JP2000111947A - 液晶表示パネル、液晶表示装置の温度補償方法、液晶表示装置、および電子機器 - Google Patents

液晶表示パネル、液晶表示装置の温度補償方法、液晶表示装置、および電子機器

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JP2000111947A
JP2000111947A JP28179498A JP28179498A JP2000111947A JP 2000111947 A JP2000111947 A JP 2000111947A JP 28179498 A JP28179498 A JP 28179498A JP 28179498 A JP28179498 A JP 28179498A JP 2000111947 A JP2000111947 A JP 2000111947A
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voltage
crystal display
line
scanning line
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Satoshi Yatabe
聡 矢田部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置において、高精度の温度補償を
行う。 【解決手段】 液晶表示パネル10の表示エリアAの外
にはダミー走査線Yj+1とモニタ線MLが設けられている。
液晶駆動電圧調整回路140はモニタ線MLと接続されて
おり、液晶層の電圧を検出する。検出された電圧は所定
期間積分される。これにより、平均電圧が算出される
と、これを基準電圧と比較して、誤差信号を生成する。
そして、誤差信号に基づいて、チャージ電圧V0Cを制御
するためのチャージ電圧制御信号CTLcを生成するととも
に、ディスチャージ電圧V0Dを制御するためのディスチ
ャージ電圧制御信号CTLdを生成し、これを電源回路13
0にフェードバックする。電源回路130はチャージ電
圧V0Cとディスチャージ電圧V0Dのレベルを調整し、これ
を走査信号駆動回路100に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、液晶の温
度特性を高精度に補償することが可能な液晶表示装置、
特に、2端子型非線形素子を用いて液晶画素を駆動する
アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示パネル、液晶
表示装置の温度補償方法、液晶表示装置、およびその液
晶表示装置を用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アクティブ・マトリクス方式の
液晶表示装置は、主に、マトリクス状に配列された画素
電極の各々にスイッチング素子が設けられた素子アレイ
基板と、カラーフィルタなどが形成された対向基板と、
両基板の間に充填された液晶とから構成される。そし
て、画素電極と対向基板とその間に充填された液晶とに
より液晶層が構成される。
【0003】このような構成において、スイッチング素
子にオン(選択状態)の信号電圧を印加すると、当該ス
イッチング素子が導通状態となる。このため、当該スイ
ッチング素子に接続された液晶層に所定の電荷が蓄積さ
れる。そして、電荷蓄積後、オフ(非選択状態)の信号
電圧を印加してスイッチング素子をオフ状態としても、
液晶層の抵抗が十分に高ければ、当該液晶層における電
荷の蓄積が維持される。このように、各スイッチング素
子を駆動して、蓄積させる電荷の量を制御すると、画素
毎に液晶の配向状態が変化して、所定の情報を表示する
ことが可能となる。この際、各画素毎の液晶層にオン状
態となる信号電圧を印加して電荷を蓄積させるのは、一
部の期間で良いため、各走査線を時分割に選択すること
により、走査線およびデータ線を複数の画素について共
通化したマルチプレックス駆動が可能となっている。
【0004】なお、スイッチング素子としては、主に、
薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)な
どの3端子型TFT素子と、薄膜ダイオード(TFD:
ThinFilm Diode)などの2端子型非線形素子とに大別さ
れるが、後者の2端子型非線形素子の方が、配線の交差
部分がないために配線間の短絡不良が原理的に発生しな
い点、および、成膜工程およびフォトリソグラフィ工程
を短縮できる点において有利である。
【0005】ところで、TFD素子を用いたアクティブ
液晶パネルの温度係数は、駆動電圧に換算して約120
mV/度であるのが通常である。このため、従来の液晶
表示装置においては、ダイオードやサーミスタといった
感温素子を用いて温度を検出し、検出温度に応じて駆動
電圧を調整していた。これにより、周囲温度が変化して
も、液晶に印加される正電圧と負電圧のバランスをと
り、直流電圧の印加を防止するとともに、最大コントラ
ストが得られるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液晶表示装置では、温度検出回路を構成する感温素子等
の各部品のバラツキが大きく、正確に温度を検出するこ
とができなかった。一方、バラツキを無くすために部品
を選別すると、液晶表示装置のコストが上昇するといっ
た問題があった。また、感温素子は液晶表示装置の内部
基板に配置されるので、液晶パネルと感温素子との間に
は温度差がある。このため、温度検出回路として高精度
のものを用いたとしても、液晶パネルの温度を正確に検
出できないといった問題があった。特に、液晶表示装置
の電源を入れてから、装置全体の温度が平衡状態に達す
るまでの期間は、液晶パネルと感温素子との温度差が大
きいといった問題がある。
【0007】このため、正確な温度補償が難しく、最大
コントラストを得ることができなかったり、直流電圧が
液晶に印加され表示特性が劣化するといった問題があっ
た。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするとことは、液晶層に印加
される電圧を直接検出することにより、温度特性を補償
することが可能な液晶表示パネル、液晶表示装置の温度
補償方法、液晶表示装置、および、その液晶表示装置を
用いた電子機器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液晶表示パネルは、複数のデータ線と、複
数の走査線と、ダミー走査線と、前記データ線と前記走
査線の間、及び前記データ線と前記ダミー走査線の間に
夫々電気的直列接続されたスイッチング素子及び液晶層
とを有する液晶表示パネルであって、前記ダミー走査線
に電気的に接続された前記スイッチング素子と前記液晶
層の直列接続点に接続されるとともに当該前記スイッチ
ング素子と前記液晶層の直列接続点から前記液晶層の電
位をモニタするモニタ線とを備えることを特徴とする。
【0010】この液晶表示パネルによれば、モニタ線を
介して液晶層に印加される電圧を直接検出することがで
きるから、環境の温度が変化しても検出電圧に基づい
て、液晶層に印加する電圧を調整することが可能とな
る。
【0011】また、ダミー走査線とデータ線との間に設
けるスイッチング素子および液晶層は、各1個であって
もよい。この場合には、液晶層の電圧を検出するための
構成部分の面積を小さくすることができる。
【0012】また、本発明の液晶表示パネルは、前記ダ
ミー走査線は、複数のスイッチング素子を介して複数の
画素電極に接続されており、前記モニタ線は当該複数の
画素電極に接続されていることを特徴とする。
【0013】この場合には、複数の画素電極に接続され
る各液晶層の電圧が、モニタ線によって平均化され検出
されることになる。したがって、検出精度を高めること
ができる。
【0014】またモニタ線は、複数の画素電極を一帯と
して形成された共通画素電極に接続されていてもよく、
さらにモニタ線は、画素電極、或いは共通画素電極を延
在形成したものであってもよい。
【0015】この場合は、隣り合う複数の画素電極同士
を互いに電気的接続させて一帯として連結され、モニタ
線と各画素電極との接続個所が少なくなるので製造が容
易になる。また、モニタ線を画素電極と共通(兼用)さ
せて延在形成させたものであるので、モニタ線の形成の
ために新たに製造工程を追加すること無く、液晶表示パ
ネルの既存の製造工程をそのまま利用して形成すること
ができる。
【0016】ここで、モニタ線は、一本の走査線に接続
される複数のスイッチング素子に各々付加される容量の
総容量と前記モニタ線に接続される複数のスイッチング
素子に各々付加される容量の総容量とが略等しくなるよ
うに、前記モニタ線を構成する共通画素電極の幅を設定
してもよい。例えば、モニタ線やダミー走査線をブラッ
クマトリックスで覆い表示画面に表れないようにする場
合にあっては、ブラックマトリックスとダミー走査線、
あるいは、ブラックマトリックスとモニタ線との間に浮
遊容量が発生するが、通常の走査線とダミー走査線の容
量を等価にできるので、電気的特性を揃えることが可能
となる。
【0017】また、本発明の液晶表示パネルを用いた液
晶表示装置の温度補償方法は、前記ダミー走査線の選択
期間において、予め定められたデータ信号をデータ線に
供給するステップと、前記ダミー走査線の非選択期間に
おける前記モニタ線の平均電圧を検出するステップと、
前記平均電圧を予め定められた基準電圧と比較するステ
ップと、前記平均電圧と前記基準電圧との比較結果に基
づいて、前記液晶層に印加する実効電圧を調整するステ
ップとを備えることを特徴とする。
【0018】この温度補償方法を用いれば、液晶層に印
加される電圧をモニタ線を介して直接検出し、これに基
づいて液晶層に印加する実効電圧を調整するから、温度
検出回路を用いることなく温度補償を行う。これによ
り、温度検出回路の素子のバラツキによる誤差が原理的
になくなり、正確な温度補償を行うことが可能となる。
【0019】また、本発明の液晶表示装置の温度補償方
法は、平均電圧と前記基準電圧との比較結果に基づい
て、前記液晶層に印加する実効電圧を調整するステップ
は、前記走査線および前記ダミー走査線の選択期間にお
ける走査信号の選択電圧を調整することを特徴とする。
【0020】これによれば、走査線およびダミー走査線
の選択期間における走査信号の選択電圧が調整されるこ
とになるから、調整結果が通常の走査線およびダミー走
査線に接続される各液晶層に反映されることになる。し
たがって、フィードバック制御を行うことができ、環境
温度が変化しても最大コントラストを維持できるよう
に、高精度の温度補償を行うことが可能となる。
【0021】また、本発明による液晶表示装置は、液晶
表示パネルと、前記ダミー走査線の選択期間において、
予め定められたデータ信号をデータ線に供給するデータ
信号駆動手段と、前記ダミー走査線の非選択期間におけ
る前記モニタ線の平均電圧を検出する平均電圧検出手段
と、前記平均電圧検出手段によって検出された平均電圧
を予め定められた基準電圧と比較する比較手段と、前記
比較手段の比較結果に基づいて、前記液晶層に印加する
実効電圧を調整する調整手段とを備えることを特徴とす
る。
【0022】この発明によれば、温度検出回路を用いる
ことなく温度補償を行うことができるので、温度検出回
路の素子のバラツキによる誤差が原理的になくなり、正
確な温度補償を行うことが可能となる。
【0023】この場合、調整手段は、走査信号の選択電
圧を調整するものであってもよいし、データ信号の選択
電圧を調整するものであってもよく、要は、液晶層に印
加される実効電圧を調整できるのであれば、その手段を
問わない。
【0024】また、本発明の液晶表示装置は、液晶表示
パネルと、前記ダミー走査線の選択期間において予め定
められたデータ信号をデータ線に供給するとともに、他
の期間においては画像信号に応じたデータ信号をデータ
線に供給するデータ信号駆動手段と、前記液晶層に電荷
を前記データ信号に応じて蓄積させる充電モードと前記
液晶層に過充電された電荷を前記データ信号に応じて放
電させる放電モードとに分けて、前記走査線および前記
ダミー走査線に走査信号を供給する走査信号駆動手段
と、前記モニタ線の電圧をモニタ電圧として検出する電
圧検出手段と、前記ダミー走査線の充電モードにおける
選択期間終了から放電モードにおける選択期間開始まで
の期間における前記モニタ電圧の平均値を第1電圧とし
て生成する第1電圧生成手段と、前記ダミー走査線の放
電モードにおける選択期間終了から充電モードにおける
選択期間開始までの期間における前記モニタ電圧の平均
値を第2電圧として生成する第2電圧生成手段と、前記
第1電圧を予め定められた第1基準電圧と比較する第1
比較手段と、前記第2電圧を予め定められた第2基準電
圧と比較する第2比較手段と、前記第1比較手段の比較
結果に基づいて、前記走査線およびダミー走査線の充電
モードの選択期間における走査信号の第1選択電圧を調
整する第1調整手段と、前記第2比較手段の比較結果に
基づいて、前記走査線およびダミー走査線の放電モード
の選択期間における走査信号の第2選択電圧を調整する
第2調整手段とを備えることを特徴とする。
【0025】これによれば、液晶表示パネルを充電モー
ドと放電モードで駆動する場合にも、正確な温度補償を
行うことができ、特に、液晶層に直流電圧が印加される
のを防ぐことができる。
【0026】次に、本発明の液晶表示装置において、前
記スイッチング素子は、2端子型非線形素子であること
を特徴としている。2端子型非線形素子を用いると、配
線の交差部分がないために配線間の短絡不良が原理的に
発生しない点、および、成膜工程およびフォトリソグラ
フィ工程を短縮できる点において有利となる。このよう
な2端子型非線形素子としては、第1導電体−絶縁体−
第2導電体からなるTFD素子が望ましい。
【0027】さらに、本発明の電子機器にあっては、上
記のいずれかに記載の発明の液晶表示装置を備えたこと
を特徴としている。このような液晶表示装置を適用した
電子機器としては、例えば、カーナビゲーションシステ
ム、携帯情報端末機器、その他各種の電子機器が考えら
れる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0029】<1.TFD素子>まず、本実施形態にか
かる液晶表示装置のうち、各液晶画素を駆動するスイッ
チング素子の構成について、TFD素子を例にとって簡
単に説明する。
【0030】図1(a)は、TFD素子を適用した液晶
パネル基板における1画素分のレイアウトを示す平面図
であり、図1(b)は、そのTFD素子の構造を図1
(a)におけるA−A線に沿って示す断面図である。
【0031】これらの図に示すように、TFD素子20
は、基板30上に形成された絶縁膜31を下地として、
その上面に形成されたものであり、絶縁膜31の側から
順番に第1金属膜22、絶縁体たる酸化膜24、およ
び、第2金属膜26から構成されて、金属−絶縁体−金
属のサンドイッチ構造を採る。そして、かかる構造によ
りTFD素子20は、正負双方向のダイオードスイッチ
ング特性を有することになる。
【0032】また、TFD素子20を構成する第1金属
膜22は、そのまま一方の端子として走査線12となる
一方、第2金属膜26は、他方の端子として画素電極3
4に接続される。尚、走査線12に代えてTFD素子2
0を構成する第1金属膜22を、そのまま一方の端子と
してデータ線としても良い。
【0033】基板30は、絶縁性および透明性を有する
ものであり、例えば、ガラス、プラスチックなどから構
成される。ここで、絶縁膜31が設けられる理由は、第
2金属膜26の堆積後における熱処理により、第1金属
膜22が下地から剥離しないようにするため、および、
第1金属膜22に不純物が拡散しないようにするためで
ある。したがって、これが問題とならない場合には、絶
縁膜31は省略可能である。
【0034】さて、第1金属膜22は、導電性の金属薄
膜であり、例えば、タンタル単体あるいはタンタル合金
からなる。若しくは、タンタル単体又はタンタル合金を
主成分として、これに例えば、タングステン、クロム、
モリブデン、レニウム、イットリウム、ランタン、ディ
スプロリウムなどの周期率表で第6、第7又は第8族に
属する元素を添加しても良い。この場合、添加する元素
としては、タングステンが好ましく、その含有割合は、
例えば0.1〜6原子%が好ましい。酸化膜24は、例
えば、第1金属膜22の表面を、化成液中により陽極酸
化することによって形成される絶縁膜である。第2金属
膜26は、導電性の金属薄膜であり、例えば、クロム単
体あるいはクロム合金からなる。
【0035】また、画素電極34は、透過型の液晶表示
パネルに利用する場合にはITO(Indium Tin Oxide)
などの透明導電膜から構成され、反射型の液晶表示パネ
ルに適用する場合にはアルミニウムや銀などの反射率の
大きな金属膜から構成される。
【0036】<1−1:TFD素子における他の例>次
に、TFD素子における他の例について説明する。
【0037】<1−1−1:第2金属膜と画素電極との
共通化>図1(a)および(b)に示したTFD素子2
0にあっては、第2金属膜26および画素電極34を異
なる金属膜により構成したが、図2の断面図に示すよう
に、第2金属膜および画素電極を、同一のITO膜等か
らなる透明導電膜36から構成しても良い。このような
構成を有するTFD素子20は、第2金属膜26および
画素電極34を同一の工程により形成できる利点があ
る。なお、図2において図1と同様の構成要素には同一
参照符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0038】<1−1−2:バック・トゥ・バック構造
>次に、TFD素子の他の例として、バック・トゥ・バ
ック(back-to-back)構造のTFD素子について説明す
る。図3(a)は、このTFD素子を適用した液晶パネ
ル基板における1画素分のレイアウトを示す平面図であ
り、図3(b)は、そのTFD素子の構造をB−B線に
沿って示す断面図である。
【0039】バック・トゥ・バック構造とは、非線形特
性を正負双方向にわたって対称化するため、2つのダイ
オードを逆向きに直列接続した構造をいう。このため、
TFD素子40は、同図に示すように、第1のTFD素
子40aと第2のTFD40bとが極性を互いに反対に
して直列接続した構造となっている。具体的には、基板
30と、この表面に形成された絶縁膜31と、第1金属
膜42と、この表面に陽極酸化によって形成された酸化
膜44と、この表面に形成されて相互に離間した第2金
属膜46a、46bとから構成されている。
【0040】そして、第1のTFD素子40aにおける
第2金属膜46aはそのまま走査線48となる一方、第
2のTFD素子40bにおける第2金属膜46bは画素
電極45に接続されている。なお、酸化膜44は、図1
(b)に示したTFD素子20における酸化膜24に比
べて膜厚が小さく設定され、例えば、約半分程度に形成
される。また、第1金属膜42や、酸化膜44、第2金
属膜46a、46bなどの各構成要素の具体的な構成な
どは、前述したTFD素子20と同様であるので、その
説明を省略することとする。
【0041】なお、このほかに、ZnO(酸化亜鉛)バ
リスタ、MSI(Metal Semi-Insulator)駆動素子、RD
(Ring Diode)などの2つのダイオードを逆向きに並列接
続したリング状素子によっても非線形特性の対称性を確
保することが可能である。
【0042】<2.液晶表示装置>次に、上述したTF
D素子20を適用した本発明の実施形態にかかる液晶表
示装置の構成及び動作について説明する。図4は、本実
施形態にかかる液晶表示装置の要部概略構成を示すブロ
ック図である。
【0043】同図に示すように、液晶表示パネル10で
は、i本のデータ線X1〜Xiとj+1本の走査線Y1〜Yj+1
との各交点において画素領域16が形成されており、各
画素領域16は、液晶表示要素(液晶層)18とTFD
素子20とが直列に接続された構成となっている。同図
における走査線Y1〜Yjの1本は、図1(a)における走
査線12と同一である。
【0044】ここで、走査線Yj+1は、温度補償用のダミ
ー走査線として機能するものであり、他の走査線Y1〜Yj
と同一の電気的特性を有するように形成されている。ま
た、ダミー走査線Yj+1とデータ線X1〜Xiの間にはTFD
素子20と液晶層18が直列接続され、TFD素子20
と液晶層18との各接続点はそれぞれモニタ線MLに接続
されている。モニタ線MLは、液晶表示パネルの端部まで
引き出されてパターン配線されている。したがって、モ
ニタ線MLから、直接、或いは配線基板(図示せず)や電
子部品(図示せず)を介して液晶層18に印加される電
圧を取り出し、液晶表示パネル10外部の液晶駆動電圧
調整回路140において直接検出することができる。ま
た、ダミー走査線Yj+1とモニタ線MLとは、環境温度の変
化に伴って変動する液晶表示パネル10の特性変化を検
知するためのみに用いられ、画像表示には寄与しない。
このため、ダミー走査線Yj+1とモニタ線MLとは、表示エ
リアAの外に形成される。
【0045】各走査線Y1〜Yj+1は走査信号駆動回路10
0によって、また、各データ線X1〜Xiはデータ信号駆動
回路110によって、それぞれ駆動される。さらに、走
査信号駆動回路100およびデータ信号駆動回路110
は、駆動制御回路120によって制御される。
【0046】なお、図4では、TFD素子20が走査線
の側に接続され、液晶層18がデータ線の側に接続され
ているが、これとは逆に、TFD素子20をデータ線の
側に、液晶層18を走査線の側に設ける構成でもよい。
【0047】さて、電源回路130は、電源電圧Vccを
変換して、液晶表示装置に用いられる電圧V0C,V0D,V1,V
4,V5や、駆動制御回路120に用いられる電圧などを生
成して出力するものである。また、液晶駆動電圧調整回
路140は、電源回路130に対してチャージ電圧V0C
のレベルを制御するチャージ電圧制御信号CTLcと、ディ
スチャージ電圧V0Dのレベルを制御するディスチャージ
電圧制御信号CTLdを供給して、液晶表示の温度特性を補
正するとともに、チャージ電圧V0Cとディスチャージ電
圧V0Dのバランスを調整するものである。
【0048】以下、液晶表示パネル10、データ信号駆
動回路110、駆動制御回路120、電源回路130、
および液晶駆動電圧調整回路140の詳細について順番
に説明する。
【0049】<3.液晶表示パネル>まず、液晶表示パ
ネル10の詳細について説明する。図5は、その一例を
摸式的に示す部分破断斜視図である。
【0050】この図に示すように、液晶表示パネル10
は、素子アレイ基板30と、これに対向配置される対向
基板32とを備えている。対向基板32は、例えば、ガ
ラス基板からなる。
【0051】素子アレイ基板30において、画素電極3
4は、それぞれマトリクス状に複数配列する。ここで、
同一行に配列する画素電極34は、行方向に短冊状に延
在する走査線Y1〜Yj+1の1本に、TFD素子20を介し
て接続されている。
【0052】一方、対向基板32において、i本のデー
タ線X1〜Xiは、それぞれ走査線Y1〜Yj+1の延在方向と直
交する列方向へ短冊状に延在して、かつ、素子アレイ基
板30の画素電極34と交差するように形成されてい
る。
【0053】さて、このように構成された素子アレイ基
板30と対向基板32とは、基板周辺に沿って塗布され
るシール剤と、適切に散布されたスペーサとによって、
一定のギャップ(間隙)を保っており、この閉空間に例
えば、TN(Twisted Nematic)型の液晶が封入され
て、これにより、図4における液晶層18が形成されて
いる。
【0054】ほかに、対向基板32には、液晶表示パネ
ル10の用途に応じて、例えば、ストライプ状モザイク
状や、トライアングル状等に配列されたカラーフィルタ
が設けられ、さらに、例えば、クロムやニッケルなどの
金属材料や、カーボンやチタンなどをフォトレジストに
分散した樹脂ブラックなどのブラックマトリクスが設け
られる。
【0055】また、液晶表示パネル10の対応基板32
には、有効表示領域Aの最外周に見切りと呼ばれる1m
m以上の幅を持つ遮光枠が設けられている。見切りは、
カラーフィルタのブラックマトリックス、液晶表示パネ
ル10の電極を構成する金属(TFD素子を用いる場合
は、素子側のクロム)の一方または両方によって構成さ
れる。また、見切りは、一般的にシール領域の内側に形
成されるが、平面的にシール領域と部分的(縦辺または
横辺)に重なる場合もある。さらに縦辺と横辺の双方が
重なる場合もあり得る。
【0056】ここで、上述したダミー走査線Yj+1および
モニタ線MLと見切りとの関係を説明する。図6(a)は
両者の関係の一例を模式的に示す平面図であり、同図
(b)は他の例を示す平面図である。この場合、点線で
囲まれた部分が見切りに該当する。図6(a)に示すも
のは、見切りの中にダミー走査線Yj+1とモニタ線MLとを
設けている。見切りは、上述したように遮光枠として機
能するので、ダミー走査線Yj+1とモニタ線MLとは、有効
表示領域Aの中に位置しない。このため、ダミー走査線
Yj+1に沿って形成される画素によって表示画面の品質が
損なわれることがない。一方、図6(b)に示すもの
は、見切りの外にダミー走査線Yj+1とモニタ線MLとを設
けている。見切りは、有効表示領域Aの最外周に設けら
れるので、見切りの中に設けた場合と同様に、ダミー走
査線Yj+1が表示画面の品質を損なうことがない。
【0057】また、素子アレイ基板30および対向基板
32の対向面には、例えばポリイミド薄膜などの有機薄
膜からなり、それぞれ所定の方向にラビング処理された
配向膜などが設けられる一方、その各背面には配向方向
に応じた偏光板がそれぞれ設けられる(いずれも図示省
略)。
【0058】ただし、液晶表示パネル10においては、
液晶を高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型
液晶を用いれば、前述の配向膜、偏光板等が不要となる
ため、光利用効率が高まり、このため液晶表示パネル1
0の高輝度化や低消費電力化などの点において有利であ
る。さらに、液晶表示パネル10を反射型とする場合、
画素電極34をアルミニウムなどの反射率の高い金属膜
から構成し、電圧無印加状態で液晶分子がほぼ垂直配向
されるSH(スーパーホメオトロピック)型液晶などを
用いても良い。
【0059】さてここで、ダミー走査線Yj+1およびモニ
タ線MLの構造について詳細に説明する。液晶表示パネル
10の端部の構造は、ドライバICを液晶表示パネル1
0に直付けするCOG(chip on glass)方式と、TCP
(tape carrier package)タイプのドライバICを搭載す
るTAB(tape automated bonding)方式とで異なる。図
7は、COG方式を採用した液晶表示パネル10の平面
図である。この図に示すようにCOG方式においては、
素子アレイ基板30上に走査信号駆動回路100を構成
するYドライバ100a,100bが設けられるととも
に、モニタ線MLが素子アレイ基板30の端部Eまで引
き回されている。また、対向基板32上にはデータ信号
駆動回路110を構成するXドライバ110aが設けら
れている。そして、各Yドライバ100a,100bと
Xドライバ110aとは、FPC基板を介して他の回路
と接続されている。
【0060】一方、図8はTAB方式を採用した液晶表
示パネル10の平面図である。この図に示すようにTA
B方式においては、素子アレイ基板30の端部まで走査
線Y1〜Yj+1が引き回され、モニタ線MLが端部Eまで引き
回されている。また、データ線X1〜Xiが対向基板32の
端部まで引き回されている。そして、Yドライバ100
a,100bおよびXドライバ110aは、FPC基板
上に設けられている。このようにモニタ線MLは基板の端
部Eまで引き回されており、そこから電圧を検出するこ
とが可能である。
【0061】次に、ダミー走査線Yj+1およびモニタ線ML
の立体的な構造についてモニタ線の形成方法で場合を分
かち説明する。
【0062】まず、第1の態様は、画素電極34をモニ
タ線MLとしてそのまま引き回して延在形成したものであ
る。図9は、第1の態様に係るモニタ線MLとダミー走査
線Yj+1を摸式的に示す部分破断斜視図である。なお、モ
ニタ線MLは素子アレイ基板30の端部まで引き回され、
そこから電圧の検出ができるようになっている。図に示
すように、モニタ線MLは、各画素に対応する画素電極3
4を各々接続して、一体とされた共通画素電極として構
成されており、ダミー走査線Yj+1に沿って行方向に短冊
状に延在している。すなわち、共通画素電極は図5に示
す斜線部分Zを画素電極34と同一の材料で埋めた構成
となっている。
【0063】ところで、上述したようにダミー走査線Yj
+1とモニタ線MLに対応する画素領域には、ブラックマト
リックスが施されるので、このブラックマトリックスと
モニタ線MLの間、およびブラックマトリックスとダミー
走査線Yj+1との間には、浮遊容量が発生する。このた
め、ダミー走査線Yj+1に対応する画素領域を、画面表示
に用いられる走査線Y1〜Yjに対応する画素領域と同じよ
うに形成したとしても、電気的特性は一致しない。そこ
で、この例にあっては、両者の電気的特性が一致するよ
うにモニタ線MLの幅Wを設定している。具体的には、走
査線Ym(Y1≦Ym≦Yj)にスイッチング素子及び画素電極を
介して接続される各液晶層18の総容量と、ダミー走査
線Yj+1にスイッチング素子及び画素電極を介して接続さ
れる各液晶層18の総容量、即ち前記モニタ線MLに接続
される各液晶層18の総容量とが等しくなるように、共
通画素電極の幅Wを設定している。
【0064】次に、第2の態様は、モニタ線MLを第2金
属膜26の形成工程と同時に同金属(クロム単体あるい
はクロム合金)で形成したものである。図10は第2の
態様に係るモニタ線MLとダミー走査線Yj+1を摸式的に示
す部分破断斜視図である。なお、モニタ線MLは、第1の
態様と同様に、素子アレイ基板30の端部まで引き回さ
れ、そこから電圧の検出ができるようになっている。図
に示すように、この例のモニタ線MLは、画素電極34の
下側で少なくとも一部が重なるように形成されている。
したがって、モニタ線MLを介して一体とされた共通画素
電極の電圧を検出することができる。また、モニタ線ML
が接続される共通画素電極の幅Wは、走査線Ymにスイッ
チング素子及び画素電極を介して接続される各液晶層1
8の総容量と、ダミー走査線Yj+1にスイッチング素子及
び画素電極を介して接続される各液晶層18の総容量、
即ち前記モニタ線MLに接続される各液晶層18の総容量
とが等しくなるように、設定されている。
【0065】次に、第3の態様は、モニタ線MLを走査線
Y1〜Yjおよびダミー走査線Yj+1(第1金属膜22)と同
時に同金属で形成するものである。このように第1〜第
3の態様にあっては、液晶表示パネル10を製造する工
程に新たな工程を追加することなくモニタ線MLを形成す
ることができる。
【0066】次に、第4の態様は、画素電極34を形成
した後にモニタ線MLを形成したものである。図11は第
4の態様に係るモニタ線MLとダミー走査線Yj+1を摸式的
に示す部分破断斜視図である。なお、モニタ線MLは、第
1の態様と同様に、素子アレイ基板30の端部まで引き
回され、そこから電圧の検出ができるようになってい
る。図に示すように、この例のモニタ線MLは、画素電極
34の上側で少なくとも一部が重なるように形成されて
いる。したがって、モニタ線MLを介して一体とされた共
通画素電極の電圧を検出することができる。また、モニ
タ線MLが接続される共通画素電極の幅Wは、走査線Ymに
スイッチング素子及び画素電極を介して接続される各液
晶層18の総容量と、ダミー走査線Yj+1にスイッチング
素子及び画素電極を介して接続される各液晶層18の総
容量、即ち前記モニタ線MLに接続される各液晶層18の
総容量とが等しくなるように、設定されている。
【0067】<4.走査信号駆動回路>次に、液晶表示
パネル10に走査信号を供給する走査信号駆動回路10
0の詳細について説明する。
【0068】図12に示すように、走査信号駆動回路1
00は、主に、クロック・コントロール回路101、シ
フトレジスタ103、ラッチ104、デコーダ105、
レベル・シフタ106およびLCDドライバ107から
構成される。
【0069】このうち、クロック・コントロール回路1
01は、駆動制御回路120から出力される走査側クロ
ック信号YCLKに基づいて、図13に示すようなデータシ
フト用のシフトクロックYSCLを生成して、シフトレジス
タ103に供給するものである。
【0070】シフトレジスタ103は、走査線Y1〜Yj+1
の本数に対応して、j+1ビットの並列出力を有するシ
フトレジスタを、入力データD0、D1、D2の各々に対応し
て3列独立して設けた構成となっている。このため、シ
フトレジスタ103から各走査線Y1〜Yj+1毎に3ビット
ずつの出力が行われる。ここで、入力データD0、D1、D2
は、各走査線Y1〜Yj+1の電圧を選択するためのデータで
あり、駆動制御回路120からシリアルデータとして出
力されたものである。また、シフトクロックYSCLは、シ
フトレジスタ103を構成する各シフトレジスタに供給
されて、これらの各シフトレジスタが、図13に示すよ
うに、シフトクロックYSCLの立ち上がりタイミングと立
ち下がりタイミングとにおいてそれぞれデータを取り込
むとともに、取り込んだデータを順次シフトするように
なっている。
【0071】次に、ラッチ104は、j+1ビット分の
データを取り込むラッチを3列並列に備えるものであ
り、シフトレジスタ103による3列×jビットの並列
出力データを、ラッチストローブ信号LSの立ち上がりの
タイミングにおいて、3列×jビット分のラッチにその
まま取り込むように構成されている。ここで、ラッチス
トローブ信号LSは、駆動制御回路120から供給される
信号であって、シフトレジスタ103を構成する各シフ
トレジスタがjビット分のデータを取り込んだ後の所定
のタイミングにおいて立ち上がる信号である。
【0072】したがって、ラッチ104からは、ラッチ
ストロープ信号LSの立ち上がりタイミングにおいて、駆
動制御回路120から出力されたシリアルデータD0、D
1、D2が、各走査線Y1〜Yj+1毎に、3ビットのパラレル
データに変換されて出力されることになる。
【0073】次に、デコーダ105は、ラッチ104か
ら供給される3ビットのパラレルデータをデコードし
て、選択信号の電圧としてV0C,V0D,V1,V4,V7のいずれか
を選択するための信号に変換するものである。また、レ
ベル・シフタ106は、デコーダ105によりデコード
された信号を順次シフトするものである。
【0074】LCDドライバ107は、図4における電
源回路130から供給される5種類の電圧V0C,V0D,V1,V
4,V5のいずれかを、レベル・シフタ107によってシフ
トされた信号にしたがって、各走査Y1〜Yj+1毎に選択接
続して出力するものである。これにより、各走査線Y1〜
Yj+1には、5種類の電圧V0C,V0D,V1,V4,V5のいずれかが
走査信号として供給されることとなる。
【0075】ここで、ラッチ104から出力される3ビ
ットのパラレルデータD0、D1、D2の値の組み合わせと選
択信号の電圧V0C,V0D,V1,V4,V5との対応関係が図14に
示される関係にある場合、第1に、3ビットのパラレル
データをデコーダ105により電圧電圧V0C,V0D,V1,V4,
V5のいずれかを選択する信号にデコードし、第2に、レ
ベル・シフタ106を介してシフトすることにより、L
CDドライバ107から、走査信号として図15に示す
ような大小関係を有する電圧を、各走査線Y1〜Yj+1毎に
順次出力することが可能になる。
【0076】例えば、走査線Y1に対応するラッチ104
の出力を、データD0、D1、D2に対応させてDL10、DL11、
DL12と表し、同様に、走査線Y2に対応するラッチ104
の出力を、データD0、D1、D2に対応させてDL20、DL21、
DL22と表す場合にあって、図16に示すように、(DL1
0、DL11、DL12)および(DL20、DL21、DL22)の値が、
ラッチストローブ信号LSの立ち上がりタイミングt1にお
いて、それぞれ(0、0、0)および(0、0、1)であった
とすると、期間T1において、走査線Y1の電圧はV1とな
り、走査線Y2の電圧はV4となる。
【0077】また、同様に、(DL10、DL11、DL12)およ
び(DL20、DL21、DL22)の値が、ラッチストローブ信号
LSの立ち上がりタイミングt2において、それぞれ(1、
1、1)および(0、0、1)であったとすると、期間T2に
おいて、走査線Y1の電圧はV0Cとなり、走査線Y2の電圧
はV4のままとなる。
【0078】このような走査信号駆動回路100によ
り、走査信号を充電モードと放電モードとの2つのモー
ドで分けて駆動することが可能となる。
【0079】<5.データ信号駆動回路>次に、液晶表
示パネル10にデータ信号を供給するデータ信号駆動回
路110の詳細について説明する。
【0080】図17に示すように、データ信号駆動回路
110は、主に、シフトレジスタ111、ラッチ11
2、階調制御部113および出力回路114から構成さ
れる。
【0081】このうち、シフトレジスタ111は、クロ
ック信号XCLKに同期するラッチ信号であって、かつ、各
データ信号出力端子X1〜Xiに対応するラッチ信号を、順
次シフトして出力するものである。
【0082】ラッチ112は、各データ信号出力端子X1
〜Xiに対応するiビットのラッチ領域を備えるものであ
る。各ラッチ領域は、データ線の順番でnビット毎に供
給されるnビットのパラレル階調データGD0〜GDnを、シ
フトレジスタ111によるラッチ信号でそれぞれラッチ
して、水平同期信号に同期するラッチパルス信号LPの立
ち上がりのタイミングで出力する。
【0083】ここで、階調データGD0〜GDn、クロック信
号XCLKおよびラッチパルス信号LPは、それぞれ駆動制御
回路120によって互いに関連付けられて供給されるの
で、ラッチ112の各ラッチ領域は、パラレルで供給さ
れる階調データのうち、それぞれ対応するデータ線への
階調データGD0〜GDnを取り込んで、ラッチパルス信号LP
の立ち上がりのタイミングで各データ線に対応して出力
するようになっている。
【0084】階調制御部113は、各データ線に対応す
る各階調データをRES信号、GCP信号に基づき、パ
ルス幅変調データに変換して、出力回路114に供給す
るものである。
【0085】出力回路114は、階調制御部113によ
り出力された信号をパネル駆動のための適正電圧レベル
に変換し出力するものである。
【0086】したがって、各データ信号出力端子X1〜Xi
からは、それぞれ階調に応じてパルス幅変調されたデー
タ信号が出力されることになる。
【0087】ここで、ラッチ112からの階調データ
は、水平同期信号に同期するラッチパルス信号LPの立ち
上がりタイミングで行われるため、出力回路114によ
りデータ信号は、1水平走査期間毎にデータ線に出力さ
れることになる。
【0088】ただし、上述したように、ダミー走査線Yj
+1の選択期間にあっては、予め定められた階調データGD
0〜GDnが駆動制御回路120から供給されるようになっ
ている。この場合、階調データGD0〜GDnの指示する階調
値は、全て同一の固定値であってもよいし(例えば50
%階調)、異なる値であってもよい。要は、その平均値
が予め定められた基準値であればよい。階調値として異
なる値を設定する場合には、例えば、0%階調から10
0%階調が均等の割合で含まれるように設定してもよ
い。この場合には、各階調に対する応答を平均して検知
できるので、より精度の高い温度補償を行うことができ
る。
【0089】<6.電源回路>次に、電源回路130
は、走査信号やデータ信号を生成するための電圧V0C,V0
D,V1,V4,V5を生成し、上述した走査信号駆動回路100
に電圧V0C,V0D,V1,V4,V5をデータ信号駆動回路110に
電圧V1,V4を供給する。なお、電圧V4は、グランドレベ
ルとして供給している。ここで、チャージ電圧V0Cのレ
ベルはチャージ電圧制御信号CTLcに基づいて、ディスチ
ャージ電圧V0Dのレベルはディスチャージ電圧制御信号C
TLdに基づいて調整される。なお、電圧V4のレベルは、
グランドレベルとして供給している。
【0090】<7.駆動制御回路>次に、駆動制御回路
120の詳細について説明する。
【0091】図18に示すように、駆動制御回路120
は、主に、基本タイミング作成部121、ドライバコン
トロール部122、データ出力部123、A/D変換部
124、選択部125および基準データメモリ126か
ら構成される。
【0092】このうち、基本タイミング作成部121
は、コンポジット信号等から分離された垂直同期信号や
水平同期信号などの同期信号に基づいて、各回路に供給
するクロック信号およびタイミング信号を生成し、ドラ
イバコントロール部122、データ出力部123、A/
D変換部124、選択部125に供給する。
【0093】A/D変換部124は、コンポジット信号
等から分離されたアナログ信号たる画像信号をデジタル
データに変換して、選択部125の一方の入力に供給す
る。選択部125の他方の入力には基準データメモリ1
26から、基準データが供給されるようになっている。
ここで、基準データは予め定められた階調を指示するデ
ジタルデータである。選択部125は基本タイミング作
成部121から供給されるタイミング信号に従って、ダ
ミー走査線Yj+1の選択期間にあっては基準データを、他
の期間にあってはA/D変換部124からのデジタルデ
ータを選択出力する。なお、ダミー走査線Yj+1の表示階
調に0%階調から100%階調が均等の割合で含まれる
ように設定する場合にあっては、基準データメモリ12
6に各階調に対応するデータを格納しておき、クロック
信号に従ってこれを読み出すようにすればよい。一方、
ダミー走査線Yj+1の表示階調に固定値を用いる場合に
は、常に固定値に対応する基準データを基準データメモ
リ126から出力するようにすればよい。
【0094】データ出力部123は、選択部125によ
って選択されたデジタルデータを階調データGD0〜GDnに
変換するとともに、基本タイミング作成部121による
クロック信号に基づいて、所定のタイミングでパラレル
データとして、データ信号駆動回路110に供給する。
【0095】また、コントロール部122は、上述した
クロック信号YCLK、ラッチストローブ信号LSおよびデー
タD0,D1,D2を走査信号駆動回路100に供給する一方、
クロック信号XCLKおよびラッチパルス信号LPをデータ信
号駆動回路110に供給する。さらに、タイミング信号
P1,P2を液晶駆動電圧調整回路140に供給する。
【0096】これらの各信号は、基本タイミング作成部
121のクロック信号およびタイミング信号に基づいて
生成され、さらに、基本タイミング作成部121は、垂
直同期信号や水平同期信号などの同期信号に基づいて、
クロック信号およびタイミング信号を生成するので、走
査信号駆動回路100から出力される走査信号およびデ
ータ信号駆動回路110から出力されるデータ信号につ
いても、水平同期信号および垂直同期信号に同期したも
のとなる。
【0097】<7−1:駆動動作>さて、このように走
査信号駆動回路100、データ信号駆動回路110およ
び駆動制御回路120により、液晶表示装置において通
常の表示を行う場合の動作を図19(a)〜(d)を参
照して説明する。
【0098】図19(a)は、あるデータ線Xn(X1≦Xn
≦Xi)を介するデータ信号の一例を示すタイミングチャ
ートである。図に示すように、データ信号は、1水平走
査期間Hの後半の1/2の期間において供給される。
【0099】同図(b)は、ある走査線Ym(Y1≦Ym<Y
j)を介する走査信号を示すタイミングチャートであ
り、同図(c)は、次の走査線Ym+1を介する走査信号を
示すタイミングチャートである。これらの図に示すよう
に、走査信号は、1水平走査期間H毎に充電モード波形
と放電モード波形とを交互に出力するように設定されて
おり、一つの走査線についても、1垂直走査期間TV毎
に充電モード波形と放電モード波形とを交互に出力する
ように設定されている。
【0100】そして、同図(d)は、データ線Xnと走査
線Ym+1との交点に位置する画素領域16に印加される電
圧、すなわち、TFD素子20と液晶層18との両端に
印加される電圧を示すタイミングチャートである。ここ
で、当該液晶層18に印加される電圧VLCを斜線で示
す。
【0101】この例では、放電モードでの過充電期間Tp
reにおいて、(V5-V4)の電圧が印加されることによ
り、TFD素子20がオン状態となり、当該液晶層18
は過充電される。
【0102】次に、放電期間Tdcにおいて、(V0D-V4)
の電圧が印加されると、当該データ信号により放電量が
抑えられるため、当該液晶層18の充電状態は維持され
る。したがって、ノーマリーホワイトモードの場合には
黒が表示され、ノーマリーブラックモードの場合には白
が表示されることになる。
【0103】さらに、1垂直走査期間TV後、充電モー
ドでの充電期間Tcにおいて、(V0C-V1)の電圧が印加さ
れると、TFD素子20がオン状態となり、当該液晶層
18はデータ信号に応じて充電される。このため、ノー
マリーホワイトモードの場合には継続的に黒が表示さ
れ、ノーマリーブラックモードの場合には継続的に白が
表示されることになる。
【0104】反対に、放電モードの放電期間Tdcにおい
て、(V0D-V4)の電圧が印加されると、過充電期間Tpre
において液晶層18に充電された電荷は、多数放電す
る。このため、ノーマリーホワイトモードの場合には白
が表示され、ノーマリブラックモードの場合には黒が表
示されることになる。
【0105】このように、充電モードにおいて、チャー
ジ電圧V0Cを供給することで液晶層18をデータ信号に
応じて充電する一方、放電モードにおいて、チャージ電
圧V0Cとは逆極性のプリチャージ電圧V5を供給すること
で液晶層18をデータ信号にかかわりなく過充電し、そ
の後、プリチャージ電圧V5とは逆極性のディスチャージ
電圧V0Dを供給するとともに、液晶層18の放電量をデ
ータ信号で制御することで、当該液晶画素の表示状態を
制御することが可能となる。この場合、各水平走査期間
(1H)において、データ線Xnに供給されるデータ信号
は、常に、ハイレベル(V4)期間とローレベル(V1)期間と
が等しくなるように設定されており、その位相が画像信
号のレベルに応じて制御されるようになっている。
【0106】<8.液晶駆動電圧調整回路>次に、液晶
駆動電圧調整回路140の詳細について、図面を参照し
つつ説明する。
【0107】図20に示すように液晶駆動電圧調整回路
140は、充電モードおよび放電モードの所定期間にお
いて、モニタ線MLのモニタ電圧Vmを各々積分して充電モ
ード平均電圧Vcと放電モード平均電圧Vdを各々生成する
積分回路141、充電モード平均電圧Vcと放電モード平
均電圧Vdとを各基準電圧Vref1,Vref2と各々比較して、
充電モード誤差信号Scと放電モード誤差信号Sdとを各々
生成する比較回路142、充電モード誤差信号Scに基づ
いて、チャージ電圧V0Cのレベルを制御するチャージ電
圧制御信号CTLcを生成するV0C制御信号生成回路14
3、放電モード誤差信号Sdに基づいてディスチャージ電
圧V0Dのレベルを制御するディスチャージ電圧制御信号C
TLdを生成するV0D制御信号生成回路144から構成され
ている。
【0108】まず、積分回路141において、オペアン
プ1411,1413,1415はボルテージフォロアを構成してい
る。このうち、オペアンプ1411の正入力端子はモニタ線
MLに接続されている。一般に、ボルテージフォロアの入
力インピーダンスは非常に高いので、オペアンプ1411は
モニタ線MLの電圧を検出する電圧検出手段として作用す
る。
【0109】次に、スイッチSW1,SW2は、制御入力端子
の電圧がハイレベルでオン状態となりローレベルでオフ
状態となるように構成されており、制御パルスP1がスイ
ッチSW1に、制御パルスP2がスイッチSW2に各々供給され
るようになっている。また、スイッチSW1の後段には、
オペアンプ1413およびローパスフィルタ1416から構成さ
れる第1積分器が設けられており、一方、スイッチSW2
の後段にはオペアンプ1415およびローパスフィルタ1417
から構成される第2積分器が設けられている。したがっ
て、第1積分器は制御パルスP1がハイレベルの期間中に
おけるモニタ電圧Vmの平均値を算出し、一方、第2積分
器は制御パルスP1がハイレベルの期間中におけるモニタ
電圧Vmの平均値を算出する。これらの平均値は、充電モ
ード平均電圧Vcおよび放電モード平均電圧Vdとして出力
される。
【0110】ここで、積分回路141の動作を図21を
参照しつつ説明する。
【0111】図21(a)は、ダミー走査線Yj+1に供給
される走査信号を示したものである。また、同図(b)
は、あるデータ線Xn(X1≦Xn≦Xi)を介するデータ信号
の一例を示したものである。この例では、ダミー走査線
Yj+1のチャージ選択期間TAおよびディスチャージ選択
期間TBにおいて、データ線Xnのデータ信号は50%階
調を指示する階調データに基づいて生成されるものとす
る。このため、図に示すように、走査信号がチャージ電
圧V0Cあるいはディスチャージ電圧V0Dとなる期間に対し
て、データ信号が電圧V4となる期間は、各々の期間で1
/2となっている。また、ダミー走査線Yj+1の各選択期
間TA,TBにおいて、他のデータ線に係るデータ信号
は、同図(b)に示すデータ信号と同様に、50%階調
を指示する階調データに基づいて生成されるものとす
る。
【0112】なお、チャージ選択期間TAが終了してか
らディスチャージ選択期間TBが開始するまでの期間T
a、ディスチャージ選択期間TB終了してからチャージ選
択期間TAが開始するまでの期間Tbにおいて、データ線
Xnに供給されるデータ信号の波形は、画像信号のレベル
に応じたものとなるが、そのデューティ比は50%とな
っている。
【0113】次に、同図(c)は、ダミー走査線Yj+1と
データ線Xnとの交点に位置する画素領域16に印加され
る電圧、すなわち、TFD素子20と液晶層18との両
端に印加される電圧の合成波形を示すタイミングチャー
トであり、また、この図に示す合成波形は、データ信号
の電圧を基準にして、走査信号からデータ信号を差し引
いたものである。この場合、期間Taおよび期間Tbにお
いて、合成波形のデューティ比は、データ信号と同様
に、50%となっている。また、同図に示す斜線部は液
晶層18に印加される電圧VLCである。
【0114】期間Ta,Tbにおいては、TFD素子20
がオフ状態となるので液晶層18の両端に印加される電
圧VLCは変化せず、また、ダミー走査線Yj+1を介して電
荷のやり取りが行われることはない。したがって、各液
晶層18の容量をCで表せば、期間Ta,Tbにおけるモ
ニタ線MLに接続される各画素16の電気的な等価回路は
図22(a)で表すことができる。ここで、期間Ta,T
b中のある1水平走査期間に着目すると、各データ線X1,
X2…Xiに印加されるデータ信号波形は、当該1水平走査
期間に選択される走査線に対応する画素領域に表示すべ
き絵柄に応じて異なるものとなるが、各データ信号の信
号電圧がV4となる期間と信号電圧がV1となる期間とは等
しくなる。このことは、期間Ta,Tb中の他の1水平走
査期間についても同様である。したがって、モニタ線ML
に接続される各液晶層18の総容量をi・Cで表せば、
期間Ta,Tbにおいてモニタ線MLに接続される各画素領
域16の電気的な等価回路は図22(b)で表すことが
できる。すなわち、容量i・Cのデータ線側に給電され
る電圧は、データ信号の平均電圧値である(V1+V4)/2と
なる。
【0115】したがって、グランド電位(電圧V1)を基
準とするモニタ線MLの電圧をVmとすれば、モニタ電圧Vm
は、図21(d)に示すものとなる。すなわち、(V1+V
4)/2を中心として、期間Taにおいては正方向、期間T
bにおいては負方向に振れるものとなる。ここで、期間
Taにおけるモニタ電圧Vmの平均電圧(チャージ平均電
圧Vc)は、ダミー走査線Yj+1のチャージ選択期間TAが
終了時点において液晶層18に蓄積される電荷量に応じ
て定まり、一方、期間Tbにおける電圧Vmの平均電圧
(ディスチャージ平均電圧Vd)は、ダミー走査線Yj+1の
ディスチャージ選択期間TBが終了時点において液晶層
18に蓄積される電荷量に応じて定まる。
【0116】ところで、TFD素子20のオン抵抗など
の液晶表示パネル特性は温度に応じて変化する。したが
って、温度が変化すると、チャージ選択期間TAにおい
て液晶層18に蓄積される電荷量、およびディスチャー
ジ選択期間TBにおいて液晶層18から放電される電荷
量が変化する。一般にTFD素子20には、温度が上昇
すると、オン抵抗が減少する傾向がある。このため、環
境温度が上昇すると、チャージ選択期間TAにおいては
液晶層18へ充電される電荷量が増加し、ディスチャー
ジ選択期間TBにおいては液晶層18から放電される電
荷量が増加する。したがって、温度上昇に拘わらずチャ
ージ電圧V0Cのレベルとディスチャージ電圧V0Dのレベル
が常に一定であるとすれば、図21(c)に示す電圧VL
Cは、矢印Tupの方向に変化するため、液晶層18に直
流電圧が印加されることになる。
【0117】ここで、チャージ平均電圧Vcは、ダミー走
査線Yj+1のチャージ選択期間TAが終了する時点におい
て液晶層18に蓄積さる電荷量に応じて定まるものであ
り、ディスチャージ平均電圧Vdは、ダミー走査線Yj+1の
チャージ選択期間TBが終了する時点において液晶層1
8に蓄積さる電荷量に応じて定まるものであるから、こ
れらの電圧を検出することによってある環境温度におけ
る液晶層18の印加電圧を等価的に検出することができ
る。
【0118】そこで、本実施形態にあっては、図21
(e)に示すように期間Taでハイレベルとなり他の期
間でローレベルとなる制御パルスP1を第1積分器のスイ
ッチSW1に供給し、図21(f)に示すように期間Tbで
ハイレベルとなり他の期間でローレベルとなる制御パル
スP2を第2積分器のスイッチSW2に供給している。これ
により、第1積分器は期間Taにおけるモニタ電圧Vmの
平均値をチャージ平均電圧Vcとして算出し、一方、第2
積分器は期間Tbにおけるモニタ電圧Vmの平均値をディ
スチャージ平均電圧Vdとして算出する。
【0119】こうして生成された充電モード平均電圧Vc
と放電モード平均電圧Vdとが、図20に示す比較回路1
42を構成するオペアンプ1421,1422とに供給される
と、基準電圧Vref1,Vref2と各々比較され、オペアンプ1
421の出力信号が充電モード誤差信号Scとして出力さ
れ、オペアンプ1422の出力信号が放電モード誤差信号Sd
として出力される。ここで、Vref1とVref2とは、以下の
式で与えられる。
【0120】Vref1=(V1+V4)/2+ΔV Vref2=(V1+V4)/2−ΔV 但し、ΔVは、最大コントラストが得られるようにダミ
ー走査線Yj+1の選択期間において表示すべき階調データ
に応じて予め設定されている。この例にあっては、当該
選択期間のデータ信号は、50%階調を指示する階調デ
ータに基づいて生成されるので、ΔVは50%階調のデ
ータ信号が供給された場合、最大コントラストを得るこ
とができるように設定されている。
【0121】V0C制御信号生成回路143は充電モード
誤差信号Scが「0」となるようにチャージ電圧制御信号
CTLcを生成し、V0D制御信号生成回路144は放電モー
ド誤差信号Sdが「0」となるようにディスチャージ電圧
制御信号CTLdを生成し、これを電源回路130にフィー
ドバックしている。
【0122】したがって、本実施形態によれば、液晶表
示パネル10に設けたモニタ線MLの電圧Vmを直接検出し
てフィードバック制御を行うことができる。この結果、
温度検出のための特別な回路を用いなくとも、液晶表示
パネル10の温度特性を補償することが可能となる。
【0123】また、検出の対象が、液晶表示パネル10
に液晶層18の電圧そのものであるため、感温素子を用
いて制御する場合のように、液晶表示パネル10と感温
素子の温度差により、正確な温度補償ができないといっ
たことが原理的なくなる。
【0124】さらに、チャージ平均電圧Vcとディスチャ
ージ平均電圧Vdとのバランスがとれるように制御したの
で、液晶層に直流電圧が印加されることがなくなるとと
もに、最大コントラストを常に維持することが可能とな
る。
【0125】<9.電子機器:その1>次に、上述した
液晶表示装置を電子機器に用いた例のいくつかについて
説明する。
【0126】まず、この液晶表示装置をライトバルブと
して用いたビデオプロジェクタについて説明する。図2
3は、ビデオプロジェクタの構成例を示す平面図であ
る。
【0127】この図に示すように、ビデオプロジェクタ
1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からな
るランプユニット1102が設けられている。このラン
プユニット1102から射出された投射光は、ライトガ
イド1104内に配置された複数のミラー1106、1
106、……および2枚のダイクロイックミラー110
8によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応す
るライトバルブとしての液晶パネル1110R、111
0Bおよび1110Gに入射される。
【0128】液晶パネル1110R、1110Bおよび
1110Gの構成は、上述した液晶表示パネル10であ
り、図示しない回路から供給されるR、G、Bの原色信
号でそれぞれ駆動される。さて、これらの液晶パネルに
よって変調された光は、ダイクロイックプリズム111
2に3方向から入射される。このダイクロイックプリズ
ム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折
する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像
が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スク
リーン等にカラー画像が投写されることとなる。
【0129】なお、液晶パネル1110R、1110B
および1110Gには、ダイクロイックミラー1108
によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射する
ので、対向基板32にカラーフィルタを設ける必要はな
い。
【0130】<10.電子機器:その2>さらに、液晶
表示装置をパーソナルコンピュータに適用した例につい
て説明する。図24は、このパーソナルコンピュータの
構成を示す正面図である。図において、パーソナルコン
ピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体
部1204と、液晶ディスプレイ1206とから構成さ
れている。この液晶ディスプレイ1206は、先に述べ
た液晶表示パネル10にカラーフィルタとバックライト
とを付加することにより構成される。
【0131】<11.電子機器:その3>次に、液晶表
示パネルをページャに適用した例について説明する。図
25は、このページャの構造を示す分解斜視図である。
この図に示すように、ページャ1300は、金属フレー
ム1302において、液晶表示パネル10を、バックラ
イト1306aを含むライトガイド1306、回路基板
1308、第1、第2のシールド板1310、1312
とともに収容する構成となっている。そして、液晶表示
パネル10と回路基板10との導通は、対向基板32に
対しては2つの弾性導電体1314、1316によっ
て、素子アレイ基板30に対してはフィルムテープ13
18によって、それぞれ図られている。
【0132】なお、図23〜図25を参照して説明した
電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ
型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲ
ーション装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワ
ークステーション、携帯電話、テレビ電話、POS端末、
タッチパネルを備えた装置等などが電子機器の例として
挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能
なのは言うまでもない。
【0133】<12.変形例>本発明は、上述した実施
形態に限定されるものではなく、以下に述べる各種の変
形が可能である。
【0134】(1)上述した実施形態にあっては、モニ
タ線MLの一例として、図9〜図11に示すように共通画
素電極を備えたものを説明したが、図26あるいは図2
7に示すように、各画素電極34を行方向に接続するも
のであってもよい。ここで、図26に示すモニタ線ML
は、上述した第2の態様と同様に、第2金属膜の形成工
程において同金属で形成されたものであり、各画素電極
34の下側でこれらを行方向に接続するものである。一
方、図27に示すモニタ線MLは、上述した第4の態様と
同様に、各画素電極34を形成した後に、各画素電極3
4の上側に行方向に延在して形成される。なお、図2
6,27においてモニタ線MLは、上述した実施形態と同
様に、液晶表示パネル10の端部まで引き回されている
ことは勿論である。
【0135】また、図28〜図30に示すように、ダミ
ー走査線Yj+1とデータ線との間に1個のTFD素子20
および1個の液晶層が設け、モニタ線MLはTFD素子2
0と当該液晶層との接続点である画素電極34と接続さ
れるものであってもよい。この場合には、液晶層の電圧
を検出するための構成部分の面積を小さくすることがで
きるという利点がある。
【0136】ここで、図28に示すモニタ線MLは、上述
した第1に態様に対応するものであって、画素電極34
そのものとモニタ線MLとを兼用(共通化)して、液晶表
示パネル10の端部まで延在形成したものである。ま
た、図29に示すモニタ線MLは、上述した第2の態様に
対応するものであって、第2金属膜の形成工程と同時に
同金属によって、液晶表示パネル10の端部まで延在形
成されたものである。さらに、図30に示すモニタ線ML
は、上述した第4の態様に対応するものであって、画素
電極34を形成した後に、液晶表示パネル10の端部ま
で延在形成したものである。
【0137】要は、ダミー走査線に接続されるスイッチ
ング素子および液晶層の中点を接続したモニタ線を備え
るものであれば、どのような液晶表示パネルであっても
よい。また、モニタ線に接続される画素電極を含めて、
モニタ線として捉えてもよいことは勿論である。
【0138】(2)上述した実施形態にあっては、チャ
ージ電圧V0Cとディスチャージ電圧V0Dを同時に調整する
ようにしたが、液晶層18に印加される電圧は、走査信
号とデータ信号との電位差によって定まるものであるか
ら、充電モード誤差信号Scと放電モード誤差信号Sdに基
づいて、電圧V1,V4を制御するための制御信号を生成
し、これを電源回路130にフィードバックし、電圧V
1,V4のレベルを調整するようにしてもよい。
【0139】また、チャージ電圧V0Cとディスチャージ
電圧V0Dのうちいずれか一方のレベルを調整して、チャ
ージ平均電圧Vcとディスチャージ平均電圧Vdのバランス
をとるようにしてもよい。この場合は、最大コントラス
トが得られるとは限らないが、液晶層18に直流電圧が
印加されるのを防止することができる。
【0140】(4)上述した実施形態にあっては、液晶
表示装置の駆動方式として、5値の電圧を用いたものを
一例として説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、4値あるいは8値の駆動方式に適用してもよ
いことは勿論である。
【0141】(5)上述した実施形態においては、液晶
の閾値電圧Vthの温度特性が、0.4%/度と小さいため、
これを無視したが、電源回路130で発生する電圧V0,V
5に0.4%/度の温度特性を持たせるようにしてもよい。
また、液晶層18の材料として閾値電圧Vthの温度特性
が殆どないものを用いてもよい。これらの場合には、よ
り良好な結果を得ることができる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶層の電圧を直接検出し、検出された電圧に基づい
て、液晶層に印加される実効電圧を調整するようにした
ので、液晶表示パネルの特性変化に追随した温度補償制
御を行うことができ、液晶層に直流電圧が印加されるこ
とを防止し、常に最大コントラストを維持することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、TFD素子を適用した液晶パネル
用基板の1画素分についてのレイアウトを示す平面図で
あり、(b)は、そのA−A線の断面図である。
【図2】 他のTFD素子の構造を示す断面図である。
【図3】 (a)は、他のTFD素子を適用した液晶パ
ネル用基板の1画素分についてのレイアウトを示す平面
図であり、(b)は、そのB−B線の断面図である。
【図4】 本発明の実施形態にかかる液晶表示装置の要
部構成を示すブロック図である。
【図5】 液晶表示パネルの構成を示す部分破断斜視図
である。
【図6】 ダミー走査線Yj+1およびモニタ線MLと見切り
との関係の一例を模式的に示す平面図である。
【図7】 COG方式を採用した液晶表示パネル10の
平面図である。
【図8】 TAB方式を採用した液晶表示パネル10の
平面図である。
【図9】 第1の態様に係るモニタ線MLとダミー走査線
Yj+1を摸式的に示す部分破断斜視図である。
【図10】 第2の態様に係るモニタ線MLとダミー走査
線Yj+1を摸式的に示す部分破断斜視図である。
【図11】 第4の態様に係るモニタ線MLとダミー走査
線Yj+1を摸式的に示す部分破断斜視図である。
【図12】 走査信号駆動回路の詳細構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】 同走査信号駆動回路におけるデータ取り込
み動作を示すタイミングチャートである。
【図14】 同走査信号駆動回路に供給されるパラレル
データと出力電圧との関係を示す図である。
【図15】 各出力電圧の大小関係を示す図である。
【図16】 同走査信号駆動回路の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図17】 データ信号駆動回路の詳細構成を示すブロ
ック図である。
【図18】 駆動制御回路の詳細構成を示すブロック図
である。
【図19】 液晶表示パネルの動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図20】 液晶駆動電圧制御回路の詳細構成を示すブ
ロック図である。
【図21】 液晶駆動電圧制御回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図22】 モニタ線の周辺構成の電気的な等価回路を
示す等価回路図である。
【図23】 液晶表示パネルを適用した電子機器の一例
たる液晶プロジェクタの構成を示す断面図である。
【図24】 液晶表示パネルを適用した電子機器の一例
たるパーソナルコンピュータの構成を示す正面図であ
る。
【図25】 液晶表示パネルを適用した電子機器の一例
たるページャの構成を示す分解斜視図である。
【図26】 液晶表示パネルのダミー走査線およびモニ
タ線に係る部分の他の例を示す破断斜視図である。
【図27】 液晶表示パネルのダミー走査線およびモニ
タ線に係る部分の他の例を示す破断斜視図である。
【図28】 1画素領域によってダミー走査線およびモ
ニタ線を構成した一例を示す破断斜視図である。
【図29】 1画素領域によってダミー走査線およびモ
ニタ線を構成した他の例を示す破断斜視図である。
【図30】 1画素領域によってダミー走査線およびモ
ニタ線を構成した他の例を示す破断斜視図である。
【符号の説明】
10……液晶表示パネル、 X1〜Xi……データ線、 Y1〜Yj……走査線、 Yj+1……ダミー走査線、 ML……モニタ線、 16……画素領域(画素) 18……液晶層、 20、40……TFD素子(非線形素子)、 22……第1金属膜(第1金属)、 24……酸化膜(絶縁体)、 26……第2金属膜(第2金属)、 30……素子アレイ基板、 32……対向基板、 36、45……画素電極、 100……走査信号駆動回路(走査信号駆動手段)、 110……データ信号駆動回路(データ信号駆動手
段)、 120……駆動制御回路、 130……電源回路、 140……液晶駆動電圧調整回路(調整手段)、 141……積分回路(平均電圧検出手段)、 142……比較回路(比較手段) Vref1,Vref2……基準電圧 Vc…チャージ平均電圧(第1電圧) Vd…ディスチャージ平均電圧(第2電圧) TA……チャージ選択期間(充電選択期間) TB……ディスチャージ選択期間(放電選択期間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA01 JB31 JB41 NA11 NA16 NA24 NA30 PA06 2H093 NA06 NC57 NC63 5C006 AA22 AC02 AF46 AF51 AF52 AF53 AF64 AF71 AF85 BB17 BB29 BC03 BC12 BF03 BF04 BF14 BF25 BF26 BF28 BF43 BF46 EA01 EC11 FA19 FA54

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ線と、複数の走査線と、ダ
    ミー走査線と、前記データ線と前記走査線の間、及び前
    記データ線と前記ダミー走査線の間に夫々電気的直列接
    続されたスイッチング素子及び液晶層とを有する液晶表
    示パネルであって、 前記ダミー走査線に電気的に接続された前記スイッチン
    グ素子と前記液晶層の直列接続点に接続されるとともに
    当該前記スイッチング素子と前記液晶層の直列接続点か
    ら前記液晶層の電位をモニタするモニタ線とを備えるこ
    とを特徴とする液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 前記ダミー走査線には一個のスイッチン
    グ素子が電気的に接続されており、前記モニタ線は電気
    的直列接続された前記スイッチング素子と前記液晶層の
    直列接続点に接続されていることを特徴とする請求項1
    に記載の液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 前記ダミー走査線は、複数のスイッチン
    グ素子を介して複数の画素電極に接続されており、前記
    モニタ線は当該複数の画素電極に接続されていることを
    特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
  4. 【請求項4】 前記モニタ線は、前記複数の画素電極を
    一帯として形成された共通画素電極に接続されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の液晶表示パネル。
  5. 【請求項5】 前記モニタ線は、前記画素電極、或いは
    前記共通画素電極を延在形成したものであることを特徴
    とする請求項3乃至4に記載の液晶表示パネル。
  6. 【請求項6】 一本の走査線に接続される複数のスイッ
    チング素子に各々付加される容量の総容量と前記モニタ
    線に接続される複数のスイッチング素子に各々付加され
    る容量の総容量とが略等しくなるように、前記モニタ線
    を構成する共通画素電極の幅を設定したことを特徴とす
    る請求項4に記載の液晶表示パネル。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の液晶表示パネルを用い
    た液晶表示装置の温度補償方法であって、 前記ダミー走査線の選択期間において、予め定められた
    データ信号をデータ線に供給するステップと、 前記ダミー走査線の非選択期間における前記モニタ線の
    平均電圧を検出するステップと、 前記平均電圧を予め定められた基準電圧と比較するステ
    ップと、 前記平均電圧と前記基準電圧との比較結果に基づいて、
    前記液晶層に印加する実効電圧を調整するステップとを
    備えることを特徴とする液晶表示装置の温度補償方法。
  8. 【請求項8】 前記平均電圧と前記基準電圧との比較結
    果に基づいて、前記液晶層に印加する実効電圧を調整す
    るステップは、前記走査線および前記ダミー走査線の選
    択期間における走査信号の選択電圧を調整することを特
    徴とする請求項7に記載の液晶表示装置の温度補償方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の液晶表示パネルと、 前記ダミー走査線の選択期間において、予め定められた
    データ信号をデータ線に供給するデータ信号駆動手段
    と、 前記ダミー走査線の非選択期間における前記モニタ線の
    平均電圧を検出する平均電圧検出手段と、 前記平均電圧検出手段によって検出された平均電圧を予
    め定められた基準電圧と比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、前記液晶層に印加
    する実効電圧を調整する調整手段とを備えることを特徴
    とする液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記調整手段は、走査信号の選択電圧
    を調整することを特徴とする請求項9に記載の液晶表示
    装置。
  11. 【請求項11】 前記調整手段は、データ信号の選択電
    圧を調整することを特徴とする請求項9に記載の液晶表
    示装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の液晶表示パネルと、 前記ダミー走査線の選択期間において予め定められたデ
    ータ信号をデータ線に供給するとともに、他の期間にお
    いては画像信号に応じたデータ信号をデータ線に供給す
    るデータ信号駆動手段と、 前記液晶層に電荷を前記データ信号に応じて蓄積させる
    充電モードと前記液晶層に過充電された電荷を前記デー
    タ信号に応じて放電させる放電モードとに分けて、前記
    走査線および前記ダミー走査線に走査信号を供給する走
    査信号駆動手段と、 前記モニタ線の電圧をモニタ電圧として検出する電圧検
    出手段と、 前記ダミー走査線の充電モードにおける選択期間終了か
    ら放電モードにおける選択期間開始までの期間における
    前記モニタ電圧の平均値を第1電圧として生成する第1
    電圧生成手段と、 前記ダミー走査線の放電モードにお
    ける選択期間終了から充電モードにおける選択期間開始
    までの期間における前記モニタ電圧の平均値を第2電圧
    として生成する第2電圧生成手段と、 前記第1電圧を予め定められた第1基準電圧と比較する
    第1比較手段と、 前記第2電圧を予め定められた第2基準電圧と比較する
    第2比較手段と、 前記第1比較手段の比較結果に基づいて、前記走査線お
    よびダミー走査線の充電モードの選択期間における走査
    信号の第1選択電圧を調整する第1調整手段と、 前記第2比較手段の比較結果に基づいて、前記走査線お
    よびダミー走査線の放電モードの選択期間における走査
    信号の第2選択電圧を調整する第2調整手段とを備える
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 前記スイッチング素子は、2端子型非
    線形素子であることを特徴とする請求項9乃至12いず
    れか1項に記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記2端子型非線形素子は、第1導電
    体−絶縁体−第2導電体からなるTFD素子であること
    を特徴とする請求項13記載の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項9乃至12のいずれか1項に記
    載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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