JP2000102897A - 空缶等の圧縮処理装置 - Google Patents

空缶等の圧縮処理装置

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JP2000102897A JP10277847A JP27784798A JP2000102897A JP 2000102897 A JP2000102897 A JP 2000102897A JP 10277847 A JP10277847 A JP 10277847A JP 27784798 A JP27784798 A JP 27784798A JP 2000102897 A JP2000102897 A JP 2000102897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレスローラの形状を工夫することにより、
プレスローラの外径を小さくするとともにモータを小型
化し、これにより全体的に装置が小型化された空缶等の
圧縮処理装置を提供する。 【解決手段】 各々のプレスローラRは、例えば押し潰
し作用を直接担うプレス部Pと、上方から送られた被処
理物の缶端部Aaを受け入れる受入部Cと、被処理物を
引っかけて主に下方へ導くフック部Fとを有して成り、
対向するプレスローラRはほぼ対称形状をしている。そ
してプレスローラRの押し潰し作用は、被処理物の側胴
部Abにおいて開始されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空缶や空ボトルなど
の空缶類を収容する際に容積を小さくするため、押し潰
す空缶等の圧縮処理装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】資源の有効活用の流れとして、空缶等を
再資源化するリサイクルの試みが行われている。この再
利用にあたっては、当然使用済みの空缶等の回収が必要
であるが、この回収にあたっては空缶等を小容積化する
ことが運搬コストなどを考えれば好ましい。このため従
来から空缶等を押し潰し小容積化する装置はあったが、
それらはいずれも大型のものが多く、特定の集客施設等
に設置されるのに適しており、利用範囲も限られてい
た。しかし実際には空缶等の回収においては、飲料等の
自動販売機毎や、これらが設置された小売店毎などで行
われるものの、総量が回収される空缶等の総量の多くを
占めているのが現状であるが、個々の販売店毎に見れば
必ずしもそれほどの量でもないため、大型の空缶等の圧
縮処理装置を設置するまでには至っていない。因みに小
売店における回収の試みとしては空缶等のカゴやボック
スの収納容器が具えられ、ここに空缶等が投入されるも
のの、これらは回収というよりむしろ環境美化の観点か
ら設置されているに過ぎない。
【0003】ところでこの種の空缶等の圧縮処理装置と
しては、空缶や空ペットボトル等の空缶類を胴方向に縦
投入し、空缶類の下面もしくは上面の缶端部から二つの
対向するプレスローラで挟んで圧縮を行う空缶等の圧縮
処理装置が従来よりある。これらの空缶等の圧縮処理装
置のうち、例えばプレスローラR′の形状を図15
(a)(b)に示すように従来の単なる円柱形から歯車
形に工夫し、空缶類の挟み込みを容易とするものが、特
開平5−177395号の図2や特開平9−10889
6号の図5に見られるようにある。
【0004】しかしながらこのような従来の空缶等の圧
縮処理装置を小売店等でも違和感なく設置できる程度に
小型化しようとした場合、当然その構成部品についても
小型化しなければならないが、従来装置にあっては、小
型化に伴い次のような問題が生じ、単なる小型化という
寸法設計の範囲では対応できない。すなわち具体的に
は、図15(c)に示すように、直接プレス作用を担う
部品であるプレスローラR′を、小型化に伴い一定以下
に径を小さくすると、空缶Aが投入された場合、上述し
たような歯車形に工夫された一対のプレスローラR′で
あっても空缶Aを挟み込んだ後、スリップを始め、下方
への空缶Aの送りができなくなるのである。
【0005】更に上述したような従来の空缶等の圧縮処
理装置は、基本的に空缶Aの缶端部Aaからプレスロー
ラR′で挟んで圧縮し、ほぼ全体を平板状にするものの
ため、缶端部Aaの部位の圧縮に大きな力を必要とし、
大きな力の駆動モータを必要とするか、プレスローラ
R′の回転を大減速し、処理速度を下げる必要があり、
この点からも装置を一定以下のサイズにコンパクト化す
ることは難しい。
【0006】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、空缶等を胴方向で投入するプ
レス収容装置において、プレスローラの形状を工夫する
ことにより、空缶類を挟んだ状態でスリップさせること
なくプレスローラの外径を小さくすること、及び圧縮に
必要な力を小さくしてモータを小型化することを実現
し、これにより全体的に装置を小型化し、従来小売店レ
ベルで置かれていた空缶等の回収収納容器と同サイズの
違和感のない空缶等の圧縮処理装置の開発を試みたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
空缶等の圧縮処理装置は、互いに対向配置した一対のプ
レスローラを具えたローラユニットに対し、被処理物を
このものの胴方向に沿って投入し、前記一対のプレスロ
ーラによって被処理物を挟んで押し潰す装置において、
前記プレスローラの押し潰し作用は被処理物の側胴部に
おいて開始されることを特徴として成るものである。
【0008】また請求項2記載の空缶等の圧縮処理装置
は、前記請求項1記載の要件に加え、前記対向するプレ
スローラはほぼ対称形状を成し、各々のプレスローラは
前記押し潰し作用を直接担うプレス部と、上方から送ら
れた被処理物の缶端部を受け入れる受入部と、被処理物
を引っかけて主に下方へ導くフック部とを有して成るこ
とを特徴として成るものである。
【0009】更に請求項3記載の空缶等の圧縮処理装置
は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記ロー
ラユニットは複数段設けられて成ることを特徴として成
るものである。
【0010】更にまた請求項4記載の空缶等の圧縮処理
装置は、前記請求項3記載の要件に加え、前記複数段の
ローラユニットは、同一形状のものであることを特徴と
して成るものである。
【0011】更にまた請求項5記載の空缶等の圧縮処理
装置は、前記請求項2、3及び4記載の要件に加え、前
記対向したプレスローラの受入部が向き合ったときの受
入部間の距離は、プレスローラの回動軸の軸間距離に対
し50〜80%以下に設定されていることを特徴として
成るものである。
【0012】更にまた請求項6記載の空缶等の圧縮処理
装置は、前記請求項1、2、3または4記載の要件に加
え、前記プレスユニットは空缶の収容ボックスにおける
上蓋内に設けられることを特徴として成るものである。
【0013】更にまた請求項7記載の空缶等の圧縮処理
装置は、前記請求項1、2、3、4、5または6記載の
要件に加え、前記プレスローラは、被処理物の前端及び
後端の缶端部に対して押し潰さずに自らが変形する硬度
を有した材質から成るものであることを特徴として成る
ものである。
【0014】更にまた請求項8記載の空缶等の圧縮処理
装置は、前記請求項3、4、5または6記載の要件に加
え、前記ローラユニットは二段設けられて成り、一方こ
れらローラユニットを駆動する駆動モータとして一基が
設けられ、この駆動軸には駆動歯車が設けられるととも
に、前記プレスローラの回動軸にもそれぞれ歯車が設け
られ、ローラユニットを構成するプレスローラの歯車は
それぞれ噛み合わされ、前記駆動モータの駆動歯車がこ
れらローラユニットの左右どちらか片側の歯車二つに噛
み合わされ、前記駆動モータを駆動することにより、四
つのプレスローラを同時に回転駆動することを特徴とし
て成るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づき説明する。本発明に係る空缶等の圧縮処理装置1
は、収容ボックス2内の上蓋21に、上部のローラユニ
ット5と下部のローラユニット6とを具えたプレスユニ
ット3が設けられて成る。なお本実施の形態では、以上
のように収容ボックス2内にプレスユニット3が具えら
れた状態のものを本発明の空缶等の圧縮処理装置とする
ものであるが、本発明の装置は、プレスユニット3のみ
での実施の場合も含むものであり、この場合実質的にプ
レスユニット3が本発明の空缶等の圧縮処理装置を構成
する。
【0016】まず収容ボックス2について説明する。収
容ボックス2は、清涼飲料水等の自動販売機Hの側脇等
に設置される空缶Aを収容する従来公知のボックスとほ
ぼ同様形態を採り、上方が開口した縦長のほぼ直方体形
状の容器本体20の上部に、上蓋21が設けられて成
る。上蓋21の上部手前側には被処理物たる空缶Aを投
入するための上方に伸びた投入筒22が収容ボックス2
内に臨んで設けられている。なお容器本体20側部には
マグネットが設けられ、清涼飲料水等の自動販売機Hの
側部等に着けることにより空の状態などに風などにより
吹き飛ばされないようにしている。
【0017】次にプレスユニット3について説明する。
プレスユニット3は、前記収容ボックス2の上蓋21に
固定されている支持フレーム4によって支承されて固定
設置されるものであり、前記投入筒22から投入された
空缶Aを最初にプレスする上部のローラユニット5と、
この上部のローラユニット5により一次プレスがなされ
た空缶Aを下方へ引き込み更に二次的なプレスを行う下
部のローラユニット6と、これらを駆動する共通の一基
の駆動モータ7とを具えて成る。なお本実施の形態では
上部のローラユニット5と下部のローラユニット6と
は、同一形態のものを用いるものである。
【0018】上部のローラユニット5について説明す
る。上部のローラユニット5は、駆動モータ7により駆
動される第一プレスローラ51Aと、この第一プレスロ
ーラ51Aによって回転が伝達される第二プレスローラ
51Bとを中心部材として成る。なお以下の説明では上
部のローラユニット5と下部のローラユニット6の特に
どのプレスローラかを限定しないで説明する場合にはプ
レスローラRと書き記す。収容ボックス2の上蓋21に
対し固定設置された支持フレーム4に対し、第一プレス
ローラ51A及び第二プレスローラ51Bが回動軸52
A、52Bによって二本並んで回動自在に支持される。
またそれぞれの回動軸52A、52Bには歯車53A、
53Bが具えられる。そして駆動モータ7の駆動歯車7
aと第一プレスローラ51Aの歯車53Aが噛み合わさ
れるとともに、第一プレスローラ51Aと第二プレスロ
ーラ51Bの歯車53A、53Bが噛み合わされ、第一
プレスローラ51Aと第二プレスローラ51Bとは互い
に逆回転する。
【0019】第一プレスローラ51Aと第二プレスロー
ラ51Bの形状について説明する。第一プレスローラ5
1Aと第二プレスローラ51Bは図5、6に示されるよ
うに左右対称形状を成し、プレス部Pと、受入部Cと、
フック部Fとから構成される。なお本発明の特徴として
受入部Cの長さは、図7に示されるようにフック部Fが
空缶Aの缶端部Aaを避けた高さ位置に当接する長さと
している。なお第一プレスローラ51Aと第二プレスロ
ーラ51Bの材質はゴム製であり、このゴムの硬度は力
が一定以上かかった場合には、変形してこの力を逃がす
ような硬度に設定されている。従って比較的強度性のあ
るスチール缶等の空缶Aの缶端部Aaについては力を逃
がし、それ以外の空缶Aの中央付近等については、積極
的に押し潰す。
【0020】なお下部のローラユニット6は、前述した
ように前記上部のローラユニット5と同様形態のものを
適用するものであり、上部のローラユニット5と同一の
ゴム製の第一プレスローラ61Aと第二プレスローラ6
1Bを具備して成り、それぞれ支持フレーム4に対し、
回動軸62A、62Bによって二本並んで回動自在に支
持される。更に回動軸62A、62Bには歯車63A、
63Bが具えられ、駆動モータ7の駆動歯車7aと第一
プレスローラ61Aの歯車63Aが噛み合わされるとと
もに、第一プレスローラ61Aと第二プレスローラ61
Bの歯車63A、63Bが、噛み合わされている。
【0021】なお本発明の特徴として、この下部のロー
ラユニット6と前記上部のローラユニット5の間隔は狭
く設定されている。これにより上部のローラユニット5
により送り出された空缶Aが下部のローラユニット6に
て引き込みやすい構造となっている。なおこのように上
部のローラユニット5のプレスローラ間の排出部分と、
下部のローラユニット6のプレスローラ間の引き込み部
分を近接して設置できるのは、本発明装置のプレスロー
ラRが径が小さいためであり、従って本発明の上部のロ
ーラユニット5と下部のローラユニット6との間隔の設
定自由度が大きい。またこの上部のローラユニット5と
下部のローラユニット6との間隔を変更することにより
ペットボトルなどの復元力の強い容器を復元しにくい形
状に圧縮することが可能である。なお図7、8に示され
るように上部のローラユニット5と下部のローラユニッ
ト6の第一プレスローラ51A、61A及び第二プレス
ローラ51B、61Bの姿勢位置は、それぞれ同じ姿勢
をしており、上部のローラユニット5のプレス部P同士
が接近している際には下部のローラユニット6のプレス
部P同士も接近する。また駆動モータ7の手動スイッチ
8が収容ボックス2の上蓋21の前面に設けられてい
る。
【0022】また本発明の特徴として図6に示されるよ
うに、プレスローラRの受入部Cが向き合ったときの受
入部間の距離D1は、プレスローラRの回動軸の軸間距
離D2に対し、50〜80%以下に設定されている。す
なわちこのようにプレスローラRの受入部Cの部位を狭
くする構成を採ることにより、プレスローラRの径を小
さく且つ各プレスローラRの軸間距離D2を狭くし、プ
レスユニット3全体の小型化を達成しながらも空缶Aを
受け入れ可能としている。
【0023】本発明に係る空缶等の圧縮処理装置1は以
上のような具体的な形態を有するものであって、以下こ
の作動態様を説明する。 (1)一次プレス スイッチをONとして駆動モータ7を駆動する。駆動モ
ータ7の駆動歯車7aの回転が上部のローラユニット5
及び下部のローラユニット6の第一プレスローラ51
A、61Aに伝達され、これら第一プレスローラ51
A、61Aの回転がそれぞれ第二プレスローラ51B、
61Bへ歯車53B、63Bにより伝達される。以上の
ように空缶等の圧縮処理装置1を駆動した状態で空缶A
を縦姿勢で上部の投入筒22から投入する。空缶Aの缶
端部Aaが上部のローラユニット5の第一プレスローラ
51A及び第二プレスローラ51Bに当接する。このと
き第一プレスローラ51A及び第二プレスローラ51B
のプレス部Pに当接したときには、その位置で一旦止ま
りプレスローラR上に留まり、プレス部P終端から受入
部Cの位置に落ちる。そして第一プレスローラ51Aと
第二プレスローラ51Bのフック部Fにより空缶Aの中
央寄りの軟らかい側胴部Abが挟まれそのまま下方へ引
き込まれるとともに、プレス部Pにより押し潰されてい
く。押し潰されるのは主として缶端部Aa以外の軟らか
い中央部位であるため、軽い力で押し潰すことが可能で
ある。なお中央部位の押し潰しにより、缶端部Aaも湾
曲するように変形する。
【0024】(2)引き込み 上部のローラユニット5によりプレスされた空缶Aは、
下部のローラユニット6の受入部Cに受け入れられると
ともに、すぐにフック部Fにより挟み込まれ、第一プレ
スローラ61A及び第二プレスローラ61B間に引き込
まれていく。
【0025】(3)二次プレス 第一プレスローラ61A及び第二プレスローラ61B間
に引き込まれた空缶Aは、缶端部Aa以外の比較的軟ら
かい個所をプレス部Pによりプレスされる。二次プレス
が終了した空缶Aはそのまま落下され、収容ボックス2
の容器本体20内に収容される。収容ボックス2内は空
缶Aが押し潰されているため、まったく押し潰さない場
合と比べて非常に多くの空缶Aが収容できる。
【0026】なおプレスローラRのプレス部Pが空缶A
の缶端部Aaに当接した場合には、空缶Aが薄く軟らか
いアルミ缶などであれば、そのまま平らに押し潰すが、
硬いスチール缶の場合には、プレスローラRのゴムのほ
うが変形し、缶端部Aaを湾曲させる程度で完全には平
板状に押し潰さない。
【0027】因みに上述した本実施の形態の空缶等の圧
縮処理装置1の具体的構造は試作機のものであり、この
更に詳細な数値データをあげると、駆動モータ7は、ト
ルク500kg/cmの小型静音モータを用いるもので
ある。またプレスローラRの寸法は直径Lが75mm
で、プレス部の弧の長さNは53mm(図6参照)であ
り、一例として硬度70のNBR(アクリロニトリル・
ブタジエンゴム)により製造される。なお上記プレス部
の弧の長さLは53mmのほか、種々に寸法変更可能で
あるが、一般的に市販されている短い空缶等の缶端部A
aを除いた胴方向の胴側部Abの長さよりも短く設定さ
れ、最後に通過する後方の缶端部Aaを押し潰さない寸
法設定とすることが必要である。また種々の200〜5
00mlのアルミ製やスチール製の飲料缶の押し潰し時
間の実験結果は平均8.55秒であった。なお本出願人
の実験では、通常アルミ製やスチール製の飲料缶を縦姿
勢でほぼ全体に平板状に押し潰す際には、最大で950
kgの力が必要であるが、本実施の形態の空缶等の圧縮
処理装置1によれば、最大500kgの力で押し潰すこ
とが可能であった。なお本実施の形態の空缶等の圧縮処
理装置1で押し潰された空缶Aは、容積が約3分の1に
減少される。
【0028】
【他の実施の形態】本発明の基本的な実施の形態は以上
のようであるが、現実の市場への提供時等にあたっては
次のような機構を適宜付加したり、基本構造を改変する
ことが可能である。例えば図9に示すように空缶等の投
入時の安全性を考慮し、投入口22aから手を中に入れ
ることができないように安全蓋10を設けることが可能
である。この安全蓋10は、上蓋10aと下蓋10bと
がリンクもしくはチェーン等により連動して開閉するよ
うに構成されるものであり、図9(a)に示されるよう
に上蓋10aを開放した状態では下蓋10bが閉鎖し、
図9(b)に示されるように上蓋10aを閉じた状態で
は下蓋10bが開放する。このように構成した場合に
は、空缶Aの投入時には下蓋10bが閉鎖しているた
め、手を奥に入れることができず安全であり、上蓋10
aを閉めると下蓋10bが開放し、空缶Aがプレスユニ
ット3に投下される。
【0029】また駆動モータ7の駆動を、投入筒22を
落下する空缶Aを検知して自動開始及び自動停止するこ
とが可能である。図10に示すものは、対向透過型の赤
外線センサ等を用いた投入検出スイッチ11と、圧縮終
了検出スイッチ12とを設けた実施の形態を示すもので
ある。このものは空缶等が投入されると、投入検出スイ
ッチ11が検出してON信号を発信し駆動モータ7を駆
動する。一方圧縮終了検出スイッチ12は空缶類を検出
して最初にON信号を発信し、次に空缶類が落下して検
出されなくなったときにOFF信号を発信するが、この
OFF信号を発信した時に駆動モータ7の駆動を停止す
るよう制御する。なお途中で空缶類が停止してしまった
際には手動にてスイッチを操作し、例えばプレスローラ
Rを逆転させて取り出すものである。
【0030】また石や鉄塊などの圧縮ができない物が投
入され、駆動モータ7がロックされた場合を考慮し、駆
動モータ7の通常運転時の表面温度を越えた場合にはサ
ーマルリレーにより駆動モータ7の駆動を停止し、温度
低下とともに自動復旧することが可能である。
【0031】また上部のローラユニット5と下部のロー
ラユニット6との間隔を、調節自在としておいてもよ
い。上部のローラユニット5と下部のローラユニット6
との間隔を調節自在とすることにより、例えばペットボ
トル等の復元性の強い容器を復元しにくく押し潰すこと
が可能である。なおペットボトル等の透明材と、スチー
ル缶等の非透明材とを光スイッチ等により検出、判別
し、この上部のローラユニット5と下部のローラユニッ
ト6との間隔を自動調節することも可能である。
【0032】またプレスローラRの形状は、前記基本実
施の形態で示したものの他、種々の形状で実施できるも
のであり、例えば図11(a)に示すプレスローラR
は、一つのプレスローラRにフック部F、プレス部P及
び受入部Cをそれぞれ三つずつ設けた実施の形態を示す
ものである。
【0033】また図11(b)に示すものは、プレスロ
ーラRのフック部Fの形状を左右にフック可能な形状と
した実施の形態を示すものでり、これによれば例えば片
側のフック部Fが破損した場合には、反対に裏返すこと
により、交換することなく通常通り使用が可能となる。
【0034】また図12(a)に示すものは、プレスロ
ーラRのプレス部Pに対し、滑り止め用の歯Paを設け
た実施の形態であり、また図12(b)に示すものは、
噛み合い歯Pbを設けた実施の形態である。なお噛み合
い歯Pbを有したプレスローラRの場合、厳密には対向
するプレスローラRの形状は厳密な意味では対称形状と
はならないが、概略的に見ればこのような形状も対称形
状に見えるため、本発明の対称形状のうちに含むものと
する。
【0035】また図13(a)(b)に示すものは、プ
レスローラRのプレス部Pを円弧に沿った形状ではな
く、プレスローラRのプレス部間の距離を異なるように
した実施の形態である。図13(a)に示すものは、徐
々にプレス部間の距離が広くなる実施の形態であり、図
13(b)に示すものは、徐々にプレス部間の距離が狭
くなる実施の形態である。
【0036】また本発明の空缶等の圧縮処理装置は、必
ずしも空缶等を上方から下方へ垂直方向に投入すること
に限定されるものではなく、例えば図14に示されるよ
うに複数段のプレスローラRを斜めに配置し、斜めに空
缶Aを投入するような実施の形態を採ることも可能であ
る。この場合収容ボックスの形状によってはより大きな
空缶の収容空間を得られる場合もある。
【0037】また本発明の空缶等の圧縮処理装置を例え
ば空缶Aを押し潰し、回収するだけでなく、回収した量
に応じてコイン等を返却するような機構を付設するよう
にしても構わない。
【0038】また図15に示すものは、シャフトインモ
ータ13によってプレスローラRの駆動を行う実施の形
態を示す断面図であり、駆動モータ71の回転力が外筒
13A内側に設けられた内歯ギヤに伝えられ、外筒13
Aが回転され、この外筒13Aに固定設置されたプレス
ローラが回転する。なおシャフトインモータ13はプレ
スローラRごとに設けてもよいし、一個または二個等の
シャフトインモータ13が具えられたプレスローラRに
よって、他の残りのプレスローラRを駆動するようにし
てもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の空缶等の圧縮処理装置に
よれば、プレスローラRの押し潰し作用は、被処理物の
側胴部Abから開始されるため、中央寄りの軟らかい部
分から押し潰しが行われ、その押圧が缶端部に向かって
行われる。従って比較的弱い力で押し潰すことができ、
プレスローラRの回転速度を大きく減速することなく、
駆動モータ7の小型化が可能である。
【0040】請求項2記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、投入された空缶A等の缶端部Aaの硬い部分を受
入部Cに受け入れて、中央寄りの軟らかい部分から押し
潰しを行うことが可能となる。また受入部Cに缶端部A
aを受け入れた状態で、フック部Fにより被処理物を引
き下げるとともに、圧縮を行わない受入部Cを有してい
るため、被処理物がプレスローラRに挟まれた状態でス
リップし、下方へ落ちていかないということがない。
【0041】請求項3記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、前記ローラユニットは複数段設けられるため、前
段のプレスローラRで押圧できなかった個所を後段のプ
レスローラRで押圧したり、あるいは同じ個所を数回押
圧することにより、確実な圧縮をしたりすることが可能
である。
【0042】請求項4記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、複数段のローラユニットは、同一形状のものであ
るため、部品が共通化され製造コストが安価に済む。
【0043】請求項5記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、対向したプレスローラRの受入部Cが向き合った
ときの受入部間の距離は、プレスローラRの回動軸の軸
間距離に対し50〜80%以下に設定されているため、
プレスローラRのプレス部Pを薄い形状とすることがで
き、同径のほぼ円形のプレスローラRと比較して空缶等
の被処理物の受け入れ幅を大きく取ることができるもの
であり、結果としてプレスローラRを小径のもので実施
することが可能となる。
【0044】請求項6記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、プレスユニットは空缶等の収容ボックス2におけ
る上蓋21内に設けられるため、収容された被処理物の
取り出しが容易である。また上蓋21を他の空の容器上
に置くことにより空缶等の圧縮処理装置として使用する
ことが可能となる。
【0045】請求項7記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、プレスローラRは、被処理物の前端及び後端の缶
端部Aaに対して押し潰さずに自らが変形する硬度を有
した材質から成るものであるため、空缶等の硬い部分を
無理に押し潰すようなことがなく、空缶等を潰せずにプ
レスユニット3が止まったり、あるいは故障したりする
ことが防がれ、駆動モータ7もトルクが小さなもので済
む。
【0046】請求項8記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、一基の駆動モータ7を駆動することにより、四つ
のプレスローラRを回転駆動するものであるため、プレ
スユニット3を非常にコンパクトにすることができる。
因みにこれはプレスローラRの形状により空缶等の押し
潰しが比較的軽い力で行うことができることにも起因す
るものであり、本発明によれば駆動モータ7を大きなも
のを必要とすることなく、小型の一基の駆動モータ7で
四つのプレスローラRを駆動することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空缶等の圧縮処理装置を示す斜視図で
ある。
【図2】プレスユニットを示す正面図である。
【図3】図2の正面図におけるA−A線矢印方向から見
た平面断面図である。
【図4】同上左側面図である。
【図5】同上B−B線矢印方向から見た縦断側面図であ
る。
【図6】受入部間の距離及び軸間距離等を示す説明図で
ある。
【図7】空缶の圧縮状態を段階的に示す説明図である。
【図8】空缶の圧縮状態を段階的に示す説明図である。
【図9】投入筒に安全蓋を設けた他の実施の形態を示す
説明図である。
【図10】投入検出スイッチ及び圧縮終了スイッチを組
み込んだ他の実施の形態を示す説明図である。
【図11】プレスローラのプレス部等を三カ所に形成し
た他の実施の形態を示す説明図(a)、並びにフック部
を両側に形成した他の実施の形態を示す説明図(b)で
ある。
【図12】プレスローラのプレス部に対し滑り止め用の
歯を設けた他の実施の形態を示す説明図(a)、並びに
噛み合い歯を設けた他の実施の形態を示す説明図(b)
である。
【図13】プレスローラのプレス部を円弧の外側に張り
出すように形成した他の実施の形態を示す説明図
(a)、並びにプレス部を円弧の内側に入り込むように
形成した他の実施の形態を示す説明図(b)である。
【図14】プレスユニットを収容ボックスに対して傾斜
して設けた他の実施の形態を示す説明図である。
【図15】シャフトインモータによりプレスローラの駆
動を行う他の実施の形態を示す断面図である。
【図16】従来の種々のプレスユニットを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 空缶等の圧縮処理装置 2 収容ボックス 3 プレスユニット 4 支持フレーム 5 上部のローラユニット 6 下部のローラユニット 7 駆動モータ 7a 駆動歯車 8 手動スイッチ 10 安全蓋 10a 上蓋 10b 下蓋 11 投入検出スイッチ 12 圧縮終了検出スイッチ 13 シャフトインモータ 13A 外筒 20 容器本体 21 上蓋 22 投入筒 22a 投入口 51A 第一プレスローラ 51B 第二プレスローラ 52A 回動軸 52B 回動軸 53A 歯車 53B 歯車 61A 第一プレスローラ 61B 第二プレスローラ 62A 回動軸 62B 回動軸 63A 歯車 63B 歯車 71 駆動モータ A 空缶 Aa 缶端部 Ab 側胴部 C 受入部 D1 受入部間の距離 D2 軸間距離 F フック部 H 自動販売機 L 直径 N 弧の長さ P プレス部 Pa 歯 Pb 噛み合い歯 R プレスローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月29日(1999.7.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 空缶等の圧縮処理装置
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記ローラユニットは二段設けられて成
り、一方これらローラユニットを駆動する駆動モータと
して一基が設けられ、この駆動軸には駆動歯車が設けら
れるとともに、前記プレスローラの回動軸にもそれぞれ
歯車が設けられ、ローラユニットを構成するプレスロー
ラの歯車はそれぞれ噛み合わされ、前記駆動モータの駆
動歯車がこれらローラユニットの左右どちらか片側の歯
車二つに噛み合わされ、前記駆動モータを駆動すること
により、四つのプレスローラを同時に回転駆動すること
を特徴とする請求項3、4、5または6記載の空缶等の
圧縮処理装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空缶や空ボトルなど
の空缶類を収容する際に容積を小さくするため、押し潰
す空缶等の圧縮処理装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】資源の有効活用の流れとして、空缶等を
再資源化するリサイクルの試みが行われている。この再
利用にあたっては、当然使用済みの空缶等の回収が必要
であるが、この回収にあたっては空缶等を小容積化する
ことが運搬コストなどを考えれば好ましい。このため従
来から空缶等を押し潰し小容積化する装置はあったが、
それらはいずれも大型のものが多く、特定の集客施設等
に設置されるのに適しており、利用範囲も限られてい
た。しかし実際には空缶等の回収においては、飲料等の
自動販売機毎や、これらが設置された小売店毎などで行
われ、これらが回収される空缶等の総量の多くを占めて
いるのが現状である。ところが、これら自動販売機毎や
小売店毎の個々の空缶の量を見れば必ずしもそれほどの
量でもないため、それら自動販売機毎や小売店毎には
型の空缶等の圧縮処理装置を設置するまでには至ってい
ない。因みに小売店における回収の試みとしては空缶等
のカゴやボックスの収納容器が具えられ、ここに空缶等
が投入されるものの、これらは回収というよりむしろ環
境美化の観点から設置されているに過ぎない。
【0003】ところでこの種の空缶等の圧縮処理装置と
しては、空缶や空ペットボトル等の空缶類を胴方向に縦
投入し、空缶類の下面もしくは上面の缶端部から二つの
対向するプレスローラで挟んで圧縮を行う空缶等の圧縮
処理装置が従来よりある。これらの空缶等の圧縮処理装
置のうち、例えばプレスローラR′の形状を図15
(a)(b)に示すように従来の単なる円柱形から歯車
形に工夫し、空缶類の挟み込みを容易とするものが、特
開平5−177395号の図2や特開平9−10889
6号の図5に見られるようにある。
【0004】しかしながらこのような従来の空缶等の圧
縮処理装置を小売店等でも違和感なく設置できる程度に
小型化しようとした場合、当然その構成部品についても
小型化しなければならないが、従来装置にあっては、小
型化に伴い次のような問題が生じ、単なる小型化という
寸法設計の範囲では対応できない。すなわち具体的に
は、図15(c)に示すように、直接プレス作用を担う
部品であるプレスローラR′を、小型化に伴い一定以下
に径を小さくすると、空缶Aが投入された場合、上述し
たような歯車形に工夫された一対のプレスローラR′で
あっても空缶Aを挟み込んだ後、スリップを始め、下方
への空缶Aの送りができなくなるのである。
【0005】更に上述したような従来の空缶等の圧縮処
理装置は、基本的に空缶Aの缶端部Aaからプレスロー
ラR′で挟んで圧縮し、ほぼ全体を平板状にするものの
ため、缶端部Aaの部位の圧縮に大きな力を必要とし、
大きな力の駆動モータを必要とするか、プレスローラ
R′の回転を大減速し、処理速度を下げる必要があり、
この点からも装置を一定以下のサイズにコンパクト化す
ることは難しい。
【0006】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、空缶等を胴方向で投入するプ
レス収容装置において、プレスローラの形状を工夫する
ことにより、空缶類を挟んだ状態でスリップさせること
なくプレスローラの外径を小さくすること、及び圧縮に
必要な力を小さくしてモータを小型化することを実現
し、これにより全体的に装置を小型化し、従来小売店レ
ベルで置かれていた空缶等の回収収納容器と同サイズの
違和感のない空缶等の圧縮処理装置の開発を試みたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
空缶等の圧縮処理装置は、互いに対向配置した一対のプ
レスローラを具えたローラユニットに対し、被処理物を
このものの胴方向に沿って投入し、前記一対のプレスロ
ーラによって被処理物を挟んで押し潰す装置において、
前記プレスローラの硬度は、前記被処理物がスチール製
の空缶の場合、側胴部は平らに押し潰すが、缶端部は平
らに押し潰せずに自らが変形する硬度に設定され、且つ
前記プレスローラの押し潰し作用は被処理物の側胴部に
おいて開始されることを特徴として成るものである。
【0008】また請求項2記載の空缶等の圧縮処理装置
は、前記請求項1記載の要件に加え、前記対向するプレ
スローラはほぼ対称形状を成し、各々のプレスローラは
前記押し潰し作用を直接担うプレス部と、上方から送ら
れた被処理物の缶端部を受け入れる受入部と、被処理物
を引っかけて主に下方へ導くフック部とを有して成るこ
とを特徴として成るものである。
【0009】更に請求項3記載の空缶等の圧縮処理装置
は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記ロー
ラユニットは複数段設けられて成ることを特徴として成
るものである。
【0010】更にまた請求項4記載の空缶等の圧縮処理
装置は、前記請求項3記載の要件に加え、前記複数段の
ローラユニットは、同一形状のものであることを特徴と
して成るものである。
【0011】更にまた請求項5記載の空缶等の圧縮処理
装置は、前記請求項2、3及び4記載の要件に加え、前
記対向したプレスローラの受入部が向き合ったときの受
入部間の距離は、プレスローラの回動軸の軸間距離に対
し50〜80%以下に設定されていることを特徴として
成るものである。
【0012】更にまた請求項6記載の空缶等の圧縮処理
装置は、前記請求項1、2、3、4または5記載の要件
に加え、前記プレスユニットは空缶の収容ボックスにお
ける上蓋内に設けられることを特徴として成るものであ
る。
0013】更にまた請求項記載の空缶等の圧縮処理
装置は、前記請求項3、4、5または6記載の要件に加
え、前記ローラユニットは二段設けられて成り、一方こ
れらローラユニットを駆動する駆動モータとして一基が
設けられ、この駆動軸には駆動歯車が設けられるととも
に、前記プレスローラの回動軸にもそれぞれ歯車が設け
られ、ローラユニットを構成するプレスローラの歯車は
それぞれ噛み合わされ、前記駆動モータの駆動歯車がこ
れらローラユニットの左右どちらか片側の歯車二つに噛
み合わされ、前記駆動モータを駆動することにより、四
つのプレスローラを同時に回転駆動することを特徴とし
て成るものである。
0014
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づき説明する。本発明に係る空缶等の圧縮処理装置1
は、収容ボックス2内の上蓋21に、上部のローラユニ
ット5と下部のローラユニット6とを具えたプレスユニ
ット3が設けられて成る。なお本実施の形態では、以上
のように収容ボックス2内にプレスユニット3が具えら
れた状態のものを本発明の空缶等の圧縮処理装置とする
ものであるが、本発明の装置は、プレスユニット3のみ
での実施の場合も含むものであり、この場合実質的にプ
レスユニット3が本発明の空缶等の圧縮処理装置を構成
する。
0015】まず収容ボックス2について説明する。収
容ボックス2は、清涼飲料水等の自動販売機Hの側脇等
に設置される空缶Aを収容する従来公知のボックスとほ
ぼ同様形態を採り、上方が開口した縦長のほぼ直方体形
状の容器本体20の上部に、上蓋21が設けられて成
る。上蓋21の上部手前側には被処理物たる空缶Aを投
入するための上方に伸びた投入筒22が収容ボックス2
内に臨んで設けられている。なお容器本体20側部には
マグネットが設けられ、清涼飲料水等の自動販売機Hの
側部等に着けることにより空の状態などに風などにより
吹き飛ばされないようにしている。
0016】次にプレスユニット3について説明する。
プレスユニット3は、前記収容ボックス2の上蓋21に
固定されている支持フレーム4によって支承されて固定
設置されるものであり、前記投入筒22から投入された
空缶Aを最初にプレスする上部のローラユニット5と、
この上部のローラユニット5により一次プレスがなされ
た空缶Aを下方へ引き込み更に二次的なプレスを行う下
部のローラユニット6と、これらを駆動する共通の一基
の駆動モータ7とを具えて成る。なお本実施の形態では
上部のローラユニット5と下部のローラユニット6と
は、同一形態のものを用いるものである。
0017】上部のローラユニット5について説明す
る。上部のローラユニット5は、駆動モータ7により駆
動される第一プレスローラ51Aと、この第一プレスロ
ーラ51Aによって回転が伝達される第二プレスローラ
51Bとを中心部材として成る。なお以下の説明では上
部のローラユニット5と下部のローラユニット6の特に
どのプレスローラかを限定しないで説明する場合にはプ
レスローラRと書き記す。収容ボックス2の上蓋21に
対し固定設置された支持フレーム4に対し、第一プレス
ローラ51A及び第二プレスローラ51Bが回動軸52
A、52Bによって二本並んで回動自在に支持される。
またそれぞれの回動軸52A、52Bには歯車53A、
53Bが具えられる。そして駆動モータ7の駆動歯車7
aと第一プレスローラ51Aの歯車53Aが噛み合わさ
れるとともに、第一プレスローラ51Aと第二プレスロ
ーラ51Bの歯車53A、53Bが噛み合わされ、第一
プレスローラ51Aと第二プレスローラ51Bとは互い
に逆回転する。
0018】第一プレスローラ51Aと第二プレスロー
ラ51Bの形状について説明する。第一プレスローラ5
1Aと第二プレスローラ51Bは図5、6に示されるよ
うに左右対称形状を成し、プレス部Pと、受入部Cと、
フック部Fとから構成される。なお本発明の特徴として
受入部Cの長さは、図7に示されるようにフック部Fが
空缶Aの缶端部Aaを避けた高さ位置に当接する長さと
している。なお第一プレスローラ51Aと第二プレスロ
ーラ51Bの材質はゴム製であり、このゴムの硬度は力
が一定以上かかった場合には、変形してこの力を逃がす
ような硬度に設定されている。従って比較的強度性のあ
るスチール缶等の空缶Aの缶端部Aaについては力を逃
がし、それ以外の空缶Aの中央付近等については、積極
的に押し潰す。
0019】なお下部のローラユニット6は、前述した
ように前記上部のローラユニット5と同様形態のものを
適用するものであり、上部のローラユニット5と同一の
ゴム製の第一プレスローラ61Aと第二プレスローラ6
1Bを具備して成り、それぞれ支持フレーム4に対し、
回動軸62A、62Bによって二本並んで回動自在に支
持される。更に回動軸62A、62Bには歯車63A、
63Bが具えられ、駆動モータ7の駆動歯車7aと第一
プレスローラ61Aの歯車63Aが噛み合わされるとと
もに、第一プレスローラ61Aと第二プレスローラ61
Bの歯車63A、63Bが、噛み合わされている。
0020】なお本発明の特徴として、この下部のロー
ラユニット6と前記上部のローラユニット5の間隔は狭
く設定されている。これにより上部のローラユニット5
により送り出された空缶Aが下部のローラユニット6に
て引き込みやすい構造となっている。なおこのように上
部のローラユニット5のプレスローラ間の排出部分と、
下部のローラユニット6のプレスローラ間の引き込み部
分を近接して設置できるのは、本発明装置のプレスロー
ラRが径が小さいためであり、従って本発明の上部のロ
ーラユニット5と下部のローラユニット6との間隔の設
定自由度が大きい。またこの上部のローラユニット5と
下部のローラユニット6との間隔を変更することにより
ペットボトルなどの復元力の強い容器を復元しにくい形
状に圧縮することが可能である。なお図7、8に示され
るように上部のローラユニット5と下部のローラユニッ
ト6の第一プレスローラ51A、61A及び第二プレス
ローラ51B、61Bの姿勢位置は、それぞれ同じ姿勢
をしており、上部のローラユニット5のプレス部P同士
が接近している際には下部のローラユニット6のプレス
部P同士も接近する。また駆動モータ7の手動スイッチ
8が収容ボックス2の上蓋21の前面に設けられてい
る。
0021】また本発明の特徴として図6に示されるよ
うに、プレスローラRの受入部Cが向き合ったときの受
入部間の距離D1は、プレスローラRの回動軸の軸間距
離D2に対し、50〜80%以下に設定されている。す
なわちこのようにプレスローラRの受入部Cの部位を狭
くする構成を採ることにより、プレスローラRの径を小
さく且つ各プレスローラRの軸間距離D2を狭くし、プ
レスユニット3全体の小型化を達成しながらも空缶Aを
受け入れ可能としている。
0022】本発明に係る空缶等の圧縮処理装置1は以
上のような具体的な形態を有するものであって、以下こ
の作動態様を説明する。 (1)一次プレス スイッチをONとして駆動モータ7を駆動する。駆動モ
ータ7の駆動歯車7aの回転が上部のローラユニット5
及び下部のローラユニット6の第一プレスローラ51
A、61Aに伝達され、これら第一プレスローラ51
A、61Aの回転がそれぞれ第二プレスローラ51B、
61Bへ歯車53B、63Bにより伝達される。以上の
ように空缶等の圧縮処理装置1を駆動した状態で空缶A
を縦姿勢で上部の投入筒22から投入する。空缶Aの缶
端部Aaが上部のローラユニット5の第一プレスローラ
51A及び第二プレスローラ51Bに当接する。このと
き第一プレスローラ51A及び第二プレスローラ51B
のプレス部Pに当接したときには、その位置で一旦止ま
りプレスローラR上に留まり、プレス部P終端から受入
部Cの位置に落ちる。そして第一プレスローラ51Aと
第二プレスローラ51Bのフック部Fにより空缶Aの中
央寄りの軟らかい側胴部Abが挟まれそのまま下方へ引
き込まれるとともに、プレス部Pにより押し潰されてい
く。押し潰されるのは主として缶端部Aa以外の軟らか
い中央部位であるため、軽い力で押し潰すことが可能で
ある。なお中央部位の押し潰しにより、缶端部Aaも湾
曲するように変形する。
0023】(2)引き込み 上部のローラユニット5によりプレスされた空缶Aは、
下部のローラユニット6の受入部Cに受け入れられると
ともに、すぐにフック部Fにより挟み込まれ、第一プレ
スローラ61A及び第二プレスローラ61B間に引き込
まれていく。
0024】(3)二次プレス 第一プレスローラ61A及び第二プレスローラ61B間
に引き込まれた空缶Aは、缶端部Aa以外の比較的軟ら
かい個所をプレス部Pによりプレスされる。二次プレス
が終了した空缶Aはそのまま落下され、収容ボックス2
の容器本体20内に収容される。収容ボックス2内は空
缶Aが押し潰されているため、まったく押し潰さない場
合と比べて非常に多くの空缶Aが収容できる。
0025】なおプレスローラRのプレス部Pが空缶A
の缶端部Aaに当接した場合には、空缶Aが薄く軟らか
いアルミ缶などであれば、そのまま平らに押し潰すが、
硬いスチール缶の場合には、プレスローラRのゴムのほ
うが変形し、缶端部Aaを湾曲させる程度で完全には平
板状に押し潰さない。
0026】因みに上述した本実施の形態の空缶等の圧
縮処理装置1の具体的構造は試作機のものであり、この
更に詳細な数値データをあげると、駆動モータ7は、ト
ルク500kg/cmの小型静音モータを用いるもので
ある。またプレスローラRの寸法は直径Lが75mm
で、プレス部の弧の長さNは53mm(図6参照)であ
り、一例として硬度70のNBR(アクリロニトリル・
ブタジエンゴム)により製造される。なお上記プレス部
の弧の長さLは53mmのほか、種々に寸法変更可能で
あるが、一般的に市販されている短い空缶等の缶端部A
aを除いた胴方向の胴側部Abの長さよりも短く設定さ
れ、最後に通過する後方の缶端部Aaを押し潰さない寸
法設定とすることが必要である。また種々の200〜5
00mlのアルミ製やスチール製の飲料缶の押し潰し時
間の実験結果は平均8.55秒であった。なお本出願人
の実験では、通常アルミ製やスチール製の飲料缶を縦姿
勢でほぼ全体に平板状に押し潰す際には、最大で950
kgの力が必要であるが、本実施の形態の空缶等の圧縮
処理装置1によれば、最大500kgの力で押し潰すこ
とが可能であった。なお本実施の形態の空缶等の圧縮処
理装置1で押し潰された空缶Aは、容積が約3分の1に
減少される。
0027
【他の実施の形態】本発明の基本的な実施の形態は以上
のようであるが、現実の市場への提供時等にあたっては
次のような機構を適宜付加したり、基本構造を改変する
ことが可能である。例えば図9に示すように空缶等の投
入時の安全性を考慮し、投入口22aから手を中に入れ
ることができないように安全蓋10を設けることが可能
である。この安全蓋10は、上蓋10aと下蓋10bと
がリンクもしくはチェーン等により連動して開閉するよ
うに構成されるものであり、図9(a)に示されるよう
に上蓋10aを開放した状態では下蓋10bが閉鎖し、
図9(b)に示されるように上蓋10aを閉じた状態で
は下蓋10bが開放する。このように構成した場合に
は、空缶Aの投入時には下蓋10bが閉鎖しているた
め、手を奥に入れることができず安全であり、上蓋10
aを閉めると下蓋10bが開放し、空缶Aがプレスユニ
ット3に投下される。
0028】また駆動モータ7の駆動を、投入筒22を
落下する空缶Aを検知して自動開始及び自動停止するこ
とが可能である。図10に示すものは、対向透過型の赤
外線センサ等を用いた投入検出スイッチ11と、圧縮終
了検出スイッチ12とを設けた実施の形態を示すもので
ある。このものは空缶等が投入されると、投入検出スイ
ッチ11が検出してON信号を発信し駆動モータ7を駆
動する。一方圧縮終了検出スイッチ12は空缶類を検出
して最初にON信号を発信し、次に空缶類が落下して検
出されなくなったときにOFF信号を発信するが、この
OFF信号を発信した時に駆動モータ7の駆動を停止す
るよう制御する。なお途中で空缶類が停止してしまった
際には手動にてスイッチを操作し、例えばプレスローラ
Rを逆転させて取り出すものである。
0029】また石や鉄塊などの圧縮ができない物が投
入され、駆動モータ7がロックされた場合を考慮し、駆
動モータ7の通常運転時の表面温度を越えた場合にはサ
ーマルリレーにより駆動モータ7の駆動を停止し、温度
低下とともに自動復旧することが可能である。
0030】また上部のローラユニット5と下部のロー
ラユニット6との間隔を、調節自在としておいてもよ
い。上部のローラユニット5と下部のローラユニット6
との間隔を調節自在とすることにより、例えばペットボ
トル等の復元性の強い容器を復元しにくく押し潰すこと
が可能である。なおペットボトル等の透明材と、スチー
ル缶等の非透明材とを光スイッチ等により検出、判別
し、この上部のローラユニット5と下部のローラユニッ
ト6との間隔を自動調節することも可能である。
0031】またプレスローラRの形状は、前記基本実
施の形態で示したものの他、種々の形状で実施できるも
のであり、例えば図11(a)に示すプレスローラR
は、一つのプレスローラRにフック部F、プレス部P及
び受入部Cをそれぞれ三つずつ設けた実施の形態を示す
ものである。
0032】また図11(b)に示すものは、プレスロ
ーラRのフック部Fの形状を左右にフック可能な形状と
した実施の形態を示すものでり、これによれば例えば片
側のフック部Fが破損した場合には、反対に裏返すこと
により、交換することなく通常通り使用が可能となる。
0033】また図12(a)に示すものは、プレスロ
ーラRのプレス部Pに対し、滑り止め用の歯Paを設け
た実施の形態であり、また図12(b)に示すものは、
噛み合い歯Pbを設けた実施の形態である。なお噛み合
い歯Pbを有したプレスローラRの場合、厳密には対向
するプレスローラRの形状は厳密な意味では対称形状と
はならないが、概略的に見ればこのような形状も対称形
状に見えるため、本発明の対称形状のうちに含むものと
する。
0034】また図13(a)(b)に示すものは、プ
レスローラRのプレス部Pを円弧に沿った形状ではな
く、プレスローラRのプレス部間の距離を異なるように
した実施の形態である。図13(a)に示すものは、徐
々にプレス部間の距離が広くなる実施の形態であり、図
13(b)に示すものは、徐々にプレス部間の距離が狭
くなる実施の形態である。
0035】また本発明の空缶等の圧縮処理装置は、必
ずしも空缶等を上方から下方へ垂直方向に投入すること
に限定されるものではなく、例えば図14に示されるよ
うに複数段のプレスローラRを斜めに配置し、斜めに空
缶Aを投入するような実施の形態を採ることも可能であ
る。この場合収容ボックスの形状によってはより大きな
空缶の収容空間を得られる場合もある。
0036】また本発明の空缶等の圧縮処理装置を例え
ば空缶Aを押し潰し、回収するだけでなく、回収した量
に応じてコイン等を返却するような機構を付設するよう
にしても構わない。
0037】また図15に示すものは、シャフトインモ
ータ13によってプレスローラRの駆動を行う実施の形
態を示す断面図であり、駆動モータ71の回転力が外筒
13A内側に設けられた内歯ギヤに伝えられ、外筒13
Aが回転され、この外筒13Aに固定設置されたプレス
ローラが回転する。なおシャフトインモータ13はプレ
スローラRごとに設けてもよいし、一個または二個等の
シャフトインモータ13が具えられたプレスローラRに
よって、他の残りのプレスローラRを駆動するようにし
てもよい。
0038
【発明の効果】請求項1記載の空缶等の圧縮処理装置に
よれば、プレスローラRの押し潰し作用は、被処理物の
側胴部Abから開始されるため、中央寄りの軟らかい部
分から押し潰しが行われ、その押圧が缶端部に向かって
行われる。従って比較的弱い力で押し潰すことができ、
プレスローラRの回転速度を大きく減速することなく、
駆動モータ7の小型化が可能である。またプレスローラ
Rは、被処理物がスチール製の空缶の場合、缶端部Aa
は押し潰せずに自らが変形する硬度を有した材質から成
るものであるため、スチール缶等の硬い部分を無理に押
し潰すようなことがなく、空缶等を潰せずにプレスユニ
ット3が止まったり、あるいは故障したりすることが防
がれ、駆動モータ7もトルクが小さなもので済む。
0039】請求項2記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、投入された空缶A等の缶端部Aaの硬い部分を受
入部Cに受け入れて、中央寄りの軟らかい部分から押し
潰しを行うことが可能となる。また受入部Cに缶端部A
aを受け入れた状態で、フック部Fにより被処理物を引
き下げるとともに、圧縮を行わない受入部Cを有してい
るため、被処理物がプレスローラRに挟まれた状態でス
リップし、下方へ落ちていかないということがない。
0040】請求項3記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、前記ローラユニットは複数段設けられるため、前
段のプレスローラRで押圧できなかった個所を後段のプ
レスローラRで押圧したり、あるいは同じ個所を数回押
圧することにより、確実な圧縮をしたりすることが可能
である。
0041】請求項4記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、複数段のローラユニットは、同一形状のものであ
るため、部品が共通化され製造コストが安価に済む。
0042】請求項5記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、対向したプレスローラRの受入部Cが向き合った
ときの受入部間の距離は、プレスローラRの回動軸の軸
間距離に対し50〜80%以下に設定されているため、
プレスローラRのプレス部Pを薄い形状とすることがで
き、同径のほぼ円形のプレスローラRと比較して空缶等
の被処理物の受け入れ幅を大きく取ることができるもの
であり、結果としてプレスローラRを小径のもので実施
することが可能となる。
0043】請求項6記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、プレスユニットは空缶等の収容ボックス2におけ
る上蓋21内に設けられるため、収容された被処理物の
取り出しが容易である。また上蓋21を他の空の容器上
に置くことにより空缶等の圧縮処理装置として使用する
ことが可能となる。
0044】請求項7記載の空缶等の圧縮処理装置によ
れば、一基の駆動モータ7を駆動することにより、四つ
のプレスローラRを回転駆動するものであるため、プレ
スユニット3を非常にコンパクトにすることができる。
因みにこれはプレスローラRの形状により空缶等の押し
潰しが比較的軽い力で行うことができることにも起因す
るものであり、本発明によれば駆動モータ7を大きなも
のを必要とすることなく、小型の一基の駆動モータ7で
四つのプレスローラRを駆動することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空缶等の圧縮処理装置を示す斜視図で
ある。
【図2】プレスユニットを示す正面図である。
【図3】図2の正面図におけるA−A線矢印方向から見
た平面断面図である。
【図4】同上左側面図である。
【図5】同上B−B線矢印方向から見た縦断側面図であ
る。
【図6】受入部間の距離及び軸間距離等を示す説明図で
ある。
【図7】空缶の圧縮状態を段階的に示す説明図である。
【図8】空缶の圧縮状態を段階的に示す説明図である。
【図9】投入筒に安全蓋を設けた他の実施の形態を示す
説明図である。
【図10】投入検出スイッチ及び圧縮終了スイッチを組
み込んだ他の実施の形態を示す説明図である。
【図11】プレスローラのプレス部等を三カ所に形成し
た他の実施の形態を示す説明図(a)、並びにフック部
を両側に形成した他の実施の形態を示す説明図(b)で
ある。
【図12】プレスローラのプレス部に対し滑り止め用の
歯を設けた他の実施の形態を示す説明図(a)、並びに
噛み合い歯を設けた他の実施の形態を示す説明図(b)
である。
【図13】プレスローラのプレス部を円弧の外側に張り
出すように形成した他の実施の形態を示す説明図
(a)、並びにプレス部を円弧の内側に入り込むように
形成した他の実施の形態を示す説明図(b)である。
【図14】プレスユニットを収容ボックスに対して傾斜
して設けた他の実施の形態を示す説明図である。
【図15】シャフトインモータによりプレスローラの駆
動を行う他の実施の形態を示す断面図である。
【図16】従来の種々のプレスユニットを示す説明図で
ある。
【符号の説明】 1 空缶等の圧縮処理装置 2 収容ボックス 3 プレスユニット 4 支持フレーム 5 上部のローラユニット 6 下部のローラユニット 7 駆動モータ 7a 駆動歯車 8 手動スイッチ 10 安全蓋 10a 上蓋 10b 下蓋 11 投入検出スイッチ 12 圧縮終了検出スイッチ 13 シャフトインモータ 13A 外筒 20 容器本体 21 上蓋 22 投入筒 22a 投入口 51A 第一プレスローラ 51B 第二プレスローラ 52A 回動軸 52B 回動軸 53A 歯車 53B 歯車 61A 第一プレスローラ 61B 第二プレスローラ 62A 回動軸 62B 回動軸 63A 歯車 63B 歯車 71 駆動モータ A 空缶 Aa 缶端部 Ab 側胴部 C 受入部 D1 受入部間の距離 D2 軸間距離 F フック部 H 自動販売機 L 直径 N 弧の長さ P プレス部 Pa 歯 Pb 噛み合い歯 R プレスローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置した一対のプレスローラ
    を具えたローラユニットに対し、被処理物をこのものの
    胴方向に沿って投入し、前記一対のプレスローラによっ
    て被処理物を挟んで押し潰す装置において、前記プレス
    ローラの押し潰し作用は被処理物の側胴部において開始
    されることを特徴とする空缶等の圧縮処理装置。
  2. 【請求項2】 前記対向するプレスローラはほぼ対称形
    状を成し、各々のプレスローラは前記押し潰し作用を直
    接担うプレス部と、上方から送られた被処理物の缶端部
    を受け入れる受入部と、被処理物を引っかけて主に下方
    へ導くフック部とを有して成ることを特徴とする請求項
    1記載の空缶等の圧縮処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラユニットは複数段設けられて
    成ることを特徴とする請求項1または2記載の空缶等の
    圧縮処理装置。
  4. 【請求項4】 前記複数段のローラユニットは、同一形
    状のものであることを特徴とする請求項3記載の空缶等
    の圧縮処理装置。
  5. 【請求項5】 前記対向したプレスローラの受入部が向
    き合ったときの受入部間の距離は、プレスローラの回動
    軸の軸間距離に対し50〜80%以下に設定されている
    ことを特徴とする請求項2、3及び4記載の空缶等の圧
    縮処理装置。
  6. 【請求項6】 前記プレスユニットは空缶の収容ボック
    スにおける上蓋内に設けられることを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載の空缶等の圧縮処理装置。
  7. 【請求項7】 前記プレスローラは、被処理物の前端及
    び後端の缶端部に対して押し潰さずに自らが変形する硬
    度を有した材質から成るものであることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5または6記載の空缶等の圧縮処
    理装置。
  8. 【請求項8】 前記ローラユニットは二段設けられて成
    り、一方これらローラユニットを駆動する駆動モータと
    して一基が設けられ、この駆動軸には駆動歯車が設けら
    れるとともに、前記プレスローラの回動軸にもそれぞれ
    歯車が設けられ、ローラユニットを構成するプレスロー
    ラの歯車はそれぞれ噛み合わされ、前記駆動モータの駆
    動歯車がこれらローラユニットの左右どちらか片側の歯
    車二つに噛み合わされ、前記駆動モータを駆動すること
    により、四つのプレスローラを同時に回転駆動すること
    を特徴とする請求項3、4、5または6記載の空缶等の
    圧縮処理装置。
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US7540235B2 (en) 2003-04-27 2009-06-02 Hermann Schwelling Device for pressing empty containers together and method therefor

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