JP2000104143A - 保持力の低い低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法 - Google Patents

保持力の低い低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板地鉄表面を平滑化して鉄損を低減する際
にフォルステライト被膜の生成を有利に抑制し、かつ保
磁力の低減を実現した、方向性珪素鋼板を提供する。 【解決手段】 Siを1.5 〜7.0 重量%を含有し、鋼板内
に残留した塩素量が10ppm 以下かつ炭化物として存在す
る炭素量が30ppm 未満であり、鋼板表面のフォルステラ
イト平均厚みが0.2 μm 以下の、鋼板を湾曲状態下で2
次再結晶させて成る、1.7 Tまで励磁後の保磁力Hcが5.
5 A/m 以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変圧器や発電機
の鉄芯に利用される方向性電磁鋼板、中でも保磁力が小
さく鉄損が極めて低い方向性電磁鋼板およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】Siを含有し、かつ結晶方位が(110)
[001]方位や(100)[001]方位に配向した
方向性電磁鋼板は、優れた軟磁気特性を有することか
ら、商用周波数域での各種鉄芯材料として広く用いられ
ている。電磁鋼板に要求される特性としては、一般に50
Hzの周波数で1.7 Tに磁化させた場合の損失である、W
17 /50 値(W/kg)で表わされる、鉄損の低いこと及び
軟磁性材料として保磁力が小さいことが重要である。
【0003】この鉄損を低減するには、渦電流損(We)
およびヒステリシス損(We)を低下することが有効であ
る。まず、渦電流損を低下するには、Siを含有させて電
気抵抗を高める方法、鋼板板厚を低減する方法、さらに
結晶粒径を低減する方法等があり、一方ヒステリシス損
を低下するには、圧延方向に結晶粒の<100>軸を高
度に揃える方法が知られている。
【0004】このうちSiを過度に含有させる方法は飽和
磁束密度の低下を招いて鉄芯のサイズ拡大の原因になる
不利があり、また鋼板板厚を低減する方法も極端な製造
コストの増大をもたらす不利があり、いずれも鉄損の低
減には限界があった。
【0005】一方、結晶方位を揃える方法では、磁束密
度B8にして1.96Tや1.97T程度の値の製品が得られてい
るが、これ以上の改善の余地は少なくなっている。
【0006】さらに、近年、プラズマジェットやレーザ
ー光を照射して鋼板表面に局所的に歪を導入したり、鋼
板表面に溝を形成する等の方法によって人工的に磁区幅
を細分化し鉄損を低減する技術が開発され、大幅な鉄損
低減効果を得た。しかし、この技術による鉄損低減効果
にも限界があった。
【0007】これらの技術とは別に、特公昭52−24499
号公報には、鋼板地鉄表面と非金属被膜との界面の粗度
を低減し、つまり地鉄表面を平滑化すること、さらに張
力付与処理を行うことで材料の鉄損が大幅に低減するこ
とが報告されている。
【0008】ここで、方向性珪素鋼の二次再結晶焼鈍時
に通常用いられる、MgO を主とする焼鈍分離剤は、焼鈍
後の鋼板表面に主にフォルステライトからなる緻密な被
膜を多量に形成するため、鋼板地鉄表面の粗さが低減さ
れない上、さらなる鏡面を得るための鏡面化研磨やサー
マルエッチにも不都合である。
【0009】このフォルステライト被膜の生成を抑制す
る方法として、例えば特開平1−62476 号公報には、Mg
O にアルカリ又はアルカリ土類金属の塩化物を2〜40重
量部添加した焼鈍分離剤を適用する方法が提案されてい
る。
【0010】しかしながら、塩化物分離剤を用いると、
方向性珪素鋼板を工業的に安定して製造するのが、時と
して製品鋼板中に残留する塩素のために鉄損及び保磁力
が増加することから困難であり,現在のところ商用生産
するには至っていない。
【0011】また、保磁力を低減することは50Hz程度の
低周波域での鉄損改善にとりわけ有効であることが知ら
れているが、この保磁力の低減を実現する手法について
は、具体的に提案されていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
鋼板地鉄表面を平滑化して鉄損を低減する際にフォルス
テライト被膜の生成を有利に抑制し、かつ保磁力の低減
を実現した、方向性珪素鋼板を、その製造方法に併せて
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】発明者らは、塩化物を添
加した焼鈍分離剤を用いてフォルステライト被膜の生成
を有利に抑制するための技術について鋭意検討を行った
結果、鋼板中の残留塩素が保磁力の増大に大きく関与し
ていること、この残留塩素を安定して低減するために
は、従来のように鋼板単位重量あたりの分離剤中塩素量
を制限するだけでなく、分離剤の主成分である酸化物中
の炭酸根や混入有機物等を原因とする、焼鈍分離剤中の
炭素量を特定の範囲に制限することによって、極めて安
定して製品鋼板中の塩素量を低減できることを、見出し
た。
【0014】また、フォルステライト被膜を全く形成し
ないか、少量のみが形成された方向性珪素鋼板の二次再
結晶焼鈍中には、焼鈍分離剤中の炭素分が鋼板に吸収さ
れて製品中で炭化物を形成して磁性劣化する傾向が顕著
であることからも、焼鈍分離剤中の炭素量を特定範囲に
制限するのが、通常のフォルステライト被膜を有する材
料とは異なり極めて重要であること、同様にフォルステ
ライトの生成が抑制された方向性珪素鋼板において、よ
り低い保磁力並びに鉄損を得るには、コイルに巻き取る
ことを典型例とする、湾曲状態下で二次再結晶焼鈍を行
うことが有利であるとの知見も得た。
【0015】さらに、焼鈍分離剤を希塩酸に溶解したの
ち鋼板に塗布し、該鋼板を大気中で一旦200 ℃以上300
℃以下に昇温乾燥してから、例えばコイル状に巻取った
のち二次再結晶焼鈍することにより、最終製品中の残留
塩素を効果的に低減できるとともに、フォルステライト
被膜のない鋼板において極めて低い保磁力および鉄損が
得られることを、見出した。
【0016】すなわち、図1に、MgO に各種の塩化物,
炭化物,炭酸化合物を加えた、焼鈍分離剤を0.1 mol /
lの希塩酸溶液に溶解して、1次再結晶後の鋼板に塗布
後、300 ℃に昇温して乾燥し、鋼板に曲率半径1mの湾
曲を与えて二次再結晶焼鈍した鋼板について、そのHc測
定の調査結果を示す。同図から、焼鈍分離剤中に含まれ
る塩素量を鋼板1kg当たり2g以下となるよう添加する
とともに,分離剤中の炭素量を鋼板1kgあたり100 mg以
下に制限した場合に、安定して低い保磁力が得られるこ
とがわかる。特に、塩素量を鋼板1kg当たり2g以下、
炭素量を鋼板1kg当たり20mg以下とした場合には、鋼板
中に塩素は検出されず、保磁力Hc≦4A/mという極め
て優れた値が得られた。比較として、塩化物をMgO に混
合し、塩酸の添加を行わなかった場合の実験結果を図2
に示す。この場合は安定してHcを低減することができな
かった。
【0017】この発明は,以上の知見に基づいて完成し
たものであり、その要旨構成は次のとおりである。 (1)Siを1.5 〜7.0 重量%を含有し、鋼板内に残留し
た塩素量が10ppm 以下かつ炭化物として存在する炭素量
が30ppm 未満であり、鋼板表面のフォルステライト平均
厚みが0.2 μm 以下の、鋼板を湾曲状態下で2次再結晶
させて成る、1.7 Tまで励磁後の保磁力Hcが5.5 A/m
以下であることを特徴とする保磁力の低い低鉄損一方向
性珪素鋼板。
【0018】(2)上記(1)において、鏡面化処理ま
たは結晶方位強調処理を施して成ることを特徴とする保
磁力の低い低鉄損一方向性珪素鋼板。
【0019】(3)上記(1)または(2)において、
張力被膜および/または絶縁被膜を付与したことを特徴
とする保磁力の低い低鉄損一方向性瑳素鋼板。
【0020】(4)上記(1)、(2)または(3)に
おいて、歪または溝を線状あるいは点状に導入する磁区
細分化処理を施して成ることを特徴とする保磁力の低い
低鉄損一方向性珪素鋼板。
【0021】(5)上記(4)において、電気的に地鉄
を露出させた二次再結晶後の鋼板表面に電解エッチング
により形成した溝を有することを特徴とする保磁力の低
い低鉄損一方向性珪素鋼板。
【0022】(6)Si:1.5 %〜7.0 重量%,N:0.02
重量%以下、Mn:0.2 重量%以下、SeおよびSを合計で
0.06重量%以下、そしてAl,B,Bi,Sb,Mo,Te,Sn,
P,Ge, As, Nb, Ni, Cr, Ti, Cu, Pb, ZnおよびInの1
種または2種以上を合計で0.0005〜2.0 重量%含有する
熱延鋼帯を、必要に応じて焼鈍した後、1回もしくは中
間焼鈍を含む2回以上の冷間または温間圧延によって最
終板厚とし、次いで1次再結晶焼鈍を行った後、焼鈍分
離剤を塗布して二次再結晶焼鈍を施す方向性電磁鋼板の
製造方法において、炭素含有量を鋼板1kg当たり100 mg
以下に制限した焼鈍分離剤を、0.01〜1mol /lの濃度
の希塩酸水溶液にスラリー状に懸濁させてから、鋼板に
塗布し、該鋼板を大気中で一旦200 ℃以上300 ℃以下に
昇温して焼鈍分離剤を乾燥し、乾燥後の焼鈍分離剤の塩
素量を鋼板1kg当たり2g以下に調整したのち、鋼板に
湾曲状態下での二次再結晶焼鈍を施すことを特徴とする
保持力の低い低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法。
【0023】(7)上記(6)において、熱延鋼帯がAl
を0.01〜0.06重量%含み、焼鈍分離剤が主としてMgO か
らなるものであることを特徴とする保磁力の低い低鉄損
一方向性珪素鋼板の製造方法。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明について具体的に
説明する。まず、この発明の電磁鋼板について、その望
ましい成分組成について説明する。この発明で使用され
る鋼板の成分組成としては、Siを1.5 〜7.0 重量%含有
することが必須である。すなわち、Siは製品の電気抵抗
を高め鉄損を低減するのに有効な成分であるが、7.0 重
量%をこえると硬度が高くなり製造や加工が困難にな
る。一方、1.5 重量%未満であると、2次再結晶焼鈍中
に変態を生じて安定した二次再結晶組織が得られないた
め、下限を1.5 重量%とする。
【0025】また、インヒビター成分として、Alを初期
鋼中に0.01重量%以上含有することにより、結晶配向性
を向上することができる。なお、Alを添加する場合は、
0.06重量%をこえると、再び結晶配向性の劣化が生じる
ので0.06重量%以下とすることが好ましい。窒素も同様
の作用があり、上限はふくれ欠陥の発生抑制のために20
0ppmに定めるとよく、その下限は特に規定しないが、20
ppm 程度以下に工業的に低下させるのは経済的に困難に
なる。
【0026】ここで、1次再結晶焼鈍後に、後述する増
窒素処理を行う工程を付加することが、スラブ加熱温度
の制約から解放されて操業の自由度が増すという観点で
有利であるが、この増窒素処理を行わない場合は、初期
鋼中にSe+Sの和で0.01重量%以上0.06重量%以下を含
有することが推奨される。加えて、これらをMn化合物と
して析出させるために、0.01〜0.2 重量%のMnを含有さ
せることが望ましい。それぞれ少なすぎると、二次再結
晶を生じるための析出物が過小となり、また多すぎると
熱延前の固溶が困難となるため、それぞれの下限および
上限内の範囲で添加することが好ましい。
【0027】一方、増窒素処理を行う場合には、Mn,Se
およびSは必ずしも必要ではないが、鋼の延性改善等の
目的で適宜添加することが可能である。この場合でも上
記と同様の理由で上、下限を定める。
【0028】さらに、鋼中には、上記の元素の他に方向
性電磁鋼板の製造に適する添加成分である、B,Bi,S
b,Mo,Te,Sn,P,Ge, As, Nb, Ni, Cr, Ti, Cu, Pb,
ZnおよびInから選ばれる元素を単独、または複合で0.0
005〜2.0 重量%含有させることが必須である。この含
有量が、0.0005重量%未満では効果がほとんどなく、一
方2.0 重量%をこえると、磁束密度の低下を生じる。ま
た、初期鋼中には再結晶集合組織を制御して磁気特性を
向上させる目的で、0.005 〜0.8 重量%程度のCを添加
することもできる。
【0029】なお、C,S,SeおよびNなどの元素はい
ずれも、磁気特性上有害な作用があり、特に鉄損を劣化
させることから、製品板においてはそれぞれC:0.003
重量%以下、SおよびSe:0.002 重量%以下、N:0.00
2 重量%以下程度に低減することが好ましい。とりわ
け、この発明で所期する特性を達成するためには、析出
物として存在する鋼中炭化物の量を30ppm 未満とするこ
と、さらに製品鋼板内の残留塩素量を10ppm 以下とする
ことが、磁区および保磁力の制御に極めて重要である。
【0030】また、鋼板をコイル状などの湾曲状態下で
二次再結晶させることも必要である。フォルステライト
被膜の形成を抑制する技術においては、ときに保磁力が
大きく劣化する問題点があるが、これはフォルステライ
トの保護作用がなくなり磁区パターンの乱れが増大する
ためだと考えられる。そして、鋼板を湾曲状態下で二次
再結晶焼鈍すると、同一二次再結晶粒内でも結晶方位が
連続的に変化して、磁区パターンの乱れが収束するため
に、保磁力の劣化が回避されると考えられる。ここで、
鋼板に与える湾曲の曲率半径は、特に規定する必要はな
いが、0.3 〜1.5 m程度が適当である。この鋼板の湾曲
状態下で二次再結晶と、鋼板内の残留塩素量の低減およ
び析出炭化物の低減とを組み合わせることにより、小さ
な保磁力および低い鉄損が達成されるのである。なお、
焼鈍分離剤の乾燥温度は、低すぎると活性化効果が足ら
ず、高すぎると逆に鋼板表面を荒らしすぎるので上下限
を定める。すなわち上限を300 ℃、下限を200 ℃とす
る。とくに、上限に関しては250 ℃以下がより好まし
い。
【0031】上述のとおり、この発明では、フォルステ
ライト被膜の形成を抑制することを基本とし、鋼板表面
の平滑化によって鉄損を低減することを目指した技術で
あるから、この鉄損低減効果を損なわないために、フォ
ルステライト被膜の厚みを平均で0.2 μm 以下に規制す
る。
【0032】次に、この発明の方向性電磁鋼板の製造方
法について詳細に説明する。すなわち、所定の成分に調
整された鋼塊やスラブから、公知の方法により熱間圧
延、次いで冷間または温間圧延により最終板厚とする。
連続熱延法やシートバーキャスト法,コイルキャスト法
で得た素材にも、この発明は適用可能である。その後、
1次再結晶焼鈍、そして必要に応じて増窒素処理を行
う。
【0033】ここで、増窒素処理とは、AlN として用い
られるインヒビターを熱延時に固溶させるための高温加
熱処理を省略することを目的として行う処理である。具
体的には、一次再結晶後の鋼板をアンモニアを含む雰囲
気中で加熱通板することなどにより行われる。
【0034】次いで、MgO ,CaO やAl2O3 などの酸化物
を主成分とする焼鈍分離剤を希塩酸に溶解して鋼板に塗
布する。なお、MgO などの水スラリー中に所定量の塩酸
を添加する順序でも構わない。塗布量の目安は、概ね2
g/m2から50g/m2である。この際、二次再結晶後の鋼
板内において、残留塩素量を10ppm 以下かつ炭化物とし
て存在する炭素量を30ppm 未満とするために、鋼板上へ
塗布乾燥後の焼鈍分離剤中に含まれる塩素量を鋼板1kg
当たり2g以下とするとともに、同分離剤中の炭素量を
鋼板1kg当たり100 mg以下に制限することが必要であ
る。とりわけ、MgO やCaO 等は、大気中の炭酸ガスと反
応して炭酸化合物を生成するので、フォルステライト被
膜の形成を抑制する二次再結晶焼鈍を行う際には、その
管理に注意が必要である。
【0035】さらに、この発明の製造方法で重要な点
は,塩酸と混合した焼鈍分離剤を鋼板に塗布し、大気中
で一旦200 ℃以上300 ℃以下に昇温乾燥してから、例え
ばコイル状に巻取ることによって、鋼板を湾曲状態下で
二次再結晶焼鈍するところにある。この一連の処理に
て、二次再結晶前の鋼板表面を活性化することで、二次
再結晶時の鋼板表面の平滑化を促進し、小さい保磁力お
よび低い鉄損を得ることができる。なお、現実に工業的
実施の容易な塩酸濃度範囲は、0.01〜1mol /lであ
る。
【0036】その他、焼鈍分離剤中には、公知のハロゲ
ン化物,硫化物,水酸化物,ほう酸塩,硝酸塩,燐酸
塩,炭酸塩,硫酸塩を加えて、二次再結晶及び被膜形成
制御を行うことが可能であるが、既に述べた理由によ
り、添加助剤中の塩化物根および炭酸根の量、混入する
有機物等に注意しなければならないのは勿論である。
【0037】なお、必要に応じて二次再結晶後の鋼板
を、電解研磨,化学研磨,物理的研磨,サーマルエッチ
等でさらに鏡面化することも可能である。あるいは、水
溶性ハロゲン化合物中で電解する処理、すなわち結晶板
面方位に応じて電解速度が異なることを利用した、結晶
方位強調処理も有利に適合する。
【0038】この発明は、従来の磁区細分化技術との併
用が可能であり、併用により加算的以上の相乗効果が得
られる。ここでいう磁区細分化技術とは、例えば製品の
鋼板表面にレーザーやプラズマジェットを照射して局所
的に歪領域を設ける方法、鋼板表面に溝を設ける方法、
鋼板表面の組織もしくは組成を被膜も含めて局所的に変
更する方法などが挙げられ、製造に際しての手法も突起
ロールやエッチング法など従来公知のものが適用でき
る。その中でも、二次再結晶後の鋼板に電解エッチング
により点状または線状の溝領域を形成する方法は、鋼板
に歪を与えず、効果的な断面形状の溝を効率よく付与で
きるために、推奨される。
【0039】さらに、鋼板に張力被膜を設けることによ
り、僅かな張力で効果的に鉄損を改善できる。方向性珪
素鋼板は通常積層して使用され、その際に層間の導通が
ないことが求められるため、上記の張力被膜は絶縁材料
としての機能を持たせることが可能であり、また別途絶
縁被膜を設けても良い。
【0040】なお、鋼板の厚みは特に規定しないが、渦
電流損のうち古典的渦電流損は板厚の関数であるから、
要求される鉄損に応じてコストと勘案の上、板厚を定め
ればよく、通常は0.01mmから0.30mm程度である。
【0041】
【実施例】実施例1 C:0.05重量%、Si:3.2 重量%、Mn:0.06重量%、
S:0.02重量%,Se:0.001 重量%、Al:0.02重量%、
N:80ppm 、Sn:0.3 重量%およびCu:0.2 重量%を含
み、残部はFeおよび不可避的不純物からなる、鋼スラブ
を1250℃に加熱したのち、熱間圧延を施し2.0 mmの熱延
板とし、温間圧延により板厚:0.21mmの鋼板とし、その
後脱炭を兼ねた1次再結晶焼鈍を施し、この鋼板を2分
割した。
【0042】(発明例1)そして、一方の鋼板には、市
販のCaO を1050℃で焼成してC含有量を0.2 重量%まで
低下させたCaO :100 重量部に対して、MgO :30重量部
およびAl2O3 :10重量部を0.2 mol /lの塩酸水溶液に
溶解し、水スラリーとして鋼板表面に塗布し、大気中22
0 ℃で焼き付け乾燥して塗布量10g/鋼板−kgとした。
このときの分離剤中の炭素量は、14mg/鋼板−kgであっ
た。
【0043】(比較例1)また、残る他方の鋼板には、
C含有量が2.0 重量%である市販のCaO :100 重量部に
対して、MgO :30重量部およびAl2O3 :10重量部を0.2
mol /lの塩酸水溶液に溶解し、水スラリーとして鋼板
表面に塗布し、大気中220 ℃で焼き付け乾燥し塗布量10
g/鋼板−kgとした。このときの分離剤中の炭素量は14
0mg /鋼板−kgである。いずれの鋼板においても、塗布
後の分離剤中塩素濃度は48mg/鋼板−kgであった。
【0044】次に、それぞれの鋼板を外径1.9 mのコイ
ル状に巻取ったのち、800 ℃までをAr雰囲気中で平均50
℃/hで昇温し、800 ℃から900 ℃を窒素25%および水
素75%の混合雰囲気中にて平均4.5 ℃/hで昇温し、そ
の後1200℃まで平均14℃/hで水素雰囲気にて昇温し、
引き続き1200℃、6時間の純化焼鈍を兼ねた二次再結晶
焼鈍を行ったのち放冷して、フオルステライト被膜量の
極めて少ない方向性珪素鋼帯を得た。
【0045】かくして得られた鋼板の残留塩素量は、発
明例1:10ppm および比較例1:30ppm であり、炭化物
として存在する炭素量は、発明例1:3ppm および比較
例1:36ppm であった。鋼板フォルステライトの平均厚
みは、発明例1:0.05μm および比較例1:0.1 μm で
あった。さらに保磁力は発明例1:4.5 A/mおよび比
較例1:9.5 A/mであった.
【0046】実施例2 C:0.06重量%、Si:3.2 重量%, Mn:0.06重量%, A
l:0.02重量%, N:80ppm , Sb:0.1 重量%, Bi:0.0
005重量%を含み、残部はFeおよび不可避的不純物から
なる鋼スラブを、誘導加熱により1400℃に加熱したの
ち、熱間圧延を施し2.0 mmの熱延板とし,熱延板焼鈍を
施してから中間焼鈍をはさむ冷間圧延により板厚:0.21
mmの鋼板とした。その後、1次再結晶焼鈍を施し、焼成
によりC含有量を0.1 重量%まで低下させたMgO :100
重量部に、硫酸ストロンチウム3重量部および塩化鉛1
重量部を配合した焼鈍分離剤を純水に投入攪拌し、該焼
鈍分離剤の塗布に先立ち、水スラリー状態の分離剤懸濁
液に塩酸を添加して0.1 mol /lの濃度としてから鋼板
に塗布し、大気中で一旦240 ℃に昇温乾燥して塗布量8
g/鋼板−kgとしたのち、コイル状に巻取った。このと
きの分離剤中の炭素量は8mg/鋼板−kgである。
【0047】次に、このコイルを800 ℃までをN2雰囲気
中で平均50℃毎時で昇温し、800 ℃から900 ℃を窒素25
%および水素75%の混合雰囲気中で平均4.5 ℃/hで昇
温し、900 ℃から1150℃を平均20℃/hで水素雰囲気に
て昇温し、その後水素中で1150℃、6時間の純化焼鈍を
兼ねた二次再結晶焼鈍を行ったのち、放冷してフォルス
テライト被膜の全く存在しない方向性珪素鋼帯を得た。
【0048】かくして得られた鋼板の残留塩素量は検出
されず、炭化物として存在する炭素量もまた検出されな
かった。保磁力は、2.7 A/mであり、B8=1.975 Tお
よびW17/50 =0.83W/kgであった。さらに、この鋼板
を電解研磨し、深さ25μm の電解エッチング溝による磁
区細分化処理を行い、1.5 μm 厚のCrメッキを施したの
ち、燐酸−コロイダルシリカよりなる張力絶縁被膜を施
したところ,W17/50=0.49W/kgの低鉄損一方向性珪
素鋼板が得られた。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、フォルステライト被
膜の生成が、保磁力の低減をまねくことなしに、抑制さ
れるから、鋼板地鉄表面の平滑化による鉄損の低減を有
利に実現する結果、小さい保磁力の下に低い鉄損を有す
る珪素鋼板の提供が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼鈍分離剤中の炭素量および塩素量と保磁力と
の関係を示す図である。
【図2】塩化物を含まない焼鈍分離剤中の炭素量および
塩素量と保磁力との関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 22/00 C23C 22/00 A H01F 1/16 H01F 1/16 B (72)発明者 小松原 道郎 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 山口 広 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 4K026 AA03 AA08 AA12 AA22 BA02 BA12 BB05 BB10 CA13 CA18 CA26 CA41 DA02 DA11 DA16 EB11 4K033 AA02 CA01 CA05 CA07 CA08 CA09 CA10 DA00 HA03 PA06 PA11 SA01 5E041 AA02 AA11 AA19 BC01 CA02 HB05 HB11 NN01 NN05 NN12 NN17 NN18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siを1.5 〜7.0 重量%を含有し、鋼板内
    に残留した塩素量が10ppm 以下かつ炭化物として存在す
    る炭素量が30ppm 未満であり、鋼板表面のフォルステラ
    イト被膜の平均厚みが0.2 μm 以下の、鋼板を湾曲状態
    下で2次再結晶させて成る、1.7 Tまで励磁後の保磁力
    Hcが5.5 A/m 以下であることを特徴とする保磁力の低
    い低鉄損一方向性珪素鋼板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、鏡面化処理または結
    晶方位強調処理を施して成ることを特徴とする保磁力の
    低い低鉄損一方向性珪素鋼板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、張力被膜お
    よび/または絶縁被膜を付与したことを特徴とする保磁
    力の低い低鉄損一方向性瑳素鋼板。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、歪また
    は溝を線状あるいは点状に導入する磁区細分化処理を施
    して成ることを特徴とする保磁力の低い低鉄損一方向性
    珪素鋼板。
  5. 【請求項5】 請求項4において、電気的に地鉄を露出
    させた二次再結晶後の鋼板表面に電解エッチングにより
    形成した溝を有することを特徴とする保磁力の低い低鉄
    損一方向性珪素鋼板。
  6. 【請求項6】 Si:1.5 %〜7.0 重量%,N:0.02重量
    %以下、Mn:0.2 重量%以下、SeおよびSを合計で0.06
    重量%以下、そしてAl,B,Bi,Sb,Mo,Te,Sn,P,
    Ge, As, Nb, Ni, Cr, Ti, Cu, Pb, ZnおよびInの1種ま
    たは2種以上を合計で0.0005〜2.0 重量%含有する熱延
    鋼帯を、必要に応じて焼鈍した後、1回もしくは中間焼
    鈍を含む2回以上の冷間または温間圧延によって最終板
    厚とし、次いで1次再結晶焼鈍を行った後、焼鈍分離剤
    を塗布して二次再結晶焼鈍を施す方向性電磁鋼板の製造
    方法において、 炭素含有量を鋼板1kg当たり100 mg以下に制限した焼鈍
    分離剤を、0.01〜1mol /lの濃度の希塩酸水溶液にス
    ラリー状に懸濁させてから、鋼板に塗布し、該鋼板を大
    気中で一旦200 ℃以上300 ℃以下に昇温して焼鈍分離剤
    を乾燥し、乾燥後の焼鈍分離剤の塩素量を鋼板1kg当た
    り2g以下に調整したのち、鋼板に湾曲状態下での二次
    再結晶焼鈍を施すことを特徴とする保持力の低い低鉄損
    一方向性珪素鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、熱延鋼帯がAlを0.01
    〜0.06重量%含み、焼鈍分離剤が主としてMgO からなる
    ものであることを特徴とする保磁力の低い低鉄損一方向
    性珪素鋼板の製造方法。
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