JP2000103225A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2000103225A
JP2000103225A JP10274816A JP27481698A JP2000103225A JP 2000103225 A JP2000103225 A JP 2000103225A JP 10274816 A JP10274816 A JP 10274816A JP 27481698 A JP27481698 A JP 27481698A JP 2000103225 A JP2000103225 A JP 2000103225A
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JP
Japan
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mode
determination level
heat exchanger
frost
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JP10274816A
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English (en)
Inventor
Katsuya Kusano
勝也 草野
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
    • B60H2001/00961Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices comprising means for defrosting outside heat exchangers

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗員の有無に応じて適切な除霜制御を行うこ
とを目的とする。 【構成】 暖房モード時に室外熱交換器15に付着した
霜を除霜する際において、乗員無時は、甘い条件で設定
された第1 判定レベルを超えた場合は除霜運転を行う
が、乗員有時は、厳しい条件で設定された第2 判定レベ
ルを超えないと除霜運転を行わない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートポンプサイ
クルを用いて暖房を行うとともに、この暖房時に着いた
霜を除霜することもできる車両用空調装置に関し、例え
ば電気自動車に用いた場合に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような車両用空調装置としては、
例えば特開平7−186710に記載のごとく、室外熱
交換器の温度が、所定の判定レベル以下となった時点で
除霜モードに入るようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来装置
における判定レベルは常に一定であるので、この判定レ
ベルの高低によって以下のような問題が生ずる。すなわ
ち、上記判定レベルを高温側に設定した場合は、暖房モ
ードから除霜モードへの切替がすぐに行われるため、乗
車中に除霜モードに切り替わって暖房能力が低下してし
まい、乗員に不快感を感じさせてしまうという問題が生
ずる。
【0004】逆に、上記判定レベルを低温側に設定した
場合は、暖房モード時における着霜量が多くなるため、
除霜に必要な時間も長くなり、ひいては除霜のための消
費動力が多くなるという問題が生ずる。本発明は、上記
問題点を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
3記載の発明では、第1判定レベルと、この第1判定レ
ベルに比べて着霜が進んだところに設定された第2判定
レベルとを有し、乗員有無検出手段(33)が乗員無と
検出しているときは、着霜量が第1判定レベルに到達し
たときに暖房モードから除霜モードに移し、乗員有無検
出手段(33)が乗員有を検出しているときは、着霜量
が第2判定レベルに到達したときに暖房モードから除霜
モードに移すように構成されていることを特徴としてい
る。
【0006】ここで、上記「除霜モードに移すように構
成されている」とは、請求項2記載の発明の冷凍サイク
ル切替制御手段(S240)のように、着霜量が第1 判
定レベルあるいは第2 判定レベルに到達したときに、自
動的に除霜モードに切り替える場合のみならず、後述す
る他の実施形態で説明するように、除霜の必要がある旨
を乗員に報知し、この報知を受けた乗員に除霜モードに
切り替えさせるようにするものも含む。
【0007】上記構成を備える本発明によると、乗員無
のときには、着霜量の少ない段階で設定した第1判定レ
ベルに到達したと判定されたときに除霜モードに移すの
で、少ない着霜量の状態で除霜モードに移すことができ
る。従って、除霜時間を短くすることができ、ひいては
そのための消費動力を低減できる。また、乗員有のとき
には、着霜量の多い段階で設定した第2判定レベルに到
達しないと除霜モードに移らないので、乗車時間全体に
対して暖房モードで運転できる時間が長くなり、その結
果、除霜モードに切り替わって暖房能力が低下すること
による暖房フィーリングの低下を抑えることができる。
【0008】特に、請求項3記載の発明では、前記着霜
判定手段(S120,S130,S140,S150,
S190,S200)によって、前記第1判定レベルあ
るいは前記第2判定レベルに到達したと判定されている
間は、乗員が車両のイグニッションスイッチ(28)を
OFFにする指示をしても、このイグニッションスイッ
チ(28)をON状態に継続させるように構成されてい
ることを特徴としている。
【0009】これにより、乗員が降車の後も除霜が行わ
れるため、次に乗員が乗車する際の暖房能力を向上させ
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電気自動車用空調
装置に適用した実施形態について図1〜図5を用いて説
明する。なお、図1は本実施形態の全体構成図、図2は
本実施形態における制御系のブロック図、図3は本実施
形態における冷房モード、送風モード、暖房モードの切
換制御を示すマップ、図4は本実施形態における除霜モ
ード時の制御処理を示すフローチャート、図5は本実施
形態における暖房モード時の室外熱交換器センサ34の
温度THOの時間推移を示すグラフである。
【0011】図1に示すように室内ユニット1は、車室
内に空気を導く空気通路としての空調ケース2を備え
る。この空調ケース2の空気上流側部位には、内気吸入
口3、外気吸入口4、および各吸入口の開閉をする内外
気切換ドア5が設けられており、この内外気切換ドア5
は、その駆動手段としてのサーボモータ6(図2参照)
により駆動されている。
【0012】この内外気切換ドア5の空気下流側には、
空気流を発生する送風手段としてのファン7が設けられ
ており、このファン7は、その駆動手段としてのブロア
モータ8(図2参照)により駆動されている。さらにそ
の下流側には冷凍サイクル9の一部をなす室内エバポレ
ータ10が設けられている。この室内エバポレータ10
は、後述する暖房モード時には性能の発揮には寄与せ
ず、後述する除霜モード時、冷房モード時には内部を流
れる冷媒の吸熱作用によって空気を冷却する蒸発器とし
て機能する。
【0013】室内エバポレータ10の空気下流側には、
冷凍サイクル9の一部をなす室内熱交換器11が設けら
れている。この室内熱交換器11は、後述する暖房運転
時には内部を流れる冷媒の放熱作用によって、空気を加
熱する凝縮器として機能する。また、この室内熱交換器
11に隣接した位置には、室内熱交換器11を通過する
空気量とこれをバイパスする空気量とを調整するエアミ
ックスドア12が設けられ、このエアミックスドア12
は、その駆動手段としてのサーボモータ13(図2参
照)により駆動されている。
【0014】また、空調ケース2の空気下流端には、車
室内乗員上半身に向けて空気を吹き出すフェイス吹出
口、車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出すフット吹
出口、フロントガラス内面に向けて空気を吹き出すデフ
ロスタ吹出口、およびこれら各吹出口を開閉する吹出モ
ード切替ドアおよびその駆動手段(それぞれ図示しな
い)がそれぞれ設けられている。
【0015】冷凍サイクル9は、室内エバポレータ10
と室内熱交換器11とで車室内の冷房および暖房を行う
ヒートポンプ式冷凍サイクルで、これらの熱交換器1
0、11の他に、コンプレッサ14、室外熱交換器1
5、暖房用キャピラリーチューブ16、冷房用キャピラ
リーチューブ17、アキュムレータ18および冷媒の流
れを切り換える電磁弁19、20、21が、それぞれ冷
媒配管22によって接続された構成となっている。な
お、室外熱交換器15に隣接した位置には、この室外熱
交換器15に空気を流す室外ファン23が設けられ、こ
の室外ファン23は、その駆動手段としての室外ファン
モータ24(図2参照)により駆動されている。
【0016】上記コンプレッサ14は、電動モータ25
(図2参照)によって駆動されたときに冷媒の吸入、圧
縮、吐出を行う。この電動モータ25は、コンプレッサ
14と一体的に密封ケース内に配置されており、インバ
ータ26(図2参照)に制御されることによって回転速
度が連続的に変化する。また、このインバータ26は、
制御装置27(図2参照)によって通電制御される。ま
た、室外熱交換器15は、後述する暖房モード時には蒸
発器として機能し、後述する除霜モード時、冷房モード
時には凝縮器として機能する。また、暖房用キャピラリ
ーチューブ16は、後述する暖房モード時に減圧手段と
して機能し、冷房用キャピラリーチューブ17は、後述
する除霜モード時、冷房モード時に減圧手段として機能
する。また、電磁弁19、20、21は制御装置27
(図2参照)によって通電制御される。
【0017】次に、本実施形態の制御系の構成について
図2を用いて説明する。制御装置27の内部には、図示
しないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイク
ロコンピュータや、A/D変換回路等が設けられてい
る。制御装置27は、イグニッションスイッチ28がO
Nになると、バッテリー29から電源が供給されて作動
状態となる。なお、イグニッションスイッチ28は、基
本的には、乗員がイグニッションキーを用いて図示しな
いキーシリンダを回すことによってON/OFFされる
ように構成されているが、後述する除霜運転フラグ1ま
たは2がONのとき、すなわち後述する第1 、第2 除霜
モードの指示が出されている間は、キーシリンダを回し
てもOFFとならないように構成されている。
【0018】その後、制御装置27の入力端子には、車
室内温度を検出する内気温センサ30、外気温度を検出
する外気温センサ31、車室内に照射される日射量を検
出する日射センサ32、乗員の有無を検出する乗員有無
センサ33、室外熱交換器15の出口温度を検出する室
外熱交換器センサ34、およびコントロールパネル35
に設けられた空調指示部材(例えば温度設定器)からの
各信号が入力される。なお、乗員有無センサ33は、車
室内座席に設けられている。
【0019】上記各センサ30〜34およびコントロー
ルパネル35からの信号は、上記A/D変換回路にてA
/D変換された後、上記マイクロコンピュータに入力さ
れるよう構成されている。また、制御装置27の出力端
子からは、ブロアモータ8、サーボモータ6、13、電
磁弁19、20、21、室外ファンモータ24、インバ
ータ26への制御信号が出力される。
【0020】次に、上記マイクロコンピュータが行う制
御処理について説明する。マイクロコンピュータは、R
OMに予め記憶された下記数式1に基づいて、車室内に
吹出す目標吹出温度TAOを算出する。
【0021】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr×Tr−Kam
×Tam−Ks ×Ts −C(℃) ここで、Tset は、コントロールパネル35に設けられ
た上記温度設定器を用いて乗員が設定した設定温度、T
rは内気温センサ30が検出した内気温度、Tamは外
気温センサ31が検出した外気温度、およびTs は日射
センサ32が検出した日射量である。また、Kset 、K
r、Kam、Ks はそれぞれゲインであり、Cは定数で
ある。
【0022】その後、図3に示すように、目標吹出温度
TAOと吸込温度Tinとの偏差に基づいて、冷房モー
ド、送風モード、暖房モードを切換制御するとともに、
上記TAOに基づいてブロアモータ8、サーボモータ
6、13、電磁弁19、20、21、室外ファンモータ
24、およびインバータ26を制御する。なお、上記吸
込温度Tinは、内気モードのときはTin=Tr、外気モ
ードのときはTin=Tamとして計算される。
【0023】ここで上記冷房モード時は、電磁弁19が
開き、電磁弁20、21が閉じるように制御する。これ
により、冷凍サイクル9内の冷媒は、コンプレッサ14
→室内熱交換器11→室外熱交換器15→冷房用キャピ
ラリーチューブ17→室内エバポレータ10→アキュム
レータ18→コンプレッサ14の順で流れる。また、こ
のときの吹出風温度制御は、室内熱交換器11を全閉す
る位置にエアミックスドア12を制御した状態で、コン
プレッサ14の回転数を制御することによって行われ
る。
【0024】また、上記送風モードでは、コンプレッサ
14を停止させて冷凍サイクル9内の冷媒の流れを止
め、吸込風をそのまま車室内に吹出す。また、上記暖房
モードでは、電磁弁19、21を閉じ、電磁弁20を開
く。これにより、冷凍サイクル9内の冷媒は、コンプレ
ッサ14→室内熱交換器11→暖房用キャピラリーチュ
ーブ16→室外熱交換器15→アキュムレータ18→コ
ンプレッサ14の順で流れる。また、このときの吹出風
温度制御は、室内熱交換器11を全開する位置にエアミ
ックスドア12を制御した状態で、コンプレッサ14の
回転数を制御することによって行われる。
【0025】ここで、低外気・高湿度の周囲環境(例え
ば降雪、みぞれ時)下でこの暖房モードの継続時間が長
くなってくると、室外熱交換器15への着霜が発生し、
更に時間の経過とともにこの着霜量が進行してくる。す
ると、冷凍サイクル9内の冷媒の室外熱交換器15での
吸熱量が低下し、車室内暖房能力が低下してくる。そこ
で本実施形態では、室外熱交換器15の着霜量がある程
度になったところで自動的に除霜モードに切り替えるよ
うに制御する。この除霜モードの制御は本実施形態の要
部であるので、以下、その制御内容について図4のフロ
ーチャートに基づいて詳しく説明する。
【0026】図4 のルーチンはイグニッションスイッチ
28がONされたときに起動する。このとき、後述する
除霜運転フラグ1、2はともにOFFとなっている。図
4のルーチンが起動されると、まずステップS100に
てエアコンスイッチがONされているか否かを判定す
る。このステップS100にてYESと判定されると、
次のステップS110にて暖房モードが行われているか
否かを判定する。
【0027】このステップS110にてYESと判定さ
れると次のステップS120にて、室外熱交換器センサ
34が検出した温度THOが第1 所定温度αよりも低い
か否かを判定する(本実施形態ではα=0℃)。このス
テップS120にてNOと判定されると、次のステップ
S130にて、THOが第2 所定温度γ(γ>α)より
も低いか否かを判定する(本実施例ではγ=5℃とす
る)。
【0028】このステップS130にてNOと判定され
たときは、室外熱交換器15の着霜量が所定量以下であ
るとみなしてステップS120に戻り、YESと判定さ
れると、ステップS140にて、ステップS130にて
YESと判定されている時間をカウントアップする。そ
して、次のステップS150にてこのカウントアップ時
間が第1 所定時間Xに達したか否かを判定する(本実施
形態ではX=60分)。
【0029】このステップS150にてNOと判定され
るとステップS170に移る。このステップS170で
は、上記カウントアップ時間が第1 所定時間Xを経過す
る前にTHO>γになったか否かを判定し、YESと判
定されると次のステップS180にてカウントリセット
してステップS120に戻り、NOと判定されるとステ
ップS150に戻る。
【0030】また、このステップS150にてYESと
判定されると、次のステップS160にて除霜運転フラ
グ1をONに設定し、次のステップS220に移る。な
お、このステップS150から次のステップS160へ
の判定ステップは、請求項1〜3に記載の第1判定レベ
ルである。一方、ステップS120にてYESと判定さ
れると、次のステップS190にて、ステップS120
にてYESと判定されている時間をカウントアップす
る。
【0031】そして、次のステップS200にて、この
カウントアップ時間が第2 所定時間Yに達したか否かを
判定する(本実施形態ではY=60分)。そしてYES
と判定されると、次のステップS210にて除霜運転フ
ラグ2をONに設定し、次のステップS220に移る。
なお、このステップS200から次のステップS210
への判定ステップは、請求項1〜3に記載の第2判定レ
ベルである。
【0032】ステップS220では、乗員有無センサ3
3からの信号に基づいて乗員有か否かを判定する。この
ステップS220にてYESと判定されるとステップS
230に移り、NOと判定されるとステップS240に
移る。ステップS230では、上記除霜運転フラグ2が
ONになっているか否かを判定し、ONになっていると
きはステップS240に移り、ONになっていないとき
はステップS120に戻る。ステップS240では、上
記除霜運転フラグ1がONのときには第1除霜モードを
実行し、上記除霜運転フラグ2がONのときには第2除
霜モードを実行する。
【0033】すなわち、第1除霜モードのときは、冷凍
サイクル9側としては、電磁弁19を開き、電磁弁2
0、21を閉じるように制御する。これにより、冷媒は
上記冷房モード時と同じ流れとなり、室外熱交換器15
に高温高圧の冷媒が流れ、この冷媒の凝縮熱によって除
霜する除霜運転が行われる。また、室内ユニット1側と
しては、内外気切換ドア5を図1の点線位置(内気循環
モード)、ファン7を高速運転、エアミックスドア12
を図1の点線位置、および室外ファン23を停止するよ
うにそれぞれ制御する。
【0034】また、第2除霜モードのときは、冷凍サイ
クル9側は第1除霜モードと同じように制御する。ま
た、室内ユニット1側としては、内外気切換ドア5を図
1の点線位置(内気循環モード)、ファン7を低速運
転、エアミックスドア12を図1の実線位置、室外ファ
ン23を停止するようにそれぞれ制御する。また、上記
第1 、第2 除霜モードの終了は、THO>β(本実施形
態ではβ=20℃)をもって行う。そして、この終了時
点で、上記キーシリンダの状態がイグニッションスイッ
チ28をONする位置であれば暖房モードに切り替えて
このルーチンを抜け、上記キーシリンダの状態がイグニ
ッションスイッチ28をOFFする位置であればコンプ
レッサ14を停止しこのルーチンを抜ける。
【0035】次に、上記第1、第2除霜モードの具体的
作動について図5 を用いて説明する。まず、図5 のt1
は、室外熱交換器15に着霜が無い状態である。この時
の周囲環境が低外気・高湿度(例えば降雪・みぞれ時)
であれば、その下で長時間暖房モードを継続すると、い
ずれ室外熱交換器15に着霜が発生し、時間の経過とと
もにその着霜量が進行してくる。そして、図5 のt2に
おいて室外熱交換器15の温度THOが上記第2 所定温
度γ(=5℃)まで低下した時点で、その状態の継続時
間をカウントアップする(ステップS140)。そし
て、THO<γの継続時間がX分(=60分)続いた時
点(t3)において、車室内に乗員がいるか否かに応じ
て、除霜モードに切り替えるかあるいは暖房モードを継
続するかを選択する。
【0036】すなわち、乗員がいないときは、図4 のス
テップS220でNOと判定されてステップS240の
処理が行われる。このとき、上記除霜運転フラグ2がO
Nとなっているため、上記第2除霜モードに切り替えら
れる。一方、乗員がいるときには、ステップS220に
てYESと判定され、このときの上記除霜運転フラグ2
がOFFであるため、ステップS230にてNOと判定
されてステップS120に戻る。以降、α≦THO≦γ
の間は、ステップS120→S130→S140→S1
50→S160→S220→S230→S120→とい
う処理が繰り返し行われる。すなわち、暖房モードが継
続される。
【0037】このように、乗員がいて暖房モードが継続
され、図5 のt4において室外熱交換器15の温度TH
Oが上記第1所定温度α(=0℃)まで低下した時点
で、その状態の継続時間をカウントアップする(ステッ
プS190)。そして、THO<αの継続時間がY分
(=60分)に達した時点(t5)で、車室内に乗員が
いるか否かに関わらず、除霜モードに切り替えられる。
このとき、乗員有なら上記第2除霜モード、乗員無なら
上記第1除霜モードに切り替えられる。以上説明したよ
うに本実施形態は、暖房モードから除霜モードに切り替
えるタイミングを、乗員無のときは早く、乗員有のとき
は遅くしているので、乗員無の場合、乗員有の場合
についてそれぞれ以下のような効果を奏する。
【0038】乗員無のときは早い段階(図5 のt3の
時点)で第1除霜モードに切り替えるので、少ない着霜
量の状態で除霜モードに切り替えることができる。従っ
て、除霜時間を短くすることができ、ひいてはそのため
の電力消費量を低減できる。また、乗員が降車してから
除霜モードを開始する場合、除霜モードを開始する時点
での着霜量によって、除霜モードが完了するまでの時間
が決定する。従って、乗員が降車してから乗車するまで
の時間よりも除霜モードが完了するまでの時間の方が長
い場合は、霜が着いた状態で暖房を再開することにな
り、暖房能力をフルに発揮することができない。このこ
とを前提として考えた場合に、本実施形態は、乗員無の
ときは少ない着霜量の状態で除霜モードを開始すること
ができるので、乗員が降車してから乗車するまでの時間
よりも除霜モードが完了するまでの時間の方を短くする
ことができ、ひいては暖房再開時にその能力をフルに発
揮することができる。
【0039】一方、乗員有のときには遅い段階(図5
のt5の時点)で第2除霜モードに切り替えるので、暖
房モードの時間が長くなり、除霜モードに切り替わって
暖房能力が低下することによる暖房フィーリングの低下
を抑えることができる。 (他の実施形態)上記実施形態では、暖房モードから第
1 、第2 除霜モードへ切り替えるための第1 、第2 判定
レベルを、室外熱交換器15の温度THOが所定温度
(α、γ)以下となり、かつその状態が所定時間(X、
Y)継続したところで設定したが、THOが上記所定温
度よりも低い温度以下になったところで設定しても良
い。
【0040】また上記実施形態では、乗員の有無を乗員
有無センサ33の信号に基づいて判定したが、イグニッ
ションスイッチ28のON/OFF状態に基づいて判定
したり、上記キーシリンダの回転位置に基づいて判定し
たり、あるいは車両が充電状態か否かに基づいて判定す
るようにしても良い。また、上記実施形態におけるステ
ップS240(図4)では、除霜モードへの切替を行う
ところまで制御するようにしたが、そこまで行わずに、
除霜の必要がある旨を乗員に報知する(例えば車室内に
設けられた除霜表示用ランプを点灯させる等)制御にと
どめても良い。この場合、除霜モードを実行するための
制御ルーチン(図示しない)を別に設け、上記報知を受
けた乗員が、車室内に設けられた除霜指示部材(図示し
ない)を操作したときに、上記制御ルーチンによって除
霜モードが実行されるようにすれば良い。
【0041】また上記実施形態では、請求項1記載の発
明のうち「空調ケースを介して車室内に吹き出される空
気を第1 熱交換器の凝縮熱によって加熱する」という構
成の形態として、室内熱交換器11の凝縮熱によって直
接車室内への空気を加熱するという形態を説明したが、
これに限らず、例えば第1 熱交換器を空調ケース2の外
に設けるとともに、この第1 熱交換器と熱交換可能な温
水サイクルの途中にヒータコアを設け、さらにこのヒー
タコアを空調ケース2内に設けるという形態にすること
によって、第1 熱交換器の凝縮熱によって温水を加熱
し、この温水を上記ヒータコアの暖房熱源として車室内
へ吹き出される空気を加熱するようにしても良い。
【0042】また上記実施形態では、α=0、γ=5、
X=60、Y=60、β=20としたが、他の値として
もよい。また上記実施形態では、第1 、第2 除霜モード
の開始後、THO>βとなった時点でこれを終了するよ
うにしたが、第1 、第2 除霜モードの開始から一定時間
経過後(例えば15分後)に終了するようにしてもよ
い。
【0043】また上記実施形態では、内外気切換ドア5
とエアミックスドア12の開閉およびファン7の運転切
換は、それぞれ制御装置27によって自動制御されてい
るが、内外気切換ドア5とエアミックスドア12とを、
乗員の手動で機械的に開閉させてもよいし、ファン7の
回転数を乗員の手動で運転切換するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の全体構成図である。
【図2】本実施形態における制御系のブロック図であ
る。
【図3】本実施形態における冷房モード、送風モード、
暖房モードの切換制御を示すマップである。
【図4】本実施形態における除霜モード時の制御処理を
示すフローチャートである。
【図5】本実施形態における暖房モード時の室外熱交換
器センサ34の温度THOの時間推移を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
2…空調ケース 7…ファン(送風手段) 9…冷凍サイクル 11…室内熱交換器(第1熱交換器) 14…コンプレッサ(圧縮機) 15…室外熱交換器(第2熱交換器) 16…暖房用キャピラリーチューブ(減圧手段) 17…冷房用キャピラリーチューブ(減圧手段) 33…乗員有無センサ(乗員有無検出手段) 34…室外熱交換器センサ(着霜量検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内への空気通路をなす空調ケース
    (2)と、 前記空調ケース(2)内に設けられ、空気流を発生させ
    る送風手段(7)と、冷媒を圧縮する圧縮機(14)、
    第1 熱交換器(11)、冷媒を減圧する減圧手段(1
    6、17)、および第2 熱交換器(15)を接続してな
    る冷凍サイクル(9)とを備え、 暖房モード時には、前記第1 熱交換器(11)を凝縮
    器、前記第2 熱交換器(15)を蒸発器としてそれぞれ
    機能させ、前記空調ケース(2)を介して車室内に吹き
    出される空気を前記第1 熱交換器(11)の凝縮熱によ
    って加熱するとともに、 除霜モード時には、前記第2 熱交換器(15)を凝縮器
    として機能させ、前記暖房モード時に前記第2 熱交換器
    (15)に着霜した量を検出する着霜量検出手段(3
    4)と、 この着霜量検出手段(34)によって検出された着霜量
    が所定の判定レベルに到達したか否かを判定する着霜判
    定手段(S120,S130,S140,S150,S
    190,S200)とを有し、 この着霜判定手段(S120,S130,S140,S
    150,S190,S200)によって、前記着霜量が
    前記所定の判定レベルに到達したと判定されたときに前
    記除霜モードに移るように構成された車両用空調装置に
    おいて、 車室内に乗員がいるか否かを検出する乗員有無検出手段
    (33)を備え、 前記判定レベルは、第1判定レベルと、この第1判定レ
    ベルに比べて着霜が進んだところに設定された第2判定
    レベルとを有し、 前記乗員有無検出手段(33)が乗員無を検出している
    ときは、前記着霜量が前記第1判定レベルに到達したと
    きに前記除霜モードに移し、前記乗員有無検出手段(3
    3)が乗員有を検出しているときは、前記着霜量が前記
    第2判定レベルに到達したときに前記除霜モードに移す
    ように構成されたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記着霜判定手段(S120、S13
    0、S140、S150、S190、S200)によっ
    て、前記着霜量が前記第1判定レベルあるいは前記第2
    判定レベルに到達したと判定されたときに、自動的に前
    記除霜モードに切り替えるように前記冷凍サイクル
    (9)を制御する冷凍サイクル切替制御手段(S24
    0)を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用空
    調装置。
  3. 【請求項3】 前記着霜判定手段(S120、S13
    0、S140、S150、S190、S200)によっ
    て、前記第1判定レベルあるいは前記第2判定レベルに
    到達したと判定されている間は、乗員が車両の運転状態
    指示手段(28)により車両運転を停止する指示があっ
    ても、前記除霜モードを継続させるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の車両用空調
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101247580B1 (ko) 2012-11-26 2013-03-26 김홍운 냉매조절 및 제상기능을 갖는 공기조화기
CN104640725A (zh) * 2012-09-18 2015-05-20 株式会社电装 车辆用空气调节装置
CN110758050A (zh) * 2019-10-14 2020-02-07 珠海格力电器股份有限公司 一种汽车空调除霜控制系统及控制方法

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