JP2000108887A - 油圧回路のフェールセーフ回路 - Google Patents
油圧回路のフェールセーフ回路Info
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Abstract
ルセーフリレーの故障の有無を報知することができる油
圧回路のフェールセーフ回路を提供することにある。 【解決手段】 イグニツション電源から供給される電荷
を所定の時定数を伴ってコンデンサC1に充電するとと
もに、フェールセーフリレー35の接点K4が閉結した
場合にコンデンサC1に充電された電荷を放電するよう
にしておき、コンデンサC1に充電されている電荷の充
電量が所定の基準値Vmを超えたか否かを表す判定信号
を充電量判定回路55から出力する。ここで、この判定
信号に基づいて、フェールセーフリレー35の故障の有
無を判断し、この判断結果に応じて警告灯37を点灯す
る。
Description
れているフェールセーフリレーの故障の有無を報知する
ことができる油圧回路のフェールセーフ回路に関する。
れる油圧回路のフェールセーフ回路としては、例えば図
7に示す油圧ブースタが報告されている。図7におい
て、第1モータリレー31が正常に動作している場合に
は、油圧ブースタ3や液路中の油圧は常に所定圧H以上
に保たれている。
2アキュムレータ13の圧力が低下し、図8に示すよう
に、第1圧力スイッチ17で設定された圧力H以下にな
った場合、その接点K1が閉結される。この接点K1が
閉結された場合、BATT電源から第1モータリレー3
1のコイルL1に電力が供給され、その接点K2が閉結
される。そして、BATT電源から接点K2を介してモ
ータ15に電力が供給される。この結果、モータ15が
回転して油圧ポンプ7が駆動される(図8に示すA
点)。油圧ポンプ7は、第1アキュムレータ11、第2
アキュムレータ13、油圧ブースタ3の順序でこれらに
内分される油圧を上昇させる。
すヒステリシス特性を有してON/OFFし、接点K1
が閉結する圧力Hよりも高い圧力Hmで接点K1が開く
ようになっているので、油圧ブースタ3内の油圧は充分
高くなる。圧力Hm以上になった場合には、第1圧力ス
イッチ17の接点K1が開き、第1モータリレー31の
コイルL1に供給されていた電力が停止され、その接点
K2が開き、モータ15の回転が停止して油圧ポンプ7
が停止される(図8に示すB点)。このような動作を繰
り返すことで、油圧ブースタ3内の圧力は常に常用下限
圧力Hから常用上限圧力Hmの間に保たれ、正常運転さ
れる。
1モータリレー31が故障した場合には、第1モータリ
レー31の接点K2が開放されるので、モータ15を回
転させることはできず、このときアキュムレータ13の
圧力が低下すると油圧ポンプ7は駆動できない。この結
果、油圧ブースタ3内の圧力は第1圧力スイッチ17の
感応圧力Hを下回り、第3圧力スイッチ29の感応圧力
である許容最低圧力L(L<H)まで低下する。
イッチ29の接点K3が開放され、フェールセーフリレ
ー35のコイルL2に今まで供給されていたIGN電源
からの通電が遮断され、その接点K4が閉結される。そ
して、接点K4の閉結によりIGN電源から予備に用い
られる第2モータリレー33のコイルL3が通電され、
接点K5が閉結される。そして、BATT電源から接点
K5を介してモータ15に給電され油圧ポンプ7が回転
を開始する。この結果、油圧ポンプ7は油圧を発生して
油圧ブースタ3内の圧力を回復する。
から警報ランプ37に通電し、警告ランプ37が点灯す
るので、使用者に第1圧力スイッチ17または第1モー
タリレー31の修理を促すようになっている。また、図
8に示すように、油圧ブースタ3の圧力が要注意圧力L
m以下になると、第2圧力スイッチ19が開放され、ブ
レーキ警報ブザー21を鳴らすとともに、ブレーキ警告
灯23を点灯させている。
ールセーフ回路にあっては、システムが正常に動作して
いる間、フェールセーフリレー35に設けられた接点K
4は常に開いている。このため、液路の油圧が降下する
という異常が発生した場合、接点K4が正常に閉結する
ことが期待される。
けられたコイルL2が切断故障した場合や、その接点K
4が閉結しない故障が発生した場合、予備のために設け
ておいた第2モータリレー33は作動しなくなる可能性
がある。そこで、油圧回路が正常に動作している場合で
も、フェールセーフリレーの故障の有無を確認したいと
いう要望があった。
の目的としては、油圧回路に設けられているフェールセ
ーフリレーの故障の有無を報知することができる油圧回
路のフェールセーフ回路を提供することにある。
上記課題を解決するため、液路中の油液の圧力が常用範
囲の下限圧力よりも低下した場合に、油圧ポンプに電力
を供給して油液の圧力を常用範囲内に保持する油圧回路
と、この液路中の油液の圧力が常用範囲の下限圧力より
も低い許容最低圧力まで低下した場合に開放する非常用
圧力スイッチと、この非常用圧力スイッチの開放に応じ
て接点を閉結するフェールセーフリレーと、このフェー
ルセーフリレーの接点の閉結に応じて油圧ポンプに電力
を供給する非常用リレーとを備えた油圧回路のフェール
セーフ回路において、電源から供給される電荷を所定の
時定数を伴って充電するとともに、前記フェールセーフ
リレーの接点が閉結した場合に充電された電荷を放電す
る充放電手段と、この充放電手段に充電されている電荷
の充電量が所定の基準値を超えたか否かを表す判定信号
を出力する充電量判定手段と、この充電量判定手段から
出力される判定信号に基づいて、前記フェールセーフリ
レーの故障の有無を判断する故障判断手段と、この故障
判断手段による判断結果に応じて警告灯を点灯する警告
手段とを備えたことを要旨とする。
るため、前記充電量判定手段は、電源投入時に、前記充
放電手段が充電過程または満充電状態にあることを表す
判定信号を出力することを特徴とする請求項1記載の油
圧回路のフェールセーフ回路請求項3記載の発明は、上
記課題を解決するため、前記故障判断手段は、前記充電
量判定手段から充電過程を表す判定信号が出力される場
合には、前記フェールセーフリレーは正常に動作してい
ることと判断することを要旨とする。
るため、液路中の油液の圧力が常用範囲の下限圧力より
も低下した場合に、油圧ポンプに電力を供給して油液の
圧力を常用範囲内に保持する油圧回路と、この液路中の
油液の圧力が常用範囲の下限圧力よりも低い許容最低圧
力まで低下した場合に開放する非常用圧力スイッチと、
この非常用圧力スイッチの開放に応じて接点を閉結する
フェールセーフリレーと、このフェールセーフリレーの
接点の閉結に応じて油圧ポンプに電力を供給する非常用
リレーとを備えた油圧回路のフェールセーフ回路におい
て、前記フェールセーフリレーの接点から作動電位を入
力する接点電位入力手段と、この接点電位入力手段から
出力される作動電位に基づいて、前記フェールセーフリ
レーの故障の有無を判断する故障判断手段と、この故障
判断手段による判断結果に応じて警告灯を点灯する警告
手段とを備えたことを要旨とする。
ら供給される電荷を所定の時定数を伴って充電するとと
もに、フェールセーフリレーの接点が閉結した場合に充
電された電荷を放電するようにしておき、充電されてい
る電荷の充電量が所定の基準値を超えたか否かを表す判
定信号を出力する。ここで、この判定信号に基づいて、
フェールセーフリレーの故障の有無を判断し、判断結果
に応じて警告灯を点灯することで、油圧回路に用いられ
るフェールセーフリレーの故障の有無を報知することが
できる。
源投入時に、充電過程を表す判定信号が出力される場合
には、フェールセーフリレーは正常に動作していること
と判断することで、油圧回路に用いられるフェールセー
フリレーが正常であることを報知することができる。ま
た、電源投入時に、満充電状態を表す判定信号が出力さ
れる場合には、フェールセーフリレーは故障しているこ
とと判断することで、油圧回路に用いられるフェールセ
ーフリレーが故障していることを報知することができ
る。
電過程を表す判定信号が出力される場合には、フェール
セーフリレーは正常に動作していることと判断すること
で、油圧回路に用いられるフェールセーフリレーが正常
であることを報知することができる。
ェールセーフリレーの接点から作動電位を入力するよう
にしておき、この作動電位に基づいて、フェールセーフ
リレーの故障の有無を判断し、この判断結果に応じて警
告灯を点灯することで、油圧回路に用いられるフェール
セーフリレーの故障の有無を報知することができる。
して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る油圧回路のフェールセーフ回路が適応可能な油
圧ブースタのシステム構成を示す図であり、図2はフェ
ールセーフ回路を示す図である。
み操作されると、ブレーキペダル1による踏み込み圧力
が油圧ブースタ3で倍力され、マスタシリンダ5に伝え
られ、フロントブレーキ系やリヤブレーキ系が作動して
車速が減速するように構成されている。油圧ポンプ7
は、モータ15により駆動され、リザーバタンク9から
低圧ホースを介して供給されるブレーキ油を加圧して第
1チェック弁12、高圧ホース24、第1アキュムレー
タ11、高圧ホース25、第2チェック弁14、第2ア
キュムレータ13の順序で送り蓄圧する。
すヒステレシス特性に従い、第1アキュムレータ11の
ブレーキ液の圧力を検知し、圧力が常用下限圧力H以下
になった場合に接点K1を閉結し、第1モータリレー3
1のコイルL1にバッテリ(BATT)電源を通電して
励磁し、その接点K2を閉じてバッテリ電源をモータ1
5に供給して回転させる。
に直結された第2アキュムレータ13の圧力を検知し、
図8(b)に示すように、圧力が要注意圧力Lm 以下に
なった場合には開放され、警報ブザー21を鳴らすとと
もに、ブレーキ警告灯23を点灯させる。また、第2の
圧力スイッチ19は、注意圧力L以上になった場合には
閉結され、警報ブザー21と警告灯23を消す。
によって加圧された高圧のブレーキ液を一方通行となる
チェック弁12を通して蓄えておくものである。第1ア
キュムレータ11が予め設定された最大圧力になった場
合、ブレーキ液は高圧ホース25を介して一方通行とな
るチェック弁14を通り第2アキュムレータ13に送ら
れる。さらに、第2アキュムレータ13はブレーキ使用
時に必要な液圧をブースタ3に供給する。
した場合、一方通行となる第2チェック弁14を通り第
1アキュムレータ13のブレーキ液が第2キュムレータ
13に補充されてくる。第2チェック弁14は、第2ア
キュムレータ13と油圧ブースタ3とともに一体構造と
なっており、高圧ホース25の近辺にリーク等があった
場合に第2アキュムレータ13の圧力を確保するために
設けられた安全弁である。
3の圧力が異常に上昇した場合に、余剰圧力をリザーバ
タンク9に逃がすための安全弁である。リザーバタンク
9は、油圧ブースタ3及びマスタシリンダ5に供用可能
なように一体構造になっており、内部に仕切りが設けら
れている。液面警告スイッチ30は、リザーバタンク9
内のブレーキ液の液面位置を検出し、所定位置より低く
なった場合には、ブレーキ警告灯23を点灯させる。ブ
レーキ警報ブザー21は、第2圧力スイッチ19が作動
した時に鳴り、セレクトレバー(図示せず)がパーキン
グ位置“P”では鳴らないように優先割り込み回路が設
定せれている。
られ、図8(c)に示すように、第1アキュムレータ1
1の圧力が第1圧力スイッチ17の設定値H圧力よりも
低く、許容最低設定圧力L以下になると接点が開放する
油圧スイッチである(Hm>H>L>Lm)。
に第3圧力スイッチ29の接点K3が閉結され、そのコ
イルL2に通電された時には接点K4が開放され、一
方、圧力低下時には接点K3が開放されコイルL2に通
電がなくなりバネ等の付勢力等で接点K4を閉結する。
は、フェールセーフリレー35の接点K4が圧力低下に
より閉結して作動し、IGN電源からコイルL3に通電
される。同時に、警告灯37はIGN電源が通電され、
許容最低圧力L以下であることを示すために点灯する。
常用される第1モータリレー31が故障して作動しない
場合には、第1アキュムレータ11の油圧が低下するの
で、フェールセーフリレー35と第2モータリレー35
で油圧を正常値に戻すようにしている。
路に供給される電源について説明する。車両のキーシリ
ンダ43は、図3(a)に示すように、キー41を差し
込んだ位置から右回りの順番に、マスタスイッチ(BA
TT)、イグニッションスイッチ(ING)、スタータ
ースイッチ(START)が配置されている。キーを差
し込んだ位置からキー41を回転させると、マスタスイ
ッチ、イグニツションスイッチ、スタータスイッチの順
にオンされる。
バッテリからマスタスイッチを介して供給されているB
ATT電源と、システム作動時にのみ供給されるIGN
電源と、定電圧回路47から供給される5VのVcc電
源の三種類がフェールセーフ回路に供給される。
成について説明する。充放電回路53は、イグニッショ
ン(ING)がオフ状態からオン状態に切り替わった場
合、無電荷状態だったコンデンサC1に抵抗R1を介し
てIGN電源が供給され所定の時定数(τ=C1×R
1)を有する充電曲線を描いて充電される。また、フェ
ールセーフリレー35の接点K4が閉結した場合には、
コンデンサC1に充電されていた電荷をダイオードD
1、接点K4を介してグランドに放電される。
コンデンサC1に充電される充電電圧をダイオードD2
を介してトランジスタTr1のベース端子に入力し、所
定電圧までコンデンサC1に充電されたことを表す判定
出力信号をコレクタ端子からゲート65に出力する。従
って、充電量判定回路55から出力される判定出力信号
は、コンデンサC1が充電過程にあることを表す場合
や、満充電状態にあることを表す場合がある。
には、定電圧回路から抵抗R2を介しVccが印加され
ている。この定電圧回路にはバッテリからキー回路39
のマスタスイッチ(BATT)位置で電源が供給され
る。パワーオンリセット回路57は、イグニッション
(ING)電源の投入時に、パルス幅T2を有するリセ
ット信号を発生させる。
5からの判定出力信号とパワーオンリセット回路57か
らのリセット信号に基づいて、フェ−ルセーフリレー3
5の故障を判断し、故障と判断した場合には故障信号を
出力する。駆動回路61は、故障判断回路59からフェ
ールセーフリレー35の故障を表す故障信号が出力され
た場合には、トランジスタTr2がオンしてIGN電源
から警告灯37に給電して警告灯37を点灯する。
作を詳しく説明する。まず、フェールセーフリレー35
が正常な場合について、図2〜図5を参照して説明す
る。なお、図4に示すタイミングチャートは、フェール
セーフリレー35が正常な時の図2に示す(A)、
(B)、(C)、(D)、(E)各部位の電圧の時間変
化を示している。また、図4(A)に示すVmは充電量
判定回路55の閥値、T1はフェールセーフリレー35
が正常な場合に充電量判定回路55から出力されるB点
の正常判定信号のパルス幅、T2はパワーオンリセット
回路57から出力されるC点のリセット信号のパルス
幅、RS−フリップフロップ67の出力D点のパルス
幅、(T1−T2)はAND回路65から出力されるセ
ット信号のパルス幅である。
れた状態や、停車中で単にキー41が差込まれただけで
全ての電源がオフ位置となっている状態では、IGN電
源は未供給状態にあるため、油圧ポンプ7を駆動するた
めのモータ15が停止している。この状態では、油圧が
低下しているため第3圧力スイッチ29の接点K3は開
放状態にあり、フェールセーフリレー35のコイルL2
は通電状態にないので、接点K4はバネ等による付勢力
により閉結されている。
3の一端は、フェールセーフリレー35の接点K4を介
してグランドに接続されるが、コイルL3の他端へのI
GN電源の供給は断たれているので、第2モータリレー
33の接点K5が閉結することはない。
はフェールセーフリレー35の接点K4を介してグラン
ドに接続されているので、充放電回路53のコンデンサ
C1には電荷が蓄積されることなく、IGN電源の供給
が開始されるまで、無電荷状態となっている。駐車中や
停車中では、図4(a)に示すように、充放電回路53
のコンデンサC1(A点)の電位はグランドレベルまで
降下している。
に、キーシリンダにキー41を差し込みイグニッション
オン位置まで回動して、バッテリからIGN電源が供給
される。この時、第1アキュムレータ11の圧力が低下
しているので、図8に示すように、第1圧力スイッチ1
7で設定された圧力H以下になっている場合、その接点
K1が閉結され、BATT電源から第1モータリレー3
1のコイルL1に電力が供給され、その接点K2が閉結
される。そして、BATT電源から接点K2を介してモ
ータ15に電力が供給される。この結果、モータ15が
回転して油圧ポンプ7が駆動される。油圧ポンプ7は、
第1アキュムレータ11、第2アキュムレータ13、油
圧ブースタ3の順序でこれらに内分される油圧を上昇さ
せる。
が低圧力状態から正常値に戻り、第3圧力スイッチ29
の接点K3を閉結するため、IGN電源からフェールセ
ーフリレー35のコイルL2に通電され、フェールセー
フリレー35の接点K4が開放される。
には、IGN電源から抵抗R1を介して充電電流が流れ
始めるので、図4(b)に示すように、A点での電位は
上昇する。同時に、充電量判定回路55のトランジスタ
Tr1は、ベース端子がグランドレベルから上昇し始め
て閾値Vmになるまでの間だけオン状態にあるので、コ
レクタ端子(B点)の電位は(H)レベルとなる。
が閥値Vmを越えた時にはオフ状態に切り替わるので、
図4に示すP時点で(L)レベルヘ反転する。この結
果、トランジスタTr1のコレクタからはパルス幅T1
を有し充電過程を表すパルス信号が出力される。
4に示すように、IGN電源が投入された時に正常判定
信号のパルス幅T1より短い時間T2のリセット信号
(C)を出力する。故障判断回路59内では、パワーオ
ンリセット回路57からリセット信号が出力されている
期間中T2には、AND回路65の一端に充電量判定回
路55から入力される正常判定信号(B点)がマスクさ
れる構成となっている。従って、AND回路65から出
力される信号は、図4(D)に示すように、リセット信
号(C)の立ち下がり時期に対応して立ち上がった後
に、正常判定信号(B)が立ち下がるまでの期間(T1
−T2)だけ(H)レベルとなるセット信号(D)が出
力される。
号(D)が入力されるRS−フリップフロップ67から
は、リセット信号(C)と同様のタイミングを有する点
灯信号(E)が出力される。この点灯信号(E)は、駆
動回路61の抵抗R5を介してトランジスタTr2のベ
ース端子に印加され、(H)レベルとなる期間T2だけ
オンする。このため、IGN電源から警告灯37、ダイ
オードD3、トランジスタTr2のコレクタからエミッ
タ、グランドの順に電流が流れ、期間T2のみ警告灯3
7が点灯される。そして、リセット信号が解除された後
に警告灯37は消灯する。運転者は、この警告灯37の
点灯を視認して、フェールセーフリレー35が正常状態
にあることを認識することができる。
正常状態の場合には、IGN電源が投入された時点で期
間T2だけ警告灯37を点灯するようにしたので、フェ
ールセーフリレー35の接点K4が閉結していたことを
運転者に確認させることができる。
レー35が故障して作動しない場合のフェールセーフ回
路の動作について説明する。なお、図5は、フェールセ
ーフリレー35が故障した時のフェールセーフ回路の動
作を説明するためのタイミングチャートである。
力スイッチ17の設定値Hよりも低くなったにも拘わら
ず、常用される第1モータリレー31の接点K2が閉結
せず、されに圧力が低下し、異常検出に用いられる第3
圧力スイッチ29が反応して接点K3が開いたこととす
る。この接点K3が開放されIGN電源が遮断されて
も、フェールセーフリレー35の接点k4が閉結せず、
この結果、IGN電源が第2モータリレー33のコイル
L3に通電されず、モータ15は停止状態のままとす
る。同時に、フェールセーフリレー35の接点K4が開
放状態になので、警告灯37は接点K4を介してグラン
ドに接続されていないこととする。
41を抜くと、ブレーキシステムは停止状態になり、同
時に、第3圧力スイッチ29の接点K3に供給されてい
たIGN電源も遮断される。
ミ詰まり、バネ破損)場合、接点K4が閉結せず、充放
電回路53のダイオードD1は接点K4を介してグラン
ドに接続されない。従って、充放電回路53内のコンデ
ンサC1に蓄積されている電荷は放電されることがな
く、図5(A)に示すように、引き続き(H)レベル状
態が保持されることとなる。
し、キーシリンダにキー41を差し込んで回動し、再び
IGN電源がフェールセーフ回路に供給されても、充放
電回路53のコンデンサ53は充電状態が保持されてい
るので、充電量判定回路55のトランジスタTr1のベ
ース端子には(H)レベルが印加されているのでオフ状
態にある。この結果、図5(B)に示すように、トラン
ジスタTr1のコレクタ端子は(L)レベルが続き正常
判定信号が出力されない。
出力されるようなセット信号は出力されず、(L)レベ
ルが保持されたままとなり、RS−フリップフロップ6
7に入力されるのはリセット信号だけとなる。この結
果、RS−フリップフロップ67からは、図5(E)に
示すような点灯信号が出力される。
抗R5を介してトランジスタTr2のベース端子に印加
され、(H)レベルとなっているのでオン状態となる。
この結果、IGN電源から警告灯37、ダイオードD
3、トランジスタTr2のコレクタからエミッタ、グラ
ンドの順に電流が流れ、警告灯37が点灯し続ける。そ
して、運転者は、この警告灯37の点灯を視認して、フ
ェールセーフリレー35が故障したことを認識すること
ができる。
2の実施の形態に係るフェールセーフ回路を示す図であ
る。なお、本実施の形態は、ハイブリッド車両の回生ブ
レーキシステムに適用可能である。まず、第1の実施の
形態と異なる部分について説明する。
ある内部ROMを有し、回生ブレーキを制御するととも
に、入力ポート(1),(2)から入力される各信号に
基づいてフェールセーフリレー35の故障判断を行う。
5の接点K4がグランドに接続された場合には(L)レ
ベルの作動信号をCPU73の入力ポート(2)に出力
する。一方、フェールセーフリレー35の接点K4が開
放されている場合には充放電回路53のコンデンサC1
に充電されている充電電圧をCPU73の入力ポート
(2)に出力する。
る。ハイブリッド車両は、内燃エンジンによって発電機
を回転させ、発電された電力を用いて駆動用モータを回
転させ走行するシリーズハイブリッド車両と、内燃エン
ジンの駆動力と電動モータの駆動力を機械機構を用いる
組合わせによって駆動輪に伝えるパラレルハイブリッド
車両、この両者の中間的な構成を有するハイブリッド車
両等が実用化されている。これらのハイブリッド車両で
は、内燃エンジンと電動モータとの2つが駆動源となる
ため、例えば内燃エンジンが故障してもバッテリに蓄積
されている電気がなくなるまでは電動モータで走行する
ことができる。
レーキペダルの踏み込み量の変動をブレーキペダルセン
サで検出しておき、回生ブレーキ制御電子ユニット71
は、この検出値および回生エネルギーに応じて、油圧ブ
レーキのホイールシリンダにかかる圧力を回生エネルギ
ーに相当する分だけ減圧するように制御している。
燃費を向上させるために、車両が減速する時に走行用の
モータに発生する回生エネルギーをバッテリに充電する
ようにしている。発電機を強制回転させる回生エネルギ
ー分だけ減速量が増すので、運転者が違和感を覚えない
ように、回生エネルギーに相当する分だけ油圧ブレーキ
のホイールシリンダに加える圧力を減圧操作するように
制御している。この場合、減圧操作を行なう油圧バルブ
を作動させるために、油圧ブースタ3に蓄圧されるブレ
ーキ液の油圧が利用される。
に第1アキュムレータ11や第2アキュムレータ13や
油圧ブースタ3に異常が発生して油圧が許容最低圧力L
以下まで低下した場合には、車両を停止する機能を最優
先するため、上述したような回生ブレーキ制御を中止す
る必要がある。
71では、油圧ブースタ3等の油液の圧力が許容最低圧
力L以下まで低下た場合には、油圧ブースタ3に異常が
発生したことを検知し、上述したような回生ブレーキ制
御を中止することになる。
許容最低圧力L以下まで低下した場合には、第3圧力ス
イッチ29の接点K3が開放されるので、フェールセー
フリレー35の接点K4が閉結され、入力回路75には
グランドレベルが入力される。そして、入力回路75
は、CPU73の入力ポート(2)に(L)レベルの作
動信号を出力するので、CPU73ではフェールセーフ
リレー35が正常動作したことと判断することができ
る。この結果、上述したような回生ブレーキ制御を中止
することになる。
場合には、車両の始動時に、図4に示すように、充電量
判定回路55によりIGN電源を投入した時点から期間
T1だけ正常判定信号(B)として(H)レベルの充電
過程を表すパルス信号がCPU73の入力ポート(1)
に出力されるので、CPU73でこの時間T1が計測さ
れた場合には、フェールセーフリレー35が正常である
と判断することができる。また、CPU73はフェール
セーフリレー35が正常と判断した場合に、CPU73
からIGN電源投入時に期間T2だけ(H)レベルのパ
ルス信号を駆動回路61に出力することで、警告灯37
を短い期間T2だけ点灯させることができ、フェールセ
ーフリレー35の動作チェックが可能になる。
て作動しない場合の回生ブレーキ電子制御ユニットの動
作について説明する。なお、図5は、フェールセーフリ
レー35が故障した時のフェールセーフ回路の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
力スイッチ17の設定値Hよりも低くなったにも拘わら
ず、常用される第1モータリレー31の接点K2が閉結
せず、さらに圧力が低下し、異常検出に用いられる第3
圧力スイッチ29が反応して接点K3が開いたこととす
る。この接点K3が開放されIGN電源が遮断されて
も、フェールセーフリレー35の接点k4が閉結せず、
この結果、IGN電源が第2モータリレー33のコイル
L3に通電されず、モータ15は停止状態のままとす
る。同時に、フェールセーフリレー35の接点K4が開
放状態になっているので、警告灯37は接点K4を介し
てグランドに接続されていないこととする。
41を抜くと、ブレーキシステムは停止状態になり、同
時に、第3圧力スイッチ29の接点K3に供給されてい
たIGN電源も遮断される。フェールセーフリレー35
が故障した(ゴミ詰まり、バネ破損)場合、接点K4が
閉結せず、充放電回路53のダイオードD1は接点K4
を介してグランドに接続されない。従って、充放電回路
53内のコンデンサC1に蓄積されている電荷は放電さ
れることがなく、図5(A)に示すように、引き続き
(H)レベル状態が保持されることとなる。
し、キーシリンダにキー41を差し込んで回動し、再び
IGN電源がフェールセーフ回路に供給されても、充放
電回路53のコンデンサ53は充電状態が保持されてい
るので、充電量判定回路55のトランジスタTr1のベ
ース端子には(H)レベルが印加されている。この結
果、図5(B)に示すように、トランジスタTr1のコ
レクタ端子は(L)レベルが続き正常判定信号が出力さ
れない。
に(L)レベルが入力されているので、CPU73はフ
ェールセーフリレー35の接点K4が故障したことと判
断し、フェールセーフリレー35が故障であることを表
す(H)レベルの点灯信号を出力ポート(1)から駆動
回路61に出力する。
を介してトランジスタTr2のベース端子に印加され、
(H)レベルとなっているのでオン状態となる。この結
果、IGN電源から警告灯37、ダイオードD3、トラ
ンジスタTr2のコレクタからエミッタ、グランドの順
に電流が流れ、警告灯37が点灯し続ける。そして、運
転者は、この警告灯37の点灯を視認して、フェールセ
ーフリレー35が故障したことを認識することができ
る。
電荷が充電されていることを表す電圧が与えられ、入力
回路75からCPU73の入力ポート(2)に(H)レ
ベルが入力される。そして、CPU73には、例えばI
GN電源が投入された時に入力される投入信号とは異な
る(H)レベル信号が入力されるので、フェールセーフ
リレー35の接点K4に故障が発生したことと判断する
ことができる。そして、フェールセーフリレー35が故
障であることを表す(H)レベルの点灯信号を出力ポー
ト(1)から駆動回路61に出力する。そして、駆動回
路61により警告灯37を点灯させ続ける。この結果、
運転者は、この警告灯37の点灯を視認して、フェール
セーフリレー35が故障したことを認識することができ
る。
障した場合には、CPU73は上述したような回生ブレ
ーキ制御を中止することになる。
したことを検知した場合には、警告灯を用いて運転者に
報知するので、運転者は速やかに故障部位の修理や、交
換を行なうことができる。
ェールセーフ回路が適応可能な油圧ブースタのシステム
構成を示す図である。
路のブロック回路図である。
ダを示す図(a)と、電源回路を示す図(b)である。
チャートである。
グチャートである。
ェールセーフ回路が適応可能な油圧ブースタのシステム
構成を示す図である。
タ回路を示す図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 液路中の油液の圧力が常用範囲の下限圧
力よりも低下した場合に、油圧ポンプに電力を供給して
油液の圧力を常用範囲内に保持する油圧回路と、 この液路中の油液の圧力が常用範囲の下限圧力よりも低
い許容最低圧力まで低下した場合に開放する非常用圧力
スイッチと、 この非常用圧力スイッチの開放に応じて接点を閉結する
フェールセーフリレーと、 このフェールセーフリレーの接点の閉結に応じて油圧ポ
ンプに電力を供給する非常用リレーとを備えた油圧回路
のフェールセーフ回路において、 電源から供給される電荷を所定の時定数を伴って充電す
るとともに、前記フェールセーフリレーの接点が閉結し
た場合に充電された電荷を放電する充放電手段と、 この充放電手段に充電されている電荷の充電量が所定の
基準値を超えたか否かを表す判定信号を出力する充電量
判定手段と、 この充電量判定手段から出力される判定信号に基づい
て、前記フェールセーフリレーの故障の有無を判断する
故障判断手段と、 この故障判断手段による判断結果に応じて警告灯を点灯
する警告手段とを備えたことを特徴とする油圧回路のフ
ェールセーフ回路。 - 【請求項2】 前記充電量判定手段は、 電源投入時に、前記充放電手段が充電過程または満充電
状態にあることを表す判定信号を出力することを特徴と
する請求項1記載の油圧回路のフェールセーフ回路。 - 【請求項3】 前記故障判断手段は、 前記充電量判定手段から充電過程を表す判定信号が出力
される場合には、前記フェールセーフリレーは正常に動
作していることと判断することを特徴とする請求項1記
載の油圧回路のフェールセーフ回路。 - 【請求項4】 液路中の油液の圧力が常用範囲の下限圧
力よりも低下した場合に、油圧ポンプに電力を供給して
油液の圧力を常用範囲内に保持する油圧回路と、 この液路中の油液の圧力が常用範囲の下限圧力よりも低
い許容最低圧力まで低下した場合に開放する非常用圧力
スイッチと、 この非常用圧力スイッチの開放に応じて接点を閉結する
フェールセーフリレーと、 このフェールセーフリレーの接点の閉結に応じて油圧ポ
ンプに電力を供給する非常用リレーとを備えた油圧回路
のフェールセーフ回路において、 前記フェールセーフリレーの接点から作動電位を入力す
る接点電位入力手段と、 この接点電位入力手段から出力される作動電位に基づい
て、前記フェールセーフリレーの故障の有無を判断する
故障判断手段と、 この故障判断手段による判断結果に応じて警告灯を点灯
する警告手段とを備えたことを特徴とする油圧回路のフ
ェールセーフ回路。
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Family Applications (1)
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JP2014234061A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 日本電産エレシス株式会社 | 電子制御装置 |
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1998
- 1998-10-02 JP JP28162998A patent/JP3843621B2/ja not_active Expired - Fee Related
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