JP2000101092A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000101092A
JP2000101092A JP10273241A JP27324198A JP2000101092A JP 2000101092 A JP2000101092 A JP 2000101092A JP 10273241 A JP10273241 A JP 10273241A JP 27324198 A JP27324198 A JP 27324198A JP 2000101092 A JP2000101092 A JP 2000101092A
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gate electrode
channel region
source
oxide film
semiconductor
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Takahiro Saotome
栄宏 五月女
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SOI構造を有する半導体装置において、ト
ランジスタの微細化を可能にする構造、方法を提供す
る。 【解決手段】 SOI構造を有する半導体装置におい
て、半導体基板上に形成されたゲート電極とチャンネル
領域、このチャンネル領域の両側に形成されるソース・
ドレイン領域の位置が一義的に決められる構造であり、
かつ、前記チャンネル領域に対応する半導体の厚さが前
記ソース・ドレイン領域に対応する半導体層よりも薄く
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に関し、特に酸素注入によって埋め込みSiO
2層を形成したSOI構造を有する半導体装置及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SOI(Silicon On Ins
ulator)構造のトランジスタは、(1)絶縁物に
よる完全な素子分離、(2)ソフトエラー耐性がある、
(3)高速、または低消費電力動作が可能である、とい
う特徴を有している。このようなSOI構造の形成方法
として、単結晶シリコン基板中に高加速エネルギーで酸
素イオンを注入し、これを熱処理することにより埋め込
み酸化膜を形成するSIMOX(Separation
by Implanted Oxygen)型SOI
構造がある。この方法はSOI構造の半導体層を制御良
く薄膜化できるという利点がある。
【0003】以下にSIMOX構造の一般的な形成手法
を示す。
【0004】まず、単結晶シリコン基板に酸素イオンを
ドーズ量1×1018〜2×1018/cm2、加速エネル
ギー150〜200keVで注入する。このイオン注入
によって、単結晶シリコン基板の表面から一定の深さの
領域にSiOx層が形成される。また、SiOxの上には
非晶質シリコン層からなる遷移層を介して単結晶シリコ
ン層が存在する。次に、1100℃〜1400℃のアニ
ールを行うと、注入によるSiOx層は埋め込みSiO2
層となる。同時に非晶質シリコン層が単結晶シリコン層
からエピタキシャル成長することによって結晶欠陥の少
ない再結晶化層が形成され、SIMOXによるSOI構
造の形成工程が完了する。
【0005】ところで、SOI構造を用いたトランジス
タにおいて、高速・低消費電力動作に必要な完全空乏化
動作を実現するためには、チャンネル領域の再結晶化層
の厚さを薄くする必要がある。一方、チャンネル領域の
再結晶化層を薄くすると、ソース・ドレイン領域の寄生
抵抗が増大し、トランジスタの電流工藤能力が劣化する
という問題がある。
【0006】したがって、上述したようなSIMOX型
SOI構造では、再結晶層の厚みは薄く均一に形成され
るものの、上述のようなソース・ドレインの寄生抵抗の
問題が残る。この寄生抵抗を低減する方法としてサリサ
イド技術があるが、細線効果の問題があり、いずれにし
てもソース・ドレイン領域にはある程度のシリコン量が
必要となる。
【0007】上記問題に対し、特開平3−6040号公
報において一解決方法が提案されている。図2はその工
程断面図を示すものである。
【0008】まず、単結晶シリコン基板101上に、熱
酸化膜108、シリコン窒化膜110及びTEOS膜1
11をこの順番で形成し、図2(a)の構造を得る。次
に、第1のフォトレジスト114をマスクとし、RIE
によってTEOS膜111及びシリコン窒化膜110を
テーパエッチングし、図2(b)の構造を得る。第1の
フォトレジスト114を除去した後、パターンを有する
第2のフォトレジスト113を形成し、緩衝フッ酸液
(HF:NH4F)によって、ゲート領域のTEOS膜
111及びソース・ドレイン領域の熱酸化膜108をエ
ッチングし、図2(c)の構造を得る。この第2のフォ
トレジスト113を除去し、酸素イオン注入のためのマ
スクパターン形成を完了する。
【0009】次に、酸素イオンをドーズ量1.8×10
18/cm2、加速エネルギー200keVで注入した
後、1300℃、6時間のアニールを行うことによっ
て、素子分離及び基板内埋め込み層としての酸化膜10
2が形成され、図2(d)の構造を得る。このとき、熱
酸化膜108のみのマスク、シリコン酸化膜110と熱
酸化膜108とからなるマスク、及びシリコン窒化膜1
10とTEOS膜111と熱酸化膜108とからなるマ
スクのために、酸素イオン注入される深さが変化し、そ
れに応じて形成される埋め込みSiO2層の深さが変化
する。すなわち、TEOS膜111、シリコン窒化膜1
10及び熱酸化膜108の3層からなる厚いマスクが存
在する領域は素子分離SiO2層を兼ねることになる。
また、シリコン窒化膜110及び熱酸化膜108からな
る薄いマスクが存在する領域は、チャネル領域104と
なる。このチャネル領域104では、注入される酸素イ
オンの深さが、熱酸化膜108のみのマスク領域に比較
して浅くなるために、薄い再結晶化層が形成される。
【0010】次に、酸素イオン注入のためのマスクパタ
ーンを除去せずに、砒素イオンをドーズ量5×1015
cm2、加速エネルギー80keVで注入した後、80
0℃、30分のアニールを行うことによってソース領域
103及びドレイン領域105に不純物拡散層が形成さ
れる。 つづいて、緩衝フッ酸液によってウェハ上のT
EOS膜111をすべて除去した後、150℃の熱リン
酸液によってシリコン窒化膜110も全て除去し、図2
(e)の構造を得る。
【0011】つづいて、通常の方法によって、ゲート酸
化膜107、ゲート電極106、層間絶縁膜109、コ
ンタクトホール及び配線112を形成することにより、
図2(f)のようなMOSトランジスタが完成する。
【0012】このように、ゲート電極形成前に酸素イオ
ン注入のためのマスクを用いれば、ソース領域103及
びドレイン領域105に不純物拡散層を自己整合的に形
成できる。これによって、ゲート長に依存しないチャネ
ル長を有したMOSトランジスタが形成できる。また、
同時に、チャンネル領域104の再結晶層の厚さを、ソ
ース領域103及びドレイン領域105の厚さより厚く
して、寄生抵抗の問題を解決できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
形成方法ではゲート電極106を別のマスクにより作成
する必要があり、そのためマスク合わせのマージンが必
要となる。その結果、ゲート電極106が大きくなり、
トランジスタの微細化を妨げる。また、ゲート/ソース
・ドレインのオーバーラップ面積が増えるため、ゲート
電極との寄生容量が発生し、トランジスタ動作の速度低
下の原因となる。さらに、上記構造を得るためのプロセ
スが複雑である、との問題があった。
【0014】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、SOI構造を有する半導体装置において、半導体基
板上に形成されたゲート電極とチャンネル領域、このチ
ャンネル領域の両側に形成されるソース・ドレイン領域
の位置が一義的に決められる構造であり、かつ、前記チ
ャンネル領域に対応する半導体の厚さが前記ソース・ド
レイン領域に対応する半導体層よりも薄く構成されてい
ることを特徴とする半導体装置である。
【0016】請求項2に記載の発明は、半導体基板上に
所定の厚さのゲート電極を形成する工程と、前記ゲート
電極をマスクとして、前記半導体基板全面に、所定の注
入量、エネルギーにより酸素を注入し、熱処理を行うこ
とにより、半導体基板内に埋め込み酸化膜及び該埋め込
み酸化膜上に再結晶化層を形成する工程とを有し、前記
埋め込み酸化膜上の再結晶層は、チャネル領域で薄く、
ソース・ドレイン領域で厚く形成することを特徴とする
半導体装置の形成方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例による半
導体装置の製造方法により製造したMOSトランジスタ
を説明するための工程断面図である。
【0018】シリコン単結晶基板1上に、通常の方法に
より素子分離層10の形成を行い、図1(a)のような
構造とする。つづいて、熱酸化により厚さ7nmのゲー
ト酸化膜7を形成し、CVD法によりポリシリコン膜を
100nm堆積する。つづいて、フォトレジストをパタ
ーニングした後、ポリシリコン膜をエッチングし、これ
により例えば0.35μm幅のゲート電極6を形成し、
図1(b)の構造とする。つづいて、レジスト除去後、
ゲート電極6をマスクとして、基板表面全体に、酸素イ
オンを550℃、ドーズ量8×1017/cm2、100
keVでイオン注入をする。つづいて、N2雰囲気にお
いて1300℃、6時間でアニールし、最終的にゲート
電極6下で50nmの深さに厚み150nmの埋め込み
酸化膜2、ソース3・ドレイン5下で150nmの深さ
に厚み150nmの埋め込み酸化膜2を形成し、埋め込
み酸化膜2の上に図1(c)に示すような再結晶層14
を有する構造を得る。
【0019】次いで、閾値電圧調整のためにBイオンを
40keV、3×1012/cm2でゲート電極6越しに
チャネル部4に注入し、950℃、N2雰囲気中で60
分のアニールを施す。つづいて、Pイオンを30ke
V、3×1013/cm2でLDD部13に注入する。そ
の後、CVD法により150nmのSiO2を堆積し、
エッチバックすることによりサイドウォールスペーサ8
を形成した後、つづいて、ソース3・ドレイン5部にP
イオンを15keV、4×1015/cm2注入し、つづ
いて800℃、60分のアニールを施すことにより図1
(d)の構造を得る。このように、上記構造は、ゲート
電極6に対して、チャンネル領域4、ソース・レイン領
域3、5の位置が一義的に決められる構造であり、埋め
込み酸化膜2上の再結晶層14は、チャネル領4域で薄
く、ソース・ドレイン領域3、5で厚く形成される。
【0020】つづいて、サリサイド形成11のために、
フッ酸により自然酸化膜を除去後、Ti膜をスパッタリ
ングにより40nm堆積し、600℃、1minのRT
A(Rapid Thermal Annealin
g)を施す。その後、硫酸:過酸化水素=4:1の液に
より未シリサイド反応Tiを除去し、低抵抗相への相転
移のため、2回目のRTAを800℃、10secによ
り行うことにより、図1(e)の構造を得る。
【0021】つづいて、通常の工程により層間膜9、コ
ンタクトホール、配線12を形成することにより、図1
(f)の構造を得る。
【0022】上記SOI構造は、ゲート電極6に対し
て、チャンネル領域4、ソース・レイン領域3、5の位
置が一義的に決められる構造であり、埋め込み酸化膜2
上の再結晶層14は、チャネル領4域で薄く、ソース・
ドレイン領域3、5で厚く形成されるものである。この
ようなSOI構造を有するトランジスタにおいて、ゲー
ト電極6を酸素イオン注入のマスクとすることにより、
ゲート電極6に対し、自己整合的に薄いチャネル領域4
と厚いソース3・ドレイン領域5を有する構造を実現で
きる。その結果、ゲート電極6のマスク合せマージンを
とる必要がなくなり、トランジスタの微細化を図ること
ができる。また、そのことによりゲート電極6とソース
領域3、ドレイン領域5との寄生容量が低減でき、動作
速度を向上できる。さらに、製造工程は従来と比較して
プロセスを簡略化できるものである。
【0023】なお、上記はNチャネルMOSの形成方法
について説明したが、PチャネルMOSも同様の工程を
経ることにより、形成できるため、CMOSプロセスに
も適用できるのは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、SOI構
造を有する半導体装置において、半導体基板上に形成さ
れたゲート電極とチャンネル領域、このチャンネル領域
の両側に形成されるソース・ドレイン領域の位置が一義
的に決められる構造を有するものであり、トランジスタ
の微細化及び動作速度の向上が図れる有用な半導体装置
が提供できる。また、ゲート電極を埋め込み酸化膜形成
のための酸素イオン注入のマスクとすることにより、ゲ
ート電極に対し、自己整合的に薄いチャネル領域と厚い
ソース・ドレイン領域を有する構造を実現するものであ
り、プロセスを簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における半導体装置の製造方
法を示す工程断面図である。
【図2】従来技術を説明するための工程断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン単結晶基板 2 埋め込み酸化膜 3 ソース部 4 チャネル部 5 ドレイン部 6 ポリシリコンゲート電極 7 ゲート酸化膜 8 サイドウォールスペーサ 9 層間膜 10 素子分離層 11 チタンシリサイド 12 配線 13 LDD部 14 再結晶層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SOI構造を有する半導体装置におい
    て、半導体基板上に形成されたゲート電極とチャンネル
    領域、及び該チャンネル領域の両側に形成されるソース
    ・ドレイン領域の位置が一義的に決められる構造であ
    り、かつ、前記チャンネル領域に対応する半導体の厚さ
    が前記ソース・ドレイン領域に対応する半導体層よりも
    薄く構成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に所定の厚さのゲート電極
    を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして、前
    記半導体基板全面に、前記ゲート電極をマスクとして、
    所定の注入量、エネルギーにより酸素を注入し、熱処理
    を行うことにより、半導体基板内に埋め込み酸化膜及び
    該埋め込み酸化膜上に再結晶化層を形成する工程とを有
    し、 前記埋め込み酸化膜上の再結晶層は、チャネル領域で薄
    く、ソース・ドレイン領域で厚く形成することを特徴と
    する半導体装置の形成方法。
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