JP2000108888A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
ブレーキ液圧制御装置Info
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- JP2000108888A JP2000108888A JP10286829A JP28682998A JP2000108888A JP 2000108888 A JP2000108888 A JP 2000108888A JP 10286829 A JP10286829 A JP 10286829A JP 28682998 A JP28682998 A JP 28682998A JP 2000108888 A JP2000108888 A JP 2000108888A
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- wheel
- wheel cylinder
- pressure sensor
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ブレーキ液圧制御装置に関し、ホ
イルシリンダ圧センサより下流側の油路に設けたフィル
タの詰まりを判定することを目的とする。 【解決手段】 ブレーキ液圧制御装置は増圧バルブ(S
LA)90及び減圧バルブ(SLR)100を備え、S
LA90及びSLR100の開度に応じて制御圧通路9
2の制御圧PCが制御される。制御圧通路92には液圧
センサ98が設けられる。制御圧PCは各車輪のホイル
シリンダ28〜34に導かれる。ECU10は液圧セン
サ98の出力信号pWCに基づいてホイルシリンダ圧P
W/C を検出する。液圧センサ98より下流側の接続通路
94にはフィルタ96が設けられる。ECU10は、制
御圧PCに応じた車輪減速度DVWが生じているか否か
に基づいて、フィルタ96の詰まりを判定する。
イルシリンダ圧センサより下流側の油路に設けたフィル
タの詰まりを判定することを目的とする。 【解決手段】 ブレーキ液圧制御装置は増圧バルブ(S
LA)90及び減圧バルブ(SLR)100を備え、S
LA90及びSLR100の開度に応じて制御圧通路9
2の制御圧PCが制御される。制御圧通路92には液圧
センサ98が設けられる。制御圧PCは各車輪のホイル
シリンダ28〜34に導かれる。ECU10は液圧セン
サ98の出力信号pWCに基づいてホイルシリンダ圧P
W/C を検出する。液圧センサ98より下流側の接続通路
94にはフィルタ96が設けられる。ECU10は、制
御圧PCに応じた車輪減速度DVWが生じているか否か
に基づいて、フィルタ96の詰まりを判定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ液圧制御
装置に係り、特に、システム異常を検出する機能を有す
るブレーキ液圧制御装置に関する。
装置に係り、特に、システム異常を検出する機能を有す
るブレーキ液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平4−2436
58号に開示される如く、マスタシリンダ圧とホイルシ
リンダ圧とを比較することにより、システムが正常であ
るか否かを判別するブレーキ液圧制御装置が知られてい
る。上記従来の装置において、システムが正常に作動し
ている場合は、ホイルシリンダ圧がマスタシリンダ圧に
応じた液圧に制御される。
58号に開示される如く、マスタシリンダ圧とホイルシ
リンダ圧とを比較することにより、システムが正常であ
るか否かを判別するブレーキ液圧制御装置が知られてい
る。上記従来の装置において、システムが正常に作動し
ている場合は、ホイルシリンダ圧がマスタシリンダ圧に
応じた液圧に制御される。
【0003】上記従来の装置において、ホイルシリンダ
圧とマスタシリンダ圧とが所定の関係を満足している場
合は、システムが正常であると判断される。一方、ホイ
ルシリンダ圧とマスタシリンダ圧とが所定の関係を満足
しない場合は、システムに故障が生じていると判断され
る。従って、上記従来の装置によれば、システムに何ら
かの故障が生じた場合に、その故障を検出して運転者に
警報することができる。
圧とマスタシリンダ圧とが所定の関係を満足している場
合は、システムが正常であると判断される。一方、ホイ
ルシリンダ圧とマスタシリンダ圧とが所定の関係を満足
しない場合は、システムに故障が生じていると判断され
る。従って、上記従来の装置によれば、システムに何ら
かの故障が生じた場合に、その故障を検出して運転者に
警報することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧回路に
はブレーキフルードに混入した塵等を除去すべくフィル
タが設けられる。上記従来の装置において、ホイルシリ
ンダ圧を検出する液圧センサより下流側(ホイルシリン
ダ側)の油路にフィルタが設けられた場合、このフィル
タに詰まりが生ずると、上記液圧センサにより検出され
たホイルシリンダ圧とマスタシリンダ圧とが所定の関係
を満たしていても、実際には所期のホイルシリンダ圧が
発生していない事態が生じ得る。このように、上記従来
の装置によっては、ホイルシリンダ圧を検出する液圧セ
ンサより下流側の流路に設けられたフィルタに詰まりが
生じた場合に、そのフィルタ詰まりを検出することがで
きなかった。
はブレーキフルードに混入した塵等を除去すべくフィル
タが設けられる。上記従来の装置において、ホイルシリ
ンダ圧を検出する液圧センサより下流側(ホイルシリン
ダ側)の油路にフィルタが設けられた場合、このフィル
タに詰まりが生ずると、上記液圧センサにより検出され
たホイルシリンダ圧とマスタシリンダ圧とが所定の関係
を満たしていても、実際には所期のホイルシリンダ圧が
発生していない事態が生じ得る。このように、上記従来
の装置によっては、ホイルシリンダ圧を検出する液圧セ
ンサより下流側の流路に設けられたフィルタに詰まりが
生じた場合に、そのフィルタ詰まりを検出することがで
きなかった。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ホイルシリンダ圧を検出する液圧センサより下
流側の油路に設けられたフィルタの詰まりを検出するこ
とが可能なブレーキ液圧制御装置を提供することを目的
とする。
であり、ホイルシリンダ圧を検出する液圧センサより下
流側の油路に設けられたフィルタの詰まりを検出するこ
とが可能なブレーキ液圧制御装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、ホイルシリンダ圧を検出するホイルシ
リンダ圧センサと該ホイルシリンダ圧センサよりもホイ
ルシリンダ側の油路に設けられたフィルタとを備えるブ
レーキ液圧制御装置であって、車輪減速度を検出する車
輪減速度検出手段と、該車輪減速度検出手段により検出
された車輪減速度が、前記ホイルシリンダ圧センサの出
力値に応じて定められる車輪減速度よりも小さい場合
に、前記フィルタに詰まりが生じていると判定する詰ま
り判定手段とを備えるブレーキ液圧制御装置により達成
される。
に記載する如く、ホイルシリンダ圧を検出するホイルシ
リンダ圧センサと該ホイルシリンダ圧センサよりもホイ
ルシリンダ側の油路に設けられたフィルタとを備えるブ
レーキ液圧制御装置であって、車輪減速度を検出する車
輪減速度検出手段と、該車輪減速度検出手段により検出
された車輪減速度が、前記ホイルシリンダ圧センサの出
力値に応じて定められる車輪減速度よりも小さい場合
に、前記フィルタに詰まりが生じていると判定する詰ま
り判定手段とを備えるブレーキ液圧制御装置により達成
される。
【0007】本発明において、ブレーキ液圧制御装置
は、ホイルシリンダ圧センサよりもホイルシリンダ側の
油路にフィルタを備える。このフィルタに詰まりが生ず
ると、ホイルシリンダに実際に付与されるホイルシリン
ダ圧は、ホイルシリンダ圧センサの出力値に基づいて検
出される液圧よりも低圧となる。車輪には、ホイルシリ
ンダに実際に付与されるホイルシリンダ圧に応じた車輪
減速度が生ずる。従って、詰まり判定手段は、車輪減速
度検出手段により検出された車輪減速度が、ホイルシリ
ンダ圧センサの出力値に応じて定められる車輪減速度よ
りも小さい場合に、フィルタに詰まりが生じていると判
定することができる。
は、ホイルシリンダ圧センサよりもホイルシリンダ側の
油路にフィルタを備える。このフィルタに詰まりが生ず
ると、ホイルシリンダに実際に付与されるホイルシリン
ダ圧は、ホイルシリンダ圧センサの出力値に基づいて検
出される液圧よりも低圧となる。車輪には、ホイルシリ
ンダに実際に付与されるホイルシリンダ圧に応じた車輪
減速度が生ずる。従って、詰まり判定手段は、車輪減速
度検出手段により検出された車輪減速度が、ホイルシリ
ンダ圧センサの出力値に応じて定められる車輪減速度よ
りも小さい場合に、フィルタに詰まりが生じていると判
定することができる。
【0008】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、請求項1記載のブレーキ液圧制御装置において、
液圧供給源と、該液圧供給源の液圧を検出する供給圧セ
ンサと、前記詰まり判定手段が前記フィルタの詰まりを
判定する前に、前記ホイルシリンダ圧センサより下流側
の油路を遮断し、かつ、前記ホイルシリンダ圧センサが
設けられた油路に前記液圧供給源の液圧を導入した状態
で、前記ホイルシリンダ圧センサの出力値と前記液圧セ
ンサの出力値とに基づいて前記ホイルシリンダ圧センサ
の故障判定を行うセンサ故障判定手段と、を備えるブレ
ーキ液圧制御装置により更に効果的に達成される。
如く、請求項1記載のブレーキ液圧制御装置において、
液圧供給源と、該液圧供給源の液圧を検出する供給圧セ
ンサと、前記詰まり判定手段が前記フィルタの詰まりを
判定する前に、前記ホイルシリンダ圧センサより下流側
の油路を遮断し、かつ、前記ホイルシリンダ圧センサが
設けられた油路に前記液圧供給源の液圧を導入した状態
で、前記ホイルシリンダ圧センサの出力値と前記液圧セ
ンサの出力値とに基づいて前記ホイルシリンダ圧センサ
の故障判定を行うセンサ故障判定手段と、を備えるブレ
ーキ液圧制御装置により更に効果的に達成される。
【0009】本発明において、ホイルシリンダ圧センサ
より下流側の油路を遮断し、かつ、前記ホイルシリンダ
圧センサが設けられた油路に液圧供給源の液圧を導入し
た状態では、ホイルシリンダ圧センサが正常である限
り、ホイルシリンダ圧センサの出力値と供給圧センサの
出力値とは実質的に一致する。従って、センサ故障判定
手段は、上記状態での2つのセンサの出力値の比較に基
づいてホイルシリンダ圧センサの故障判定を行うことが
できる。詰まり判定手段によるフィルタ詰まりの判定が
適正に行われるためには、ホイルシリンダ圧センサが正
常に動作することが前提となる。本発明によれば、セン
サ故障判定手段は、詰まり判定手段がフィルタの詰まり
を判定する前に、ホイルシリンダ圧の故障判定を行う。
このため、詰まり判定手段によるフィルタ詰まりの判定
を高い信頼度で行うことができる。
より下流側の油路を遮断し、かつ、前記ホイルシリンダ
圧センサが設けられた油路に液圧供給源の液圧を導入し
た状態では、ホイルシリンダ圧センサが正常である限
り、ホイルシリンダ圧センサの出力値と供給圧センサの
出力値とは実質的に一致する。従って、センサ故障判定
手段は、上記状態での2つのセンサの出力値の比較に基
づいてホイルシリンダ圧センサの故障判定を行うことが
できる。詰まり判定手段によるフィルタ詰まりの判定が
適正に行われるためには、ホイルシリンダ圧センサが正
常に動作することが前提となる。本発明によれば、セン
サ故障判定手段は、詰まり判定手段がフィルタの詰まり
を判定する前に、ホイルシリンダ圧の故障判定を行う。
このため、詰まり判定手段によるフィルタ詰まりの判定
を高い信頼度で行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
ブレーキ液圧制御装置のシステム構成図である。本実施
例のブレーキ液圧制御装置は、電子制御ユニット(以
下、ECUと称す)10により制御される。図1に示す
如く、ブレーキ液圧制御装置は、マスタシリンダ12を
備えている。マスタシリンダ12にはブレーキペダル1
4が連結されている。マスタシリンダ12が備える液圧
室には、ブレーキペダル14に付与される踏力に応じた
液圧(以下、マスタシリンダ圧PM/C と称す)が発生す
る。ブレーキペダル14の近傍にはブレーキスイッチ1
5が配設されている。ブレーキスイッチ15はブレーキ
ペダル14が踏まれるとオン状態となり、ブレーキペダ
ル14の踏み込みが解除されるとオフ状態となる。EC
U10は、ブレーキスイッチ15のオン/オフ状態に基
づいて、ブレーキペダル14の踏み込みの有無を判別す
る。マスタシリンダ12の上部には、リザーバ16が設
置されている。リザーバ16にはブレーキフルードが貯
留されている。
ブレーキ液圧制御装置のシステム構成図である。本実施
例のブレーキ液圧制御装置は、電子制御ユニット(以
下、ECUと称す)10により制御される。図1に示す
如く、ブレーキ液圧制御装置は、マスタシリンダ12を
備えている。マスタシリンダ12にはブレーキペダル1
4が連結されている。マスタシリンダ12が備える液圧
室には、ブレーキペダル14に付与される踏力に応じた
液圧(以下、マスタシリンダ圧PM/C と称す)が発生す
る。ブレーキペダル14の近傍にはブレーキスイッチ1
5が配設されている。ブレーキスイッチ15はブレーキ
ペダル14が踏まれるとオン状態となり、ブレーキペダ
ル14の踏み込みが解除されるとオフ状態となる。EC
U10は、ブレーキスイッチ15のオン/オフ状態に基
づいて、ブレーキペダル14の踏み込みの有無を判別す
る。マスタシリンダ12の上部には、リザーバ16が設
置されている。リザーバ16にはブレーキフルードが貯
留されている。
【0011】マスタシリンダ12は5つのポート12a
〜12eを備えている。マスタシリンダ12のポート1
2aは、上記の液圧室が連通している。従って、ポート
12aには、マスタシリンダ圧PM/C が出力される。マ
スタシリンダ12のポート12eには、ポンプ通路18
を介して、液圧ポンプ20の吐出口が接続されている。
液圧ポンプ20はリザーバ16から汲み上げたブレーキ
フルードを加圧してポンプ通路18に吐出する。ポンプ
通路18には、液圧ポンプ20が吐出する液圧を蓄える
アキュムレータ22が連通している。従って、ポート1
2eには、アキュムレータ22が蓄える液圧(以下、ア
キュムレータ圧PACC と称す)が供給される。マスタシ
リンダ12はポート12eに供給されたアキュムレータ
圧PACC を液圧源として、マスタシリンダ圧PM/C に等
しいレギュレータ圧PREGを生成してポート12dに
出力すると共に、アキュムレータ圧PACC をそのままポ
ート12cに出力する。
〜12eを備えている。マスタシリンダ12のポート1
2aは、上記の液圧室が連通している。従って、ポート
12aには、マスタシリンダ圧PM/C が出力される。マ
スタシリンダ12のポート12eには、ポンプ通路18
を介して、液圧ポンプ20の吐出口が接続されている。
液圧ポンプ20はリザーバ16から汲み上げたブレーキ
フルードを加圧してポンプ通路18に吐出する。ポンプ
通路18には、液圧ポンプ20が吐出する液圧を蓄える
アキュムレータ22が連通している。従って、ポート1
2eには、アキュムレータ22が蓄える液圧(以下、ア
キュムレータ圧PACC と称す)が供給される。マスタシ
リンダ12はポート12eに供給されたアキュムレータ
圧PACC を液圧源として、マスタシリンダ圧PM/C に等
しいレギュレータ圧PREGを生成してポート12dに
出力すると共に、アキュムレータ圧PACC をそのままポ
ート12cに出力する。
【0012】マスタシリンダ12のポート12cとポー
ト12bとは、後述する如く、主液圧ブロック24内部
の通路を介して互いに接続されている。従って、ポート
12bにはアキュムレータ圧PACC が供給される。マス
タシリンダ12は、ポート12bに供給されるアキュム
レータ圧PACC を動力源としてブレーキペダル14の踏
み込みを助勢する。
ト12bとは、後述する如く、主液圧ブロック24内部
の通路を介して互いに接続されている。従って、ポート
12bにはアキュムレータ圧PACC が供給される。マス
タシリンダ12は、ポート12bに供給されるアキュム
レータ圧PACC を動力源としてブレーキペダル14の踏
み込みを助勢する。
【0013】ブレーキ液圧制御装置が備える液圧回路
は、主液圧ブロック24に組み込まれた液圧回路と、リ
ニア制御ブロック26に組み込まれた液圧回路とにより
構成されている。主液圧ブロック24は、11個の外部
ポート24a 〜24L (マスタシリンダ12に接続され
るポート24a〜24d、各車輪のホイルシリンダ2
8、30、32、34にそれぞれ接続される外部ポート
24e〜24h、リニア制御ブロック26に接続される
外部ポート24i〜24k、及び、リザーバ16に接続
される外部ポート24L)を備えている。主液圧ブロッ
ク24と、マスタシリンダ12、リニア制御ブロック2
6、及びリザーバ16との間の各ポート間の接続は油圧
配管により行われている。
は、主液圧ブロック24に組み込まれた液圧回路と、リ
ニア制御ブロック26に組み込まれた液圧回路とにより
構成されている。主液圧ブロック24は、11個の外部
ポート24a 〜24L (マスタシリンダ12に接続され
るポート24a〜24d、各車輪のホイルシリンダ2
8、30、32、34にそれぞれ接続される外部ポート
24e〜24h、リニア制御ブロック26に接続される
外部ポート24i〜24k、及び、リザーバ16に接続
される外部ポート24L)を備えている。主液圧ブロッ
ク24と、マスタシリンダ12、リニア制御ブロック2
6、及びリザーバ16との間の各ポート間の接続は油圧
配管により行われている。
【0014】主液圧ブロック24の外部ポート24a、
24b、24c、24dは、それぞれ、マスタシリンダ
12のポート12a、12b、12c、12dに接続さ
れている。従って、外部ポート24aにはマスタシリン
ダ圧PM/C が、外部ポート24cにはアキュムレータ圧
PACC が、外部ポート24dにはレギュレータ圧PRE G
が、それぞれ供給される。
24b、24c、24dは、それぞれ、マスタシリンダ
12のポート12a、12b、12c、12dに接続さ
れている。従って、外部ポート24aにはマスタシリン
ダ圧PM/C が、外部ポート24cにはアキュムレータ圧
PACC が、外部ポート24dにはレギュレータ圧PRE G
が、それぞれ供給される。
【0015】主液圧ブロック24は、外部ポート24a
に連通するマスタ圧通路36、外部ポート24bに連通
する高圧通路38、外部ポート24bと外部ポート24
cとを接続する液圧通路40、及び外部ポート24dに
連通するレギュレータ圧通路42を備えている。従っ
て、マスタ圧通路36にはマスタシリンダ圧PM/C が、
高圧通路38、40にはアキュムレータ圧PACC が、レ
ギュレータ圧通路42にはレギュレータ圧PREG がそれ
ぞれ導かれる。
に連通するマスタ圧通路36、外部ポート24bに連通
する高圧通路38、外部ポート24bと外部ポート24
cとを接続する液圧通路40、及び外部ポート24dに
連通するレギュレータ圧通路42を備えている。従っ
て、マスタ圧通路36にはマスタシリンダ圧PM/C が、
高圧通路38、40にはアキュムレータ圧PACC が、レ
ギュレータ圧通路42にはレギュレータ圧PREG がそれ
ぞれ導かれる。
【0016】液圧通路40には、圧力スイッチ44、4
6が配設されている。圧力スイッチ44は液圧通路40
の内圧、すなわち、アキュムレータ圧PACC が所定の上
限値PHを越えるとオン信号を発生し、圧力スイッチ4
6はアキュムレータ圧PACCが所定の下限値PLを下回
るとオン信号を発生する。液圧ポンプ20は、圧力スイ
ッチ44がオン信号を発生すると停止し、圧力スイッチ
46がオン信号を発生すると作動するように制御され
る。従って、アキュムレータ圧PACC は上記した下限値
PLと上限値PHとの間の液圧に維持される。
6が配設されている。圧力スイッチ44は液圧通路40
の内圧、すなわち、アキュムレータ圧PACC が所定の上
限値PHを越えるとオン信号を発生し、圧力スイッチ4
6はアキュムレータ圧PACCが所定の下限値PLを下回
るとオン信号を発生する。液圧ポンプ20は、圧力スイ
ッチ44がオン信号を発生すると停止し、圧力スイッチ
46がオン信号を発生すると作動するように制御され
る。従って、アキュムレータ圧PACC は上記した下限値
PLと上限値PHとの間の液圧に維持される。
【0017】マスタ圧通路36には、第1切換バルブ
(以下、SA-1と称す)50、及び第2切換バルブ(以
下、SA-2と称す)52が連通している。SA-150
は、3つのポート50a、50b、及び50cを備える
2位置3方の電磁バルブである。SA-150は、常態で
はポート50aとポート50bとを導通させると共にポ
ート50cを閉塞し、ECU10からオン信号が供給さ
れると、ポート50aを閉塞すると共に、ポート50b
とポート50cとを導通させる。同様に、SA-252は
ポート52a、52b、及び52cを備える2位置3方
の電磁バルブであり、常態ではポート52aとポート5
2bとを導通させると共にポート52cを閉塞し、EC
U10からオン信号を供給されると、ポート52aを閉
塞すると共に、ポート52bとポート52cとを導通さ
せる。上記したマスタ圧通路36は、SA-150及びS
A-252のポート50a及び52aに接続されている。
(以下、SA-1と称す)50、及び第2切換バルブ(以
下、SA-2と称す)52が連通している。SA-150
は、3つのポート50a、50b、及び50cを備える
2位置3方の電磁バルブである。SA-150は、常態で
はポート50aとポート50bとを導通させると共にポ
ート50cを閉塞し、ECU10からオン信号が供給さ
れると、ポート50aを閉塞すると共に、ポート50b
とポート50cとを導通させる。同様に、SA-252は
ポート52a、52b、及び52cを備える2位置3方
の電磁バルブであり、常態ではポート52aとポート5
2bとを導通させると共にポート52cを閉塞し、EC
U10からオン信号を供給されると、ポート52aを閉
塞すると共に、ポート52bとポート52cとを導通さ
せる。上記したマスタ圧通路36は、SA-150及びS
A-252のポート50a及び52aに接続されている。
【0018】SA-150のポート50bは、右前輪保持
ソレノイド(以下、SFRHと称す)54を介して、外
部ポート24eに接続されている。ポート24eには右
前輪FRのホイルシリンダ28が接続されている。SF
RH54には、ホイルシリンダ28側からSA-150側
へ向かうフルードの流れのみを許容する逆止弁56が並
設されている。同様に、SA-252のポート52bは、
左前輪保持ソレノイド(以下、SFLHと称す)58を
介して、外部ポート24fに接続されている。外部ポー
ト24fには左前輪FLのホイルシリンダ30が接続さ
れている。SFLH58には、ホイルシリンダ30側か
らSA-252側へ向かうフルードの流れのみを許容する
逆止弁60が並設されている。SFRH54及びSFL
H58は、共に、常態で開弁状態をとり、ECU10か
らオン信号を供給されることにより閉弁する常開の電磁
開閉弁である。
ソレノイド(以下、SFRHと称す)54を介して、外
部ポート24eに接続されている。ポート24eには右
前輪FRのホイルシリンダ28が接続されている。SF
RH54には、ホイルシリンダ28側からSA-150側
へ向かうフルードの流れのみを許容する逆止弁56が並
設されている。同様に、SA-252のポート52bは、
左前輪保持ソレノイド(以下、SFLHと称す)58を
介して、外部ポート24fに接続されている。外部ポー
ト24fには左前輪FLのホイルシリンダ30が接続さ
れている。SFLH58には、ホイルシリンダ30側か
らSA-252側へ向かうフルードの流れのみを許容する
逆止弁60が並設されている。SFRH54及びSFL
H58は、共に、常態で開弁状態をとり、ECU10か
らオン信号を供給されることにより閉弁する常開の電磁
開閉弁である。
【0019】SFRH54及びSFLH58は、それぞ
れ、右前輪減圧バルブ(以下、SFRRと称す)62及
び左前輪減圧バルブ(以下、SFLRと称す)64を介
して、外部ポート24Lに接続されている。外部ポート
24Lはリザーバ16に連通している。SFRR62及
びSFLR64は共に常態で閉弁状態をとり、ECU1
0からオン信号を供給されることにより開弁する常閉の
電磁開閉弁である。
れ、右前輪減圧バルブ(以下、SFRRと称す)62及
び左前輪減圧バルブ(以下、SFLRと称す)64を介
して、外部ポート24Lに接続されている。外部ポート
24Lはリザーバ16に連通している。SFRR62及
びSFLR64は共に常態で閉弁状態をとり、ECU1
0からオン信号を供給されることにより開弁する常閉の
電磁開閉弁である。
【0020】SA-150のポート50c、及び、SA-2
52のポート52cには、液圧通路66が接続されてい
る。液圧通路66は、右後輪保持バルブ(以下、SRR
Hと称す)68及び左後輪保持バルブ(以下、SRLH
と称す)70を介して、それぞれ、外部ポート24g及
び24hに接続されている。外部ポート24g及び外部
ポート24hは、それぞれ、右後輪RRのホイルシリン
ダ32及び左後輪RLのホイルシリンダ34に接続され
ている。液圧通路66は、また、外部ポート24kに接
続されている。
52のポート52cには、液圧通路66が接続されてい
る。液圧通路66は、右後輪保持バルブ(以下、SRR
Hと称す)68及び左後輪保持バルブ(以下、SRLH
と称す)70を介して、それぞれ、外部ポート24g及
び24hに接続されている。外部ポート24g及び外部
ポート24hは、それぞれ、右後輪RRのホイルシリン
ダ32及び左後輪RLのホイルシリンダ34に接続され
ている。液圧通路66は、また、外部ポート24kに接
続されている。
【0021】SRRH68及びSRLH70は、共に、
常態で開弁状態をとり、ECU10からオン信号を供給
されることにより閉弁する常開の電磁開閉弁である。S
RRH68及びSRLH70には、それぞれ、ホイルシ
リンダ32及び34側から液圧通路66側へ向かうフル
ードの流れのみを許容する逆止弁72及び74が並設さ
れている。
常態で開弁状態をとり、ECU10からオン信号を供給
されることにより閉弁する常開の電磁開閉弁である。S
RRH68及びSRLH70には、それぞれ、ホイルシ
リンダ32及び34側から液圧通路66側へ向かうフル
ードの流れのみを許容する逆止弁72及び74が並設さ
れている。
【0022】SRRH68及びSRLH70は、それぞ
れ、右後輪減圧バルブ(以下、SRRRと称す)76及
び左後輪減圧バルブ(以下、SRLRと称す)78を介
して、外部ポート24Lに接続されている。SRRR7
6及びSRLR78は、共に、常態で閉弁状態をとり、
ECU10からオン信号を供給されることにより開弁す
る常閉の電磁開閉弁である。
れ、右後輪減圧バルブ(以下、SRRRと称す)76及
び左後輪減圧バルブ(以下、SRLRと称す)78を介
して、外部ポート24Lに接続されている。SRRR7
6及びSRLR78は、共に、常態で閉弁状態をとり、
ECU10からオン信号を供給されることにより開弁す
る常閉の電磁開閉弁である。
【0023】なお、以下、SFRH54、SLFH5
8、SRRH68、及びSRLH70を総称する場合
は、保持バルブS**Hと称し、また、SFRR62、
SFLR64、SRRR76、及びSRLR78を総称
する場合は、減圧バルブS**Rと称す。高圧通路38
は、外部ポート24iに接続されている。従って、外部
ポート24iにはアキュムレータ圧PACC が出力され
る。高圧通路38と外部ポート24iとを接続する通路
には、その内部の液圧、すなわち、アキュムレータ圧P
ACCに応じた信号を出力するアキュムレータ圧センサ8
1が配設されている。ECU10はアキュムレータ圧セ
ンサの出力信号pACCに基づいてアキュムレータ圧P
ACC を検出する。
8、SRRH68、及びSRLH70を総称する場合
は、保持バルブS**Hと称し、また、SFRR62、
SFLR64、SRRR76、及びSRLR78を総称
する場合は、減圧バルブS**Rと称す。高圧通路38
は、外部ポート24iに接続されている。従って、外部
ポート24iにはアキュムレータ圧PACC が出力され
る。高圧通路38と外部ポート24iとを接続する通路
には、その内部の液圧、すなわち、アキュムレータ圧P
ACCに応じた信号を出力するアキュムレータ圧センサ8
1が配設されている。ECU10はアキュムレータ圧セ
ンサの出力信号pACCに基づいてアキュムレータ圧P
ACC を検出する。
【0024】高圧通路38は、また、高圧カットバルブ
(以下、STRと称す)80を介して上記した液圧通路
66に接続されている。STR80は常態で閉弁状態を
とり、ECU10からオン信号を供給されることにより
開弁する常閉の電磁開閉弁である。レギュレータ圧通路
42は、外部ポート24jに接続されている。従って、
外部ポート24jにはレギュレータ圧PREG が出力され
る。レギュレータ圧通路42は、また、第3切換バルブ
(以下、SA-3と称す)82を介して、液圧通路66に
接続されている。SA-382は常態で開弁状態をとり、
ECU10からオン信号を供給されることにより閉弁す
る常開の電磁開閉弁である。SA-382には、レギュレ
ータ圧通路42側から液圧通路66側へ向かうフルード
の流れのみを許容する逆止弁84が並設されている。
(以下、STRと称す)80を介して上記した液圧通路
66に接続されている。STR80は常態で閉弁状態を
とり、ECU10からオン信号を供給されることにより
開弁する常閉の電磁開閉弁である。レギュレータ圧通路
42は、外部ポート24jに接続されている。従って、
外部ポート24jにはレギュレータ圧PREG が出力され
る。レギュレータ圧通路42は、また、第3切換バルブ
(以下、SA-3と称す)82を介して、液圧通路66に
接続されている。SA-382は常態で開弁状態をとり、
ECU10からオン信号を供給されることにより閉弁す
る常開の電磁開閉弁である。SA-382には、レギュレ
ータ圧通路42側から液圧通路66側へ向かうフルード
の流れのみを許容する逆止弁84が並設されている。
【0025】リニア制御ブロック26は3つの外部ポー
ト26a、26b、及び26cを備えている。外部ポー
ト26aは主液圧ブロック24の外部ポート24iに、
外部ポート26bは外部ポート24kに、外部ポート2
6cは外部ポート24jに、それぞれ、接続されてい
る。リニア制御ブロック26は、外部ポート26aに連
通する高圧通路86を備えている。従って、高圧通路8
6には、主液圧ブロック24側からアキュムレータ圧P
ACC が導かれる。高圧通路86にはフィルタ88が配設
されている。高圧通路86は、増圧バルブ(以下SLA
と称す)90を介して制御圧通路92に接続されてい
る。SLA90は常態で閉弁状態をとり、ECU10か
ら駆動信号を供給されると、その駆動信号の大きさに応
じて開度を増加させるリニア制御弁である。従って、S
LA90に供給する駆動電流に基づいて、高圧通路86
側から制御圧通路92側へ流入するブレーキフルードの
量をリニアに制御することができる。制御圧通路92
は、液圧通路94を介して外部ポート26bに接続され
ている。接続通路94にはフィルタ96が配設されてい
る。
ト26a、26b、及び26cを備えている。外部ポー
ト26aは主液圧ブロック24の外部ポート24iに、
外部ポート26bは外部ポート24kに、外部ポート2
6cは外部ポート24jに、それぞれ、接続されてい
る。リニア制御ブロック26は、外部ポート26aに連
通する高圧通路86を備えている。従って、高圧通路8
6には、主液圧ブロック24側からアキュムレータ圧P
ACC が導かれる。高圧通路86にはフィルタ88が配設
されている。高圧通路86は、増圧バルブ(以下SLA
と称す)90を介して制御圧通路92に接続されてい
る。SLA90は常態で閉弁状態をとり、ECU10か
ら駆動信号を供給されると、その駆動信号の大きさに応
じて開度を増加させるリニア制御弁である。従って、S
LA90に供給する駆動電流に基づいて、高圧通路86
側から制御圧通路92側へ流入するブレーキフルードの
量をリニアに制御することができる。制御圧通路92
は、液圧通路94を介して外部ポート26bに接続され
ている。接続通路94にはフィルタ96が配設されてい
る。
【0026】制御圧通路92には、その内部の液圧(以
下、制御圧PCと称す)に応じた信号を出力する液圧セ
ンサ98が配設されている。上記したSRRH68及び
SRLH70がオフ(開弁)された状況下では、液圧通
路66とホイルシリンダ32、34とが導通し、更に、
この状態でSA-150及びSA-252がオンされ、か
つ、SFRH54及びSFLH58がオフ(開弁)され
ると、液圧通路66とホイルシリンダ28、30とが連
通する。また、液圧通路66には、制御圧通路92から
外部ポート26b及び外部ポート24kを介して制御圧
PCが導かれている。従って、上記した状態では、制御
圧PCに等しい液圧がホイルシリンダ28〜34に供給
される。そこで、ECU10は、液圧センサ98の出力
信号pWCに基づいてホイルシリンダ圧PW/C を検出す
る。
下、制御圧PCと称す)に応じた信号を出力する液圧セ
ンサ98が配設されている。上記したSRRH68及び
SRLH70がオフ(開弁)された状況下では、液圧通
路66とホイルシリンダ32、34とが導通し、更に、
この状態でSA-150及びSA-252がオンされ、か
つ、SFRH54及びSFLH58がオフ(開弁)され
ると、液圧通路66とホイルシリンダ28、30とが連
通する。また、液圧通路66には、制御圧通路92から
外部ポート26b及び外部ポート24kを介して制御圧
PCが導かれている。従って、上記した状態では、制御
圧PCに等しい液圧がホイルシリンダ28〜34に供給
される。そこで、ECU10は、液圧センサ98の出力
信号pWCに基づいてホイルシリンダ圧PW/C を検出す
る。
【0027】制御圧通路92は、減圧バルブ(以下、S
LRと称す)100を介して減圧通路102に接続され
ている。SLR100は、常態で閉弁状態をとり、EC
U10から駆動信号を供給されると、その駆動信号の大
きさに応じて開度を増加させるリニア制御弁である。従
って、SLR100に供給する駆動電流に基づいて、制
御圧通路92側から減圧通路102側へ流入するブレー
キフルードの量をリニアに制御することができる。
LRと称す)100を介して減圧通路102に接続され
ている。SLR100は、常態で閉弁状態をとり、EC
U10から駆動信号を供給されると、その駆動信号の大
きさに応じて開度を増加させるリニア制御弁である。従
って、SLR100に供給する駆動電流に基づいて、制
御圧通路92側から減圧通路102側へ流入するブレー
キフルードの量をリニアに制御することができる。
【0028】減圧通路102は外部ポート26cに接続
されている。従って、減圧通路102に流入したブレー
キフルードは、主液圧ブロック24の外部ポート24j
からレギュレータ通路42を経由してマスタシリンダ1
2側に回収される。また、減圧通路102には、フィル
タ104が配設されている。上記したリニア制御ブロッ
ク26の構成によれば、SLA90及びSLR100に
供給する駆動信号に応じて、制御圧PCをリニアに制御
することができる。
されている。従って、減圧通路102に流入したブレー
キフルードは、主液圧ブロック24の外部ポート24j
からレギュレータ通路42を経由してマスタシリンダ1
2側に回収される。また、減圧通路102には、フィル
タ104が配設されている。上記したリニア制御ブロッ
ク26の構成によれば、SLA90及びSLR100に
供給する駆動信号に応じて、制御圧PCをリニアに制御
することができる。
【0029】高圧通路86、接続通路94、及び減圧通
路102にそれぞれ設けられたフィルタ88、96、1
04は、それぞれ、外部ポート26a、26b、26c
から浸入する塵等の異物を除去して、異物が液圧回路に
混入するのを防止する役割を有している。なお、主液圧
ブロック24についても、同様の目的で、外部ポート2
4a〜24Lに直接連通する通路にはフィルタが配設さ
れているが、それらの図示は省略している。
路102にそれぞれ設けられたフィルタ88、96、1
04は、それぞれ、外部ポート26a、26b、26c
から浸入する塵等の異物を除去して、異物が液圧回路に
混入するのを防止する役割を有している。なお、主液圧
ブロック24についても、同様の目的で、外部ポート2
4a〜24Lに直接連通する通路にはフィルタが配設さ
れているが、それらの図示は省略している。
【0030】各車輪の近傍には、車輪速センサ106、
108、110、112が配設されている。車輪速セン
サ106〜112は、各車輪の車輪速VWに応じた信号
をECU10に向けて出力する。ECU10は車輪速セ
ンサ106〜112の出力信号に基づいて各車輪の車輪
速VWを検出する。ECU10には、ブレーキ液圧制御
装置が搭載された車両のイグニッションスイッチ(IG
スイッチ)114、及び、シフトレバーの位置を検出す
るポジションスイッチ116が接続されている。更に、
ECU10には、システム異常が検出された場合に点灯
する警告灯120が接続されている。
108、110、112が配設されている。車輪速セン
サ106〜112は、各車輪の車輪速VWに応じた信号
をECU10に向けて出力する。ECU10は車輪速セ
ンサ106〜112の出力信号に基づいて各車輪の車輪
速VWを検出する。ECU10には、ブレーキ液圧制御
装置が搭載された車両のイグニッションスイッチ(IG
スイッチ)114、及び、シフトレバーの位置を検出す
るポジションスイッチ116が接続されている。更に、
ECU10には、システム異常が検出された場合に点灯
する警告灯120が接続されている。
【0031】次に、ブレーキ液圧制御装置の動作につい
て説明する。本実施例のブレーキ液圧制御装置は、マス
タシリンダ圧PM/C に応じたホイルシリンダ圧PW/C を
発生させる通常のブレーキ装置としての機能(以下、通
常ブレーキ機能と称す)、車輪のロックを防止するアン
チロックブレーキ制御(ABS制御)を実現する機能
(以下、ABS機能と称す)、ブレーキ操作が行われて
いない状況下で、車両挙動の安定化を図る車両安定化制
御(VSC)、又は、車輪の過剰な駆動スリップに起因
する車輪のロックを防止するトラクション制御(TR
C)を実現する機能(以下、VSC/TRC機能と称
す)、及び、オートクルーズ走行を行うべくホイルシリ
ンダ圧PW/C を自動的に制御する機能(以下、オートク
ルーズ機能)を有している。
て説明する。本実施例のブレーキ液圧制御装置は、マス
タシリンダ圧PM/C に応じたホイルシリンダ圧PW/C を
発生させる通常のブレーキ装置としての機能(以下、通
常ブレーキ機能と称す)、車輪のロックを防止するアン
チロックブレーキ制御(ABS制御)を実現する機能
(以下、ABS機能と称す)、ブレーキ操作が行われて
いない状況下で、車両挙動の安定化を図る車両安定化制
御(VSC)、又は、車輪の過剰な駆動スリップに起因
する車輪のロックを防止するトラクション制御(TR
C)を実現する機能(以下、VSC/TRC機能と称
す)、及び、オートクルーズ走行を行うべくホイルシリ
ンダ圧PW/C を自動的に制御する機能(以下、オートク
ルーズ機能)を有している。
【0032】通常ブレーキ機能は、図1に示す如く、全
ての電磁バルブをオフすることにより実現される。以
下、この状態を通常ブレーキ状態と称す。通常ブレーキ
状態では、マスタ圧通路36に導かれたマスタシリンダ
圧PM/C が、SA-150及びSFRH54を介してホイ
ルシリンダ28に供給されると共に、SA-252及びS
FLH58を介してホイルシリンダ30に供給され、か
つ、レギュレータ圧通路42に導かれたレギュレータ圧
PREG が、SA-382及びSRRH68を介してホイル
シリンダ32に供給されると共に、SA-382及びSR
LH70を介してホイルシリンダ34に供給される。従
って、通常ブレーキ状態では、各車輪のホイルシリンダ
圧PW/C はマスタシリンダ圧PM/C と等圧に制御され
る。
ての電磁バルブをオフすることにより実現される。以
下、この状態を通常ブレーキ状態と称す。通常ブレーキ
状態では、マスタ圧通路36に導かれたマスタシリンダ
圧PM/C が、SA-150及びSFRH54を介してホイ
ルシリンダ28に供給されると共に、SA-252及びS
FLH58を介してホイルシリンダ30に供給され、か
つ、レギュレータ圧通路42に導かれたレギュレータ圧
PREG が、SA-382及びSRRH68を介してホイル
シリンダ32に供給されると共に、SA-382及びSR
LH70を介してホイルシリンダ34に供給される。従
って、通常ブレーキ状態では、各車輪のホイルシリンダ
圧PW/C はマスタシリンダ圧PM/C と等圧に制御され
る。
【0033】ABS機能は、上記の通常ブレーキ状態に
おいて、何れかの車輪のスリップ率が所定値を越えた場
合に、その車輪に対応する保持バルブS**H及び減圧
バルブS**Rを開閉駆動することにより実現される。
例えば、右前輪FRについて、SFRH54が開弁状
態、SFRR62が閉弁状態とされると、ホイルシリン
ダ圧PW/C はマスタシリンダ圧PM/C に向けて増圧され
る(増圧モード)。また、SFRH54及びSFRR6
2が共に閉弁状態とされると、ホイルシリンダ圧PW/C
は保持される(保持モード)。更に、SFRH54が閉
弁状態、SFRR62が開弁状態とされると、ホイルシ
リンダ圧PW/C は減圧される(減圧モード)。従って、
右前輪FRのスリップ率が所定値を越えないように、上
記の増圧モード、保持モード、及び減圧モードを適宜切
り換えることにより、右前輪FRについてのABS制御
が実現される。他の車輪についても、対応する保持バル
ブS**H及び減圧バルブS**Rを開閉駆動して増圧
モード、保持モード、及び減圧モードを適宜切り換える
ことによりABS制御が実現される。
おいて、何れかの車輪のスリップ率が所定値を越えた場
合に、その車輪に対応する保持バルブS**H及び減圧
バルブS**Rを開閉駆動することにより実現される。
例えば、右前輪FRについて、SFRH54が開弁状
態、SFRR62が閉弁状態とされると、ホイルシリン
ダ圧PW/C はマスタシリンダ圧PM/C に向けて増圧され
る(増圧モード)。また、SFRH54及びSFRR6
2が共に閉弁状態とされると、ホイルシリンダ圧PW/C
は保持される(保持モード)。更に、SFRH54が閉
弁状態、SFRR62が開弁状態とされると、ホイルシ
リンダ圧PW/C は減圧される(減圧モード)。従って、
右前輪FRのスリップ率が所定値を越えないように、上
記の増圧モード、保持モード、及び減圧モードを適宜切
り換えることにより、右前輪FRについてのABS制御
が実現される。他の車輪についても、対応する保持バル
ブS**H及び減圧バルブS**Rを開閉駆動して増圧
モード、保持モード、及び減圧モードを適宜切り換える
ことによりABS制御が実現される。
【0034】VSC/TRC機能は、STR80、SA
-150、SA-252、及びSA-382をオンし、かつ、
SLA90及びSLR100を共にオフ(閉弁)した状
態(以下、VSC/TRC状態と称す)で、保持バルブ
S**H及び減圧バルブS**Rを適宜開閉駆動するこ
とにより実現される。VSC/TRC状態では、高圧通
路38に導かれたアキュムレータ圧PACC がSTR80
を介して液圧通路66に(すなわち、SRRH68及び
SRLH70の上流側に)供給されると共に、更に、S
A-150及びSA-252を介してSFRH54及びSF
LH58の上流側に導かれる。従って、VSC/TRC
状態において、上記したABS制御を実行する場合と同
様に、VSC又はTRCの要求に応じて、増圧モード、
保持モード、及び減圧モードを適宜切り換えて実現する
ことにより、アキュムレータ圧PACC を液圧源として、
各輪のホイルシリンダ圧PW/C を制御することができ
る。
-150、SA-252、及びSA-382をオンし、かつ、
SLA90及びSLR100を共にオフ(閉弁)した状
態(以下、VSC/TRC状態と称す)で、保持バルブ
S**H及び減圧バルブS**Rを適宜開閉駆動するこ
とにより実現される。VSC/TRC状態では、高圧通
路38に導かれたアキュムレータ圧PACC がSTR80
を介して液圧通路66に(すなわち、SRRH68及び
SRLH70の上流側に)供給されると共に、更に、S
A-150及びSA-252を介してSFRH54及びSF
LH58の上流側に導かれる。従って、VSC/TRC
状態において、上記したABS制御を実行する場合と同
様に、VSC又はTRCの要求に応じて、増圧モード、
保持モード、及び減圧モードを適宜切り換えて実現する
ことにより、アキュムレータ圧PACC を液圧源として、
各輪のホイルシリンダ圧PW/C を制御することができ
る。
【0035】オートクルーズ機能は、STR80をオフ
(閉弁)し、SA-150、SA-252、及びSA-382
をオンし、かつ、全ての保持バルブS**H及び減圧バ
ルブS**Rをオフした状態で、SLA90及びSLR
100の開度を変化させることにより実現される。以
下、この状態をオートクルーズ状態と称す。オートクル
ーズ状態では、リニア制御ブロック26の制御圧通路9
2から液圧通路66に導かれた制御圧PCが、SRRH
68及びSRLH70を介して、それぞれホイルシリン
ダ32及び34に供給されると共に、SA-150、SF
RH54、及び、SA-252、SFLH58を介して、
それぞれ、ホイルシリンダ28及び30に供給される。
従って、オートクルーズ状態では、SLA90及びSL
R100に供給する駆動信号に基づいて制御圧PCを変
化させることで、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を任
意の液圧にリニアに制御することができる。
(閉弁)し、SA-150、SA-252、及びSA-382
をオンし、かつ、全ての保持バルブS**H及び減圧バ
ルブS**Rをオフした状態で、SLA90及びSLR
100の開度を変化させることにより実現される。以
下、この状態をオートクルーズ状態と称す。オートクル
ーズ状態では、リニア制御ブロック26の制御圧通路9
2から液圧通路66に導かれた制御圧PCが、SRRH
68及びSRLH70を介して、それぞれホイルシリン
ダ32及び34に供給されると共に、SA-150、SF
RH54、及び、SA-252、SFLH58を介して、
それぞれ、ホイルシリンダ28及び30に供給される。
従って、オートクルーズ状態では、SLA90及びSL
R100に供給する駆動信号に基づいて制御圧PCを変
化させることで、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を任
意の液圧にリニアに制御することができる。
【0036】オートクルーズ機能によれば、車速が設定
速度を上回った場合にホイルシリンダ圧PW/C を増圧し
て車両の減速を図ることにより、定速走行制御が実現で
きると共に、前方車両との車間距離が所定値を下回った
場合にホイルシリンダ圧PW/ C を増圧することにより車
間距離を一定以上に確保する制御を実現することができ
る。
速度を上回った場合にホイルシリンダ圧PW/C を増圧し
て車両の減速を図ることにより、定速走行制御が実現で
きると共に、前方車両との車間距離が所定値を下回った
場合にホイルシリンダ圧PW/ C を増圧することにより車
間距離を一定以上に確保する制御を実現することができ
る。
【0037】本実施例のブレーキ液圧制御装置のVSC
/TRC状態又はオートクルーズ状態において、電磁バ
ルブの故障等のシステム異常が発生した場合には、ホイ
ルシリンダ圧PW/C を適正に制御することができなくな
る。従って、システム異常の有無を判定し、システム異
常が検出された場合には、VSC、TRC、及びオート
クルーズ制御の実行を禁止して、通常ブレーキ状態を実
現することが必要である。この場合、オートクルーズ状
態においては、ホイルシリンダ圧PW/C が要求された液
圧に制御されているか否かに基づいてシステム異常の判
定を行うことが考えられる。
/TRC状態又はオートクルーズ状態において、電磁バ
ルブの故障等のシステム異常が発生した場合には、ホイ
ルシリンダ圧PW/C を適正に制御することができなくな
る。従って、システム異常の有無を判定し、システム異
常が検出された場合には、VSC、TRC、及びオート
クルーズ制御の実行を禁止して、通常ブレーキ状態を実
現することが必要である。この場合、オートクルーズ状
態においては、ホイルシリンダ圧PW/C が要求された液
圧に制御されているか否かに基づいてシステム異常の判
定を行うことが考えられる。
【0038】しかしながら、上述の如く、本実施例にお
いて、オートクルーズ状態では、ホイルシリンダ圧P
W/C は液圧センサ98の出力信号pWCに基づいて検出
される。つまり、オートクルーズ状態では、制御圧PC
に等しい液圧がホイルシリンダ30〜34に供給される
ことを前提として、ホイルシリンダ圧PW/C が検出され
る。このため、液圧センサ98より下流側(すなわち、
ホイルシリンダ28〜34側)に設けられたフィルタ9
6に詰まりが生じた場合には、出力信号pWCに基づい
て検出されるホイルシリンダ圧PW/C は所要の液圧に制
御されているにもかかわらず、各輪のホイルシリンダに
付与されるホイルシリンダ圧PW/C が制御圧PCよりも
低圧となる事態が生ずる。従って、液圧センサ98の出
力信号pWCに基づいて検出されたホイルシリンダ圧P
W/C が所要の液圧に制御されているか否かに基づいて異
常判定を行ったのでは、液圧センサ98よりも下流側に
設けられたフィルタ96の詰まりを検出することができ
ない。
いて、オートクルーズ状態では、ホイルシリンダ圧P
W/C は液圧センサ98の出力信号pWCに基づいて検出
される。つまり、オートクルーズ状態では、制御圧PC
に等しい液圧がホイルシリンダ30〜34に供給される
ことを前提として、ホイルシリンダ圧PW/C が検出され
る。このため、液圧センサ98より下流側(すなわち、
ホイルシリンダ28〜34側)に設けられたフィルタ9
6に詰まりが生じた場合には、出力信号pWCに基づい
て検出されるホイルシリンダ圧PW/C は所要の液圧に制
御されているにもかかわらず、各輪のホイルシリンダに
付与されるホイルシリンダ圧PW/C が制御圧PCよりも
低圧となる事態が生ずる。従って、液圧センサ98の出
力信号pWCに基づいて検出されたホイルシリンダ圧P
W/C が所要の液圧に制御されているか否かに基づいて異
常判定を行ったのでは、液圧センサ98よりも下流側に
設けられたフィルタ96の詰まりを検出することができ
ない。
【0039】これに対して、本実施例のブレーキ液圧制
御装置は、液圧センサ98より下流側に設けられたフィ
ルタ96の詰まりを検出し得る点に特徴を有している。
なお、フィルタ96に詰まりが生じた場合にも、主液圧
ブロック24は正常に動作することができる。また、通
常ブレーキ機能、ABS機能、及びVSC/TRC機能
は、SLA90及びSLR100が閉弁状態に維持され
た状態で、主液圧ブロック24が作動することにより実
現される。すなわち、フィルタ96に詰まりが生じて
も、通常ブレーキ機能、ABS機能、及びVSC/TR
C機能を実現することは可能である。そこで、本実施例
では、フィルタ96の詰まりが判定された場合に、オー
トクルーズ制御の実行のみを禁止することとしている。
御装置は、液圧センサ98より下流側に設けられたフィ
ルタ96の詰まりを検出し得る点に特徴を有している。
なお、フィルタ96に詰まりが生じた場合にも、主液圧
ブロック24は正常に動作することができる。また、通
常ブレーキ機能、ABS機能、及びVSC/TRC機能
は、SLA90及びSLR100が閉弁状態に維持され
た状態で、主液圧ブロック24が作動することにより実
現される。すなわち、フィルタ96に詰まりが生じて
も、通常ブレーキ機能、ABS機能、及びVSC/TR
C機能を実現することは可能である。そこで、本実施例
では、フィルタ96の詰まりが判定された場合に、オー
トクルーズ制御の実行のみを禁止することとしている。
【0040】以下、図2を参照して、ECU10が上記
の機能を実現すべく実行する制御ルーチンの内容につい
て説明する。図2は、ECU10が実行する制御ルーチ
ンのフローチャートである。図2に示すルーチンは、そ
の実行が終了する毎に繰り返し起動される。本ルーチン
が起動されると、先ずステップ200の処理が実行され
る。
の機能を実現すべく実行する制御ルーチンの内容につい
て説明する。図2は、ECU10が実行する制御ルーチ
ンのフローチャートである。図2に示すルーチンは、そ
の実行が終了する毎に繰り返し起動される。本ルーチン
が起動されると、先ずステップ200の処理が実行され
る。
【0041】ステップ200では、オートクルーズ状態
であるか否かが判別される。その結果、オートクルーズ
状態でなければ、今回のルーチンは終了される。一方、
オートクルーズ状態であれば、次にステップ202の処
理が実行される。ステップ202では、オートクルーズ
制御の要求に従って、ホイルシリンダ圧PW/C の目標圧
Ptargetが演算される。
であるか否かが判別される。その結果、オートクルーズ
状態でなければ、今回のルーチンは終了される。一方、
オートクルーズ状態であれば、次にステップ202の処
理が実行される。ステップ202では、オートクルーズ
制御の要求に従って、ホイルシリンダ圧PW/C の目標圧
Ptargetが演算される。
【0042】ステップ204では、ホイルシリンダ圧P
W/C を目標圧Ptargetに一致させるべく、SLA88及
びSLR100の開度が制御される。ステップ206で
は、ホイルシリンダ圧PW/C と目標値Ptargetとの偏差
|P W/C −Ptarget|がしきい値α未満になったか否か
が判別される。しきい値αは、制御偏差の許容値として
設定された値である。従って、|PW/C −Ptarget|<
αが成立すれば、SLA88及びSLR100による液
圧制御が正常に行われたと判断され、次にステップ20
8の処理が実行される。一方、ステップ206において
|PW/C −Ptarget|<αが不成立であれば、再びステ
ップ204の処理が実行される。
W/C を目標圧Ptargetに一致させるべく、SLA88及
びSLR100の開度が制御される。ステップ206で
は、ホイルシリンダ圧PW/C と目標値Ptargetとの偏差
|P W/C −Ptarget|がしきい値α未満になったか否か
が判別される。しきい値αは、制御偏差の許容値として
設定された値である。従って、|PW/C −Ptarget|<
αが成立すれば、SLA88及びSLR100による液
圧制御が正常に行われたと判断され、次にステップ20
8の処理が実行される。一方、ステップ206において
|PW/C −Ptarget|<αが不成立であれば、再びステ
ップ204の処理が実行される。
【0043】ステップ208では、各車輪の車輪減速度
DVWが演算される。具体的には、車輪減速度DVW
は、車輪速VWを用いてDVW=−dVW/dtに基づ
いて演算される。ステップ208に続くステップ210
では、車輪減速度DVWがしきい値β以上であるか否か
が判別される。ホイルシリンダ28〜34は、ホイルシ
リンダ圧PW/C に応じた力でブレーキパッドをディスク
ロータに向けて押圧することにより各車輪に制動力を付
与する。そして、各車輪には、その制動力に比例した車
輪減速度DVWが発生する。従って、各車輪の車輪減速
度DVWは、ホイルシリンダ圧PW/C 、及び、ブレーキ
パッドとディスクロータとの間の摩擦係数に応じた値と
なる。ステップ210におけるしきい値βは、液圧セン
サ98により検出される制御圧PC(すなわち、目標圧
Ptarget)に等しいホイルシリンダ圧PW/C が発生して
いるとの前提で、制御圧PC及び上記摩擦係数より理論
的に求められる車輪減速度DVWの値に、摩擦係数の変
動等の誤差要因をも考慮して決定された値である。
DVWが演算される。具体的には、車輪減速度DVW
は、車輪速VWを用いてDVW=−dVW/dtに基づ
いて演算される。ステップ208に続くステップ210
では、車輪減速度DVWがしきい値β以上であるか否か
が判別される。ホイルシリンダ28〜34は、ホイルシ
リンダ圧PW/C に応じた力でブレーキパッドをディスク
ロータに向けて押圧することにより各車輪に制動力を付
与する。そして、各車輪には、その制動力に比例した車
輪減速度DVWが発生する。従って、各車輪の車輪減速
度DVWは、ホイルシリンダ圧PW/C 、及び、ブレーキ
パッドとディスクロータとの間の摩擦係数に応じた値と
なる。ステップ210におけるしきい値βは、液圧セン
サ98により検出される制御圧PC(すなわち、目標圧
Ptarget)に等しいホイルシリンダ圧PW/C が発生して
いるとの前提で、制御圧PC及び上記摩擦係数より理論
的に求められる車輪減速度DVWの値に、摩擦係数の変
動等の誤差要因をも考慮して決定された値である。
【0044】従って、ステップ210において、DVW
≧βが不成立であれば、目標圧Ptargetに等しいホイル
シリンダ圧PW/C がホイルシリンダ28〜34に付与さ
れていない、すなわち、制御圧PCが各ホイルシリンダ
28〜34に伝達される間に圧力低下が生じていること
になる。この場合、圧力低下はフィルタ96の詰まりに
起因するものであると判断されて、次にステップ212
の処理が実行される。一方、ステップ208においてD
VW≧βが成立すれば、フィルタ96に詰まりは生じて
いないと判断されて今回のルーチンは終了される。
≧βが不成立であれば、目標圧Ptargetに等しいホイル
シリンダ圧PW/C がホイルシリンダ28〜34に付与さ
れていない、すなわち、制御圧PCが各ホイルシリンダ
28〜34に伝達される間に圧力低下が生じていること
になる。この場合、圧力低下はフィルタ96の詰まりに
起因するものであると判断されて、次にステップ212
の処理が実行される。一方、ステップ208においてD
VW≧βが成立すれば、フィルタ96に詰まりは生じて
いないと判断されて今回のルーチンは終了される。
【0045】ステップ212では、オートクルーズ制御
の実行を禁止する処理が実行されると共に、警告灯12
0が点灯されることにより、運転者に対して、システム
異常によりオートクルーズ制御の実行が禁止された旨が
警告される。ステップ212の処理が終了すると、今回
のルーチンは終了される。上述の如く、本実施例におい
ては、SLA90及びSLR100による液圧制御が正
常に行われた状態で、ホイルシリンダ圧PW/C の目標値
Ptargetに応じた車輪減速度DVWが各車輪に生じてい
るか否かを判別することで、液圧センサ98より下流側
の油路に設けられたフィルタ96の詰まりを検出するこ
とができる。
の実行を禁止する処理が実行されると共に、警告灯12
0が点灯されることにより、運転者に対して、システム
異常によりオートクルーズ制御の実行が禁止された旨が
警告される。ステップ212の処理が終了すると、今回
のルーチンは終了される。上述の如く、本実施例におい
ては、SLA90及びSLR100による液圧制御が正
常に行われた状態で、ホイルシリンダ圧PW/C の目標値
Ptargetに応じた車輪減速度DVWが各車輪に生じてい
るか否かを判別することで、液圧センサ98より下流側
の油路に設けられたフィルタ96の詰まりを検出するこ
とができる。
【0046】なお、上記図2に示すルーチンでは、ステ
ップ206において肯定判別されるまで、ステップ20
4においてSLA90及びSLR100の制御を繰り返
すものとしたが、SLA90及びSLR100の制御を
一定時間繰り返してもステップ206において肯定判別
がなされない場合は、SLA90又はSLR100に異
常が生じていると判定することとしてもよい。
ップ206において肯定判別されるまで、ステップ20
4においてSLA90及びSLR100の制御を繰り返
すものとしたが、SLA90及びSLR100の制御を
一定時間繰り返してもステップ206において肯定判別
がなされない場合は、SLA90又はSLR100に異
常が生じていると判定することとしてもよい。
【0047】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。上記第1実施例のブレーキ液圧制御装置におけるフ
ィルタ96の詰まり判定が適正に行われるためには、液
圧センサ98が正常であることが前提となる。本実施例
のブレーキ液圧制御装置は、上記図1に示すシステムに
おいて、フィルタ96の詰まり判定を行う前に、液圧セ
ンサ98の異常判定を行うと共に、異常が検出された場
合にその校正処理を行うことで、フィルタ96の詰まり
の判定を高い信頼度で行い得る点に特徴を有している。
る。上記第1実施例のブレーキ液圧制御装置におけるフ
ィルタ96の詰まり判定が適正に行われるためには、液
圧センサ98が正常であることが前提となる。本実施例
のブレーキ液圧制御装置は、上記図1に示すシステムに
おいて、フィルタ96の詰まり判定を行う前に、液圧セ
ンサ98の異常判定を行うと共に、異常が検出された場
合にその校正処理を行うことで、フィルタ96の詰まり
の判定を高い信頼度で行い得る点に特徴を有している。
【0048】本実施例のブレーキ液圧制御装置が有する
上記機能は、ECU10が、図2に示すルーチンに先立
って、図3に示すルーチンを実行することにより実現さ
れる。以下、図3に示すルーチンの内容について説明す
る。図3は、本実施例においてECU10が実行するル
ーチンのフローチャートを示す。図3に示すルーチン
は、その実行が終了する毎に繰り返し起動される。本ル
ーチンが起動されると、先ずステップ250の処理が実
行される。
上記機能は、ECU10が、図2に示すルーチンに先立
って、図3に示すルーチンを実行することにより実現さ
れる。以下、図3に示すルーチンの内容について説明す
る。図3は、本実施例においてECU10が実行するル
ーチンのフローチャートを示す。図3に示すルーチン
は、その実行が終了する毎に繰り返し起動される。本ル
ーチンが起動されると、先ずステップ250の処理が実
行される。
【0049】ステップ250では、IGスイッチ114
がオン状態にあるか否かが判別される。ステップ250
の処理は、IGスイッチがオン状態となるまで繰り返し
実行される。その結果、IGスイッチがオン状態になっ
たと判別されると、次にステップ252の処理が実行さ
れる。ステップ252では、シフトレバーがパーキング
(P)位置にあるか否かが判別される。その結果、肯定
判別された場合は、車両が停止中であると判断されて次
にステップ254の処理が実行される。一方、ステップ
252においてシフトレバーがP位置になければ、再び
ステップ250の処理が実行される。
がオン状態にあるか否かが判別される。ステップ250
の処理は、IGスイッチがオン状態となるまで繰り返し
実行される。その結果、IGスイッチがオン状態になっ
たと判別されると、次にステップ252の処理が実行さ
れる。ステップ252では、シフトレバーがパーキング
(P)位置にあるか否かが判別される。その結果、肯定
判別された場合は、車両が停止中であると判断されて次
にステップ254の処理が実行される。一方、ステップ
252においてシフトレバーがP位置になければ、再び
ステップ250の処理が実行される。
【0050】ステップ254では、SLA90が全開状
態とされる。ステップ256では、SA-382、SRR
H68、及びSRLH70がオン(閉弁)されると共
に、他の全ての電磁開閉弁がオフされる。かかる処理に
よれば、液圧センサ98よりホイルシリンダ28〜34
側の油路がSA-150、SA -252、SA-382、ST
R80、SRRH68、及びSRLH70により遮断さ
れた状態が形成される。
態とされる。ステップ256では、SA-382、SRR
H68、及びSRLH70がオン(閉弁)されると共
に、他の全ての電磁開閉弁がオフされる。かかる処理に
よれば、液圧センサ98よりホイルシリンダ28〜34
側の油路がSA-150、SA -252、SA-382、ST
R80、SRRH68、及びSRLH70により遮断さ
れた状態が形成される。
【0051】ステップ258では、液圧センサ81の出
力信号pACCと液圧センサ98の出力信号pWCとの
偏差|pACC−pWC|がしきい値γより小さいか否
かが判別される。上述の如く、上記ステップ256の処
理により、液圧センサ98よりホイルシリンダ28〜3
4側の油路は遮断されている。かかる状況下では、制御
圧PCは、アキュムレータ圧PACC からSLA90の内
部オリフィス等による圧力損失分だけ僅かに低下した液
圧となっている。しきい値γは、この圧力損失分に相当
する所定の値である。
力信号pACCと液圧センサ98の出力信号pWCとの
偏差|pACC−pWC|がしきい値γより小さいか否
かが判別される。上述の如く、上記ステップ256の処
理により、液圧センサ98よりホイルシリンダ28〜3
4側の油路は遮断されている。かかる状況下では、制御
圧PCは、アキュムレータ圧PACC からSLA90の内
部オリフィス等による圧力損失分だけ僅かに低下した液
圧となっている。しきい値γは、この圧力損失分に相当
する所定の値である。
【0052】従って、ステップ258において、|pA
CC−pWC|<γが成立するならば、液圧センサ81
及び液圧センサ98の出力信号pACC及びpWCに
は、それぞれ、アキュムレータ圧PACC 及び制御圧PC
が正しく反映されている、すなわち、液圧センサ81及
び液圧センサ98は正常であると判断される。この場
合、次にステップ260において、SLA90が閉弁さ
れると共に、SA-382、SRRH68及びSRLH7
0がオフ(開弁)された後、今回のルーチンは終了され
る。一方、ステップ258において、|pACC−pW
C|<γが不成立であれば、液圧センサ81又は液圧セ
ンサ98の検出値に異常が生じていると判断されて、次
にステップ262の処理が実行される。
CC−pWC|<γが成立するならば、液圧センサ81
及び液圧センサ98の出力信号pACC及びpWCに
は、それぞれ、アキュムレータ圧PACC 及び制御圧PC
が正しく反映されている、すなわち、液圧センサ81及
び液圧センサ98は正常であると判断される。この場
合、次にステップ260において、SLA90が閉弁さ
れると共に、SA-382、SRRH68及びSRLH7
0がオフ(開弁)された後、今回のルーチンは終了され
る。一方、ステップ258において、|pACC−pW
C|<γが不成立であれば、液圧センサ81又は液圧セ
ンサ98の検出値に異常が生じていると判断されて、次
にステップ262の処理が実行される。
【0053】ステップ262では、ステップ260と同
様に、SLA90が閉弁されると共に、SA-382、S
RRH68及びSRLH70がオフ(開弁)される。か
かる処理によれば、制御圧通路92がSLA90により
高圧通路38から遮断されると共に、制御圧通路92が
SA-382を介してレギュレータ圧通路42に連通する
ことで、制御圧PCはレギュレータ圧PREG と等圧とな
る。
様に、SLA90が閉弁されると共に、SA-382、S
RRH68及びSRLH70がオフ(開弁)される。か
かる処理によれば、制御圧通路92がSLA90により
高圧通路38から遮断されると共に、制御圧通路92が
SA-382を介してレギュレータ圧通路42に連通する
ことで、制御圧PCはレギュレータ圧PREG と等圧とな
る。
【0054】ステップ262に続くステップ264で
は、ブレーキペダル14の踏み込みが解除されているか
否かが判別される。ステップ264の処理はブレーキペ
ダル14の踏み込みが解除されるまで実行される。その
結果、ブレーキペダル14の踏み込みが解除されていれ
ば、マスタシリンダ圧PM/C 及びレギュレータ圧PREG
は大気圧に維持されていることになる。この場合、制御
圧PCも大気圧に等しいと判断され、次にステップ26
6において、液圧センサ98の現在の出力信号pWCを
ゼロ(すなわち、大気圧)とするゼロ点校正処理が実行
された後、今回のルーチンは終了される。
は、ブレーキペダル14の踏み込みが解除されているか
否かが判別される。ステップ264の処理はブレーキペ
ダル14の踏み込みが解除されるまで実行される。その
結果、ブレーキペダル14の踏み込みが解除されていれ
ば、マスタシリンダ圧PM/C 及びレギュレータ圧PREG
は大気圧に維持されていることになる。この場合、制御
圧PCも大気圧に等しいと判断され、次にステップ26
6において、液圧センサ98の現在の出力信号pWCを
ゼロ(すなわち、大気圧)とするゼロ点校正処理が実行
された後、今回のルーチンは終了される。
【0055】上述の如く、上記図3に示すルーチンによ
れば、液圧センサ98の異常判定を行うことができると
共に、異常が検出された場合にはそのゼロ点校正を行う
ことができる。従って、図3に示すルーチンに続いて上
記図2に示すルーチンを実行することで、液圧センサ9
8の出力信号pWCに基づくフィルタ96の詰まり判定
をより正確に行うことができる。
れば、液圧センサ98の異常判定を行うことができると
共に、異常が検出された場合にはそのゼロ点校正を行う
ことができる。従って、図3に示すルーチンに続いて上
記図2に示すルーチンを実行することで、液圧センサ9
8の出力信号pWCに基づくフィルタ96の詰まり判定
をより正確に行うことができる。
【0056】なお、上記ステップ256ではSA-38
2、SRRH68、SRLH70をオン(閉弁)するこ
とにより、液圧センサ98より下流側の通路が遮断され
た状態を形成することとしたが、これに限らず、これら
の電磁バルブに加えて更にSA -150、SA-252、S
FRH54、及び、SFLH58をオンすることにより
同様の状態を形成することとしてもよい。
2、SRRH68、SRLH70をオン(閉弁)するこ
とにより、液圧センサ98より下流側の通路が遮断され
た状態を形成することとしたが、これに限らず、これら
の電磁バルブに加えて更にSA -150、SA-252、S
FRH54、及び、SFLH58をオンすることにより
同様の状態を形成することとしてもよい。
【0057】なお、上記第1及び第2実施例において
は、液圧センサ97が請求項に記載した「ホイルシリン
ダ圧センサ」に、フィルタ96が請求項に記載した「フ
ィルタ」に、液圧ポンプ20及びアキュムレータ22が
請求項に記載した「液圧供給源」に、液圧センサ81が
請求項に記載した「供給圧センサ」にそれぞれ相当し、
また、ECU10がステップ208の処理を実行するこ
とにより請求項に記載した「車輪減速度検出手段」が、
ステップ210の処理を実行することにより請求項に記
載した「詰まり判定手段」が、ステップ254〜258
の処理を実行することにより「センサ故障判定手段」
が、それぞれ実現されている。
は、液圧センサ97が請求項に記載した「ホイルシリン
ダ圧センサ」に、フィルタ96が請求項に記載した「フ
ィルタ」に、液圧ポンプ20及びアキュムレータ22が
請求項に記載した「液圧供給源」に、液圧センサ81が
請求項に記載した「供給圧センサ」にそれぞれ相当し、
また、ECU10がステップ208の処理を実行するこ
とにより請求項に記載した「車輪減速度検出手段」が、
ステップ210の処理を実行することにより請求項に記
載した「詰まり判定手段」が、ステップ254〜258
の処理を実行することにより「センサ故障判定手段」
が、それぞれ実現されている。
【0058】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。本実施例のブレーキ液圧制御装置は、上記図1に示
すシステムにおいて、STR80又はSLA90の漏
れ、すなわち、開故障を検出し得る点に特徴を有してい
る。本実施例のブレーキ液圧制御装置が有する上記の機
能は、ECU10が図4に示すルーチンを実行すること
により実現される。以下、図4を参照して、ECU10
が実行するルーチンの内容について説明する。
る。本実施例のブレーキ液圧制御装置は、上記図1に示
すシステムにおいて、STR80又はSLA90の漏
れ、すなわち、開故障を検出し得る点に特徴を有してい
る。本実施例のブレーキ液圧制御装置が有する上記の機
能は、ECU10が図4に示すルーチンを実行すること
により実現される。以下、図4を参照して、ECU10
が実行するルーチンの内容について説明する。
【0059】図4は、本実施例においてECU10が実
行するルーチンのフローチャートを示す。図4に示すル
ーチンは、その実行が終了する毎に繰り返し起動され
る。本ルーチンが起動されると、先ずステップ300の
処理が実行される。ステップ300では、IGスイッチ
114がオン状態にあるか否かが判別される。ステップ
300の処理は、IGスイッチがオン状態となるまで繰
り返し実行される。その結果、IGスイッチがオン状態
になったと判別されると、次にステップ302の処理が
実行される。
行するルーチンのフローチャートを示す。図4に示すル
ーチンは、その実行が終了する毎に繰り返し起動され
る。本ルーチンが起動されると、先ずステップ300の
処理が実行される。ステップ300では、IGスイッチ
114がオン状態にあるか否かが判別される。ステップ
300の処理は、IGスイッチがオン状態となるまで繰
り返し実行される。その結果、IGスイッチがオン状態
になったと判別されると、次にステップ302の処理が
実行される。
【0060】ステップ302では、シフトレバーがパー
キング(P)位置にあるか否かが判別される。その結
果、肯定判別された場合は、車両が停止中であると判断
され、次にステップ304の処理が実行される。一方、
ステップ302においてシフトレバーがP位置でなけれ
ば、再びステップ300の処理が実行される。ステップ
304では、SA-150及びSA-252がオンされ、S
A-382がオン(閉弁)され、かつ、他の全ての電磁バ
ルブがオフされる。
キング(P)位置にあるか否かが判別される。その結
果、肯定判別された場合は、車両が停止中であると判断
され、次にステップ304の処理が実行される。一方、
ステップ302においてシフトレバーがP位置でなけれ
ば、再びステップ300の処理が実行される。ステップ
304では、SA-150及びSA-252がオンされ、S
A-382がオン(閉弁)され、かつ、他の全ての電磁バ
ルブがオフされる。
【0061】ステップ306では、液圧センサ98の出
力信号pWCの時間変化率dpWC/dtが、所定のし
きい値δよりも大きいか否かが判別される。上記ステッ
プ304の処理が実行された後は、STR80及びSL
A90の上流側にアキュムレータ圧PACC が導かれ、か
つ、制御圧通路92がマスタ圧通路36及びレギュレー
タ圧通路42から遮断された状況下で、STR80及び
SLA90が共に閉弁された状態が形成されている。従
って、ステップ306において、dpWC/dt>δが
成立するならば、STR80及びSLA90が閉弁され
ているにもかかわらず、アキュムレータ圧PACC がSA
-382又はSLA90を経て制御圧通路92に導かれて
いることになる。この場合、SA-382又はSLA90
に漏れ、すなわち、開故障が生じていると判断されて、
次にステップ308の処理が実行される。
力信号pWCの時間変化率dpWC/dtが、所定のし
きい値δよりも大きいか否かが判別される。上記ステッ
プ304の処理が実行された後は、STR80及びSL
A90の上流側にアキュムレータ圧PACC が導かれ、か
つ、制御圧通路92がマスタ圧通路36及びレギュレー
タ圧通路42から遮断された状況下で、STR80及び
SLA90が共に閉弁された状態が形成されている。従
って、ステップ306において、dpWC/dt>δが
成立するならば、STR80及びSLA90が閉弁され
ているにもかかわらず、アキュムレータ圧PACC がSA
-382又はSLA90を経て制御圧通路92に導かれて
いることになる。この場合、SA-382又はSLA90
に漏れ、すなわち、開故障が生じていると判断されて、
次にステップ308の処理が実行される。
【0062】ステップ308では、オートクルーズ制
御、VSC制御、及びTRC制御の実行を禁止する処理
が実行されると共に、警告灯120が点灯される。ステ
ップ308の処理が終了すると、次にステップ310の
処理が実行される。一方、上記ステップ306におい
て、dpWC/dt>δが不成立であれば、ステップ3
08はスキップされて、ステップ310の処理が実行さ
れる。
御、VSC制御、及びTRC制御の実行を禁止する処理
が実行されると共に、警告灯120が点灯される。ステ
ップ308の処理が終了すると、次にステップ310の
処理が実行される。一方、上記ステップ306におい
て、dpWC/dt>δが不成立であれば、ステップ3
08はスキップされて、ステップ310の処理が実行さ
れる。
【0063】ステップ310では、SA-150及びSA
-2がオフされ、SA-3がオフ(開弁)されることにより
ブレーキ液圧制御装置が通常ブレーキ状態に切り換えら
れた後、今回のルーチンは終了される。上述の如く、本
実施例によれば、STR80及びSLA90を閉弁した
状態での出力信号pWCの変化率に基づいて、STR8
0又はSLA90の開故障を判定することができる。す
なわち、本実施例では、液圧源(アキュムレータ22)
と液圧センサ98とを連通する流路に設けられたバルブ
(STR80及びSLA90)を閉弁した状態での液圧
センサ98の出力信号pWCに基づいて、上記バルブの
開故障を判定することが可能とされている。
-2がオフされ、SA-3がオフ(開弁)されることにより
ブレーキ液圧制御装置が通常ブレーキ状態に切り換えら
れた後、今回のルーチンは終了される。上述の如く、本
実施例によれば、STR80及びSLA90を閉弁した
状態での出力信号pWCの変化率に基づいて、STR8
0又はSLA90の開故障を判定することができる。す
なわち、本実施例では、液圧源(アキュムレータ22)
と液圧センサ98とを連通する流路に設けられたバルブ
(STR80及びSLA90)を閉弁した状態での液圧
センサ98の出力信号pWCに基づいて、上記バルブの
開故障を判定することが可能とされている。
【0064】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図5は、本発明の第4実施例であるブレーキ液圧制
御装置のシステム構成図を示す。なお、図5において、
上記図1と同一の構成部分については同一の符号を付し
てその説明を省略する。図5に示す如く、本実施例のブ
レーキ液圧制御装置は、図1に示すシステムにおいて、
接続通路94のフィルタ96よりも上流側(制御圧通路
92側)の部位に、カットバルブ130を設けた構成を
有している。カットバルブ130は常態で開弁状態をと
り、ECU10からオン信号を供給されることにより閉
弁する常開の電磁開閉弁である。
る。図5は、本発明の第4実施例であるブレーキ液圧制
御装置のシステム構成図を示す。なお、図5において、
上記図1と同一の構成部分については同一の符号を付し
てその説明を省略する。図5に示す如く、本実施例のブ
レーキ液圧制御装置は、図1に示すシステムにおいて、
接続通路94のフィルタ96よりも上流側(制御圧通路
92側)の部位に、カットバルブ130を設けた構成を
有している。カットバルブ130は常態で開弁状態をと
り、ECU10からオン信号を供給されることにより閉
弁する常開の電磁開閉弁である。
【0065】本実施例のブレーキ液圧制御装置は、ST
R80又はSLA90に開故障が生じた場合に、STR
80及びSLA90の何れの開故障が生じたかを判別し
得る点に特徴を有している。本実施例のブレーキ液圧制
御装置が有するかかる機能は、ECU10が図6に示す
ルーチンを実行することにより実現される。図6は、E
CU10が実行するルーチンのフローチャートである。
なお、図6において図4に示すルーチンと同様の処理を
実行するステップには同一の符号を付してその説明を省
略する。図6に示すルーチンでは、ステップ306にお
いて、dpWC/dt>δが成立する場合、すなわち、
STR80又はSLA90の何れかに開故障が検出され
た場合には、次にステップ350の処理が実行される。
R80又はSLA90に開故障が生じた場合に、STR
80及びSLA90の何れの開故障が生じたかを判別し
得る点に特徴を有している。本実施例のブレーキ液圧制
御装置が有するかかる機能は、ECU10が図6に示す
ルーチンを実行することにより実現される。図6は、E
CU10が実行するルーチンのフローチャートである。
なお、図6において図4に示すルーチンと同様の処理を
実行するステップには同一の符号を付してその説明を省
略する。図6に示すルーチンでは、ステップ306にお
いて、dpWC/dt>δが成立する場合、すなわち、
STR80又はSLA90の何れかに開故障が検出され
た場合には、次にステップ350の処理が実行される。
【0066】ステップ350では、カットバルブ130
が閉弁される。かかる処理によれば、液圧センサ98と
STR80との間が遮断される。ステップ352ではS
LR100が所定時間にわたり開弁された後、ステップ
354においてSLR100は閉弁される。かかる処理
によれば、制御圧通路92がレギュレータ圧通路42に
連通することで、制御圧PCはレギュレータ圧P REG と
等圧となるまで低下する。
が閉弁される。かかる処理によれば、液圧センサ98と
STR80との間が遮断される。ステップ352ではS
LR100が所定時間にわたり開弁された後、ステップ
354においてSLR100は閉弁される。かかる処理
によれば、制御圧通路92がレギュレータ圧通路42に
連通することで、制御圧PCはレギュレータ圧P REG と
等圧となるまで低下する。
【0067】ステップ356では、液圧センサ98の出
力信号pWCの時間変化率dpWC/dtが所定値δよ
りも大きいか否かが判別される。上述の如く、ステップ
350の処理が実行されることで、液圧センサ98とS
TR80とは遮断状態とされている。かかる状況下で
は、STR80に開故障が生じていても、制御圧PC
(すなわち、出力信号pWC)が上昇することはない。
一方、液圧センサ98とSLA90とは導通状態に維持
されているため、SLA90に開故障が生じていれば、
出力pWCは上昇する。
力信号pWCの時間変化率dpWC/dtが所定値δよ
りも大きいか否かが判別される。上述の如く、ステップ
350の処理が実行されることで、液圧センサ98とS
TR80とは遮断状態とされている。かかる状況下で
は、STR80に開故障が生じていても、制御圧PC
(すなわち、出力信号pWC)が上昇することはない。
一方、液圧センサ98とSLA90とは導通状態に維持
されているため、SLA90に開故障が生じていれば、
出力pWCは上昇する。
【0068】従って、ステップ356においてdpWC
/dt>δが成立する場合は、SLA90に開故障が生
じていると判断することができる。この場合、次にステ
ップ358において、SLA90に開故障が生じた旨の
情報がダイアグ用メモリに記録される。一方、ステップ
356においてdpWC/dt>δが成立しない場合
は、SLA90に開故障は生じておらず、従って、ST
R80に開故障が生じていると判断することができる。
この場合、次にステップ358において、STR80に
開故障が生じた旨の情報がダイアグ用メモリに記録され
る。ステップ356及び358の処理が終了すると次に
ステップ360の処理が実行される。
/dt>δが成立する場合は、SLA90に開故障が生
じていると判断することができる。この場合、次にステ
ップ358において、SLA90に開故障が生じた旨の
情報がダイアグ用メモリに記録される。一方、ステップ
356においてdpWC/dt>δが成立しない場合
は、SLA90に開故障は生じておらず、従って、ST
R80に開故障が生じていると判断することができる。
この場合、次にステップ358において、STR80に
開故障が生じた旨の情報がダイアグ用メモリに記録され
る。ステップ356及び358の処理が終了すると次に
ステップ360の処理が実行される。
【0069】ステップ360では、警告灯120が点灯
されると共に、オートクルーズ制御、VSC、及びTR
Cの実行を禁止する処理が実行される。ステップ360
が終了した後、及び、上記ステップ306において否定
判別された場合には、次にステップ364において、S
A-382及びカットバルブ130がオフ(開弁)される
と共に、SA-150、SA-282がオフされる。ステッ
プ364の処理が終了すると、今回のルーチンは終了さ
れる。
されると共に、オートクルーズ制御、VSC、及びTR
Cの実行を禁止する処理が実行される。ステップ360
が終了した後、及び、上記ステップ306において否定
判別された場合には、次にステップ364において、S
A-382及びカットバルブ130がオフ(開弁)される
と共に、SA-150、SA-282がオフされる。ステッ
プ364の処理が終了すると、今回のルーチンは終了さ
れる。
【0070】なお、上記実施例では、液圧センサ98と
STR80との間にカットバルブ130を設けることと
したが、これに限らず、液圧センサ98とSLA90と
の間にカットバルブを設けることとしてもよい。この場
合には、カットバルブが閉弁された状態でdpWC/d
t>δが成立すればSTR80に開故障が生じていると
判定され、また、dpWC/dt>δが成立しなければ
SLA90に開故障が生じていると判定される。
STR80との間にカットバルブ130を設けることと
したが、これに限らず、液圧センサ98とSLA90と
の間にカットバルブを設けることとしてもよい。この場
合には、カットバルブが閉弁された状態でdpWC/d
t>δが成立すればSTR80に開故障が生じていると
判定され、また、dpWC/dt>δが成立しなければ
SLA90に開故障が生じていると判定される。
【0071】上述の如く、本実施例では、液圧供給源で
あるアキュムレータ22と液圧センサ98とを接続する
油路に設けられた2つのバルブ(STR80及びSLA
90)の何れかに開故障が生じた場合に、液圧センサ9
8と、STR80又はSLA90の何れか一方とを遮断
することにより、この状態での液圧センサ98の出力信
号pWCに基づいて、STR80又はSLA90の何れ
に開故障が生じているかを判定することが可能となって
いる。
あるアキュムレータ22と液圧センサ98とを接続する
油路に設けられた2つのバルブ(STR80及びSLA
90)の何れかに開故障が生じた場合に、液圧センサ9
8と、STR80又はSLA90の何れか一方とを遮断
することにより、この状態での液圧センサ98の出力信
号pWCに基づいて、STR80又はSLA90の何れ
に開故障が生じているかを判定することが可能となって
いる。
【0072】本実施例のブレーキ液圧制御装置を構成す
る液圧回路は、主液圧ブロック24とリニア制御ブロッ
ク26とに分割されている。このため、STR80の開
故障が検出された場合は、主液圧ブロック24を取り替
えれば足り、また、SLA90の開故障が検出された場
合は、リニア制御ブロック26を取り替えれば足りる。
このように、本実施例では、STR80の開故障とSL
A90の開故障とを区別して検出できることで、故障発
生時の交換部品点数を抑制することが可能となってい
る。
る液圧回路は、主液圧ブロック24とリニア制御ブロッ
ク26とに分割されている。このため、STR80の開
故障が検出された場合は、主液圧ブロック24を取り替
えれば足り、また、SLA90の開故障が検出された場
合は、リニア制御ブロック26を取り替えれば足りる。
このように、本実施例では、STR80の開故障とSL
A90の開故障とを区別して検出できることで、故障発
生時の交換部品点数を抑制することが可能となってい
る。
【0073】なお、上記第3及び第4実施例では、ステ
ップ304においてSA-150及びSA-252をオン
し、SA-382を閉弁(オフ)し、他の全ての電磁弁を
オフとすることにより、STR80及びSLA90をホ
イルシリンダ28〜34に連通させることとした。しか
しながら、これに限らず、ステップ304において、S
A-150及びSA-252をオフし、SA-382を閉弁
(オン)し、SRRH68及びSRLH70をオン(閉
弁)することにより、STR80及びSLA90とホイ
ルシリンダ28〜34との間を遮断させた状態で、ステ
ップ306においてSTR80及びSLA90の開故障
を判定することとしてもよい。この場合、STR80又
はSLA90に開故障が生ずると、その開故障により漏
れたブレーキフルードがホイルシリンダ28〜34へ流
出することがないので、出力信号pWCはより速やかに
上昇することになる。
ップ304においてSA-150及びSA-252をオン
し、SA-382を閉弁(オフ)し、他の全ての電磁弁を
オフとすることにより、STR80及びSLA90をホ
イルシリンダ28〜34に連通させることとした。しか
しながら、これに限らず、ステップ304において、S
A-150及びSA-252をオフし、SA-382を閉弁
(オン)し、SRRH68及びSRLH70をオン(閉
弁)することにより、STR80及びSLA90とホイ
ルシリンダ28〜34との間を遮断させた状態で、ステ
ップ306においてSTR80及びSLA90の開故障
を判定することとしてもよい。この場合、STR80又
はSLA90に開故障が生ずると、その開故障により漏
れたブレーキフルードがホイルシリンダ28〜34へ流
出することがないので、出力信号pWCはより速やかに
上昇することになる。
【0074】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ホイルシリンダ圧センサの出力信号に基づいて、ホ
イルシリンダ圧センサよりもホイルシリンダ側の油路に
設けられたフィルタの詰まりを検出することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、フィルタの詰まり
を判定する前に、ホイルシリンダ圧センサの異常判定を
行うことができる。従って、本発明によれば、ホイルシ
リンダ圧センサの出力信号に基づくフィルタの詰まりの
判定を高い信頼度で行うことができる。
ば、ホイルシリンダ圧センサの出力信号に基づいて、ホ
イルシリンダ圧センサよりもホイルシリンダ側の油路に
設けられたフィルタの詰まりを検出することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、フィルタの詰まり
を判定する前に、ホイルシリンダ圧センサの異常判定を
行うことができる。従って、本発明によれば、ホイルシ
リンダ圧センサの出力信号に基づくフィルタの詰まりの
判定を高い信頼度で行うことができる。
【図1】本発明の一実施例であるブレーキ液圧制御装置
のシステム構成図である。
のシステム構成図である。
【図2】本実施例において、ECUがフィルタの詰まり
判定を行うべく実行するルーチンのフローチャートであ
る。
判定を行うべく実行するルーチンのフローチャートであ
る。
【図3】本発明の第2実施例において、ECUが、ホイ
ルシリンダ圧を検出する液圧センサの故障判定を行うべ
く実行するルーチンのフローチャートである。
ルシリンダ圧を検出する液圧センサの故障判定を行うべ
く実行するルーチンのフローチャートである。
【図4】本発明の第3実施例において、ECUが増圧バ
ルブ又は高圧カットバルブの開故障を判定すべく実行す
るルーチンのフローチャートである。
ルブ又は高圧カットバルブの開故障を判定すべく実行す
るルーチンのフローチャートである。
【図5】本発明の第4実施例であるブレーキ液圧制御装
置のシステム構成図である。
置のシステム構成図である。
【図6】本発明の第4実施例において、ECUが増圧バ
ルブ及び高圧カットバルブの開故障をそれぞれ区別して
判定すべく実行するルーチンのフローチャートである。
ルブ及び高圧カットバルブの開故障をそれぞれ区別して
判定すべく実行するルーチンのフローチャートである。
10 ECU 12 マスタシリンダ 20 液圧ポンプ 22 アキュムレータ 28、30、32、34 ホイルシリンダ 80 高圧カットバルブ(STR) 81、98 液圧センサ 90 増圧バルブ(SLA)
Claims (2)
- 【請求項1】 ホイルシリンダ圧を検出するホイルシリ
ンダ圧センサと、該ホイルシリンダ圧センサよりもホイ
ルシリンダ側の油路に設けられたフィルタとを備えるブ
レーキ液圧制御装置であって、 車輪減速度を検出する車輪減速度検出手段と、 該車輪減速度検出手段により検出された車輪減速度が、
前記ホイルシリンダ圧センサの出力値に応じて定められ
る車輪減速度よりも小さい場合に、前記フィルタに詰ま
りが生じていると判定する詰まり判定手段と、を備える
ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のブレーキ液圧制御装置に
おいて、 液圧供給源と、 該液圧供給源の液圧を検出する供給圧センサと、 前記詰まり判定手段が前記フィルタの詰まりを判定する
前に、前記ホイルシリンダ圧センサより下流側の油路を
遮断し、かつ、前記ホイルシリンダ圧センサが設けられ
た油路に前記液圧供給源の液圧を導入した状態で、前記
ホイルシリンダ圧センサの出力値と前記供給圧センサの
出力値との比較に基づいて前記ホイルシリンダ圧センサ
の故障判定を行うセンサ故障判定手段と、を備えること
を特徴とするブレーキ液圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10286829A JP2000108888A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | ブレーキ液圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10286829A JP2000108888A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | ブレーキ液圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000108888A true JP2000108888A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17709586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10286829A Pending JP2000108888A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | ブレーキ液圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000108888A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013175638A1 (ja) * | 2012-05-25 | 2013-11-28 | トヨタ自動車株式会社 | 車両のブレーキ装置 |
-
1998
- 1998-10-08 JP JP10286829A patent/JP2000108888A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013175638A1 (ja) * | 2012-05-25 | 2013-11-28 | トヨタ自動車株式会社 | 車両のブレーキ装置 |
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