JPH11285788A - 厚鋼板用大断面鋳片の連続鋳造方法 - Google Patents

厚鋼板用大断面鋳片の連続鋳造方法

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JPH11285788A
JPH11285788A JP9413298A JP9413298A JPH11285788A JP H11285788 A JPH11285788 A JP H11285788A JP 9413298 A JP9413298 A JP 9413298A JP 9413298 A JP9413298 A JP 9413298A JP H11285788 A JPH11285788 A JP H11285788A
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slab
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molten steel
continuous casting
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JP9413298A
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Hiroshi Shimizu
宏 清水
Kentaro Mori
健太郎 森
Masayuki Nakada
正之 中田
Masami Komatsu
政美 小松
Noriko Kubo
典子 久保
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みが300mmを越え、幅が1500mm
以上の厚鋼板用大断面鋳片を安価に且つ鋳片品質を確保
して鋳造する。 【解決手段】 鋳片厚みが300mmを超過し、鋳片幅
が1500mm以上の厚鋼板用大断面鋳片を、垂直型連
続鋳造機により鋳片引抜き速度0.3m/min以下で
鋳造する連続鋳造方法であって、浸漬ノズル8からの吐
出流9に移動磁場11を印加して鋳型1内溶鋼流動を制
御し、鋳片の等軸晶面積率を40〜70%とする。又、
この移動磁場に代わり、吐出流に静磁場を印加し且つこ
の静磁場が印加される位置よる下方側の鋳型内溶鋼に回
転磁場を印加するか、又は、吐出流に回転磁場を印加し
且つこの回転磁場が印加される位置より下方側の鋳型内
溶鋼に静磁場を印加しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚みが300mm
を超過し、幅が1500mm以上の断面サイズを有する
厚鋼板用大断面鋳片の垂直型連続鋳造機での連続鋳造方
法に関するもので、詳しくは、表面性状及び内部性状が
共に優れた鋳片を安定して鋳造する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼製造業における連続鋳造法の普及
は、品質向上、歩留り向上、省エネルギー及び省力等の
面でコスト合理化に大きく寄与しているが、従来、連続
鋳造法による厚鋼板用鋳片の断面サイズは、厚みが30
0mm以下が一般的であり、厚鋼板製品の一部は寸法制
約により、普通造塊法や一方向凝固法が適用されている
のが実状である。しかし、これらの方法では分塊圧延を
必要とする上、普通造塊法では、逆V偏析やV偏析及び
沈殿晶の生成が避けられず、そのため、これらの品質欠
陥部を避けて使用するために歩留りが悪く、又、一方向
凝固法では、鋼塊表面の研削が必要のために歩留りが悪
い上、生産性にも劣るという問題がある。このような状
況の中、大断面鋳片を連続鋳造法により製造する方法が
幾つか提案されている。
【0003】例えば、特開昭63−278653号公報
(以下、「先行技術1」と記す)には、両端開放型の水
冷鋳型内の溶鋼表面(以下、「メニスカス」と記す)を
電弧加熱しながら、水冷鋳型内に溶鋼を連続的に注入し
て凝固させ、生成する凝固シェルを連続的に鉛直下方に
低速度で引抜きながら鋳型下方に設けた圧下装置にて凝
固途中の鋳片を圧下し、圧下しつつ凝固を完了させて大
断面鋳片を製造する方法が開示されている。先行技術1
によれば、鋳片を圧下することで、鋳片の表面割れや内
部割れが防止され、且つ、不純物の濃化した溶鋼の移動
も防止されて偏析のない健全な鋳片が得られるとしてい
る。又、メニスカスを電弧加熱することで、メニスカス
での皮張りが防止されてモールドパウダーの巻込みがな
く、且つ、凝固の方向性が高まり、より高品質の鋳片が
得られるとしている。
【0004】特開平8−206806号公報(以下、
「先行技術2」と記す)には、厚みが600〜1000
mm、幅が700〜3000mmの大断面鋳片を垂直型
連続鋳造機で鋳造する際に、鋳片引抜き速度を0.2m
/min以下の所定の範囲に制御し、且つ、鋳型直下の
二次冷却水密度を1〜100cm3/cm2・minに制
御する方法が開示されている。先行技術2によれば、鋳
片引抜き速度と二次冷却水密度とを制御することで鋳片
のバルジングを防止することができ、その結果、鋳型直
下から500mm程度までの極めて短い鋳片支持機構を
有する連続鋳造機でも、安定して大断面鋳片を製造する
ことができるとしている。
【0005】又、特開昭61−212457号公報(以
下、「先行技術3」と記す)には、鋳片の残溶鋼率が最
適の値となる位置に未凝固相を攪拌する電磁攪拌装置を
設置した大断面鋳片の垂直型連続鋳造機が開示されてい
る。先行技術3によれば、鋳片の中心偏析が改善され、
品質の良い大断面鋳片を製造することができるとしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術1、先行技術2、及び先行技術3には以下の問題点が
ある。
【0007】先行技術1では、圧下装置により凝固収縮
に見合う量を圧下するので鋳片の偏析は少なくなるが、
鋳型直下から最終凝固位置までの範囲に圧下装置が必要
であり、且つ、鋳片厚みが厚いために圧下装置は多大の
圧下力を必要とするため、設備費が高額となり、製造コ
ストの上昇を招く。更に、メニスカスの電弧加熱装置が
必要で、電弧加熱装置の設備費のみならず電極費等の消
耗品の運転費によっても製造コストの上昇を招く。
【0008】先行技術2では、鋳片のバルジングは防止
されるものの、垂直型連続鋳造機で、且つ、鋳片の引抜
き速度が遅いために鋳片中心部の凝固組織は等軸晶とな
り、等軸晶の生成量を制御しなければ、鋳片の偏析は必
ずしも良くはならない。又、単位時間当たりの鋳型内へ
の溶鋼の注入量が少ない上に、メニスカス面積が広いた
め、メニスカスでの放熱量が相対的に多く、これに起因
してメニスカスでの皮張りやモールドパウダーの滓化不
足による巻込み等が発生し、鋳片の清浄性が著しく損な
われる。
【0009】又、先行技術3では、電磁攪拌装置により
未凝固相を攪拌するが、鋳片厚みが厚いために磁場の減
衰が大きく、未凝固相を効率良く攪拌するためには磁場
強度の高い電磁攪拌装置が必要となり、設備費コストが
上昇する。更に、先行技術2と同様に、メニスカスでの
溶鋼温度低下によるトラブルが発生する。
【0010】このように、連続鋳造機により大断面鋳片
を製造する従来の方法では、製造コストが高かったり、
又、品質が劣る等、問題点が多く、高品質の鋳片を安価
に製造する点で未だ改善の余地が高い。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、電弧加熱等による強制的な加
熱を行わずにメニスカスの溶鋼温度を確保して皮張りや
モールドパウダーの巻込みを防止すると共に、鋳片中心
部の中心偏析及び凝固収縮に伴うポロシティの少ない厚
鋼板用大断面鋳片を安価に製造することができる連続鋳
造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】発明者等は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ね、その結果、鋳型内の溶鋼に
磁場を印加して鋳型内溶鋼の流動を制御することで、上
記課題を達成しうることを見出した。
【0013】上記知見に基づく第1の発明による厚鋼板
用大断面鋳片の連続鋳造方法は、鋳片厚みが300mm
を超過し、鋳片幅が1500mm以上の厚鋼板用大断面
鋳片を、垂直型連続鋳造機により鋳片引抜き速度0.3
m/min以下で鋳造する連続鋳造方法であって、浸漬
ノズルからの溶鋼の吐出流に移動磁場を印加して鋳型内
溶鋼流動を制御し、鋳片の等軸晶面積率を40〜70%
とすることを特徴とするものである。
【0014】第2の発明による厚鋼板用大断面鋳片の連
続鋳造方法は、鋳片厚みが300mmを超過し、鋳片幅
が1500mm以上の厚鋼板用大断面鋳片を、垂直型連
続鋳造機により鋳片引抜き速度0.3m/min以下で
鋳造する連続鋳造方法であって、浸漬ノズルからの溶鋼
の吐出流に静磁場を印加すると共に、この静磁場が印加
される位置より下方側の鋳型内溶鋼に回転磁場を印加し
て鋳型内溶鋼流動を制御し、鋳片の等軸晶面積率を40
〜70%とすることを特徴とするものである。
【0015】第3の発明による厚鋼板用大断面鋳片の連
続鋳造方法は、鋳片厚みが300mmを超過し、鋳片幅
が1500mm以上の厚鋼板用大断面鋳片を、垂直型連
続鋳造機により鋳片引抜き速度0.3m/min以下で
鋳造する連続鋳造方法であって、浸漬ノズルからの溶鋼
の吐出流に回転磁場を印加すると共に、この回転磁場が
印加される位置より下方側の鋳型内溶鋼に静磁場を印加
して鋳型内溶鋼流動を制御し、鋳片の等軸晶面積率を4
0〜70%とすることを特徴とするものである。
【0016】先ず、メニスカスの温度補償について述べ
る。発明者等は、浸漬ノズルからの溶鋼吐出流に磁場を
印加することで鋳型内溶鋼流動を制御し、温度の高い吐
出流をメニスカス側に強制的に流動させてメニスカスの
温度を確保できると推定し、鋳型内の吐出流に静磁場、
移動磁場、回転磁場、及び、静磁場と回転磁場との2段
磁場を印加した場合について、メニスカス近傍の溶鋼温
度を数値解析シミュレーションにより算出し、磁場印加
のない場合と比較した。2段磁場の場合には、鋳型内の
上段と下段とに印加場所を分離し、上段を吐出流位置と
して下段は下方に400mm離れた位置とし、上段が静
磁場の場合と回転磁場の場合とについて算出した。算出
条件は、鋳片厚みを500mm、鋳片幅を2300m
m、鋳片引抜き速度を0.15m/min、タンディッ
シュ内溶鋼過熱度を25℃とし、磁場強度は全て0.3
テスラ(以下、「T」と記す)とした。そして、タンデ
ィッシュ内溶鋼温度とメニスカス下100mm位置の鋳
片中心位置に対応する幅方向の平均温度との差(ΔT
e)を求め、ΔTeの大小によりメニスカスの温度補償
を評価した。表1に結果を示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示すように、静磁場を印加した場合
には、ΔTeは8℃と小さく、メニスカスにおける温度
補償に効果が見られる。それに対して回転磁場を印加し
た場合には、ΔTeは磁場印加のない場合と同等の21
℃であり、メニスカスにおける温度補償は期待できな
い。移動磁場の場合には、ΔTeは12℃で静磁場印加
の場合ほどではないが、メニスカスにおける温度補償が
期待できる。2段磁場の場合には、上段に静磁場を印加
した場合も、又、上段に回転磁場を印加した場合も共に
メニスカスにおける温度補償が期待でき、特に上段に静
磁場を印加した場合に効果が大きい。このように、回転
磁場以外の磁場を印加することで、メニスカスの溶鋼温
度は補償される。
【0019】次に、鋳片の中心偏析について述べる。図
4は、実機での試験鋳造における鋳片の等軸晶面積率と
鋳片の中心偏析度との関係を調査した結果である。図4
に示すように、磁場の印加方式によらず、等軸晶面積率
と中心偏析度とは直線的な相関があり、等軸晶面積率を
70%以下とすれば、中心偏析度は合格範囲(0.95
〜1.05)となる。上述の5種類の磁場印加方式の
内、回転磁場の場合には、等軸晶面積率が常に70%を
越えて偏析度が合格範囲とならないが、他の4種類の印
加方式では、等軸晶面積率を70%以下に制御できる。
【0020】最後に鋳片の凝固収縮によるポロシティに
ついて述べる。図5は、実機での試験鋳造における鋳片
の等軸晶面積率と鋳片中心部の最大ポロシティ厚との関
係を調査した結果である。図5に示すように、磁場の印
加方式によらず、等軸晶面積率と鋳片中心部の最大ポロ
シティ厚とは直線的な相関があり、等軸晶面積率を40
%以上とすれば、最大ポロシティ厚は合格範囲(1.8
mm以下)となる。上述の5種類の磁場印加方式の内、
静磁場の場合には、強い磁場を印加しても等軸晶が生成
せず、等軸晶面積率は、磁場を印加しない場合と同等
で、40%以上とならないが、他の4種類の印加方式で
は、等軸晶面積率を40%以上に制御できる。
【0021】これらをまとめると、メニスカスの温度補
償、鋳片の中心偏析、及び鋳片中心部のポロシティを全
て満足する磁場の印加方式は、移動磁場と2種類の2段
磁場との合計3種類の印加方式となる。尚、図4及び図
5の詳細は下記の実施例で記す。
【0022】このように、移動磁場、又は、上段が静磁
場で下段が回転磁場の2段磁場、若しくは上段が回転磁
場で下段が静磁場の2段磁場の内の1つの方式により磁
場を印加することで、メニスカスの溶鋼温度が確保さ
れ、メニスカスでの皮張り防止及びモールドパウダーの
滓化が促進され、モールドパウダーの巻込みのない清浄
性の高い鋳片を製造することができると共に、鋳片中心
部の偏析及びポロシティを軽減することができる。但
し、磁場強度が強すぎる場合には、偏析が悪化するの
で、磁場強度を制御して、鋳片の等軸晶面積率を40〜
70%の範囲に維持する必要がある。尚、当然のことで
はあるが、磁場強度が弱すぎる場合には攪拌効果が無
く、等軸晶面積率が低下して鋳片中心部のポロシティが
悪化する。
【0023】厚鋼板用大断面鋳片は断面サイズが大きい
ので、通常の湾曲型又は垂直曲げ型連続鋳造機のよう
に、鋳片を曲げると鋳片表面に曲げ応力による表面疵が
発生する。本発明では、垂直型連続鋳造機を用いている
ので、鋳片の曲げ又は曲げ戻しを必要とせず、これによ
る表面疵の発生を未然に防止できる。
【0024】又、厚鋼板用大断面鋳片は月間数千トン規
模であり、このような少量生産を行う連続鋳造機は、設
備費コストを低減するため、その機長を10m程度、最
大でもせいぜい20mとする。機長が20mの連続鋳造
機で、例えば厚みが400mmの鋳片を鋳造する場合に
は、鋳片の引き抜き速度は必然的に最大0.3m/mi
n程度となる。
【0025】尚、本発明に示す静磁場とは、鋳型長辺背
面に異極を対向して配置した磁石又は電磁石により、鋳
型を貫通して対向する磁極に向かう磁場を印加し、吐出
流を減速するものであり、移動磁場とは、鋳型長辺背面
に設置したリニア型交流移動磁場発生装置の磁場の移動
方向を、鋳型の幅方向中心を境として鋳型幅方向左右で
逆向きとして吐出流を減速又は加速するものであり、
又、回転磁場とは、鋳型背面に設置したリニア型交流移
動磁場発生装置の磁場の移動方向を、鋳型短辺側から対
向する鋳型短辺側への一方向とすると共に、鋳型長辺を
挟んで対向する磁場の移動方向を、その反対方向として
鋳型内の溶鋼に水平方向の回転流を発生させるものであ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき説明する。
図1は、第1の発明の実施の形態の1例を示す鋳片断面
が矩形型の垂直型連続鋳造機の鋳型部の正面断面の概略
図である。
【0027】図において、鋳型1は、相対する鋳型長辺
2と、鋳型長辺2内に内装され且つ鋳型長辺2内を摺動
可能な相対する鋳型短辺3とから構成されている。この
鋳型1は、一般の鋼の連続鋳造機に用いられるものと同
一の構造とし、銅板製として内部を冷却水が通る水冷構
造であるが、鋳型短辺3の幅は300mmを越え、又、
鋳型長辺2の幅は1500mm以上とする。
【0028】鋳型1の上方には、内部を耐火物21で構
築されたタンディッシュ6が配置され、このタンディッ
シュ6の底部には耐火物21に嵌合して上ノズル16が
設置され、そして、上ノズル16の下面側には、固定板
17、摺動板18、及び整流ノズル19から成るスライ
ディングノズル7が配置され、更に、スライディングノ
ズル7の下面側には、下部に吐出孔9を有する浸漬ノズ
ル8が配置されて、タンディッシュ6から鋳型1への溶
鋼流出孔20が形成される。鋳型1の下方には、鋳片側
面を支持する複数対のロール(図示せず)が配置され、
鋳片のバルジングを防止している。連続鋳造機の機長は
10〜20mとする。
【0029】鋳型長辺2の背面には、浸漬ノズル8を境
として鋳型長辺2の幅方向左右で2つに分割されたリニ
ア型交流移動磁場発生装置11が、その鋳造方向の中心
位置を吐出孔9の直下位置とし、鋳型長辺2を挟んで対
向して配置されている。リニア型交流移動磁場発生装置
11は、磁場電源制御装置(図示せず)に結線され、印
加する磁場の強度及び磁場の移動方向が制御される。こ
のリニア型交流移動磁場発生装置11により印加される
磁場は移動磁場であり、具体的には、鋳型長辺2を挟ん
で対向するリニア型交流移動磁場発生装置11の磁場移
動方向を同一水平方向とし、吐出流10の減速又は加速
を行う。移動磁場の移動方向を鋳型短辺3側から浸漬ノ
ズル8側とすることで吐出流10は減速され、又、逆方
向とすることで吐出流10は加速される。
【0030】尚、リニア型交流移動磁場発生装置11の
磁場強度は、最大磁場強度が0.5T程度の工業的に通
常使用されているものでよい。又、リニア型交流移動磁
場発生装置11を鋳型長辺2を挟んで対向する必要はな
く、片側の鋳型長辺2の背面に配置するだけでも、吐出
流10の制御はできるが、片側の背面にのみ配置する場
合には磁場強度が減衰するため、磁場強度の高いリニア
型交流移動磁場発生装置を配置する必要があり、そのた
め、鋳型長辺2を挟んで対向して設置することが好まし
い。
【0031】この連続鋳造機における鋳造方法は、先
ず、取鍋(図示せず)から、タンディッシュ6内に溶鋼
4を注入し、次いで、タンディッシュ6内の溶鋼4を、
スライディングノズル7の開度を調整しつつ溶鋼流出穴
20を経由させ、鋳型1内の溶鋼4に浸漬された吐出孔
9より、吐出流10を鋳型短辺3に向けて鋳型1内に注
入する。メニスカス14には、モールドパウダー15を
添加する。鋳型1内の溶鋼4は鋳型1により冷却されて
凝固シェル5を形成し、鋳型1の下方にダミーバー(図
示せず)と共に引抜かれて鋳片となる。鋳片引き抜き速
度は、凝固係数を25〜31mm/min1/2として
(1)式から算出することができる。但し、(1)式に
おいて、Vは鋳片引抜き速度(m/min)、Lは連続
鋳造機の機長(m)、Kは凝固係数(mm/mi
1/2)、Dは鋳片厚み(mm)である。ちなみに、機
長が10mで、厚みが400mmの鋳片では、0.15
m/min程度となる。 V≦4×L×(K/D)2 ……(1)
【0032】そして、磁場強度を0.1〜0.5Tと
し、磁場の移動方向を鋳型短辺3側から浸漬ノズル8側
へ、又はその逆方向として移動磁場を印加する。磁場の
移動方向は一般的には、吐出流10の速度が速い場合に
は吐出流10を減速する方向とし、吐出流10の速度が
遅い場合には加速する方向とするが、本発明では、鋳片
引抜き速度が低速であるために吐出流10の速度が遅い
ので、加速する方向とすることが好ましい。尚、印加す
る磁場強度が強過ぎる場合には、鋳型1内の溶鋼4が攪
拌されすぎて等軸晶面積率が70%を越える場合がある
ので、鋳片厚みによる磁場の減衰を考慮して、等軸晶面
積率が70%以下となる磁場強度を、鋳片厚み毎に予め
求めておくことが好ましい。
【0033】このようにして鋳造することで、吐出流1
0がメニスカス14の近傍に流れてメニスカス14の溶
鋼温度が高い状態に維持されるため、メニスカス14で
の皮張りの防止とモールドパウダー15の溶融化が促進
され、モールドパウダー15の巻込みのない清浄性の高
い鋳片を製造することができる。又、モールドパウダー
15は迅速に溶融化して、メニスカス14の保温、メニ
スカス14の酸化防止、溶鋼4中の脱酸生成物の吸収、
鋳型1と凝固シェル5との間の潤滑材等の本来の機能を
発揮し、表面疵のない鋳片を安定して鋳造可能となる。
又、鋳型1内の溶鋼4は適度に攪拌され、鋳片等軸晶面
積率は40〜70%に制御されるので、鋳片の中心偏析
及び鋳片中心部のポロシティが共に軽減されて鋳片内質
も向上する。
【0034】図2は、第2の発明の実施の形態の1例を
示す鋳片断面が矩形型の垂直型連続鋳造機の鋳型部の正
面断面の概略図である。図2において、図1と同一の部
分は同一符号により示し、その説明は省略する。
【0035】第2の発明では、鋳型長辺2の背面に、鋳
型長辺2を挟み対向して静磁場発生装置12とリニア型
交流移動磁場発生装置13とを、静磁場発生装置12の
鋳造方向の中心位置を吐出孔9の直下位置に、又、リニ
ア型交流移動磁場発生装置13を静磁場発生装置12の
下方の鋳型1内として配置する。
【0036】静磁場発生装置12は電磁石又は永久磁石
とし、鋳型長辺2を挟んで対向する異極間で静磁場を印
加し、静磁場を通過する吐出流10を減速させる。リニ
ア型交流移動磁場発生装置13は、磁場電源制御装置
(図示せず)に結線され、印加する磁場の強度及び磁場
の移動方向が制御される。このリニア型交流移動磁場発
生装置13により印加する磁場は回転磁場であり、具体
的には、磁場の移動方向を、鋳型短辺3側から対向する
鋳型短辺3側への一方向とすると共に、鋳型長辺2を挟
んで対向する磁場の移動方向を、その反対方向として鋳
型1内の溶鋼4を水平方向に回転させる。回転方向は、
右廻りでも又その逆でもどちらでも良い。尚、静磁場発
生装置12及びリニア型交流移動磁場発生装置13の磁
場強度は、最大磁場強度が0.5T程度の工業的に通常
使用されているもので良い。
【0037】第2の発明は、磁場の印加方式が第1の発
明と異なるのみで、その他は第1の発明と同一であり、
上記の第1の発明の鋳造方法に従い鋳造することとし、
鋳造方法の説明は省略する。
【0038】第2の発明では、静磁場により吐出流10
が減速され且つ分散して吐出流10がメニスカス14の
近傍に流れてメニスカス14の溶鋼温度が補償されると
共に、回転磁場により鋳型1内の溶鋼が攪拌されて等軸
晶が生成するため、第1の発明と同様に表面疵が無く、
偏析、ポロシティも少なく、且つ清浄性の高い大断面鋳
片を製造することができる。
【0039】図3は、第3の発明の実施の形態の1例を
示す鋳片断面が矩形型の垂直型連続鋳造機の鋳型部の正
面断面の概略図である。図3において、図1と同一の部
分は同一符号により示し、その説明は省略する。
【0040】第3の発明では、第2の発明とは逆に、リ
ニア型交流移動磁場発生装置13を吐出孔9の直下位置
とし、静磁場発生装置12をリニア型交流移動磁場発生
装置13の下方の鋳型1内に配置したものであり、静磁
場発生装置12及びリニア型交流移動磁場発生装置13
は第2の発明で説明したものと、構造、機能等全く同一
である。従って、第3の発明も、磁場の印加方式が第1
の発明と異なるのみで、その他は第1の発明と同一であ
り、上記の第1の発明の鋳造方法に従い鋳造することと
し、鋳造方法の説明は省略する。
【0041】第3の発明では、回転磁場により鋳型1内
の溶鋼が攪拌されて等軸晶が生成すると共に、静磁場に
より鋳型1内を下降する溶鋼流が減速され且つ分散され
て温度の高い溶鋼4がメニスカス14の近傍に流れてメ
ニスカス14の溶鋼温度が補償されるため、第1の発明
と同様に表面疵が無く、偏析、ポロシティも少なく、且
つ清浄性の高い大断面鋳片を製造することができる。
【0042】尚、各磁場発生装置は上記の形状に限るも
のではなく、例えば、第1の発明において、リニア型交
流移動磁場発生装置11を鋳型1の幅方向につながった
形状としても、又、第2の発明及び第3の発明におい
て、静磁場発生装置12及びリニア型交流移動磁場発生
装置13を鋳型1の幅方向の左右に分割しても、本発明
を支障なく実施することができる。又、浸漬ノズル8内
にAr等の不活性ガスを吹き込んでも良く、更に、スラ
イディングノズル7等の構造の違いは、本発明の実施に
何ら支障とならないことはいうまでもない。
【0043】
【実施例】機長が10mの垂直型連続鋳造機を用い、鋳
片引抜き速度を0.1m/minとし、鋳型内で様々な
磁場を印加して炭素濃度0.15wt%の溶鋼を、厚み
が500mm、幅が2300mmの鋳片に鋳造し、鋳片
の表面性状及び内部性状を調査する試験を実施した。
尚、タンディッシュ内溶鋼過熱度は、鋳片引抜き速度が
遅く、上ノズルや浸漬ノズルの詰まりが懸念されるた
め、20〜30℃とした。
【0044】印加した磁場は、静磁場、回転磁場、移動
磁場、上段が静磁場で下段が回転磁場の2段磁場、及
び、上段が回転磁場で下段が静磁場の2段磁場の5種類
である。移動磁場は吐出流を加速する方向に印加した。
各磁場の印加位置は、静磁場、回転磁場、移動磁場の単
独磁場の場合には、図1と同様に、浸漬ノズルの吐出孔
直下に磁場発生装置を設置して吐出流にそれぞれの磁場
を印可し、上段が静磁場で下段が回転磁場の2段磁場の
場合は図2と同一位置に、又、上段が回転磁場で下段が
静磁場の2段磁場の場合は図3と同一位置であり、上段
と下段との中心位置の鋳造方向の距離を400mmとし
た。磁場強度は、単独磁場の場合に0.1〜0.5T、
2段磁場の場合は上段、下段共に0.3Tとした。又、
比較として磁場を印加しない鋳造も行い、合計27回の
試験鋳造を実施した。表2に、各試験鋳造での磁場印加
方式、磁場強度、及びタンディッシュ内溶鋼過熱度を示
す。
【0045】
【表2】
【0046】メニスカスの温度補償は、鋳造中にメニス
カスのモールドパウダーの溶融状況を観察すると共に、
鋳造後の鋳片表面疵の調査と、鋳片表面から1mm深さ
毎に段削した段削面におけるモールドパウダーの巻込み
の調査とで評価した。
【0047】磁場印加による鋳片の中心偏析の改善効果
は、鋳片幅方向中央位置から採取した鋳片縦断面の中心
部から、鋳造方向に10mm間隔で直径5mmのドリル
サンプルを20個採取して各サンプルの炭素濃度(C
i)を分析し、タンディッシュ内から採取したサンプル
の炭素濃度(Co)との比の平均値を中心偏析度として
評価した。発明者等の経験から、中心偏析度が0.95
〜1.05の範囲であれば、中心偏析による品質特性上
の問題がないことを確認しており、この範囲を中心偏析
の合格範囲とした。
【0048】磁場印加による鋳片中心部のポロシティの
改善効果は、鋳片幅方向中央位置から採取した鋳片縦断
面の中心部から、幅10mm、厚み10mm、長さ20
0mmのサンプルを採取して鏡面研磨し、顕微鏡観察に
よりポロシティの厚みを測定し、最大の厚みを最大ポロ
シティ厚とし、これにより評価した。発明者等の経験か
ら、最大ポロシティ厚が1.8mm以下であれば、圧延
時に圧着してポロシティによる品質特性上の問題がない
ことを確認しており、従って、最大ポロシティ厚が1.
8mm以下をポロシティの合格範囲とした。
【0049】尚、鋳片の等軸晶面積率は、鋳片横断面を
塩酸腐食して凝固組織を現出させ、鋳片横断面の1/4
幅位置、1/2幅位置、及び3/4幅位置における等軸
晶厚みを測定し、その平均値の鋳片厚みに対する百分率
で表わした。
【0050】これらの調査結果を以下に説明する。各試
験において、回転磁場を印加した試験と、磁場を印加し
ない試験とでは、メニスカスに添加したモールドパウダ
ーの滓化が不十分であることが観察され、又、鋳片表面
には縦割れ疵が発生すると共に、段削面にはモールドパ
ウダーが検出された。その他の4種類の印加条件では、
モールドパウダーの滓化は良く、鋳片には表面疵も無
く、又、段削面にモールドパウダーの巻込みも検出され
なかった。即ち、回転磁場以外の磁場印加により、メニ
スカスの温度補償が達成されることが分かった。
【0051】各試験で測定した等軸晶面積率、中心偏析
度、及び最大ポロシティ厚を表2に示す。図4は、表2
のデータを基にして27回の試験鋳造における等軸晶面
積率を横軸に、鋳片の中心偏析度を縦軸として、等軸晶
面積率と中心偏析度との関係を調査した結果である。図
4に示すように、磁場の印加方式によらず、等軸晶面積
率と中心偏析度とは直線的な相関があり、等軸晶面積率
が70%以下であれば、中心偏析度は合格範囲となる。
試験した5種類の磁場印加方式の内、回転磁場の場合に
は、等軸晶面積率が常に70%を越え中心偏析度が合格
範囲とならないが、他の4種類の印加方式では、中心偏
析度が合格範囲となる等軸晶面積率に制御できることが
分かった。
【0052】図5は、表2のデータを基にして27回の
試験鋳造における等軸晶面積率を横軸に、鋳片の最大ポ
ロシティ厚を縦軸として、等軸晶面積率と最大ポロシテ
ィ厚との関係を調査した結果である。図5に示すよう
に、磁場の印加方式によらず、等軸晶面積率と鋳片中心
部の最大ポロシティ厚とは直線的な相関があり、等軸晶
面積率が40%以上であれば、最大ポロシティ厚は合格
範囲となる。試験した5種類の磁場印加方式の内、静磁
場の場合には、強い磁場を印加しても等軸晶が生成せ
ず、等軸晶面積率は、磁場を印加しない場合と同等で、
40%以上とならないが、他の4種類の印加方式では、
偏析度が合格範囲となる等軸晶面積率に制御できること
が分かった。
【0053】表2に、メニスカスの温度補償、中心偏析
度、及び最大ポロシティ厚を全て合格した試験を総合判
定欄に○印で示す。表2に示すように、全てを合格する
磁場の印加方式は、移動磁場と、上段が静磁場で下段が
回転磁場の2段磁場と、上段が回転磁場で下段が静磁場
の2段磁場との3種類であることが分かった。総合判定
欄に×印のある試験は、メニスカスの温度補償、中心偏
析度、及び最大ポロシティ厚の内の1以上が不合格とな
った試験である。尚、表2の備考欄に、本発明の範囲の
試験鋳造を実施例とし、本発明外の試験を比較例として
表示した。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、電弧加熱等による強制
的な加熱を行わずにメニスカスの溶鋼温度を確保して皮
張りやモールドパウダー等の巻込みを防止すると共に、
鋳片の中心偏析及びポロシティの少ない厚鋼板用大断面
鋳片を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施の形態の1例を示す垂直型連
続鋳造機の鋳型部の正面断面の概略図である。
【図2】第2の発明の実施の形態の1例を示す垂直型連
続鋳造機の鋳型部の正面断面の概略図である。
【図3】第3の発明の実施の形態の1例を示す垂直型連
続鋳造機の鋳型部の正面断面の概略図である。
【図4】試験鋳造において調査した等軸晶面積率と中心
偏析度との関係を示す図である。
【図5】試験鋳造において調査した等軸晶面積率と最大
ポロシティ厚との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 鋳型 2 鋳型長辺 3 鋳型短辺 4 溶鋼 5 凝固シェル 6 タンディッシュ 7 スライディングノズル 8 浸漬ノズル 9 吐出孔 10 吐出流 11 リニア型交流移動磁場発生装置 12 静磁場発生装置 13 リニア型交流移動磁場発生装置 14 メニスカス 15 モールドパウダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B22D 11/04 311 B22D 11/04 311J 11/20 11/20 A (72)発明者 小松 政美 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 久保 典子 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳片厚みが300mmを超過し、鋳片幅
    が1500mm以上の厚鋼板用大断面鋳片を、垂直型連
    続鋳造機により鋳片引抜き速度0.3m/min以下で
    鋳造する連続鋳造方法であって、浸漬ノズルからの溶鋼
    の吐出流に移動磁場を印加して鋳型内溶鋼流動を制御
    し、鋳片の等軸晶面積率を40〜70%とすることを特
    徴とする厚鋼板用大断面鋳片の連続鋳造方法。
  2. 【請求項2】 鋳片厚みが300mmを超過し、鋳片幅
    が1500mm以上の厚鋼板用大断面鋳片を、垂直型連
    続鋳造機により鋳片引抜き速度0.3m/min以下で
    鋳造する連続鋳造方法であって、浸漬ノズルからの溶鋼
    の吐出流に静磁場を印加すると共に、この静磁場が印加
    される位置より下方側の鋳型内溶鋼に回転磁場を印加し
    て鋳型内溶鋼流動を制御し、鋳片の等軸晶面積率を40
    〜70%とすることを特徴とする厚鋼板用大断面鋳片の
    連続鋳造方法。
  3. 【請求項3】 鋳片厚みが300mmを超過し、鋳片幅
    が1500mm以上の厚鋼板用大断面鋳片を、垂直型連
    続鋳造機により鋳片引抜き速度0.3m/min以下で
    鋳造する連続鋳造方法であって、浸漬ノズルからの溶鋼
    の吐出流に回転磁場を印加すると共に、この回転磁場が
    印加される位置より下方側の鋳型内溶鋼に静磁場を印加
    して鋳型内溶鋼流動を制御し、鋳片の等軸晶面積率を4
    0〜70%とすることを特徴とする厚鋼板用大断面鋳片
    の連続鋳造方法。
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