JP2000107892A - 管溶接用芯出し治具 - Google Patents

管溶接用芯出し治具

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JP2000107892A
JP2000107892A JP10284067A JP28406798A JP2000107892A JP 2000107892 A JP2000107892 A JP 2000107892A JP 10284067 A JP10284067 A JP 10284067A JP 28406798 A JP28406798 A JP 28406798A JP 2000107892 A JP2000107892 A JP 2000107892A
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Yasuo Shimazaki
康夫 島崎
Hidehiro Yamashina
秀広 山科
Kimio Nakajima
紀美雄 中嶋
Suutai Nishijima
崇泰 西島
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Sumitomo Precision Products Co Ltd
Nippon Steel Corp
Osaka Gas Co Ltd
Sumitomo Metal Plantec Co Ltd
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Sumitomo Precision Products Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Sumitomo Metal Plantec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性が良く、且つ小型で安価な管溶接用芯
出し治具を提供する。 【解決手段】 溶接される管体A,Bの内部に十分な隙
間をあけて挿入され得るハウジング10の中心部に、2
本のねじ棒20,30を、縦列に且つ独立回転可能に配
置する。2本のねじ棒20,30に沿って配置された回
転式の操作桿40により、奥側のねじ棒30を回転させ
る。ねじ棒20及びねじ棒30の各外周側の複数位置
に、ねじ棒20及びねじ棒30の各回転に伴って半径方
向に移動する複数の第1可動部材50・・及び第2可動
部材60・・を設ける。各第1可動部材50に、裏当て
部材80の保持体を兼ねるヘッド70を取付ける。管体
Aの端部内にハウジング10の奥側の端部を挿入し、第
2可動部材60・・を半径方向外側へ移動させることに
より、管体Aの端部にハウジング10を固定する。この
固定の後、管体Aに管体Bを突き合わせ、第1可動部材
50・・を半径方向外側へ移動させて、管体A,Bの突
き合わせ部内面に押し付けることにより、管体A,Bを
同心状に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス管等を溶接す
る前に、溶接される2本の管体を同芯状に突き合わせて
連結する管溶接用芯出し治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガス管を溶接する場合には、
溶接される2本の管体が、裏当て材の保持具を兼ねる芯
出し治具により、予め同芯状に突き合わせて連結され
る。この芯出し治具としてはボルト式のものが良く知ら
れているが、最近では油圧式のものも使用されている。
【0003】ボルト式の芯出し治具は、環状体の一方の
端部の周方向複数位置にボルトを貫通させ、他方の端部
の周方向複数位置にもボルトを貫通させた構成となって
いる。使用方法としては、2本の管体の一方の端部内に
環状体の一方の端部を挿入し、その端部に設けられてい
る複数本のボルトを内側から操作して外側へ移動させる
ことにより、一方の管体の端部に環状体を固定する。次
いで、一方の管体に他方の管体を突き合わせ、環状体の
他方の端部に設けられている複数本のボルトを内側から
操作して外側へ移動させることにより、環状体の他方の
端部に他方の管体を固定する。
【0004】また、油圧式の芯出し治具は、当該治具の
一方の端部に設けられた複数の第1ヘッドと、他方の端
部に設けられた複数の第2ヘッドとを備えている。複数
の第1ヘッド及び第2ヘッドは、周方向に所定の間隔で
配置され、それぞれが半径方向に移動可能であって、ス
プリングにより中心側へ付勢されると共に、その付勢力
に抗して外周側へ強制的に油圧駆動される。
【0005】使用方法としては、2本の管体の一方の端
部内に当該治具の一方の端部を挿入し、複数の第1ヘッ
ドを同期して外周側へ移動させることにより、一方の管
体の端部に当該治具を固定する。次いで、一方の管体に
他方の管体を突き合わせ、複数の第2ヘッドを同期して
外周側へ移動させることにより、当該治具の他方の端部
に他方の管体を固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いずれの芯出し治具
も、溶接される2本の管体を同心状に突き合わせて連結
することができる。しかし、ボルト式のものは、多数本
のボルトを操作する必要があるため、操作性が非常に悪
い。加えて、管体が小径の場合は、環状体も小さくな
り、その内側に手を差し込むことが困難になるために、
小径管には使用できない制約がある。
【0007】これに対し、油圧式の芯出し治具は、管体
の内面に当接する複数のヘッドが油圧により同期駆動さ
れるため、操作性には優れる。また、油圧シリンダを中
心部に配置することにより、半径方向の寸法が抑制さ
れ、小径管への適用も可能である。しかし、油圧シリン
ダのために、中心軸方向の大型化が避けられず、油圧ユ
ニットを別にしても持ち運びが容易でなく、製造コスト
も高くなる。そして油圧ユニットが付加されることを考
慮するならば、その運搬性及び経済性は一層悪化する。
【0008】本発明の目的は、操作性に優れ、しかも小
型で経済的な管溶接用芯出し治具を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の管溶接用芯出し治具は、溶接される管体内
に十分な隙間をあけて挿入され、中心軸方向の一方を操
作側、他方を奥側としたハウジングと、ハウジングの中
心位置に縦列に且つ独立に回転し得るように配置され、
操作側に位置する一方が操作側から回転操作される2本
のねじ棒と、2本のねじ棒の金峰に当該ねじ棒に沿って
配置され、操作側から回転操作されると共に、その回転
を奥側のねじ棒に伝達するべく当該ねじ棒に連結された
回転式の操作桿と、操作側のねじ棒の外周側に周方向に
所定の間隔で配置され、操作側のねじ棒の回転に伴って
それぞれが半径方向に同期移動する複数の第1可動部材
と、奥側のねじ棒の外周側に周方向に所定の間隔で配置
され、奥側のねじ棒の回転に伴ってそれぞれが半径方向
に同期移動する複数の第2可動部材と、複数の第1可動
部材の各外周側に取付けられ、各外面が前記管体の内面
に接触するよう円弧状に湾曲した複数のヘッドとを具備
している。
【0010】本発明の管溶接用芯出し治具によれば、溶
接される2本の管体が以下のように芯出しされて連結さ
れる。
【0011】奥側に位置する複数の第2可動部材を中心
側へ退避させた状態で、ハウジングの奥側の端部を一方
の管体の端部内に挿入する。操作側から回転式の操作桿
を操作し、複数の第2可動部材が外周側へ同期移動する
方向へ、奥側のねじ棒を回転させる。こうして、複数の
第2可動部材を直接又はヘッドを介して一方の管体の端
部内面に押し付けることにより、当該芯出し治具が一方
の管体の端部に同心状に固定される。
【0012】一方の管体の端部から突出するハウジング
の操作側の端部に他方の管体の端部を外嵌し、他方の管
体を一方の管体に突き合わせる。操作側から操作側のね
じ棒を操作し、複数のヘッドが両方の管体又は他方の管
体の端部内面に押し付けられるまで、複数の第1可動部
材を外周側へ同期移動させる。これにより、2本の管体
が当該芯出し治具を介して同心状に連結される。
【0013】本発明の管溶接用芯出し治具では、半径方
向に移動する複数の第1可動部材及び第2可動部材が、
2本のねじ棒の定位置での回転により駆動され、シリン
ダが不要である上、中心軸方向の移動もない。このた
め、中心軸方向の寸法が小さく、製造コストも安い。2
本のねじ棒が中心部に縦列に配置され、これらに沿って
配置された回転式の操作桿により奥側のねじ棒が操作さ
れるため、半径方向の寸法も小さい。中心部に縦列に配
置された2本のねじ棒が一方の側から操作されるため、
操作性も良好である。
【0014】ここで、一方の管体の端部内にハウジング
を挿入したときに、当該管体の端面に当接して、複数の
ヘッドを管軸方向で位置決めする複数のストッパを、操
作側の端部に周方向に所定の間隔で取付け、且つ各スト
ッパを、一方の管体に他方の管体を突き合わせるときの
障害にならないよう、操作側の退避位置へ回動可能とす
るれば、複数のヘッドの管軸方向の位置決めが正確かつ
簡単に行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を
示す芯出し治具の縦断側面図、図2は同芯出し治具の正
面図、図3は同芯出し治具のカバーを外した状態の正面
図、図4は同芯出し治具のカバーを外した状態の背面図
である。
【0016】なお、可動部材は、正面から見て(図2及
び図3で)2時、6時及び10時の各位置に配置されて
いるが、2時の位置に配置された可動部材を図1の上半
部に図示するために、可動部材の関係については、図1
は図2のA−A線矢示図、図3のB−B線矢示図、図4
のC−C線矢示図に各対応している。また、2時の位置
に配置された可動部材は、中心側へ退避した状態が図示
され、他の可動部材は外周側へ進出した状態が示されて
いる。
【0017】本実施形態の芯出し治具は、例えば100
A〜400Aのガス管の溶接に使用される。この芯出し
治具は、溶接すべき管体A,Bの内部に十分な隙間を有
して挿入され得るハウジング10を備えている。ハウジ
ング10は、軸方向中央部の本体11に軸方向両端側か
らカバー12,13をねじ止めした構造になっている。
ハウジング10の軸方向の一方(図1で左側)は操作側
であり、他方(図1で右側)は奥側である。
【0018】ハウジング10には2本のねじ棒20,3
0が中心部に位置して取付けられている。また、ねじ棒
20,30に平行に回転式の操作桿40が取付けられて
いる。2本のねじ棒20,30は中心軸方向に縦列に配
置され、独立に回転可能である。操作側のねじ棒20
は、操作側の端部がカバー12の外側に突出し、その突
出部21にハンドルを別途装着することにより回転操作
される。
【0019】操作桿40は、操作側の端部がカバー12
の外側に突出し、その突出部41にハンドルを別途装着
することにより回転操作される。操作桿40の奥側の端
部は、歯車42,32を介して奥側のねじ棒30と連結
されている。従って、操作桿40を操作側から回転操作
することにより、奥側のねじ棒30が回転する。
【0020】ハウジング10の本体11には、複数の第
1可動部材50,50,50が操作側のねじ棒20の外
周側に位置して取付けられている。また、複数の第2可
動部材60,60,60が奥側のねじ棒30の外周側に
位置して取付けられている。第1可動部材50,50,
50及び第2可動部材60,60,60は、いずれも周
方向に等間隔で配置され、それぞれがハウジング10の
半径方向へ自由に移動し得るように本体11に支持され
ている。なお、第1可動部材50,50,50及び第2
可動部材60,60,60は、ここでは正面から見て
(図2及び図3で)2時、6時及び10時の3位置に配
置されているが、4位置以上に配置することも可能であ
る。
【0021】第1可動部材50,50,50は、その内
側に設けられた第1リンク51,51,51によりナッ
ト部材52に連結されている。ここでナット部材52
は、操作側のねじ棒20に螺合している。従って、ねじ
棒20が回転すると、ナット部材52が軸方向に移動
し、その軸方向動作が第1リンク51,51,51によ
り半径方向の動作に変化されて第1可動部材50,5
0,50に伝達されることにより、第1可動部材50,
50,50は同期して半径方向に移動する。
【0022】第1可動部材50,50,50には、裏当
て部材80の保持体を兼ねる円弧状のヘッド70,7
0,70が取付けられている。ヘッド70,70,70
は、ハウジング10の外側に等間隔配置され、第1可動
部材50,50,50とはそれぞれねじ71,71によ
り結合されている。ヘッド70の外面は、溶接される管
体A,Bの内面に当接するように所定の半径で湾曲して
いる。ヘッド70の外面には凹状の溝72が設けられて
いる。
【0023】ヘッド70の溝72内には、円弧状のサポ
ート73が配置されている。サポート73は、ヘッド7
0を貫通する一対のガイドピン76,76により半径方
向に可動に支持され、ガイドピン76,76に外嵌して
ヘッド70内に設けられた一対のコイルスプリングによ
り半径方向外側へ付勢されている。そして溝72内のサ
ポート73より外側には、拡径・縮径が可能な銅製のス
プリットリングからなる裏当て部材80が、各溝72に
跨がって嵌合されている。なお、74は上記コイルスプ
リングを収容する環状凹部、75はサポート73に対す
る位置調節可能なストッパで、ヘッド70に内側からね
じ込まれたボルトからなる。
【0024】ヘッド70,70,70は、第1可動部材
50,50,50の移動により、ハウジング10の半径
方向に駆動される。ヘッド70,70,70の半径方向
の移動量は、中心側へ退避した状態ではヘッド70,7
0,70の外面を繋ぐ円の直径が管体A,Bの内径より
小となり、外周側へ最も進出した状態ではその円の直径
が管体A,Bの内径より大となるように設定されてい
る。
【0025】ヘッド70,70,70には、回動式のス
トッパ90,90,90がそれぞれ取付けられている。
各ストッパ90は、ヘッド70の操作側の端面に取付け
られたブラケット91にピン92により回動可能に支持
され、ヘッド外側の使用位置とヘッド前方の退避位置に
切り替えられ、ねじ93により各位置に固定される。そ
して、ヘッド外側の使用位置では、ハウジング10の奥
側の端部を一方の管体Aの端部内に挿入したときに、管
体Aの端面に当接して、裏当て部材80を管体A,Bの
突き合わせ部内側の正規の位置に保持する。ヘッド前方
の退避位置では、管体Aに管体Bを突き合わせる操作を
阻害しないために、ヘッド70の外面より内側に位置す
る。
【0026】なお、ストッパ90,90,90はここで
はヘッド70,70,70に取付けられているが、ハウ
ジング10の操作側の端部に取付けることも可能であ
る。
【0027】奥側のねじ棒30の外側に配置された第2
可動部材60,60,60は、第1可動部材50,5
0,50と同様に、その内側に設けられた第2リンク6
1,61,61によりナット部材62に連結されてい
る。ここでナット部材62は、奥側のねじ棒30に螺合
している。従って、ねじ棒30が回転すると、ナット部
材62が軸方向に移動し、その軸方向動作が第2リンク
61,61,61により半径方向の動作に変化されて第
2可動部材60,60,60に伝達されることにより、
第2可動部材60,60,60は同期して半径方向に移
動する。
【0028】第2可動部材60,60,60の半径方向
の移動量は、中心側へ退避した状態では第2可動部材6
0,60,60の外面を繋ぐ円の直径が管体A,Bの内
径より小となり、外周側へ最も進出した状態ではその円
の直径が管体A,Bの内径より大となるように設定され
ている。
【0029】なお、第2可動部材60,60,60には
ヘッドは取付けられていないが、管体A,Bの内径等に
よっては、第1可動部材50,50,50と同様にヘッ
ドを取付けることも可能である。
【0030】次に、本実施形態の芯出し治具の使用方法
について説明する。
【0031】第1可動部材50,50,50及び第2可
動部材60,60,60を中心側へ退避させ、ストッパ
90,90,90をヘッド外側の使用位置へ回動させた
状態で、ハウジング10の奥側の端部を、溶接される管
体A,Bの一方、ここでは管体Aの端部内に挿入する。
この挿入により、ストッパ90,90,90が管体Aの
端面に当接し、ハウジング10が軸方向で位置決めされ
る。
【0032】ストッパ90,90,90が管体Aの端面
に当接すると、この状態を維持しつつ以下の操作を行
う。
【0033】操作桿40の操作側の端部に図示されない
ハンドルを装着し、第2可動部材60,60,60が半
径方向外側へ移動する方向にハンドルを操作して操作桿
40を回転させ、奥側のねじ棒30を回転させる。これ
により、第2可動部材60,60,60が半径方向外側
へ同期して進出し、管体Aの端部内面に押圧される。こ
こで第2可動部材60,60,60は周方向に等間隔で
配置されている。このため、ハンドル操作による第2可
動部材60,60,60の押圧により、ハウジング10
は管体Aの端部に同心状に固定される。
【0034】管体Aの端部へのハウジング10の取付け
が終わると、ストッパ90,90,90をヘッド前方の
退避位置へ回動させ、管体Aの端部に管体Bの端部を突
き合わせる。管体A,Bの突き合わせ部にギャップが必
要な場合は、着脱可能なリング式のスペーサ等を突き合
わせ部に介在させる。管体A,Bの突き合わせにより、
管体Bの端部はハウジング10の操作側の端部に外嵌さ
れる。また、ヘッド70,70,70及び裏当て部材8
0,80,80は、前述したストッパ90,90,90
による軸方向の位置決めにより、突き合わせ部内側の正
規位置に固定される。
【0035】管体A,Bの突き合わせが終わると、操作
側のねじ棒20の端部にハンドルを付け替え、第1可動
部材50,50,50が半径方向外側へ移動する方向に
ハンドルを操作して操作側のねじ棒20を回転させる。
これにより、ヘッド70,70,70が半径方向外側へ
同期して進出し、管体A,Bの突き合わせ部内面に押し
付けられる。ここでヘッド70,70,70は周方向に
等間隔で配置され、軸方向においては管体A,Bに跨が
って突き合わせ部内面に押し付けられる。このため、ハ
ンドル操作によるヘッド70,70,70の押し付けに
より、管体Bは当該芯出し治具を介して管体Aに同心状
に連結されることになる。
【0036】また、裏当て部材80は、ヘッド70,7
0,70の半径方向外側への移動に伴って拡径し、最終
的には、半径方向外側に付勢されたヘッド70,70,
70内のサポート73,73,73により、管体A,B
の突き合わせ部内面に全周にわたって弾性的に押し付け
られる。
【0037】このように、本実施形態の芯出し治具で
は、ねじ棒20及び操作桿40のハンドル操作により管
体A,Bが同心状に連結されるため、シリンダ等の駆動
源が不要である。従って、製造コストが安価となり、小
型化も図られる。特に、軸方向の寸法については、シリ
ンダが不要であることに加え、第1可動部材50,5
0,50及び第2可動部材60,60,60を駆動する
2本のねじ棒20,30の軸方向移動がないため、その
寸法が効果的に抑制される。半径方向の寸法について
は、2本のねじ棒20,30が中心部に縦列に配置さ
れ、これらに平行な回転式の操作桿40により奥側のね
じ棒30が操作されるため、その寸法が効果的に抑制さ
れる。更に、中心部に縦列に配置された2本のねじ棒2
0,30が一方の側から操作されるため、操作性も良好
である。
【0038】また、管体Aの端部内にハウジング10を
挿入したときに、管体Aの端面に当接して、複数のヘッ
ド70,70,70を管軸方向で位置決めする複数のス
トッパ90、90,90が設けられ、且つ、各ストッパ
90が、管体Aに管体Bを突き合わせるときの障害にな
らないよう、操作側の退避位置へ回動可能とされている
ので、管体A,Bの突き合わせに支障を来すことなく、
ヘッド70,70,70及び裏当て部材80,80,8
0の管軸方向の位置決めが正確かつ簡単に行われる。
【0039】なお、ヘッド70,70,70は、本実施
形態では管体A,Bに跨がってその端部内面に接触する
が、管体Bの端部内面にのみ接触する構成でもよい。よ
り高い芯出し精度を得ようとするならば、本実施形態の
ように管体A,Bに跨がって接触させる方が好ましい。
【0040】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の管溶接用
芯出し治具は、シリンダ等の駆動源を必要としないの
で、安価である。軸方向の一方からのみ軸操作を行うの
で、シリンダ等の駆動源を使用しないにもかかわらず、
操作性が良好である。シリンダ等の駆動源を必要としな
いことに加え、軸配置等に工夫を講じたので、軸方向の
寸法も径方向の寸法も小さく、且つ軽量であるので、運
搬性が良好である。径方向の寸法が小さいことにより、
小径管にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す芯出し治具の縦断側
面図である。
【図2】同芯出し治具の正面図である。
【図3】同芯出し治具のカバーを外した状態の正面図で
ある。
【図4】同芯出し治具のカバーを外した状態の背面図で
ある。
【符号の説明】
A,B 管体 10 ハウジング 20,30 ねじ棒 40 操作桿 50 第1可動部材 51 第1リンク 52 ナット部材 60 第2可動部材 61 第2リンク 62 ナット部材 70 ヘッド 80 裏当て部材 90 ストッパ
フロントページの続き (71)出願人 000182937 住友金属プランテック株式会社 大阪府堺市出島西町2番地 (72)発明者 島崎 康夫 大阪府大阪市此花区酉島5丁目11番61号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 山科 秀広 兵庫県尼崎市扶桑町1番10号 住友精密工 業株式会社内 (72)発明者 中嶋 紀美雄 兵庫県尼崎市東向島西之町1番地 住友金 属工業株式会社関西製造所特殊管事業所内 (72)発明者 西島 崇泰 大阪府貝塚市二色中町8−13番地 住友金 属プランテック株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の管体を溶接する際に両管体を同芯
    状に突き合わせて連結固定する管溶接用芯出し治具であ
    って、 前記管体内に十分な隙間をあけて挿入され、中心軸方向
    の一方を操作側、他方を奥側としたハウジングと、 ハウジングの中心位置に縦列に且つ独立に回転し得るよ
    うに配置され、操作側に位置する一方が操作側から回転
    操作される2本のねじ棒と、 2本のねじ棒の近傍に当該ねじ棒に沿って配置され、操
    作側から回転操作されると共に、その回転を奥側のねじ
    棒に伝達するべく当該ねじ棒に連結された回転式の操作
    桿と、 操作側のねじ棒の外周側に周方向に所定の間隔で配置さ
    れ、操作側のねじ棒の回転に伴ってそれぞれが半径方向
    に同期移動する複数の第1可動部材と、 奥側のねじ棒の外周側に周方向に所定の間隔で配置さ
    れ、奥側のねじ棒の回転に伴ってそれぞれが半径方向に
    同期移動する複数の第2可動部材と、 複数の第1可動部材の各外周側に取付けられ、各外面が
    前記管体の内面に接触するよう円弧状に湾曲した複数の
    ヘッドとを具備することを特徴とする管溶接用芯出し治
    具。
  2. 【請求項2】 前記2本の管体のうちの一方の端部内に
    前記ハウジングを挿入したときに、当該管体の端面に当
    接して、複数のヘッドを管軸方向で位置決めする複数の
    ストッパが、操作側の端部に周方向に所定の間隔で設け
    られ、各ストッパは一方の管体に他方の管体を突き合わ
    せるときの障害にならないよう、操作側の退避位置へ回
    動可能であることを特徴とする請求項1に記載の管溶接
    用芯出し治具。
JP28406798A 1998-10-06 1998-10-06 管溶接用芯出し治具 Expired - Fee Related JP3785589B2 (ja)

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