JP2000101071A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000101071A
JP2000101071A JP10265016A JP26501698A JP2000101071A JP 2000101071 A JP2000101071 A JP 2000101071A JP 10265016 A JP10265016 A JP 10265016A JP 26501698 A JP26501698 A JP 26501698A JP 2000101071 A JP2000101071 A JP 2000101071A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子分離部の端部における凹みを低減し、ハ
ンプ現象や逆狭チャネル効果の発生を防止し、ゲート耐
圧低下を防止できるようにする。 【解決手段】 シリコン窒化膜8をエッチングしたの
ち、熱処理を施して埋め込み酸化膜3を粘弾性流動させ
る。そして、熱酸化膜7をエッチングしたのち、活性領
域において、半導体基板1の上にゲート酸化膜5を介し
てゲート電極6を形成する。このように、熱処理を施し
て埋め込み酸化膜3を粘弾性流動化させると、シリコン
窒化膜8をエッチングしたことによって突き出した埋め
込み酸化膜3が表面張力によって流動し、トレンチ充填
材料の端部が丸まった形状になる。このため、横方向エ
ッチングによっても、丸まった形状の部分がマージンと
なって、埋め込み酸化膜3の凹みが低減される。これに
より、ハンプ現象や逆狭チャネル効果の発生を防止で
き、ゲート耐圧低下を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、STI(Shal
low Trench Isolation)にて素子
間分離を行う半導体装置の製造方法、例えば大電力用の
縦型絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、縦型パ
ワーMOSFETという)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路の素子間分離法と
して選択酸化法(LOCOS酸化)が広く使用されてい
たが、この選択酸化法では素子間分離幅の微細かに対し
分離能力を維持することが困難であることから、これに
代わる新しい素子間分離技術としてSTIが注目されて
いる。
【0003】図7、図8にSTI構造を適用した半導体
装置の製造プロセスを示し、この製造プロセスについて
説明する。まず、図7(a)に示すように、シリコン基
板51上に熱酸化膜52を形成し、その上にシリコン窒
化膜53を気相成長法により堆積する。そして、レジス
ト54を塗布し、図7(b)に示すように、素子分離領
域のレジスト54を開口し、ドライエッチングにより下
層に位置するマスク層としての熱酸化膜52とシリコン
窒化膜53を開口する。
【0004】次に、図7(c)に示すように、トレンチ
エッチングを施した後、レジスト54を除去する。そし
て、トレンチ深さ及びマスク層52、53の膜厚以上の
酸化膜55を気相成長法等により堆積し、トレンチ内を
酸化膜55で充填したのち、CMP研磨等により平坦化
処理を施し、マスク層52、53の上面と酸化膜55の
上面を一致させる。以下、トレンチ内を埋め込んだ酸化
膜55を埋め込み酸化膜という。
【0005】続いて、図8(a)に示すように、窒化膜
53をりん酸で、また酸化膜52をフッ酸でウェットエ
ッチングすることによりマスク層を除去する。これによ
り、トレンチ内の埋め込み酸化膜55はシリコン基板5
1の上面より突き出た形状となる。このとき、ウェット
エッチングの等方性により、突き出た埋め込み酸化膜5
5の側面からもエッチングが進むため、素子分離部の端
部(埋め込み酸化膜55の端部)に凹みが生じる。
【0006】さらに、シリコン基板1の表面の犠牲酸
化、フッ酸処理等の工程を経ると、図8(b)に示すよ
うに、上記素子分離部の端部の凹みが進行する。そし
て、図8(c)に示すように、ゲート酸化膜56を形成
すると共にその上にポリシリコンゲートを成膜・パター
ニングしてゲート電極57を形成し、さらにソース・ド
レイン領域(図示せず)を形成する等して、MOSトラ
ンジスタ構造が完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、STI構造
では素子分離部の端部、つまり活性領域の端部の形状の
急峻性により、その上部にあるゲート電極電位による電
界集中が該端部に生じるため、この部分にしきい値電圧
の低い寄生トランジスタが形成され、トランジスタのサ
ブスレッショルド領域で寄生トランジスタの特性が本来
のトランジスタ特性に合成されてしまうハンプと言われ
る現象が生じやすくなる。また、活性領域の端部に形成
されるしきい値電圧の低い寄生トランジスタが影響して
逆狭チャネル効果が生じるということも報告されてい
る。
【0008】そして、図8(c)に示されるように、従
来方法によると素子分離部の端部に凹みが生じるため、
ゲート下の酸化膜層が薄くなってしまい上記ハンプ現象
および逆狭チャネル効果が顕著となる。さらに、ゲート
酸化前の状態で素子分離部の端部に凹みが生じて、シリ
コン基板51の肩部(トレンチ開口部の角部)が露出す
ると、この肩部で応力集中が生じるためゲート酸化膜の
薄膜化が生じ、上記ハンプ現象および逆狭チャネル効果
をより顕著にする。
【0009】また、素子分離部の端部の凹みが大きい場
合には、ゲート配線の断線・短絡等の問題も発生しう
る。本発明は上記問題に鑑みて成され、素子分離部の端
部における凹みを低減し、ハンプ現象や逆狭チャネル効
果の発生を防止し、ゲート耐圧低下を防止できる半導体
装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は以下の技術的手段を採用する。請求項1に
記載の発明においては、第2のマスク層(8)をエッチ
ングしたのち、熱処理を施してトレンチ充填材料(3)
を流動化させ、さらに、第1のマスク層(7)をエッチ
ングしたのち、活性領域において、半導体基板(1)の
上にゲート絶縁膜(5)を形成すると共に、ゲート絶縁
膜(5)の上にゲート電極(6)を形成することを特徴
としている。
【0011】このように、第2のマスク層(8)をエッ
チングしたのち、熱処理を施してトレンチ充填材料
(3)を流動化させると、第2のマスク層(8)をエッ
チングしたことによって突き出したトレンチ充填材料
(3)が表面張力によって流動し、トレンチ充填材料
(3)の端部が丸まった形状になる。このため、第1の
マスク層(7)をエッチングするとき等に生じる横方向
エッチングによっても、丸まった形状の部分でマージン
を見込むことができ、トレンチ充填材料(3)に凹みが
形成されることを低減できる。これにより、ハンプ現象
や逆狭チャネル効果の発生を防止でき、ゲート耐圧低下
を防止することができる。
【0012】また、請求項2に示すように、第1のマス
ク層(7)をエッチングした後に、熱処理を施してトレ
ンチ充填材料(3)を流動化させてもよい。このように
しても、トレンチ充填材料に凹みが形成されることを低
減することができ、請求項1と同様の効果が得られる。
なお、請求項3に示すように、第2のマスク層(8)を
エッチングしたのち、熱処理を施してトレンチ充填材料
(3)を流動化させ、さらに第1のマスク層(7)をエ
ッチングした後に、熱処理を施してトレンチ充填材料
(3)を流動化させるという、複数回に渡ってトレンチ
充填材料(3)を流動化させればより凹みが形成される
ことを低減できる。
【0013】請求項4に記載の発明においては、トレン
チ充填材料(3)として、ボロンとリンのいずれかを含
有する酸化シリコンを用いることを特徴としている。こ
のように、トレンチ充填材料(3)として、ボロンとリ
ンのいずれかを含有する酸化シリコンを用いれば、トレ
ンチ充填材料(3)が流動化する温度を低温化すること
ができる。
【0014】また、請求項5に示すように、トレンチ充
填材料(3)による前記トレンチ(4)の埋め込みは、
複数の層を成膜することにより行い、この複数の層の一
層目として、ボロンとリンのいずれかを含有する酸化シ
リコンを成膜するようにしてもよい。なお、このよう
に、ボロンとリンのいずれかを含有したトレンチ充填材
料(3)を用いる場合には、トレンチ充填材料(3)と
トレンチ(4)の内壁との間に酸化膜(10)を介在さ
せるようにすることで、トレンチ充填材料(3)から半
導体基板(1)へのボロンやリンの拡散を防止すること
ができる。
【0015】請求項6に記載の発明においては、熱処理
工程は、水蒸気を加えた雰囲気にて行うことを特徴とし
ている。このように、雰囲気に水蒸気を加えることによ
り処理温度の低温化、あるいは同じ熱処理温度であるな
らば処理時間を短縮化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1に本発明の一実施形態を適用して
形成したMOSFET1の断面構成を示す。
【0017】MOSFET1は、シリコン基板2のトレ
ンチ3に埋め込まれた埋め込み酸化膜3によって素子分
離された活性領域に形成されている。なお、埋め込み酸
化膜3は、シリコン基板2に形成されたトレンチ4内を
酸化膜で埋め込んで形成されたものである。活性領域に
おいて、シリコン基板2の表面にはゲート酸化膜5が形
成されており、このゲート酸化膜5を介してシリコン基
板2の上にゲート電極6が形成されている。本図では、
ゲート電極6は隣り合う埋め込み酸化膜3同士の間を繋
ぐように形成されている。なお、図示されていないが、
活性領域におけるシリコン基板2の表層部のうち、ゲー
ト電極6よりも紙面手前側にはソースが形成されてお
り、ゲート電極6に対してソースの反対側にはドレイン
が形成されている。
【0018】このように構成されるMOSFET1の製
造方法について、図2〜図3に示す製造工程図に基づい
て説明する。 〔図2(a)に示す工程〕まず、シリコン基板2上に3
40Åの熱酸化膜7を形成し、その上に厚さ1500Å
のシリコン窒化膜8を形成する。そして、レジスト9を
塗布する。
【0019】〔図2(b)に示す工程〕素子分離領域を
露光することにより、レジスト9のうちの素子分離領域
を開口させたのち、異方性エッチングにより上記シリコ
ン窒化膜8と熱酸化膜7を開口させる。 〔図2(c)に示す工程〕レジスト9、シリコン窒化膜
8、及び熱酸化膜7をマスクとしてシリコン基板2の表
面をエッチングし、トレンチ4を形成する。このトレン
チ4の深さは素子分離特性などによって選択されるが、
例えば2000〜8000Å程度としている。そして、
レジスト9を除去する。
【0020】〔図2(d)に示す工程〕シリコン酸化膜
を堆積してトレンチ4を充填する。以下、このシリコン
酸化膜を埋め込み酸化膜3という。そして、機械科学的
研磨(CMP研磨)等の平坦化手法によってシリコン窒
化膜8と埋め込み酸化膜3の上面を面一とする。 〔図3(a)に示す工程〕マスク材のシリコン窒化膜8
をリン酸によりウェットエッチング除去する。これによ
り、埋め込み酸化膜3がシリコン基板2の表面より上に
突き出た状態となる。以下、この突き出し部分をピラー
という。
【0021】〔図3(b)に示す工程〕熱処理を施す。
これにより、トレンチ4に充填された埋め込み酸化膜3
は粘弾性流動を示し、表面張力により埋め込み酸化膜3
のピラーの端部(急峻部)の平坦化が生じる。このた
め、ピラーの端部が丸まった形状となる。このとき、埋
め込み酸化膜3は部分的に活性領域まで達した状態、つ
まりピラーの側壁まで流動した状態となる。
【0022】この粘弾性流動を示す温度は、埋め込み酸
化膜3に無添加のシリコン酸化膜を使用している場合に
は、900〜1000℃以上である。なお、半導体素子
形成等のためにウェル層の拡散を行う工程があれば、そ
の拡散のための熱処理と本工程における熱処理を兼用す
れば、製造工程の簡略化を図ることも可能である。 〔図3(c)に示す工程〕シリコン酸化膜と共に、部分
的に平坦化された埋め込み酸化膜3をウェットエッチン
グにより除去する。このウェットエッチングにおいて、
埋め込み酸化膜3のうちピラーの側壁まで流動した部分
が横方向エッチングに対するマージンとして機能し、ト
レンチ4内に介在する埋め込み酸化膜3に凹みが発生し
ない。
【0023】また、この後ゲート酸化前の仮酸化膜除去
等の工程を行った場合に、フッ酸エッチングが成された
としても、ピラーの側壁まで流動した埋め込み酸化膜3
のマージンによりトレンチ4内に介在する埋め込み酸化
膜3に凹みが発生することを抑制することができる。こ
の後、ゲート酸化を行ってゲート酸化膜5を形成したの
ち、ポリシリコンを堆積したのちパターニングしてゲー
ト電極6を形成し、さらにゲート電極6をマスクとして
ソース・ドレインを形成する等してMOSFET1が完
成する。
【0024】このように、シリコン基板2にトレンチ4
を形成するためのマスクとして用いるシリコン窒化膜8
を除去することによって突き出した埋め込み酸化膜3を
熱処理によって粘弾性流動させることで、ピラーの端部
を平坦化させることができる。そして、この平坦化させ
た部分にて、ウェットエッチングにおける横方向エッチ
ングのマージンとでき、トレンチ4内に介在する埋め込
み酸化膜3に凹みが発生することを十分に抑制できる。
【0025】これにより、埋め込み酸化膜3の凹みによ
ってゲート電極6の下の酸化層が薄くなることを防止で
きるため、ハンプ現象や逆狭チャネル効果の発生を防止
でき、ゲート耐圧低下を防止することができる。 (第2実施形態)本実施形態におけるMOSFET1の
製造方法を図4、図5に基づいて説明する。なお、本実
施形態におけるMOSFET1の基本的構造は第1実施
形態と同様であるため、第1実施形態と同様の構成に同
じ符号を付して説明は省略する。また、本実施形態にお
けるMOSFET1の製造方法において第1実施形態と
同様の部分は第1実施形態を参照する。
【0026】〔図4(a)に示す工程〕まず、第1実施
形態に示した図2(a)〜図2(d)と同様の工程を施
し、トレンチ4内に埋込み酸化膜を形成する。 〔図4(b)に示す工程〕この後、シリコン窒化膜8お
よび熱酸化膜7をエッチングにより除去する。このと
き、ウェットエッチングの等方性により、突き出た埋め
込み酸化膜3の側面からもエッチングが進むため、素子
分離部の端部に凹みが生じる。
【0027】〔図4(c)に示す工程〕さらに、シリコ
ン基板2表面の犠牲酸化、フッ酸処理等の工程を経て上
記素子分離部の端部の凹みが進行する。 〔図5(a)に示す工程〕熱処理を施す。これにより、
トレンチ4に充填された埋め込み酸化膜3が粘弾性流動
を示す。このため、素子分離部の端部の凹みが緩和され
る。
【0028】なお、このとき行う熱処理の条件を選択す
ることにより、ゲート酸化工程と兼用することも可能で
ある。 〔図5(c)に示す工程〕そして、ゲート酸化膜5を形
成したのち、ゲート電極6を形成することにより、MO
SFET1が完成する。
【0029】このように、ゲート電極6を成膜する前の
工程で熱処理を施すことにより、素子分離部の端部にお
ける凹みを緩和することができ、第1実施形態と同様の
効果を得ることができる。 (他の実施形態)第1実施形態では窒化シリコン膜をリ
ン酸によってウェットエッチングした直後の熱処理、第
2実施形態ではゲート材であるポリシリコン成膜直前の
熱処理で、それぞれ素子分離部の端部の凹みを低減する
場合を示しが、この凹みを低減するための熱処理は、窒
化シリコン膜を除去した工程からポリシリコンを成膜す
る直前の工程までの間においてどの時点で行っても上記
と同様の効果を得ることができる。また、この中間工程
における熱処理を複数回行ってもよい。さらに、この間
にウェルの拡散工程や酸化膜形成工程を行う場合があれ
ば、それらの工程と熱処理工程とを兼用することもでき
る。
【0030】また、第1、第2実施形態において、トレ
ンチ4を形成したのち、図6(a)に示すように熱酸化
処理を施してトレンチ4の内壁に酸化膜10を形成し、
この酸化膜10上に埋め込み酸化膜3を形成するように
してもよい。これにより、トレンチ4の形成のためのエ
ッチングで生じたシリコン表面のダメージを除去するこ
とができ、接合リーク電流等を低減することができると
いう効果が得られる。
【0031】さらに、第1実施形態では、トレンチ充填
材料として無添加のシリコン酸化膜を使用した場合を示
して説明したが、トレンチ充填材料(例えば、シリコン
酸化膜)にボロンやリン等を添加してもよい。この場
合、粘弾性流動化温度の低温化を図ることができる。例
えば、重量パーセントが4%程度のリン、3%程度のボ
ロンをシリコン酸化膜に添加した場合、800〜850
℃程度以上の温度で粘弾性流動化する。
【0032】また、トレンチ充填材料を全てこのように
ボロンやリンを充填した材料に置き換える必要はなく、
トレンチ4を充填するにあたって、まずボロンやリンを
充填した低融点材料を使用してトレンチ4の内壁上を低
融点材料で成膜したのち、ボロン等が添加されていない
材料でトレンチ4の中を埋め込むようにした2層構造と
してもよい。この場合、ピラーの端部は低融点材料で構
成されているため、上記と同様に熱処理温度を低温化す
ることが可能である。
【0033】なお、ボロンあるいはリンを添加したシリ
コン酸化膜でトレンチ4を埋め込む場合には、シリコン
基板2にボロンあるいはリンが拡散することを防止でき
るように、ボロンやリン等を添加していない酸化膜をシ
リコン基板2と低融点材料との間に挟み混む構成とする
のがよい。また、トレンチ充填材料の流動化を目的とし
た熱処理において、その雰囲気に水蒸気を加えることに
より処理温度の低温化、あるいは同じ熱処理温度である
ならば処理時間を短縮化することができる。この雰囲気
への水蒸気の導入方法としては、水素と酸素を独立供給
し熱処理炉内で反応させる水素燃焼法(パイロジェニッ
ク法)等が適用できる。
【0034】例えば、重量パーセントが4%程度のリ
ン、3%程度のボロンをシリコン酸化膜に添加したもの
をトレンチ充填材料として使用する場合、このトレンチ
4充填材料に対して水素、酸素の流量を共に5リットル
/分、処理温度850℃の熱処理を行うことにより粘弾
性流動が促進することができることが確認されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用して形成したMOS
FET1の断面図である。
【図2】図1に示すMOSFET1の製造工程を示す図
である。
【図3】図2に続くMOSFET1の製造工程を示す図
である。
【図4】第2実施形態におけるMOSFET1の製造工
程を示す図である。
【図5】図4に続くMOSFET1の製造工程を示す図
である。
【図6】他の実施形態におけるMOSFET1の製造工
程を示す図である。
【図7】従来におけるMOSFET1の製造工程を示す
図である。
【図8】図7に続くMOSFET1の製造工程を示す図
である。
【符号の説明】
1…MOSFET、2…シリコン基板、3…埋め込み酸
化膜、4…トレンチ、5…ゲート酸化膜、6…ゲート電
極、7…熱酸化膜、8…シリコン窒化膜、9…レジス
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F032 AA39 AA44 AA49 CA17 DA24 DA33 DA74 DA78 5F040 DA00 DA19 DC01 EC07 EK05 FC10 FC26 5F048 AC06 BB05 BG14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板(1)を用意する工程と、 前記半導体基板(1)の上に第1のマスク層(7)を形
    成する工程と 前記第1のマスク層(7)の上に第2のマスク層(8)
    を形成する工程と、 前記第2のマスク層(8)及び前記第1のマスク層
    (7)の所定領域に開口部を形成すると共に、前記第2
    のマスク層(8)及び前記第1のマスク層(7)をマス
    クとして前記開口部よりエッチングを行い、前記半導体
    基板(1)のうち素子形成を行う活性領域を分離するよ
    うにトレンチ(4)を形成する工程と、 前記トレンチ(4)内を含む前記第2のマスク層(8)
    の上にトレンチ充填材料(3)を成膜したのち、前記ト
    レンチ充填材料(3)を平坦化することにより、該トレ
    ンチ充填材料(3)の表面と前記第2のマスク層(8)
    の表面とを面一にする工程と、 前記第2のマスク層(8)をエッチングする工程と、 熱処理を施し、前記トレンチ充填材料(3)を流動化さ
    せる工程と、 前記第1のマスク層(7)をエッチングする工程と、 前記活性領域において、前記半導体基板(1)の上にゲ
    ート絶縁膜(5)を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜(5)の上にゲート電極(6)を形成
    する工程と、を備えていることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板(1)を用意する工程と、 前記半導体基板(1)の上に第1のマスク層(7)を形
    成する工程と 前記第1のマスク層(7)の上に第2のマスク層(8)
    を形成する工程と、 前記第2のマスク層(8)及び前記第1のマスク層
    (7)の所定領域に開口部を形成すると共に、前記第2
    のマスク層(8)及び前記第1のマスク層(7)をマス
    クとして前記開口部よりエッチングを行い、前記半導体
    基板(1)のうち素子形成を行う活性領域を分離するよ
    うにトレンチ(4)を形成する工程と、 前記トレンチ(4)内が埋め込まれるように前記第2の
    マスク層(8)の上にトレンチ充填材料(3)を成膜し
    たのち、前記トレンチ充填材料(3)を平坦化すること
    により、該トレンチ充填材料(3)の表面と前記第2の
    マスク層(8)の表面とを面一にする工程と、 前記第2のマスク層(8)をエッチングする工程と、 前記第1のマスク層(7)をエッチングする工程と、 熱処理を施し、前記トレンチ充填材料(3)を流動化さ
    せる工程と、 前記活性領域において、前記半導体基板(1)の上にゲ
    ート絶縁膜(5)を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜(5)の上にゲート電極(6)を形成
    する工程と、を備えていることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板(1)を用意する工程と、 前記半導体基板(1)の上に第1のマスク層(7)を形
    成する工程と前記第1のマスク層(7)の上に第2のマ
    スク層(8)を形成する工程と、 前記第2のマスク層(8)及び前記第1のマスク層
    (7)の所定領域に開口部を形成すると共に、前記第2
    のマスク層(8)及び前記第1のマスク層(7)をマス
    クとして前記開口部よりエッチングを行い、前記半導体
    基板(1)のうち素子形成を行う活性領域を分離するよ
    うにトレンチ(4)を形成する工程と、 前記トレンチ(4)内が埋め込まれるように前記第2の
    マスク層(8)の上にトレンチ充填材料(3)を成膜し
    たのち、前記トレンチ充填材料(3)を平坦化すること
    により、該トレンチ充填材料(3)の表面と前記第2の
    マスク層(8)の表面とを面一にする工程と、 前記第2のマスク層(8)をエッチングする工程と、 熱処理を施し、前記トレンチ充填材料(3)を流動化さ
    せる工程と、 前記第1のマスク層(7)をエッチングする工程と、 熱処理を施し、前記トレンチ充填材料(3)を流動化さ
    せる工程と、 前記活性領域において、前記半導体基板(1)の上にゲ
    ート絶縁膜(5)を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜(5)の上にゲート電極(6)を形成
    する工程と、を備えていることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記トレンチ充填材料(3)として、ボ
    ロンとリンのいずれかを含有する酸化シリコンを用いる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載
    の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記トレンチ充填材料(3)による前記
    トレンチ(4)の埋め込みは、複数の層を成膜すること
    により行い、この複数の層の一層目として、ボロンとリ
    ンのいずれかを含有する酸化シリコンを成膜することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導
    体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱処理工程は、水蒸気を加えた雰囲
    気にて行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    1つに記載の半導体装置の製造方法。
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