JP2000106099A - マイクロ波管の空胴共振器構体およびその製造方法 - Google Patents

マイクロ波管の空胴共振器構体およびその製造方法

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JP2000106099A
JP2000106099A JP10278237A JP27823798A JP2000106099A JP 2000106099 A JP2000106099 A JP 2000106099A JP 10278237 A JP10278237 A JP 10278237A JP 27823798 A JP27823798 A JP 27823798A JP 2000106099 A JP2000106099 A JP 2000106099A
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protrusion
cavity resonator
microwave tube
end surface
cavity
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Mitsunori Sakamoto
光徳 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の高いマイクロ波管の空胴共振器構体お
よびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 環状の突出部11aが形成された上部材
11と、この上部材11の突出部11aがその内側に配
置される環状の突出部12a、および、この突出部12
aよりも内側で突出部11aの先端面と電気的に接触す
る接触部をそれぞれ有する下第2部材12とを具備した
マイクロ波管の空胴共振器構体において、突出部11a
の外面と突出部12aの内面とがろう接され、かつ、電
気的な接触部の外側に、突出部11aの先端面S1と下
部材12の上面S2との間に空間Gが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、寸法精度を向上
させたマイクロ波管の空胴共振器構体およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波管、たとえば多空胴クライス
トロンの場合、電子ビームの進路に沿って複数の空胴共
振器が配置されている。また、多空胴クライストロンな
どのマイクロ波管は高周波化、高出力化が進んでいる。
これに伴い、マイクロ波管を構成する空胴共振器に対
し、高い寸法精度や面精度が要求されている。
【0003】ここで、従来のマイクロ波管の空胴共振器
構体について、多空胴クライストロンを構成する空胴共
振器を例にとり図3を参照して説明する。図3(a)は
空胴共振器部分の右半分を断面で示し、また、線分m−
mは空胴共振器の中心を示している。
【0004】空胴共振器は、たとえば上部材31と下部
材32とをろう接して構成されている。上部材31は全
体がほぼ円筒状をしており、上部材31の外周部分およ
び内周部分にそれぞれ環状の第1突出部31aおよび環
状の第2突出部31bが設けられている。
【0005】また、下部材32も全体がほぼ円筒状をし
ており、下部材32の外周部分および内周部分にも、そ
れぞれ環状の第1突出部32aおよび環状の第2突出部
32bが設けられている。なお、下部材32の第1突出
部32aの内径は、上部材31の第1突出部31aの外
径とほぼ同じ寸法に形成され、上部材31の第1突出部
31aの外面が嵌合する寸法になっている。
【0006】そして、上記した構成の上部材31と下部
材32は、上部材31の第1突出部31aの外面が、下
部材32の第1突出部32aの内面と嵌合するように、
また、上部材31の第1突出部31aの下面が下部材3
2の上面と接触するように、組み立てられる。このと
き、上部材31の第1突出部31aの下面と下部材32
の第1突出部32aの上面との間にろう材33が配置さ
れる。
【0007】その後、ろう材33が配置された部分を加
熱し、上部材31と下部材32とをろう材33でろう接
する。なお、接合部分を符号Qで示している。
【0008】上記したように上部材31と下部材32と
のろう接により、上部材31と下部材32とで挟まれた
空間領域34に空胴共振器が構成される。また、上部材
31の第1突出部31aと下部材32の第1突出部32
aの内側の空間部分35を電子ビームが通る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロ波管の
空胴共振器構体は、上部材31と下部材32とをろう接
して構成されている。また、上部材31と下部材32と
のろう接で形成される空胴共振器は、高周波化や高出力
化に伴い、高い寸法精度および高い面精度が要求されて
いる。
【0010】高い寸法精度たとえば電気的な空胴境界の
寸法精度、そして面精度を向上させるためには、上部材
31と下部材32とをろう接する場合に、ろう付け面全
体にわたってろう材が均一に分布すること、および、空
胴共振器の内部にろう材が流れ出ないことなどが必要と
なる。
【0011】しかし、従来のマイクロ波管の空胴共振器
構体では、上部材31の第1突出部31aの下面と下部
材32の上面とをろう接する際、図(a)の円P内を拡
大した図(b)に示すように、ろう材33が一部しか回
らない場合、あるいは、図(c)に符号33aで示すよ
うに、空胴共振器の内部にろう材33が流れ出る場合が
あり、電気的な空胴境界の寸法精度や面精度が低下す
る。
【0012】この発明は、上記した欠点を解決するもの
で、寸法精度の高いマイクロ波管の空胴共振器構体およ
びその製造方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、空胴共振器
を形成するための壁部分を構成する第1部材と、この第
1部材にろう接され、前記第1部材とともに前記空胴共
振器を形成するための壁部分を構成する第2部材とを具
備したマイクロ波管の空胴共振器構体において、前記第
1部材と前記第2部材とが電気的に環状に接触する部分
の外側に、前記第1部材と前記第2部材との対向する面
どうしの間に空間を設けたことを特徴としている。
【0014】また、この発明のマイクロ波管の空胴共振
器構体の製造方法は、先端面が傾斜して外側が低くなっ
ている環状の第1突出部を有する筒状第1部材を形成す
る第1工程と、前記第1部材の前記第1突出部がその内
側に配置される環状の第2突出部を有する筒状第2部材
を形成する第2工程と、前記第1部材および前記第2部
材をそれぞれアニールする第3工程と、この第3工程の
後、前記第1部材の前記第1突出部が前記第2部材の前
記第2突出部の内側に位置し、かつ、前記第1突出部の
先端面の内側と前記第2部材の上面とが電気的に接触す
るように、前記第1部材と前記第2部材とを組み合わせ
る第4工程と、この第4工程の後、前記第1部材の前記
第1突出部と前記第2部材の前記第2突出部との境界部
分にろう材を配置する第5工程と、前記ろう材を加熱
し、前記第1部材の前記第1突出部と前記第2部材の前
記第2突出部とをろう接する第6工程とからなってい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、多空
胴クライストロンを構成する空胴共振器を例にとり図1
を参照して説明する。図1(a)は空胴共振器部分の右
半分を断面で示し、線分m−mは空胴共振器の中心を示
している。
【0016】空胴共振器は、空胴共振器の壁部分を構成
する上部材11と下部材12とをろう接して構成されて
いる。上部材11は全体が筒状で、たとえばほぼ円筒状
をしている。そして、上部材11の外周部分および内周
部分に、それぞれ環状の第1突出部11aおよび環状の
第2突出部11bが設けられている。なお、第1突出部
11aの先端面S1は外側が低くなるように傾斜してい
る。
【0017】また、下部材12も全体が筒状で、たとえ
ばほぼ円筒状をしている。そして、下部材12の外周部
分および内周部分に、それぞれ環状の第1突出部12a
および環状の第2突出部12bが設けられている。な
お、下部材12の第1突出部12aの内径は、上部材1
1の第1突出部11aの外径とほぼ同じ寸法に形成さ
れ、上部材11の第1突出部11aの外面が嵌合する寸
法になっている。また、下部材12の第2突出部12b
の高さは、たとえば上部材11の第2突出部11bの高
さと同じに形成されている。
【0018】上記した構成の上部材11と下部材12
は、上部材11の第1突出部11aの外面が、下部材1
2の第1突出部12aの内面と嵌合し、また、第1突出
部11aの先端面S1の一部たとえば内側部分と下部材
12の上面S2とが線接触するように組み合わされる。
このとき、上部材11の第1突出部11aの先端面S1
が傾斜しているため、上部材11の第1突出部11aの
先端面S1と下部材12の第1突出部12aの上面S2
との間に、外側の方が高くなった空間Gができる。
【0019】そして、上部材11の第1突出部11aの
外面と、下部材12の第1突出部12aの内面との境界
部分にろう材13が配置される。
【0020】その後、ろう材13が配置された部分を加
熱し、上部材11と下部材12とをろう材でろう接す
る。このとき、溶けたろう材が、上部材11の第1突出
部11aの外面と下部材12の第1突出部12aの内面
との間に流れ、上部材11と下部材12は気密にろう接
される。なお、両者の接合部分を符号Qで示している。
【0021】上部材11と下部材12とのろう接によっ
て、上部材11と下部材12とで挟まれた空間領域14
に空胴共振器が構成される。また、上部材11と下部材
12の中空部分15を電子ビームが通る。
【0022】ここで、上部材11と下部材12との接合
部分の構造(接合部分を符号Qで示している)につい
て、図1(a)の円R部分を拡大した図(b)を参照し
て説明する。上部材11と下部材12との間に空間Gが
あるため、ろう材13が溶けても空胴共振器の内部まで
流れ出ることがない。したがって、空胴共振器の電気的
な空胴境界の寸法精度および面精度が確保される。
【0023】また、空胴共振器を構成する上部材11と
下部材12との電気的な接触は、上部材11に設けられ
た第1突出部11a先端面のもっとも内側部分Eと下部
材12の上面S2との接触で行われる。この場合、上部
材11と下部材12との電気的な接触部分にろう材がな
いため、空胴共振器の電気的な空胴境界の寸法精度が確
保される。
【0024】上記したように、空胴共振器を構成する電
気的な接触部分と、真空気密を保持する接合部分とが分
離され、電気的な空胴境界の良好な寸法精度および面精
度が実現される。
【0025】なお、上記した実施形態では、環状の第1
突出部11aや環状の第2突出部11bを有し、全体が
筒状の上部材11が1つの部材で構成されている。しか
し、複数の部材を用いて第1突出部11aや環状の第2
突出部11b、筒状部などを構成し、上部材11とする
こともできる。また、下部材12についても、同様に、
複数の部材で構成することもできる。
【0026】次に、本発明の他の実施形態について図2
を参照して説明する。図2は空胴共振器の右半分を断面
で示し、線分m−mは空胴共振器の中心を示している。
なお、図1に対応する部分には同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0027】この実施形態では、下部材12の部分に、
上部材11と下部材12との間の空間Gと下部材12の
中空部分とを連絡する通路21が形成されている。この
場合、排気工程などにおいて、通路21を通して空間G
部分のガス抜きが行われ、真空度の低下を防止できる。
【0028】上記した実施形態では、通路21を下部材
12の部分に形成している。しかし、上部材11の方に
通路21を形成することもできる。
【0029】次に、本発明の他の実施形態について、多
空胴クライストロンを構成する空胴共振器を例にとり図
3を参照して説明する。図3は空胴共振器の右半分を断
面で示し、線分m−mは空胴共振器の中心を示してい
る。
【0030】図3(a)の実施形態の場合、空胴共振器
は、筒状の上部材51と筒状の下部材52と円筒状の中
間部材53の3つの部材から構成されている。上部材5
1と下部材52の外周部分にはそれぞれ環状の突出部5
1a、52aが形成されている。また、中間部材53の
上端面S1および下端面S2にはそれぞれ外側の方が低
くなるたとえば傾斜が設けられ、中間部材53の長さは
外周部分の方が内周部分よりも短くなっている。
【0031】そして、上端面S1の内側が上部材51と
環状部分で電気的に線接触し、また、下端面S2の内側
が下部材52と環状部分で電気的に線接触している。ま
た、中間部材53の外周面の上部が上部材51の突出部
51aの内面とろう接し、外周面の下部が上部材52の
突出部52aの内面とろう接している。なお、中間部材
53と上部材51とのろう接、および、中間部材53と
下部材52とのろう接にはろう材が用いられる。
【0032】この場合、電気的に接触する部分の外側
に、内側部分が電気的な接触部分を形成している中間部
材53と上部材51との対向する面どうしの間、およ
び、中間部材53と上部材52との対向する面どうしの
間に、それぞれ空間G1、G2が形成される。
【0033】したがって、空胴共振器を構成する電気的
な接触部分と、真空気密を保持する接合部分とが分離さ
れ、電気的な空胴境界の良好な寸法精度および面精度が
実現される。
【0034】図3(b)の実施形態の場合、空胴共振器
は、筒状の上部材61と筒状の下部材62の2つの部材
から構成されている。そして、上部材61の外周部分に
突出部61aが形成されている。また、下部材62の外
周部分には段部が設けられ、上段部62aと下段部62
bが形成されている。この場合、上部材61の突出部6
1aの先端面も、下部材62に合わせて段部S1、S2
が形成され、また、内側の段部S1は外側が低くなるよ
うに傾斜している。
【0035】上記した構成において、上部材61の段部
S1の内周部分が下部材62と電気的に線接触してい
る。そして、上部材61の段部S2と下部材62の下段
部62bとがろう接されている。
【0036】この場合、上部材61と下部材62との電
気的な接触部分の外側に、内側部分が電気的な接触部分
を形成している上部材61と下部材62の対向する面ど
うし、すなわち、上部材61の段部S1の面と下部材6
2の上段部62aの面との間に空間Gが形成される。
【0037】したがって、空胴共振器を構成する電気的
な接触部分と、真空気密を保持する接合部分とが分離さ
れ、電気的な空胴境界の良好な寸法精度および面精度が
実現される。
【0038】ところで、上記した各実施形態では、電気
的な接触部分を形成する面とろう接する面とを相違させ
ている。しかし、図4に示すように、電気的な接触部分
を形成する面と接合面とを共通にすることもできる。
【0039】図4は、接合部分を抜き出した断面図で、
符号71は筒状の上部材、符号72は筒状の下部材で、
上部材71の端面S1に傾斜が設けられている。そし
て、上部材71の端面S1と下部材72の端面S2との
間に空間Gが形成され、また、上部材71の端面S1の
内側部分が下部材72と接触し、電気的な接触部分を形
成している。
【0040】この場合、空間G内にろう材73を配置す
る。その後、加熱により、上部材71の端面S1と下部
材72の端面S2とを、電気的な接触部分に近いその外
側においてろう材で気密にろう接する。
【0041】なお、図1ないし図3の実施形態におい
て、上部材や下部材、中間部材を接合する前に、これら
の部材をそれぞれアニールしておけば、熱変形によるろ
う付けの前後における空胴共振器の形状の変化が小さく
なり、周波数のずれを少なくできる。
【0042】また、上記した実施形態では、電気的な接
触部分の外側に空間を形成するために、対向する一方の
面を傾斜させている。この場合、対向する面のうちどち
らの面を傾斜させるかは任意に選ぶことができる。ま
た、対向する面の両方を傾斜させても空間を形成でき、
同様な効果が得られる。
【0043】また、図1ないし図3では、図の上方に位
置する部材を上部材とし、また、図の下方に位置する部
材を下部材と表現している。この場合、上とか下とかの
表現は必ずしも位置の上下を示すものではなく、上部材
と下部材の位置関係を逆にしてもよい。
【0044】また、上記の実施形態では、多空胴クライ
ストロンを例にとって説明しているが、この発明は、多
空胴クライストロン以外のマイクロ波管にも適用でき
る。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、寸法精度が向上したマ
イクロ波管の空胴共振器構体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための概略の断面
図である。
【図2】本発明の他の実施形態を説明するための概略の
断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態を説明するための概略の
断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を説明するための概略の
断面図である。
【図5】従来例を説明するための概略の断面図である。
【符号の説明】
11…上部材 11a…上部材の第1突出部 11b…上部材の第2突出部 S1…上部材の第1突出部の先端面 12…下部材 12a…下部材の第1突出部 12b…下部材の第2突出部 S2…下部材の上面 13…ろう材 G…上部材と下部材との間の空間

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空胴共振器を形成するための壁部分を構
    成する第1部材と、この第1部材にろう接され、前記第
    1部材とともに前記空胴共振器を形成するための壁部分
    を構成する第2部材とを具備したマイクロ波管の空胴共
    振器構体において、前記第1部材と前記第2部材とが電
    気的に環状に接触する部分の外側に、前記第1部材と前
    記第2部材との対向する面どうしの間に空間を設けたこ
    とを特徴とするマイクロ波管の空胴共振器構体。
  2. 【請求項2】 第1部材と第2部材は、電気的に環状に
    接触する部分の外側で、電気的な接触部分を形成する面
    どうしがろう接されている請求項1記載のマイクロ波管
    の空胴共振器構体。
  3. 【請求項3】 第1部材と第2部材との対向する面は、
    少なくとも一方が傾斜している請求項1記載のマイクロ
    波管の空胴共振器構体。
  4. 【請求項4】 環状の第1突出部が形成された筒状第1
    部材と、この第1部材の前記第1突出部がその内側に配
    置される環状の第2突出部、および、前記第2突出部よ
    りも内側に前記第1突出部の先端面と電気的に接触する
    接触部をそれぞれ有する筒状第2部材とを具備したマイ
    クロ波管の空胴共振器構体において、前記第1突出部の
    外面と前記第2突出部の内面とがろう接され、かつ、前
    記電気的な接触部の外側に、前記第1突出部の先端面と
    前記第2部材の上面との間に空間が設けられたことを特
    徴とするマイクロ波管の空胴共振器構体。
  5. 【請求項5】 第1部材が複数の部材から構成されてい
    る請求項4記載のマイクロ波管の空胴共振器構体。
  6. 【請求項6】 第1突出部の先端面と第2部材の上面と
    の間の空間は、前記第1突出部の先端面を傾斜させるこ
    とによって構成されている請求項4記載のマイクロ波管
    の空胴共振器構体。
  7. 【請求項7】 第2部材と電気的に接触する第1突出部
    の先端面は、この先端面のもっとも内側部分である請求
    項4記載のマイクロ波管の空胴共振器構体。
  8. 【請求項8】 第1突出部の先端面と第2部材の上面と
    の間の空間に、筒状第1部材または筒状第2部材の中空
    部分と連絡する通路を設けた請求項4記載のマイクロ波
    管の空胴共振器構体。
  9. 【請求項9】 先端面が傾斜して外側が低くなっている
    環状の第1突出部を有する筒状第1部材を形成する第1
    工程と、前記第1部材の前記第1突出部がその内側に配
    置される環状の第2突出部を有する筒状第2部材を形成
    する第2工程と、前記第1部材および前記第2部材をそ
    れぞれアニールする第3工程と、この第3工程の後、前
    記第1部材の前記第1突出部が前記第2部材の前記第2
    突出部の内側に位置し、かつ、前記第1突出部の先端面
    の内側と前記第2部材の上面とが電気的に接触するよう
    に、前記第1部材と前記第2部材とを組み合わせる第4
    工程と、この第4工程の後、前記第1部材の前記第1突
    出部と前記第2部材の前記第2突出部との境界部分にろ
    う材を配置する第5工程と、前記ろう材を加熱し、前記
    第1部材の前記第1突出部と前記第2部材の前記第2突
    出部とをろう接する第6工程とからなるマイクロ波管の
    空胴共振器構体の製造方法。
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