JP2000104822A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

Info

Publication number
JP2000104822A
JP2000104822A JP27769498A JP27769498A JP2000104822A JP 2000104822 A JP2000104822 A JP 2000104822A JP 27769498 A JP27769498 A JP 27769498A JP 27769498 A JP27769498 A JP 27769498A JP 2000104822 A JP2000104822 A JP 2000104822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction element
shift
target
speed
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP27769498A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kuriyama
実 栗山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP27769498A priority Critical patent/JP2000104822A/ja
Publication of JP2000104822A publication Critical patent/JP2000104822A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速終了判定精度が低いことにより、先の変
速動作中に次の変速動作が開始したとき、又は先の変速
動作のテーリング処理中に次の変速動作が開始したとき
の変速機構のニュートラル状態の防止を図りつつ、ダブ
ルロックによるショックを回避することを課題とする。 【解決手段】 第1の目標変速段が実現するように第1
の摩擦要素の締結動作を行なっているときに、該第1の
摩擦要素が締結され且つ第2の摩擦要素が解放される第
2の目標変速段が設定されたとき、上記第2の摩擦要素
の解放動作を変速歯車機構がニュートラル状態とならな
いように徐々に行ない、且つその第2の摩擦要素が所定
の解放状態となるまで、上記第1の摩擦要素の締結動作
を規制するコントロールユニット300を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車に搭載される
自動変速機の制御装置に関し、車両用自動変速機の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、
この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ
等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、所
定の変速段に自動的に変速するように構成したものであ
るが、この種の自動変速機には油圧制御回路が備えら
れ、この油圧制御回路に、各摩擦要素の油圧室に対して
作動圧を給排するデューティソレノイドが配設されて、
このデューティソレノイドのデューティ率を制御するこ
とにより、各摩擦要素の締結動作又は解放動作が制御さ
れて目標変速段が実現される。その場合に、目標変速段
は、エンジン負荷(スロットル開度)や車速等の車両の
走行状態に基づいて予め設定された変速特性に現実の走
行状態をあてはめることにより設定される。
【0003】例えば、摩擦要素として第1、第2及び第
3の3つの摩擦要素が備えられている場合に、変速段
が、第1の摩擦要素が解放され且つ第2の摩擦要素及び
第3の摩擦要素が締結されている変速段であるときに、
第1の摩擦要素及び第2の摩擦要素が締結され且つ第3
の摩擦要素が解放される別の変速段(第1の変速段)が
目標変速段として設定されたときには、上記第1の摩擦
要素と第3の摩擦要素との掛け替えをするべく、該第1
の摩擦要素に対する作動圧の給排を行なうデューティソ
レノイドと第3の摩擦要素に対する作動圧の給排を行な
うデューティソレノイドとを制御して、これらの第1の
摩擦要素の締結動作と第3の摩擦要素の解放動作とを併
せて行なうことになる(例えば特開平8−326899
号公報参照)。
【0004】また、例えば、変速段が上記第1の変速段
であるときに、第1の摩擦要素及び第3の摩擦要素が締
結され且つ第2の摩擦要素が解放されるさらに別の変速
段(第2の変速段)が目標変速段として設定されたとき
には、上記第2の摩擦要素と第3の摩擦要素との掛け替
えをするべく、該第2の摩擦要素に対する作動圧の給排
を行なうデューティソレノイドと第3の摩擦要素に対す
る作動圧の給排を行なうデューティソレノイドとを制御
して、これらの第2の摩擦要素の解放動作と第3の摩擦
要素の締結動作とを併せて行なうことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばスロ
ットル開度の急変等により、相互に異なる目標変速段が
短時間のうちに連続して設定されることがある。この場
合の処置として、先に設定された目標変速段への変速動
作がまだ実質的に開始される前であれば、その先の変速
動作を中止して、後に設定された目標変速段への変速動
作に移行し、先の変速動作がもう実質的に開始された後
であれば、その先の変速動作が終了してから、後の変速
動作を開始することが知られている。ここで、変速動作
が終了したかどうかは、例えばトルクコンバータのター
ビンの回転数(タービン回転数)が予測される変速終了
時の回転数に到達したかどうかによって一般に判定され
る。
【0006】したがって、例えばアクセルペダルの踏込
みが少なく(エンジン負荷が小さく)、それゆえもとも
とタービン回転数が小さくて、変速前後のタービン回転
数の変化が僅かなときは、変速終了判定の精度が低下し
てしまい、その結果、先の変速動作がまだ継続中である
にも拘らず、先の変速動作が終了したと判定されて、後
の変速動作が開始されるという状況が生じ得る。上記設
例でいえば、第1の目標変速段を実現させるべく第1の
摩擦要素の締結動作及び第3の摩擦要素の解放動作を行
なっている途中で、第2の目標変速段を実現させるべく
第2の摩擦要素の解放動作及び第3の摩擦要素の締結動
作が開始されることになる。
【0007】また、先の変速動作のみに注目すると、上
記のようにエンジン負荷が小さく、変速終了判定の精度
低下が考えられるときには、その一応のタービン回転数
に基づく変速終了判定があっても、実際には摩擦要素の
締結動作又は解放動作がまだそれほど進んでおらず、そ
れゆえ変速終了が判定されたのちに摩擦要素を完全締結
又は完全開放させようとして残りの締結動作又は解放動
作を一気に行なってしまうと、著しい変速ショックが発
生する場合があるから、低負荷状態では、変速終了判定
があったのちであっても、摩擦要素の残りの締結動作又
は解放動作をゆっくりと徐々に行なうことが知られてい
る(テーリング処理)。しかし、一方で、変速終了判定
があったときには、後の変速動作が開始されるのである
から、状況としては、上記の場合と同じく、先の変速動
作がテーリング処理によりまだ継続中であるにも拘ら
ず、後の変速動作が開始されることになる。
【0008】このような場合、後の変速動作である第2
の目標変速段を実現させるための第2の摩擦要素の解放
動作の速度が早過ぎると、例えば上記の3つの摩擦要素
のいずれもが解放状態となって変速歯車機構がニュート
ラル状態となる可能性があるから、これを防止するため
に、上記第2の摩擦要素の解放動作をゆっくりと徐々に
行なうことが必要となる。しかしながら、この第2の摩
擦要素の解放動作の開始時において、すでに第1の摩擦
要素又は第3の摩擦要素が締結されつつあるときには、
そのような第2の摩擦要素の解放動作をゆっくりと徐々
に行なっていると、例えばこれらの3つの摩擦要素のい
ずれもが締結状態となって変速歯車機構に所謂ダブルロ
ックが生じ、著しい変速ショックが発生することにな
る。
【0009】本発明は、このような実情に鑑み、先の第
1の目標変速段への変速動作中に次の第2の目標変速段
への変速動作が開始された場合に起こり得る変速歯車機
構のニュートラル状態を防止しながら、ダブルロックの
問題を回避することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いる。
【0011】まず、本願の特許請求の範囲の請求項1に
記載の発明は、変速歯車機構と、選択的に締結又は解放
されることにより上記変速歯車機構の動力伝達経路を切
り換える複数の摩擦要素とを有すると共に、車両の走行
状態に基づいて目標変速段を設定する目標変速段設定手
段と、該設定手段で設定された目標変速段が実現するよ
うに上記摩擦要素の締結動作又は解放動作を制御する変
速制御手段とが備えられた自動変速機の制御装置であっ
て、上記変速制御手段が、上記目標変速段設定手段によ
り第1の摩擦要素が締結される第1の目標変速段が設定
され、該第1の目標変速段が実現するように上記第1の
摩擦要素の締結動作を行なっているときに、上記設定手
段により上記第1の摩擦要素が締結され且つ第2の摩擦
要素が解放される第2の目標変速段が設定されたときに
は、該第2の目標変速段が実現するように上記第2の摩
擦要素の解放動作を開始するように構成されていると共
に、その変速制御手段による第2の摩擦要素の解放動作
を上記変速歯車機構がニュートラル状態とならないよう
に徐々に行なわせる解放動作制御手段と、その第2の摩
擦要素の解放動作の開始時に上記第1の摩擦要素が締結
されつつあるときには、該第2の摩擦要素が所定の解放
状態となるまで、上記第1の摩擦要素の締結動作を規制
する締結動作制御手段とが備えられていることを特徴と
する。
【0012】これによれば、第2の摩擦要素の解放動作
の開始時において、すでに第1の摩擦要素が締結されつ
つあるときには、該第2の摩擦要素が所定の解放状態と
なるまで(例えば該第2の摩擦要素の締結容量が所定値
以下となるまで)、上記第1の摩擦要素の締結動作が規
制されるから、変速歯車機構のニュートラル状態の防止
が図られつつ、これらの第1の摩擦要素と第2の摩擦要
素とが共に締結状態となることによるダブルロックが回
避され、ショックの発生を未然に防ぐことができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明において、締結動作制御手段は、第2
の摩擦要素が所定の解放状態となるまで、いったん第1
の摩擦要素を解放させることを特徴とする。
【0014】これによれば、第1の摩擦要素の締結動作
の規制の一態様として、該第1の摩擦要素を解放させて
しまうから、これらの第1の摩擦要素と第2の摩擦要素
とが共に締結状態となることによるダブルロックの問題
が確実に回避される。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明は、上記請
求項1に記載の発明において、変速制御手段は、エンジ
ン負荷が小さいときは、第1の摩擦要素の締結動作を徐
々に行なうように構成されていることを特徴とする。
【0016】これによれば、エンジン負荷が小さく、し
たがって車内が静謐である場合に、第1の摩擦要素の締
結時のショックを抑制するテーリング処理が効果的に実
行される。そして、そのようなテーリング処理により第
1の摩擦要素の締結動作がゆっくりと徐々に行なわれる
から、第2の摩擦要素の解放動作をゆっくりと徐々に行
なって変速歯車機構のニュートラル状態を防止すること
の効果が一層顕著となる。
【0017】また、エンジン負荷が小さく、したがって
変速終了判定の精度が低下し、その結果、先の変速動作
がまだ継続中に次の変速動作が開始されるという状況が
生じ易い場合に、同じく第1の摩擦要素の締結動作がゆ
っくりと徐々に行なわれるから、第2の摩擦要素の解放
動作をゆっくりと徐々に行なって変速歯車機構のニュー
トラル状態を防止することの効果が一層顕著となる。
【0018】そして、請求項4に記載の発明は、上記請
求項1に記載の発明において、第2の摩擦要素に対する
作動圧の給排を行なうデューティソレノイドが設けら
れ、変速制御手段は、このデューティソレノイドのデュ
ーティ率を制御することにより、第2の摩擦要素の締結
動作又は解放動作を制御するように構成されていると共
に、締結動作制御手段は、第2の摩擦要素が所定の解放
状態となったことを上記デューティソレノイドのデュー
ティ率に基づいて判定するように構成されていることを
特徴とする。
【0019】これによれば、第2の摩擦要素が所定の解
放状態となったかどうかを、該第2の摩擦要素に対する
作動圧の給排を行なうデューティソレノイドのデューテ
ィ率を用いて判定するから、変速制御に必要な既存のデ
ューティソレノイドを利用して精度に優れた判定が行な
える。
【0020】一方、請求項5の発明は、変速歯車機構
と、選択的に締結又は解放されることにより上記変速歯
車機構の動力伝達経路を切り換える複数の摩擦要素とを
有すると共に、車両の走行状態に基づいて目標変速段を
設定する目標変速段設定手段と、該設定手段で設定され
た目標変速段が実現するように上記摩擦要素の締結動作
又は解放動作を制御する変速制御手段とが備えられた自
動変速機の制御装置であって、上記変速制御手段が、上
記目標変速段設定手段により第1の摩擦要素及び第2の
摩擦要素が締結され且つ第3の摩擦要素が解放される第
1の目標変速段が設定され、該第1の目標変速段が実現
するように上記第1の摩擦要素の締結動作及び第3の摩
擦要素の解放動作を行なっているときに、上記設定手段
により上記第1の摩擦要素及び第3の摩擦要素が締結さ
れ且つ第2の摩擦要素が解放される第2の目標変速段が
設定されたときには、該第2の目標変速段が実現するよ
うに上記第2の摩擦要素の解放動作及び第3の摩擦要素
の締結動作を開始するように構成されていると共に、そ
の変速制御手段による第2の摩擦要素の解放動作を上記
変速歯車機構がニュートラル状態とならないように徐々
に行なわせる解放動作制御手段と、その第2の摩擦要素
の解放動作の開始時に上記第3の摩擦要素が締結されつ
つあるときには、該第2の摩擦要素が所定の解放状態と
なるまで、上記第1の摩擦要素の締結動作を規制する締
結動作制御手段とが備えられていることを特徴とする。
【0021】これによれば、第2の摩擦要素の解放動作
の開始時において、すでに第3の摩擦要素が締結されつ
つあるときには、該第2の摩擦要素が所定の解放状態と
なるまで、上記第1の摩擦要素の締結動作が規制される
から、変速歯車機構のニュートラル状態の防止が図られ
つつ、これらの3つの摩擦要素のいずれもが締結状態と
なることによるダブルロックが回避され、ショックの発
生を未然に防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を説明す
ることにより、本発明をさらに詳しく説述する。
【0023】まず、図1の骨子図により本実施の形態に
係る自動変速機10の全体の概略構成を説明する。
【0024】この自動変速機10は、主たる構成要素と
して、トルクコンバータ20と、該コンバータ20の出
力により駆動される変速歯車機構として隣接配置された
第1、第2遊星歯車機構30,40と、これらの遊星歯
車機構30,40でなる動力伝達経路を切り換えるクラ
ッチやブレーキ等の複数の摩擦要素51〜55及びワン
ウェイクラッチ56とを有し、これらによりDレンジに
おける1〜4速、Sレンジにおける1〜3速及びLレン
ジにおける1〜2速と、Rレンジにおける後退速とが得
られるようになっている。
【0025】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、且つ変速機
ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持され
てトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース2
1とタービン23との間に設けられ、該ケース21を介
してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロッ
クアップクラッチ26とで構成されている。そして、上
記タービン23の回転がタービンシャフト27を介して
遊星歯車機構30,40側に出力されるようになってい
る。
【0026】ここで、このトルクコンバータ20の反エ
ンジン側には、該トルクコンバータ20のケース21を
介してエンジン出力軸1により駆動されるオイルポンプ
12が配置されている。
【0027】一方、上記第1、第2遊星歯車機構30,
40は、いずれも、サンギヤ31,41と、このサンギ
ヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…32,
42…42と、これらのピニオン32…32,42…4
2を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン
32…32,42…42に噛み合ったリングギヤ34,
44とで構成されている。
【0028】そして、上記タービンシャフト27と第1
遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードク
ラッチ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星
歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ
52が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機
構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ
53がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯車機
構40のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ54が
備えられている。
【0029】さらに、第1遊星歯車機構30のリングギ
ヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43
とが連結されて、これらと変速機ケース11との間にロ
ーリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ56とが
並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構30の
ピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40のリング
ギヤ44とが連結されて、これらに出力ギヤ13が接続
されている。
【0030】そして、この出力ギヤ13が、中間伝動機
構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギ
ヤ62に噛み合わされていると共に、該アイドルシャフ
ト61上の第2中間ギヤ63と差動装置70の入力ギヤ
71とが噛み合わされて、上記出力ギヤ13の回転が差
動装置70のデフケース72に入力され、該差動装置7
0を介して左右の車軸73,74が駆動されるようにな
っている。
【0031】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56の作動状
態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示すよう
になる。
【0032】
【表1】 なお、上記の骨子図に示す自動変速機10の変速歯車機
構の部分は、具体的には図2に示すように構成されてい
るが、この図に示すように、変速機ケース11には後述
する制御で用いられるタービン回転センサ305が取り
付けられている。このセンサ305は、先端部がタービ
ンシャフト27と一体的に回転するフォワードクラッチ
51のドラム51aの外周面に対向するように取り付け
られ、該ドラム外周面に設けられたスプラインによって
生じる磁場の周期的変化を検知することにより、上記タ
ービンシャフト27の回転数を検出するようになってい
る。
【0033】次に、図1、図2に示す各摩擦要素51〜
55に設けられた油圧室に対して作動圧を給排する油圧
制御回路について説明する。
【0034】なお、上記各摩擦要素のうちバンドブレー
キでなる2−4ブレーキ54は作動圧が供給される油圧
室として締結室54aと解放室54bとを有し、締結室
54aのみに作動圧が供給されているときに締結され、
解放室54bのみに作動圧が供給されているとき、両室
54a,54bとも作動圧が供給されているとき、及び
両室54a,54bとも作動圧が供給されていないとき
に解放されるようになっている。
【0035】また、その他の摩擦要素51〜53,55
は単一の油圧室を有し、該油圧室に作動圧が供給されて
いるときに締結され、作動圧が供給されていないときに
解放される。
【0036】図3に示すように、この油圧制御回路10
0には、主たる構成要素として、オイルポンプ12の吐
出圧を調圧してライン圧を生成するレギュレータバルブ
101と、手動操作によってレンジの切り換えを行うた
めのマニュアルバルブ102と、変速時に作動して各摩
擦要素51〜55に通じる油路を切り換えるローリバー
スバルブ103、バイパスバルブ104、3−4シフト
バルブ105及びロックアップコントロールバルブ10
6と、これらのバルブ103〜106を作動させるため
の第1、第2ON−OFFソレノイドバルブ(以下「第
1、第2SV」と記す。)111,112と、第1SV
111からの作動圧の供給先を切り換えるソレノイドリ
レーバルブ(以下「リレーバルブ」と記す。)107
と、各摩擦要素51〜55の油圧室に供給される作動圧
の生成、調整、排出等の制御を行う第1〜第3デューテ
ィソレノイドバルブ(以下「第1〜第3DSV」と記
す。)121,122,123等が備えられている。
【0037】ここで、上記第1、第2SV111,11
2及び第1〜第3DSV121〜123はいずれも3方
弁であって、上、下流側の油路を連通させた状態と、下
流側の油路をドレンさせた状態とが得られるようになっ
ている。そして、後者の場合、上流側の油路が遮断され
るので、ドレン状態で上流側からの作動油を徒に排出す
ることがなく、オイルポンプ12の駆動ロスが低減され
る。
【0038】なお、第1、第2SV111,112はO
Nのときに上、下流側の油路を連通させる。また、第1
〜第3DSV121〜123はOFFのとき、即ちデュ
ーティ率(1ON−OFF周期におけるON時間の比
率)が0%のときに全開となって、上、下流側の油路を
完全に連通させ、ONのとき、即ちデューティ率が10
0%のときに、上流側の油路を遮断して下流側の油路を
ドレン状態とすると共に、その中間のデューティ率で
は、上流側の油圧を元圧として、下流側にそのデューテ
ィ率に応じた値に調整した油圧を生成するようになって
いる。
【0039】上記レギュレータバルブ101は、オイル
ポンプ12から吐出された作動油の圧力を所定のライン
圧に調整する。そして、このライン圧は、メインライン
200を介して上記マニュアルバルブ102に供給され
ると共に、ソレノイドレデューシングバルブ(以下「レ
デューシングバルブ」と記す。)108と3−4シフト
バルブ105とに供給される。
【0040】このレデューシングバルブ108に供給さ
れたライン圧は、該バルブ108によって減圧されて一
定圧とされた上で、ライン201,202を介して第
1、第2SV111,112に供給される。
【0041】そして、この一定圧は、第1SV111が
ONのときには、ライン203を介して上記リレーバル
ブ107に供給されると共に、該リレーバルブ107の
スプールが図面上(以下同様)右側に位置するときは、
さらにライン204を介してバイパスバルブ104の一
端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、該バ
イパスバルブ104のスプールを左側に付勢する。ま
た、リレーバルブ107のスプールが左側に位置すると
きは、ライン205を介して3−4シフトバルブ105
の一端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、
該3−4シフトバルブ105のスプールを右側に付勢す
る。
【0042】また、第2SV112がONのときには、
上記レデューシングバルブ108からの一定圧は、ライ
ン206を介してバイパスバルブ104に供給されると
共に、該バイパスバルブ104のスプールが右側に位置
するときは、さらにライン207を介してロックアップ
コントロールバルブ106の一端の制御ポートにパイロ
ット圧として供給されて、該コントロールバルブ106
のスプールを左側に付勢する。また、バイパスバルブ1
04のスプールが左側に位置するときは、ライン208
を介してローリバースバルブ103の一端の制御ポート
にパイロット圧として供給されて、該ローリバースバル
ブ103のスプールを左側に付勢する。
【0043】さらに、レデューシングバルブ108から
の一定圧は、ライン209を介して上記レギュレータバ
ルブ101の制御ポート101aにも供給される。その
場合に、この一定圧は、上記ライン209に備えられた
リニアソレノイドバルブ131により例えばエンジンの
スロットル開度等に応じて調整され、したがって、レギ
ュレータバルブ101により、ライン圧がスロットル開
度等に応じて調整されることになる。
【0044】なお、上記3−4シフトバルブ105に導
かれたメインライン200は、該バルブ105のスプー
ルが右側に位置するときに、ライン210を介して第1
アキュムレータ141に通じ、該アキュムレータ141
にライン圧を導入する。
【0045】一方、上記メインライン200からマニュ
アルバルブ102に供給されたライン圧は、D,S,L
の各前進レンジでは第1出力ライン211及び第2出力
ライン212に、Rレンジでは第1出力ライン211及
び第3出力ライン213に、また、Nレンジでは第3出
力ライン213にそれぞれ導入される。
【0046】そして、上記第1出力ライン211は第1
DSV121に導かれて、該第1DSV121に制御元
圧としてライン圧を供給する。この第1DSV121の
下流側は、ライン214を介してローリバースバルブ1
03に導かれ、該バルブ103のスプールが右側に位置
するときには、さらにライン(サーボアプライライン)
215を介して2−4ブレーキ54の締結室54aに導
かれ、また、上記ローリバースバルブ103のスプール
が左側に位置するときには、さらにライン(ローリバー
スブレーキライン)216を介してローリバースブレー
キ55の油圧室に導かれる。
【0047】ここで、上記ライン214からはライン2
17が分岐されて、第2アキュムレータ142に導かれ
ている。
【0048】また、上記第2出力ライン212は、第2
DSV122及び第3DSV123に導かれて、これら
のDSV122,123に制御元圧としてライン圧をそ
れぞれ供給すると共に、3−4シフトバルブ105にも
導かれている。
【0049】この3−4シフトバルブ105に導かれた
ライン212は、該バルブ105のスプールが左側に位
置するときに、ライン218を介してロックアップコン
トロールバルブ106に導かれ、該バルブ106のスプ
ールが左側に位置するときに、さらにライン(フォワー
ドクラッチライン)219を介してフォワードクラッチ
51の油圧室に導かれる。
【0050】ここで、上記フォワードクラッチライン2
19から分岐されたライン220は3−4シフトバルブ
105に導かれ、該バルブ105のスプールが左側に位
置するときに、前述のライン210を介して第1アキュ
ムレータ141に通じると共に、該バルブ105のスプ
ールが右側に位置するときには、ライン(サーボリリー
スライン)221を介して2−4ブレーキ54の解放室
54bに通じる。
【0051】また、第2出力ライン212から制御元圧
が供給される第2DSV122の下流側は、ライン22
2を介して上記リレーバルブ107の一端の制御ポート
に導かれて該ポートにパイロット圧を供給し、該リレー
バルブ107のスプールを左側に付勢する。また、上記
ライン222から分岐されたライン223はローリバー
スバルブ103に導かれ、該バルブ103のスプールが
右側に位置するときに、さらにライン224に通じる。
【0052】このライン224からは、オリフィス15
1を介してライン225が分岐されていると共に、この
分岐されたライン225は3−4シフトバルブ105に
導かれ、該3−4シフトバルブ105のスプールが左側
に位置するときに、前述のサーボリリースライン221
を介して2−4ブレーキ54の解放室54bに導かれ
る。
【0053】また、上記ライン224からオリフィス1
51を介して分岐されたライン225からは、さらにラ
イン226が分岐されていると共に、このライン226
はバイパスバルブ104に導かれ、該バルブ104のス
プールが右側に位置するときに、ライン(3−4クラッ
チライン)227を介して3−4クラッチ53の油圧室
に導かれる。
【0054】さらに、上記ライン224は直接バイパス
バルブ104に導かれ、該バルブ104のスプールが左
側に位置するときに、上記ライン226を介してライン
225に通じる。つまり、ライン224とライン225
とが上記オリフィス151をバイパスして通じることに
なる。
【0055】また、第2出力ライン212から制御元圧
が供給される第3DSV123の下流側は、ライン22
8を介してロックアップコントロールバルブ106に導
かれ、該バルブ106のスプールが右側に位置するとき
に、上記フォワードクラッチライン219に連通する。
また、該ロックアップコントロールバルブ106のスプ
ールが左側に位置するときには、ライン229を介して
ロックアップクラッチ26のフロント室26aに通じ
る。
【0056】さらに、マニュアルバルブ102からの第
3出力ライン213は、ローリバースバルブ103に導
かれて、該バルブ103にライン圧を供給する。そし
て、該バルブ103のスプールが左側に位置するとき
に、ライン(リバースクラッチライン)230を介して
リバースクラッチ52の油圧室に導かれる。
【0057】また、第3出力ライン213から分岐され
たライン231はバイパスバルブ104に導かれ、該バ
ルブ104のスプールが右側に位置するときに、前述の
ライン208を介してローリバースバルブ103の制御
ポートにパイロット圧としてライン圧を供給し、該ロー
リバースバルブ103のスプールを左側に付勢する。
【0058】以上の構成に加えて、この油圧制御回路1
00には、コンバータリリーフバルブ109が備えられ
ている。このバルブ109は、レギュレータバルブ10
1からライン232を介して供給される作動圧を一定圧
に調圧した上で、この一定圧をライン233を介してロ
ックアップコントロールバルブ106に供給する。そし
て、この一定圧は、ロックアップコントロールバルブ1
06のスプールが右側に位置するときには、前述のライ
ン229を介してロックアップクラッチ26のフロント
室26aに供給され、また、該バルブ106のスプール
が左側に位置するときには、一定圧がライン234を介
してリヤ室26bに供給されるようになっている。
【0059】このロックアップクラッチ26は、フロン
ト室26aに上記一定圧が供給されたときに解放される
と共に、上記ロックアップコントロールバルブ106の
スプールが左側に位置して、第3DSV123で生成さ
れた作動圧がフロント室26aに供給されたときには、
その作動圧に応じたスリップ状態に制御されるようにな
っている。
【0060】また、上記マニュアルバルブ102から
は、D,S,L,Nの各レンジでメインライン200に
通じるライン235が導かれて、レギュレータバルブ1
01の減圧ポート101bに接続されており、上記の各
レンジで該減圧ポート101bにライン圧が導入される
ようになっている。
【0061】一方、当該自動変速機10には、図4に示
すように、油圧制御回路100における上記第1、第2
SV111,112、第1〜第3DSV121〜123
及びリニアソレノイドバルブ131を制御するコントロ
ールユニット300が備えられていると共に、このコン
トロールユニット300には、当該車両の車速を検出す
る車速センサ301、エンジンのスロットル開度を検出
するスロットル開度センサ302、エンジン回転数を検
出するエンジン回転センサ303、運転者によって選択
されたシフト位置(レンジ)を検出するシフト位置セン
サ304、トルクコンバータ20におけるタービン23
の回転数を検出するタービン回転センサ305、作動油
の油温を検出する油温センサ306等からの信号が入力
され、これらのセンサ301〜306からの信号が示す
当該車両ないしエンジンの運転状態等に応じて、上記第
1、第2SV111,112、第1〜第3DSV121
〜123、及びリニアソレノイドバルブ131の作動を
制御するようになっている。
【0062】ここで、第1、第2SV111,112及
び第1〜第3DSV121〜123の作動状態を各変速
段ごとにまとめると、次の表2に示すようになる。この
表2中、(○)は、第1、第2SV111,112につ
いてはON、第1〜第3DSV121〜123について
はOFFであって、いずれも、上流側の油路を下流側の
油路に連通させて元圧をそのまま下流側に供給する状態
を示す。また、(×)は、第1、第2SV111,11
2についてはOFF、第1〜第3DSV121〜123
についてはONであって、いずれも、上流側の油路を遮
断して、下流側の油路をドレンさせた状態を示す。
【0063】
【表2】 上記表1、表2及び図5に示すように、特に、2速で
は、第1DSV121と第3DSV123とが作動し、
その結果、フォワードクラッチ51と2−4ブレーキ5
4とが締結される一方、3−4クラッチ53が解放され
る。また、3速では、さらに図6に示すように、第1〜
第3DSV121〜123が作動し、その結果、フォワ
ードクラッチ51と3−4クラッチ53とが締結される
一方、2−4ブレーキ54が解放される。また、4速で
は、さらに図7に示すように、第3DSV123が作動
圧の生成を停止する一方、第1SV111が作動し、そ
の結果、2−4ブレーキ54と3−4クラッチ53とが
締結される一方、フォワードクラッチ51が解放され
る。
【0064】したがって、2速から3速(第1の目標変
速段)への変速においては、第1DSV121と第2D
SV122とのデューティ率制御による3−4クラッチ
53(第1の摩擦要素)と2−4ブレーキ54(第3の
摩擦要素)との掛け替えが行なわれ、3速から4速(第
2の目標変速段)への変速においては、第1DSV12
1と第3DSV123とのデューティ率制御によるフォ
ワードクラッチ51(第2の摩擦要素)と2−4ブレー
キ54との掛け替えが行なわれる。
【0065】コントロールユニット300は、図8に示
すフローチャートに従って目標変速段を設定する。すな
わち、ステップS1で、車速Vとスロットル開度θとを
読み取り、またステップS2で、図9に示すように予め
車速とスロットル開度とをパラメータとして設定されて
いる変速マップ(変速特性)を読み取って、これらに基
づき、ステップS3〜S9で、目標変速段Gを決定す
る。例えば、ステップS3において、現在の目標変速段
(現変速段)Gが1速、2速、又は3速であって、現車
速Vが変速マップの3−4シフトアップ変速ラインU3
4(3−4シフトアップ変速車速)以上であれば、ステ
ップS4で目標変速段Gを4速に更新する。あるいは、
現変速段Gが4速であって、現車速Vが変速マップの4
−3シフトダウン変速ラインD43(4−3シフトダウ
ン変速車速)以上であれば、ステップS4で目標変速段
Gを4速に維持する。その結果、例えば、現変速段Gが
3速であるときにステップS4で目標変速段Gが4速に
更新されると3−4シフトアップ変速指令が出力される
ことになる。
【0066】また、コントロールユニット300は、特
に、2速、3速、及び4速の変速段の間における変速の
種類を図10に示すフローチャートに従って選択する。
すなわち、まず、ステップS11で、2−3変速フラグ
F23が1にセットされている否かを判定する。この変
速フラグF23は、図11にスロットル開度の減少に伴
うシフトアップ変速の場合を例にして示すように、前述
の目標変速段設定制御の結果、スロットル開度θが2速
の領域から2−3シフトアップ変速ラインU23を横切
って3速の領域に入ったことが判定された時刻T1に1
にセットされ、そして、その2−3変速動作の結果、タ
ービン回転数Ntが2速の回転数から、予測される3速
の回転数N23にまで低下した時刻T3に0にセットさ
れる。
【0067】そして、2−3変速フラグF23が1にセ
ットされているときは、ステップS12で、3−4変速
フラグF34が0にリセットされている否かを判定す
る。この変速フラグF34も、同様に、前述の目標変速
段設定制御の結果、スロットル開度θが3速の領域から
3−4シフトアップ変速ラインU34を横切って4速の
領域に入ったことが判定された時刻T2に1にセットさ
れ、そして、その3−4変速動作の結果、タービン回転
数Ntが3速の回転数から、予測される4速の回転数N
34にまで低下した時刻T4に0にセットされる。
【0068】そして、3−4変速フラグF34が0にリ
セットされているときは、ステップS13で、2−3変
速制御を実行する(図11でいえば時刻T1とT2との
間)。
【0069】一方、2−3変速フラグF23が1にセッ
トされていないときは、ステップS14で、3−4変速
フラグF34が1にセットされている否かを判定する。
そして、3−4変速フラグF34が1にセットされてい
るときは、ステップS15で、3−4変速制御を実行す
る(図11でいえば時刻T3とT4との間)。
【0070】これらに対し、3−4変速フラグF34が
0にリセットされていないときは、ステップS16で、
2−3−4連続変速制御を実行する(図11でいえば時
刻T2とT3との間)。
【0071】ステップS13における2−3変速制御は
図12に示すフローチャートに従って行なわれる。この
制御は、前述したように、主として第1DSV121と
第2DSV122との制御である。
【0072】まず、ステップS21で、締結側の3−4
クラッチ53に対する目標油圧Pmを演算する。目標油
圧Pmは、トルク油圧Ptと吸収イナーシャ油圧Piと
を加算したものである。また、トルク油圧Ptは、変速
中の目標タービントルクTtに応じた値であり、吸収イ
ナーシャ油圧Piは、変速中の目標タービン回転変化率
dNtに対応する値である。
【0073】次いで、ステップS22で、この目標油圧
Pmに対応する第2DSV122のデューティ率D2
(%)を演算する。目標油圧とデューティ率との相関関
係はおよそ図13のような特性を示す。
【0074】次いで、ステップS23で、第1DSV1
21のデューティ率D1を第2DSV122のデューテ
ィ率D2と同じとし、また、フォワードクラッチ51は
締結されたままであるから、第3DSV123のデュー
ティ率D3を0%に維持する。
【0075】これにより、図14に示すような、第1、
第2DSV121,122へのデューティ出力値が得ら
れ、それに伴い、3−4クラッチ圧とサーボリリース圧
とが上昇して、フォワードクラッチ51が締結状態のま
ま、3−4クラッチ53が締結され、且つ2−4ブレー
キ54が解放される。
【0076】なお、変速動作開始時において一時的に第
2DSV122のデューティ率D2が0%とされ(プリ
チャージ)、これによって3−4クラッチ圧とサーボリ
リース圧とが速やかに所定油圧まで立ち上がる。
【0077】次いで、ステップS24で、スロットル開
度θが所定値K1より大きいか否かを判定し、大きい場
合、すなわちタービン回転数に基づく変速終了の判定精
度がよく、テーリング処理が必要でない場合は、ステッ
プS25で、タービン回転数Ntが変速終了時の回転数
N23よりも小さくなったか否かを判定する。その結果
小さくなっていれば、ステップS26で、第1、第2D
SV121,122に対するデューティ率D1,D2を
共に0%とする。これにより、図14に符号アで示すよ
うに、3−4クラッチ圧とサーボリリース圧とが一気に
最大圧まで上昇し、3−4クラッチ53が完全に締結さ
れ、2−4ブレーキ54が完全に解放される。
【0078】一方、スロットル開度θが所定値K1より
大きくない場合、すなわちタービン回転数に基づく変速
終了の判定精度がよくなく、テーリング処理が必要であ
る場合も、ステップS27で、タービン回転数Ntが変
速終了時の回転数N23よりも小さくなったか否かを一
応判定し、その結果小さくなっていれば、ステップS2
8、S29で、第1、第2DSV121,122に対す
るデューティ率D1,D2を共に微少デューティ率Δ2
だけ減ずる。そして、ステップS30で、第2DSV1
22のデューティ率D2が0%以下となれば、ステップ
S31で、第1、第2DSV121,122に対するデ
ューティ率D1,D2を共に0%とする。このようなテ
ーリング処理により、図14に符号イで示すように、3
−4クラッチ圧とサーボリリース圧とが一気に最大圧ま
で上昇するのではなく、ゆっくりと徐々に上昇し、3−
4クラッチ53の締結動作がゆっくりと徐々に行なわれ
る。
【0079】ステップS15における3−4変速制御は
図15に示すフローチャートに従って行なわれる。この
制御は、前述したように、主として第1DSV121と
第3DSV123との制御である。
【0080】まず、ステップS41で、締結側の2−4
ブレーキ54に対する目標油圧Pmを、変速中の目標タ
ービントルクTtに応じた値のトルク油圧Ptと、変速
中の目標タービン回転変化率dNtに対応する値の吸収
イナーシャ油圧Piとを加算することにより求め、ステ
ップS42で、この目標油圧Pmに対応する第1DSV
121のデューティ率D1(%)を演算する。
【0081】次いで、ステップS43で、フォワードク
ラッチ51を解放するべく第3DSV123のデューテ
ィ率D3を100%とし、また、3−4クラッチ53は
締結されたままであるから、第2DSV122のデュー
ティ率D2を0%に維持する。
【0082】これにより、図16に示すような、第1、
第3DSV121,123へのデューティ出力値が得ら
れ、それに伴い、サーボアプライ圧が上昇し、フォワー
ドクラッチ圧とサーボリリース圧とが速やかに低下し
て、3−4クラッチ53が締結状態のまま、2−4ブレ
ーキ54が締結され、且つフォワードクラッチ51が速
やかに解放される。
【0083】なお、変速動作開始時から第1SV111
がONとなり、これによってフォワードクラッチ圧とサ
ーボリリース圧とが第3DSV123で一緒に排出され
る。
【0084】次いで、ステップS44で、スロットル開
度θが所定値K2より大きいか否かを判定し、大きい場
合、すなわちタービン回転数に基づく変速終了の判定精
度がよく、テーリング処理が必要でない場合は、ステッ
プS45で、タービン回転数Ntが変速終了時の回転数
N34よりも小さくなったか否かを判定する。その結果
小さくなっていれば、ステップS46で、第1DSV1
21に対するデューティ率D1を0%とする。これによ
り、図16に符号ウで示すように、サーボアプライ圧が
一気に最大圧まで上昇し、2−4ブレーキ54が完全に
締結される。
【0085】一方、スロットル開度θが所定値K2より
大きくない場合、すなわちタービン回転数に基づく変速
終了の判定精度がよくなく、テーリング処理が必要であ
る場合も、ステップS47で、タービン回転数Ntが変
速終了時の回転数N34よりも小さくなったか否かを一
応判定し、その結果小さくなっていれば、ステップS4
8で、第1DSV121に対するデューティ率D1を微
少デューティ率Δ1だけ減ずる。そして、ステップS4
9で、第1DSV121のデューティ率D1が0%以下
となれば、ステップS50で、該デューティ率D1を0
%とする。このようなテーリング処理により、図16に
符号エで示すように、サーボアプライ圧が一気に最大圧
まで上昇するのではなく、ゆっくりと徐々に上昇し、2
−4ブレーキ54の締結動作がゆっくりと徐々に行なわ
れる。
【0086】次に、ステップS16における2−3−4
連続変速制御を図17〜図19に示すフローチャートに
従って説明する。この制御は、前述したように、スロッ
トル開度θの急激な低下に伴い、2速の状態のときに、
目標変速段Gが3速、次いで4速と連続して設定され、
しかもスロットル開度θが小さくて変速終了判定精度が
よくなく、その結果、2−3変速動作がまだ継続中に3
−4変速動作が開始されたような場合、あるいは、スロ
ットル開度θが小さくて2−3変速動作のテーリング処
理中に3−4変速動作が変速終了判定に基づき開始され
たような場合、等に実行される。
【0087】まず、フォワードクラッチ51の解放動作
から説明すると、ステップS61で、この解放側のフォ
ワードクラッチ51に対する作動圧の給排を行なう第3
DSV123のデューティ率D3を設定する。
【0088】この場合は、前述の3−4変速制御におけ
るステップS43と異なり、上記デューティ率D3を一
気に0%から100%にするのではなく、微少デューテ
ィ率Δ3だけ増加していく。そして、ステップS66
で、第3DSV123のデューティ率D3が100%以
上となれば、ステップS67で、該デューティ率D3を
100%に固定する。
【0089】これにより、図20に符号オで示すよう
に、フォワードクラッチ圧が一気に低下するのではな
く、ゆっくりと徐々に低下し、フォワードクラッチ51
の解放動作がゆっくりと徐々に行なわれる。その結果、
2−3変速動作における3−4クラッチ53の締結動作
中、及び2−4ブレーキ54の解放動作中に、フォワー
ドクラッチ51が早期に解放されることによる、第1、
第2遊星歯車機構30,40のニュートラル状態の発生
が抑制される。
【0090】なお、この場合も3−4変速時と同様、変
速動作開始時から第1SV111がONとなり、これに
よってフォワードクラッチ圧とサーボリリース圧とが第
3DSV123で一緒に排出される。
【0091】次に、2−4ブレーキ54の締結動作を説
明する。上記したように、この2−3−4連続変速制御
は結果的にスロットル開度θが小さい場合に実行され
る。したがって、2−4ブレーキ54は、2−3変速動
作において、ステップS28〜S31にかけてのサーボ
アプライ圧とサーボリリース圧との両油圧の上昇のテー
リング処理により、解放動作のテーリング処理が行なわ
れている。そして、この2−3−4変速制御において
も、ステップS68〜S70にかけて、この締結側の2
−4ブレーキ54に対するサーボアプライ圧のテーリン
グ処理を第1DSV121のデューティ率D1を微少デ
ューティ率Δ1づつ減少していくことにより行なってい
る。ただし、このときサーボリリース圧はフォワードク
ラッチ圧と共に排出されているから、結局、2−4ブレ
ーキ54は、図20に符号カで示すように、締結動作が
ゆっくりと徐々に行なわれる。
【0092】次に、3−4クラッチ53の締結動作を説
明する。この3−4クラッチ53は、3速においても、
また4速においても締結されるから、この2−3−4変
速制御においても引き続き締結方向の動作が行なわれ
る。
【0093】すなわち、ステップS64で、3−4クラ
ッチ53に対する目標油圧を演算する。ただし、このと
きの目標油圧は2−3変速時のステップS21における
目標油圧Pmとは異なる別の値として設定される。つま
り、2−3変速に比べて、この2−3−4連続変速は、
タービン回転数変化が大きいから、目標油圧を少し低め
に設定して、急激な3−4クラッチ53の締結を回避す
るのである。
【0094】次いで、ステップS65で、この目標油圧
に対応する第2DSV122のデューティ率D2を演算
する。これにより、図20に符号キで示すように、3−
4クラッチ圧は、いったん少し低下した後、再び上昇し
て、3−4クラッチ53の締結動作が進行していくこと
になる。
【0095】次いで、ステップS71で、現時点でのス
ロットル開度θが所定値K4より大きいか否かを判定
し、大きい場合、すなわちタービン回転数に基づく変速
終了の判定精度がよく、この2−3−4変速においてテ
ーリング処理が必要でない場合は、ステップS72で、
タービン回転数Ntが変速終了時の回転数N34よりも
小さくなったか否かを判定する。その結果小さくなって
いれば、ステップS73で、第2DSV122のデュー
ティ率D2を0%とする。これにより、図20に符号ク
で示すように、3−4クラッチ圧が一気に最大圧まで上
昇し、3−4クラッチ53が完全に締結される。
【0096】一方、スロットル開度θが所定値K4より
大きくない場合、すなわちタービン回転数に基づく変速
終了の判定精度がよくなく、この2−3−4変速におい
てテーリング処理が必要である場合も、ステップS74
で、タービン回転数Ntが変速終了時の回転数N34よ
りも小さくなったか否かを一応判定し、その結果小さく
なっていれば、ステップS75で、第2DSV122の
デューティ率D2を微少デューティ率Δ2だけ減ずる。
そして、ステップS76で、そのデューティ率D2が0
%以下となれば、ステップS77で、該デューティ率D
2を0%に固定する。このようなテーリング処理によ
り、図20に符号ケで示すように、3−4クラッチ圧が
一気に最大圧まで上昇するのではなく、ゆっくりと徐々
に上昇し、3−4クラッチ53が最終的にゆっくりと徐
々に締結される。
【0097】以上に加え、この2−3−4連続変速制御
では、ステップS62で、上記フォワードクラッチ51
の解放動作、より詳しくは、第1、第2遊星歯車機構3
0,40のニュートラル状態の発生を抑制するためゆっ
くりと徐々に行なわれている上記フォワードクラッチ5
1の解放動作を支配する第3DSV123のデューティ
率D3が所定値K3以上となったか否かの判定が行なわ
れる。
【0098】そして、このステップS62でNOのと
き、つまり上記デューティ率D3がまだ比較的低く、し
たがってフォワードクラッチ51の解放動作がそれほど
進んでおらず、まだフォワードクラッチ51に締結容量
が残っている間は、ステップS63で、3−4クラッチ
53の締結動作を支配する第2DSV122のデューテ
ィ率D2を100%とし、このステップS62でYES
のとき、つまりフォワードクラッチ51の解放動作が進
んで、該フォワードクラッチ51がある程度の解放状態
となったのちは、ステップS64、S65に進んで、前
述した目標油圧やデューティ率D2の演算を行なう。
【0099】これにより、図20に符号コで示すよう
に、3−4クラッチ圧は、フォワードクラッチ51の解
放動作が開始されるこの2−3−4変速制御の開始時に
はいったんゼロにまで低下され、それに伴い3−4クラ
ッチ53はいったん解放状態とされる。そして、フォワ
ードクラッチ51の解放動作が進行して、該フォワード
クラッチ51がある程度の解放状態となったタイミング
で再び3−4クラッチ圧が上昇し、フォワードクラッチ
51の解放動作と交差するように3−4クラッチ53の
締結動作が再開する。その結果、フォワードクラッチ5
1の解放動作をゆっくりと徐々に行なうことによる第
1、第2遊星歯車機構30,40のニュートラル状態の
防止を図りながら、これらのフォワードクラッチ51、
3−4クラッチ53及び2−4ブレーキ54の3つの摩
擦要素が、2−3変速動作から、3−4変速動作へ移行
した当初の期間において、いずれも締結状態となること
によるダブルロックが回避される。
【0100】その場合に、3−4クラッチ53はいった
ん解放状態とされるから、該3−4クラッチ53を締結
させないことによる上記のダブルロック回避が確実に実
現する。
【0101】また、フォワードクラッチ51の解放動作
の進行状況を、該クラッチ51に対する作動圧の給排を
行なう第3DSV123のデューティ率D3で判定する
から、より直接的な精度に優れた判定が実現する。
【0102】なお、以上の実施の形態では、3つの摩擦
要素のうち、3−4クラッチ53の締結動作を規制する
ことによりダブルロックを回避するようにしたが、これ
に代えて、3−4クラッチ53の締結動作は規制せず、
2−4ブレーキ54の締結動作を規制することによりダ
ブルロックを回避するようにしてもよい。
【0103】また、図19に示すように、フォワードク
ラッチ51の解放動作速度を幾分速くすることにより、
ダブルロックを回避するようにしてもよい。図中のステ
ップS61′は、図17のステップS61に対応するも
ので、図中に示す第3DSV123のデューティ率D3
の増分Δmaxは、本来の目的であるニュートラル状態
の防止を図ることの可能な範囲内での増分Δ3の最大値
である。
【0104】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、変速歯
車機構がニュートラル状態となるのを防止しつつ、連続
変速時のショック、特に、スロットル開度が小さい場合
のシフトアップ連続変速時のダブルロックによるショッ
クを回避することができる。
【0105】本発明は、自動車に搭載される自動変速機
に好ましく適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の機械
的構成を示す骨子図である。
【図2】 同自動変速機の変速歯車機構部の構成を示す
断面図である。
【図3】 油圧制御回路の回路図である。
【図4】 図3の油圧制御回路における各ソレノイドバ
ルブに対する制御システム図である。
【図5】 図3の油圧制御回路の2速の状態を示す要部
拡大回路図である。
【図6】 同じく3速の状態を示す要部拡大回路図であ
る。
【図7】 同じく4速の状態を示す要部拡大回路図であ
る。
【図8】 目標変速段の設定動作を示すフローチャート
である。
【図9】 同設定動作で用いる変速特性図である。
【図10】 変速種類の選択動作を示すフローチャート
である。
【図11】 同選択動作における変速フラグのセット期
間を示すタイムチャートである。
【図12】 2−3変速時の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図13】 目標油圧とデューティ率との相関図であ
る。
【図14】 2−3変速時における各データの変化を示
すタイムチャートである。
【図15】 3−4変速時の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図16】 3−4変速時における各データの変化を示
すタイムチャートである。
【図17】 2−3−4変速時の制御動作を示すフロー
チャートである。
【図18】 2−3−4変速時の制御動作を示すフロー
チャートである。
【図19】 2−3−4変速時の制御動作の別の例を示
すフローチャートである。
【図20】 2−3−4変速時における各データの変化
を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 自動変速機 30 変速歯車機構 51 フォワードクラッチ(第2の摩擦要
素) 53 3−4クラッチ(第1の摩擦要素) 54 2−4ブレーキ(第3の摩擦要素) 100 油圧制御回路 121〜123 デューティソレノイドバルブ 300 コントロールユニット(目標変速段設
定手段、変速制御手段、解放動作制御手段、締結動作制
御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速歯車機構と、選択的に締結又は解放
    されることにより上記変速歯車機構の動力伝達経路を切
    り換える複数の摩擦要素とを有すると共に、車両の走行
    状態に基づいて目標変速段を設定する目標変速段設定手
    段と、該設定手段で設定された目標変速段が実現するよ
    うに上記摩擦要素の締結動作又は解放動作を制御する変
    速制御手段とが備えられた自動変速機の制御装置であっ
    て、上記変速制御手段が、上記目標変速段設定手段によ
    り第1の摩擦要素が締結される第1の目標変速段が設定
    され、該第1の目標変速段が実現するように上記第1の
    摩擦要素の締結動作を行なっているときに、上記設定手
    段により上記第1の摩擦要素が締結され且つ第2の摩擦
    要素が解放される第2の目標変速段が設定されたときに
    は、該第2の目標変速段が実現するように上記第2の摩
    擦要素の解放動作を開始するように構成されていると共
    に、その変速制御手段による第2の摩擦要素の解放動作
    を上記変速歯車機構がニュートラル状態とならないよう
    に徐々に行なわせる解放動作制御手段と、その第2の摩
    擦要素の解放動作の開始時に上記第1の摩擦要素が締結
    されつつあるときには、該第2の摩擦要素が所定の解放
    状態となるまで、上記第1の摩擦要素の締結動作を規制
    する締結動作制御手段とが備えられていることを特徴と
    する自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 締結動作制御手段は、第2の摩擦要素が
    所定の解放状態となるまで、いったん第1の摩擦要素を
    解放させることを特徴とする請求項1に記載の自動変速
    機の制御装置。
  3. 【請求項3】 変速制御手段は、エンジン負荷が小さい
    ときは、第1の摩擦要素の締結動作を徐々に行なうよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自
    動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 第2の摩擦要素に対する作動圧の給排を
    行なうデューティソレノイドが設けられ、変速制御手段
    は、このデューティソレノイドのデューティ率を制御す
    ることにより、第2の摩擦要素の締結動作又は解放動作
    を制御するように構成されていると共に、締結動作制御
    手段は、第2の摩擦要素が所定の解放状態となったこと
    を上記デューティソレノイドのデューティ率に基づいて
    判定するように構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 変速歯車機構と、選択的に締結又は解放
    されることにより上記変速歯車機構の動力伝達経路を切
    り換える複数の摩擦要素とを有すると共に、車両の走行
    状態に基づいて目標変速段を設定する目標変速段設定手
    段と、該設定手段で設定された目標変速段が実現するよ
    うに上記摩擦要素の締結動作又は解放動作を制御する変
    速制御手段とが備えられた自動変速機の制御装置であっ
    て、上記変速制御手段が、上記目標変速段設定手段によ
    り第1の摩擦要素及び第2の摩擦要素が締結され且つ第
    3の摩擦要素が解放される第1の目標変速段が設定さ
    れ、該第1の目標変速段が実現するように上記第1の摩
    擦要素の締結動作及び第3の摩擦要素の解放動作を行な
    っているときに、上記設定手段により上記第1の摩擦要
    素及び第3の摩擦要素が締結され且つ第2の摩擦要素が
    解放される第2の目標変速段が設定されたときには、該
    第2の目標変速段が実現するように上記第2の摩擦要素
    の解放動作及び第3の摩擦要素の締結動作を開始するよ
    うに構成されていると共に、その変速制御手段による第
    2の摩擦要素の解放動作を上記変速歯車機構がニュート
    ラル状態とならないように徐々に行なわせる解放動作制
    御手段と、その第2の摩擦要素の解放動作の開始時に上
    記第3の摩擦要素が締結されつつあるときには、該第2
    の摩擦要素が所定の解放状態となるまで、上記第1の摩
    擦要素の締結動作を規制する締結動作制御手段とが備え
    られていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
JP27769498A 1998-09-30 1998-09-30 自動変速機の制御装置 Abandoned JP2000104822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27769498A JP2000104822A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 自動変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27769498A JP2000104822A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 自動変速機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000104822A true JP2000104822A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17587012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27769498A Abandoned JP2000104822A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 自動変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000104822A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057691A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057691A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御装置
JP4661131B2 (ja) * 2004-08-18 2011-03-30 日産自動車株式会社 自動変速機の変速制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003247634A (ja) 自動変速機の制御方法
JP4603601B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3213042B2 (ja) 自動変速機の制御装置
EP2133597B1 (en) Hydraulic control apparatus for automatic transmission
JPH0599317A (ja) 自動変速機のフイードバツク制御装置
JPH10103497A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2007255663A (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JP3988223B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2000104822A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2012072801A (ja) 車両用無段変速機の変速制御装置
JP3133151B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3087869B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH09292013A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4926670B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH08326904A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3478439B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3299011B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3870443B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH11159603A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3010971B2 (ja) 自動変速機の変速制御方法
JP3128098B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3302780B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH0440577B2 (ja)
JPH03113162A (ja) 車両用自動変速機の変速初期油圧設定方法
JP2907501B2 (ja) 自動変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A762 Written abandonment of application

Effective date: 20070704

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762