、
下1組の突起16aは下中空部14cの後開口部にそれ
ぞれ嵌合しており、これらの嵌合によって後連結アダプ
タ16は、仕切壁本体14に取り付けられている。
【0036】後連結アダプタ16の背面の上下端部には
それぞれ、後方に突出する連結突起16b,16bが形
成されている。これらの連結突起16b,16bは、前
述した棚板12の後壁12dのいずれか1組の後角孔1
2f,12fにそれぞれ嵌合しており、これによって、
後連結アダプタ16は、棚板12に連結されている。こ
のように、後連結アダプタ16が棚板12の後壁12d
に連結され、かつ上述したように前連結アダプタ15が
棚板12の前壁12bに連結されていることによって、
仕切壁13は、棚板12に連結されている。また、上述
したように、前連結アダプタ15の連結爪15eを、指
で弾性変形させて前角孔12eから外すと同時に、仕切
壁13を前方に移動させて連結突起16bを後角孔12
fから外せば、仕切壁13を棚板12から取り外すこと
ができる。
【0037】また、後連結アダプタ16の中央部には、
前面が開放する凹部が形成されており、この凹部内に
は、前述した前プーリ18と同様に構成された後プーリ
19が設けられている。後プーリ19は、左右方向に延
びる水平軸線回りに回動自在にホルダ19aに取り付け
られ、後プーリ19と前プーリ18の間には、前述した
タイミングベルト17が掛け渡されている。
【0038】ホルダ19aは、上方から見て断面「コ」
の字形の金属板であり、後連結アダプタ16に内蔵され
た上下2つコイルばね16c,16cによって、後方に
付勢されている。このように、ホルダ19aがコイルば
ね16cで後方に付勢されることにより、タイミングベ
ルト17は張った状態に保持されている。この場合、タ
イミングベルト17の張力は、後プーリ19と前プーリ
18を互いに近づけるように作用するので、前連結アダ
プタ15は前プーリ18を介して、後連結アダプタ16
は後プーリ19およびコイルばね16cを介して仕切壁
本体14側にそれぞれ押圧されている。それゆえ、前述
したように、仕切壁13を棚板12から取り外しても、
前後の連結アダプタ15,16は、仕切壁本体14との
嵌合が外れないように保持される。
【0039】さらに、後連結アダプタ16は、その右側
面の前部の上側に半円形に切り欠かれた切欠穴16dを
備えており、この切欠穴16dは、仕切壁本体14の案
内溝14eに連続するように、案内溝14eの後側に配
置されている。
【0040】一方、プッシャ20は、販売時に商品通路
11a内の収納商品Sを前方に押圧し、払出口11bか
ら払い出すためのものである。図5〜図7に示すよう
に、プッシャ20は、サポート21と、このサポート2
1に取り付けられ、商品通路11a内の商品Sを押圧す
るプッシャ本体22と、サポート21の前後部の上側に
回転自在にそれぞれ取り付けられた前後2つの第1ガイ
ドローラ23,23と、サポート21の下端部に回転自
在に取り付けられた第2ガイドローラ24とで構成され
ている。
【0041】サポート21は、矩形の金属板を曲げ加工
することによって製作されており、矩形の板壁部21a
と、板壁部21aの上下端部および前端部からそれぞれ
右方に折れ曲がった上下および前の3つのつば部21
b,21b,21bとを備えている。板壁部21aは、
仕切壁本体14の右側面14dに沿って鉛直に配置さ
れ、その中央下部が上記タイミングベルト17の水平な
下半部に連結されている。この連結によって、プッシャ
20は、上述したようなタイミングベルト17の時計回
りの回転に伴い、サポート21を介して前方に移動す
る。
【0042】プッシャ本体22は、縦長で厚さの厚い矩
形板であり、仕切壁本体14の右側面14dに対して直
角にかつ鉛直方向に延びるように、サポート21の前つ
ば部21bに取り付けられている。プッシャ本体22の
前面は、プッシャ20が前方に移動する際に、商品Sを
前方に押圧する平らな押圧面22aになっており、この
押圧面22aには、売切れラベル22bが取り付けられ
ている。この売切れラベル22bは、商品通路11a内
の商品Sが空になったときに、スライディングドア3a
を通して視認可能になり、これによって、商品購入者に
商品Sの売切れを知らせる。
【0043】前後の第1ガイドローラ23,23はそれ
ぞれ、左右方向に延びる水平軸線回りに回転自在にサポ
ート21の板壁部21aに取り付けられている。これら
第1のガイドローラ23,23は、それらの回転軸線が
互いに水平に並ぶように、サポート21の板壁部21a
の左面に近接して設けられている。各第1ガイドローラ
23の外周面の中央部には、その全周上に渡るU字溝2
3aが形成されている。このU字溝23aは、前述した
仕切壁本体14の案内溝14eの上下の係合突部14
f,14fに係合しており、第1ガイドローラ23の内
半部は、案内溝14eが収容されている。これによっ
て、第1ガイドローラ23は、係合突部14f,14f
に案内され、前後方向に転動可能である。この転動の際
に、前第1ガイドローラ23が、上述した前連結アダプ
タ15の切欠穴15fの縁部に、後第1ガイドローラ2
3が上述した後連結アダプタ16の切欠穴16dの縁部
にそれぞれ係止されることによって、プッシャ20の前
後方向の移動可能な範囲、すなわちストローク量が規定
される。この場合、切欠穴15f,16dが半円形であ
ることによって、プッシャ20の前後のストローク量を
できる限り大きく確保するようにしている。
【0044】第2ガイドローラ24は、サポート21の
下つば部21bに鉛直軸線回りに回転自在に取り付けら
れている。この第2ガイドローラ24は、下つば部21
bの下面に近接し、プッシャ本体22よりも後方に配置
されている。プッシャ20の移動に伴って、第2ガイド
ローラは、仕切壁本体14の右側面14d上を転動す
る。
【0045】プッシャ20は、以上のように構成されて
おり、販売時には、前記商品搬出装置4のプッシャ駆動
機構8が、タイミングベルト17を図6の時計回りに回
転させることによって、プッシャ20は前方に移動し、
商品通路11a内の商品Sを払出口11bから前方に払
い出す。
【0046】以上述べたように、仕切壁13は、棚板1
2に対して着脱自在であり、さらに、その取付位置も連
結爪15eおよび連結突起16b,16bを、棚板12
のいずれか1組の前角孔12eおよび後角孔12fに選
択的に嵌合させることによって、変更可能である。現
在、市販されている缶入飲料商品Sでは、66,53m
m径のものが、乳酸飲料商品Sでは、38mm径のもの
が大多数を占めている。この商品収納払出装置1では、
これら3種類の径の主要な商品Sを効率よくかつ収まり
よく収納するために、仕切壁13の取付位置を変更し、
商品通路11aの幅を変更した際に、各種の商品Sと両
側の仕切壁13とのクリアランス(両側の隙間を合算し
た量)が適切な値で、かつばらつかないように、隣り合
う前角孔12e,12e(または後角孔12f,12
f)間のピッチPが設定されている。
【0047】このような観点に立って、より具体的に
は、ピッチPが以下のように設定されている。仕切壁1
3の幅をW(mm)、隣り合う前角孔12e,12e間
のピッチをP(mm)、商品通路11aに66,53,
38mm径の商品Sを収納した場合の両側の仕切壁13
間のピッチ数をそれぞれN,N−1,N−2(Nは3以
上の整数)、66,53,38mm径の商品Sと両側の
仕切壁13との間のクリアランスをそれぞれ、C1,C
2,C3(mm)とすると、下式(1)〜(3)が成立
する。
【0048】 P・N−W−66=C1 …… (1) P・(N−1)−W−53=C2 …… (2) P・(N−2)−W−38=C3 …… (3)
【0049】これらの式(1)〜(3)から各クリアラ
ンス間の差の絶対値Z1〜Z3を求めると、下式(4)
〜(6)のようになる。
【0050】 Z1=|C1−C2|=|P−13| …… (4) Z2=|C2−C3|=|P−15| …… (5) Z3=|C1−C3|=2|P−14| …… (6)
【0051】上記式(4)〜(6)を参照すると、Z1
〜Z3の値は、P=14±2mmの範囲において、0〜
4mmの範囲に収まる。すなわちC1〜C3の値のばら
つきが、0〜4mmの範囲に収まることがわかる。これ
によって、P=14±2mmとすると、商品通路11a
内に商品Sを安定した状態で収まりよく収納できる。ま
た、P=14±1mmの範囲において、C1〜C3の値
のばらつきは、0〜2mmの範囲に収まり、特に、P=
14mmのときに、(Z1,Z2,Z3)=(1,1,
0)mmとなる。すなわち、P=14mmのときに、C
1〜C3間の値のばらつきが最も小さくなることがわか
る。本実施形態では、ローディング作業の容易性と払出
動作の円滑性とを確保でき、かつ収納商品Sの収まりが
よくなるようなクリアランスC1〜C3の適切な値は、
7±1mmであることを考慮し、W=19mmと設定す
ることによって、N=7,P=13mmに設定した。
【0052】また、図1に示すように、左商品収納室1
0bの最下位の商品ラック11には、半ダースの缶入飲
料商品Sを紙パック詰めした幅広商品S1が収納されて
いる。図9に示すように、この商品ラック11では、商
品通路11aの幅が幅広商品S1に合わせて広く設定さ
れているとともに、プッシャ20には、プッシャアダプ
タ25が取り付けられている。プッシャアダプタ25
は、ともに幅の広い前壁部25aと天板部25bを備え
た断面L形の金属板であり、プッシャ20から商品通路
11a内に右方に突出している。
【0053】前壁部25aの前面には、前記売切れラベ
ル22bと同様に構成された売切れラベル25cが取り
付けられている。天板部25bの左前端部には、矩形の
長孔25dが形成されており、この長孔25dがプッシ
ャ本体22に嵌合していることによって、プッシャアダ
プタ25は、その前壁部25aの背面がプッシャ本体2
2の前面に隙間なく当接した状態で、プッシャ20に着
脱自在に取り付けられている。また、天板部25bの上
面の左後端部には、鉛直軸線回りに回動自在な第3ガイ
ドローラ25eが取り付けられており、第3ガイドロー
ラ25eは、プッシャ20の前後方向の移動時に、仕切
壁13の右側面上を転動する。
【0054】このプッシャアダプタ25は、次に述べる
理由によって設けられている。プッシャ20のみで幅広
商品S1を押圧すると、プッシャ本体22は商品Sの左
後端部にしか当接しない。このため、プッシャ本体22
の押圧力が商品Sに均等に作用せず、かつその作用面積
が小さくなることによって、商品Sを前方に円滑に払い
出せなくなることがある。しかし、上記のようなプッシ
ャアダプタ25をプッシャ20に取り付けると、前壁部
25aの幅が広いことによって、前壁部25aと幅広商
品S1の当接面積、すなわちプッシャ20の押圧力が幅
広商品S1に作用する作用面積を大きくできることによ
って、幅広商品S1であってもこれを前方に円滑に払い
出すことが可能になる。
【0055】また、前述したような66,53,38m
m径の缶入飲料商品Sとは異なる径の缶入飲料商品Sを
収納する場合には、図10に示すような仕切壁アダプタ
26が仕切壁13に取り付けられる。以下、仕切壁アダ
プタ26を仕切壁13に取り付けた状態について説明す
る。この仕切壁アダプタ26は、前後方向に長い金属板
であり、鉛直な板壁部26aと、この板壁部26aの上
端部から右方に折れ曲がり、さらに下方に折れ曲がった
差込部26bと、板壁部26aの下端部から右方に折れ
曲がった当接部26cとを備えている。仕切壁アダプタ
26は、差込部26bの先端部が仕切壁本体14の上面
のスリット14bに差し込まれ、嵌合することによっ
て、仕切壁13に着脱自在に取り付けられている。ま
た、当接部26cは、仕切壁13の左側面に当接してお
り、これによって、仕切壁アダプタ26は仕切壁13に
安定した状態で取り付けられている。このように、仕切
壁アダプタ26を仕切壁13に取り付けることによっ
て、収納する商品Sの幅に応じて商品通路11aの幅を
適切に調整できる。
【0056】さらに、図11に示すように、細長商品や
図示しない薄物商品など、横倒し状態または平置き状態
でしか商品通路11aに収納できない商品Sを販売する
場合には、底壁アダプタ27(底面アダプタ)が棚板1
2の底壁12aに取り付けられる。底壁アダプタ27
は、図中の左側に示す使用状態(第1取付状態)と、図
中の右側に示す不使用状態(第2取付状態)とで、互い
に上下反転して底壁12aに取り付け可能であり、以
下、まず、使用状態で底壁12aに取り付けた底壁アダ
プタ27について説明する。底壁アダプタ27は、その
鉛直な前壁部の前面に設けられた取付枠27a(ラベル
取付部)と、両側端部から後方に突出する左右の係合爪
27b,27bと、各係合爪27bを間にして両側端部
に上下に形成された係合突起27c,27cと、前壁部
の上端部から後方に延びるくさび状のガイド部27dと
を備えている。
【0057】取付枠27aは、商品名ラベルL3(表示
ラベル)を差し込むためのスリットSL3が、取付枠2
7aの右側面に形成されている点を除けば、前述した前
連結アダプタ15の下取付枠15cと同様に構成されて
いる。すなわち、商品名ラベルL3は、取付枠27aに
対して着脱自在で且つ上下反転して取り付け可能になっ
ており、商品通路11aに収納する商品Sの価格が変更
になった場合などには、これに応じて差し替えられる。
また、商品名ラベルL3は、価格ラベルL2と比べてそ
の光反射性がかなり低く設定されており、これによっ
て、反射式フォトセンサは、バケット4eが払出口11
bに臨むような高さで左右方向に移動する際に、価格ラ
ベルL2からの反射光を検出可能であるとともに、商品
名ラベルL3からの反射光を検出不能になっている。
【0058】底壁アダプタ27は、上係合突起27cと
ガイド部27dの間の溝で底壁12aの前端部に嵌合す
るとともに、係合爪27b,27bが対応する2つの前
角孔12e,12eに係合しており、これによって、棚
板12に対して上方に動かないように係止されている。
また、左右の係合爪27bはそれぞれ弾性を有してお
り、棚板12の前壁12bのいずれか2つの前角孔12
e,12eに差し込まれることによって、これに抜け止
め状態でスナップ嵌めされている。これによって、底壁
アダプタ27は、棚板12に対して左右方向および下方
に動かないように係止されている。
【0059】また、ガイド部27dの上面は、前上がり
に傾斜するテーパ面27fになっており、このテーパ面
27fは、底壁12aの上面に連続するように延びてい
る。このガイド部27dのテーパ面27fの傾斜角およ
び長さは、販売待機時には、横倒し状態の細長商品Sが
商品通路11aから誤って転がり出ることなく、商品通
路11a内に保持され、かつ、販売時には、プッシャ2
0の押圧力により、細長商品Sがガイド部27dを容易
に乗り越えて払出口11bから払い出されるように、設
定されている。
【0060】以上の構成によれば、テーパ面27fの傾
斜により、横倒し状態や平置き状態で収納された細長商
品などの商品Sが商品通路11aから転がり出たり、滑
り出たりするのを阻止して、商品Sを商品通路11a内
に適切に保持することができる。一方、販売時には、プ
ッシャ20の押圧力によって、最前位置の販売商品Sを
テーパ面27fを乗り越えさせて払出口11bから払い
出せるとともに、テーパ面27fによって後続の次販商
品Sの誤払出を確実に阻止することができる。また、商
品Sがテーパ面27fに沿ってジャンプしながら払い出
されるので、商品Sを、棚板12とバケット4eの間の
隙間に引っ掛からせることなく、円滑に払い出すことが
できる。さらに、底壁アダプタ27の取付穴として仕切
壁13の取付用の前角孔12eを共用することによっ
て、底壁アダプタ27の格別の取付手段が棚板12側で
は不要になる。
【0061】また、底壁アダプタ27は、細長商品およ
び薄物商品以外の商品Sを直立状態で収納する場合など
には、図中の右側に示す不使用状態で底壁12aに取り
付けることが可能である。この場合には、係合爪27b
を弾性変形させて前角孔12eから外し、上下を逆にし
てから、係合爪27bを前角孔12eにスナップ嵌めす
る。これと同時に、商品名ラベルL3も上下を逆にして
取付枠27aに取り付ける。図中に示すように、底壁ア
ダプタ27は、不使用状態で底壁12aに取り付けられ
ているときには、底壁12aよりも上方に突出しないよ
うになっていて、それにより、商品Sの払出動作の障害
になることはなく、払出動作を通常と同様に行うことが
できる。
【0062】また、このように、底壁アダプタ27を棚
板12に常時、取り付けておけるので、その保管場所が
不要であるとともに、紛失のおそれもなくなる。さら
に、商品名ラベルL3が底壁アダプタ27に上下反転し
て取り付け可能であるので、底壁アダプタ27を、その
取付状態が使用状態および非使用状態のいずれであるか
にかかわらず、商品名ラベルL3の取付手段として常
時、積極的に活用することができる。
【0063】一方、図4および図12に示すように、棚
板12の左右の側壁12c,12cの外面には、前後方
向に延び、断面「コ」の字形のレール12gと、左右方
向に延びる水平軸線回りに回転自在なローラ12hとが
それぞれ取り付けられている。また、図示はしないが、
ラックフレーム10の側壁パネルには、レール12gお
よびローラ12hと同様のレールおよびローラがそれぞ
れ設けられており、棚板12のローラ12hは、ラック
フレーム10のレールに係合し、このレール内を転動可
能になっている。さらに、ラックフレーム10のローラ
は、レール12gに係合し、レール12g内に転動可能
になっている。以上のように、商品ラック11は、ラッ
クフレーム10内から前方に引き出し自在になってい
る。また、ラックフレーム10には、図示はしないが、
棚板12の後壁12dに当接し、これを前方に付勢する
板バネが設けられている。
【0064】次に、図12〜図15に示すように、商品
ラック11の下部には、商品ラック11をラックフレー
ム10にロックするロック機能と、ローディング時など
の商品ラック11が販売機本体3から前方に引き出され
る際に、商品Sを商品通路11a内に保持する保持機能
と、を兼ね備えたロック機構30が設けられている。ロ
ック機構30は、左右対称に構成されており、以下、右
半部の構成について説明する。図13および図14に示
すように、ロック機構30は、商品Sを商品通路11a
内に保持するための商品ストッパ31と、商品ストッパ
31を前方(図13の下方、以下同様)に付勢するため
のプッシュ板32と、プッシュ板32に第1コイルばね
33を介して連結されたスライド板34と、スライド板
34に連結された開放レバー35と、スライド板34に
係合するロック板36と、棚板12の底壁12aの下面
に取り付けられたフレーム37とを備えている。図8に
示すように、フレーム37は、金属板を曲げ加工して製
作され、前後に2段階の高さの異なる段部を備えてい
る。
【0065】商品ストッパ31は、金属製の丸棒を曲げ
加工することによって製作されており、棚板12よりも
左右方向に少し長く延びるロッド状のストッパ部31a
と、ストッパ部31aの両端部から後方に直角に折れ曲
がり、さらに棚板12の側壁12c側に直角に折れ曲が
った腕部31bとを備えている。腕部31bの後端部
は、左右方向に延びる水平軸線回りに回動自在にかつ前
後方向に移動自在に、フレーム37に取り付けられてお
り、図示しないコイルばねによって上方に常時、付勢さ
れている。商品ストッパ31は、図15に示す退避位置
と、図17に示す突出位置との間で回動可能であり、常
時は、退避位置にあって、棚板12の前壁12bの段部
12iの背面と、開放レバー35の下面とに当接した状
態で、これらの間に係止されている。また、商品ラック
11が販売機本体3から前方に引き出される際には、開
放レバー35が押し下げられることによって突出位置ま
で回動し、図18に示すように、商品通路11aの払出
口11bを閉鎖する。これによって、商品Sを商品通路
11a内に保持する。
【0066】プッシュ板32は、金属板を曲げ加工する
ことによって製作され、図15に示す位置と図17に示
す位置との間で前後方向に移動自在に、フレーム37に
取り付けられている。プッシュ板32は、前後方向に細
長く平らに延びる平板部32aと、平板部32aの前端
部から上方に折れ曲がった前壁部32bと、平板部32
aの右端部から下方に折れ曲がったフック32cとを備
えている。フック32cには、第1コイルばね33の後
端部が連結されており、この第1コイルばね33によっ
て、プッシュ板32は前方に常時、付勢されているとと
もに、その前壁部32bは、上記ストッパ31の腕部3
1bの後端部に当接している。これによって、商品スト
ッパ31は、上記退避位置において、前方に常時、付勢
され、かつ上述したようにコイルばねによって上方に常
時、付勢された状態で、段部12iと開放レバー35に
係止されている。
【0067】また、スライド板34は、図15に示す位
置と図16に示す位置との間で前後方向に移動自在に、
フレーム37に取り付けられている。スライド板34
は、ともに曲げ加工した2枚の金属板34A,34Bを
上下に貼り合わせ固定することによって製作されてい
る。上スライド板34Aは、平板部34Aaと、この平
板部34Aaの前端部から上方に折れ曲がり、さらに前
方に折れ曲がった前係合部34Abと、前係合部34A
bに形成された長穴34Acとを備えている。
【0068】下スライド板34Bは、平板部34Ba
と、この平板部34Baの右端部の前側から下方に折れ
曲がったフック部34Bbと、平板部34Baの後端部
から下方に折れ曲がったプッシャ部34Bcとを備えて
いる。フック部34Bbには、上記第1コイルばね33
の前端部が連結されており、これによって、スライド板
34は、後方に常時、付勢されている。プッシャ部34
Bcは、ロック板36に後方から当接可能な位置に設け
られている。
【0069】開放レバー35は、図15に示す閉鎖位置
と、図16に示す開放位置との間で回動自在にフレーム
37に取り付けられている。開放レバー35は、底壁1
2aの前縁部よりも前方に少し突出し、水平な上面を有
するレバー部35aと、レバー部35aの後端部から上
方に延びる突起35bとを備えている。この突起35b
は、上記スライド板34の前係合部34Abの長穴34
Acに係合しており、これによって、開放レバー35
は、図16に示す開放位置に反時計回りに回動する際、
スライド板34を前方に移動させる。上述したようにス
ライド板34は、コイルばね33によって常時、後方に
付勢されているので、開放レバー35は、常時は、閉鎖
位置に保持されている。
【0070】図13に示すように、ロック板36は、前
腕部36aおよび後腕部36bを有し、これらが平面的
に「く」の字形に形成された金属板である。ロック板3
6は、図13の実線で示す閉鎖位置と2点鎖線で示す開
放位置との間で鉛直軸線回りに回動自在に、フレーム3
7に取り付けられている。ロック板36の後腕部36b
の右端部には、切欠部36cが形成されており、ラック
フレーム10には、この切欠部36cに嵌合する係合突
起10cが設けられている。
【0071】また、ロック板36の前腕部36aの右端
部には、第2コイルばね38の前端部が取り付けられて
いる。第2コイルばね38は、左斜め後方に延びて、そ
の後端部がフレーム37に連結されている。この第2コ
イルばね38によって、ロック板36は、図13の時計
回りに常時、付勢され、その切欠部36cが係合突起1
0cと常時、嵌合している。この嵌合によって、商品ラ
ック11は、ラックフレーム10の板バネの前方への付
勢力に抗しながら、ラックフレーム10にロックされて
いる。さらに、ロック板36の前腕部36aの右端部に
は、スライド板34のプッシャ部34Bcが当接してお
り、ロック板36は、スライド板34が図16に示す位
置まで前方に移動すると、これに押されて図13の2点
鎖線で示す開放位置まで反時計回りに回動する。以上の
ように、ロック機構30の右半部は構成されており、そ
の左半部も同様に構成されている。
【0072】以上のように構成された商品収納払出装置
1の動作について説明する。最初に、ローディング時に
おいて、商品ラック11を販売機本体3から引き出す際
に、ロック機構30が商品ラック11のロックを解除す
る動作について説明する。まず、開放レバー35のレバ
ー部35aを指で下方に押すと、開放レバー35が図1
5に示す閉鎖位置から図16に示す開放位置まで反時計
回りに回動する。この開放レバー35の回動に伴って、
スライド板34が前方に引っ張られ、図16に示す位置
まで移動する。これと同時に、スライド板34のプッシ
ャ部34Bcが、ロック板36の前腕部36aを第2コ
イルばね38の付勢力に抗しながら前方に押すことによ
って、ロック板36は、図13の2点鎖線で示す位置ま
で反時計回りに回動する。この回動に伴って、ロック板
36の切欠部36cと、ラックフレーム10の係合突起
10cとの嵌合が外れ、商品ラック11のロックが解除
される。左右の開放レバー35,35を両方とも指で押
すことによって、商品ラック11の両側のロックが解除
される。
【0073】これによって、商品ラック11は、ラック
フレーム10の板バネの付勢力によって前方に押され、
棚板12のレール12gがラックフレーム10のローラ
に案内され、かつローラ12hがラックフレーム10の
レールに案内されることによって、前方に移動する。
【0074】さらに、ロック機構30は、上記商品ラッ
ク11の左右両側のロック解除動作と同時に、商品スト
ッパ31によって、商品Sを商品通路11a内に保持す
る。この動作について説明すると、上述したように左右
の開放レバー35を同時に反時計回りに回動させると、
図16に示すように、商品ストッパ31は、開放レバー
35に押されて下方に回動する。商品ストッパ31は、
図16に示す位置まで回動すると同時に、プッシュ板3
2の付勢力によって前方に押され、開放レバー35の下
面に沿って前方にスライドする。そして、開放レバー3
5よりも前方に突出した時点で、図17に示すようにコ
イルばねの付勢力によって突出位置まで時計回りに回動
し、商品通路11aの払出口11bを閉鎖する。
【0075】特に、このロック機構30では、商品スト
ッパ31が払出口11bを閉鎖した後に、商品ラック1
1の左右両側のロックが解除されるような動作タイミン
グに設定されている。このため、商品ストッパ31が払
出口11bを閉鎖した状態でしか商品ラック11を引き
出すことができないので、引き出し動作中に、商品Sが
商品通路11a内から前方に誤って落下することがな
い。
【0076】引き出した商品ラック11に商品Sをロー
ディングするときには、ストッパ20を手で後方に移動
させる。この場合、プッシャ20は、回動自在なタイミ
ングベルト17に取り付けられているので、容易に後方
に移動させることができる。
【0077】次に、ローディングの終了後、商品ラック
11を販売機本体3内に押し戻す。商品ラック11をラ
ックフレーム10の板バネの付勢力に抗しながら図13
に示す位置まで押し込むと、ロック機構30の左右のロ
ック板36の切欠部36cが、ラックフレーム10の左
右の係合突起10cにそれぞれ嵌合することによって、
商品ラック11の左右両側部が、ラックフレーム10に
ロックされる。この後、手で商品ストッパ31を図15
に示す退避位置まで移動させ、棚板12の段部12iと
開放レバー35の間に係止させる。これによって、商品
ストッパ31は、商品収納払出装置1の商品払出動作の
障害にならなくなる。
【0078】また、ローディング時や、自動販売機2の
運転開始時などにおいて、商品通路11aの幅を変更す
る場合には、まず、仕切壁13を棚板12から取り外
す。この際、前述したように、連結爪15eを指で弾性
変形させて前角孔12eから外すと同時に、仕切壁13
を前方に移動させて連結突起16bを後角孔12fから
抜くことによって、仕切壁13は棚板12から取り外さ
れる。前述したように、仕切壁13を棚板12から取り
外したときでも、タイミングベルト17の張力によっ
て、前後の連結アダプタ15,16は、仕切壁本体14
側にそれぞれ押圧されているので、仕切壁本体14との
嵌合が外れないように保持される。
【0079】さらに、仕切壁13を棚板12の適切な位
置に取り付ける場合には、上下の連結突起16b,16
bを適切な位置の後角孔12f,12fに差し込む。こ
れによって、仕切壁13が直立するように位置決めされ
る。また、底壁12aの前後の基準孔を目印として、仕
切壁13がこれらの基準孔に平行になるように、突起1
6b,16bを後角孔12f,12fに差し込みなが
ら、仕切壁13を後方に移動させることにより、連結爪
15eが適切な前角孔12eにスナップ嵌めされる。こ
のように、仕切壁13の取付作業を行う場合に、仕切壁
13を斜めに傾くことなく前後方向に延びるように適切
に棚板12に取り付けることができる。また、その取付
作業も、底壁12aの前後の基準孔を目印として仕切壁
13の連結突起16bを後角孔12fに差し込むだけで
よいので、容易に行うことができる。
【0080】また、商品通路11aの幅変更に伴い、番
号ラベルL1の変更が必要になった場合には、古い番号
ラベルL1を上取付枠15bのスリットSL1から抜き
出し、新しい番号ラベルL1をスリットSL1に差し込
み、上取付枠15bに取り付ける。同様に、収納商品S
の変更などで価格ラベルL2の変更が必要になった場合
にも、古い価格ラベルL2を下取付枠15cから取り外
し、新しいものを取り付ける。
【0081】次に、販売時における商品収納払出装置1
の商品払出動作について説明する。まず、商品購入者が
プリペイドカードをカード挿入口7aに差し込み、商品
Sを選択して商品選択ボタンを押すと、制御装置は、選
択商品Sを判断して商品搬出装置4を駆動し、バケット
4eを選択商品Sを収納する商品通路11aの払出口1
1bに臨む位置に移動させる。この場合、バケット4e
の反射式フォトセンサによって、目標とする商品通路1
1aを検出する。具体的には、商品通路11aを画成し
ている左側の仕切壁13の価格ラベルL2の存在を、反
射式フォトセンサによって検出し、その検出した位置で
バケット4eを停止させる。このバケット4eが移動す
る際に、LED4fは、反射式フォトセンサが価格ラベ
ルL2を検出したときには点滅し、バケット4eが払出
口11bに臨む位置に停止し、反射式フォトセンサが価
格ラベルL2の検出信号を連続して出力しているときに
は、点灯する。
【0082】次に、図8に示すように、プッシャ駆動機
構8を駆動し、スイングアーム8aを噛合位置に回動さ
せることによって、駆動ギアG1とギアG2を噛み合わ
せる。そして、駆動ギアG1を反時計回りに回転させ、
ギアG2を時計回りに回転させることによって、タイミ
ングベルト17を時計回りに回転させる。このタイミン
グベルト17の回転に伴ってプッシャ20が前方に移動
し、商品通路11a内に並んだ商品Sを前方に押す。こ
れによって、商品Sが商品通路11aの払出口11bか
らバケット4e内に払い出される。
【0083】このプッシャ20が商品Sを前方に押す際
に、プッシャ20の移動を案内する前後の第1ガイドロ
ーラ23,23が、案内溝14eの上下の係合突部14
f,14fに抜け止め状態で係合していることによっ
て、商品Sの押圧力により、プッシャ本体22に左右方
向に延びる軸線回りの曲げモーメントが発生しても、こ
れら前後の第1ガイドローラ23,23は、プッシャ本
体14がこの軸線回りに回転するのを抑制し、後方に傾
かないように支持する。さらに、第2ガイドローラ24
は、プッシャ本体22よりも後方に配置されているの
で、プッシャ20の前方への移動時に、商品Sの押圧力
によって、プッシャ本体22に上下方向に延びる軸線回
りの曲げモーメントが発生しても、プッシャ本体22が
この軸線回りに回転するのを抑制し、後方に傾かないよ
うに支持する。
【0084】商品Sの払い出しが、バケット4eの透過
式フォトセンサによって検出された時点で、ギアG2の
回転を停止するとともに、スイングアーム8aを待機位
置に戻す。この後、バケット4eを商品の取出口6まで
移動させ、商品Sを取出口6内に払い出して、販売動作
を終了する。
【0085】以上のように、本発明の商品収納払出装置
1によれば、収納すべき商品Sが細長商品や薄物商品で
ある場合には、底壁アダプタ27を棚板12の底壁12
aに使用状態で取り付けることによって、テーパ面27
fの傾斜により、横倒し状態や平置き状態で収納された
商品Sが商品通路11aから転がり出たり、滑り出たり
するのを阻止して、商品Sを商品通路11a内に適切に
保持することができる。一方、販売時には、プッシャ2
0の押圧力によって、最前位置の販売商品Sをテーパ面
27fを乗り越えさせて払出口11bから払い出せると
ともに、テーパ面27fによって後続の次販商品Sの誤
払出を確実に阻止することができる。このように、細長
商品や薄物商品などの商品Sを適切に収納し且つ払い出
すことができ、装置の汎用性を拡大することができる。
【0086】また、商品Sがテーパ面27fに沿ってジ
ャンプしながら払い出されるので、商品Sを、棚板12
の底壁12aとバケット4eの間の隙間に引っ掛からせ
ることなく、円滑に払い出すことができる。さらに、底
壁アダプタ27の取付穴として仕切壁13の取付用の前
角孔12eを共用することによって、底壁アダプタ27
用の格別の取付手段が棚板12側では不要になる。
【0087】また、細長商品および薄物商品以外の商品
Sを収納する場合には、底壁アダプタ27を不使用状態
で棚板12の底壁12aに取り付けることによって、底
壁アダプタ27は底壁12aよりも上方に突出しないよ
うになるので、商品Sの払出動作の障害になることはな
く、払出動作を通常と同様に行うことができる。このよ
うに、底壁アダプタ27を棚板12に常時、取り付けて
おけるので、その保管場所が不要であるとともに、紛失
のおそれもなくなる。さらに、商品名ラベルL3が底壁
アダプタ27に上下反転して取り付け可能であるので、
底壁アダプタ27を、その取付状態が使用状態および非
使用状態のいずれであるかにかかわらず、商品名ラベル
L3の取付手段として常時、積極的に活用することがで
きる。
【0088】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、説明した底壁アダプタの具体的な構成は、あく
まで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で、他の適当な
構成を採用することが可能である。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動販売機の商
品収納払出装置は、構成が単純で、細長商品や薄物商品
などの商品を適切に収納し且つ払い出すことが可能で、
それにより、汎用性を拡大することができるなどの効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る商品収納払出装置を
適用した自動販売機の外観を示す正面図である。
【図2】自動販売機の側断面図である。
【図3】商品収納払出装置の正面図である。
【図4】商品ラックの斜視図である。
【図5】商品ラックの要部を拡大した正面図である。
【図6】仕切壁の構成を示す斜視図である。
【図7】番号ラベルおよび価格ラベルを上下の取付枠に
取り付ける状況を示す斜視図である。
【図8】仕切壁とプッシャ駆動機構を示す側面図であ
る。
【図9】商品ラックの商品通路に幅広商品を収納した状
態を示す斜視図である。
【図10】商品ラックの仕切壁に仕切壁アダプタを取り
付けた状態を示す斜視図である。
【図11】商品ラックの底壁に底壁アダプタを使用状態
および不使用状態で取り付ける状況を示す斜視図であ
る。
【図12】商品ラックの側面図である。
【図13】ロック機構を示す平面図である。
【図14】ロック機構の要部の構成を示す斜視図であ
る。
【図15】商品ストッパが退避位置にあるときのロック
機構を示す側面図である。
【図16】開放レバーが押され、商品ストッパが移動す
るときのロック機構の動作を示す側面図である。
【図17】商品ストッパが突出位置に移動したときのロ
ック機構を示す側面図である。
【図18】商品ストッパが突出位置にあるときの商品ラ
ックを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 商品収納払出装置 2 自動販売機 11a 商品通路 11b 払出口 12 棚板 12a 底壁 12e 前角孔(取付穴) 13 仕切壁 20 プッシャ 27 底壁アダプタ(底面アダプタ) 27a 取付枠(ラベル取付部) 27f テーパ面 L3 商品名ラベル(表示ラベル) S 商品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ水平な棚板と、 この棚板上に設けられ、前端に払出口を有し且つ複数の
    商品を並べて収納するための前後方向に延びる商品通路
    を互いの間に画成する複数の仕切壁と、 前記商品通路に臨み、前後方向に移動自在に設けられ、
    販売時に、前記商品通路内に収納された商品を前方へ押
    圧することにより前記払出口から払い出すプッシャと、 テーパ面を有し、前記棚板の前端部に、前記テーパ面が
    前記商品通路の底面から前記払出口に向かって前上がり
    に傾斜するような第1取付状態で着脱自在に取付可能な
    底面アダプタと、 を備えていることを特徴とする自動販売機の商品収納払
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記底面アダプタは、前記第1取付状態
    と、この第1取付状態から上下反転され且つ当該底面ア
    ダプタが前記商品通路の底面よりも下方に退避した第2
    取付状態とで、前記棚板に上下反転取付可能に構成され
    ていることを特徴とする、請求項1に記載の自動販売機
    の商品収納払出装置。
  3. 【請求項3】 前記棚板の前端部には、前記仕切壁を着
    脱自在に取り付けるための多数の取付穴が左右方向に並
    んで形成されており、前記底面アダプタは、前記取付穴
    を介して前記棚板に取り付けられていることを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の自動販売機の商品収納払
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記棚板は当該自動販売機の前方から視
    認可能に構成され、前記底面アダプタは、表示ラベルを
    着脱自在に取付可能なラベル取付部を前面に備えている
    ことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載
    の自動販売機の商品収納払出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008108191A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 商品収納装置
WO2019130780A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 株式会社ブイシンク 店舗
JP2019130164A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 株式会社タカゾノ カセットおよび物品供給装置

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