JP2000108870A - 車両のブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両のブレーキ液圧制御装置

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JP2000108870A
JP2000108870A JP10286338A JP28633898A JP2000108870A JP 2000108870 A JP2000108870 A JP 2000108870A JP 10286338 A JP10286338 A JP 10286338A JP 28633898 A JP28633898 A JP 28633898A JP 2000108870 A JP2000108870 A JP 2000108870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リザーバから汲上げたブレーキ液を車輪ブレー
キに供給可能なプランジャ式のポンプを備える車両のブ
レーキ液圧制御装置において、プランジャ式のポンプを
駆動する装置の小型化、軽量化および省電力化を図りつ
つ、ポンプの吐出圧および吐出量を自在に制御可能とす
る。 【解決手段】ポンプ8A,8Bを吐出作動せしめるオン
状態ならびにポンプ8A,8Bを吸入作動せしめるオフ
状態を切換可能としてポンプ8A,8Bのプランジャに
同軸に連結されるアクチュエータ9A,9Bの作動が、
そのオン・オフ時間の比およびオン・オフ周期を変更可
能として制御ユニットで制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ液
圧制御装置に関し、特に、マスタシリンダと;ブレーキ
液を貯溜するリザーバと;マスタシリンダおよび車輪ブ
レーキ間を連通するが車輪ブレーキおよびリザーバ間を
遮断する状態、マスタシリンダおよび車輪ブレーキ間を
遮断するが車輪ブレーキおよびリザーバ間を連通する状
態、ならびにマスタシリンダおよびリザーバと車輪ブレ
ーキとの間をともに遮断する状態を切換可能な制御弁手
段と;前記リザーバから汲上げたブレーキ液を前記車輪
ブレーキに供給可能なプランジャ式のポンプと;を備え
る車両のブレーキ液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるブレーキ液圧制御装置は、
たとえば特開平9−254760号公報等により既に知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
9−254760号公報で開示された車両用ブレーキ液
圧制御装置は、所謂還流式のアンチロックブレーキ制御
装置であり、リザーバから汲上げたブレーキ液を、マス
タシリンダおよび制御弁手段間に還流せしめるようにプ
ランジャ式のポンプが設けられており、該ポンプのプラ
ンジャは、電動モータの回転軸に設けられた偏心カムに
より往復駆動されている。このような車両用ブレーキ液
圧制御装置では、電動モータの回転数は一定に定められ
ており、ポンプの吐出量は、電動モータの回転数に比例
するので、電動モータの回転時間を決定することにより
ポンプのトータル吐出量が定められている。このため、
ポンプの1サイクルすなわち電動モータの1回転当たり
の吐出圧および吐出量を制御することができず、ポンプ
の吐出圧はポンプに作用する反力によって定まってしま
うので、吐出圧が大となると電動モータの負担が大きく
なる。またポンプの吸引時間および吐出時間の関係を変
化させることはできないので、ポンプに必要とされる性
能(吐出圧、吐出量)を満足するためには、ポンプの駆
動装置を大型化する必要がある。
【0004】一方、特開平9−144649号公報に
は、電動モータの回転軸に偏心した弾性体を介してロー
タが固定され、該ロータにプランジャが摺接されるよう
にしたプランジャ式のポンプが開示されており、このポ
ンプによれば、吐出圧の上昇による弾性体の変形によ
り、吐出量を変化させるようにしているが、このような
ポンプを用いても、吐出量を任意に変化させることはで
きない。
【0005】また往復作動するアクチュエータによりプ
ランジャ式のポンプを駆動するようにし、アクチュエー
タの作動サイクルを制御することで、ポンプの吐出量お
よび吐出圧を変化させることも考えられるが、アクチュ
エータのオン・オフ時間の比(デューテイ比)を一定と
したのでは、吐出圧を大としたい場合に、プランジャが
フルストロークする前にオフ状態となって充分な吐出圧
が得られない場合がある。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、プランジャ式のポンプを駆動する装置の小型
化、軽量化および省電力化を図りつつ、ポンプの吐出圧
および吐出量を自在に制御可能とした車両のブレーキ液
圧制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、マスタシリンダと;ブレー
キ液を貯溜するリザーバと;マスタシリンダおよび車輪
ブレーキ間を連通するが車輪ブレーキおよびリザーバ間
を遮断する状態、マスタシリンダおよび車輪ブレーキ間
を遮断するが車輪ブレーキおよびリザーバ間を連通する
状態、ならびにマスタシリンダおよびリザーバと車輪ブ
レーキとの間をともに遮断する状態を切換可能な制御弁
手段と;前記リザーバから汲上げたブレーキ液を前記車
輪ブレーキに供給可能なプランジャ式のポンプと;を備
える車両のブレーキ液圧制御装置において、前記ポンプ
を吐出作動せしめるオン状態ならびに前記ポンプを吸入
作動せしめるオフ状態を切換可能として前記ポンプのプ
ランジャに同軸に連結されるアクチュエータと、該アク
チュエータのオン・オフ時間の比およびオン・オフ周期
を変更可能として前記アクチュエータの作動を制御する
とともに前記制御弁手段の切換作動を制御する制御ユニ
ットとを含むことを特徴とする。
【0008】このような構成によれば、リザーバの貯溜
量およびアンチロックブレーキ制御(以下、ABS制御
と言う)時間等に応じて、アクチュエータのオン・オフ
時間の比およびオン・オフ周期を定めるようにしてアク
チュエータの作動を制御することにより、ポンプの吐出
圧および吐出量を自在に変化させることができ、ポンプ
を駆動するためのアクチュエータの小型、軽量化を図る
とともに、アクチュエータを駆動する電力の軽減を図る
ことができる。
【0009】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記制御ユニットは、前記
ポンプのプランジャへの反力が大きいときには、前記ア
クチュエータのオン時間を、前記ポンプのプランジャへ
の反力が小さいときよりも長くしてアクチュエータの作
動を制御することを特徴とし、かかる構成によれば、プ
ランジャへの反力が大きくなっても、プランジャを充分
にストロークさせる時間を確保して充分な吐出圧を得る
ことができ、アクチュエータをより一層効果的に小型化
することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明の構成に加えて、前記ポンプの吐出口が
前記車輪ブレーキ側から該ポンプ側へのブレーキ液の流
れを阻止して前記車輪ブレーキに接続され、前記制御ユ
ニットは、前記ポンプからのブレーキ液圧吐出によるブ
レーキ液圧増圧制御時間が長くなるほど前記アクチュエ
ータのオン時間を増加するようにして前記ブレーキ液圧
増圧制御時間に応じてアクチュエータの作動を制御する
ことを特徴とする。
【0011】ところで、ポンプの吐出圧をABS制御時
の増圧に利用する場合に、その増圧制御時間によってポ
ンプの作動時間も定まるのであるが、その増圧制御時間
が長くなるほどプランジャへの反力が大となる。したが
って上記請求項3記載の発明の構成に従って、増圧制御
時間が長くなるほどアクチュエータのオン時間を長くす
るようにアクチュエータの作動を制御することにより、
ABS制御時の増圧制御時間が長くなるのに伴なうプラ
ンジャへの反力増加に応じてポンプのプランジャを充分
にストロークさせて吐出圧を増圧し、車輪ブレーキを確
実に制動作動せしめることができる。
【0012】さらに請求項4記載の発明に従う前記制御
ユニットは、路面の摩擦係数を推定可能であるととも
に、前記アクチュエータのオフ時間を一定に定めた状態
で推定した前記摩擦係数が高いときには低いときよりも
前記アクチュエータのオン時間を長くするようにして推
定摩擦係数に応じてアクチュエータの作動を制御するこ
とを特徴とする。
【0013】このような請求項4記載の発明の構成によ
れば、路面の摩擦係数に応じた最適なブレーキ液圧制御
が可能となる。すなわち路面の摩擦係数が低いほど、車
輪がロック状態に陥るブレーキ液圧は低くなり、ABS
制御時にブレーキ液圧保持状態から最大増圧状態までの
制御液圧幅も小さくなるが、増圧に必要となるブレーキ
液量は大きくなるのに対し、路面の摩擦係数が高くなる
と、車輪がロック状態に陥るブレーキ液圧が高くなり、
前記制御液圧幅が大きくなって増圧に必要となるブレー
キ液量は小さくなるものである。したがって、アクチュ
エータのオフ時間を一定に保持した状態で、摩擦係数が
高いときには低いときよりもアクチュエータのオン時間
を長くすることにより、路面の摩擦係数が低い状態での
ABS制御時の増圧制御状態で充分なブレーキ液量を確
保し、路面の摩擦係数が高い状態でのABS制御時の増
圧制御状態で充分なブレーキ液圧を確保することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図10は本発明の第1実施例を示す
ものであり、図1は車両のブレーキ液圧制御装置の液圧
回路図、図2はポンプおよびアクチュエータの縦断面
図、図3は各制御弁手段および各アクチュエータの制御
系を示すブロック図、図4はアクチュエータのオン時間
に応じたポンプ吐出量の変化を示す図、図5はアクチュ
エータのオン時間に応じたポンプ吐出圧の変化を示す
図、図6はABS制御での減圧状態を示す図1に対応し
た液圧回路図、図7はABS制御での液圧保持状態を示
す図1に対応した液圧回路図、図8はABS制御での増
圧状態を示す図1に対応した液圧回路図、図9はABS
制御での増圧制御時のアクチュエータの制御手順を示す
フローチャート、図10はトラクション制御状態を示す
図1に対応した液圧回路図である。
【0016】先ず図1において、このブレーキ液圧制御
装置は、たとえば前輪駆動の四輪車両に搭載されるもの
であり、リザーバRを備えてタンデム型に構成されるマ
スタシリンダMと、駆動輪である左前輪および右前輪に
それぞれ装着される左および右前輪用の車輪ブレーキB
FL,BFRと、従動輪である左後輪および右後輪にそれぞ
れ装着される左および右後輪用の車輪ブレーキBRL,B
RRとを備え、左後輪用の車輪ブレーキBRLに比例減圧弁
L が接続され、右後輪用の車輪ブレーキBRRに比例減
圧弁1R が接続される。
【0017】マスタシリンダMは、ブレーキペダル3の
踏込みに応じたブレーキ液圧を出力する一対の出力ポー
ト4A,4Bを備え、両出力ポート4A,4Bに第1お
よび第2出力液圧路5A,5Bが個別に接続される。而
して第1出力液圧路5Aは、前後一組である左前輪およ
び右後輪にそれぞれ個別に装着される左前輪および右後
輪用の車輪ブレーキBFL,BRRに対応するものであり、
第2出力液圧路5Bは、前後一組である右前輪および左
後輪にそれぞれ個別に装着される右前輪および左後輪用
の車輪ブレーキBFR,BRLに対応するものである。
【0018】第1出力液圧路5Aは、第1出力液圧路5
A側へのブレーキ液の流通を許容する第1チェック弁1
0Aを介して、ブレーキ液を貯溜する第1リザーバ7A
に接続されており、第2出力液圧路5Bは、第2出力液
圧路5B側へのブレーキ液の流通を許容する第2チェッ
ク弁10Bを介して、ブレーキ液を貯溜する第2リザー
バ7Bに接続される。
【0019】第1出力液圧路5Aおよび第1リザーバ7
Aと左前輪用の車輪ブレーキBFLとの間には制御弁手段
FLが設けられ、第1出力液圧路5Aおよび第1リザー
バ7Aと右後輪用の車輪ブレーキBRRとの間には制御弁
手段6RRが設けられる。また第2出力液圧路5Bおよび
第2リザーバ7Bと右前輪用の車輪ブレーキBFRとの間
には制御弁手段6FRが設けられ、第2出力液圧路5Bお
よび第2リザーバ7Bと左後輪用の車輪ブレーキBRL
の間には制御弁手段6RLが設けられる。
【0020】第1リザーバ7Aに吸入口20(図2参
照)が接続される第1ポンプ8Aの吐出口18(図2参
照)が、左前輪用の車輪ブレーキBFLおよび制御弁手段
FL間に、左前輪用の車輪ブレーキBFL側から第1ポン
プ8A側へのブレーキ液の流通を阻止して接続され、第
2リザーバ7Bに吸入口が接続される第2ポンプ8Bの
吐出口が、右前輪用の車輪ブレーキBFRおよび制御弁手
段6FR間に、右前輪用の車輪ブレーキBFR側から第2ポ
ンプ8B側へのブレーキ液の流通を阻止して接続され
る。
【0021】第1および第2ポンプ8A,8Bには第1
および第2アクチュエータ9A,9Bが個別に連結され
ており、両ポンプ8A,8Bは相互に独立して作動可能
である。
【0022】左前輪用の車輪ブレーキBFLに対応した制
御弁手段6FLは、第1出力液圧路5Aおよび左前輪用の
車輪ブレーキBFL間に設けられる常開型電磁弁11
FLと、左前輪用の車輪ブレーキBFLおよび第1リザーバ
7A間に設けられる常閉型電磁弁13FLとで構成され
る。
【0023】この制御弁手段6FLは、常開型電磁弁11
FLを消磁、開弁するとともに常閉型電磁弁13FLを消
磁、閉弁してマスタシリンダMおよび左前輪用の車輪ブ
レーキBFL間を連通するが車輪ブレーキBFLおよび第1
リザーバ7A間を遮断する状態と、常開型電磁弁11FL
を励磁、閉弁するとともに常閉型電磁弁13FLを励磁、
開弁してマスタシリンダMおよび左前輪用の車輪ブレー
キBFL間を遮断するが左前輪用の車輪ブレーキBFLおよ
び第1リザーバ7A間を連通する状態と、常開型電磁弁
11FLを励磁、閉弁するとともに常閉型電磁弁13FL
消磁、閉弁してマスタシリンダMおよび第1リザーバ7
Aと左前輪用の車輪ブレーキBFLとの間をともに遮断す
る状態とを切換えるように制御される。
【0024】右前輪用の車輪ブレーキBFRに対応した制
御弁手段6FRは、第2出力液圧路5Bおよび右前輪用の
車輪ブレーキBFR間に設けられる常開型電磁弁11
FRと、右前輪用の車輪ブレーキBFRおよび第2リザーバ
7B間に設けられる常閉型電磁弁13FRとで構成され、
マスタシリンダMおよび右前輪用の車輪ブレーキBFR
を連通するが右前輪用の車輪ブレーキBFRおよび第2リ
ザーバ7B間を遮断する状態と、マスタシリンダMおよ
び右前輪用の車輪ブレーキBFR間を遮断するが右前輪用
の車輪ブレーキBFRおよびリザーバ7B間を連通する状
態と、マスタシリンダMおよびリザーバ7Bと右前輪用
の車輪ブレーキBFRとの間をともに遮断する状態とを切
換えるように制御される。
【0025】右後輪用の車輪ブレーキBRRに対応した制
御弁手段6RRは、第1出力液圧路5Aおよび右後輪用の
車輪ブレーキBRR間に設けられる絞り付きの常開型電磁
弁11RRと、該常開型電磁弁11RRに並列に接続される
一方向弁12RRと、右後輪用の車輪ブレーキBRRおよび
第1リザーバ7A間に設けられる常閉型電磁弁13RR
で構成され、一方向弁12RRは、絞りを備える常開型電
磁弁11RRの開弁状態でブレーキ操作を中止したときに
右後輪用の車輪ブレーキBRRからマスタシリンダM側に
ブレーキ液を速やかに戻す働きをする。
【0026】この制御弁手段6RRは、常開型電磁弁11
RRを消磁、開弁するとともに常閉型電磁弁13RRを消
磁、閉弁してマスタシリンダMおよび右後輪用の車輪ブ
レーキBRR間を連通するが車輪ブレーキBRRおよび第1
リザーバ7A間を遮断する状態と、常開型電磁弁11RR
を励磁、閉弁するとともに常閉型電磁弁13RRを励磁、
開弁してマスタシリンダMおよび右後輪用の車輪ブレー
キBRR間を遮断するが右後輪用の車輪ブレーキBRRおよ
び第1リザーバ7A間を連通する状態と、常開型電磁弁
11RRを励磁、閉弁するとともに常閉型電磁弁13RR
消磁、閉弁してマスタシリンダMおよび第1リザーバ7
Aと右後輪用の車輪ブレーキBRRとの間をともに遮断す
る状態と、常開型電磁弁11RRを消磁、開弁するととも
に常閉型電磁弁13RRを励磁、開弁してマスタシリンダ
Mおよび第1リザーバ7Aと右後輪用の車輪ブレーキB
RRとの間をともに連通する状態とを切換えるように制御
される。
【0027】さらに左後輪用の車輪ブレーキBRLに対応
した制御弁手段6RLは、第2出力液圧路5Bおよび左後
輪用の車輪ブレーキBRL間に設けられる常開型電磁弁1
RLと、該常開型電磁弁11RLに並列に接続される一方
向弁12RLと、左後輪用の車輪ブレーキBRLおよび第2
リザーバ7B間に設けられる常閉型電磁弁13RLとで構
成され、マスタシリンダMおよび左後輪用の車輪ブレー
キBRL間を連通するが車輪ブレーキBRLおよび第2リザ
ーバ7B間を遮断する状態と、マスタシリンダMおよび
左後輪用の車輪ブレーキBRL間を遮断するが左後輪用の
車輪ブレーキB RLおよび第2リザーバ7B間を連通する
状態と、マスタシリンダMおよび第2リザーバ7Bと左
後輪用の車輪ブレーキBRLとの間をともに遮断する状態
と、マスタシリンダMおよび第2リザーバ7Bと左後輪
用の車輪ブレーキBRLとの間をともに連通する状態とを
切換えるように制御される。
【0028】次に図2を参照しながら、第1ポンプ8A
および第1アクチュエータ9Aの構成について説明する
が、第1および第2ポンプ8A,8Bの構成は同一であ
るので、第2ポンプ8Bの構成の説明を省略し、また第
1および第2アクチュエータ9A,9Bの構成は同一で
あるので、第2アクチュエータ9Bの構成の説明を省略
する。
【0029】第1ポンプ8Aは、端壁15を一端に有す
る有底円筒状のポンプハウジング16と、ポンプハウジ
ング16に摺動自在に嵌合される棒状のプランジャ17
とを備えるプランジャ式のものである。
【0030】前記端壁15の中央部には吐出口18が設
けられ、プランジャ17の一端および前記端壁15間に
はポンプ室19が形成される。またプランジャ17の他
端は、ポンプハウジング16の他端から突出するもので
あり、このプランジャ17の他端には、該プランジャ1
7の一直径線に沿って延びるとともに両端をプランジャ
17の外面に開口せしめた吸入口20が設けられる。さ
らにプランジャ17の一端中央部に設けられるテーパ状
の弁座23に一端開口部を臨ませる連通路21がプラン
ジャ17に同軸に設けられ、該連通路21の他端は吸入
口20に連通する。
【0031】ポンプ室19内には、連通路21の一端開
口部を閉鎖可能な吸入弁22が収納されており、該吸入
弁22は、前記弁座23と、該弁座23に着座可能な球
状の弁体24と、ポンプハウジング16の端壁15およ
び弁体24間に設けられて該弁体24を弁座23に着座
する方向に付勢するばね力を発揮するばね25とを備え
る。
【0032】この吸入弁22は、プランジャ17がポン
プ室19の容積を増大する方向(図2の右方向)に移動
するのに伴ってポンプ室19の圧力が減圧されるのに応
じて開弁し、吸入口20から連通路21を介してポンプ
室19にブレーキ液を吸入するが、プランジャ17がポ
ンプ室19の容積を減小する方向に移動するのに伴って
ポンプ室19の圧力が増圧されるのに応じて閉弁し、連
通路21からポンプ室19へのブレーキ液の流入を阻止
する働きをする。
【0033】ところで、各制御弁手段6FL,6RR
FR,6RL、両リザーバ7A,7B、両チェック弁10
A,10Bは基体26に共通に取付けられるものであ
り、第1ポンプ8Aも該基体26に取付けられる。
【0034】基体26には、第1ポンプ8Aのポンプハ
ウジング16を嵌合、固定するための有底の第1嵌合孔
27が設けられており、ポンプハウジング16は、その
一端部と第1嵌合孔27の閉塞端との間に吐出液室28
を形成するようにして前記第1嵌合孔27に嵌合され、
ポンプハウジング16の外周には第1嵌合孔27の内周
面に弾発的に接触する環状のシール部材29が装着され
る。
【0035】上記吐出液室28内でポンプハウジング1
6には吐出弁30が装着されており、該吐出弁30は、
ポンプ室19に通じる吐出口18を中央部に臨ませて端
壁15の吐出液室28側の面に設けられるテーパ状の弁
座31と、該弁座31に着座可能な球状の弁体32と、
ポンプハウジング16の一端に装着されるリテーナ34
および弁体32間に設けられて弁体32を弁座31への
着座方向に付勢するばね力を発揮するばね33とを備
え、リテーナ34の中央部には該リテーナ34で吐出液
室28内を区画しないようにするための連通孔35が設
けられている。
【0036】このような吐出弁30は、プランジャ17
がポンプ室19の容積を増大する方向に移動するのに伴
ってポンプ室19の圧力が減圧されるのに応じて閉弁
し、吐出液室28から吐出口18を介してポンプ室19
にブレーキ液が流入するのを阻止するが、プランジャ1
7がポンプ室19の容積を減小する方向に移動するのに
伴ってポンプ室19の圧力が増圧されるのに応じて開弁
し、ポンプ室19から吐出口18を介して吐出液室28
にブレーキ液を吐出する働きをする。
【0037】基体26には、吐出液室28に一端が通じ
る吐出通路36が設けられており、該吐出通路36の他
端は、左前輪用の車輪ブレーキBFLおよび制御弁手段6
FL間に接続される。すなわち第1ポンプ8Aの吐出口1
8は、左前輪用の車輪ブレーキBFL側から第1ポンプ8
A側へのブレーキ液の流れを吐出弁30で阻止するよう
にして、左前輪用の車輪ブレーキBFLおよび制御弁手段
FL間に接続されることになる。
【0038】第1アクチュエータ9Aは、固定コア38
と、該固定コア38に対する近接、離反を可能として前
記第1ポンプ8Aのプランジャ17に同軸に連結される
可動コア39とを備えるソレノイドである。
【0039】固定コア38は、磁性金属により円筒状に
形成されるものであり、該固定コア38の一端に基端部
を同軸にかつ一体に連ならせた接続筒部40の先端部
が、第1ポンプ8Aにおけるポンプハウジング16の他
端に、かしめ等により結合される。また固定コア38お
よび接続筒部40の連設部から半径方向外方に張出すフ
ランジ部41が、固定コア38および接続筒部40に一
体に設けられる。
【0040】しかも第1ポンプ8Aにおけるプランジャ
17の他端部はポンプハウジング16の他端から突出し
て前記接続筒部40内に摺動自在に嵌合されるものであ
り、接続筒部40の内面には、プランジャ17の他端部
外面に弾発的に摺接する環状のシール部材42が装着さ
れる。
【0041】ところで、基体26には、ポンプハウジン
グ16を嵌合せしめた第1嵌合孔27よりも大径である
第2嵌合孔43が、両嵌合孔27,43間に環状の段部
44を形成するようにして第1嵌合孔27と同軸に設け
られており、第2嵌合孔43の外端は基体26の外面に
開口される。而して接続筒部40を第2嵌合孔43に嵌
合させてフランジ部41が基体26の外面に締結される
ものであり、接続筒部40の先端部およびポンプハウジ
ング16の他端部と、第2嵌合孔43の内周面および段
部44との間には環状室45が形成され、接続筒部40
のフランジ部41寄りの外面には、第2嵌合孔43の内
面に弾発的に接触する環状のシール部材46が装着され
る。
【0042】固定コア38および接続筒部40には、磁
性材料により円筒状に形成されるガイド部材47が嵌合
されており、該ガイド部材47の外周に設けられた環状
溝48に内端を嵌合せしめてガイド部材47の軸方向位
置を定めるピン49が、ガイド部材47の半径方向に沿
う軸線を有して固定コア38に嵌合される。而して固定
コア38および接続筒部40内での軸方向位置が定めら
れたガイド部材47の一端と、プランジャ17の他端部
および接続筒部40の先端部との間には、プランジャ1
7に設けられている吸入口20に通じる吸入液室50が
形成され、ガイド部材47の他端位置は固定コア38か
ら可動コア39側に突出しないように配置される。また
固定コア38への嵌合状態でピン49の外端は固定コア
38の外面から突出することはない。
【0043】接続筒部40には、環状室45を吸入液室
50に通じさせる複数の連通路51…が設けられ、基体
26には、環状室45に一端を通じさせる吸入通路52
が設けられ、該吸入通路52の他端は第1リザーバ7A
に接続される。すなわち第1ポンプ7Aの吸入口20は
第1リザーバ7Aに連通することになる。
【0044】固定コア38はガイド筒53に圧入され
る。このガイド筒53は、一端側に前記固定コア38を
嵌合せしめる円筒部53aと、該円筒部53aの他端に
同軸に連なる有底円筒部53bとから成るものであり、
有底円筒部53bの肉厚は円筒部53aの肉厚よりも薄
く形成されるが、円筒部53aおよび有底円筒部53b
は内面を面一に連ならせるようにして一体に連設され
る。しかも固定コア38の外周には、ガイド筒53にお
ける円筒部53aの内面に弾発的に接触する環状のシー
ル部材54が装着される。
【0045】可動コア39は、固定コア38に対向して
ガイド筒53内に摺動自在に嵌合される。この可動コア
39の一端には、第1ポンプ8Aにおけるプランジャ1
7の他端に一端を同軸に当接させる非磁性材料製のロッ
ド55の他端が当接されており、該ロッド55はガイド
部材47に摺動自在に嵌合される。また吸入液室50内
において、プランジャ17および接続筒部40間には、
プランジャ17をロッド55に当接させる方向のばね力
を発揮するばね56が設けられており、該ばね56のば
ね力はロッド55を介して可動コア39に作用し、前記
ばね56のばね力により可動コア39は固定コア38か
ら離反する方向に付勢されることになる。なお、吸入弁
22におけるばね25のばね力もロッド55に当接させ
る方向でプランジャ17に作用するのであるが、該ばね
25のばね荷重は前記ばね56のばね荷重に比べて小さ
く設定されている。
【0046】可動コア39および固定コア38間には、
可動コア39が固定コア38に直接接触したときの残留
磁気により、可動コア39の固定コア38からの離反作
動が不円滑となることを防止するために、非磁性材料か
ら成るワッシャ59が、固定コア38から離反した可動
コア39との間に充分な間隔をあけるようにして介装さ
れる。
【0047】ガイド筒53の円筒部53aは、合成樹脂
製のボビン57で同軸に囲繞されており、該ボビン57
にコイル58が巻装される。
【0048】さらにボビン57およびコイル58と、ボ
ビン57からのガイド筒53の突出部とは、磁性金属か
ら成るヨーク60で覆われ、該ヨーク60はフランジ部
41に結合される。
【0049】このヨーク60は、たとえば段付きの有底
円筒状に形成されるものであり、一端を基体26の外面
に対向させてフランジ部41を嵌合せしめる第1円筒部
60aと、フランジ部41の外周縁部に接触させるよう
にして第1円筒部60aの他端から半径方向内方に張出
す第1環状段部60bと、ボビン57およびコイル58
を同軸に囲繞して第1環状段部60bの内周部に一端を
同軸に連なせる第2円筒部60cと、第2円筒部60c
の他端から半径方向内方に張出してボビン57をフラン
ジ部41との間に挟持する第2環状段部60dと、第2
環状段部60dの内周部に一端を同軸に連ならせてガイ
ド筒53のボビン57からの突出部を同軸に囲繞する第
3円筒部60eと、第3円筒部60eの他端を閉塞する
端板部60fとを備え、第1円筒部60aとフランジ部
41とがかしめ結合等により相互に結合される。
【0050】このような第1アクチュエータ9Aでは、
コイル58の消磁状態にあっては、可動コア39がばね
56のばね力により固定コア38から離反した位置(図
2の位置)にあり、第1ポンプ8Aのプランジャ17は
ポンプ室19の容積を増大する位置に移動している。す
なわちコイル58の消磁により第1アクチュエータ9A
はポンプ8Aを吸入作動せしめるオフ状態となる。また
コイル58が励磁されると、可動コア39がばね56の
ばね力に抗して固定コア38に近接する方向に移動し、
第1ポンプ8Aのプランジャ17はポンプ室19の容積
を減小する側に押圧駆動される。すなわちコイル58の
励磁により第1アクチュエータ9Aはポンプ8Aを吐出
作動せしめるオン状態となる。したがってコイル58の
消磁・励磁を切換えることにより可動コア39が軸方向
に往復作動し、それに応じてプランジャ17が軸方向に
往復駆動され、第1ポンプ8Aがポンプ作動することに
なる。
【0051】ところで、可動コア39および固定コア3
8間の空間、ならびにガイド筒53の閉塞端および可動
コア39間の空間がそれぞれ密閉状態であると、可動コ
ア39の往復移動に応じた前記各空間の加、減圧が生じ
て可動コア39の円滑な往復作動が阻害されることにな
る。そこで可動コア39の外面には、前記両空間間を結
ぶ連通溝61が軸方向全長にわたって設けられる。また
吸入液室50に臨むロッド55の一端面には、該ロッド
55の一直径線に沿う溝62が設けられ、可動コア39
に接触するロッド55の他端面には、該ロッド55の一
直径線に沿う溝63が設けられ、ロッド55には両溝6
2,63間を結ぶ連通孔64が同軸に設けられる。すな
わち吸入液室50は、溝62、連通孔64および溝63
を介して、可動コア39および固定コア38間の空間に
連通し、可動コア39および固定コア38間の空間は連
通溝61を介してガイド筒53の閉塞端および可動コア
39間の空間に連通している。
【0052】図3において、各制御弁手段6FL,6FR
RL,6RRの常開型電磁弁11FL,11FR,11RL,1
RRおよび常閉型電磁弁13FL,13FR,13RL,13
RRと、第1および第2ポンプ8A,8Bを駆動する第1
および第2アクチュエータ9A,9Bとは、制御ユニッ
ト65により制御されるものであり、該制御ユニット6
5は、左、右前輪および左、右後輪の車輪速度をそれぞ
れ個別に検出する車輪速検出器66FL,66FR,6
RL,66RRの検出値に基づいて、ブレーキ操作時に各
車輪ブレーキBFL,BFR,BRL,BRRのブレーキ液圧を
制御するABS制御や、非ブレーキ操作時に駆動輪であ
る左、右前輪に装着される左、右前輪用の車輪ブレーキ
FL,BFRのブレーキ圧を制御するトラクション制御も
しくは車両安定制御を実行することができる。
【0053】しかも制御ユニット65は、第1および第
2アクチュエータ9A,9Bのオン・オフ時間の比を変
更可能であるとともに、オフ時間を一定とした状態でオ
ン時間を変更することによるオン・オフ周期の変更を可
能として第1および第2アクチュエータ9A,9Bの作
動を制御する。而して、オフ時間を一定に保持しつつオ
ン時間を長くするように両アクチュエータ9A,9Bの
作動を制御すると、両アクチュエータ9A,9Bのオン
・オフ周期すなわち両ポンプ8A,8Bの作動周期が大
となり、図4で示すように、両ポンプ8A,8Bの吐出
量が減少するものの、図5で示すように、両ポンプ8
A,8Bの吐出圧が増大する。
【0054】次にブレーキペダル3の踏込みによるブレ
ーキ操作時の制御ユニット65による各制御弁手段
FL,6FR,6RL,6RRの切換作動制御および両アクチ
ュエータ9A,9Bの作動制御について、図6〜図9を
併せて参照しつつ説明する。
【0055】先ずブレーキペダル3の踏込みによる通常
のブレーキ操作時に、制御ユニット65は、図1で示す
ように、各制御弁手段6FL〜6RRの常開型電磁弁11FL
〜14RRを消磁、開弁状態とするとともに常閉型電磁弁
13FL〜13RRを消磁、閉弁状態とし、両ポンプ8A,
8Bを駆動する両アクチュエータ9A,9Bを停止した
ままとする。これによりマスタシリンダMから出力され
る液圧は、左前輪用および右前輪要の車輪ブレーキ
FL,BFRに作用するとともに、比例減圧弁1R ,1L
で減圧されて右後輪用および左後輪用の車輪ブレーキB
RR,BRLに作用する。
【0056】このようなブレーキ操作時に車輪がロック
状態に入りそうになったときには、各制御弁手段6FL
RRのうち、ロック状態に入りそうになった車輪に対応
する制御弁手段によりブレーキ液圧の減圧、保持および
増圧を切換えるようにしてABS制御が実行されるが、
左前輪がロック状態に入りそうになったときの左前輪用
の車輪ブレーキBFLのABS制御についてのみ、以下に
説明する。
【0057】左前輪がロック状態に入りそうになったと
きのABS制御時には、先ず左前輪用の車輪ブレーキB
FLの減圧制御が実行されるものであり、この減圧制御時
において制御ユニット65は、図6で示すように、制御
弁手段6FLにおける常開型電磁弁11FLを励磁、閉弁す
るとともに常閉型電磁弁13FLを励磁、開弁し、マスタ
シリンダMおよび左前輪用の車輪ブレーキBFL間を遮断
するが左前輪用の車輪ブレーキBFLおよび第1リザーバ
7A間を連通する。これにより左前輪用の車輪ブレーキ
FLのブレーキ液が第1リザーバ7Aに逃がされ、左前
輪用の車輪ブレーキBFLのブレーキ液圧が減圧される。
この際、第1ポンプ8Aを駆動する第1アクチュエータ
9Aは停止したままである。
【0058】上記減圧制御に続く液圧保持時において制
御ユニット65は、図7で示すように、制御弁手段6FL
における常開型電磁弁11FLを励磁、閉弁するとともに
常閉型電磁弁13FLを消磁、閉弁し、マスタシリンダM
および第1リザーバ7Aと左前輪用の車輪ブレーキBFL
との間をともに遮断する。これにより左前輪用の車輪ブ
レーキBFLのブレーキ液圧が保持されるが、この際に
も、第1ポンプ8Aを駆動する第1アクチュエータ9A
は停止したままである。
【0059】さらに前記液圧保持に続く増圧時において
制御ユニット65は、図8で示すように、制御弁手段6
FLにおける常開型電磁弁11FLを励磁、閉弁するととも
に常閉型電磁弁13FLを消磁、閉弁してマスタシリンダ
Mおよび第1リザーバ7Aと左前輪用の車輪ブレーキB
FLとの間をともに遮断した状態で、第1アクチュエータ
9Aの作動を開始して第1ポンプ8Aを駆動する。そう
すると第1リザーバ7Aから第1ポンプ8Aに汲み上げ
られたブレーキ液によるブレーキ液圧が左前輪用の車輪
ブレーキBFLに作用し、左前輪用の車輪ブレーキBFL
ブレーキ液圧が増圧されることになる。
【0060】この増圧制御時において、制御ユニット6
5は、図9で示す手順に従って第1アクチュエータ9A
の作動を制御する。すなわちステップS1では、増圧制
御が開始されてからの時間すなわち増圧制御時間ΔTが
予め定められた第1設定経過時間T1 を超えるか否かを
判断し、ΔT≦T1 であると判断したときには、ステッ
プS1からステップS2に進み、このステップS2にお
いて、第1アクチュエータ9Aのオフ時間TOFF を一定
時間TS と定めるとともにオン時間TONを第1設定オン
時間TON1 に設定する。
【0061】ステップS1でΔT>T1 であると判断し
たときには、ステップS1からステップS3に進み、こ
のステップS3において、増圧制御時間ΔTが第1設定
経過時間T1 よりも長く設定された第2設定経過時間T
2 を超えるか否かを判断する。而してΔT≦T2 である
とステップS3で判断したときには、ステップS4にお
いて第1アクチュエータ9Aのオフ時間TOFF を一定時
間TS と定めるとともにオン時間TONを第1設定オン時
間TON1 よりも大である第2設定オン時間TON 2 に定め
る。
【0062】またステップS3でΔT>T2 であると判
断したときには、ステップS5において、第1アクチュ
エータ9Aのオフ時間TOFF を一定時間TS と定めると
ともにオン時間TONを第2設定オン時間TON2 よりも大
である第3設定オン時間TON 3 に定める。
【0063】すなわち制御ユニット65は、第1ポンプ
8Aからのブレーキ液圧吐出によるブレーキ液圧増圧制
御時間ΔTが長くなるほど第1アクチュエータ9Aのオ
ン時間を増加するようにしてブレーキ液圧増圧制御時間
ΔTに応じて第1アクチュエータ9Aの作動を制御する
ことになる。
【0064】右前輪用の車輪ブレーキBFRのABS制御
については、上述の左前輪用の車輪ブレーキBFLのAB
S制御と同様に制御弁手段6FRの切換作動と、第2ポン
プ8Bを駆動する第2アクチュエータ9Bの作動とが制
御ユニット65により制御される。
【0065】右後輪用の車輪ブレーキBRRおよび左後輪
用の車輪ブレーキBRLのABS制御における減圧および
保持制御については、上述の左前輪用および右前輪用の
車輪ブレーキBFL,BFRの減圧、保持制御時と同様に制
御弁手段6RR,6RLが制御される。但し、右後輪用の車
輪ブレーキBRRおよび左後輪用の車輪ブレーキBRLのA
BS制御における増圧制御時には、制御弁手段6RR,6
RLの常開型電磁弁11 RR,11RLが消磁、開弁されると
ともに常閉型電磁弁13RR,13RLが消磁、閉弁され
る。すなわち右後輪用の車輪ブレーキBRRおよび左後輪
用の車輪ブレーキBRLは、常開型電磁弁11RR,11RL
が備える絞りで絞られつつ、マスタシリンダMの出力液
圧で増圧される。
【0066】また第1および第2ポンプ8A,8Bは相
互に独立して作動可能であり、各ポンプ8A,8Bにそ
れぞれ対応した車輪ブレーキBFL,BFRのブレーキ液圧
制御状態に応じて、各ポンプ8A,8Bの作動・停止を
それぞれ個別に制御したり、各ポンプ8A,8Bの駆動
時間を異ならせたりすることが可能であり、それにより
ブレーキ圧制御をより緻密に実行することが可能となる
とともに、消費エネルギーの節減およびポンプ作動音の
低減が可能となる。
【0067】しかも左、右前輪用の車輪ブレーキBFL
FRは、左、右後輪用の車輪ブレーキBRL,BRRよりも
消費液量が多いものであり、消費液量の多い側である
左、右前輪用の車輪ブレーキBFL,BFRのブレーキ液圧
増圧を各ポンプ8A,8Bの吐出圧で行なうようにし
て、ABS制御の効率を高めることができる。
【0068】また前記各ポンプ8A,8Bの吐出口18
…が、駆動輪である左、右前輪用の車輪ブレーキBFL
FRと、それらの車輪ブレーキBFL,BFRに対応した制
御弁手段6FL,6FRとの間にそれぞれ接続されているこ
とにより、ブレーキペダル3を操作しない非ブレーキ操
作時に、左、右前輪の駆動力を低減するようにしたトラ
クション制御や車両安定制御を行なうことができる。
【0069】すなわち左前輪の駆動力を低減するトラク
ション制御や車両安定制御を実行するときには、図10
で示すように、制御ユニット65は、制御弁手段6FL
おける常開型電磁弁11FLを励磁、閉弁するとともに常
閉型電磁弁13FLを消磁、閉弁し、マスタシリンダMお
よび第1リザーバ7Aと左前輪用の車輪ブレーキBFL
の間をともに遮断した状態で、第1アクチュエータ9A
により第1ポンプ8Aを作動せしめる。これにより第1
リザーバ7Aから汲み上げたブレーキ液によるブレーキ
液圧を左前輪用の車輪ブレーキBFLに作用せしめて左前
輪用の車輪ブレーキBFLを作動せしめ、左前輪の駆動力
低減によるトラクション制御や車両安定制御を行なうこ
とができる。
【0070】この際、第1リザーバ7Aを左前輪用の車
輪ブレーキBFLと共通にした従動輪である右後輪用の車
輪ブレーキBRRに対応した制御弁手段6RRでは、常開型
電磁弁11RRが消磁、開弁されるとともに、常閉型電磁
弁13RRが励磁、開弁される。これにより、マスタシリ
ンダMおよび第1リザーバ7Aと右後輪用の車輪ブレー
キBRRとの間がともに連通状態となり、第1ポンプ8A
の吸入口20がマスタシリンダMに連通することにな
り、非作動状態にあるマスタシリンダMからのブレーキ
液を第1ポンプ8Aで吸入して左前輪用の車輪ブレーキ
FLに供給することができ、第1リザーバ7Aにブレー
キ液を常時貯溜しておく必要はない。しかもトラクショ
ン制御や車両安定制御専用の手段を設けることを不要と
し、第1ポンプ8Aおよび制御弁手段6FL,6RRの制御
をABS制御時とは変更するだけで、トラクション制御
や車両安定制御を実行することができる。
【0071】他の駆動輪である右前輪用の車輪ブレーキ
FRについても、上述の左前輪用の車輪ブレーキBFL
同様に、制御弁手段6FR,6RLを制御することにより、
右前輪の駆動力を低減するトラクション制御や車両安定
制御を実行可能である。
【0072】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、プランジャ式のポンプ8A,8Bを吐出作動せし
めるオン状態ならびに前記ポンプ8A,8Bを吸入作動
せしめるオフ状態を切換可能としてプランジャ17…に
同軸に連結されるアクチュエータ9A,9Bの作動が、
制御ユニット65により制御されるのであるが、該制御
ユニット65は、前記アクチュエータ9A,9Bのオン
・オフ時間の比およびオン・オフ周期を変更可能であ
る。したがって、リザーバ7A,7Bの貯溜量およびA
BS制御時間等に応じて、アクチュエータ9A,9Bの
オン・オフ時間の比およびオン・オフ周期を定めること
により、ポンプ8A,8Bの吐出圧および吐出量を自在
に変化させることができ、ポンプ8A,8Bを駆動する
ためのアクチュエータ9A,9Bの小型、軽量化を図る
とともに、アクチュエータ9A,9Bを駆動する電力の
軽減を図ることができる。
【0073】またポンプ8A,8Bの吐出口18…が左
および右前輪用の車輪ブレーキBFL,BFR側から該ポン
プ8A,8B側へのブレーキ液の流れを阻止して前記車
輪ブレーキBFL,BFRに接続されており、制御ユニット
65は、ABS制御時に前記ポンプ8A,8Bからのブ
レーキ液圧吐出によるブレーキ液圧増圧制御時間が長く
なるほど前記アクチュエータ9A,9Bのオン時間を増
加するようにしてアクチュエータ9A,9Bの作動を制
御するものである。而してポンプ8A,8Bの吐出圧を
ABS制御時の増圧に利用する場合に、その増圧制御時
間によってポンプ8A,8Bの作動時間も定まるのであ
るが、その増圧制御時間が長くなるほどプランジャ17
…への反力が大となる。したがって、制御ユニット65
は、ポンプ8A,8Bのプランジャ17…への反力が大
きいときには、アクチュエータ9A,9Bのオン時間
を、前記プランジャ17…への反力が小さいときよりも
長くしてアクチュエータ9A,9Bの作動を制御するこ
とになり、プランジャ17…への反力が大きくなって
も、プランジャ17…を充分にストロークさせる時間を
確保して充分な吐出圧を得ることができ、車輪ブレーキ
FL,BFRを確実に制動作動せしめることができるとと
もに、アクチュエータ9A,9Bをより一層効果的に小
型化することができる。
【0074】図11〜図13は本発明の第2実施例を示
すものであり、図11はABS制御での増圧制御時のア
クチュエータの制御手順を示すフローチャート、図12
は増圧制御状態での液圧の変化を路面の摩擦係数の高低
に対応させて示す図、図13はブレーキ液圧によるポン
プの所要液量を示す図である。
【0075】ABS制御状態での増圧制御時に制御ユニ
ット65(図3参照)は、図11で示す手順に従ってア
クチュエータ9A,9Bの作動を制御するものであり、
ステップS11では、路面の推定摩擦係数μが第1設定
摩擦係数μ1 よりも低いか否かを判断し、μ<μ1 であ
ったときには、ステップS11からステップS12に進
み、このステップS12において、アクチュエータ9
A,9Bのオフ時間TOF F を一定時間TS と定めるとと
もにオン時間TONを第1オン設定時間TON1 ′に設定す
る。
【0076】ステップS11でμ≧μ1 であると判断し
たときには、ステップS11からステップS13に進
み、このステップS13において、推定摩擦係数μが第
1設定摩擦係数μ1 よりも高く設定される第2設定摩擦
係数μ2 よりも低いか否かを判断する。而してμ<μ2
であるとステップS13で判断したときには、ステップ
S14において第1アクチュエータ9Aのオフ時間T
OFF を一定時間TS と定めるとともにオン時間TONを第
1設定時間TON1 ′よりも大である第2設定オン時間T
ON2 ′に定める。
【0077】またステップS13でμ≧μ2 であると判
断したときには、ステップS15において、第1アクチ
ュエータ9Aのオフ時間TOFF を一定時間TS と定める
とともにオン時間TONを第2設定オン時間TON2 ′より
も大である第3設定オン時間TON3 に定める。
【0078】すなわち制御ユニット65は、各車輪速検
出器66FL,66FR,66RL,66 RRの検出値に基づい
て走行路面の摩擦係数の高低を判断可能であるととも
に、ABS制御時のブレーキ液圧増圧状態では、推定摩
擦係数μが高いときには低いときよりも第1アクチュエ
ータ9A,9Bのオン時間TONを長くするようにして推
定摩擦係数μに応じてアクチュエータ9A,9Bの作動
を制御することになる。
【0079】この第2実施例によれば、路面の摩擦係数
に応じた最適なブレーキ液圧制御が可能となる。すなわ
ち図12で示すように、路面の摩擦係数が低いほど車輪
がロック状態に陥るブレーキ液圧が低くなるとともに、
摩擦係数が低い状態でのABS制御時のブレーキ液圧保
持状態から最大増圧状態までの制御液圧幅ΔP1 は、摩
擦係数が高い状態での前記制御液圧幅ΔP2 よりも小さ
くなるのに対し、図13で示すように、低摩擦係数での
ABS制御の増圧に必要となるブレーキ液量ΔV1 は、
高摩擦係数での増圧に必要となるブレーキ液量ΔV2
りも大きくなるものである。
【0080】したがって、アクチュエータ9A,9Bの
オフ時間を一定に保持した状態で、摩擦係数が高いとき
には低いときよりもアクチュエータ9A,9Bのオン時
間を長くすることにより、路面の摩擦係数が低い状態で
のABS制御時の増圧制御状態で充分なブレーキ液量を
確保し、路面の摩擦係数が高い状態でのABS制御時の
増圧制御状態で充分なブレーキ液圧を確保することがで
きる。
【0081】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0082】たとえば、ABS制御での増圧時に、増圧
制御時間に応じたアクチュエータ9A,9Bのオン時間
制御と、路面の推定摩擦係数に応じたアクチュエータ9
A,9Bのオン時間制御とを併用するようにしてもよ
い。
【0083】また本発明は、駆動輪である左、右前輪用
の車輪ブレーキBFL,BFRだけにポンプ8A,8Bの吐
出液圧を作用させ得るようにした液圧制御装置だけでな
く、従動輪の車輪ブレーキにポンプの吐出液圧を作用さ
せ得るようにした液圧制御装置にも適用可能であり、さ
らにポンプの吐出液をマスタシリンダ側に戻すようにし
た所謂還流式のブレーキ液圧制御装置にも本発明を適用
することができる。
【0084】さらに上記実施例では四輪車両のブレーキ
液圧制御装置について説明したが、本発明を自動二輪車
のブレーキ液圧制御装置に適用することも可能である。
【0085】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ポンプの吐出圧および吐出量を自在に変化させるこ
とができ、ポンプを駆動するためのアクチュエータの小
型、軽量化を図るとともに、アクチュエータを駆動する
電力の軽減を図ることができる。
【0086】また請求項2記載の発明によれば、プラン
ジャへの反力が大きくなっても、プランジャを充分にス
トロークさせる時間を確保して充分な吐出圧を得ること
ができ、アクチュエータをより一層効果的に小型化する
ことができる。
【0087】請求項3記載の発明によれば、増圧制御時
間が長くなるほどアクチュエータのオン時間を長くする
ようにアクチュエータの作動を制御することにより、A
BS制御時の増圧制御時間が長くなるのに伴なうプラン
ジャへの反力増加に応じてポンプのプランジャを充分に
ストロークさせて吐出圧を増圧し、車輪ブレーキを確実
に制動作動せしめることができる。
【0088】さらに請求項4記載の発明によれば、路面
の摩擦係数に応じた最適なブレーキ液圧制御が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のブレーキ液圧制御装置の液圧回路
図である。
【図2】ポンプおよびアクチュエータの縦断面図であ
る。
【図3】各制御弁手段および各アクチュエータの制御系
を示すブロック図である。
【図4】アクチュエータのオン時間に応じたポンプ吐出
量の変化を示す図である。
【図5】アクチュエータのオン時間に応じたポンプ吐出
圧の変化を示す図である。
【図6】ABS制御での減圧状態を示す図1に対応した
液圧回路図である。
【図7】ABS制御での液圧保持状態を示す図1に対応
した液圧回路図である。
【図8】ABS制御での増圧状態を示す図1に対応した
液圧回路図である。
【図9】ABS制御での増圧制御時のアクチュエータの
制御手順を示すフローチャートである。
【図10】トラクション制御状態を示す図1に対応した
液圧回路図である。
【図11】第2実施例におけるABS制御での増圧制御
時のアクチュエータの制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図12】増圧制御状態での液圧の変化を路面の摩擦係
数の高低に対応させて示す図である。
【図13】ブレーキ液圧によるポンプの所要液量を示す
図である。
【符号の説明】
FL,6FR・・・制御弁手段 7A,7B・・・リザーバ 8A,8B・・・ポンプ 9A,9B・・・アクチュエータ 17・・・プランジャ 18・・・吐出口 65・・・制御ユニット BFL,BFR・・・車輪ブレーキ M・・・マスタシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 元泰 長野県上田市大字国分840番地 日信工業 株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB28 CC02 EE01 HH46 JJ19 KK11 LL23 LL40 LL50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ(M)と;ブレーキ液を
    貯溜するリザーバ(7A,7B)と;マスタシリンダ
    (M)および車輪ブレーキ(BFL,BFR)間を連通する
    が車輪ブレーキ(BFL,BFR)およびリザーバ(7A,
    7B)間を遮断する状態、マスタシリンダ(M)および
    車輪ブレーキ(BFL,BFR)間を遮断するが車輪ブレー
    キ(BFL,BFR)およびリザーバ(7A,7B)間を連
    通する状態、ならびにマスタシリンダ(M)およびリザ
    ーバ(7A,7B)と車輪ブレーキ(BFL,BFR)との
    間をともに遮断する状態を切換可能な制御弁手段
    (6FL,6FR)と;前記リザーバ(7A,7B)から汲
    上げたブレーキ液を前記車輪ブレーキ(BFL,BFR)に
    供給可能なプランジャ式のポンプ(8A,8B)と;を
    備える車両のブレーキ液圧制御装置において、前記ポン
    プ(8A,8B)を吐出作動せしめるオン状態ならびに
    前記ポンプ(8A,8B)を吸入作動せしめるオフ状態
    を切換可能として前記ポンプ(8A,8B)のプランジ
    ャ(17)に同軸に連結されるアクチュエータ(9A,
    9B)と、該アクチュエータ(9A,9B)のオン・オ
    フ時間の比およびオン・オフ周期を変更可能として前記
    アクチュエータ(9A,9B)の作動を制御するととも
    に前記制御弁手段(6FL,6FR)の切換作動を制御する
    制御ユニット(65)とを含むことを特徴とする車両の
    ブレーキ液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御ユニット(65)は、前記ポン
    プ(8A,8B)のプランジャ(17)への反力が大き
    いときには、前記アクチュエータ(9A,9B)のオン
    時間を、前記ポンプ(8A,8B)のプランジャ(1
    7)への反力が小さいときよりも長くしてアクチュエー
    タ(9A,9B)の作動を制御することを特徴とする請
    求項1記載の車両のブレーキ液圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ポンプ(8A,8B)の吐出口(1
    8)が前記車輪ブレーキ(BFL,BFR)側から該ポンプ
    (8A,8B)側へのブレーキ液の流れを阻止して前記
    車輪ブレーキ(BFL,BFR)に接続され、前記制御ユニ
    ット(65)は、前記ポンプ(8A,8B)からのブレ
    ーキ液圧吐出によるブレーキ液圧増圧制御時間が長くな
    るほど前記アクチュエータ(9A,9B)のオン時間を
    増加するようにして前記ブレーキ液圧増圧制御時間に応
    じてアクチュエータ(9A,9B)の作動を制御するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の車両のブレーキ
    液圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御ユニット(65)は、路面の摩
    擦係数を推定可能であるとともに、前記アクチュエータ
    (9A,9B)のオフ時間を一定に定めた状態で推定し
    た前記摩擦係数が高いときには低いときよりも前記アク
    チュエータ(9A,9B)のオン時間を長くするように
    して推定摩擦係数に応じてアクチュエータ(9A,9
    B)の作動を制御することを特徴とする請求項3記載の
    車両のブレーキ液圧制御装置。
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