JP2000109545A - 開環メタセシス重合体の水素添加物、その用途及びその製造方法 - Google Patents

開環メタセシス重合体の水素添加物、その用途及びその製造方法

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JP2000109545A JP18399199A JP18399199A JP2000109545A JP 2000109545 A JP2000109545 A JP 2000109545A JP 18399199 A JP18399199 A JP 18399199A JP 18399199 A JP18399199 A JP 18399199A JP 2000109545 A JP2000109545 A JP 2000109545A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたレジスト材ポリマーとして用いるのに
必要な諸性能全てを満足し、しかも狭い分子量分布を有
する開環メタセシス重合体の水素添加物を提供する。 【解決手段】 少なくとも一般式(1)で表される構造
単位(A)と一般式(2)で表される構造単位(B)と
一般式(3)で表される構造単位(C)から構成され、
その構成モル比(A)/(B)が1/99〜99/1お
よび構成モル比(B)/(C)が30/70〜100/
0であり、かつMwとMnとの比が1.0〜2.0であ
る開環メタセシス重合体の水素添加物。 【化1】 (式中、R1〜R4の少なくとも一つが、酸分解基を含む
置換基、R6〜R9の少なくとも一つが、カルボキシ、ヒ
ドロキシを含む置換基、R11〜R14の少なくとも1つが
シアノまたはラクトニルオキシカルボニルを含む置換基
である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な開環メタセ
シス重合体水素添加物に関し、更には、耐熱性、耐熱分
解性、光透過性等に優れた紫外線や遠紫外線(エキシマ
ーレーザー等を含む)を用いた半導体微細加工用フォト
レジストに用いられるポリマーに適した開環メタセシス
重合体の水素添加物を提供し、かつそのような重合体の
水素添加物の製造方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路は集積化が進んで
大規模集積回路(LSI)や超大規模集積回路(VLSI)が実用
化されており、また、これとともに、集積回路の最少パ
ターンはサブミクロン領域におよび、今後更に微細化さ
れる傾向にある。微細パターンの形成には、薄膜を形成
した被処理基板上をレジストで被覆し、選択露光を行っ
て所望パターンの潜像を形成した後に、現像してレジス
トパターンを作り、これをマスクとしてドライエッチン
グを行い、その後にレジストを除去することにより所望
のパターンを得るリソグラフィ技術の使用が必須であ
る。
【0003】このリソグラフィ技術において使用される
露光光源としてg線(波長436nm)、i線(波長3
65nm)の紫外線光が使用されているが、パターンの
微細化に伴い、より波長の短い遠紫外線光、真空紫外線
光、電子線(EB)、X線などが光源として使用される
ようになってきている。特に最近では、エキシマレーザ
(波長248nmのKrFレーザー、波長193nmの
ArFレーザー)が露光光源として注目されており、微
細パターンの形成に有効であると期待されている。
【0004】より短波長である真空紫外領域の露光光を
用いてサブミクロンパターンを形成するためのレジスト
材料に用いられる重合体又は共重合体としては、例え
ば、エステル部にアダマンタン骨格及び酸により脱離す
る保護基を有するアクリル酸エステル又はα置換アクリ
ル酸エステルの重合体又は共重合体(特開平4−396
65号公報参照)、エステル部にノルボルナン骨格及び
酸により脱離する保護基を有するアクリル酸エステル又
はα置換アクリル酸エステルの重合体又は共重合体(特
開平5−257281号公報参照)、シクロヘキシルマ
レイミドの重合体又は共重合体(特開平5−25728
5号公報参照)、セルロース骨格を主鎖に含み該主鎖が
酸により開裂を起こす高分子化合物(特開平6−342
212号公報参照)、ポリビニルアルコールまたはポリ
ビニルアルコールの誘導体(特開平7−333850号
公報参照)等数多くの重合体及び共重合体が提案されて
いる。
【0005】しかしながら、耐ドライエッチング性、遠
紫外線に対する透明性、レジスト溶剤に対する溶解性、
現像液に対する濡れ性、シリコン等の基板への密着性及
び剥離剤に対する溶解性等レジスト材として用いられる
のに必要な諸性質全てを満足し、しかも合成容易な重合
体及び共重合体は未だなく、更なる開発が求められてい
る。
【0006】一方、脂肪族環状炭化水素を主鎖とし、酸
により分解する官能基を有する環状骨格を有する高分子
化合物からなるフォトレジスト組成物(WO97/33
198号)に見られる様な環状高分子は、耐ドライエッ
チング性が優れ、遠紫外線に対する透明性に優れている
が、高濃度でのレジスト溶剤に対する溶解性、現像液に
対する濡れ性、シリコン基板への密着性が悪いと言う課
題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、レジスト材
用のポリマーとして用いられるのに必要な上記の諸性能
全てを満足し、しかも狭い分子量分布を有する開環メタ
セシス重合体の水素添加物を提供し、かつそのような重
合体の水素添加物の製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0008】又、本発明はそのような重合体の水素添加
物を用いた、耐ドライエッチング性、遠紫外線に対する
透明性、レジスト溶剤に対する溶解性、現像液に対する
濡れ性、シリコン等の基板への密着性及び剥離剤に対す
る溶解性等の諸特性に優れたレジスト材料を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決するため種々検討し、環状オレフィン系単量体の
開環メタセシス重合体の水素添加物が、優れた光学特
性、電気特性、高剛性、耐熱性、基板密着性及び耐候性
を有するレジスト材用のポリマーとして利用できる可能
性を鋭意検討したところ、新規な開環メタセシス重合体
の水素添加物がこれらレジスト材としての諸性能を満足
することを見いだし、本発明を完成するに至った。 (i) 即ち、少なくとも下記一般式(1)
【0010】
【化7】
【0011】(式中、R1〜R4のうち少なくとも一つ
が、酸により分解する基を含む置換基であり、その他は
水素、炭素数1〜20のアルキル基、ハロゲン、炭素数
1〜20のハロゲン化アルキル基、炭素数1〜20のア
ルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、
炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数
7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜2
0のアルキルスルホニルオキシ基、炭素数6〜20のア
リールスルホニルオキシ基、カルボキシ基、ヒドロキシ
基、炭素数2〜20のカルボキシアルキル基、または炭
素数1〜20のヒドロキシアルキル基ら選ばれ、X1
−O−、−S−、−NR5−、−PR5−、または−CR
5 2−から(R5は水素、炭素数1〜20のアルキル基を
表す)選ばれ、同一でも異なってもよい。mは0または
1〜3の整数を表す。)で表される構造単位(A)と下
記一般式(2)
【0012】
【化8】
【0013】(式中、R6〜R9のうち少なくとも一つ
が、カルボキシ、ヒドロキシを含む置換基であり、その
他は水素、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜
20のアルコキシアルキル基、炭素数1〜20のアルキ
ル基、ハロゲン、炭素数1〜20のハロゲン化アルキル
基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭
素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1
〜20のアルキルスルホニルオキシ基、または炭素数6
〜20のアリールスルホニルオキシ基から選ばれ、X2
は−O−、−S−、−NR10−、−PR10−、または−
CR10 2−から(R10は水素、炭素数1〜20のアルキ
ル基を表す)選ばれ、同一でも異なってもよい。nは0
または1〜3の整数を表す。)で表される構造単位
(B)と下記一般式(3)
【0014】
【化9】
【0015】(式中、R11〜R14の少なくとも1つがシ
アノまたはラクトニルオキシカルボニルを含む置換基で
あり、その他は水素、カルボキシ基、ヒドロキシ基、炭
素数2〜20のカルボキシアルキル基、または炭素数1
〜20のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜20のアル
コキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルコキシカル
ボニルアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭
素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数1〜20
のアルキル基、ハロゲン、または炭素数1〜20のハロ
ゲン化アルキル基から選ばれ、X3は−O−、−S−、
−NR15−、−PR15−、または−CR15 2−から(R
15は水素、炭素数1〜20のアルキル基を表す)選ば
れ、同一でも異なってもよい。lは0または1〜3の整
数を表す。)で表される構造単位(C)とを、その構成
モル比(A)/(B)が1/99〜99/1および構成
モル比(B)/(C)が30/70〜100/0で構成
とするものであり、かつ重量平均分子量Mwと数平均分
子量Mnとの比(Mw/Mn)が1.0〜2.0である
ことを特徴とする開環メタセシス重合体の水素添加物で
ある。
【0016】本発明は、また、(ii)一般式(4)で表
される少なくとも1種類の環状オレフィン系単量体、ま
たは一般式(4)と一般式(5)で表される少なくとも
2種類の環状オレフィン系単量体、または一般式
(4)、一般式(5)と一般式(6)で表される少なく
とも3種類の環状オレフィン系単量体をリビング開環メ
タセシス触媒で重合し、水素添加触媒のもとに水素添加
する開環メタセシス重合体の水素添加物の製造方法であ
り、一般式(4)
【0017】
【化10】
【0018】(式中、R16〜R19のうち少なくとも一つ
が、酸により分解する基を含む置換基であり、その他は
水素、炭素数1〜20のアルキル基、ハロゲン、炭素数
1〜20のハロゲン化アルキル基、炭素数1〜20のア
ルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、
炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数
7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜2
0のアルキルスルホニルオキシ基、または炭素数6〜2
0のアリールスルホニルオキシ基から選ばれ、X 4は−
O−、−S−、−NR20−、−PR20−、または−CR
20 2−から(R20は水素、炭素数1〜20のアルキル基
を表す)選ばれ、同一でも異なってもよい。xは0また
は1〜3の整数を表す。) 一般式(5)
【0019】
【化11】
【0020】(式中、R21〜R24のうち少なくとも一つ
が、カルボキシ基、ヒドロキシ基、炭素数2〜20のカ
ルボキシアルキル基、炭素数1〜20のヒドロキシアル
キル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、または炭素数
2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のア
ルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリール
カルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルスルホ
ニルオキシ基、炭素数6〜20のアリールスルホニルオ
キシ基、またはR21〜R24のうちR21とR23から形成さ
れるカルボン酸無水物であり、その他は水素または炭素
数1〜20のアルキル基、ハロゲン、または炭素数1〜
20のハロゲン化アルキル基から選ばれ、X5は−O
−、−S−、−NR25−、−PR25−、または−CR25
2−から(R25は水素、炭素数1〜20のアルキル基を
表す)選ばれ、同一でも異なってもよい。yは0または
1〜3の整数を表す。) 一般式(6)
【0021】
【化12】
【0022】(式中、R26〜R29の少なくとも1つがシ
アノまたはラクトニルオキシカルボニルを含む置換基で
あり、その他は水素、炭素数2〜20のアルコキシカル
ボニル基、炭素数3〜20のアルコキシカルボニルアル
キル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜2
0のアルコキシアルキル基、炭素数1〜20のアルキル
基、ハロゲン、または炭素数1〜20のハロゲン化アル
キル基から選ばれ、 X6は−O−、−S−、−NR
30−、−PR30−、または−CR30 2−から(R30は水
素、炭素数1〜20のアルキル基を表す)選ばれ、同一
でも異なってもよい。zは0または1〜3の整数を表
す。)(iii) (ii)において、水素添加触媒のもと
に水素添加し、さらに、酸により分解する新たな置換基
に変換することを特徴とする開環メタセシス重合体の水
素添加物の製造方法であり、(iv) (ii)において、
水素添加後、加水分解をする開環メタセシス重合体の水
素添加物の製造方法であり、(v) (ii)において、
水素添加後、加水分解し、さらに、酸により分解する基
を含む新たな置換基に変換する開環メタセシス重合体の
水素添加物の製造方法であり、(vi) 一般式(4)で
表される少なくとも1種類の環状オレフィン系単量体、
または一般式(4)と一般式(5)で表される少なくと
も2種類の環状オレフィン系単量体、または一般式
(4)、一般式(5)及び一般式(6)で表される少な
くとも3種類の環状オレフィン系単量体をオレフィンま
たはジエンの存在下でリビング開環メタセシス触媒で重
合する開環メタセシス重合体の水素添加物の製造方法で
あり、また、本発明は、(vii) 前記(i)の開環メ
タセシス重合体の水素添加物からなるフォトレジスト用
ポリマーである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(1)のR1〜R4
の少なくとも1つにおいて、酸により分解する基を含む
置換基とは、露光時に感光剤から発生する酸によって官
能基が分解してカルボキシ基を生成する置換基であり、
例えば、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭
素数2〜20のアルコキシカルボニルオキシ基、炭素数
3〜20のアルコキシカルボニルアルキル基、炭素数3
〜20のアルキルカルボキシカルボニル基、または炭素
数3〜20のアルコキシカルボニルオキシアルキル基が
挙げられる。
【0024】具体的には、炭素数2〜20のアルコキシ
カルボニル基としては、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、n−ブトキシカルボニル、tert−ブトキ
シカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、テト
ラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニル、テトラヒ
ドロフラン−2−イルオキシカルボニル、1−エトキシ
エトキシカルボニル、または1−ブトキシエトキシカル
ボニル等が挙げられ、炭素数2〜20のアルコキシカル
ボニルオキシ基としては、メトキシカルボニルオキシ、
エトキシカルボニルオキシ、n−プロポキシカルボニル
オキシ、イソプロポキシカルボニルオキシ、n−ブトキ
シカルボニルオキシ、tert−ブトキシカルボニルオキ
シ、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ、テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシカルボニルオキシ、テトラ
ヒドロフラン−2−イルオキシカルボニルオキシ、1−
エトキシエトキシカルボニルオキシ、または1−ブトキ
シエトキシカルボニルオキシ等が挙げられ、炭素数3〜
20のアルコキシカルボニルアルキル基としては、メト
キシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、イ
ソプロポキシカルボニルメチル、tert−ブトキシカルボ
ニルメチル、tert−ブトキシカルボニルエチル、tert−
ブトキシカルボニルメンチル、シクロヘキシルオキシカ
ルボニルメチル、テトラヒドロピラン−2−イルオキシ
カルボニルメチル、テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シカルボニルメンチル、テトラヒドロフラン−2−イル
オキシカルボニルメチル、1−エトキシエトキシカルボ
ニルメチル、または1−ブトキシエトキシカルボニルメ
チル等が挙げられ、炭素数3〜20のアルキルカルボキ
シカルボニル基としては、メチルカルボキシカルボニ
ル、エチルカルボキシカルボニル、イソプロピルカルボ
キシカルボニル、tert−ブチルカルボキシカルボニル、
またはシクロヘキシルカルボキシカルボニル等が挙げら
れ、炭素数3〜20のアルコキシカルボニルオキシアル
キル基としては、メトキシカルボニルオキシメチル、エ
トキシカルボニルオキシメチル、イソプロポキシカルボ
ニルオキシメチル、tert−ブトキシカルボニルオキシメ
チル、tert−ブトキシカルボニルオキシエチル、tert−
ブトキシカルボニルオキシメンチル、シクロヘキシルオ
キシカルボニルオキシメチル、テトラヒドロピラン−2
−イルオキシカルボニルオキシメチル、テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシカルボニルオキシメンチル、テト
ラヒドロフラン−2−イルオキシカルボニルオキシメチ
ル、1−エトキシエトキシカルボニルオキシメチル、ま
たは1−ブトキシエトキシカルボニルオキシメチル等が
挙げられる。
【0025】これらのうち、2級または3級のアルコキ
シを有するアルコキシカルボニル基、アルコキシカルボ
ニルオキシ基、アルコキシカルボニルアルキル基、また
はアルコキシカルボニルオキシアルキル基が好ましく用
いられ、特に、tert−ブトキシカルボニル基、tert−ブ
トキシカルボニルアルキル基、tert−ブトキシカルボニ
ルオキシ基、tert−ブチルカルボキシカルボニル基、te
rt−ブトキシカルボニルオキシアルキル基、テトラヒド
ロピラン−2−イルオキシカルボニル基、テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシカルボニルアルキル基、テトラ
ヒドロピラン−2−イルオキシカルボニルオキシ基、テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニルオキシア
ルキル基が好ましく用いられる。
【0026】その他は、水素;メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、シクロ
ヘキシルまたはメンチル等の炭素数1〜20のアルキル
基;メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブトキ
シ、tert−ブトキシまたはメントキシ等の炭素数1〜2
0のアルコキシ基;メトキシメチル、メトキシエチル、
tert−ブトキシメチル、tert−ブトキシエチルまたはメ
トキシメントール等の、またはメチルグルコース等のア
ルコキシ糖類を含む炭素数2〜20のアルコキシアルキ
ル基;塩素原子、臭素原子、沃素原子またはフッ素原子
等のハロゲン;フルオロメチル、クロロメチル、ブロモ
メチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモ
メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチルまたは
トリブロモメチル等の炭素数1〜20のハロゲン化アル
キル基;アセトキシ等の炭素数2〜20のアルキルカル
ボニルオキシ基;ナフトイルオキシ等の炭素数7〜20
のアリールカルボニルオキシ基;メシルオキシ等の炭素
数1〜20のアルキルスルホニルオキシ基;トシルオキ
シ等の炭素数6〜20のアリールスルホニルオキシ基;
カルボキシ基またはヒドロキシ基;カルボキシメチル、
カルボキシエチル、カルボキシプロピル、カルボキシブ
チル、カルボキシイソブチルまたはカルボキシシクロヘ
キシル等の炭素数2〜20のカルボキシアルキル基;ま
たはヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシ
プロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシヘキシルまた
はメントール等の、またはグルコース等の糖類を含む炭
素数1〜20のヒドロキシアルキル基が具体例として挙
げられる。
【0027】X1は−O−、−S−、−NR5−、−PR
5−、または−CR5 2−から(R5は水素、炭素数1〜2
0のアルキル基を表す)選ばれ、mが1〜3の場合、X
1は同一でも異なってもよい。R5で表される炭素数1〜
20のアルキル基としては、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、シク
ロヘキシル、またはメンチル等が具体例として挙げられ
る。X1として、特に、好ましくは−O−または−CH2
−である。
【0028】本発明の一般式(2)のR6〜R9の少なく
とも1つにおいて、カルボキシ又はヒドロキシを含む置
換基としては、カルボキシ基;ヒドロキシ基;カルボキ
シメチル、カルボキシエチル、カルボキシプロピル、カ
ルボキシブチル、カルボキシイソブチルまたはカルボキ
シシクロヘキシル等の炭素数2〜20のカルボキシアル
キル基;ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロ
キシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシヘキシ
ル、メントール、またはグルコース等の糖類等の炭素数
1〜20のヒドロキシアルキル基が具体例として挙げら
れる。
【0029】その他は、水素;メトキシ、エトキシ、イ
ソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシまたはメ
ントキシ等の炭素数1〜20のアルコキシ基;メトキシ
メチル、メトキシエチル、tert−ブトキシメチル、tert
−ブトキシエチル、メトキシメントール等の、またはメ
チルグルコース等のアルコキシ糖類を含む炭素数2〜2
0のアルコキシアルキル基;メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、シクロ
ヘキシル、メンチル等の炭素数1〜20のアルキル基;
塩素原子、臭素原子、沃素原子またはフッ素原子等のハ
ロゲン;フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチ
ル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチ
ル、トリフルオロメチル、トリクロロメチルまたはトリ
ブロモメチル等の炭素数1〜20のハロゲン化アルキル
基;アセトキシ等の炭素数2〜20のアルキルカルボニ
ルオキシ基;ナフトイルオキシ等の炭素数7〜20のア
リールカルボニルオキシ基;メシルオキシ等の炭素数1
〜20のアルキルスルホニルオキシ基;またはトシルオ
キシ等の炭素数6〜20のアリールスルホニルオキシ
基、が具体例として挙げられる。
【0030】X2は−O−、−S−、−NR10−、−P
10−、または−CR10 2−から(R 10は水素、炭素数
1〜20のアルキル基を表す)選ばれ、nが1〜3の場
合、X 2は同一でも異なってもよい。R10の炭素数1〜
20のアルキル基としてはメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、シクロ
ヘキシル、またはメンチル等が具体例として挙げられ
る。X2として、特に、好ましくは−O−または−CH2
−である。
【0031】また、一般式(3)のR11〜R14の少なく
とも1つにおいて、シアノを含む置換基としては、シア
ノ基、あるいはシアノメチルまたはシアノエチル等の炭
素数2〜20のシアノアルキル基が挙げられ、ラクトニ
ルオキシカルボニルを含む置換基としては、γ−ブチロ
ラクトニル−2−オキシカルボニル、γ−ブチロラクト
ニル−3−オキシカルボニル、γ−バレロラクトニル−
2−オキシカルボニル、γ−バレロラクトニル−3−オ
キシカルボニル、α−メチル−γ−ブチロラクトニル−
2−オキシカルボニル、(2−ジヒドロフラノン−5−
イル)メトキシカルボニル、δ−バレロラクトニル−2
−オキシカルボキル、δ−バレロラクトニル−3−オキ
シカルボキル、δ−バレロラクトニル−4−オキシカル
ボキル、2−メチル−δ−バレロラクトニル−2−オキ
シカルボキルまたは5,5−ジメチルシクロペンタンカ
ルボラクトニル−1−オキシカルボニル等の炭素数5〜
20のラクトニルオキシカルボニル基が挙げらる。
【0032】その他は、水素;カルボキシ基;ヒドロキ
シ基;カルボキシメチル、カルボキシエチル、カルボキ
シプロピル、カルボキシブチル、カルボキシイソブチル
またはカルボキシシクロヘキシル等の炭素数2〜20の
カルボキシアルキル基;ヒドロキシメチル、ヒドロキシ
エチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒド
ロキシヘキシルまたはメントール等の、またはグルコー
ス等の糖類を含む炭素数1〜20のヒドロキシアルキル
基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プ
ロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−
ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、シク
ロヘキシルオキシカルボニル、テトラヒドロピラン−2
−イルオキシカルボニル、テトラヒドロフラン−2−イ
ルオキシカルボニル、1−エトキシエトキシカルボニル
または1−ブトキシエトキシカルボニル等の炭素数2〜
20のアルコキシカルボニル基;メトキシカルボニルメ
チル、エトキシカルボニルメチル、イソプロポキシカル
ボニルメチル、tert−ブトキシカルボニルメチル、tert
−ブトキシカルボニルエチル、tert−ブトキシカルボニ
ルメンチル、シクロヘキシルオキシカルボニルメチル、
テトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニルメチ
ル、テトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニルメ
ンチル、テトラヒドロフラン−2−イルオキシカルボニ
ルメチル、1−エトキシエトキシカルボニルメチル、ま
たは1−ブトキシエトキシカルボニルメチル等の炭素数
3〜20のアルコキシカルボニルアルキル基;メトキ
シ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−
ブトキシまたはメントキシ等の炭素数1〜20のアルコ
キシ基;メトキシメチル、メトキシエチル、tert−ブト
キシメチル、tert−ブトキシエチル、メトキシメントー
ル等の、またはメチルグルコース等のアルコキシ糖類を
含む炭素数2〜20のアルコキシアルキル基;メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t
−ブチル、シクロヘキシルまたはメンチル等の炭素数1
〜20のアルキル基;塩素原子、臭素原子、沃素原子ま
たはフッ素原子等のハロゲン;またはフルオロメチル、
クロロメチル、ブロモメチル、ジフルオロメチル、ジク
ロロメチル、ジブロモメチル、トリフルオロメチル、ト
リクロロメチルまたはトリブロモメチル等の炭素数1〜
20のハロゲン化アルキル基が具体例として挙げられ
る。
【0033】さらに、X3は−O−、−S−、−NR15
−、−PR15−、または−CR15 2−から(R15は水
素、炭素数1〜20のアルキル基を表す)選ばれ、lが
1〜3の場合、X3は同一でも異なってもよい。R15
表される炭素数1〜20のアルキル基としては、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、tert−ブチル、シクロヘキシル、またはメンチル等
のアルキル基が具体例として挙げられる。X3として、
特に、好ましくは−O−または−CH2−である。
【0034】本発明においてリビング開環メタセシス触
媒で重合する一般式(4)、一般式(5)または一般式
(6)で表される環状オレフィン系単量体としては、
x、yまたはzが0であるビシクロヘプトエンの誘導
体、x、yまたはzが1であるテトラシクロドデセンの
誘導体、x、yまたはzが2であるヘキサシクロヘプタ
デセンの誘導体、x、yまたはzが3であるオクタシク
ロドコセンの誘導体等が挙げられる。
【0035】一般式(4)において、R16〜R19の少な
くとも1つが示す、酸により分解する基を含む置換基と
は、露光時に感光剤から発生する酸によって官能基が分
解してカルボキシを生成する置換基であり、例えば、炭
素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜2
0のアルコキシカルボニルオキシ基、炭素数3〜20の
アルコキシカルボニルアルキル基、炭素数3〜20のア
ルキルカルボキシカルボニル基、または炭素数3〜20
のアルコキシカルボニルオキシアルキル基が挙げられ
る。
【0036】具体的には、炭素数2〜20のアルコキシ
カルボニル基としては、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、n−ブトキシカルボニル、tert−ブトキ
シカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、テト
ラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニル、テトラヒ
ドロフラン−2−イルオキシカルボニル、1−エトキシ
エトキシカルボニル、または1−ブトキシエトキシカル
ボニル等が挙げられ、炭素数2〜20のアルコキシカル
ボニルオキシ基としては、メトキシカルボニルオキシ、
エトキシカルボニルオキシ、n−プロポキシカルボニル
オキシ、イソプロポキシカルボニルオキシ、n−ブトキ
シカルボニルオキシ、tert−ブトキシカルボニルオキ
シ、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ、テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシカルボニルオキシ、テトラ
ヒドロフラン−2−イルオキシカルボニルオキシ、1−
エトキシエトキシカルボニルオキシ、または1−ブトキ
シエトキシカルボニルオキシ等が挙げられ、炭素数3〜
20のアルコキシカルボニルアルキル基としては、メト
キシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、イ
ソプロポキシカルボニルメチル、tert−ブトキシカルボ
ニルメチル、tert−ブトキシカルボニルエチル、tert−
ブトキシカルボニルメンチル、シクロヘキシルオキシカ
ルボニルメチル、テトラヒドロピラン−2−イルオキシ
カルボニルメチル、テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シカルボニルメンチル、テトラヒドロフラン−2−イル
オキシカルボニルメチル、1−エトキシエトキシカルボ
ニルメチル、または1−ブトキシエトキシカルボニルメ
チル等が挙げられ、炭素数3〜20のアルキルカルボキ
シカルボニル基としては、メチルカルボキシカルボニ
ル、エチルカルボキシカルボニル、イソプロピルカルボ
キシカルボニル、tert−ブチルカルボキシカルボニル、
またはシクロヘキシルカルボキシカルボニル等が挙げら
れ、炭素数3〜20のアルコキシカルボニルオキシアル
キル基としては、メトキシカルボニルオキシメチル、エ
トキシカルボニルオキシメチル、イソプロポキシカルボ
ニルオキシメチル、tert−ブトキシカルボニルオキシメ
チル、tert−ブトキシカルボニルオキシエチル、tert−
ブトキシカルボニルオキシメンチル、シクロヘキシルオ
キシカルボニルオキシメチル、テトラヒドロピラン−2
−イルオキシカルボニルオキシメチル、テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシカルボニルオキシメンチル、テト
ラヒドロフラン−2−イルオキシカルボニルオキシメチ
ル、1−エトキシエトキシカルボニルオキシメチル、ま
たは1−ブトキシエトキシカルボニルオキシメチル等が
挙げられる。
【0037】これらのうち、2級または3級のアルコキ
シを有するアルコキシカルボニル基、アルコキシカルボ
ニルオキシ基、アルコキシカルボニルアルキル基、また
はアルコキシカルボニルオキシアルキル基が好ましく用
いられ、特に、tert−ブトキシカルボニル基、tert−ブ
トキシカルボニルアルキル基、tert−ブトキシカルボニ
ルオキシ基、tert−ブトキシカルボニルオキシアルキル
基、テトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニル
基、テトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニルア
ルキル基、テトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボ
ニルオキシ基、またはテトラヒドロピラン−2−イルオ
キシカルボニルオキシアルキル基が好ましく用いられ
る。
【0038】その他は、水素;メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、シ
クロヘキシルまたはメンチル等の炭素数1〜20のアル
キル基;メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブ
トキシ、tert−ブトキシまたはメントキシ等の炭素数1
〜20のアルコキシ基;メトキシメチル、メトキシエチ
ル、tert−ブトキシメチル、tert−ブトキシエチルまた
はメトキシメントール等の、またはメチルグルコース等
のアルコキシ糖類を含む炭素数2〜20のアルコキシア
ルキル基;塩素原子、臭素原子、沃素原子またはフッ素
原子等のハロゲン;フルオロメチル、クロロメチル、ブ
ロモメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブ
ロモメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチルま
たはトリブロモメチル等の炭素数1〜20のハロゲン化
アルキル基;アセトキシ等の炭素数2〜20のアルキル
カルボニルオキシ基;ナフトイルオキシ等の炭素数7〜
20のアリールカルボニルオキシ基;メシルオキシ等の
炭素数1〜20のアルキルスルホニルオキシ基;トシル
オキシ等の炭素数6〜20のアリールスルホニルオキシ
基;カルボキシ基またはヒドロキシ基;カルボキシメチ
ル、カルボキシエチル、カルボキシプロピル、カルボキ
シブチル、カルボキシイソブチルまたはカルボキシシク
ロヘキシル等の炭素数2〜20のカルボキシアルキル
基;またはヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒド
ロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシヘキシ
ルまたはメントール等の、またはグルコース等の糖類を
含む炭素数1〜20のヒドロキシアルキル基が具体例と
して挙げられる。
【0039】X4は−O−、−S−、−NR20−、−P
20−、または−CR20 2−から(R 20は水素、炭素数
1〜20のアルキル基を表す)選ばれ、xが1〜3の場
合、X 4は同一でも異なってもよい。R20で表される炭
素数1〜20のアルキル基としては、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチ
ル、シクロヘキシル、またはメンチル等が具体例として
挙げられる。X4として、さらに、好ましくは少なくと
も1つが−O−または−CH2−である。
【0040】本発明の一般式(5)のR21〜R24の少な
くとも1つにおいて、炭素数2〜20のカルボキシアル
キル基としては、カルボキシメチル、カルボキシエチ
ル、カルボキシプロピル、カルボキシブチル、カルボキ
シイソブチルまたはカルボキシシクロヘキシル等が挙げ
られ、炭素数1〜20のヒドロキシアルキル基として
は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシ
プロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシヘキシルまた
はメントール等の、またはグルコース等の糖類が挙げら
れ、炭素数1〜20のアルコキシ基としては、メトキ
シ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−
ブトキシまたはメントキシ等が挙げられ、炭素数2〜2
0のアルコキシアルキル基としては、メトキシメチル、
メトキシエチル、tert−ブトキシメチル、tert−ブトキ
シエチル、メトキシメントール等のアルコキシアルキル
基、またはメチルグルコース等のアルコキシ糖類が挙げ
られ、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基と
しては、アセトキシ等が挙げられ、炭素数7〜20のア
リールカルボニルオキシ基としては、ナフトイルオキシ
等があげられ、炭素数1〜20のアルキルスルホニルオ
キシ基としてはメシルオキシ等が挙げられ、炭素数6〜
20のアリールスルホニルオキシ基としては、トシルオ
キシ等が挙げられる。またR21〜R24のうちR21とR23
から形成されるカルボン酸無水物が具体例として挙げら
れる。これらのうち、好ましくは、アルコキシ基、アル
コキシアルキル基、アルキルカルボニルオキシ基、アリ
ールカルボニルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ
基、アリールスルホニルオキシ基、またはカルボン酸無
水物である。特に、好ましくはカルボン酸無水物であ
る。
【0041】その他は、水素;メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、シ
クロヘキシルまたはメンチル等の炭素数1〜20のアル
キル基;塩素原子、臭素原子、沃素原子またはフッ素原
子等のハロゲン;またはフルオロメチル、クロロメチ
ル、ブロモメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチ
ル、ジブロモメチル、トリフルオロメチル、トリクロロ
メチルまたはトリブロモメチル等の炭素数1〜20のハ
ロゲン化アルキル基が具体例として挙げられる。
【0042】X5は−O−、−S−、−NR25−、−P
25−、または−CR25 2−から(R 25は水素、炭素数
1〜20のアルキル基を表す)選ばれ、yが1〜3の場
合、X 5は同一でも異なってもよい。R25で表される炭
素数1〜20のアルキル基としては、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチ
ル、シクロヘキシル、またはメンチル等が具体例として
挙げられる。X5として、さらに、好ましくは少なくと
も1つが−O−または−CH2−である。
【0043】また、一般式(6)のR26〜R29の少なく
とも1つにおいて、シアノを含む置換基としては、シア
ノ基、あるいはシアノメチルまたはシアノエチル等の炭
素数2〜20のシアノアルキル基が挙げられ、ラクトニ
ルオキシカルボニルを含む置換基としては、γ−ブチロ
ラクトニル−2−オキシカルボニル、γ−ブチロラクト
ニル−3−オキシカルボニル、γ−バレロラクトニル−
2−オキシカルボニル、γ−バレロラクトニル−3−オ
キシカルボニル、α−メチル−γ−ブチロラクトニル−
2−オキシカルボニル、(2−ジヒドロフラノン−5−
イル)メトキシカルボニル、δ−バレロラクトニル−2
−オキシカルボキル、δ−バレロラクトニル−3−オキ
シカルボキル、δ−バレロラクトニル−4−オキシカル
ボキル、2−メチル−δ−バレロラクトニル−2−オキ
シカルボキルまたは5,5−ジメチルシクロペンタンカ
ルボラクトニル−1−オキシカルボニル等の炭素数5〜
20のラクトニルオキシカルボニル基が挙げらる。
【0044】その他は、水素;メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプ
ロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、tert−
ブトキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニ
ル、テトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニル、
テトラヒドロフラン−2−イルオキシカルボニル、1−
エトキシエトキシカルボニル、または1−ブトキシエト
キシカルボニル等の炭素数2〜20のアルコキシカルボ
ニル基;メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニ
ルメチル、イソプロポキシカルボニルメチル、tert−ブ
トキシカルボニルメチル、tert−ブトキシカルボニルエ
チル、tert−ブトキシカルボニルメンチル、シクロヘキ
シルオキシカルボニルメチル、テトラヒドロピラン−2
−イルオキシカルボニルメチル、テトラヒドロピラン−
2−イルオキシカルボニルメンチル、テトラヒドロフラ
ン−2−イルオキシカルボニルメチル、1−エトキシエ
トキシカルボニルメチル、または1−ブトキシエトキシ
カルボニルメチル等の炭素数3〜20のアルコキシカル
ボニルアルキル基;メトキシ、エトキシ、イソプロポキ
シ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、またはメントキシ
等の炭素数1〜20のアルコキシ基;メトキシメチル、
メトキシエチル、tert−ブトキシメチル、tert−ブトキ
シエチル、メトキシメントール等の、またはメチルグル
コース等のアルコキシ糖類を含む炭素数2〜20のアル
コキシアルキル基;メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、t−ブチル、シクロヘキシル、ま
たはメンチル等の炭素数1〜20のアルキル基;塩素原
子、臭素原子、沃素原子またはフッ素原子等のハロゲ
ン;またはフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチ
ル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチ
ル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、またはト
リブロモメチル等の炭素数1〜20のハロゲン化アルキ
ル基が具体例として挙げられる。
【0045】さらに、X6は−O−、−S−、−NR30
−、−PR30−、または−CR30 2−から(R30は水
素、炭素数1〜20のアルキル基を表す)選ばれ、zが
1〜3の場合、X6は同一でも異なってもよい。R30
表される炭素数1〜20のアルキル基としては、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、tert−ブチル、シクロヘキシル、またはメンチル等
が具体例として挙げられる。X 6として、さらに、好ま
しくは少なくとも1つが−O−または−CH2−であ
る。
【0046】本発明における一般式(4)の具体例とし
ては、5−tert−ブトキシカルボニル−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メトキ
シカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボ
ニルオキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イル)
オキシカルボニルオキシ−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカ
ルボニル−5−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボ
ニルオキシ−5−メチル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン
−2’−イル)オキシカルボニル−5−メチル−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
オキシ−5−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5,6−ジtert−ブトキシ
カルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5,6−ジ(テトラヒドロピラン−2’−
イル)オキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカ
ルボニル−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボ
ニルオキシ−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン
−2’−イル)オキシカルボニル−6−メチル−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
オキシ−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボ
ニル−6−メトキシカルボニル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブト
キシカルボニルオキシ−6−メトキシカルボニル−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
−6−メトキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン
−2’−イル)オキシカルボニルオキシ−6−メトキシ
カルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5−tert−ブトキシカルボニル−6−
tert−ブトキシカルボニルメチル−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−
ブトキシカルボニルオキシ−6−tert−ブトキシカ
ルボニルメチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニル−6−tert−ブトキシカルボ
ニルメチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イル)
オキシカルボニルオキシ−6−tert−ブトキシカル
ボニルメチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボニル−6
−トリフルオロメチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボ
ニルオキシ−6−トリフルオロメチル−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(テトラヒ
ドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−6−トリ
フルオロメチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニルオキシ−6−トリフルオロメチル
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカ
ルボニルメチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニルオキシメチル−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブ
トキシカルボニルメチル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカ
ルボニルオキシメチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボ
ニルオキシシクロヘキシル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカ
ルボニルシクロヘキシル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカ
ルボニル−6−アセトキシ−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカ
ルボニルオキシ−6−アセトキシ−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(テトラヒドロ
ピラン−2’−イル)オキシカルボニル−6−アセトキ
シ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカ
ルボニルオキシ−6−アセトキシ−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブト
キシカルボニル−6−ナフトイルオキシ−7−オキサビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert
−ブトキシカルボニルオキシ−6−ナフトイルオキシ−
7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボ
ニル−6−ナフトイルオキシ−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(テトラヒドロ
ピラン−2’−イル)オキシカルボニルオキシ−5−ナ
フトイルオキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボニル−
6−メシルオキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカルボニル
オキシ−6−メシルオキシ−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン
−2’−イル)オキシカルボニル−6−メシルオキシ−
7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボ
ニルオキシ−6−メシルオキシ−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブト
キシカルボニル−6−トシルオキシ−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブ
トキシカルボニルオキシ−6−トシルオキシ−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(テ
トラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−6
−トシルオキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニルオキシ−6−トシルオキシ−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等の7
−オキサビシクロヘプトエン類、または上記の7−オキ
サビシクロヘプトエン類のオキサ(−O−)をチア(−
S−)に代えて7−チアビシクロヘプトエン類、または
上記の7−オキサビシクロヘプトエン類のオキサ(−O
−)をアザ(−NH−)、メチルアザ(−N(メチル)
−)に代えて7−アザビシクロヘプトエン類、7−メチ
ル−7−アザビシクロヘプトエン類、または上記の7−
オキサビシクロヘプトエン類のオキサ(−O−)をホス
ファ(−PH−)、メチルホスファ(−P(メチル)
−)に代えて7−ホスファビシクロヘプトエン類、7−
メチル−7−ホスファビシクロヘプトエン類、さらに上
記の7−オキサビシクロヘプトエン類のオキサをメチレ
ン(−CH2−)、メチルメチレン(−CH(CH3
−)に代えて得られるビシクロヘプトエン類、7−メチ
ルビシクロヘプトエン類を挙げることができる。
【0047】または、8−tert−ブトキシカルボニ
ル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−(テトラヒドロピラン−
2’−イル)オキシカルボニル−11−オキサテトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、
8−tert−ブトキシカルボニルオキシ−11−オキ
サテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−
ドデセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オ
キシカルボニルオキシ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
tert−ブトキシカルボニル−8−メチル−11−オ
キサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17 ,10]−3
−ドデセン、8−tert−ブトキシカルボニルオキシ
−8−メチル−11−オキサテトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(テトラヒ
ドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−8−メチ
ル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−(テトラヒドロピラン−
2’−イル)オキシカルボニルオキシ−8−メチル−1
1−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8,9−ジtert−ブトキ
シカルボニル−11−オキサテトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジ(テ
トラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−1
1−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,1 0]−3−ドデセン、8−tert−ブトキシカル
ボニル−9−メチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−ter
t−ブトキシカルボニルオキシ−9−メチル−11−オ
キサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)
オキシカルボニル−9−メチル−11−オキサテトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、
8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボ
ニルオキシ−9−メチル−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
tert−ブトキシカルボニル−9−メトキシカルボニ
ル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,1 0]−3−ドデセン、8−tert−ブトキシカル
ボニルオキシ−9−メトキシカルボニル−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキ
シカルボニル−9−メトキシカルボニル−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキ
シカルボニルオキシ−9−メトキシカルボニル−11−
オキサテトラシクロ[4.4.0.12, 5.17,10]−
3−ドデセン、8−tert−ブトキシカルボニル−9
−tert−ブトキシカルボニルメチル−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12, 5.17,10]−3−ド
デセン、8−tert−ブトキシカルボニルオキシ−9
−tert−ブトキシカルボニルメチル−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキ
シカルボニル−9−tert−ブトキシカルボニルメチ
ル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−(テトラヒドロピラン−
2’−イル)オキシカルボニルオキシ−9−tert−
ブトキシカルボニルメチル−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
tert−ブトキシカルボニル−9−トリフルオロメチ
ル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−tert−ブトキシカル
ボニルオキシ−9−トリフルオロメチル−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキ
シカルボニル−9−トリフルオロメチル−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキ
シカルボニルオキシ−9−トリフルオロメチル−11−
オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−
3−ドデセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニルメチル−11−オキサテトラシク
ロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8
−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニ
ルオキシメチル−11−オキサテトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−tert−
ブトキシカルボニルメチル−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
tert−ブトキシカルボニルオキシメチル−11−オ
キサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン、8−tert−ブトキシカルボニルオキシ
シクロヘキシル−11−オキサテトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−tert−
ブトキシカルボニルシクロヘキシル−11−オキサテト
ラシクロ[4.4.0.12,5.17 ,10]−3−ドデセ
ン、8−tert−ブトキシカルボニル−9−アセトキ
シ−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−tert−ブトキシカル
ボニルオキシ−9−アセトキシ−11−オキサテトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、
8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボ
ニル−9−アセトキシ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
オキシ−9−アセトキシ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
tert−ブトキシカルボニル−9−ナフトイルオキシ
−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−tert−ブトキシカルボ
ニルオキシ−9−ナフトイルオキシ−11−オキサテト
ラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカ
ルボニル−9−ナフトイルオキシ−11−オキサテトラ
シクロ[4.4.0.12, 5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカ
ルボニルオキシ−9−ナフトイルオキシ−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−tert−ブトキシカルボニル−9−メシ
ルオキシ−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−tert−ブトキ
シカルボニルオキシ−9−メシルオキシ−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキ
シカルボニル−9−メシルオキシ−11−オキサテトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカ
ルボニルオキシ−9−メシルオキシ−11−オキサテト
ラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−tert−ブトキシカルボニル−9−トシルオ
キシ−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−tert−ブト
キシカルボニルオキシ−9−トシルオキシ−11−オキ
サテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−
ドデセン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オ
キシカルボニル−9−トシルオキシ−11−オキサテト
ラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカ
ルボニルオキシ−9−トシルオキシ−11−オキサテト
ラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン等の11−オキサテトラシクロドデセン類、または上
記の11−オキサテトラシクロドデセン類のオキサ(−
O−)をチア(−S−)に代えた11−チアテトラシク
ロドデセン類、または上記の11−オキサテトラシクロ
ドデセン類のオキサ(−O−)をアザ(−NH−)、メ
チルアザ(−N(メチル)−)に代えた11−アザテト
ラシクロドデセン類、11−メチル−11−アザテトラ
シクロドデセン類、または上記の11−オキサテトラシ
クロドデセン類のオキサ(−O−)をホスファ(−PH
−)、メチルホスファ(−P(メチル)−)に代えた1
1−ホスファテトラシクロドデセン類、11−メチル−
11−ホスファテトラシクロドデセン類、さらに上記の
11−オキサテトラシクロドデセン類のオキサをメチレ
ン(−CH2−)、メチルメチレン(−CH(メチル)
−)に代えたテトラシクロドデセン類、11−メチルテ
トラシクロドデセン類を挙げることができる。
【0048】または、11−tert−ブトキシカルボ
ニル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセ
ン、11−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシ
カルボニル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセ
ン、11−tert−ブトキシカルボニルオキシ−15
−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−(テトラ
ヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニルオキシ−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.1
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−t
ert−ブトキシカルボニル−11−メチル−15−オ
キサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.0
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−tert−
ブトキシカルボニルオキシ−11−メチル−15−オキ
サヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−(テトラ
ヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−11−
メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカル
ボニルオキシ−11−メチル−15−オキサヘキサシク
ロ[6.6.1.13,6.110,13.0 2,7.09,14]−
4−ヘプタデセン、11,12−ジtert−ブトキシ
カルボニル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.110,13.02,7.09,1 4]−4−ヘプタデセ
ン、11,12−ジ(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニル−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−tert−ブトキシカルボニル
−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.110,13.02, 7.09,14]−4−ヘプタデ
セン、11−tert−ブトキシカルボニルオキシ−1
2−メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.110,13.0 2,7.09,14]−4−ヘプタデセ
ン、11−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシ
カルボニル−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−(テトラヒドロピラン−2’−
イル)オキシカルボニルオキシ−12−メチル−15−
オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.0
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−tert−
ブトキシカルボニル−12−メトキシカルボニル−15
−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−tert
−ブトキシカルボニルオキシ−12−メトキシカルボニ
ル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
10,13.02,7.09 ,14]−4−ヘプタデセン、11−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
−12−メトキシカルボニル−15−オキサヘキサシク
ロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−
4−ヘプタデセン、11−(テトラヒドロピラン−2’
−イル)オキシカルボニルオキシ−12−メトキシカル
ボニル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−tert−ブトキシカルボニル−12−tert
−ブトキシカルボニルメチル−15−オキサヘキサシク
ロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−
4−ヘプタデセン、11−tert−ブトキシカルボニ
ルオキシ−12−tert−ブトキシカルボニルメチル
−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.1
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
−12−tert−ブトキシカルボニルメチル−15−
オキサヘキサシクロ[6.6.1.13, 6.110,13.0
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−(テトラヒ
ドロピラン−2’−イル)オキシカルボニルオキシ−1
2−tert−ブトキシカルボニルメチル−15−オキ
サヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−tert
−ブトキシカルボニル−12−トリフルオロメチル−1
5−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
tert−ブトキシカルボニルオキシ−12−トリフル
オロメチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセ
ン、11−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシ
カルボニル−12−トリフルオロメチル−15−オキサ
ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7
9,14]−4−ヘプタデセン、11−(テトラヒドロピ
ラン−2’−イル)オキシカルボニルオキシ−12−ト
リフルオロメチル−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプ
タデセン、11−(テトラヒドロピラン−2’−イル)
オキシカルボニルメチル−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−(テトラヒドロピラン−2’−
イル)オキシカルボニルオキシメチル−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.0
9,14]−4−ヘプタデセン、11−tert−ブトキシ
カルボニルメチル−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプ
タデセン、11−tert−ブトキシカルボニルオキシ
メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−tert−ブトキシカルボニルオキシシクロヘキ
シル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセ
ン、11−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシ
ル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1 3,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
tert−ブトキシカルボニル−12−アセトキシ−1
5−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1 3,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
tert−ブトキシカルボニルオキシ−12−アセトキ
シ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
−12−アセトキシ−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプ
タデセン、11−(テトラヒドロピラン−2’−イル)
オキシカルボニルオキシ−12−アセトキシ−15−オ
キサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.0
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−tert−
ブトキシカルボニル−12−ナフトイルオキシ−15−
オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110, 13.0
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−tert−
ブトキシカルボニルオキシ−12−ナフトイルオキシ−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.1
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
−12−ナフトイルオキシ−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−(テトラヒドロピラン−2’−
イル)オキシカルボニルオキシ−12−ナフトイルオキ
シ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
1 0,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
tert−ブトキシカルボニル−12−メシルオキシ−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.1
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−t
ert−ブトキシカルボニルオキシ−12−メシルオキ
シ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
−12−メシルオキシ−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−(テトラヒドロピラン−2’−
イル)オキシカルボニルオキシ−12−メシルオキシ−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.1
10,13.0 2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−t
ert−ブトキシカルボニル−12−トシルオキシ−1
5−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
tert−ブトキシカルボニルオキシ−12−トシルオ
キシ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセ
ン、11−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシ
カルボニル−12−トシルオキシ−15−オキサヘキサ
シクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7
9,14]−4−ヘプタデセン、11−(テトラヒドロピ
ラン−2’−イル)オキシカルボニルオキシ−12−ト
シルオキシ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.110,13.02,7.09 ,14]−4−ヘプタデセン
等の15−オキサヘキサシクロヘプタデセン類、または
上記の15−オキサヘキサシクロヘプタデセン類のオキ
サ(−O−)をチア(−S−)に代えた15−チアヘキ
サシクロヘプタデセン類、または上記の15−オキサヘ
キサシクロヘプタデセン類のオキサ(−O−)をアザ
(−NH−)、メチルアザ(−N(メチル)−)に代え
た15−アザヘキサシクロヘプタデセン類、15−メチ
ル−15−アザヘキサシクロヘプタデセン類、または上
記の15−オキサヘキサシクロヘプタデセン類のオキサ
(−O−)をホスファ(−PH−)、メチルホスファ
(−P(メチル)−)に代えた15−ホスファヘキサシ
クロヘプタデセン類、15−メチル−15−ホスファヘ
キサシクロヘプタデセン類、さらに上記の15−オキサ
ヘキサシクロヘプタデセン類のオキサをメチレン(−C
2−)、メチルメチレン(−CH(メチル)−)に代
えたヘキサシクロヘプタデセン類、15−メチルヘキサ
シクロヘプタデセン類を挙げることができる。
【0049】または、14−tert−ブトキシカルボ
ニル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−シクロヘキシルオキシカルボニル
−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.1
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコ
セン、14−tert−ブトキシカルボニルオキシ−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカル
ボニルオキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.
0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8
1 2,17]−5−ドコセン、14−tert−ブトキシ
カルボニル−11−メチル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−tert−ブト
キシカルボニルオキシ−14−メチル−19−オキサオ
クタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,1 8.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−(テ
トラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−1
4−メチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニルオキシ−14−メチル−19−オ
キサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.11 3,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4,15−ジtert−ブトキシカルボニル−19−オ
キサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4,15−ジ(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキ
シカルボニル−19−オキサオクタシクロ[8.8.
0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8
12,17]−5−ドコセン、14−tert−ブトキシ
カルボニル−15−メチル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−tert−ブト
キシカルボニルオキシ−15−メチル−19−オキサオ
クタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−シク
ロヘキシルオキシカルボニル−15−メチル−19−オ
キサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ−15−メ
チル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,1 8.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−tert−ブトキシカルボニル−
15−メトキシカルボニル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−tert−ブト
キシカルボニルオキシ−15−メトキシカルボニル−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカル
ボニル−15−メトキシカルボニル−19−オキサオク
タシクロ[8.8.0.12, 9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−(テ
トラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニルオキ
シ−15−メトキシカルボニル−19−オキサオクタシ
クロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113, 16
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−tert−ブ
トキシカルボニル−15−tert−ブトキシカルボニ
ルメチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−tert−ブトキシカルボニルオキ
シ−15−tert−ブトキシカルボニルメチル−19
−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボ
ニル−15−tert−ブトキシカルボニルメチル−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.0 3,8.012,17]−5−ドコセン、
14−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカル
ボニルオキシ−15−tert−ブトキシカルボニルメ
チル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.01 2,17]−
5−ドコセン、14−tert−ブトキシカルボニル−
15−トリフルオロメチル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−tert−ブト
キシカルボニルオキシ−15−トリフルオロメチル−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカル
ボニル−15−トリフルオロメチル−19−オキサオク
タシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−(テ
トラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニルオキ
シ−15−トリフルオロメチル−19−オキサオクタシ
クロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−(テトラヒド
ロピラン−2’−イル)オキシカルボニルメチル−19
−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボ
ニルオキシメチル−19−オキサオクタシクロ[8.
8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.0
12,17]−5−ドコセン、14−tert−ブトキシカ
ルボニルメチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.
0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8
12,17]−5−ドコセン、14−tert−ブトキシ
カルボニルオキシメチル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−tert−ブト
キシカルボニルオキシシクロヘキシル−19−オキサオ
クタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−te
rt−ブトキシカルボニルシクロヘキシル−19−オキ
サオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−tert−ブトキシカルボニル−15−アセトキ
シ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ド
コセン、14−tert−ブトキシカルボニルオキシ−
15−アセトキシ−19−オキサオクタシクロ[8.
8.0.12, 9.14,7.111,18.113,16.03,8.0
12,17]−5−ドコセン、14−(テトラヒドロピラン
−2’−イル)オキシカルボニル−15−アセトキシ−
19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9
4,7.111,18.113,16.03,8.01 2,17]−5−ド
コセン、14−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オ
キシカルボニルオキシ−15−アセトキシ−19−オキ
サオクタシクロ[8.8.0.1 2,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−tert−ブトキシカルボニル−15−ナフトイ
ルオキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−tert−ブトキシカルボニルオキ
シ−15−ナフトイルオキシ−19−オキサオクタシク
ロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−(テトラヒドロ
ピラン−2’−イル)オキシカルボニル−15−ナフト
イルオキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニルオキシ−15−ナフトイルオキシ
−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.1
4,7.111 ,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコ
セン、14−tert−ブトキシカルボニル−15−メ
シルオキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2, 9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−tert−ブトキシカルボニルオ
キシ−15−メシルオキシ−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−(テトラヒドロ
ピラン−2’−イル)オキシカルボニル−15−メシル
オキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,1 8.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニルオキシ−15−メシルオキシ−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−tert−ブトキシカルボニル−15−トシルオ
キシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03, 8.012,17]−
5−ドコセン、14−tert−ブトキシカルボニルオ
キシ−15−トシルオキシ−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.1 11,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−(テトラヒドロ
ピラン−2’−イル)オキシカルボニル−15−トシル
オキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニルオキシ−15−トシルオキシ−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14 ,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン等
の19−オキサオクタシクロドコセン類、または上記の
19−オキサオクタシクロドコセン類のオキサ(−O
−)をチア(−S−)に代えた19−チアオクタシクロ
ドコセン類、または上記の19−オキサオクタシクロド
コセン類のオキサ(−O−)をアザ(−NH−)、メチ
ルアザ(−N(メチル)−)に代えた19−アザオクタ
シクロドコセン類、19−メチル−19−アザオクタシ
クロドコセン類、または上記の19−オキサオクタシク
ロドコセン類のオキサ(−O−)をホスファ(−PH
−)、メチルホスファ(−P(メチル)−)に代えた1
9−ホスファオクタシクロドコセン類、19−メチル−
19−ホスファオクタシクロドコセン類、さらに上記の
19−オキサオクタシクロドコセン類のオキサをメチレ
ン(−CH2−)、メチルメチレン(−CH(メチル)
−)に代えたオクタシクロドコセン類、19−メチルオ
クタシクロドコセン類を挙げることができる。
【0050】本発明における一般式(5)の具体例とし
ては、5−カルボキシ−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−7−オキサビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキ
シメチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、5−カルボキシシクロヘキシル−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロ
キシメチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5−ヒドロキシシクロヘキシル−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メト
キシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−tert−ブトキシ−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メントキシ−7
−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5
−tert−ブトキシメチル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メントキシメチ
ル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−アセトキシ−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−ナフトイルオキシ−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メ
シルオキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5−カルボキシ−6−メチル−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロ
キシ−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン、5−カルボキシメチル−6−メチル
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−カルボキシシクロヘキシル−6−メチル−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
ヒドロキシメチル−6−メチル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシシク
ロヘキシル−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−メトキシ−6−メチル
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−tert−ブトキシ−6−メチル−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メント
キシ−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシメチル−6
−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、5−メントキシメチル−6−メチル−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ア
セトキシ−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−ナフトイルオキシ−6−メ
チル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−メシルオキシ−6−メチル−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカル
ボン酸無水物、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−5−エン−2,3−ジカルボン酸、5,6−ジヒド
ロキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5−カルボキシメチル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキ
シシクロヘキシル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン、5,6−ジヒドロキシメチル−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,
6−ジヒドロキシシクロヘキシル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジメトキシ
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,6−ジtert−ブトキシ−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジメント
キシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5,6−ジtert−ブトキシメチル−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−
ジメントキシメチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5,6−ジアセトキシ−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6
−ジナフトイルオキシ−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5,6−ジメシルオキシ−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等の7
−オキサビシクロヘプトエン類、または上記の7−オキ
サビシクロヘプトエン類のオキサ(−O−)をチア(−
S−)に代えた、例えば5−カルボキシ−7−チアビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ
−7−チアビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等
の7−チアビシクロヘプトエン類、または上記の7−オ
キサビシクロヘプトエン類のオキサ(−O−)をアザ
(−NH−)、メチルアザ(−N(メチル)−)に代え
た7−アザビシクロヘプトエン類、7−メチル−7−ア
ザビシクロヘプトエン類、または上記の7−オキサビシ
クロヘプトエン類のオキサ(−O−)をホスファ(−P
H−)、メチルホスファ(−P(メチル)−)に代えた
7−ホスファビシクロヘプトエン類、7−メチル−7−
ホスファビシクロヘプトエン類、さらに上記の7−オキ
サビシクロヘプトエン類のオキサをメチレン(−CH2
−)、メチルメチレン(−CH(メチル)−)に代えた
ビシクロヘプトエン類、7−メチルビシクロヘプトエン
類を挙げることができる。
【0051】または、8−カルボキシ−11−オキサテ
トラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデ
セン、8−ヒドロキシ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
カルボキシメチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−カルボ
キシシクロヘキシル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−ヒドロ
キシメチル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−ヒドロキシシク
ロヘキシル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−メトキシ−11
−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10
−3−ドデセン、8−tert−ブトキシ−11−オキ
サテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−
ドデセン、8−メントキシ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
tert−ブトキシメチル−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
メントキシメチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−アセト
キシ−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.
2, 5.17,10]−3−ドデセン、8−ナフトイルオキ
シ−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−メシルオキシ−11−オ
キサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン、8−カルボキシ−9−メチル−11−オキ
サテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−
ドデセン、8−ヒドロキシ−9−メチル−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−カルボキシメチル−9−メチル−11−オ
キサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン、8−カルボキシシクロヘキシル−9−メチ
ル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−ヒドロキシメチル−9−
メチル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−ヒドロキシシクロ
ヘキシル−9−メチル−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
メトキシ−9−メチル−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
tert−ブトキシ−9−メチル−11−オキサテトラ
シクロ[4.4.0.1 2,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−メントキシ−9−メチル−11−オキサテトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−tert−ブトキシメチル−9−メチル−11
−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10
−3−ドデセン、8−メントキシメチル−9−メチル−
11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−アセトキシ−9−メチル−
11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−ナフトイルオキシ−9−メ
チル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−メシルオキシ−
9−メチル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、11−オキサテトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,10]−8−ドデセン
−3,4−ジカルボン酸無水物、11−オキサテトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17 ,10]−8−ドデセン−
3,4−ジカルボン酸、8,9−ジヒドロキシ−11−
オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−
3−ドデセン、8,9−ジカルボキシメチル−11−オ
キサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン、8,9−ジカルボキシシクロヘキシル−1
1−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8,9−ジヒドロキシメチル
−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8,9−ジヒドロキシシクロヘ
キシル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジメトキシ−
11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8,9−ジtert−ブトキシ
−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8,9−ジメントキシ−11−
オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−
3−ドデセン、8,9−ジtert−ブトキシメチル−
11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8,9−ジメントキシメチル−
11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17
,10]−3−ドデセン、8,9−ジアセトキシ−11−
オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−
3−ドデセン、8,9−ジナフトイルオキシ−11−オ
キサテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン、8,9−ジメシルオキシ−11−オキサテ
トラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデ
セン等の11−オキサテトラシクロドデセン類、または
上記の11−オキサテトラシクロドデセン類のオキサ
(−O−)をチア(−S−)に代えた11−チアテトラ
シクロドデセン類、または上記の11−オキサテトラシ
クロドデセン類のオキサ(−O−)をアザ(−NH
−)、メチルアザ(−N(メチル)−)に代えた11−
アザテトラシクロドデセン類、11−メチル−11−ア
ザテトラシクロドデセン類、または上記の11−オキサ
テトラシクロドデセン類のオキサ(−O−)をホスファ
(−PH−)、メチルホスファ(−P(メチル)−)に
代えた11−ホスファテトラシクロドデセン類、11−
メチル−11−ホスファテトラシクロドデセン類、さら
に上記の11−オキサテトラシクロドデセン類のオキサ
をメチレン(−CH2−)、メチルメチレン(−CH
(メチル)−)に代えたテトラシクロドデセン類、11
−メチルテトラシクロドデセン類を挙げることができ
る。
【0052】または、11−カルボキシ−15−オキサ
ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7
9,14]−4−ヘプタデセン、11−ヒドロキシ−15
−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−カルボキ
シメチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−カルボキシシクロヘキシル−15−オキサヘキサ
シクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7
9,14]−4−ヘプタデセン、11−ヒドロキシメチル
−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.1
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−ヒ
ドロキシシクロヘキシル−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.1 3,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−メトキシ−15−オキサヘキサ
シクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7
9,14]−4−ヘプタデセン、11−tert−ブトキ
シ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
メントキシ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセ
ン、11−tert−ブトキシメチル−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.0
9,14]−4−ヘプタデセン、11−メントキシメチル−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,
13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−アセ
トキシ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−ナフトイルオキシ−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−メシルオキシ−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.0
9,14]−4−ヘプタデセン、11−カルボキシ−12−
メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−ヒドロキシ−12−メチル−15−オキサヘキサ
シクロ[6.6.1.13,6.110, 13.02,7
9,14]−4−ヘプタデセン、11−カルボキシメチル
−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.110,13.02,7.09,1 4]−4−ヘプタデ
セン、11−カルボキシシクロヘキシル−12−メチル
−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.1
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−ヒ
ドロキシメチル−12−メチル−15−オキサヘキサシ
クロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14
−4−ヘプタデセン、11−ヒドロキシシクロヘキシル
−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデ
セン、11−メトキシ−12−メチル−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.110, 13.02,7.0
9,14]−4−ヘプタデセン、11−tert−ブトキシ
−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.110,13.02,7.09 ,14]−4−ヘプタデ
セン、11−メントキシ−12−メチル−15−オキサ
ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7
9,14]−4−ヘプタデセン、11−tert−ブトキ
シメチル−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−メントキシメチル−12−メチ
ル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
アセトキシ−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−ナフトイルオキシ−12−メチ
ル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
メシルオキシ−12−メチル−15−オキサヘキサシク
ロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−
4−ヘプタデセン、15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−11−ヘ
プタデセン−4,5−ジカルボン酸無水物、15−オキ
サヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13
2,7.09,14]−11−ヘプタデセン−4,5−ジカ
ルボン酸、11,12−ジヒドロキシ−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.0
9,14]−4−ヘプタデセン、11,12−ジカルボキシ
メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.0 2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11,12−ジカルボキシシクロヘキシル−15−オキ
サヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11,12−ジ
ヒドロキシメチル−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプ
タデセン、11,12−ジヒドロキシシクロヘキシル−
15−オキサシクロヘキシルヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデ
セン、11,12−ジメトキシ−15−オキサヘキサシ
クロ[6.6.1.13,6.110, 13.02,7.09,14
−4−ヘプタデセン、11,12−ジtert−ブトキ
シ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11,
12−ジメントキシ−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプ
タデセン、11,12−ジtert−ブトキシメチル−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1 3,6.1
10,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11,1
2−ジメントキシメチル−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11,12−ジアセトキシ−15−オ
キサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.0
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11,12−ジナ
フトイルオキシ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.1 3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデ
セン、11,12−ジメシルオキシ−15−オキサヘキ
サシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,1
4]−4−ヘプタデセン等の15−オキサヘキサシクロ
ヘプタデセン類、または上記の15−オキサヘキサシク
ロヘプタデセン類のオキサ(−O−)をチア(−S−)
に代えた15−チアヘキサシクロヘプタデセン類、また
は上記の15−オキサヘキサシクロヘプタデセン類のオ
キサ(−O−)をアザ(−NH−)、メチルアザ(−N
(メチル)−)に代えた15−アザヘキサシクロヘプタ
デセン類、15−メチル−15−アザヘキサシクロヘプ
タデセン類、または上記の15−オキサヘキサシクロヘ
プタデセン類のオキサ(−O−)をホスファ(−PH
−)、メチルホスファ(−P(メチル)−)に代えた1
5−ホスファヘキサシクロヘプタデセン類、15−メチ
ル−15−ホスファヘキサシクロヘプタデセン類、さら
に上記の15−オキサヘキサシクロヘプタデセン類のオ
キサをメチレン(−CH 2−)、メチルメチレン(−C
H(メチル)−)に代えたヘキサシクロヘプタデセン
類、15−メチルヘキサシクロヘプタデセン類を挙げる
ことができる。
【0053】または、14−カルボキシ−19−オキサ
オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−ヒ
ドロキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113, 16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−カルボキシメチル−19−オキサオ
クタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−カル
ボキシシクロヘキシル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−ヒドロキシメチ
ル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1 2,9
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ド
コセン、14−ヒドロキシシクロヘキシル−19−オキ
サオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−メトキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.
0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8
12,17]−5−ドコセン、14−tert−ブトキシ
−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.1
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコ
セン、14−メントキシ−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12, 9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−tert−ブト
キシメチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−メントキシメチル−19−オキサ
オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−ア
セトキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−ナフトイルオキシ−19−オキサオ
クタシクロ[8.8.0.1 2,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−メシ
ルオキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−カルボキシ−15−メチル−19−
オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4−ヒドロキシ−15−メチル−19−オキサオクタシ
クロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16
3,8.01 2,17]−5−ドコセン、14−カルボキシメ
チル−15−メチル−19−オキサオクタシクロ[8.
8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.0
12,17]−5−ドコセン、14−カルボキシシクロヘキ
シル−15−メチル−19−オキサオクタシクロ[8.
8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.01
2,17]−5−ドコセン、14−ヒドロキシメチル−15
−メチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−ヒドロキシシクロヘキシル−15−
メチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.01 2,17]−5
−ドコセン、14−メトキシ−15−メチル−19−オ
キサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4−tert−ブトキシ−15−メチル−19−オキサ
オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−メ
ントキシ−15−メチル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−tert−ブト
キシメチル−15−メチル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−メントキシメチ
ル−15−メチル−19−オキサオクタシクロ[8.
8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.0
12,17]−5−ドコセン、14−アセトキシ−15−メ
チル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2, 9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−ナフトイルオキシ−15−メチル
−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.1
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコ
セン、14−メシルオキシ−15−メチル−19−オキ
サオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−14−
ドコセン−5,6−ジカルボン酸無水物、19−オキサ
オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.03,8.012,17]−11−ドコセン−5,6
−ジカルボン酸、14,15−ジヒドロキシ−19−オ
キサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4,15−ジカルボキシメチル−19−オキサオクタシ
クロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16
3,8.012,17]−5−ドコセン、14,15−ジカル
ボキシシクロヘキシル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14,15−ジヒドロ
キシメチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14 ,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14,15−ジヒドロキシシクロヘキシ
ル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ド
コセン、14,15−ジメトキシ−19−オキサオクタ
シクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14,1
5−ジtert−ブトキシ−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14,15−ジメント
キシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14,15−ジtert−ブトキシメチ
ル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ド
コセン、14,15−ジメントキシメチル−19−オキ
サオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14,15−ジアセトキシ−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14,15−ジナフト
イルオキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.1 11,18.113,16.03,8.0
12,17]−5−ドコセン、14,15−ジメシルオキシ
−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.1
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコ
セン等の19−オキサオクタシクロドコセン類、または
上記の19−オキサオクタシクロドコセン類のオキサ
(−O−)をチア(−S−)に代えた19−チアオクタ
シクロドコセン類、または上記の19−オキサオクタシ
クロドコセン類のオキサ(−O−)をアザ(−NH
−)、メチルアザ(−N(メチル)−)に代えた19−
アザオクタシクロドコセン類、19−メチル−19−ア
ザオクタシクロドコセン類、または上記の19−オキサ
オクタシクロドコセン類のオキサ(−O−)をホスファ
(−PH−)、メチルホスファ(−P(メチル)−)に
代えた19−ホスファオクタシクロドコセン類、19−
メチル−19−ホスファオクタシクロドコセン類、さら
に上記の19−オキサオクタシクロドコセン類のオキサ
をメチレン(−CH2−)、メチルメチレン(−CH
(メチル)−)に代えたオクタシクロドコセン類、19
−メチルオクタシクロドコセン類を挙げることができ
る。
【0054】本発明における一般式(6)の具体例とし
ては、5−シアノ−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン、5,6−ジシアノ−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シアノメチ
ル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−シアノエチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−シアノ−6−メトキシカル
ボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5−シアノ−6−エトキシカルボニル−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−t
ert−ブトキシカルボニル−6−シアノ−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(テト
ラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−6−
シアノ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5−シアノ−6−メトキシ−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シアノ−6−
エトキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、5−tert−ブトキシ−6−シアノ−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
シアノ−6−クロロ−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−シアノ−6−ブロモ−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
シアノ−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−シアノメチル−6−メチル
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−シアノエチル−6−メチル−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シアノプロピ
ル−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−シアノブチル−6−メチル−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
シアノ−6−エチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−シアノメチル−6−エチル
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−シアノエチル−6−エチル−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シアノプロピ
ル−6−エチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−シアノブチル−6−エチル−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン等、
【0055】または、5−(γ−ブチロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジ(γ−ブチロラ
クトニル−2’−オキシカルボニル)−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(γ−バレ
ロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
((2’−ジヒドロフラノン−5’−イル)メトキシカ
ルボニル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5−(δ−バレロラクトニル−2’−オキ
シカルボニル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−(γ−ブチロラクトニル−2’−
オキシカルボニル)−6−メトキシカルボニル−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
6−メトキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−((2’−ジヒドロフ
ラノン−5’−イル)メトキシカルボニル)−6−メト
キシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−(δ−バレロラクトニル−2’−
オキシカルボニル)−6−メトキシカルボニル−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
6−エトキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブトキシカ
ルボニル−6−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシ
カルボニル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニル−6−(γ−ブチロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−(γ−ブチロラクトニ
ル−2’−オキシカルボニル)−6−メトキシ−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
6−メトキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−((2’−ジヒドロフラノン−5’
−イル)メトキシカルボニル)−6−メトキシ−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
(δ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
6−メトキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−(γ−ブチロラクトニル−2’−オ
キシカルボニル)−6−エトキシ−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−tert−ブト
キシ−6−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカル
ボニル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、5−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシ
カルボニル)−6−クロロ−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−(γ−ブチロラクトニ
ル−2’−オキシカルボニル)−6−ブロモ−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(γ
−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−6−
メチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5−(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカ
ルボニル)−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−((2’−ジヒドロフ
ラノン−5’−イル)メトキシカルボニル)−6−メチ
ル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−(δ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボ
ニル)−6−メチル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン等の7−オキサビシクロヘプトエ
ン類、または上記の7−オキサビシクロヘプトエン類の
オキサ(−O−)をチア(−S−)に代えた7−チアビ
シクロヘプトエン類、または上記の7−オキサビシクロ
ヘプトエン類のオキサ(−O−)をアザ(−NH−)、
メチルアザ(−N(メチル)−)に代えた7−アザビシ
クロヘプトエン類、7−メチル−7−アザビシクロヘプ
トエン類、または上記の7−オキサビシクロヘプトエン
類のオキサ(−O−)をホスファ(−PH−)、メチル
ホスファ(−P(メチル)−)に代えた7−ホスファビ
シクロヘプトエン類、7−メチル−7−ホスファビシク
ロヘプトエン類、さらに上記の7−オキサビシクロヘプ
トエン類のオキサをメチレン(−CH2−)、メチルメ
チレン(−CH(メチル)−)に代えたビシクロヘプト
エン類、7−メチルビシクロヘプトエン類を挙げること
ができる。
【0056】または、8−シアノ−11−オキサテトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,1 0]−3−ドデセ
ン、8,9−ジシアノ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
シアノメチル−11−オキサテトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノエチ
ル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−シアノ−9−メトキシカ
ルボニル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノ−9−エト
キシカルボニル−11−オキサテトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−tert−
ブトキシカルボニル−9−シアノ−11−オキサテトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカ
ルボニル−9−シアノ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.1 2,5.17,10]−3−ドデセン、8−
シアノ−9−メトキシ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
シアノ−9−エトキシ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
tert−ブトキシ−9−シアノ−11−オキサテトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−シアノ−9−クロロ−11−オキサテトラシク
ロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8
−シアノ−9−ブロモ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
シアノ−9−メチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノ
メチル−9−メチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノ
エチル−9−メチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノ
プロピル−9−メチル−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
シアノブチル−9−メチル−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
シアノ−9−エチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノ
メチル−9−エチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノ
エチル−9−エチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノ
プロピル−9−エチル11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノ
ブチル−9−エチル−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン等、
【0057】または、8−(γ−ブチロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,
9−ジ(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニ
ル)−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−(γ−バレロラ
クトニル−2’−オキシカルボニル)−11−オキサテ
トラシクロ[4.4.0.12, 5.17,10]−3−ドデ
セン、8−((2’−ジヒドロフラノン−5’−イル)
メトキシカルボニル)−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,1 0]−3−ドデセン、8−
(δ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−(γ−ブチロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−9−メトキシカルボニル−
11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−(γ−バレロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−9−メトキシカルボニル−
11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−((2’−ジヒドロフラノ
ン−5’−イル)メトキシカルボニル)−9−メトキシ
カルボニル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−(δ−バレロラ
クトニル−2’−オキシカルボニル)−9−メトキシカ
ルボニル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.1
2, 5.17,10]−3−ドデセン、8−(γ−ブチロラク
トニル−2’−オキシカルボニル)−9−エトキシカル
ボニル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−tert−ブトキ
シカルボニル−9−(γ−ブチロラクトニル−2’−オ
キシカルボニル)−11−オキサテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(テト
ラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−9−
(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−(γ−ブチロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−9−メトキシ−11−オキ
サテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−
ドデセン、8−(γ−バレロラクトニル−2’−オキシ
カルボニル)−9−メトキシ−11−オキサテトラシク
ロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8
−((2’−ジヒドロフラノン−5’−イル)メトキシ
カルボニル)−9−メトキシ−11−オキサテトラシク
ロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8
−(δ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)
−9−メトキシ−11−オキサテトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−(γ−ブチ
ロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−9−エトキ
シ−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−tert−ブトキシ−9
−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)
−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−(γ−ブチロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−9−クロロ−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカ
ルボニル)−9−ブロモ−11−オキサテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
9−メチル−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−(γ−バレロラ
クトニル−2’−オキシカルボニル)−9−メチル−1
1−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−((2’−ジヒドロフラ
ノン−5’−イル)メトキシカルボニル)−9−メチル
−11−オキサテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−(δ−バレロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−9−メチル−11−オキサ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン等の11−オキサテトラシクロドデセン類、また
は上記の11−オキサテトラシクロドデセン類のオキサ
(−O−)をチア(−S−)に代えた11−チアテトラシ
クロドデセン類、または上記の11−オキサテトラシクロ
ドデセン類のオキサ(−O−)をアザ(−NH−)、メ
チルアザ(−N(メチル)−)に代えた11−アザテト
ラシクロドデセン類、11−メチル−11−アザテトラ
シクロドデセン類、または上記の11−オキサテトラシ
クロドデセン類のオキサ(−O−)をホスファ(−PH
−)、メチルホスファ(−P(メチル)−)に代えた1
1−ホスファテトラシクロドデセン類、11−メチル−
11−ホスファテトラシクロドデセン類、さらに上記の
11−オキサテトラシクロドデセン類のオキサをメチレ
ン(−CH2−)、メチルメチレン(−CH(メチル)
−)に代えたテトラシクロドデセン類、11−メチルテ
トラシクロドデセン類を挙げることができる。
【0058】または、11−シアノ−15−オキサヘキ
サシクロ[6.6.1.13,6.02 ,7.09,14]−4−
ヘプタデセン、11,12−ジシアノ−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−シアノメチル−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−シアノエチル−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−シアノ−12−メトキシカルボ
ニル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−シ
アノ−12−エトキシカルボニル−15−オキサヘキサ
シクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘ
プタデセン、11−tert−ブトキシカルボニル−1
2−シアノ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル
−12−シアノ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11
−シアノ−12−メトキシ−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデ
セン、11−シアノ−12−エトキシ−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−tert−ブトキシ−12−シ
アノ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−シ
アノ−12−クロロ−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−シアノ−12−ブロモ−15−オキサヘキサシク
ロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタ
デセン、11−シアノ−12−メチル−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−シアノメチル−12−メチル−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−シアノエ
チル−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−シアノプロピル−12−メチル−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−シアノブチル−12−メチル−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−シアノ−
12−エチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11
−シアノメチル−12−エチル−15−オキサヘキサシ
クロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプ
タデセン、11−シアノエチル−12−エチル−15−
オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.0
9,14]−4−ヘプタデセン、11−シアノプロピル−1
2−エチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−シ
アノブチル−12−エチル−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.02,7.0 9,14]−4−ヘプタデ
セン等、
【0059】または、11−(γ−ブチロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデ
セン、11,12−ジ(γ−ブチロラクトニル−2’−
オキシカルボニル)−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニ
ル)−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
((2’−ジヒドロフラノン−5’−イル)メトキシカ
ルボニル)−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
(δ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
2,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−(γ−ブ
チロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−12−メ
トキシカルボニル−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニ
ル)−12−メトキシカルボニル−15−オキサヘキサ
シクロ[6.6.1.13,6.02,7.0 9,14]−4−ヘ
プタデセン、11−((2’−ジヒドロフラノン−5’
−イル)メトキシカルボニル)−12−メトキシカルボ
ニル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
(δ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
12−メトキシカルボニル−15−オキサヘキサシクロ
[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデ
セン、11−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカ
ルボニル)−12−エトキシカルボニル−15−オキサ
ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−
4−ヘプタデセン、11−tert−ブトキシカルボニ
ル−12−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカル
ボニル)−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−(テ
トラヒドロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−1
2−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニ
ル)−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.02,7.0 9,14]−4−ヘプタデセン、11−
(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
12−メトキシ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11
−(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)
−12−メトキシ−15−オキサヘキサシクロ[6.
6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、
11−((2’−ジヒドロフラノン−5’−イル)メト
キシカルボニル)−12−メトキシ−15−オキサヘキ
サシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−
ヘプタデセン、11−(δ−バレロラクトニル−2’−
オキシカルボニル)−12−メトキシ−15−オキサヘ
キサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4
−ヘプタデセン、11−(γ−ブチロラクトニル−2’
−オキシカルボニル)−12−エトキシ−15−オキサ
ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−
4−ヘプタデセン、11−tert−ブトキシ−12−
(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.13,6
2,7.0 9,14]−4−ヘプタデセン、11−(γ−ブ
チロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−12−ク
ロロ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.1.
3,6.02 ,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11−
(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
12−ブロモ−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13, 6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11
−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)
−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11
−(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)
−12−メチル−15−オキサヘキサシクロ[6.6.
1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン、11
−((2’−ジヒドロフラノン−5’−イル)メトキシ
カルボニル)−12−メチル−15−オキサヘキサシク
ロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタ
デセン、11−(δ−バレロラクトニル−2’−オキシ
カルボニル)−12−メチル−15−オキサヘキサシク
ロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘプタ
デセン等の15−オキサヘキサシクロヘプタデセン類、
または上記の15−オキサヘキサシクロヘプタデセン類
のオキサ(−O−)をチア(−S−)に代えた15−チ
アヘキサシクロヘプタデセン類、または上記の15−オ
キサヘキサシクロヘプタデセン類のオキサ(−O−)を
アザ(−NH−)、メチルアザ(−N(メチル)−)に
代えた15−アザヘキサシクロヘプタデセン類、15−
メチル−15−アザヘキサシクロヘプタデセン類、また
は上記の15−オキサヘキサシクロヘプタデセン類のオ
キサ(−O−)をホスファ(−PH−)、メチルホスフ
ァ(−P(メチル)−)に代えた15−ホスファヘキサ
シクロヘプタデセン類、15−メチル−15−ホスファ
ヘキサシクロヘプタデセン類、さらに上記の15−オキ
サヘキサシクロヘプタデセン類のオキサをメチレン(−
CH2−)、メチルメチレン(−CH(メチル)−)に
代えたヘキサシクロヘプタデセン類、15−メチルヘキ
サシクロヘプタデセン類を挙げることができる。
【0060】または、14−シアノ−19−オキサオク
タシクロ[8.8.0.12,9.14 ,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14,15
−ジシアノ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−シアノメチル−19−オキサオク
タシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−シア
ノエチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−シアノ−15−メトキシカルボニル
−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12, 9.1
4,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコ
セン、14−シアノ−15−エトキシカルボニル−19
−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4−tert−ブトキシカルボニル−15−シアノ−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカル
ボニル−15−シアノ−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−シアノ−15−
メトキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−シアノ−15−エトキシ−19−オ
キサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4−tert−ブトキシ−15−シアノ−19−オキサ
オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−シ
アノ−15−クロロ−19−オキサオクタシクロ[8.
8.0.12, 9.14,7.111,18.113,16.03,8.0
12,17]−5−ドコセン、14−シアノ−15−ブロモ
−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.1
4,7.111 ,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコ
セン、14−シアノ−15−メチル−19−オキサオク
タシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−シア
ノメチル−15−メチル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−シアノエチル−
15−メチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.
0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8
12,17]−5−ドコセン、14−シアノプロピル−1
5−メチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−シアノブチル−15−メチル−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−シアノ−15−エチル−19−オキサオクタシク
ロ[8.8.0.1 2,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−シアノメチル−
15−エチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.
0.12,9.14 ,7.111,18.113,16.03,8
12,17]−5−ドコセン、14−シアノエチル−15
−エチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111 ,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−シアノプロピル−15−エチル−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−シアノブチル−15−エチル−19−オキサオク
タシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン等、
【0061】または、14−(γ−ブチロラクトニル−
2’−オキシカルボニル)−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14,15−ジ(γ−
ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−19−
オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、1
4−(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニ
ル)−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−((2’−ジヒドロフラノン−
5’−イル)メトキシカルボニル)−19−オキサオク
タシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−(δ
−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−19
−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.0 3,8.012,17]−5−ドコセン、1
4−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニ
ル)−15−メトキシカルボニル−19−オキサオクタ
シクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−
(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
15−メトキシカルボニル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.11 3,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−((2’−ジヒ
ドロフラノン−5’−イル)メトキシカルボニル)−1
5−メトキシカルボニル−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−(δ−バレロラ
クトニル−2’−オキシカルボニル)−15−メトキシ
カルボニル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−(γ−ブチロラクトニル−2’−
オキシカルボニル)−15−エトキシカルボニル−19
−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.1
11,18.113,16.03, 8.012,17]−5−ドコセン、1
4−tert−ブトキシカルボニル−15−(γ−ブチ
ロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−19−オキ
サオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシカル
ボニル−15−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシ
カルボニル)−19−オキサオクタシクロ[8.8.
0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8
12,17]−5−ドコセン、14−(γ−ブチロラクト
ニル−2’−オキシカルボニル)−15−メトキシ−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113, 16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニ
ル)−15−メトキシ−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−((2’−ジヒ
ドロフラノン−5’−イル)メトキシカルボニル)−1
5−メトキシ−19−オキサオクタシクロ[8.8.
0.12,9.14,7.111,18.113, 16.03,8
12,17]−5−ドコセン、14−(δ−バレロラクト
ニル−2’−オキシカルボニル)−15−メトキシ−1
9−オキサオクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7
11,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、
14−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニ
ル)−15−エトキシ−19−オキサオクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−tert−ブト
キシ−15−(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカ
ルボニル)−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−
5−ドコセン、14−(γ−ブチロラクトニル−2’−
オキシカルボニル)−15−クロロ−19−オキサオク
タシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.01 2,17]−5−ドコセン、14−(γ
−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−15
−ブロモ−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−(γ−ブチロラクトニル−2’−オ
キシカルボニル)−15−メチル−19−オキサオクタ
シクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン、14−
(γ−バレロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−
15−メチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.
0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8
12,17]−5−ドコセン、14−((2’−ジヒドロ
フラノン−5’−イル)メトキシカルボニル)−15−
メチル−19−オキサオクタシクロ[8.8.0.1
2,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5
−ドコセン、14−(δ−バレロラクトニル−2’−オ
キシカルボニル)−15−メチル−19−オキサオクタ
シクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.0 3,8.012,17]−5−ドコセン等の19−
オキサオクタシクロドコセン類、または上記の19−オ
キサオクタシクロドコセン類のオキサ(−O−)をチア
(−S−)に代えた19−チアオクタシクロドコセン
類、または上記の19−オキサオクタシクロドコセン類
のオキサ(−O−)をアザ(−NH−)、メチルアザ
(−N(メチル)−)に代えた19−アザオクタシクロ
ドコセン類、19−メチル−19−アザオクタシクロド
コセン類、または上記の19−オキサオクタシクロドコ
セン類のオキサ(−O−)をホスファ(−PH−)、メ
チルホスファ(−P(メチル)−)に代えた19−ホス
ファオクタシクロドコセン類、19−メチル−19−ホ
スファオクタシクロドコセン類、さらに上記の19−オ
キサオクタシクロドコセン類のオキサをメチレン(−C
2−)、メチルメチレン(−CH(メチル)−)に代
えたオクタシクロドコセン類、19−メチルオクタシク
ロドコセン類を挙げることができる。
【0062】本発明においては、一般式(4)で表され
る少なくとも1種類の環状オレフィン系単量体、または
一般式(4)と一般式(5)で表される少なくとも2種
類の環状オレフィン系単量体、または一般式(4)、一
般式(5)と一般式(6)で表される少なくとも3種の
環状オレフィン系単量体をリビング開環メタセシス触媒
で重合する。更には、一般式(4)または一般式(4)
と一般式(5)または一般式(4)、一般式(5)と一
般式(6)と共に、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5−メチルビシク[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−クロロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−ブロモビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−メチル−6−メチルビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン等のビシクロヘプトエン誘導体、テト
ラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−エチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−クロロ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、8−ブロモテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチル−9−メ
チルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン等のテトラシクロドデセン誘導体、ヘキサシ
クロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14
−4−ヘプタデセン、11−メチルヘキサシクロ[6.
6.1.13, 6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプ
タデセン、11−エチルヘキサシクロ[6.6.1.1
3,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン等
のヘキサシクロヘプタデセン誘導体、オクタシクロ
[8.8.0.12,9.14,7.111 ,18.113,16.0
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−メチルオクタシ
クロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16
3,8.012,17]−5−ドコセン、14−エチルオクタ
シクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18
13,16.03,8.012,17]−5−ドコセン等のオクタ
シクロドコセン誘導体、またはシクロブテン、シクロペ
ンテン、シクロヘプテン、シクロオクテン等のシクロオ
レフィン類等と共重合しても良い。
【0063】また、本発明に使用される重合触媒として
は、リビング開環メタセシス重合する触媒であればどの
ようなものでもよいが、開環メタセシス触媒の具体例と
しては、W(N−2,6−Pri 263)(CHB
t)(OBut2、W(N−2,6−Pri 263
(CHBut)(OCMe2CF32、W(N−2,6−
Pri 263)(CHBut)(OCMe2(CF32
2、W(N−2,6−Pri 263)(CHCMe2
h)(OBut2、W(N−2,6−Pri 263
(CHCMe2Ph)(OCMe2CF32、W(N−
2,6−Pri 263)(CHCMe2Ph)(OCM
2(CF322、(式中のPriはiso−プロピル基、
Butはtert−ブチル基、Meはメチル基、Phはフェ
ニル基を表す。)等のタングステン系アルキリデン触
媒、W(N−2,6−Me263)(CHCHCMe
Ph)(OBut2(PMe3)、W(N−2,6−M
263)(CHCHCMe2)(OBut2(PMe
3)、W(N−2,6−Me263)(CHCHCPh
2)(OBut2(PMe3)、W(N−2,6−Me2
63)(CHCHCMePh)(OCMe2(C
3))2(PMe3)、W(N−2,6−Me263
(CHCHCMe2)(OCMe2(CF3))2(PMe
3)、W(N−2,6−Me263)(CHCHCPh
2)(OCMe2(CF3))2(PMe3)、W(N−
2,6−Me263)(CHCHCMe2)(OCMe
(CF322(PMe3)、W(N−2,6−Me26
3)(CHCHCMe2)(OCMe(CF32
2(PMe3)、W(N−2,6−Me263)(CH
CHCPh2)(OCMe(CF322(PMe3)、
W(N−2,6−Pri 263)(CHCHCMeP
h)(OCMe2(CF3))2(PMe3)、W(N−
2,6−Pri 263)(CHCHCMePh)(OC
Me(CF322(PMe3)、W(N−2,6−Pr
i 263)(CHCHCMePh)(OPh)2(PM
3)、(式中のPriはiso−プロピル基、Butはtert
-ブチル基、Meはメチル基、Phはフェニル基を表
す。)等のタングステン系アルキリデン触媒、Mo(N
−2,6−Pri 263)(CHBut)(OB
t2、Mo(N−2,6−Pri 263)(CHBu
t)(OCMe2CF32、Mo(N−2,6−Pri 2
63)(CHBut)(OCMe(CF322、Mo
(N−2,6−Pri 263)(CHCMe2Ph)
(OBut2、Mo(N−2,6−Pri 263)(C
HCMe2Ph)(OCMe2CF32、Mo(N−2,
6−Pri 263)(CHCMe2Ph)(OCMe
(CF322、(式中のPriはiso−プロピル基、B
tはtert-ブチル基、Meはメチル基、Phはフェニル
基を表す。)等のモリブデン系アルキリデン触媒、Re
(CBut)(CHBut)(O−2,6−Pri 2
632、Re(CBut)(CHBut)(O−2−B
t 642、Re(CBut)(CHBut)(OCM
2CF32、Re(CBut)(CHBut)(OCM
e(CF322、Re(CBut)(CHBut)(O
−2,6−Me2632、(式中のButはtert-ブチ
ル基を表す。)等のレニウム系アルキリデン触媒、Ta
[C(Me)C(Me)CHMe3](O−2,6−P
i 2633Py、Ta[C(Ph)C(Ph)CH
Me3](O−2,6−Pri 2633Py、(式中の
Meはメチル基、Phはフェニル基、Pyはピリジン基
を表す。)等のタンタル系アルキリデン触媒、Ru(C
HCHCPh2)(PPh32Cl2、Ru(CHCHC
Ph2)(P(C61132Cl2(式中のPhはフェ
ニル基を表す。)等のルテニウム系アルキリデン触媒や
チタナシクロブタン触媒が挙げられる。上記開環メタセ
シス触媒は、単独にまたは2種以上混合してもよい。
【0064】また、上記の他に、有機遷移金属錯体と助
触媒としてのルイス酸との組合せによるリビング開環メ
タセシス触媒系、例えば、モリブデン、タングステン等
の遷移金属ハロゲン錯体と助触媒として有機アルミニウ
ム化合物、有機錫化合物またはリチウム、ナトリウム、
マグネシウム、亜鉛、カドミウム、ホウ素等の有機金属
化合物とから成る開環メタセシス触媒を用いることもで
きる。
【0065】有機遷移金属ハロゲン錯体の具体例として
は、W(N−2,6−Pri 263)(thf)(OB
t2Cl2、W(N−2,6−Pri 263)(th
f)(OCMe2CF32Cl2、W(N−2,6−Pr
i 263)(thf)(OCMe2(CF322
2、W(N−2,6−Pri 263)(thf)(O
But2Cl2、W(N−2,6−Pri 263)(t
hf)(OCMe2CF32Cl2、W(N−2,6−P
i 263)(thf)(OCMe2(CF322Cl
2、(式中のPriはiso−プロピル基、Butはtert-ブ
チル基、Meはメチル基、Phはフェニル基、thfは
テトラヒドロフランを表す。)等のタングステン系ハロ
ゲン錯体と助触媒としての下記有機金属化合物の組み合
わせからなる触媒、またはMo(N−2,6−Pri 2
63)(thf)(OBut2Cl2、Mo(N−2,
6−Pri 263)(thf)(OCMe2CF32
2、Mo(N−2,6−Pri 263)(thf)
(OCMe(CF322Cl2、Mo(N−2,6−P
i 263)(thf)(OBut2Cl2、Mo(N
−2,6−Pri 263)(thf)(OCMe2
32Cl2、Mo(N−2,6−Pri 263)(t
hf)(OCMe(CF322Cl2、(式中のPri
はiso−プロピル基、Butはtert-ブチル基、Meはメ
チル基、Phはフェニル基、thfはテトラヒドロフラ
ンを表す。)等のモリブデン系ハロゲン錯体と助触媒と
しての下記有機金属化合物の組み合わせからなる触媒が
挙げられる。
【0066】また、助触媒としての有機金属化合物の具
体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシ
ルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリフェ
ニルアルミニウム、トリベンジルアルミニウム、ジエチ
ルアルミニウムモノクロリド、ジ−n−ブチルアルミニ
ウム、ジエチルアルミニウムモノブロミド、ジエチルア
ルミニウムモノイオジド、ジエチルアルミニウムモノヒ
ドリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、エチルア
ルミニウムジクロリド等の有機アルミニウム化合物、テ
トラメチル錫、ジエチルジメチル錫、テトラエチル錫、
ジブチルジエチル錫、テトラブチル錫、テトラオクチル
錫、トリオクチル錫フルオリド、トリオクチル錫クロリ
ド、トリオクチル錫ブロミド、トリオクチル錫イオジ
ド、ジブチル錫ジフルオリド、ジブチル錫ジクロリド、
ジブチル錫ジブロミド、ジブチル錫ジイオジド、ブチル
錫トリフルオリド、ブチル錫トリクロリド、ブチル錫ト
リブロミド、ブチル錫トリイオジド等の有機錫化合物、
n−ブチルリチウム等の有機リチウム化合物、n−ペン
チルナトリウム等の有機ナトリウム化合物、メチルマグ
ネシウムイオジド、エチルマグネシウムブロミド、メチ
ルマグネシウムブロミド、n−プロピルマグネシウムブ
ロミド、t−ブチルマグネシウムクロリド、アリルマグ
ネシウムクロリド等の有機マグネシウム化合物、ジエチ
ル亜鉛等の有機亜鉛化合物、ジエチルカドミウム等の有
機カドミウム化合物、トリメチルホウ素、トリエチルホ
ウ素、トリ−n−ブチルホウ素等の有機ホウ素化合物等
が挙げられる。
【0067】本発明のリビング開環メタセシス重合にお
いて、環状オレフィン系単量体と開環メタセシス触媒の
モル比は、タングステン、モリブデン、レニウム、タン
タル、またはルテニウム等の遷移金属アルキリデン触媒
やチタナシクロブタン触媒の場合は、環状オレフィン系
単量体が触媒に対してモル比で2〜10000であり、
好ましくは10〜5000である。また、有機遷移金属
ハロゲン錯体と有機金属化合物から成る開環メタセシス
触媒の場合、環状オレフィン系単量体が有機遷移金属ハ
ロゲン錯体に対してモル比で2〜10000、好ましく
は10〜5000であり、助触媒としての有機金属化合
物が有機遷移金属ハロゲン錯体に対してモル比で0.1
〜10、好ましくは1〜5となる範囲である。
【0068】また、本発明の開環メタセシス重合は無溶
媒でも溶媒を使用しても良いが、特に使用する溶媒とし
ては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジブチ
ルエーテル、ジメトキシエタンまたはジオキサン等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレンまたはエチル
ベンゼン等の芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサンまた
はヘプタン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘ
キサンまたはデカリン等の脂肪族環状炭化水素、または
メチレンジクロライド、ジクロロエタン、ジクロロエチ
レン、テトラクロロエタン、クロロベンゼンまたはトリ
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素等が挙げられ、
これらの2種類以上を混合使用しても良い。
【0069】また、本発明において触媒効率を高めるた
めに連鎖移動剤を使用しても良い。このような連鎖移動
剤としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、
ペンテン、ヘキセン、オクテン等のα−オレフィンが挙
げられ、さらに、ビニルトリメチルシラン、アリルトリ
メチルシラン、アリルトリエチルシラン、アリルトリイ
ソプロピルシラン等のケイ素含有オレフィンが挙げら
れ、また、1、4−ペンタジエン、1-5-ヘキサジエ
ン、1、6−ヘプタジエン等の非共役系ジエンが挙げら
れる。さらに、これらオレフィンまたはジエンはそれぞ
れ単独または2種類以上を併用しても良い。
【0070】本発明において共存させる連鎖移動剤の使
用量は、連鎖移動剤が環状オレフィン系単量体に対して
0.001〜1000、好ましくは0.01〜100の
範囲である。また、連鎖移動剤が遷移金属アルキリデン
錯体のアルキリデンの1当量に対して0.1〜100
0、好ましくは1〜500の範囲である。
【0071】開環メタセシス重合では、単量体の反応性
および重合溶媒ヘの溶解性によっても異なるが、単量体
/開環メタセシス触媒と溶媒の濃度は0.1〜100m
ol/Lの範囲が好ましく、通常−30〜150℃の反
応温度で1分〜10時間反応させ、ブチルアルデヒド等
のアルデヒド類、アセトン等のケトン類、メタノール等
のアルコール類等の失活剤で反応を停止し、開環メタセ
シス重合体溶液を得ることができる。
【0072】本発明において、リビング開環メタセシス
重合によって得られる重合体は、開環メタセシス重合が
リビング重合反応であるため、単量体と触媒のモル比を
制御することによって、所望の分子量の重合体を得るこ
とができる。また、連鎖移動剤としてオレフィンまたは
ジエンの存在下でリビング開環メタセシス重合を行うこ
とでリビング重合反応を保ちながら、単量体と連鎖移動
剤と触媒のモル比を制御することによっても、所望の分
子量の重合体を得ることができる。このリビング重合で
得られた分子量は、ポリスチレン換算での数平均分子量
Mnが500〜100,000である。好ましくは、
1,000〜50,000であり、特に、好ましくは
3,000〜20,000である。また、単量体及び連
鎖移動剤の性質によって多少の差異はあるものの重量平
均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/Mn)
が1.0〜2.0の狭い分子量分布の範囲に制御され、
この開環メタセシス重合体を水素添加触媒の存在下で水
素添加した後でも、あるいは加水分解した後でもこの分
子量分布の範囲は変わらない。この範囲の分子量と狭い
分子量分布は、レジスト材を溶媒に溶解させ、シリコン
ウェハーに回転塗布機で塗布する工程において、均一な
平滑コーティング膜を形成する上で極めて重要なことで
ある。したがって、レジスト材として分子量及び分子量
分布を決める重合をリビング重合で行うことは、その後
に重合体の主鎖部分のオレフィンを水素添加し、官能基
を加水分解して製造したポリマーが、極性溶媒に対する
溶解度、シリコンウェハー表面との密着性または、その
表面への塗布性を高めたレジスト材の機能を発現するた
めに極めて重要である。
【0073】本発明の開環メタセシス重合体の主鎖部分
におけるオレフィンの水素添加反応は、公知の水素添加
触媒を使用することができる。開環メタセシス重合体の
主鎖部分のオレフィンを水素添加することによって、紫
外線(UV)最大吸収波長の領域を下げることができ、
特に、波長193nmのArFエキシマレーザー領域に
対してこの領域でのUV透過率を最大限高める為には、
この水素添加反応が必要となる。水素添加触媒の具体例
として不均一系触媒ではパラジウム、白金、ニッケル、
ロジウム、ルテニウム等の金属をカーボン、シリカ、ア
ルミナ、チタニア、マグネシア、ケイソウ土、合成ゼオ
ライト等の担体に担持させた担持型金属触媒、または均
一系触媒では、ナフテン酸ニッケル/トリエチルアルミ
ニウム、ニッケルアセチルアセトナート/トリイソブチ
ルアルミニウム、オクテン酸コバルト/n−ブチルリチ
ウム、チタノセンジクロリド/ジエチルアルミニウムク
ロリド、酢酸ロジウム、ジクロロビス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム、クロロトリス(トリフェニルホ
スフィン)ロジウム、ジヒドリドテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)ルテニウム等の公知の水素添加触媒が
挙げられ、さらに、均一系触媒として水素の存在下に下
記一般式(7)で表わされる有機金属錯体とアミン化合
物からなる水素添加触媒を用いて水素添加することもで
きる。
【0074】一般式(7) MHkhpq (7) (式中、Mはルテニウム、ロジウム、オスミウム、イリ
ジウム、パラジウム、白金またはニッケルを表し、Hは
水素を表し、Qはハロゲンを表し、TはCO、NO、ト
ルエン、アセトニトリルまたはテトラヒドロフランを表
し、ZはPR’1R’2R’3(Pはリンを示し、R’1
R’2、R’3はそれぞれ同一もしくは異なる直鎖、分岐
または環状のアルキル、アルケニル、アリール、アルコ
キシまたはアリロキシを示す。)で表せる有機リン化合
物を表し、kは0または1、hは1〜3の整数、pは0
または1、qは2〜4の整数を表す。)
【0075】一般式(7)おいて、Qで表されるハロゲ
ン原子としては、塩素、フッ素、臭素または沃素原子を
例示できる。更に、Zで表される有機リン化合物の具体
例としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフ
ィン、トリイソプロピルホスフィン、トリn−プロピル
ホスフィン、トリt−ブチルホスフィン、トリイソブチ
ルホスフィン、トリn−ブチルホスフィン、トリシクロ
ヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィン、メチル
ジフェニルホスフィン、ジメチルフェニルホスフィン、
トリo−トリルホスフィン、トリm−トリルホスフィ
ン、トリp−トリルホスフィン、ジエチルフェニルホス
フィン、ジクロロ(エチル)ホスフィン、ジクロロ(フ
ェニル)ホスフィン、クロロジフェニルホスフィン、ト
リメチルホスフィト、トリイソプロピルホスフィト、ト
リフェニルホスフィトを例示できる。
【0076】一般式(7)で表せられる有機金属錯体の
具体例としては、ジクロロビス(トリフェニルホスフィ
ン)ニッケル、ジクロロビス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィ
ン)白金、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロ
ジウム、ジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)オ
スミウム、ジクロロヒドリドビス(トリフェニルホスフ
ィン)イリジウム、ジクロロトリス(トリフェニルホス
フィン)ルテニウム、ジクロロテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)ルテニウム、トリクロロニトロシルビス
(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジクロロビス
(アセトニトリル)ビス(トリフェニルホスフィン)ル
テニウム、ジクロロビス(テトラヒドロフラン)ビス
(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、クロロヒドリ
ド(トルエン)トリス(トリフェニルホスフィン)ルテ
ニウム、クロロヒドリドカルボニルトリス(トリフェニ
ルホスフィン)ルテニウム、クロロヒドリドカルボニル
トリス(ジエチルフェニルホスフィン)ルテニウム、ク
ロロヒドリドニトロシルトリス(トリフェニルホスフィ
ン)ルテニウム、ジクロロトリス(トリメチルホスフィ
ン)ルテニウム、ジクロロトリス(トリエチルホスフィ
ン)ルテニウム、ジクロロトリス(トリシクロヘキシル
ホスフィン)ルテニウム、ジクロロトリス(トリフェニ
ルホスフィン)ルテニウム、ジクロロトリス(トリメチ
ルジフェニルホスフィン)ルテニウム、ジクロロトリス
(トリジメチルフェニルホスフィン)ルテニウム、ジク
ロロトリス(トリo−トリルホスフィン)ルテニウム、
ジクロロトリス(ジクロロエチルホスフィン)ルテニウ
ム、ジクロロトリス(ジクロロフェニルホスフィン)ル
テニウム、ジクロロトリス(トリメチルホスフィト)ル
テニウム、ジクロロトリス(トリフェニルホスフィト)
ルテニウム等が挙げられる。
【0077】また、アミン化合物の具体例としては、メ
チルアミン、エチルアミン、アニリン、エチレンジアミ
ン、1,3−ジアミノシクロブタン等の一級アミン化合
物、ジメチルアミン、メチルイソプロピルアミン、N−
メチルアニリン等の二級アミン化合物、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリフェニルアミン、N,N−
ジメチルアニリン、ピリジン、γ−ピコリン等の三級ア
ミン化合物等を挙げることができ、好ましくは三級アミ
ン化合物が用いられ、特にトリエチルアミンを用いた場
合が水素添加率の向上が著しい。
【0078】これらの有機金属錯体及びアミン化合物
は、それぞれ2種以上任意の割合で併用することもでき
る。
【0079】本発明における開環メタセシス重合体を水
素添加する公知の水素添加触媒を使用する場合、開環メ
タセシス重合体と水素添加触媒の使用量は、公知の水素
添加触媒が開環メタセシス重合体に対して5〜5000
0ppmであり、好ましくは100〜1000ppmで
ある。また、一般式(7)で表される有機金属錯体とア
ミン化合物からなる水素添加触媒を使用する場合は、一
般式(7)で表される有機金属錯体が開環メタセシス重
合体に対して5〜50000ppmであり、好ましくは
10〜10000ppm、特に好ましくは50〜100
0ppmである。また、アミン化合物は併用する一般式
(7)の有機金属錯体に対して、0.1当量〜1000
当量、好ましくは0.5当量〜500当量、特に好まし
くは1〜100当量である。
【0080】一般式(7)の有機金属錯体とアミン化合
物からなる水素添加触媒は、予め有機金属錯体にアミン
化合物を接触処理したものを用いても可能であるが、有
機金属錯体にアミン化合物を予め接触処理することな
く、直接それぞれを反応系に添加してもよい。
【0081】開環メタセシス重合体の水素添加反応に於
いて用いられる溶媒としては開環メタセシス重合体を溶
解し溶媒自体が水素添加されないものであればどのよう
なものでもよく、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル、ジブチルエーテル、ジメトキシエタンなど
のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチル
ベンゼンなどの芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、
ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘ
キサン、デカリンなどの脂肪族環状炭化水素、メチレン
ジクロリド、ジクロロエタン、ジクロロエチレン、テト
ラクロロエタン、クロルベンゼン、トリクロルベンゼン
などのハロゲン化炭化水素等が挙げられ、これらは2種
以上混合して使用してもよい。
【0082】開環メタセシス重合体の水素添加反応は、
水素圧力が通常、常圧〜30MPa、好ましくは0.5
〜20MPa、特に好ましくは2〜15MPaの範囲で
行われ、その反応温度は、通常0〜300℃の温度であ
り、好ましくは室温〜250℃、特に好ましくは50〜
200℃の温度範囲である。
【0083】本発明における開環メタセシス重合体水素
添加物の製造は、開環メタセシス重合体溶液から開環メ
タセシス重合体を単離した後再度溶媒に溶解しても可能
であるが、単離することなく、上記有機金属錯体とアミ
ン化合物からなる水素添加触媒を加えることにより水素
添加反応を行う方法を採用することもできる。
【0084】開環メタセシス重合または水素添加反応の
終了後、公知の方法により重合体溶液に残存する開環メ
タセシス触媒または水素添加触媒を除去することができ
る。例えば、濾過、吸着剤による吸着法、良溶媒による
溶液に乳酸等の有機酸と貧溶媒と水とを添加し、この系
を常温下或いは加温下において触媒を抽出除去する方
法、更には良溶媒による溶液または重合体スラリーを塩
基性化合物と酸性化合物で接触処理した後、洗浄除去す
る方法等が挙げられる。
【0085】開環メタセシス重合体水素添加物溶液から
重合体水素化物の回収法は特に限定されず、公知の方法
を用いることができる。例えば、撹拌下の貧溶媒中に反
応溶液を排出し重合体水素化物を凝固させ濾過法、遠心
分離法、デカンテーション法等により回収する方法、反
応溶液中にスチームを吹き込んで重合体水素化物を析出
させるスチームストリッピング法、反応溶液から溶媒を
加熱等により直接除去する方法等が挙げられる。
【0086】本発明における水素添加方法を用いると、
90%以上の水素添加率が容易に達成でき、95%以
上、特に99%以上とすることが可能であり、そうして
得られる開環メタセシス重合体水素添加物は容易に酸化
されることがなく、優れた開環メタセシス重合体の水素
添加物となる。
【0087】また、本発明では、開環メタセシス重合
体を水素添加した後、水素添加物の官能基に、さらに酸
により分解する基を含む置換基を新たに導入しても良い
し、開環メタセシス重合体を水素添加した後、官能基
を部分的に加水分解し、カルボン酸又はアルコールに変
換してもよいし、カルボン酸又はアルコールに変換し
たのち、更に酸により分解する基を含む新たな置換基に
変換しても良い。即ち、加水分解により生成したカルボ
ン酸またはアルコールを酸により分解する基を含む新た
な置換基でエステルまたはエーテルに変換することがで
きる。
【0088】加水分解される開環メタセシス重合体の水
素添加物の官能基は、アルコキシカルボニル、アルコキ
シカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルアルキル、
アルコキシカルボニルオキシアルキル、アルキルカルボ
ニルオキシ、アルキルスルホニルオキシ、アリールスル
ホニルオキシ、アルコキシ、アルコキシアルキル、カル
ボン酸無水物である。この加水分解は、硫酸、塩酸、硝
酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸または酢酸
等の酸性触媒存在下で行う酸性加水分解、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム等のアルカリ性
触媒存在下で行うアルカリ性加水分解、または酸、アル
カリに代えて酢酸ナトリウム、ヨウ化リチウム等を用い
る中性加水分解のいずれで行っても良い。また、カルボ
ン酸無水物をアルコールで加水分解し、カルボン酸とエ
ステルに変換しても良い。
【0089】本発明における加水分解反応は、水溶媒で
も有機溶媒を使用して良いが、特に使用する有機溶媒と
しては、メタノール、エタノール等のアルコール類、ア
セトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジエチルエ
ーテル、ジブチルエーテル、ジメトキシエタン、ジオキ
サン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、酢
酸等のカルボン酸、ニトロメタン等のニトロ化合物、ピ
リジン、ルチジン等のピリジン類、ジメチルホルムアミ
ド等のホルムアミド類などが挙げられ、水またはアルコ
ール類と混合しても良く、また有機溶媒のみで使用して
も良い。更に、これらの2種類以上を混合使用しても良
い。反応温度は、通常0〜300℃の温度であり、好ま
しくは室温〜250℃の温度範囲である。
【0090】また、酸性またはアルカリ性加水分解の後
にアルカリまたは酸で適宜、中和処理しても良い。加水
分解の後、開環メタセシス重合体の水素添加物溶液また
はスラリーからの重合体の回収法は特に限定されず、公
知の方法を用いることができる。例えば、溶液の場合、
撹拌下の貧溶媒中に反応溶液を排出し重合体水素化物を
沈殿させスラリーとし、濾過法、遠心分離法、デカンテ
ーション法等により回収する方法、反応溶液にスチーム
を吹き込んで重合体を析出させるスチームストリッピン
グ法、反応溶液から溶媒を加熱等により直接除去する方
法等が挙げられ、スラリーの場合、そのまま濾過法、遠
心分離法、デカンテーション法等により回収する方法等
が挙げられる。
【0091】カルボン酸またはアルコールをエステル化
する方法、またはエーテル化する方法としては通常の方
法が適用できる。カルボン酸をエステル化する方法とし
ては、例えば、鉱酸、有機酸あるいはルイス酸存在下で
のアルコール類との脱水縮合反応によるエステル化、オ
ルト−アルキル化剤によるエステル化、酸存在下でのオ
レフィン類の付加によるエステル化、有機塩基性化合物
を用いたハロゲン化物との間での縮合反応によるエステ
ル化、またはアルキルビニルエーテル類の付加によるア
ルコキシアルキルエステル化などが挙げられる。また、
カルボン酸をチオニルクロライド等により酸ハロゲン化
物に変換した後、アルコール類と接触させエステル化す
る方法、カルボン酸の金属塩をハロゲン化物と接触させ
エステル化する方法などが挙げられる。また、アルコー
ルをエステル化する方法としては、例えば、鉱酸、有機
酸あるいはルイス酸存在下でのカルボン酸との間での脱
水縮合反応によるエステル化、酸無水物を用いたエステ
ル化、酸ハロゲン化物との反応によるエステル化等が挙
げられる。
【0092】また、アルコールをエーテル化する方法と
しては、例えば、塩基性化合物存在下でのハロゲン化物
との間での縮合によるエーテル化、塩基性化合物存在下
でのジメチル硫酸を用いたメチルエーテル化、鉱酸、有
機酸あるいはルイス酸存在下でのアルコール類との脱水
縮合反応によるエーテル化、ジアゾ化合物を用いたエー
テル化、酸性触媒存在下でのオレフィン類の付加による
エーテル化、塩化水素存在下でのカルボニル化合物への
付加によるα−クロロエーテル化、またはアルキルビニ
ルエーテル類の付加によるアルコキシアルキルエーテル
化等が挙げられる。また、アルコールから金属アルコキ
シドを形成し、これを分離した後さらにハロゲン化物等
と接触させエーテル化を行う方法等が挙げられる。
【0093】上記のエステル化、またはエーテル化にお
いて、特に、反応条件が比較的穏和で、副生物を生じ
ず、また使用する触媒の除去が容易という点でアルキル
ビニルエーテル類の付加によるエステル化またはエーテ
ル化が好ましく用いられる。使用されるアルキルビニル
エーテル類としては、例えば、メチルビニルエーテル、
エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、
イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテ
ル、sec−ブチルビニルエーテル、tert−ブチルビ
ニルエーテル、イソオクチルビニルエーテル、デシルビ
ニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、シクロヘキシ
ルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテ
ル、tert−ペンチルビニルエーテル、オクタデシル
ビニルエーテル、セシルビニルエーテル、2−メトキシ
エチルビニルエーテル、ビニル−2−(2−エトキシエ
トキシ)エチルエーテル、エチレングリコ−ルブチルビ
ニルエーテル、tert−アミルビニルエーテル、また
は2,3−ジヒドロフラン、3,4−ジヒドロ−2H−
ピラン、1,4−ジオキセン等のアルコキシ置換、無置
換または環状のアルキルビニルエーテル類が挙げられ
る。さらに、これらのうちエチルビニルエーテル、n−
プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテ
ル、n−ブチルビニルエーテル、2,3−ジヒドロフラ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−ピランが好ましく用いら
れる。
【0094】これらのアルキルビニルエーテル類の使用
量は、開環メタセシス重合体の水素添加物のカルボン酸
またはアルコール1モルに対して通常10モル以下であ
り、好ましくは0.1〜5モルの範囲であり、更に好ま
しくは0.4〜3.5モルの範囲である。アルキルビニ
ルエーテル類を用いたエステル化またはエーテル化反応
は触媒の存在なしでも行えるが、酸触媒を用いることに
よって効率的に行うことができる。酸触媒としては、例
えば、塩化水素ガス等のハロゲン化水素、硫酸、リン
酸、塩酸、もしくは臭化水素酸等の鉱酸、ヘテロポリ酸
もしくはナフィオン等の固体酸、またはp−トルエンス
ルホン酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、マロン
酸、シュウ酸、クロルスルホン酸・ピリジン塩、トリフ
ルオロ酢酸・ピリジン塩、硫酸・ピリジン塩もしくはp
−トルエンスルホン酸・ピリジン塩等の有機酸が挙げら
れ、これらのうち塩化水素ガス、塩酸、トリフルオロ酢
酸、トリフルオロ酢酸・ピリジン塩、p−トルエンスル
ホン酸・ピリジン塩または硫酸・ピリジン塩が好ましく
用いられる。また、これらの酸触媒は単独でも、または
2種以上の組み合わせで、かつ同時に、または逐次的に
に使用することもできる。これらの酸触媒の使用量は、
開環メタセシス重合体の水素添加物のカルボン酸または
アルコール1モルに対して通常2モル以下であり、好ま
しくは0.00001〜0.2モルの範囲であり、更に
好ましくは0.001〜0.05モルの範囲である。
【0095】本発明において、上記の方法で使用する溶
媒としては、反応を阻害しないものであれば特に制限さ
れないが、具体的には、水、またはペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、
またはベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、クメン等
の芳香族炭化水素類、またはジクロロメタン、クロロホ
ルム、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン
化合物、またはジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル等のエ
ーテル類、またはアセトン、エチルメチルケトン、2−
ヘプタノン、シクロヘキサノン、アセトフェノン等のケ
トン類、またはアセトニトリル、プロピオニトリル等の
ニトリル類、または酢酸エチル等のエステル類等が挙げ
られる。これらは単独でもまたは2種以上を混合して使
用してもよい。また、これらの溶媒の使用によって、反
応を均一溶液中あるいは不均一な懸濁液中のいずれで行
っても良い。
【0096】本発明の方法における反応の実施形態は特
に制限されるものではなく、エステル化またはエーテル
化が効果的に実施できる方法であれば如何なる形態であ
って良く、窒素等の不活性ガス下でも、空気下でも、ま
たは減圧、常圧、加圧、または回分、半回分、連続の何
れの実施形態であっても良い。また、反応温度および時
間は、エステル化、またはエーテル化の形態によって異
なるが、通常温度は、−50〜200℃であり、好まし
くは、0℃〜150℃である。また、反応時間は、通常
100時間以内であり、好ましくは5分〜48時間であ
る。
【0097】カルボン酸またはアルコールを酸により分
解する基を含む新たな置換基でエステルまたはエーテル
に変換した開環メタセシス重合体の水素添加物の溶液ま
たはスラリーからの重合体の回収方法は特に限定され
ず、公知の方法を用いることができる。例えば溶液の場
合、撹拌下の貧溶媒中に反応溶液を排出し重合体水素化
物を沈殿させスラリーとし、濾過、遠心分離法、デカン
テーション法等により回収する方法、反応溶液にスチー
ムを吹き込んで重合体を析出させるスチームストリッピ
ング法、反応溶液から溶媒を加熱などにより直接除去す
る方法などが挙げられ、スラリーの場合、そのまま濾過
法、遠心分離法、デカンテーション法などにより回収す
る方法などが挙げられる。
【0098】本発明において、一般式(1)で表される
構造単位(A)と一般式(2)で表される構造単位
(B)の構造単位のモル比(A)/(B)が1/99〜
99/1および、一般式(2)で表される構造単位
(B)と一般式(3)で表される構造単位(C)の構造
単位のモル比(B)/(C)が30/70〜100/0
である。ここで、構造単位(A)は、露光時に感光剤か
ら発生する酸により分解される基を含んでおり、露光
後、アルカリ水溶液で現像してレジストパターンを作る
ために必要であり、構造単位(B)は、シリコン基板の
ような被処理基板との密着性を発現するのに必要であ
る。これらのモル比(A)/(B)が1/99未満であ
ると、現像が不十分となる傾向にあり、99/1を超え
ると被処理基板との密着性が発現しない場合がある。ま
た、構造単位(C)はシアノまたはラクトニルオキシカ
ルボニルを含んでおり、シリコン基板のような被処理基
板との密着性を改善すること、および溶剤への溶解性を
改善することができる。さらに、構造単位(B)と構造
単位(C)の構造単位のモル比(B)/(C)が30/
70〜100/0の範囲にあることは、露光後のアルカ
リ水溶液による現像時に濡れ張力を改善し、現像むらを
解決するのに重要である。これらの構造単位がこの範囲
にあることは、レジスト組成を調製するのに好適であ
り、極性の高い感光剤と共に、例えば2−ヘプタノンな
どの極性溶媒に溶解し、シリコン基板のような被処理基
板に塗布するレジスト材として極めて重要である。すな
わち、開環メタセシス重合体の水素添加物が、レジスト
組成物を調製する時に、極性溶媒に対する溶解度、また
は溶解速度を高めることで均一な平滑コーティング膜を
形成することができる。
【0099】特に、少なくともX1,X2またはX3のう
ち1つが、X1が−O−、−S−、−NR5−、−PR5
−から(R5は水素、炭素数1〜20のアルキルを表
す)選ばれる一般式(1)で表される構造単位(A)、
2が−O−、−S−、−NR10−、−PR10−から
(R10は水素、炭素数1〜20のアルキルを表す)選ば
れる一般式(2)で表される構造単位(B)またはX3
が−O−、−S−、−NR15−、−PR15−から(R15
は水素、炭素数1〜20のアルキルを表す)選ばれる一
般式(3)で表される構造単位(C)で構成される開環
メタセシス重合体の水素添加物は、シリコン基板のよう
な被処理基板への密着性、アルカリ水溶液による現像時
に濡れ張力の改善、レジスト材のシリコンウェハーに塗
布する工程で使用されるケトン類、アルコール類等の極
性有機溶媒に対する溶解性をさらに向上させる効果があ
る。また、水に対する親和性も向上し、露光後のアルカ
リ水溶液等の剥離剤(または現像剤)に対する現像性も
向上する。
【0100】以上のように、本発明における少なくとも
一般式(1)で表される構造単位(A)と下記一般式
(2)で表される構造単位(B)と下記一般式(3)で
表される構造単位(C)から構成され、その構成モル比
(A)/(B)が1/99〜99/1および構成モル比
(B)/(C)が30/70〜100/0であり、かつ
重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/
Mn)が1.0〜2.0である開環メタセシス重合体の
水素添加物は、フォトレジスト用ポリマーとして有用で
ある。例えば、光酸発生剤及び溶剤とともにポジ型レジ
スト組成物として用いられる。ここで光酸発生剤とは、
エキシマレーザー等の活性化放射線に露光されるとブレ
ンステッド酸またはルイス酸を発生する物質である。ま
た更に、レジスト組成物中には、溶解調節剤、界面活性
剤、保存安定剤、増感剤、またはストリエーション防止
剤等を添加することができる。このレジスト組成物は、
例えば、該組成物をシリコンウエハー等の基板表面にス
ピンコーティング等の常法により塗布した後、溶剤を乾
燥除去することによりレジスト膜を形成することがで
き、また、パターン形成のための露光は、遠紫外線やK
rFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、電子
線をレジスト膜へ照射することにより行われ、更に熱処
理(露光後ベーク)を行うと、より高感度化することが
できる。次いで、露光部分をアルカリ水溶液等の現像液
で洗い出す事によりレリーフパターンを得る。本発明の
開環メタセシス重合体の水素添加物を用いて形成された
レリーフパターンは解像性、コントラストともに極めて
良好である。更には、上記の如くに形成したパターンを
マスクとして基板をエッチングすることも出来る。
【0101】以下、実施例にて本発明を詳細に説明する
が、本発明がこれらによって限定されるものではない。
【0102】なお、実施例において得られた重合体の物
性値は、以下の方法により測定した。
【0103】平均分子量;GPCを使用し、得られた環
状オレフィン系開環メタセシス重合体、該重合体水素添
加物または加水分解した該重合体水素添加物をテトラヒ
ドロフランに溶解し、検出器として日本分光製830−
RIおよびUVIDEC−100−VI、カラムとして
Shodex k−805,804,803,802.
5を使用し、室温において流量1.0ml/minでポ
リスチレンスタンダードによって分子量を較正した。
【0104】水素添加率;環状オレフィン系開環メタセ
シス重合体水素添加物の粉末を重水素化クロロホルムに
溶解し、90MHzまたは400MHz−1HNMRを
用いてδ=4.5〜6.0ppmにおける主鎖の炭素−
炭素間二重結合に帰属するピークが、水素添加反応によ
って減少する大きさを算出した。
【0105】重合体中に含まれるカルボン酸の割合は、
ブロモチモールブルーを指示薬とする、中和滴定により
測定した。または、重合体中に含まれる構造単位(C)
のシアノ基の割合は、パーキンエルマー社製CHN分析
装置PE2400IIで窒素含量を測定し、算出した。ま
たは、島津FTIR−8100Mで赤外吸収スペクトル
測定し、エステルのカルボニル伸縮振動1760〜17
00cm-1とカルボン酸のカルボニル伸縮振動1740
〜1780cm-1またはヒドロキシの伸縮振動3700
〜3200cm-1とニトリルの伸縮振動2200〜23
00cm−1から、および1H−NMRスペクトルの特
性吸収から構造単位(A)と(B)及び(C)の組成比
を算出した。
【0106】UV吸収スペクトルは、石英ガラス板にス
ピンコーターを用いて回転数3000rpmで膜厚1.
0μmの厚みで塗布し、島津UV−3100で測定し
た。
【0107】また、シリコンウエハー基板への密着性
は、同様にスピンコーターで基板に塗布し膜し、120
℃で10分間ベークし、JISD0202の試験方法に
したがって碁盤目上に傷を入れ、セロハンテープでピー
リングし、剥がれの状態を目視で観察した。判定はA:
5%未満の剥離、B:5〜20%未満の剥離、C:20
〜50%未満の剥離、D:50%以上の剥離とする。
【0108】実施例1 窒素下で磁気撹拌装置を備えた500mlのオートクレ
ーブに環状オレフィン系単量体として5−tert−ブ
トキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン(3.77g、19.2mmol)と
8−tert−ブトキシカルボニルテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン(5.00
g、19.2mmol)をテトラヒドロフラン(300
ml)(以後THFと言う)に溶解し撹拌を行った。こ
れに開環メタセシス重合触媒としてW(N−2,6−M
263)(CHCHCMe2)(0But2(PMe
3)(326mg、0.55mmol)を加え室温で1
時間反応させた。その後、ブチルアルデヒド(198m
g、3.85mmol)を加え30分間撹拌し、反応を
停止させた。
【0109】この開環メタセシス重合体溶液にトリメチ
レンジアミン(570mg、7.70mmol)を加
え、水素分圧0.49MPa、80℃で1時間撹拌した
後、メタノール(2000ml)中に加えて開環メタセ
シス重合体を析出させ、濾過、メタノール洗浄し、真空
乾燥して8.60gの開環メタセシス重合体粉末を得
た。
【0110】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体8.60gをTHF(800
ml)に溶解して、水素添加触媒として予め調製したジ
クロロテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウ
ム(5.0mg、0.004mmol)とトリエチルア
ミン(2.1mg、0.020mmol)のTHF(8
0ml)溶液を加え、水素圧8.1MPa、165℃で
5時間水素添加反応を行った後、温度を室温まで戻し、
次いで水素ガスを放出した。この開環メタセシス重合体
水素添加物溶液をメタノールに加えて開環メタセシス重
合体の水素添加物を沈殿させ、濾別分離後真空乾燥を行
うことにより白色粉末状の開環メタセシス重合体水素添
加物8.65gを得た。得られた開環メタセシス重合体
水素添加物の1H−NMRから算出した水素添加率は主
鎖のオレフィンのプロトンに帰属するピークが認められ
ず、その水素添加率は100%であり、GPCで測定し
た数平均分子量Mnは16,200、Mw/Mnは1.
04であった。
【0111】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
8.50gを1000mlのフラスコ中でベンゼン75
3ml、トリフルオロ酢酸1.3mlに加え、70℃で
1時間攪拌し、溶媒留去の後、さらにTHFに溶解さ
せ、メタノールに加え、沈殿、濾過し、真空乾燥して白
色粉末状の部分的に加水分解した開環メタセシス重合体
の水素添加物8.2gを得た。得られた重合体の構造単
位(A)/(B)の組成比は90/10であり、GPC
で測定した数平均分子量Mnは16,000、Mw/M
nは1.06であった。
【0112】比較例1 実施例1と同様にして合成した開環メタセシス重合体を
水素添加反応をせずに、実施例1と同様に部分的に加水
分解した開環メタセシス重合体を得た。得られた重合体
の構造単位(A)/(B)の組成比は90/10であ
り、GPCで測定した数平均分子量Mnは14,80
0、Mw/Mnは1.05であった。
【0113】比較例2 実施例1と同様にして合成した開環メタセシス重合体を
実施例1と同様に水素添加反応を行った。その後、実施
例1の部分的な加水分解を行わなかった。結果、水素添
加率は100%、構造単位(A)/(B)の組成比は1
00/0であり、GPCで測定した数平均分子量Mnは
15,700、Mw/Mnは1.04である開環メタセ
シス重合体水素添加物を得た。
【0114】比較例3 実施例1において5−tert−ブトキシカルボニル−
7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
(3.77g、19.2mmol)に代えて5−ter
t−ブトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン(3.12g、19.2mmol)を使用し
たこと以外は実施例1と同様にして合成した開環メタセ
シス重合体を実施例1と同様に水素添加反応を行い、そ
の後、実施例1と同様に部分的な加水分解した。結果と
して、水素添加率は100%、構造単位(A)/(B)
の組成比は90/10であり、GPCで測定した数平均
分子量Mnは16,100、Mw/Mnは1.05であ
る開環メタセシス重合体水素添加物を得た。
【0115】実施例2 窒素下で磁気撹拌装置を備えた500mlのオートクレ
ーブに環状オレフィン系単量体として5−tert−ブ
トキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン(3.40g、17.3mmol)、
7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボン酸無水物(0.33g、1.96m
mol)と8−tert−ブトキシカルボニルテトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
(5.00g、19.2mmol)をTHF(300m
l)に溶解し撹拌を行った。これに開環メタセシス重合
触媒としてW(N−2,6−Me263)(CHCH
CMe2)(0But2(PMe3)(326mg、0.
55mmol)を加え室温で1時間反応させた。その
後、ブチルアルデヒド(198mg、3.85mmo
l)を加え30分間撹拌し、反応を停止させた。
【0116】この開環メタセシス重合体溶液にトリメチ
レンジアミン(570mg、7.70mmol)を加
え、水素分圧0.49MPa、80℃で1時間撹拌した
後、メタノール(2000ml)中に加えて開環メタセ
シス重合体を析出させ、濾過、メタノール洗浄し、真空
乾燥して8.40gの開環メタセシス重合体粉末を得
た。
【0117】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体8.40gをTHF(800
ml)に溶解して、水素添加触媒として予め調製したジ
クロロテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウ
ム(5.0mg、0.004mmol)とトリエチルア
ミン(2.1mg、0.020mmol)のTHF(8
0ml)溶液を加え、水素圧8.1MPa、165℃で
5時間水素添加反応を行った後、温度を室温まで戻し、
次いで水素ガスを放出した。この開環メタセシス重合体
水素添加物溶液をメタノールに加えて開環メタセシス重
合体の水素添加物を沈殿させ、濾別分離後真空乾燥を行
うことにより白色粉末状の開環メタセシス重合体水素添
加物を得た。得られた開環メタセシス重合体水素添加物
1H−NMRから算出した水素添加率は主鎖のオレフ
ィンのプロトンに帰属するピークが認められず、その水
素添加率は100%であり、GPCで測定した数平均分
子量Mnは15,000、Mw/Mnは1.10であっ
た。
【0118】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
8.35gを1000mlのフラスコ中でベンゼン75
3ml、トリフルオロ酢酸1.3mlに加え、70℃で
0.5時間攪拌し、溶媒留去の後、さらにTHFに溶解
させ、メタノールに加え、沈殿、濾過し、真空乾燥して
白色粉末状の部分的に加水分解した開環メタセシス重合
体の水素添加物7.9gを得た。得られた重合体の構造
単位(A)/(B)の組成比は85/15であり、GP
Cで測定した数平均分子量Mnは15,400、Mw/
Mnは1.13であった。
【0119】実施例3 窒素下で磁気撹拌装置を備えた500mlのオートクレ
ーブに環状オレフィン系単量体として5−tert−ブ
トキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン(7.53g、38.4mmol)を
THF(300ml)に溶解し撹拌を行った。これに開
環メタセシス重合触媒としてMo(N−2,6−Pri 2
63)(CHCMe3)(0But2(375mg、
0.77mmol)を加え室温で1時間反応させた。そ
の後、ブチルアルデヒド(278mg、3.85mmo
l)を加え30分間撹拌し、反応を停止させた。
【0120】この開環メタセシス重合体溶液にトリメチ
レンジアミン(570mg、7.70mmol)を加
え、水素分圧0.49MPa、80℃で1時間撹拌した
後、水/メタノール混合液(2000ml)中に加えて
開環メタセシス重合体を析出させ、濾過、メタノール洗
浄し、真空乾燥して7.40gの開環メタセシス重合体
粉末を得た。
【0121】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体7.53gをTHF(800
ml)に溶解して、水素添加触媒として予め調製したジ
クロロテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウ
ム(5.0mg、0.004mmol)とトリエチルア
ミン(2.1mg、0.020mmol)のTHF(8
0ml)溶液を加え、水素圧8.1MPa、165℃で
5時間水素添加反応を行った後、温度を室温まで戻し、
次いで水素ガスを放出した。この開環メタセシス重合体
水素添加物溶液をメタノールに加えて開環メタセシス重
合体の水素添加物を沈殿させ、濾別分離後真空乾燥を行
うことにより白色粉末状の開環メタセシス重合体水素添
加物を得た。得られた開環メタセシス重合体水素添加物
1H−NMRから算出した水素添加率は主鎖のオレフ
ィンのプロトンに帰属するピークが認められず、その水
素添加率は100%であり、GPCで測定した数平均分
子量Mnは9,900、Mw/Mnは1.04であっ
た。
【0122】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
7.31gを1000mlのフラスコ中でベンゼン75
3ml、トリフルオロ酢酸1.3mlに加え、70℃で
3時間攪拌し、溶媒留去の後、さらにTHFに溶解さ
せ、メタノールに加え、沈殿、濾過し、真空乾燥して白
色粉末状の部分的に加水分解した開環メタセシス重合体
の水素添加物6.89gを得た。得られた重合体の構造
単位(A)/(B)の組成比は69/31であり、GP
Cで測定した数平均分子量Mnは8,900、Mw/M
nは1.06であった。
【0123】実施例4 窒素下で磁気撹拌装置を備えた500mlのオートクレ
ーブに環状オレフィン系単量体として5−tert−ブ
トキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン(2.85g、14.5mmol)、
5−メトキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン(2.24g、14.5mm
ol)、8−tert−ブトキシカルボニルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
(3.78g、14.5mmol)と8−メトキシカル
ボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−
3−ドデセン(3.16g、14.5mmol)をTH
F(400ml)に溶解し撹拌を行った。さらに、1,
5−ヘキサジエン(1.0g、12mmol)を加え、
80℃に加熱し、W(N−2,6−Me263)(C
HCHC(Me)Ph)(OBut2(PMe3)(52
mg、0.08mmol)を加え3時間反応させた。そ
の後、ブチルアルデヒド(40mg、0.7mmol)
を加え30分間撹拌し、反応を停止させた。
【0124】この開環メタセシス重合体溶液にトリメチ
レンジアミン(90mg、1.22mmol)を加え、
水素分圧0.49MPa、80℃で1時間撹拌した後、
メタノール(2000ml)中に加えて開環メタセシス
重合体を析出させ、濾過、メタノール洗浄し、真空乾燥
して10.9gの開環メタセシス重合体粉末を得た。
【0125】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、実施例1と同様に白色粉末状の開環
メタセシス重合体水素添加物を得た。得られた開環メタ
セシス重合体水素添加物の1H−NMRから算出した水
素添加率は主鎖のオレフィンのプロトンに帰属するピー
クが認められず、その水素添加率は100%であり、G
PCで測定した数平均分子量Mnは13,200、Mw
/Mnは1.46であった。
【0126】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
9.0gを1000mlのフラスコ中で5%水酸化カリ
ウムメタノール水溶液400mlに加え、70℃で1時
間攪拌し、その後、2%塩酸水溶液1000mlに加
え、中和し、沈殿、濾過し、水洗浄し、真空乾燥して白
色粉末状の部分的に加水分解した開環メタセシス重合体
の水素添加物8.2gを得た。得られた重合体の構造単
位(A)/(B)の組成比(モル比)は54/46あ
り、GPCで測定した数平均分子量Mnは12,70
0、Mw/Mnは1.48であった。
【0127】実施例5 実施例4において、4種類の環状オレフィン系単量体を
5−tert−ブトキシカルボニル−6−メキシカルボ
ニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン(7.12g、28mmol)と8−tert−ブ
トキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン(7.29g、28mmol)
に代えたこと以外は実施例4と同様に行い、13.1g
の開環メタセシス重合体粉末を得た。
【0128】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、実施例4と同様に白色粉末状の開環
メタセシス重合体水素添加物を得た。その水素添加率は
100%であり、GPCで測定した数平均分子量Mnは
16,800、Mw/Mnは1.42であった。
【0129】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
10.0gを実施例4と同様に加水分解して白色粉末状
の部分的に加水分解した開環メタセシス重合体の水素添
加物9.12gを得た。得られた重合体の構造単位
(A)/(B)の組成比(モル比)は58/42あり、
GPCで測定した数平均分子量Mnは16,200、M
w/Mnは1.42であった。
【0130】実施例6 実施例5において、環状オレフィン系単量体として5−
tert−ブトキシカルボニル−6−メキシカルボニル
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
と8−tert−ブトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12, 5.17,10]−3−ドデセンを5,
6−ジtert−ブトキシカルボニル−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(5.46g、1
8.4mmol)と8−tert−ブトキシカルボニル
−9−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン(8.9g、28mm
ol)に代えたこと以外は実施例5と同様に行い、1
2.2gの開環メタセシス重合体粉末を得た。
【0131】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、実施例5と同様に白色粉末状の開環
メタセシス重合体水素添加物を得た。その水素添加率は
100%であり、GPCで測定した数平均分子量Mnは
18,500、Mw/Mnは1.45であった。
【0132】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
9.8gを実施例5と同様に加水分解して白色粉末状の
部分的に加水分解した開環メタセシス重合体の水素添加
物を得た。得られた重合体の構造単位(A)/(B)の
組成比(モル比)は52/48あり、GPCで測定した
数平均分子量Mnは18,000、Mw/Mnは1.4
4であった。
【0133】実施例7 窒素下で磁気撹拌装置を備えた500mlのオートクレ
ーブに環状オレフィン系単量体として5−(テトラヒド
ロピラン−2’−イル)オキシカルボニル−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(5.38
g、24mmol)、8−(テトラヒドロピラン−2’
−イル)オキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン(6.92g、24m
mol)をTHF(400ml)に溶解し撹拌を行っ
た。さらに、1,5−ヘキサジエン(2.0g、24.
0mmol)を加え、80℃に加熱し、W(N−2,6
−Me 263)(CHCHC(Me)Ph)(OBut
2(PMe3)(52mg、0.08mmol)を加え3
時間反応させた。その後、ブチルアルデヒド(40m
g、0.7mmol)を加え30分間撹拌し、反応を停
止させた。
【0134】この開環メタセシス重合体溶液にトリメチ
レンジアミン(90mg、1.22mmol)を加え、
水素分圧0.49MPa、80℃で1時間撹拌した後、
メタノール(2000ml)中に加えて開環メタセシス
重合体を析出させ、濾過、メタノール洗浄し、真空乾燥
して10.9gの開環メタセシス重合体粉末を得た。
【0135】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、水素添加触媒として予め調製したク
ロロヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィ
ン)ルテニウム(3.8mg、0.004mmol)と
トリエチルアミン(2.1mg、0.020mmol)
のTHF(80ml)溶液を加え、水素圧8.1MP
a、155℃で7時間水素添加反応を行った後、温度を
室温まで戻し水素ガスを放出した。この開環メタセシス
重合体水素添加物溶液をメタノールに加えて開環メタセ
シス重合体の水素添加物を沈殿させ、濾別分離後真空乾
燥を行うことにより白色粉末状の開環メタセシス重合体
水素添加物を得た。得られた開環メタセシス重合体水素
添加物の1H−NMRから算出した水素添加率は主鎖のオ
レフィンのプロトンに帰属するピークが認められず、1
00%であり、またGPCで測定した数平均分子量Mn
は12,900、Mw/Mnは1.54であった。
【0136】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
9.8gを1000mlのフラスコ中で0.1N塩化水
素含有メタノール溶液20mlと1,4−ジオキサン4
00mlの溶液に加え、室温で20分攪拌し、その後、
濾過し、メタノール洗浄し、真空乾燥して白色粉末状の
部分的に加水分解した開環メタセシス重合体の水素添加
物9.3gを得た。得られた重合体の構造単位(A)/
(B)の組成比(モル比)は70/30あり、GPCで
測定した数平均分子量Mnは11,600、Mw/Mn
は1.54であった。
【0137】比較例4 実施例7と同様にして合成した開環メタセシス重合体粉
末を実施例7と同様に水素添加反応を行った。その後、
実施例7の部分的な加水分解を行わなかった。結果とし
て、水素添加率は100%、構造単位(A)/(B)の
組成比は100/0であり、GPCで測定した数平均分
子量Mnは13,500、Mw/Mnは1.49である
開環メタセシス重合体水素添加物を得た。
【0138】比較例5 実施例7において5−(テトラヒドロピラン−2’−イ
ル)オキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン(5.38g、24mmol)に
代えて5−(テトラヒドロピラン−2’−イル)オキシ
カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
(5.33g、24mmol)を使用したこと以外は実
施例7と同様にして合成した開環メタセシス重合体を実
施例7と同様に水素添加反応を行い、その後、実施例7
と同様に部分的な加水分解を行った。その結果、水素添
加率は100%、構造単位(A)/(B)の組成比は7
0/30であり、GPCで測定した数平均分子量Mnは
12,100、Mw/Mnは1.50である開環メタセ
シス重合体水素添加物を得た。
【0139】表−1に上記の実施例及び比較例で得られ
た開環メタセシス重合体水素添加物のUV透過率及び密
着性評価の結果を示す。
【0140】
【表1】
【0141】実施例8 窒素下で磁気撹拌装置を備えた500mlのオートクレ
ーブに環状オレフィン系単量体として5−tert−ブ
トキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン(9.64g、49.2mmol)
と、5−シアノビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン(3.90g、32.8mmol)を、テトラヒドロ
フラン(300ml)に溶解し撹拌を行った。これに開
環メタセシス重合触媒としてW(N−2,6−Me26
3)(CHCHCMe2)(OBut) 2(PMe3)(0.6
95g、1.17mmol)を加え室温で1時間反応さ
せた。その後、ブチルアルデヒド(420mg、5.8
5mmol)を加え30分間撹拌し、反応を停止させ
た。
【0142】この開環メタセシス重合体溶液にトリメチ
レンジアミン(1.30g、17.6mmol)を加
え、水素分圧0.49MPa、80℃で1時間撹拌した
後、メタノール(2000ml)中に加えて開環メタセ
シス重合体を析出させ、濾過、メタノール洗浄し、真空
乾燥して13.35gの開環メタセシス重合体粉末を得
た。
【0143】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、水素添加触媒として予め調製したジ
クロロテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウ
ム(5.0mg、0.004mmol)とトリエチルア
ミン(2.1mg、0.020mmol)のTHF(8
0ml)溶液を加え、水素圧8.1MPa、165℃で
5時間水素添加反応を行った後、温度を室温まで戻し、
次いで水素ガスを放出した。この開環メタセシス重合体
水素添加物溶液をメタノールに加えて開環メタセシス重
合体の水素添加物を沈殿させ、濾別分離後真空乾燥を行
うことにより白色粉末状の開環メタセシス重合体水素添
加物9.96gを得た。得られた開環メタセシス重合体
水素添加物の1H−NMRから算出した水素添加率は主鎖
のオレフィンのプロトンに帰属するピークが認められ
ず、その水素添加率は100%であり、GPCで測定し
た数平均分子量Mnは11,700、Mw/Mnは1.
00であった。
【0144】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
8.0gを1000mlのフラスコ中でベンゼン800
ml、トリフルオロ酢酸6.85mlに加え、70℃で
3時間撹拌し、メタノールに加え、沈殿、濾過し、乾燥
した。さらに、THFに溶解させ、メタノールに加え、
沈殿、濾過し、真空乾燥して白色粉末状の部分的に加水
分解した開環メタセシス重合体の水素添加物7.7gを
得た。得られた重合体の算出した構造単位(A)/
(B)/(C)の組成比(モル比)は39/21/40
であり、GPCで測定した数平均分子量Mnは10,9
00、Mw/Mnは1.02であった。
【0145】実施例9 窒素下で磁気撹拌装置を備えた500mlのオートクレ
ーブに環状オレフィン系単量体として5−tert−ブ
トキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン(5.42g、27.6mmol)、
5−シアノビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
(0.36g、3.0mmol)と8−tert−ブト
キシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン(7.19g、27.6mmo
l)をTHF(400ml)に溶解し撹拌を行った。こ
れに開環メタセシス重合触媒としてW(N−2,6−M
263)(CHCHCMe2)(OBut2(PMe
3)(493mg、0.83mmol)を加え室温で1
時間反応させた。その後、ブチルアルデヒド(293m
g、5.7mmol)を加え30分間撹拌し、反応を停
止させた。
【0146】この開環メタセシス重合体溶液にトリメチ
レンジアミン(570mg、7.70mmol)を加
え、水素分圧0.49MPa、80℃で1時間撹拌した
後、メタノール(2000ml)中に加えて開環メタセ
シス重合体を析出させ、濾過、メタノール洗浄し、真空
乾燥して12.7gの開環メタセシス重合体粉末を得
た。
【0147】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、実施例1と同様に白色粉末状の開環
メタセシス重合体水素添加物を得た。その水素添加率は
100%であり、GPCで測定した数平均分子量Mnは
16,200、Mw/Mnは1.08であった。
【0148】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
9.80gを1000mlのフラスコ中でベンゼン75
3ml、トリフルオロ酢酸1.3mlに加え、70℃で
1時間攪拌し、溶媒留去の後、さらにTHFに溶解さ
せ、メタノールに加え、沈殿、濾過し、真空乾燥して白
色粉末状の部分的に加水分解した開環メタセシス重合体
の水素添加物9.15gを得た。得られた重合体の構造
単位(A)/(B)/(C)の組成比(モル比)は85
/10/5であり、GPCで測定した数平均分子量Mn
は15,400、Mw/Mnは1.09であった。
【0149】比較例6 実施例9において5−シアノビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エンの使用量0.36g(3.0mmol)
を1.56g(13.0mmol)、8−tert−ブ
トキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセンの使用量7.19g(27.6
mmol)を4.69g(17.6mmol)に代えた
こと以外は実施例9と同様にして合成した開環メタセシ
ス重合体を実施例9と同様に水素添加反応を行い、その
後、実施例9の部分的な加水分解を行わなかった。結果
として、水素添加率は100%、構造単位(A)/
(B)/(C)の組成比は78/0/22であり、GP
Cで測定した数平均分子量Mnは14,100、Mw/
Mnは1.09である開環メタセシス重合体水素添加物
を得た。
【0150】実施例10 実施例9において環状オレフィン系単量体として5−シ
アノビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(0.3
6g、3.0mmol)を5−(γ−ブチロラクトニル
−2’−オキシカルボニル)ビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン(1.79g、8.0mmol)に代え
たこと以外は実施例9と同様にして13.8gの開環メ
タセシス重合体粉末を得た。
【0151】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、実施例9と同様に白色粉末状の開環
メタセシス重合体水素添加物を得た。得られた開環メタ
セシス重合体水素添加物の1H−NMRから算出した水
素添加率は主鎖のオレフィンのプロトンに帰属するピー
クが認められず、100%であり、またGPCで測定し
た数平均分子量Mnは16,600、Mw/Mnは1.
07であった。
【0152】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
9.7gを実施例9と同様にして白色粉末状の部分的に
加水分解した開環メタセシス重合体の水素添加物8.8
gを得た。得られた重合体の構造単位(A)/(B)/
(C)の組成比(モル比)は75/12/13であり、
GPCで測定した数平均分子量Mnは15,600、M
w/Mnは1.08であった。
【0153】比較例7 実施例10において5−(γ−ブチロラクトニル−2’
−オキシカルボニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エンの使用量1.79g(8.0mmol)を3.
96g(18.0mmol)、8−tert−ブトキシ
カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセンの使用量7.19g(27.6
mmol)を4.69g(17.6mmol)に代えた
こと以外は実施例10と同様にして合成した開環メタセ
シス重合体を実施例10と同様に水素添加反応を行い、
その後、得られた開環メタセシス重合体水素添加物をベ
ンゼン中でトリフルオロ酢酸1.3mlに加え、70℃
で0.5時間攪拌し、溶媒留去の後、さらにTHFに溶
解させ、メタノールに加え、沈殿、濾過し、真空乾燥し
て水素添加率100%の白色粉末状の部分的に加水分解
した開環メタセシス重合体の水素添加物を得た。その構
造単位(A)/(B)/(C)の組成比は67/5/2
8であり、GPCで測定した数平均分子量Mnは14,
100、Mw/Mnは1.09であった。
【0154】実施例11 実施例10において環状オレフィン系単量体として5−
(γ−ブチロラクトニル−2’−オキシカルボニル)ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンを5−(δ−バ
レロラクトニル−2’−オキシカルボニル)−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(1.90
g、8.0mmol)に代えたこと以外は実施例10と
同様にして13.7gの開環メタセシス重合体粉末を得
た。
【0155】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、実施例10と同様に白色粉末状の開
環メタセシス重合体水素添加物を得た。その水素添加率
は100%であり、GPCで測定した数平均分子量Mn
は17,000、Mw/Mnは1.08であった。
【0156】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
9.80gを実施例10と同様にして白色粉末状の部分
的に加水分解した開環メタセシス重合体の水素添加物
9.0gを得た。得られた重合体の構造単位(A)/
(B)/(C)の組成比(モル比)は73/15/12
であり、GPCで測定した数平均分子量Mnは16,3
00、Mw/Mnは1.08であった。
【0157】実施例12 窒素下で磁気撹拌装置を備えた500mlのオートクレ
ーブに環状オレフィン系単量体として5−メトキシカル
ボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン(2.78g、22.8mmol)、5−シアノ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、(0.67
g、3.0mmol)、7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物
(0.80g、4.8mmol)と8−tert−ブト
キシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン(7.19g、27.6mmo
l)をTHF(400ml)に溶解し撹拌を行った。こ
れに開環メタセシス重合触媒としてW(N−2,6−M
263)(CHCHC(Me)Ph)(OBut
2(PMe3)(545mg、0.83mmol)を加え
室温で1時間反応させた。その後、ブチルアルデヒド
(293mg、5.7mmol)を加え30分間撹拌
し、反応を停止させた。
【0158】この開環メタセシス重合体溶液にトリメチ
レンジアミン(570mg、7.70mmol)を加
え、水素分圧0.49MPa、80℃で1時間撹拌した
後、メタノール(2000ml)中に加えて開環メタセ
シス重合体を析出させ、濾過、メタノール洗浄し、真空
乾燥して10.95gの開環メタセシス重合体粉末を得
た。
【0159】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、実施例1と同様に白色粉末状の開環
メタセシス重合体水素添加物を得た。その水素添加率は
100%であり、GPCで測定した数平均分子量Mnは
14,500、Mw/Mnは1.12であった。
【0160】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
9.7gを実施例1と同様にして白色粉末状の部分的に
加水分解した開環メタセシス重合体の水素添加物9.3
gを得た。得られた重合体の構造単位(A)/(B)/
(C)の組成比(モル比)は88/7/5であり、GP
Cで測定した数平均分子量Mnは13,000、Mw/
Mnは1.13であった。
【0161】実施例13 窒素下で磁気撹拌装置を備えた500mlのオートクレ
ーブに環状オレフィン系単量体として5−tert−ブ
トキシカルボニル−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン(5.49g、29mmol)、8−
tert−ブトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン(7.55g、2
9mmol)をTHF(400ml)に溶解し撹拌を行
った。さらに、1,5−ヘキサジエン(2.0g、24
mmol)を加え、80℃に加熱し、W(N−2,6−
Me263)(CHCHC(Me)Ph)(OBut2
(PMe3)(52mg、0.08mmol)を加え3
時間反応させた。その後、ブチルアルデヒド(40m
g、0.7mmol)を加え30分間撹拌し、反応を停
止させた。
【0162】この開環メタセシス重合体溶液にトリメチ
レンジアミン(570mg、7.70mmol)を加
え、水素分圧0.49MPa、80℃で1時間撹拌した
後、メタノール(2000ml)中に加えて開環メタセ
シス重合体を析出させ、濾過、メタノール洗浄し、真空
乾燥して11.7gの開環メタセシス重合体粉末を得
た。
【0163】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、水素添加触媒として予め調製したジ
クロロテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウ
ム(5.0mg、0.004mmol)とトリエチルア
ミン(2.1mg、0.020mmol)のTHF(8
0ml)溶液を加え、水素圧8.1MPa、165℃で
5時間水素添加反応を行った後、温度を室温まで戻し、
次いで水素ガスを放出した。この開環メタセシス重合体
水素添加物溶液をメタノールに加えて開環メタセシス重
合体の水素添加物を沈殿させ、濾別分離後真空乾燥を行
うことにより白色粉末状の開環メタセシス重合体水素添
加物10.1gを得た。その水素添加率は100%であ
り、GPCで測定した数平均分子量Mnは13,70
0、Mw/Mnは1.42であった。
【0164】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
9.8gを1000mlのフラスコ中でトルエン700
ml、トリフルオロ酢酸15mlに加え、70℃で3時
間攪拌し、溶媒留去の後、さらにTHFに溶解させ、メ
タノールに加え、沈殿、濾過し、真空乾燥して黄白色粉
末状の加水分解した開環メタセシス重合体の水素添加物
7.32gを得た。得られた重合体の構造単位(A)/
(B)の組成比は13/87であった。これをTHF2
5mlに溶解し、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン3.
28g、p−トルエンスルホン酸・ピリジン塩0.1g
を加え、室温で20時間攪拌した。その後、メタノール
(2000ml)に加え、沈殿させ、濾過し、メタノー
ル洗浄し、真空乾燥して白色粉末状の部分的に加水分解
した開環メタセシス重合体の水素添加物8.39gを得
た。得られた重合体の構造単位(A)/(B)の組成比
(モル比)は55/45あり、GPCで測定した数平均
分子量Mnは12,900、Mw/Mnは1.50であ
った。
【0165】実施例14 実施例13において、環状オレフィン系単量体として5
−tert−ブトキシカルボニル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−tert−ブト
キシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセンを5−メトキシカルボニル−7−
オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(4.
41g、29mmol)と8−tert−ブトキシカル
ボニル−9−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン(9.23
g、29mmol)に代えたこと以外は実施例13と同
様にして12.54gの開環メタセシス重合体粉末を得
た。
【0166】その後、2000mlのオートクレーブに
この開環メタセシス重合体10.0gをTHF(800
ml)に溶解して、実施例13と同様に白色粉末状の開
環メタセシス重合体水素添加物9.95gを得た。得ら
れた開環メタセシス重合体水素添加物の1H−NMRか
ら算出した水素添加率は主鎖のオレフィンのプロトンに
帰属するピークが認められず、100%であり、GPC
で測定した数平均分子量Mnは14,600、Mw/M
nは1.53であった。
【0167】得られた開環メタセシス重合体水素添加物
9.7gを1000mlのフラスコ中で5%水酸化カリ
ウムメタノール水溶液500mlに加え、70℃で1時
間攪拌し、その後、3%塩酸水溶液に加え、中和し、沈
殿、濾過し、水洗浄し、真空乾燥して白色粉末状の加水
分解した開環メタセシス重合体の水素添加物を得た。得
られた重合体の構造単位(A)/(B)の組成比(モル
比)は55/45であった。これをTHF25mlに溶
解し、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン3.28g、p
−トルエンスルホン酸・ピリジン塩0.1gを加え、室
温で20時間攪拌した。その後、メタノール(2000
ml)に加え、沈殿させ、濾過し、メタノール洗浄し、
真空乾燥して白色粉末状の部分的に加水分解した開環メ
タセシス重合体の水素添加物を得た。得られた重合体の
構造単位(A)/(B)の組成比(モル比)は68/3
2あり、GPCで測定した数平均分子量Mnは14,9
00、Mw/Mnは1.53であった。
【0168】表−2に、以上の実施例8〜14及び比較
例6、7で得られた開環メタセシス重合体水素添加物の
UV透過率及び密着性評価の結果を示す。
【0169】
【表2】
【0170】参考例1 実施例1で得た開環メタセシス重合体水素添加物10グ
ラム及びビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨード
ニウムトリフルオロメタンスルホネート0.2グラムを
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート7
0グラムに溶解した後、0.1μmのミクロフィルター
で濾過してポジ型フォトレジスト溶液を調製した。
【0171】次いで、このフォトレジスト溶液をスピン
コータを用いてシリコンウエハ上に塗布し、ホットプレ
ート上で120℃にて90秒間乾燥することにより、膜
厚0.5μmのポジ型フォトレジスト層を形成した。次
いで、ArF露光装置(ニコン社製)により、ArFエ
キシマレーザー光(193nm)を選択的に照射したの
ち、110℃で90秒間加熱処理後、2.38重量%テ
トラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間
現像し、30秒間蒸留水にて水洗した後、乾燥し、レジ
ストパターンプロファイルを得た。
【0172】このような操作で形成された0.25μm
のラインアンドスペースが1:1に形成される露光時間
を感度としてmJ/cm2(エネルギー量)単位で測定
したところ、15mJ/cm2であった。
【0173】さらに、このようにして形成された0.2
5μmのレジストパターンの断面形状をSEM(走査型
電子顕微鏡)写真により観察したところ、基板に対して
垂直な矩形のレジストパターンであった。また、このよ
うな操作で0.20μmのレジストパターンまで解像さ
れ、パターン倒れはなかった。
【0174】次に、酸素とテトラフルオロメタンの混合
ガスをエッチングガスとして、エッチング装置OAPM
−406[東京応化工業(株)製]でドライエッチング
処理し、耐ドライエッチング性を単位時間当りの膜減り
量で評価したところ、ポリヒドロキシスチレンを1.0
とした場合、0.90であった。
【0175】
【発明の効果】本発明のフォレジスト用開環メタセシス
重合体の水素添加物は、密着性、耐熱性、耐熱分解性、
光透過性等に優れた紫外線や遠紫外線を用いた半導体微
細加工用フォトレジストに適した重合体であり、工業的
に極めて価値がある。又、本発明の製造方法によれば、
このように有用な開環メタセシス重合体の水素添加物を
効率よく、容易に得られる方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構造単位(A)/(B)の組成比9
0/10の開環メタセシス重合体の水素添加物のIRス
ペクトルを示す。
【図2】実施例1の構造単位(A)/(B)の組成比9
0/10の開環メタセシス重合体の水素添加物の1H−
NMRスペクトルを示す。
【図3】実施例1の構造単位(A)/(B)の組成比9
0/10の開環メタセシス重合体の水素添加物のUVス
ペクトルを示す。
【図4】比較例1の構造単位(A)/(B)の組成比9
0/10の開環メタセシス重合体のUVスペクトルを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (72)発明者 池田 圭一 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 山本 喜博 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 川原 信夫 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井化学株式会社内 (72)発明者 大北 益瑞 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井化学 株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1〜R4のうち少なくとも一つが、酸により分
    解する基を含む置換基であり、その他は水素、炭素数1
    〜20のアルキル基、ハロゲン、炭素数1〜20のハロ
    ゲン化アルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭
    素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20
    のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリ
    ールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアルキルス
    ルホニルオキシ基、炭素数6〜20のアリールスルホニ
    ルオキシ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、炭素数2〜
    20のカルボキシアルキル基、または炭素数1〜20の
    ヒドロキシアルキル基から選ばれ、X1は−O−、−S
    −、−NR5−、−PR5−、または−CR5 2−から(R
    5は水素、炭素数1〜20のアルキル基を表す)選ば
    れ、同一でも異なってもよい。mは0または1〜3の整
    数を表す。)で表される構造単位(A)と下記一般式
    (2) 【化2】 (式中、R6〜R9のうち少なくとも一つが、カルボキ
    シ、ヒドロキシを含む置換基であり、その他は水素、炭
    素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコ
    キシアルキル基、炭素数1〜20のアルキル基、ハロゲ
    ン、炭素数1〜20のハロゲン化アルキル基、炭素数2
    〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20
    のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアル
    キルスルホニルオキシ基、または炭素数6〜20のアリ
    ールスルホニルオキシ基から選ばれ、X2は−O−、−
    S−、−NR10−、−PR10−、または−CR10 2−か
    ら(R10は水素、炭素数1〜20のアルキル基を表す)
    選ばれ、同一でも異なってもよい。nは0または1〜3
    の整数を表す。)で表される構造単位(B)と下記一般
    式(3) 【化3】 (式中、R11〜R14の少なくとも1つがシアノまたはラ
    クトニルオキシカルボニルを含む置換基であり、その他
    は水素、カルボキシ基、ヒドロキシ基、炭素数2〜20
    のカルボキシアルキル基、または炭素数1〜20のヒド
    ロキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボ
    ニル基、炭素数3〜20のアルコキシカルボニルアルキ
    ル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20
    のアルコキシアルキル基、炭素数1〜20のアルキル
    基、ハロゲン、または炭素数1〜20のハロゲン化アル
    キル基から選ばれ、X3は−O−、−S−、−NR
    15−、−PR15−、または−CR15 2−から(R15は水
    素、炭素数1〜20のアルキル基を表す)選ばれ、同一
    でも異なってもよい。lは0または1〜3の整数を表
    す。)で表される構造単位(C)から構成され、その構
    成モル比(A)/(B)が1/99〜99/1および構
    成モル比(B)/(C)が30/70〜100/0であ
    り、かつ重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比
    (Mw/Mn)が1.0〜2.0であることを特徴とす
    る開環メタセシス重合体の水素添加物。
  2. 【請求項2】 一般式(2)で表される構造単位(B)
    と一般式(3)で表される構造単位(C)の構成モル比
    (B)/(C)が100/0である請求項1記載の開環
    メタセシス重合体の水素添加物。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で表される構造単位(A)
    が2種以上で構成され、および/または、一般式(2)
    で表される構造単位(B)が2種以上で構成され、およ
    び/または、一般式(3)で表される構造単位(C)が
    2種以上で構成されることを特徴とする請求項1記載の
    開環メタセシス重合体の水素添加物。
  4. 【請求項4】 一般式(1)で表される構造単位(A)
    のX1、一般式(2)で表される構造単位(B)のX2
    および一般式(3)で表される構造単位(C)のX3
    うち少なくとも1つが−O−であり、その他が−CH2
    −であることを特徴とする請求項1記載の開環メタセシ
    ス重合体の水素添加物。
  5. 【請求項5】 一般式(1)のR1〜R4のうち少なくと
    も一つとして選ばれる酸により分解する基を含む置換基
    がtert−ブトキシカルボニルまたはテトラヒドロピ
    ラン−2−イルオキシカルボニルである請求項1記載の
    開環メタセシス重合体の水素添加物。
  6. 【請求項6】 一般式(3)のR11〜R14のうち少なく
    とも一つとして選ばれるラクトニルオキシカルボニルを
    含む置換基がγ−ブチロラクトニル−2−オキシカルボ
    ニルまたはδ−バレロラクトニル−2−オキシカルボキ
    シである請求項1記載の開環メタセシス重合体の水素添
    加物。
  7. 【請求項7】 GPCで測定したポリスチレン換算の数
    平均分子量が500〜100,000である請求項1記
    載の開環メタセシス重合体の水素添加物。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    開環メタセシス重合体の水素添加物からなるフォトレジ
    スト用ポリマー。
  9. 【請求項9】 一般式(4)で表される少なくとも1種
    類の環状オレフィン系単量体、または一般式(4)と一
    般式(5)で表される少なくとも2種類の環状オレフィ
    ン系単量体、または一般式(4)、一般式(5)と一般
    式(6)で表される少なくとも3種類の環状オレフィン
    系単量体をリビング開環メタセシス触媒で重合し、水素
    添加触媒のもとに水素添加することを特徴とする請求項
    1に記載の開環メタセシス重合体の水素添加物の製造方
    法。 一般式(4) 【化4】 (式中、R16〜R19のうち少なくとも一つが、酸により
    分解する基を含む置換基であり、その他は水素または炭
    素数1〜20のアルキル基、ハロゲン、炭素数1〜20
    のハロゲン化アルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ
    基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2
    〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20
    のアリールカルボニルオキシ基、炭素数1〜20のアル
    キルスルホニルオキシ基、または炭素数6〜20のアリ
    ールスルホニルオキシ基から選ばれ、X4は−O−、−
    S−、−NR20−、−PR20−、または−CR20 2−か
    ら(R 20は水素、炭素数1〜20のアルキル基を表す)
    選ばれ、同一でも異なってもよい。xは0または1〜3
    の整数を表す。) 一般式(5) 【化5】 (式中、R21〜R24のうち少なくとも一つが、カルボキ
    シ基、ヒドロキシ基、炭素数2〜20のカルボキシアル
    キル基、炭素数1〜20のヒドロキシアルキル基、炭素
    数1〜20のアルコキシ基、または炭素数2〜20のア
    ルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルキルカルボ
    ニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオ
    キシ基、炭素数1〜20のアルキルスルホニルオキシ
    基、炭素数6〜20のアリールスルホニルオキシ基、ま
    たはR21〜R24のうちR21とR23から形成されるカルボ
    ン酸無水物であり、その他は水素または炭素数1〜20
    のアルキル基、ハロゲン、または炭素数1〜20のハロ
    ゲン化アルキル基から選ばれ、X5は−O−、−S−、
    −NR25−、−PR25−、または−CR25 2−から(R
    25は水素、炭素数1〜20のアルキル基を表す)選ば
    れ、同一でも異なってもよい。yは0または1〜3の整
    数を表す。) 一般式(6) 【化6】 (式中、R26〜R29の少なくとも1つがシアノまたはラ
    クトニルオキシカルボニルを含む置換基であり、その他
    は水素、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭
    素数3〜20のアルコキシカルボニルアルキル基、炭素
    数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキ
    シアルキル基、炭素数1〜20のアルキル基、ハロゲ
    ン、または炭素数1〜20のハロゲン化アルキル基から
    選ばれ、 X6は−O−、−S−、−NR30−、−PR30
    −、または−CR30 2−から(R30は水素、炭素数1〜
    20のアルキル基を表す)選ばれ、同一でも異なっても
    よい。zは0または1〜3の整数を表す。)
  10. 【請求項10】 請求項9において、水素添加後、さら
    に、酸により分解する基を含む新たな置換基に変換する
    ことを特徴とする開環メタセシス重合体の水素添加物の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9において、水素添加後、加水
    分解をすることを特徴とする開環メタセシス重合体の水
    素添加物の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9において、水素添加後、加水
    分解し、さらに、酸により分解する基を含む新たな置換
    基に変換することを特徴とする開環メタセシス重合体の
    水素添加物の製造方法。
  13. 【請求項13】 一般式(4)で表される少なくとも1
    種類の環状オレフィン系単量体、または一般式(4)と
    一般式(5)で表される少なくとも2種類の環状オレフ
    ィン系単量体、または一般式(4)、一般式(5)及び
    一般式(6)で表される少なくとも3種類の環状オレフ
    ィン系単量体をオレフィンまたはジエンの存在下でリビ
    ング開環メタセシス触媒で重合することを特徴とする請
    求項9乃至12のいずれか1項に記載の開環メタセシス
    重合体の水素添加物の製造方法。
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