JP2000105618A - レバ―式信号発生装置 - Google Patents

レバ―式信号発生装置

Info

Publication number
JP2000105618A
JP2000105618A JP11196481A JP19648199A JP2000105618A JP 2000105618 A JP2000105618 A JP 2000105618A JP 11196481 A JP11196481 A JP 11196481A JP 19648199 A JP19648199 A JP 19648199A JP 2000105618 A JP2000105618 A JP 2000105618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operating
lever
rod
operating rod
tilt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11196481A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Mototani
真芳 本谷
Hideji Hori
秀司 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP11196481A priority Critical patent/JP2000105618A/ja
Priority to KR1019990030527A priority patent/KR100347394B1/ko
Publication of JP2000105618A publication Critical patent/JP2000105618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/24Devices or systems for heating, ventilating, regulating temperature, illuminating, or watering, in greenhouses, forcing-frames, or the like
    • A01G9/241Arrangement of opening or closing systems for windows and ventilation panels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/14Greenhouses
    • A01G9/1407Greenhouses of flexible synthetic material

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作レバーの傾動方向に応じてデテント機構
を解除するための操作力を変更することのできるレバー
式信号発生装置を提供することを解決課題とする。 【解決手段】 本発明では、操作レバー(50)の傾動
量が予め設定した値を越えた場合に、係合バネ(17
0)の押圧力により押え部材(160)の当接用傾斜面
(80b)を介して複数の球状体(180)を作動ロッ
ド(100)の係合用テーパ部(130i)に押圧し、
装置本体(1)に対する作動ロッド(100)の移動を
阻止する係合手段を、各作動ロッド(100)毎に個別
に設けるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操作レバーを傾動さ
せることにより該操作レバーの傾動量に対応した制御信
号を発生するレバー式信号発生装置に関する。より詳細
には、操作レバーを傾動させた状態に保持することによ
ってその操作性の向上を図るようにしたレバー式信号発
生装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルやホイールローダ等の建設
機械において各種アクチュエータを操作する場合に用い
られるレバー式信号発生装置には、操作レバーを傾動し
た状態に保持する機構を設けるようにしたものがある。
操作レバーを傾動した状態に保持する機構は通常デテン
ト機構と呼ばれている。
【0003】この種のデテント機構の例は特開平7−1
19711号公報に示されている。この特開平7−11
9711号公報では装置本体において中立状態にある操
作レバーの軸心下方延長上に位置する部位にデテントプ
ランジャを進退可能に設けている。操作レバーの下端部
には受けプレートを設けている。
【0004】この従来技術では操作レバーを傾動させた
際に該操作レバーの傾動に伴って発生する油圧を利用し
て上記デテントプランジャを進出移動させている。
【0005】進出移動したデテントプランジャが受けプ
レートに係合されると操作レバーの中立状態への復帰が
妨げられることになる。
【0006】つまり、この従来技術ではデテント機構が
作動した後においてオペレータが操作レバーから手を離
した場合にも該操作レバーが継続して傾動した状態に保
持される。この結果操作レバーの傾動量に対応した制御
信号が継続的に出力されることになる。
【0007】このためたとえば油圧ショベルを旋回させ
ながらバケットを上昇させる等といった複数の異なる操
作を同時に行うことが可能となる。これにより作業の著
しい効率化を図ることができるようになる。
【0008】しかも上記従来技術によれば操作レバーの
傾動方向毎に個別のデテント機構を用意する必要がな
い。このため装置の大型化を防止することが可能とな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では操作
レバーを傾動させた際に発生する油圧を利用してデテン
トプランジャを進出移動させるようにしたものである。
【0010】このためデテント機構を解除して操作レバ
ーを中立状態に復帰させる場合にはデテントプランジャ
を進出移動させている油圧に抗した力をオペレータが操
作レバーに付与する必要がある。
【0011】この種のレバー式信号発生装置においては
操作レバーの操作によって作動されるアクチュエータの
作業に対する重要度等の相違から、操作レバーのデテン
ト機構を解除させるための操作力を傾動方向に応じて変
更すべき場合もある。
【0012】しかしながら上記従来技術では上述したよ
うに操作レバーの傾動方向に関わらず唯一のデテント機
構を作動させるようにしたものである。したがってデテ
ント機構を解除するための操作力もすべての傾動方向で
同一となる。この結果操作レバーの傾動方向に応じてそ
の操作力を変更することができない。
【0013】本発明は、操作レバーの傾動方向に応じて
デテント機構を解除するための操作力を変更することの
できるレバー式信号発生装置を提供することを解決課題
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用効果】請求項1
に記載の発明では、装置本体(1)に傾動可能に配設し
た操作レバー(50)と、前記装置本体(1)に軸心方
向に沿って移動可能に配設し、かつ前記操作レバー(5
0)の傾動に応じて変位する複数の作動ロッド(10
0)と、前記装置本体(1)と前記作動ロッド(10
0)との間に介在し、該作動ロッド(100)の変位に
伴って弾性変形される復帰バネ(81,82)と、前記
操作レバー(50)の傾動量に対応した制御信号を発生
する信号発生手段(60)とを備えたレバー式信号発生
装置において、前記複数の作動ロッド(100)に個別
に設け、該作動ロッド(100)に係合することによっ
て前記装置本体(1)に対する前記作動ロッド(10
0)の移動を阻止する係合手段を備えるようにしてい
る。
【0015】この請求項1に記載の発明によれば、操作
レバーの傾動に応じて変位する複数の作動ロッド毎に係
合手段を設けるようにしている。したがって操作レバー
の傾動方向に応じてデテント機構を解除するための操作
力を変更すべき場合にも容易にこれに対応することが可
能となる。
【0016】請求項2に記載の発明では、装置本体
(1)に傾動可能に配設した操作レバー(50)と、前
記装置本体(1)に軸心方向に沿って移動可能に配設
し、かつ前記操作レバー(50)の傾動に応じて変位す
る作動ロッド(100)と、前記装置本体(1)と前記
作動ロッド(100)との間に介在し、該作動ロッド
(100)の変位に伴って弾性変形される復帰バネ(8
1,82)と、前記操作レバー(50)の傾動量に対応
した制御信号を発生する信号発生手段(60)とを備え
たレバー式信号発生装置において、前記作動ロッド(1
00)に設け、係合バネ(170)の弾性力によって前
記作動ロッド(100)に係合する係合手段と、前記作
動ロッド(100)に設け、前記係合手段が作動してい
る状態において通電された場合に前記作動ロッド(10
0)を吸着保持する吸着手段(90,140)とを備え
るようにしている。
【0017】この請求項2に記載の発明によれば、吸着
手段と係合手段との協働によって操作レバーを傾動させ
た状態に保持するようにしている。したがってこれら吸
着手段および係合手段としてはそれぞれを単独で適用す
る場合に比べて小型のものを適用すればよい。
【0018】この結果装置の大型化を防止できる。
【0019】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載した係合手段として、前記操作レバー
(50)の傾動量が予め設定した値を越えた場合に前記
作動ロッド(100)に係合するものを適用している。
【0020】この請求項3に記載の発明によれば、操作
レバーの傾動量が予め設定した値を越えない場合に従前
のものと同様に扱うことができる。したがってオペレー
タに対して違和感を与えることがない。
【0021】請求項4に記載の発明では、装置本体
(1)に傾動可能に配設した操作レバー(50)と、前
記装置本体(1)に軸心方向に沿って移動可能に配設
し、かつ前記操作レバー(50)の傾動に応じて変位す
る作動ロッド(100)と、前記装置本体(1)と前記
作動ロッド(100)との間に介在し、該作動ロッド
(100)の変位に伴って弾性変形される復帰バネ(8
1,82)と、前記操作レバー(50)の傾動量に対応
した制御信号を発生する信号発生手段(60)とを備え
たレバー式信号発生装置において、前記作動ロッド(1
00)に設け、係合バネ(170)の弾性力によって前
記作動ロッド(100)に係合する係合手段と、前記作
動ロッド(100)に設け、前記係合手段が作動してい
る状態において通電された場合に前記作動ロッド(10
0)を吸着保持する吸着手段(90,140)と、前記
操作レバー(50)の傾動量が予め設定した値を越えた
場合に前記吸着手段(90,140)に通電を行う通電
制御手段(200)とを備えるようにしている。
【0022】この請求項4に記載の発明によれば、吸着
手段に対して不必要時に通電が行われない。したがって
電力消費量を低減することができる。また発熱による不
具合の発生を低減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。
【0024】図1は本発明に係るレバー式信号発生装置
の一実施形態を示す。
【0025】図1に示すようにこのレバー式信号発生装
置Lでは取付プレート20と上部本体ブロック10と下
部本体ブロック30と下方プレート40とを備えて装置
本体1を構成している。
【0026】取付プレート20は上部本体ブロック10
の上面に着脱可能に配設したもので、その上端中央部に
操作レバー50を備えている。
【0027】操作レバー50は支持軸53を介して取付
プレート20に支持され、支持軸53の軸心回りに回転
することが可能である。
【0028】操作レバー50の操作軸部51にはその軸
心と上記支持軸53とに直交する向きに左右一対のカム
レバー部52を設けている。
【0029】下方プレート40は下部本体ブロック30
の下面に着脱可能に配設したもので、その下端中央部に
ポテンショメータ(信号発生手段)60を備えている。
【0030】ポテンショメータ60は操作レバー50の
支持軸53と平行に配置した回転軸61と、この回転軸
61を中心として回動する駆動アーム62とを備えてい
る。このポテンショメータ60は本体ケース63を介し
て下方プレート40のブラケット41に保持されてい
る。
【0031】ポテンショメータ60は本体ケース63に
対して駆動アーム62が回転すると、駆動アーム62の
回転位置に応じた制御信号をバルブ制御部70に対して
出力する。
【0032】また上記レバー式信号発生装置Lでは装置
本体1において操作レバー50の各カムレバー部52に
対応する部位にそれぞれ作動ロッド100を設けてい
る。
【0033】図2は図1に示したレバー式信号発生装置
に適用する作動ロッドを示す。
【0034】作動ロッド100は図2に示すように互い
に別個に成形した従動軸部材110と吸着部材120と
駆動軸部材130とを備えている。作動ロッド100は
これら従動軸部材110、吸着部材120および駆動軸
部材130を相互に組み付けることによって一体のロッ
ド状に構成している。
【0035】従動軸部材110は当接ロッド部110a
と第1ロッド部110bと第2ロッド部110cとを有
する。これら当接ロッド部110aおよび第1ロッド部
110bおよび第2ロッド部110cは当接部110a
から第2ロッド部110cに向けて順次細径である。当
接ロッド部110aおよび第1ロッド部110bおよび
第2ロッド部110cはそれぞれ非磁性体によって一体
に成形している。従動軸部材110には第2ロッド部1
10cの先端部にネジ溝を形成している。
【0036】吸着部材120は磁性体によって円筒状に
成形したものである。吸着部材120の中心部には上記
第2ロッド部110cのネジ溝に対応するネジ孔120
aを形成している。この吸着部材120はそのネジ孔1
20aと第2ロッド部110cのネジ溝とのネジの作用
により該第2ロッド部110cの基端部に取り付けられ
ている。
【0037】駆動軸部材130は第3ロッド部130b
と第4ロッド部130cと第5ロッド部130dと第6
ロッド部130eと連係ロッド部130gとを有する。
これら第3ロッド部130bおよび第4ロッド部130
cおよび第5ロッド部130dおよび第6ロッド部13
0eおよび連係ロッド部130gは第3ロッド部130
bから連係ロッド部130gに向けて順次細径である。
連係ロッド部130gの基端部にはボールジョイント1
30fを設けている。
【0038】第3ロッド部130bは中心部に吸着部材
120のネジ孔120aと同一のネジ孔130aを有し
ている。第3ロッド部130bはそのネジ孔130aと
第2ロッド部110cのネジ溝とのネジの作用により第
2ロッド部110cの基端部に取り付けられている。
【0039】また駆動軸部材130にはノッチ用テーパ
部130hを形成している。ノッチ用テーパ部130h
は第4ロッド部130cと第5ロッド部130dとの間
に設けられている。さらに駆動軸部材130には係合用
テーパ部130iを形成している。係合用テーパ部13
0iは第5ロッド部130dと第6ロッド部130eと
の間に設けられている。
【0040】これらノッチ用テーパ部130hおよび係
合用テーパ部130iはそれぞれ基端に向けて漸次外径
が減少するように傾斜したテーパ状である。
【0041】上記のように構成した作動ロッド100は
各当接ロッド部110aの先端部をそれぞれ対応するカ
ムレバー部52に対向させた状態で装置本体1の挿通孔
11,21,31,42に鉛直方向に沿って移動可能に
配設される。さらに図1中において右側に位置する作動
ロッド100がボールジョイント130fを介してポテ
ンショメータ60の駆動アーム62に接続される。
【0042】これら作動ロッド100は操作レバー50
が中立状態にありかつカムレバー部52の下面に当接ロ
ッド部110aを当接させた場合にそれぞれの下端部が
下方プレート40からさらに下方に突出する長さを有し
ている。このときポテンショメータ60の駆動アーム6
2は水平方向に沿った状態にある。またノッチ用テーパ
部130hは下部本体ブロック30の挿通孔33に位置
している。さらに係合用テーパ部130iは下方プレー
ト40の挿通孔42に位置している。
【0043】取付プレート20の挿通孔21は作動ロッ
ド100の当接ロッド部110aを挿通させる内径を有
している。下方プレート40の挿通孔42は作動ロッド
100の第5ロッド部130dを挿通させる内径を有し
ている。
【0044】上部本体ブロック10に形成した挿通孔1
1は第2軸挿通部12とバネ収容部13とコア装着部1
4とを有している。
【0045】第2軸挿通部12は作動ロッド100の第
2ロッド部110cを挿通させる内径を有している。
【0046】バネ収容部13は第2挿通部12の上方に
設けられている。バネ収容部13は取付プレート20の
挿通孔21よりもさらに太径である。バネ収容部13に
はそれの内部にピストンキャップ80とフィーリングバ
ネ(復帰バネ)81と追従バネ(復帰バネ)82とを収
容している。
【0047】ピストンキャップ80は上壁を有した円筒
状である。ピストンキャップ80の上壁には嵌挿孔80
aを設けている。この嵌挿孔80aには作動ロッド10
0の第1ロッド部110bが貫通している。ピストンキ
ャップ80はバネ収容部13よりも全長が短い。ピスト
ンキャップ80はバネ収容部13の内部において鉛直方
向に移動することが可能である。
【0048】フィーリングバネ81は作動ロッド100
の外周であってピストンキャップ80の上壁内面とバネ
収容部13の底面との間に設けられている。フィーリン
グバネ81はピストンキャップ80の上壁を常時取付プ
レート20の下面に押し付けている。
【0049】追従バネ82はフィーリングバネ81の内
周であって作動ロッド100の第1ロッド部110bの
基端面110b1 とバネ収容部13の底面との間に設け
られている。追従バネ82は第1ロッド部110bを介
して作動ロッド100を常時上方に押し付けている。追
従バネ82は上述したフィーリングバネ81よりも十分
小さいバネ力を有したものである。
【0050】コア装着部14はバネ収容部13とほぼ同
一の円柱状である。コア装着部14は個々の内部にコア
(吸着手段)90を収容している。
【0051】コア90は作動ロッド100の第2ロッド
部110cよりも太径の中心孔90aを有した円筒状で
ある。コア90は上述した吸着部材120と同様に磁性
体によって成形したものである。コア90はその下端部
を上部本体ブロック10の下面から突出させた状態で上
端のフランジ90bを介してコア装着部14に取り付け
られている。
【0052】下部本体ブロック30に形成した挿通孔3
1は上部にコイル収容部32を構成している。また下部
本体ブロック30の挿通孔31は下部に係合機構収容部
33を構成している。
【0053】コイル収容部32はコア装着部14よりも
さらに大きな容積を有している。コイル収容部32はそ
の上方にコア90の下端部を収容している。またコイル
収容部32はコア90の外周に電磁コイル(吸着手段)
140を収容している。
【0054】電磁コイル140はコア90の下端部から
その下方域にかけて設けられている。電磁コイル140
は通電制御部(通電制御手段)200から通電された場
合にコア90を電磁石として機能させる。
【0055】通電制御部200はバルブ制御部70から
出力される制御信号に基づいて該当するレバー式信号発
生装置Lの電磁コイル140に対して通電制御を行う。
すなわち通電制御部200はポテンショメータ60から
バルブ制御部70に対して出力される制御信号に基づい
て操作レバー50の傾動量を監視し、該操作レバー50
の傾動量がストロークエンドから所定の範囲x内に達し
た場合に該当するレバー式信号発生装置Lの電磁コイル
140に対して通電を行うものである。
【0056】係合機構収容部33は作動ロッド100の
第3ロッド部130bよりも太径かつコイル収容部32
よりも細径である。係合機構収容部33は内部に座部材
150と押え部材160と係合バネ170とを収容して
いる。
【0057】座部材150は係合機構収容部33の内径
と同一の外径を有した円板状の部材である。座部材15
0は中心孔150aに作動ロッド100の駆動軸部材1
30を貫通させた状態で下方プレート40の上面に配置
されている。
【0058】押え部材160は係合機構収容部33の内
径と同一の外径を有する部材である。押え部材160は
中心孔160aに作動ロッド100の駆動軸部材130
を貫通させた状態で該作動ロッド100の軸心方向に沿
って移動可能に配設されている。
【0059】図3は図1に示したレバー式信号発生装置
の操作レバーが中立状態にある場合の要部を拡大して示
す。
【0060】図3からも明らかなように上述したコア9
0は操作レバー50が中立状態にありかつカムレバー部
52の下面に当接ロッド部110aを当接させた場合に
その下端面が吸着部材120の上端面から所定の離隔距
離dだけ離隔する長さを有している。
【0061】押え部材160には座部材150に対向す
る部位に当接用傾斜面160bを形成している。当接用
傾斜面160bは座部材150に向けて漸次内径が増加
するように傾斜している。当接用傾斜面160bは座部
材150の上面と作動ロッド100の周面との間に複数
の球状体180を収容保持している。
【0062】係合バネ170は作動ロッド100の外周
であって押え部材160の上面と電磁コイル140のホ
ルダ140aとの間に設けている。係合バネ170は押
え部材160を下方に押圧することにより、該押え部材
160の当接用傾斜面160bを介して複数の球状体1
80を作動ロッド100の周面に押し付けている。
【0063】図4は図1に示したレバー式信号発生装置
において操作レバーの傾動量とその操作力との関係を示
すグラフである。操作レバー50に加わる操作力に伴
い、操作線上の矢印に示すように、操作レバー50は動
作する。なお、図上部の略平行四辺形部は、操作レバー
50の往復動作に伴う摺動抵抗の変化に起因する操作力
ヒステリシスである。
【0064】この係合バネ170のバネ力は下式(1)
を満たすように設定する。 FK <FH <<FK +FS …(1) ここでFK は係合バネ170の押圧力によって複数の球
状体180が押え部材160を介して作動ロッド100
の係合用テーパ部130iに圧接された場合に得られる
当該作動ロッド100への係合力。但し、図4に示すよ
うに操作力ヒステリシスを含む。FS は電磁コイル14
0に通電した場合に得られるコア90と吸着部材120
との相互吸着力。FH は後述する操作レバー50をスト
ロークエンドに傾動させる際に必要となる操作力であ
る。
【0065】これら座部材150および押え部材160
および複数の球状体180は操作レバー50が中立状態
にありかつカムレバー部52の下面にそれぞれ当接ロッ
ド部110aを当接させた場合に、作動ロッド100の
駆動軸部材130の第5ロッド部130dに対応する部
位に配置されている。
【0066】操作レバー50が中立状態にありかつカム
レバー部52の下面にそれぞれ当接ロッド部110aを
当接させた場合には図3に示すように作動ロッド100
の周面における複数の球状体180との当接部位からノ
ッチ用テーパ部130hまでの距離d1 が、上述したコ
ア90の下端面90cと吸着部材120の上端面との間
の離隔距離dよりも小さい。また作動ロッド100の周
面における複数の球状体180との当接部位から係合用
テーパ部130iまでの距離d2 が上述したコア90の
下端面90cと吸着部材120の上端面との間の離隔距
離dと等しくなっている。
【0067】以下、上記レバー式信号発生装置Lの基本
的な動作を説明する。
【0068】操作レバー50が中立状態にある場合に
は、図1に示すようにピストンキャップ80の上壁が取
付プレート20の下面に当接している。このとき作動ロ
ッド100には追従バネ82の押圧力のみが作用してい
る。
【0069】したがって各作動ロッド100の当接ロッ
ド部110aそれぞれが操作レバー50のカムレバー部
52に押し付けられている。この結果追従バネ82の釣
り合いにより操作軸部51の軸心が鉛直方向に沿った状
態に保持される。
【0070】この中立状態においてはポテンショメータ
60の駆動アーム62が水平に位置している。したがっ
てポテンショメータ60からは駆動アーム62の回転位
置に応じた制御信号がバルブ制御部70に対して出力さ
れている。
【0071】図5は図1に示したレバー式信号発生装置
において作動ロッドのノッチ用テーパ部が作用している
状態を示す。
【0072】一方、中立状態からたとえば図5に示すよ
うに操作レバー50を支持軸53の軸心回りに右側に向
けて傾動させると、カムレバー部52を介して右側の作
動ロッド100が操作レバー50の傾動量に応じて下動
する。
【0073】これと同時に左側の作動ロッド100にお
いては追従バネ82の押圧力により操作レバー50の傾
動量に応じて上動する。つまり左側の作動ロッド100
は当接ロッド部110aが常に操作レバー50のカムレ
バー部52に当接した状態に保持される。
【0074】右側の作動ロッド100が下動すると、ポ
テンショメータ60の駆動アーム62が図5中において
時計回りに回転する。したがってポテンショメータ60
からバルブ制御部70に出力される制御信号の電圧が駆
動アーム62の回転角度に応じて変化する。
【0075】また中立状態から操作レバー50を支持軸
53の軸心回りに左側に向けて傾動させると、カムレバ
ー部52を介して左側の作動ロッド100が操作レバー
50の傾動量に応じて下動する。
【0076】これと同時に右側の作動ロッド100にお
いては追従バネ82の押圧力により操作レバー50の傾
動量に応じて上動する。
【0077】右側の作動ロッド100が上動すると、ポ
テンショメータ60の駆動アーム62が図5中において
反時計回りに回転する。したがってポテンショメータ6
0からバルブ制御部70に出力される制御信号の電圧が
駆動アーム62の回転角度に応じて変化する。
【0078】このように上記レバー式信号発生装置Lで
は操作レバー50の傾動操作によりポテンショメータ6
0から該操作レバー50の傾動方向および傾動量に応じ
た制御信号をバルブ制御部70に対して出力することが
できる。
【0079】次に上記レバー式信号発生装置Lにおいて
操作レバー50を傾動させた状態に保持させるデテント
機構の動作について説明する。なおこのデテント機構の
動作に関しては操作レバー50を左右のいずれに傾動さ
せた場合にも同一である。以下は操作レバー50を支持
軸53の軸心回りに右側に向けて傾動させた場合の動作
について説明する。
【0080】操作レバー50を右側に向けて傾動させた
場合右側の作動ロッド100が下動する。こによりピス
トンキャップ80を介してフィーリングバネ81が圧縮
される。また第1ロッド部110bの基端面110b1
によって追従バネ82が圧縮される。
【0081】したがって右側の作動ロッド100に形成
したノッチ用テーパ部130hが複数の球状体180に
達するまでの間、操作レバー50の操作力はこれらのバ
ネ定数と操作レバー50の傾動量とによって一義的に決
定される。
【0082】すなわちフィーリングバネ81および追従
バネ82のバネ定数をそれぞれk1,k2 とした場合、
図4中の区間aで示すように操作レバー50を傾動させ
るための操作力Fは概ね下式(2)のようになる。 F=(k1 +k2 )×s+(fa+fb) …(2) ただし、sは操作レバー50の傾動量。faはフィーリ
ングバネ81の取付荷重。fbは追従バネ82の取付荷
重である。
【0083】図6は図1に示したレバー式信号発生装置
のデテント機構が動作している状態を示す。
【0084】上述した状態から操作レバー50をさらに
右側に向けて傾動させていくと、図5に示すように右側
の作動ロッド100に形成したノッチ用テーパ部130
hが複数の球状体180に達する。その後直ちに図6に
示すように左側の作動ロッド100においてコア90の
下端面90cと吸着部材120の上端面とが当接したス
トロークエンドとなる。
【0085】ここでまず、図5に示すように右側の作動
ロッド100に形成したノッチ用テーパ部130hが複
数の球状体180に達した場合にはそれ以降係合バネ1
70の押圧力に抗して押え部材160を上動させて複数
の球状体180を外方へ移動させない限り操作レバー5
0を傾動させることができなくなる。
【0086】つまり、図4中の区間bで示すように一時
的に係合バネ170の押圧力に抗する分だけ操作レバー
50の操作力が増大することになる。
【0087】したがって上記レバー式信号発生装置Lに
おいては操作レバー50の操作力の増大によりオペレー
タに対して吸着部材120の上端面がコア90の下端面
90cに当接する直前の状態にあることを認知させるこ
とができる。
【0088】右側の作動ロッド100に形成したノッチ
用テーパ部130hが複数の球状体180を通過した後
は操作レバー50を傾動させるための操作力Fが、図4
中の区間cで示すように再び上式(2)のようになる。
【0089】したがって操作レバー50をストロークエ
ンドに傾動させる際に必要となる操作力FH は概ね下式
(3)のようになる。 FH =(k1 +k2 )×s′+(fa+fb) …(3) ただし、s′は操作レバー50のストロークエンドまで
の傾動量。faはフィーリングバネ81の取付荷重。f
bは追従バネ82の取付荷重である。
【0090】一方、上述した操作レバー50の傾動操作
の間、通電制御部200はポテンショメータ60からバ
ルブ制御部70に対して出力される制御信号に基づき操
作レバー50の傾動量を監視する。そして操作レバー5
0の傾動量が予め設定した傾動範囲xに達した時点で左
側の作動ロッド100に設けた電磁コイル140に対し
て通電を行う。電磁コイル140が通電されると、コア
90と吸着部材120との間に相互吸着力FS が発生す
ることになる。
【0091】また作動ロッド100がストロークエンド
に達すると複数の球状体180が左側の作動ロッド10
0の係合用テーパ部130iに位置する。この結果係合
バネ170の押圧力により複数の球状体180が押え部
材160を介して作動ロッド100の係合用テーパ部1
30iに圧接される。
【0092】ここで、操作レバー50をストロークエン
ドに傾動させる際に必要となる操作力FH と、電磁コイ
ル140への通電によってコア90と吸着部材120と
の間に発生した相互吸着力FS と、係合バネ170の押
圧力による作動ロッド100への係合力FK との関係は
上式(1)を満たすものである。
【0093】つまり相互吸着力FS と係合力FK との合
計が操作力FH よりも十分に大きくなるように設定して
いる。
【0094】したがって操作レバー50をストロークエ
ンドに傾動させると、継続的にその状態を保持すること
になる。
【0095】電磁コイル140への通電が停止される
と、コア90と吸着部材120との相互吸着力FS が消
滅する。この結果係合バネ170の押圧力による作動ロ
ッド100への係合力FK に打ち勝って操作レバー50
が中立状態に復帰することになる。
【0096】図7は図1に示したレバー式信号発生装置
の適用例を示す。具体的にはホイールローダの作業機R
に設けたリフト用油圧シリンダアクチュエータC1 (以
下単にリフトシリンダと称する)およびバケット用油圧
シリンダアクチュエータC2(以下単にバケットシリン
ダと称する)をそれぞれ運転席において個別に操作する
ためのレバー式信号発生装置L1 ,L2 を示す。
【0097】図8は図7に示したレバー式信号発生装置
において操作レバーの傾動量とポテンショメータから出
力される制御信号の出力電圧との関係を示す。
【0098】図7に示すようにホイールローダの作業機
RにはリフトアームLAの先端部にバケットRBを回転
可能に設けている。またリフトアームLAにはバケット
RBよりも基端側にクロスリンクCLを回動可能に設け
ている。クロスリンクCLは一方の端部がリンクLKを
介してバケットRBに接続されている。クロスリンクC
Lの他方の端部とリフトアームLAの基端部との間には
上述したバケットシリンダC2 を設けている。リフトシ
リンダC1 はリフトアームLAの基端部と本体Hとの間
に設けられている。
【0099】作業機RにおけるリフトアームLAの基端
部にはリフト位置検出センサS1 を設けている。このリ
フト位置検出センサS1 は本体Hに対するリフトアーム
LAの回転位置を検出するものである。
【0100】リフトアームLAにおけるクロスリンクC
Lとの支持部にはダンプ位置検出センサS2 を設けてい
る。このダンプ位置検出センサS2 はリフトアームLA
に対するクロスリンクCLの回転位置を検出するもので
ある。
【0101】図7中の符号70′は先に説明したバルブ
制御部70に相当するものである。この適用例で示した
バルブ制御部70′はポテンショメータ60から出力さ
れる制御信号に基づいてシリンダC1 ,C2 のそれぞれ
に設けた方向制御弁V1 ,V2 を制御する。
【0102】符号200′は先に説明した通電制御部2
00に相当するものである。この適用例で示した通電制
御部200′はバルブ制御部70′から出力される制御
信号と、作業機Rに設けたリフト位置検出センサS1 お
よびダンプ位置検出センサS2 から出力される制御信号
とに基づいて該当するレバー式信号発生装置L1 ,L2
の電磁コイル140に対して通電制御を行う。
【0103】すなわち通電制御部200′はポテンショ
メータ60からバルブ制御部70′に対して出力される
制御信号に基づいて操作レバー50の傾動量を監視す
る。そして図8に示すように操作レバー50の傾動量が
ストロークエンドから所定の範囲x内に達した場合に該
当するレバー式信号発生装置L1 ,L2 の電磁コイル1
40に対して通電を行う。
【0104】また通電制御部200′はリフト位置検出
センサS1 およびダンプ位置検出センサS2 を介して各
シリンダC1 ,C2 の作動状態を監視する。そしてこれ
らリフトシリンダC1 およびバケットシリンダC2 がス
トロークエンドに達した場合に該当するレバー式信号発
生装置L1 ,L2 の電磁コイル140への通電を停止さ
せる。
【0105】以下、レバー式信号発生装置L1 ,L2 の
動作について説明する。
【0106】まず操作レバー50が中立状態にある場
合、バルブ制御部70′は方向制御弁V1 ,V2 をそれ
ぞれ中立位置に維持する。これによりリフトシリンダC
1 およびバケットシリンダC2 がそれぞれ停止した状態
に保持される。
【0107】一方、たとえば左側のレバー式信号発生装
置L1 の操作レバー50を中立状態から右側に傾動させ
ると、このレバー式信号発生装置L1 に設けたポテンシ
ョメータ60から操作レバー50の傾動方向および傾動
量に応じた制御信号がバルブ制御部70′に対して出力
される。したがってたとえばリフトシリンダC1 の方向
制御弁V1 が操作レバー50の傾動方向および傾動量に
応じて駆動される。この結果たとえばリフトシリンダC
1 が操作レバー50の傾動量に応じた速度で伸長作動す
る。
【0108】また左側のレバー式信号発生装置L1 の操
作レバー50を中立状態から左側に傾動させると、この
レバー式信号発生装置L1 に設けたポテンショメータ6
0から操作レバー50の傾動方向および傾動量に応じた
制御信号がバルブ制御部70′に対して出力される。し
たがってリフトシリンダC1 の方向制御弁V1 が操作レ
バー50の傾動量に応じて先とは逆に駆動される。この
結果リフトシリンダC1 が操作レバー50の傾動量に応
じた速度で縮退作動する。
【0109】同様に中立状態から右側のレバー式信号発
生装置L2 の操作レバー50を右側に傾動させると、こ
のレバー式信号発生装置L2 に設けたポテンショメータ
60から操作レバー50の傾動方向および傾動量に応じ
た制御信号がバルブ制御部70′に対して出力される。
したがってリフトシリンダC2 の方向制御弁V2 が操作
レバー50の傾動方向および傾動量に応じて駆動され
る。この結果リフトシリンダC2 が操作レバー50の傾
動量に応じた速度で伸長作動する。
【0110】また中立状態から右側のレバー式信号発生
装置L2 の操作レバー50を左側に傾動させると、この
レバー式信号発生装置L2 に設けたポテンショメータ6
0から操作レバー50の傾動方向および傾動量に応じた
制御信号がバルブ制御部70′に対して出力される。し
たがってリフトシリンダC2 の方向制御弁V2 が操作レ
バー50の傾動量に応じて先とは逆に駆動される。この
結果リフトシリンダC2 が操作レバー50の傾動量に応
じた速度で縮退作動する。
【0111】このように上記レバー式信号発生装置L1
,L2 によれば操作レバー50の傾動方向および傾動
量に応じて該当するシリンダC1 ,C2 を伸縮作動させ
ることができる。したがってオペレータの意のままにホ
イールローダの作業機Rを動作させることが可能とな
る。
【0112】上述した操作レバー50の傾動操作におい
て作動ロッド100の傾動量がストロークエンドから所
定の範囲x内に達すると、通電制御部200′によって
該当するレバー式信号発生装置L1 ,L2 の電磁コイル
140が通電される。この結果コア90と吸着部材12
0との間に相互吸着力FS が発生する。
【0113】また作動ロッド100がストロークエンド
に達すると複数の球状体180が左側の作動ロッド10
0の係合用テーパ部130iに位置する。この結果係合
バネ170の押圧力によって作動ロッド100に係合力
FK が発生する。
【0114】上述したように相互吸着力FS と係合力F
K との合計は操作レバー50を中立状態に復帰させよう
とする力、つまり操作レバー50をストロークエンドに
傾動させる際に必要となる操作力FH よりも大きい。
【0115】これにより操作レバー50をストロークエ
ンドに傾動させた場合、該操作レバー50がそのままの
状態に保持されることになる。
【0116】したがって操作レバー50がストロークエ
ンドに達した後においてはオペレータが操作レバー50
から手を離しても当該操作レバー50の傾動量および傾
動方向に対応した制御信号がバルブ制御部70′に対し
て継続的に出力される。
【0117】このためたとえばホイールローダを走行さ
せながらバケットRBを上昇させる等といった複数の異
なる操作を同時に行う場合にオペレータはホイールロー
ダの走行操作に集中できるようになる。これにより作業
の著しい効率化および操作の容易化を図ることができる
ようになる。
【0118】一方、上述した状態からたとえばシリンダ
C1 がストロークエンドに達し、バケットRBがその上
昇端に位置すると、リフト位置検出センサS1 から通電
制御部200′に対して制御信号が出力される。
【0119】この結果通電制御部200′は電磁コイル
140への通電を停止する。
【0120】電磁コイル140への通電が停止される
と、コア90と吸着部材120との間の相互吸着力FS
が消滅する。したがって操作レバー50がフィーリング
バネ81および追従バネ82の押圧力によって中立状態
に復帰する。
【0121】この結果バルブ制御部70′によって方向
制御弁V1 が中立位置に復帰される。これによりシリン
ダC1 が停止した状態に保持されることになる。
【0122】つまり操作レバー50が傾動状態に保持さ
れた後にオペレータが何等の操作を行うことなくバケッ
トRBが自動的にその上昇端で停止することになる。
【0123】したがってオペレータは作業機Rの状態を
常に監視する必要がなくなる等、操作の一層の効率化お
よび容易化を図ることができる。
【0124】さらに上述したように操作レバー50が傾
動された状態に保持される直前において作動ロッド10
0に形成したノッチ用テーパ部130hと複数の球状体
180と係合バネ170とによって一時的に操作レバー
50の操作力が増大することになる。これによりオペレ
ータに対してストロークエンドの直前であることを認知
させることが可能である。
【0125】したがって操作レバー50がオペレータの
意に反して傾動された状態に保持されてしまうような事
態を未然に防止することができる。これにより操作の正
確性を向上させることができる。
【0126】しかも操作レバー50が予め設定した傾動
範囲x内に達した場合にのみ電磁コイル140へ通電を
行っている。このため電力消費量を低減することができ
る。また発熱による不具合の発生を防止できる。
【0127】ところで操作レバー50が傾動した状態に
保持されている場合においても電磁コイル140への通
電によるコア90および吸着部材120の相互吸着力F
S と、係合バネ170の押圧力による作動ロッド100
への係合力FK との合計の力よりも大きな操作力を操作
レバー50に対して与えれば、オペレータが任意のタイ
ミングでこれを解除することが可能となる。
【0128】この場合上記レバー式信号発生装置L1 ,
L2 によれば各作動ロッド100毎に電磁コイル140
および係合バネ170を設けるようにしている。したが
ってこれら電磁コイル140の巻き数や印加電圧値を変
更することにより、あるいは係合バネ170のバネ定数
を変更することにより、操作レバー50の傾動方向に応
じて操作力を変更することが可能となる。
【0129】したがってたとえば操作レバー50の操作
によって作動されるシリンダC1 ,C2 の作業重要度等
の相違から操作レバー50の操作力をその傾動方向に応
じて変更するような要求がある場合にも容易に対応する
ことが可能となる。
【0130】なお本発明はホイールローダのリフトシリ
ンダC1 およびバケットシリンダC2 に設けた方向制御
弁V1 ,V2 を制御するためのものにかぎらない。
【0131】この場合必ずしもポテンショメータ60か
ら電気信号を発生させる必要はない。たとえばポテンシ
ョメータ60に代えて作動ロッド100の下端部と下部
本体ブロック30との間に油圧信号発生バルブを設ける
ようにすれば、操作レバー50の傾動量に応じた油圧信
号を発生することが可能である。
【0132】また操作レバー50は複数の支持軸回りに
傾動させるように構成することが可能である。
【0133】さらに作動ロッド100に形成した係合用
テーパ部130iと押え部材160に形成した当接用傾
斜面160bとのくさび作用を利用した係合手段によれ
ば小さな容積で十分な係合力を得ることが可能である。
したがって装置の小型化を図ることができる。
【0134】しかしながらその他の形態の係合手段を適
用しても構わない。
【0135】さらに吸着手段は電磁コイル140の駆動
によって得られる磁力を利用するものに限らない。つま
り係合手段が係合された状態において通電された場合に
作動ロッド100を吸着保持することができるものであ
ればその他の吸着手段を適用することが可能である。
【0136】また吸着手段と係合手段との協働によって
操作レバー50を傾動させた状態に保持するようにした
場合、これら吸着手段および係合手段としてはそれぞれ
を単独で適用する場合に比べて小型のものを適用すれば
よい。したがって装置の大型化を抑えることができるよ
うになる。
【0137】しかしながら係合手段のみによって作動ロ
ッド100を傾動させた状態に保持するようにしてもよ
い。ただしこの場合には係合バネの押圧力による作動ロ
ッドへの係合力が、操作レバーをストロークエンドに傾
動させた状態に保持するための保持力よりも大きくなる
ように係合バネのバネ定数を適宜選択しなければならな
いのはいうまでもない。
【0138】また上述した実施形態では作業機Rに設け
た油圧シリンダC1 ,C2 の作動状態に応じて電磁コイ
ル140への通電をOFFするようにしている。しかし
ながらその他の外部信号、たとえばホイールローダの場
合油圧シリンダC1 ,C2 の負荷圧力あるいは作業機R
の姿勢やエンジン回転数に応じて電磁コイル140への
通電をON/OFF制御するようにしてもよい。
【0139】さらに復帰バネは必ずしもコイル状である
必要はない。作動ロッド100の変位に伴って弾性変形
するものであればその他の形態のバネを適用することも
可能である。この場合バネとしては必ずしも線形のもの
に限らず非線形のものを適用しても同様の作用効果を期
待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレバー式信号発生装置の一実施形
態を示した断面図である。
【図2】図1に示したレバー式信号発生装置に適用する
作動ロッドを示すもので、(a)は分解断面側面図、
(b)は側面図である。
【図3】図1に示したレバー式信号発生装置の操作レバ
ーが中立状態にある場合の要部拡大断面図である。
【図4】図1に示したレバー式信号発生装置において操
作レバーの傾動量とその操作力との関係を示すグラフで
ある。
【図5】図1に示したレバー式信号発生装置において作
動ロッドのノッチ用テーパ部が作用している状態を示す
断面図である。
【図6】図1に示したレバー式信号発生装置がデテント
されている状態を示す断面図である。
【図7】図1に示したレバー式信号発生装置を適用した
ホイールローダにおける油圧シリンダアクチュエータの
制御回路を示す図である。
【図8】図1に示したレバー式信号発生装置において操
作レバーの傾動量とポテンショメータから出力される制
御信号の出力電圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…装置本体、50…操作レバー、60…ポテンショメ
ータ、81…フィーリングバネ、90…コア、100…
作動ロッド、120…吸着部材、140…電磁コイル、
170…係合バネ、200…通電制御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体(1)に傾動可能に配設した操
    作レバー(50)と、 前記装置本体(1)に軸心方向に沿って移動可能に配設
    し、かつ前記操作レバー(50)の傾動に応じて変位す
    る複数の作動ロッド(100)と、 前記装置本体(1)と前記作動ロッド(100)との間
    に介在し、該作動ロッド(100)の変位に伴って弾性
    変形される復帰バネ(81,82)と、 前記操作レバー(50)の傾動量に対応した制御信号を
    発生する信号発生手段(60)とを備えたレバー式信号
    発生装置において、 前記複数の作動ロッド(100)に個別に設け、該作動
    ロッド(100)に係合することによって前記装置本体
    (1)に対する前記作動ロッド(100)の移動を阻止
    する係合手段を備えることを特徴とするレバー式信号発
    生装置。
  2. 【請求項2】 装置本体(1)に傾動可能に配設した操
    作レバー(50)と、 前記装置本体(1)に軸心方向に沿って移動可能に配設
    し、かつ前記操作レバー(50)の傾動に応じて変位す
    る作動ロッド(100)と、 前記装置本体(1)と前記作動ロッド(100)との間
    に介在し、該作動ロッド(100)の変位に伴って弾性
    変形される復帰バネ(81,82)と、 前記操作レバー(50)の傾動量に対応した制御信号を
    発生する信号発生手段(60)とを備えたレバー式信号
    発生装置において、 前記作動ロッド(100)に設け、係合バネ(170)
    の弾性力によって前記作動ロッド(100)に係合する
    係合手段と、 前記作動ロッド(100)に設け、前記係合手段が作動
    している状態において通電された場合に前記作動ロッド
    (100)を吸着保持する吸着手段(90,140)と
    を備えることを特徴とするレバー式信号発生装置。
  3. 【請求項3】 前記係合手段は、 前記操作レバー(50)の傾動量が予め設定した値を越
    えた場合に前記作動ロッド(100)に係合するもので
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレ
    バー式信号発生装置。
  4. 【請求項4】 装置本体(1)に傾動可能に配設した操
    作レバー(50)と、 前記装置本体(1)に軸心方向に沿って移動可能に配設
    し、かつ前記操作レバー(50)の傾動に応じて変位す
    る作動ロッド(100)と、 前記装置本体(1)と前記作動ロッド(100)との間
    に介在し、該作動ロッド(100)の変位に伴って弾性
    変形される復帰バネ(81,82)と、 前記操作レバー(50)の傾動量に対応した制御信号を
    発生する信号発生手段(60)とを備えたレバー式信号
    発生装置において、 前記作動ロッド(100)に設け、係合バネ(170)
    の弾性力によって前記作動ロッド(100)に係合する
    係合手段と、 前記作動ロッド(100)に設け、前記係合手段が作動
    している状態において通電された場合に前記作動ロッド
    (100)を吸着保持する吸着手段(90,140)
    と、 前記操作レバー(50)の傾動量が予め設定した値を越
    えた場合に前記吸着手段(90,140)に通電を行う
    通電制御手段(200)とを備えることを特徴とするレ
    バー式信号発生装置。
JP11196481A 1998-07-28 1999-07-09 レバ―式信号発生装置 Pending JP2000105618A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11196481A JP2000105618A (ja) 1998-07-28 1999-07-09 レバ―式信号発生装置
KR1019990030527A KR100347394B1 (ko) 1998-07-28 1999-07-27 레버식 신호발생장치

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21283998 1998-07-28
JP10-212839 1998-07-28
JP11196481A JP2000105618A (ja) 1998-07-28 1999-07-09 レバ―式信号発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000105618A true JP2000105618A (ja) 2000-04-11

Family

ID=26509761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11196481A Pending JP2000105618A (ja) 1998-07-28 1999-07-09 レバ―式信号発生装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2000105618A (ja)
KR (1) KR100347394B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104033441A (zh) * 2014-06-27 2014-09-10 四川建设机械(集团)股份有限公司 手动换向阀
JP5814258B2 (ja) * 2011-03-15 2015-11-17 日立建機株式会社 ホイールローダ
CN111486144A (zh) * 2019-01-29 2020-08-04 纳博特斯克有限公司 控制阀和换向阀
WO2022113602A1 (ja) 2020-11-27 2022-06-02 株式会社小松製作所 積込機械の制御システム、方法、および積込機械

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5814258B2 (ja) * 2011-03-15 2015-11-17 日立建機株式会社 ホイールローダ
CN104033441A (zh) * 2014-06-27 2014-09-10 四川建设机械(集团)股份有限公司 手动换向阀
CN111486144A (zh) * 2019-01-29 2020-08-04 纳博特斯克有限公司 控制阀和换向阀
WO2022113602A1 (ja) 2020-11-27 2022-06-02 株式会社小松製作所 積込機械の制御システム、方法、および積込機械
JP7534936B2 (ja) 2020-11-27 2024-08-15 株式会社小松製作所 ホイールローダの制御システム、方法、およびホイールローダ

Also Published As

Publication number Publication date
KR100347394B1 (ko) 2002-08-03
KR20000011992A (ko) 2000-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111433500B (zh) 滑阀
JP2004125126A (ja) 電磁ソレノイドおよびこれを用いた変速機のシフトアクチュエータ
JP3194726B2 (ja) 2軸制御装置用の電磁摩擦錠
USH1191H (en) Electromagnetically actuated spool valve
JP4756303B2 (ja) 変速操作装置
JP2000105618A (ja) レバ―式信号発生装置
US5058451A (en) Control lever apparatus and actuator operation apparatus
US20140070123A1 (en) Operating device
JP5204531B2 (ja) サーボレギュレータ
KR100567960B1 (ko) 레버식 신호발생장치
JP2018112279A (ja) アクチュエータ装置
EP0331176A1 (en) Detent device for a control lever
JPH10331995A (ja) 油圧操作弁
WO2005091102A1 (en) Joystick device with electric latching detents
JP2000344466A (ja) 作業車の操作装置
JP4113414B2 (ja) ポンプ装置
JPH0528846B2 (ja)
EP1550594B1 (en) Improvements in or relating to braking systems
JPH0522241U (ja) 車両用ブレーキ制御装置の安全機構およびブレーキアクチユエータ
US20130153053A1 (en) Latch device
JPH0124921B2 (ja)
JP2548497Y2 (ja) 油圧装置の流量制御装置
JP2507745Y2 (ja) 移動農機の制動装置
JPH0645735Y2 (ja) アクチュエータ制御装置
JP2002156070A (ja) 油圧操作弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080318