JP2000113277A - 紙幣処理装置 - Google Patents

紙幣処理装置

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JP2000113277A
JP2000113277A JP11137552A JP13755299A JP2000113277A JP 2000113277 A JP2000113277 A JP 2000113277A JP 11137552 A JP11137552 A JP 11137552A JP 13755299 A JP13755299 A JP 13755299A JP 2000113277 A JP2000113277 A JP 2000113277A
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pair
stacker
paper money
banknote
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JP11137552A
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English (en)
Inventor
Yukio Ito
伊藤  幸男
Yasuyuki Kodama
康幸 児玉
Noboru Yamagishi
昇 山岸
Tadashi Hatamachi
正 籏町
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Nippon Conlux Co Ltd
Original Assignee
Nippon Conlux Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なく構造が簡単な紙幣搬送手段を
有する紙幣処理装置を提供する。 【解決手段】周面長手方向沿って紙幣案内スリットが形
成された一対の回転ドラム(22、23)と、この紙幣
案内スリット内に嵌挿した紙幣をスタッカー側へ押し出
すスタッカーシュート(51)とを有する紙幣処理装置
において、このスタッカーシュート(51)の自由端側
に隣接して配設された軸(52)に一対のプーリ(5
4)を支承させるとともに、このプーリに紙幣案内スリ
ットに沿って張設された紙幣搬送ベルト(9)を巻回
し、これにより投入紙幣を紙幣案内スリットに沿って搬
送させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動販売機、両
替機、パチンコ玉貸機、メタル貸機等に使用される紙幣
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に紙幣(クーポン券等を含む)を取
り扱う自動販売機等の機器本体内には、投入された紙幣
の真偽を判別するとともに、真券と見なされた紙幣のみ
を積載収容するようにした紙幣処理装置が装着されてい
る。
【0003】この紙幣処理装置は大別すると、紙幣挿入
口から投入された紙幣を装置本体内へ案内する紙幣搬送
手段と、搬送された紙幣の真偽を判別する紙幣識別手段
と、真券とみなされた投入紙幣を順次平行移動させる紙
幣移動手段と、この紙幣移動手段を介し平行移動された
紙幣を順次積載収容するスタッカとから構成されてい
る。
【0004】図13は本願出願人が先に特願平10−1
41350号で提案した紙幣処理装置1を示す要部破断
概念側面図である。
【0005】この紙幣処理装置1は、矩形状の筐体から
なる装置本体2から構成されており、その正面2aの下
方には紙幣挿入口3が形成されたフロントマスク4が着
脱自在に装着されている。
【0006】なお、この紙幣挿入口3が形成されたフロ
ントマスク4は図示せぬ自動販売機等の機器の正面を構
成する扉に形成されたフロントマスク取付孔からその先
端、即ち紙幣挿入口3が外部へ露出するように取り付け
られる。
【0007】一方、このフロントマスク4に形成された
紙幣挿入口3の直後には、当該紙幣挿入口3から紙幣が
挿入されたか否かを判断する紙幣検出センサー5が配設
されており、その紙幣検出センサー5直後のフロントマ
スク内4と装置本体2内には、紙幣挿入口3に連通し、
その後、上方に立ち上がる略L字形状の紙幣搬送路6が
形成されている。そして、その紙幣搬送路6の上流側に
は当該紙幣搬送路6を開閉するシャッター手段7が配設
されている。
【0008】このシャッター手段7は図示せぬモータ及
び、このモータのピニオンギャに歯合するラック等のシ
ャッター駆動手段を介し矢印Aのように水平方向へ移動
するシャッター7aから構成されている。
【0009】一方、紙幣挿入口3に連通する前記紙幣搬
送路6は、紙幣挿入方向と略平行な水平部6aと、この
水平部6aの終端から略垂直上方へ立ち上がる垂直部6
bから構成されている。
【0010】このL字形の紙幣搬送路6には、当該紙幣
搬送路6に沿って投入紙幣を上流へ搬送する紙幣搬送手
段8が配設されている。
【0011】この紙幣搬送手段8は紙幣搬送路6の水平
部6aおよび垂直部6bに沿って張設された無端の紙幣
搬送ベルト9と、この紙幣搬送ベルト9を回転駆動する
モータ9´等からなるベルト駆動手段10から構成され
ている。
【0012】また、このベルト駆動手段10は紙幣搬送
ベルト9を巻回張設するプーリ11、12と、このプー
リ11、12の周面に圧接する従動プーリ13、14か
ら構成され、またこの紙幣搬送ベルト9の一部には、そ
の張力を調整するアイドルプーリ15が圧接している。
【0013】一方、紙幣搬送路6のうち、その上流に位
置する垂直部6bには、挿入された紙幣の真偽を判別す
る磁気センサ及び互いに対向して配置されるホトセンサ
等の各種センサーからなる紙幣識別手段16が配設され
ている。
【0014】このような紙幣処理装置1によると、紙幣
挿入口3内に紙幣を投入すると、フロントマスク4内に
配設された紙幣検出センサー5により投入紙幣の有無が
検出され、その検出信号に基づき反時計方向へ正転する
紙幣搬送手段8の紙幣搬送ベルト9により、投入紙幣は
紙幣搬送路6の水平部6aに沿って図面の右方向へ水平
搬送される。そして、次に紙幣搬送路6の垂直部6aを
通過する際に、そこに配設された紙幣識別手段16によ
り、その投入紙幣の真偽が判定される。
【0015】そして、この紙幣識別手段16により投入
紙幣が偽券と判断されると、紙幣搬送ベルト9が反転
(時計方向へ回転)して、当該投入紙幣を紙幣挿入口3
から返却する。
【0016】一方、投入紙幣が紙幣識別手段16により
真券と判断された場合は、その検出信号に基づき紙幣搬
送ベルト9の正転が持続され、投入紙幣は紙幣搬送路6
の垂直部6bに沿って装置本体2内の上方へさらに搬送
される。
【0017】一方、この装置本体2内には、紙幣搬送手
段8を介し搬送された紙幣を一時収容し、その後、真券
と判断された紙幣をスタッカー20内へ平行移動させる
紙幣移動手段21が配設されている。
【0018】なお、この紙幣移動手段21の詳細構造に
ついては、本願出願人が先に提案した特願平5−276
592号を参照されたいが、ここではその構造を簡単に
説明する。
【0019】図14は上述した紙幣移動手段21の概念
平面図で、特に図13のAA方向から見た状態を示して
いる。
【0020】この紙幣移動手段21は所定の間隔(取り
扱う紙幣の幅より若干広い程度の間隔)を設けて配設さ
れ、同一位相で互いに反対方向に回転する一対の回転ド
ラム22、23と、この一対の回転ドラム22、23の
中間部に形成された係合凹部22a、23aに係合する
一対の係合突起24a、24bを有し、前記回転ドラム
22、23が一回転すると、軸25を中心に図面の垂直
方向へ向けて所定の回転角度回転するスタッカーシュー
ト24とから構成されている。
【0021】なお、このスタッカーシュート24を回動
自在に支承する軸25の両側方には、前記紙幣搬送手段
8(図13)を構成する一対の紙幣搬送ベルト9が巻回
する一対のプーリ26が固着されている。またこの軸2
5のさらに両端部には、前記紙幣搬送手段8を構成する
別の一対のプーリ27が固着されている。
【0022】また、この一対の駆動プーリ27には、そ
れぞれさらに一対の紙幣搬送ベルト28が巻回し、この
一対の紙幣搬送ベルト28は前記スタッカーシュート2
4の先端部に配設された軸29の両端に回動自在に支承
された一対のプーリ30にそれぞれ巻回している。従っ
て、紙幣搬送ベルト9により軸25が回動すると、それ
に連動して紙幣搬送ベルト28も同時に回転駆動される
こととなる。
【0023】このような紙幣移動手段21によると、図
14のBB概念断面図で示す図15のように、紙幣搬送
手段8を構成する紙幣搬送ベルト9、28が反時計方向
へ回転駆動され、投入紙幣31が紙幣搬送路6(図1
3)を介し矢印C方向へ搬送されると、その投入紙幣3
1は、紙幣移動手段21の回転ドラム22、23の周面
長手方向に沿って形成された一対の紙幣案内スリット2
2b、23b内に嵌挿し、さらに図16で示すように、
投入紙幣31の長手方向全体が回転ドラム22、23に
形成された前記一対の紙幣案内スリット22b、23b
内に嵌挿し、そこに一時収容される。
【0024】なお、図15で示すように、上述した一対
の紙幣案内スリット22b、23bの始端22b´、2
3b´の幅は搬送される投入紙幣31の幅方向両端部が
容易に紙幣案内スリット22b、23b内へ案内される
よう他の部分よりも幅広に形成されている。
【0025】なお、図13乃至図16で符号32は一対
の回転ドラム22、23間の略中間部に配設された紙幣
逆戻り防止レバーである。
【0026】この紙幣逆戻り防止レバー32は図16で
示すように、紙幣移動手段21を介しスタッカー20内
に一旦収容された紙幣36の下端36aが回転ドラム2
2、23の紙幣案内スリット22b、23b側へ逆戻り
して、そこを塞ぐことを防止するもので、この紙幣逆戻
り防止レバー32は図15で示すように、軸33を中心
に所定の回転角度回動自在に支承された略L字形状のレ
バー34と、このレバー34を常時反時計方向へ付勢す
るリターンスプリング35とから構成され、図15で示
す初期位置では略L字形状のレバー34先端が紙幣案内
スリット22b、23bの始端22b´、23b´を塞
がない位置に位置決め停止されている。
【0027】また図15、図16で、符号37はスタッ
カー20内に収容されている紙幣36を押圧する押え板
で、この押え板37はコイルバネ38の付勢力により常
時回転ドラム22、23の外周面へ向け付勢されてい
る。
【0028】また図15、図16で、符号40は一端が
スタッカーシュート24の背面に係合し、また他端が装
置本体2(図13)内の一部に係合したリターンスプリ
ングで、このリターンスプリング40はスタッカーシュ
ート24を軸25を中心に常時反時計方向へ付勢し、そ
れにより図14で示す一対の係合突起24a、24bを
対応する各回転ドラム22、23の各係合凹部22a、
23aに圧接係合させている。
【0029】次に上述した紙幣移動手段21の動作を説
明する。
【0030】図16で示すように、投入紙幣31がその
後端31aを含めて一対の回転ドラム22、23の各紙
幣案内スリット22b、23b内に収容された後、それ
を検知する図示せぬ検出手段の検出信号に基づき図示せ
ぬモータ等の駆動手段を介し、一対の回転ドラム22、
23が図16で示す初期位置から矢印で示すように同位
相で互いに反対方向へ回転を開始すると、回転ドラム2
2、23の各紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿
した投入紙幣31は各紙幣案内スリット22b、23b
の回転移動に連動してスタッカー20側へ平行移動す
る。
【0031】また回転ドラム22、23が回転すると同
時に図14の係合凹部22a、23aも回転するので、
スタッカーシュート24もこの係合凹部22a、23a
に係合する一対の係合突起24a、24bを介し図17
で示すように、軸25を中心に時計方向へ回転し、紙幣
案内スリット22b、23b内に収容された投入紙幣3
1の背面中央部を押圧し、当該投入紙幣31を紙幣案内
スリット22b、23b内からスタッカー20側へ平行
に押し出して、当該スタッカー20内に収容されている
投入紙幣36に重ねて合わせて収容する。
【0032】その際、すなわちスタッカーシュート24
により紙幣案内スリット22b、23b内から投入紙幣
31が押し出される際、当該投入紙幣31の下端31a
は、一旦、紙幣逆戻り防止レバー32を構成する略L字
形状のレバー34先端に当接し、そのレバー34を軸3
3を中心に時計方向へ回転させつつ通過する。その後、
投入紙幣下端31aとの当接が解除されたレバー34は
リターンスプリング35の付勢力によりその初期位置
(図15)に復帰する。
【0033】一方、回転ドラム22、23は図17で示
すように、投入紙幣31がスタッカー20内に平行移動
された後もその回転を維持し、それにより回転ドラム2
2、23の係合凹部22a、23aとスタッカーシュー
ト24の一対の係合突起24a、24b(図14)との
係合が解除されると、当該スタッカーシュート24は図
18で示すように、リターンスプリング40の付勢力に
より軸25を中心に反時計方向へ回転し、その初期位置
に復帰する。そしてスタッカーシュート24が図18の
初期位置に復帰すると、回転ドラム22、23も、その
後回転を停止し、次の投入紙幣を紙幣案内スリット22
b、23b内に嵌挿させる待機位置に復帰する。
【0034】したがって、上述した紙幣処理装置1によ
ると、図18で示すように、紙幣移動手段21により一
旦スタッカー20内に収納された投入紙幣31が、何等
かの要因で再び紙幣移動手段21側へ戻ろうとすると、
その投入紙幣31の下端31aが逆戻り防止レバー32
を構成する略L字形状のレバー34に当接してその逆戻
りを防止されるので、これにより回転ドラム22、23
に形成された紙幣案内スリット22b、23bの始端2
2b´、23b´が常時解放されることとなる。従っ
て、次の投入紙幣は回転ドラム22、23の紙幣案内ス
リット22b、23b内に容易に嵌挿し、これにより先
に収容した紙幣と次に収容する紙幣との衝突を避けて紙
幣詰まりを防ぐことができることとなる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の紙幣処理装置1の紙幣搬送手段8は、図14に記載
したように、スタッカーシュート24を回動自在に支承
する軸25の両側方に、一対の紙幣搬送ベルト9が巻回
する一対のプーリ26、27を固着し、またこの一対の
プーリ27には別の一対の紙幣搬送ベルト28を巻回さ
せ、さらにこの一対の紙幣搬送ベルト28の他端をスタ
ッカーシュート24の先端部に配設された軸29の両端
に支承された一対のプーリ30に巻回させる構造であ
り、全体として極めて部品点数多く構造が複雑で、この
ため製造の際のコストアップ要因となっていた。
【0036】この発明は上述した事情に鑑み、部品点数
が少なく構造が簡単な紙幣搬送手段を有する幣処理装置
を提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明では、紙幣挿入口から投入された紙幣を
一時嵌挿し、その後、該紙幣を平行移動させてスタッカ
ー内に収容させる紙幣移動手段であって、同位相でしか
も互いに逆方向へ回転する一対の回転ドラムと、該一対
の回転ドラムの各周面長手方向沿って形成され、前記投
入された紙幣を一時嵌挿する紙幣案内スリットと、前記
一対の回転ドラムの回転に連動し前記紙幣案内スリット
内に嵌挿した紙幣の略中間部を前記スタッカー側へ押し
出すスタッカーシュートとを少なくとも有する紙幣移動
手段と、前記紙幣挿入口から投入された紙幣を前記一対
の回転ドラムの紙幣案内スリットに沿って搬送する紙幣
搬送手段とを具えた紙幣処理装置において、前記紙幣搬
送手段を、前記スタッカーシュートの自由端側に隣接し
て配設された軸と、該軸の両端に支承された一対のプー
リと、該一対のプーリにそれぞれ巻回された一対の紙幣
搬送ベルトであって、前記紙幣案内スリットの始端から
前記紙幣案内スリットに沿って張設され、回転駆動され
た際に前記投入紙幣を前記紙幣案内スリットの始端から
前記紙幣案内スリットに沿って搬送する一対の紙幣搬送
ベルトとにより構成した。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明を適用した紙幣処
理装置の一実施例を詳述する。
【0039】図1はこの発明に係わる紙幣処理装置50
の要部破断概念側面図で図13と同一部分を同一符号で
示す。
【0040】この紙幣処理装置50は、図13の従来例
と比較し、以下に示す4点の構造が大きく相違してい
る。
【0041】(1)紙幣搬送手段8を介し搬送された紙
幣を一時収容し、その後、真券と判断された紙幣をスタ
ッカー20内へ平行移動させる紙幣移動手段21の構
造。
【0042】(2)本願発明に係わる部分である、L字
形の紙幣搬送路6に沿って投入紙幣を一対の回転ドラム
22、23の各紙幣案内スリット22b、23b内に嵌
挿させ、さらに、その投入紙幣を各紙幣案内スリット2
2b、23bの上流へ搬送する紙幣搬送手段8の構造。
【0043】(3)前記紙幣移動手段21の主要構成要
素である、一対の回転ドラム22、23を駆動する駆動
装置の構造。
【0044】(4)紙幣搬送路6を開閉するシャッター
手段7の構造。
【0045】次に上述した従来例と異なる構造部分を上
述した項目順に説明する。
【0046】まず項目(1)で指摘した相違について説
明する。
【0047】図2は図1のDD方向から見た本願発明に
係わる紙幣移動手段21の平面図で図14と同一部分を
同一符号で示している。
【0048】この本願発明に係わる紙幣移動手段21
も、従来と同様に所定の間隔(取り扱う紙幣の幅よりも
若干広い間隔)を設けて配設された一対の回転ドラム2
2、23と、この一対の回転ドラム22、23の中間部
に形成された係合凹部22a、23aに係合する一対の
係合突起51a、51bを有し、前記回転ドラム22、
23が一回転すると、軸25を中心に図面の垂直方向へ
向けて所定の回転角度回転するスタッカーシュート51
とから構成されている。
【0049】なおこのスタッカーシュート51を回動自
在に支承する軸25の両側方には、図14の従来例で示
すように、一対の紙幣搬送ベルト9が巻回する一対のプ
ーリ26も、また一対の紙幣搬送ベルト28及びこの一
対の紙幣搬送ベルト28を巻回する一対のプーリ30も
配設されておらず、さらにはこの一対のプーリ30を回
動自在に支承する軸29もこのスタッカーシュート51
には一切配設されおらず、このスタッカーシュート51
そのものは極めて単純な構造となっている。
【0050】一方、このスタッカーシュート51の下方
には、装置本体2の一部に支承された軸52を中心に、
前記スタッカーシュート51の動きに連動して図面の垂
直方向へ向けて所定の回転角度回動するスタッカーレバ
ー53が配設されている。
【0051】なお、この実施例ではスタッカーレバー5
3を回動自在支承する前記軸52の両端に一対のプーリ
54が支承され、この各プーリ54に紙幣搬送手段8の
主要構成要素である紙幣搬送ベルト9の一端が巻回され
ている。
【0052】このスタッカーレバー53と前記スタッカ
ーシュート51とは、図2のEE概念断面図で示す図3
のように、スタッカーシュート51の略中間部に支承さ
れた軸形状のカム55と、このカム55と対向する位置
の前記スタッカーレバー53に形成され、前記カム55
を嵌挿するカム溝53aとからなるリンク機構56を介
し互いに係合している。
【0053】なお、このスタッカーレバー53の下端5
3bは、図2で示すように紙幣逆戻り防止レバー32の
先端を越える位置まで延設され、かつ、この紙幣逆戻り
防止レバー32と対向する位置には、当該紙幣逆戻り防
止レバー32と当接することがないよう切り欠53cが
形成されている。
【0054】なお、図2に示すように、前記スタッカー
シュート51の先端側にはゴム等の合成樹脂で形成され
た比較的摩擦係数の大きい一対のローラー60が軸61
を介し回動自在に支承されている。なお、このローラー
60の作用については後に詳述する。
【0055】次に、上述したスタッカーレバー53の作
用を説明する。
【0056】図4は上述したスタッカーレバー53の作
用を説明する紙幣移動手段21の概念側面図で、図3と
同一部分を同一符号で示すとともに、特にスタッカー2
0内に、しわが形成された紙幣36が大量に収容され、
それによりこの収容紙幣36の幅方向中央部が大きく一
対の回転ドラム22、23側に膨れ上がった状態を示し
ている。
【0057】この図4で示す状態において、投入紙幣3
1が紙幣搬送手段8の紙幣搬送ベルト9を介してその後
端31aを含めて一対の回転ドラム22、23の各紙幣
案内スリット22b、23b内に収容されると、それを
検知する図示せぬ検出手段の検出信号に基づいて後述す
るモータ等の駆動手段を介し、一対の回転ドラム22、
23が図4で示す初期位置から矢印で示すように同位相
で互いに反対方向へ回転を開始する。すると回転ドラム
22、23の各紙幣案内スリット22b、23bに嵌挿
した投入紙幣31は各紙幣案内スリット22b、23b
の回転移動に連動してスタッカー20側へ平行移動す
る。
【0058】また一対の回転ドラム22、23が回転す
ると同時に、この一対の回転ドラム22、23の係合凹
部22a、23a(図2)も回転するので、この係合凹
部22a、23aに係合する一対の係合突起51a、5
1b(図2)を介しスタッカーシュート51も図5で示
すように、軸25を中心に時計方向へ回転する。
【0059】このようにスタッカーシュート51が軸2
5を中心に時計方向へ回転すると、その先端側に配設さ
れた一対のローラー60が紙幣案内スリット22b、2
3b内に収容された投入紙幣31の中央部背面を押圧
し、当該投入紙幣31を紙幣案内スリット22b、23
b内からスタッカー20側へ平行に押し出す。
【0060】なお、上述した一対のローラー60は投入
紙幣31の中央部背面を押圧する際に、当該紙幣31が
その幅方向へ移動することを阻止する。
【0061】一方、このスタッカーシュート51が軸2
5を中心に時計方向へ回転すると、当該スタッカーシュ
ート51とスタッカーレバー53とを係合させるカム5
5及びカム溝53aからなるリンク機構56の作用によ
り、図5で示すように、スタッカーレバー53も軸52
を中心に反時計方向へ回転し、挿入紙幣31の下端31
aを強く押圧し、当該紙幣31をスタッカー20側へ平
行に押し出す。なお、スタッカーレバー53が反時計方
向へ回転すると、その先端53bは一対の回転ドラム2
2、23の外周面を越えた位置にまで至るので、その間
に挿入紙幣31の下端31aは紙幣逆戻り防止レバー3
2を構成する略L字形状のレバー34先端に当接の後、
確実に当該略L字形状のレバー34の先端を越えた位
置、すなわち一対の回転ドラム22、23の外周面を越
えた位置にまで至ることとなる。
【0062】その後、投入紙幣下端31aとの当接が解
除された紙幣逆戻り防止レバー32のレバー34はリタ
ーンスプリング35の付勢力によりその初期位置へ迅速
に復帰する。
【0063】一方、回転ドラム22、23が一回転し、
図6で示す初期位置に復帰すると、前記スタッカーシュ
ート51もリターンスプリング40の付勢力により軸2
5を中心に反時計方向へ回転し、その初期位置に復帰す
る。
【0064】またこのスタッカーシュート51が図6の
初期位置に復帰すると、リンク機構56の作用によりス
タッカーレバー53も軸52を中心に時計方向へ回転
し、その初期位置に復帰するので、紙幣移動手段21全
体が次の投入紙幣を紙幣案内スリット22b、23b内
に嵌挿させる待機位置に復帰する。
【0065】なお、スタッカーレバー53がその初期位
置に復帰する際、しわが形成され、その幅方向中央部が
膨れた状態の多量の紙幣36及び平行移動された紙幣3
1はその弾発力によつて、一対の回転ドラム間22、2
3間に押し戻されるが、これらの紙幣36、31の下端
36a、31aは、図5で示すように、反時計方向へ回
転したスタッカーレバー53の先端53bにより一旦紙
幣逆戻り防止レバー32を構成する略L字形状のレバー
34先端を越えた位置に移動されているので、そこから
一対の回転ドラム間22、23側へ押し戻されても、図
6及び紙幣処理装置1の要部断面図示す図7のように、
それら押し戻された紙幣31、36は紙幣逆戻り防止レ
バー32を構成する略L字形状のレバー34の背面に確
実に係合して、その位置に停止することとなり、そこか
ら回転ドラム22、23に形成された紙幣案内スリット
22b、23bの始端22b´、23b´側(図6)へ
侵入することはない。
【0066】従って、スタッカー20内に、しわが形成
された紙幣36が大量に収容され、それにより収容紙幣
の幅方向中央部が膨れた状態であっても、その下端31
a、36aは紙幣逆戻り防止レバー32を構成する略L
字形状のレバー34により紙幣案内スリット22b、2
3bの始端22b´、23b´内への移動が確実に阻止
されているので、この回転ドラム22、23に形成され
た紙幣案内スリット22b、23bの始端22b´、2
3b´は常時解放された状態となり(図6)、このため
次の投入紙幣が回転ドラム22、23の紙幣案内スリッ
ト22b、23b内へスムーズに嵌挿することができ、
この結果、先に収容した紙幣と次に紙幣案内スリット2
2b、23b内へ収容する紙幣との衝突が避けられて、
紙幣詰まりを可及的に防ぐことができることとなる。
【0067】次に、本願発明に係わる部分である、前記
項目(2)で指摘したL字形の紙幣搬送路6に沿って投
入紙幣を一対の回転ドラム22、23の各紙幣案内スリ
ット22b、23bを介し、その上流へ搬送する紙幣搬
送手段8に関し、従来の紙幣処理装置1と本願発明の紙
幣処理装置50との構造の相違について詳述する。
【0068】前述した従来の紙幣搬送手段8に対し、本
願発明の紙幣処理装置50に適用した紙幣搬送手段8
は、図1及び図2で示すように、紙幣搬送ベルトは一対
の紙幣搬送ベルト9のみであり、またその一端をスタッ
カーシュート51先端側、すなわちスタッカーシュート
51の自由端側に隣接して配設された軸52の両端部に
に支承された一対のプーリ54に巻回させるだけである
から、その構造は図14に示す従来例と比較して極めて
簡単な構造である。しかもこの図1及び図2で示すプー
リ54はスタッカーシュート51の先端側に配設されて
いるから、従来例と同様に挿入紙幣31を各紙幣案内ス
リット22b、23bに沿ってその上流側へ搬送させる
こともできる。
【0069】また本願実施例の紙幣処理装置50では、
前述したようにスタッカーシュート51先端側に一対の
ローラー60を配設し、この一対のローラー60により
紙幣案内スリット22b、23b内に収容された投入紙
幣31の中央部背面を押圧して当該投入紙幣31が紙幣
案内スリット22b、23b内からスタッカー20側へ
平行移動する際に当該紙幣31の幅方向への移動を阻止
するようにしたから、従来と同様に投入紙幣31を正確
にスタッカー20内に積載収容させることができる。ま
た従来例に比較して一層構造が簡単で部品点数の少ない
紙幣搬送手段を提供することができるから、本願発明の
紙幣処理装置50では、その製造工程および製造コスト
が大幅に削減されることとなる。なお、図2に示す実施
例ではスタッカーシュート51先端側に一対のローラー
60を配設したが、このローラ60の数は、一個でも良
く、その数に限定されることはない。
【0070】次に、前記項目(3)に指摘した、紙幣移
動手段21の主要構成要素である一対の回転ドラム2
2、23を駆動する駆動装置の構造に関し、従来の紙幣
処理装置1と本願実施例の紙幣処理装置50との相違に
ついて詳述する。
【0071】図1に示すように、この紙幣処理装置50
では、紙幣移動手段21の主要構成要素である一対の回
転ドラム22、23を回転駆動する駆動装置65が装置
本体2の内部上方に配設されている。
【0072】一方、この紙幣処理装置50では、前述し
たように紙幣搬送手段8の一対の紙幣搬送ベルト9の搬
送力により、投入紙幣31を一対の回転ドラム22、2
3の周面に形成された各紙幣案内スリット22b、23
bに沿ってその上流へ搬送させるようにしているが、特
に図2のHH概念拡大断面図で示す図8のように、各紙
幣案内スリット22b、23b内に嵌挿した投入紙幣3
1を、当該各紙幣案内スリット22b、23bに沿って
その上流へ搬送させるためには、この紙幣案内スリット
22b、23b内に嵌挿した投入紙幣31の両端31
b、31cを当該紙幣案内スリット22b、23bによ
り一対の紙幣搬送ベルト9側へ押し付け、それにより投
入紙幣31と紙幣搬送ベルト9との摩擦力を確保する必
要がある。そのためには、紙幣案内スリット22b、2
3bを図8で示す位置、即ち投入紙幣31の両端31
b、31cを一対の紙幣搬送ベルト9側へ押し付ける位
置に一対の回転ドラム22、23を位置決め停止させる
必要がある。
【0073】なお、当然ながら従来の紙幣処理装置1に
おいても、図8で示す位置に紙幣案内スリット22b、
23bが位置決めされるよう一対の回転ドラム22、2
3を駆動するモータ等の駆動手段の回転停止位置等を制
御している。
【0074】しかしながら、この一対の回転ドラム2
2、23を駆動する従来の駆動手段は、モータ及びこの
モータの駆動力を一対の回転ドラム22、23に伝達す
る歯車等の動力伝達手段から構成されているため、この
一対の回転ドラム22、23の停止位置は、温度などの
環境条件、または機械の負荷のバラツキ等の要因により
誤差が生じやすいものとなっている。
【0075】このため一対の回転ドラム22、23の停
止位置に一旦誤差が生じると紙幣31を紙幣搬送ベルト
9に押し付ける力が不安定となり、このため投入紙幣3
1と紙幣搬送ベルト9との摩擦力が低減し紙幣搬送不良
等の不具合が発生する虞がある。
【0076】特に図8において、一対の回転ドラム2
2、23のうち、一方の回転ドラム22が図8の位置か
ら時計方向へ僅かに回転し、また他方の回転ドラム23
が反時計方向へ僅かに回転した場合は、紙幣案内スリッ
ト22b、23bによる紙幣31の両端部31b、31
cへの押さえが働かず、このため紙幣31が紙幣搬送ベ
ルト9から浮き上がり、紙幣搬送ベルト9による紙幣3
1への搬送力が著しく低下して、紙幣の搬送ミスを発生
させる要因となる。
【0077】そこで、実施例の紙幣処理装置50では、
上述した紙幣の搬送ミスを可及的に低減させるため、一
対の回転ドラム22、23を駆動する駆動手段65(図
1)にブレーキ手段を介在させ、一旦所定位置に停止し
た一対の回転ドラム22、23がそれぞれ一方向(紙幣
案内スリット22b、23bによる紙幣31の両端部3
1b、31cへの押さえが働かない方向)へ回転させな
いようにしている。
【0078】図9は実施例の紙幣処理装置50に使用さ
れる一対の回転ドラム22、23を駆動する駆動手段6
5の概念拡大平面図である。
【0079】この駆動手段65はモータ66の駆動軸に
固着されたピニオン67の回転を減速して、その駆動力
を一対の回転ドラム22、23に伝達する複数の歯車か
らなる歯車減速装置68から構成されている。
【0080】この歯車減速装置68のうち、一対の回転
ドラム22、23に直結し、当該一対の回転ドラム2
2、23を直接回転駆動する最終段の各歯車69、70
には、モータ66による各歯車69、70の回転駆動が
停止した際に、その位置から各回転ドラム22、23が
一方向へ回転移動することを阻止するブレーキ手段71
がそれぞれ配設されている。
【0081】このブレーキ手段71は、各最終段の歯車
69、70の上面にそれぞれ固着され、当該歯車69、
70とともに回転し、その周面に大きな段差72aを有
する回転カム72と、この回転カム72の周面に圧接す
るストッパー爪73aを有するバネ体73とか構成され
ている。なお、このバネ体73は合成樹脂等で断面略Y
字形に一体形成され、その一端73bは装置本体2の一
部に形成された突起2cに嵌挿し、他端73bは装置本
体2の周面に突設されたピン2cと係合し、そこに位置
決め支承されている。
【0082】このようなブレーキ手段71によると、各
歯車69、70の回転駆動が停止した際に、各回転カム
72の段差72aと各バネ体73のストッパー爪73a
とがそれぞれ係合するので、一対の回転ドラム22、2
3のうち一方の回転ドラム22は時計方向へ回転するこ
とが阻止され、また他方の回転ドラム23は反時計方向
へ回転することが阻止されることとなる。
【0083】このため、図8で示すように、一対の回転
ドラム22、23は、その各紙幣案内スリット22b、
23b内に嵌挿した投入紙幣31の両端31a、31b
を当該紙幣案内スリット22b、23bにより一対の紙
幣搬送ベルト9側へ押し付ける位置に確実に停止し、そ
れにより投入紙幣31と紙幣搬送ベルト9との密着を確
保して、紙幣搬送ベルト9から摩擦力を得る状態に維持
することとなる。
【0084】従って、挿入紙幣31は紙幣案内スリット
22b、23bにより紙幣搬送手段8の一対の紙幣搬送
ベルト9に押し付けられ、これにより適度な摩擦力得て
紙幣案内スリット22b、23bの上流へ安定して搬送
されることとなる。
【0085】次に、前記項目(4)で指摘した紙幣搬送
路6を開閉するシャッター手段7の構造に関し、従来の
紙幣処理装置1と本願実施例の紙幣処理装置50の構造
との相違について詳述する。
【0086】図13に示す従来の紙幣処理装置1のシャ
ッター手段7は、前述したように図示せぬモータの駆動
軸に形成されたピニオンをシャッター7aの後端に連設
されたラック7bに歯合させ、このピニオンをモータを
介して回転駆動させることにより、シャッター7aを矢
印Aで示す図面の水平方向へ出没させ、これにより紙幣
搬送路6を開閉するようにしている。
【0087】従って、従来の紙幣処理装置1ではシャッ
ター7aを開閉させる駆動装置として、ピニオンとラッ
クを使用することから、紙幣搬送路6を閉塞すべく図1
3で示すシャッター7aを図面の右方向へ移動させる場
合と、紙幣搬送路6を解放すべくシャッター7aを図面
の左側方向へ移動させる場合とでは、ピニオンの回転方
向が逆になる構造である。
【0088】このため、ピニオンを駆動するモータの回
転方向も適宜変更しなければならないから、シャッター
7aの開閉制御が難しい難点があるばかりでなく、仮に
シャッター7aによる紙幣搬送路6の閉塞を検知する図
示せぬセンサーが故障した場合は、シャッター7aによ
る紙幣搬送路6の閉塞を検知することができず、このた
めピニオンがシャッター閉塞方向への回転を持続し続け
ることにより、シャッター7aと紙幣搬送路6を構成す
るシュート等とが当接し、シャッター7aのロックを招
来してシャッター手段7そのものに損傷を与える虞があ
る。
【0089】これに対し、本願実施例の紙幣処理装置5
0では、図1の要部破断拡大図で示す図10のように、
シャッター手段7を構成するシャッター7aを、その後
端に配設されたモータ80と、このモータ80の一方向
への回転駆動力をシャッター7aの図面左右方向への往
復運動に変換するクランク機構81とにより構成してい
る。
【0090】このクランク機構81は図10の上面図で
示す図11のように、モータ80の駆動軸82先端に固
着されたウォームギャ83と、このウォームギャ83の
両側方に回動自在に配設され、該ウォームギャ83に歯
合する一対のウォームホイール84、85と、この一対
のウォームホイール84、85の各上面に突設されたガ
イドピン84a、85aとから構成されている。
【0091】またこの各ガイドピン84a、85aはス
ライダー片86に形成された対応する各ガイド孔86
a、86b内に嵌挿している。なお、このスライダー片
86は前記シャッター7aの後端に連設されており、ま
た前記ガイド孔86a、86bはスライダー片86の幅
方向に沿って互いに対称な位置に形成されている。
【0092】次に、上述した本願実施例の紙幣処理装置
50に適用したシャッター手段7の作用を説明する。
【0093】図10で示すように、モータ80の駆動軸
82が一方向へ回転すると、ウォームギャ83を介し、
当該ウォームギャ83に歯合する一対のウォームホイー
ル84、85が矢印で示すように互いに逆方向へ回転す
る。
【0094】すると、この一対のウォームホイール8
4、85上面に植設された各ガイドピン84a、85a
も一対のウォームホイール84、85の回転に従動して
互いに逆方向へ向けて回転し、またこの回転する各ガイ
ドピン84a、85aに係合する各ガイド孔86a、8
6bにより、スライダー片86を介しシャッター7aは
図11の初期位置、即ち紙幣搬送路6の閉塞する図面最
右端位置から図12で示す図面最左端位置、即ち紙幣搬
送路6の拡開位置を経て再び図11の初期位置へ復帰す
るという左右往復運動を行う。
【0095】したがって、上述した紙幣処理装置50に
適用したシャッター手段7によると、図11で示すモー
タ80の駆動軸82を一方向へ回転させると、シャッタ
ー7aは所定距離左右方向へ往復運動を行って、紙幣搬
送路6の開閉を行うので、従来のごとく紙幣搬送路6を
開閉する際に、モータの回転方向を変化させる制御が不
要となるので、その紙幣搬送路6の開閉制御が簡単にな
るばかりでなく、仮にシャッター7aによる紙幣搬送路
6の閉塞を検知するセンサーが故障した場合に、モータ
80が動き続けてもシャッター7aは単に所定距離左右
方向へ往復運動を行うだけであるから、シャッター7a
と紙幣搬送路6を構成するシュート等とが当接し、これ
によりシャッター7aのロックを招来してシャッター手
段7そのものを損傷させるという虞を可及的に回避する
ことができることとなる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
紙幣処理装置では、周面長手方向沿って紙幣案内スリッ
トが形成された一対の回転ドラムと、この紙幣案内スリ
ット内に嵌挿した紙幣をスタッカー側へ押し出すスタッ
カーシュートとを有する紙幣処理装置において、このス
タッカーシュートの自由端側に隣接して配設された軸に
一対のプーリを支承させるとともに、この一対のプーリ
に紙幣案内スリットに沿って張設された一対の紙幣搬送
ベルトを巻回し、これにより投入紙幣を紙幣案内スリッ
トに沿って搬送させるようにしたから、紙幣搬送手段の
部品点数が少なくなり構造も簡単となるので、一対の回
転ドラムの紙幣案内スリットに沿って紙幣を搬送する紙
幣処理装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係わる紙幣処理装置の要部破
断概念側面図。
【図2】図2は紙幣移動手段および本願発明に係わる紙
幣搬送手段の概念正面図。
【図3】図3は紙幣移動手段および本願発明に係わる紙
幣搬送手段の概念側面図。
【図4】図4は紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【図5】図5は紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【図6】図6は紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【図7】図7は紙幣移動手段の作用を示す要部概念断面
図。
【図8】図8はこの発明に係わる紙幣処理装置の要部断
面図。
【図9】図9はこの発明に係わる紙幣処理装置に適用し
た回転ドラム駆動用の駆動装置を示す要部破断面図。
【図10】図10はこの発明に係わる紙幣処理装置に適
用したシャッター手段を示す図1の要部拡大図。
【図11】図11はこの発明に係わる紙幣処理装置に適
用したシャッター手段の概念平面図。
【図12】図12はこの発明に係わる紙幣処理装置に適
用したシャッター手段の概念平面図。
【図13】図13は従来の紙幣処理装置の要部破断概念
側面図。
【図14】図14は従来の紙幣移動手段を示す概念正面
図。
【図15】図15は従来の紙幣移動手段の作用を示す概
念側面図。
【図16】図16は従来の紙幣移動手段の作用を示す概
念側面図。
【図17】図17は従来の紙幣移動手段の作用を示す概
念側面図。
【図18】図18は従来の紙幣移動手段の作用を示す概
念側面図。
【符号の説明】
3…紙幣挿入口 8…紙幣搬送手段 9…紙幣搬送ベルト 20…スタッカー 21…紙幣移動手段 22、23…回転ドラム 22b、23b…紙幣案内スリット 31…紙幣 50…紙幣処理装置 51…スタッカーシュート 52…軸 54…プーリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 籏町 正 埼玉県東松山市御茶山町3−9 プラザ御 茶山A203 Fターム(参考) 3E040 AA01 BA13 BA20 DA01 FA02 FA05 FA06 FA09 FB01 FC02 FG03 FG12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣挿入口から投入された紙幣を一時嵌挿
    し、その後、該紙幣を平行移動させてスタッカー内に収
    容させる紙幣移動手段であって、同位相でしかも互いに
    逆方向へ回転する一対の回転ドラムと、該一対の回転ド
    ラムの各周面長手方向沿って形成され、前記投入された
    紙幣を一時嵌挿する紙幣案内スリットと、前記一対の回
    転ドラムの回転に連動し前記紙幣案内スリット内に嵌挿
    した紙幣の略中間部を前記スタッカー側へ押し出すスタ
    ッカーシュートとを少なくとも有する紙幣移動手段と、
    前記紙幣挿入口から投入された紙幣を前記一対の回転ド
    ラムの紙幣案内スリットに沿って搬送する紙幣搬送手段
    とを具えた紙幣処理装置において、 前記紙幣搬送手段は、 前記スタッカーシュートの自由端側に隣接して配設され
    た軸と、 該軸の両端に支承された一対のプーリと、 該一対のプーリにそれぞれ巻回された一対の紙幣搬送ベ
    ルトであって、前記紙幣案内スリットの始端から前記紙
    幣案内スリットに沿って張設され、回転駆動された際に
    前記投入紙幣を前記紙幣案内スリットの始端から前記紙
    幣案内スリットに沿って搬送する一対の紙幣搬送ベルト
    とからなることを特徴とする紙幣処理装置。
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