JP2000105568A - 表示パネルの駆動方法と放電式表示装置 - Google Patents

表示パネルの駆動方法と放電式表示装置

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JP2000105568A
JP2000105568A JP21463099A JP21463099A JP2000105568A JP 2000105568 A JP2000105568 A JP 2000105568A JP 21463099 A JP21463099 A JP 21463099A JP 21463099 A JP21463099 A JP 21463099A JP 2000105568 A JP2000105568 A JP 2000105568A
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正治 石垣
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孝 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズディスプレイパネルの隣接表示セル間の
クロストークによる表示セルの誤動作を防止し、画質の
劣化を防止する。 【解決手段】全面リセット期間41aに印加されるリセ
ットパルスを2つP1、P2に分けて印加することによ
り、第2のリセットパルスP2では放電のタイミングを
揃え、もって、上下隣接表示セル間のロストークを低減
して画質の劣化を防止する。また、リセットパルス後に
放電させないt1=1〜3μsの時間間隔、パルス幅t
2=5〜30μsの補助パルスP22をスキャンパルス
P23、P26の電圧を低減するような電荷を集める極
性で印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、パーソナ
ルコンピュータやワークステーションなどのディスプレ
イ装置や、平面型の壁掛けテレビジョン受信装置や、さ
らには、広告や情報の表示装置等に用いられる放電式の
表示技術、例えば、プラズマディスプレイパネル等の表
示技術に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイ装置では、従来の
CRT方式等の厚型構造のディスプレイに代わり、薄形
構造のディスプレイを実現するものであり、特に、大型
のディスプレイに適するものとして期待されている。
【0003】かかるプラズマディスプレイ装置では、一
般に、1フィールド(1枚の画面)を輝度毎に複数のサ
ブフィールドに分割し、各画素(表示セル)毎に放電に
より紫外線を発生させて蛍光体を励起し発光させる。な
お、この放電は維持放電(サステイン放電)と呼ばれ、
サブフィールド毎にこの放電回数を変えることで中間調
の表示を行う。なお、かかるプラズマディスプレイ装置
では、1フィールド(1枚の画面)の画像を表示するた
めには、各サブフィールドの最初のリセット期間におい
て、まず、その放電領域(表示セル)内に蓄積した荷電
粒子を消去(制御)するため、表示画面全面(全セル)
にリセットパルスを印加し、書き込み放電及び自己消去
放電を生じるようになっている。リセット期間後、画面
上で発光表示するセルの選択(アドレス)を、上記サス
テイン放電の前のアドレス期間と呼ばれる期間を利用し
て、すなわち、表示画面上に配設された、例えばY電極
から成るスキャン用の電極にスキャンパルスを、そし
て、アドレス用の電極にアドレスパルスを印加すること
により行う。
【0004】このように、プラズマディスプレイパネル
では、画面上の表示するセルの選択が、Y電極から成る
アドレス用の電極にスキャンパルスを印加することによ
り行われ、その後、これらによって選択されたセルにお
いて上記のサステイン放電が行われることにより画像表
示する。
【0005】ところで、従来は、各サブフィールドの最
初では、通常、その直前のサブフィールドにおいてサス
テイン放電が行われたか否かにかかわらず、放電領域
(表示セル)内に蓄積した荷電粒子を消去するために全
面で書き込み放電及び消去放電を行っていた。しかしな
がら、この放電による発光は発光信号の有無によらずに
全セルで起こるため、特に黒レベルでの輝度が上昇して
しまい、コントラストを劣化させてしまう。そこで、例
えば、特開平8−278766号公報には、直前のサブ
フィールドでサステイン放電が行われたセルのみ電荷
(壁電荷)を消去する操作を行う技術が記載されてい
る。この技術は、直前のサブフィールドにおいて上記サ
ステイン放電が行われたセルのみに選択的に書き込み放
電及び自己消去放電を行わせ、もって、コントラストの
劣化を防止するものである。なお、かかる技術でも、上
記1フィールド(1枚の画面)を構成する複数のサブフ
ィールドの内の最初のサブフィールドのリセット期間で
は、やはり、セル内に蓄積した電荷を消去するために全
面で書き込み放電及び消去放電を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記関
連技術では、特に、プラズマディスプレイパネルの高精
細化の要求によるセル構造の微細化に伴い、上下、左右
の隣接表示セル間の間隔が狭小化しており、これによ
り、各セルの放電時に発生する電荷による上下、左右隣
接セルへの影響(いわゆるクロストーク)が大きくな
り、そのため、各セルが正常な動作を行い難く、すなわ
ち、誤放電による不要な発光や、必要なセルの不点灯を
生じるという問題点があった。
【0007】発明者等は種々の試験等により、上記発生
電荷による上下隣接表示セル間への影響は、特に、上記
全面リセット放電時における放電遅れ量の不均一(ばら
つき)が大きい程大きくなる傾向を示すこと、及び、こ
の放電遅れ量が大きい場合には、このリセット放電に続
くアドレス期間において、正常なアドレス放電が行われ
なくなってしまうことから、表示される画質の劣化を引
き起こすことを確認した。また、左右隣接表示セル間へ
の影響は、特に、上記アドレス放電の際のクロストーク
による誤放電であること、及び、この誤放電により表示
される画質の劣化を引き起こすことを確認した。
【0008】本発明は、本発明者等の課題認識、すなわ
ち、全面リセット放電時における放電遅れ量の不均一に
よる画質の劣化という認識に基づいて成されたものであ
り、より具体的には、この全面リセット放電時における
放電遅れ量の不均一を抑制することにより、上下隣接セ
ルへの影響であるクロストークを低減して安定したアド
レス放電を実現し、もって、高精細な画面における高画
質な画像を提供することを可能にする表示技術を提供す
ることを目的とする。また、本発明は、本発明者等の課
題認識、すなわち、アドレス放電の際のクロストークで
の誤放電による画質の劣化という認識に基づいて成され
たものであり、より具体的には、リセット放電後にアド
レス放電の際の印加電圧とは極性の異なる電荷を蓄積す
る電圧を印加することにより、左右隣接セルでのクロス
トークによる誤放電を低減して安定したアドレス放電を
実現し、もって、高精細画面、高画質画像が得られる表
示技術を提供することを目的とするものである。
【0009】なお、上記特開平8−278766号公報
では、上記サステイン放電が行われたセルのみ選択的に
書き込み放電及び自己消去放電を行わせることを開示し
ているものの、しかしながら、この従来技術では、電荷
を完全に消去するものとしており、次の放電を安定化す
るために、自己消去放電により発生した電荷を利用する
ことについては考慮されていなかった。
【0010】また、本発明は、上記スキャンパルスの印
加によるセルの誤放電を防止し、もって、コントラスト
の劣化を防止できる表示技術を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、 (1)リセット動作後に表示放電させるセルの選択を行
い表示パネルに画像表示する放電式表示装置において、
最初のリセットパルス印加後であってセルの選択前の期
間に、該選択のための予備処理を行うパルスをセルの電
極に印加する構成とする。
【0012】(2)サブフィールドを用いて表示パネル
に画像表示する表示パネル駆動方法であって、リセット
動作を行うサブフィールド期間において、セルの電極に
1サブフィールド当たり複数個のリセットパルスを印加
して該リセット動作を行った後、表示放電させるセルを
選択するアドレス動作を行うようにする。
【0013】(3)上記(2)において、前記複数のリ
セットパルスが同じ電極に印加されるようにする。
【0014】(4)上記(3)において、2個のリセッ
トパルスが印加され、2個目のリセットパルスが1個目
のリセットパルスの終了後1μs〜数十μsの時間内に
印加されるようにする。
【0015】(5)上記(2)において、前記複数のリ
セットパルスが異なる電極に印加されるようにする。
【0016】(6)上記(2)において、前記複数のリ
セットパルスのうち最初のリセットパルスの印加終了と
次のリセットパルスの印加開始とが略一致するようにす
る。
【0017】(7)サブフィールドを用いて表示パネル
に画像表示する放電式表示装置であって、リセット動作
を行うサブフィールド期間において、表示パネルのセル
の電極に対し、該リセット動作のため1サブフィールド
当たり複数個のリセットパルスを印加するように構成す
る。
【0018】(8)上記(7)において、前記複数のリ
セットパルスは同じ電極に印加されるようにする。
【0019】(9)上記(7)において、前記複数のリ
セットパルスは2個のリセットパルスであり、2個目の
リセットパルスが1個目のリセットパルスの終了後1μ
s〜数十μsの時間内に印加されるようにする。
【0020】(10)上記(7)において、前記複数の
リセットパルスは異なる電極に印加されるようにする。
【0021】(11)上記(7)において、前記複数の
リセットパルスのうち最初のリセットパルスの印加終了
と次のリセットパルスの印加開始とが略一致するように
する。
【0022】(12)リセット動作とアドレス動作を行
い表示パネルのセルに画像表示のための表示放電を行わ
せる表示パネル駆動方法において、セルの電極に対し、
リセット動作のためのリセットパルスを印加後、補助パ
ルスを印加してアドレス動作時のスキャンパルスとは逆
電位となる電荷を形成してから、表示放電させるセルを
選択するアドレス動作を行うようにする。
【0023】(13)上記(12)において、前記補助
パルスは、前記リセットパルス終了後1〜3μsの時間
内に印加されるようにする。
【0024】(14)上記(13)において、前記補助
パルスは、直前の表示放電回数に対応して印加されるよ
うにする。
【0025】(15)上記(12)において、前記補助
パルスは、パルス幅が5〜30μsであるようにする。
【0026】(16)上記(12)において、前記補助
パルスは、前記リセットパルスを印加する電極と同一の
電極に印加されるようにする。
【0027】(17)上記(12)において、前記補助
パルスは、前記スキャンパルスを印加する電極と同一の
電極に印加されるようにする。
【0028】(18)リセット動作とアドレス動作を行
い表示パネルのセルにおける表示放電により画像表示す
る放電式表示装置において、セルの電極に対し、リセッ
ト動作用リセットパルス印加後、アドレス動作時のスキ
ャンパルスとは逆電位となる電荷を形成する補助パルス
を印加するようにする。
【0029】(19)上記(18)において、前記補助
パルスは、前記リセットパルス終了後1〜3μsの時間
内に印加されるようにする。
【0030】(20)上記(18)において、前記補助
パルスは、直前の表示放電回数に対応した時点で印加さ
れるようにする。
【0031】(21)上記(18)において、前記補助
パルスは、パルス幅が5〜30μsであるようにする。
【0032】(22)上記(18)において、前記補助
パルスは、前記リセットパルスを印加する電極と同一の
電極に印加されるようにする。
【0033】(23)上記(18)において、前記補助
パルスは、前記スキャンパルスを印加する電極と同一の
電極に印加されるようにする。
【0034】(24)サブフィールドによる表示方式の
構成を有し、リセット動作とアドレス動作を行い表示パ
ネルのセルを表示放電させて画像表示する放電式表示装
置において、リセット動作を行うサブフィールド期間に
おいて、セルの電極に対し、該リセット動作のため1サ
ブフィールド当たり複数個のリセットパルスを印加し、
かつ、リセットパルス印加後、アドレス動作時のスキャ
ンパルスとは逆電位となる電荷を形成する補助パルスを
印加するように構成する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。
【0036】図2は、本発明の第一の実施形態であるプ
ラズマディスプレイパネルの構造例図である。図におい
て、前面ガラス基板21の下面には透明なX電極22と
透明なY電極23とが互いに平行に設けられている。ま
た、これらX電極22とY電極23には、それぞれ、X
バス電極24とYバス電極25が積層されて形成されて
いる。さらに、その下面には、誘電体層26と、さら
に、その下面には、例えば、酸化マンガン(MgO)等
からなる保護層27が設けられている。
【0037】一方、上記前面ガラス基板に対向して配置
された背面ガラス基板28の上面には、前記前面ガラス
基板21のX電極22とY電極23とに直角方向に交差
するように、いわゆるアドレスA電極29が設けられて
いる。なお、このアドレスA電極29上にも誘電体層3
0が覆って設けられており、さらに、その上面にはパネ
ルの隔壁31を形成する部材が上記アドレスA電極29
と平行に配置されている。なお、上記アドレスA電極2
9上の誘電体層30上には、上記隔壁31を形成する一
対の部材との間に、それぞれ、蛍光体32(赤(R)、
緑(G)、青(B)の3色)が交互に塗布されている。
【0038】次に、図3は、上記図2に示したプラズマ
ディスプレイパネルの、特に、その1つの表示セルを、
図の矢印A方向から見た場合の一部拡大断面図である。
アドレスA電極29は、一対の隔壁31、31の中間に
位置しており、また、前面ガラス基板21と背面ガラス
基板28との間に形成される空間33には、例えば、N
e、Xe等のいわゆる放電ガスが充填されて放電空間が
形成されている。
【0039】さらに、添付の図4は、上記図2のプラズ
マディスプレイパネルを、図の矢印B方向から見た場合
の一部拡大断面図であり、3つの表示セル33、33…
が図示されている。なお、各表示セルは、図中の点線で
示す位置で略その境界を区切られており、また、この図
からも明らかなように、各表示セルには、前面ガラス基
板21のX電極22とY電極23とが交互に順次配置さ
れている。なお、AC型のプラズマディスプレイパネル
では、これらX電極22とY電極23の近傍の誘電体上
に、具体的には、X電極22とY電極23上の誘電体層
26の下面に設けられた保護層27上に電荷を分けて集
め、この電荷を利用して放電を行うための電界を形成し
ている。
【0040】図5は、上記前面ガラス基板21上に形成
されたX電極22及びY電極23と上記背面ガラス基板
28上に形成されたアドレスA電極29の配線と、そし
て、これら各電極に接続された回路とからなる回路構成
を示す模式図である。なお、X駆動回路34は、上記複
数のX電極22に一時に印加する駆動パルスを発生して
おり(但し、このX電極22は共通接続はされておら
ず、奇数番と偶数番により2組に分割されて別々に駆動
されることもある)、他方、Y駆動回路35は、上記複
数のY電極22の各電極毎にその駆動パルスを発生して
印加する。また、A駆動回路36は、上記アドレスA電
極29の各電極毎にその駆動パルスを発生して印加して
いる。
【0041】図6には、上記にその構成を説明したAC
型のプラズマディスプレイパネルにおける駆動方法であ
るフィールド駆動方法を示す。図において、符号40
は、1フィールド期間を示しており、横軸には時間t
(1フィールド期間の時間)を、そして、縦軸(下方)
には上記セルの行番号(y)を示している。なお、この
図示の例では、1フィールドが第1〜第8のサブフィー
ルド、すなわち、8個のサブフィールド41〜48に分
割されている例を示す。
【0042】図6において、第1のサブフィールド41
の1最初には、全セルにおいて書き込み放電及び電荷の
消去のための自己消去放電と、電荷の分離を行うための
全面リセット期間41aが設けられている。続く、第2
〜第8サブフィールド42〜48の最初には、それぞ
れ、その直前のサブフィールドにおいてサステイン放電
が行われたセルのみ選択的に書き込み及び消去のための
放電と、やはり、電荷分離を行なうための選択リセット
期間42a〜48aが設けられている。
【0043】また、第1〜第8サブフィールド41〜4
8では、それぞれ、上記全面リセット期間41aあるい
は上記選択リセット期間42a〜48aに続いて、アド
レス期間41b〜48bが設けられ、さらに、これらに
続いて、それぞれ、サステイン放電(維持放電)期間4
1c〜48cが設けられている。なお、このサステイン
放電期間41c〜48cでは、それぞれに放電回数が割
り振られており、これらの放電回数の組み合わせによ
り、いわゆる、中間調の表示を行うことを可能にしてい
る。また、上記の放電回数の多少とサブフィールドの順
番は任意であり、本実施の形態では、このサブフィール
ドを放電回数の多い順に並べた例をその一例として示し
ている。
【0044】図7は、上記図6に示した、特に、上記第
1サブフィールド41における、各電極の駆動信号の波
形を示すタイムチャートである。
【0045】図7(a)に示す信号波形は、上記第1サ
ブフィールド41の全面リセット期間41aにおいて、
X電極22に印加される駆動信号波形の一部を示してい
る。また、図7(b)に示す信号波形は、この時、互い
に隣接するY電極23の一部(例えば、この例では、第
1行目のY1電極23)に印加される駆動信号波形の一
部を示している。図7(c)に示す信号波形は、上記ア
ドレスA電極29の1本に印加される駆動信号波形の一
部を、そして、図7(d)に示す信号波形は、上記パル
ス信号の印加によりセル内に発生する放電による発光を
示している。
【0046】ここで、上記第1のサブフィールド41の
全面リセット期間41aにおいて、X電極22に印加さ
れる信号波形は、上記図7(a)に示すように、全表示
セルに自己消去放電を起こさせるための全面リセットパ
ルスP1、P2を備えている。なお、この全面リセット
パルスP1、P2は、図からも明らかなように、本発明
によれば、2つのリセットパルスP1、P2から形成さ
れており、これにより、リセットパルスが連続して少な
くとも2回、X電極22に印加される。なお、この全面
リセットパルスP1、P2は、各表示セル内における電
荷の有無にかかわらず、全表示セルにおいて確実に放電
を起こさせるためのものであり、その振幅(電圧)及び
/又はパルス幅については、後に詳細に説明する。さら
に、このX電極22に印加される信号波形は、続くアド
レス期間41bにおいては、XスキャンパルスP3を、
そして、その後のサステイン放電期間41cにおいて
は、所定の電圧と幅を備えた所定数のサステインパルス
P4を備えている。
【0047】また、Y1電極23に印加される信号波形
は、上記図7(b)に示すように、リセット期間41a
に続くアドレス期間41bにおいて、発光する表示セル
を選択するため、負の極性のスキャンパルスP6を備え
ると共に、その後のサステイン放電期間41cにおいて
は、所定の電圧と幅を備えた所定数のサステインパルス
P7を備えている。
【0048】さらに、上記アドレスA電極29に印加さ
れる信号波形が上記図7(c)に示されており、この波
形は、サステイン放電期間41cにおいて、上記X電極
22及びY1電極23に印加されるサステインパルスP
4及びP7に対応する全面パルスP11を備えている。
また、表示セルを選択するためのスキャンパルスP6に
合わせてアドレスパルスP10が印加される。そして、
図7(d)には、上記各種の駆動パルスにより放電空間
(表示セル)内で発生する放電による発光動作を示して
いる。
【0049】ここで、図1(a)と(b)には、上記図
7にも示した第1サブフィールド41における各信号波
形のうち、特に、その全面リセット期間41aにおいて
X電極22に印加される信号波形(図1(a))、Y電
極23に印加される信号波形(図1(b))が示されて
いる。また、この図1(c)と(d)には、上下に隣接
する表示セル、すなわち、EセルとFセルにおける放電
とそれによる発光の状況の詳細が示されている。
【0050】特に、図1(a)に示すように、全面リセ
ット期間41aにおいて、上記X電極22に印加される
全面リセットパルスは、上述のように、2つのリセット
パルスP1、P2から形成されている。かかる2つのリ
セットパルスP1、P2から成る全面リセットパルスに
よれば、図1(c)と(d)に示すように、互いに上下
に隣接するセル、例えば、EセルとFセルとにおいて、
最初のリセットパルスP1により生じる放電及びそれに
よる発光は、それぞれ、放電空間であるセル内の電荷の
状態により、発生する放電に遅れが生じる。そして、こ
の放電遅れの不均一(ばらつき)が大きくなると、隣接
する表示セル間における電荷による影響(クロストー
ク)が大きくなり、これにより、その後のアドレス期間
において正常なアドレス放電が阻害される。
【0051】そこで、本発明では、上記図1(a)に示
したように、最初のリセットパルスP1に続いて、第2
のリセットパルスP2がX電極22に印加される。すな
わち、本発明では、まず、最初のリセットパルスP1に
よりプラズマディスプレイパネルの全セルに放電を生じ
るが、上記図1(c)と(d)に示すように、上下に隣
接する、例えば、Eセルでは比較的小さな遅れ時間で放
電D11が発生し、他方、Fセルにおいては、これより
も大きな遅れ時間で放電D21が発生する。また、これ
らの放電D11、D21の後、上記リセットパルスP1
の終了(立下がり)から所定の時間を経過した後に、再
び、いわゆる自己消去放電D12、D22が発生する。
なお、図の波形からも明らかなように、上記リセットパ
ルスP1の立上がりにおいて発生する放電D11、D2
1は、それぞれの放電空間であるセルにおける状況によ
りその時期が異なるが、その後の自己消去放電D12、
D22では、ほぼ同時期に放電が発生する。
【0052】そこで、さらに、第2のリセットパルスP
2を印加して再びセル内で放電することにより、図のよ
うに、上記第2のリセットパルスP2による書き込み放
電D13、D23を、全セル内で、ほぼ同時に発生し、
すなわち、放電遅れの不均一(ばらつき)を小さくし、
もって、上下に隣接する表示セル間における電荷による
影響(クロストーク)を小さくし、その後のアドレス期
間における正常なアドレス放電を確実に確保するもので
ある。なお、図中の符号D14、D24は、上記第2の
リセットパルスP2により生じる自己消去放電による発
光を示している。このように、本発明では、まず、最初
のリセットパルスにより各表示セル内での空間電荷を生
成させ、壁電荷の状況を同じにして、第2のリセットパ
ルスの放電のタイミングを揃えようとするものである。
【0053】なお、上記した最初のリセットパルスP1
のパルス幅t1と、その後に印加する第2のリセットパ
ルスP2のパルス幅t2とは、特に、前者と後者はほぼ
同一の値に設定すればよいが、特に、前者による放電遅
れのばらつきを考慮し、前者のパルス幅を後者のそれよ
りも大きな値に設定する(t1≧t2)ことがより好ま
しい。また、これらリセットパルスP1、P2のパルス
幅t1、t2は、このパルスの印加により生じる書き込
み放電によって、その後に発生する自己消去放電のため
の壁電荷を電極間に付着する程度に設定され、また、そ
の振幅は、通常、X、Y電極間の放電開始電圧以上とな
る、数百ボルトに設定される。
【0054】さらに、これら2つのリセットパルスP
1、P2間の間隔dは、あまり近過ぎる場合には、上記
最初のリセットパルスP1による自己消去放電D12、
D22との干渉を生じてしまうことから、少なくとも1
μs程度の間隔dを持たせることが好ましい。また、こ
れら2つのリセットパルスP1、P2間の間隔dは、上
記第2のリセットパルスP2により発生する書き込み放
電D13、D23がほぼ同時に発生する程度であればよ
く、例えば、各セルの構造や放電ガス等によっても異な
るが、数十μs程度までの範囲で設定が可能であろう。
【0055】なお、上記の実施形態では、全セルにおけ
るリセットパルスによる放電のタイミングを揃えるため
に、同一の電極、すなわち上記X電極22にリセットパ
ルスを2回印加するようにしているが、本発明はこれに
限定されない。すなわち、例えば、図8(a)及び図8
(b)にも示すように、上記X電極22にリセットパル
スP2を印加する前に、上記リセットパルスP1に対応
するリセットパルスP1’をY電極23に印加すること
も可能である。なお、この図8に示す他の実施の形態に
おいても、その動作、さらには、その作用及び効果は、
上記実施の形態と同様であり、ここではその詳細な説明
は省略する。なお、図8(c)には、上記のリセットパ
ルスP1’、P2によりセル内で発生する放電とそれに
よる発光が示されている。
【0056】さらに、図9には、本発明のさらに他の実
施形態を示す。この形態では、上記図8に示した実施形
態と同様、上記X電極22に印加するリセットパルスP
1に代え、これに対応するリセットパルスP1’をY電
極23に印加するものであり(図9(a)及び(b)を
参照)、さらに、図9からも明らかなように、最初のリ
セットパルスP1’の終了(立下がり)を第2のリセッ
トパルスP2の開始(立上がり)とほぼ一致させるもの
である。なお、このように、最初のリセットパルスP
1’の立下がり時間と第2のリセットパルスP2の立上
がり時間とを略一致させることにより、図9(c)にも
示すように、上記リセットパルスの印加により生じる放
電及びそれに伴う発光の回数を減少させる(1回減少す
る)ことが可能になる。このことによれば、このリセッ
ト期間での放電による発光は全セルで起こるため、特に
黒レベルでの輝度が上昇してしまうことを防止でき、コ
ントラスト劣化の防止対策として有利である。
【0057】次に、他の実施形態について図10〜図1
5を用いて説明する。図10は、上記図6に示した上記
第1サブフィールド41における各電極の駆動電圧波形
を示す。
【0058】まず、図10(a)に示す信号波形は、上
記第1サブフィールド41においてX電極22に印加さ
れる駆動電圧波形の一部を示している。また、図10
(b)に示す信号波形は、互いに隣接するY電極23の
一部(例えば、この例では、第1行目のY1電極23)
に印加される駆動電圧波形の一部を示している。また、
図10(c)に示す信号波形は、上記アドレスA電極2
9の1本に印加される駆動電圧波形の一部を、そして、
図10(d)に示す信号波形は、上記パルス電圧の印加
によりセル内に発生する放電による発光を示している。
【0059】ここで、例えば、図7におけるサブフィー
ルド41において、X電極22に印加される電圧波形
は、上記図10(a)に示すように、その全面リセット
期間41aにおいては、全セルに自己消去放電を起こさ
せるための全面リセットパルスP21を備えると共に、
その放電終了後に、本発明により新たにX電極22に印
加される補助パルスP22とを備えている。なお、全面
リセットパルスP21は、各セル内における電荷の有無
にかかわらず、全セルにおいて確実に放電を起こさせる
ため、後に説明する選択リセットパルスP36に比較
し、その振幅(電圧)及び/又はパルス幅においてより
大きな値に設定されている。また、この補助パルスP2
2は、図からも明らかなように、上記全面リセットパル
スP21の立ち下がりから所定の時間t11を過ぎた後
に、所定の期間(パルス幅)t22だけ立ち上がるパル
ス信号となっている。さらに、このX電極22に印加さ
れる電圧波形は、続くアドレス期間41bにおいては、
XスキャンパルスP23を、そして、その後のサステイ
ン放電期間41cにおいては、所定の電圧と幅を備えた
所定数のサステインパルスP24を備えている。
【0060】また、Y1電極23に印加される電圧波形
は、上記図10(b)に示すように、リセット期間41
aに続くアドレス期間41bにおいて、アドレスのため
の負の極性のスキャンパルスP26を備えると共に、そ
の後のサステイン放電期間41cにおいては、所定の電
圧と幅を備えた所定数のサステインパルスP27を備え
ている。
【0061】さらに、上記アドレスA電極29に印加さ
れる電圧波形が上記図10(c)に示されており、この
波形は、サステイン放電期間41cにおいて、上記X電
極22及びY1電極23に印加されるサステインパルス
P24及びP27に対応する全面パルスP31を備えて
いる。また、セルを選択する場合には、スキャンパルス
P26に合わせて、図に破線で示すアドレスパルスP3
0が印加される。
【0062】また、図11は、第2サブフィールド42
以降のサブフィールド43〜48において各電極に印加
される駆動電圧波形を示し、特に、第2サブフィールド
42における各電極の駆動電圧波形で代表させてある。
【0063】まず、図11(a)に示す信号波形は、上
記第2サブフィールド42においてX電極22に印加さ
れる駆動電圧波形の一部を示している。また、図11
(b)に示す信号波形は、やはり、上記図10における
と同様に、X電極22に隣接するY電極23の一部(例
えば、第1行目のY1電極23)に印加される駆動電圧
波形の一部を、また、図11(c)に示す信号波形は、
上記アドレスA電極29の1本に印加される駆動電圧波
形の一部を、そして、図11(d)に示す信号波形は、
上記パルス電圧の印加によりセル内に発生する放電によ
る発光をそれぞれ示している。
【0064】なお、ここでは、例えば、上記図7におけ
る第2サブフィールド42においてX電極22に印加さ
れる電圧波形は、上記全面リセットパルスP21とは異
なり、図11(a)に示すように、その直前のサブフィ
ールドのサステイン放電の有無に応じて有の場合に放電
する選択リセットパルスP36を備えると共に、その消
滅後には、やはり、本発明によりX電極22に印加され
る補助パルスP22とを備えている。なお、この選択リ
セットパルスP36は、上述のように、直前のサブフィ
ールドでサステイン放電が行われたセルのみ電荷(壁電
荷)を消去するために選択的に放電させるものでり、そ
のため、上記全セルにおいて確実に放電を起こさせるた
めの全セルリセットパルスP21に比較し、その振幅
(電圧)及び/又はパルス幅においてより小さくに設定
されている。また、上記選択リセットパルスP36に続
く補助パルスP22は、上記と同様に、選択リセットパ
ルスP36の立ち下がりから所定の時間t11を過ぎた
後に、所定の期間(パルス幅)t12だけ立ち上がるパ
ルス電圧となっている。さらに、このX電極22に印加
される電圧波形では、続くアドレス期間41bにおいて
は、XスキャンパルスP23を、そして、その後のサス
テイン放電期間41cにおいては、所定の電圧と幅を備
えた所定数のサステインパルスP24を備えていること
も上記と同様である。
【0065】また、上記第2サブフィールド42(及
び、それ以降のサブフィールド43〜48)において
も、Y1電極23に印加される電圧波形、及び、アドレ
スA電極29に印加される電圧波形は、上記と同様であ
り、すなわち、Y1電極23に印加される電圧波形は、
上記図11(b)に示すように、選択リセット期間42
aに続くアドレス期間42bにおいて、負の極性のアド
レスパルスP26を備えると共に、その後のサステイン
放電期間42cにおいては、所定の電圧と幅を備えた所
定数のサステインパルスP27を備えている。さらに、
上記アドレスA電極29に印加される電圧波形は、上記
図11(c)に示されるように、サステイン放電期間4
2cにおいて、上記X電極22及びY1電極23に印加
されるサステインパルスP24及びP27に対応する全
面パルスP31を備えている。
【0066】続いて、図10(a)〜(c)及び図11
(a)〜(c)により説明した各種パルス駆動電圧によ
る、本発明の実施例のプラズマディスプレイパネルの駆
動方法、特に、そのセル(画素)の放電について、以下
に、上記図10(d)、図11(d)、図12〜図15
を用いて説明する。なお、図12〜図14には電荷の動
きを示したが、これらの図では、図に示す3つの領域
(セル)のうち中央のセルに関して電荷の動きを示して
いる。
【0067】まず、上記図10(a)に示すように、上
記図7におけるサブフィールド41における全リセット
期間41aにおいては、セルのX電極22に全面リセッ
トパルスP21が印加されることにより、その立上がり
及び立下がり部分において、図10(d)に示すよう
に、全面リセット(全面書き込み)放電D32及び自己
消去放電D33が発生する。なお、この時の電荷の動き
を図12、図13に示す。
【0068】図12に示すように、上記サブフィールド
41の全面リセット期間41aにおいて、X電極22に
全面リセットパルスP21が印加されると、この全面リ
セットパルスP21による電圧の立上がりにより全面リ
セット放電D32が発生する。なお、この全面リセット
放電の発生により生じた電荷は、上記全面リセットパル
スP21の印加によってY電極23の近傍の誘電体層2
6上には電荷が、具体的には、図に符号19で示すよう
に、上記Y電極23の下側の保護層27上には正電荷が
集まり、他方、X電極22の近傍の誘電体層26上(す
なわち、上記X電極22の下側の保護層27上)には負
電荷20が集まる。
【0069】また、上記図10(d)にも示すように、
上記全面リセットパルスP21の終了(立下がり)時に
おいては自己消去放電D33が発生するが、この自己消
去放電が発生した後の電荷の状態が図13に示されてい
る。図からも明らかなように、この時、上記誘電体層2
6上(より具体的には、保護層27上)の電荷はこの放
電期間中に自己放電により中和消去されるが、この放電
後にはセルの何れの電極にも電圧が印加されていないた
め、放電により発生した電荷(正の電荷19及び負の電
荷20)が放電空間内を漂い、そして、互いに引き合い
ながら中和消去することとなる。
【0070】そこで、本発明では、上記図10(a)に
も示すように、上記全面リセットパルスP21の終了
(立下がり)後において、さらに、X電極22に放電を
生じない程度の電圧の補助パルスP22を印加する。す
なわち、この補助パルスP22のX電極22への印加に
より、上記全面リセットパルスP21の終了(立下が
り)後のセル内で放電空間内を漂っている電荷のうち、
負の電荷20の一部は、図14に示すように、X電極2
2近傍の誘電体層26上(X電極22下の保護層27
上)に集まり、他方、正の電荷19の一部は、Y電極2
3近傍の誘電体層26上(Y電極23下の保護層27
上)に集まり、また、その一部は、さらに、背面ガラス
基板28上に形成されたアドレスA電極29の配線近傍
の誘電体層30上(すなわち、アドレスA電極29上の
蛍光体32上)に集まることとなる。
【0071】その結果、上記X電極22近傍の誘電体層
26上(X電極22下の保護層27上)に集められた負
の電荷20は、図15に破線で示すように、全面リセッ
ト期間の後のアドレス期間においてX電極22に印加さ
れるXスキャンパルスP23を、実際の印加電圧値V3
よりも小さい値V4に低下させることとなる。
【0072】他方、上記Y電極23近傍の誘電体層26
上(X電極22下の保護層27上)に集められた正の電
荷19は、図15に破線で示すように、全面リセット期
間の後のアドレス期間においてY1電極23に印加され
る負の極性のスキャンパルスP26を、実際の印加電圧
値V1よりも小さい値V2に下降させることとなる。
【0073】すなわち、上記アドレス期間において、こ
れに続くサステイン放電期間で主放電を発生させる表示
セルを選択するために印加される負の極性のスキャンパ
ルスP26が上記Y1電極23に印加された場合、上記
電荷による印加電圧の低下効果により、かかるアドレス
用のスキャンパルスP26による表示セルの誤放電の発
生を防止することが可能となる。なお、上記図10
(d)においては、参考のため、本発明による補助パル
スP22が印加されない場合において、上記負の極性の
スキャンパルスP26がY1電極23に印加された時に
生じる誤放電による発光が破線D34で示されている。
【0074】また、そのための補助パルスP22は、図
13、図14により説明したように、上記全面リセット
パルスP21の終了(立下がり)時における自己消去放
電D33の発生した後の電荷を利用することから、この
発生した電荷がその後に消滅する以前に印加する必要が
ある。なお、この自己消去放電後の電荷は、通常、全面
リセットパルスP21の終了(立下がり)から1〜3μ
sで1桁から2桁減少することから、上記全面リセット
パルスP21の立ち下からの経過時間、すなわち、t1
1は1〜3μsの範囲内で設定される必要があり、ま
た、数十μsの時間で壁電荷として有効に利用できるだ
けの電荷は残らないので、そのパルス幅t22は5〜3
0μs程度に設定されることが好ましい。なお、上記t
11を1μs以上に設定する理由は、これ以下の時間間
隔では自己放電の放電遅れにより干渉を生じてしまうと
いうことによる。また、パルス幅t22は、ある程度の
時間で電荷を集めるものであるため、略5μs以上の時
間幅を必要とする。しかしながら、このパルス幅t22
については、セル構造により必要時間幅が異なるため、
この値に限定されることはない。
【0075】なお、上記では、図7におけるサブフィー
ルド41における全面リセット期間41aにおける本発
明の動作を説明したが、その後の第2サブフィールド4
2〜第8サブフィールド48においても、やはり、上記
と同様である。しかしながら、その場合、上記補助パル
スP22の印加は、全面リセットパルスP21に代え
て、選択リセットパルスP36のX電極22への印加の
終了(立下がり)の後に印加される。なお、この第2以
降のサブフィールド42〜48における上記補助パルス
P22の機能は上記と同様であることから、その説明は
省略する。なお、上記第2サブフィールド42における
補助パルスP22の機能が、上記図11(d)に示され
ており、ここにおいても、参考のため、本発明の補助パ
ルスP22が印加されない場合の、上記負の極性のスキ
ャンパルスP26がY1電極23に印加された場合に生
じる誤放電による発光が、やはり、破線D34で示され
ている。
【0076】また、上記全面リセットパルスP21又は
選択リセットパルスP36と、これに続く本発明になる
補助パルスP22との間の時間間隔t11は、上記のよ
うに1〜3μsの範囲内で一定に設定されるとしている
が、しかしながら、この時間t11は、さらに、その直
前のサブフィールドにおけるサステインパルスの数に応
じて変化させることも可能である。なお、これは、直前
のサブフィールドにおけるサステイン放電が少ない場合
には、表示セル内の電荷が少ないことから、上記補助パ
ルスP22により効果的に電荷を集めるために、その印
加時期(すなわち、t11)を全面リセットパルスP2
1又は選択リセットパルスP36に近づける(すなわ
ち、略1μsに近づける)。これとは逆に、直前のサブ
フィールドにおけるサステイン放電が多い場合には、セ
ル内の電荷が多いことから、印加時期(すなわち、t1
1)を全面リセットパルスP21又は選択リセットパル
スP36に近づける必要はなく、むしろ、集める電荷量
を制御するために、この印加時期t11を2又は3μs
に近づけることとなる。
【0077】なお、上記の実施形態においては、スキャ
ンパルスP36による誤放電を防止するため、表示セル
を構成する電極の内、X電極22に上記補助パルスP2
2を印加する技術を示したが、しかしながら、本発明は
これに限定されない。すなわち、上記説明のように、ア
ドレス期間において発光セルの選択のためにY電極23
へ印加される上記スキャンパルスP26による誤放電を
防止するためには、このY電極23へのスキャンパルス
P26の印加電圧を低減するものであることから、これ
は、例えば添付の図16にも示すように、やはり、上記
全面リセットパルスP21又は選択リセットパルスP3
6の印加の後に、Y電極23に図示のような負極性の補
助パルスP22’を印加することによっても実現可能で
ある。
【0078】なお、この場合にも、やはり、上記図14
からも明らかなように、この負極性の補助パルスP2
2’をY電極23に印加することにより、上記全面リセ
ットパルスP21又は選択リセットパルスP36により
発生する自己放電D33又はD38において発生する電
荷(正の電荷)をY電極23近傍の誘電体層26の下
(具体的には、Y電極23下の保護層27の下面)に集
めることとなり、これにより、Y電極23に印加される
スキャンパルスP26の電圧を低下することとなる。ま
た、このY電極23に印加する補助パルスP22’を印
加するための時間間隔t11やそのパルス幅t22につ
いては、やはり、上記の説明と同様であり、1〜3μs
と5〜30μsの範囲内で設定されることが好ましく、
また、特に時間t11については、直前のサブフィール
ドにおけるサステインパルスの数に応じて変化させるこ
とも可能である。
【0079】上記実施例では、リセットパルスを複数用
いる構成と、補助パルスを用いる構成とを別個に設ける
構成としたが、これら両方ともを有する構成、つまり複
数のリセットパルスを印加した後、補助パルスを印加す
る構成であってもよい。
【0080】
【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明によれば、全面リセット放電時における放電
遅れ量の不均一(ばらつき)を低減することにより、画
像の高精細化、セル構造の微細化に伴う上下隣接表示セ
ル間クロストークに起因するセルの誤動作防止、スキャ
ンパルスによるセル誤放電による発光セルの誤動作防止
等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてプラズマディスプレ
イパネルの場合の駆動方法を説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態であるプラズマディスプレ
イパネルの具体的構造を示す図である。
【図3】上記図2の構成におけるA方向の部分拡大断面
図である。
【図4】上記図2の構成におけるB方向の部分拡大断面
図である。
【図5】プラズマディスプレイパネルの複数の電極群及
び回路を示す図である。
【図6】プラズマディスプレイパネルのフィールド駆動
方式を説明する図である。
【図7】プラズマディスプレイパネルの駆動パルス波形
を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態であるプラズマディスプ
レイパネルの場合の駆動方法を説明する図である。
【図11】本発明の一実施形態であるプラズマディスプ
レイパネルの場合の駆動方法を説明する図である。
【図12】プラズマディスプレイパネルのセル内におけ
る荷電粒子の動きを示す図である。
【図13】プラズマディスプレイパネルのセル内におけ
る荷電粒子の動きを示す図である。
【図14】プラズマディスプレイパネルのセル内におけ
る荷電粒子の動きを示す図である。
【図15】プラズマディスプレイパネルの電極駆動用波
形を示す図である。
【図16】プラズマディスプレイパネルの電極駆動用波
形を示す図である。
【符号の説明】
21 前面ガラス基板 22 X電極 23 Y電極 24 Xバス電極 25 Yバス電極 26 誘電体層 27 保護層 28 背面ガラス基板 29 アドレスA電極 30 誘電体層 31 隔壁 32 蛍光体 33 表示セル(放電空間) 34 X駆動回路 35 Y駆動回路 36 A駆動回路 40 フィールド 41〜48 サブフィールド 41a 全面リセット期間 42a〜48a 選択リセット期間 41b〜48b アドレス期間 41c〜48c サステイン放電(主放電)期間 P1、P1’ 最初の全面リセットパルス P2 第2の全面リセットパルス P4、P7 サステインパルス P6 スキャンパルス P21 全面リセットパルス P22,P22’ 補助パルス P23 Xスキャンパルス P24、P27 サステインパルス P26 スキャンパルス P36 選択リセットパルス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアグルー プ内 (72)発明者 大高 広 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアグルー プ内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リセット動作後に表示放電させるセルの選
    択を行い表示パネルに画像表示する放電式表示装置にお
    いて、 最初のリセットパルス印加後であってセルの選択前の期
    間に、該選択のための予備処理を行うパルスをセルの電
    極に印加するようにしたことを特徴とする放電式表示装
    置。
  2. 【請求項2】サブフィールドを用いて表示パネルに画像
    表示する表示パネル駆動方法であって、 リセット動作を行うサブフィールド期間において、セル
    の電極に1サブフィールド当たり複数個のリセットパル
    スを印加して該リセット動作を行った後、表示放電させ
    るセルを選択するアドレス動作を行うようにしたことを
    特徴とする表示パネル駆動方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の表示パネル駆動方法にお
    いて、前記複数のリセットパルスが同じ電極に印加され
    る表示パネル駆動方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の表示パネル駆動方法にお
    いて、2個のリセットパルスが印加され、2個目のリセ
    ットパルスが1個目のリセットパルスの終了後1μs〜
    数十μsの時間内に印加される表示パネル駆動方法。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の表示パネル駆動方法にお
    いて、前記複数のリセットパルスを異なる電極に印加す
    るようにした表示パネル駆動方法。
  6. 【請求項6】請求項2に記載の表示パネル駆動方法にお
    いて、前記複数のリセットパルスのうち最初のリセット
    パルスの印加終了と次のリセットパルスの印加開始とが
    略一致するようにされる表示パネル駆動方法。
  7. 【請求項7】サブフィールドを用いて表示パネルに画像
    表示する放電式表示装置であって、リセット動作を行う
    サブフィールド期間において、表示パネルのセルの電極
    に対し、該リセット動作のため1サブフィールド当たり
    複数個のリセットパルスを印加するようにした構成を特
    徴とする放電式表示装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の放電式表示装置におい
    て、前記複数のリセットパルスは同じ電極に印加される
    放電式表示装置。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の放電式表示装置におい
    て、前記複数のリセットパルスは2個のリセットパルス
    であり、2個目のリセットパルスが1個目のリセットパ
    ルスの終了後1μs〜数十μsの時間内に印加される放
    電式表示装置。
  10. 【請求項10】請求項7に記載の放電式表示装置におい
    て、前記複数のリセットパルスは異なる電極に印加され
    る放電式表示装置。
  11. 【請求項11】請求項7に記載の放電式表示装置におい
    て、前記複数のリセットパルスのうち最初のリセットパ
    ルスの印加終了と次のリセットパルスの印加開始とが略
    一致するようにされる放電式表示装置。
  12. 【請求項12】リセット動作とアドレス動作を行い表示
    パネルのセルに画像表示のための表示放電を行わせる表
    示パネル駆動方法において、 セルの電極に対し、リセット動作のためのリセットパル
    スを印加後、補助パルスを印加してアドレス動作時のス
    キャンパルスとは逆電位となる電荷を形成してから、表
    示放電させるセルを選択するアドレス動作を行うように
    したことを特徴とする表示パネル駆動方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の表示パネル駆動方法
    において、前記補助パルスは、前記リセットパルス終了
    後1〜3μsの時間内に印加される表示パネル駆動方
    法。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の表示パネル駆動方法
    において、前記補助パルスは、直前の表示放電回数に対
    応して印加される表示パネル駆動方法。
  15. 【請求項15】請求項12に記載の表示パネル駆動方法
    において、前記補助パルスは、パルス幅が5〜30μs
    である表示パネル駆動方法。
  16. 【請求項16】請求項12に記載の表示パネル駆動方法
    において、前記補助パルスは、前記リセットパルスを印
    加する電極と同一の電極に印加される表示パネル駆動方
    法。
  17. 【請求項17】請求項12に記載の表示パネル駆動方法
    において、前記補助パルスは、前記スキャンパルスを印
    加する電極と同一の電極に印加される表示パネル駆動方
    法。
  18. 【請求項18】リセット動作とアドレス動作を行い表示
    パネルのセルにおける表示放電により画像表示する放電
    式表示装置において、 セルの電極に対し、リセット動作用リセットパルス印加
    後、アドレス動作時のスキャンパルスとは逆電位となる
    電荷を形成する補助パルスを印加するようにした構成を
    特徴とする放電式表示装置。
  19. 【請求項19】請求項18に記載の放電式表示装置にお
    いて、前記補助パルスは、前記リセットパルス終了後1
    〜3μsの時間内に印加される放電式表示装置。
  20. 【請求項20】請求項18に記載の放電式表示装置にお
    いて、前記補助パルスは、直前の表示放電回数に対応し
    た時点で印加される放電式表示装置。
  21. 【請求項21】請求項18に記載の放電式表示装置にお
    いて、前記補助パルスは、パルス幅が5〜30μsであ
    る放電式表示装置。
  22. 【請求項22】請求項18に記載の放電式表示装置にお
    いて、前記補助パルスは、前記リセットパルスを印加す
    る電極と同一の電極に印加される放電式表示装置。
  23. 【請求項23】請求項18に記載の放電式表示装置にお
    いて、前記補助パルスは、前記スキャンパルスを印加す
    る電極と同一の電極に印加される放電式表示装置。
  24. 【請求項24】サブフィールドによる表示方式の構成を
    有し、リセット動作とアドレス動作を行い表示パネルの
    セルを表示放電させて画像表示する放電式表示装置にお
    いて、 リセット動作を行うサブフィールド期間において、セル
    の電極に対し、該リセット動作のため1サブフィールド
    当たり複数個のリセットパルスを印加し、かつ、リセッ
    トパルス印加後、アドレス動作時のスキャンパルスとは
    逆電位となる電荷を形成する補助パルスを印加するよう
    にした構成を特徴とする放電式表示装置。
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