JP2000101375A - 音声出力調整方法およびその装置 - Google Patents

音声出力調整方法およびその装置

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JP2000101375A JP10265496A JP26549698A JP2000101375A JP 2000101375 A JP2000101375 A JP 2000101375A JP 10265496 A JP10265496 A JP 10265496A JP 26549698 A JP26549698 A JP 26549698A JP 2000101375 A JP2000101375 A JP 2000101375A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録レベルが異なる複数の音声信号の出力レ
ベルが一定となるように自動調整する音声出力調整方法
およびその装置を提供する。 【解決手段】 入力装置10によって入力端1が選択さ
れると、入力端1の音声信号がスイッチ4を介してD/
Aコンバータ5へ供給され、ここでアナログ信号に変換
され、音量可変部6、パワーアンプ7を介してスピーカ
8から発音される。ここで、操作者が出力音量制御操作
部11によって出力音量の制御を行うと、その制御信号
が音量可変部6へ供給されるとともに、ゲインコントロ
ールユニット3へ供給される。そして、この制御信号に
よってゲインコントロールユニット3のダイナミックレ
ンジが制御される。この結果、次に入力装置10によっ
て入力端2が選択された場合においても、入力端1の音
量と変わらない音量で発音される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録レベルが異な
る複数の音声信号の出力レベルが一定となるように調整
する音声出力調整方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどの装置で音
声の出力を行う場合、複数の記録レベルが異なる音声信
号を扱う関係上、装置の使用者がある音声信号に合わせ
てボリウムを設定し、スピーカからの出力音圧を決めた
場合に、このボリウム位置のままで他の音声信号を再生
すると、直前まで聞いていた音圧より大きな音圧で聞こ
えたり、また逆に小さな音圧で聞こえたりする。このた
め、装置の使用者は聴感上不快に感じる場合が多く、ま
た音声信号を変える毎に、スピーカからの出力音圧を変
更するための、こまめなボリウム設定が必要となり、操
作が煩雑であるという問題があった。
【0003】また、従来の音声出力調整方法の一例が、
特開平4−365210号公報に記載されている。この
公報に記載された音声出力調整方法は、車載音響再生装
置の場合であり、カセットデッキ等からの入力音声信号
に対し、音質調整や外部の雑音を考慮した音量補正を行
った場合に、スピーカから出力される可聴信号が歪んで
しまうことを防ぐため、ダイナミックレンジの圧縮を行
う手段について記述されている。
【0004】しかし、この従来例では、スピーカから出
力される可聴信号の歪みだけを考慮しているため、記録
レベルの異なる複数の音声信号を切り替えて使用者が聴
取する場合の出力音圧の差については、全く考慮されて
いない。加えて、音質調整および外部雑音に対する音量
補正に対してのダイナミックレンジ圧縮については考慮
されているものの、装置の使用者が操作する出力ボリウ
ムの位置についての考慮はされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数のそれ
ぞれ記録レベルが異なる音声信号を、ある一定のボリウ
ム位置でもスピーカからの音圧の差を感じることなく装
置の使用者が聴取できるための音声出力調整方法および
その装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、複数の記録レベルの異なる
音声信号の出力レベルを自動調整する音声出力調整方法
において、使用者が操作する音量調整用操作子に連動し
て、前記音声信号のラインに挿入されたゲインコントロ
ール手段のダイナミックレンジの圧縮を行うことを特徴
とする音声出力調整方法である。
【0007】請求項2に記載の発明は、記録レベルの異
なる複数系統の音声信号の出力レベルを自動調整する音
声出力調整装置において、前記音声信号のラインに挿入
されたゲインコントロール手段と、前記音声信号または
前記ゲインコントロール手段によってゲインコントロー
ルされた音声信号の選択を行うスイッチ手段と、前記ス
イッチ手段の出力信号のゲイン調整を行う音量可変手段
と、前記音量可変手段のゲインを設定する音量調整用操
作子とを具備してなり、前記音量調整用操作子の設定に
応じて前記ゲインコントロール手段のダイナミックレン
ジを調整することを特徴とする音声出力調整装置であ
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の音声出力調整装置において、前記ゲインコントロール
手段を、入力される音声信号のレベルがスレッシュホー
ルド値以下の場合は線形増幅し、以上の場合は非線形増
幅をする回路によって構成し、かつ、前記スレッシュホ
ールド値が前記音量調整用操作子の設定に応じて制御さ
れるようにしたことを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の音声出力調整装置において、前記ゲイ
ンコントロール手段のパラメータを手動調整する調整手
段を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
る出力音声調整装置を図面を参照して説明する。図1は
音声入力が二つの場合の同実施の形態による音声出力調
整装置を示したブロック図である。1と2は、それぞれ
異なる系統のディジタル音声信号を入力する入力端であ
る。入力端1と入力端2からそれぞれ記録レベルの異な
る第一系統の音声信号1aと第二系統の音声信号2aが
入力されるが、本構成例の場合、入力端1に入力される
音声信号1aより入力端2に入力される音声信号2aの
方が、記録レベルが高いものとする。
【0011】3は入力される音声信号2aのダイナミッ
クレンジ圧縮を行うゲインコントロールユニットであ
る。4は入力される音声信号1aと3aの選択を行うス
イッチである。5はスイッチ4からの出力信号4aをア
ナログ信号に変換するD/Aコンバータである。6はD
/Aコンバータ5からの出力信号5aのゲインを調整す
る音量可変部である。7は音量可変部6の出力信号6a
を増幅するパワーアンプである。8はパワーアンプ7の
出力信号7aを可聴音声として出力するスピーカであ
る。9はゲインコントロールユニット3およびスイッチ
4を制御するCPUである。10は使用者がゲインコン
トロールユニット3のパラメータを設定するための入力
装置である。11は装置の使用者が出力音量を制御する
出力音量制御操作部であり、同一内容の操作情報11a
および11bをそれぞれゲインコントロールユニット3
および音量可変部6に出力する。
【0012】次に、図1および図2を参照して、本実施
例の動作について詳細に説明する。音声入力は二系統有
り、入力端1と入力端2からそれぞれ記録レベルの異な
る音声信号が入力される。本実施例の場合、入力端1に
入力される音声信号1aより入力端2に入力される音声
信号2aの方が、記録レベルが高いものとする。また装
置の使用者は、音量可変部6の設定を出力音量制御操作
部11で行うが、本実施例においては、入力端1に入力
される音声信号1aの記録レベルに合わせて使用者が設
定したとする。
【0013】入力端2から入力された音声信号2aは、
ゲインコントロールユニット3に入力される。このゲイ
ンコントロールユニット3では、ある入力レベルにスレ
ッシュホールドを持たせ、そのスレッシュホールド値未
満の入力であれば、音声信号2aをそのまま出力し、ス
レッシュホールド値以上の入力であれば、音声信号2a
に非線形変換処理を施し、線形変換をした場合よりも出
力レベルが下がる状態に変換して出力する。
【0014】一般的にD/Aコンバータでの処理は、図
2(a)に示されるように、入力コードの値に比例して
出力電圧が対応する線形変換方式を用いているが、今回
記録レベルの大きい音声信号については、線形変換が行
われるD/Aコンバータに入力される前段に、図2
(b)で示されるようなデジタルレベルでの非線形変換
処理を加え、この処理が行われた後にD/Aコンバータ
に入力されることとしている。
【0015】したがって、本実施例で用いているD/A
コンバータ5も図2(a)に示されるような線形変換方
式を行うものであって、その前段のゲインコントロール
ユニット3で図2(b)に示されるような非線形変換処
理を行う。このためゲインコントロールユニット3から
の出力信号3aは、その入力信号2aと比較してダイナ
ミックレンジが圧縮されていることとなる。
【0016】このゲインコントロールユニット3のスレ
ッシュホールド値は、装置の使用者が任意に設定する音
量可変部6の設定値に連動している。すなわち、ゲイン
コントロールユニット3は、使用者が出力音量制御操作
部11で操作した状態に対応した操作情報11bと同一
内容の操作情報11aを受け、これに基づきスレッシュ
ホールド値を設定することとなる。音量可変部6の設定
値がスピーカ8からの出力音圧を大きくする方向で設定
された場合には、スレッシュホールド値Thは図2
(c)に示すように比較的低めの入力レベルに設定し、
音量可変部6の設定値がスピーカ8からの出力音圧を小
さくする方向で設定された場合には、スレッシュホール
ド値Thは図2(b)に示すように比較的高めの入力レ
ベルに設定するか、もしくはスレッシュホールド値Th
を全く設定しない。
【0017】この件について、ゲインコントロールユニ
ット3を設けなかった場合と比較しながら説明する。本
実施例の場合、記録レベルの低い入力端1から入力され
た音声信号1aに合わせ、装置の使用者が音量可変部6
の設定値を出力音量制御操作部11で定めている。この
ため、ゲインコントロールユニット3を設けない場合、
スピーカ8からの出力音圧を大きくしている状態で、入
力端2から入力された音声信号2aを再生すると、スピ
ーカ8からは、入力端1から入力された音声信号1aを
再生している音圧より大きな音圧で出力されることとな
る。その結果、使用者が聴感的に不快を感じるばかりで
なく、音量可変部6の位置を出力音圧を小さくするため
に出力音量制御操作部11を操作しなければならず、使
用者の操作の手間が増える。また逆に、スピーカ8から
の出力音圧を小さくしていた場合には、入力端1から入
力された音声信号1aは、小さな出力音圧でも使用者が
聴取できる程度の記録レベルを持ったものであると判断
できる。しかし、ゲインコントロールユニット3を設け
ない場合、使用者は聴感的に不快を感じないまでも、ス
ピーカ8から出力される音圧の差を確実に感じることと
なる。このため、ゲインコントロールユニット3に設定
されるスレッシュホールド値Thは、音量可変部6の設
定値が大きな出力音圧を得る場合と比較して、高めのス
レッシュホールド値Thで良く、また入力端1から入力
される音声信号1aのレベルによっては、スレッシュホ
ールド値Thを設定する必要がない場合もあり得る。
【0018】ここで、ゲインコントロールユニット3の
動作を式を用いて説明する。音声信号2aの入力レベル
をI、スレッシュホールド値をThとすると、その差分
Dは以下のようになる 。 D=I−Th …(1)
【0019】このとき、D<0なら線形変換を施すの
で、音声信号2aに何らの処理の行わず、そのまま音声
信号3aとして出力する。D≧0ならば、音声信号2a
に次式によって表される非線形変換を施す。 A=I−(j(kI2 +I)) …(2) 但し、Aは出力信号のレベル j、kはパラメータ
【0020】このようにして、ダイナミックレンジを圧
縮して音声信号3aとして出力することで、基準となっ
た音声入力2aの記録レベルに近い信号となる。
【0021】(2)式に示したパラメータj、kについ
ては、装置の使用者が任意に設定することができる。す
なわち装置の使用者は、入力装置10からCPU9を通
し、ゲインコントロールユニット3に対してパラメータ
の設定を行うことができる。このことによって、非線形
変換を行う際の特性が変化し、聴感上の圧縮感を使用者
の趣向に合わせ、低減することができる。また、あらか
じめいくつかのパラメータを準備しておき、使用者が任
意に選ぶような形にしても良い。また、出力Aを求める
ために2次式を用いたが、特に2次式にこだわる必要性
はなく、別な式を用いて求めても構わない。
【0022】また、ゲインコントロールユニットは、D
SP(Digital Signal Processor)等の外部素子を用い
て実現される。
【0023】次に、本発明の他の実施の形態について、
図3を用いて説明する。図3は、音声入力が二つの場合
の同実施の形態のブロック図であり、図1と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。図3の装置
は、図1におけるゲインコントロールユニット3で行わ
れていた処理を、CPU9内で行うものである。最近で
は、CPUの処理性能も向上し、音声処理等も非常に高
速に行えるようになっている。この方式を用いることに
より、DSPのような外部素子を用いることなく、CP
U9のソフトウェアプログラミングを行うだけで、全く
同様の効果を得ることができる。 また、図1および図
3では音声信号が二系統ある場合について説明したが、
音声信号が二系統以外の場合にも同様に適用できること
は明らかである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、使用者が操作する音量調整用操作子に連動して、音
声信号のラインに挿入されたゲインコントロール手段の
ダイナミックレンジの圧縮を行うようにしたので、各音
声信号の記録レベルの違いによる出力音量の差を減らす
ことができ、複数のレベルの異なる音声信号を選択して
発音させる場合に極めて好適である。また、装置の使用
者が入力音声信号を切り替える度に、スピーカから出力
される音量の変更を行わなくても良く、操作性が向上す
る利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による音声出力調整装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態におけるダイナミックレンジ圧縮
特性の一例を示す図である。
【図3】 本発明の他の実施形態による音声出力調整装
置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…入力端 2…入力端 3…ゲインコントロールユニット 4…スイッチ 5…D/Aコンバータ 6…音量可変部 7…パワーアンプ 8…スピーカ 9…CPU 10…入力装置 11…出力音量制御操作部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録レベルの異なる音声信号の出
    力レベルを自動調整する音声出力調整方法において、使
    用者が操作する音量調整用操作子に連動して、前記音声
    信号のラインに挿入されたゲインコントロール手段のダ
    イナミックレンジの圧縮を行うことを特徴とする音声出
    力調整方法。
  2. 【請求項2】 記録レベルの異なる複数系統の音声信号
    の出力レベルを自動調整する音声出力調整装置におい
    て、 前記音声信号のラインに挿入されたゲインコントロール
    手段と、 前記音声信号または前記ゲインコントロール手段によっ
    てゲインコントロールされた音声信号の選択を行うスイ
    ッチ手段と、前記スイッチ手段の出力信号のゲイン調整
    を行う音量可変手段と、前記音量可変手段のゲインを設
    定する音量調整用操作子と、を具備してなり、前記音量
    調整用操作子の設定に応じて前記ゲインコントロール手
    段のダイナミックレンジを調整することを特徴とする音
    声出力調整装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲインコントロール手段は、入力さ
    れる音声信号のレベルがスレッシュホールド値以下の場
    合は線形増幅し、以上の場合は非線形増幅をする回路で
    あり、かつ、前記スレッシュホールド値が前記音量調整
    用操作子の設定に応じて制御されることを特徴とする請
    求項2に記載の音声出力調整装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲインコントロール手段のパラメー
    タを手動調整する調整手段を設けたことを特徴とする請
    求項2または請求項3に記載の音声出力調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008312260A (ja) * 2008-09-16 2008-12-25 Panasonic Corp 音量調整装置
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