JP2000100904A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2000100904A
JP2000100904A JP26658598A JP26658598A JP2000100904A JP 2000100904 A JP2000100904 A JP 2000100904A JP 26658598 A JP26658598 A JP 26658598A JP 26658598 A JP26658598 A JP 26658598A JP 2000100904 A JP2000100904 A JP 2000100904A
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Yasuhiro Tanaka
康博 田中
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出手段の故障や誤動作を招かずに、検出手
段の長寿命化や基板検知の信頼性の向上を図る。 【解決手段】 筐体9と初期状態計測部1とローダ部2
と処理部3(各処理槽34、45及び乾燥部33)とア
ンローダ部4とはその順に直列されて配設されている。
ローダ部2から乾燥部33までの間の基板Wの搬送は搬
送装置6Aが行い、乾燥部33とアンローダ部4との間
の基板Wの搬送は搬送装置6Bが行なう。搬送装置6
A、6Bに保持されている基板群WG2を撮像するCC
Dカメラ7は、処理部3の上方から外れた筐体9内に設
置されている。制御系8では、CCDカメラ7で撮像さ
れた画像に基づき、搬送装置6A、6Bでの基板Wの保
持状態を調べ、その結果に応じて予め決められた処理を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示器用のガラス基板、フォトマスク用のガラス基
板、光ディスク用の基板などの基板を複数枚まとめて、
処理部に備えた処理槽などに収容して洗浄処理などの所
定の処理を行なうバッチ式の基板処理装置に係り、特に
は、キャリアレス方式などの基板処理装置において、基
板の脱落などを検知するための検知機構の改良技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにバッチ式の基板処理装置
は、1または複数個の処理槽を備えた処理部や基板を搬
送する搬送装置などを備えており、処理槽内の処理液に
複数枚の基板をまとめて浸漬させて、洗浄処理などの処
理を複数枚の基板に対して同時に行なう。このバッチ式
の基板処理装置には、複数枚の基板を収納するキャリア
ごと処理槽内の処理液に浸漬させて処理を行なうキャリ
ア方式の装置と、キャリアを用いずに処理を行なうキャ
リアレス方式の装置とがある。
【0003】キャリアレス方式の基板処理装置は、ロー
ダ部でキャリアから取り出された複数枚の基板(基板
群)を搬送装置が直接保持し、処理部(各処理槽)の上
方空間で保持した基板群を搬送するとともに、各処理槽
に設けられたガイド部との間で基板群の受け渡しを行な
う。そして、各処理槽ではガイド部に基板群を保持した
状態で所定の処理が行なわれる。
【0004】しかしながら、各処理槽での処理の際に、
処理液を下方から上方に向けてフローさせるアップフロ
ーや、窒素ガスによるバブリング、急速排液、スプレー
の繰り返しなどの種々の処理を行なう場合があり、これ
ら処理の際に処理槽内の処理液に乱流などが生じ、その
影響を受けて処理中に基板がガイド部から脱落すること
がある。一旦脱落した基板は処理槽内で転倒したままで
あるので、搬送装置で保持することができずに処理槽内
に取り残される。脱落した基板が処理槽内に取り残され
ると、次の基板群はその処理槽内のガイド部で保持でき
ずに処理槽内に取り残されたり、基板が破損したりする
などの不都合を招来し、以後、連鎖的に上記不都合が起
きて、大量の基板を破損させることになる。
【0005】そこで、この種のキャリアレス方式の基板
処理装置には、ガイド部から搬送装置に基板群を受け渡
した後、規定枚数の基板が搬送装置に保持されているか
否かを検知するための検知機構を備えて、基板の脱落が
起きたか否かを検知するようにしている。
【0006】このような検知機構を備えた基板処理装置
として、例えば、特開平5−152423号公報に示す
ようなものがある。
【0007】この公報に開示された装置に備える検知機
構は、投光素子や受光素子などの検知部(ウエハ枚数検
知部)を搬送装置に取り付けて構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、上記従来例では、処理槽の上方空間を
移動する搬送装置に検知部を取り付けているので、処理
槽から上方に放出される処理液雰囲気に検出部がさらさ
れることが避けられない。その結果、検知部が処理液雰
囲気に侵されて検知部の故障や誤動作が起き易く、基板
検知の信頼性が低いという問題がある。
【0009】なお、上記公報には、検知部を処理液雰囲
気から保護するための技術も開示さているが、検知部の
保護を強化すれば、それに応じて基板処理に悪影響が生
じたり、基板検知性能が低下したり、メンテナンスや検
知部の故障時の交換などが煩雑になったりするなどの別
意の問題が起こる。
【0010】例えば、上記公報に開示された検知部の保
護のための1つの例としては投光素子や受光素子をハウ
ジングに収納し、ハウジングに光束の通過孔を開けてそ
の通過孔の内側から外側に向かって窒素ガスや空気など
をパージガスとして噴出するものがある。このように構
成することで通過孔を通じて処理液雰囲気が投光素子や
受光素子に到達することを防止し、投光素子や受光素子
を処理液雰囲気から保護している。しかしながら、この
ように通過孔からパージガスを噴出させると搬送装置に
保持されている基板群の近辺での気流が変化し、最悪の
場合には処理槽から引き上げられて処理液で全面が濡れ
ている状態の基板表面の一部だけが乾燥してしまい、そ
の乾燥した部分だけに不要な酸化膜が形成されたり、汚
染物質が固着してしまったりする恐れがある。
【0011】また、その他の例としては静電容量センサ
や磁気センサをハウジング内に密閉することによって、
静電容量センサや磁気センサを処理液雰囲気から保護す
る技術も開示している。しかしながら、静電容量センサ
や磁気センサをハウジング内に密閉してしまうと、静電
容量センサや磁気センサと基板との距離を近くすること
ができないため、最悪の場合には、自己が検知すべき基
板の隣の基板を検知してしまい、基板検知性能が低下し
てしまう。特に、近年は基板の配列ピッチが小さくなっ
ているので、このような不都合が起こり易い。
【0012】また、基板検知用のセンサをハウジング内
に密閉してしまうとセンサが故障した場合、密閉したハ
ウジングを開けてセンサの交換を行うか、ハウジングご
と全てのセンサを交換するかのいずれかの手段をとらね
ばならない。前者の手段では手間がかかるし、また、ハ
ウジングも開閉可能で、閉じたときに密閉できる構造に
しなければならずコスト高を招く。一方、後者の手段で
は1つのセンサが故障しただけでもハウジングごとハウ
ジングに密閉されている全てのセンサを交換しなければ
ならずコスト高となる。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、検出手段の故障や誤動作を招かずに、
検出手段の長寿命化や基板検知の信頼性の向上を図るこ
とができる検知機構を備えた基板処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、基板を収容して基板に処
理を施す処理部と、基板を保持して前記処理部への基板
の搬送を行なう搬送手段と、前記処理部の上方の空間か
ら外れた位置に設置され、前記搬送手段に保持されてい
る基板を検知するための検知手段と、前記検知手段から
の出力に基づき前記搬送手段での基板の保持状態を調
べ、その結果に応じて予め決められた処理を行なう制御
手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の基板処理装置において、前記検出手段が撮像手段
であることを特徴とするものである。
【0016】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。搬送手段は、基板を保持して処理部への基板の搬送
を行なう。処理部では、搬送手段によって搬送されてき
た基板を収容して基板に処理を施す。処理を終えた基板
は搬送手段により搬送される。
【0017】処理を終えた基板を搬送手段が処理部から
受け取って保持すると、処理部の上方の空間から外れた
位置に設置された検知手段によって、搬送手段に保持さ
れている基板の検知が行なわれる。そして、制御手段が
検知手段からの出力に基づいて搬送手段での基板の保持
状態を調べ、その結果に応じて予め決められた処理を行
なう。
【0018】搬送手段での基板の保持状態が正常な場
合、例えば、搬送手段に規定枚数の基板が規定位置に保
持されている場合には制御手段は通常処理を継続して行
なう。一方、基板の脱落などが起きて、搬送手段での基
板の保持状態が異常な場合、例えば、搬送手段に規定枚
数の基板が規定位置に保持されていない場合には制御手
段は予め決められた適宜の異常処理を行なう。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、検知手段
としての撮像手段によって搬送手段に保持されている基
板が撮像され、制御手段が撮像手段からの出力である撮
像画像に基づき搬送手段での基板の保持状態を調べ、そ
の結果に応じて予め決められた処理を行なう。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る基
板処理装置全体の概略構成を示す斜視図であり、図2は
その縦断面図である。
【0021】本実施例装置は、初期状態計測部1、ロー
ダ部2、処理部3、アンローダ部4、スライドテーブル
5、搬送手段に相当する搬送装置6A、6B、検知手段
(撮像手段)に相当するCCDカメラ7、制御系8、C
CDカメラ7を設置する筐体9などを備えている。
【0022】筐体9と初期状態計測部1とローダ部2と
処理部3とアンローダ部4とはその順に直列されて配設
され、その並び方向に沿って、処理部3内の薬液洗浄部
31とリンス洗浄部32と乾燥部33とがその順に直列
されて配設されている。
【0023】初期状態計測部1には、キャリアCに収納
された未処理の基板Wの収納状態である、キャリアC内
における基板Wの収納位置や収納枚数などを計測する初
期状態計測機構10を2台備えている。
【0024】図3に示すように、キャリアCは、内側に
複数のガイド溝Caが平行に等ピッチP(以下の説明に
おいて、ピッチPはキャリアCのガイド溝Caと同じピ
ッチとする)で刻設されており、このガイド溝Caに基
板Wの外周部が挿入され、複数枚の基板Wが相互に接触
しない平行な状態で整立保持される。また、キャリアC
の底部には開口Cbが設けられており、後述するよう
に、初期状態の計測や、キャリアCからの基板Wの取り
出し、キャリアCへの基板Wの収納の際に利用される。
【0025】なお、本実施例装置では、2個分のキャリ
アCに収納された基板Wをまとめて処理するようになっ
ている。以下の説明において、1個分のキャリアCに収
納された基板Wの群を基板群WGとし、2個分のキャリ
アCに収納された基板Wの群をまとめて示す場合には基
板群WG2とする。なお、本発明は、2個分のキャリア
Cに収納された基板Wをまとめて処理する装置に限ら
ず、1個のキャリアCだけに収納された基板Wをまとめ
て処理する装置や、3個以上のキャリアCに収納された
基板Wをまとめて処理する装置にも同様に適用できる。
【0026】また、以下では各キャリアCへの基板Wの
最大収納枚数をn(nは例えば50)として説明する。
【0027】各初期状態計測機構10はそれぞれ、1個
分のキャリアCに収納された基板群WGを構成する各基
板Wの収納状態を計測するもので、各初期状態計測機構
10は同じ構成を有する。この初期状態計測機構10の
構成の一例を図2、図4ないし図6を参照して説明す
る。
【0028】初期状態計測機構10は、一対のガイド部
11と基板検知部12と、各ガイド部11や基板検知部
12を昇降させる周知の1軸方向駆動機構によって構成
される昇降機構(図示を省略)とを備える。
【0029】各ガイド部11は、上面にピッチPでn個
のガイド溝11aが刻設され、各ガイド溝11aに基板
Wの外周部の下方部分を挿入して各基板Wを保持して振
れ止めする。
【0030】基板検知部12は、櫛歯状のフレーム13
にピッチPで設けられた各櫛歯部分13aの先端部に投
光部14aと受光部14bからなる複数組の透過型の光
センサ14が取り付けられて構成されている。フレーム
13は、一対のガイド部11の間に配設されている。フ
レーム13の櫛歯部分13aは、キャリアCへの基板W
の最大収納枚数nより1本多い本数(n+1本)設けら
れ、光センサ14は、キャリアCへの基板Wの最大収納
枚数nと同じ組数(n組)設けられている。各櫛歯部分
13aの奥行き方向(キャリアCに収納された基板Wの
並び方向)の幅は、ガイド部11の各ガイド溝11aに
各基板Wが保持された状態で、隣合うガイド溝11aに
保持された各基板Wの対向面同士の間隔よりも小さく設
定され、ガイド溝11aに保持された各基板Wに非接触
で、各基板Wの間の隙間に各櫛歯部分13aを挿入でき
るように構成されている。各光センサ14を構成する投
光部14aと受光部14bとはそれぞれ隣合う櫛歯部分
13aの対向する各面に設けられており、各ガイド溝1
1aに保持された各基板Wの間の隙間に各櫛歯部分13
aが挿入された状態で、各光センサ14の投光部14a
から投光された計測光が対応する受光部14bで受光さ
れたか否かによって、各光センサ14の投光部14aと
受光部14bとの間の各光センサ14ごとの検知対象の
基板Wの存否が計測できるようになっている。
【0031】図2、図6(a)に示すように、計測前
は、各ガイド部11と基板検知部12とはスライドテー
ブル5の高さ位置よりも下方の待機位置に待機してい
る。そして、基板処理装置間でキャリアCの搬送を行な
う自動搬送装置や人手などによって、初期状態計測部1
に位置されているスライドテーブル5の上面の所定位置
に未処理の基板Wが収納されたキャリアCが載置される
と、各初期状態計測機構10はそれぞれ、昇降機構によ
って各ガイド部11と基板検知部12を上昇させる。
【0032】なお、スライドテーブル5には、スライド
テーブル5の上面の所定位置に載置された各キャリアC
の底部の開口Cbと平面視で同じ位置に、開口Cbと略
同じ大きさの開口51が設けられている。各ガイド部1
1と基板検知部12とは、スライドテーブル5の開口5
1とキャリアCの開口Cbとを通過して所定高さまで上
昇される。
【0033】図6(b)に示すように、各ガイド部11
は、各ガイド溝11aで各基板Wを保持し、キャリアC
に収納された状態よりも基板Wが若干浮いた状態で各基
板Wを保持して振れ止めする高さまで上昇される。
【0034】一方、基板検知部12は、図6(c)に示
すように、各ガイド部11の上昇が停止され、上述した
高さで各ガイド溝11aにより振れ止めされて保持され
た各基板Wの間の隙間に、各櫛歯部分13a(各光セン
サ14)が所定の深さまで挿入される高さまで上昇され
る。この所定の深さは、基板Wにオリエンテーションフ
ラットが形成されていても、基板Wの存否が正確に検知
できる深さである。すなわち、基板Wにオリエンテーシ
ョンフラットが形成されていて、各ガイド部11のガイ
ド溝11aに振れ止めされて基板Wが保持された状態で
オリエンテーションフラットが下方に位置していると
き、各櫛歯部分13a(各光センサ14)の挿入深さが
浅ければ、オリエンテーションフラットによって基板W
の欠けた部分を投光部14aから投光された計測光が通
過して受光部14bで受光され、基板Wが存在している
にもかかわらず、基板Wが存在しないと誤検知すること
になる。そのような不都合が起きないように、各ガイド
部11のガイド溝11aに振れ止めされて基板Wが保持
された状態でオリエンテーションフラットがどこに位置
していても、基板Wの存否を正確に検出し得る程度に、
各櫛歯部分13a(各光センサ14)の挿入深さを設定
している。
【0035】図6(c)に示すように、各ガイド部11
のガイド溝11aに振れ止めされて基板Wが保持され、
各基板Wの間の隙間に、各櫛歯部分13a(各光センサ
14)が上述した挿入深さまで挿入されると、各光セン
サ14の投光部14aから計測光が投光されて、2台の
初期状態計測機構10により、各キャリアCごとに基板
Wの収納状態が計測される。
【0036】上記計測が終了すると、各ガイド部11と
基板検知部12とが上述した待機位置まで下降されて待
機される。
【0037】なお、計測前に、各ガイド部11のガイド
溝11aによって基板Wが振れ止めされるまでに各櫛歯
部分13aが各基板Wの間の隙間に挿入されたり、計測
後に、各櫛歯部分13aが各基板Wの間から下方に抜け
出るまでに各ガイド部11のガイド溝11aによる基板
Wの振れ止めが解除されたりすると、各櫛歯部分13a
が基板Wに接触して基板Wに損傷を与えることも考えら
れる。従って、図6の動作状態に示すように、計測前
は、各ガイド部11のガイド溝11aによって基板Wが
振れ止めされるまでは、各櫛歯部分13aが基板Wの下
方に位置し、計測後は、各櫛歯部分13aが各基板Wの
間から下方に抜け出てから、各ガイド部11を下降させ
てガイド溝11aによる基板Wの振れ止めを解除するよ
うに構成している。
【0038】上述したような各ガイド部11と基板検知
部12との昇降動作は、例えば、各ガイド部11の昇降
を行なう駆動部と基板検知部12の昇降を行なう駆動部
とを別々に設けることで実現することができる。また、
例えば、計測前は、待機位置から各ガイド部11と基板
検知部12とを一体的に上昇させ、各ガイド部11が所
定高さに到達すると、ストッパーなどによって各ガイド
部11の上昇を規制して、以後は基板検知部12のみを
上昇させ、計測後は、まず、基板検知部12のみが下降
されて、基板検知部12が所定高さまで下降されるとス
トッパーによって基板検知部12の下降を規制して、以
後は各ガイド部11と基板検知部12とを一体的に待機
位置まで下降させるように構成すれば、1つの駆動部で
も上述したような各ガイド部11と基板検知部12との
昇降動作を実現することができる。
【0039】以上のように、初期状態計測部1では、2
台の初期状態計測機構10により、初期状態計測部1に
位置されているスライドテーブル5の上面の所定位置に
載置された2個にキャリアCにそれぞれ収納された各基
板Wの収納状態が各キャリアCごとに計測される。計測
結果は、制御系8に送られて後述する基板モニタ処理に
利用される。
【0040】スライドテーブル5は、周知の1軸方向駆
動機構で構成される駆動部52によって、初期状態計測
部1とローダ部2との間を往復移動可能に構成され、未
処理の基板Wを収納した2個のキャリアCを載置して初
期状態計測部1からローダ部2に搬送する。
【0041】ローダ部2には、キャリアCから基板群W
Gを取り出して搬送装置6Aに受け渡す基板受渡し機構
21が2台設けられている。各基板受渡し機構21は、
ピッチPでn個のガイド溝22aが刻設されたガイド部
22を備えており、ロッド23を伸縮させて、ガイド部
22を昇降させるように構成している。図2に示すよう
に、各基板受渡し機構21は、収縮させているロッド2
3を伸長させることにより、スライドテーブル6の高さ
位置よりも下方の待機位置に待機しているガイド部22
を、ローダ部2に位置しているスライドテーブル5の開
口51及び各キャリアCの底部の開口Cbを通過させ
て、各キャリアCに収納されている各基板Wをガイド溝
22aで保持して持ち上げ、各キャリアCから各基板群
WGを上方に取り出すように構成している。
【0042】また、2台の基板受渡し機構21は、周知
のリンク機構やリンク機構の駆動部などを備えた接離機
構24によって、キャリアCの並び方向に沿って接離可
能に構成されている。2台の基板受渡し機構21が離間
された状態で、各キャリアCから各基板群WGを上方に
取り出すと、図7、図8に示すように、接離機構24に
よって各基板受渡し機構21が接近され、一方の基板受
渡し機構21のガイド部21の内側のガイド溝21aと
他方の基板受渡し機構21のガイド部21の内側のガイ
ド溝21aとのピッチをPにする。これにより、2個の
キャリアCにそれぞれ最大収納枚数(n枚)の基板Wが
収納されていたとき、(n×2)枚の基板Wが全てピッ
チPで2個のガイド部22に整立保持されることにな
る。
【0043】この状態で、2個のガイド部22に保持さ
れた2つの基板群WG(基板群WG2)が、搬送装置6
Aに受け取られる。
【0044】ローダ部2からアンローダ部4までの間の
基板Wの搬送は、搬送装置6A、6Bが協動して行な
う。本実施例では、ローダ部2から処理部3内の乾燥部
33までの間の基板Wの搬送を搬送装置6Aが行い、乾
燥部33とアンローダ部4との間の基板Wの搬送を搬送
装置6Bが行なうようにしている。
【0045】各搬送装置6A、6Bは同じ構成を有す
る。この搬送装置6A、6Bは、図1、図2、図9に示
すように、ローダ部2からアンローダ部4の並び方向に
沿って水平移動可能で、かつ、昇降可能に構成されたヘ
ッド61から2本の回転軸62が水平方向に突出され、
各回転軸62にそれぞれ2本の垂直棒63が懸垂支持さ
れている。そして、各回転軸62にそれぞれ支持された
2本の垂直棒63の間に2本のガイド部64が架設され
ている。各ガイド部64は、内側の側部にピッチPで基
板群WG2を保持する(n×2)個のガイド溝64aが
刻設されている。また、ヘッド61に内設された図示を
省略した駆動部によって、各回転軸62を反対方向に同
期して回転させることで、各ガイド部64は開閉して基
板群WG2の保持とその解除が行なえるようになってい
る。
【0046】図2に示すように、搬送装置6Aがローダ
部2の上方で各ガイド部64を開いて待機した状態で、
ローダ部2に設けられた2台の基板受渡し機構21が、
ガイド部22を上昇させて各キャリアCから各基板群W
Gを取り出し、搬送装置6Aによる搬送高さにおいて各
基板受渡し機構21が接近される。この状態で、搬送装
置6Aの各ガイド部64が閉じられて、2個のガイド部
22に保持されている基板群WG2を側方から挟持して
保持する。
【0047】基板群WG2が搬送装置6Aの各ガイド部
64に挟持されると、各基板受渡し機構21はガイド部
22を下降させ、各基板群WGの保持が解除された高さ
で各基板受渡し機構21が離間され、さらにガイド部2
2がスライドテーブル5の下方の待機位置まで下降され
て待機される。搬送装置6Aへの基板群WG2の受け渡
しを終え、各基板受渡し機構21のガイド部22が待機
位置に待機されると、2個の空キャリアCは、図示しな
い移送機構や人手によって、ローダ部2からアンローダ
部4に移送される。2個の空キャリアCがスライドテー
ブル5から運び出されると、スライドテーブル5が、ロ
ーダ部2から初期状態計測部1に移動し、次のロットの
2個のキャリアCが搬入されるのを待つ。
【0048】なお、上述したローダ部2での搬送装置6
Aへの基板Wの受け渡し動作からも明らかなように、搬
送装置6Aの各ガイド部64に保持された各基板Wの保
持位置は、2個のキャリアCの各収納位置がそのまま承
継される。また、搬送装置6Aの各ガイド部64での各
基板Wの保持位置と、搬送装置6Bの各ガイド部64で
の各基板Wの保持位置とは同じである。従って、上述し
た初期状態計測部1で計測された各基板Wの収納状態を
基準として後述する基板処理中の基板モニタ処理を行な
うことができる。2個のキャリアCの各収納位置と各搬
送装置6A、6Bでの基板Wの保持位置との関係を図1
0に示す。
【0049】処理部3には、1または複数個の処理槽を
備えている。図1、図2に示すように、本実施例では、
薬液洗浄部31に、薬液洗浄処理を行なうための第1の
処理槽34を備え、リンス洗浄部32に、薬液洗浄処理
後に、基板Wに付着している薬液を洗い流すリンス洗浄
処理を行なうための第2の処理槽35を備えている。な
お、処理部3には、2個の処理槽を備えている場合に限
らず、1個だけ、または、3個以上の処理槽が備えられ
ていてもよい。
【0050】第1の処理槽34には薬液が貯留され、第
1の処理槽34内の薬液に基板群WG2が浸漬されて各
基板Wに対して同時に薬液洗浄処理が行なわれる。第2
の処理槽35には純水などのリンス液が貯留され、第2
の処理槽35内のリンス液に基板群WG2が浸漬されて
各基板Wに対して同時にリンス洗浄処理が行なわれる。
【0051】各処理槽34、35には、基板群WG2を
構成する各基板WをピッチPで保持するガイド溝(図示
せず)が刻設されたガイド部36、37を備えている。
各ガイド部36、37と搬送装置6Aとの間の基板群W
G2の受け渡しは、搬送装置6Aのヘッダ61を下降さ
せ、ガイド部64などを処理槽34、35に収容させて
行なわれる。
【0052】乾燥部33には、公知の回転乾燥装置38
が備えられ、基板群WG2を構成する各基板Wをピッチ
Pで保持するガイド部(図示せず)に各基板Wを保持し
て回転させることによって各基板Wに付着しているリン
ス液を振り切って乾燥させる。回転乾燥装置38のガイ
ド部と搬送装置6A、6Bとの間の基板群WG2の受け
渡しは、搬送装置6A、6Bのヘッダ61を下降させ、
ガイド部64などを回転乾燥装置38に収容させて行な
われる。
【0053】アンローダ部4には、ローダ部2と同様の
構成を有する基板受渡し機構41が2台設けられ、各基
板受渡し機構41を接離させる接離機構44も備えてい
る。そして、ローダ部2での搬送装置6Aへの基板群W
G2の受け渡しと逆の動作で、搬送装置6Bから基板群
WG2を受け取り、各基板受渡し機構41を離間して、
各ガイド部42に刻設されたガイド溝42aに保持し
た、各キャリアCに収納する2つの基板群WGに分離し
てから各基板群WGを各キャリアCに収納させる。処理
済の基板Wが収納された2個のキャリアCは自動搬送装
置や人手によって、アンローダ部4から搬出される。な
お、アンローダ部4の上面には、アンローダ部4の上面
の所定位置に載置された各キャリアCの底部の開口Cb
と平面視で同じ位置に、開口Cbと略同じ大きさの開口
45が設けられており、ガイド部42は、この開口45
とキャリアCの開口Cbとを通過して昇降される。
【0054】搬送装置6Aは、ローダ部2で受け取って
保持した基板群WG2を処理部3に備えた薬液洗浄部3
1(第1の処理槽34)、リンス洗浄部32(第2の処
理槽35)及び乾燥部33(回転乾燥送装置38)に順
次搬送して各処理を行なわせる。搬送装置6Bは、乾燥
処理を終えた基板群WG2を乾燥部33(回転乾燥送装
置38)から取り出し、アンローダ部4に搬送して各基
板受渡し機構41に引き渡す。
【0055】CCDカメラ7は、処理部3(各処理槽3
4、35や乾燥部33)の上方から外れた位置である、
初期状態計測部1を挟んでローダ部2と反対側に設けら
れた筐体9内に設置されている。筐体9の処理部3側の
側面からCCDカメラ7のレンズ部分71が望み、搬送
装置6A、6Bによって搬送高さで保持されている基板
群WG2が撮像される。レンズ71は、搬送装置6A、
6Bによる基板群WG2の搬送高さの中央部付近の高さ
htで、かつ、搬送装置6A、6Bに保持された基板群
WG2の並び方向の略中央に光軸を合わせて設置されて
いる。また、レンズ71はズームレンズで構成され、後
述する複数の基板検知位置のどこで基板群WG2を撮像
しても基板群WG2の撮像倍率が常に同じになる焦点距
離が基板検知位置ごとに自動的に選択される。また、C
CDカメラ7はオートフォーカス機能を備え自動的にピ
ント合わせが行なえるようになっている。
【0056】図11に示すように、本実施例装置の制御
系8は、メインコントローラー80によって、初期状態
計測部1、ローダ部2、処理部3(薬液洗浄部31、リ
ンス洗浄部32及び乾燥部33)、アンローダ部4、ス
ライドテーブル5、各搬送装置6A、6B、基板モニタ
制御部81が制御され、上述した各部1〜4、スライド
テーブル5、各搬送装置6A、6Bの動作や、後述する
基板モニタ制御部81による基板モニタ処理が行なわれ
る。
【0057】基板モニタ制御部81は、基板モニタ主制
御部82や画像処理部83、カメラレンズ制御部84、
モニタ用メモリ85などを備えている。基板モニタ主制
御部82は、後述する基板モニタ処理の全体的な制御を
行なう。また、画像処理部83は、図示しない画像メモ
リを備えていて、CCDカメラ7で撮像された画像に基
づき、搬送装置6A、6Bの各保持位置ごとの基板Wの
存否を調べる。カメラレンズ制御部84は、CCDカメ
ラ7のレンズ71の焦点距離の変更やピント合わせ(フ
ォーカッシング)などを行なう。モニタ用メモリ85に
は、図12に示すような搬送装置6A、6Bでの各基板
Wの保持位置(図10参照)ごとにビット情報(「0」
か「1」)であるマスタ情報と撮像情報とを記憶するを
エリアを設けたモニタテーブルMTが作成されている。
【0058】本実施例では、薬液洗浄部31(第1の処
理槽34)の上方、リンス洗浄部32(第2の処理槽3
5)の上方、乾燥部33の上方をそれぞれ基板検知位置
として、第1の処理槽34での薬液洗浄処理を終えた基
板群WG2を搬送装置6Aが取り出して搬送高さに基板
群WG2を上昇させたときと、第2の処理槽35でのリ
ンス洗浄処理を終えた基板群WG2を搬送装置6Aが取
り出して搬送高さに基板群WG2を上昇させたときと、
乾燥部33での乾燥処理を終えた基板群WG2を搬送装
置6Bが取り出して搬送高さに基板群WG2を上昇させ
たときとに搬送装置6A、6Bに保持されている基板群
WG2をCCDカメラ7で撮像して、撮像した画像に基
づき搬送装置6A、6Bでの基板群WG2の保持状態を
調べる基板検知処理を実行する。なお、必要に応じて、
ローダ部2の上方を基板検知位置として、ローダ部2で
搬送装置6Aが基板群WG2を受け取ったときに搬送装
置6Aに保持されている基板群WG2をCCDカメラ7
で撮像して、撮像した画像に基づき搬送装置6Aでの基
板群WG2の保持状態を調べるようにしてもよい。
【0059】なお、メインコントローラー80と基板モ
ニタ制御部81とは、本発明における制御手段を構成す
る。
【0060】次に、上記構成を有する実施例装置の基板
モニタ処理を図13ないし図16のフローチャートを参
照して説明する。
【0061】図13を参照する。まず、基板モニタ主制
御部82は、初期状態計測部1で処理対象のロット(2
個のキャリアC)の初期状態の計測が行なわれるのに先
立ち、モニタテーブルMTの各欄を「0」クリアする
(ステップS1)。
【0062】次に、基板モニタ主制御部82は、初期状
態計測部1での計測結果が与えられるのを待ち(ステッ
プS2)、メインコントローラー80を介して計測結果
を受け取ると、モニタテーブルMTのマスタ情報を作成
する(ステップS3)。
【0063】ここでは、基板Wが存在する保持位置の欄
に「1」、存在しない保持位置の欄に「0」を記憶する
ものとする。マスタ情報の記憶状態の一例を図17に示
す。図17では、各キャリアCの収納位置に対応する保
持位置1、2、4、5、…、((2×n)−3)、
((2×n)−2)、(2×n)に基板Wが存在してい
ることになる。
【0064】マスタ情報を作成すると、基板モニタ主制
御部82は、メインコントローラー80からの基板検知
処理の実行指令を受けるのを待ち(ステップS4)、基
板検知処理の実行指令を受けると、図14に示す基板検
知処理を実行する(ステップS5)。メインコントロー
ラー80は、上述した基板検知処理のタイミングになる
と、今回の基板検知位置がどこであるかの情報ととも
に、基板検知処理の実行指令を基板モニタ主制御部82
に与える。
【0065】そして、最後の基板検知位置に対する基板
検知処理を終えるまで、ステップS4に戻り、最後の基
板検知位置に対する基板検知処理を終えると、そのロッ
トに対する基板モニタ処理を終了する(ステップS
6)。
【0066】次に、各基板検知位置に対する基板検知処
理の動作を図14に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0067】まず、基板モニタ主制御部82は、搬送装
置6Aに保持されている基板Wの検知処理(処理槽3
4、35の上方の基板検知位置での基板検知処理)か否
かを判定し(ステップS21)、搬送装置6Aに保持さ
れている基板Wの検知処理であれば、ステップS22、
S23の処理を実行し、搬送装置6Aに保持されている
基板Wの検知処理ではなく、搬送装置6Bに保持されて
いる基板Wの検知処理(乾燥部33の上方の基板検知位
置での基板検知処理)であれば、ステップS24ないし
S26の処理を実行する。
【0068】ステップS22とS25の撮像処理は同じ
であり、また、ステップS23とS26の画像処理は同
じであるので、これら処理の説明は後で行なう。
【0069】ステップS24では、搬送装置6Aのヘッ
ダ61が下降され、ガイド部64などが処理槽34また
は35に収容されるのを待つ。この情報はメインコント
ローラー80から与えられる。搬送装置6Bに保持され
ている基板Wの検知処理を行なう場合、搬送装置6Aの
ヘッダ61が上昇されていると、それが邪魔になって、
搬送装置6Bに保持されている基板群WG2をCCDカ
メラ7で撮像することができない場合がある。そこで、
ステップS24の処理を設けて、搬送装置6Bに保持さ
れている基板Wの検知処理を行なう場合には、搬送装置
6Aのヘッダ61が下降され、ガイド部64などが処理
槽31または32に収容されている状態で、搬送装置6
Bに保持されている基板群WG2をCCDカメラ7で撮
像するようにしている。
【0070】次に、ステップS22とS25の撮像処理
を図15に示すフローチャートを参照して説明する。
【0071】まず、カメラレンズ制御部84が、CCD
カメラ7のレンズ71の焦点距離を基板検知位置に応じ
て変更するとともに、ピント合わせ(フォーカッシン
グ)などを行なって撮像準備を行なう(ステップS3
1)。
【0072】撮像準備が完了すると、基板モニタ主制御
部82によってCCDカメラ7のレリーズが切られて搬
送装置6Aまたは6Bに保持されている基板群WG2の
撮像が行なわれる(ステップS32)。撮像された画像
は、画像処理部83の画像メモリに記憶される。
【0073】次に、ステップS23とS26の画像処理
を図16に示すフローチャートを参照して説明する。
【0074】まず、画像処理部83が、画像メモリに記
憶された撮像画像に基づき、搬送装置6A、6Bの各保
持位置ごとの基板Wの存否を調べる(ステップS4
1)。この処理を図18を参照して説明する。
【0075】図18は撮像画像を示す。この撮像画像の
うちの高さhtに相当する部分(CCDカメラ7を設置
したときに決まる)のライン状の画像LGを取り出す。
そして、基板Wのエッジが撮像された部分と、各基板W
のエッジの間の隙間が撮像された部分との濃淡差を利用
して、所定のしきい値で上記ライン状の画像LGを2値
化する。この2値化画像内における各基板Wの保持位置
(画素位置)も決まっているので、各保持位置の基板W
の存否を判定することができる。
【0076】なお、搬送装置6A、6Bのガイド部64
の各ガイド溝64aの幅は、基板Wの厚みのバラツキな
どを考慮して、通常、基板Wの厚みの規格寸法よりも若
干広く形成されている。すなわち、ガイド溝64aに保
持される基板Wの位置は一定せずに、図19に示すよう
に、保持範囲HB内の任意の位置で保持されることにな
る。一方で、上述したライン状の画像LGを2値化した
2値化画像内での各ガイド溝64aの保持範囲HBの位
置(画素位置)も決まっている。従って、2値化画像内
での各ガイド溝64aの保持範囲HB内での基板Wの存
否を調べて、各保持位置の基板Wの存否を判定すること
ができる。
【0077】上述したように調べた結果に基づき、画像
処理部83は、モニタテーブルMT内の撮像情報の各保
持位置の欄に基板Wの存否をマスタ情報の「0」、
「1」区分に合わせて記憶する(ステップS42)。例
えば、マスタ情報の各保持位置の欄に、基板Wが存在す
るとき「1」、存在しないとき「0」として記憶した場
合には、撮像情報にも、基板Wが存在する保持位置の欄
に「1」、存在しない保持位置の欄に「0」を記憶す
る。モニタテーブルMTの各欄が埋められた状態の一例
を図20に示す。
【0078】そして、基板モニタ主制御部82は、モニ
タテーブルMTの各保持位置ごとに順次、マスタ情報の
値と撮像情報の値とが一致しているか否かを比較してい
き、マスタ情報の値と撮像情報の値とが一致していない
保持位置があれば、その保持位置をモニタ用メモリ85
に記憶していく(ステップS43〜S47)。なお、ス
テップS43〜S47の「i」、「j」は変数であり、
「i」は保持位置の番号を、「j」はマスタ情報の値と
撮像情報の値とが一致していない保持位置が存在したか
否かを識別するフラグである。
【0079】次に、基板モニタ主制御部82は、jが
「0」か「1」かを判定、すなわち、マスタ情報の値と
撮像情報の値とが一致していない保持位置が存在してい
なかったか存在していたかを判定する(ステップS4
8)。図20(a)に示すように、全ての保持位置でマ
スタ情報の値と撮像情報の値とが一致していれば、搬送
状態が正常であることをメインコントローラー80に通
知し(ステップS49)、モニタテーブルMTのマスタ
情報を残して撮像情報だけを「0」クリアして(ステッ
プS50)正常復帰する。一方、図20(b)に示すよ
うに、いずれか1つでもマスタ情報の値と撮像情報の値
とが一致していない保持位置があれば、搬送状態が異常
であることをメインコントローラー80に通知して(ス
テップS51)異常終了する。
【0080】処理槽34、35での処理中に、ガイド部
36、37から基板Wが脱落したり、各処理槽34、3
5のガイド部36、37や乾燥部33のガイド部と、搬
送装置6A、6Bとの間の基板群WG2の受渡しの際に
基板Wの脱落などが起きれば、図20(b)に示すよう
に、基板検知処理による搬送装置6A、6Bの搬送状態
が、初期状態計測部1で計測された初期状態と相違する
ことになる。従って、基板モニタ制御部81は、上記図
16に示す画像処理によって上述した基板Wの脱落など
の発生を検知することができる。
【0081】メインコントローラー80は、基板モニタ
主制御部82から搬送状態が正常である旨の通知を受け
取った場合には通常の処理を続行し、搬送状態が異常で
ある旨の通知を受け取った場合には以下のような異常処
理を行なう。
【0082】この異常処理としては、例えば、装置の運
転停止、ブザーの鳴動やランプの点灯、表示器への異常
表示などの警報処理などが考えられる。なお、処理槽3
4の上方の基板検知位置で搬送状態の異常が検知された
場合、処理槽34で基板Wが脱落した可能性があり、処
理槽35の上方の基板検知位置で搬送状態の異常が検知
された場合、処理槽35で基板Wが脱落した可能性があ
り、乾燥部33の上方の基板検知位置で搬送状態の異常
が検知された場合、乾燥部33で基板Wが脱落した可能
性がある。一方で、装置の運転を完全に停止してしまう
と、損害が大きくなる。そこで、異常処理として、装置
の運転を完全に停止せずに、搬送状態の異常が検知され
た基板検知位置に対応する処理部での処理を飛ばして異
常が起きていない処理部だけを用いて処理するようにし
てもよい。
【0083】なお、上記実施例では、搬送装置6A、6
Bの規定の保持位置における各基板Wの存否を調べて搬
送装置6A、6Bでの基板Wの保持状態を調べたが、例
えば、搬送装置6A、6Bに保持されている基板Wの枚
数だけを調べて搬送装置6A、6Bでの基板Wの保持状
態を調べるようにしてもよい。すなわち、初期状態計測
部1での計測結果に基づき2個のキャリアCに収納され
ていた基板Wの合計収納枚数を求めてこれを初期枚数と
してモニタ用メモリ85に記憶しておく。そして、各基
板検知位置ごとの基板検知処理では、CCDカメラ7で
撮像した撮像画像に基づき搬送装置6A、6Bに保持さ
れている基板Wの枚数を調べ、この枚数が初期枚数と同
じであれば正常、異なっていれば異常と判定する。
【0084】なお、上述した実施例の基板検知処理によ
れば、搬送状態の異常が発生したときにどの保持位置の
基板Wが無くなっているかを知ることができ、以下のよ
うな点で有利になる。
【0085】すなわち、バッチ式の基板処理装置では、
複数枚の基板Wを一括して扱うので、異なる工程を経た
基板W同士をバッチ式の基板処理装置で一括して処理し
たり、バッチ式の基板処理装置での処理後に異なる工程
に分散していくような場合がある。このような場合、バ
ッチ式の基板処理装置で基板Wの脱落などが起きて基板
Wが破損したとき、工程を調整するために、破損した基
板Wがどのような工程を経てきたものなのか、また、今
後どのような工程を経るべきものであるかなどを認識す
る必要がある。搬送装置6A、6Bに保持されている基
板Wの枚数だけを調べて基板検知処理を行なう場合に
は、破損した基板Wを特定することができないが、上記
実施例の基板検知処理によれば、無くなった基板がどの
保持位置の基板Wであるのかも知ることができ、上述し
たような工程の調整に対応することができる。
【0086】また、バッチ式の基板処理装置に投入され
る複数枚の基板Wの中には、処理品質の評価などのため
のダミー基板がカセットCの予め決められた収納位置に
収納させることがある。このような場合でも、上記実施
例の基板検知処理によれば、無くなった基板Wがダミー
基板であるのか否かを認識することもできる。
【0087】さらに、無くなった基板Wがどの保持位置
の基板Wであるかが特定できれば、搬送状態の異常が発
生した原因の究明も行ない易くなる。
【0088】以上を考慮すれば、上記実施例のように、
搬送状態の異常が発生したときにどの保持位置の基板W
が無くなっているかを特定できるように搬送装置6A、
6Bでの基板Wの搬送状態を調べる方が好ましい。
【0089】なお、搬送装置6A、6Bの規定の保持位
置に各基板Wが保持されているか否かと、搬送装置6
A、6Bに保持されている基板Wの枚数とを調べてこれ
らの結果を考慮して搬送状態の正常、異常を判定するよ
うにしてもよい。このように処理すれば、より正確に搬
送状態を調べることができる。
【0090】上記実施例では、初期状態計測部1で計測
した結果を基準に基板検知処理を行なうようにしたが、
キャリアCの収納状態などの基板検知処理の際に基準と
なる情報は、オペレータが入力器から入力したり、上位
のホストコンピューターからダウンフローするようにし
てもよい。ただし、このような場合には入力ミスや通信
エラーなどによって正確な基板検知処理が行なえない事
態も生じ得る。従って、上記実施例のように初期状態計
測部1で計測した結果を基準に基板検知処理を行なうよ
うにすれば、正確な基板検知処理が行なえる。さらに、
初期状態計測部1で計測した結果と、オペレータにより
入力されたり、上位のホストコンピューターからダウン
フローされたりした情報とに基づき基板検知処理を行え
ば、より正確な基板検知処理を行なうことができる。
【0091】上記実施例では、撮像手段をCCDカメラ
7で構成したが、その他の撮像手段で構成してもよい。
例えば、搬送装置6A、6Bに保持されている基板群W
G2をテレビカメラなどで撮像して出力されるアナログ
画像をA/D変換してデジタル画像を得て搬送状態を調
べてもよい。
【0092】また、搬送装置6A、6Bに保持されてい
る各基板Wの検知は撮像手段以外の光センサなどの検知
手段で検知してもよい。
【0093】さらに、上記実施例では、検知手段(撮像
手段)に相当するCCDカメラ7を処理部3の上方から
ローダ部2側に外れた位置に設置したが、処理部3の上
方からアンローダ部4側に外れた位置に設置してもよ
い。この場合には、搬送装置6Aに保持されている基板
群WG2を撮像する際に、搬送装置6Bのヘッダ61が
下降するのを待つようにすればよい。
【0094】また、上記実施例では、2台の搬送装置6
A、6Bを備えた装置を例に採り説明したが、搬送装置
を1台だけ備えた装置や、搬送装置を3台以上備えた装
置にも本発明は同様に適用することができる。なお、搬
送装置を3台以上備えた装置の場合、ある搬送装置に保
持されている基板群を撮像する際には、撮像の邪魔にな
る全ての搬送装置のヘッダが下降するのを待つようにす
ればよい。
【0095】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、搬送手段に保持されている基
板を検知するための検知手段を、処理部の上方の空間か
ら外れた位置に設置したので、処理部の上方に放出され
る処理液雰囲気に検知手段がさらされることがなく、検
知手段の故障や誤動作を低減することができる。従っ
て、検知手段の長寿命化や基板検知の信頼性の向上を図
ることができる。
【0096】また、請求項1に記載の発明によれば、検
知手段を処理液雰囲気から保護するための特別の手段が
不要であるので、基板処理への悪影響を起こさず、コス
ト低減が図れ、基板検知性能の低下を防止することがで
き、メンテナンスや、検知手段の故障時の交換などを簡
単に行なうことができる。
【0097】請求項2に記載の発明によれば、検知手段
を撮像手段で構成したので、搬送手段に保持されている
基板を撮像するだけで基板の検知が行なえ、基板検知を
瞬時に行なうことができ、スループットの低下を防止す
ることができる。また、撮像画像に基づき搬送手段での
基板の保持状態を調べるので、搬送手段での基板の保持
状態を確実、かつ、正確に調べることができ、基板の脱
落などの異常事態を精度良く検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る基板処理装置全体の概
略構成を示す斜視図である。
【図2】実施例装置の構成を示す縦断面図である。
【図3】キャリアの構成を示す斜視図である。
【図4】初期状態計測機構の構成を示す斜視図である。
【図5】初期状態計測機構の平面図である。
【図6】初期状態計測機構の各ガイド部と基板検知部と
の昇降動作を示す図である。
【図7】各基板受渡し機構を近接させて各キャリアから
取り出された各基板群の間のピッチを調節する状態を示
す正面図である。
【図8】各基板受渡し機構を近接させて各キャリアから
取り出された各基板群の間のピッチを調節する状態を示
す平面図である。
【図9】搬送装置の要部の構成を示す正面図とA−A矢
視断面図である。
【図10】2個のキャリアの各収納位置と各搬送装置で
の基板の保持位置との関係を示す図である。
【図11】本実施例装置の制御系の構成を示すブロック
図である。
【図12】モニタテーブルの構成を示す図である。
【図13】基板モニタ処理のメイン処理の動作を示すフ
ローチャートである。
【図14】各基板検知位置に対する基板検知処理の動作
を示すフローチャートである。
【図15】撮像処理の動作を示すフローチャートであ
る。
【図16】画像処理の動作を示すフローチャートであ
る。
【図17】モニタテーブル内のマスタ情報の記憶状態の
一例を示す図である。
【図18】撮像された撮像画像に基づき、搬送装置の各
保持位置ごとの基板の存否を調べる方法を説明するため
の図である。
【図19】搬送装置における各基板の保持範囲を示す平
面図である。
【図20】モニタテーブルの各欄が埋められた状態の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1:初期状態計測部 2:ローダ部 3:処理部 4:アンローダ部 6A、6B:搬送装置 7:CCDカメラ 8:制御系 33:乾燥部 34、35:処理槽 80:メインコントローラー 81:基板モニタ制御部 W:基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を収容して基板に処理を施す処理部
    と、 基板を保持して前記処理部への基板の搬送を行なう搬送
    手段と、 前記処理部の上方の空間から外れた位置に設置され、前
    記搬送手段に保持されている基板を検知するための検知
    手段と、 前記検知手段からの出力に基づき前記搬送手段での基板
    の保持状態を調べ、その結果に応じて予め決められた処
    理を行なう制御手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記検出手段が撮像手段であることを特徴とする基板処
    理装置。
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