JP2000107844A - クロムを含有した溶鋼の鋳造方法 - Google Patents

クロムを含有した溶鋼の鋳造方法

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JP2000107844A
JP2000107844A JP10294492A JP29449298A JP2000107844A JP 2000107844 A JP2000107844 A JP 2000107844A JP 10294492 A JP10294492 A JP 10294492A JP 29449298 A JP29449298 A JP 29449298A JP 2000107844 A JP2000107844 A JP 2000107844A
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Shinichi Fukunaga
新一 福永
Ryoji Nishihara
良治 西原
Kazuhisa Tanaka
和久 田中
Yoshito Mimura
義人 三村
Takashi Morohoshi
隆 諸星
Koichi Kosho
弘一 古庄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁撹拌等の鋳造条件を調節してステンレス
鋼からなる鋳片中心部分の欠陥の発生を効果的に抑制で
きるクロムを含有した溶鋼の鋳造方法を提供する。 【解決手段】 クロム溶鋼11を連続鋳造装置13のモ
ールド18に供給し、モールド18から引き抜かれる鋳
片の中心部分に析出する等軸晶帯の成長を、鋳造条件を
調節して促進させ、クロム溶鋼11を含む鋳片及び/又
は凝固状態の高温の鋳片を、鋳片中心部に発生する欠陥
を潰すのに必要な圧下量で圧下して鋳片ブルーム12を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳片中心部に欠陥
の少ない鋳片を製造することのできるクロムを含有した
溶鋼の鋳造方法に関し、さらに詳しくは高温、高圧でし
かも腐食性ガスに曝される環境下で用いられるシームレ
ス油井管の材料として好適なステンレス鋳片を提供でき
るクロムを含有した溶鋼の鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石油採掘が極地に近い北海、カザ
フスタン等の高緯度地域で行われ、また地中深くの大深
度で行われるようになったのに伴い、ここで使用される
油井管における使用環境の苛酷化が一段と進んできてい
る。特にこのような石油採掘のための油井設備の中で
も、ケーシング(ドリルで掘削された孔の周壁の崩壊を
阻止し、有毒物質等の地下への混入を防止するためのパ
イプ)、チュービング(原油、ガスを直接汲み上げるた
めのパイプ)は二酸化炭素(CO2 )ガスに曝されるこ
とが多いために、二酸化炭素ガスの腐食作用によってそ
の寿命が短くなるという問題がある。そこで耐CO2
井管用として開発されたのが、ステンレス鋼を材料とし
て、これをシームレス穿孔加工して製造されるステンレ
ス鋼製シームレスパイプである。ステンレス鋼、特にク
ロム含有量が13重量%前後のステンレス鋼は、普通鋼
に較べて耐CO2 温度が高く、かつ油井管で問題となる
高濃度の硫化水素にも耐久しうる優れた特性を持ってい
る。そして、油井設備の環境が苛酷化するのに伴い、シ
ームレス穿孔加工による信頼性とステンレス鋼の使用に
よる耐食性とを兼ね備えたステンレスパイプの需要が年
々増加している。
【0003】ステンレスパイプ50の素材となる従来の
ステンレス鋳片51は図6に示すような工程によって製
造されている。まず、ステンレス鋼となる溶鋼52をモ
ールド53にタンディッシュ54を介して連続的に供給
する。次に、モールド53の下部から冷却されて凝固殻
を有する鋳片を引き抜きながら、これをさらに冷却して
全体が凝固した所定形状のステンレス鋳片51を製造す
る。このような溶鋼52は凝固収縮率が普通鋼となる溶
鋼に較べて特に小さく、また粘度は普通鋼よりも大きい
ためにステンレス鋳片51の中心部分には、センターポ
ロシティと呼ばれるポア(孔)が凝集生成し易くなる。
従って、このようなステンレス鋳片51をこのままシー
ムレス穿孔加工し、ステンレスパイプに加工した場合に
は、ステンレスパイプの内壁面に「ヘゲ疵」と呼ばれる
欠陥等が発生して、パイプの内面の手入れや歩留を大き
く低下させる要因となっている。このため、ステンレス
鋳片51をシームレス穿孔装置55にかける前に、分塊
圧延設備56等で圧下し、ステンレス鋳片51のポアを
完全に圧着する操作が必要になる。そして、このような
圧下変形を行って得られるブルームサイズの鋳片57
を、シームレス穿孔装置55を用いて円周面に沿った継
ぎ目のないパイプに加工し、所定サイズとなるステンレ
スパイプ50が製造されている。
【0004】このようなステンレス鋳片を鋳造する方法
に関して、例えば、以下〜のような方法が開示され
ている。 特開平2−8320号公報には、ステンレス鋼の溶湯
を水冷モールドに注入して連続的に鋳造を行い、凝固を
完了した連鋳材が冷却しないうち、これに20%以上の
圧下率の予備圧下を加えて熱間加工性の向上した鋳片を
得る方法が示されている。 特開平6−142863号公報には、タンディッシュ
からステンレス鋼の溶湯を鋳型内に流下せしめ、該鋳型
にて鋳片に鋳造して連続的に引出す連続鋳造方法におい
て、該鋳型から引出した鋳片を中心部固相率が15容量
%以上になる位置で圧下するステンレス鋼の連続鋳造方
法が示されている。 特開昭52−47522号公報には、フェライト系ス
テンレス溶鋼を連続鋳造するに際して、中間容器内溶鋼
の過熱温度を15〜25℃となし、かつ鋳造中の鋳片の
湯面下1.5m〜3.0mの位置に電磁撹拌を付与し、
鋳片未凝固相を撹拌推力60mmHd以上で撹拌する連
続鋳造法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開
平2−8320号公報に記載の連鋳材が冷却しないうち
に予備圧下を加える方法は、溶鋼の凝固に伴う鋳片の収
縮時に、ロール、鋳造ハンマー等を用いて鋳片を20%
以上の大きい圧下率で機械的に圧下するので、このよう
な大きい圧下率を付加するための圧下装置が大型化する
欠点がある。また、鋳片の温度差(外側部やコーナー
部)が大きくなる冷却前の不均一温度条件下において、
20%以上となる圧下率で鋳片を変形させるので、圧下
後の鋳片に割れや表面の微小亀裂が発生して手入れ負荷
が大きくなるという問題があった。 特開平6−142863号公報に記載の方法は、凝固
が急激に進行する中心固相率が15容量%未満の範囲の
鋳片に対して、その収縮に見合う量の圧下を行うことが
なく、しかも鋳片中心部における欠陥生成の要因となる
等軸晶率の制御がなされないので、鋳片の凝固末期にセ
ンターポロシティやザク等の欠陥の発生を効果的に抑制
することが困難であるという問題があった。 特開昭52−47522号公報に記載の溶鋼過熱温度
を低温化し、鋳片の未凝固層の電磁撹拌によりリジング
発生を防止する方法の場合は、電磁撹拌装置により付与
される電磁撹拌の推力が必要以上に過大になるために電
力の消費量が増大し、しかも、最上部の鋳片支持セグメ
ントに設けられているために鋳造事故やサイズ変更時に
取り替えの手間を要し、場合によってはブレークアウト
等によって鋳片の破損を招く等の問題があった。本発明
はこのような事情に鑑みてなされたもので、電磁撹拌等
の鋳造条件を調節してステンレス鋼からなる鋳片中心部
分の欠陥の発生を効果的に抑制できるクロムを含有した
溶鋼の鋳造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明の
クロムを含有した溶鋼の鋳造方法は、ステンレスパイプ
等の原料となるクロム溶鋼を連続鋳造装置のモールドに
供給し、モールドから引き抜かれる鋳片の中心部分に析
出する等軸晶帯の成長を、クロム溶鋼の鋳造速度、タン
ディッシュにおけるクロム溶鋼の過熱温度、鋳片内のク
ロム溶鋼の電磁撹拌等の鋳造条件を制御して促進させ
て、所定の範囲の等軸晶率となるようにして、鋳片中心
部分に発生する欠陥を抑制することができる。そして、
クロム溶鋼を含む鋳片及び/又は凝固状態の高温の、例
えば800〜1000℃の鋳片を、鋳片中心部に発生す
る欠陥を潰すのに必要な凝固収縮に見合う圧下量で圧下
して鋳片ブルームを製造する。これによって、中心部分
に欠陥の少ない鋳片ブルームを効率的に得ることができ
るので、これを油井管等に使用されるステンレスパイプ
の素材に適用すると、鋳片ブルームの中心部における欠
陥を除くための過剰な分塊等の圧延操作が省略され、耐
用性に優れたステンレスパイプを安価に製造できる。こ
こで、前記鋳造条件として電磁攪拌の要素を含めること
もできる。即ち、電磁攪拌によって鋳片内のクロム溶鋼
を撹拌して、鋳造後に得られる鋳片ブルームの等軸晶率
を10%以上、80%以下の範囲、好ましくは20%以
上、80%以下の範囲に制御し、さらに効果的に鋳片ブ
ルームの中心部分における欠陥の発生を抑制させること
も可能である。また、前記圧下量は、圧下された鋳片の
厚みを圧下変形前の92%以上、97%以下の範囲に減
少させる量とすることもできる。これによって、凝固収
縮に見合う圧下量で鋳片が圧下されるので、鋳片の過剰
な圧下操作に伴う表面疵の発生を押さえると共に、中心
部の欠陥を適正に減少させることができる。さらに、モ
ールドによって鋳造される鋳片の断面を四角形として、
鋳片を圧下する圧下ロールに、太鼓型ロール及び/又は
凸型ロールを用いることもできる。例えば、前段に配置
した太鼓型ロール及び/又は凸型ロールによって鋳片の
中心部分を重点的に圧下し、後段の通常のフラット型ロ
ールによって表面疵を付与することなく鋳片の形状を効
果的に整えることができる。クロム溶鋼におけるクロム
含有量を10重量%以上、20重量%以下の範囲とする
こともでき、これによって、例えば油井管用等のステン
レスパイプに要求される所定の耐食性と強度を備えた鋳
片ブルームとすることができる。
【0007】クロム溶鋼とは、普通鋼に較べて強度と耐
食性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼、オーステ
ナイト系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼等の
原料となりうるクロムを含む溶鋼である。このようなス
テンレス鋼は、高濃度の硫化水素ガスや二酸化炭素ガス
の環境下で使用される油井用ケーシングやチュービング
等の材料として好適に用いられる。クロム溶鋼に含まれ
るクロムが10重量%未満であると、ステンレス鋼組織
を形成させることができず、硫化水素ガスや二酸化炭素
ガスに対する充分な耐食性を維持させることが困難にな
る。また、クロム含有量が20重量%を超えると、機械
的強度等が低下する他、原料コストを増加させるので好
ましくない。
【0008】鋳片中心部に発生する欠陥とはセンターポ
ロシティ、ザク等の欠陥をいう。これらの欠陥は溶鋼の
凝固の過程で生長するデンドライト(樹枝状晶)が凝固
末期に溶鋼の温度差、溶鋼成分、鋳造速度等の原因で、
近接するデンドライトとデンドライトとの間にブリッジ
ングが発生し、ここで封じ込められた部分が凝固収縮す
ることで発生すると考えられている。このセンターポロ
シティ(ポア)の中で特に大きいものは「ザク」と呼ば
れている。このようなポアによる欠陥(ザク性欠陥)が
鋳片に残存すると、この鋳片をシームレスパイプに穿孔
加工したときに、パイプ内面に「ヘゲ疵」が発生する。
その結果、パイプに製品化する際の手入れ費用の増大
と、生産歩留の低下を招く要因になる。
【0009】鋳片ブルームの等軸晶率とは、鋳片断面の
中心部分に生成する等軸晶領域(等軸晶帯)の全断面に
対する割合をいい、本発明においては連続鋳造の際上側
となる鋳片半断面における上下方向の等軸晶領域の長さ
Aと上下方向の鋳片半断面の長さHとの比(A/H)で
あるL面等軸晶率で定義している。鋳片ブルームの等軸
晶率が10%未満であると、鋳片中心部におけるポア
(センターポロシティ)の発生が顕著になって、シーム
レス穿孔加工後に得られるステンレスパイプの内面に欠
陥を生じ易くなる。また、等軸晶率が80%を超えるよ
うにしてもセンターポロシティの発生はそれ以上に改善
されることがなく、組成的過冷等に伴う機械的性質の変
化を伴うので好ましくない。鋳造条件には、鋳造速度、
溶鋼過熱温度、溶鋼撹拌等が含まれる。例えば、鋳造速
度や溶鋼過熱温度を低めに設定したり、溶鋼撹拌の程度
を高めることによって鋳片中心部に析出する等軸晶帯の
成長を適宜促進させることができる。
【0010】圧下された鋳片の厚みが圧下変形される前
の鋳片の厚みに対して92%未満となる圧下量である
と、圧下のための設備コストが増大すると共に、過剰な
圧下に伴って鋳片に疵が入り易くなり、鋳片にかかる手
入れ費用が多くなる。また、圧下量が97%を超える
と、圧下後の鋳片内部に生じるセンターポロシティやザ
クの生成を効果的に抑制させることが困難になる。鋳片
ブルームとは、長方形、四角形、円形等の断面形状を有
し、その長辺又は直径の長さが80〜250mm程度の
ブルームであって、いわゆるビレットに属するサイズの
ものも含まれる。
【0011】電磁撹拌においては、複数のコイル部にそ
れぞれ位相の異なる交流電圧を印加して、それぞれのコ
イル部に発生する磁力を周期的に変動させることによ
り、一定方向に移動する磁界を発生させる。そして、こ
の磁界の移動方向に溶鋼を移動させる推力を発生するこ
とができ、その推力の大きさ及びその正逆の方向を電磁
撹拌装置に流す正負の電流値、及び交流の位相移動速度
によって制御することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに図1は本発明の一実施の形態
に係るクロムを含有した溶鋼の鋳造方法を適用するステ
ンレスパイプ製造設備の説明図、図2は太鼓型ロールの
説明図、図3は凸型ロールの説明図、図4はフラット型
ロールの説明図、図5はセンターポロシティ最大短径指
数とL面等軸晶率との関係を示すグラフである。
【0013】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係るクロムを含有した溶鋼の鋳造方法を適用するステ
ンレスパイプ製造設備10は、クロム溶鋼11を原料と
して鋳片ブルーム(ブルームサイズのステンレス鋳片)
12を製造するための連続鋳造装置13と、鋳片ブルー
ム12を分塊圧延加工することなくシームレス穿孔加工
してステンレスパイプ14に仕上げるためのシームレス
穿孔加工装置15とを有する。連続鋳造装置13は、図
示しない取鍋のロングノズルを介してクロム溶鋼11が
供給されるタンディッシュ16と、タンディッシュ16
の下部に設けられクロム溶鋼11の空気との接触による
酸化を阻止しながらクロム溶鋼11を1.2m/分以上
となる所定の鋳造速度で鋳造するための浸漬ノズル17
と、タンディッシュ16から供給されるクロム溶鋼11
を冷却するためのモールド18と、モールド18の下部
からピンチロール19を用いて引き抜かれる鋳片ブルー
ム12をガイドロール20群を介して誘導するための複
数の鋳片支持セグメント21、22、23、24とを有
している。さらに、連続鋳造装置13には、クロム溶鋼
11を撹拌して鋳片中心部の等軸晶率を制御するための
電磁撹拌装置25、26、27と、クロム溶鋼11を含
む鋳片及び/又は凝固状態の高温の鋳片を圧下するため
の圧下ロール28、29とを有している。
【0014】ここで、鋳片支持セグメント21はモール
ド18の直下に配置され、トップゾーンと呼ばれる部分
を形成する。このトップゾーンは鋳片サイズの変更時や
事故時等に頻繁に取り外される部分である。鋳片支持セ
グメント21の下端位置は、通常の場合、モールド18
に形成されるクロム溶鋼11の湯面(メニスカス面とも
いう)を基準にして4m程度の下方位置に設定される。
そして、このトップゾーンに属する鋳片支持セグメント
21へは電磁撹拌装置が設けられていないので、鋳片サ
イズの変更に伴う電磁撹拌装置交換等の作業が軽減され
て効率的に操業を行うことができるようになっている。
【0015】圧下ロール28、29は、それぞれクロム
溶鋼11を含む鋳片、完全凝固させた冷却前の高温の鋳
片を圧下する位置に配置され、鋳片中心部に発生する欠
陥を潰すのに必要な圧下量で圧下することができるよう
になっている。なお、圧下ロール28、29には、圧下
面の中央部が膨らんで湾曲して形成された太鼓型ロール
30(図2参照)、圧下面の中央部が段差を有して突出
して形成され、鋳片の中央部を圧下することのできる上
ロールと平らな圧下面を持つ下ロールからなる凸型ロー
ル31(図3参照)を用いることが好ましく、又は鋳片
の全圧下面を均等に押圧するフラット型ロール32(図
4参照)を用いることができる。太鼓型ロール30を圧
下ロールとして用いる場合には、鋳片断面が四角形であ
る鋳片ブルーム12の辺の中央部を特に重点的に圧下す
ることができ、鋳片中心部に生成するセンターポアを効
果的に潰すことができる。また、凸型ロール31の場合
は、鋳片ブルーム12の欠陥の発生し易い中央部を均一
な圧力で圧下すると共に、端部側には圧下力が働かない
ようにして小さい圧力で効率的にポアを圧着できる。さ
らに、フラット型ロール32を用いた場合には鋳片ブル
ーム12の圧下側の面をほぼ均等に圧下した状態でポア
を圧着する。
【0016】なお、本実施の形態においては、それぞれ
一対の圧下ロール28、29を配置する場合について説
明するが、このような圧下ロールを、連続鋳造装置13
の1箇所又は3箇所以上、例えば、クロム溶鋼を含む半
凝固状態の鋳片を圧下する位置又は完全凝固した800
〜1000℃の温度、好ましくは900〜950℃の温
度の鋳片を圧下する位置に設けることもできる。また、
連続鋳造装置13の複数箇所にわたって圧下ロールを設
ける場合には、必要に応じて太鼓型ロール30、凸型ロ
ール31、フラット型ロール32の中からそれぞれの圧
下ロールのタイプを選択し、これらを組み合わせて用い
ることも可能である。例えば、連続鋳造装置13の鋳造
ラインに対となる圧下ロールを複数配置し、前段の圧下
ロールに、中央部が膨らんで形成された太鼓型ロール、
又は前記鋳片の中央部のみを圧下する凸型ロールを用
い、後段の圧下ロールに前記鋳片を均等に押圧するフラ
ット型ロールを用いることもできる。これによって、鋳
片中心部の欠陥及び表面疵の少ない鋳片ブルームを効果
的に製造できる。なお、太鼓型ロール30、凸型ロール
31の場合における圧下量は、各圧下ロールによる圧下
前後の鋳片の断面積の変化率、又は、圧下方向の平均厚
みの変化率で表すことができる。
【0017】シームレス穿孔加工装置15は熱間におい
て、鋳片ブルーム12の端部中心に押し込んで鋳片ブル
ーム12を長手方向に穿孔するための先端が略円錐形に
形成されたプラグ33と、鋳片ブルーム12の外側部分
を矩形から円形に塑性変形させ全体をパイプ状に形成さ
せるため一対の回転型ガイドシュー34とを備えてい
る。このシームレス穿孔加工とは、中実の鋳片ブルーム
12の先端部に穿孔用のプラグ33を押し当ててプラグ
33の方向に鋳片ブルーム12を移動させることにより
中心部を穿孔すると共に、押し込まれる鋳片ブルーム1
2の外側部分を回転型ガイドシュー34によって所定サ
イズの円形に塑性変形させて全体をパイプ状にする加工
方法である。ここで回転型ガイドシュー34の回転軸3
5が鋳片ブルーム12の挿入方向に対して直角に配置さ
れるプレスローラピアシング(PRP)方式を採用して
いるが、回転型ガイドシュー34の代わりに回転軸35
を鋳片ブルーム12の挿入方向と平行に配置した一対の
ガイドロールによって外側部分を圧延加工するようなマ
ンネスマン穿孔方式を採用することもできる。なお、図
1に示すシームレス穿孔加工装置15はその構成の一部
を模式的に示すものである。実際には、前述のように略
パイプ状に加工した後、さらにエロンゲータ→プラグ
ミル→リーラ→再加熱処理→サイザによる仕上げ工程、
又はエロンゲータ→マンドレルミル→再加熱処理→ス
トレッチレデューサ等の工程を経て最終的にステンレス
パイプ14が製造されるようになっている。
【0018】続いて、前記ステンレスパイプ製造設備1
0に適用する本発明の一実施の形態に係るクロムを含有
した溶鋼の鋳造方法について説明する。まず、クロムを
13重量%含有してマルテンサイト系ステンレス鋼等と
なるクロム溶鋼11を転炉、二次精錬装置等を用いて調
整する。なお、クロム溶鋼11におけるクロム含有量は
10〜20重量%、好ましくは12〜14%、さらに好
ましくは12.5〜13.5重量%としてもほぼ同様の
効果を奏することができる。次に、取鍋を介してタンデ
ィッシュ16にクロム溶鋼11を供給して、タンディッ
シュ16の下部に取付けられた浸漬ノズル17を介し
て、例えば1.2〜3.0m/分、好ましくは1.3〜
2.5m/分、更に好ましくは1.5〜2.0m/分の
範囲の鋳造速度となるようにクロム溶鋼11をモールド
18に注入する。そして、モールド18の下部から抜き
出される鋳片の中のクロム溶鋼11を電磁撹拌装置2
5、26、27を用いて撹拌する。このようなクロム溶
鋼11の流動に伴って、鋳片の最外殻(チル晶帯)内側
に形成される成長過程の柱状晶帯を抑制して、固液界面
にある先端部分の平滑度を向上させて未凝固部に無数の
凝固核を有する良好な状態にすることができる。
【0019】なお、電磁撹拌装置25、26、27を作
動させる組み合わせ、及び各電磁撹拌装置25、26、
27のポール数(電極数)、電流値等は、クロム溶鋼1
1の組成、供給速度、溶鋼温度(タンディッシュ16で
の過熱温度)等の鋳造条件に応じて適宜調整することが
できる。そして、これらの鋳造条件等を設定することに
よって、柱状晶帯の生長を抑制して等軸晶帯の成長を促
進させ、鋳片ブルーム12における等軸晶率(L面等軸
晶率)を所定範囲例えば、10〜80%好ましくは30
〜70%の範囲に制御することができる。
【0020】そして、クロム溶鋼11を含む鋳片ブルー
ム12、凝固させた冷却前の高温の鋳片ブルーム12を
それぞれ圧下ロール28、29を用いて圧下して、圧下
された鋳片12の厚みが圧下変形前の92%〜97%、
好ましくは94〜97%の範囲になるような圧下量で塑
性変形を施して鋳片中心部に発生する欠陥を効果的に潰
す操作を行う。なお、このような圧下量は、例えば、厚
みが200mmの鋳片の厚みを約6〜16mm減少させ
る量に相当する。この電磁撹拌装置25、26、27を
用いた溶鋼撹拌操作と、圧下ロール28、29を用いた
鋳片ブルーム12の圧下操作との相乗効果によって、セ
ンターポロシティ最大短径指数(CP最大短径指数)の
増加を効果的に抑制させることができる。
【0021】ここで、図5は鋳片のL面等軸晶率(L
r)とセンターポロシティ(CP)最大短径指数(I
c)との関係を示している。なお、CP最大短径指数は
センターポロシティの大きさを表す指標であり、L面等
軸晶率がゼロの場合を10(mm)としている。記号
(A)で示すものは電磁撹拌装置25、26、27を用
いて電磁撹拌を行った場合の例を、記号(B)で示すも
のはこの電磁撹拌に加えて圧下ロール28による未凝固
部圧下を行った場合の例を、記号(C)で示すものは電
磁撹拌及び圧下ロール28による未凝固部圧下に加え
て、圧下ロール29を用いて凝固した鋳片ブルーム12
の圧下を行った場合の例を示している。同図から明らか
なように、適正に制御された電磁撹拌と鋳片の所定量の
圧下とを組合わせることによって、センターポロシティ
最大短径指数を効果的に減少させることができることが
分かる。また、このいずれの場合においても、L面等軸
晶率を20%以上とすることによって、センターポロシ
ティ最大短径指数を4.5以下の合格範囲内に保持でき
るのが分かる。なお、等軸晶率が80%を超えるように
してもセンターポロシティの発生はそれ以上に改善され
ることがなく、電磁撹拌装置25、26、27や、圧下
ロール28、29を駆動させるために必要なエネルギー
コストが増大するので好ましくない。
【0022】次に、こうして得られた所定の等軸晶率と
センターポロシティ最大短径指数を有する鋳片ブルーム
12をシームレス穿孔加工装置15で処理して、所定寸
法のステンレスパイプ14を得ることができる。この鋳
片ブルーム12は鋳片中心部におけるセンターポロシテ
ィの発生が抑制されているので、これをシームレス穿孔
加工しても、ステンレスパイプ14の内面にセンターポ
ロシティに伴う欠陥を生成することが少ない。従って、
ステンレスパイプ14を苛酷な環境条件下で使用される
油井用チュービングやケーシング等に適用して、ステン
レス鋼の持つ二酸化炭素ガスや硫化水素ガス等に対する
耐食性を活かすことができ、ステンレスパイプ14の耐
用性を向上できる。また、従来のようにセンターポロシ
ティを潰すための圧延加工を連続鋳造後の鋳片に施す必
要がないので、この圧延工程を省略してステンレスパイ
プ14の大幅なコスト削減を達成することができる。
【0023】
【実施例】表1、表2は、タンディッシュ(TD)16
における溶鋼過熱温度(ΔT)がそれぞれΔT=40
℃、ΔT≦20℃の場合における、連続鋳造装置13の
電磁撹拌条件と、その時得られる鋳片ブルーム12にお
けるL面等軸晶率、CP最大短径指数、及びシームレス
穿孔加工したステンレスパイプのSML内面疵発生指数
との関係を示している。なお、SML内面疵発生指数と
は、クロム溶鋼11のタンディッシュ(TD)16にお
ける溶鋼過熱温度(ΔT)が40℃であって、電磁撹拌
を行わない場合を基準(100)としてステンレスパイ
プ内面の単位面積当たりの疵の個数によって定義される
指数である。また、溶鋼過熱温度(ΔT)とは、実際の
その時の溶鋼温度と凝固温度との差をいう。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】表1、表2の実施例1〜11に示されるよ
うに、電磁撹拌条件(電磁撹拌装置の設置位置、ポール
数、電流値)を調整することによって、L面等軸晶率、
CP最大短径指数を所定範囲に維持させることができる
のがわかる。これによって、最終的にシームレス穿孔加
工して得られるステンレスパイプ14のSML内面疵発
生指数を減少させることができる。例えば、実施例1
は、鋳片支持セグメント22の位置に配置された4ポー
ルの電磁撹拌装置26を電流値1600アンペアで作動
させて、この部分のクロム溶鋼11を撹拌した場合の例
を示している。そして、この場合には、鋳片ブルーム1
2におけるL面等軸晶率を20%、CP最大短径指数を
4.5として、ステンレスパイプ14のSML内面疵発
生指数を15にすることができたことを示している。ま
た、実施例5はモールド18、鋳片支持セグメント2
2、鋳片支持セグメント24の位置にそれぞれ配置した
電磁撹拌装置25、26、27を表1に示す条件で作動
させた結果を示している。この場合には、鋳片ブルーム
12におけるL面等軸晶率を60%、CP最大短径指数
を3.0として、ステンレスパイプ14のSML内面疵
発生指数を5にする極めて良好な結果が得られたことを
示している。これらの実施例1〜11に対して、電磁撹
拌を行わない比較例1、比較例3及び溶鋼過熱温度(Δ
T)が40℃の高クロム溶鋼を用いて微弱な電流値(2
00アンペア)の電磁撹拌を行った比較例2において
は、L面等軸晶率が低く、かつCP最大短径指数が増加
するために、ステンレスパイプ14におけるSML内面
疵発生指数が50〜100と極端に大きくなっているの
が分かる。
【0027】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこのような実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本実施の形態においては、鋳片ブ
ルームとして矩形断面の鋳片を用いる場合について述べ
たが、鋳片断面を円形として以降のシームレス穿孔加工
装置を用いてステンレスパイプにする際の加工負荷を軽
減させることもできる。また、各電磁撹拌装置のポール
極性や電流値の強弱等の作動状態を連続鋳造中に変動さ
せることにより、凝固過程にある鋳片内部に形成される
柱状晶先端部の除去をより有効に行わせるようなことも
可能である。さらに、連続鋳造装置から鋳造される鋳片
ブルームを所定サイズに切断した後、完全冷却前の80
0〜1000℃の温度の鋳片に必要な圧下を行うことも
できる。
【0028】
【発明の効果】請求項1〜5記載のクロムを含有した溶
鋼の鋳造方法においては、鋳片の中心部分に析出する等
軸晶帯の成長を鋳造条件を調節して促進させるので、中
心部分のセンターポロシティやザクの発生を効果的に抑
制することができる。さらに、クロム溶鋼を含む鋳片及
び/又は凝固状態の高温の鋳片を鋳片中心部に発生する
欠陥を潰すのに必要な圧下量で圧下して鋳片ブルームを
製造するので、過剰な圧下変形が回避され鋳片ブルーム
の表面及び中心部に欠陥の少ない鋳片を得ることができ
る。従って、このようにして得た中心部に欠陥のない鋳
片ブルームをそのままシームレス穿孔加工して継ぎ目な
しパイプに加工することができ、鋳片ブルームからステ
ンレスパイプに加工する際の生産効率を増大させ、製造
コストを削減できる。特に、請求項2記載のクロムを含
有した溶鋼の鋳造方法においては、鋳造条件には電磁攪
拌を含み、電磁攪拌によってクロム溶鋼を撹拌して、鋳
片ブルームの等軸晶率を特定範囲に制御するので、鋳片
中心におけるポアの発生をさらに確実かつ効率的に抑制
できる。
【0029】請求項3記載のクロムを含有した溶鋼の鋳
造方法においては、圧下する鋳片の圧下量を特定範囲に
しているので、圧下の際に必要以上の圧力が付加される
ことがなく、疵の少ない鋳片ブルームを得ることができ
る。請求項4記載のクロムを含有した溶鋼の鋳造方法に
おいては、圧下ロールに太鼓型ロール及び/又は凸型ロ
ールを用いるので、これらを組み合わせることによって
鋳片中心部と鋳片外周面とにおける欠陥を効果的に抑制
できる。請求項5記載のクロムを含有した溶鋼の鋳造方
法においては、クロム溶鋼には、クロムが特定量含まれ
ているので、この鋳片ブルームを用いて二酸化炭素ガス
や硫化水素ガスに対する耐食性を有するステンレスパイ
プを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るクロムを含有した
溶鋼の鋳造方法を適用するステンレスパイプ製造設備の
説明図である。
【図2】太鼓型ロールの説明図である。
【図3】凸型ロールの説明図である。
【図4】フラット型ロールの説明図である。
【図5】センターポロシティ最大短径指数とL面等軸晶
率との関係を示すグラフである。
【図6】従来例に係るステンレスパイプ製造設備の説明
図である。
【符号の説明】
10 ステンレスパイプ製造設備 11 クロム溶
鋼 12 鋳片ブルーム 13 連続鋳造
装置 14 ステンレスパイプ 15 シームレ
ス穿孔加工装置 16 タンディッシュ 17 浸漬ノズ
ル 18 モールド 19 ピンチロ
ール 20 ガイドロール 21 鋳片支持
セグメント 22 鋳片支持セグメント 23 鋳片支持
セグメント 24 鋳片支持セグメント 25 電磁撹拌
装置 26 電磁撹拌装置 27 電磁撹拌
装置 28 圧下ロール 29 圧下ロー
ル 30 太鼓型ロール 31 凸型ロー
ル 32 フラット型ロール 33 プラグ 34 回転型ガイドシュー 35 回転軸
フロントページの続き (72)発明者 田中 和久 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 三村 義人 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 諸星 隆 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 古庄 弘一 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 4E004 LC01 MB11 MC07 NB02 NC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロム溶鋼を連続鋳造装置のモールドに
    供給し、該モールドから引き抜かれる鋳片の中心部分に
    析出する等軸晶帯の成長を、鋳造条件を調節して促進さ
    せ、該クロム溶鋼を含む鋳片及び/又は凝固状態の高温
    の鋳片を、鋳片中心部に発生する欠陥を潰すのに必要な
    圧下量で圧下して鋳片ブルームを製造することを特徴と
    するクロムを含有した溶鋼の鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクロムを含有した溶鋼の
    鋳造方法において、前記鋳造条件には電磁攪拌を含み、
    該電磁攪拌によって前記クロム溶鋼を撹拌して、前記鋳
    片ブルームの等軸晶率を10%以上、80%以下の範囲
    に制御するクロムを含有した溶鋼の鋳造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のクロムを含有した
    溶鋼の鋳造方法において、前記圧下量は、圧下された前
    記鋳片の厚みを圧下変形前の92%以上、97%以下の
    範囲に減少させる量であるクロムを含有した溶鋼の鋳造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のク
    ロムを含有した溶鋼の鋳造方法において、前記鋳片が断
    面四角形であって、該鋳片を圧下する圧下ロールに、中
    央部が膨らんで形成された太鼓型ロール及び/又は前記
    鋳片の中央部のみを圧下する凸型ロールを用いるクロム
    を含有した溶鋼の鋳造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のク
    ロムを含有した溶鋼の鋳造方法において、前記クロム溶
    鋼には、クロムが10重量%以上、20重量%以下の範
    囲で含まれているクロムを含有した溶鋼の鋳造方法。
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