JP2000111664A - 時計及びその製造方法 - Google Patents

時計及びその製造方法

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JP2000111664A
JP2000111664A JP10283012A JP28301298A JP2000111664A JP 2000111664 A JP2000111664 A JP 2000111664A JP 10283012 A JP10283012 A JP 10283012A JP 28301298 A JP28301298 A JP 28301298A JP 2000111664 A JP2000111664 A JP 2000111664A
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Koichi Yamaguchi
浩一 山口
Tomoko Akazawa
友子 赤沢
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂などの比較的剛性の低い素材によっ
てケース体を構成してもデザインの制約その他の種々の
問題点を回避することのできるケース構造を実現する。 【解決手段】 ガラス縁50は、時刻表示部の12時方
向及び6時方向の外周側に突出するように形成された一
対のかん部54を備えている。胴40及び飾り板63は
透明なプラスチックにより構成され、その外表面に半透
明の塗装膜が形成されている。胴40の内側面の下部に
は環状の平坦面40bが形成され、この平坦面40b上
に環状の補強板44が固着されている。平坦面40bの
内側には、上記の塗装膜が形成されていない円形の透視
部43が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時計及びその製造方
法に係り、特に、ケース体の少なくとも一部に合成樹脂
を用いた時計として好適なケース構造及び製造技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、腕時計などの携帯用時計にお
いては金属製のケース体を用いることが多いが、近年、
製造コストの低減、軽量化などを目的としてケース体の
全部若しくは一部に合成樹脂(プラスチック)を用いた
時計が市販されている。
【0003】通常の腕時計において最も一般的なケース
構造は、表裏に開口部を備え、時刻表示部を表面側に配
置し、この表面側に時刻表示部を覆うガラス板が取り付
けられる胴と、この胴の裏面側の開口部を封鎖するよう
に取り付けられる裏蓋とからなるものである。一方、合
成樹脂を用いた時計をさらに安価に構成するための構造
として、裏蓋と一体化されたワンピース型の胴を備えた
時計も存在する。このタイプの時計では、そのワンピー
ス型の胴の表面側にガラス縁と呼ばれるリング状の部品
を取り付け、ガラス縁に時刻表示部を覆うガラス板を取
り付けるものが多い。
【0004】図8及び図9は、従来のワンピース型の胴
を備えた腕時計のケース構造を示すための縦断面図であ
る。ここで、図8における中央に縦に伸びる一点鎖線よ
り右側は時刻表示部における3時方向の断面、同一点鎖
線より左側は9時方向の断面、図9における中央に縦に
伸びる一点鎖線より右側は2時方向の断面、同一点鎖線
より左側は12時−6時方向の断面をそれぞれ示すもの
である。
【0005】この腕時計のケース構造は、裏蓋と一体化
された合成樹脂製の胴10と、胴10の表面側の開口部
10aの開口縁部にネジなどによって固定される、ステ
ンレス鋼やチタン合金などの金属製のガラス縁20と、
ガラス縁20に対してプラスチック製のパッキン31を
介して圧入された窓ガラス板32と、ガラス縁20の上
部に回転可能に係合された回転ベゼル33とから構成さ
れている。
【0006】胴10の内部には、表面側の開口部10a
からムーブメント34が収容され、ムーブメント34の
表面側に文字板35が配置され、文字板35上には、ム
ーブメント34から突出した指針部36が配置されてい
る。図9に示すように、胴10の12時方向及び6時方
向にはそれぞれ時計バンドに接続するためのかん部11
が形成され、このかん部11には、ばね棒などを係合す
る係合孔12が形成されている。また、胴10の裏蓋相
当部分には、小さな開口部10bが形成されており、こ
こに、プラスチックパッキン13を介して小窓ガラス板
14が圧入されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
携帯時計、特に腕時計においては、例えば合成樹脂によ
り形成された胴10に、時計バンドを取り付けるための
かん部11を設ける必要があるため、剛性の不足しがち
な合成樹脂を補強するために、かん部11の基部近傍の
肉厚を大きくとらなければならず、また、ガラス繊維な
どを含まない、強度の低い合成樹脂を用いることができ
ないため、胴10の外観が制約されるなど、デザイン的
な制限が数多くあり、自由なデザイン設計ができないと
いう問題点がある。
【0008】また、時刻表示部や裏蓋透視部などのよう
に内部を視認可能に構成する窓部材(小窓ガラス板1
4,窓ガラス板33)を合成樹脂からなるケース部に対
して取り付ける場合、上述のように窓部材をケース部に
圧入する方法がもっとも一般的な方法であるが、窓部材
の圧入時に発生する応力に耐えられるように構成するた
め、ケース部と窓部材との間に補強リングを入れたり、
圧入部周辺の肉厚をかなり厚く採ったりするなどの補強
対策をとらなければケース部の割れや変形を来すことか
ら、デザイン面のみでなく、製造コストや小型化、薄型
化の面においても大きな問題点がある。
【0009】さらに、合成樹脂製のケース部を備えた時
計の場合、高所から落下させた際に受ける衝撃力によっ
て、内蔵されたムーブメント34と胴10の内面とが接
触して、胴10の内面に傷が生じたり、胴10から切粉
が発生してムーブメント34の動作不良を起こしたりす
るという問題点がある。これらの問題点は、裏蓋部分を
一体化したワンピース型の合成樹脂製の胴の場合に特に
重大なものとなり、さらに、回動可能な重量偏りを備え
た回転錘を内蔵したムーブメントによって発電を行い、
その発電電力によってステッピングモータを稼働させる
発電装置付き電子時計においては、回転錘とケース部と
が抵触しやすいという問題がある。
【0010】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、合成樹脂などの比較的剛性の低い
素材によってケース体を構成しても、上述のような問題
点を回避することのできるケース構造を実現することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、ケース体として、時刻表示部
側に設けられた表面側部材と、裏蓋と一体化されたワン
ピース型の胴とを備えた時計において、前記表面側部材
に、時計バンドと係合するためのかん部を設けたことを
特徴とする。
【0012】この手段によれば、表面側部材とワンピー
ス型の胴とからなるケース体を備えた時計において、表
面側部材にかん部を設けたことにより、胴の素材強度が
強くなくても、かん部との間の領域における強度不足を
回避することができ、表面側部材に剛性の高い素材を用
いることによってかん部を設けても肉厚化を防止するこ
とができるので、より成形の困難なワンピース型の胴の
素材選択を容易に行うことができるとともに、胴の薄形
化を図ることができるため、デザイン設計の自由度を高
めることができる。
【0013】請求項1において、前記表面側部材は、前
記時刻表示部の表面側に配置される窓部材を取り付けた
縁部材であることが好ましい。この手段によれば、縁部
材には窓部材を取り付け固定する必要があるため、本来
的に高い剛性が必要となることから、かん部を設けても
肉厚を大幅に大きくすることなく強度を確保することが
できる。
【0014】次に、ケース体として、時刻表示部側に設
けられた表面側部材と、裏蓋と一体化されたワンピース
型の胴とを備えた時計において、前記胴の内面上におけ
る、時計ムーブメントに対向する部分に補強板を取り付
けたことを特徴とする。
【0015】この手段によれば、ワンピース型の胴の内
面上における時計ムーブメントとの対向部分に補強板を
取り付けたことにより、時計ムーブメントが胴の内面に
直接接触しにくくなるため、胴に傷が形成されたり、胴
から出る切粉が時計ムーブメントに混入して動作不良を
起こしたりすることが低減される。
【0016】請求項1から請求項3までのいずれか1項
において、前記表面側部材は金属により構成され、前記
胴は合成樹脂により構成されていることが好ましい。
【0017】次に、ケース体として、時刻表示部側に設
けられた表面側部材と、前記時刻表示部とは反対側に設
けられた裏面側部材とを有する時計において、前記表面
側部材と前記裏面側部材の少なくとも一方の部材が、透
光性を有する合成樹脂により構成されているとともに、
当該一方の部材に対して透光性を低減させる処理が施さ
れていることを特徴とする。
【0018】この手段によれば、ケース体の少なくとも
一部が透光性を有する合成樹脂により形成され、透光性
を低減させる処理が施されることによって、従来のよう
に窓部材以外のケース部に不透明な素材のみを用いたも
のに対して複雑な光学的効果を備えたケース体を構成す
ることができるので、きわめて斬新な外観を備えた時計
を形成することができる。
【0019】請求項5において、前記処理により、前記
一方の部材の表面に半透明層が形成されていることが好
ましい。透光性を有する合成樹脂の表面(内面又は外
面)上に半透明層が形成されていることによって上記効
果を容易に得ることが可能になる。
【0020】請求項5又は請求項6において、前記一方
の部材には、前記処理を施さない所定の透視部分が残さ
れていることが好ましい。処理によって透光性を低減さ
せる場合に、処理を施さない透視部分を残すようにした
ので、表示窓部材を圧入する必要がなくなるため、圧入
工程が不要になる他、強度不足による肉厚の増大や部品
点数の増加を抑制することができる。
【0021】請求項5から請求項7までのいずれか1項
において、前記表面側部材は、前記時刻表示部の表面側
に配置される窓部材を取り付けた縁部材であることが好
ましい。
【0022】請求項7において、前記裏面側部材は、裏
蓋と一体化されたワンピース型の胴であり、前記透視部
分を通してケース内部を視認可能に構成されていること
が好ましい。裏蓋スケルトン構造を、窓部材を圧入する
ことなく形成することができる。
【0023】さらに、ケース体として、時刻表示部側に
設けられた表面側部材と、前記時刻表示部とは反対側に
設けられた裏面側部材とを有する時計の製造方法におい
て、前記表面側部材と前記裏面側部材の少なくとも一方
の部材を、透光性を有する合成樹脂により構成するとと
もに、当該一方の部材に対して所定の透視部分を残して
透光性を低減させる処理を施すことを特徴とする。
【0024】請求項10において、前記透視部分の表面
には研削加工若しくは研磨加工を施すことが好ましい。
【0025】請求項11において、前記一方の部材を、
前記透視部分の表面上にゲート位置を配置して射出成形
法により成形することが望ましい。射出成形法で一方の
部材を成形する場合、透視部分にゲート口を配置するこ
とによってゲート口に対応する形状が成形品の透視部分
の表面に残っても、請求項10の研削加工若しくは研磨
加工により除去されるので、別途の工程を設けることな
く、支障なく一方の部材を形成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る時計の実施形
態について詳細に説明する。以下に示す実施形態におい
ては、腕時計として構成した例を示すが、本発明は腕時
計に限らず、懐中時計などの各種携帯時計、置き時計な
どの種々の時計に適用可能なものである。
【0027】図1及び図2は本実施形態におけるケース
構造を示すための縦断面図であり、図1の中央の一点鎖
線より右側は時刻表示部における3時方向の断面、同一
点鎖線より左側は時刻表示部における9時方向の断面、
図2の中央の一点鎖線より右側は時刻表示部における2
時方向の断面、同一点鎖線より左側は時刻表示部におけ
る12時−6時方向の断面をそれぞれ示すものである。
【0028】本実施形態においては、ワンピース型の合
成樹脂製の胴40に、金属製のガラス縁50がネジ51
によって固定されている。ガラス縁50には、プラスチ
ック製のパッキン61を介して窓ガラス板62が圧入さ
れている。ガラス縁50の表面上には、合成樹脂製の飾
り板63が両面テープなどによって固着されている。胴
40の内部にはムーブメント64が収容されており、ム
ーブメント64の表面側に文字板65が配置され、文字
板65を貫通してムーブメント64から指針部66が時
刻表示部の内部に突出している。
【0029】ガラス縁50は、SUS316などのステ
ンレス鋼、純チタン、チタン合金、真鍮、黄銅、洋白な
どの各種金属によって形成されている。特に耐食性の高
いステンレス鋼、チタン若しくはチタン合金などが好ま
しい。また、製造コストを低減し、複雑な形状を容易に
成形するために、金属射出成形による方法、金属粉末を
成形後焼結する方法などを用いて成形することが好まし
い。本実施形態においては、MIM(金属インジェクシ
ョンモールド)法を用いて製作している。
【0030】ガラス縁50の平面形状は図3に示されて
いる。図3において、中心にて交差し、互いに直交する
2本の一点鎖線によって仕切られた4区画のうちの左下
の区画はガラス縁の底面を示し、他の3区画は平面を示
す。ガラス縁50は全体として一体に成形されており、
窓ガラス板32を収容する環状の枠部52と、枠部52
の外周寄り4個所に形成された、ネジ51を挿通する貫
通孔53と、時刻表示部の12時方向及び6時方向の外
周側に突出するように形成された一対のかん部54とを
備えている。
【0031】かん部54には、それぞれ図示左右端部に
設けられた、下方に突出する支持部55が形成され、支
持部55には、図示左右方向に支持部55を貫通するよ
うに形成された、バネ棒の端部を支持するための係合孔
55aが形成されている。
【0032】胴40及び飾り板63は、ポリカーボネー
ト、アクリル樹脂、ABS樹脂などの透明なプラスチッ
クにより構成され、その外表面に塗装膜が形成されてい
る。塗装膜は、クリアラッカー、アクリル−ウレタン系
の樹脂(例えばカシュー社製のストロンエース#17,
#8)などを主成分とし、所定の染料や顔料が混入され
たものであり、当該樹脂と染料、顔料との混合物を適宜
の溶剤などによって希釈して胴40及び飾り板63の外
表面上に例えばスプレー法などによって塗装することに
よって形成される。所定の着色を得るために混入する着
色剤としては、顔料よりも透明感の出やすい染料の方が
好ましい。本実施形態では、時計ケースの外観として透
明感を保持しながら所定の着色を施すために、半透明の
塗装膜を形成している。塗装後の色調は種々であり、例
えば半透明の黒色、水色、オレンジ、ブルー、グリーン
などを形成できる。
【0033】上記塗装膜は、胴40などの内面上に形成
されていてもよい。また、胴40などの表面上に印刷層
を形成し、その上に塗装膜を形成してもよい。
【0034】胴40の平面図を図4に示し、断面図を図
5に示し、底面図を図6に示す。胴40の開口部40a
の開口縁部には4個所にネジ51を受け入れ、螺合する
ように構成されたネジ穴を備えた金属部品41が圧入さ
れている。また、胴40の内側面上には、外光による電
子回路への影響を無くし、静電気を排除するとともに、
電磁遮蔽を行うために、アルミニウムなどの蒸着などに
より形成された導電膜42が形成されている。この導電
膜42には胴40の半透明の外観を強調する効果をもた
らす作用もある。
【0035】胴40の内側面の下部には環状の平坦面4
0bが形成されており、この平坦面40b上にステンレ
ス鋼よりなる環状の補強板44が両面テープなどにより
固着されている。平坦面40bの内側には、上記の塗装
膜が形成されていない円形の透視部43が設けられてい
る。補強板44は、胴40の内面上におけるムーブメン
ト64の底部に対向する部分に貼着されていることによ
り、落下などに起因する衝撃力を受けた場合に、胴40
の内面に傷が付いたり、切粉が発生してムーブメント6
4の動作不良を招いたりすることを防止することができ
る。特に、ムーブメント64の底部に回転自在に取り付
けられた回転錘を備えた発電装置付き時計の場合には、
回転錘と胴40の内面とが衝突して双方にダメージを与
えやすいが、本実施形態ではこのような場合にも回転錘
と胴の損傷を低減することができる。
【0036】胴40は、射出成形によって一体に形成さ
れ、その後、透視部43の外面を研削加工して平坦面と
し、上記の導電膜42を形成し、さらに、透視部43を
マスクした状態で外面上に上述の塗装膜を形成すること
によって製作される。
【0037】胴40における成形直後、すなわち、透視
部43の外面の研削前の断面形状を示すものが図7であ
る。透視部43の研削前の外面部はほぼ平坦であるが、
周囲よりもやや肉厚に形成された肉厚面部43aとなっ
ており、さらに、その中心位置に金型のゲート口に相当
する突起部43bが形成されている。この状態で、胴4
0と研削工具47とを相対的に回転させながら、研削工
具47の刃先を肉厚面部43aの外周部から図示のよう
に胴40の軸線を越えて移動させていき、反対側の外周
部に到達後、再び戻すという動作を繰り返し、最後に軸
線まで戻してから研削工具47を胴40から離反させ
る。このようにして、図示点線に示すように平坦な透視
部43が形成される。なお、研削工具47としては、最
終仕上げ用としてダイヤモンド刃を用いる。
【0038】このようにして透視部43の外面を研削し
て形成しているので、合成樹脂の成形時に発生する「ひ
け」などによって透視部43の平坦性が損なわれること
がなく、透視部43を通ずる視認性を高めることができ
る。また、合成樹脂の射出成形時のゲート口を透視部4
3に配置したことにより、上記研削工程によってゲート
口に対応して形成される突起部43bを残さず、また、
突起部43bを取り除く工程を別途設けることなく、製
造することができる。
【0039】なお、上記と同様の工程にて、時刻表示部
を覆う窓ガラス板の代わりになる透視部を備えた時計も
製造可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、表
面側部材とワンピース型の胴とからなるケース体を備え
た時計において、表面側部材にかん部を設けたことによ
り、胴の素材強度が強くなくても、かん部との間の領域
における強度不足を回避することができ、表面側部材に
剛性の高い素材を用いることによってかん部を設けても
肉厚化を防止することができるので、より成形の困難な
ワンピース型の胴の素材選択を容易に行うことができる
とともに、胴の薄形化を図ることができるため、デザイ
ン設計の自由度を高めることができる。
【0041】また、ワンピース型の胴の内面上における
時計ムーブメントとの対向部分に補強板を取り付けたこ
とにより、時計ムーブメントが胴の内面に直接接触しに
くくなるため、胴に傷が形成されたり、胴から出る切粉
が時計ムーブメントに混入して動作不良を起こしたりす
ることが低減される。
【0042】さらに、ケース体の少なくとも一部が透光
性を有する合成樹脂により形成され、透光性を低減させ
る処理が施されることによって、従来のように窓部材以
外のケース部に不透明な素材のみを用いたものに対して
複雑な光学的効果を備えたケース体を構成することがで
きるので、きわめて斬新な外観を備えた時計を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時計の実施形態の3時及び9時方
向の断面構造を示す縦断面図である。
【図2】同実施形態の2時及び12時−6時方向の断面
構造を示す縦断面図である。
【図3】同実施形態におけるガラス縁の平面及び底面形
状を示す平面図である。
【図4】同実施形態における胴の平面図である。
【図5】同実施形態における胴の縦断面図である。
【図6】同実施形態における胴の底面図である。
【図7】同実施形態における胴の成形直後の形状を示す
断面図である。
【図8】従来のワンピース型の胴を備えた時計の構造を
示すための縦断面図である。
【図9】従来のワンピース型の胴を備えた時計の構造を
示すための縦断面図である。
【符号の説明】
40 胴(裏面側部材) 42 導電膜 43 透視部 44 補強板 50 ガラス縁(表面側部材) 51 ネジ 54 かん部 62 窓ガラス板(窓部材) 63 飾り板 64 ムーブメント 65 文字板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース体として、時刻表示部側に設けら
    れた表面側部材と、裏蓋と一体化されたワンピース型の
    胴とを備えた時計において、前記表面側部材に、時計バ
    ンドと係合するためのかん部を設けたことを特徴とする
    時計。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記表面側部材は、
    前記時刻表示部の表面側に配置される窓部材を取り付け
    た縁部材であることを特徴とする時計。
  3. 【請求項3】 ケース体として、時刻表示部側に設けら
    れた表面側部材と、裏蓋と一体化されたワンピース型の
    胴とを備えた時計において、前記胴の内面上における、
    時計ムーブメントに対向する部分に補強板を取り付けた
    ことを特徴とする時計。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項において、前記表面側部材は金属により構成され、前
    記胴は合成樹脂により構成されていることを特徴とする
    時計。
  5. 【請求項5】 ケース体として、時刻表示部側に設けら
    れた表面側部材と、前記時刻表示部とは反対側に設けら
    れた裏面側部材とを有する時計において、前記表面側部
    材と前記裏面側部材の少なくとも一方の部材が、透光性
    を有する合成樹脂により構成されているとともに、当該
    一方の部材に対して透光性を低減させる処理が施されて
    いることを特徴とする時計。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記処理により、前
    記一方の部材の表面に半透明層が形成されていることを
    特徴とする時計。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6において、前記一
    方の部材には、前記処理を施さない所定の透視部分が残
    されていることを特徴とする時計。
  8. 【請求項8】 請求項5から請求項7までのいずれか1
    項において、前記表面側部材は、前記時刻表示部の表面
    側に配置される窓部材を取り付けた縁部材であることを
    特徴とする時計。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記裏面側部材は、
    裏蓋と一体化されたワンピース型の胴であり、前記透視
    部分を通してケース内部を視認可能に構成されているこ
    とを特徴とする時計。
  10. 【請求項10】 ケース体として、時刻表示部側に設け
    られた表面側部材と、前記時刻表示部とは反対側に設け
    られた裏面側部材とを有する時計の製造方法において、
    前記表面側部材と前記裏面側部材の少なくとも一方の部
    材を、透光性を有する合成樹脂により構成するととも
    に、当該一方の部材に対して所定の透視部分を残して透
    光性を低減させる処理を施すことを特徴とする時計の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記透視部分の
    表面には研削加工若しくは研磨加工を施すことを特徴と
    する時計の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記一方の部材
    を、前記透視部分の表面上にゲート位置を配置して射出
    成形法により成形することを特徴とする時計の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5825733B1 (ja) * 2015-07-10 2015-12-02 名古屋メッキ工業株式会社 金めっき装飾品、模擬刀及びその金めっき方法
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