JP2000110098A - 酸化チタン複合粒子担持シートおよび酸化チタン複合粒子の製造方法 - Google Patents
酸化チタン複合粒子担持シートおよび酸化チタン複合粒子の製造方法Info
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- JP2000110098A JP2000110098A JP28304098A JP28304098A JP2000110098A JP 2000110098 A JP2000110098 A JP 2000110098A JP 28304098 A JP28304098 A JP 28304098A JP 28304098 A JP28304098 A JP 28304098A JP 2000110098 A JP2000110098 A JP 2000110098A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有害物質などに対する光分解能力及び耐候性
に優れたシートを提供すること。 【解決手段】 酸化チタン微粉末と、該酸化チタン微粉
末に対して5:1〜1:5の混合比率のシリカゾルまたはア
ルミナゾルを含む水系分散液を乾燥することによって製
造された酸化チタン複合粒子を紙等の有機性支持体に内
添する。
に優れたシートを提供すること。 【解決手段】 酸化チタン微粉末と、該酸化チタン微粉
末に対して5:1〜1:5の混合比率のシリカゾルまたはア
ルミナゾルを含む水系分散液を乾燥することによって製
造された酸化チタン複合粒子を紙等の有機性支持体に内
添する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも酸化チ
タン微粉末とシリカゾルまたはアルミナゾルからなる酸
化チタン複合粒子及び酸化チタン複合粒子を有機性支持
体に内添してなる酸化チタン複合粒子担持シートに関
し、詳しくは脱臭能力及び耐候性等に優れた酸化チタン
担持シートの製造方法に関する。
タン微粉末とシリカゾルまたはアルミナゾルからなる酸
化チタン複合粒子及び酸化チタン複合粒子を有機性支持
体に内添してなる酸化チタン複合粒子担持シートに関
し、詳しくは脱臭能力及び耐候性等に優れた酸化チタン
担持シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生活環境に対する関心の高揚に伴い、悪
臭などの日常生活における有害物質の除去の要求が増え
てきており、悪臭除去装置などを組み込んだ空気清浄器
の開発が盛んに行われている。これらの装置では、主に
活性炭を含有したフィルターが使われ、活性炭に悪臭物
質を吸着させる方式が採用されてきた。しかしながら、
活性炭は吸着作用はあるが分解能力がないため、一定量
の悪臭物質を吸収すると飽和してしまい、定期的にフィ
ルターを交換しなければならなかった。
臭などの日常生活における有害物質の除去の要求が増え
てきており、悪臭除去装置などを組み込んだ空気清浄器
の開発が盛んに行われている。これらの装置では、主に
活性炭を含有したフィルターが使われ、活性炭に悪臭物
質を吸着させる方式が採用されてきた。しかしながら、
活性炭は吸着作用はあるが分解能力がないため、一定量
の悪臭物質を吸収すると飽和してしまい、定期的にフィ
ルターを交換しなければならなかった。
【0003】近年、このような問題の解決策として、活
性炭と有害物質を光分解する触媒とを組み合わせた複合
材料が開発されつつある。例えば、特開平1-234729号公
報では、ハニカム状活性炭に酸化チタンを担持させた光
反応性半導体複合体を組み込んだ空気調和機が記載され
ている。この場合、吸着される悪臭成分の一部は光反応
性半導体で生成したOHラジカルにより分解されるた
め、活性炭の吸着能を比較的長期間保つことができる。
しかし、この方法では光反応性半導体を担持しかつ光反
応効率を高めるために、特殊なハニカム構造の活性炭が
必要であり、また、その表面およびハニカム内部に酸化
チタンを保持させるために特別な工程が必要であった。
性炭と有害物質を光分解する触媒とを組み合わせた複合
材料が開発されつつある。例えば、特開平1-234729号公
報では、ハニカム状活性炭に酸化チタンを担持させた光
反応性半導体複合体を組み込んだ空気調和機が記載され
ている。この場合、吸着される悪臭成分の一部は光反応
性半導体で生成したOHラジカルにより分解されるた
め、活性炭の吸着能を比較的長期間保つことができる。
しかし、この方法では光反応性半導体を担持しかつ光反
応効率を高めるために、特殊なハニカム構造の活性炭が
必要であり、また、その表面およびハニカム内部に酸化
チタンを保持させるために特別な工程が必要であった。
【0004】また、特開平2-251241号公報では、紫外線
照射ランプの周囲にセラミックスや金属製の中空円筒状
ハニカムの表面に金属酸化物を被覆したハニカム構造体
を設置した光触媒装置について記載されている。
照射ランプの周囲にセラミックスや金属製の中空円筒状
ハニカムの表面に金属酸化物を被覆したハニカム構造体
を設置した光触媒装置について記載されている。
【0005】さらに、光触媒酸化チタンを利用した気相
での有害物質の除去方法が開示されている。例えば、特
開平2-253848号公報では、無機質繊維状担体にアナター
ゼ型酸化チタンを担持させたオゾン分解触媒について記
載されている。また、特開平3-233100号公報では、二酸
化チタンと活性炭との混合物と、これに、波長が300n
m以上の光を照射する光源とからなる換気設備に関して
記載されている。特開平4-256755号公報では、二酸化チ
タンを粒状パルプに担持させることにより、家庭用の脱
臭、消臭剤として使用できることが記載されている。さ
らに、久永らは、セラミックペーパーに二酸化チタンを
保持することにより、有機ハロゲン化合物の光分解を行
っている(電気化学協会誌、60巻、107ペ−ジ、1
992年)。
での有害物質の除去方法が開示されている。例えば、特
開平2-253848号公報では、無機質繊維状担体にアナター
ゼ型酸化チタンを担持させたオゾン分解触媒について記
載されている。また、特開平3-233100号公報では、二酸
化チタンと活性炭との混合物と、これに、波長が300n
m以上の光を照射する光源とからなる換気設備に関して
記載されている。特開平4-256755号公報では、二酸化チ
タンを粒状パルプに担持させることにより、家庭用の脱
臭、消臭剤として使用できることが記載されている。さ
らに、久永らは、セラミックペーパーに二酸化チタンを
保持することにより、有機ハロゲン化合物の光分解を行
っている(電気化学協会誌、60巻、107ペ−ジ、1
992年)。
【0006】光触媒酸化チタンによる気相有害物質の光
触媒分解は、酸化チタン光触媒への気相有害物質の接
近、吸着、近紫外光による光分解、酸化チタン光触媒表
面に生成した副生成物の離脱といったプロセスで進むこ
とが確認されている。
触媒分解は、酸化チタン光触媒への気相有害物質の接
近、吸着、近紫外光による光分解、酸化チタン光触媒表
面に生成した副生成物の離脱といったプロセスで進むこ
とが確認されている。
【0007】一方、酸化チタンの有害物質光分解能力は
酸化チタン種により大きく変化する。例えば、従来から
白色度及び不透明度向上を目的として、製紙用内添顔料
として酸化チタンが幅広く利用されているが、製紙用内
添酸化チタンは、一次粒子の平均粒径が0.1〜0.2ミクロ
ンの大きさのため、比表面積が10m2/g程度と低く、
高濃度の気相有害物質の光触媒分解能力は低いと認識さ
れていた。
酸化チタン種により大きく変化する。例えば、従来から
白色度及び不透明度向上を目的として、製紙用内添顔料
として酸化チタンが幅広く利用されているが、製紙用内
添酸化チタンは、一次粒子の平均粒径が0.1〜0.2ミクロ
ンの大きさのため、比表面積が10m2/g程度と低く、
高濃度の気相有害物質の光触媒分解能力は低いと認識さ
れていた。
【0008】そこで、本発明者は製紙用内添酸化チタン
粉体の光触媒分解能力を詳細に調査した結果、100pp
mオーダー以下の気相有害物質であれば、製紙用内添酸
化チタン粉体にも近紫外光照射により、気相有害物質を
効率良く分解できる能力のあることを見出した。
粉体の光触媒分解能力を詳細に調査した結果、100pp
mオーダー以下の気相有害物質であれば、製紙用内添酸
化チタン粉体にも近紫外光照射により、気相有害物質を
効率良く分解できる能力のあることを見出した。
【0009】しかしながら、製紙用内添酸化チタンを紙
あるいは不織布などの有機性支持体に内添した場合、製
紙用内添酸化チタンは、平均粒径が0.1〜0.2ミクロンの
小さな粒子のため、抄紙工程における酸化チタンの紙中
への歩留まりは極めて低かった。
あるいは不織布などの有機性支持体に内添した場合、製
紙用内添酸化チタンは、平均粒径が0.1〜0.2ミクロンの
小さな粒子のため、抄紙工程における酸化チタンの紙中
への歩留まりは極めて低かった。
【0010】また、光触媒分解能力を向上させるため
に、一次粒子の平均粒径が0.002〜0.05ミクロンで比表
面積が100〜350m2/gの超微粒子酸化チタンが開発さ
れ実用化されつつある。しかしながら、超微粒子酸化チ
タンは光触媒分解能力が極めて大きく、これと接触する
有機化合物を分解してしまうため、超微粒子酸化チタン
を紙あるいは不織布などの有機性支持体に内添した場
合、有機性支持体を分解するので超微粒子酸化チタンを
支持体中に担持させておくことは困難であった。さら
に、平均粒径が極めて小さいため、抄紙工程における酸
化チタンの紙中への歩留まりも極めて低く酸化チタン担
持シートの光触媒機能も劣っていた。
に、一次粒子の平均粒径が0.002〜0.05ミクロンで比表
面積が100〜350m2/gの超微粒子酸化チタンが開発さ
れ実用化されつつある。しかしながら、超微粒子酸化チ
タンは光触媒分解能力が極めて大きく、これと接触する
有機化合物を分解してしまうため、超微粒子酸化チタン
を紙あるいは不織布などの有機性支持体に内添した場
合、有機性支持体を分解するので超微粒子酸化チタンを
支持体中に担持させておくことは困難であった。さら
に、平均粒径が極めて小さいため、抄紙工程における酸
化チタンの紙中への歩留まりも極めて低く酸化チタン担
持シートの光触媒機能も劣っていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、少な
くとも酸化チタン微粉末と、シリカゾルまたはアルミナ
ゾルからなる酸化チタン複合粒子及び酸化チタン複合粒
子を有機性支持体に内添してなる酸化チタン複合粒子担
持シートに関し、詳しくは脱臭能力及び耐候性等に優れ
た酸化チタン担持シートの製造方法を提供することであ
る。
くとも酸化チタン微粉末と、シリカゾルまたはアルミナ
ゾルからなる酸化チタン複合粒子及び酸化チタン複合粒
子を有機性支持体に内添してなる酸化チタン複合粒子担
持シートに関し、詳しくは脱臭能力及び耐候性等に優れ
た酸化チタン担持シートの製造方法を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、酸化チ
タン微粉末と、該酸化チタン微粉末に対して5:1〜1:5
の混合比率のシリカゾルまたはアルミナゾルを含む水系
分散液を乾燥することによって製造された酸化チタン複
合粒子を有機性支持体に内添することにより解決され
た。
タン微粉末と、該酸化チタン微粉末に対して5:1〜1:5
の混合比率のシリカゾルまたはアルミナゾルを含む水系
分散液を乾燥することによって製造された酸化チタン複
合粒子を有機性支持体に内添することにより解決され
た。
【0013】上記手段により課題が達成されるメカニズ
ムは明らかではないが、以下のように考えられる。
ムは明らかではないが、以下のように考えられる。
【0014】本発明においては、酸化チタン微粉末を分
散剤とともに水に分散し、次にシリカまたはアルミナの
コロイダル溶液を酸化チタン微粉末に対して一定の割合
で添加し数時間撹拌する。その後、この分散液を60〜15
0℃で乾燥することにより酸化チタン複合粒子が得られ
る。この乾燥工程で、酸化チタン微粒子とミリミクロン
オーダーの粒子径を有する超微粒子からなるシリカまた
はアルミナとが結合し、酸化チタン・シリカ複合粒子ま
たは酸化チタン・アルミナ複合粒子が形成される。次
に、酸化チタン複合粒子を乾式または湿式粉砕機で平均
粒子径3〜15ミクロンの大きさに粉砕し、紙あるいは不
織布などの有機性支持体に内添することにより、目的の
酸化チタン担持シートが得られる。酸化チタン複合粒子
の構造は明らかではないが、複合粒子中のシリカまたは
アルミナ結晶中には気体分子の通過できる無数の細孔が
形成されており、有害物質の気体分子は容易に酸化チタ
ン微粒子表面に到達でき光分解反応が起こる。また、酸
化チタン複合粒子を形成する酸化チタンは支持体との直
接的な接触が少ないため、高い光触媒活性を維持しなが
ら、同時に支持体を分解しないものと考えられる。
散剤とともに水に分散し、次にシリカまたはアルミナの
コロイダル溶液を酸化チタン微粉末に対して一定の割合
で添加し数時間撹拌する。その後、この分散液を60〜15
0℃で乾燥することにより酸化チタン複合粒子が得られ
る。この乾燥工程で、酸化チタン微粒子とミリミクロン
オーダーの粒子径を有する超微粒子からなるシリカまた
はアルミナとが結合し、酸化チタン・シリカ複合粒子ま
たは酸化チタン・アルミナ複合粒子が形成される。次
に、酸化チタン複合粒子を乾式または湿式粉砕機で平均
粒子径3〜15ミクロンの大きさに粉砕し、紙あるいは不
織布などの有機性支持体に内添することにより、目的の
酸化チタン担持シートが得られる。酸化チタン複合粒子
の構造は明らかではないが、複合粒子中のシリカまたは
アルミナ結晶中には気体分子の通過できる無数の細孔が
形成されており、有害物質の気体分子は容易に酸化チタ
ン微粒子表面に到達でき光分解反応が起こる。また、酸
化チタン複合粒子を形成する酸化チタンは支持体との直
接的な接触が少ないため、高い光触媒活性を維持しなが
ら、同時に支持体を分解しないものと考えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において使用する酸化チタ
ンとしては、製紙用に使用される酸化チタンの他、含水
酸化チタン、水和酸化チタン、メタチタン酸、オルトチ
タン酸、及び水酸化チタンと呼称されているチタン酸化
物または水酸化物を全て包含する。これら酸化チタンは
酸化チタン源から種々の方法で製造することができる。
例えば、硫酸チタニル、塩化チタン、及び有機チタン化
合物等を必要に応じて核形成用種子の共存下に加水分解
する方法(加水分解法)、必要に応じて核形成用種子を
共存させながら、硫酸チタニル、塩化チタン、及び有機
チタン化合物等にアルカリ剤を添加して中和する方法
(中和法)、塩化チタン及び有機チタン化合物等を気相
酸化する方法(気相酸化法)、更に加水分解法及び中和
法で得られた酸化チタンを焼成する方法(焼成法)等が
挙げられる。本発明に係わる酸化チタンは、その表面に
水酸基を多く有するものが特に好ましい。
ンとしては、製紙用に使用される酸化チタンの他、含水
酸化チタン、水和酸化チタン、メタチタン酸、オルトチ
タン酸、及び水酸化チタンと呼称されているチタン酸化
物または水酸化物を全て包含する。これら酸化チタンは
酸化チタン源から種々の方法で製造することができる。
例えば、硫酸チタニル、塩化チタン、及び有機チタン化
合物等を必要に応じて核形成用種子の共存下に加水分解
する方法(加水分解法)、必要に応じて核形成用種子を
共存させながら、硫酸チタニル、塩化チタン、及び有機
チタン化合物等にアルカリ剤を添加して中和する方法
(中和法)、塩化チタン及び有機チタン化合物等を気相
酸化する方法(気相酸化法)、更に加水分解法及び中和
法で得られた酸化チタンを焼成する方法(焼成法)等が
挙げられる。本発明に係わる酸化チタンは、その表面に
水酸基を多く有するものが特に好ましい。
【0016】本発明の目的である有害物質分解能を決定
する重要な因子の一つは、乾燥工程中での酸化チタン微
粉末と、シリカゾルまたはアルミナゾルより形成される
酸化チタン複合粒子内の酸化チタン微粒子と、シリカゾ
ルまたはアルミナゾルとの微妙な結合バランスにあり、
その分解能は酸化チタン微粒子が被分解物とより多く接
触することで向上し、従って、傾向的には酸化チタンの
比表面積は大きい程良い。本発明に係わる酸化チタンの
比表面積は、BET表面積測定器にて容易に測定できる
が、実用的分解能を勘案すれば、本発明に係わる酸化チ
タン微粉末の好ましい比表面積は10〜350m2/gであ
る。また、ほとんどの酸化チタンは多孔質性を有さず、
単純に小粒径をもって充てることができる。 本発明に
係わる酸化チタン微粉末の好ましいX線一次粒子の粒径
は2〜150nmで、一次粒子の凝集で生じる二次粒子の粒
径は0.1〜5ミクロンが望ましい。また、適当な輻射線で
光触媒機能が活性化されるものであれば、純粋な酸化チ
タン表面を化学修飾した酸化チタン粒子であっても良
い。
する重要な因子の一つは、乾燥工程中での酸化チタン微
粉末と、シリカゾルまたはアルミナゾルより形成される
酸化チタン複合粒子内の酸化チタン微粒子と、シリカゾ
ルまたはアルミナゾルとの微妙な結合バランスにあり、
その分解能は酸化チタン微粒子が被分解物とより多く接
触することで向上し、従って、傾向的には酸化チタンの
比表面積は大きい程良い。本発明に係わる酸化チタンの
比表面積は、BET表面積測定器にて容易に測定できる
が、実用的分解能を勘案すれば、本発明に係わる酸化チ
タン微粉末の好ましい比表面積は10〜350m2/gであ
る。また、ほとんどの酸化チタンは多孔質性を有さず、
単純に小粒径をもって充てることができる。 本発明に
係わる酸化チタン微粉末の好ましいX線一次粒子の粒径
は2〜150nmで、一次粒子の凝集で生じる二次粒子の粒
径は0.1〜5ミクロンが望ましい。また、適当な輻射線で
光触媒機能が活性化されるものであれば、純粋な酸化チ
タン表面を化学修飾した酸化チタン粒子であっても良
い。
【0017】本発明では、酸化チタン微粉末と、シリカ
ゾルまたはアルミナゾルの混合比率が本発明の効果を決
定する重要な因子の一つである。すなわち、この混合比
率が乾燥工程で形成される酸化チタン複合粒子の構造及
び機能を決定する。最も適正な酸化チタン微粉末と、シ
リカゾルまたはアルミナゾルの混合比率は重量比で5:1
〜1:5である。
ゾルまたはアルミナゾルの混合比率が本発明の効果を決
定する重要な因子の一つである。すなわち、この混合比
率が乾燥工程で形成される酸化チタン複合粒子の構造及
び機能を決定する。最も適正な酸化チタン微粉末と、シ
リカゾルまたはアルミナゾルの混合比率は重量比で5:1
〜1:5である。
【0018】本発明の酸化チタン複合粒子は、例えば、
以下に述べる方法で製造される。酸化チタン微粉末を分
散剤とともに水に分散し、次にシリカまたはアルミナの
コロイダル溶液を酸化チタン微粉末に対して一定の割合
で添加し数時間撹拌する。その後、この分散液を60〜15
0℃で乾燥することにより酸化チタン複合粒子が得られ
る。この乾燥工程で、酸化チタン微粒子とミリミクロン
オーダーの粒子径を有する超微粒子からなるシリカまた
はアルミナとが結合し、酸化チタン・シリカ複合粒子ま
たは酸化チタン・アルミナ複合粒子が形成される。次
に、酸化チタン複合粒子を乾式または湿式粉砕機で平均
粒子径3〜15ミクロンの大きさに粉砕する。
以下に述べる方法で製造される。酸化チタン微粉末を分
散剤とともに水に分散し、次にシリカまたはアルミナの
コロイダル溶液を酸化チタン微粉末に対して一定の割合
で添加し数時間撹拌する。その後、この分散液を60〜15
0℃で乾燥することにより酸化チタン複合粒子が得られ
る。この乾燥工程で、酸化チタン微粒子とミリミクロン
オーダーの粒子径を有する超微粒子からなるシリカまた
はアルミナとが結合し、酸化チタン・シリカ複合粒子ま
たは酸化チタン・アルミナ複合粒子が形成される。次
に、酸化チタン複合粒子を乾式または湿式粉砕機で平均
粒子径3〜15ミクロンの大きさに粉砕する。
【0019】本発明の酸化チタン複合粒子担持シートの
光触媒機能を活性化する輻射線は、通常400nm以下の
近紫外線である。
光触媒機能を活性化する輻射線は、通常400nm以下の
近紫外線である。
【0020】本発明に係わる支持体は、本発明の酸化チ
タン複合粒子を内添できるものであれば特に限定されな
いが、主に植物繊維で構成された紙及び主に合成樹脂
(繊維)で構成された不織布が用いられる。本発明に係
わる支持体原料に用いられる植物繊維としては、針葉樹
材及び広葉樹材からのクラフトパルプ、亜硫酸パルプ、
及びアルカリパルプ等の化学パルプ、セミケミカルパル
プ、セミメカニカルパルプ、及び機械パルプ等の木材繊
維や、楮、ミツマタ、藁、ケナフ、竹、リンター、バガ
ス、及びエスパルト等の植物性非木材繊維の他、レーヨ
ン等の再生繊維及びセルロース誘導体繊維等の天然物加
工繊維等を用いても良い。
タン複合粒子を内添できるものであれば特に限定されな
いが、主に植物繊維で構成された紙及び主に合成樹脂
(繊維)で構成された不織布が用いられる。本発明に係
わる支持体原料に用いられる植物繊維としては、針葉樹
材及び広葉樹材からのクラフトパルプ、亜硫酸パルプ、
及びアルカリパルプ等の化学パルプ、セミケミカルパル
プ、セミメカニカルパルプ、及び機械パルプ等の木材繊
維や、楮、ミツマタ、藁、ケナフ、竹、リンター、バガ
ス、及びエスパルト等の植物性非木材繊維の他、レーヨ
ン等の再生繊維及びセルロース誘導体繊維等の天然物加
工繊維等を用いても良い。
【0021】さらに、本発明に係わる支持体に用いる植
物繊維は、シート化する前にこの植物繊維に水溶性無機
物を作用させた後、この無機物を水不溶化して担持させ
た無機物担持繊維を用いても良い。植物繊維に水溶性無
機物を不溶化して担持させる方法としては、特開平3-14
6766号公報、特開平3-152295号公報、特開平4-18193号
公報、特開平4-24299号公報、及び特開平4-57964号公報
等に記載の方法がある。即ち、親水性繊維材料に特定の
気体または水溶液と反応して水不溶性の無機物を生成す
る水溶性無機化合物を含有する水溶液を含浸しさせた
後、これらの無機物を水不溶化させる気体または水溶液
と接触させることで、この繊維材料内部に水不溶性の無
機物を担持させることができる。
物繊維は、シート化する前にこの植物繊維に水溶性無機
物を作用させた後、この無機物を水不溶化して担持させ
た無機物担持繊維を用いても良い。植物繊維に水溶性無
機物を不溶化して担持させる方法としては、特開平3-14
6766号公報、特開平3-152295号公報、特開平4-18193号
公報、特開平4-24299号公報、及び特開平4-57964号公報
等に記載の方法がある。即ち、親水性繊維材料に特定の
気体または水溶液と反応して水不溶性の無機物を生成す
る水溶性無機化合物を含有する水溶液を含浸しさせた
後、これらの無機物を水不溶化させる気体または水溶液
と接触させることで、この繊維材料内部に水不溶性の無
機物を担持させることができる。
【0022】さらに、ポリエチレン及びポリプロピレン
等のオレフィン系樹脂、デクロン等のポリエステル系樹
脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体樹
脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリアクリロニト
リル、アクリラン、オーロン、ダイネル、及びベレル等
のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリビニルエーテル、ポリビニルケ
トン、ポリエーテル、ポリビニルアルコール系樹脂、ジ
エン系樹脂、及びポリウレタン系樹脂等からなる熱可塑
性合成樹脂繊維、フェノール樹脂、フラン樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アニリン樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、アルキド樹脂、及びエポキシ樹脂等の熱硬化性合
成樹脂繊維の他、シリコーン系繊維、フッ素系繊維、ス
テンレスウール等の金属繊維、各種ガラス繊維等が挙げ
られる。本発明に用いられる繊維群は単一種でも、また
は2種以上を組合わせて用いても良い。
等のオレフィン系樹脂、デクロン等のポリエステル系樹
脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体樹
脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリアクリロニト
リル、アクリラン、オーロン、ダイネル、及びベレル等
のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリビニルエーテル、ポリビニルケ
トン、ポリエーテル、ポリビニルアルコール系樹脂、ジ
エン系樹脂、及びポリウレタン系樹脂等からなる熱可塑
性合成樹脂繊維、フェノール樹脂、フラン樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アニリン樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、アルキド樹脂、及びエポキシ樹脂等の熱硬化性合
成樹脂繊維の他、シリコーン系繊維、フッ素系繊維、ス
テンレスウール等の金属繊維、各種ガラス繊維等が挙げ
られる。本発明に用いられる繊維群は単一種でも、また
は2種以上を組合わせて用いても良い。
【0023】本発明の酸化チタン複合粒子担持シート
は、上記繊維原料と酸化チタン複合粒子を、水系のスラ
リーとし、これを抄紙機にて抄造することによって製造
される。抄造には、丸網抄紙機、長網抄紙機、ヤンキー
抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、ハイブリッドフォーマ
ー及びトップフォーマー等のコンビネーション抄紙機等
が使用できる。
は、上記繊維原料と酸化チタン複合粒子を、水系のスラ
リーとし、これを抄紙機にて抄造することによって製造
される。抄造には、丸網抄紙機、長網抄紙機、ヤンキー
抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、ハイブリッドフォーマ
ー及びトップフォーマー等のコンビネーション抄紙機等
が使用できる。
【0024】さらに、所望によりロジン及びその変性
物、植物蝋または無水マレイン酸系、α−オレフィン
系、及びスチレン/アクリル酸エステル系合成樹脂のエ
マルション、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水
コハク酸、及び無水ステアリン酸等のサイズ剤、澱粉及
びその変性物、グァーガム及びその変性物、デキストリ
ン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンイミン、ポ
リアクリルアミド、ポリアミドエピクロルヒドリン、各
種エマルション(含むラテックス)、尿素ホルマリン樹
脂、及びメラミンホルマリン樹脂等の紙力増強剤及び結
着剤の他、歩留まり向上剤、界面活性剤、消泡剤、染
料、蛍光増白剤、酸化防止剤、及びスライムコントロー
ル剤等の各種添加剤を添加して抄造して、酸化チタン複
合粒子担持シートを製造しても良い。
物、植物蝋または無水マレイン酸系、α−オレフィン
系、及びスチレン/アクリル酸エステル系合成樹脂のエ
マルション、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水
コハク酸、及び無水ステアリン酸等のサイズ剤、澱粉及
びその変性物、グァーガム及びその変性物、デキストリ
ン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンイミン、ポ
リアクリルアミド、ポリアミドエピクロルヒドリン、各
種エマルション(含むラテックス)、尿素ホルマリン樹
脂、及びメラミンホルマリン樹脂等の紙力増強剤及び結
着剤の他、歩留まり向上剤、界面活性剤、消泡剤、染
料、蛍光増白剤、酸化防止剤、及びスライムコントロー
ル剤等の各種添加剤を添加して抄造して、酸化チタン複
合粒子担持シートを製造しても良い。
【0025】さらに、支持体に難燃剤を添加することに
より防炎性を付与させることも可能である。難燃剤とし
ては、例えば、スルファミン酸グアニジン、リン酸グア
ニジン、テトラホウ酸グアニジン、スルファミン酸アン
モニウム、リン酸アンモニウム、リン酸メラミン、テト
ラビスフェノールA、三酸化アンチモン、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。難燃剤の
添加法としては、抄紙工程でのサイズプレス等のオンマ
シーンコーターで含浸させるか、紙料中に難燃剤を添加
して抄紙して支持体中に内添させてもよい。
より防炎性を付与させることも可能である。難燃剤とし
ては、例えば、スルファミン酸グアニジン、リン酸グア
ニジン、テトラホウ酸グアニジン、スルファミン酸アン
モニウム、リン酸アンモニウム、リン酸メラミン、テト
ラビスフェノールA、三酸化アンチモン、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。難燃剤の
添加法としては、抄紙工程でのサイズプレス等のオンマ
シーンコーターで含浸させるか、紙料中に難燃剤を添加
して抄紙して支持体中に内添させてもよい。
【0026】また、本発明に係わる支持体に用いる不織
布は、上記合成樹脂繊維を水に懸濁し抄紙法によりシー
ト状にする湿式法、樹脂接着によるレジンボンド、針に
よる交錯を利用したニードルパンチ、糸により編み上げ
たステッチボンド、或は熱により接着させるサーマルボ
ンド等の所謂乾式法、高圧水をノズルから噴射して繊維
同士を交絡させる水流交絡法、直接紡糸しながらシート
化するスパンボンド、直接紡糸する際に霧吹きの原理を
応用して微細繊維を作りながらシート化するメルトブロ
ー法等によって製造することができる。不織布の厚み、
空隙率、空隙の形状、開孔度、柔軟性、弾力性、毛羽立
ち、及び風合い等は、上記製造方法を選択することによ
って調製できる。また、本発明では水系処理を施すた
め、不織布にある程度の水濡れ性が必要となり、親水性
繊維によりウェブを製造したものが好ましい。更に、シ
ート強度の点からスパンボンドやスパンレース法にて不
織布を加工することが好ましい。
布は、上記合成樹脂繊維を水に懸濁し抄紙法によりシー
ト状にする湿式法、樹脂接着によるレジンボンド、針に
よる交錯を利用したニードルパンチ、糸により編み上げ
たステッチボンド、或は熱により接着させるサーマルボ
ンド等の所謂乾式法、高圧水をノズルから噴射して繊維
同士を交絡させる水流交絡法、直接紡糸しながらシート
化するスパンボンド、直接紡糸する際に霧吹きの原理を
応用して微細繊維を作りながらシート化するメルトブロ
ー法等によって製造することができる。不織布の厚み、
空隙率、空隙の形状、開孔度、柔軟性、弾力性、毛羽立
ち、及び風合い等は、上記製造方法を選択することによ
って調製できる。また、本発明では水系処理を施すた
め、不織布にある程度の水濡れ性が必要となり、親水性
繊維によりウェブを製造したものが好ましい。更に、シ
ート強度の点からスパンボンドやスパンレース法にて不
織布を加工することが好ましい。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。尚以下に説明する重量部
は乾燥固形分重量部を示す。
れに限定されるものではない。尚以下に説明する重量部
は乾燥固形分重量部を示す。
【0028】[実施例1] <酸化チタン複合粒子の製造>酸化チタン微粉末(商品
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソ−ダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
−で1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、シリカゾル(商品名:ST−40、日産化学製)16
0重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹拌し固形
分量20W%の酸化チタン・シリカゾル分散液を調製し
た。さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時間乾燥
し酸化チタン・シリカゾル複合粒子を得た。この酸化チ
タン・シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英
ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmに
なるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリン
ジで注入した。さらに、酸化チタン・シリカゾル複合粒
子表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、2ppmであり、光触
媒分解率は90%で極めて高く、強い光反応性が認められ
た。一方、酸化チタン・シリカゾル複合粒子200mgを5
リットル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の
濃度が20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガス
をマイクロシリンジで注入した。1.5時間後の容器内の
ガス濃度をFID検出器付きガスクロマトグラフで測定
したところ、18ppmであり、光触媒分解率は10%で極
めて低く、光反応性が殆ど認められなかった。
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソ−ダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
−で1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、シリカゾル(商品名:ST−40、日産化学製)16
0重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹拌し固形
分量20W%の酸化チタン・シリカゾル分散液を調製し
た。さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時間乾燥
し酸化チタン・シリカゾル複合粒子を得た。この酸化チ
タン・シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英
ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmに
なるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリン
ジで注入した。さらに、酸化チタン・シリカゾル複合粒
子表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、2ppmであり、光触
媒分解率は90%で極めて高く、強い光反応性が認められ
た。一方、酸化チタン・シリカゾル複合粒子200mgを5
リットル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の
濃度が20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガス
をマイクロシリンジで注入した。1.5時間後の容器内の
ガス濃度をFID検出器付きガスクロマトグラフで測定
したところ、18ppmであり、光触媒分解率は10%で極
めて低く、光反応性が殆ど認められなかった。
【0029】[実施例2] <酸化チタン複合粒子担持シートの作製>実施例1で作
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行い、平均粒径10ミクロンの20W%
酸化チタン・シリカゾル複合粒子分散液を得た。この分
散液500重量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維
(NBKP)9重量部とを混合した分散液とを混合し、
さらに1重量%アニオン変性ポリアクリルアミドを加え
て、円網型抄紙機にて坪量100g/m2の酸化チタン・シ
リカゾル複合粒子を内添するシ−トを抄造し、120℃で
乾燥し酸化チタン複合粒子担持シートを得た。酸化チタ
ンの歩留りを測定したところ80.6%であった。酸化チタ
ン複合粒子の歩留りはJIS−P8128により測定し
た紙中の灰分を、シート抄造時に加えた酸化チタン複合
粒子スラリーの添加率で除して算出した。以下、酸化チ
タンの歩留りはすべてこの測定法に準じた。
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行い、平均粒径10ミクロンの20W%
酸化チタン・シリカゾル複合粒子分散液を得た。この分
散液500重量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維
(NBKP)9重量部とを混合した分散液とを混合し、
さらに1重量%アニオン変性ポリアクリルアミドを加え
て、円網型抄紙機にて坪量100g/m2の酸化チタン・シ
リカゾル複合粒子を内添するシ−トを抄造し、120℃で
乾燥し酸化チタン複合粒子担持シートを得た。酸化チタ
ンの歩留りを測定したところ80.6%であった。酸化チタ
ン複合粒子の歩留りはJIS−P8128により測定し
た紙中の灰分を、シート抄造時に加えた酸化チタン複合
粒子スラリーの添加率で除して算出した。以下、酸化チ
タンの歩留りはすべてこの測定法に準じた。
【0030】<光触媒効果の確認試験>この酸化チタン
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、2ppmであり、光触
媒分解率は90%で極めて高い光触媒機能のあることが確
認された。さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担
持シートサンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の
密閉容器に入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強
度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラックライ
トを使用して1.5時間紫外線照射を行った。このテスト
を50回繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ90%
であり、何度繰り返しても光触媒分解率の低下は認めら
れなかった。
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、2ppmであり、光触
媒分解率は90%で極めて高い光触媒機能のあることが確
認された。さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担
持シートサンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の
密閉容器に入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強
度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラックライ
トを使用して1.5時間紫外線照射を行った。このテスト
を50回繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ90%
であり、何度繰り返しても光触媒分解率の低下は認めら
れなかった。
【0031】<シート強度の測定試験>酸化チタン複合
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは3.0kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ2.9kgf/cm2であり破裂強さの低下は殆
ど認められなかった。
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは3.0kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ2.9kgf/cm2であり破裂強さの低下は殆
ど認められなかった。
【0032】[実施例3] <酸化チタン複合粒子の製造>酸化チタン微粉末(商品
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソ−ダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
ーで1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、シリカゾル(商品名:ST−40、日産化学製)50
0重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹拌し固形分
量20W%の酸化チタン・シリカゾル分散液を調製した。
さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時間乾燥し酸化
チタン・シリカゾル複合粒子を得た。この酸化チタン・
シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガラス
製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン・シリカゾル複合粒子表面
の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブ
ラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.5時間
後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマト
グラフで測定したところ、4ppmであり、光触媒分解
率は80%で高い光反応性が認められた。一方、酸化チタ
ン・シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガ
ラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmにな
るように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジ
で注入した。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検
出器付きガスクロマトグラフで測定したところ、19pp
mであり、光触媒分解率は5%で極めて低く、光反応性
はほとんど認められなかった。
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソ−ダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
ーで1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、シリカゾル(商品名:ST−40、日産化学製)50
0重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹拌し固形分
量20W%の酸化チタン・シリカゾル分散液を調製した。
さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時間乾燥し酸化
チタン・シリカゾル複合粒子を得た。この酸化チタン・
シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガラス
製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン・シリカゾル複合粒子表面
の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブ
ラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.5時間
後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマト
グラフで測定したところ、4ppmであり、光触媒分解
率は80%で高い光反応性が認められた。一方、酸化チタ
ン・シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガ
ラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmにな
るように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジ
で注入した。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検
出器付きガスクロマトグラフで測定したところ、19pp
mであり、光触媒分解率は5%で極めて低く、光反応性
はほとんど認められなかった。
【0033】[実施例4] <酸化チタン複合粒子担持シートの作製>実施例3で作
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行い、平均粒径11ミクロンの20W%
酸化チタン・シリカゾル複合粒子分散液を得た。この分
散液500重量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維
(NBKP)9重量部とを混合した分散液とを混合し、
さらに1重量%アニオン変性ポリアクリルアミドを加え
て、円網型抄紙機にて坪量100g/m2の酸化チタン・シ
リカゾル複合粒子を内添するシートを抄造し、120℃で
乾燥し酸化チタン複合粒子担持シートを得た。酸化チタ
ンの歩留りを測定したところ80.2%であった。
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行い、平均粒径11ミクロンの20W%
酸化チタン・シリカゾル複合粒子分散液を得た。この分
散液500重量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維
(NBKP)9重量部とを混合した分散液とを混合し、
さらに1重量%アニオン変性ポリアクリルアミドを加え
て、円網型抄紙機にて坪量100g/m2の酸化チタン・シ
リカゾル複合粒子を内添するシートを抄造し、120℃で
乾燥し酸化チタン複合粒子担持シートを得た。酸化チタ
ンの歩留りを測定したところ80.2%であった。
【0034】<光触媒効果の確認試験>この酸化チタン
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、4ppmであり、光触
媒分解率は80%で高い光触媒機能のあることが確認され
た。さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担持シー
トサンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の密閉容
器に入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるように飽
和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注入し
た。さらに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強度が
2.5mW/cm2になるように、20Wのブラックライトを
使用して1.5時間紫外線照射を行った。このテストを50
回繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ80%であ
り、何度繰り返しても光触媒分解率の低下は認められな
かった。
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、4ppmであり、光触
媒分解率は80%で高い光触媒機能のあることが確認され
た。さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担持シー
トサンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の密閉容
器に入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるように飽
和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注入し
た。さらに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強度が
2.5mW/cm2になるように、20Wのブラックライトを
使用して1.5時間紫外線照射を行った。このテストを50
回繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ80%であ
り、何度繰り返しても光触媒分解率の低下は認められな
かった。
【0035】<シ−ト強度の測定試験>酸化チタン複合
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは3.1kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ3.0kgf/cm2であり破裂強さの低下はほ
とんど認められなかった。
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは3.1kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ3.0kgf/cm2であり破裂強さの低下はほ
とんど認められなかった。
【0036】[実施例5] <酸化チタン複合粒子の製造>酸化チタン微粉末(商品
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソ−ダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
ーで1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、シリカゾル(商品名:ST−40、日産化学製)20
重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹拌し固形分
量20W%の酸化チタン・シリカゾル分散液を調製した。
さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時間乾燥し酸化
チタン・シリカゾル複合粒子を得た。この酸化チタン・
シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガラス
製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン・シリカゾル複合粒子表面
の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブ
ラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.5時間
後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマト
グラフで測定したところ、1ppmであり、光触媒分解
率は95%で極めて高く強い光反応性が認められた。一
方、酸化チタン・シリカゾル複合粒子200mgを5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。1.5時間後の容器内のガス濃
度をFID検出器付きガスクロマトグラフで測定したと
ころ、19ppmであり、光触媒分解率は5%で極めて低
く、光反応性が殆ど認められなかった。
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソ−ダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
ーで1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、シリカゾル(商品名:ST−40、日産化学製)20
重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹拌し固形分
量20W%の酸化チタン・シリカゾル分散液を調製した。
さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時間乾燥し酸化
チタン・シリカゾル複合粒子を得た。この酸化チタン・
シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガラス
製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン・シリカゾル複合粒子表面
の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブ
ラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.5時間
後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマト
グラフで測定したところ、1ppmであり、光触媒分解
率は95%で極めて高く強い光反応性が認められた。一
方、酸化チタン・シリカゾル複合粒子200mgを5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。1.5時間後の容器内のガス濃
度をFID検出器付きガスクロマトグラフで測定したと
ころ、19ppmであり、光触媒分解率は5%で極めて低
く、光反応性が殆ど認められなかった。
【0037】[実施例6] <酸化チタン複合粒子担持シートの作製>実施例5で作
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行い、平均粒径10ミクロンの20W%
酸化チタン・シリカゾル複合粒子分散液を得た。この分
散液500重量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維
(NBKP)9重量部とを混合した分散液とを混合し、
さらに1重量%アニオン変性ポリアクリルアミドを加え
て、円網型抄紙機にて坪量100g/m2の酸化チタン・シ
リカゾル複合粒子を内添するシートを抄造し、120℃で
乾燥し酸化チタン複合粒子担持シートを得た。酸化チタ
ンの歩留りを測定したところ80.1%であった。
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行い、平均粒径10ミクロンの20W%
酸化チタン・シリカゾル複合粒子分散液を得た。この分
散液500重量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維
(NBKP)9重量部とを混合した分散液とを混合し、
さらに1重量%アニオン変性ポリアクリルアミドを加え
て、円網型抄紙機にて坪量100g/m2の酸化チタン・シ
リカゾル複合粒子を内添するシートを抄造し、120℃で
乾燥し酸化チタン複合粒子担持シートを得た。酸化チタ
ンの歩留りを測定したところ80.1%であった。
【0038】<光触媒効果の確認試験>この酸化チタン
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、1ppmであり、光触
媒分解率は95%で極めて高い光触媒機能のあることが確
認された。さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担
持シートサンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の
密閉容器に入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強
度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラックライ
トを使用して1.5時間紫外線照射を行った。このテスト
を50回繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ95%
であり、何度繰り返しても光触媒分解率の低下は認めら
れなかった。
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、1ppmであり、光触
媒分解率は95%で極めて高い光触媒機能のあることが確
認された。さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担
持シートサンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の
密閉容器に入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強
度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラックライ
トを使用して1.5時間紫外線照射を行った。このテスト
を50回繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ95%
であり、何度繰り返しても光触媒分解率の低下は認めら
れなかった。
【0039】<シ−ト強度の測定試験>酸化チタン複合
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは3.1kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ3.0kgf/cm2であり破裂強さの低下は殆
ど認められなかった。
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは3.1kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ3.0kgf/cm2であり破裂強さの低下は殆
ど認められなかった。
【0040】[実施例7] <酸化チタン複合粒子の製造>酸化チタン微粉末(商品
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
ーで1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、アルミナゾル(商品名:アルミナゾル520、日産
化学製)160重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹
拌し固形分量20W%の酸化チタン・アルミナゾル分散液
を調製した。さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時
間乾燥し酸化チタン・アルミナゾル複合粒子を得た。こ
の酸化チタン・アルミナゾル複合粒子200mgを5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン・アルミ
ナゾル複合粒子表面の紫外線強度が2.5mW/cm2にな
るように、20Wのブラックライトを使用して紫外線照射
を行った。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出
器付きガスクロマトグラフで測定したところ、2ppm
であり、光触媒分解率は90%で極めて高く、強い光反応
性が認められた。一方、酸化チタン・アルミナゾル複合
粒子200mgを5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に
入れ、容器内の濃度が20ppmになるように飽和ホルム
アルデヒドガスをマイクロシリンジで注入した。1.5時
間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマ
トグラフで測定したところ、18ppmであり、光触媒分
解率は10%で極めて低く、光反応性が殆ど認められなか
った。
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
ーで1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、アルミナゾル(商品名:アルミナゾル520、日産
化学製)160重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹
拌し固形分量20W%の酸化チタン・アルミナゾル分散液
を調製した。さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時
間乾燥し酸化チタン・アルミナゾル複合粒子を得た。こ
の酸化チタン・アルミナゾル複合粒子200mgを5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン・アルミ
ナゾル複合粒子表面の紫外線強度が2.5mW/cm2にな
るように、20Wのブラックライトを使用して紫外線照射
を行った。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出
器付きガスクロマトグラフで測定したところ、2ppm
であり、光触媒分解率は90%で極めて高く、強い光反応
性が認められた。一方、酸化チタン・アルミナゾル複合
粒子200mgを5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に
入れ、容器内の濃度が20ppmになるように飽和ホルム
アルデヒドガスをマイクロシリンジで注入した。1.5時
間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマ
トグラフで測定したところ、18ppmであり、光触媒分
解率は10%で極めて低く、光反応性が殆ど認められなか
った。
【0041】[実施例8] <酸化チタン複合粒子担持シートの作製>実施例7で作
製した酸化チタン・アルミナゾル複合粒子を乾式粉砕機
を使用して2時間乾式粉砕を行い、平均粒径10ミクロン
の酸化チタン・アルミナゾル複合粒子を得た。この酸化
チタン・アルミナゾル複合粒子100重量部とポリカルボ
ン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合成製)2
重量部を水に混合し、ラボミキサーで1時間高速撹拌し
酸化チタン・アルミナゾル複合粒子を分散した。この分
散液500重量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維
(NBKP)9重量部とを混合した分散液とを混合し、
さらに1重量%アニオン変性ポリアクリルアミドを加え
て、円網型抄紙機にて坪量100g/m2の酸化チタン・ア
ルミナゾル複合粒子を内添するシートを抄造し、120℃
で乾燥し酸化チタン複合粒子担持シートを得た。酸化チ
タンの歩留りを測定したところ80.5%であった。
製した酸化チタン・アルミナゾル複合粒子を乾式粉砕機
を使用して2時間乾式粉砕を行い、平均粒径10ミクロン
の酸化チタン・アルミナゾル複合粒子を得た。この酸化
チタン・アルミナゾル複合粒子100重量部とポリカルボ
ン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合成製)2
重量部を水に混合し、ラボミキサーで1時間高速撹拌し
酸化チタン・アルミナゾル複合粒子を分散した。この分
散液500重量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維
(NBKP)9重量部とを混合した分散液とを混合し、
さらに1重量%アニオン変性ポリアクリルアミドを加え
て、円網型抄紙機にて坪量100g/m2の酸化チタン・ア
ルミナゾル複合粒子を内添するシートを抄造し、120℃
で乾燥し酸化チタン複合粒子担持シートを得た。酸化チ
タンの歩留りを測定したところ80.5%であった。
【0042】<光触媒効果の確認試験>この酸化チタン
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、2ppmであり、光触
媒分解率は90%で極めて高い光触媒機能のあることが確
認された。さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担
持シートサンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の
密閉容器に入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強
度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラックライ
トを使用して1.5時間紫外線照射を行った。このテスト
を50回繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ90%
であり、何度繰り返しても光触媒分解率の低下は認めら
れなかった。
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、2ppmであり、光触
媒分解率は90%で極めて高い光触媒機能のあることが確
認された。さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担
持シートサンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の
密閉容器に入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるよ
うに飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注
入した。さらに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強
度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラックライ
トを使用して1.5時間紫外線照射を行った。このテスト
を50回繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ90%
であり、何度繰り返しても光触媒分解率の低下は認めら
れなかった。
【0043】<シート強度の測定試験>酸化チタン複合
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは3.0kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ2.9kgf/cm2であり破裂強さの低下は殆
ど認められなかった。
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは3.0kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ2.9kgf/cm2であり破裂強さの低下は殆
ど認められなかった。
【0044】[比較例1] <酸化チタン複合粒子の製造>酸化チタン微粉末(商品
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソーダ(東亜合成 アロンT
−40)2重量部を水に混合し、ラボミキサ−で1時間高
速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次に、シリカゾ
ル(ST−40、日産化学製)700重量部をこの分散液
に添加し、1時間高速撹拌し固形分量20W%の酸化チタ
ン・シリカゾル分散液を調製した。さらに、この分散液
を100℃の乾燥器で1時間乾燥し酸化チタン・シリカゾル
複合粒子を得た。この酸化チタン・シリカゾル複合粒子
200mgを5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に入
れ、容器内の濃度が20ppmになるように飽和ホルムア
ルデヒドガスをマイクロシリンジで注入した。さらに、
酸化チタン・シリカゾル複合粒子表面の紫外線強度が2.
5mW/cm2になるように、20Wのブラックライトを使
用して紫外線照射を行った。1.5時間後の容器内のガス
濃度をFID検出器付きガスクロマトグラフで測定した
ところ、16ppmであり、光触媒分解率は20%で極めて
弱い光反応性が認められた。一方、酸化チタン・シリカ
ゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガラス製の密
閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになるように飽
和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注入し
た。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付き
ガスクロマトグラフで測定したところ、20ppmであ
り、光触媒分解率は0%で光反応性は認められなかっ
た。
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソーダ(東亜合成 アロンT
−40)2重量部を水に混合し、ラボミキサ−で1時間高
速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次に、シリカゾ
ル(ST−40、日産化学製)700重量部をこの分散液
に添加し、1時間高速撹拌し固形分量20W%の酸化チタ
ン・シリカゾル分散液を調製した。さらに、この分散液
を100℃の乾燥器で1時間乾燥し酸化チタン・シリカゾル
複合粒子を得た。この酸化チタン・シリカゾル複合粒子
200mgを5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に入
れ、容器内の濃度が20ppmになるように飽和ホルムア
ルデヒドガスをマイクロシリンジで注入した。さらに、
酸化チタン・シリカゾル複合粒子表面の紫外線強度が2.
5mW/cm2になるように、20Wのブラックライトを使
用して紫外線照射を行った。1.5時間後の容器内のガス
濃度をFID検出器付きガスクロマトグラフで測定した
ところ、16ppmであり、光触媒分解率は20%で極めて
弱い光反応性が認められた。一方、酸化チタン・シリカ
ゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガラス製の密
閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになるように飽
和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注入し
た。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付き
ガスクロマトグラフで測定したところ、20ppmであ
り、光触媒分解率は0%で光反応性は認められなかっ
た。
【0045】[比較例2] <酸化チタン複合粒子担持シートの作製>比較例1で作
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行ったが、平均粒径は0.7ミクロンで
かなり小さな粒径を有する20W%酸化チタン・シリカゾ
ル複合粒子分散液を得た。この分散液500重量部と、水4
000重量部中に木材パルプ繊維(NBKP)9重量部とを
混合した分散液とを混合し、さらに1重量%アニオン変
性ポリアクリルアミドを加えて、円網型抄紙機にて坪量
100g/m2の酸化チタン・シリカゾル複合粒子を内添す
るシートを抄造し、120℃で乾燥し酸化チタン複合粒子
担持シートを得た。酸化チタンの歩留りを測定したとこ
ろ40.6%であった。これは酸化チタン複合粒子の平均粒
径が0.7ミクロンでかなり小さな粒子であるためと考え
られる。
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行ったが、平均粒径は0.7ミクロンで
かなり小さな粒径を有する20W%酸化チタン・シリカゾ
ル複合粒子分散液を得た。この分散液500重量部と、水4
000重量部中に木材パルプ繊維(NBKP)9重量部とを
混合した分散液とを混合し、さらに1重量%アニオン変
性ポリアクリルアミドを加えて、円網型抄紙機にて坪量
100g/m2の酸化チタン・シリカゾル複合粒子を内添す
るシートを抄造し、120℃で乾燥し酸化チタン複合粒子
担持シートを得た。酸化チタンの歩留りを測定したとこ
ろ40.6%であった。これは酸化チタン複合粒子の平均粒
径が0.7ミクロンでかなり小さな粒子であるためと考え
られる。
【0046】<光触媒効果の確認試験>この酸化チタン
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、2
0Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。
1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガス
クロマトグラフで測定したところ、16ppmであり、光
触媒分解率は20%で極めて弱い光反応性が認められた。
さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担持シートサ
ンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に
入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるように飽和ホ
ルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注入した。さ
らに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強度が2.5m
W/cm2になるように、20Wのブラックライトを使用
して1.5時間紫外線照射を行った。このテストを50回
繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ10%であ
り、繰り返しにより光触媒分解率の低下が認められた。
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、2
0Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。
1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガス
クロマトグラフで測定したところ、16ppmであり、光
触媒分解率は20%で極めて弱い光反応性が認められた。
さらに、上記のテスト終了後の酸化チタン担持シートサ
ンプルを再び5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に
入れ直し、容器内の濃度が20ppmになるように飽和ホ
ルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注入した。さ
らに、酸化チタン担持シート表面の紫外線強度が2.5m
W/cm2になるように、20Wのブラックライトを使用
して1.5時間紫外線照射を行った。このテストを50回
繰り返し、平均光触媒分解率を求めたところ10%であ
り、繰り返しにより光触媒分解率の低下が認められた。
【0047】<シート強度の測定試験>酸化チタン複合
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは2.6kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ2.3kgf/cm2であり破裂強さの低下が少
し認められた。
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは2.6kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ2.3kgf/cm2であり破裂強さの低下が少
し認められた。
【0048】[比較例3] <酸化チタン複合粒子の製造>酸化チタン微粉末(商品
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
ーで1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、シリカゾル(商品名:ST−40、日産化学製)5
重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹拌し固形分
量20W%の酸化チタン・シリカゾル分散液を調製した。
さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時間乾燥し酸化
チタン・シリカゾル複合粒子を得た。この酸化チタン・
シリカゾル複合粒子200mgを5リットルの石英ガラス製
の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになるよう
に飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注入
した。さらに、酸化チタン・シリカゾル複合粒子表面の
紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラ
ックライトを使用して紫外線照射を行った。1.5時間後
の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマトグ
ラフで測定したところ、10ppmであり、光触媒分解率
は50%で弱い光反応性が認められた。一方、酸化チタン
・シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガラ
ス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになる
ように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで
注入した。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出
器付きガスクロマトグラフで測定したところ、19ppm
であり、光触媒分解率は5%で光反応性はほとんど認め
られなかった。
名:ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)1
00重量部とポリカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−
40、東亜合成製)2重量部を水に混合し、ラボミキサ
ーで1時間高速撹拌し酸化チタン微粉末を分散した。次
に、シリカゾル(商品名:ST−40、日産化学製)5
重量部をこの分散液に添加し、1時間高速撹拌し固形分
量20W%の酸化チタン・シリカゾル分散液を調製した。
さらに、この分散液を100℃の乾燥器で1時間乾燥し酸化
チタン・シリカゾル複合粒子を得た。この酸化チタン・
シリカゾル複合粒子200mgを5リットルの石英ガラス製
の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになるよう
に飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで注入
した。さらに、酸化チタン・シリカゾル複合粒子表面の
紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラ
ックライトを使用して紫外線照射を行った。1.5時間後
の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマトグ
ラフで測定したところ、10ppmであり、光触媒分解率
は50%で弱い光反応性が認められた。一方、酸化チタン
・シリカゾル複合粒子200mgを5リットル容の石英ガラ
ス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppmになる
ように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで
注入した。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出
器付きガスクロマトグラフで測定したところ、19ppm
であり、光触媒分解率は5%で光反応性はほとんど認め
られなかった。
【0049】[比較例4] <酸化チタン複合粒子担持シートの作製>比較例3で作
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行ったが、平均粒径は0.5ミクロンで
かなり小さな粒径を有する20W%酸化チタン・シリカゾ
ル複合粒子分散液を得た。この分散液500重量部と、水4
000重量部中に木材パルプ繊維(NBKP)9重量部とを
混合した分散液とを混合し、さらに1重量%アニオン変
性ポリアクリルアミドを加えて、円網型抄紙機にて坪量
100g/m2の酸化チタン・シリカゾル複合粒子を内添す
るシートを抄造し、120℃で乾燥し酸化チタン複合粒子
担持シートを得た。酸化チタンの歩留りを測定したとこ
ろ30.2%であった。これは酸化チタン複合粒子の平均粒
径が0.5ミクロンでかなり小さな粒子であるためと考え
られる。
製した酸化チタン・シリカゾル複合粒子100重量部とポ
リカルボン酸ソーダ(商品名:アロンT−40、東亜合
成製)2重量部を水に混合し、横型湿式粉砕機を使用し
て2時間湿式粉砕を行ったが、平均粒径は0.5ミクロンで
かなり小さな粒径を有する20W%酸化チタン・シリカゾ
ル複合粒子分散液を得た。この分散液500重量部と、水4
000重量部中に木材パルプ繊維(NBKP)9重量部とを
混合した分散液とを混合し、さらに1重量%アニオン変
性ポリアクリルアミドを加えて、円網型抄紙機にて坪量
100g/m2の酸化チタン・シリカゾル複合粒子を内添す
るシートを抄造し、120℃で乾燥し酸化チタン複合粒子
担持シートを得た。酸化チタンの歩留りを測定したとこ
ろ30.2%であった。これは酸化チタン複合粒子の平均粒
径が0.5ミクロンでかなり小さな粒子であるためと考え
られる。
【0050】<光触媒効果の確認試験>この酸化チタン
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、10ppmであり、光触
媒分解率は50%で弱い光反応性が認められた。さらに、
上記のテスト終了後の酸化チタン担持シートサンプルを
再び5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ直
し、容器内の濃度が20ppmになるように飽和ホルムア
ルデヒドガスをマイクロシリンジで注入した。さらに、
酸化チタン担持シート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して1.5
時間紫外線照射を行った。このテストを50回繰り返し、
平均光触媒分解率を求めたところ30%であり、繰り返し
により光触媒分解率の低下が認められた。
複合粒子担持シートを10×10cm角に裁断し、5リット
ル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が
20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイ
クロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シー
ト表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20
Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行った。1.
5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスク
ロマトグラフで測定したところ、10ppmであり、光触
媒分解率は50%で弱い光反応性が認められた。さらに、
上記のテスト終了後の酸化チタン担持シートサンプルを
再び5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ直
し、容器内の濃度が20ppmになるように飽和ホルムア
ルデヒドガスをマイクロシリンジで注入した。さらに、
酸化チタン担持シート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して1.5
時間紫外線照射を行った。このテストを50回繰り返し、
平均光触媒分解率を求めたところ30%であり、繰り返し
により光触媒分解率の低下が認められた。
【0051】<シート強度の測定試験>酸化チタン複合
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは2.5kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ0.8kgf/cm2であり破裂強さの著しい低
下が認められた。
粒子担持シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測
定した。その結果、破裂強さは2.5kgf/cm2であっ
た。次に、A−4サイズに裁断された酸化チタン複合粒
子担持シートをシート表面の紫外線強度が2.5mW/c
m2になるように、20Wのブラックライトを使用して20
日間紫外線照射を行った。このシートの破裂強さを測定
したところ0.8kgf/cm2であり破裂強さの著しい低
下が認められた。
【0052】[比較例5]酸化チタン微粉末(商品名:
ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)200m
gを5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容
器内の濃度が20ppmになるように飽和ホルムアルデヒ
ドガスをマイクロシリンジで注入した。さらに、酸化チ
タン粒子表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるよう
に、20Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行っ
た。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付き
ガスクロマトグラフで測定したところ、4ppmであ
り、光触媒分解率は80%で強い光反応性が認められた。
一方、酸化チタン微粉末200mgを5リットル容の石英ガ
ラス製の密閉容器にれ、容器内の濃度が20ppmになる
ように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで
注入した。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出
器付きガスクロマトグラフで測定したところ、16ppm
であり、光触媒分解率は20%で光反応性は少し認められ
た。
ST−150、X線粒径2nm、KEMIRA製)200m
gを5リットル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ、容
器内の濃度が20ppmになるように飽和ホルムアルデヒ
ドガスをマイクロシリンジで注入した。さらに、酸化チ
タン粒子表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるよう
に、20Wのブラックライトを使用して紫外線照射を行っ
た。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出器付き
ガスクロマトグラフで測定したところ、4ppmであ
り、光触媒分解率は80%で強い光反応性が認められた。
一方、酸化チタン微粉末200mgを5リットル容の石英ガ
ラス製の密閉容器にれ、容器内の濃度が20ppmになる
ように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリンジで
注入した。1.5時間後の容器内のガス濃度をFID検出
器付きガスクロマトグラフで測定したところ、16ppm
であり、光触媒分解率は20%で光反応性は少し認められ
た。
【0053】[比較例6] <酸化チタン担持シートの作製>比較例5で使用した酸
化チタン微粉末100重量部とポリカルボン酸ソーダ(商
品名:アロンT−40、東亜合成製)2重量部を水に混
合し、横型湿式粉砕機を使用して2時間湿式粉砕を行っ
たが、平均粒径は0.5ミクロンでかなり小さな粒径を有
する20W%酸化チタン分散液を得た。この分散液500重
量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維(NBKP)
9重量部とを混合した分散液とを混合し、さらに1重量%
アニオン変性ポリアクリルアミドを加えて、円網型抄紙
機にて坪量100g/m2の酸化チタン粒子を内添するシー
トを抄造し、120℃で乾燥し酸化チタン担持シートを得
た。酸化チタンの歩留りを測定したところ20.2%であっ
た。これは酸化チタン粒子の平均粒径が0.5ミクロンで
かなり小さな粒子であるためと考えられる。
化チタン微粉末100重量部とポリカルボン酸ソーダ(商
品名:アロンT−40、東亜合成製)2重量部を水に混
合し、横型湿式粉砕機を使用して2時間湿式粉砕を行っ
たが、平均粒径は0.5ミクロンでかなり小さな粒径を有
する20W%酸化チタン分散液を得た。この分散液500重
量部と、水4000重量部中に木材パルプ繊維(NBKP)
9重量部とを混合した分散液とを混合し、さらに1重量%
アニオン変性ポリアクリルアミドを加えて、円網型抄紙
機にて坪量100g/m2の酸化チタン粒子を内添するシー
トを抄造し、120℃で乾燥し酸化チタン担持シートを得
た。酸化チタンの歩留りを測定したところ20.2%であっ
た。これは酸化チタン粒子の平均粒径が0.5ミクロンで
かなり小さな粒子であるためと考えられる。
【0054】<光触媒効果の確認試験>この酸化チタン
担持シートを10×10cm角に裁断し、5リットル容の石
英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppm
になるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリ
ンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シート表面の
紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラ
ックライトを使用して紫外線照射を行った。1.5時間後
の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマトグ
ラフで測定したところ、10ppmであり、光触媒分解率
は50%で弱い光反応性が認められた。さらに、上記のテ
スト終了後の酸化チタン担持シートサンプルを再び5リ
ットル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ直し、容器内
の濃度が20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガ
スをマイクロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン
担持シート表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるよ
うに、20Wのブラックライトを使用して1.5時間紫外線
照射を行った。このテストを50回繰り返し、平均光触媒
分解率を求めたところ30%であり、繰り返しにより光触
媒分解率の低下が認められた。
担持シートを10×10cm角に裁断し、5リットル容の石
英ガラス製の密閉容器に入れ、容器内の濃度が20ppm
になるように飽和ホルムアルデヒドガスをマイクロシリ
ンジで注入した。さらに、酸化チタン担持シート表面の
紫外線強度が2.5mW/cm2になるように、20Wのブラ
ックライトを使用して紫外線照射を行った。1.5時間後
の容器内のガス濃度をFID検出器付きガスクロマトグ
ラフで測定したところ、10ppmであり、光触媒分解率
は50%で弱い光反応性が認められた。さらに、上記のテ
スト終了後の酸化チタン担持シートサンプルを再び5リ
ットル容の石英ガラス製の密閉容器に入れ直し、容器内
の濃度が20ppmになるように飽和ホルムアルデヒドガ
スをマイクロシリンジで注入した。さらに、酸化チタン
担持シート表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるよ
うに、20Wのブラックライトを使用して1.5時間紫外線
照射を行った。このテストを50回繰り返し、平均光触媒
分解率を求めたところ30%であり、繰り返しにより光触
媒分解率の低下が認められた。
【0055】<シート強度の測定試験>酸化チタン担持
シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測定した。
その結果、破裂強さは2.4kgf/cm2であった。次
に、A−4サイズに裁断された酸化チタン粒子担持シー
トをシート表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるよ
うに、20Wのブラックライトを使用して20日間紫外線照
射を行った。このシートの破裂強さを測定したところ0.
5kgf/cm2であり破裂強さの著しい低下が認められ
た。
シートをA−4サイズに裁断し、破裂強さを測定した。
その結果、破裂強さは2.4kgf/cm2であった。次
に、A−4サイズに裁断された酸化チタン粒子担持シー
トをシート表面の紫外線強度が2.5mW/cm2になるよ
うに、20Wのブラックライトを使用して20日間紫外線照
射を行った。このシートの破裂強さを測定したところ0.
5kgf/cm2であり破裂強さの著しい低下が認められ
た。
【0056】
【発明の効果】本発明の効果を以下に示す。 (1)酸化チタン複合粒子製造の乾燥工程で、酸化チタ
ン微粒子とミリミクロンオーダーの粒子径を有する超微
粒子からなるシリカまたはアルミナとが結合し、酸化チ
タン・シリカ複合粒子または酸化チタン・アルミナ複合
粒子が形成しており、これが紙あるいは不織布などの有
機性支持体に内添されているため、複合粒子中のシリカ
またはアルミナ結晶中には気体分子の通過できる無数の
細孔があり、有害物質の気体分子は容易に酸化チタン微
粒子表面に到達できるため光分解反応性に優れている。 (2)酸化チタン複合粒子を形成する酸化チタンと支持
体との直接的な接触が少ないため、高い光触媒活性を維
持しながら、同時に酸化チタンへの紫外線照射に起因す
る支持体の劣化が殆どない。 (3)酸化チタン複合粒子を乾式または湿式粉砕機で平
均粒子径3〜15ミクロンの大きさに粉砕し、紙あるいは
不織布などの有機性支持体に内添させているため、酸化
チタン複合粒子の歩留まりが極めて高いので光触媒活性
に優れている。 (4)酸化チタン複合粒子担持シートの光触媒機能が高
いと同時に、支持体の分解・劣化がないので、支持体と
して紙、不織布などの面状物に使用できる上、コルゲー
ト、ハニカム等の構造体にも応用できる。
ン微粒子とミリミクロンオーダーの粒子径を有する超微
粒子からなるシリカまたはアルミナとが結合し、酸化チ
タン・シリカ複合粒子または酸化チタン・アルミナ複合
粒子が形成しており、これが紙あるいは不織布などの有
機性支持体に内添されているため、複合粒子中のシリカ
またはアルミナ結晶中には気体分子の通過できる無数の
細孔があり、有害物質の気体分子は容易に酸化チタン微
粒子表面に到達できるため光分解反応性に優れている。 (2)酸化チタン複合粒子を形成する酸化チタンと支持
体との直接的な接触が少ないため、高い光触媒活性を維
持しながら、同時に酸化チタンへの紫外線照射に起因す
る支持体の劣化が殆どない。 (3)酸化チタン複合粒子を乾式または湿式粉砕機で平
均粒子径3〜15ミクロンの大きさに粉砕し、紙あるいは
不織布などの有機性支持体に内添させているため、酸化
チタン複合粒子の歩留まりが極めて高いので光触媒活性
に優れている。 (4)酸化チタン複合粒子担持シートの光触媒機能が高
いと同時に、支持体の分解・劣化がないので、支持体と
して紙、不織布などの面状物に使用できる上、コルゲー
ト、ハニカム等の構造体にも応用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // D06M 11/46 D06M 11/12 Fターム(参考) 4J037 AA22 CA12 CA24 EE08 EE28 EE29 EE35 EE43 FF22 FF28 4L031 AA02 AB01 BA09 BA33 CA08 CB09 DA00 DA11 4L047 AA29 AB02 BA21 CB10 CC16 4L055 AG17 AG18 AG19 AG98 AH01 EA16 EA32 FA11 FA20 GA44
Claims (5)
- 【請求項1】 酸化チタン微粉末と、該酸化チタン微粉
末に対して5:1〜1:5の混合比率のシリカゾルまたはア
ルミナゾルを含む水系分散液を乾燥することによって製
造された酸化チタン複合粒子を有機性支持体に内添して
なる酸化チタン複合粒子担持シート。 - 【請求項2】 前記酸化チタン微粉末と、該酸化チタン
微粉末に対して5:1〜1:5の混合比率のシリカゾルまた
はアルミナゾルを含む水系分散液を乾燥することによっ
て製造された酸化チタン複合粒子を、乾式粉砕機または
湿式粉砕機にて平均粒子径3〜15ミクロンに粉砕した酸
化チタン複合粒子を有機性支持体に内添してなる請求項
1記載の酸化チタン複合粒子担持シート。 - 【請求項3】 前記有機性支持体が植物繊維を主体とす
る紙であることを特徴とする請求項1あるいは2記載の
酸化チタン複合粒子担持シート。 - 【請求項4】 前記有機性支持体が難燃紙であることを
特徴とする請求項1、2あるいは3記載の酸化チタン複
合粒子担持シート。 - 【請求項5】 酸化チタン微粉末、と該酸化チタン微粉
末に対して5:1〜1:5の混合比率でシリカゾルまたはア
ルミナゾルを混合した水系分散液を乾燥してなる酸化チ
タン複合粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28304098A JP2000110098A (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 酸化チタン複合粒子担持シートおよび酸化チタン複合粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28304098A JP2000110098A (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 酸化チタン複合粒子担持シートおよび酸化チタン複合粒子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000110098A true JP2000110098A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17660444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28304098A Pending JP2000110098A (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 酸化チタン複合粒子担持シートおよび酸化チタン複合粒子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000110098A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000030331A (ko) * | 2000-02-22 | 2000-06-05 | 김현채 | 항균 및 원적외선 방사 기능성 벽지 제조방법 |
KR100627437B1 (ko) * | 2000-06-16 | 2006-09-22 | 아인 코산 가부시키가이샤 | 적층 광촉매 펄프지 및 그 제조방법, 그 제조방법에이용되는 분리분해장치, 상기 적층 광촉매 펄프지로이루어진 종이끈 및 그 제조방법, 및 상기 종이끈으로이루어진 성형체 |
JP2016501289A (ja) * | 2012-11-13 | 2016-01-18 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | シリカ含有自己分散型顔料を製造する方法 |
JP2016505654A (ja) * | 2012-11-13 | 2016-02-25 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | 自己分散顔料 |
CN105369594A (zh) * | 2015-11-23 | 2016-03-02 | 江苏腾盛纺织科技集团有限公司 | 光触媒纳米TiO2水溶胶固结于织物的方法及光触媒织物 |
JP2016506421A (ja) * | 2012-11-13 | 2016-03-03 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | 自己分散顔料の調製方法 |
JP2016507593A (ja) * | 2012-11-13 | 2016-03-10 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | シリカ含有自己分散型顔料 |
JP2016050291A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-11 | 株式会社トクヤマ | 光触媒コーティング用組成物 |
WO2020082288A1 (zh) * | 2018-10-25 | 2020-04-30 | 江苏腾盛纺织科技集团有限公司 | 光触媒纳米TiO 2水溶胶固结于织物的方法和光触媒织物 |
-
1998
- 1998-10-05 JP JP28304098A patent/JP2000110098A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000030331A (ko) * | 2000-02-22 | 2000-06-05 | 김현채 | 항균 및 원적외선 방사 기능성 벽지 제조방법 |
KR100627437B1 (ko) * | 2000-06-16 | 2006-09-22 | 아인 코산 가부시키가이샤 | 적층 광촉매 펄프지 및 그 제조방법, 그 제조방법에이용되는 분리분해장치, 상기 적층 광촉매 펄프지로이루어진 종이끈 및 그 제조방법, 및 상기 종이끈으로이루어진 성형체 |
JP2016501289A (ja) * | 2012-11-13 | 2016-01-18 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | シリカ含有自己分散型顔料を製造する方法 |
JP2016505654A (ja) * | 2012-11-13 | 2016-02-25 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | 自己分散顔料 |
JP2016506421A (ja) * | 2012-11-13 | 2016-03-03 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | 自己分散顔料の調製方法 |
JP2016507593A (ja) * | 2012-11-13 | 2016-03-10 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company | シリカ含有自己分散型顔料 |
US10316209B2 (en) | 2012-11-13 | 2019-06-11 | The Chemours Company Fc, Llc | Self-dispersing pigments |
JP2016050291A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-11 | 株式会社トクヤマ | 光触媒コーティング用組成物 |
CN105369594A (zh) * | 2015-11-23 | 2016-03-02 | 江苏腾盛纺织科技集团有限公司 | 光触媒纳米TiO2水溶胶固结于织物的方法及光触媒织物 |
CN105369594B (zh) * | 2015-11-23 | 2017-05-31 | 江苏腾盛纺织科技集团有限公司 | 光触媒纳米TiO2水溶胶固结于织物的方法及光触媒织物 |
WO2020082288A1 (zh) * | 2018-10-25 | 2020-04-30 | 江苏腾盛纺织科技集团有限公司 | 光触媒纳米TiO 2水溶胶固结于织物的方法和光触媒织物 |
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