JP2000111347A - 共振型マイクロマシン - Google Patents

共振型マイクロマシン

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JP2000111347A
JP2000111347A JP10278404A JP27840498A JP2000111347A JP 2000111347 A JP2000111347 A JP 2000111347A JP 10278404 A JP10278404 A JP 10278404A JP 27840498 A JP27840498 A JP 27840498A JP 2000111347 A JP2000111347 A JP 2000111347A
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heating
gas
vacuum
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package
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Muneyuki Toge
宗志 峠
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振型マイクロマシンのセンサチップを真空
化した場合、性能向上を図り、構造体の共振により発生
するガスの脱ガスを簡単な構成で効率良く行える構成と
する。 【解決手段】 基板1に梁SFを介して浮動支持される
振動体OCと、振動体OCを共振させてその変位を検出
する検出電極DTとを備えたセンサチップSENがパッ
ケージ10,11内に真空封入された共振型マイクロマ
シン100において、真空封入された空間CT内に存在
するガスを吸着するゲッター19と、振動体OCを加熱
する高周波加熱部HTと内部に備えもつことで、振動体
OCを加熱振動させ振動体OCからガスが発生した場合
でも、性能に影響を与えるガスがゲッター19に吸着さ
れるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の微細加工
技術により作られるマイクロマシンに関し、特に、共振
型マイクロマシンの構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体の微細加工技術により作ら
れるマイクロマシンにおいて、センサとして機能するも
のが知られており、例えば、米国特許公報USP 5,
635,638、USP 5,025,346において
は、角速度の大きさを検出する角速度センサの構造が示
されている。
【0003】上記の公報における角速度センサは、基板
上に梁を介して浮動支持された振動体(構造体)と、振
動体を共振させて、振動体の変位を検出するよう振動体
に対向して設けられ、振動体との静電容量を検出する検
出電極とを備えている。このようなセンサは、振動体を
一方向に駆動させた状態で角速度が作用したとき、振動
体の変位を検出電極により検出することによって角速度
の大きさを検出するものであり、振動体を振動させてい
る状態においては、空気の粘性等の影響で振動特性が大
きく左右されるものとなる。
【0004】このために、外部からの外乱等の影響をで
きるだけ少なくしてセンサ性能を向上させるため、振動
体が設けられるセンサチップ(センサ部)はパッケージ
内で真空封入されている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、この
ような構造をもつ振動体を実際に真空上でパッケージン
グする際、通常、製造工程の過程において基板上に発生
するガス(酸素、水素、窒素、水蒸気等)を除去するた
め、真空ポンプにより真空チャンバ内を真空状態にし
て、その中で真空化の作業を行い、振動体に予め450
度程の熱を所定時間かけて振動体が設けられるパッケー
ジ内の内部空間において脱ガスを行う方法がとられる
が、共振型のセンサでは振動体を励振させ振動させるが
故に、パッケージングされるときやパッケージングされ
た後でも、真空封入された空間内に密かに存在するガス
や表面近傍領域に封じ込められたガスが基板および構造
体表面より離脱し、このガスの影響によりセンサ性能が
低下する。
【0006】このようなガスの発生要因は、振動体が熱
により脱ガスされていても、振動体を駆動振動する際
に、印加する電気信号により振動体が振動駆動されると
き、振動体を支持する梁が撓みを繰り返し、そのジュー
ル熱等により撓みが大きい部分が発熱して、ガスの分子
が熱により活性化されるため、梁を支えるアンカー部お
よび梁と振動体の接続部等の局所的な場所からガスが発
生する。このため、シリコンの内部に存在するガス、特
に、酸素や水蒸気等については完全に取り除くため、再
度、900度以上で加熱処理して高真空の状態を一定の
真空度にするように作っている。
【0007】以上のことから、振動体が振動により熱が
局所的に発生している場合には、振動体の寿命(センサ
性能)が低下する。つまり、振動子が載ったセンサチッ
プを真空状態の基でパッケージングする際にはかなり小
さな空間で真空封入されるため、微量なガスの発生が振
動特性に影響するものとなり、センサ性能に影響を与え
る。
【0008】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、振動型マイクロマシンの性能向上を
図り、効率良く脱ガスを行うことを技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段は、基板上に梁を介して浮動支持
される構造体と、構造体を共振させて構造体との変位を
検出する検出手段とを備えたセンサチップがパッケージ
内に真空封入された共振型マイクロマシンにおいて、真
空封入された空間内に存在するガスを吸着するガス吸着
手段と、振動体を加熱する加熱手段とを備えたことであ
る。
【0010】上記の構成により、構造体を加熱振動さ
せ、真空封入される空間内に存在していたガスが構造体
表面等から活性化されて離脱しても、それによって発生
するガスをガス吸着手段により吸着させることができ
る。つまり、性能に影響を与えるガスがガス吸着手段に
より吸着され、性能が向上する。
【0011】この場合、構造体を共振させた状態で加熱
手段により加熱を行うことにより、ガスがガス吸着手段
に吸着されるようにすれば、構造体を加熱振動させるこ
とで構造体からのガス離脱を容易にし、離脱したガスは
ガス吸着手段に吸着されるので、空間内の脱ガスがより
効率良く行える構成となる。
【0012】また、構造体の振動状態をモニタリングし
ながら、加熱が調整されるようにすれば、振動状態に基
づく加熱調整が可能となり、従来のように脱ガスを行う
大がかりな装置は必要なく、内部構成で脱ガスが行える
構成とすることができるので低コストなものとなる。
【0013】更に、加熱手段はパッケージ内に設けら
れ、外部から加熱指示される端子をもつようにすれば、
製造時のみならず、製造後でも端子に加熱指示を出し加
熱手段により加熱を行うことができ、構造体の周囲に発
生したガスを効率良く、ガス吸着手段に吸着させること
が可能となる。
【0014】加熱手段は、高周波加熱、超音波加熱、電
界放射加熱、磁場加熱のいずれかが行えるコイルまたは
電極が構造体の近傍に設けられるようにすれば、構造体
近傍に発生したガスを簡単な構成により加熱して吸着さ
せることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0016】図1は、共振型マイクロマシン100のセ
ンサチップ(センサ部)SENの一例の構造を示し、以
下に述べるマイクロマシン100はセンサとして機能す
るため、以下、センサと称す。尚、ここでは一例として
角速度を検出するセンサについて説明を行うが、これに
限定されず、加速度センサ、機械フィルタ、光チョッパ
等のマイクロマシンについても適用が可能であるものと
する。
【0017】センサ100のセンサチップSENは図1
に示されるように、略正方形の形状をしており、中央部
に振動体OCが配設されている。振動体OCは下側の基
板1に所定の空隙をもった状態で、Y方向に延びる4本
の梁SPにより両側から4ヶ所で基板1に対して浮動支
持されている。この場合、梁SFの端部は基板1に付く
アンカー部となる。振動体OCはX方向両側に櫛歯をも
っており、振動体OCの櫛歯に対して重なり合い、所定
間隔離れた状態で、振動体OCの両側に櫛歯状の駆動電
極DVが配設されている。この駆動電極DVに対して、
外部から両側の駆動電極に対して交互に電圧を印加する
ことにより、振動体OCがX方向に駆動される構成をと
る。
【0018】また、振動体OCにはZ方向で対向して、
振動体OCとの容量変化を検出する検出電極(角速度検
出電極ともいう)DTが配設されており、上記の駆動電
極DVと検出電極DTはともに外側に形成された駆動電
極引出部PD1,検出電極引出部PD2へと導かれ、こ
れらの各電極および梁SF等の電位を一定にする接地電
極は電極パッド35(駆動電極パッド35a,検出電極
パッド35bを含む)に電気的につながっている。
【0019】振動体OCを駆動する場合、外部の駆動回
路から駆動電極パッド35aに電圧を印加すると、駆動
電極パッド35aから駆動電極DVそれぞれに電圧が印
加され、振動体OCがX方向に電気的に吸引/開放さ
れ、振動体OCはX方向に振動する。振動体OCが振動
している状態の基で、Y方向を回転軸とする角速度ωが
作用すると、振動体OCにコリオリ力が作用して、振動
体OCはZ方向に変位する。この場合、振動体OCに対
向して検出電極DTが設けられているので、振動体OC
と検出電極DT間の間隔が変化することによって、静電
容量の変化が発生する。その変位信号は検出電極DTか
ら検出電極パッド35bに導かれ、その検出信号を基に
基板外部の角速度検出回路により角速度の検出がなされ
る。
【0020】このセンサチップSENは、外乱による影
響を極力少なくするため、真空パッケージされる。そこ
で、この真空パッケージの構造について説明する。
【0021】図2ではセンサチップSENが真空パッケ
ージされる構成を示すものである。図4は図2に示すZ
方向の断面図であり、振動子OCの載るセンサチップS
ENは熱膨張による性能特性変化を解消するため、セン
サチップSENと略同じ熱膨張率のセラミックベース基
板(基板)13の上に接着等により固定され、この基板
13とパッケージ10の下側のベース基板の間には酸
素、水素、窒素、水蒸気等のガスを脱ガスする高周波加
熱部HTをもった熱伝導性の良い絶縁基板12が配設さ
れる(図3参照)。センサチップSENの外方に設けら
れた複数の電極パッド35と電極パッド35と電気的に
接続されるパッケージ端子(端子)17とはワイヤーボ
ンディングにより接続される。
【0022】センサチップSENを基板13上に載せて
固定し、上部が開口したパッケージ10の内部のチャビ
ティ空間(空間)CTを真空状態にする工程において、
例えば、真空封入パッケージ11で真空封入する前(真
空パッケージの上面のふたを接合する前)、真空チャン
バー内に振動体OCの載ったパッケージ10を入れ、真
空チャンバー内で振動体OCを加振させ共振させる。す
ると、振動体OCの表面および表面近傍に存在している
ガスが活性化されて、離脱し易くなる。この状態の基
で、振動体OCの共振している振動状態を電極パッド3
5のフィードバック電極35cから振動体OCの共振時
の振幅変位をモニタリングしながら、フィードバック回
路および脱ガスコントロール回路により、高周波加熱部
HTに対して、振動体OCの共振周波数より十分高く且
つ共振しない周波数で絶縁基板12上に渦上で巻かれた
コイル16に加熱が指示される端子15を介して高周波
加熱電源から電流を流して高周波加熱部HTを加熱す
る。すると、その近傍に設けられた振動体OCが加熱さ
れることによって、振動体表面のガスの分子が活性化さ
れ、振動体OCの表面全体から離脱し易くなり、離脱し
たガスは空間CT内にガスとして存在するものとなる。
これが存在している空間CT内でセンサ動作させるとセ
ンサ性能に影響を与えるが、本発明では、真空ポンプに
より空間CT内のガスを吸引して脱ガスを行い、振動振
幅が振動を開始した初期状態より十分高くなった時(例
えば、振幅が3倍程になった時)に空間CT内の脱ガス
が終了したものと見なし、パッケージ11をパッケージ
10の開口に被せ、センサチップSENの真空封入を行
う。この場合、パッケージ10,11の接合には低融点
合金を用いると、シール性を保った状態で接合を行うこ
とができる。また、真空封入された空間CT内に、バリ
ウム等を用い、真空封入された空間CT内のガス吸着を
行い真空度を一定または向上させるゲッター19をパッ
ケージ10,11内に設ければ、センサチップSENが
パッケージ化された後でも、空間CT内の真空度を安定
化させる。このため、製造後でも端子15を介してコイ
ル16に高周波加熱を行う電流を流し、振動体OCを駆
動させる端子17に信号を与えて振動体OCを振動させ
ることで、脱ガスを効率良く行うことができる。
【0023】次に、図5から図7を参照して、第1実施
形態の加熱手段に超音波を用いた第2実施形態について
説明する。図5はセンサチップSENが真空パッケージ
されるときの構成を示し、図7は図5のZ方向の断面で
あり、振動体OCを載せ固定されたセンサチップSEN
は、同じように熱膨張による性能特性変化を解消するた
め、センサチップSENと略同じ熱膨張率をもつセラミ
ックベース基板13の上に接着等により固定され、この
基板13とパッケージ10のベース基板の間に脱ガスを
行う圧電素子から成る超音波加振部UBが熱伝導性の良
い絶縁基板12上に設けられている(図6参照)。加熱
指示を与える端子15を介して超音波加振部UBの電極
21により振動体OCの材質の格子間隔にあった周波数
振動を加えることで、センサチップSENの振動体OC
からの脱ガスを促進させる。
【0024】センサチップSENを真空封入する工程に
おいては、真空封入パッケージ11でパッケージ10を
真空封入する前に(真空パッケージ10の上面のふたを
接合する前)、振動体OCの載って固定されたパッケー
ジ10を真空チャンバー内に入れ、真空チャンバー内で
駆動回路から信号を与えつことにより振動体OCを加振
して共振させ、フィードバック電極35cから振動体O
Cの振幅変位をモニタリングしながら、図5に示すフィ
ードバック回路および脱ガスコントロール回路より、圧
電素子から成る超音波加振部UBに振動体OCの共振周
波数より十分高く且つ共振しない周波数で振動体OCの
材質の格子間隔にあった周波数電圧を端子15を介して
通電し、超音波振動により超音波加振部UB近傍の振動
体OCを加熱する。こうして、振動子OCの表面全体か
らのガスの離脱を容易にし、振動時の振幅が振動を開始
した初期状態より十分高くなった時(例えば、振幅が3
倍程になった時)に脱ガスが終了したと判断する。この
場合でも、真空封入された空間CT内に、バリウム等の
材質で真空封入された空間CT内のガス吸着を行い、空
間内の真空度を安定化または向上させるゲッター19を
パッケージ10,11内に設ければ、センサチップSE
Nがパッケージ化された後(製造後)でも、空間内の真
空度を安定化または向上させるため、超音波加振部UB
を加振させて、効率良く脱ガスを行うことができる。
【0025】次に、図8から図10を参照して、今度は
加振手段に電界放射加熱を用いた第3実施形態について
説明する。図8はセンサチップSENを真空パッケージ
するときの構成を示し、図10は図8に示すZ方向断面
を示している。この場合、振動体OCのセンサチップS
ENは熱膨張による性能特性変化を解消するためセンサ
チップSENと略同じ熱膨張率のセラミックベース基板
13の上に接着され、基板13とパッケージ10のベー
ス基板の間に振動体OCが設けられる空間CTを脱ガス
するマイクロ波を端子15を介して与える電界放射部E
Eの電極23が設けられている(図9参照)。更に、こ
の構成においては、センサチップSENの上部に電極2
2が設けられ、加熱時には電極22は接地される。
【0026】センサチップSENを真空封入する工程に
おいては、予め真空封入する前に(真空パッケージの上
面のふたを接合する前)振動体OCが載ったパッケージ
10を真空チャンバ内に入れ、真空チャンバー内で振動
体OCを加振して振動特性をフィードバック電極35c
から振動体OCの振幅変位をモニタリングし、図8に示
すフィードバック回路および脱ガスコントロール回路に
より、マイクロ波を発生させる電界放射部EEの電極2
2,23に端子15を介して振動子の共振周波数より十
分高く且つ共振しない周波数で高周波電圧を通電し、振
動体OCをセンサチップSENの格子定数に近い値で加
熱する。そして振動体OCの表面全体から脱ガスをして
振動の振幅が初期より十分高くなった時(例えば、振幅
で3倍程になった時)脱ガスが終了したと判断する。こ
の場合でも同様、真空度保持または向上のためにゲッタ
ー19が設置されるようにしても良い。
【0027】上述したようにすれば、センサ100の製
造時および製造後においても、振動体OCを加熱手段に
より加熱振動させることで空間内CTに密かに存在する
ガスの発生を促進させ、更にゲッター19によりガスの
吸着を行えば、空間CT内に発生するガスの脱ガスを効
率良く、しかも、簡単な構成および方法で行うことがで
きる。
【0028】尚、上記に示した振動体OCを加熱して脱
ガスを促進する加熱方法は、上記に限定されるものでは
なく、この他に加熱を指示する端子15を用いて、空間
CT内を磁場加熱しても良いし、センサチップSENが
設けられるパッケージ上部に透明ガラスを用いて、ラン
プ加熱しても良い。
【0029】
【効果】本発明によれば、基板上に梁を介して浮動支持
される構造体と、構造体を共振させて構造体との変位を
検出する検出手段とを備えたセンサチップがパッケージ
内に真空封入された共振型マイクロマシンにおいて、真
空封入された空間内に存在するガスを吸着するガス吸着
手段と、振動体を加熱する加熱手段とを備えたことによ
り、構造体を加熱振動させ、真空封入される空間内に存
在していたガスが構造体表面等から活性化されて離脱し
ても、発生するガスをガス吸着手段により吸着させるこ
とができる。つまり、性能に影響を与える空間内のガス
がガス吸着手段により吸着され、性能が向上する。
【0030】この場合、構造体を共振させた状態で加熱
手段により加熱を行うことにより、ガスがガス吸着手段
に吸着されるようにすれば、構造体を加熱振動させるこ
とで構造体からのガス離脱を容易にし、離脱したガスは
ガス吸着手段に吸着されるので、脱ガスがより効率良く
行える構成となる。
【0031】また、構造体の振動状態をモニタリングし
ながら、加熱が調整されるようにすれば、振動状態に基
づく加熱調整が可能となり、従来のように脱ガスを行う
大がかりな装置は必要なく、内部構成により脱ガスが行
えるので低コストにできる。
【0032】更に、加熱手段はパッケージ内に設けら
れ、外部から加熱指示される端子をもつようにすれば、
製造時のみならず、製造後でも端子に加熱指示を出し加
熱手段により加熱を行うことができ、構造体の周囲に発
生したガスを効率良く、ガス吸着手段に吸着させること
ができる。
【0033】加熱手段は、高周波加熱、超音波加熱、電
界放射加熱、磁場加熱のいずれかが行えるコイルまたは
電極が構造体の近傍に設けられるようにすれば、構造体
近傍に発生したガスを簡単な構成により加熱して吸着さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における共振型マイクロマ
シンのセンサチップ(センサ部)の構成を示す図であ
る。
【図2】 図1に示すセンサチップの脱ガスを行う第1
実施形態の構成図である。
【図3】 図2に示す加熱部(高周波加熱部)の構成を
示す図である。
【図4】 図2に示すZ方向の断面図である。
【図5】 図1に示すセンサチップを脱ガスを行う第2
実施形態の構成図である。
【図6】 図5に示す加熱部(超音波加振部)の構成を
示す図である。
【図7】 図5に示すZ方向の断面図である。
【図8】 図1に示すセンサチップの脱ガスを行う第3
実施形態の構成図である。
【図9】 図8に示す加熱部(電界放射部)の構成を示
す図である。
【図10】 図8に示すZ方向の断面図である。
【符号の説明】
1 基板 10,11 パッケージ 15 端子(加熱指示用端子) 17 端子 19 ゲッター(ガス吸着手段) 100 共振型マイクロマシン CT 空間 DT 検出電極(検出手段) HT 高周波加熱部(加熱手段) UB 超音波加振部(加熱手段) EE 電界放射部(加熱手段) OC 振動体(構造体) SF 梁 SEN センサチップ(センサ部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に梁を介して浮動支持される構造
    体と、該構造体を共振させて前記構造体との変位を検出
    する検出手段とを備えたセンサチップがパッケージ内に
    真空封入された共振型マイクロマシンにおいて、 真空封入された空間内に存在するガスを吸着するガス吸
    着手段と、前記振動体を加熱する加熱手段とを備えたこ
    とを特徴とする共振型マイクロマシン。
  2. 【請求項2】 前記構造体を共振させた状態で前記加熱
    手段により加熱を行うことにより、ガスが前記ガス吸着
    手段に吸着される請求項1に記載の共振型マイクロマシ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記構造体の振動状態をモニタリングし
    ながら、加熱が調整される請求項2に記載の共振型マイ
    クロマシン。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段は前記パッケージ内に設け
    られ、外部から加熱指示される端子をもつ請求項1に記
    載の共振型マイクロマシン。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、高周波加熱、超音波加
    熱、電界放射加熱、磁場加熱のいずれかが行えるコイル
    または電極が前記構造体の近傍に設けられる請求項1に
    記載の共振型マイクロマシン。
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