JP2002334932A - 半導体装置設計方法、半導体装置設計用プログラム、半導体装置設計装置 - Google Patents
半導体装置設計方法、半導体装置設計用プログラム、半導体装置設計装置Info
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Abstract
レイヤであるマクロ領域の内部のタイミング解析を上位
レイヤと独立して行うことができる半導体装置設計方法
を提供する。 【解決手段】 上位レイヤに、マクロが格納されるマク
ロ領域1bを配置するステップと、マクロ領域1bの外
側にある第1位置4aから、第2位置4dに伝送信号を
伝送するための配線経路2”を、マクロ領域1bを通る
ように配置するステップとを備えている。配線経路2”
は、第1配線5a、第1バッファ3a、第2バッファ3
b、及び第2配線5bを含む。第1バッファ3aは、第
1配線5aのうちマクロ領域1bの内側にある部分で発
生する遅延時間が実質的に0であるように配置される。
第2バッファ3bは、第2配線5bのうちマクロ領域1
bの内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に0で
あるように配置される。
Description
法、半導体装置設計用プログラム及び半導体装置設計装
置に関する。本発明は、特に、階層的レイアウト方法が
使用される半導体装置設計方法、半導体装置設計用プロ
グラム及び半導体装置設計装置に関する。
レイアウト方法が広く使用されている。階層的レイアウ
ト方法では、階層毎に順次にレイアウトがなされ、設計
の分業化が図られている。
が、特許公報(2980316号)に開示されている。
図11は、公知のその階層化レイアウト方法を示す。
に、上位レイヤのフロアプランが行われる。マクロ10
1a、101b及び101cと、配線経路102とが、
上位レイヤに配置される。配線経路102は、マクロ1
01bを通過するように配置され、マクロ101aから
マクロ101cに信号を伝送する。配線経路102は、
配線103、104及びリピータ用バッファ105から
構成されている。リピータ用バッファ105が設けられ
ていることにより、マクロ101aからマクロ101c
に信号を伝送する遅延時間が短縮されている。
に、上位レイヤのレイアウトを示すレイアウトデータか
ら、下位レイヤのレイアウトを示すレイアウトデータが
抽出される。図11(b)に示されている例では、下位
レイヤであるマクロ101bのレイアウトを示すレイア
ウトデータが、上位レイヤのレイアウトデータから抽出
される。
101bを示すレイアウトデータが、上位レイヤのレイ
アウトデータから抽出される。まず、配線103、10
4と、マクロ101bの境界線との交点に、それぞれ、
仮想端子106b、106cが作成される。配線103
は、仮想端子106bにより、配線103aと配線10
3bとに分割される。同様に、配線104は、仮想端子
106cにより、配線104aと配線104bとに分割
される。マクロ101bの外部にある配線103aと配
線104aとの配置を示す情報は、上位レイヤのレイア
ウトデータとして残される。一方、マクロ101bが存
在する領域の内部にある配線103b、配線104b、
及びリピータ用バッファ105の配置を示す情報は、下
位レイヤのレイアウトを示す下位レイアウトデータとし
て分離される。
に基づいて、マクロ101bの内部のレイアウトが定め
られる。配線103b、104bのレイアウトは適宜変
更される。このとき、仮想端子106b、106cと、
リピータ用バッファ105の位置は、そのままに保持さ
れる。
方法では、マクロ101bを通過するように配線経路が
定められ、更に、その配線経路が下位レイヤの設計の際
にマクロ101bに埋め込まれる。上位レイヤの配線経
路は、マクロ101bを迂回しないことが可能である。
これにより配線経路が短縮でき、上位レイヤのタイミン
グ保証が容易になる。
では、一般的に広く使用されているタイミング解析ツー
ルを使用してタイミング解析を行う場合、上位レイヤと
下位レイヤとのレイアウトデータをマージした上でタイ
ミング解析が行われることを要する。上位レイヤと下位
レイヤとのレイアウト設計が別個に行うことができる利
点が十分に活用されない。なぜなら、一般的なタイミン
グ解析ツールは、公知のその階層化レイアウト方法で設
計された半導体装置のタイミング解析に適合しないから
である。
201についてのタイミング解析を行う場合、一般的な
タイミング解析ツールは、入力端子202に入力される
入力信号の波形なまりと、出力信号が出力される出力端
子203に接続される配線の抵抗と、出力端子203の
負荷容量とが与えられることを要求する。ここで、波形
なまりとは、入力信号がLowレベルからHiレベルに
立ち上がる、又はHiレベルからLowレベルに立ち下
がるのに要する時間である。一般に、入力信号が、Hi
レベルの10%から90%に立ち上がる、又は、Hiレ
ベルの90%から10%に立ち下がるのに要する時間
が、波形なまりとして使用される。入力信号の波形なま
り、出力端子に接続されている配線の抵抗、及び出力端
子の負荷容量が与えられると、マクロの内部で信号が伝
達される遅延時間が算出され、タイミング解析が行われ
る。
は、以下のようにして、バッファの遅延時間の算出を行
う。図13に示されているように、マクロ201にバッ
ファ204と、バッファ204の出力端子に接続された
配線205とが含まれているとする。一般的なタイミン
グ解析ツールでは、バッファ204の遅延時間Tgは、
下記の式(1)により計算される。 Tg=f1(Trf、R、C+Cin). …(1) ここで、f1は、所定の関数である。Trfは、バッフ
ァ204の入力端子における波形なまり、Rは、バッフ
ァ204の出力端子に接続される配線205の抵抗、C
は、配線205の配線容量、Cinは、配線205が接
続された次段セル206の入力端子の容量である。
の式(2)により計算される。 Tw=f2(R、C+Cin)+Trf’. …(2) ここで、Trf’は、次段セル206の入力端子におけ
る波形なまりである。波形なまりTrf’は、下記式に
より計算される。 Trf’=f3(D、R、C+Cin). …(3) ここで、Dは、配線205に信号を出力するバッファ2
04のドライブ能力である。
は、公知の階層化レイアウト方法で設計された半導体装
置に含まれるマクロ101bのタイミング解析に適合し
ない。図14に示されているように、上述の公知の階層
化レイアウト方法で設計された半導体装置に含まれるマ
クロ101bについて、上述された一般的なタイミング
解析ツールでタイミング解析する場合を考える。
信号が伝達されるのに要する遅延時間Tは、 T=Tw1+Tg1+Tw2. ここで、Tw1は、配線103bで発生する配線遅延時
間、Tg1は、リピータ用バッファ105で発生する遅
延時間、Tw2は、配線104bで発生する配線遅延時
間である。
bの配線容量、Cin1は、リピータ用バッファ105
の入力端子の容量、Trf1は、リピータ用バッファ1
05の入力端子における波形なまりである。
れた一般的なタイミング解析ツールでは、算出できな
い。一般的なタイミング解析ツールは、波形なまりT
rf1を算出するのに必要な全てのパラメータを受け取
る機能を有しないからである。波形なまりTrf1は、
式(3)から、 Trf1=f3(D1、R1+R2、C1+C2+C
in1). ここで、D1は、マクロ101aに含まれた、仮想端子
106bに入力信号を供給するバッファ101aのドラ
イブ能力、R1は、仮想端子106bに接続する配線1
03aの配線抵抗、C1は、配線103aの配線容量で
ある。一般的なタイミング解析ツールは、仮想端子10
6bに入力される入力信号の波形なまりを受け取る機能
を有する。しかし、一般的なタイミング解析ツールは、
波形なまりTrf1を算出するのに必要な、ドライブ能
力D1、配線抵抗R1、配線容量C 1を受け取る機能を
有しない。
配線103bで発生する配線遅延時間Tw1を算出する
ことができない。
は、リピータ用バッファ105で発生する遅延時間T
g1を算出することができない。式(1)から、遅延時
間Tg1は、 Tg1=f1(Trf1、R2+R4、C3+C4+C
in2). このように、遅延時間Tg1の算出には、リピータ用バ
ッファ105の入力端子における波形なまりTrf1が
必要である。波形なまりTrf1は、上述されているよ
うに、一般的なタイミング解析ツールでは、算出できな
い。従って、一般的なタイミング解析ツールでは、遅延
時間Tg1を算出することができない。
ルでは、マクロ101bのタイミングの解析を、マクロ
101b単独ですることができない。公知の階層化レイ
アウト方法で設計された半導体装置を、一般的なタイミ
ング解析ツールを使用してタイミング解析する場合、上
位レイヤと下位レイヤとのレイアウトデータをマージし
た上でタイミング解析が行われることが必要である。
うな半導体装置設計方法であって、下位レイヤのタイミ
ング解析を、上位レイヤと独立して行うことができる半
導体装置設計方法の提供が望まれる。
ロ領域を通過する配線経路を設けるような半導体装置設
計方法であって、下位レイヤのタイミング解析を、上位
レイヤと独立して行うことができる半導体装置設計方法
を提供することにある。
る配線経路を設けるような半導体装置設計方法であっ
て、下位レイヤのタイミング解析を、上位レイヤと独立
して、一般的なタイミング解析ツールを使用して行うこ
とができる半導体装置設計方法を提供することにある。
の手段は、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の複数の実
施の形態のうちの、少なくとも1つの実施の形態を構成
する技術的事項、特に、その実施の形態に対応する図面
に表現されている技術的事項に付せられている参照番
号、参照記号等に一致している。このような参照番号、
参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態の技
術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよう
な対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形
態の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しな
い。
グラム記憶手段(52)に記憶されたプログラムに従
い、入力手段(51)に入力されたネットリスト(a)
に基づいて半導体装置の設計を行う方法である。当該半
導体装置設計方法は、(a)上位レイヤに、マクロが格
納されるマクロ領域(1b)を配置するステップと、
(b)上位レイヤのうちマクロ領域(1b)の外側にあ
る第1位置(4a)から、マクロ領域(1b)の外側に
ある第2位置(4d)に伝送信号を伝送するための配線
経路(2”)を、マクロ領域(1b)を通るように配置
するステップとを備えている。配線経路(2”)は、第
1配線(5a)、第1バッファ(3a)、第2バッファ
(3b)、及び第2配線(5b)を含む。第1バッファ
(3a)は、マクロ領域(1b)の内側に配置されてい
る。第2バッファ(3b)は、マクロ領域(1b)の内
側に配置され、且つ、第1バッファ(3a)の出力端子
が、その入力端子に接続されている。第1配線(5a)
は、第1バッファ(3a)の入力端子と、第1位置(4
a)との間に介設されている。第2配線(5b)は、第
2バッファ(3b)の出力端子と、第2位置(4d)と
の間に介設されている。第1バッファ(3a)は、第1
配線(5a)のうちマクロ領域(1b)の内側にある部
分で発生する遅延時間が実質的に0であるように配置さ
れる。第2バッファ(3b)は、第2配線(5b)のう
ちマクロ領域(1b)の内側にある部分で発生する遅延
時間が実質的に0であるように配置される。これによ
り、マクロ領域(1b)の内部のレイアウト変更は、マ
クロ領域(1b)の外部のタイミングに影響を及ぼさな
い。
第1配線(5a)で発生する遅延時間の許容最大値であ
る第1制約時間(TC1)と、第1バッファ(3a)の
入力端子から第2バッファ(3b)の出力端子までの遅
延時間の許容最大値である第2制約時間(TC2)と、
第2配線(5b)で発生する遅延時間の許容最大値であ
る第3制約時間(TC3)とを定めるステップと、
(d)第1配線(5a)で発生する遅延時間が、第1制
約時間(TC1)以内になるように、第1配線(5a)
のレイアウトを定めるステップと、(e)第1バッファ
(3a)の入力端子から第2バッファ(3b)の出力端
子までの遅延時間が第2制約時間(TC2)以内になる
ように、マクロ領域(1b)の内部のレイアウトを定め
るステップと、(f)第2配線(5b)で発生する遅延
時間が、第3制約時間(TC3)以内になるように、第
2配線(5b)のレイアウトを定めるステップとを含む
ことが好ましい。
1バッファ(3a)の出力端子と第2バッファ(3b)
の入力端子との間に介設された第3配線(6)を含むこ
とがある。このとき、前記(e)ステップは、(g)第
1バッファ(3a)の入力端子から第2バッファ(3
b)の出力端子までの遅延時間が第2制約時間
(TC2)以内になるように、第3配線(6)のレイア
ウトを定めるステップを備えていることが好ましい。
位置(4a)と第2位置(4d)とを接続する仮配線経
路(2’)を定めるステップと、(i)仮配線経路
(2’)の全体で発生する仮想遅延時間(T0)を算出
するステップと、(j)仮想遅延時間(T0)に基づい
て、第2制約時間(TC2)を定めるステップを備え、
仮配線経路(2’)は、マクロ領域(1b)の内側に配
置された第1仮バッファ(3a)と、マクロ領域の内側
に配置された第2仮バッファ(3b)と、第1位置(4
a)と第1仮バッファ(3a)の入力端子との間に介設
されている第1仮配線(2a)と、第1仮バッファ(3
a)の出力端子と、第2仮バッファ(3b)の入力端子
との間に介設されている第2仮配線(2b)と、第2仮
バッファ(3b)の出力端子と第2位置(4d)との間
に介設されている第3仮配線(2c)とを含み、第1仮
バッファ(3a)は、第1仮配線(2a)のうちマクロ
領域(1b)の内側にある部分で発生する遅延時間が実
質的に0であるように配置され、第2仮バッファ(3
b)は、第3仮配線(2c)のうちマクロ領域(1b)
の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に0であ
るように配置され、前記(j)ステップは、(k)第1
仮バッファ(3a)の入力端子から第2仮バッファ(3
b)の出力端子までの仮想内部遅延時間(T2)を算出
するステップと、(l)仮想遅延時間(T0)と仮想内
部遅延時間(T2)とに基づいて、第2制約時間(T
C2)を算出するステップとを含むことが好ましい。
記式: TC2=TC・(T1/T0), TC:配線経路(2”)で発生する遅延時間の許容最大
値 T2:仮想内部遅延時間 T0:仮想遅延時間 により定められることが好ましい。
仮バッファ(3a)のマクロ領域(1b)における位置
を保持したまま、第1仮バッファ(3a)を第1バッフ
ァ(3a)として埋め込むステップと、(t)第2仮バ
ッファ(3b)のマクロ領域(1b)における位置を保
持したまま、第2仮バッファ(3b)を第2バッファ
(3b)として埋め込むステップとを含むことが好まし
い。
(m)仮想遅延時間(T0)に基づいて、第1制約時間
(TC1)を定めるステップを備え、前記(m)ステッ
プは、(n)第1仮配線(2a)で発生する第1仮想外
部遅延時間(T1)を算出するステップと、(o)第1
仮想外部遅延時間(T1)と仮想遅延時間(T0)とに
基づいて、第1制約時間(TC1)を算出するステップ
を含むことが好ましい。
記式: TC1=TC・(T1/T0), TC1:第1制約時間 TC:配線経路(2”)で発生する遅延時間の許容最大
値 T1:第1仮想外部遅延時間 T0:仮想遅延時間 により定められることが好ましい。
(p)仮想遅延時間(T0)に基づいて、第3制約時間
(TC3)を定めるステップを備え、前記(p)ステッ
プは、(q)第3仮配線(2c)で発生する第2仮想外
部遅延時間(T3)を算出するステップと、(r)第2
仮想外部遅延時間(T3)と仮想遅延時間(T0)とに
基づいて、第3制約時間(TC3)を算出するステップ
を含むことが好ましい。
記式: TC3=TC・(T3/T0), TC3:第3制約時間 TC:配線経路で発生する遅延時間の許容最大値 T3:第2仮想外部遅延時間 T0:仮想遅延時間 により定められることが好ましい。
は、コンピュータを使用して半導体装置を設計するため
の半導体装置設計用プログラムである。当該半導体装置
設計用プログラムは、(a)上位レイヤに、マクロが格
納されるマクロ領域(1b)を配置するステップと、
(b)上位レイヤのうちマクロ領域(1b)の外側にあ
る第1位置(4a)から、マクロ領域(1b)の外側に
ある第2位置(4d)に伝送信号を伝送するための配線
経路(2”)を、マクロ領域(1b)を通るように配置
するステップとを実行する。配線経路(2”)は、マク
ロ領域(1b)の内側に配置された第1バッファ(3
a)と、マクロ領域(1b)の内側に配置され、且つ、
第1バッファ(3a)の出力端子が、入力端子に接続さ
れている第2バッファ(3b)と、第1バッファ(3
a)の入力端子と、第1位置(4a)との間に介設され
た第1配線(5a)と、第2バッファ(3b)の出力端
子と、第2位置(4d)との間に介設された第2配線
(5b)とを含む。第1バッファ(3a)は、第1配線
(5a)のうちマクロ領域(1b)の内側にある部分で
発生する遅延時間が実質的に0であるように配置され、
第2バッファ(3b)は、第2配線(5b)のうちマク
ロ領域(1b)の内側にある部分で発生する遅延時間が
実質的に0であるように配置される。
レイヤに、マクロが格納されるマクロ領域(1b)を配
置する手段(53)と、上位レイヤのうちマクロ領域
(1b)の外側にある第1位置(4a)から、マクロ領
域(1b)の外側にある第2位置(4d)に伝送信号を
伝送するための配線経路(2”)を、マクロ領域(1
b)を通るように配置する手段(53)とを備えてい
る。配線経路(2”)は、マクロ領域(1b)の内側に
配置された第1バッファ(3a)と、マクロ領域(1
b)の内側に配置され、且つ、第1バッファ(3a)の
出力端子が、入力端子に接続されている第2バッファ
(3b)と、第1バッファ(3a)の入力端子と、第1
位置(4a)との間に介設された第1配線(5a)と、
第2バッファ(3b)の出力端子と、第2位置(4b)
との間に介設された第2配線(5b)とを含む。第1バ
ッファ(3a)は、第1配線(5a)のうちマクロ領域
(1b)の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的
に0であるように配置され、第2バッファ(3b)は、
第2配線(5b)のうちマクロ領域(1b)の内側にあ
る部分で発生する遅延時間が実質的に0であるように配
置される。
本発明による実施の一形態の半導体装置設計方法を説明
する。
法を実行するためのハードウエアを示す。当該ハードウ
エアは、入力部51、プログラム記憶部52、演算部5
3、出力部54を備えている。
が入力される。
行するプログラムが記憶されている。プログラム記憶部
52が記憶するプログラムには、後述される本実施の形
態の半導体装置設計方法を実行する手順が記載されてい
る。
て、プログラム記憶部52に記憶されたプログラムに記
載された手順を実行してレイアウト結果bの生成を行
う。
出力する。
法を示すフローチャートである。まず、上位レイヤのフ
ロアプランと、概略配線が行われる(ステップS0
1)。図3に示されているように、マクロ領域1a、1
b、1cと、仮配線2とが上位レイヤに配置される。マ
クロ領域1a、1b、1cは、マクロが格納される領域
である。仮配線2は、マクロ領域1aとマクロ領域1c
とを接続する。このとき、仮配線2は、マクロ領域1b
を通過するように配置される。
ータ用バッファの挿入が行われる(ステップS02)。
図4に示されているように、仮配線2にリピータ用バッ
ファ3a、3bが挿入される。仮配線2は、リピータ用
バッファ3a、及び3bにより、仮配線2a、2b、及
び2cに分割される。仮配線2aは、マクロ領域1a
と、リピータ用バッファ3aの入力端子とに接続され
る。仮配線2bは、リピータ用バッファ3aの出力端子
と、リピータ用バッファ3bの入力端子とに接続され
る。仮配線2cは、リピータ用バッファ3bの入力端子
と、マクロ領域1cとに接続される。仮配線2a、2b
及び2cと、リピータ用バッファ3a、3bとは、以
後、総称して、仮配線経路2’と記載される。
領域1bの境界線の近傍に配置される。リピータ用バッ
ファ3aは、仮配線2aのうち、マクロ領域1bの内部
にある部分で発生する遅延時間が実質的に0であるよう
に、マクロ領域1bの境界線の近傍に設けられる。仮配
線2aのリピータ用バッファ3aに接続する一端は、実
質的に、マクロ領域1bの境界線の上にある。同様に、
リピータ用バッファ3bは、仮配線2cのうち、マクロ
領域1cの内部にある部分で発生する遅延時間が実質的
に0であるように、マクロ領域1bの境界線の近傍に設
けられる。仮配線2cのリピータ用バッファ3bに接続
する一端は、実質的に、マクロ領域1bの境界線の上に
ある。
レイヤの第1次的なタイミング解析が行われる(ステッ
プS03)。図5(a)に示されているように、仮配線
経路2’のうち、マクロ領域1aとマクロ領域1bとの
間にある部分、マクロ領域1bの内部にある部分、マク
ロ領域1bとマクロ領域1cとの間にある部分のそれぞ
れにおいて発生する遅延時間が算出される。即ち、仮配
線2aで発生する遅延時間T1、リピータ用バッファ3
a、仮配線2b、及びリピータ用バッファ3bで発生す
る遅延時間T2、及び、仮配線2cで発生する遅延時間
T3が算出される。遅延時間T1、T2、T3の和が、
仮配線経路2’で発生する遅延時間T0である。遅延時
間T0が、仮配線経路2’の遅延時間として許容される
制約時間TCと比較される。
い場合、上位レイヤのフロアプランからやり直しが行わ
れる。即ち、ステップS01とステップS02とが、再
度、実行される。
い場合、リピータ用バッファの埋め込み処理とタイミン
グ制約条件の分配処理とが行われる(ステップS0
4)。リピータ用バッファの埋め込み処理では、図5
(b)に示されているように、上位レイヤレイアウト用
データ10と、下位レイヤ埋め込み用データ20とが生
成される。
位レイヤのレイアウトに必要な情報を含む。より詳細に
は、上位レイヤレイアウト用データ10は、 (1)マクロ領域1a、1b、1cの位置 (2)仮配線2aの両方の端にある端子4a、4bの位
置 (3)マクロ領域1aの内部にあり、端子4aから信号
を出力するバッファ(図示されない)のドライブ能力D
1 (4)端子4bに接続される負荷容量、即ち、リピータ
用バッファ3aの入力端子の容量Cin1 (5)端子4aと端子4bとが、配線により接続される
ことを示す接続情報 (6)仮配線2bの両方の端にある端子4c、4dの位
置 (7)端子4cに接続されるリピータ用バッファ3bの
ドライブ能力D3 (8)マクロ領域1cの内部にあり、端子4dから信号
が入力されるバッファ(図示されない)の入力端子の容
量Cin3 (9)端子4cと端子4dとが、配線により接続される
ことを示す接続情報 を含む。ここで、端子4bの位置は、リピータ用バッフ
ァ3aの入力端子の位置に一致し、端子4cの位置は、
リピータ用バッファ3bの出力端子の位置に一致する。
レイヤのレイアウトの際に下位レイヤに埋め込まれるリ
ピータ用バッファ3a、3bに関する情報を含む。より
詳細には、下位レイヤ埋め込み用データ20は、 (1)マクロ領域1bにおけるリピータ用バッファ3
a、3bの位置 (2)リピータ用バッファ3aとリピータ用バッファ3
bとが配線により接続されることを示す接続情報 を含む。
線経路2’の遅延時間として許容される制約時間T
Cが、上位レイヤと下位レイヤとに分配される。図5
(a)に示されているように、上位レイヤに関し、端子
4aと端子4bとを接続する配線に許容される制約時間
TC1は、 TC1=TC・(T1/T0), と定められる。制約時間TC1は、前述の第1次的なタ
イミング解析により、仮配線2aで発生すると算出され
た遅延時間T1に比例するように定められる。更に、端
子4cと端子4dとを接続する配線に許容される制約時
間TC3は、 TC3=TC・(T3/T0) と定められる。制約時間TC3は、前述の第1次的なタ
イミング解析により、仮配線2cで発生すると算出され
た遅延時間T3に比例するように定められる。制約時間
TC1と制約時間TC3とは、上位レイヤの詳細配線が
行われる際に使用される。
の内部で発生することが許容される制約時間TC2は、 TC2=TC・(T2/T0) と定められる。制約時間TC2は、前述の第1次的なタ
イミング解析により、マクロ領域1bの内部で発生する
と算出された遅延時間T2に比例するように定められ
る。制約時間TC2は、下位レイヤのレイアウトが行わ
れる際に使用される。
と下位レイヤに分配されることにより、以後、上位レイ
ヤのレイアウト及びタイミング解析と、下位レイヤのレ
イアウト及びタイミング解析とを、別個に行うことが可
能になる。以後、上位レイヤのレイアウト及びタイミン
グ解析と、下位レイヤのレイアウト及びタイミング解析
とは、別個に行われる。
ついて詳細配線が行われ、上位レイヤのレイアウト結果
を示す上位レイヤレイアウト結果データが生成される
(ステップS05)。詳細配線は、上位レイヤレイアウ
ト用データ10に基づいて行われる。図6に示されてい
るように、端子4aと端子4bとを接続する配線5a
と、端子4cと端子4dとを接続する配線5bとのレイ
アウトが定められる。配線5aと配線5bとは、必ずし
も、上述の仮配線2a、仮配線2cのレイアウトと一致
しない。更に、上位レイヤの他の部分の配線が行われ、
上位レイヤレイアウト結果データが生成される。上位レ
イヤレイアウト結果データは、配線5a、配線5bのレ
イアウトを示す情報を含む。
が、上述の制約時間TC1よりも小さくなるようにレイ
アウトされる。同様に、配線5bは、遅延時間が上述の
制約時間TC3よりも小さくなるようにレイアウトされ
る。
いるように、生成された上位レイヤレイアウト結果デー
タに基づいて、上位レイヤのシグナルインテグリティー
チェックが行われる(ステップS06)。シグナルイン
テグリティーチェックでは、クロストークチェック、エ
レクトロマイグレーションチェック及びホットキャリア
チェックが行われる。クロストークチェックでは、上位
レイヤの配線間で発生するクロストークの影響が調べら
れる。上位レイヤの配線間の容量により、同じ長さの配
線であっても、遅延時間の変動が発生する。クロストー
クチェックでは、上位レイヤの配線の遅延時間の変動分
が算出される。エレクトロマイグレーションチェックで
は、上位レイヤの配線において、エレクトロマイグレー
ションが発生し得るか否かが調べられる。ホットキャリ
アチェックでは、上位レイヤの配線に接続されているト
ランジスタにおいて、ホットキャリア劣化が発生し得る
か否かが調べられる。
上位レイヤレイアウト用データ10とに基づいて、上位
レイヤのタイミング解析が行われる(ステップS0
7)。配線5aと配線5bとの遅延時間が算出される。
図7は、配線5aと配線5bとの遅延時間の算出過程を
示す図である。
記式: Tw1=f2(R1、C1+Cin1)+Trf1, により算出される。ここで、f2は、所定の関数、R1
は、配線5aの配線抵抗、C1は、配線5aの配線容
量、Cin1は、リピータ用バッファ3aの入力端子の
容量、Trf1は、端子4aにおける波形なまりであ
る。波形なまりTrf 1は、下記式: Trf1=f3(D1、R1、C1+Cin1) により算出される。ここで、f3は、所定の関数、D1
は、マクロ領域1aの内部にある端子4aに信号を出力
するバッファ1a1のドライブ能力である。配線抵抗R
1、配線容量C1は、配線5aの配線長により定まる。
容量Cin1、ドライブ能力D1は、上述されているよ
うに、上位レイヤレイアウト用データ10に含まれてい
る。
w3は、下記式: Tw3=f2(R3、C3+Cin3)+Trf3, により算出される。ここで、R3は、配線5bの配線抵
抗、C3は、配線5bの配線容量、Cin3は、マクロ
領域1bの内部にあり、端子4dから信号が入力される
バッファ1c1の入力端子の容量、Trf3は、端子4
dにおける波形なまりである。波形なまりTrf3は、
下記式: Trf3=f3(D3、R3、C3+Cin3) により算出される。ここで、D3は、リピータ用バッフ
ァ3bのドライブ能力である。配線抵抗R3、配線容量
C3は、配線5bの配線長により定まる。容量
C in3、ドライブ能力D3は、上述されているよう
に、上位レイヤレイアウト用データ10に含まれてい
る。
5aについて定められた制約時間T C1とが比較され
る。遅延時間Tw1が制約時間TC1よりも大きい場
合、タイミングエラーが発生していると判断される。
線5bについて定められた制約時間TC3とが比較され
る。遅延時間Tw3が制約時間TC3よりも大きい場
合、タイミングエラーが発生していると判断される。
エラーが発生しているか否かが判断される。
れると、図1に示されているように、タイミングエラー
の修復が行われる(ステップS08)。配線5a、配線
5bのレイアウト、及び上位レイヤの他の部分が修正さ
れる。レイアウトの修正に応答して、上位レイヤレイア
ウト結果データが修正される。その後、再度、上位レイ
ヤのシグナルインテグリティーチェックとタイミング解
析とが行われる(ステップS06、S07)。
と判断された場合、上位レイヤのレイアウトは終了す
る。このとき、算出された遅延時間Tw1と遅延時間T
w3とは、それぞれ、制約時間TC1、制約時間TC3
よりも小さい。
ング解析とが行われる。図1に示されているように、下
位レイヤのレイアウトが行われ、下位レイヤレイアウト
結果データが生成される(ステップS09)。下位レイ
ヤのレイアウトは、下位レイヤ埋め込み用データ20を
参照して行われる。図8に示されているように、下位レ
イヤであるマクロ領域1bの内部には、リピータ用バッ
ファ3a、3bが埋め込まれる。リピータ用バッファ3
a、3bは、マクロ領域1bにおける位置を保持しなが
ら埋め込まれる。更に、リピータ用バッファ3aとリピ
ータ用バッファ3bとを接続する配線6のレイアウトが
定められる。配線6のレイアウトは、前述の仮配線2b
のレイアウトと必ずしも一致しない。更に、マクロ領域
1bの内部の他の部分のレイアウトが下位レイヤレイア
ウト結果データが生成される。下位レイヤレイアウト結
果データは、リピータ用バッファ3a、3b及び配線6
のレイアウトを示す情報を含む。
バッファ3a、3b及び配線6で発生する遅延時間が、
上述の制約時間TC2よりも小さくなるようにレイアウ
トされる。
いるように、生成された下位レイヤレイアウト結果デー
タに基づいて、下位レイヤのシグナルインテグリティー
チェックが行われる(ステップS10)。シグナルイン
テグリティーチェックでは、クロストークチェック、エ
レクトロマイグレーションチェック及びホットキャリア
チェックが行われる。
イヤレイアウト結果データに基づいて、下位レイヤのタ
イミング解析が行われる(ステップS11)。下位レイ
ヤのタイミング解析には、外部から入力される入力信号
の波形なまり、出力端子に接続されている配線の抵抗、
及び出力端子の負荷容量に基づいて遅延時間を算出す
る、一般的なタイミング解析ツールが使用される。
ピータ用バッファ3a、配線6、及びリピータ用バッフ
ァ3bで発生する遅延時間が算出され、その和が制約時
間T C2よりも小さいか否かが判断される。図9は、リ
ピータ用バッファ3a、配線6、及びリピータ用バッフ
ァ3bの遅延時間の算出過程を示す図である。
間Tg1は、下記式により算出される。 Tg1=f1(Trf1、R2、C2+Cin2). ここで、f1は、所定の関数、Trf1は、端子4bに
おける波形なまり、R2は、配線6の配線抵抗、C
2は、配線6の配線容量、Cin2は、リピータ用バッ
ファ3bの入力端子の容量である。波形なまりTrf1
は、上位レイヤのタイミング解析(ステップS07)で
算出されたものと同一である。波形なまりTr f1は、
タイミング解析ツールによって読み込まれ、遅延時間T
g1の算出に使用される。R2、C2は、配線6の配線
長により定まる。
式により算出される。 Tw2=f2(R2、C2+Cin2)+Trf2, ここで、R2は、配線6の配線抵抗、C2は、配線6の
配線容量、Cin2は、リピータ用バッファ3bの入力
端子の容量、Trf2は、リピータ用バッファ3bの入
力端子における波形なまりである。波形なまりTrf2
は、下記式: Trf2=f3(D2、R2、C2+Cin2) により算出される。ここで、D2は、リピータ用バッフ
ァ3aのドライブ能力である。
間Tg2は、下記式により算出される。 Tg2=f1(Trf2、R3、C3+Cin3). ここで、Trf2は、上述のリピータ用バッファ3bの
入力端子における波形なまり、R3は、配線5bの配線
抵抗、C3は、配線5bの配線容量、Cin3は、マク
ロ領域1bの内部にあり、端子4dから信号が入力され
るバッファ1c1の入力端子の容量である。配線抵抗R
3、配線容量C3、容量Cin3は、タイミング解析ツ
ールにより、上述の上位レイヤレイアウト結果データか
ら抽出され、読み込まれる。
w2、及び遅延時間Tg2の和が、上述の制約時間T
C2よりも大きい場合、タイミングエラーが発生してい
ると判断される。
タイミングエラーが発生しているか否かが判断される。
れると、図1に示されているように、タイミングエラー
の修復が行われる(ステップS12)。配線6のレイア
ウト、及び/又は、マクロ領域1bの他の部分のレイア
ウトが修正される。レイアウトの修正に応答して、下位
レイヤレイアウト結果データが修正される。その後、再
度、下位レイヤのシグナルインテグリティーチェックと
タイミング解析とが行われる(ステップS10、S1
1)。このとき、配線6のレイアウトが修正された場合
でも、リピータ用バッファ3a、3bがマクロ領域1b
の境界線の近傍に設けられていることにより、配線6の
レイアウトの修正が、マクロ領域1bの外部のタイミン
グに影響を及ぼすことがない。従って、配線6のレイア
ウトが修正されても、再度、上位レイヤのタイミング解
析を行う必要が無い。下位レイヤの内部のみで独立して
タイミング解析を行うことができる。
と判断されると、下位レイヤのレイアウトが終了する。
トが完了すると、生成された上位レイヤレイアウト結果
データと下位レイヤレイアウト結果データとがマージさ
れ、レイアウト結果bが生成される。図10は、最終的
なレイアウトを示す。マクロ領域1bの外部に配線5
a、5bが配置される。マクロ領域1bの外部にリピー
タ用バッファ3a、3bと、配線6aとが配置される。
配線5aは、端子4aとリピータ用バッファ3aの入力
端子の間に介設されている。配線5bは、リピータ用バ
ッファ3aの出力端子と、端子4dとの間に介設されて
いる。配線6は、リピータ用バッファ3aの出力端子
と、リピータ用バッファ3bの入力端子との間に回折さ
れている。配線5aのうち、マクロ領域1bの内部にあ
る部分で発生する遅延時間は、実質的に0である。配線
5bのうち、マクロ領域1cの内部にある部分で発生す
る遅延時間は、実質的に0である。リピータ用バッファ
3a、3b、配線5a、5b、及び配線6aは、マクロ
領域1bの外部にある端子4aから端子4dに伝送信号
を伝送する配線経路2”を構成する。
半導体装置設計方法は、下位レイヤであるマクロ領域1
bの内部のタイミング解析を行うために、上位レイヤの
レイアウトデータをマージすることが必要とされない。
は、配線6のレイアウトが変更されても、配線5a、5
bの遅延時間に影響されない。下位レイヤであるマクロ
領域1bの内部のレイアウトの変更が行われても、マク
ロ領域1bの外部のタイミング解析を再度行うことを必
要としない。
経路を設けるような半導体装置設計方法であって、下位
レイヤのタイミング解析を、上位レイヤと独立して行う
ことができる半導体装置設計方法が提供される。
る配線経路を設けるような半導体装置設計方法であっ
て、下位レイヤのタイミング解析を、上位レイヤと独立
して、一般的なタイミング解析ツールを使用して行うこ
とができる半導体装置設計方法が提供される。
バッファが、マクロ領域の内側、且つ、マクロ領域の境
界近傍に設けられていることにより、下位レイヤのタイ
ミングが、上位レイヤと独立して算出可能であるためで
ある。
置設計方法を示すフローチャートである。
実行するハードウエアを示す。
とを示す。
処理を示す。
を示し、図5(b)は、リピータ用バッファの埋め込み
処理を示す。
程を示す。
時間の算出の過程を示す。
トを示す。
す。
機能を説明する図である。
機能を説明する図である。
された半導体装置を一般的なタイミング解析ツールで解
析する際に発生する問題を説明する図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 プログラム記憶手段に記憶されたプログ
ラムに従い、入力手段に入力されたネットリストに基づ
いて半導体装置の設計を行う半導体装置設計方法であっ
て、 (a)上位レイヤに、マクロが格納されるマクロ領域を
配置するステップと、 (b)前記上位レイヤのうち前記マクロ領域の外側にあ
る第1位置から前記マクロ領域の外側にある第2位置に
伝送信号を伝送するための配線経路を、前記マクロ領域
を通るように配置するステップとを備え、 前記配線経路は、 前記マクロ領域の内側に配置された第1バッファと、 前記マクロ領域の内側に配置され、且つ、前記第1バッ
ファの出力端子が、入力端子に接続されている第2バッ
ファと、 前記第1バッファの入力端子と、前記第1位置との間に
介設された第1配線と、 前記第2バッファの出力端子と、前記第2位置との間に
介設された第2配線とを含み、 前記第1バッファは、前記第1配線のうち前記マクロ領
域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に0で
あるように配置され、 前記第2バッファは、前記第2配線のうち前記マクロ領
域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に0で
あるように配置される半導体装置設計方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置設計方法に
おいて、 前記(b)ステップは、 (c)前記第1配線で発生する遅延時間の許容最大値で
ある第1制約時間と、前記第1バッファの入力端子から
前記第2バッファの出力端子までの遅延時間の許容最大
値である第2制約時間と、前記第2配線で発生する遅延
時間の許容最大値である第3制約時間とを定めるステッ
プと、 (d)前記第1配線で発生する遅延時間が、前記第1制
約時間以内になるように、前記第1配線のレイアウトを
定めるステップと、 (e)前記第1バッファの入力端子から前記第2バッフ
ァの出力端子までの遅延時間が前記第2制約時間以内に
なるように、前記マクロ領域の内部のレイアウトを定め
るステップと、 (f)前記第2配線で発生する遅延時間が、前記第3制
約時間以内になるように、前記第2配線のレイアウトを
定めるステップとを含む半導体装置設計方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の半導体装置設計方法に
おいて、 前記配線経路は、更に、前記第1バッファの出力端子と
前記第2バッファの入力端子との間に介設された第3配
線を含み、 前記(e)ステップは、 (g)前記第1バッファの入力端子から前記第2バッフ
ァの出力端子までの遅延時間が前記第2制約時間以内に
なるように、前記第3配線のレイアウトを定めるステッ
プを備えている半導体装置設計方法。 - 【請求項4】 請求項2に記載の半導体装置設計方法に
おいて、 前記(c)ステップは、 (h)前記第1位置と前記第2位置とを接続する仮配線
経路を定めるステップと、 (i)前記仮配線経路の全体で発生する仮想遅延時間を
算出するステップと、 (j)前記仮想遅延時間に基づいて、前記第2制約時間
を定めるステップを備え、 前記仮配線経路は、 前記マクロ領域の内側に配置された第1仮バッファと、 前記マクロ領域の内側に配置された第2仮バッファと、 前記第1位置と前記第1仮バッファの入力端子との間に
介設されている第1仮配線と、 前記第1仮バッファの出力端子と、前記第2仮バッファ
の入力端子との間に介設されている第2仮配線と、 前記第2仮バッファの出力端子と前記第2位置との間に
介設されている第3仮配線とを含み、 前記第1仮バッファは、前記第1仮配線のうち前記マク
ロ領域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に
0であるように配置され、 前記第2仮バッファは、前記第3仮配線のうち前記マク
ロ領域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に
0であるように配置され、 前記(j)ステップは、 (k)前記第1仮バッファの入力端子から前記第2仮バ
ッファの出力端子までの仮想内部遅延時間を算出するス
テップと、 (l)前記仮想遅延時間と前記仮想内部遅延時間とに基
づいて、前記第2制約時間を算出するステップとを含む
半導体装置設計方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の半導体装置設計方法に
おいて、 前記第2制約時間は、下記式: TC2=TC・(T2/T0), TC2:前記第2制約時間 TC:前記配線経路で発生する遅延時間の許容最大値 T2:前記仮想内部遅延時間 T0:前記仮想遅延時間 により定められる半導体装置設計方法。 - 【請求項6】 請求項4に記載の半導体装置設計方法に
おいて、 前記(e)ステップは、 (s)前記第1仮バッファの前記マクロ領域における位
置を保持したまま、前記第1仮バッファを前記第1バッ
ファとして埋め込むステップと、 (t)前記第2仮バッファの前記マクロ領域における位
置を保持したまま、前記第2仮バッファを前記第2バッ
ファとして埋め込むステップとを含む半導体装置設計方
法。 - 【請求項7】 請求項4に記載の半導体装置設計方法に
おいて、 前記(c)ステップは、更に、 (m)前記仮想遅延時間に基づいて、前記第1制約時間
を定めるステップを備え、 前記(m)ステップは、 (n)前記第1仮配線で発生する第1仮想外部遅延時間
を算出するステップと、 (o)前記第1仮想外部遅延時間と前記仮想遅延時間と
に基づいて、前記第1制約時間を算出するステップを含
む半導体装置設計方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の半導体装置設計方法に
おいて、 前記第1制約時間は、下記式: TC1=TC・(T1/T0), TC1:前記第1制約時間 TC:前記配線経路で発生する遅延時間の許容最大値 T1:前記第1仮想外部遅延時間 T0:前記仮想遅延時間 により定められる半導体装置設計方法。 - 【請求項9】 請求項4に記載の半導体装置設計方法に
おいて、 前記(c)ステップは、更に、 (p)前記仮想遅延時間に基づいて、前記第3制約時間
を定めるステップを備え、 前記(p)ステップは、 (q)前記第3仮配線で発生する第2仮想外部遅延時間
を算出するステップと、 (r)前記第2仮想外部遅延時間と前記仮想内部遅延時
間とに基づいて、前記第3制約時間を算出するステップ
を含む半導体装置設計方法。 - 【請求項10】 請求項9に記載の半導体装置設計方法
において、 前記第3制約時間は、下記式: TC3=TC・(T3/T0), TC3:前記第3制約時間 TC:前記配線経路で発生する遅延時間の許容最大値 T3:前記第2仮想外部遅延時間 T0:前記仮想遅延時間 により定められる半導体装置設計方法。 - 【請求項11】 コンピュータを使用して半導体装置を
設計するための半導体装置設計用プログラムであって、 (a)上位レイヤに、マクロが格納されるマクロ領域を
配置するステップと、 (b)前記上位レイヤのうち前記マクロ領域の外側にあ
る第1位置から前記マクロ領域の外側にある第2位置に
伝送信号を伝送するための配線経路を、前記マクロ領域
を通るように配置するステップとを実行し、 前記配線経路は、 前記マクロ領域の内側に配置された第1バッファと、 前記マクロ領域の内側に配置され、且つ、前記第1バッ
ファの出力端子が、入力端子に接続されている第2バッ
ファと、 前記第1バッファの入力端子と、前記第1位置との間に
介設された第1配線と、 前記第2バッファの出力端子と、前記第2位置との間に
介設された第2配線とを含み、 前記第1バッファは、前記第1配線のうち前記マクロ領
域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に0で
あるように配置され、 前記第2バッファは、前記第2配線のうち前記マクロ領
域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に0で
あるように配置される半導体装置設計用プログラム。 - 【請求項12】 請求項11に記載の半導体装置設計用
プログラムにおいて、 前記(b)ステップは、 (c)前記第1配線で発生する遅延時間の許容最大値で
ある第1制約時間と、前記第1バッファの入力端子から
前記第2バッファの出力端子までの遅延時間の許容最大
値である第2制約時間と、前記第3配線で発生する遅延
時間の許容最大値である第3制約時間とを定めるステッ
プと、 (d)前記第1配線で発生する遅延時間が、前記第1制
約時間以内になるように、前記第1配線のレイアウトを
定めるステップと、 (e)前記第1バッファの入力端子から前記第2バッフ
ァの出力端子までの遅延時間が前記第2制約時間以内に
なるように、前記マクロ領域の内部のレイアウトを定め
るステップと、 (f)前記第2配線で発生する遅延時間が、前記第3制
約時間以内になるように、前記第2配線のレイアウトを
定めるステップとを含む半導体装置設計用プログラム。 - 【請求項13】 請求項12に記載の半導体装置設計用
プログラムにおいて、 前記配線経路は、更に、前記第1バッファの出力端子と
前記第2バッファの入力端子との間に介設された第3配
線を含み、 前記(e)ステップは、 (g)前記第1バッファの入力端子から前記第2バッフ
ァの出力端子までの遅延時間が前記第2制約時間以内に
なるように、前記第3配線のレイアウトを定めるステッ
プを備えている半導体装置設計用プログラム。 - 【請求項14】 請求項12に記載の半導体装置設計用
プログラムにおいて、 前記(c)ステップは、 (h)前記第1位置と前記第2位置とを接続する仮配線
経路を定めるステップと、 (i)前記仮配線経路の全体で発生する仮想遅延時間を
算出するステップと、 (j)前記仮想遅延時間に基づいて、前記第2制約時間
を定めるステップを備え、 前記仮配線経路は、 前記マクロ領域の内側に配置された第1仮バッファと、 前記マクロ領域の内側に配置された第2仮バッファと、 前記第1位置と前記第1仮バッファの入力端子との間に
介設されている第1仮配線と、 前記第1仮バッファの出力端子と、前記第2仮バッファ
の入力端子との間に介設されている第2仮配線と、 前記第2仮バッファの出力端子と前記第2位置との間に
介設されている第3仮配線とを含み、 前記第1仮バッファは、前記第1仮配線のうち前記マク
ロ領域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に
0であるように配置され、 前記第2仮バッファは、前記第2仮配線のうち前記マク
ロ領域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に
0であるように配置され、 前記(j)ステップは、 (k)前記第1仮バッファの入力端子から前記第2仮バ
ッファの出力端子までの仮想内部遅延時間を算出するス
テップと、 (l)前記仮想遅延時間と前記仮想内部遅延時間とに基
づいて、前記第2制約時間を算出するステップとを含む
半導体装置設計用プログラム。 - 【請求項15】 上位レイヤに、マクロが格納されるマ
クロ領域を配置する手段と、 前記上位レイヤのうち前記マクロ領域の外側にある第1
位置から前記マクロ領域の外側にある第2位置に伝送信
号を伝送するための配線経路を、前記マクロ領域を通る
ように配置する手段とを備え、 前記配線経路は、 前記マクロ領域の内側に配置された第1バッファと、 前記マクロ領域の内側に配置され、且つ、前記第1バッ
ファの出力端子が、入力端子に接続されている第2バッ
ファと、 前記第1バッファの入力端子と、前記第1位置との間に
介設された第1配線と、 前記第2バッファの出力端子と、前記第2位置との間に
介設された第2配線とを含み、 前記第1バッファは、前記第1配線のうち前記マクロ領
域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に0で
あるように配置され、 前記第2バッファは、前記第2配線のうち前記マクロ領
域の内側にある部分で発生する遅延時間が実質的に0で
あるように配置される半導体装置設計装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001140774A JP4683762B2 (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 半導体装置設計方法、半導体装置設計用プログラム、半導体装置設計装置 |
US10/136,414 US6718531B2 (en) | 2001-05-10 | 2002-05-01 | Method of designing integrated circuit using hierarchical design technique |
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---|---|---|---|
JP2001140774A JP4683762B2 (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 半導体装置設計方法、半導体装置設計用プログラム、半導体装置設計装置 |
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