JP2000109556A - 導電性高分子複合体及びその製造法 - Google Patents

導電性高分子複合体及びその製造法

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JP2000109556A
JP2000109556A JP10287732A JP28773298A JP2000109556A JP 2000109556 A JP2000109556 A JP 2000109556A JP 10287732 A JP10287732 A JP 10287732A JP 28773298 A JP28773298 A JP 28773298A JP 2000109556 A JP2000109556 A JP 2000109556A
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conductive polymer
monomer
polymer composite
derivative
group
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Mineichi Koga
峰一 古賀
Minoru Okada
実 岡田
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Japan Carlit Co Ltd
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Japan Carlit Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶媒可溶性を有し、成形性能に優れ、また安
定性・保存性に優れ、さらに加工後のドープ・脱ドープ
挙動の安定した高い導電性を有する導電性高分子複合体
とその製造法を提供する。 【解決手段】 非導電性高分子と導電性高分子となるモ
ノマーとの合計濃度が2重量%以上18.5重量%以下であ
り、かつ非導電性高分子に対する導電性高分子となるモ
ノマーの重量比が0.02以上6.5以下となるように、水ま
たは高極性溶媒からなる群から選ばれた少なくとも1種
以上の液体中に非導電性高分子を溶解させた後、導電性
高分子となるモノマーを加え、ついでドーパント及び酸
化剤を用いて、化学酸化重合させて得られる導電性高分
子複合体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールド材
料、電池電極等の電極材料、帯電防止材料等の電子デバ
イス用途に応用可能な導電性高分子複合体及びその製造
法に関し、特に溶媒可溶性を有しかつ成形性能に優れた
導電性高分子複合体及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、従来より導電性を示すことが知ら
れていたπ電子共役系を有する高分子化合物、例えばポ
リアセチレン、ポリフェニレン、ポリチオフェン、ポリ
アニリン、ポリピロール等の導電性高分子の有用性が注
目され、帯電防止が必要とされるIC回路、LSI等の
半導体部品、各種電子デバイス、導電性製品の原料及び
電池電極材料等に用いられ、また、その応用について研
究されている。
【0003】上記の導電性高分子のうち、ポリピロール
やポリアニリンは、ポリアセチレンに比べ、空気中での
安定性がよく、かつ酸化劣化が極めて少ないため、広い
分野で応用されている。
【0004】ポリピロールやポリアニリンの製造法とし
ては、電気化学的に酸化重合(電解重合)させる方法ま
たは酸化剤を用いて化学的に酸化重合(化学酸化重合)
させる方法が知られている。
【0005】電解重合により得られた膜状の導電性高分
子は、量産性、経済性に劣り、それ自体の強度も弱く、
また不溶不融のため、二次加工が困難であった。
【0006】また、化学酸化重合により得られた導電性
高分子は、上記のような欠点は少ないが、粉末状または
塊状であり、かつ不溶不融なため、それ自体の成形が困
難であった。
【0007】この成形性能の改善のために、導電性高分
子の溶媒可溶化が種々提案されている。
【0008】例えば、サトは、ポリ3−アルキルチオフ
ェン、ポリ3−アルキルピロールのように置換基を導入
させて溶媒可溶化させた(M.Sato,J.Chem.Soc.,Chem.Co
mmun.,873(1986))が、導電性が低下するという欠点が
みられた。
【0009】また、脱ドープ状態のポリアニリンが溶媒
に可溶である(M.Angelopoulos,Synth.Met,Vol.21,21(1
987))ことを利用して、自立性膜が作製されたが、低分
子量のため脆く割れやすいという欠点がみられた。さら
に、阿部は、アニリンの化学酸化重合時の温度を低温に
して可溶性を改善させた(阿部,高分子,Vol.39,113(199
0))が、得られた膜の延伸能、加工性等について、十分
なものが得られていなかった。
【0010】また、導電性高分子と他の材料との複合化
も検討されている。例えば、両者を単に混合させる方
法、圧着させる方法、コーティングさせる方法、懸濁液
とさせる方法等がある。しかしながら、いずれの場合
も、両者を力学的に複合化させるかまたは単に混合させ
ただけであり、両者の結合力が十分でなく、所望の導電
性が得られるとは限らなかった。
【0011】基体材料表面で導電性高分子となるモノマ
ーを化学酸化重合させて導電性高分子被膜を形成させ、
複合化させる方法もあるが、後加工が非常に困難であ
り、基体材料の形状、材質等により用途が限定されてし
まう等の不都合があった。
【0012】さらに、加工性が改善された導電性高分子
を電池電極等に用いる場合、加工後のドープ・脱ドープ
挙動が安定していることが必要であるが、良好なものは
得られていなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決し、溶媒可溶性を有し、成形性能に優れ、
また安定性、保存性に優れ、さらに加工後のドープ・脱
ドープ挙動の安定した高い導電性を有する導電性高分子
複合体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、非導電性高分子を溶解させた溶液中に、導電
性高分子となるモノマーを加えた後、ドーパント及び酸
化剤を用いて化学酸化重合させることにより、上記課題
を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0015】すなわち、本発明は、非導電性高分子を水
または高極性溶媒からなる群から選ばれた少なくとも1
種以上の液体に溶解させた溶液と導電性高分子となるモ
ノマーとの混合溶液を、ドーパント及び酸化剤により化
学酸化重合させて得られることを特徴とする非導電性高
分子と導電性高分子とからなる導電性高分子複合体であ
る。
【0016】また、本発明は、非導電性高分子と導電性
高分子となるモノマーとの合計濃度が2重量%以上18.5
重量%以下であり、かつ非導電性高分子に対する導電性
高分子となるモノマーの重量比が0.02以上6.50以下とし
た、非導電性高分子を水または高極性溶媒からなる群か
ら選ばれた少なくとも1種以上の液体に溶解させた溶液
と導電性高分子となるモノマーとの混合溶液を、ドーパ
ント及び酸化剤により化学酸化重合させて得られること
を特徴とする導電性高分子複合体である。
【0017】さらに、本発明は、非導電性高分子を水ま
たは高極性溶媒からなる群から選ばれた少なくとも1種
以上の液体に溶解させた後、導電性高分子となるモノマ
ーを加え、ついでドーパント及び酸化剤を用いて、化学
酸化重合させることを特徴とする導電性高分子複合体の
製造法である。
【0018】また、本発明は、非導電性高分子と導電性
高分子となるモノマーとの合計濃度が2重量%以上18.5
重量%以下であり、かつ非導電性高分子に対する導電性
高分子となるモノマーの重量比が0.02以上6.5以下とな
るように、非導電性高分子を水または高極性溶媒からな
る群から選ばれた少なくとも1種以上の液体に溶解させ
た後、導電性高分子となるモノマーを加え、ついでドー
パント及び酸化剤を用いて、化学酸化重合させることを
特徴とする導電性高分子複合体の製造法である。
【0019】本発明に用いられる非導電性高分子は、水
または高極性溶媒からなる群から選ばれた少なくとも1
種以上の液体に可溶なものであればよく、特に限定され
ない。
【0020】例えば、ポリアリルアミン等のポリアミン
類あるいはその誘導体、ポリビニルアルコールまたはそ
の誘導体、ポリビニルエーテルまたはその誘導体等のポ
リビニル樹脂誘導体、ポリエチレングリコールないしは
ポリプロピレングリコールまたはその共重合体等のポリ
アルキレングリコール類あるいはその誘導体、ポリアク
リル酸またはポリアクリル酸エステル類あるいはその誘
導体、ポリメタクリル酸またはポリメタクリル酸エステ
ル類あるいはその誘導体、ポリアクリロニトリルあるい
はその誘導体等があげられ、少なくとも1種以上が用い
られる。
【0021】これらの内、得られた導電性高分子複合体
の強度を考慮すると、末端基あるいは主鎖または側鎖
に、水酸基、アミノ基、エーテル基またはアルデヒド基
からなる群から選ばれた少なくとも1種以上の官能基を
有するものが好ましく、ポリアミン類またはその誘導
体、ポリビニルアルコールまたはその誘導体、ポリビニ
ルエーテルまたはその誘導体、あるいはポリアルキレン
グリコール類またはその誘導体があげられ、また、得ら
れた導電性高分子複合体のドープ・脱ドープ挙動の安定
性を考慮すると、ポリアミン類またはその誘導体がより
好ましく、ポリアリルアミンが特に好ましい。
【0022】本発明で用いられる非導電性高分子を溶解
させる液体としては、水または高極性溶媒からなる群か
ら選ばれた少なくとも1種以上が用いられる。
【0023】高極性溶媒としては、メチルアルコール、
エチルアルコール等のアルコール類、アセトン等のケト
ン類、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド
(以下「DMF」と略記)またはN−メチル−2−ピロ
リドン(以下「NMP」と略記)があげられる。
【0024】本発明に用いられる導電性高分子となるモ
ノマーとしては、アニリンまたはその誘導体、ピロール
またはその誘導体があげられ、少なくとも1種以上が用
いられる。
【0025】アニリン誘導体としては、アニリンの4位
に置換基を有さないものであればよく、特に限定されな
い。
【0026】例えば、アニリンの2位または3位を炭素
数1〜18のアルキル基またはアルコキシ基等で置換した
化合物であり、2−メチルアニリン、3−メチルアニリ
ン、2−エチルアニリン、3−エチルアニリン、2−n
−プロピルアニリン、3−n−プロピルアニリン、2−n
−ブチルアニリン、3−n−ブチルアニリン、2−n−ア
ミルアニリン、3−n−アミルアニリン、2−n−ヘキシ
ルアニリン、3−n−ヘキシルアニリン、2−n−ヘプチ
ルアニリン、3−n−ヘプチルアニリン、2−n−オクチ
ルアニリン、3−n−オクチルアニリン、2−n−オクタ
デシルアニリン、3−n−オクタデシルアニリン、2−
イソプロピルアニリン、3−イソプロピルアニリン、2
−sec−ブチルアニリン、3−sec−ブチルアニリン、2
−sec−アミルアニリン、3−sec−アミルアニリン、2
−メトキシアニリン、3−メトキシアニリン、2−エト
キシアニリン、3−エトキシアニリン、2−n−プロポ
キシアニリン、3−n−プロポキシアニリン、2−n−ブ
トキシアニリン、3−n−ブトキシアニリン、2−n−ペ
ントキシアニリンまたは3−n−ペントキシアニリン等
があげられる。
【0027】ピロール誘導体としては、ピロールの2位
または5位に置換基を有さないものであればよく、特に
限定されない。
【0028】例えば、ピロールの1位または3位を炭素
数1〜18のアルキル基またはアルコキシ基等で置換した
化合物であり、N−メチルピロール、3−メチルピロー
ル、N−エチルピロール、3−エチルピロール、N−n
−プロピルピロール、3−n−プロピルピロール、N−n
−ブチルピロール、3−n−ブチルピロール、N−n−ア
ミルピロール、3−n−アミルピロール、N−n−ヘキシ
ルピロール、3−n−ヘキシルピロール、N−n−ヘプチ
ルピロール、3−n−ヘプチルピロール、N−n−オクチ
ルピロール、3−n−オクチルピロール、N−n−オクタ
デシルピロール、3−n−オクタデシルピロール、N−
イソプロピルピロール、3−イソプロピルピロール、N
−sec−ブチルピロール、3−sec−ブチルピロール、N
−sec−アミルピロール、3−sec−アミルピロール、N
−メトキシピロール、3−メトキシピロール、N−エト
キシピロール、3−エトキシピロール、N−n−プロポ
キシピロール、3−n−プロポキシピロール、N−n−ブ
トキシピロール、3−n−ブトキシピロール、N−n−ペ
ントキシピロールまたは3−n−ペントキシピロール等
があげられる。
【0029】本発明で用いられるドーパントとしては、
公知のものを用いることができ、特に限定されない。
【0030】例えば、塩素、臭素、沃素または塩化水素
等ハロゲンアニオン、ヘキサフロロリン、ヘキサフロロ
ヒ素またはテトラフロロホウ素等のハロゲン化アニオ
ン、アルキルベンゼンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸
またはβ−ナフタレンスルホン酸等のスルホン酸アニオ
ン、過塩素酸または過塩素酸カリウム等の過塩素酸アニ
オン、あるいは硫酸等の硫酸アニオンがあげられる。
【0031】本発明に用いられる酸化剤としては、公知
のものを用いることができ、特に限定されない。
【0032】例えば、塩素、臭素ないしは沃素等のハロ
ゲン類、塩化第二鉄、三フッ化ホウ素、五フッ化ヒ素、
五フッ化アンチモンないしは塩化アルミニウム等の金属
ハロゲン化物、過酸化水素、過酢酸ないしは過酸化ベン
ゾイル等の過酸化物、過硫酸、過硫酸カリウムないしは
過硫酸アンモニウム等の過硫酸またはその塩、沃素酸な
いしは過塩素酸カリウム等のハロゲン酸またはその塩、
過マンガン酸カリウムないしはクロム酸等の遷移金属化
合物、硝酸ないしは硫酸等のプロトン酸、オゾンあるい
は酸素等があげられる。
【0033】本発明の導電性高分子複合体は、以下に示
す方法により得られる。
【0034】まず、所定量の前記非導電性高分子を水ま
たは前記高極性溶媒からなる群から選ばれた少なくとも
1種以上の所定量の液体に溶解させる。ついで所定量の
前記導電性高分子となるモノマーを加え、非導電性高分
子と導電性高分子となるモノマーとの混合溶液を得る。
【0035】ついで、攪拌させながら、得られた混合溶
液に、各々所定量のドーパント及び酸化剤を加え、一定
時間攪拌して化学酸化重合させた後、ろ別させ、水−メ
タノール液で洗浄、乾燥させて、本発明の導電性高分子
複合体を得る。
【0036】非導電性高分子と導電性高分子となるモノ
マーとの混合溶液中の非導電性高分子と導電性高分子と
なるモノマーとの合計濃度(以下「NCP+CM濃度」
と略記)は、2重量%以上18.5重量%以下である。
【0037】NCP+CM濃度が2重量%未満の場合、
得られる導電性高分子複合体の収量が著しく低下し不都
合である。NCP+CM濃度が18.5重量%より大きい場
合、混合溶液がゲル化し不都合である。
【0038】また、非導電性高分子と導電性高分子とな
るモノマーとの混合溶液中の非導電性高分子に対する導
電性高分子となるモノマーの重量比(以下「CM/NC
P比」と略記)は、0.02以上6.5以下である。
【0039】CM/NCP比が0.02未満場合、導電性高
分子複合体の導電性が著しく低下し不都合である。CM
/NCP比が6.5より大きい場合、加工後の強度が低下
し不都合である。
【0040】上記2条件、すなわち、NCP+CM濃度
が2重量%以上18.5重量%以下であることと、CM/N
CP比が0.02以上6.5以下であることとが同時に満足さ
れていなければ、本発明の導電性高分子複合体を得るこ
とはできない。
【0041】本発明に用いられる化学酸化重合の方法と
しては、公知の方法を用いることができ、特に限定され
ない。例えば、特開昭61−242526号公報、特開
平2―27399号公報に開示されている方法等があげ
られる。
【0042】本発明の導電性高分子複合体が得られる理
由は、明確ではないが、導電性高分子となるモノマーが
化学酸化重合される際、非導電性高分子主鎖と得られる
導電性高分子主鎖とが複雑に絡み合った状態で複合化さ
れるか、非導電性高分子の水酸基、アミノ基、エーテル
基、アルデヒド基と得られる導電性高分子分子内の高極
性を有する部分とが、水素結合等の分子間相互作用を起
こし高度に複合化されるか、あるいは非導電性高分子の
前記官能基と得られる導電性高分子のセグメント末端と
がグラフト重合される等の可能性が考えられる。
【0043】本発明の導電性高分子複合体は、NMP等
の溶媒に溶解することができ、キャスティング法によ
り、容易にキャスト膜を作製することができる。
【0044】キャスティング法としては、公知の方法を
用いることができ、特に限定されない。例えば、特開昭
63−200410号公報、特開平3−52929号公
報に開示されている方法等があげられる。
【0045】本発明の導電性高分子複合体は、溶媒可溶
性を有し、成形性能に優れ、また安定性、保存性に優
れ、さらに加工後のドープ・脱ドープ挙動の安定性に優
れた高い導電性を有する。
【0046】このため、電磁波シールド材料、電池電極
等の電極材料、帯電防止材料等の電子デバイス用途に幅
広く応用できる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
に基き説明する。実施例中の「部」は「重量部」、
「%」は「重量%」を表わす。なお、本発明は、これら
の実施例になんら限定されない。
【0048】実施例1 非導電性高分子としてポリアリルアミン塩酸塩50%水溶
液(商品名PAA−HCl−3L、日東紡績(株)製)9
部を、液体として水72部に溶解させた後、導電性高分子
となるモノマーとしてアニリン3.4部及びドーパントと
して濃塩酸5.1部を加え、攪拌しながら、温度0℃に冷
却した。ついで酸化剤として過硫酸アンモニウム10.5部
を徐々に加え、2時間攪拌して化学酸化重合させた後、
ろ別し、水−メタノール液で洗浄後、乾燥し、粉末状導
電性高分子複合体を得た。NCP+CM濃度は、9.36%
で、CM/NCP比は、0.76であった。結果を表1に示
す。
【0049】得られた導電性高分子複合体を、油圧成型
機(東邦マシナリー(株)製)を用いて、圧力15Kg/cm2
下、ディスク(直径17mmφ×厚さ0.6mm)を作製し、テ
スター(マルチメーター4010、SOAR製)を用い
て、空気中で2端子法により体積抵抗率を測定したとこ
ろ、6.5×102Ω・cmであった。結果を表3に示す。
【0050】また、得られた導電性高分子複合体を、0.
4Mアンモニア水溶液で脱ドープさせ、ろ別し、0.3Mヒ
ドラジン水溶液を加えて2時間攪拌した後、ろ別し、水
−メタノール液で洗浄後、乾燥し、導電性高分子複合体
の還元体を得た。得られた還元体の2wt%NMP液を、
ガラス板に展開し、温度50℃で乾燥させた後、ガラス板
から剥がし、厚さ約40μmの膜を得た。
【0051】得られた膜を幅10mm×長さ45mmとした後、
1M塩酸でドーピングして、サンプルとした。引張強度
試験機(TESTER BT−805、安井器械(株)
製)を用いて、作製サンプルの引張強度及び破断伸びを
測定したところ、各々18.2kgf、5.1%であった。結果を
表3に示す。
【0052】導電性高分子膜のドープ・脱ドープにおけ
る電荷の出入りは、自動分極装置を用いて測定したサイ
クリックボルタモグラム(図1参照)より求めた酸化ピ
ーク電流(Ipa)と還元ピーク電流(Ipc)との比によ
り表される。
【0053】Ipa/Ipc比がほぼ1の時、膜表面で起こ
る電気化学的反応の酸化/還元系が可逆に近い状態にあ
り、ドープ・脱ドープにおける電荷の出入りがほぼ等量
であり、ドープ・脱ドープ挙動が安定していると考えら
れる。
【0054】得られた膜を幅10mm×長さ45mmとして、サ
ンプルとした。作製サンプルを、チッ素ガスで15分間置
換・脱気した1M塩酸中に浸漬し、作用極側に接続し
て、自動分極装置(HZ−3000、北斗電工(株)製)
を用いて測定したサイクリックボルタモグラムにより求
めたIpa/Ipc比は、1.04であった。結果を表3に示
す。
【0055】実施例2 実施例1において、液体として水59部及びメタノール13
部を用いた以外は、実施例1と同様にして、粉末状導電
性高分子複合体を得た。NCP+CM濃度は、9.36%
で、CM/NCP比は、0.76であった。結果を表1に示
す。得られた導電性高分子複合体の体積抵抗率は、9.7
×102Ω・cmであった。結果を表3に示す。
【0056】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々18.0kgf、5.0%、1.13であった。結果を
表3に示す。
【0057】実施例3 実施例1において、非導電性高分子としてポリアリルア
ミン塩酸塩50%水溶液6部、液体として水52部及びアセ
トニトリル14部並びに導電性高分子となるモノマーであ
るアニリン12.4部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、粉末状導電性高分子複合体を得た。NCP+CM濃
度は、18.2%で、CM/NCP比は、4.13であった。結
果を表1に示す。得られた導電性高分子複合体の体積抵
抗率は、5.8×102Ω・cmであった。結果を表3に示す。
【0058】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々18.9kgf、4.9%、0.92であった。結果を
表3に示す。
【0059】実施例4 実施例1において、非導電性高分子としてポリエチレン
イミン30%水溶液(東京化成工業(株)製)14部、液体と
して水66部及び導電性高分子となるモノマーとしてピロ
ール4.4部を用いた以外は、実施例1と同様にして、粉
末状導電性高分子複合体を得た。NCP+CM濃度は、
10.2%で、CM/NCP比は、1.05であった。結果を表
1に示す。得られた導電性高分子複合体の体積抵抗率
は、6.7×102Ω・cmであった。結果を表3に示す。
【0060】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々12.4kgf、3.4%、1.15であった。結果を
表3に示す。
【0061】実施例5 実施例1において、非導電性高分子としてポリエチレン
イミン30%水溶液3部、液体としてメタノール76部及び
導電性高分子となるモノマーとしてピロール5.4部を用
いた以外は、実施例1と同様にして、粉末状導電性高分
子複合体を得た。NCP+CM濃度は、7.46%で、CM
/NCP比は、6.00であった。結果を表1に示す。得ら
れた導電性高分子複合体の体積抵抗率は、3.0×102Ω・c
mであった。結果を表3に示す。
【0062】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルについて、実施例1と同様にして
測定した引張強度、破断伸び及びIpa/Ipc比は、各々
10.3kgf、2.4%、1.21であった。結果を表3に示す。
【0063】実施例6 実施例1において、非導電性高分子としてポリビニルア
ルコール(日本合成化学工業(株)登録商標:ゴーセノー
ルGH−17)1.05部、液体として水83.3部及び導電性
高分子となるモノマーとしてアニリン0.05部を用いた以
外は、実施例1と同様にして、粉末状導電性高分子複合
体を得た。NCP+CM濃度は、1.30%で、CM/NC
P比は、0.05であった。結果を表1に示す。得られた導
電性高分子複合体の体積抵抗率は、1.2×104Ω・cmであ
った。結果を表3に示す。
【0064】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々10.1kgf、3.1%、1.78であった。結果を
表3に示す。
【0065】実施例7 実施例1において、非導電性高分子としてポリビニルア
ルコール2.1部、液体として水69部及び導電性高分子と
なるモノマーとしてアニリン13.3部を用いた以外は、実
施例1と同様にして、粉末状導電性高分子複合体を得
た。NCP+CM濃度は、18.2%で、CM/NCP比
は、6.33であった。結果を表1に示す。得られた導電性
高分子複合体の体積抵抗率は、4.5×102Ω・cmであっ
た。結果を表3に示す。
【0066】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々9.5kgf、2.5%、1.64であった。結果を
表3に示す。
【0067】実施例8 実施例1において、非導電性高分子としてポリビニルア
ルコール1部、液体として水62部及びアセトニトリル16
部並びに導電性高分子となるモノマーとしてアニリン5.
4部を用いた以外は、実施例1と同様にして、粉末状導
電性高分子複合体を得た。NCP+CM濃度は、6.40%
で、CM/NCP比は、5.40であった。結果を表1に示
す。得られた導電性高分子複合体の体積抵抗率は、9.2
×102Ω・cmであった。結果を表3に示す。
【0068】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々9.8kgf、2.6%、1.70であった。結果を
表3に示す。
【0069】実施例9 実施例1において、非導電性高分子としてポリビニルメ
チルエーテル50%メタノール溶液(東京化成工業(株)
製)8部、液体として水43部及びアセトン28部並びに導
電性高分子となるモノマーとしてo−アニリジン5.4部を
用いた以外は、実施例1と同様にして、粉末状導電性高
分子複合体を得た。NCP+CM濃度は、7.58%で、C
M/NCP比は、1.35であった。結果を表1に示す。得
られた導電性高分子複合体の体積抵抗率は、6.3×103Ω
・cmであった。結果を表3に示す。
【0070】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々10.9kgf、3.4%、0.78であった。結果を
表3に示す。
【0071】実施例10 実施例1において、非導電性高分子としてポリプロピレ
ングリコール(ジオール型、平均分子量3,000、和光純
薬工業(株)製)2.4部、液体として水63部及びDMF15
部並びに導電性高分子となるモノマーとしてN−メチル
ピロール4部を用いた以外は、実施例1と同様にして、
粉末状導電性高分子複合体を得た。NCP+CM濃度
は、7.58%で、CM/NCP比は、1.67であった。結果
を表1に示す。得られた導電性高分子複合体の体積抵抗
率は、8.2×103Ω・cmであった。結果を表3に示す。
【0072】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々12.2kgf、4.8%、0.80であった。結果を
表3に示す。
【0073】実施例11 実施例1において、非導電性高分子としてポリプロピレ
ングリコール13.4部、液体として水64部及びNMP5部
並びに導電性高分子となるモノマーとしてN−メチルピ
ロール2部を用いた以外は、実施例1と同様にして、粉
末状導電性高分子複合体を得た。NCP+CM濃度は、
18.2%で、CM/NCP比は、0.15であった。結果を表
1に示す。得られた導電性高分子複合体の体積抵抗率
は、3.8×104Ω・cmであった。結果を表3に示す。
【0074】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々11.3kgf、4.5%、0.81であった。結果を
表3に示す。
【0075】実施例12 実施例1において、非導電性高分子としてポリアクリル
酸(商品名HL−415、日本触媒(株)製、平均分子量
10,000)7部、液体として水57部及びDMF15部及び導
電性高分子となるモノマーとしてアニリン5.4部を用い
た以外は、実施例1と同様にして、粉末状導電性高分子
複合体を得た。NCP+CM濃度は、14.7%で、CM/
NCP比は、0.77であった。結果を表1に示す。得られ
た導電性高分子複合体の体積抵抗率は、4.6×103Ω・cm
であった。結果を表3に示す。
【0076】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々8.1kgf、1.6%、1.73であった。結果を
表3に示す。
【0077】実施例13 実施例1において、非導電性高分子としてアクリル酸/
メタクリル酸共重合体(商品名FL−200、日本触媒
(株)製、平均分子量400,000)2部、液体として水68部
及びDMF4部及び導電性高分子となるモノマーとして
アニリン10.4部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、粉末状導電性高分子複合体を得た。NCP+CM濃
度は、14.7%で、CM/NCP比は、5.20であった。結
果を表1に示す。得られた導電性高分子複合体の体積抵
抗率は、6.5×102Ω・cmであった。結果を表3に示す。
【0078】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々7.5kgf、1.9%、比が1.68であった。結
果を表3に示す。
【0079】実施例14 まずt−BuOLiを開始剤としたDMF中でアクリロニ
トリル(東京化成(株)製)を温度−40℃で重合して、ポ
リアクリロニトリルを調製した。
【0080】ついで、実施例1において、非導電性高分
子として先に調製したポリアクリロニトリル9部及び液
体として水68部及びDMF4部を用いた以外は、実施例
1と同様にして、粉末状導電性高分子複合体を得た。N
CP+CM濃度は、14.7%で、CM/NCP比は、0.38
であった。結果を表1に示す。得られた導電性高分子複
合体の体積抵抗率は、5.8×103Ω・cmであった。結果を
表3に示す。
【0081】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々8.3kgf、1.4%、1.51であった。結果を
表3に示す。
【0082】比較例1 実施例1において、非導電性高分子としてポリアリルア
ミン塩酸塩50%水溶液12部、液体として水62部及び導電
性高分子となるモノマーとしてアニリン10.4部を用いた
以外は、実施例1と同様にして、化学酸化重合を行った
が、ゲル化し、導電性高分子複合体は得られなかった。
【0083】比較例2 実施例1において、非導電性高分子としてポリアリルア
ミン塩酸塩50%水溶液0.02部、液体として水84.35部及
び導電性高分子となるモノマーとしてアニリン0.03部を
用いた以外は、実施例1と同様にして、粉末状導電性高
分子複合体を得た。NCP+CM濃度は、0.05%で、C
M/NCP比は、3.00であった。結果を表2に示す。得
られた導電性高分子複合体の体積抵抗率は、7.9×102Ω
・cmであった。結果を表4に示す。
【0084】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々8.0kgf、2.1%、0.82であった。結果を
表4に示す。
【0085】比較例3 実施例1において、非導電性高分子としてポリアリルア
ミン塩酸塩50%水溶液16.6部、液体として水67.7部及び
導電性高分子となるモノマーとしてアニリン0.1部を用
いた以外は、実施例1と同様にして、粉末状導電性高分
子複合体を得た。NCP+CM濃度は、10.0%で、CM
/NCP比は、0.01であった。結果を表2に示す。得ら
れた導電性高分子複合体の体積抵抗率は、8.7×107Ω・c
mであった。結果を表4に示す。
【0086】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々15.1kgf、4.9%、1.74であった。結果を
表4に示す。
【0087】比較例4 実施例1において、非導電性高分子としてポリアリルア
ミン塩酸塩50%水溶液2部、液体として水75部及び導電
性高分子となるモノマーとしてアニリン7.4部を用いた
以外は、実施例1と同様にして、粉末状導電性高分子複
合体を得た。NCP+CM濃度は、10.0%で、CM/N
CP比は、7.40であった。結果を表2に示す。得られた
導電性高分子複合体の体積抵抗率は、4.1×102Ω・cmで
あった。結果を表4に示す。
【0088】また、実施例1と同様にして、膜を得た
後、作製したサンプルの引張強度、破断伸び及びIpa/
Ipc比は、各々6.3kgf、0.4%、0.95であった。結果を
表4に示す。
【0089】比較例5 非導電性高分子であるポリアリルアミン塩酸塩50%水溶
液(PAA−HCl3L)20部に、導電性高分子である
ポリアニリンの2wt%NMP溶液80部を加えて、混合、
攪拌し、非導電性高分子と導電性高分子との溶液を得
た。得られた溶液をガラス板に展開し、温度60℃で乾燥
したが、膜は得られず、脆い乾固物が残った。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】
【表3】
【0093】
【表4】
【0094】
【発明の効果】本発明の導電性高分子複合体は、溶媒可
溶性を有し、成形性能に優れ、また安定性、保存性に優
れ、さらに加工後のドープ・脱ドープ挙動の安定性に優
れた高い導電性を有する。
【0095】本発明の導電性高分子複合体は、電磁波シ
ールド材料、電池電極等の電極材料、帯電防止材料等の
電子デバイス用途に幅広く応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動分極装置を用いて、測定した導電性膜のサ
イクリックボルタモグラムの図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 79/00 C08L 79/00 A 79/02 79/02 Fターム(参考) 4J002 BE01W BE04W BG01W BG02W BG09W CH02W CM01W CM01X EC017 EE027 EN066 EP017 ET007 EU026 EU027 4J011 PA67 PA69 PA97 PB23 PB24 PB27 PC02 PC08 4J043 PA01 QB02 RA03 RA08 SA05 SA32 SB01 UA121 ZA41 ZA44

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非導電性高分子を水または高極性溶媒か
    らなる群から選ばれた少なくとも1種以上の液体に溶解
    させた溶液と導電性高分子となるモノマーとの混合溶液
    を、ドーパント及び酸化剤により化学酸化重合させて得
    られることを特徴とする非導電性高分子と導電性高分子
    とからなる導電性高分子複合体。
  2. 【請求項2】 混合溶液中の非導電性高分子と導電性高
    分子となるモノマーとの合計濃度が、2重量%以上18.5
    重量%以下であり、かつ非導電性高分子に対する導電性
    高分子となるモノマーの重量比が、0.02以上6.5以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載の導電性高分子複
    合体。
  3. 【請求項3】 高極性溶媒が、アルコール類、ケトン
    類、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドま
    たはN−メチル−2−ピロリドンからなる群から選ばれ
    た少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の導電性高分子複合体。
  4. 【請求項4】 非導電性高分子が、ポリアミン類または
    その誘導体、ポリビニルアルコールまたはその誘導体、
    ポリビニルエーテルまたはその誘導体あるいはポリアル
    キレングリコール類またはその誘導体からなる群から選
    ばれた少なくとも1種以上であることを特徴とする請求
    項1から請求項3のいずれか1項に記載の導電性高分子
    複合体。
  5. 【請求項5】 非導電性高分子が、ポリアミン類または
    その誘導体であることを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれか1項に記載の導電性高分子複合体。
  6. 【請求項6】 非導電性高分子が、ポリアリルアミンで
    あることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    1項に記載の導電性高分子複合体。
  7. 【請求項7】 導電性高分子となるモノマーが、アニリ
    ンまたはその誘導体、ピロールまたはその誘導体からな
    る群から選ばれた少なくとも1種以上であることを特徴
    とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の導
    電性高分子複合体。
  8. 【請求項8】 非導電性高分子を水または高極性溶媒か
    らなる群から選ばれた少なくとも1種以上の液体に溶解
    させた後、導電性高分子となるモノマーを加え、ついで
    ドーパント及び酸化剤を用いて、化学酸化重合させるこ
    とを特徴とする非導電性高分子と導電性高分子とからな
    る導電性高分子複合体の製造法。
  9. 【請求項9】 混合溶液中の非導電性高分子と導電性高
    分子となるモノマーとの合計濃度が、2重量%以上18.5
    重量%以下であり、かつ非導電性高分子に対する導電性
    高分子となるモノマーの重量比が、0.02以上6.5以下で
    あることを特徴とする請求項8に記載の導電性高分子複
    合体の製造法。
  10. 【請求項10】 高極性溶媒が、アルコール類、ケトン
    類、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドま
    たはN−メチル−2−ピロリドンからなる群から選ばれ
    た少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項8
    または請求項9に記載の導電性高分子複合体の製造法。
  11. 【請求項11】 非導電性高分子が、ポリアミン類また
    はその誘導体、、ポリビニルアルコールまたはその誘導
    体、ポリビニルエーテルまたはその誘導体、あるいはポ
    リアルキレングリコール類またはその誘導体からなる群
    から選ばれた少なくとも1種以上であることを特徴とす
    る請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の導電
    性高分子複合体の製造法。
  12. 【請求項12】 非導電性高分子が、ポリアミン類また
    はその誘導体であることを特徴とする請求項8から請求
    項10のいずれか1項に記載の導電性高分子複合体の製
    造法。
  13. 【請求項13】 非導電性高分子が、ポリアリルアミン
    であることを特徴とする請求項8から請求項10のいず
    れか1項に記載の導電性高分子複合体の製造法。
  14. 【請求項14】 導電性高分子となるモノマーが、アニ
    リンまたはその誘導体、ピロールまたはその誘導体から
    なる群から選ばれた少なくとも1種以上であることを特
    徴とする請求項8から請求項13のいずれか1項に記載
    の導電性高分子複合体の製造法。
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