JP3677998B2 - 液晶表示装置の表示調整方法、液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

液晶表示装置の表示調整方法、液晶表示装置および電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、中間階調の表現性を確保した上で、視角特性を改善することが可能な液晶表示装置、特に、2端子型非線形素子を用いて液晶画素を駆動するアクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置の表示方法、液晶表示装置、および、その液晶表示装置を用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アクティブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、主に、マトリクス状に配列された画素電極の各々に非線形(スイッチング)素子が設けられた素子アレイ基板と、カラーフィルタなどが形成された対向基板と、両基板の間に充填された液晶とから構成される。そして、画素電極と対向基板とその間に充填された液晶とにより液晶層が構成される。
【0003】
このような構成において、非線形素子にオン(選択状態)の信号を印加すると、当該非線形素子が導通状態となる。このため、当該非線形素子に接続された液晶層に所定の電荷が蓄積される。そして、電荷蓄積後、オフ(非選択状態)の信号を印加して非線形素子をオフ状態としても、液晶層の抵抗が十分に高ければ、当該液晶層における電荷の蓄積が維持される。このように、各非線形素子を駆動して、蓄積させる電荷の量を制御すると、画素毎に液晶の配向状態が変化して、所定の情報を表示することが可能となる。この際、各液晶層毎に電荷を蓄積させるのは、一部の期間で良いため、各走査線を時分割に選択することにより、走査線およびデータ線を複数の画素について共通化したマルチプレックス駆動が可能となっている。
【0004】
なお、非線形素子としては、主に、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)などの3端子型非線形素子と、薄膜ダイオード(TFD:Thin Film Diode)などの2端子型非線形素子とに大別されるが、後者の2端子型非線形素子の方が、配線の交差部分がないために配線間の短絡不良が原理的に発生しない点、および、成膜工程およびフォトリソグラフィ工程を短縮できる点において有利である。
【0005】
ところで、液晶表示装置において中間階調を表示する場合、陰極線管などの他の表示装置と比べると、角度依存性が高くなる。この理由は、主に次の通りである。例えば、ノーマリーブラックにおいて白表示の場合には、液晶分子の長軸方向はセルの厚さ方向に向くため、光透過率の角度依存性は少ないが、中間調表示の場合には、液晶分子の長軸方向はセル厚方向に対し斜めとなるため、方向によって光透過率が異なるためである。このため、液晶表示装置において中間階調を表示する場合には、視角に応じて明るさを適宜調整する機構が必要となる。
【0006】
ここで、非線形素子を用いた液晶表示装置における階調表示は、一般的には、液晶の電圧−透過率特性(V−T特性)を考慮して、表示の濃淡に応じてデータ信号をパルス幅変調することにより行われる。このため、表示画面の明るさを変化させる場合も、印加電圧に対するパルス幅のオフセット値を変更することにより行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の液晶表示装置では、表示画面の明るさを調整する場合、条件によっては、中間調の表現性が損なわれる、という欠点があった。例えば、図20に示されるV−T特性(ノーマリーブラックモード)において、階調が▲1▼で示される範囲で分布する表示画面を明るくする場合、パルス幅を調整して、階調が▲2▼で示される範囲に移行させても透過率が飽和するため、中間階調の表現性が損なわれることになる。すなわち、▲2▼で示される範囲では、異なる階調で表示しようとしても、実際には同じような透過率となってしまうのである。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするとことは、中間階調の表現性を確保した上で、視角特性を改善することが可能な液晶表示装置の表示調整方法、液晶表示装置、および、その液晶表示装置を用いた電子機器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、複数の走査線と、複数のデータ線と、当該走査線およびデータ線の間に2端子型非線形素子および液晶層が直列に接続された画素と、を備え、当該液晶層に蓄積される電荷量を走査信号およびデータ信号で制御することにより階調表示を行う液晶表示装置の表示調整方法であって、前記液晶層に電荷をデータ信号に応じて蓄積させる充電モードと、前記液晶層に過充電された電荷を前記データ信号に応じて放電させる放電モードと、を設け、前記充電モードにおいて走査信号として第1の選択電圧を前記走査線に供給するとともに前記放電モードにおいて走査信号として第2の選択電圧を前記走査線に供給し、前記充電モード及び前記放電モードを繰り返して表示する際の視角特性に応じて、前記第1の選択電圧及び前記第2の選択電圧のうち、少なくとも一方の選択電圧の調整することを特徴としている。
【0010】
この方法によれば、走査線に走査信号が複数のモードに分けて供給されるとともに、これら複数のモードのうち少なくとも一つのモードにおいて画素の表示状態を定める走査信号の選択電圧が調整されるので、電圧−透過率特性が、あるモードで駆動した場合から別のモードで駆動した場合まで変化する。これにより透過率が変化するので、視野角を調整することが可能となる。さらに、電圧−透過率特性の傾きを変化させると、中間階調の表現性を確保した上で、明度を変化させることも可能となる。
【0011】
また、複数の走査線と、複数のデータ線と、当該走査線およびデータ線の間に2端子型非線形素子および液晶層が直列に接続された画素と、を備え、当該液晶層に蓄積される電荷量を走査信号およびデータ信号で制御することにより階調表示を行う液晶表示装置であって、前記液晶層に電荷を前記データ信号に応じて蓄積させる充電モードと、前記液晶層に過充電された電荷をデータ信号に応じて放電させる放電モードと、を設け、前記データ信号を前記データ線に供給するデータ信号駆動回路と、前記充電モードにおいて走査信号として第1の選択電圧を前記走査線に供給するとともに前記放電モードにおいて走査信号として第2の選択電圧を前記走査線に供給する走査信号駆動回路と、を備え、前記第1の選択電圧及び前記第2の選択電圧のうちの少なくとも一方の選択電圧は、前記充電モード及び前記放電モードを繰り返して表示する際の視角特性に応じて調整されてなることを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、請求項1記載の発明と同様に、電圧−透過率特性が、あるモードで駆動した場合から別のモードで駆動した場合まで変化する。これにより透過率が変化するので、視野角を調整することが可能となる。さらに、電圧−透過率特性の傾きを変化させると、中間階調の表現性を確保した上で、明度を変化させることも可能となる。
【0013】
また、前記視角設定部は、前記第1の選択電圧と前記第2の選択電圧とを互いに逆極性の方向に調整することを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、充電モードにおける第1の選択電圧と放電モードにおける第2の選択電圧とが調整されるので、電圧−透過率特性が、充電モードで駆動した場合から放電モードで駆動した場合まで変化することになる。
【0015】
また、前記視角設定部は、前記第1の選択電圧を固定とし、前記第2の選択電圧のみを調整することを特徴としている。
【0016】
この構成によれば、放電モードにおける第2の選択電圧が調整されるので、電圧−透過率特性が、放電モードで駆動した場合からそれ以外のモードで駆動した場合まで変化することになる。
【0017】
また、前記視角設定部は、前記第1の選択電圧のみを調整し、前記第2の選択電圧を固定とすることを特徴としている。
【0018】
この構成によれば、充電モードにおける第1の選択電圧が調整されるので、電圧−透過率特性が、充電モードで駆動した場合からそれ以外のモードで駆動した場合まで変化することになる。
【0022】
2端子型非線形素子を用いると、配線の交差部分がないために配線間の短絡不良が原理的に発生しない点、および、成膜工程およびフォトリソグラフィ工程を短縮できる点において有利となる。このような2端子型非線形素子としては、第1導電体−絶縁体−第2導電体からなるTFD素子が望ましい。
【0023】
さらに、電子機器にあっては、請求項2〜6のいずれか一記載の発明の液晶表示装置を備えたことを特徴としている。このような液晶表示装置を適用した電子機器としては、例えば、カーナビゲーションシステム、携帯情報端末機器、その他各種の電子機器が考えられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
<TFD素子>
まず、本実施形態にかかる液晶表示装置のうち、各液晶画素を駆動する非線形素子の構成について、TFD素子を例にとって簡単に説明する。
【0026】
図1(a)は、TFD素子を適用した液晶パネル基板における1画素分のレイアウトを示す平面図であり、図1(b)は、そのTFD素子の構造を図1(a)におけるA−A線に沿って示す断面図である。
【0027】
これらの図に示すように、TFD素子20は、基板30上に形成された絶縁膜31を下地として、その上面に形成されたものであり、絶縁膜31の側から順番に第1金属膜22、絶縁体たる酸化膜24、および、第2金属膜26から構成されて、金属−絶縁体−金属のサンドイッチ構造を採る。そして、かかる構造によりTFD素子20は、正負双方向のダイオードスイッチング特性を有することになる。
【0028】
また、TFD素子20を構成する第1金属膜22は、そのまま一方の端子として走査線12となる一方、第2金属膜26は、他方の端子として画素電極34に接続される。
【0029】
基板30は、絶縁性および透明性を有するものであり、例えば、ガラス、プラスチックなどから構成される。ここで、絶縁膜31が設けられる理由は、第2金属膜26の堆積後における熱処理により、第1金属膜22が下地から剥離しないようにするため、および、第1金属膜22に不純物が拡散しないようにするためである。したがって、これが問題とならない場合には、絶縁膜31は省略可能である。
【0030】
さて、第1金属膜22は、導電性の金属薄膜であり、例えば、タンタル単体あるいはタンタル合金からなる。酸化膜24は、例えば、第1金属膜22の表面を、化成液中により陽極酸化することによって形成される絶縁膜である。第2金属膜26は、導電性の金属薄膜であり、例えば、クロム単体あるいはクロム合金からなる。
【0031】
また、画素電極34は、透過型の液晶表示パネルに利用する場合にはITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜から構成され、反射型の液晶表示パネルに適用する場合にはアルミニウムや銀などの反射率の大きな金属膜から構成される。
【0032】
<TFD素子における他の例>
次に、TFD素子における他の例について説明する。
【0033】
<第2金属膜と画素電極との共通化>
図1(a)および(b)に示したTFD素子20にあっては、第2金属膜26および画素電極34を異なる金属膜により構成したが、図2の断面図に示すように、第2金属膜および画素電極を、同一のITO膜等からなる透明導電膜36から構成しても良い。このような構成を有するTFD素子20は、第2金属膜26および画素電極34を同一の工程により形成できる利点がある。なお、図2において図1と同様の構成要素には同一参照符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0034】
<バック・トゥ・バック構造>
次に、TFD素子の他の例として、バック・トゥ・バック(back-to-back)構造のTFD素子について説明する。図3(a)は、このTFD素子を適用した液晶パネル基板における1画素分のレイアウトを示す平面図であり、図3(b)は、そのTFD素子の構造をB−B線に沿って示す断面図である。
【0035】
バック・トゥ・バック構造とは、非線形特性を正負双方向にわたって対称化するため、2つのダイオードを逆向きに直列接続した構造をいう。このため、TFD素子40は、同図に示すように、第1のTFD素子40aと第2のTFD40bとが極性を互いに反対にして直列接続した構造となっている。具体的には、基板30と、この表面に形成された絶縁膜31と、第1金属膜42と、この表面に陽極酸化によって形成された酸化膜44と、この表面に形成されて相互に離間した第2金属膜46a、46bとから構成されている。
【0036】
そして、第1のTFD素子40aにおける第2金属膜46aはそのまま走査線48となる一方、第2のTFD素子40bにおける第2金属膜46bは画素電極45に接続されている。なお、酸化膜44は、図1(b)に示したTFD素子20における酸化膜24に比べて膜厚が小さく設定され、例えば、約半分程度に形成される。また、第1金属膜42や、酸化膜44、第2金属膜46a、46bなどの各構成要素の具体的な構成などは、前述したTFD素子20と同様であるので、その説明を省略することとする。
【0037】
なお、このほかに、2つのダイオードを逆向きに並列接続したリング状素子によっても非線形特性の対称性を確保することが可能である。
【0038】
<液晶表示装置>
次に、上述したTFD素子20を適用した本発明の実施形態にかかる液晶表示装置について説明する。図4は、本実施形態にかかる液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。
【0039】
同図に示すように、液晶表示パネル10では、i本のデータ線X1〜Xiとj本の走査線Y1〜Yjとの各交点において画素領域16が形成されており、各画素領域16は、液晶表示要素(液晶層)18とTFD素子20とが直列に接続された構成となっている。ここで、同図における走査線Y1〜Yjの1本は、図1(a)における走査線12と同一である。
【0040】
そして、各走査線Y1〜Yjは走査信号駆動回路100によって、また、各データ線X1〜Xiはデータ信号駆動回路110によって、それぞれ駆動される。さらに、走査信号駆動回路100およびデータ信号駆動回路110は、駆動制御回路120によって制御される。
【0041】
なお、図4では、TFD素子20が走査線の側に接続され、液晶層18がデータ線の側に接続されているが、これとは逆に、TFD素子20をデータ線の側に、液晶層18を走査線の側に設ける構成でもよい。
【0042】
さて、電源回路130は、電源電圧Vccを変換して、液晶表示装置に用いられる電圧V0〜V7や、駆動制御回路120に用いられる電圧などを生成して出力するものである。また、視角設定部140は、電源回路130に対して電圧V1、およびV2のレベルを設定して、液晶表示の視角特性を調整するものである。
【0043】
以下、これらのうち、走査信号駆動回路100、データ信号駆動回路110、駆動制御回路120の詳細について順番に説明する。
【0044】
<液晶表示パネル>
まず、液晶表示パネル10の詳細について説明する。図5は、その一例を摸式的に示す部分破断斜視図である。
【0045】
この図に示すように、液晶表示パネル10は、素子アレイ基板30と、これに対向配置される対向基板32とを備えている。対向基板32は、例えば、ガラス基板からなる。
【0046】
素子アレイ基板30において、画素電極34は、それぞれマトリクス状に複数配列する。ここで、同一行に配列する画素電極34は、行方向に短冊状に延在する走査線Y1〜Yjの1本に、TFD素子20を介して接続されている。
【0047】
一方、対向基板32において、i本のデータ線X1〜Xiは、それぞれ走査線Y1〜Yjの延在方向と直交する列方向へ短冊状に延在して、かつ、素子アレイ基板30の画素電極34と交差するように形成されている。
【0048】
さて、このように構成された素子アレイ基板30と対向基板32とは、基板周辺に沿って塗布されるシール剤と、適切に散布されたスペーサとによって、一定のギャップ(間隙)を保っており、この閉空間に例えば、TN(Twisted Nematic)型の液晶が封入されて、これにより、図4における液晶層18が形成されている。
【0049】
ほかに、対向基板32には、液晶表示パネル10の用途に応じて、例えば、ストライプ状モザイク状や、トライアングル状等に配列されたカラーフィルタが設けられ、さらに、例えば、クロムやニッケルなどの金属材料や、カーボンやチタンなどをフォトレジストに分散した樹脂ブラックなどのブラックマトリクスが設けられる。くわえて、素子アレイ基板30および対向基板32の対向面には、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜などが設けられる一方、その各背面には配向方向に応じた偏光板がそれぞれ設けられる(いずれも図示省略)。
【0050】
ただし、液晶表示パネル10においては、液晶を高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜、偏光板等が不要となるため、光利用効率が高まり、このため液晶表示パネルの高輝度化や低消費電力化などの点において有利である。さらに、液晶表示パネル10を反射型とする場合、画素電極34をアルミニウムなどの反射率の高い金属膜から構成し、電圧無印加状態で液晶分子がほぼ垂直配向されるSH(スーパーホメオトロピック)型液晶などを用いても良い。
【0051】
<走査信号駆動回路>
次に、液晶表示パネル10に走査信号を供給する走査信号駆動回路100の詳細について説明する。
【0052】
図6に示すように、走査信号駆動回路100は、主に、クロック・コントロール回路101、シフトレジスタ103、ラッチ104、デコーダ105、レベル・シフタ106およびLCDドライバ107から構成される。
【0053】
このうち、クロック・コントロール回路101は、駆動制御回路120から出力される走査側クロック信号YCLKに基づいて、図7に示すようなデータシフト用のシフトクロックYSCLを生成して、シフトレジスタ103に供給するものである。
【0054】
シフトレジスタ103は、走査線Y1〜Yjの本数に対応して、jビットの並列出力を有するシフトレジスタを、入力データD0、D1、D2の各々に対応して3列独立して設けた構成となっている。このため、シフトレジスタ103から各走査線Y1〜Yj毎に3ビットずつの出力が行われる。ここで、入力データD0、D1、D2は、各走査線Y1〜Yjの電圧を選択するためのデータであり、駆動制御回路120からシリアルデータとして出力されたものである。また、シフトクロックYSCLは、シフトレジスタ103を構成する各シフトレジスタに供給されて、これらの各シフトレジスタが、図7に示すように、シフトクロックYSCLの立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとにおいてそれぞれデータを取り込むとともに、取り込んだデータを順次シフトするようになっている。
【0055】
次に、ラッチ104は、jビット分のデータを取り込むラッチを3列並列に備えるものであり、シフトレジスタ103による3列×jビットの並列出力データを、ラッチストローブ信号LSの立ち上がりのタイミングにおいて、3列×jビット分のラッチにそのまま取り込むように構成されている。ここで、ラッチストローブ信号LSは、駆動制御回路120から供給される信号であって、シフトレジスタ103を構成する各シフトレジスタがjビット分のデータを取り込んだ後の所定のタイミングにおいて立ち上がる信号である。
【0056】
したがって、ラッチ104からは、ラッチストロープ信号LSの立ち上がりタイミングにおいて、駆動制御回路120から出力されたシリアルデータD0、D1、D2が、各走査線Y1〜Yj毎に、3ビットのパラレルデータに変換されて出力されることになる。
【0057】
次に、デコーダ105は、ラッチ104から供給される3ビットのパラレルデータをデコードして、選択信号の電圧としてV0〜V7のいずれかを選択するための信号に変換するものである。
また、レベル・シフタ106は、デコーダ105によりデコードされた信号を順次シフトするものである。
【0058】
LCDドライバ107は、図4における電源回路130から供給される8種類の電圧V0〜V7のいずれかを、レベル・シフタ107によってシフトされた信号にしたがって、各走査Y1〜Yj毎に選択接続して出力するものである。これにより、各走査線Y1〜Yjには、8種類の電圧V0〜V7のいずれかが走査信号として供給されることとなる。
【0059】
ここで、ラッチ104から出力される3ビットのパラレルデータD0、D1、D2の値の組み合わせと選択信号の電圧V0〜V7との対応関係が図8に示される関係にある場合、第1に、3ビットのパラレルデータをデコーダ105により電圧V0〜V7のいずれかを選択する信号にデコードし、第2に、レベル・シフタ106を介してシフトすることにより、LCDドライバ107から、走査信号として図9に示すような大小関係を有する電圧を、各走査線Y1〜Yj毎に順次出力することが可能になる。
【0060】
例えば、走査線Y1に対応するラッチ104の出力を、データD0、D1、D2に対応させてDL10、DL11、DL12と表し、同様に、走査線Y2に対応するラッチ104の出力を、データD0、D1、D2に対応させてDL20、DL21、DL22と表す場合にあって、図10に示すように、(DL10、DL11、DL12)および(DL20、DL21、DL22)の値が、ラッチストローブ信号LSの立ち上がりタイミングt1において、それぞれ(0、0、0)および(0、0、1)であったとすると、期間T1において、走査線Y1の電圧はV4となり、走査線Y2の電圧はV3となる。
【0061】
また、同様に、(DL10、DL11、DL12)および(DL20、DL21、DL22)の値が、ラッチストローブ信号LSの立ち上がりタイミングt2において、それぞれ(1、1、1)および(0、0、1)であったとすると、期間T2において、走査線Y1の電圧はV2となり、走査線Y2の電圧はV3のままとなる。なお、図10においては説明の関係上、充電モードおよび放電モードでの走査信号を一方の極性しか示していない。
【0062】
このような走査信号駆動回路100により、走査信号を充電モードと放電モードとの2つのモードで分けて駆動することが可能となり、さらに、両モードを正負の両極性でそれぞれ駆動することが可能となっている。
【0063】
<データ信号駆動回路>
次に、液晶表示パネル10にデータ信号を供給するデータ信号駆動回路110の詳細について説明する。
【0064】
図11に示すように、データ信号駆動回路110は、主に、シフトレジスタ111、ラッチ112、DAコンバータ113および出力回路114から構成される。
【0065】
このうち、シフトレジスタ111は、クロック信号XCLKに同期するラッチ信号であって、かつ、各データ信号出力端子X1〜Xiに対応するラッチ信号を、順次シフトして出力するものである。
【0066】
ラッチ112は、各データ信号出力端子X1〜Xiに対応するiビットのラッチ領域を備えるものである。各ラッチ領域は、データ線の順番でnビット毎に供給されるnビットのシリアル階調データGD0〜GDnを、シフトレジスタ111によるラッチ信号でそれぞれラッチして、水平同期信号に同期するラッチパルス信号LPの立ち上がりのタイミングで出力する。
【0067】
ここで、階調データGD0〜GDn、クロック信号XCLKおよびラッチパルス信号LPは、それぞれ駆動制御回路120によって互いに関連付けられて供給されるので、ラッチ112の各ラッチ領域は、シリアルで供給される階調データのうち、それぞれ対応するデータ線への階調データGD0〜GDnを取り込んで、ラッチパルス信号LPの立ち上がりのタイミングで各データ線に対応して出力するようになっている。
【0068】
DAコンバータ113は、各データ線に対応する各階調データをアナログ信号に変換して、出力回路114に供給するものである。
【0069】
出力回路114は、DAコンバータ113により変換されたアナログ信号に基づいてデータ信号をパルス幅変調するものである。
【0070】
したがって、各データ信号出力端子X1〜Xiからは、それぞれ階調に応じてパルス幅変調されたデータ信号が出力されることになる。
【0071】
ここで、ラッチ112からの階調データは、水平同期信号に同期するラッチパルス信号LPの立ち上がりタイミングで行われるため、出力回路114によりデータ信号は、1水平走査期間毎にデータ線に出力されることになる。ただし、上述したように、充電モードと放電モードとの各々において、液晶の表示状態を決定する電圧(図10における電圧V1あるいはV2)は、1水平走査期間の1/2の期間において出力されるので、データ信号もこれに対応して1水平走査期間の1/2の期間に出力されるように設定されている。
【0072】
<駆動制御回路>
次に、駆動制御回路120の詳細について説明する。
【0073】
図12に示すように、駆動制御回路120は、主に、基本タイミング作成部121、ドライバコントロール部122、データ出力部123およびA/D変換部124から構成される。
【0074】
このうち、基本タイミング作成部121は、コンポジット信号等から分離された垂直同期信号や水平同期信号などの同期信号に基づいて、各回路に供給するクロック信号およびタイミング信号を生成し、ドライバコントロール部122、データ出力部123およびA/D変換部124に供給する。
【0075】
A/D変換部124は、コンポジット信号等から分離されたアナログ信号たる映像信号をデジタルデータに変換して、データ出力部123に供給する。
【0076】
データ出力部123は、デジタルデータを階調データGD0〜GDnに変換するとともに、基本タイミング作成部121によるクロック信号に基づいて、所定のタイミングでシリアルデータとして、データ信号駆動回路110に供給する。
【0077】
また、ドライバコントロール部122は、上述したクロック信号YCLK、ラッチストローブ信号LSおよびデータD0〜D2を走査信号駆動回路100に供給する一方、クロック信号XCLKおよびラッチパルス信号LPをデータ信号駆動回路110に供給する。
【0078】
これらの各信号は、基本タイミング作成部121のクロック信号およびタイミング信号に基づいて生成され、さらに、基本タイミング作成部121は、垂直同期信号や水平同期信号などの同期信号に基づいて、クロック信号およびタイミング信号を生成するので、走査信号駆動回路100から出力される走査信号およびデータ信号駆動回路110から出力されるデータ信号についても、水平同期信号および垂直同期信号に同期したものとなる。
【0079】
<駆動動作>
さて、このように走査信号駆動回路100、データ信号駆動回路110および駆動制御回路120により、液晶表示装置において通常の表示を行う場合の動作を図13(a)〜(d)を参照して説明する。
【0080】
図13(a)は、あるデータ線Xn(X1≦Xn≦Xi)を介するデータ信号の一例を示すタイミングチャートである。図に示すように、データ信号は、1水平走査期間Hの後半の1/2の期間において供給される。
【0081】
同図(b)は、ある走査線Ym(Y1≦Ym<Yj)を介する走査信号を示すタイミングチャートであり、同図(c)は、次の走査線Ym+1を介する走査信号を示すタイミングチャートである。これらの図に示すように、走査信号は、1水平走査期間H毎に充電モード波形と放電モード波形とを交互に出力するように設定されており、一つの走査線についても、1垂直走査期間TV毎に充電モード波形と放電モード波形とを交互に出力するように設定されている。
【0082】
そして、同図(d)は、データ線Xnと走査線Ym+1との交点に位置する画素領域16に印加される電圧、すなわち、TFD素子20と液晶層18との両端に印加される電圧を示すタイミングチャートである。ここで、当該液晶層18に印加される電圧VLCを斜線で示す。
【0083】
この例では、放電モードでの過充電期間Tpreにおいて、(V7-V3)の電圧が印加されることにより、TFD素子20がオン状態となり、当該液晶層18は過充電される。
【0084】
次に、放電期間Tdcにおいて、(V2-V3)の電圧が印加されると、当該データ信号により放電量が抑えられるため、当該液晶層18の充電状態は維持される。したがって、ノーマリーホワイトモードの場合には黒が表示され、ノーマリーブラックモードの場合には白が表示されることになる。
【0085】
さらに、1垂直走査期間TV後、充電モードでの充電期間Tcにおいて、(V1-V4)の電圧が印加されると、TFD素子20がオン状態となり、当該液晶層18はデータ信号に応じて充電される。このため、ノーマリーホワイトモードの場合には継続的に黒が表示され、ノーマリーブラックモードの場合には継続的に白が表示されることになる。
【0086】
反対に、放電モードの放電期間Tdcにおいて、(V2-V4)の電圧が印加されると、過充電期間Tpreにおいて液晶層18に充電された電荷は、多数放電する。このため、ノーマリーホワイトモードの場合には白が表示され、ノーマリブラックモードの場合には黒が表示されることになる。
【0087】
さらに、1垂直走査期間TV後、充電モードでの充電期間Tcにおいて、(V1-V3)の電圧が印加されても、液晶層18への充電は行われない。このため、ノーマリーホワイトモードの場合には継続的に白が表示され、ノーマリーブラックモードの場合には継続的に黒が表示されることになる。
【0088】
このように、充電モードにおいて、選択電圧V1を供給することで液晶層18をデータ信号に応じて充電する一方、放電モードにおいて、選択電圧V1とは逆極性のプリチャージ電圧V7を供給することで液晶層18をデータ信号にかかわりなく過充電し、その後、プリチャージ電圧V7とは逆極性の選択電圧V2を供給するとともに、液晶層18の放電量をデータ信号で制御することで、当該液晶画素の表示状態を制御することが可能となる。そして、このような充電モードと放電モードとは、逆極性についても同様に行われる。
【0089】
そして、充電モードと放電モードとに分けて交互に駆動し、さらに、両モードを正負側の両極性で交互に駆動することにより、液晶層への充電がほぼ停止した時にTFD素子20に印加される電圧が、TFD素子の特性のバラツキにより変動しても、充電モードにて液晶印加電圧に発生する誤差電圧と、放電モードにて液晶印加電圧に発生する誤差電圧とが、実効電圧的に互いに相殺するので、表示ムラの発生等を有効に防止することが可能となっている。
【0090】
<視角調整>
次に、本実施形態における視角調整について説明する。先に述べたように、本実施形態の液晶表示装置は、走査信号を充電モードと放電モードとに分けて駆動しており、このように駆動している理由は、TFD素子特性の相違により各液晶層に印加される電圧間のバラツキをなくすためである。
【0091】
ただし、充電モードあるいは放電モードのいずれか一方のモードを用いても画素の表示状態を定めることはできる。この場合、充電モードで駆動した場合におけるV−T特性と、放電モードで駆動した場合におけるV−T特性とは互いに異なる。
【0092】
ここで、本実施形態のように充電モードと放電モードとに分けて駆動する場合、充電モードにおいて画素の表示状態を定める走査信号の選択電圧V1(V6)と放電モードにおいて画素の表示状態を定める走査信号の選択電圧V2(V5)とを調整することにより、放電モードと充電モードとのバランスが変化する。このため、V−T特性を、充電モードのみ駆動した場合におけるV−T特性から、放電モードのみで駆動した場合におけるV−T特性まで任意に変化させることが可能となる。
【0093】
このようにV−T特性を変化させるには、図14(a)〜(c)に示されるような3つの態様が考えられる。すなわち、同図(a)に示されるように、充電モードにおいて画素の表示状態を定める走査信号の選択電圧V1(V6)と放電モードにおいて画素の表示状態を定める走査信号の選択電圧V2(V5)とを互いに逆極性の方向に(両者の和が等しくなるように)調整する第1の態様と、同図(b)に示されるように、選択電圧V1(V6)を固定とし、選択電圧V2(V5)のみを調整する第2の態様と、同図(c)に示されるように、選択電圧V1(V6)のみを調整し、選択電圧V2(V5)を固定とする第3の態様とが考えられる。
【0094】
このような第1〜第3の態様は、図4における電源回路130が視角設定部140の設定にしたがって選択電圧V1(V6)、V2(V5)を各態様に応じて調整する構成で可能である。
【0095】
次に、放電モードと充電モードとのバランスが変化することにより、V−T特性がどのように変化するかを図15に示す。選択電圧V1あるいはV2のレベルが図14においてA方向に移行すると、V−T特性は図15においてA方向に変化する。反対に、選択電圧V1あるいはV2のレベルが図14においてB方向に移行すると、V−T特性は図15においてB方向に変化する。なお、選択電圧V6あるいはV5のレベル関係は、図15において、選択電圧V1あるいはV2の関係と、接地レベルに対して対称な関係となる。
【0096】
ここで、本実施形態における液晶表示装置において、ある角度から見た表示画面の明るさを変化させて、視覚特性を調整する場合について考えてみる。具体的には、図16に示されるV−T特性で階調▲1▼で示される範囲で分布する画面を明るくする場合について考えてみる。この場合、上記3つの態様のいずれかにより、V−T特性を図においてAの方向に変化するように調整する。この特性変化により透過率が上昇するため表示画面が明るくなる。ここで、従来のパルス幅を長くして、▲2▼で示される範囲で表示させる方式と比べると、本実施形態では、特性の傾きが鈍化することにより、透過率が飽和しないため、中間階調の表現性が確保されることになる。
【0097】
一方、図16に示されるV−T特性で階調▲1▼で示される範囲で分布する画面を暗くする場合について考えてみる。この場合、上記3つの態様のいずれかにより、V−T特性を図においてBの方向に変化するように調整すると、特性変化により透過率が下降するため表示画面が暗くなる。この際、本実施形態では、特性の傾きが急峻となることにより、透過率の幅が広がるため、中間階調の見栄えが良くなることが判る。
【0098】
このように、本実施形態の液晶表示装置によれば、液晶表示パネル10に対して、走査信号駆動回路100が走査線Y1〜Yjに走査信号をそれぞれ供給し、データ信号駆動回路110がデータ線X1〜Xiにそれぞれデータ信号を供給するとともに、視角設定部140の設定により電源回路130が、充電モードにおいて画素領域16の表示状態を定める走査信号の電圧V1(V6)、あるいは、放電モードにおいて画素領域の表示状態を定める走査信号の電圧V2(V4)の少なくとも一方を調整する結果、画素領域16におけるV−T特性が変化し、これにより、画素領域16の明度を変化させることが可能となる。また、V−T特性の傾きが変化させれば、中間階調の表現性を確保した上で、画素領域16の明度を変化させることも可能となる。
【0099】
なお、本実施形態にあっては、充電モードおよび放電モードとを両極性で駆動したが、一方の極性で駆動しても良いのはもちろんである。
【0100】
<電子機器:その1>
次に、上述した液晶表示装置を電子機器に用いた例のいくつかについて説明する。
【0101】
まず、この液晶表示装置をライトバルブとして用いたビデオプロジェクタについて説明する。図17は、ビデオプロジェクタの構成例を示す平面図である。
【0102】
この図に示すように、ビデオプロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された複数のミラー1106、1106、……および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
【0103】
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gの構成は、上述した液晶表示パネル10であり、図示しない回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動される。さて、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
【0104】
なお、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、対向基板32にカラーフィルタを設ける必要はない。
【0105】
<電子機器:その2>
さらに、液晶表示装置をパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図18は、このパーソナルコンピュータの構成を示す正面図である。図において、パーソナルコンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、液晶ディスプレイ1206とから構成されている。この液晶ディスプレイ1206は、先に述べた液晶表示パネル10にカラーフィルタとバックライトとを付加することにより構成される。
【0106】
<電子機器:その3>
次に、液晶表示パネルをページャに適用した例について説明する。図19は、このページャの構造を示す分解斜視図である。この図に示すように、ページャ1300は、金属フレーム1302において、液晶表示パネル10を、バックライト1306aを含むライトガイド1306、回路基板1308、第1、第2のシールド板1310、1312とともに収容する構成となっている。そして、液晶表示パネル10と回路基板10との導通は、対向基板32に対しては2つの弾性導電体1314、1316によって、素子アレイ基板30に対してはフィルムテープ1318によって、それぞれ図られている。
【0107】
なお、図17〜図18を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、携帯電話、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが電子機器の例として挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、走査線に走査信号が複数のモードに分けて供給されるとともに、これら複数のモードのうち少なくとも一つのモードにおいて画素の表示状態を定める走査信号の選択電圧が調整されるので、電圧−透過率特性が、あるモードで駆動した場合から別のモードで駆動した場合まで変化する。これにより透過率が変化するので、視野角を調整することが可能となる。さらに、電圧−透過率特性の傾きを変化させると、中間階調の表現性を確保した上で、明度を変化させることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、TFD素子を適用した液晶パネル用基板の1画素分についてのレイアウトを示す平面図であり、(b)は、そのA−A線の断面図である。
【図2】 他のTFD素子の構造を示す断面図である。
【図3】 (a)は、他のTFD素子を適用した液晶パネル用基板の1画素分についてのレイアウトを示す平面図であり、(b)は、そのB−B線の断面図である。
【図4】 本発明の実施形態にかかる液晶表示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図5】 液晶表示パネルの構成を示す部分破断斜視図である。
【図6】 走査信号駆動回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図7】 同走査信号駆動回路におけるデータ取り込み動作を示すタイミングチャートである。
【図8】 同走査信号駆動回路に供給されるパラレルデータD0、D1、D2と出力電圧との関係を示す図である。
【図9】 各出力電圧の大小関係を示す図である。
【図10】 同走査信号駆動回路による走査信号の出力動作を示すタイミングチャートである。
【図11】 データ信号駆動回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図12】 駆動制御回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図13】 (a)〜(d)は、それぞれ液晶表示パネルの例を示すタイミングチャートである。
【図14】 (a)〜(c)は、それぞれ本実施形態において電圧−透過率特性を変動させるために選択電圧の調整を説明するための図である。
【図15】 選択電圧の調整により電圧−透過率特性が変化する様子を示す図である。
【図16】 本実施形態において表示画面の明るさが変わることを説明するための図である。
【図17】 液晶表示パネルを適用した電子機器の一例たる液晶プロジェクタの構成を示す断面図である。
【図18】 液晶表示パネルを適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す正面図である。
【図19】 液晶表示パネルを適用した電子機器の一例たるページャの構成を示す分解斜視図である。
【図20】 従来の液晶表示装置において表示を明るくする場合を説明するための図である。
【符号の説明】
10……液晶表示パネル、
12、48、X1〜Xi……走査線、
14、Y1〜Yj……データ線、
16……画素領域(画素)
18……液晶層、
20、40……TFD素子、
22……第1金属膜(第1金属)、
24……酸化膜(絶縁体)、
26……第2金属膜(第2金属)、
30……素子アレイ基板、
32……対向基板、
36、45……画素電極、
100……走査信号駆動回路(走査信号供給手段)、
110……データ信号駆動回路(データ信号供給手段)、
120……駆動制御回路、
130……電源回路(電圧調整手段)、
140……視角設定部

Claims (7)

  1. 複数の走査線と、複数のデータ線と、当該走査線およびデータ線の間に2端子型非線形素子および液晶層が直列に接続された画素と、を備え、当該液晶層に蓄積される電荷量を走査信号およびデータ信号で制御することにより階調表示を行う液晶表示装置の表示調整方法であって、
    前記液晶層に電荷をデータ信号に応じて蓄積させる充電モードと、前記液晶層に過充電された電荷を前記データ信号に応じて放電させる放電モードと、を設け、
    前記充電モードにおいて走査信号として第1の選択電圧を前記走査線に供給するとともに前記放電モードにおいて走査信号として第2の選択電圧を前記走査線に供給し、
    前記充電モード及び前記放電モードを繰り返して表示する際の視角特性に応じて、前記第1の選択電圧及び前記第2の選択電圧のうち、少なくとも一方の選択電圧の調整する
    ことを特徴とする液晶表示装置の表示調整方法。
  2. 複数の走査線と、複数のデータ線と、当該走査線およびデータ線の間に2端子型非線形素子および液晶層が直列に接続された画素と、を備え、当該液晶層に蓄積される電荷量を走査信号およびデータ信号で制御することにより階調表示を行う液晶表示装置であって、
    前記液晶層に電荷をデータ信号に応じて蓄積させる充電モードと、前記液晶層に過充電された電荷を前記データ信号に応じて放電させる放電モードと、を設け、
    前記データ信号を前記データ線に供給するデータ信号駆動回路と、
    前記充電モードにおいて走査信号として第1の選択電圧を前記走査線に供給するとともに前記放電モードにおいて走査信号として第2の選択電圧を前記走査線に供給する走査信号駆動回路と、を備え、
    前記第1の選択電圧及び前記第2の選択電圧のうちの少なくとも一方の選択電圧は、前記充電モード及び前記放電モードを繰り返して表示する際の視角特性に応じて調整されてなる
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 前記視角設定部は、前記第1の選択電圧と前記第2の選択電圧とを互いに逆極性の方向に調整することを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 前記視角設定部は、前記第1の選択電圧を固定とし、前記第2の選択電圧のみを調整することを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  5. 前記視角設定部は、前記第1の選択電圧のみを調整し、前記第2の選択電圧を固定とすることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  6. 前記2端子型非線形素子は、第1導電体−絶縁体−第2導電体からなるTFD素子であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項記載の液晶表示装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれか一項記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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