JP2000109264A - 紙処理システムにおいて紙対象物の流通を制御するための方法 - Google Patents

紙処理システムにおいて紙対象物の流通を制御するための方法

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JP2000109264A
JP2000109264A JP11272999A JP27299999A JP2000109264A JP 2000109264 A JP2000109264 A JP 2000109264A JP 11272999 A JP11272999 A JP 11272999A JP 27299999 A JP27299999 A JP 27299999A JP 2000109264 A JP2000109264 A JP 2000109264A
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oam
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ローマン・フィッツェ
Gerhard Glemser
ゲルハルト・グレムザ
Russell L Godschalk
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Allen D Heberling
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Dirk Langebrake
ダーク・ランジブレイク
Albrecht Proebstle
アルブレヒト・プロープストル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙処理システムの生産性が増強され、構成全
体にわたってのシステムの調節可能性が向上するよう
な、紙対象物の流通制御方法の提供。 【解決手段】 メイン機器と出力アクセサリ管理機(O
AM)と紙対象物処理デバイス(POPD)と、を具備
してなる紙処理システムにおける紙対象物の流通制御方
法であって、OAMから紙対象物ヘッダ(POH)を伝
達し;最後のPOPDから紙対象物ヘッダレスポンス
(POHR)をOAMへと送信し;他の紙対象物につき
これらステップを繰り返し;OAMから紙対象物搬入信
号(POC)を伝達し;POPDにおいて紙対象物を処
理して次なるPOPDへと伝達し;他の紙対象物につき
これらステップを最後まで繰り返し;最後のPOPDか
ら紙対象物搬出信号(POD)をOAMへと送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メイン機器として
の複写機および/またはプリンタユニットを具備すると
ともに出力アクセサリ管理手段および少なくとも1つの
紙対象物処理デバイスを備えた紙処理システムにおいて
紙対象物の流通を制御するための方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】公知の紙処理システムは、様々なアクセ
サリデバイスが付設された、メインとしての複写機およ
び/またはプリンタユニットを具備している。紙処理シ
ステムの紙対象物処理デバイスとしては、例えば、入紙
機(インサーター)、折り装置(フォルダー)、コレー
ター、ステープラーユニット、出力ホッパー、パンフレ
ット製造機、カッター、大容量レシーバー、バインダ
ー、あるいは、パンチャーがある。このシステムを使用
しての有効使用および紙対象物の製造処理を確保するた
めには、各個別デバイスの制御および観測が、保証され
なければならない。したがって、個々のアクセサリデバ
イスの容量に関しておよび/または処理能力に関して、
システムが観測されることが必要である。
【0003】電子プリンタ内において複数のジョブを取
り扱うための方法は、欧州特許出願公開明細書第0 4
78 341号に開示されている。列をなして順番待ち
をしている少なくとも2枚の紙シートを有したプリンタ
は、コントローラを備えており、このコントローラは、
第1番目の紙シートの処理が終わるまでに必要な時間を
計算する。次なる紙シートに対する時間遅れが、ステー
プラー、バインダー、または、フォルダーユニット内に
おける先の紙シートの所要時間に基づいて計算される。
システムの制御信号は、ローカルバスシステムによって
互いに接続されている様々なアクセサリユニット内の対
応回路へと導かれる。さらに、最適の生産性を得るため
に各ジョブ間での時間遅れを計算するアルゴリズム付き
のソフトウェアが、使用される。
【0004】欧州特許出願公開明細書第0 571 19
4号には、付属のソーターユニットを備えたプリンタが
開示されている。ソーターユニットは、印刷された紙シ
ートの流れを検出するセンサを備えている。加えて、ソ
ーターユニットは、ソーターユニットの状態に関するデ
ータを、プリンタ内の中央処理ユニットへと送信するコ
ントローラを備えている。印刷速度は、そのデータに基
づいて調整される。あるいは、紙詰まりの場合には、印
刷シートの製造が中止される。
【0005】欧州特許出願公開明細書第0 627 67
1号には、様々な独立のコピーシート処理ユニットに対
して、様々に変化する範囲のシート出力高さ位置の様々
な複写機械の連続コピーシート出力を、動作可能に接続
して供給するための、万能型インターフェースが開示さ
れている。
【0006】欧州特許出願公開明細書第0 778 52
3号には、コントローラと、任意配置とされた複数の供
給源と、を備えたイメージ処理装置の操作方法が開示さ
れている。コントローラは、イメージの組合せとしてジ
ョブ要求を決定し、シートセットを決定し、シートの取
りまとめを特定することによって、各処理機の動作能力
に応じて動作するようイメージ処理装置を動的に構成す
るために、使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、紙処
理システムの生産性が増強され、構成全体にわたっての
システムの調節可能性が向上し、幅広い応用範囲が得ら
れるような、紙処理システム内における紙対象物の流通
を制御するための方法を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
目的は、出力アクセサリ管理機内において、紙対象物の
ための紙対象物ヘッダを生成し;複数の下流側の紙対象
物処理デバイスの1つに対して、この紙対象物処理デバ
イスへの紙対象物の到着よりも前に、紙対象物ヘッダを
送信し、この場合、紙対象物ヘッダは、修正された上で
更新されて、経路に沿った他の紙対象物処理デバイスへ
と送信され;当該経路内における複数の紙対象物処理デ
バイスのうちの最後の紙対象物処理デバイス内におい
て、紙対象物ヘッダを吸収するとともに、この最後の紙
対象物処理デバイス内において、紙対象物ヘッダレスポ
ンスを生成して、紙対象物ヘッダレスポンスを出力アク
セサリ管理機へと送信し;現在進行中のジョブ内におけ
る他の紙対象物に対して上記すべてのステップを繰り返
し;出力アクセサリ管理機内において、紙対象物搬入信
号を生成するとともに、この紙対象物搬入信号を、紙対
象物ヘッダを既に受け取っている紙対象物処理デバイス
へと送信し、この場合、紙対象物搬入信号は、紙対象物
よりも先行して送信され;紙対象物処理デバイス内にお
いて紙対象物を処理するとともに、他の紙対象物処理デ
バイスに対して、紙対象物搬入信号および紙対象物を伝
達し;現在進行中のジョブ内における他の紙対象物に対
して、紙対象物搬入信号の生成および送信を行うという
上記ステップと、紙対象物の処理を行うとともに紙対象
物搬入信号および紙対象物を伝達するという上記ステッ
プとを、当該経路内の最後の紙対象物処理デバイスにま
で最後の紙対象物が無事に搬送され終わるまで繰り返
し;当該経路内における最後の紙対象物処理デバイス内
において、紙対象物搬出信号を生成して、この紙対象物
搬出信号を出力アクセサリ管理機へと送信するという方
法によって達成される。
【0009】紙処理システム内の構成要素の数にかかわ
らず適用可能であるという点において、本方法は、有利
である。紙処理システムは、メイン機器としてのコピー
機および/またはプリンタユニットを具備しており、こ
のメイン機器には、多数のアクセサリデバイスが付設さ
れている。出力アクセサリ管理機は、各紙対象物に対し
て紙対象物ヘッダを生成する。紙対象物ヘッダは、紙処
理システム内の、様々な、好ましくはすべての、紙対象
物処理デバイスへと伝達される。紙対象物ヘッダには、
紙対象物の識別子に関する情報、経路に関する情報、紙
サイズに関する情報、および、紙対象物に対して実行す
べき処理に関する情報が、含まれている。各紙対象物処
理デバイスは、紙対象物ヘッダからの情報に基づいて自
身を調整する。加えて、各紙対象物処理デバイスは、自
身の調節のための情報を紙対象物ヘッダから抽出するこ
とによって、紙対象物ヘッダの情報内容を変更する。紙
対象物ヘッダは、当該経路内における最後の紙対象物処
理デバイス内において吸収される。この最後の紙対象物
処理デバイス内において、紙対象物ヘッダレスポンスが
生成され、この紙対象物ヘッダレスポンスは、出力アク
セサリ管理機へと送信される。この紙対象物ヘッダレス
ポンスの情報内容によって、出力アクセサリ管理機は、
2つの紙対象物間の遅延時間を計算することができる。
【0010】紙対象物搬入信号は、出力アクセサリ管理
機内において生成され、この紙対象物搬入信号は、第1
の紙対象物処理デバイスへと紙対象物が到着する直前
に、第1の紙対象物処理デバイスへと到着する。この信
号は、下流側の紙対象物処理デバイスへと伝達される。
【0011】本発明のさらなる有利な実施形態は、従属
請求項によって明らかである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明、および、その目的および
利点は、以下の好ましい実施形態の詳細な説明によっ
て、より明瞭となるであろう。
【0013】図1は、紙処理システムの可能な構成要素
を概略的に示す図である。図2(a)〜図2(c)は、
図1における構成要素の組合せの様々な例を示す図であ
って、図2(a)は、多機能仕上げ機械というモデルを
示し、図2(b)は、紙供給モジュールというモデルを
示し、図2(c)は、二重経路を有したマークエンジン
というモデルを示している。図3は、様々なタイプの紙
対象物処理デバイスを概略的に示す図である。図4は、
初期化メッセージを示す全体図である。図5は、ジョブ
制御メッセージを示す全体図である。図6は、3つのシ
ートからなる小冊子のためのメッセージ流通ダイヤグラ
ムである。図7は、異常メッセージを示す全体図であ
る。図8(a)〜図8(c)は、異常事態発生によるメ
ッセージ流通のいくつかの例を示す図であって、図8
(a)は、紙対象物処理デバイスの内部における紙詰ま
りという状況を示し、図8(b)は、紙対象物処理デバ
イスの出口における紙詰まりという状況を示し、図8
(c)は、下流側の紙対象物処理デバイスの入口におけ
る紙詰まりという状況を示している。図9は、紙処理シ
ステムの装置停止という状況を示す図である。
【0014】以下の説明においては、簡略化のために、
以下の短縮記号を使用する。 紙処理システム(paper processing system) PPS マークエンジン(marking engine) ME 出力アクセサリ管理機(output accessories manager) OAM モジュール管理機(module manager) MM 紙対象物(paper object(s)) PO(s) 紙対象物処理デバイス(paper object processing device(s) POPD(s) 紙対象物ヘッダ(paper object header) POH 紙対象物ヘッダレスポンス(paper object header response)POHR 紙対象物搬入信号(paper object coming) POC 紙対象物搬出信号(paper object delivered) POD 配置要求(configuration request) ConfReq 配置レスポンス(configuration response) ConfResp 下流側アクセサリの現在状況(downstream accessory status) DAStat 下流側アクセサリ使用可(enable downstream accessory) EDAcc 異常事態のセット(exception set) ExS 異常事態の通知(exception dialog) ExD 停止(shutdown) SD 異常事態の解除(exception cleared) ExC 現在状況(status) S 現在状況の通知要求(status request) SReq
【0015】上記表現が最初に使用されるときには、そ
の表現に括弧付きで短縮記号を表記する。2回目以降か
らは、端に短縮記号だけで使用される。
【0016】紙対象物(PO)は、例えば、片面印刷さ
れた(片面)または両面印刷された(両面)紙シートで
ある。加えて、複数頁を備えた1つのPO(ただ1枚の
シート)を、カットユニットにおいてカットすることが
でき、これにより、単一シート(ただ1つの頁だけを含
んだ単一シート)を得ることができる。これら単一シー
トは、新たなPOsと見なさなければならない。さら
に、およびが1つまたは複数の頁を備えているような複
数のシートを、コレーター内に集積することができる。
このようにして得られたいわゆる小冊子は、単一のPO
としてまた新たなPOとして見なされる。
【0017】POの特定とは無関係に、識別子が各PO
に付けられる。このことは、(例えば、カッターによっ
て)新たに生成されたPOsが、識別子を受け取ること
を意味する。同様に、このことは、コレーターによって
生成されたPOについても当てはまる。他のPOs(例
えば、ステープラーによって生成されたPO)について
も同様である。識別子は、出力アクセサリ管理機(OA
M)によって生成され、特定のジョブの搬送および観測
のために使用される。OAMは、以下の説明のような機
能をもたらすよう適切にプログラムされたマイクロコン
ピュータのようなコンピュータによって、制御すること
ができる。
【0018】POは、紙シート、透明フィルム、光学媒
質または他の媒質とすることができ、紙処理システム
(PPS)によって受領し取り扱うことができる。
【0019】図1は、PPSの様々な構成要素を示して
いる。これら構成要素は、PPSを形成するために任意
に組み合わせることができ、いくつかの構成要素は、以
下の説明のように機能するよう適切にプログラムされて
いるとともにOAMと通信することができるような1つ
または複数のマイクロコンピュータ(図示せず)を共有
することができる。通過デバイス1は、入口2と出口4
とを備えている。通過デバイスとは、例えば、フォルダ
ー、ステープラー、コレーター、フューザー、あるい
は、転送ステーション、である。入力デバイス3は、出
口4を備えているものの、入口2を備えていない。入力
デバイス3とは、例えば、紙供給機、あるいは、ポスト
フューザーインサーターである。出力デバイス5は、入
口2を備えているものの、出口4を備えていない。出力
デバイス5とは、例えば、出力ホッパー、ソータービ
ン、あるいは、メールボックスである。ルートデバイス
(複数のルートを備えた通過デバイス)7は、第1番目
〜第n番目の入口2と、第1番目〜第n番目の出口4
と、を備えている。ルートデバイス7とは、例えば、迂
回機、あるいは、紙経路センサである。さらに、PPS
内の紙経路(POsの経路)は、複数のセンサ(図示せ
ず)によって、観測され制御される。したがって、各々
の紙対象物処理デバイス(POPD)は、それぞれ自身
のマイクロコンピュータコントローラのためのおよびO
AMのための情報をもたらす。この情報は、POsの流
通の観測および制御のためのそのPOPDのプログラム
ルーチンにしたがって使用される。
【0020】PPSの構成要素の組合せは、POsを処
理するために使用される様々なモデルを生成する。図2
(a)は、多機能仕上げ機というモデルを示している。
マークエンジン(ME)から、POsが、ルート機10
へと供給される。このルート機10は、インサーター1
1に接続された付加的な入口を有している。この入口に
より、ルート機10に対して、付加的なPOsを送出で
きるようになっている。ルート機10は、4つの出口
a、b、c、dを有している。第1出口aは、例えば不
良品のPOsを使用者が廃棄のために収集するための出
力デバイスとして使用される、ゴミ箱12に接続されて
いる。ルート機10の第2出口bは、フォルダー13へ
と接続されている。フォルダー13の出口は、コレータ
ー14へと接続されている。ルート機10の第3出口c
は、直接的にコレーター14へと接続されている。コレ
ーター14から、POsは、綴じ機15へと案内され
る。紙経路は、最終的には、出力ホッパー16へと接続
されている。ルート機10の第4出口dは、直接的に第
2コレーター17へと接続されている。このコレーター
17から、紙経路は、POsを綴じ機18へと案内し、
さらには、フォルダー19へと案内し、最終的には、ホ
ッパー20へと案内する。
【0021】図2(b)は、紙供給モジュール21を示
しており、この紙供給モジュール21は、3つの引出し
(ドロワー、drawer)22,23,24を備えている。
これら引出し22,23,24の出口は、ルート機25
へと接続されている。ルート機25自身は、POsを、
下流側の構成要素へと案内する。
【0022】第3の例は、二重経路30を備えたマーク
サブシステムというモデルを示している(図2
(c))。このシステムにおけるPOsの供給は、図2
(b)に示された供給方法と同様の供給方法で行われ
る。ルート機25の後段においては、POsは、登録ユ
ニット31、搬送ユニット32、および、フューザ33
を通過する。POsの経路は、最終的には、第2ルート
機35へと接続されている。その後、POsは、第1出
口eを通って、出口トレー36へと案内される。また、
POsは、第2出口fを通っては、さらなる処理ユニッ
ト(図示せず)へと案内される。あるいは、第3出口g
を通っては、反転機37へと案内される。反転機37か
らは、POsは、第2ルート機35へと案内され、この
第2ルート機35から、第1ルート機25へと戻され
る。これにより、紙システムの第2面上において、コピ
ーおよび/または印刷プロセスを行うことができる。
【0023】POPDは、出力アクセサリ管理機プロセ
スに対して公知のアクセサリのうちで最も小さな単位を
なすものである。POPDは、複数の入力と複数の出力
とを有することができ、POsに関して1つまたは複数
の特定の機能を達成する。消費者が使用可能な出力をも
たらすPOPDは、最終用途デバイスと称される。
【0024】例えば、KODAK1570型仕上げ機
(基本的仕上げ機に、中綴じ機(あるいは、鞍形綴じ
機)が付設されている)は、インサーター、2つのフォ
ルダー、2つのコレーター、2つのステープルユニッ
ト、および、2つの出力ホッパー(最終用途機)を備え
て構成されている。POPDsのグループ化は、また可
能であり、システムの機械的ひずみのために必要であ
る。KODAK1570型仕上げ機は、また、1つのイ
ンサーター、2つのフォルダー、2つのステープラー
(コレーター機能を含有している)、および、2つの出
力ホッパーを備えることができる。
【0025】図3は、2つのクラスに分類されるような
POPDのいくつかの例を示している。クラス1は、出
ていくPOsの数と、入ってくるPOsの数と、が異な
っているようなPOPDsを備えている。クラス2は、
出ていくPOsの数と、入ってくるPOsの数と、が同
じであるようなPOPDsを備えている。
【0026】クラス1のPOPDは、出力紙対象物の流
れ(メッセージ、メッセージタイミング、POsが出力
される瞬間)を独立に制御するという目的を有してい
る。この作業は、OAMによって行うべきではない(分
散制御)。よって、モジュール方式が増強されることと
なり、インターフェースが、より明瞭に定義され、いく
つかの構成グループ間における操作の分割が、より容易
とされる。クラス2のPOPDは、単に、物理的POお
よび前段からの関連メッセージを、引き継いで、それ自
身のプロセス速度に応じてタイミングを調節し、次なる
後段側デバイスへと引き渡す。
【0027】クラス1のPOPDsは、紙対象物流通制
御デバイスと称される。クラス1のPOPDsは、PO
を分解して新たなPOを生成することができ(カッタ
ー)、また、POを合成して新たなPOを生成すること
ができ(コレーター)、あるいは、POs流内にPOを
挿入することができる(インサーター)。
【0028】クラス2のPOPDsは、紙対象物流通非
制御デバイスと称される。クラス2のPOPDsは、P
Oを修正することができ(フォルダー、ステープラ
ー)、また、POを消費者へと出力することができ(最
終用途デバイス、出力ホッパー)、あるいは、下流側デ
バイスに向けて、PO出力流を制御することができる、
すなわち、POのルートを選択して搬送することができ
る(紙経路、迂回機)。
【0029】ME内に配置されたOAMは、最終アクセ
サリの正確な配置および/またはシステム全体の変化に
ついて、知らされなければならない。設備は、システム
を制御し得るのに必要な情報を備えたOAMを提供す
る。各POPDは、例えば、紙供給、コレーター、レシ
ーバービン、等といったようなそれぞれのタイプを特徴
づける識別子を有している。POPDを個別に識別可能
とするためには、各POPDは、個々のアドレスを有し
ている。ネットワーク上の節点アドレスおよびモジュー
ルアドレスと組み合わせて、各POPDは、メッセージ
およびPOsのルート選択のために必要な情報を提供す
る。
【0030】図4は、OAMによって送出される制御メ
ッセージを示している。MEの電源が投入された直後
に、OAMは、起動メッセージ52を、モジュール管理
機(MM)に対して送出する。システム内の各MMは、
起動レスポンス54をOAMへと返信する。OAMに対
しての起動レスポンス54は、POPDsについての情
報、および、特定のMMに属する紙経路についての情報
を備えている。これら情報は、システムが電源オンされ
るたびごとに、送出される。情報は、MMのアドレス、
使用されるPOPDsのタイプ、POPDsのアドレ
ス、紙経路情報、モジュール/アクセサリのタイプ、を
備えている。
【0031】OAMは、OAMがすべてのMMから起動
レスポンス54を受け取るとすぐに、各POPDに対し
て配置要求(ConfReq)を送出する。ConfR
eqに対応して、システム内の各POPDは、OAMに
対して配置レスポンス(ConfResp)を送出す
る。これにより、OAMに対して、各POPDの容量が
知らされる。このメッセージ内には、電源オンサイクル
時に変化しないような静的データだけが、含まれてい
る。すべての動的データは、現在状況メッセージ(S)
内に伝達される(後述)。
【0032】起動レスポンス54の直後に、あるいは、
下流側アクセサリの電源状況が変化したときにはいつで
も、MMは、付加的に、OAMに対して、下流側アクセ
サリの現在状況(DAStat)を送出する。このメッ
セージは、OAMに対して、下流側アクセサリの電源状
況を知らせる。電源が切断された場合には、配置は、完
全である(初期化時の電源切断)。あるいは、このメッ
セージを送出しているアクセサリよりも下流側の各アク
セサリは、OAM配置から除去されなければならない
(初期化後に報告された電源切断)。電源投入の場合に
は、他のアクセサリは、ネットワークに参加してOAM
配置に加えられるために使用可能でなければならない。
MMからDAStatを受け取った後に、OAMは、下
流側アクセサリ使用可(EDAcc)を送出する。この
メッセージは、下流側アクセサリが電源投入されたこと
を知らされたMMに対して送出される。
【0033】OAMがPOPDの現在状況を知りたい場
合には、OAMは、現在状況の通知要求(Status
Req)を送出する。通常、現在状況が変化するたびご
とに、自動的にOAMに対して送信がなされる。しかし
ながら、ある種のエラーのケース(異常事態)が存在す
る。このような場合においては、StatusReqが
有効である。
【0034】各POPDは、メッセージ内の現在状況記
録の何かが状態を変化させるときにはいつでも、OAM
に対して直接的に現在状況メッセージ(S)を送出す
る。Sメッセージ内において、POPDは、メッセージ
内の現在状況記録の1つが状態を変化させるときにはい
つでも、OAMに対して動的データを伝達する。したが
って、現在状況メッセージは、初期化手続きの一部をな
すだけでなく、ジョブ制御や異常事態の取扱いとしても
利用される。
【0035】付加的に、OAMは、特定のPOPDに対
して準備メッセージを送出する。このメッセージは、動
作のために長時間の初期化時間を要するようなアクセサ
リ(例えば、バインダー))を準備させるために使用さ
れる。バインダーのようなアクセサリの動作準備には、
長時間を要する。そのような場合、使用者は、使用者制
御インターフェース(図示せず)上において、所望の特
性を選択すべきであり、いつジョブを開始できるかを知
らされるべきである。さらに、動作可能状態に到達する
ために準備メッセージを必要とするPOPDは、Con
fRespメッセージ内においてそのことをOAMに対
して通知しておかなければならない。
【0036】OAMは、初期化のために準備メッセージ
を要するようなアクセサリを停止させる場合には、特定
のPOPDに対して(例えば、加熱ユニットを停止させ
るためにバインダーに対して)停止メッセージを送出す
る。
【0037】図5は、システム全体を通してのPOsの
流れを制御するために使用されるメッセージを示してい
る。OAMは、紙対象物ヘッダ(POH)を生成し、P
OHは、POPD間にわたって直列接続される。POH
は、OAMが特定のPOのためのジョブと頁情報とを有
しているとき(イメージが書き込まれる前において)に
生成される。POHは、特定のPOについての情報、例
えば、PO識別子、PO経路、紙サイズ、および/また
は、PO上に施される特性、を提供する。POがPOP
Dに到着する前に、POHがPOPDに対して利用可能
であることは重要である。加えて、POHメッセージの
一部は、紙対象物ヘッダレスポンス(POHR)を備え
ている。
【0038】POHを受領したPOPDsは、そのPO
Hを貯蔵し、そのPOHを使用することによって、PO
PDsの設定(例えば、紙サイズの調節)を適正に行う
とともに、次なるデバイスに向けてのPOのルート選択
を適正に行う。POHR付きのPOHが、経路を直列に
進んだときには、各POPDは、そのPOPD自身にだ
け関連する特性情報をそのメッセージから除去し、そし
て、必要に応じて紙サイズを変更する(フォルダー)。
各POPDは、準備と通過とに必要な時間を計算する
(後述)。経路内の第1のPOPDによって受領された
POHの通過時間は、対応するPOの先端が入口に到達
するであろう時間に合わせて、セットされる(第1先端
の出発時点が0であって、時間は、マークエンジンのフ
レームサイズおよび要求された遅延時間に応じて増分さ
れる)。
【0039】POHR内において(準備)遅延が要求さ
れた場合には、対応するPOHは、経路を再度循環する
必要がある。更新された流通時間情報を備えたこの時間
は、要求された遅延を導入するために必要なスキップフ
レームの数を考慮したものである。よって、各POPD
は、対応するPOに関してのそれぞれのタイムテーブル
を更新することができる。この更新されたPOHに対し
てのレスポンスは、もはや、スキップタイム要求を含む
べきではない。同じPO識別子を有したPOHを2度受
け取ったPOPDsは、タイムテーブル内の以前の情報
に上書きして、処理時間と流通時間との計算を更新す
る。
【0040】各POに対して、POHが利用可能でなけ
ればならない。POHは、対応するPOのイメージがプ
リントされる前に、POPDにおいて利用可能でなけれ
ばならない。最終用途デバイスをなすPOPDにおいて
は、POHは、吸収される。新たなPOHは、以前のP
OHRがOAMに対して戻ってきた場合にのみ生成され
る。
【0041】POPDは、そのPOPDのPOHバッフ
ァがいっぱいになったときには、POHを手放さないで
保持することができる。各POHは、POが完全に処理
され終わった後には(すなわち、POPDが経路内の次
なるPOPDに向けて紙対象物の搬入メッセージ(PO
C)を送出し、POがもはやそのPOPDの管轄領域内
に存在していないときには)、POPDによってバッフ
ァから消去されるべきである。POHは、常に、最初の
仕上げアクセサリPOPDから最終用途POPDに至る
経路を含有している。
【0042】その後の最適化のために、PO識別子を除
いて、現在のPOHが以前のPOHと正確に一致してい
るかを示す情報フィールドを、導入することができる。
この場合、すべての経路情報および特性情報が、受け取
ったPOPDによって補充される。最終用途POPDに
よってPOHが受け取られた後には、POHRが生成さ
れる。最終用途POPDは、POHを受け取り、要求さ
れた準備時間に関しての情報を抽出し、POHRを生成
する。各シートに対して、1つのPOHRが、OAMへ
と戻されなければならない。以前のPOに対するPOH
RがOAMによって受け取られるまでは、次なるPOの
ためのPOHを、送信することはできない。POHRに
おいて遅延が要求されたときには、POPDsのための
更新済み通過時間情報を有した同じPOHが、再循環さ
れる。その場合には、遅延時間要求は、再度生成される
べきではない。
【0043】各POPDは、2つの時間データを知らな
ければならない。そのためには、これら2つの時間デー
タの格納のために、POH内に異なるデータフィールド
を必要とする。第1の時間データは、準備時間(t_p
rep)である。準備時間とは、POがPOPDへと到
達する前に、準備のために必要な時間のことである。第
2の時間データは、通過時間(t_flow)である。
通過時間とは、POの先端がPOPDを通過するのに要
する時間のことである。準備時間は、POHR内におい
て、OAMへと戻される。準備時間(t_prep)お
よび通過時間(t_flow)の計算は、以下に示され
ている。添字nは、現在のPOPDに対する値を示して
おり、添字n−1は、上流側のPOPDに対する値を示
しており(初期値は、0である)、添字n+1は、下流
側のPOPDに対する値を示している。
【0044】準備時間については、次のようである。 T_PREP = const. t_prep_n =T_PREP - (t_flow_n-1(current POH) - (t_f
low_n-1(previous POH)) IF(t_prep_n-1 >= t_prep_n) THEN(t_prep_n+1 = t_prep_n-1) ELSE(t_prep_n+1 = t_prep_n)
【0045】通過時間については、次のようである。 t_flow_n+1 = t_flow_n-1 + t_flow_n
【0046】紙対象物の搬入信号(POC)は、OAM
内において生成され、POが最終用途POPDに到達す
るまでは、POPDからPOPDへと引き継がれる。P
OCは、POよりも数ミリ秒だけ先行して送信される。
この場合、POに対しての先行時間は、POPDの機構
に依存し、また、POsの速度に依存する。POCは、
POに関連したリアルタイム情報であって、そのPOよ
りも数ミリ秒だけ先行している。POCは、POH内の
情報と共に各アクセサリPOPD内において構築された
データ構造に対してのポインターとして使用される。経
路内の第1アクセサリPOPDは、このメッセージをM
Eから受け取る。
【0047】ポストフューザインサーターの場合のよう
に、POCの後に物理的なPOが続かない場合には、メ
ッセージ内の仮想フィールドは、「1」にセットされ
る。このメッセージを受け取ったPOPDsは、POを
処理することなく、正確なタイミングでPOCを先行さ
せなければならない(すなわち、POPDsは、「紙供
給禁止モード」で機能する)。ポストフューザインサー
ターは、このメッセージを、供給トリガーとして使用
し、仮想フィールドを「0」にリセットし、POをジョ
ブ流内に導入する。仮想フィールドは、主に、デバッグ
の目的のために使用される。そうでなければ、余剰のも
のである。というのは、その情報は、POH内において
既に送信されているからである。異常事態の取扱い時に
は、変更された経路上に位置しておりジョブの元々の経
路上には属していないPOPDsは、リアルタイムで経
路情報を得なければならない。その理由は、POHsを
発信する時間が残されていないからである。一般には、
POPDは、前もってPOHを受領しなくとも、POs
を受け取って処理できるものでなければならない。この
場合には、POCにおいて経路情報および特性情報が受
け取られており、処理のための遅延時間が必要とされな
いこと、あるいは、遅延時間が既にMEによって供給さ
れていること、が仮定される。
【0048】紙対象物の搬出信号(POD)は、最終P
OPDにおいて生成され、直接、OAMに対して送信さ
れる。PODは、PO(単一シート、小冊子、等)が最
終用途POPDに到達したときに生成される。OAM
は、この情報を、請求書記入のためにまたジョブ追跡の
ために使用し、さらに、この情報を受けることによっ
て、メモリ空間を空にする。
【0049】停止メッセージ(SD)は、ジョブ終了時
にアクセサリの制御されたサイクル中止(待機状態)
を、OAMが要望したときに、送信される。SDは、最
後のPOCの直後に送信される。このメッセージの詳細
に関しては、異常事態の処理の項を参照して頂きたい。
【0050】異常解除メッセージは、OAM内において
生成され、経路内においてPOPDからPOPDへと引
き継がれ、さらには最終のPOPDへと引き継がれる。
異常解除メッセージは、使用者が現在のジョブの放棄を
要望したときに、送信される。このメッセージは、シス
テムが待機状態(スタンバイ状態)、すなわち、紙を一
切処理することがなくかつ消費者の入力を待ち受けてい
る状態、のときにだけ送信することができる。このメッ
セージは、最後の活性ジョブの経路に沿って伝達され
る。その後、システムは、待機状態へと移行する。この
メッセージを受け取ったときには、POPDsは、紙経
路をクリアする。すべての紙は、最終用途デバイスに向
けて排出される。
【0051】ジョブ制御シーケンスは、次のようなもの
である。 −OAMが、出力アクセサリ内における第1POPDに
対して、POHを送信する。 −POPDは、POHを更新して、次なる下流側のPO
PDへと送信する。 −このシーケンスが、経路内の最後のPOPDまで続け
られる。最後のPOPDは、POHを吸収し、POHR
を生成してそのPOHRをOAMへと戻す。 −POHRが遅延時間要求を含んでいる場合には、更新
済み通過時間情報を備えた同じPOHが、再循環され
る。 −このシーケンスが、ジョブ内のすべてのPOsに対し
て繰り返される。 −最初のPOHが受領された後に、出力アクセサリ内の
最初のPOPDは、OAMからPOCを受領し、POに
対して数ミリ秒だけ先行させる。 −POPDは、POを処理するとともに、POCおよび
POを、次なる下流側のPOPDへと伝達する。 −このシーケンスは、最後のPOが無事に最終用途PO
PDへと伝達されるまで、続けられる。 −最終用途POPDは、OAMに対してPODを送信す
る。 −他のジョブを行う必要がない場合には、OAMは、最
後のジョブの経路に沿って、停止メッセージを送信す
る。
【0052】PPS内におけるメッセージの流れについ
て、3枚のシートからなる小冊子の場合を例として、説
明する(図6を参照して頂きたい)。PPSは、ME
と、ME内に組み込まれたOAMと、3つのPOPD
と、を具備している。この場合の3つのPOPDとは、
バイパス70と、コレーター/ステープラー72と、ス
タッカー74と、である。また、図6には、OAMによ
って送信される様々なメッセージのタイミングが、示さ
れている。
【0053】OAMは、バイパス70に対して、第1P
OのためのPOH1.1を送信する。バイパス70は、
POH1.1を更新して、コレーター/ステープラー7
2へと伝達する。コレーター/ステープラー72は、3
00ミリ秒の準備時間(300ミリ秒以外の準備時間も
また使用可能である)を要求するようPOH1.1を更
新して、スタッカー74へと伝達する。スタッカー74
は、POHR1.1(300ミリ秒の準備時間が要求さ
れている)をOAMへと戻す。OAMは、更新済み通過
時間情報(以下の表1を参照して頂きたい)を含んだP
OH1.1を、再度送信する。POH1.2およびPO
H1.3は、遅延時間要求を生成しない。POH1.3
は、「小冊子の最後のPO」という情報を含んでいる。
バイパス70がPO1.1を受け取る直前に、バイパス
70は、OAMからPOC1.1を受け取る。その後、
バイパス70は、PO1.1を受け取って、POH1.
1における要求に従ってそれを処理し、コレーター/ス
テープラー72に対してPOC1.1を送信する。PO
C1.1は、PO1.1よりも数ミリ秒だけ先行する。
コレーター/ステープラー72は、POC1.1を受け
取り、さらに、PO1.1を受け取って、POH1.1
における要求に従ってPO1.1を処理する。同じタイ
ミングでの同じ処理は、POC/PO1.2について
も、POC/PO1.3についても、当てはまる。OA
MがPOC1.3を送信するとすぐに、OAMは、経路
に沿ってSDを送信して、PO13.の処理後にPPS
を停止させるよう準備する。コレーター/ステープラー
72がPO1.3を受け取ると、コレーター/ステープ
ラーは、POC1.3およびPO1.3を、スタッカー
74に向けて伝達する。スタッカー74は、PO1.3
を処理し、OAMに対してPOD1.3を送信する。各
POPDがPO1.3の処理を終了した際には、そのP
OPDは、停止する。
【0054】表1は、次なる下流側デバイスへと、PO
H内において伝達されるタイミングデータを示してい
る。各POPDは、準備時間(prep_time) 情報および
通過時間(prep_time) 情報を計算して更新する。PO
HRは、OAMへと戻される。上述の通り、第1レスポ
ンスが付加的な遅延を要求していることにより、POH
1.1は、新たな通過時間情報(1フレームが500ミ
リ秒に相当すると仮定されている)を備えて、経路内を
再送信される。このことは、各POPDに、そのタイム
テーブルの更新機会を与える。POPDsの通過時間
は、(小冊子の搬送だけに関連して)バイパス70に対
しては800ミリ秒と仮定され、コレーター/ステープ
ラーに対しては400ミリ秒と仮定され、スタッカー7
4に対しては500ミリ秒と仮定されている。コレータ
ー/ステープラー72は、第1POを処理できるように
なるまでに1100ミリ秒の準備時間を必要とする。
【表1】
【0055】開始後において第1POの通過時間をゼロ
以外の値にセットすることができる。ME紙経路の通過
時間が通過時間フィールド内に含まれている場合には、
第1コピー出力時間を、最適化することができる。例え
ば、POH1.1が通過時間フィールド内において10
00ミリ秒というデータを伴ってバイパス70に対して
送信されたならば(このPOがMEの出口に到達するま
でに1秒を要することを意味している)、コレーター/
ステープラー72をなすPOPDは、300ミリ秒とい
う付加的な準備時間を要求する必要がない。
【0056】[異常事態の取扱い]以下、様々なタイプ
の異常事態、それらの取扱い、および、復帰原理、につ
いて説明する。一般に、OAMは、異常事態メッセージ
を待ち受けてこれを優先する。異常事態の取扱いは、紙
詰まりだけではなく、ハードウェアやソフトウェアの故
障、および、使用者に対して通知すべきシステム内の事
象までも含んでいる。
【0057】図7は、異常事態の発生時にOAMから送
信される様々なメッセージを示している。POPDは、
異常事態を発見したときには、即座に、OAMに対して
異常事態のセット(ExS)を送信する。このメッセー
ジによって、POPDは、OAMに対して、異常事態を
報告する。
【0058】異常事態がPOPD内で検出された場合、
通常、隣接するPOPDsに対して、リップル効果が現
れる。これは、複数のPOPDが、いくつかの入力/出
力ポートを共有している場合であり、異常事態が起こっ
たPOPDは、停止させなければならない。例えば、紙
詰まりのために搬送用モジュールモータを停止させなけ
ればならないときには、いくつかの他のPOPDs(す
なわち、POPD_n−1、POPD_n、POPD_
n+1)は、処理を継続することができない。これらP
OPDsは、現在状況メッセージを生成する。この現在
状況メッセージには、問題点、および、無事に処理でき
た最後のPOの識別子が、示されている。よって、OA
Mは、影響を受けるすべてのPOPDsのリストを得る
ことができ、さらに、これら一連のPOPDsによって
無事に処理された最後のPOの識別子を得ることができ
る。これは、復帰のために必要な識別子である。さら
に、ハード的なまたはソフト的な停止のために異常事態
のセットというメッセージ(ExS)を生成したPOP
Dは、また、状況が変化していることのために、必ず、
現在状況メッセージ(S)を生成する。
【0059】異常事態を検出したこのPOPDは、上流
側あるいは下流側のPOPDに対して、異常事態の通知
(ExD)を送信する。異常事態が「入口」における紙
詰まりである場合には、ExDは、上流側のPOPDに
対して送信され、異常事態が「出口」における紙詰まり
である場合には、ExDは、下流側のPOPDに対して
送信される。
【0060】ExDメッセージは、アクセサリ内におい
て、および、異なるアクセサリ間において、使用される
だけである。MEおよびOAMがこのメッセージを受け
取ったりあるいは送信したりすることは、決してない。
図8(a)〜図8(c)は、POPD内において起こり
得るPO詰まりの3つの可能性を示している。これらの
対処には、異なった手続きが要求される。一般に、異常
事態発生を検出したPOPDは、まず最初に、OAMに
対してExSを送信する。
【0061】図8(a)は、POPDの「内部」におけ
る紙詰まりの発生を示している。POの後端がPOPD
入口を通過したことは、既に検出されている。このPO
に対するPOCは、次なる下流側のPOPDに対して
は、未だ送信されていない。したがって、POPDは、
OAMに対してExSを直接送信する。この場合には、
ExDを送信する必要はない。
【0062】図8(b)は、POPDの「出口」におけ
る紙詰まりの発生を示している。POの後端が、検出さ
れていない。POCは、下流側のPOPDに対して、既
に送信されており、そのため、下流側のPOPDは、P
Oの搬送を待っている。POは、後端の検出を待たれて
おり、いまなお、当該POPDの制御下にある。この場
合、双方のPOPDsは、同じPOの進行を追跡してい
る。当該POPDは、OAMに対してExSを送信し、
下流側のPOPDに対してExDを送信し、そして、そ
のPOの詰まり検出によって停止される。このExD
は、下流側のPOPDから上流側のPOPDに戻される
ことはない。
【0063】異常事態の第3の例が、図8(c)に示さ
れている。この場合には、紙詰まりは、下流側POPD
の「入口」において発生しており、POの先端が、検出
されていない。下流側のPOPDは、POCを上流側P
OPDから既に受領しており、そのため、POの先端の
到着を待っている。双方のPOPDsは、同じPOの進
行を追跡している。下流側のPOPDは、上流側のPO
PDに対してExDを送信する。上流側のPOPDは、
そのPOの詰まり検出によって停止され、下流側のPO
PDに対してExDを返信する。この返信には、上流側
のPOPDが、異常事態のセットを生成しないことが示
されている。下流側のPOPDは、OAMに対してEx
Sを送信する。この方式により、異常事態が重複して報
告されるというリスクが防止される。上流側のPOPD
は、紙詰まりを起こしたPOPDに対してのPOsの供
給を停止する。これにより、システムに対しての潜在的
損傷が最小化される。紙詰まりを起こしたPOPDは、
POHテーブル内における経路情報から、近隣POPD
のアドレスを知っている。
【0064】図8(a)〜図8(c)には示されていな
いような他のメッセージとしては、停止(SD)、迂回
(D)、および、異常事態の解除(ExC)がある。
【0065】SDは、ジョブ完了時に最後のPOがME
を出たことをOAMが知った場合に、すぐに発信される
(制御された停止、あるいは、経路変更を伴う異常事
態)。異常事態の場合、OAMは、無事に処理された最
後のPOの識別子を知るとすぐに、SDを送信する。
【0066】SDは、いくつかのケースにおいて使用さ
れる。
【0067】ジョブの完了時にOAMがアクセサリを停
止させようとしたときには、SDは、最後のPOCが送
信された後にすぐに発信される。このSDは、停止させ
るべき経路に沿って伝達される。
【0068】経路変更を伴った停止を取り扱う場合に
は、異常状況(例えば、紙詰まり)によって影響を受け
たすべてのPOPDsは、現在状況をOAMに対して報
告する。これらすべてのPOPDsが応答したときに
は、OAMは、無事に処理されたPOがどのPOである
かを把握する。OAMは、PPSのその経路に対しての
SDを生成する。そのような経路は、変更経路の一部で
はなく、また、新たなSDは、無事に処理された最後の
POの識別子を含んでいる。無事に処理された最後のP
Oを既に処理した(詰まりの上流側における)POPD
sは、即座に停止され、無事に処理された最後のPOを
未だ処理していない(詰まりの下流側における)POP
Dsは、そのPOを処理するところまでは運転を継続す
る。
【0069】経路変更を伴う異常時に最後のPOCが送
信されたときには、OAMは、他のSD内において、そ
のPOの識別子をまだ備えている。この場合には、この
SDは、変更経路に沿って送信され、すべてのPOPD
sは、対応POを処理した後に、停止される。
【0070】経路変更を伴うSDは、また、関連するル
ート機POPD(後述)に対して、時間的に重要な迂回
メッセージを要求する。
【0071】迂回メッセージ(D)は、OAMにおいて
生成され、経路変更を伴う停止の場合にPOsをゴミ箱
へと導く役割を担ったルート機POPDに対して送信さ
れる。ゴミ箱に向けての代替可能な紙経路が利用可能で
ある場合(図7参照)には、Dは、ExSを受けると、
すぐに送信される。このメッセージは、経路変更を伴う
異常事態の取扱いのためだけに使用される。装置故障に
基づいてOAMがExSを受け取ったときには、OAM
は、ゴミ箱に向けての変更経路が利用可能であるかどう
かをチェックする。利用可能である場合には、ゴミ箱に
向けてのスイッチングの責任を有したルート機POPD
に対して、Dメッセージがすぐに送信される。このこと
は、紙が経路上に存在していて迂回機ができるだけ早く
迂回させなければならないことにより、非常に重要なこ
とである。
【0072】異常事態が解除されたときには、異常事態
の解除メッセージ(ExC)が、異常を報告しOAMに
対して直接的に送信したPOPD内において生成され
る。このメッセージは、OAMに対して、異常事態が解
除されたことを報告する。異常事態によって影響を受け
たすべてのPOPDsは、再スターとされるジョブに対
しての待機状態とされる。
【0073】POPDがOAMに対してExSメッセー
ジを送信したときには、メッセージには、どのような種
類の停止が必要であるかに基づいて、3つの異なるタイ
プの異常事態のうちの1つが含まれている。そのような
タイプとしては、警告、ハード停止、および、ソフト停
止がある。
【0074】例えば、ホッパーがもうすぐ満杯になると
いった事態、1つのステープル止めが不良であるという
ような事態、といったような、停止を要求することはし
ないものの使用者の注意を引く必要のある事態が発生し
た場合には、POPDは、OAMに対して警告を送信す
る。警告は、ExSメッセージ内において、OAMに対
して送信される。Sメッセージの返信は、ない。POP
Dにおいて異常事態が解除されたときには(例えば、次
のステープル止めが良好であった場合、あるいは、使用
者がもうすぐ満杯のホッパーを空にした場合)、当該P
OPDは、ExCメッセージをOAMに対して送信す
る。警告が、装置停止を要するような他の異常事態へと
進展した場合(2つのステープル止めが不良であった場
合、あるいは、ホッパーが満杯となった場合)、当該P
OPDは、まず最初にこの異常事態発生メッセージを送
信する。その後、警告のためのExCを送信する。この
場合には、修復は不要である。
【0075】ハード停止は、部材の損傷やジョブ流の深
刻な破壊を避けるため、関連するPOPDのすべての機
械操作を即座に停止させる。異なる2つのシナリオが可
能である。すなわち、a)当該経路内のすべてのPOP
Dsをハード的に停止させる。b)異常事態を報告して
きたPOPDだけを(共有i/oのために影響がある場
合には、これに加えて、隣接するPOPDsをも)ハー
ド的に停止させ、他のPOPDの停止は、ソフト的に行
い、PO経路を、停止されたPOPDを避けるように変
更する。
【0076】POPDは、OAMに対してExSメッセ
ージを送信し、即座に停止する。OAMは、代替可能な
紙経路(例えば、ゴミ箱へと向かう紙経路)が利用可能
であるかどうかを、チェックする。利用可能である場合
には、OAMは、責任を有したルート機POPDに対し
て、即座にDメッセージを送信する。無事に処理された
最後のPOの識別子をOAMが確認したときにはすぐ
に、OAMは、変更経路の一部を構成していないような
元々の経路の部分に対して、1つのSDを送信する。こ
の場合、問題領域よりも上流側のPOPDsは、即座に
停止することができる。一方、問題領域よりも下流側の
POPDsは、特定POの処理を行うまでは、運転を継
続する。最後に、最後のPOCが送出されたときには、
OAMは、MEから出ていく最後のPOの識別子を備え
ているような他のSDを生成し、変更経路に沿ってその
SDを送信する。最後のPOを処理し終わると、すべて
の関連するPOPDsを停止させることができる。代替
経路が利用可能でない場合には、OAMは、異常事態に
よって影響を受けたPOPDsからSメッセージを受け
取ることを待つ。その後、OAMは、元々の経路に沿っ
て、無事に処理された最後のPOの識別子を伴ったSD
を送出し、問題領域よりも上流側に位置したすべてのP
OPDsを即座に停止させる。一方、問題領域よりも下
流側のPOPDsは、特定POの処理を行うまでは、運
転を継続する。各POPD内に貯蔵されたPOHテーブ
ルは、消去される。POHテーブルは、再スタート後
に、再形成される。変更経路が特定される場合には、元
々の経路と変更経路との間の切換を行うルート機POP
Dは、POsを導き、変更経路にPOCを送信する。
【0077】ハード停止の修復手続時においては、使用
者は、異常事態の原因を除去するよう通知される。そし
て、異常事態を報告したPOPDは、OAMに対してE
xCメッセージを送信し、その後、Sメッセージを送信
する。サブシステム内の他のPOPDsが待機状態であ
る場合には、紙詰まりを起こしたPOのヘッダをまず最
初に送信することによって、再スタートを行うことがで
きる。
【0078】POPDが操作境界(例えば、ホッパー満
杯)に到達した場合、あるいは、消耗品(例えば、ステ
ープル)がなくなった場合には、ソフト停止が必要であ
る。ソフト停止は、また、使用者からの「ジョブ停止」
要求に対して行われる。
【0079】POPDは、OAMに対してExSメッセ
ージを送出する。POPDが最後のPOCを生成したと
きには、OAMは、経路内のすべてのPOPDsに対し
て、そのPOの処理後には停止するよう命じたSメッセ
ージを送信する。POHテーブル内のすべての内容が消
去される。あるいは、「ジョブ停止」要求の場合には、
OAMは、ExSメッセージを受領することなく、Sメ
ッセージを送信する。
【0080】ソフト停止の修復手続時においては、使用
者は、異常事態の原因(例えば、ホッパーを空にする、
ステープルカートリッジを交換する、等)を除去するよ
う通知される。そして、異常事態を報告したPOPD
は、OAMに対してExCメッセージを送信し、その
後、Sメッセージを送信する。サブシステム内の他のP
OPDsが待機状態である場合には、次のPOHによっ
て、再スタートを行うことができる。
【0081】図9は、ハード停止の例を示している。P
PSによって処理されるべきジョブは、4枚1組とされ
たシートに関連するものであって、これらをステープル
止めし、折り畳み、そして、最終用途デバイス(ホッパ
ー82)へと送出することである。現状は、PO#12
がフォルダー80の内部で紙詰まりを起こしている。こ
れに対し、PO#9〜#11は、コレーター81内にあ
り、2つの小冊子90,92が、既にホッパー82へと
搬送されている。PO#20が、ちょうど紙供給機(図
示せず)から供給されたばかりである。
【0082】フォルダー80は、OAMに対して、Ex
Sを送信する。このExSには、ハード停止状態である
こと、および、紙詰まりを起こしたPOがPO#12で
あることが含まれている。フォルダー80は、OAMに
対して、現在状況(S)メッセージを送信する。このS
メッセージには、無事に処理した最後のPOがPO#1
1であること、および、自身が非待機状態(NOT R
EADY)であること、が含まれている。フォルダー8
0は、すべての機械的処理を即座に停止することによっ
て、ハード停止を実行する。OAMは、PO流をゴミ箱
84へと経路変更する可能性を見い出し、POPDx
(ルート機)に対して迂回メッセージを送信する。PO
PDxは、迂回出力を、対応する経路へと切り換える。
OAMが、すべての現状メッセージを受け取ったときに
は、無事に処理できた最後のPOの識別子を含むSD
を、POPD_yとホッパー82との間の経路に沿って
送信する。POPD_yが既にPO#11を処理してい
ることにより、POPD_yは、ハード停止を実行す
る。コレーター81、ステープラー83、および、ホッ
パー82は、PO#11が小冊子をなす最後のPOであ
ることを認識する。したがって、コレーター81は、P
O#11の処理を行ってから停止する。ステープラー8
3およびホッパー82は、それ以降の搬入を待つことな
く、同様に完成品の小冊子だけを処理してから停止す
る。POPD_yは、OAMに対して現状メッセージを
送信する。このメッセージには、自身が非待機状態(P
O#13が経路を閉塞している)であることが含まれて
いる。プロセス内の残りのPOs(#14〜#20)
は、POPDxによってゴミ箱84へと迂回されてい
る。POPDxは、ゴミ箱経路に関しての経路情報を備
えたPOCsを生成する。これは、新たなPOsのため
の新たな経路上のPOPDsを準備させる。OAMが最
後のPOCを送信するとすぐに、OAMは、PO識別子
を他のSDに含ませて、そのSDを、ゴミ箱84へと向
かう変更経路に沿って送信する。変更経路上の各POP
DがPO#20を処理し終わると、各POPDは、停止
し、POHテーブルを消去する。使用者は、POPD_
yおよびフォルダー80の紙詰まりを除去する。フォル
ダー80は、OAMに対して、ExCメッセージを送信
する。POPD_yおよびフォルダー80は、OAMに
対して、これらが待機状態であることをそれぞれ含んだ
現状メッセージを、送信する。OAMは、POH#12
を送信することによって、ジョブを再開する。
【0083】ホッパー82が満杯であるという場合は、
ソフト停止が妥当なケースである。ホッパー82は、O
AMに対してExSメッセージを送信する。OAMは、
最後の送信メッセージを送信するとすぐに、経路内のす
べてのPOPDsに対して、そのPOの処理後に停止す
ることを命じた停止メッセージを送信する。紙経路内の
残りのPOsは、POH内の要求に従って処理され、ホ
ッパー82に対して止められる。POHテーブル内の残
りの内容は、消去される。使用者は、ホッパー82を空
にする。ホッパー82は、OAMに対してExCメッセ
ージを送信する。OAMは、シーケンス内の次なるPO
Hを送信することにより、ジョブを再開する。
【0084】使用者が「停止」ボタンを押すことによ
る、ジョブ停止状況が存在する。その場合、OAMが最
後のPOCを送信するとすぐに、OAMは、経路内のす
べてのPOPDsに対して、当該POの処理後に停止す
ることを命じた停止メッセージを送信する。残りのPO
sは、POH内の要求に従って処理され、最終用途デバ
イスに対して止められる。POHテーブル内の残りの内
容は、消去される。使用者は、「開始」ボタンを押した
ときには、OAMは、シーケンス内の次なるPOHを送
信することにより、ジョブを再開する。
【0085】本発明の好ましい実施形態を特に参照して
本発明を詳細に説明してきたけれども、本発明の精神お
よび範囲を逸脱することなく変更や修正が可能であるこ
とは、理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 紙処理システムの可能な構成要素を概略的に
示す図である。
【図2】 図1における構成要素の組合せの様々な例を
示す図である。
【図3】 様々なタイプの紙対象物処理デバイスを概略
的に示す図である。
【図4】 初期化メッセージを示す全体図である。
【図5】 ジョブ制御メッセージを示す全体図である。
【図6】 3つのシートからなる小冊子のためのメッセ
ージ流通ダイヤグラムである。
【図7】 異常メッセージを示す全体図である。
【図8】 異常事態発生によるメッセージ流通のいくつ
かの例を示す図である。
【図9】 紙処理システムの装置停止という状況を示す
図である。
【符号の説明】
PPS 紙処理システム ME マークエンジン OAM 出力アクセサリ管理機 MM モジュール管理機 PO(s) 紙対象物 POPD(s) 紙対象物処理デバイス POH 紙対象物ヘッダ POHR 紙対象物ヘッダレスポンス POC 紙対象物搬入信号 POD 紙対象物搬出信号 ConfReq 配置要求 ConfResp 配置レスポンス DAStat 下流側アクセサリの現在状況 EDAcc 下流側アクセサリ使用可 ExS 異常事態のセット ExD 異常事態の通知 SD 停止 ExC 異常事態の解除 S 現在状況 SReq 現在状況の通知要求
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラッセル・エル・ガッドシャルク アメリカ・14468・ニューヨーク・ヒルト ン・ティンバーウッド・ドライブ・41 (72)発明者 アレン・ディ・ヘバーリング アメリカ・14526・ニューヨーク・ペンフ ィールド・トールウッド・ドライブ・14 (72)発明者 ダーク・ランジブレイク ドイツ・49163・ボンテ・テオドール−ホ イス−シュトラーセ・31 (72)発明者 アルブレヒト・プロープストル ドイツ・72660・ボイレン・アウフ・ロイ レン・15

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メイン機器としてのコピー機および/ま
    たはプリンタユニットと、出力アクセサリ管理機(OA
    M)と、複数の紙対象物処理デバイス(POPD1、 P
    OPD2、 …、POPDn) と、を具備してなる紙処理
    システム(PPS)において紙対象物の流通を制御する
    ための方法であって、 前記出力アクセサリ管理機(OAM)内において、紙対
    象物(PO)のための紙対象物ヘッダ(POH)を生成
    し;複数の下流側の紙対象物処理デバイス(POPD
    s)の1つに対して、該紙対象物処理デバイス(POP
    D)への紙対象物(PO)の到着よりも前に、前記紙対
    象物ヘッダ(POH)を送信し、この場合、該紙対象物
    ヘッダ(POH)は、修正された上で更新されて、経路
    に沿った他の紙対象物処理デバイスへと送信され;当該
    経路内における複数の紙対象物処理デバイスのうちの最
    後の紙対象物処理デバイス(POPD)内において、前
    記紙対象物ヘッダ(POH)を吸収するとともに、この
    最後の紙対象物処理デバイス(POPD)内において、
    紙対象物ヘッダレスポンス(POHR)を生成して、該
    紙対象物ヘッダレスポンス(POHR)を前記出力アク
    セサリ管理機(OAM)へと送信し;現在進行中のジョ
    ブ内における他の紙対象物(POs)に対して上記すべ
    てのステップを繰り返し;前記出力アクセサリ管理機
    (OAM)内において、紙対象物搬入信号(POC)を
    生成するとともに、該紙対象物搬入信号(POC)を、
    前記紙対象物ヘッダ(POH)を既に受け取っている前
    記紙対象物処理デバイス(POPD)へと送信し、この
    場合、前記紙対象物搬入信号(POC)は、前記紙対象
    物よりも先行して送信され;前記紙対象物処理デバイス
    (POPD)内において前記紙対象物(PO)を処理す
    るとともに、他の紙対象物処理デバイス(POPD)に
    対して、前記紙対象物搬入信号(POC)および前記紙
    対象物(PO)を伝達し;現在進行中のジョブ内におけ
    る他の紙対象物(POs)に対して、紙対象物搬入信号
    (POC)の生成および送信を行うという上記ステップ
    と、紙対象物(PO)の処理を行うとともに紙対象物搬
    入信号(POC)および紙対象物(PO)を伝達すると
    いう上記ステップとを、当該経路内の前記最後の紙対象
    物処理デバイス(POPD)にまで最後の紙対象物(P
    O)が無事に搬送され終わるまで繰り返し;当該経路内
    における前記最後の紙対象物処理デバイス(POPD)
    内において、紙対象物搬出信号(POD)を生成して、
    該紙対象物搬出信号(POD)を前記出力アクセサリ管
    理機(OAM)へと送信することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、 前記紙対象物ヘッダ(POH)に、紙対象物(PO)の
    識別子に関する情報、経路に関する情報、紙サイズに関
    する情報、および、紙対象物(PO)に対して実行すべ
    き処理に関する情報を、含ませることを特徴とする方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、 前記紙対象物処理デバイス(POPD)は、該紙対象物
    処理デバイス(POPD)の調節のための情報を前記紙
    対象物ヘッダ(POH)から抽出することによって、前
    記紙対象物ヘッダ(POH)の情報内容を変更すること
    を特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の方法において、 前記紙対象物ヘッダ(POH)は、2つの異なる時間デ
    ータ、すなわち、紙対象物を受け入れるよりも前に紙対
    象物処理デバイス(POPD)の準備のために必要とさ
    れる準備時間(t_prep)と、紙対象物(PO)の
    先端が紙対象物処理デバイス(POPD)を通過するの
    に要する通過時間(t_flow)と、を備え、 これら時間データを、異なる2つのデータフィールド内
    に格納することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法において、 前記準備時間(t_prep)だけを、前記紙対象物ヘ
    ッダレスポンス(POHR)に付属させて、前記出力ア
    クセサリ管理機(OAM)に対して戻すことを特徴とす
    る方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の方法において、 前記紙対象物搬入信号(POC)を、紙対象物(PO)
    を追従させることなく、前記紙対象物処理デバイス(P
    OPD)に対して送信し、この場合には、前記デバイス
    は、前記紙対象物搬入信号(POC)を自己調整のため
    に使用することを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の方法において、 請求書の印刷、ジョブの追跡、および、メモリ空間のク
    リアのために前記出力アクセサリ管理機(OAM)にお
    いて使用される情報を、前記紙対象物ヘッダレスポンス
    (POHR)に、含ませることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の方法において、 前記紙処理システム(PPS)の起動手続を行うに際し
    て、 少なくとも1つの紙対象物処理デバイス(POPD)に
    関連しているマイクロプロセッサによって、前記複数の
    紙対象物処理デバイス(POPDs)を制御し;モジュ
    ール管理機の参照表から装置配置を読み込み;前記出力
    アクセサリ管理機(OAM)から、配置要求(Conf
    Req)を、利用可能な紙対象物処理デバイス(POP
    Ds)へと送信し;各紙対象物処理デバイス(POP
    D)から、配置レスポンス(ConfResp)を、前
    記出力アクセサリ管理機(OAM)へと戻すことを特徴
    とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の方法において、 異常事態の発生時に前記紙処理システム(PPS)の停
    止手続を行うに際して、 活性経路内におけるすべての紙対象物処理デバイス(P
    OPDs)に対して、停止メッセージを送信し;停止メ
    ッセージを受けたときに、各紙対象物処理デバイス(P
    OPD)が停止タイプを選択し;前記紙処理システム
    (PPS)内から紙対象物(PO)を除去するために、
    利用可能な紙経路へと迂回させることを特徴とする方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の方法において、 前記異常事態が発生した前記紙対象物処理デバイス(P
    OPD)が、当該紙対象物処理デバイスが代替可能な経
    路内に位置しているかどうかをチェックし、このチェッ
    ク結果に応じて、当該紙対象物処理デバイス(POP
    D)が、紙対象物(PO)の処理を継続するかあるいは
    1回で終了させるかを決定することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の方法において、 前記紙対象物(POs)がゴミ箱へと迂回される場合に
    は、前記紙対象物処理デバイスは、処理を終了させる、
    または、紙対象物(POs)を1回だけ受け入れること
    を特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の方法において、 前記紙処理システム(PPS)の紙経路内に、複数のセ
    ンサを設置しておき、該センサによって、紙対象物処理
    デバイス(POPDs)に関しての情報、前記出力アク
    セサリ管理機(OAM)に関しての情報、および、紙対
    象物(POs)に流通に関しての情報を収集することを
    特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 メイン機器としてのコピー機および/
    またはプリンタユニットと、出力アクセサリ管理機(O
    AM)と、少なくとも1つの紙対象物処理デバイス(P
    OPD1、 POPD2、 …、POPDn) と、を具備し
    てなる紙処理システム(PPS)において紙対象物の流
    通を制御するための方法であって、前記出力アクセサリ
    管理機(OAM)内において、各紙対象物(PO)のた
    めの紙対象物ヘッダ(POH)を生成し;下流側の紙対
    象物処理デバイス(POPDs)に対して、特定の紙対
    象物処理デバイス(POPD)への紙対象物(PO)の
    到着よりも前に、前記紙対象物ヘッダ(POH)を送信
    し、この場合、該紙対象物ヘッダ(POH)は、各紙対
    象物処理デバイス(POPD)によって、修正された上
    で更新され;当該経路内における最後の紙対象物処理デ
    バイス(POPD)内において、前記紙対象物ヘッダ
    (POH)を吸収するとともに、この最後の紙対象物処
    理デバイス(POPD)内において、紙対象物ヘッダレ
    スポンス(POHR)を生成して、該紙対象物ヘッダレ
    スポンス(POHR)を前記出力アクセサリ管理機(O
    AM)へと送信し;現在進行中のジョブ内における他の
    紙対象物(POs)に対して上記すべてのステップを繰
    り返し;前記出力アクセサリ管理機(OAM)内におい
    て、紙対象物搬入信号(POC)を生成するとともに、
    該紙対象物搬入信号(POC)を、第1の紙対象物ヘッ
    ダ(POH)を既に受け取っている第1の紙対象物処理
    デバイス(POPD)へと送信し、この場合、前記紙対
    象物搬入信号(POC)は、前記紙対象物よりも数ミリ
    秒だけ先行して送信され;前記紙対象物処理デバイス
    (POPD)内において前記紙対象物(PO)を処理す
    るとともに、次なる下流側の紙対象物処理デバイス(P
    OPD)に対して、前記紙対象物搬入信号(POC)お
    よび前記紙対象物(PO)を伝達し;紙対象物搬入信号
    (POC)の生成および送信を行うという上記ステップ
    と、紙対象物(PO)の処理を行うとともに紙対象物搬
    入信号(POC)および紙対象物(PO)を伝達すると
    いう上記ステップとを、当該経路内の前記最後の紙対象
    物処理デバイス(POPD)にまで最後の紙対象物(P
    O)が無事に搬送され終わるまで繰り返し;当該経路内
    における前記最後の紙対象物処理デバイス(POPD)
    内において、紙対象物搬出信号(POD)を生成して、
    該紙対象物搬出信号(POD)を前記出力アクセサリ管
    理機(OAM)へと送信することを特徴とする方法。
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