JP2000102694A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2000102694A
JP2000102694A JP10276763A JP27676398A JP2000102694A JP 2000102694 A JP2000102694 A JP 2000102694A JP 10276763 A JP10276763 A JP 10276763A JP 27676398 A JP27676398 A JP 27676398A JP 2000102694 A JP2000102694 A JP 2000102694A
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国興 本田
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Mitsunori Niimura
光則 新村
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智也 川口
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの巻線の過熱を防止する。 【解決手段】 洗いやすすぎの終了後にモータの巻線に
密着して設け温度センサから温度データを読み込み(S
4)、その温度に応じて脱水運転時間を決定する(S
5)。洗いやすすぎ時にモータが低速で回転するときに
は巻線の冷却効果は小さいため温度が上昇し、脱水時に
高速でモータが回転するときには巻線の冷却効果は大き
く温度は下降する。そこで、巻線温度が高いほど脱水運
転時間を長く設定しておくことにより、脱水前には温度
が高くても脱水終了時点で確実に温度を低くすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドラム式又は一槽式
の洗濯機に関し、特に、ドラム(又は洗濯脱水槽)の主
軸をアウタロータ形モータにより直接的に回転駆動する
構造を有する洗濯機に好適な洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラム式洗濯機は、水平軸を中心に回転
されるドラム内に洗濯物を収容し、洗いから乾燥迄を一
貫して行なうことができるようになっている。ドラムの
主軸を回転駆動する方法としては、主軸とモータ軸とを
直結したいわゆるダイレクトドライブによるものと、主
軸に取り付けたプーリとモータ軸に取り付けたプーリと
をVベルト等を用いて結合するいわゆるベルトドライブ
によるものとがある。ダイレクトドライブ方式はベルト
ドライブ方式と比較して、回転がスムーズで駆動音が静
かである、細かく回転速度を変化させるような制御が容
易である等の利点がある。しかしながら、ベルトドライ
ブ方式と異なり減速機構が使用できず、モータの回転速
度とドラムの回転速度とが同一であるため、次のような
問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、アウタロータ
形のブラシレスモータでは、ステータがロータの内側に
位置しているため、ステータの巻線に発生した熱が放散
されにくい。そこで、通常、ステータに対向するロータ
内周側にフィンが形成されており、ロータが回転すると
フィンにより生起された風がステータの巻線に当たって
冷却される構造となっている。
【0004】ところが、上記ドラム式洗濯機では、洗い
やすすぎ運転時には洗濯物が撹拌されるような回転速度
でもってドラムを回転しなければならないので、モータ
の回転速度は高々数十rpm程度に設定される。このよ
うな低い回転速度でもってロータが回転しても、付設さ
れたフィンにより生起される空気流はごく僅かであっ
て、巻線の冷却には殆ど寄与しない。このため、モータ
への通電が継続されるに伴い巻線の温度は徐々に上昇す
る。
【0005】洗いやすすぎのために数分〜十数分程度ド
ラムが低速回転された後、脱水のためにドラムは高速で
回転される。このとき、ロータは数百rpm〜1000
rpmの回転速度でもって回転され、フィンにより生起
される強い風が巻線に当たって巻線を急速に冷却する。
このため、洗いやすすぎ運転時に上昇した巻線温度は下
降する。しかしながら、この冷却が不充分であると、巻
線の温度が下がらないうちに再び次のすすぎ運転でのモ
ータの低速回転によって温度が上昇し、熱が蓄積されて
その最高到達温度はかなり高くなる恐れがある。
【0006】モータの巻線が過熱されると、巻線の被覆
が損傷して絶縁不良が発生する恐れがある。これを防ぐ
には、巻線の絶縁特性(耐温度特性)が特に高いモータ
を使用する必要がある。このようなモータは一般に高価
であって、ダイレクトドライブ方式の洗濯機のコストを
増加させる一因になっていた。
【0007】なお、上記現象は必ずしもダイレクトドラ
イブ方式の場合にのみ生じるのではなく、ベルトドライ
ブ方式であっても、洗いやすすぎ運転時のモータの回転
速度がかなり低速である場合には同様の問題が起こり得
る。
【0008】本発明は上記課題を解決するために成され
たもので、その目的とするところは、モータの巻線の過
熱を防止することができる洗濯機を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記課題を解決するために成された第1の発明に係る洗濯
機は、 a)洗濯脱水槽を回転駆動するモータであって、ロータの
回転に伴い生起される空気流によりステータ側の巻線を
冷却する構造を有して成るモータと、 b)該モータの巻線の温度を検出する温度検出手段と、 c)該温度検出手段にて検出した温度から洗い運転又はす
すぎ運転時の巻線の温度上昇を判断して、その直後に行
う脱水運転の運転時間又は脱水回転速度を決定する運転
制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】この第1の発明に係る洗濯機では、例え
ば、洗濯脱水槽が低速で回転される洗い運転やすすぎ運
転時のモータの回転駆動が終了した後又はその終了直前
に、温度検出手段によりモータの巻線の温度を検出す
る。運転制御手段は、このとき検出された温度が高いほ
ど脱水運転時間が長くなるように、或いは最高脱水回転
速度が高くなるように、脱水運転時間又は脱水回転速度
を決定する。脱水運転期間中にはモータの回転速度が非
常に高いため、ロータの回転により強い空気流が生起さ
れてステータつまり巻線から熱を奪う。したがって、脱
水運転時間が長いほど巻線の温度低下の度合が大きくな
る。また、最高脱水回転速度が高い場合も同様に巻線の
温度低下の度合が大きくなる。これにより、脱水運転期
間中にモータの巻線の温度が確実に下降するので、洗濯
行程の進行に伴い巻線に熱が蓄積して過熱することを回
避できる。
【0011】また、上記課題を解決するために成された
第2の発明に係る洗濯機は、 a)洗濯脱水槽を回転駆動するモータであって、ロータの
回転に伴い生起される空気流によりステータ側の巻線を
冷却する構造を有して成るモータと、 b)洗い運転又はすすぎ運転時のモータ駆動期間中、該モ
ータに供給される駆動電流又は該駆動電流に対応する指
標値を積算する積算手段と、 c)洗い運転又はすすぎ運転の終了後に前記積算手段によ
り求めた積算値に応じて、その直後に行う脱水運転の運
転時間又は脱水回転速度を決定する運転制御手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0012】この第2の発明に係る洗濯機では、巻線の
温度を直接検出する代わりに、モータに供給される駆動
電流又は駆動電流に対応する指標値の積算値を用いて巻
線の温度を判断している。すなわち、モータの巻線に大
きな駆動電流が流れるほど巻線の温度上昇の度合は大き
いと考えられるから、運転制御手段は上記積算値が大き
いほど脱水運転時間が長くなるように、或いは最高脱水
回転速度が高くなるように、脱水運転時間又は脱水回転
速度を決定する。これにより、第1の発明に係る洗濯機
と同様に、巻線に熱が蓄積して過熱することを回避でき
る。
【0013】洗濯機に使用されるアウタロータ形ブラシ
レスモータでは、巻線の冷却は、ロータ内周側に形成さ
れたフィンにより生起される空気流に依るところが大き
く、またダイレクトドライブ方式では洗い運転又はすす
ぎ運転時と脱水運転時とのモータの回転速度の差が極め
て大きい。このため、モータがアウタロータ形モータで
あって且つ洗濯脱水槽の回転軸を直接的に回転駆動する
構成である場合に、上記第1及び第2の発明に係る洗濯
機は特に有用である。
【0014】なお、一槽式の渦巻式洗濯機では、一般に
洗い運転やすすぎ運転時には、洗濯脱水槽でなく該洗濯
脱水槽と同軸上に回転可能に配設されたパルセータが回
転駆動される。しかしながら、脱水運転時に洗濯脱水槽
を回転駆動するモータと同一のモータによりパルセータ
が回転駆動されるのであるから、上記第1及び第2の発
明に係る洗濯機が適用可能である。
【0015】
【発明の効果】第1及び第2の発明に係る洗濯機によれ
ば、洗い運転又はすすぎ運転時にモータの巻線の温度が
上昇しても、引き続いて行われる脱水運転時に確実にそ
の温度が下降する。したがって、洗濯行程の全期間を通
して、モータの巻線の温度が或る温度以上に上昇するこ
とを回避できる。これにより、例えば、巻線の絶縁特性
(耐温度特性)が比較的低いようなモータを採用するこ
とができ、モータのコストを削減することができる。
【0016】
【実施例】以下、第1の発明の一実施例によるドラム式
洗濯機を図1〜図4に基づいて説明する。まず、この洗
濯機の全体構成を図1及び図2により説明する。図1は
この洗濯機の概略側面断面図、図2は図1中のA部の詳
細構造を示す側面断面図である。
【0017】外箱1の内部には、前面(図1では左側)
が略円形状に開口した円筒形状の外槽2が防振バネ3及
びダンパ4により吊支されている。外箱1の前面には外
槽2の前面開口を開閉するドア5が設けられており、こ
のドア5を開放して外槽2内に配置されたドラム6内へ
と洗濯物が投入されるようになっている。ドラム6は、
その周壁面に多数の通水孔7が穿孔されており、内周面
には回転に伴って洗濯物を掻き上げるためのバッフル8
が突出して設けられている。ドラム6の背面には太径の
主軸9が固着されており、主軸9は外槽2の背面に固定
された軸受10によりベアリング11を介して回転自在
に支持されている。外槽2の背面に突出した主軸9の先
端と軸受10とには、アウタロータ形ブラシレスモータ
12のロータ20とステータ25とがそれぞれ取り付け
られている。このモータ12の詳細構造については後で
述べる。
【0018】外部の水道栓などに接続された給水管13
は給水バルブ14を介して外槽2に接続されており、給
水管13を通して外槽2内に供給された水は通水孔7を
介してドラム6内へと流入し、また逆にドラム6内で洗
濯物から脱水された水は通水孔7を通して外槽2へと飛
散される。外槽2内に溜まった水は、排水ポンプ16の
駆動力により、前方から引き出し可能なリントフィルタ
15を介し排水ホース17を通って外部に排出される。
なお、この洗濯機は乾燥機能も有しているが、ここでは
乾燥にのみ関連する部位については説明を省略する。
【0019】外槽2の背面に配設されたモータ12は、
図2に示すように主軸9に取着されたロータ20とネジ
によって軸受10に固定されたステータ25とから成
る。ロータ20は樹脂材などから成る円盤体21の外周
の円筒壁に沿って永久磁石22が取り付られた構造とな
っており、円盤体21の内側(図2では左側)には主軸
9の周囲に所定間隔で放射状にフィン23が突出して形
成され、隣接するフィン23の間の適宜の箇所に内周側
通風口241、外周側通風口242が設けられている。
【0020】一方、ステータ25は、樹脂材などから成
る支持体26の外周縁部に上記永久磁石22と所定の間
隙を隔てて鉄心27を配置し、その周囲に巻線28を巻
回した構造を有している。支持体26の適宜の箇所には
通風口29が設けられており、通風口29を介してステ
ータ25の前方と後方とが連通している。また、このモ
ータ12では、ステータ25の巻線28に密着してサー
ミスタ等から成る温度センサ39が取り付けられてお
り、巻線28の温度がモニタできるようになっている。
【0021】ステータ25の巻線28に駆動電流が供給
されると、外側のロータ20が回転し、これにより主軸
9が回転駆動される。ロータ20が回転するとフィン2
3により空気が撹拌され、図2中に矢印で示すように、
ロータ20の内周側通風口241及びステータ25の通
風口29を介して吸引された空気が外周側へ送られ、巻
線28に接触し、ロータ20の外周側通風口242や鉄
心27と永久磁石22との間隙を通って外側へ出てゆ
く。この空気流によって、巻線28で発生した熱は放散
する。したがって、ロータ20の回転が速いほど巻線2
8の冷却効果は大きくなる。
【0022】次に、このドラム式洗濯機の電気系構成を
図3を参照して説明する。この図では乾燥運転にのみ関
連する部分は省略している。制御の中心には、CPU3
1、タイマ32、RAM33、ROM34等から成るマ
イクロコンピュータを中心に構成される制御部30が備
えられており、制御部30はROM34に予め記憶され
ている運転プログラムに従って後述の各部を制御するこ
とにより、洗い、すすぎ及び脱水から成る一連の洗濯運
転を実行する。制御部30には、各種キースイッチを備
えた操作部35、数値表示器などを備えた表示部36、
外槽2内に溜まった水の水位を検出する水位センサ3
7、上記巻線28の温度を検出する温度センサ39、モ
ータ12の回転速度及び回転方向を制御するインバータ
駆動部38、給水バルブ14及び排水ポンプ16が接続
されている。
【0023】以下、制御部30の処理動作を中心に、洗
濯行程における上記洗濯機の動作を図4のフローチャー
トを参照して説明する。
【0024】操作部35を介して洗濯開始の指示が与え
られると、制御部30はまず給水バルブ14を開放し、
水位センサ37により外槽2内に所定水位の水が溜まっ
たことが検知されるまで給水を行う(ステップS1)。
その後、モータ12が50〜55rpm程度の回転速度
でもって所定時間毎に左右に反転するようにインバータ
駆動部38に指示を与える。これにより、ドラム6内に
収容されている洗濯物は水面上まで持ち上げられた後に
落下し、水面に叩きつけられることによって汚れが落ち
る。このような洗い運転は、通常十〜十数分程度継続し
て行われる(ステップS2)。
【0025】この洗い運転の期間中、モータ12のロー
タ20は50〜55rpm程度の回転速度で回転する。
前述のようにフィン23により生起された空気流は巻線
28に当たるが、このような低い回転速度では空気流は
ごく弱く、巻線28から奪われる熱量よりも駆動電流に
よって巻線28に発生する熱量の方が格段に大きい。こ
のため、洗い運転の期間中、巻線28の温度は徐々に上
昇する。
【0026】所定の洗い運転時間が経過すると、制御部
30はモータ12の回転を停止させるとともに、排水ポ
ンプ16を作動させて外槽2内の洗濯水を排水する(ス
テップS3)。更に、制御部30は温度センサ39によ
る温度データTcを読み込み(ステップS4)、この温
度データTcに応じて脱水運転時間teを決定する(ステ
ップS5)。具体的には、 (i)Tcが40℃未満である場合、脱水運転時間teは
5分 (ii)Tcが40℃以上60℃未満である場合、脱水運
転時間teは6分 (iii)Tcが60℃以上である場合、脱水運転時間te
は7分 とする。
【0027】そして、排水ポンプ16を作動させたま
ま、モータ12を起動してドラム6の回転速度を脱水回
転速度(例えば1000rpm)まで立ち上げる。この
とき、ドラム6内の洗濯物がバランスよく分散するよう
に適宜の回転制御を行うようにしてもよい。制御部30
は、先に決定した脱水運転時間teだけ中間脱水運転を
継続し、その後モータ12を停止させる(ステップS
6)。この脱水により、洗濯物に浸透していた洗濯水は
吐き出され、通水孔7を介して外槽2へ飛散される。
【0028】この中間脱水運転期間中、モータ12のロ
ータ20は極めて高速で回転するため、フィン23によ
り強い空気流が発生する。このとき、巻線28には先の
低速回転時よりも大きな駆動電流が流れる可能性もあ
り、その場合には発生する熱量も増加するが、空気流に
より奪われる熱量が大きいので巻線28の温度は下降す
る。脱水運転時間teが長いほど温度の下降度合は大き
いので、中間脱水運転開始時点で巻線28の温度が相対
的に高い場合でも中間脱水運転が終了した時点ではその
温度は充分に低くなる。
【0029】中間脱水運転が終了すると、制御部30は
排水ポンプ16の運転を停止するとともに給水バルブ1
4を開放して、外槽2内への給水を行う(ステップS
7)。そして、先の洗い運転と同様にしてすすぎ運転を
実行する(ステップS8)。このすすぎ運転が終了する
と、先のステップS3〜S6と同様のステップS9〜S
12の処理により、温度センサ39により検出された巻
線28の温度データに応じた脱水運転時間を決定し、そ
の脱水運転時間だけ中間脱水運転を実行する。
【0030】このようなすすぎ運転を更に1回(或いは
それ以上でもよい)行い(ステップS13、S14)、
先のステップS3〜S5と同様のステップS15〜S1
7の処理により巻線28の温度データに応じた脱水運転
時間を決定し、その脱水運転時間だけ最終すすぎ運転を
実行する(ステップS18)。これにより一連の洗濯行
程が終了する。
【0031】以上のように本実施例の洗濯機では、洗い
運転又はすすぎ運転時にモータ12の巻線28の温度が
高くなるほど、その直後の脱水運転時間が長くなってモ
ータ12の冷却効果が強められる。したがって、各脱水
運転終了時には巻線28の温度は充分に下がるので、洗
濯行程全期間を通して巻線28の最高到達温度を或るレ
ベル以下に抑えることができる。
【0032】なお、洗濯機では最終脱水運転時には高い
脱水率を得る必要があるため、それ以前の中間脱水運転
時よりも脱水運転時間を長くするのが一般的である。し
たがって、最終脱水運転時には上述のように巻線28の
温度によって選択される最長の脱水運転時間(この例で
は7分)以上の脱水運転時間を設定しておくことによ
り、上述のような処理は不要になる。
【0033】また、通常、洗い運転又はすすぎ運転時間
が長いほど洗い運転又はすすぎ運転終了時点での巻線2
8の到達温度は高い。一般的に、洗い運転時間はすすぎ
運転時間よりも長く設定されているから、このような場
合、最も巻線28の温度が高くなる洗い運転後の中間脱
水運転時にのみ上述のような処理を導入し、すすぎ運転
後の中間脱水運転時には巻線28の温度に依らずに脱水
運転時間を決めるようにしてもよい。すなわち、第1の
発明に係る洗濯機では、巻線28の温度に基づいた脱水
運転時間の決定は、洗濯行程の中で少なくとも1回実行
されるものとすればよい。
【0034】また、上記実施例では、洗い運転又はすす
ぎ運転の後の排水の後に温度センサ39による温度デー
タを読み込むようにしているが、排水中や排水の前であ
ってもよい。更に、洗い運転又はすすぎ運転のためにモ
ータ12を回転駆動している期間中であっても、モータ
12を停止する直前に温度センサ39による温度データ
を読み込むようにしてもよいし、所定時間間隔でもって
温度センサ39による温度データを読み込み、それによ
りモータ12の駆動停止時点での温度を推定してこのデ
ータを基に脱水運転時間を決定する構成とすることもで
きる。
【0035】次に、第2の発明の一実施例によるドラム
式洗濯機を説明する。上記実施例の洗濯機では、モータ
12の巻線28の温度を直接検出していたが、モータ1
2の回転駆動時の温度上昇に関連した他のパラメータを
取得し、それを所定の基準に照らして脱水運転時間を決
定するようにしてもよい。この実施例の洗濯機では、該
パラメータとしてモータ12の巻線28に供給される駆
動電流の値を利用している。
【0036】図5はこの実施例による洗濯機の電気系構
成図である。電流検出部40は、インバータ駆動部38
からモータ12に供給される駆動電流を所定時間間隔毎
にサンプリングして検出している。制御部30は、洗い
運転又はすすぎ運転期間中、電流検出部40により取得
された電流値を積算する。駆動電流が多いほど巻線28
での熱損失も大きく温度は高くなるから、洗い運転又は
すすぎ運転の終了時点で電流値の積算値は巻線28の温
度を反映している。
【0037】中間脱水又は最終脱水の前に、その直前の
電流の積算値Iaを例えば以下のように判断して脱水運
転時間を決定する。 (i)Iaが0.5Ah未満である場合、脱水運転時間t
eは5分 (ii)Iaが0.5Ah以上0.7Ah未満である場合、
脱水運転時間teは6分 (iii)Iaが0.7Ah以上である場合、脱水運転時間
teは7分 これにより、先の実施例と同様に、巻線28の温度が高
いほど脱水運転時間を長くして、巻線28の温度を確実
に降下させることができる。
【0038】更に、駆動電流の積算値に対応した他のパ
ラメータを用いることもできる。例えば、モータ12の
回転制御をPWM駆動する構成では、駆動パルス幅が広
いほどモータ12に大きな電圧が印加される。したがっ
て、駆動パルス幅の積算値を利用することができる。ま
た、モータ12の回転制御を位相制御により行う構成で
は、位相制御角(又はそれに対応するパルス幅)が小さ
いほどモータ12に大きな電圧が印加される。したがっ
て、位相制御角の積算値を利用することができる。
【0039】なお、上記2つの実施例では、脱水運転時
間を変えることによって温度降下の度合を変えている
が、脱水運転時の最高回転速度を変えることによって温
度降下の度合を変えることもできる。すなわち、最高回
転速度が高いほどフィン23による巻線28の冷却効果
は大きいから、例えば巻線28の温度が高いほど最高回
転速度を高く設定すればよい。
【0040】また、洗濯機においては、脱水運転時間を
負荷量や布質などに依って変える構成とする場合や、或
いは使用者によって設定可能な洗濯コースに応じて変え
る構成とする場合もある。このような場合、洗い運転又
はすすぎ運転時間とその直後の脱水運転時間との関係に
おいて、巻線の温度を下降させるに不充分な脱水運転時
間が設定されるときに限って第1又は第2の発明を適用
して脱水運転時間を延長するようにしてもよい。
【0041】なお、上記実施例は一例であって、当然の
ことながら本発明の趣旨の範囲で適宜変更又は修正する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の一実施例のドラム式洗濯機の概
略側面断面図。
【図2】 図1中のA部の詳細構造を示す側面断面図。
【図3】 本実施例の洗濯機の電気系構成図。
【図4】 本実施例の洗濯行程のフローチャート。
【図5】 第2の発明の一実施例のドラム式洗濯機の電
気系構成図。
【符号の説明】
2…外槽 6…ドラム 9…主軸 12…モータ(アウタロータ形ブラシレスモータ) 20…ロータ 21…円盤体 22…永久磁石 23…フィン 241、242、29…通風口 25…ステータ 26…支持体 27…鉄心 28…巻線 30…制御部 38…インバータ
駆動部 39…温度センサ 40…電流検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 要▲蔵▼ 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 新村 光則 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 川口 智也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 原田 哲夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA06 BA12 BB01 CA02 CB06 HB09 HB10 KA27 LA03 LB02 LB18 MA01 MA02 MA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)洗濯脱水槽を回転駆動するモータであ
    って、ロータの回転に伴い生起される空気流によりステ
    ータ側の巻線を冷却する構造を有して成るモータと、 b)該モータの巻線の温度を検出する温度検出手段と、 c)該温度検出手段にて検出した温度から洗い運転又はす
    すぎ運転時の巻線の温度上昇を判断して、その直後に行
    う脱水運転の運転時間又は脱水回転速度を決定する運転
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 a)洗濯脱水槽を回転駆動するモータであ
    って、ロータの回転に伴い生起される空気流によりステ
    ータ側の巻線を冷却する構造を有して成るモータと、 b)洗い運転又はすすぎ運転時のモータ駆動期間中、該モ
    ータに供給される駆動電流又は該駆動電流に対応する指
    標値を積算する積算手段と、 c)洗い運転又はすすぎ運転の終了後に前記積算手段によ
    り求めた積算値に応じて、その直後に行う脱水運転の運
    転時間又は脱水回転速度を決定する運転制御手段と、 を備えたことを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記モータはアウタロータ形モータであ
    って、洗濯脱水槽の回転軸を直接的に回転駆動するもの
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯
    機。
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