JP3785589B2 - 管溶接用芯出し治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス管等を溶接する前に、溶接される2本の管体を同芯状に突き合わせて連結する管溶接用芯出し治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ガス管を溶接する場合には、溶接される2本の管体が、裏当て材の保持具を兼ねる芯出し治具により、予め同芯状に突き合わせて連結される。この芯出し治具としてはボルト式のものが良く知られているが、最近では油圧式のものも使用されている。
【0003】
ボルト式の芯出し治具は、環状体の一方の端部の周方向複数位置にボルトを貫通させ、他方の端部の周方向複数位置にもボルトを貫通させた構成となっている。使用方法としては、2本の管体の一方の端部内に環状体の一方の端部を挿入し、その端部に設けられている複数本のボルトを内側から操作して外側へ移動させることにより、一方の管体の端部に環状体を固定する。次いで、一方の管体に他方の管体を突き合わせ、環状体の他方の端部に設けられている複数本のボルトを内側から操作して外側へ移動させることにより、環状体の他方の端部に他方の管体を固定する。
【0004】
また、油圧式の芯出し治具は、当該治具の一方の端部に設けられた複数の第1ヘッドと、他方の端部に設けられた複数の第2ヘッドとを備えている。複数の第1ヘッド及び第2ヘッドは、周方向に所定の間隔で配置され、それぞれが半径方向に移動可能であって、スプリングにより中心側へ付勢されると共に、その付勢力に抗して外周側へ強制的に油圧駆動される。
【0005】
使用方法としては、2本の管体の一方の端部内に当該治具の一方の端部を挿入し、複数の第1ヘッドを同期して外周側へ移動させることにより、一方の管体の端部に当該治具を固定する。次いで、一方の管体に他方の管体を突き合わせ、複数の第2ヘッドを同期して外周側へ移動させることにより、当該治具の他方の端部に他方の管体を固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
いずれの芯出し治具も、溶接される2本の管体を同心状に突き合わせて連結することができる。しかし、ボルト式のものは、多数本のボルトを操作する必要があるため、操作性が非常に悪い。加えて、管体が小径の場合は、環状体も小さくなり、その内側に手を差し込むことが困難になるために、小径管には使用できない制約がある。
【0007】
これに対し、油圧式の芯出し治具は、管体の内面に当接する複数のヘッドが油圧により同期駆動されるため、操作性には優れる。また、油圧シリンダを中心部に配置することにより、半径方向の寸法が抑制され、小径管への適用も可能である。しかし、油圧シリンダのために、中心軸方向の大型化が避けられず、油圧ユニットを別にしても持ち運びが容易でなく、製造コストも高くなる。そして油圧ユニットが付加されることを考慮するならば、その運搬性及び経済性は一層悪化する。
【0008】
本発明の目的は、操作性に優れ、しかも小型で経済的な管溶接用芯出し治具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の管溶接用芯出し治具は、溶接される管体内に十分な隙間をあけて挿入され、中心軸方向の一方を操作側、他方を奥側としたハウジングと、ハウジングの中心位置に縦列に且つ独立に回転し得るように配置され、操作側に位置する一方が操作側から回転操作される2本のねじ棒と、2本のねじ棒の金峰に当該ねじ棒に沿って配置され、操作側から回転操作されると共に、その回転を奥側のねじ棒に伝達するべく当該ねじ棒に連結された回転式の操作桿と、操作側のねじ棒の外周側に周方向に所定の間隔で配置され、操作側のねじ棒の回転に伴ってそれぞれが半径方向に同期移動する複数の第1可動部材と、奥側のねじ棒の外周側に周方向に所定の間隔で配置され、奥側のねじ棒の回転に伴ってそれぞれが半径方向に同期移動する複数の第2可動部材と、複数の第1可動部材の各外周側に取付けられ、各外面が前記管体の内面に接触するよう円弧状に湾曲した複数のヘッドとを具備している。
【0010】
本発明の管溶接用芯出し治具によれば、溶接される2本の管体が以下のように芯出しされて連結される。
【0011】
奥側に位置する複数の第2可動部材を中心側へ退避させた状態で、ハウジングの奥側の端部を一方の管体の端部内に挿入する。操作側から回転式の操作桿を操作し、複数の第2可動部材が外周側へ同期移動する方向へ、奥側のねじ棒を回転させる。こうして、複数の第2可動部材を直接又はヘッドを介して一方の管体の端部内面に押し付けることにより、当該芯出し治具が一方の管体の端部に同心状に固定される。
【0012】
一方の管体の端部から突出するハウジングの操作側の端部に他方の管体の端部を外嵌し、他方の管体を一方の管体に突き合わせる。操作側から操作側のねじ棒を操作し、複数のヘッドが両方の管体又は他方の管体の端部内面に押し付けられるまで、複数の第1可動部材を外周側へ同期移動させる。これにより、2本の管体が当該芯出し治具を介して同心状に連結される。
【0013】
本発明の管溶接用芯出し治具では、半径方向に移動する複数の第1可動部材及び第2可動部材が、2本のねじ棒の定位置での回転により駆動され、シリンダが不要である上、中心軸方向の移動もない。このため、中心軸方向の寸法が小さく、製造コストも安い。2本のねじ棒が中心部に縦列に配置され、これらに沿って配置された回転式の操作桿により奥側のねじ棒が操作されるため、半径方向の寸法も小さい。中心部に縦列に配置された2本のねじ棒が一方の側から操作されるため、操作性も良好である。
【0014】
ここで、一方の管体の端部内にハウジングを挿入したときに、当該管体の端面に当接して、複数のヘッドを管軸方向で位置決めする複数のストッパを、操作側の端部に周方向に所定の間隔で取付け、且つ各ストッパを、一方の管体に他方の管体を突き合わせるときの障害にならないよう、操作側の退避位置へ回動可能とするれば、複数のヘッドの管軸方向の位置決めが正確かつ簡単に行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を示す芯出し治具の縦断側面図、図2は同芯出し治具の正面図、図3は同芯出し治具のカバーを外した状態の正面図、図4は同芯出し治具のカバーを外した状態の背面図である。
【0016】
なお、可動部材は、正面から見て(図2及び図3で)2時、6時及び10時の各位置に配置されているが、2時の位置に配置された可動部材を図1の上半部に図示するために、可動部材の関係については、図1は図2のA−A線矢示図、図3のB−B線矢示図、図4のC−C線矢示図に各対応している。また、2時の位置に配置された可動部材は、中心側へ退避した状態が図示され、他の可動部材は外周側へ進出した状態が示されている。
【0017】
本実施形態の芯出し治具は、例えば100A〜400Aのガス管の溶接に使用される。この芯出し治具は、溶接すべき管体A,Bの内部に十分な隙間を有して挿入され得るハウジング10を備えている。ハウジング10は、軸方向中央部の本体11に軸方向両端側からカバー12,13をねじ止めした構造になっている。ハウジング10の軸方向の一方(図1で左側)は操作側であり、他方(図1で右側)は奥側である。
【0018】
ハウジング10には2本のねじ棒20,30が中心部に位置して取付けられている。また、ねじ棒20,30に平行に回転式の操作桿40が取付けられている。2本のねじ棒20,30は中心軸方向に縦列に配置され、独立に回転可能である。操作側のねじ棒20は、操作側の端部がカバー12の外側に突出し、その突出部21にハンドルを別途装着することにより回転操作される。
【0019】
操作桿40は、操作側の端部がカバー12の外側に突出し、その突出部41にハンドルを別途装着することにより回転操作される。操作桿40の奥側の端部は、歯車42,32を介して奥側のねじ棒30と連結されている。従って、操作桿40を操作側から回転操作することにより、奥側のねじ棒30が回転する。
【0020】
ハウジング10の本体11には、複数の第1可動部材50,50,50が操作側のねじ棒20の外周側に位置して取付けられている。また、複数の第2可動部材60,60,60が奥側のねじ棒30の外周側に位置して取付けられている。第1可動部材50,50,50及び第2可動部材60,60,60は、いずれも周方向に等間隔で配置され、それぞれがハウジング10の半径方向へ自由に移動し得るように本体11に支持されている。なお、第1可動部材50,50,50及び第2可動部材60,60,60は、ここでは正面から見て(図2及び図3で)2時、6時及び10時の3位置に配置されているが、4位置以上に配置することも可能である。
【0021】
第1可動部材50,50,50は、その内側に設けられた第1リンク51,51,51によりナット部材52に連結されている。ここでナット部材52は、操作側のねじ棒20に螺合している。従って、ねじ棒20が回転すると、ナット部材52が軸方向に移動し、その軸方向動作が第1リンク51,51,51により半径方向の動作に変化されて第1可動部材50,50,50に伝達されることにより、第1可動部材50,50,50は同期して半径方向に移動する。
【0022】
第1可動部材50,50,50には、裏当て部材80の保持体を兼ねる円弧状のヘッド70,70,70が取付けられている。ヘッド70,70,70は、ハウジング10の外側に等間隔配置され、第1可動部材50,50,50とはそれぞれねじ71,71により結合されている。ヘッド70の外面は、溶接される管体A,Bの内面に当接するように所定の半径で湾曲している。ヘッド70の外面には凹状の溝72が設けられている。
【0023】
ヘッド70の溝72内には、円弧状のサポート73が配置されている。サポート73は、ヘッド70を貫通する一対のガイドピン76,76により半径方向に可動に支持され、ガイドピン76,76に外嵌してヘッド70内に設けられた一対のコイルスプリングにより半径方向外側へ付勢されている。そして溝72内のサポート73より外側には、拡径・縮径が可能な銅製のスプリットリングからなる裏当て部材80が、各溝72に跨がって嵌合されている。なお、74は上記コイルスプリングを収容する環状凹部、75はサポート73に対する位置調節可能なストッパで、ヘッド70に内側からねじ込まれたボルトからなる。
【0024】
ヘッド70,70,70は、第1可動部材50,50,50の移動により、ハウジング10の半径方向に駆動される。ヘッド70,70,70の半径方向の移動量は、中心側へ退避した状態ではヘッド70,70,70の外面を繋ぐ円の直径が管体A,Bの内径より小となり、外周側へ最も進出した状態ではその円の直径が管体A,Bの内径より大となるように設定されている。
【0025】
ヘッド70,70,70には、回動式のストッパ90,90,90がそれぞれ取付けられている。各ストッパ90は、ヘッド70の操作側の端面に取付けられたブラケット91にピン92により回動可能に支持され、ヘッド外側の使用位置とヘッド前方の退避位置に切り替えられ、ねじ93により各位置に固定される。そして、ヘッド外側の使用位置では、ハウジング10の奥側の端部を一方の管体Aの端部内に挿入したときに、管体Aの端面に当接して、裏当て部材80を管体A,Bの突き合わせ部内側の正規の位置に保持する。ヘッド前方の退避位置では、管体Aに管体Bを突き合わせる操作を阻害しないために、ヘッド70の外面より内側に位置する。
【0026】
なお、ストッパ90,90,90はここではヘッド70,70,70に取付けられているが、ハウジング10の操作側の端部に取付けることも可能である。
【0027】
奥側のねじ棒30の外側に配置された第2可動部材60,60,60は、第1可動部材50,50,50と同様に、その内側に設けられた第2リンク61,61,61によりナット部材62に連結されている。ここでナット部材62は、奥側のねじ棒30に螺合している。従って、ねじ棒30が回転すると、ナット部材62が軸方向に移動し、その軸方向動作が第2リンク61,61,61により半径方向の動作に変化されて第2可動部材60,60,60に伝達されることにより、第2可動部材60,60,60は同期して半径方向に移動する。
【0028】
第2可動部材60,60,60の半径方向の移動量は、中心側へ退避した状態では第2可動部材60,60,60の外面を繋ぐ円の直径が管体A,Bの内径より小となり、外周側へ最も進出した状態ではその円の直径が管体A,Bの内径より大となるように設定されている。
【0029】
なお、第2可動部材60,60,60にはヘッドは取付けられていないが、管体A,Bの内径等によっては、第1可動部材50,50,50と同様にヘッドを取付けることも可能である。
【0030】
次に、本実施形態の芯出し治具の使用方法について説明する。
【0031】
第1可動部材50,50,50及び第2可動部材60,60,60を中心側へ退避させ、ストッパ90,90,90をヘッド外側の使用位置へ回動させた状態で、ハウジング10の奥側の端部を、溶接される管体A,Bの一方、ここでは管体Aの端部内に挿入する。この挿入により、ストッパ90,90,90が管体Aの端面に当接し、ハウジング10が軸方向で位置決めされる。
【0032】
ストッパ90,90,90が管体Aの端面に当接すると、この状態を維持しつつ以下の操作を行う。
【0033】
操作桿40の操作側の端部に図示されないハンドルを装着し、第2可動部材60,60,60が半径方向外側へ移動する方向にハンドルを操作して操作桿40を回転させ、奥側のねじ棒30を回転させる。これにより、第2可動部材60,60,60が半径方向外側へ同期して進出し、管体Aの端部内面に押圧される。ここで第2可動部材60,60,60は周方向に等間隔で配置されている。このため、ハンドル操作による第2可動部材60,60,60の押圧により、ハウジング10は管体Aの端部に同心状に固定される。
【0034】
管体Aの端部へのハウジング10の取付けが終わると、ストッパ90,90,90をヘッド前方の退避位置へ回動させ、管体Aの端部に管体Bの端部を突き合わせる。管体A,Bの突き合わせ部にギャップが必要な場合は、着脱可能なリング式のスペーサ等を突き合わせ部に介在させる。管体A,Bの突き合わせにより、管体Bの端部はハウジング10の操作側の端部に外嵌される。また、ヘッド70,70,70及び裏当て部材80,80,80は、前述したストッパ90,90,90による軸方向の位置決めにより、突き合わせ部内側の正規位置に固定される。
【0035】
管体A,Bの突き合わせが終わると、操作側のねじ棒20の端部にハンドルを付け替え、第1可動部材50,50,50が半径方向外側へ移動する方向にハンドルを操作して操作側のねじ棒20を回転させる。これにより、ヘッド70,70,70が半径方向外側へ同期して進出し、管体A,Bの突き合わせ部内面に押し付けられる。ここでヘッド70,70,70は周方向に等間隔で配置され、軸方向においては管体A,Bに跨がって突き合わせ部内面に押し付けられる。このため、ハンドル操作によるヘッド70,70,70の押し付けにより、管体Bは当該芯出し治具を介して管体Aに同心状に連結されることになる。
【0036】
また、裏当て部材80は、ヘッド70,70,70の半径方向外側への移動に伴って拡径し、最終的には、半径方向外側に付勢されたヘッド70,70,70内のサポート73,73,73により、管体A,Bの突き合わせ部内面に全周にわたって弾性的に押し付けられる。
【0037】
このように、本実施形態の芯出し治具では、ねじ棒20及び操作桿40のハンドル操作により管体A,Bが同心状に連結されるため、シリンダ等の駆動源が不要である。従って、製造コストが安価となり、小型化も図られる。特に、軸方向の寸法については、シリンダが不要であることに加え、第1可動部材50,50,50及び第2可動部材60,60,60を駆動する2本のねじ棒20,30の軸方向移動がないため、その寸法が効果的に抑制される。半径方向の寸法については、2本のねじ棒20,30が中心部に縦列に配置され、これらに平行な回転式の操作桿40により奥側のねじ棒30が操作されるため、その寸法が効果的に抑制される。更に、中心部に縦列に配置された2本のねじ棒20,30が一方の側から操作されるため、操作性も良好である。
【0038】
また、管体Aの端部内にハウジング10を挿入したときに、管体Aの端面に当接して、複数のヘッド70,70,70を管軸方向で位置決めする複数のストッパ90、90,90が設けられ、且つ、各ストッパ90が、管体Aに管体Bを突き合わせるときの障害にならないよう、操作側の退避位置へ回動可能とされているので、管体A,Bの突き合わせに支障を来すことなく、ヘッド70,70,70及び裏当て部材80,80,80の管軸方向の位置決めが正確かつ簡単に行われる。
【0039】
なお、ヘッド70,70,70は、本実施形態では管体A,Bに跨がってその端部内面に接触するが、管体Bの端部内面にのみ接触する構成でもよい。より高い芯出し精度を得ようとするならば、本実施形態のように管体A,Bに跨がって接触させる方が好ましい。
【0040】
【発明の効果】
以上に説明した通り、本発明の管溶接用芯出し治具は、シリンダ等の駆動源を必要としないので、安価である。軸方向の一方からのみ軸操作を行うので、シリンダ等の駆動源を使用しないにもかかわらず、操作性が良好である。シリンダ等の駆動源を必要としないことに加え、軸配置等に工夫を講じたので、軸方向の寸法も径方向の寸法も小さく、且つ軽量であるので、運搬性が良好である。径方向の寸法が小さいことにより、小径管にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す芯出し治具の縦断側面図である。
【図2】同芯出し治具の正面図である。
【図3】同芯出し治具のカバーを外した状態の正面図である。
【図4】同芯出し治具のカバーを外した状態の背面図である。
【符号の説明】
A,B 管体
10 ハウジング
20,30 ねじ棒
40 操作桿
50 第1可動部材
51 第1リンク
52 ナット部材
60 第2可動部材
61 第2リンク
62 ナット部材
70 ヘッド
80 裏当て部材
90 ストッパ

Claims (2)

  1. 2本の管体を溶接する際に両管体を同芯状に突き合わせて連結固定する管溶接用芯出し治具であって、
    前記管体内に十分な隙間をあけて挿入され、中心軸方向の一方を操作側、他方を奥側としたハウジングと、
    ハウジングの中心位置に縦列に且つ独立に回転し得るように配置され、操作側に位置する一方が操作側から回転操作される2本のねじ棒と、
    2本のねじ棒の近傍に当該ねじ棒に沿って配置され、操作側から回転操作されると共に、その回転を奥側のねじ棒に伝達するべく当該ねじ棒に連結された回転式の操作桿と、
    操作側のねじ棒の外周側に周方向に所定の間隔で配置され、操作側のねじ棒の回転に伴ってそれぞれが半径方向に同期移動する複数の第1可動部材と、
    奥側のねじ棒の外周側に周方向に所定の間隔で配置され、奥側のねじ棒の回転に伴ってそれぞれが半径方向に同期移動する複数の第2可動部材と、
    複数の第1可動部材の各外周側に取付けられ、各外面が前記管体の内面に接触するよう円弧状に湾曲した複数のヘッドと
    を具備することを特徴とする管溶接用芯出し治具。
  2. 前記2本の管体のうちの一方の端部内に前記ハウジングを挿入したときに、当該管体の端面に当接して、複数のヘッドを管軸方向で位置決めする複数のストッパが、操作側の端部に周方向に所定の間隔で設けられ、各ストッパは一方の管体に他方の管体を突き合わせるときの障害にならないよう、操作側の退避位置へ回動可能であることを特徴とする請求項1に記載の管溶接用芯出し治具。
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