JP2000109894A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
- Publication number
- JP2000109894A JP2000109894A JP10279640A JP27964098A JP2000109894A JP 2000109894 A JP2000109894 A JP 2000109894A JP 10279640 A JP10279640 A JP 10279640A JP 27964098 A JP27964098 A JP 27964098A JP 2000109894 A JP2000109894 A JP 2000109894A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- potassium
- ammonium
- sodium
- citrate
- chloride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 脂肪酸塩を主たる成分とする洗浄剤組成物で
あって、その中に特には塩粒を簡便かつ効率的であって
しかも安定した状態に分散させることのできる技術を確
立し、特には、入浴時にマッサージ効果と洗浄効果の両
方を発現できる洗浄剤組成物を提供すること。 【解決手段】 脂肪酸塩を主たる成分とする洗浄剤組成
物であって、塩析にて析出させた前記脂肪酸塩を付着し
た水溶性化合物の粒子と、塩化アルミニウム、塩化マグ
ネシウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸マグネシウム、硝酸アルミニウム、硝酸
カルシウム、硝酸マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸
マグネシウム、乳酸カルシウム、尿素、アミノ酸の無機
及び有機酸塩、アミノ酸の無機及びアルカリ塩からなる
群より選ばれたいずれか単独又はいずれかを含む混合物
の粒子と、の両方が略均一に分散されている。
あって、その中に特には塩粒を簡便かつ効率的であって
しかも安定した状態に分散させることのできる技術を確
立し、特には、入浴時にマッサージ効果と洗浄効果の両
方を発現できる洗浄剤組成物を提供すること。 【解決手段】 脂肪酸塩を主たる成分とする洗浄剤組成
物であって、塩析にて析出させた前記脂肪酸塩を付着し
た水溶性化合物の粒子と、塩化アルミニウム、塩化マグ
ネシウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸マグネシウム、硝酸アルミニウム、硝酸
カルシウム、硝酸マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸
マグネシウム、乳酸カルシウム、尿素、アミノ酸の無機
及び有機酸塩、アミノ酸の無機及びアルカリ塩からなる
群より選ばれたいずれか単独又はいずれかを含む混合物
の粒子と、の両方が略均一に分散されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関す
るものであり、より詳しくは、その全面に脂肪酸塩を付
着させた水溶性化合物の粒子が均一に分散しているとこ
ろに構成特徴を有する洗浄剤組成物に関するものであ
る。
るものであり、より詳しくは、その全面に脂肪酸塩を付
着させた水溶性化合物の粒子が均一に分散しているとこ
ろに構成特徴を有する洗浄剤組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、表面の全面に脂肪酸塩を付着させ
た水溶性化合物若しくはその組成物の粒子を略均一であ
って且つ安定に分散させてなる洗浄剤組成物は知られて
いない。
た水溶性化合物若しくはその組成物の粒子を略均一であ
って且つ安定に分散させてなる洗浄剤組成物は知られて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決すべき課
題は、脂肪酸塩を主たる成分とする洗浄剤組成物の中
に、水溶性化合物を粒子のまま安定に分散させる技術を
確立することであり、その目的とするところは、特に
は、入浴時に、マッサージ効果と洗浄効果の両方を発現
できる洗浄剤組成物を提供せんとするものである。
題は、脂肪酸塩を主たる成分とする洗浄剤組成物の中
に、水溶性化合物を粒子のまま安定に分散させる技術を
確立することであり、その目的とするところは、特に
は、入浴時に、マッサージ効果と洗浄効果の両方を発現
できる洗浄剤組成物を提供せんとするものである。
【0004】本発明者らは、脂肪酸塩を溶解した溶液の
中に撹拌しながら水溶性化合物の粒を溶解していくと、
溶解した水溶性化合物による塩析作用による塩析効果に
よって析出してくる脂肪酸塩を当該水溶性化合物粒の表
面の全面に付着させることができ、かかる表面に付着し
た脂肪酸塩は塩析によって析出したものであるから、水
溶性化合物の粒子が溶媒である水の中に溶け込んでいく
ことに対して抵抗すると考え、そして、試行錯誤を重ね
た結果、本発明を完成することができたものである。
中に撹拌しながら水溶性化合物の粒を溶解していくと、
溶解した水溶性化合物による塩析作用による塩析効果に
よって析出してくる脂肪酸塩を当該水溶性化合物粒の表
面の全面に付着させることができ、かかる表面に付着し
た脂肪酸塩は塩析によって析出したものであるから、水
溶性化合物の粒子が溶媒である水の中に溶け込んでいく
ことに対して抵抗すると考え、そして、試行錯誤を重ね
た結果、本発明を完成することができたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述したかかる課題を解
決するために本発明が採用した手段の要旨とするところ
は、叙上の特許請求の範囲に記載の通りである。
決するために本発明が採用した手段の要旨とするところ
は、叙上の特許請求の範囲に記載の通りである。
【0006】このような構成を採用した請求項1乃至請
求項2の発明によれば、水溶性化合物粒子の表面の全面
に、塩析により析出した脂肪酸塩を付着させてあるか
ら、当該水溶性化合物が飽和状態になっておらずに溶解
できる雰囲気であっても、水溶性化合物粒子が溶媒の中
に溶け込んでいくことを阻止できる。すなわち、脂肪酸
塩を主たる成分とする洗浄剤組成物であっても、この中
に水溶性化合物粒子を略均一であってかつ安定に分散さ
せた洗浄剤組成物となる。
求項2の発明によれば、水溶性化合物粒子の表面の全面
に、塩析により析出した脂肪酸塩を付着させてあるか
ら、当該水溶性化合物が飽和状態になっておらずに溶解
できる雰囲気であっても、水溶性化合物粒子が溶媒の中
に溶け込んでいくことを阻止できる。すなわち、脂肪酸
塩を主たる成分とする洗浄剤組成物であっても、この中
に水溶性化合物粒子を略均一であってかつ安定に分散さ
せた洗浄剤組成物となる。
【0007】また、例えば入浴時にこの洗浄剤組成物を
使用すると、水の中に脂肪酸塩が先ず溶解して脂肪酸塩
溶液となり、この水の中に粒状の水溶性化合物が溶解す
ることに対して抵抗性を示すから、水溶性化合物を粒状
のまま長時間維持でき、粒子によるマッサージ効果が得
られる。
使用すると、水の中に脂肪酸塩が先ず溶解して脂肪酸塩
溶液となり、この水の中に粒状の水溶性化合物が溶解す
ることに対して抵抗性を示すから、水溶性化合物を粒状
のまま長時間維持でき、粒子によるマッサージ効果が得
られる。
【0008】特に、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウ
ムが配合されていると防錆作用が得られて配管材やバス
タブ等の防錆ができ、塩化カルシウムが配合されている
と最終製品の凍結防止ができ、塩化マグネシウム、硝酸
カルシウム、又は酢酸カルシウムが配合されていると最
終製品の安定化が図れ、塩化アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、又は硝酸アルミニウムが配合されていると肌に
対する収れん作用が得られ、酢酸マグネシウムが配合さ
れていると脱臭作用が得られ、そして、尿素、グルタミ
ン酸ナトリウム等に代表されるアミノ酸の無機及び有機
アルカリ塩や、アミノ酸の無機及び有機酸塩、或いは乳
酸カルシウムが配合されていると、肌触り感や肌の保湿
性等、使用勝手の向上が図れ、尿素が配合されていると
保湿性の向上が図れるから、極めて好適である。
ムが配合されていると防錆作用が得られて配管材やバス
タブ等の防錆ができ、塩化カルシウムが配合されている
と最終製品の凍結防止ができ、塩化マグネシウム、硝酸
カルシウム、又は酢酸カルシウムが配合されていると最
終製品の安定化が図れ、塩化アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、又は硝酸アルミニウムが配合されていると肌に
対する収れん作用が得られ、酢酸マグネシウムが配合さ
れていると脱臭作用が得られ、そして、尿素、グルタミ
ン酸ナトリウム等に代表されるアミノ酸の無機及び有機
アルカリ塩や、アミノ酸の無機及び有機酸塩、或いは乳
酸カルシウムが配合されていると、肌触り感や肌の保湿
性等、使用勝手の向上が図れ、尿素が配合されていると
保湿性の向上が図れるから、極めて好適である。
【0009】ところで、本明細書において、「水溶性化
合物」とは文字どおり水溶性化合物の単体と、複数の水
溶性化合物からなる複合体を含む広い概念を意味する用
語として使用するものであり、前記水溶性化合物は、無
機酸のアルカリ金属塩若しくはアンモニウム塩、有機酸
のアルカリ金属塩若しくはアンモニウム塩、糖質、及び
多価アルコールである。
合物」とは文字どおり水溶性化合物の単体と、複数の水
溶性化合物からなる複合体を含む広い概念を意味する用
語として使用するものであり、前記水溶性化合物は、無
機酸のアルカリ金属塩若しくはアンモニウム塩、有機酸
のアルカリ金属塩若しくはアンモニウム塩、糖質、及び
多価アルコールである。
【0010】無機酸のアルカリ金属塩若しくはアンモニ
ウム塩をより具体的に例示すれば、食塩、塩化カリウ
ム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、硫酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ
ウム、重炭酸アンモニウム等である。
ウム塩をより具体的に例示すれば、食塩、塩化カリウ
ム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、硫酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ
ウム、重炭酸アンモニウム等である。
【0011】なお、本明細書において、「食塩」とは、
例えば岩塩とか、海水より精製された天然の食塩等をも
含む広い概念を意味する用語として使用するものであ
り、塩化ナトリウムの単体は無論、例えばにがりを含有
する塩化ナトリウム等を含む。
例えば岩塩とか、海水より精製された天然の食塩等をも
含む広い概念を意味する用語として使用するものであ
り、塩化ナトリウムの単体は無論、例えばにがりを含有
する塩化ナトリウム等を含む。
【0012】有機酸のアルカリ金属塩若しくはアンモニ
ウム塩をより具体的に例示すれば、酢酸ナトリウム、酢
酸カリウム、酢酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、酒
石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸アンモニウ
ム、クエン酸ナトリウム、クエン酸一水素ナトリウム、
クエン酸二水素ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン
酸一水素カリウム、クエン酸二水素カリウム、クエン酸
アンモニウム、クエン酸一水素アンモニウム、クエン酸
二水素アンモニウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、
乳酸アンモニウム等である。
ウム塩をより具体的に例示すれば、酢酸ナトリウム、酢
酸カリウム、酢酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、酒
石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸アンモニウ
ム、クエン酸ナトリウム、クエン酸一水素ナトリウム、
クエン酸二水素ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン
酸一水素カリウム、クエン酸二水素カリウム、クエン酸
アンモニウム、クエン酸一水素アンモニウム、クエン酸
二水素アンモニウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、
乳酸アンモニウム等である。
【0013】糖質をより具体的に例示すれば、リボー
ス、ブドウ糖、果糖、ショ糖、麦芽糖、乳糖等であり、
多価アルコールをより具体的に例示すれば、ソルビトー
ル、ソルビタン等である。
ス、ブドウ糖、果糖、ショ糖、麦芽糖、乳糖等であり、
多価アルコールをより具体的に例示すれば、ソルビトー
ル、ソルビタン等である。
【0014】また、本明細書において、「脂肪酸塩」
は、構成炭素数又はその塩の種類に関係なくいずれも使
用できるが、そのうち特に好ましいものは炭素数が8〜
20の高級脂肪酸のカリウム塩である。かかる高級脂肪
酸のカリウム塩としては、カプリル酸カリウム、カプリ
ン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリ
ウム、パルミチン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、
アラキジン酸カリウムに代表される飽和直鎖脂肪酸のカ
リウム塩、ミリストオレイン酸カリウム、パルミトオレ
イン酸カリウム、オレイン酸カリウム、エライジン酸カ
リウム、エイコセン酸カリウム、リノール酸カリウム、
リノレン酸カリウム、エイコサジエン酸カリウム、エイ
コサトリエン酸カリウム、アラキドン酸カリウム等に代
表される不飽和直鎖脂肪酸のカリウム塩、ヒドロキシド
デカン酸カリウム、ヒドロキシテトラデカン酸カリウ
ム、ヒドロキシヘキサデカン酸カリウム、ヒドロキシエ
イコ酸カリウム等に代表される飽和ヒドロキシ脂肪酸の
カリウム塩、リシンオレイン酸カリウム等に代表される
不飽和ヒドロキシ脂肪酸のカリウム塩、イソラウリン酸
カリウム、イソミリスチン酸カリウム、イソパルミチン
酸カリウム、イソステアリン酸カリウム、イソアラキジ
ン酸カリウム等に代表されるイソ酸のカリウム塩などが
ある。なお、9−メチルウンデカン酸カリウム、11−
メチルトリデカン酸カリウム、11−メチルペンタデカ
ン酸カリウム、15−メチルヘプタデカン酸カリウム等
に代表されるアンテイソ酸のカリウム塩も使用すること
ができるが、ここではイソ酸のカリウム塩に分類するも
のとする。
は、構成炭素数又はその塩の種類に関係なくいずれも使
用できるが、そのうち特に好ましいものは炭素数が8〜
20の高級脂肪酸のカリウム塩である。かかる高級脂肪
酸のカリウム塩としては、カプリル酸カリウム、カプリ
ン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリ
ウム、パルミチン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、
アラキジン酸カリウムに代表される飽和直鎖脂肪酸のカ
リウム塩、ミリストオレイン酸カリウム、パルミトオレ
イン酸カリウム、オレイン酸カリウム、エライジン酸カ
リウム、エイコセン酸カリウム、リノール酸カリウム、
リノレン酸カリウム、エイコサジエン酸カリウム、エイ
コサトリエン酸カリウム、アラキドン酸カリウム等に代
表される不飽和直鎖脂肪酸のカリウム塩、ヒドロキシド
デカン酸カリウム、ヒドロキシテトラデカン酸カリウ
ム、ヒドロキシヘキサデカン酸カリウム、ヒドロキシエ
イコ酸カリウム等に代表される飽和ヒドロキシ脂肪酸の
カリウム塩、リシンオレイン酸カリウム等に代表される
不飽和ヒドロキシ脂肪酸のカリウム塩、イソラウリン酸
カリウム、イソミリスチン酸カリウム、イソパルミチン
酸カリウム、イソステアリン酸カリウム、イソアラキジ
ン酸カリウム等に代表されるイソ酸のカリウム塩などが
ある。なお、9−メチルウンデカン酸カリウム、11−
メチルトリデカン酸カリウム、11−メチルペンタデカ
ン酸カリウム、15−メチルヘプタデカン酸カリウム等
に代表されるアンテイソ酸のカリウム塩も使用すること
ができるが、ここではイソ酸のカリウム塩に分類するも
のとする。
【0015】また、これら高級脂肪酸のカリウム塩に代
えて、当該高級脂肪酸のナトリウム塩などのアルカリ金
属塩若しくはアンモニウム塩、或いは、トリエタノ−ル
アミン塩等に代表される有機塩等を使用しても構わな
い。
えて、当該高級脂肪酸のナトリウム塩などのアルカリ金
属塩若しくはアンモニウム塩、或いは、トリエタノ−ル
アミン塩等に代表される有機塩等を使用しても構わな
い。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を具体的な実
施例に基いてさらに詳細に説明するが、これは代表的な
ものを示したものであり、その要旨を越えない限り、以
下の実施例により本発明が限定されるものではない。
施例に基いてさらに詳細に説明するが、これは代表的な
ものを示したものであり、その要旨を越えない限り、以
下の実施例により本発明が限定されるものではない。
【0017】<処方1> ラウリン酸 4.6重量% 50重量%水酸化カリウム 1.6重量% 硫酸ナトリウム 63.0重量% 硫酸マグネシウム 7.0重量% 精製水 23.8重量% 精製水の中にラウリン酸の所定量を溶解し、50重量%
水酸化カリウムで中和してラウリン酸のカリウム塩とな
し、撹拌しながら硫酸ナトリウムの粒子をゆっくり加え
る。すると、ラウリン酸のカリウム塩が硫酸ナトリウム
による塩析効果によって不溶化して析出し、未溶解の硫
酸ナトリウム粒子の表面の全面に物理的に付着する。こ
のように、硫酸ナトリウム粒子の全面が、ラウリン酸の
カリウム塩で被われると、溶媒である精製水が硫酸ナト
リウムにて飽和されていなくても、付着したラウリン酸
カリウム塩が硫酸ナトリウム自体の溶解に対して抵抗性
を示すから、硫酸ナトリウムを粒子のまま精製水の中に
分散させることができる。すなわち、硫酸ナトリウムの
粒子を均一でありかつ安定に分散させた組成物となる。
水酸化カリウムで中和してラウリン酸のカリウム塩とな
し、撹拌しながら硫酸ナトリウムの粒子をゆっくり加え
る。すると、ラウリン酸のカリウム塩が硫酸ナトリウム
による塩析効果によって不溶化して析出し、未溶解の硫
酸ナトリウム粒子の表面の全面に物理的に付着する。こ
のように、硫酸ナトリウム粒子の全面が、ラウリン酸の
カリウム塩で被われると、溶媒である精製水が硫酸ナト
リウムにて飽和されていなくても、付着したラウリン酸
カリウム塩が硫酸ナトリウム自体の溶解に対して抵抗性
を示すから、硫酸ナトリウムを粒子のまま精製水の中に
分散させることができる。すなわち、硫酸ナトリウムの
粒子を均一でありかつ安定に分散させた組成物となる。
【0018】ついで、得られた組成物の中に、硫酸マグ
ネシウムの所定量を粒子のまま加えて撹拌混和すると最
終製品となる洗浄剤組成物が得られる。
ネシウムの所定量を粒子のまま加えて撹拌混和すると最
終製品となる洗浄剤組成物が得られる。
【0019】このようにして得られた洗浄剤組成物にあ
っては、塩析作用により析出した当該脂肪酸塩をその全
面を覆うように付着させた水溶性化合物の粒子が含まれ
ているため、脂肪酸塩を主たる成分とする洗浄剤組成物
であっても、その中に当該水溶性化合物を粒子のまま均
一でありかつ安定に分散させることができるのである。
っては、塩析作用により析出した当該脂肪酸塩をその全
面を覆うように付着させた水溶性化合物の粒子が含まれ
ているため、脂肪酸塩を主たる成分とする洗浄剤組成物
であっても、その中に当該水溶性化合物を粒子のまま均
一でありかつ安定に分散させることができるのである。
【0020】そして、例えば入浴時にこの洗浄剤組成物
を使用すると、水の中に脂肪酸塩が先ず溶解して脂肪酸
塩の溶液となるものの、この水の中に粒状の水溶性化合
物が溶解することに対して抵抗性を示すから、水溶性化
合物を粒状のまま長時間維持でき、しかも使用時に当該
粒子によるマッサージ効果が得られる。
を使用すると、水の中に脂肪酸塩が先ず溶解して脂肪酸
塩の溶液となるものの、この水の中に粒状の水溶性化合
物が溶解することに対して抵抗性を示すから、水溶性化
合物を粒状のまま長時間維持でき、しかも使用時に当該
粒子によるマッサージ効果が得られる。
【0021】また、硫酸マグネシウムが配合されている
から、ステンレス鋼に対する防錆作用が期待できて、配
水管やステンレス製のバスタブ等の腐食が防止できる。
から、ステンレス鋼に対する防錆作用が期待できて、配
水管やステンレス製のバスタブ等の腐食が防止できる。
【0022】なお、具体的な処方としては示さないが、
硫酸マグネシウムに代えて、硝酸マグネシウムを配合し
た処方によっても、防錆作用が得られて配管材やバスタ
ブ等の防錆ができる。
硫酸マグネシウムに代えて、硝酸マグネシウムを配合し
た処方によっても、防錆作用が得られて配管材やバスタ
ブ等の防錆ができる。
【0023】また、塩化カルシウムを配合した処方によ
ると特には最終製品の凍結防止ができ、塩化マグネシウ
ム、硝酸カルシウム、又は酢酸カルシウムを配合した処
方によると特には最終製品の安定化が図れ、塩化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、又は硝酸アルミニウムを配
合した処方によると特には肌に対する収れん作用が得ら
れ、酢酸マグネシウムを配合した処方によると特には脱
臭作用が得られる。
ると特には最終製品の凍結防止ができ、塩化マグネシウ
ム、硝酸カルシウム、又は酢酸カルシウムを配合した処
方によると特には最終製品の安定化が図れ、塩化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、又は硝酸アルミニウムを配
合した処方によると特には肌に対する収れん作用が得ら
れ、酢酸マグネシウムを配合した処方によると特には脱
臭作用が得られる。
【0024】<処方2> ラウリン酸 5.0重量% 50重量%水酸化カリウム 2.8重量% 硫酸ナトリウム 55.0重量% グルタミン酸ナトリウム 15.0重量% 硫酸マグネシウム 5.0重量% 精製水 17.2重量% 先ず、上述した方法と同様に、所定量の硫酸ナトリウム
粒子を均一に分散させた組成物をした後、得られた組成
物の中に、硫酸マグネシウムの所定量とグルタミン酸ナ
トリウムの所定量をともに粒子のまま加えて撹拌混和す
ると最終製品となる洗浄剤組成物が得られる。
粒子を均一に分散させた組成物をした後、得られた組成
物の中に、硫酸マグネシウムの所定量とグルタミン酸ナ
トリウムの所定量をともに粒子のまま加えて撹拌混和す
ると最終製品となる洗浄剤組成物が得られる。
【0025】グルタミン酸ナトリウムを配合した処方に
よると、特に肌触り感等の使用勝手の向上が図れる。
よると、特に肌触り感等の使用勝手の向上が図れる。
【0026】なお、具体的な処方としては示さないが、
グルタミン酸ナトリウムに代えて、尿素、アミノ酸の無
機及び有機アルカリ塩や、アミノ酸の無機及び有機酸
塩、或いは乳酸カルシウムを配合しても、肌触り感や肌
の保湿性等の向上が図れて使用勝手が向上する。
グルタミン酸ナトリウムに代えて、尿素、アミノ酸の無
機及び有機アルカリ塩や、アミノ酸の無機及び有機酸
塩、或いは乳酸カルシウムを配合しても、肌触り感や肌
の保湿性等の向上が図れて使用勝手が向上する。
【0027】
【発明の効果】以上述べた通り、脂肪酸塩を主たる成分
とする洗浄剤組成物の中に、特には水溶性化合物の粒子
を、簡便かつ効率的であってしかも安定した状態に分散
させ得る技術を確立することができた。この技術によれ
ば、水溶性化合物粒の全面に塩析により析出した脂肪酸
塩を付着させた水溶性化合物を含有するところに構成特
徴があり、この水溶性化合物の粒子が洗浄剤組成物の中
に溶け込んでいくことを阻止できるため、かかる水溶性
化合物を粒子のまま略均一であってかつ安定に分散させ
た洗浄剤組成物として提供できるのである。
とする洗浄剤組成物の中に、特には水溶性化合物の粒子
を、簡便かつ効率的であってしかも安定した状態に分散
させ得る技術を確立することができた。この技術によれ
ば、水溶性化合物粒の全面に塩析により析出した脂肪酸
塩を付着させた水溶性化合物を含有するところに構成特
徴があり、この水溶性化合物の粒子が洗浄剤組成物の中
に溶け込んでいくことを阻止できるため、かかる水溶性
化合物を粒子のまま略均一であってかつ安定に分散させ
た洗浄剤組成物として提供できるのである。
【0028】そして、例えば入浴時にこの洗浄剤組成物
を使用すると、水の中に脂肪酸塩が先ず溶解して脂肪酸
塩溶液となるため、この水の中に粒状の水溶性化合物が
溶解することに対して抵抗を示し、当該水溶性化合物を
粒状のまま長時間維持できる。また、洗浄効果に加えて
特には当該粒子によるマッサージ効果が得られる、とい
う極めて実効性に優れたものである。
を使用すると、水の中に脂肪酸塩が先ず溶解して脂肪酸
塩溶液となるため、この水の中に粒状の水溶性化合物が
溶解することに対して抵抗を示し、当該水溶性化合物を
粒状のまま長時間維持できる。また、洗浄効果に加えて
特には当該粒子によるマッサージ効果が得られる、とい
う極めて実効性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 英樹 愛知県名古屋市中区栄五丁目8番28号 株 式会社フタバ化学内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB44 BA10 CA18 DA02 EA07 EA12 EA14 EA19 EB07 EB13 FA04 FA15 FA32 FA33
Claims (2)
- 【請求項1】 脂肪酸塩を主たる成分とする洗浄剤組成
物であって、 塩析にて析出させた前記脂肪酸塩を付着した水溶性化合
物の粒子と、 塩化アルミニウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウ
ム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、硝酸アルミ
ニウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、酢酸カル
シウム、酢酸マグネシウム、乳酸カルシウム、尿素、ア
ミノ酸の無機及び有機酸塩、アミノ酸の無機及びアルカ
リ塩からなる群より選ばれたいずれか単独又はいずれか
を含む混合物の粒子と、の両方が略均一に分散されてい
ることを特徴とする洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 前記水溶性化合物が、食塩、塩化カリウ
ム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、硫酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ
ウム、重炭酸アンモニウムを含む無機酸のアルカリ金属
塩若しくはアンモニウム塩と、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、酢酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、酒石酸
ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸アンモニウム、ク
エン酸ナトリウム、クエン酸一水素ナトリウム、クエン
酸二水素ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸一水
素カリウム、クエン酸二水素カリウム、クエン酸アンモ
ニウム、クエン酸一水素アンモニウム、クエン酸二水素
アンモニウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸ア
ンモニウムを含む有機酸のアルカリ金属塩若しくはアン
モニウム塩と、リボース、ブドウ糖、果糖、ショ糖、麦
芽糖、乳糖を含む糖質と、ソルビトール、ソルビタンを
含む多価アルコールと、からなる化合物群より選ばれた
単独、又はこれら2種以上の混合物であることを特徴と
する請求項1記載の洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10279640A JP2000109894A (ja) | 1998-10-01 | 1998-10-01 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10279640A JP2000109894A (ja) | 1998-10-01 | 1998-10-01 | 洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000109894A true JP2000109894A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17613809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10279640A Pending JP2000109894A (ja) | 1998-10-01 | 1998-10-01 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000109894A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002285199A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Futaba Kagaku:Kk | 洗浄剤組成物とその製造方法、 |
JP2008525562A (ja) * | 2004-12-23 | 2008-07-17 | ジェイピー ラボラトリーズ ピーヴイティ.エルティーディー. | 洗剤の製造方法 |
-
1998
- 1998-10-01 JP JP10279640A patent/JP2000109894A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002285199A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Futaba Kagaku:Kk | 洗浄剤組成物とその製造方法、 |
JP4678971B2 (ja) * | 2001-03-23 | 2011-04-27 | 株式会社フタバ化学 | 洗浄剤組成物とその製造方法 |
JP2008525562A (ja) * | 2004-12-23 | 2008-07-17 | ジェイピー ラボラトリーズ ピーヴイティ.エルティーディー. | 洗剤の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2161411A1 (en) | Lavatory Cleaning Block | |
KR840007393A (ko) | 포틀랜드 시멘트용 부식방지 첨가제 조성물 | |
JP3035033B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP2000109894A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2000109895A (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JPH11508612A (ja) | 分散した界面活性剤錯体を含む局所用組成物 | |
JP3165892B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JPS5756420A (en) | Bath agent | |
JPS59106415A (ja) | 入浴剤 | |
JP2007112770A (ja) | 粉末状洗顔剤 | |
JPS63135317A (ja) | 新規毛髪用洗浄剤組成物 | |
JP4826791B2 (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JP2001342498A (ja) | 洗浄剤 | |
JP7086589B2 (ja) | ヒドロキシ酸、塩基性アミノ酸、及びアミノ酸系界面活性剤を含む、ケラチン物質を処置するための組成物 | |
JPH06256165A (ja) | 液体洗浄料 | |
JP4178347B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP3213868B2 (ja) | パック化粧料 | |
JPH10175848A (ja) | 粉末状皮膚洗浄料 | |
JP2537238Y2 (ja) | しお石鹸 | |
JP2678743B2 (ja) | 髪肌全身化粧剤 | |
JPH01240600A (ja) | トイレ用洗浄剤 | |
JP2841289B2 (ja) | 入浴剤 | |
JP3296062B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP4678971B2 (ja) | 洗浄剤組成物とその製造方法 | |
JPH10306299A (ja) | 洗浄剤組成物 |