JP2000107660A - 液体材料の塗布方法及び塗布装置 - Google Patents
液体材料の塗布方法及び塗布装置Info
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- JP2000107660A JP2000107660A JP10276289A JP27628998A JP2000107660A JP 2000107660 A JP2000107660 A JP 2000107660A JP 10276289 A JP10276289 A JP 10276289A JP 27628998 A JP27628998 A JP 27628998A JP 2000107660 A JP2000107660 A JP 2000107660A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、塗布ロール上に被塗布物を不等間
隔で多数供給しても塗布可能であり、また、カプセル型
接着剤を液体材料として使用した場合には、このカプセ
ルを破壊することなく塗布が可能となる液体材料の塗布
方法及びそのため塗布装置を提供すること。 【解決手段】 第1の回転体とガイドレールとの間に挟
持するようにして、被塗布物を第2の回転体の外周面に
保持される液体材料に接触させながら送り出すととも
に、前記第2の回転体の回転方向(外周面における接線
方向)と前記被塗布物の送り出し方向とを同方向とし、
かつ、前記被塗布物の第2の回転体への接触が被塗布物
の回転に影響を及ぼさない程度に低加重もしくは無加重
で行われるようにした。
隔で多数供給しても塗布可能であり、また、カプセル型
接着剤を液体材料として使用した場合には、このカプセ
ルを破壊することなく塗布が可能となる液体材料の塗布
方法及びそのため塗布装置を提供すること。 【解決手段】 第1の回転体とガイドレールとの間に挟
持するようにして、被塗布物を第2の回転体の外周面に
保持される液体材料に接触させながら送り出すととも
に、前記第2の回転体の回転方向(外周面における接線
方向)と前記被塗布物の送り出し方向とを同方向とし、
かつ、前記被塗布物の第2の回転体への接触が被塗布物
の回転に影響を及ぼさない程度に低加重もしくは無加重
で行われるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は液体材料の塗布装
置に係り、更に詳しくは、ボルト等のねじ領域にマイク
ロカプセル型プレコート接着剤等のセルフロッキング剤
の液体材料を連続的に塗布することのできる材料塗布及
び塗布方法に関するものである。
置に係り、更に詳しくは、ボルト等のねじ領域にマイク
ロカプセル型プレコート接着剤等のセルフロッキング剤
の液体材料を連続的に塗布することのできる材料塗布及
び塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来より、ボルト、ナット等の締結用
部材には、締結強度を増大させるために、ねじ領域にセ
ルフロッキング剤等の液体材料を塗布することが行われ
ている。この材料塗布を行う装置としては、例えば、実
公昭62−23568号公報に示される装置が知られて
いる。この装置は、傾斜方向に支持されたレールと、当
該レールの途中で回転自在に支持された上下一対のロー
ルとを備え、下方に配置されたロールのー部が液体材料
に浸されて当該ロールの外周面に材料が付着可能に設け
られ、ロール間をボルトが転動しながら通過することで
該ボルトのねじ領域に材料の塗布が可能とされている。
部材には、締結強度を増大させるために、ねじ領域にセ
ルフロッキング剤等の液体材料を塗布することが行われ
ている。この材料塗布を行う装置としては、例えば、実
公昭62−23568号公報に示される装置が知られて
いる。この装置は、傾斜方向に支持されたレールと、当
該レールの途中で回転自在に支持された上下一対のロー
ルとを備え、下方に配置されたロールのー部が液体材料
に浸されて当該ロールの外周面に材料が付着可能に設け
られ、ロール間をボルトが転動しながら通過することで
該ボルトのねじ領域に材料の塗布が可能とされている。
【0003】また、特開平8−131917号には、前
述(実公昭62−23568号)の上下一対のロールの
上側ロールをプーリに支持されたベルトに変更した塗布
装置が開示されている。さらには、特許第266365
5号には、接着剤を保持した塗布ロール(アプリケータ
ーロール)の回転方向と逆方向に被塗布物を回転させな
がら接着剤を塗布することが開示されている。これらの
装置もしくは方法は、液体材料の塗布を連続かつ定量的
に行うことができるという利点がある。
述(実公昭62−23568号)の上下一対のロールの
上側ロールをプーリに支持されたベルトに変更した塗布
装置が開示されている。さらには、特許第266365
5号には、接着剤を保持した塗布ロール(アプリケータ
ーロール)の回転方向と逆方向に被塗布物を回転させな
がら接着剤を塗布することが開示されている。これらの
装置もしくは方法は、液体材料の塗布を連続かつ定量的
に行うことができるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、前記
の従来技術のうち実公昭62−23568号公報及び特
開平8−131917号公報に記載される塗布方法は、
ボルト等の被塗布物の回転方向と、これに接着剤等の液
体を塗布するための塗布ロールの回転方向とが逆回転す
るように構成され、かつ被塗布物の移動方向と塗布ロー
ル回転方向が反対方向となるため、塗布ロールの外周上
で被塗布物が滞留して下方に搬送しにくくなったり、ま
た、被塗布物の回転回数が不均一になるため塗布量の不
足や過剰が生じ塗布量を制御することが困難であった。
さらに、塗布される液体としてカプセル型接着剤を用い
る場合には、塗布ロールと被塗布物ともう1つの回転体
の回転または移動方向がそれぞれの接点を介して全て連
結するように回転または移動するため、それぞれの接点
(接線)において思いのほか強い噛み合い圧力を生じ、
これが塗布ロールと被塗布物との接点(接線)に入り込
んだカプセル型接着剤のカプセルが破壊するという問題
があった。
の従来技術のうち実公昭62−23568号公報及び特
開平8−131917号公報に記載される塗布方法は、
ボルト等の被塗布物の回転方向と、これに接着剤等の液
体を塗布するための塗布ロールの回転方向とが逆回転す
るように構成され、かつ被塗布物の移動方向と塗布ロー
ル回転方向が反対方向となるため、塗布ロールの外周上
で被塗布物が滞留して下方に搬送しにくくなったり、ま
た、被塗布物の回転回数が不均一になるため塗布量の不
足や過剰が生じ塗布量を制御することが困難であった。
さらに、塗布される液体としてカプセル型接着剤を用い
る場合には、塗布ロールと被塗布物ともう1つの回転体
の回転または移動方向がそれぞれの接点を介して全て連
結するように回転または移動するため、それぞれの接点
(接線)において思いのほか強い噛み合い圧力を生じ、
これが塗布ロールと被塗布物との接点(接線)に入り込
んだカプセル型接着剤のカプセルが破壊するという問題
があった。
【0005】さらに、特許第2663655号公報も被
塗布物の回転方向と塗布ロールの回転方向とが逆回転す
るように構成されているため、やはり、被塗布物と塗布
ロールの接点(接線)で強い噛みあい圧力が生ずるた
め、カプセル型接着剤のカプセルを破壊してしまうとい
う問題があった。さらに、同公報により開示される塗布
装置では、被塗布物支持体により被塗布物1つ1つを支
持しながら塗布を行うための機構が必要となり装置が複
雑になりやすく、このため塗布ロール上に供給される被
塗布物の処理数量も制限を受けやすいという問題があっ
た。
塗布物の回転方向と塗布ロールの回転方向とが逆回転す
るように構成されているため、やはり、被塗布物と塗布
ロールの接点(接線)で強い噛みあい圧力が生ずるた
め、カプセル型接着剤のカプセルを破壊してしまうとい
う問題があった。さらに、同公報により開示される塗布
装置では、被塗布物支持体により被塗布物1つ1つを支
持しながら塗布を行うための機構が必要となり装置が複
雑になりやすく、このため塗布ロール上に供給される被
塗布物の処理数量も制限を受けやすいという問題があっ
た。
【0006】本発明は、かかる従来例の不都合に着目し
て案出されたものであり、その目的は、被塗布物及びこ
れに接する回転体との接触領域を拡大することができる
ようにして所望量の材料塗布を実現するとともに、塗布
ロール上に被塗布物を不等間隔で連続供給しても塗布可
能であり、また、カプセル型接着剤を液体材料として使
用した場合には、このカプセルを破壊することなく塗布
が可能となる液体材料の塗布方法及びそのため塗布装置
を提供することにある。
て案出されたものであり、その目的は、被塗布物及びこ
れに接する回転体との接触領域を拡大することができる
ようにして所望量の材料塗布を実現するとともに、塗布
ロール上に被塗布物を不等間隔で連続供給しても塗布可
能であり、また、カプセル型接着剤を液体材料として使
用した場合には、このカプセルを破壊することなく塗布
が可能となる液体材料の塗布方法及びそのため塗布装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決する
ため本発明では、被塗布物を送り出すための第1の回転
体と、外周面に液体材料が保持された塗布ロールからな
る第2の回転体と、前記2つの回転体の間に被塗布物を
案内するためのガイドレールからなる塗布装置を用いる
液体材料の塗布方法に関し、前記第1の回転体とガイド
レールとの間に被塗布物を挟持するようにして、該被塗
布物を前記第2の回転体の外周面に保持される液体材料
に接触させながら送り出すとともに、第2の回転体の回
転方向(外周面における接線方向)と被塗布物の送り出
し方向とを同方向とし、かつ、被塗布物の第2の回転体
への接触が被塗布物の回転に影響を及ぼさない程度に低
加重もしくは無加重で行われるようにした。
ため本発明では、被塗布物を送り出すための第1の回転
体と、外周面に液体材料が保持された塗布ロールからな
る第2の回転体と、前記2つの回転体の間に被塗布物を
案内するためのガイドレールからなる塗布装置を用いる
液体材料の塗布方法に関し、前記第1の回転体とガイド
レールとの間に被塗布物を挟持するようにして、該被塗
布物を前記第2の回転体の外周面に保持される液体材料
に接触させながら送り出すとともに、第2の回転体の回
転方向(外周面における接線方向)と被塗布物の送り出
し方向とを同方向とし、かつ、被塗布物の第2の回転体
への接触が被塗布物の回転に影響を及ぼさない程度に低
加重もしくは無加重で行われるようにした。
【0008】また、本発明の別の発明では、被塗布物を
送り出すための第1の回転体と、外周面に液体材料が保
持された塗布ロールからなる第2の回転体と、前記2つ
の回転体の間に被塗布物を案内するためのガイドレール
からなる塗布装置であって、前記ガイドレールは、前記
第2の回転体の外周面に略一致するようにその一部を円
弧状に形成されており、かつ、第2の回転体の外周面を
前記ガイドレールの円弧面の位置と同じ高さかもしくは
僅かに下方に設けた液体材料の塗布装置により課題を解
決した。
送り出すための第1の回転体と、外周面に液体材料が保
持された塗布ロールからなる第2の回転体と、前記2つ
の回転体の間に被塗布物を案内するためのガイドレール
からなる塗布装置であって、前記ガイドレールは、前記
第2の回転体の外周面に略一致するようにその一部を円
弧状に形成されており、かつ、第2の回転体の外周面を
前記ガイドレールの円弧面の位置と同じ高さかもしくは
僅かに下方に設けた液体材料の塗布装置により課題を解
決した。
【0009】
【作用】 ガイドレールに沿って送り込まれたボルト等
の被塗布物は、第1の回転体の回行によりガイドレール
に挟持されるようにして第2の回転体の外周面に当接、
もしくは僅かに離間して移動する。この時、第2の回転
体の外周部に保持された液体材料が回転の際の遠心力で
外側に膨らむようにして保持される。この状態の液体材
料が搬送されてきた被塗布物の表面と接触して被塗布物
表面に転写される。
の被塗布物は、第1の回転体の回行によりガイドレール
に挟持されるようにして第2の回転体の外周面に当接、
もしくは僅かに離間して移動する。この時、第2の回転
体の外周部に保持された液体材料が回転の際の遠心力で
外側に膨らむようにして保持される。この状態の液体材
料が搬送されてきた被塗布物の表面と接触して被塗布物
表面に転写される。
【0010】また、第1の回転体の回行により被塗布物
はガイドレールの上を転がるようにして送り移動するた
め、被塗布物の周囲全面に第2の回転体の円盤の巾の液
体材料の塗布が行える。
はガイドレールの上を転がるようにして送り移動するた
め、被塗布物の周囲全面に第2の回転体の円盤の巾の液
体材料の塗布が行える。
【0011】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施例を図面を
参照しながら詳述する。
参照しながら詳述する。
【0012】
【実施例】 図1には本発明の第1の実施例に係る材料
塗布装置の概略構成が示され、図2には、図1のA−A
線に沿う概略拡大断面図が示されている。これらの図に
おいて、材料塗布装置は、被塗布物としてのボルト11
を転動によって送り出し可能とするガイドレール12
と、このガイドレール12の途中に配置されるととも
に、前記ボルト11を上下から挟み込む第1及び第2の
回転体14,15とを備えて構成されている。
塗布装置の概略構成が示され、図2には、図1のA−A
線に沿う概略拡大断面図が示されている。これらの図に
おいて、材料塗布装置は、被塗布物としてのボルト11
を転動によって送り出し可能とするガイドレール12
と、このガイドレール12の途中に配置されるととも
に、前記ボルト11を上下から挟み込む第1及び第2の
回転体14,15とを備えて構成されている。
【0013】前記ガイドレール12は、ボルト11を転
動させることができる程度の傾斜角度をもって図示しな
いサポートに支持されているとともに、図2に示される
ように、ボルト11の軸方向に沿って所定間隔を隔てた
一対の片状部材により構成されている。このガイドレー
ル12は、当該ガイドレール12の外側に位置するフレ
ーム18間に掛け渡された桁部材19に固定支持されて
いる。また、ガイドレール12における材料塗布領域、
すなわち、前記第1の回転体14と第2の回転体15と
の間の一定領域は、第2の回転体15の図1中上部外周
面形状に沿って弧を描く形状に設けられており、ボルト
11と第2の回転体15との接触領域が長く確保できる
ようになっている。
動させることができる程度の傾斜角度をもって図示しな
いサポートに支持されているとともに、図2に示される
ように、ボルト11の軸方向に沿って所定間隔を隔てた
一対の片状部材により構成されている。このガイドレー
ル12は、当該ガイドレール12の外側に位置するフレ
ーム18間に掛け渡された桁部材19に固定支持されて
いる。また、ガイドレール12における材料塗布領域、
すなわち、前記第1の回転体14と第2の回転体15と
の間の一定領域は、第2の回転体15の図1中上部外周
面形状に沿って弧を描く形状に設けられており、ボルト
11と第2の回転体15との接触領域が長く確保できる
ようになっている。
【0014】前記第1の回転体14は、図1に示される
ように、支持ブロック20に回転自在に軸支された5個
のプーリ21,22,23,24,25,26と、これ
らプーリ21〜26に掛け回されたエンドレス部材とし
てのOリング27とを備えて構成されている。Oリング
27は、ゴム等の材料によって可撓性を有しているとと
もに、プーリ22〜25間においてガイドレール12と
略平行となるように掛け回されており、この領域が僅か
に内側に撓むことで円弧状に形成されたガイドレール1
2(第2の回転体15の外周面)に対してボルト11を
押圧できるようになっている。この際、Oリング27は
ボルト11のヘッド11A近傍に設けられた非ねじ部1
1Bに接するように設けられ、また、ガイドレール12
とフレーム18とによりボルト11をガタなく送り出し
できるようになっている。なお、本実施例では、最上位
に位置するプーリ21が図示しないモータに連結され、
当該プーリ21が回転駆動力を受けることによって、他
のプーリ22〜26を従動させることが可能に設けられ
ている。なお、ボルト11の通過を円滑に行うためプー
リ22〜25は支持ブロック20にばね等を用いて変動
可能に軸支されていてもよい。また、プーリ26はOリ
ング27の撓み量を調整するため移動可能に軸支されて
いる。
ように、支持ブロック20に回転自在に軸支された5個
のプーリ21,22,23,24,25,26と、これ
らプーリ21〜26に掛け回されたエンドレス部材とし
てのOリング27とを備えて構成されている。Oリング
27は、ゴム等の材料によって可撓性を有しているとと
もに、プーリ22〜25間においてガイドレール12と
略平行となるように掛け回されており、この領域が僅か
に内側に撓むことで円弧状に形成されたガイドレール1
2(第2の回転体15の外周面)に対してボルト11を
押圧できるようになっている。この際、Oリング27は
ボルト11のヘッド11A近傍に設けられた非ねじ部1
1Bに接するように設けられ、また、ガイドレール12
とフレーム18とによりボルト11をガタなく送り出し
できるようになっている。なお、本実施例では、最上位
に位置するプーリ21が図示しないモータに連結され、
当該プーリ21が回転駆動力を受けることによって、他
のプーリ22〜26を従動させることが可能に設けられ
ている。なお、ボルト11の通過を円滑に行うためプー
リ22〜25は支持ブロック20にばね等を用いて変動
可能に軸支されていてもよい。また、プーリ26はOリ
ング27の撓み量を調整するため移動可能に軸支されて
いる。
【0015】前記第2の回転体15は全体形状が略円盤
状をなし、前記第1の回転体14とは干渉しない位置に
おいて、軸受け28を介して図示しない支持フレームに
回転自在に支持されており、また、軸受け28は図示し
ない調整機構により3次元的に自由に位置を変えられ
る。この第2の回転体15の下部領域は、セルフロッキ
ング剤等の液体材料が収納されたタンク内(図示しな
い)に位置するように設けられ、これにより、第2の回
転体15の外周面に液体材料を付着させることが可能と
なっている。
状をなし、前記第1の回転体14とは干渉しない位置に
おいて、軸受け28を介して図示しない支持フレームに
回転自在に支持されており、また、軸受け28は図示し
ない調整機構により3次元的に自由に位置を変えられ
る。この第2の回転体15の下部領域は、セルフロッキ
ング剤等の液体材料が収納されたタンク内(図示しな
い)に位置するように設けられ、これにより、第2の回
転体15の外周面に液体材料を付着させることが可能と
なっている。
【0016】また、第1図のガイドレール12の右側の
省略部分には、ボルトを整列させて該ガイドレールに連
続的に供給するためのパーツフィーダや、必要に応じて
パーツフィーダによるボルトの供給量を調整するための
制御装置が備えられている。一方、ガイドレール12の
左側の省略部分には、余分に塗布された液体材料をボル
トから除去するためのふき取り装置を付加してもよい。
省略部分には、ボルトを整列させて該ガイドレールに連
続的に供給するためのパーツフィーダや、必要に応じて
パーツフィーダによるボルトの供給量を調整するための
制御装置が備えられている。一方、ガイドレール12の
左側の省略部分には、余分に塗布された液体材料をボル
トから除去するためのふき取り装置を付加してもよい。
【0017】次に、本実施例の作用について説明する。
【0018】図1に示されるように、傾斜配置されたガ
イドレール12の上方位置より、図示しないボルト供給
装置からボルト11が連続的に供給される。この際、前
記第1の回転体14は時計回り回転しており、また、第
2の回転体15は反時計方向に回転している。第2の回
転体15の外周面には常に液体材料が付着した状態に維
持される。これらの回転体14,15の間にボルト11
が転動して入り込むと、前記Oリング27は、内側に撓
んだ際に生ずる自らの反発力でボルト11を下方のガイ
ドレール12に押圧するとともに、ボルト11をガイド
レール上で回転させながら移動させる(図1中右から左
へ移動)。この時、第2の回転体15の上方に位置する
外周面に保持される液体材料と、ガイドレール12上を
転動するボルト11のネジ面の一部が接触してボルト1
1に液体材料Cが転写塗布される。なお、第2の回転体
の外周部に保持された液体材料が回転の際の遠心力で外
側に膨らむようにして保持されているので、搬送されて
きた被塗布物の表面と直接第2の回転体の外周部が接触
しなくても転写塗布が可能となる。
イドレール12の上方位置より、図示しないボルト供給
装置からボルト11が連続的に供給される。この際、前
記第1の回転体14は時計回り回転しており、また、第
2の回転体15は反時計方向に回転している。第2の回
転体15の外周面には常に液体材料が付着した状態に維
持される。これらの回転体14,15の間にボルト11
が転動して入り込むと、前記Oリング27は、内側に撓
んだ際に生ずる自らの反発力でボルト11を下方のガイ
ドレール12に押圧するとともに、ボルト11をガイド
レール上で回転させながら移動させる(図1中右から左
へ移動)。この時、第2の回転体15の上方に位置する
外周面に保持される液体材料と、ガイドレール12上を
転動するボルト11のネジ面の一部が接触してボルト1
1に液体材料Cが転写塗布される。なお、第2の回転体
の外周部に保持された液体材料が回転の際の遠心力で外
側に膨らむようにして保持されているので、搬送されて
きた被塗布物の表面と直接第2の回転体の外周部が接触
しなくても転写塗布が可能となる。
【0019】そして、第2の回転体15の位置や巾を変
化させることで、すなわち、図2で説明すると、回転体
15の幅を変えることで塗布される液体材料Cの塗布幅
が変えられ、また、回転体15の位置を左右にずらすこ
とで塗布位置が変えられ、さらには、回転体の高さを変
えること(ボルトとの隙間の調整)や回転速度を変える
ことで、液体材料の粘度の変化や種類の変化に対応する
ことが可能となる(第2の回転体における液体材料の保
持量の変化に対応)。そして、円弧状のガイドレールの
長さ変えることで被塗布物と液体材料の接触距離を調整
できるが、少なくとも被塗布物が1回転以上する程度の
円弧状の長さが必要である。
化させることで、すなわち、図2で説明すると、回転体
15の幅を変えることで塗布される液体材料Cの塗布幅
が変えられ、また、回転体15の位置を左右にずらすこ
とで塗布位置が変えられ、さらには、回転体の高さを変
えること(ボルトとの隙間の調整)や回転速度を変える
ことで、液体材料の粘度の変化や種類の変化に対応する
ことが可能となる(第2の回転体における液体材料の保
持量の変化に対応)。そして、円弧状のガイドレールの
長さ変えることで被塗布物と液体材料の接触距離を調整
できるが、少なくとも被塗布物が1回転以上する程度の
円弧状の長さが必要である。
【0020】このようにして、第1及び第2の回転体1
4,15の間にボルト11通過させることで、ボルト1
1の周方向全域に材料が塗布されることとなり、回転体
14,15間を抜け出た後に斜め下方にボルト11が転
動する。
4,15の間にボルト11通過させることで、ボルト1
1の周方向全域に材料が塗布されることとなり、回転体
14,15間を抜け出た後に斜め下方にボルト11が転
動する。
【0021】液体材料Cの塗布完了後におけるボルト1
1は、図示しない乾燥器内のコンベア上に順次転動し、
当該乾燥器内を通過する工程で所定の乾燥処理を受ける
こととなる。
1は、図示しない乾燥器内のコンベア上に順次転動し、
当該乾燥器内を通過する工程で所定の乾燥処理を受ける
こととなる。
【0022】従って、このような実施例によれば、第1
の回転体14を6個のプーリ21〜26及びOリング2
7によって構成するとともに、プーリ22〜25間にお
けるOリング27を一部を円弧状に形成したガイドレー
ル12と略平行な位置関係で回行する構成としたので、
ボルト11がガイドレールに沿ってその上を円滑に回転
しながら移動させられるとともに、第2の回転体15と
ボルト11の接触加重を低加重もしくは無加重として液
体材料のみをボルト11に接触させるようにしたので、
例えばマイクロカプセルを含む接着剤を使用した場合で
もカプセルを破壊することはない。
の回転体14を6個のプーリ21〜26及びOリング2
7によって構成するとともに、プーリ22〜25間にお
けるOリング27を一部を円弧状に形成したガイドレー
ル12と略平行な位置関係で回行する構成としたので、
ボルト11がガイドレールに沿ってその上を円滑に回転
しながら移動させられるとともに、第2の回転体15と
ボルト11の接触加重を低加重もしくは無加重として液
体材料のみをボルト11に接触させるようにしたので、
例えばマイクロカプセルを含む接着剤を使用した場合で
もカプセルを破壊することはない。
【0023】なお、本実施例ではボルト11と第2の回
転体15の隙間を約0.5mmとし、液体材料として粒
径100μm程度のマイクロカプセルを含有する常温に
おける粘度が3000cps程度のプレコート型接着剤
を使用したが、被塗布物と第2の回転体の隙間は、塗布
させる液体材料の性質や種類、粘度、カプセルの有無、
塗布巾、被塗布物の大きさ、第2の回転体の直径等によ
り変化するが、概ね0〜5mm程度、より好ましくは0
〜1.0mmであり、また、隙間が無い場合はボルトの
送り出しが円滑に行える程度の低加重であることが好ま
しい。また、液体材料としてマイクロカプセルを含む接
着剤等については、カプセルの破損を防止するために被
塗布物を直接第2の回転体の外周面に接触させないよう
にした方がよい。
転体15の隙間を約0.5mmとし、液体材料として粒
径100μm程度のマイクロカプセルを含有する常温に
おける粘度が3000cps程度のプレコート型接着剤
を使用したが、被塗布物と第2の回転体の隙間は、塗布
させる液体材料の性質や種類、粘度、カプセルの有無、
塗布巾、被塗布物の大きさ、第2の回転体の直径等によ
り変化するが、概ね0〜5mm程度、より好ましくは0
〜1.0mmであり、また、隙間が無い場合はボルトの
送り出しが円滑に行える程度の低加重であることが好ま
しい。また、液体材料としてマイクロカプセルを含む接
着剤等については、カプセルの破損を防止するために被
塗布物を直接第2の回転体の外周面に接触させないよう
にした方がよい。
【0024】前記各実施例において、第1の回転体14
を構成するプーリの数は図示構成例に限定されるもので
なく、必要に応じて増加させることもできる。また、エ
ンドレス部材としては0リング27を採用した場合を説
明したが、一定の弾力性や伸縮性を有するものであれ
ば、平ベルト等に代替する構成も採用可能である。ま
た、このときのエンドレス部材の材質としては被塗布物
に対して大きな摩擦力を有するものであることが望まし
い。
を構成するプーリの数は図示構成例に限定されるもので
なく、必要に応じて増加させることもできる。また、エ
ンドレス部材としては0リング27を採用した場合を説
明したが、一定の弾力性や伸縮性を有するものであれ
ば、平ベルト等に代替する構成も採用可能である。ま
た、このときのエンドレス部材の材質としては被塗布物
に対して大きな摩擦力を有するものであることが望まし
い。
【0025】また、本発明の塗布装置及び塗布方法によ
って塗布される液体材料としては、ボルトやネジに塗布
されて使用される従来から既知の材料であればよく何等
限定されないが、塗布後に乾燥した被覆層を形成する組
成物に対してより効果を発揮する。具体的には、有機溶
剤や水等の溶媒に樹脂を分散或いは溶解させた樹脂組成
物やマイクロカプセル型接着剤を樹脂バインダーに分散
させた接着剤等が挙げられる。
って塗布される液体材料としては、ボルトやネジに塗布
されて使用される従来から既知の材料であればよく何等
限定されないが、塗布後に乾燥した被覆層を形成する組
成物に対してより効果を発揮する。具体的には、有機溶
剤や水等の溶媒に樹脂を分散或いは溶解させた樹脂組成
物やマイクロカプセル型接着剤を樹脂バインダーに分散
させた接着剤等が挙げられる。
【0026】
【発明の効果】 本発明は、以上のように構成され、か
つ作用するので、被塗布物の送り出し方向と第2の回転
体の回転方向とを同方向とすることで、連続して送られ
てくる被塗布物に対する液体材料の供給を十分に行うこ
とができ、また、被塗布物と第2の回転体との接触時の
加重を調整することで、被塗布物への液体材料の付着巾
や量を容易に調整でき、或いは被塗布物固体間のバラツ
キを極力小さくすることができ安定した塗布が可能とな
る。
つ作用するので、被塗布物の送り出し方向と第2の回転
体の回転方向とを同方向とすることで、連続して送られ
てくる被塗布物に対する液体材料の供給を十分に行うこ
とができ、また、被塗布物と第2の回転体との接触時の
加重を調整することで、被塗布物への液体材料の付着巾
や量を容易に調整でき、或いは被塗布物固体間のバラツ
キを極力小さくすることができ安定した塗布が可能とな
る。
【0027】また、プーリを移動可能に軸支しているた
め、Oリングの張りの調整も容易に行えるし、さらに、
プーリ22〜25の位置が変位可能とすれば被塗布物の
通過時の衝撃を吸収するようにもでき、さらなる安定な
塗布が可能となる。
め、Oリングの張りの調整も容易に行えるし、さらに、
プーリ22〜25の位置が変位可能とすれば被塗布物の
通過時の衝撃を吸収するようにもでき、さらなる安定な
塗布が可能となる。
【0028】また、ガイドレールを円弧状にして被塗布
物と液体材料との接触領域を多く確保したので十分な量
の材料塗布が可能となる。また、塗布ロールの回転方向
を反時計回りとすることで、被塗布物の入り込み位置に
は常に新しい液体材料が供給されることとなり、被塗布
物を不定期に連続して供給しても均一な塗布が可能とな
る。
物と液体材料との接触領域を多く確保したので十分な量
の材料塗布が可能となる。また、塗布ロールの回転方向
を反時計回りとすることで、被塗布物の入り込み位置に
は常に新しい液体材料が供給されることとなり、被塗布
物を不定期に連続して供給しても均一な塗布が可能とな
る。
【0029】さらに、エンドレス部材により被塗布物を
反時計回りに回転させて送り出すので移動速度が一定と
なり、被塗布物の表面への液体材料の付着が均一にな
る。
反時計回りに回転させて送り出すので移動速度が一定と
なり、被塗布物の表面への液体材料の付着が均一にな
る。
【図1】 本発明の第1の実施例に係る材料塗布装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う概略拡大断面図であ
る。
る。
11 被塗布物としてのボルト 12 ガイドレール 14 第1の回転体 15 第2の回転体 27 エンドレス部材としてのOリング
Claims (8)
- 【請求項1】 被塗布物を送り出すための第1の回転体
と、外周面に液体材料が保持された塗布ロールからなる
第2の回転体と、前記2つの回転体の間に被塗布物を案
内するためのガイドレールからなる塗布装置を用いる液
体材料の塗布方法に関し、前記第1の回転体とガイドレ
ールとの間に被塗布物を挟持するようにして、該被塗布
物を前記第2の回転体の外周面に保持される液体材料に
接触させながら送り出すとともに、第2の回転体の回転
方向(外周面における接線方向)と被塗布物の送り出し
方向とを同方向とし、かつ、被塗布物の第2の回転体へ
の接触が被塗布物の回転に影響を及ぼさない程度に低加
重もしくは無加重で行われることを特徴とする液体材料
の塗布方法。 - 【請求項2】 第1の回転体により被塗布物が前記ガイ
ドレール上を回転しながら送り出される請求項1記載の
液体材料の塗布方法。 - 【請求項3】 被塗布物を前記第2の回転体の回転方向
と同一方向に回転させる請求項1記載の液体材料の塗布
方法。 - 【請求項4】 第2の回転体の外周面に沿って被塗布物
を少なくとも1回転以上回転させる請求項1記載の液体
材料の塗布方法。 - 【請求項5】 被塗布物を送り出すための第1の回転体
と、外周面に液体材料が保持された塗布ロールからなる
第2の回転体と、前記2つの回転体の間に被塗布物を案
内するためのガイドレールからなる塗布装置であって、
前記ガイドレールは、前記第2の回転体の外周面に略一
致するようにその一部を円弧状に形成されており、か
つ、第2の回転体の外周面を前記ガイドレールの円弧面
の位置と同じ高さかもしくは僅かに下方に設けた液体材
料の塗布装置。 - 【請求項6】 前記第1の回転体がプーリに掛け渡され
たエンドレス部材からなる請求項5記載の液体材料の塗
布装置 - 【請求項7】 前記ガイドレールの円弧面の高さと第2
の回転体の高さを調節するための機構をさらに有する請
求項5記載の液体材料の塗布装置 - 【請求項8】 前記塗布装置が、被塗布物に余分に付着
した液体材料をふき取るための機構をさらに有する請求
項5記載の液体材料の塗布装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10276289A JP2000107660A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 液体材料の塗布方法及び塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10276289A JP2000107660A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 液体材料の塗布方法及び塗布装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000107660A true JP2000107660A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17567384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10276289A Pending JP2000107660A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 液体材料の塗布方法及び塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000107660A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111841994A (zh) * | 2020-07-16 | 2020-10-30 | 西安石油大学 | 一种螺栓高效涂油装置 |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP10276289A patent/JP2000107660A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111841994A (zh) * | 2020-07-16 | 2020-10-30 | 西安石油大学 | 一种螺栓高效涂油装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040412 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040728 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050125 |