JP2000100949A - 階層レイアウト方法 - Google Patents

階層レイアウト方法

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JP2000100949A
JP2000100949A JP10271782A JP27178298A JP2000100949A JP 2000100949 A JP2000100949 A JP 2000100949A JP 10271782 A JP10271782 A JP 10271782A JP 27178298 A JP27178298 A JP 27178298A JP 2000100949 A JP2000100949 A JP 2000100949A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階層レイアウトにおいて、上位階層で配線が
分割されず展開された状態でリピータ挿入処理を行った
結果を保持したままマクロセル上通過配線埋め込みを行
う階層レイアウト方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 階層レイアウトにおいて、マクロ(下位
階層)セル上を通過するレイアウト結果を、配線経路と
リピータの配置位置を保持したまま下位階層に埋め込む
方法を提供する。また、半導体集積回路の階層レイアウ
ト方法において、上位階層での端子間のタイミングを、
下位階層に配線を埋め込んで、保証することを特徴とす
る。下位階層マクロ上を通過する配線を、リピータやバ
ッファ、インバータのいずれか1以上を配置して接続す
ると共に、前記リピータやバッファ、インバータのいず
れか1以上を前記下位階層マクロに埋め込むことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲートアレイやA
SIC(Application Specific integrated Circuit:
特定用途向けIC)のLSI等の半導体集積回路のマク
ロセル上の通過配線を埋め込む階層レイアウト方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】今日では、LSIの開発規模の増大に伴
い階層レイアウトが必須になってきている。階層レイア
ウト手法を行う場合、上位階層からみると下位階層の部
分は1つのマクロとして扱い、上位階層での配線は、マ
クロ上を迂回してレイアウトすることがある。この場
合、配線の迂回により、配線長が長くなり、チップ面積
も増大する。
【0003】この配線のマクロ迂回を回避する手法とし
て、図13で示すように上位階層のレイアウトでマクロ
上を通過すると予想される部分にあらかじめ通過用の領
域を確保しておく手法や、図14で示すようにマクロセ
ルの境界に、マクロセル内を通過して配線させる為の端
子を作成しておき、この端子を経由してマクロセルを通
過させる手法などがある。
【0004】これらの従来の手法について図13、図1
4を参照して簡単に説明する。図13、図14で上位階
層を101、下位階層のマクロセルを102で示す。ま
た下位階層のマクロセル102上を通過する配線は上位
階層上の端子103,104に接続している。まず、第
1の手法は、図13(a)に示すレイアウト前に、下位
階層のマクロセル102上に105,106で示される
配線禁止領域(OBS)が存在しない領域171をOB
S105とOBS106間に作成し、図13(b)に示
すレイアウト後に、その領域171を配線107を通過
させることでマクロセル102の迂回を回避させてい
る。
【0005】また、第2の手法は、図14(a)に示す
レイアウト前に、下位階層のマクロセル102に配線を
通過させる為に、下位階層102にセル外部と接続する
外部端子108、109を作成しておき、図14(b)
に示すレイアウト後に、上位階層で、上位階層の端子1
03と外部端子108を、上位階層の端子104と外部
端子109をそれぞれ配線させ、図14(c)に示すレ
イアウト後に、下位階層マクロセル102で外部端子1
08、109を配線することで、配線のマクロ迂回を回
避させている。
【0006】一方、スタンダードセル方式による階層化
設計手法を用いた半導体集積回路の製造方法として、特
開平5−347354号公報に開示されており、基本セ
ルとその配線を考慮したマクロセルとのマクロ設計工程
と、基本セルとマクロセルとを組み合わせたモジュール
を設計する際に、上記マクロセルを基本セルと同等に扱
って自動的に配置配線を行う配置配線工程とを含むこと
で、従来のマクロセルのセルデータを特性パラメータと
共にセルライブラリに格納していた工程を削減して、工
数の削減を達成し得たとしている。しかしながら、上位
階層と下位階層との配線上の問題を扱っておらず、特に
その遅延時間に関しては触れられていない。
【0007】また、マスタースライス型半導体集積回路
の自動配線設計方法について、特開平8−63493号
公報に開示されており、RAM等の複数のメモリセルを
備えた半導体チップのマスクセル内のセルを自動配置
し、該マクロセルの上位の階層で自動配線するしマクロ
セル内領域を第1禁止領域を設定し、セル内配線領域及
び該第1禁止領域を侵さないように該マクロセル内のセ
ル間を自動配線し、該マクロセル内については該第1禁
止領域以外を第2禁止領域とし、該第2禁止領域を侵さ
ないように該上位階層で自動配線することを特徴として
いる。しかし、この従来例においても、マクロセルの下
位階層と上位階層との配線による遅延時間や迂回回路等
については一切記載されておらず、上記従来例による問
題は依然残っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今日で
はプロセスの微細化に伴い、配線長の増大から発生する
遅延が深刻な問題になっている。この遅延を抑制する方
法として、リピータを挿入する方法が利用されている。
図15を参照してリピータの効果を詳細に説明する。図
15(a)に示す301、302は端子間距離taを有
する端子を示す。図15(a)にリピータなしの場合の
例を配線303で示し、一方図15(b)に示すリピー
タ306がある場合の例を配線304、305に示す。
このリピータ306がない場合と、ある場合の端子30
1、302間の遅延時間をそれぞれta、tbとし、図
15(c)に示すように、横軸を端子間距離、縦軸を時
間で示すグラフにした。図15(c)において、tb
は、配線304間の遅延時間t1、リピータ306内遅
延時間t2、配線305間遅延時間t3からなる。グラ
フ中で、端子301を起点として、taを31、tbを
32で示す。ここで、端子301,302間の遅延時間
は2種類存在し、1つは配線部分の遅延時間、もう1つ
はリピータ306内部の遅延時間である。
【0009】ここで、配線部分の遅延時間(t)と配線
長(l)との関係は、係数をxとして、 t=xl2 であらわされる。
【0010】一方リピータ306内部の遅延時間t2は
一定値となる。その為、リピータ306が無い場合の遅
延時間taは、図15に示す2次曲線31の様に配線遅
延時間のみとなり、リピータ306がある場合の遅延時
間tbは曲線32の様になり、配線遅延の部分が分割さ
れている為に、総遅延時間は小さくなる。
【0011】また、リピータ挿入処理は、始終点の端子
間の遅延時間が制約時間内になるように、端子間に必要
な種類のリピータを必要な数だけ必要な位置に挿入して
いる。その為、階層レイアウトにおいて、リピータが挿
入された配線を下位階層マクロに通過させる場合には、
リピータの位置を保持したままで下位階層マクロに埋め
込む必要がある。しかし、先に説明した従来のマクロ通
過配線埋め込み手法においては、マクロセル上にリピー
タの配置位置を保持したままで下位階層に埋め込むこと
は困難である。
【0012】まず、図13で説明した手法は、マクロセ
ル102上を通過する配線は上位階層の配線であり、上
位階層では特に問題はないが、下位階層では、上位階層
でリピータが配置された位置には、他のブロックを配置
させないようにする必要がある。配線情報だけを通過さ
せる場合は、上位階層で配線を通過する領域を配線禁止
領域(OBS)にしておくだけだったものが、リピータ
を下位階層に埋め込む場合には下位階層に配置禁止を作
成する必要が発生する。しかし、配線通過可能領域全て
を下位階層で配置禁止にしてしまうと、下位階層におい
ての配線性が悪くなってしまう。そこで、リピータが配
置される位置のみを配置禁止にすると、上位階層と下位
階層のセル列を一致させる必要があり、また下位階層で
は上位階層レイアウト結果を反映させる必要がある為に
上位階層レイアウト後にしかレイアウトできなくなって
しまう。
【0013】また、図14で説明した手法では、下位階
層マクロ内の配線は下位階層の配線である為に、下位階
層内にリピータを挿入することは特に問題ないがその配
置位置に問題が発生する。図16を参照してこの手法で
の問題点を説明する。11に上位階層でのリピータ挿入
の例を、12に図14で説明した従来手法でのリピータ
挿入の例を示す。図16内のリピータ挿入前とリピータ
挿入後の状態図において、11は下位階層102を有す
る上位階層101において、始点151と終点152間
の配線153内の遅延制約を満たす位置にリピータを挿
入する例図を示している。図16の例図7の例では、リ
ピータ155が挿入され、配線153を配線153と1
54に分割している。一方、図16に示す12は、図1
4に示したマクロセル内に端子を設けた従来例にリピー
タを挿入する例図を示しており、配線153に対応する
配線は、従来手法でのリピータ挿入前の上位階層101
と下位階層102の状態で、下位階層マクロセルの境界
の端子159,160で分割されている為に、配線15
6〜158の配線に分割されている。つぎに、従来手法
でのリピータ挿入後の上位階層101と下位階層102
の状態で、図16の12では、配線157にリピータ1
62が追加され、配線157は157と161に分割さ
れた例を示したが、この手法ではリピータ挿入処理は、
配線156、157、158間でそれぞれ行われる為
に、配線を分割せずに展開した状態で実行したリピータ
挿入結果と違ってしまう。そのため、配線上の再設計が
必要となり、工程上の問題となる。
【0014】本発明は、このような問題を解決し、階層
レイアウトにおいて、上位階層で配線が分割されず展開
された状態でリピータ挿入処理を行った結果を保持した
ままマクロセル上通過配線埋め込みを行う方法を提供す
ることを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、階層レイアウ
トにおいて、マクロ(下位階層)上を通過するレイアウ
ト結果を、配線経路とリピータの配置位置を保持したま
ま下位階層に埋め込む方法を提供する。また、本発明に
よる最大の特徴は、上位階層でのリピータ挿入処理を、
配線を分割せずに実行できることである。
【0016】また、本発明は、半導体集積回路の階層レ
イアウト方法において、上位階層での端子間のタイミン
グを、下位階層に配線を埋め込んで、保証することを特
徴とする。
【0017】また、本発明は、半導体集積回路の階層レ
イアウト方法において、下位階層マクロ上を通過する配
線を、リピータやバッファ、インバータのいずれか1以
上を配置して接続すると共に、前記リピータやバッフ
ァ、インバータのいずれか1以上を前記下位階層マクロ
に埋め込むことを特徴とする。
【0018】また、本発明は、複数階層を有する半導体
集積回路の階層レイアウト方法において、下位階層のマ
クロセルに配線情報を埋め込む際に、配置経路とリピー
タやバッファ、インバータのいずれか1以上の配置位置
を保持することを特徴とする。
【0019】また、本発明は、複数階層を有する半導体
集積回路の階層レイアウト方法において、下位階層のマ
クロセルに配線を埋め込む際に、前記マクロセルの既存
の外部端子を移動させ、冗長配線を削除することを特徴
とする。
【0020】また、本発明は、複数階層を有する半導体
集積回路の階層レイアウト方法において、下位階層のマ
クロセルにリピータを埋め込む際に、必要無い仮想的に
配置したリピータを削除することを特徴とする。
【0021】また、本発明は、複数階層を有する半導体
集積回路の階層レイアウト方法において、上位階層処理
として、下位階層を含めた初期レイアウトを実行する配
置配線処理と、前記上位階層と前記下位階層の境界に対
する仮想端子を作成する仮想端子作成処理と、前記仮想
端子の位置での配線を分割する配線分割処理と、前記分
割された配線及びリピータの削除を行うレイアウト変更
処理と、前記レイアウト変更後に再度配置配線する再配
置配線処理とからなり、前記下位階層処理として、前記
上位階層での前記配線分割処理後に、配線を分割されて
前記下位階層に埋め込まれる配線と前記下位階層上に配
置されたリピータを追加するレイアウト変更処理と、前
記レイアウト変更後に再度配置配線する再配置配線処理
とからなることを特徴とする。
【0022】また、上記階層レイアウト方法において、
前記仮想端子作成処理は、前記下位階層マクロセルの配
線が対象となるか否かを判断し、3カ所以上に前記境界
上の点が有るか否かを判断し、前記境界上の連続する点
間の距離が所定距離以下の場合には対象外とし、次に、
外部端子に接続して外部端子の位置を移動する必要があ
るのか否かを判断し、前記下位階層を通過する配線で通
過距離が所定距離以下の場合には該配線を変更して、当
該配線が対象内である場合に上位階層と下位階層との交
点に仮想端子を作成することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施形態】本発明による実施形態について、図
面を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】[第1の実施形態] (本実施形態の構成)図1に本実施形態による半導体集
積回路の複数の階層化設計手法における階層レイアウト
のマクロ上通過配線埋め込み方法のフローチャートを示
す。
【0025】図1を参照すると、本実施形態は、階層レ
イアウトにおいて上位階層での処理21と、下位階層で
の処理22を含む。
【0026】上位階層処理21は、上位階層における処
理で、配置配線処理201と、境界に対する仮想端子作
成処理202と、仮想端子位置での配線分割処理203
と、分割された配線及びリピータの削除を行うレイアウ
ト変更処理204と、レイアウト変更後の再配置配線処
理205とからなる。
【0027】また、下位階層処理22は、下位階層にお
ける処理で、上位階層での配線分割処理203後に、分
割されて下位階層に埋め込まれる配線と、下位階層上に
配置されたリピータを追加するレイアウト変更処理20
6と、レイアウト変更後の再配置配線処理207とから
なる。
【0028】(本実施形態の動作)図1のフローチャー
ト図を参照して、本実施形態の動作について詳細に説明
する。図1のフローチャート図に沿って、各動作の例を
図2〜図8を参照して説明する。図2〜図8で上位階層
を101、下位階層を102で示す。上位階層101上
の位置配線による始終点の端子を103,104、挿入
されたリピータを113で示し、配線を114、115
で示す。
【0029】まず、図1の上位階層での配置配線処理2
01の配置配線後の概略レイアウト結果の例を図2で示
す。図2に初期レイアウト後の状態図の状態図を示して
おり、上位階層101でレイアウトした結果、下位階層
102上を配線114、115が通過し、配線の遅延時
間を短縮するべく、リピータ113が配置されている。
次に、図1の仮想端子作成処理202の仮想端子作成処
理後の例を図3で示す。下位階層102と配線114、
115と仮想端子116、117を作成する。次に図1
の配線分割処理203の配線分割処理後の例を図4に示
す。図4は配線分割後の上位階層101と下位階層10
2との平面図である。作成した仮想端子116で配線1
14を分割し、上位階層101側を配線114、下位階
層側を配線118とする。同様に仮想端子117で配線
115を配線115と配線119に分割する。
【0030】次に、図1のレイアウト変更処理(削除)
204、レイアウト変更処理(追加)206の各処理に
ついて説明する。図5はレイアウト変更処理(削除)2
04後のレイアウト図である。図5に示すように、レイ
アウト変更処理後の上位階層101は下位階層マクロセ
ル102の仮想端子116,117に対し、仮想端子1
16と配線114と端子103の配線を,仮想端子11
7と配線116と端子104の配線を示している。図6
に示す下位階層102側では、仮想端子116とリピー
タ113間に配線118で、リピータ113と仮想端子
117間に配線119でそれぞれ配線されている。図5
の上位階層側では配線114、115が変更され、リピ
ータ113が削除される。図6の下位階層側では配線1
18、119とリピータ113が追加される。
【0031】最後に、図1の再配置配線処理(上位)2
05、再配置配線処理(下位)207の再配置配線後の
例を上位階層側を図7に、下位階層側を図8に示してい
る。これは上位、下位階層共にレイアウト変更がある為
に、再度配置配線を行っている。特に図8で示した下位
階層では、配線118,119とリピータ113が追加
されているので、既存配置配線情報と重なっている可能
性がある。その為に、下位階層内では再度配置配線処理
を行う。図によれば、仮想端子116,117の位置は
仮想した点と同一として、配線118,119で角のあ
る曲がり直線としている。
【0032】次に、本発明の動作を示す為に、図1の仮
想端子作成処理202の仮想端子の設定及び作成の処理
の部分について、図9及び、図10を参照して詳細に説
明する。図10(a)には、仮想端子やリピータの埋め
込み前の状態図を示し、図10(b)には埋め込み後の
状態図を示している。
【0033】図9は仮想端子作成処理202を詳細にし
たフローチャート図である。上位階層での概略レイアウ
ト結果から、下位階層マクロセルの境界点全てに仮想端
子を作成する必要はない。仮想端子作成処理202は、
仮想端子を作成するかどうかのチェックを行う。
【0034】まず、外部からの指定により、配線埋め込
み処理対象外とされた場合は対象から外す(図9の20
9)。
【0035】次に、図10(a)の埋め込み前の配置図
中、配線136に示すような、マクロセル102の境界
上を何度も通過する場合には、境界の交点間の距離を調
べ、所定の距離α以内であれば仮想端子を作成しない。
この距離αは、短い通過配線を埋め込み処理から除外す
る為の距離で、外部から自由に設定できるようにしてお
く。この処理について図10の配線136を参照して、
具体例を説明する。配線136は4個所で境界との交点
があるが、このうち2点は所定距離αより短いので、仮
想端子を作成せず、交点140,141の2点のみに仮
想端子を作成する(図9の210、211)。
【0036】次に、配線がマクロセルの外部端子に接続
する場合には、外部端子を移動することで、配線埋め込
み処理を行う必要がなくなる場合がある。図10の配線
132、133を参照して具体例を示す。これらの配線
は外部端子127に接続しているが、外部端子の位置を
配線132と境界との交点に移動すれば、下位階層マク
ロ内に配線を埋め込む必要がなくなる。この時、外部端
子を移動することで冗長になった配線133及びリピー
タ129は削除する。外部端子の移動を行うかどうかの
判断は、外部端子と交点の辺が同じかどうかにより判断
する。
【0037】ただし、外部端子が2個所以上で配線に通
過している場合には、外部端子の移動を行わない。図1
0の配線134、135を参照して具体例を示す。配線
135は外部端子128に接続しているが、更に端子1
24にも接続している。この場合は、外部端子位置は移
動せず、仮想端子137を作成し、配線134を13
4,138に分割し、配線135は外部端子128で、
135、139に分割する(図9の212,213)。
【0038】次に、下位階層マクロ上を通過する距離が
短い場合は、仮想端子を作成しない。図10(a)の配
線131を参照して具体例を示す。配線131はマクロ
セル上を通過しているが、通過距離が短いので通過配線
埋め込み処理を行わない。この距離βは短い通過配線を
埋め込む処理から除外する為の判断基準となり外部から
指定できるようにしておく。この距離βは境界上の2点
間の距離を境界に沿って測定することにより測定する
(図9の214)。
【0039】これらの条件を全て満たす配線境界位置に
のみ仮想端子を作成する(図9の215)。
【0040】最後に、作成した仮想端子の配置位置に既
存の外部端子や作成した仮想端子がある場合は、重なら
ないように位置をずらして配置する(図9の216)。
【0041】また、応用例として他の通過配線の埋め込
み例を図11に示す。図11には、リピータが2つ以上
直列に接続する場合の例を144に、並列に接続する場
合の例を146に、外部端子に接続し、配線と境界の点
が複数箇所で接続する場合の例を145に示すが、いず
れの例でも通過配線を埋め込むことができる。
【0042】なお、上述した実施形態では、下位階層が
1つの場合の例を示しているが、下位階層の数に制限は
ない。また、上記実施形態では、下位階層を通過する配
線が1本の場合の例を示しているが、通過する配線の数
には制限はなく、下位階層を複数層有して、通過する配
線はその機能とそのマクロセルの大きさ及び、外部端子
間の距離等により、種々の形態に応じて、適切な通過配
線を行うことにしてよい。
【0043】また、上記実施形態では、リピータを下位
階層に埋め込む場合の例を示しているが、リピータであ
る必要はない。例えば、インバータでもクロックバッフ
ァでも、通常のブロック情報でもよく、遅延素子として
のバッファを埋め込んでもよい。
【0044】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について、図12を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、上位階層で行われるレイアウトが、リピ
ータ挿入ではなく、クロックバッファ挿入である点で異
なる。図12を参照すると、上位階層を401、下位階
層マクロセルを402で示している。上位階層401で
クロックスキューを低減させる為に、クロックバッファ
挿入処理を行うと、ルートバッファから末端の外部端子
やFF(Flip Flop:フリップ・フロップ)までの間に
数段にわたりクロックバッファが挿入される。図12は
ルートバッファを403で、挿入されたクロックバッフ
ァを404〜406で、末端のFFを407〜412で
示している。この時、404のクロックバッファが下位
階層マクロ402上に配置された例を示している。ま
た、仮想端子を設けず、ルートバッファ403からクロ
ックバッファ404に配線し、上位階層の端子409,
410に分配している例を示している。また、クロック
バッファ405のクロックは、端子411と端子412
とに分配されている。
【0045】階層レイアウト設計において、上位階層で
クロックバッファを挿入した場合でも、図1のフローチ
ャートにそって、以降のマクロセル402上、通過配線
埋め込み処理を行うことができる。
【0046】上位階層401でのクロックバッファ40
4〜406の挿入処理において、クロックバッファ40
4〜406を下位階層マクロセル402上に配置できな
い場合には、クロックバッファはマクロセル402を避
けて配置され、配線長も増大してしまう。クロックスキ
ューは最も遅いFFまでのスキューにあわせて配線され
る為に、本発明を使用しなければ、クロックの総配線が
増大してしまう。このため、本実施形態では、上位階層
ばかりでなく、下位階層の所在をも考慮した配線と配線
による遅延時間を考慮して、リピータやバッファ、イン
バータ等を用いて、全体の配線を施す例を示している。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、マクロセル上に配置さ
れたリピータの配置位置を保持できるので、階層レイア
ウトにおいて、マクロセル上を通過する配線を下位階層
マクロに埋め込んでも、上位階層での配線遅延のタイミ
ングを保証することができる。また、このリピータ配置
の位置は、上位階層において、配線が展開された状態で
実行されたリピータ挿入処理の結果である。図16を参
照すると、上位階層の始終点の端子151、152間の
遅延時間を考慮して挿入されたリピータ155の配置位
置を保持することで、端子151、152間の遅延タイ
ミングが保証される。 また、本発明によれば、階層レ
イアウト設計における冗長配線の削減ができることにあ
る。図10の配線132で説明しているように、下位階
層の外部端子に接続する配線を下位階層マクロ内に埋め
込む場合に、既存の外部端子位置を最適な位置に移動す
ることにより、冗長な配線を削減し、下位階層内での配
線性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による階層レイアウトの処理のフローチ
ャートである。
【図2】本発明による階層レイアウトの初期レイアウト
処理後の状態図である。
【図3】本発明による階層レイアウトの仮想端子作成処
理後の状態図である。
【図4】本発明による階層レイアウトの配線分割処理後
の状態図である。
【図5】本発明による階層レイアウトのレイアウト変更
処理後の状態図である。
【図6】本発明による階層レイアウトのレイアウト変更
処理後の状態図である。
【図7】本発明による階層レイアウトの再配置配線処理
後の状態図である。
【図8】本発明による階層レイアウトの再配置配線処理
後の状態図である。
【図9】本発明による階層レイアウトの仮想端子作成処
理のフローチャートである。
【図10】本発明による階層レイアウトの仮想端子作成
処理の状態図である。
【図11】本発明による階層レイアウトの他の配線配置
の状態図である。
【図12】本発明による階層レイアウトの他の配線配置
の状態図である。
【図13】従来の階層レイアウトのレイアウト前とレイ
アウト後の状態図である。
【図14】従来の階層レイアウトのレイアウト前とレイ
アウト後の状態図である。
【図15】階層レイアウトの遅延時間に関する原理的な
説明図である。
【図16】従来の階層レイアウトのリピータ挿入前後の
状態図である。
【符号の説明】
21 上位階層処理 22 下位階層処理 101 上位階層 102 下位階層 103,104 外部端子 105,106 OBS(配線禁止領域) 108,109,116,117 仮想端子 110,111,112 配線 113 リピータ 118,119 配線 120,122,123,125,124,126 外
部端子 130 リピータ 151,152 外部端子 153,154 配線 155,162 リピータ 201 配置配線処理 202 仮想端子作成処理 203 配線分割処理 204 レイアウト変更処理 205 再配置配線処理 206 レイアウト変更処理 207 再配置配線処理 215 仮想端子作成処理 301,302 端子 303,304,305 配線 306 リピータ 401 上位階層 402 下位階層 403 ルートバッファ 404〜406 クロックバッファ 407−412 外部端子(FF)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月9日(1999.8.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F064 AA01 AA03 BB07 BB19 BB26 BB40 DD04 DD05 DD14 DD32 DD50 EE05 EE16 EE47 EE54 EE58 EE60

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路の階層レイアウト方法に
    おいて、上位階層での端子間のタイミングを、下位階層
    に配線を埋め込んで、保証することを特徴とする階層レ
    イアウト方法。
  2. 【請求項2】 半導体集積回路の階層レイアウト方法に
    おいて、下位階層マクロ上を通過する配線を、リピータ
    やバッファ、インバータのいずれか1以上を配置して接
    続すると共に、前記リピータやバッファ、インバータの
    いずれか1以上を前記下位階層マクロに埋め込むことを
    特徴とする階層レイアウト方法。
  3. 【請求項3】 複数階層を有する半導体集積回路の階層
    レイアウト方法において、下位階層のマクロセルに配線
    情報を埋め込む際に、配置経路とリピータやバッファ、
    インバータのいずれか1以上の配置位置を保持すること
    を特徴とする階層レイアウト方法。
  4. 【請求項4】 複数階層を有する半導体集積回路の階層
    レイアウト方法において、下位階層のマクロセルに配線
    を埋め込む際に、前記マクロセルの既存の外部端子を移
    動させ、冗長配線を削除することを特徴とする階層レイ
    アウト方法。
  5. 【請求項5】 複数階層を有する半導体集積回路の階層
    レイアウト方法において、下位階層のマクロセルにリピ
    ータを埋め込む際に、必要無い仮想的に配置したリピー
    タを削除することを特徴とする階層レイアウト方法。
  6. 【請求項6】 複数階層を有する半導体集積回路の階層
    レイアウト方法において、上位階層処理として、下位階
    層を含めた初期レイアウトを実行する配置配線処理と、
    前記上位階層と前記下位階層の境界に対する仮想端子を
    作成する仮想端子作成処理と、前記仮想端子の位置での
    配線を分割する配線分割処理と、前記分割された配線及
    びリピータの削除を行うレイアウト変更処理と、前記レ
    イアウト変更後に再度配置配線する再配置配線処理とか
    らなり、前記下位階層処理として、前記上位階層での前
    記配線分割処理後に、配線を分割されて前記下位階層に
    埋め込まれる配線と前記下位階層上に配置されたリピー
    タを追加するレイアウト変更処理と、前記レイアウト変
    更後に再度配置配線する再配置配線処理とからなること
    を特徴とする階層レイアウト方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の階層レイアウト方法に
    おいて、前記仮想端子作成処理は、前記下位階層マクロ
    セルの配線が対象となるか否かを判断し、3カ所以上に
    前記境界上の点が有るか否かを判断し、前記境界上の連
    続する点間の距離が所定距離以下の場合には対象外と
    し、次に、外部端子に接続して外部端子の位置を移動す
    る必要があるのか否かを判断し、前記下位階層を通過す
    る配線で通過距離が所定距離以下の場合には該配線を変
    更して、当該配線が対象内である場合に上位階層と下位
    階層との交点に仮想端子を作成することを特徴とする階
    層レイアウト方法。
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