JP2000101201A - プレバイアスされた内部電子ポテンシャルを有する量子カスケ―ド光エミッタ - Google Patents

プレバイアスされた内部電子ポテンシャルを有する量子カスケ―ド光エミッタ

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JP2000101201A JP11268019A JP26801999A JP2000101201A JP 2000101201 A JP2000101201 A JP 2000101201A JP 11268019 A JP11268019 A JP 11268019A JP 26801999 A JP26801999 A JP 26801999A JP 2000101201 A JP2000101201 A JP 2000101201A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プレバイアスされた内部電子ポテンシャルを
有する量子カスケード光エミッタを提供する。 【解決手段】 QCレーザのSLを無電界に保つ試みの
代わりに、SL周期を変えることにより、実際の電子ポ
テンシャルをプレバイアスし、上方及び下方ミニバンド
の平均して本質的に平坦なプロフィルが得る。上方及び
下方レーザレベルは、印加電界が無い時、第1のサブセ
ット内で層から層へそれぞれ異なるエネルギーに位置
し、印加電界が存在するにもかかわらず上方及び下方ミ
ニバンドの所望のフラットバンド条件が実現される。第
1のサブセット内のQW層の厚さは、印加電界の方向に
増加するように、QW層からQW層へ変化し、障壁層の
第2のサブセットの厚さも、印加電界の方向に減少又は
増加するように障壁層から障壁層へ変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はともにDARPA/米軍研究オフ
ィスから許与された契約第DAAH04−96−C−0
026号及び契約第DAAG55−98−C−0050
の下で政府の支持を得た。政府は本発明について、ある
程度の権利を持つ。
【0002】
【補本発明の分野】本発明は一般に超格子(SL)半導
体デバイス、より具体的には、量子カスケード(QC)
SL半導体光エミッタ(たとえばレーザ)に係る。
【0003】
【本発明の背景】半導体SLは独特の電子的特性を有す
る多層構造である。これらの構造は、異なる禁制帯をも
つ2つの異なる半導体材料の交互の薄い(たとえばナノ
メータの厚さ)層の周期的な積み重ね(すなわち、低禁
制帯量子井戸(QW)層がより広い禁制帯障壁層にはさ
まれている)である。ジー・スカマルチオ(G.Sca
marcio)ら、サイエンス、276巻、773−7
76(1997年5月)に述べられているように、この
構造の周期(〜0.5nm)はバルク結晶成分の格子定
数(〜0.5nm)より、典型的な場合、はるかに大き
い。このようにポテンシャルが重畳されることにより、
伝導帯及び価電子帯は、ミニバンドと呼ばれる一連のは
るかに狭いエネルギー帯(典型的な場合、強いトンネル
結合があると数十ないし数百ミリボルトの幅)に分離
し、それらは層に垂直な方向に沿った禁制帯(ミニギャ
ップ)により分離される。ミニバンドを形成するには、
QWのそれぞれの中の状態の波動関数が、局在しないこ
と、すなわち波動関数が多くのQW上に延びることが必
要である。このことはQWが相互に強く結合し、それら
が局在しないことを意味する。その場合、QWは実効的
に相互に結合が解かれるであろう。
【0004】SLの興味ある特徴、すなわちミニバンド
内の緩和時間に比べ、ミニバンド間緩和時間が長いこと
は、固有のポピュレーションインバージョンを有し、非
常に大きな電流と光パワー出力を保持できるSLQCレ
ーザを開発するために用いられてきた。これらのQCレ
ーザにおいて、活性領域くり返しユニット(放射遷移
(RT)領域プラスはさまれた注入/緩和(I/R)領
域)は、SLにより形成される。たとえば、上で引用し
たスカマルチオ(Scamarcio)らの論文及びエ
イ・トレディクッチ(A.Tredicucci)ら、
アプライド・フィジックス・レターズ(Appl.Ph
ys.Lett.)第72巻、第19号、2388−2
390頁(1998年5月)を参照のこと。両方ともこ
こに参照文献として含まれる。両方の場合において、各
RT領域中のレーザ動作は、各I/R領域を貫くミニバ
ンドによるユニポーラ(電子)注入により、ミニバンド
間で実現された。上方伝導帯ミニバンドの底におけるエ
ネルギー状態と、下方伝導帯ミニバンドの最上部付近の
エネルギー状態間の垂直レーザ遷移は、障壁及びQW材
料のエネルギー禁制帯の十分下のフォトンエネルギーで
起こる。これらのQCSLレーザの中心波長は、ミニギ
ャップにより決められ、障壁及びQW厚を変えることに
より、IRスペクトルの広い領域で選択できる。
【0005】QCSLレーザを適切に動作させるために
は、ミニバンドのフラットバンド条件が存在しなければ
ならない。すなわち、2つの条件があわなければならな
い。 (1)RT及びI/R領域の相互の巨視的な配置及び
(2)RTに渡る上方エネルギー帯及び下方エネルギー
レベルの微視的配置である。しかし、印加電界が存在す
ると(たとえばレーザ動作させるために、層に垂直に印
加された外部バイアス)、量子状態はQW層からQW層
へ、電界の方向により高いエネルギーにシフトする。ス
カマルチオ(Scamarcio)らのQCSLレーザ
では、この問題はRT領域のすべてに全体的に高濃度ド
ーピングし、それによってドーピングイオン及び対応す
る外部電子により、遮蔽電界が生じ、それにより印加電
界を補償(すなわち、活性領域中への著しい電界の侵透
を防止する)することにより、解決しようとした。他
方、トレディクッチ(Tredicucci)らのQC
SLレーザでは、RT領域に近接したI/R領域の端部
のみが、ドープされた。ここで、ドーパントイオン及び
それらの外因的な電子は、容量の相対する電極のように
動作し、印加電界を遮蔽する。このようにして、SL領
域にはほとんど電界はなく、各くり返しユニットの上方
ミニバンドは、先の隣接したユニットの下方ミニバンド
と(電子流の方向に)整合している。しかし、比較的高
い外因的な電子(トレディクッチ(Tredicucc
i)らのレーザでは1周期当りのシート濃度7−8×1
11cm-2)のため、閾値電流の絶対値は高くなるとと
もに、温度の上昇とともに、閾値電流は急速に増加し
た。
【0006】従って、本質的に電界のないSLを必要と
せずに、たとえば印加電界を補償するためにドーパント
を導入する必要なしに、上方及び下方ミニバンドの所望
のフラットバンド条件を満す設計に対して、QCSLレ
ーザ技術には必要性が残る。
【0007】
【本発明の要約】本発明の一視点に従うと、QCレーザ
のSLを無電界に保とうとする代わりに、SLに印加電
界が存在しても、平均して上方及び下方ミニバンドの本
質的に平坦なプロフィルが実現するよう、SL周期(従
って平均組成)を変えることにより、実際の電子電位を
“プレバイアス”する。“プレバイアス”という用語の
定義については、以後十分に述べる。たとえば、一実施
例において、QW層の少なくとも第1のサブセット中
で、QW層の厚さはOW層からOW層に変え、印加電界
の方向に増加するようにする。この実施例において、上
方及び下方レーザ発振レベルは、印加電界が無い時、第
1のサブセット内で層から層へ異なるエネルギーにあ
り、それによって印加電界が存在しても、上方及び下方
ミニバンドの所望のフラットバンド条件が実現される。
好ましい実施例において、第1のサブセット内のQW層
の厚さは、QW層からQW層に変化し、印加電界の方向
に増加するようにする。別の実施例において、障壁層の
第2のサブセットの厚さも、第2のサブセット内で障壁
層から障壁層に変化し、印加電界の方向に変化(増加又
は減少)するようにする。
【0008】もちろん、本発明の原理は一般的にQCS
L光エミッタに、具体的にはレーザとともに自発放射光
エミッタに適用できる。
【0009】本発明の更に別の視点に従うと、QCSL
光エミッタの作製方法は、以下の工程を含む。(1)I
/R領域ではさまれた複数のSLユニポーラRT領域を
作製する工程。それぞれのRT領域は障壁層ではさまれ
た複数のQW層を含む。QW層は上方及び下方ミニバン
ドを特徴とするエネルギー状態をもつ。(2)少なくと
もQW層の第1のサブセット内で、層を横切る第1の方
向に、QW層からQW層へQW層の厚さを増加させる工
程。別の実施例は、追加の工程を含む。すなわち、障壁
層の少なくとも第2のサブセット内で、同じ方向に障壁
層から障壁層へ障壁層の厚さを変え( 減少又は増
加)、それによってSL内に印加電界が存在しても、上
方及び下方ミニバンドの所望のフラットバンド条件が実
現される。
【0010】
【本発明の詳細な記述】図1を参照すると、QCSL半
導体光エミッタ(たとえばレーザ)10は、上方クラッ
ド領域16及び下方クラッド領域として働く基板の間に
はさまれたQCSL活性領域14を含む。あるいは、下
方クラッド領域は基板から分離され、基板と活性領域の
間に形成してよい。上方クラッド領域16はたとえばリ
ッジ導波路レーザ構造のメサ又は台形の形に形成してよ
い。メサは図示されるように活性領域14で停止するよ
うに浅くエッチングしてもよく、メサが活性領域中に延
びるように、深くエッチングしてもよい。いずれの場合
も、電気的に絶縁性の層18(たとえば Si34又は
SiO2)がデバイスの最上部上に形成され、メサの最
上部の一部を露出する開口を形成するため、パターン形
成される。第1の電極20が絶縁層18上と上方クラッ
ド領域に接触するように、開口中に形成され(通常、高
濃度ドープ接触促進層による。これは図示されていな
い)、第2の電極22が基板12上に形成される。
【0011】基板それ自身は単結晶半導体基体又は別の
層(たとえば、基体の最上部表面上に成長させたエピタ
キシャル層)を有するそのような基体の組合せでよい。
たとえば、この型のレーザは、III−V族化合物半導
体、たとえばGaInAs及びAlInAsのようなI
nを基本とするIII−V族化合物で作製される。
【0012】図示されていない駆動回路が、外部電圧を
印加し、光を発生させるのに十分な大きさのポンピング
エネルギーを、レーザに供給するため、電極間に結合さ
れている。閾値以下ではエミッタは非可干渉の自発放射
源として動作し、一方閾値以上では、それは可干渉性の
刺激放射源として動作する。後者の場合、光学的な帰還
を与えた時、光源はレーザとして機能する。適切な光学
的帰還は典型的な場合、たとえばへき開した結晶面、分
布帰還(DFB)回折格子、分布ブラッグ反射器(DB
R)又はそれらの組合せといったもので形成される光空
胴共振器により得られる。
【0013】図2に示されるように、本発明の一視点に
従うと、活性領域14は複数Nのくり返しユニットを含
み、それぞれのユニットは“プレバイアス”SLRT領
域14.1及びI/R領域14.2を含む。SLの内部
電子的ポテンシャルを“プレバイアスする”効果は、印
加されたバイアス電圧により生じたSL中の電界の存在
にもかかわらず、上方及び下方ミニバンドのフラットバ
ンド条件を生成させることである。より具体的には、1
つのRT領域14.1の下方ミニバンド14.3は、隣
接したRT領域14.5の上方ミニバンド14.4と整
合され、2つの整合したミニバンドははさまれたI/R
領域14.2の単一のミニバンド14.6と整合し、橋
渡しされる。この型のデバイスレーザ発振は、ミニバン
ド間プロセスである。すなわち、波形の矢印15によっ
て示されるように、波長λにおける刺激放射は上方ミニ
バンド14.7の底部エネルギーレベル2と下方ミニバ
ンド14.3の最上部エネルギーレベル1の間で、RT
領域14.1内で起こる。同様のプロセスは他のRT領
域中で起こる。たとえば、レーザ発振はまた上方ミニバ
ンド14.4の底部エネルギーレベル2と下方ミニバン
ド14.8の最上部エネルギーレベル1の間で、RT領
域14.5中と同じ波長で起こる。レベル1及び2の波
動関数(2乗の対数)も、図2に示されている。各RT
内で、これらの波動関数はそのRTのすべてのQWを横
切って延び、従ってQWは相互に実効的に結合されてい
ることに、注意されたい。
【0014】RT領域の内部の電子的ポテンシャルは、
実際のポテンシャルがデバイス中にできるようにプレバ
イアスされる。すなわち、RT領域のQW層の少なくと
も第1のサブセットは、QW層からQW層へ揺れる。一
実施例において、“プレバイアスする”ことは、たとえ
ば印加電界(バイアス電圧によって生じる)の方向に、
層を横切る第1の方向に、これらのQW層の厚さを単調
に増加させることにより、実現される。好ましい実施例
において、障壁層の第2のサブセットの厚さは、障壁層
から障壁層へ変ってもよい。これらの障壁層の厚さは、
同じ第1の方向に、単調に減少又は増加するのが好まし
い。サブセットという用語は、RT領域中のQW(又は
障壁)層の全て、又はRT領域中のQW(又は障壁)層
の全て(すなわち完全なセット)より少ない層を含むこ
とを意図している。更に、第1及び第2のサブセット
は、層の同じグループを含む必要はなく、同数の層を含
む必要もない。
【0015】“プレバイアス”されたSLRT領域が上
方及び下方伝導帯ミニバンドの所望のフラットバンド条
件をいかに与えるかをより良く理解するために、次に図
3及び図4を参照する。印加電界EA の存在下でのSL
中のミニバンド30、40の所望のフラットバンド条件
が、図3に描かれている。ここでSLは典型的な従来技
術として示されており、電界を補償する周期構造をも
ち、その中で各QW層は同じ厚さtwをもち、各障壁層
は同じ厚さtbをもつ。しかし、電界EC を補償する何
らかの形がないと、図3の各ミニバンドは、各量子井戸
内の異なるエネルギーで別々の量子状態に分離するであ
ろう。SL量子状態中に作るこの効果を利用する。この
状態は印加電界が無い時ずらされ、印加電界がある時、
相互に整合するようになる。従って、図4に示された本
発明の一実施例に従うと、電界EA の方向にQW層の厚
さtw を増すことにより、SLは“プレバイアスされ
る”(レーザの動作中のみ印加されるから、EA は仮想
的に示されている。)このようにたとえばtw4<tw3
w2<tw1であると、より狭いQW中の量子状態はより
広いQW中の対応する状態より、高いエネルギーにある
こと及びより狭いQW中の上方及び下方レベル間のエネ
ルギー差は、より広いQW中より大きいことを意味す
る。従って、QWの厚さに差をつけることにより、上方
及び下方ミニバンドの所望のフラットバンド条件が実現
されるように、QWからQWへ量子状態をずらすことが
できる。
【0016】ここで、比較的短いSLにおいて、上方及
び下方ミニバンドの所望のフラットミニバンド条件は、
先に述べたように、QW厚のみを変えることにより、実
現できることに注目する。しかし、より長いSLにおい
ては、QW及び障壁層の両方の厚さを変えることが好ま
しい。すなわち、本発明の別の実施例に従うと、印加電
界の方向に障壁厚を変える(増加又は減少)ことも好ま
しい。障壁層の特定のサブセットの厚さを増加又は減少
させるか否かは、(コンピュータ・モデルプログラムを
使うことを含む)実験により決められる。tb を変える
目的には、QWの適切な結合を確実にすること、QW間
の電子の輸送を容易にすること及び比較的高い振動強度
(すなわち、ダイポールマトリクス要素Z21)を与える
ことが含まれる。いずれの場合も、(tw+tb)により
規定される周期は、RT領域のSL特性が著しく損なわ
れないように、あまり広く変化すべきではない。
【0017】今日までの最善の出力パワーの結果は、障
壁層のサブセットの厚さが印加電界の方向に減少したQ
CSLで得られた。しかし、最善の閾値電流密度は障壁
層のサブセットの厚さが、印加電界の方向に増加したQ
SSLレーザで得られた。これらのレーザの両方の例に
ついて、以下に述べる。
【0018】実施例 この実施例 では、本発明の一実施例に従うIII−V
化合物半導体QC“プレバイアス”SLレーザについて
述べる。各種の材料、寸法及び動作条件は、説明のため
だけに示されており、特に述べなければ本発明の視野を
制限することは、意図していない。ここで用いるよう
に、アンドープという用語は具体的な半導体層又は領域
が意図的にはドーピングされていないこと、すなわちそ
のような領域又は層のいずれのドーピングも比較的低
く、典型的な場合、デバイスの層を成長させるために用
いたチャンバ中の残留ドーピング又はバックグランドの
ドーピングから生じることを意味する。
【0019】レーザの概略的な伝導帯ダイヤグラムが、
図2に示されている。2つの良く規定されたミニバンド
14.3及び14.4はカスケード段に渡ってそれらの
橋渡しをする単一I/Rミニバンド14.6に整合した
隣接する“プレバイアス”SLRT領域14.1及び1
4.5中でそれぞれ得られた。レーザ遷移に含まれる状
態は、各RT領域中の上方及び下方ミニバンド間の約
7.2μmの中心波長において、各SLの少なくとも6
周期に渡って、均一に脱局在していた。これにより、大
きなダイポールマトリクス要素Z21=2.7nmが確実
になった。光学フォノン放射を通したそれらの寿命は、
τ2〜1ps及びτ1〜0.1psと計算され、散乱時間
はτ21=5.3psであった。
【0020】それぞがN=28くり返しユニット(RT
プラスI/R領域)を有する2つの同一のGaInAs
/AlInAs試料を、低ドープInP基板に格子整合
した分子線エピタキシー(MBE)により、成長させ
た。表Iに示された完成した構造は、基板及び上部クラ
ッド領域間にはさまれ、しかし周知のGaInAs/A
lInAsディジタル傾斜遷移層により分離されたコア
を含む。コアは比較的厚い低ドープGaInAs層によ
り区切られた28のくり返しユニットを含んだ。薄い高
濃度ドープGaInAs接触補助層を、上部クラッド領
域の最上部上に形成した。基板それ自身が下部クラッド
領域として働く。
【0021】ウエハはいくつかの幅のメサエッチ・リッ
ジ導波路レーザに加工され、典型的な場合、約2−3m
mの長さにへき開され、レーザ出力ファセットは被覆し
ないままにした。しかし、用途によっては、当業者には
良く知られるように、ファセットを被覆するのが好まし
いことがある。
【0022】
【表1】 従来のGaInAs/AlInAs I/R領域のそれ
ぞれの詳細が、表IIに示されている。
【0023】
【表2】
【0024】表IIIは本発明の一実施例に従う両方の
試料D2369及びD2404についての“プレバイア
スされた”RT領域の変化する層厚を示す。印加電界
(図示されていない)は、上の方向すなわち表の底から
最上部の方向になるであろう。先に述べたことと一致し
て、6つのGaInAsQW層の厚さは、電界の方向に
単調に35Aから51Aまで増加した。従って、この例
で、傾斜QW層のサブセットは、完全なセットである
が、先に述べたように、サブセットは各RT領域中のQ
W層の全てより少ない層を含んでよい。それに対し、4
つのAlInAs障壁層の最も底部のサブセットのみの
厚さが、変えられる。この場合、電界の方向に以下のよ
うに単調に減少する:25A、13A、12A、11
A。最も底部の25A障壁は、より薄く(たとえば14
A)できるが、隣接するI/R領域からRT領域をある
程度脱結合させるため、必要に応じて厚く設計した。そ
れに対し、4つの障壁層の最も上のサブセットは、すべ
て11Aの厚さを有した。
【0025】
【表3】
【0026】試料D2369からのレーザのパルス動作
中に放出されたピークパワーが、駆動電流の関数とし
て、図5に示されている。能動デバイスの寸法と電流密
度が良く規定されて測定されるように、リッジ導波路は
28段を貫いて、深くエッチングした。5Kでほぼ90
0mW、室温でほぼ300mWのピークパワーが得られ
た。やはり図5にプロットされたI−V特性から導出で
きるように、閾値電圧(〜8.5V)は構造が設計され
た電界に良く対応する。5K、Jth=1.5kA/cm
2 における閾値電流密度は、これまで報告されているミ
ニバンド間SLレーザよりほぼ3分の1良く(たとえ
ば、先に引用したトレディクッチ(Tredicucc
i)らの論文を参照のこと)、同様の動作波長の従来の
サブバンド間QCレーザのそれと同程度である。(シー
・グマクル(C.Gmachl)ら、アプライド・フィ
ジックス・レターズ(Appl.Phys.Let
t.)、第72巻、第24号、3130−3132頁
(1998年6月)を参照のこと。この文献は参照文献
として、ここに含まれる。)室温での値はJth=5.2
kA/cm2 であった。しかし、より低い室温での閾値
電流密度が試料D2394からのQCSLレーザで得ら
れた。この場合、QW層の第1のサブセットの厚さは、
上述のように印加電界の方向に増加したが、障壁層の第
2のサブセットの厚さも、同じ方向に増加した。試料D
2394において、6つの障壁層の厚さは、1Aずつ7
Aから12Aまで増加したが、最も底の障壁層(7A障
壁層に最も近い層)は、上述のようにRT及びI/R領
域を脱結合させるために、25Aの厚さであった。
【0027】閾値電流密度の測定された温度依存性が、
試料D2369について、図6の挿入図にプロットされ
ている。有限の温度依存性は、よく知られたQCレーザ
のJthの式に、より低いレーザレベル(状態1)の熱的
に励起されたポピュレーションを考慮することにより、
見積もった。そのように計算された閾値電流密度も、図
6の挿入図中にプロットされている。モデルの不確定性
を考慮すると、実験結果との一致は良い。本レーザの低
い閾値電流は、高くり返し率における室温動作で特に望
ましく、その場合熱放散が課題である。図6からわかる
ように、この特性がピークパワーの特性と結びつくと、
試料D2404から得られたレーザで、295Kにおい
て14mWの平均パワーが得られる。このパワーは放物
線コア及び従来のサーモパイル・パワーメータを用い
て、ほぼ1の収集効率で測定された。
【0028】試料D2404からのデバイスも、エッチ
ングプロセスをクラッド層に限定することにより、(深
くエッチングした狭いメサのリッジ導波路ではなく)図
1に示されるような広面積の形態に加工した。これらの
レーザは図7に示されるように、ピークパワーの点で標
準的な深くエッチングしたレーザの出力特性を示した。
この図には2つのそのようなデバイスの各種温度におけ
るL−I特性が示されている。閾値のすぐ上での本広面
積レーザの放射の室温におけるマルチモードスペクトル
が、図7の挿入図中に示されている。
【0029】サブバンド間及びミニバンド間レーザの連
続波(CW)動作の制限要因は、デバイスの大きなパワ
ー放散から生じる。レーザの有限の熱抵抗により、活性
領域の温度はヒートシンクのそれよりはるかに高い。基
板温度Tsub は後者の良い近似で、CW動作のTsub
典型的な最大値(Tsub,max)は約145Kである。く
り返しユニット(段)の数を減らすことにより得られる
活性領域に印加される電圧の減少により、電流閾値の増
加があまり大きくない限り、Tsub,max はより高くなる
であろう。(試料D2369と同一の設計において)1
9段のみをもつQC“プレバイアス”SLレーザは、こ
の点で有効であることを見い出した。しかし、19段は
例を示すためだけであり、意図する用途に依存して、そ
れ以上又はそれ以下の段を用いることができる。
【0030】ウエハD2433からの1デバイスの駆動
電流の関数としてのCW光パワーが、各種温度に対し
て、図8に示されている。25Kで300mW以上の光
パワーが得られ、150Kでなお20mWが得られた。
160Kの高い温度で、レーザはCWモードで動作する
ことを止めた。図8の挿入図に示されるように、閾値の
すぐ上の寒剤温度におけるCWスペクトルは、ほぼ7.
22μmの中心波長で、シングルモードであり、上方及
び下方ミニバンド間の計算されたエネルギー差と、非常
に良く一致した。19段以上の試料では、より高い傾斜
効率の値が得られた。これは閾値以上に注入された各電
子が1段当り1つのフォトンを放出するという良く知ら
れたカスケード方式に従っている。3mm長、16.7
μm幅である(ウエハD2404からの)28段レーザ
で、478mW/Aの傾斜効率が記録された。この測定
された効率は、計算値472mW/Aと良く一致した。
5.6の得られた外部微分量子効率は、1より大きく、
それはカスケード活性領域を有するレーザでのみ可能で
ある。
【0031】上述の構成は本発明の原理の応用を表わす
ために考案できる多くの可能な具体的な実施例の単なる
例であることを、理解する必要がある。本発明の精神及
び視野を離れることなく、当業者には、これらの原理に
従い、多くの変更された構成が考案できる。具体的に
は、上の記述では2つの仮定が暗に含まれている。第1
に、くり返しユニットは相互に全て同一であること、第
2に各くり返しユニット中の外部印加電界は同じである
ことである。もし後者があてはまらなければ、くり返し
ユニットはQW又は障壁層又は両方の中で、わずかに異
なる厚さ変化をもたせるのが望ましい可能性がある。た
とえば、SL中に作られる(QW又は障壁層厚の)変化
は、デバイスパラメータとして直線的に変化する必要は
なく、単調な変化である必要もない。最後に、印加電界
を遮蔽するために用いるドーピング方式は下方に向かう
ものであるが、そのような方式は本発明と組合せて用い
てよいことに気付く。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に従うQCSLレーザの概略
断面図である。
【図2】45kV/cmの設計電界において、I/R領
域により橋渡しされた2つのSL領域の概略伝導帯プロ
フィルを示す図である。
【図3】従来技術においては、印加電界を遮蔽(又は補
償)するために、ドーパントを導入することにより実現
された印加電界の存在下でのミニバンドの典型的なフラ
ットバンド条件を示す概略伝導帯プロフィルの図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に従う印加電界が存在しない
場合の“プレバイアス”SLの概略伝導帯プロフィルの
図である。
【図5】本発明の一実施例に従うQCSLレーザの異な
る温度(5Kないし295K)における一連の光−電流
(L−I)特性を示す図である。データはほぼ50%の
収集効率を有する単一のレーザファセットからの出力を
検出するために、f/0.8光学系及び補正された室温
HgCdTe検出器を用いて記録した。本発明の一実施
例に従って設計されたレーザ(3mm長、17.7μm
幅)は、パルスモード(50nsパルス幅、5kHzの
くり返し速度)で励起され、測定は調整可能なゲート平
均化器で行った。5Kにおける電流−電圧(I−V)特
性も示されている。
【図6】本発明の別の実施例に従うQCSLレーザの単
一ファセットからのほぼ収集効率1で測定した室温にお
ける平均放射光パワーを示す図である。試料D2404
からのレーザ(3mm長、14.2μm幅)を、5%反
復、100ns持続の電流パルスで駆動した。挿入図は
理論値とともに、図5のレーザの測定された閾値電流密
度を示す。
【図7】約50%収集効率を有する試料D2404から
作った広面積レーザの単一ファセットから記録した駆動
電流の関数として、各種温度におけるピーク光パワーを
示す図である。実線及び波線はそれぞれ2.25mm長
の2つの異なるデバイスをさす。レーザ放射の典型的な
室温パルススペクトルが、挿入図に示されている。
【図8】本発明の別の実施例に従うレーザの連続波L−
I特性を示す図である。レーザは試料D2433から作
り、長さ2.26mm、幅10.8μmで、ほぼ1の収
集効率を有する単一デバイスファセットから測定した。
挿入図はレーザ閾値のすぐ上で、20Kにおいて記録し
たCWスペクトルを示す。
【符号の説明】
10 光エミッタ 12 基板 14 活性領域 14.1 RT領域 14.2 I/R領域 14.3 下方ミニバンド 14.4 上方ミニバンド 14.5 RT領域 14.6 ミニバンド 14.7 上方ミニバンド 14.8 下方ミニバンド 15 矢印 16 上方クラッド領域 18 層、絶縁層 20 第1の電極 22 第2の電極 30,40 (図中になし)ミニバンド tw ,tb 厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルフレッド イー. チョー アメリカ合衆国 07901 ニュージャーシ ィ,サミット,ケネス コート 11 (72)発明者 クライア エフ. グマッチル アメリカ合衆国 07041 ニュージャーシ ィ,ミルバーン,アパートメント デー 4,ミルバーン アヴェニュー 190 (72)発明者 アルバート リー ハッチンソン アメリカ合衆国 08854 ニュージャーシ ィ,ピスカッタウェイ,リヴァー ロード 1359 (72)発明者 デボラー リー シヴコ アメリカ合衆国 07059 ニュージャーシ ィ,ウォーレン,プレインフィールド ア ヴェニュー 16 (72)発明者 アレッサンドロ トレディクッチ アメリカ合衆国 07901 ニュージャーシ ィ,サミット,ヒルサイド アヴェニュー 2

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のくり返しユニットを含み、各くり
    返しユニットはユニポーラ放射遷移(RT)SL領域及
    び注入/緩和(I/R)領域を含み、前記RTSL領域
    のそれぞれは複数の障壁層ではさまれた複数の量子井戸
    (QW)層を含み、前記QW層は上方及び下方ミニバン
    ドを特徴とするエネルギー状態をもつQC活性領域を含
    むコア領域、及び前記ミニバンド内の上方及び下方エネ
    ルギーレベルにより決まるエネルギーにおいて、前記R
    T領域に光を発生させるのに効果的であるように、前記
    エミッタに電界を印加するための電極を含み、 前記QW層の少なくとも第1のサブセット内で、内部の
    電子的ポテンシャルをプレバイアスし、それによって前
    記SL内で前記印加電界が存在するにもかかわらず、前
    記上方及び下方ミニバンドの両方の本質的なフラットバ
    ンド条件が存在することを特徴とする量子カスケード
    (QC)超格子(SL)光エミッタ。
  2. 【請求項2】 前記上方及び下方エネルギーレベルは、
    前記印加電界が無い状態で、前記第1のサブセット内で
    QW層からQW層へ異なるエネルギーに位置し、QW層
    内の上方及び下方エネルギーレベル間のエネルギー差
    は、前記印加電界の方向に減少する請求項1記載の光エ
    ミッタ。
  3. 【請求項3】前記第1のサブセット内の前記QW層の厚
    さは、QW層からQW層へ変化する請求項1記載の光エ
    ミッタ。
  4. 【請求項4】 前記QW層の前記厚さは、前記印加電界
    の方向に増加する請求項3記載の光エミッタ。
  5. 【請求項5】 前記障壁層の第2のサブセットの厚さ
    は、障壁層から障壁層へ変化させた請求項3記載の光エ
    ミッタ。
  6. 【請求項6】 前記第2のサブセット内の前記障壁層の
    前記厚さは、前記印加電界の方向に減少する請求項5記
    載の光エミッタ。
  7. 【請求項7】 前記第2のサブセット内の前記障壁層の
    前記厚さは、前記印加電界の方向に増加する請求項5記
    載の光エミッタ。
  8. 【請求項8】 前記コア領域はInを基本とするIII
    −V族化合物半導体層を含む請求項1記載の光エミッ
    タ。
  9. 【請求項9】 前記コア領域はGaInAsの層及びA
    lInAsの層を含む請求項8記載の光エミッタ。
  10. 【請求項10】 複数のくり返しユニットを含み、各く
    り返しユニットはユニポーラ放射遷移(RT)SL領域
    及び注入/緩和(I/R)領域を含み、前記RTSL領
    域のそれぞれは複数の障壁層ではさまれた複数の量子井
    戸(QW)層を含み、前記QW層は上方及び下方ミニバ
    ンドを特徴とするエネルギー状態を有するQC活性領域
    を含むコア領域、 前記コア領域に区切られた一対のクラッド領域、及び前
    記QW層の上方及び下方エネルギーレベルにより決まる
    エネルギーにおいて、前記RT領域がレーザ動作を起こ
    すのに効果的であるように、レーザに電界を印加し、前
    記上方及び下方レベルはそれぞれ前記上方及び下方ミニ
    バンド内に位置し、前記電界が存在する時、1つのRT
    領域の上方ミニバンドが隣接したRT領域の下方ミニバ
    ンド及び間に配置されたI/R領域のミニバンドと整合
    するようにする電極を含み、 前記RT領域のそれぞれの中の前記QW層の少なくとも
    第1のサブセット内で、前記QW層の厚さは前記印加電
    界の方向に、QW層からQW層へ増加し、前記RT領域
    のそれぞれの中の前記障壁層の少なくとも第2のサブセ
    ット内で、前記障壁層の厚さは前記印加電界の方向に、
    障壁層から障壁層へ変化し、それによって前記印加電界
    が無い時、前記上方及び下方エネルギーレベルは前記第
    1のサブセット内で層から層へ、それぞれ異なるエネル
    ギーに位置し、前記印加電界がある時、前記上方及び下
    方ミニバンドの両方の本質的なフラットバンド条件が、
    隣接するRT領域に渡って存在することを特徴とする量
    子カスケード(QC)超格子(SL)レーザ。
  11. 【請求項11】 前記障壁層の前記第2のサブセットの
    厚さは、前記印加電界の方向に、障壁層から障壁層へ減
    少する請求項10記載のレーザ。
  12. 【請求項12】 前記障壁層の前記第2のサブセットの
    厚さは、前記印加電界の方向に、障壁層から障壁層へ増
    加する請求項11記載のレーザ。
  13. 【請求項13】 緩和/遷移(RT)領域にはさまれた
    複数のSLユニポーラ放射遷移(RT)領域を作製し、
    各RT領域は障壁層ではさまれた複数の量子井戸(Q
    W)層を含み、前記QW層は上方及び下方ミニバンドを
    特徴とするエネルギー状態を有し、 前記QW層の少なくとも第1のサブセット内で、前記Q
    W層の厚さは、QW層からQW層へ変化し、それによっ
    て前記層に対し縦方向に印加された電界の存在下で、前
    記上方及び下方ミニバンドの両方の本質的なフラットバ
    ンド条件が、隣接したRT領域間及びそれらの間のI/
    R領域に渡って存在する工程を含む量子カスケード(Q
    C)超格子(SL)光エミッタの作製方法。
  14. 【請求項14】 前記変化させる工程は、前記QW層の
    厚さを、前記電界の方向にQW層からQW層へ増加させ
    ることを含む請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 障壁層の第2のサブセットの厚さを、
    障壁層から障壁層へ変化させる工程を更に含む請求項1
    3記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記変化させる工程は、前記障壁層の
    厚さを、前記電界の方向に、障壁層から障壁層へ減少さ
    せることを含む請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記変化させる工程は、前記障壁層の
    厚さを、前記電界の方向に、障壁層から障壁層へ増加さ
    せることを含む請求項15記載の方法。
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