JP2000100590A - 蛍光ランプ点灯装置 - Google Patents

蛍光ランプ点灯装置

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JP2000100590A JP10269481A JP26948198A JP2000100590A JP 2000100590 A JP2000100590 A JP 2000100590A JP 10269481 A JP10269481 A JP 10269481A JP 26948198 A JP26948198 A JP 26948198A JP 2000100590 A JP2000100590 A JP 2000100590A
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fet
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正孝 小沢
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    • H05B41/14Circuit arrangements
    • H05B41/26Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc
    • H05B41/28Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters
    • H05B41/295Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices and specially adapted for lamps with preheating electrodes, e.g. for fluorescent lamps

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来必要であった正特性サーミスタを不要と
することにより、安価な回路構成にて蛍光ランプを即時
に予熱始動および点灯させることが可能な蛍光ランプ点
灯装置を提供する。 【解決手段】 外部の交流電源8に接続される高周波電
源回路1よりチョークコイル5を介して予熱及び点灯さ
れる予熱始動型の蛍光ランプ2を備えた蛍光ランプ点灯
装置において、高周波電源回路1が、第1FET13お
よび第2FET14と、これら2つのFETを、交互に
オン・オフ切り替えするスイッチング素子駆動回路25
と、タイマー回路7とを備え、前記蛍光ランプ2の始動
時、スイッチング素子駆動回路25が、タイマー回路7
で設定された所定の期間、チョークコイル5に流れる電
流の振幅の増大を抑制するように、第1FET13のオ
ン期間を短縮させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ電源を
用いた蛍光ランプ点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光ランプの点灯装置として、図
8に示すようなシリーズインバータを用いた装置が知ら
れている。図8に示すシリーズインバータでは、スイッ
チ79をONにすると、交流電源78から整流回路80
を介して交流電圧が整流され、その出力電流が平滑コン
デンサ81を充電すると共に、抵抗86を介してコンデ
ンサ87を充電する。その電圧が、トリガ素子88のブ
レークダウン電圧に達すると、コンデンサ87の電荷が
FET84のゲートに供給され、FET84がオンす
る。
【0003】FET84がオンすると、コンデンサ87
の電荷はダイオード89と抵抗90を介して瞬時に放電
され、トリガ素子88がオフになる。さらに、交流電源
78からの電流は、整流回路80、コンデンサ82、蛍
光ランプ72の電極73A、コンデンサ74および正特
性サーミスタ70の並列回路、蛍光ランプ72の電極7
3B、チョークコイル75、カレントトランス85の一
次巻線85B、そしてFET84からなるループを流
れ、徐々に増加する。次に、カレントトランス85の一
次巻線85Bに流れる電流によってカレントトランス8
5の二次巻線85Cに電圧が発生し、この電圧がFET
84のゲート電圧を供給するので、FET84はオン状
態を維持する。
【0004】カレントトランス85の各巻線を流れる電
流が増加すると、やがてカレントトランス85のコアが
磁気飽和する。カレントトランス85のコアが磁気飽和
すると、二次巻線85Cの出力がなくなり、FET84
に供給していたゲート電圧を供給できなくなるので、F
ET84がターンオフする。
【0005】この時点で、チョークコイル75に蓄積さ
れていたエネルギーにより、FET83の寄生ダイオー
ド83A、コンデンサ82、蛍光ランプ72の電極73
A、コンデンサ74および正特性サーミスタ70の並列
回路、蛍光ランプ72の電極73B、チョークコイル7
5、そしてカレントトランス85の一次巻線85Bから
なるループに電流が流れ続け、この電流は徐々に減少し
ていく。
【0006】この電流は、主にチョークコイル75とコ
ンデンサ74との共振電流となり、この電流が反転する
と、二次巻線85Aの出力極性が反転してFET83が
オンになる。そして、カレントトランス85のコアが再
び磁気飽和すると、二次巻線85Aの出力がなくなり、
FET83へゲート電圧を供給できなくなるのでFET
83がターンオフし、FET84が再びターンオンす
る。以後、上記の動作が繰り返される。
【0007】上記のチョークコイル75とコンデンサ7
4との共振電流は、蛍光ランプ72の電極73A・73
Bを流れてこの電極を加熱する。スイッチ78の投入直
後、正特性サーミスタ70の温度は低く抵抗値は小さい
ので、正特性サーミスタ70と並列に接続されているコ
ンデンサ74の両端電圧は小さい。すなわち蛍光ランプ
72の両端には、蛍光ランプ72を起動させるに充分な
共振電圧は印加されない。
【0008】時間の経過に伴って、蛍光ランプ72の電
極温度が上昇し熱電子を発生させるに充分な温度とな
る。また、正特性サーミスタ70がジュール熱で発熱
し、その抵抗値が上昇する。その結果、コンデンサ74
の両端電圧が蛍光ランプ72を起動させるに充分な共振
電圧になる。こうして、蛍光ランプ72が起動され、点
灯状態を維持する。蛍光ランプ72の電極73A・73
Bが予熱され、熱電子が充分供給される状態となった後
に放電を開始するので、電極73A・73Bに塗布され
ている活性物質の正イオン衝撃による消失を低減でき、
蛍光ランプ72の寿命が長くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の蛍
光ランプ点灯装置では、正特性サーミスタの室温におけ
る抵抗値が小さすぎると、電源を投入してから蛍光ラン
プが点灯するまでの期間、すなわち電極の予熱時間が長
くなり、点灯装置の即時始動性を損なうといった問題が
ある。
【0010】逆に、正特性サーミスタの室温における抵
抗値が大きすぎると、初期共振電流が大きく、正特性サ
ーミスタの温度上昇による抵抗値増加が急峻となるの
で、電極が十分な熱電子を発生する状態に至る前に、蛍
光ランプが起動されることとなる。この場合、電極の活
性物質が正イオン衝撃によって消失しやすくなり、蛍光
ランプの寿命が短くなる。これを解決するには正特性サ
ーミスタの温度上昇速度を小さくする必要があるので、
熱容量の大きい正特性サーミスタ、すなわち大型で高価
な正特性サーミスタが必要となるという問題がある。
【0011】さらに、消灯後、正特性サーミスタが室温
まで冷却されないうちに蛍光ランプを再始動した場合、
正特性サーミスタの抵抗値が大きいため、電極が十分な
熱電子を発生する状態に至る前に蛍光ランプを起動する
こととなり、蛍光ランプの寿命が短くなる。
【0012】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するために、正特性サーミスタを使用することなく小
型で安価な回路構成で、蛍光ランプを即時に予熱始動・
点灯させることが可能で、しかも、始動時および消灯後
短時間内の再始動時においても蛍光ランプの電極を劣化
させにくい蛍光ランプ点灯装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の蛍光ランプ点灯装置は、交流電源に接続
されるべき高周波電源回路よりインダクタンス素子を介
して予熱および点灯される予熱始動形蛍光ランプを備え
た蛍光ランプ点灯装置において、前記高周波電源回路
が、タイマー回路と、少なくとも2つのスイッチング素
子と、前記スイッチング素子を、交互にオン・オフを繰
り返すよう駆動する自励型のスイッチング素子駆動回路
とを備え、前記スイッチング素子駆動回路が、前記蛍光
ランプの始動時から前記タイマー回路で設定された所定
の期間、前記インダクタンス素子に流れる電流の振幅の
増大を制限するように、前記スイッチング素子の少なく
とも1つのスイッチング素子のオン期間を短縮させるこ
とを特徴とする。
【0014】この構成によれば、スイッチング素子駆動
回路が少なくとも1つのスイッチング素子のオン期間を
短縮させるデューティ制御を行うことによって、蛍光ラ
ンプの始動時から所定の期間、インダクタンス素子に流
れる電流の振幅の増大が制限されることにより、蛍光ラ
ンプが予熱される。さらに、前記所定の期間が経過後
に、インダクタンス素子に流れる電流の振幅が増大する
ことにより、蛍光ランプが点灯される。これにより、従
来必要とされた正特性サーミスタを使用することなく、
小型で安価な蛍光ランプ点灯装置を実現することができ
る。
【0015】また、前記蛍光ランプ点灯装置は、前記ス
イッチング素子駆動回路が、前記スイッチング素子のオ
ン・オフの切り替わり時に前記インダクタンス素子の二
次巻線に生じるキック電圧によりオン状態を維持するス
イッチ制御素子を含み、前記スイッチ制御素子は、オン
状態の間、前記のオン期間が短縮されるスイッチング素
子をオフ状態に維持する構成とすることが好ましい。
【0016】この構成によれば、スイッチング素子をオ
フ状態に維持するための複雑な構成が不要であるので、
さらに簡易な回路構成で蛍光ランプ点灯装置を提供する
ことができる。
【0017】また、前記蛍光ランプ点灯装置は、前記タ
イマー回路が、コンデンサと、前記蛍光ランプの消灯後
に前記コンデンサの電荷を放電する抵抗とを含む構成と
することが好ましい。
【0018】この構成によれば、蛍光ランプの消灯後す
みやかにコンデンサの残留電荷が放電されるので、消灯
後短時間内に蛍光ランプを再始動させた場合でも、十分
な予熱を行った後に蛍光ランプが点灯されることとな
る。これにより、蛍光ランプの電極の劣化が防止され、
蛍光ランプの長寿命化を図れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて、図面を用いて説明する。図1に、本実施形態の蛍
光ランプ点灯装置の概略構成を示す。本蛍光ランプ点灯
装置は、外部の交流電源8に接続される高周波電源回路
1と、この高周波電源回路1よりチョークコイル5(イ
ンダクタンス素子)を介して予熱および点灯される予熱
始動型の蛍光ランプ2とを備えている。
【0020】高周波電源回路1は、少なくとも2つのス
イッチング素子13・14と、スイッチング素子13・
14を交互にオン・オフを繰り返すように駆動するスイ
ッチング素子駆動回路25と、タイマー回路7とを備え
ている。
【0021】スイッチング素子駆動回路25は、蛍光ラ
ンプ2の始動時に、タイマー回路7で設定された所定の
期間、スイッチング素子13・14の少なくとも一方の
オン期間を短縮させる。このとき、スイッチング素子駆
動回路25は、チョークコイル5の二次巻線6の出力電
圧信号に応じて、スイッチング素子13・14の少なく
とも一方のオン期間を短縮させる。
【0022】図2に、本蛍光ランプ点灯装置の構成の詳
細を示す。整流回路10の交流入力側に、外部のスイッ
チ9を介して交流電源8が接続され、整流回路10の直
流出力側に、平滑コンデンサ11が接続されている。平
滑コンデンサ11と並列に、抵抗16およびコンデンサ
17の直列接続体と、タイマー回路7とが接続されてい
る。タイマー回路7は、抵抗26と、抵抗27およびコ
ンデンサ28の並列接続体とが直列に接続され、抵抗2
6と抵抗27との接続点に、ツェナーダイオード29を
介してトランジスタ31のベースが接続されている。
【0023】平滑コンデンサ11は電解コンデンサであ
り、その正極に第1FET13のドレインが接続されて
いる。第1FET13のソースには、第2FET14の
ドレインが接続され、第2FET14のソースには、平
滑コンデンサ11の負極が接続されている。
【0024】スイッチング素子駆動回路25において、
抵抗16およびコンデンサ17の接続点と、第2FET
14のゲートとの間に、トリガダイオード18が接続さ
れている。抵抗16およびコンデンサ17の接続点と、
第2FET14のドレイン(第1FET13のソース)
との間に、ダイオード19および抵抗20の直列接続体
が接続されている。
【0025】平滑コンデンサ11の正極は、高周波電源
回路1の第1出力端子として、コンデンサ12を介し
て、蛍光ランプ2の第1電極3Aの一端に接続されてい
る。第1FET13および第2FET14の接続点は、
高周波電源回路1の第2出力端子として、カレントトラ
ンス15の一次巻線15Bを介して、インダクタンス素
子であるチョークコイル5の一端に接続されている。チ
ョークコイル5の他端は、蛍光ランプ2の第2電極3B
の一端に接続されている。蛍光ランプ2の第1電極3A
の他端と、第2電極3Bの他端との間には、コンデンサ
4が接続されている。
【0026】カレントトランス15の二次巻線15Aの
両端は、第1FET13のゲート・ソースに接続されて
いる。カレントトランス15の二次巻線15Cの両端
は、第2FET14のゲート・ソースに接続されてい
る。第1FET13のゲート・ソース間には、カレント
トランス15の二次巻線15Aと並列に、互いに逆向き
に直列接続されたツェナーダイオード21・22が接続
されている。同様に、第2FET14のゲート・ソース
間には、カレントトランス15の三次巻線15Cと並列
に、互いに逆向きに直列接続されたツェナーダイオード
23・24が接続されている。
【0027】チョークコイル5の二次巻線6は、コンデ
ンサ37および抵抗32からなる直列接続体と直列に接
続されている。コンデンサ37と抵抗32との接続点
に、ツェナーダイオード35を介して、FET36のゲ
ート端子が接続されている。FET36のドレイン端子
およびソース端子は、ツェナーダイオード22の両端に
それぞれ接続されている。
【0028】抵抗32とチョークコイル5の二次巻線6
との接続点と、第1FET13との間には、コンデンサ
33および抵抗34からなる並列接続体が接続されてい
る。抵抗32と抵抗34との接続点は、抵抗30を介し
てトランジスタ31のコレクタに接続されている。
【0029】次に、図2を参照しながら、本蛍光ランプ
点灯装置の動作について説明する。蛍光ランプ2の始動
前、交流電源8から供給される交流電流は、整流回路1
0で整流され、その出力電流が平滑コンデンサ11を充
電すると共に、抵抗16を介してコンデンサ17を充電
する。その電圧がトリガダイオード18のブレークダウ
ン電圧に達すると、コンデンサ17の電荷が第2FET
14のゲートに供給され、第2FET14がオンする。
【0030】第2FET14がオンすると、コンデンサ
17の電荷がダイオード19と抵抗20とを介して瞬時
に放電され、トリガダイオード18がオフになる。さら
に、交流電源8からの電流が、整流回路10、コンデン
サ12、蛍光ランプ2の第1電極3A、コンデンサ4、
蛍光ランプ2の第2電極3B、チョークコイル5、カレ
ントトランス15の一次巻線15B、および第2FET
14からなるループを流れ、この電流は徐々に増加す
る。次に、カレントトランス15の一次巻線15Bに流
れる電流によって二次巻線15Cに電圧が発生し、この
電圧が第2FET14にゲート電圧を供給するので、第
2FET14はオンを維持する。
【0031】カレントトランス15の各巻線を流れる電
流が増加すると、やがてカレントトランス15のコアが
磁気飽和する。カレントトランス15のコアが磁気飽和
すると、二次巻線15Cの出力がなくなり、第2FET
14に供給していたゲート電圧を供給できなくなるの
で、第2FET14がターンオフする。
【0032】この時点で、チョークコイル5に蓄積され
ていたエネルギーにより、第1FET13の寄生ダイオ
ード13A、コンデンサ12、蛍光ランプ2の第1電極
3A、コンデンサ4、蛍光ランプ2の第2電極3B、チ
ョークコイル5、およびカレントトランス15の一次巻
線15Bからなるループに電流が流れ続け、この電流は
徐々に減少していく。この電流は主にチョークコイル5
とコンデンサ4との共振電流となり、この電流が反転す
ると二次巻線15Aの出力極性が反転し、第1FET1
3がオンになる。
【0033】そして、カレントトランス15のコアが再
び磁気飽和すると、二次巻線15Aの出力がなくなり、
第1FET13にゲート電圧を供給できなくなるので第
1FET13がターンオフし、再び第2FET14がタ
ーンオンする。以後、この動作を繰り返すことにより、
自励発振のインバータ動作が行われる。
【0034】図3に示す4種類の波形は、上から順に、
自励発振のインバータ動作が開始したときにチョークコ
イル5に流れる電流の波形、チョークコイル5の両端に
発生する電圧の波形、チョークコイル5の二次巻線6に
発生する電圧の波形、および抵抗32にかかる電圧の波
形である。
【0035】チョークコイル5の両端に発生する電圧波
形は、電流の波形に対して位相が90度進んでおり、そ
の振幅は時間の経過と共に増加する。このチョークコイ
ル5の電圧波形に重畳されているひげ状の波形は、第1
FET13または第2FET14がターンオフし、電流
経路が切り替わるときにチョークコイル5に発生するキ
ック電圧である。
【0036】チョークコイル5の二次巻線6に発生する
電圧の波形は、極性が反転するように二次巻線6が巻か
れているので、チョークコイル5に発生する電圧に対し
て位相が180度ずれている。
【0037】二次巻線6に発生した電圧により、コンデ
ンサ37および抵抗32からなるループに電流が流れ
る。コンデンサ37のインピーダンスが抵抗32のイン
ピーダンスより大きく設定してあるので、流れる電流
は、二次巻線6に発生した電圧に対して、位相が約90
度進み、抵抗32にかかる電圧も、位相が約90度進ん
でいる。従って、抵抗32にかかる電圧の波形は、チョ
ークコイル5に流れる電流の波形とほぼ同位相の波形と
なり、電流に相当する電圧信号となる。但し、この波形
に重畳されているひげ状の電圧波形は、第1FET13
または第2FET14がターンオフするときに発生し、
その位相は、チョークコイル5の二次巻線6に発生する
電圧の位相に等しく、ずれることはない。
【0038】図4において、上段に第1FET13に流
れる電流の波形、中段に抵抗32にかかる電圧の波形、
下段に第1FET13の動作状態をそれぞれ示す。コン
デンサ33の初期の電圧は0であり、抵抗32にかかる
電圧がツェナーダイオード35のツェナー電圧V1を越
えた時刻T1に、FET36(スイッチ制御素子)がタ
ーンオンする。FET36がターンオンすると、第1F
ET13のゲートの電荷がツェナーダイオード21およ
びFET36のドレイン・ソースを介して放電される
が、時刻T1の時点で第1FET13は既にターンオフ
した後であり、第1FET13の動作に変化はない。
【0039】次に、時刻T2にFET36がターンオン
すると、第1FET13のゲートの電荷がツェナーダイ
オード21およびFET36のドレイン・ソースを介し
て放電され、オン状態からターンオフする。この時点で
第1FET13を流れていた電流は遮断され、この電流
は第2FET14の寄生ダイオード14Aを流れるよう
に切り替わり、連続性を維持する。
【0040】上記の電流の切り替わり時に、チョークコ
イル5および二次巻線6にキック電圧が発生し、抵抗3
2の両端にも同位相のひげ状の電圧が発生する。このひ
げ状の電圧により、FET36のゲート電圧が供給さ
れ、FET36はオン状態を、第1FET13はオフ状
態を維持する。すなわち、FET36は、ターンオン後
はオン状態を維持するというラッチ機能を有することと
なり、ラッチ機能を確保するために従来必要であった複
雑な回路構成を省くことができ、簡易な回路構成を実現
できる。
【0041】FET36のオン状態は、次の周期までに
は抵抗32にかかる逆極性電圧によりリセットされる。
図4の下段に示すように、第1FET13は、抵抗32
にかかる電圧がツェナーダイオード35のツェナー電圧
V1を越えた時刻T1以降は、オン期間が短縮される。
このように、第1FET13のオン期間が短縮され、す
なわちデューティ制御された動作となるので、チョーク
コイル5に流れる電流の振幅は一定の値で制限される。
この電流は蛍光ランプ2の第1電極3A、コンデンサ
4、蛍光ランプ2の第2電極3Bを流れ、コンデンサ4
に発生する共振電圧も一定の値で制限され、蛍光ランプ
2をブレークダウンさせる電圧には達しない。この電流
により蛍光ランプ2の第1電極3Aおよび第2電極3B
が予熱される。予熱電流値は、第1電極3Aおよび第2
電極3Bを短時間で予熱可能な値に設定する。
【0042】図5は、タイマー回路7の動作を示す図で
あり、上段にスイッチ9投入後の平滑コンデンサ11の
電圧の波形、中段にタイマー回路7のコンデンサ28の
電圧の波形、下段にトランジスタ31のオン・オフ状態
をそれぞれ示す。平滑コンデンサ11より抵抗26を介
してコンデンサ28に充電電流が流れるので、コンデン
サ28の電圧は徐々に増加する。
【0043】コンデンサ28の電圧がツェナーダイオー
ド29のツェナー電圧V2に達すると、コンデンサ28
からツェナーダイオード29を介してトランジスタ31
のベースに流れ、トランジスタ31はオフ状態からオン
状態に変わる。従って、トランジスタ31は、スイッチ
投入後の所定期間はオフ状態であり、その後オン状態を
維持する。
【0044】トランジスタ31がオンになると、第1F
ET13がオンの期間に、コンデンサ11、第1FET
13、コンデンサ33、抵抗30、およびトランジスタ
31を介して電流が流れ、コンデンサ33が充電され
る。
【0045】図6の上段に示す波形は、FET36のソ
ースからみたコンデンサ33の電圧である。トランジス
タ31がオンになると同時に負極の電圧が充電される。
図6の下段に示す波形は、FET36のソースからみた
抵抗32とコンデンサ37との接続点の電圧波形であ
り、コンデンサ33と抵抗32との加算電圧となる。
【0046】コンデンサ33が充電されると、コンデン
サ33と抵抗32との加算電圧は負電圧の方へシフト
し、FET36をオンさせるしきい値であるツェナーダ
イオード35のツェナー電圧V1が相対的に上昇するこ
ととなる。従って、チョークコイル5に流れる電流の振
幅は、一定の値に制限されることなく増大する。コンデ
ンサ4に発生する共振電圧も増大し、蛍光ランプ2をブ
レークダウンさせる電圧に達し、蛍光ランプ2を起動さ
せる。
【0047】蛍光ランプ2の第1電極3Aおよび第2電
極3Bは、予熱されて熱電子が充分供給される状態で放
電を開始するので、第1電極3Aおよび第2電極3Bに
塗布されている活性物質の正イオン衝撃による消失を低
減でき、第1電極3Aおよび第2電極3Bの寿命が延長
する。
【0048】図7は、予熱から点灯に至るまでに蛍光ラ
ンプ2の第1電極3Aおよび第2電極3Bに流れる予熱
電流の包洛線波形を示す。スイッチ投入により高周波の
電流が流れ、所定時間後に点灯に至る様子を示してい
る。点灯までの予熱時間は約0.4秒と、短時間を実現
している。
【0049】消灯後、コンデンサ28の電荷は抵抗27
により放電される。また、コンデンサ33の電荷は抵抗
34により放電される。どちらも時定数を1秒以下に設
定しているので、消灯後5秒以内にタイマー回路7はリ
セットされる。従って、消灯後短時間内の再始動におい
ても、約0.4秒の最適な予熱後に蛍光ランプ2が起動
され、電極3に塗布されている活性物質の正イオン衝撃
による消失を低減でき、電極3の寿命が延長する。
【0050】なお、本実施形態では、スイッチング素子
として第1FET13および第2FET14の2つのス
イッチング素子を備えた構成を例示したが、これに限定
されるものではなく、交互にオン・オフ動作を繰り返す
スイッチング素子を3つ以上備えた構成としてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、従来必要とされた高価な正特性サーミスタを使用す
ることなく、蛍光ランプの電極を適切に予熱した後に蛍
光ランプを点灯させることが可能な、小型で安価な蛍光
ランプ点灯装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態の蛍光ランプ点灯装置
の回路図
【図2】 前記蛍光ランプ点灯装置の詳細な回路図
【図3】 前記蛍光ランプ点灯装置のインバータ動作開
始時の動作波形
【図4】 前記蛍光ランプ点灯装置の予熱状態における
動作波形
【図5】 前記蛍光ランプ点灯装置のタイマー回路の動
作波形
【図6】 前記蛍光ランプ点灯装置の蛍光ランプ起動時
の動作波形
【図7】 前記蛍光ランプ点灯装置の予熱電流の波形
【図8】 従来の蛍光ランプ点灯装置の回路図
【符号の説明】
1 高周波電源回路 2 蛍光ランプ 3A 第1電極 3B 第2電極 4 コンデンサ 5 チョークコイル 6 チョークコイルの二次巻線 7 タイマー回路 8 交流電源 9 スイッチ 10 整流回路 11 平滑コンデンサ 13 第1FET 14 第2FET 15 カレントトランス 15A・15C カレントトランスの二次巻線 15B カレントトランスの一次巻線 18 トリガダイオード 19 ダイオード 20〜24・29・35 ツェナーダイオード 25 スイッチング素子駆動回路 16・26・27・30・32・34 抵抗 17・28・33・37 コンデンサ 31 トランジスタ 36 FET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 昌伸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮崎 光治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 BA03 BB01 BC01 DB03 DD04 EB01 GA02 GB12 GC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続されるべき高周波電源回
    路よりインダクタンス素子を介して予熱および点灯され
    る予熱始動形蛍光ランプを備えた蛍光ランプ点灯装置に
    おいて、 前記高周波電源回路が、タイマー回路と、少なくとも2
    つのスイッチング素子と、前記スイッチング素子を、交
    互にオン・オフを繰り返すよう駆動する自励型のスイッ
    チング素子駆動回路とを備え、 前記スイッチング素子駆動回路が、前記蛍光ランプの始
    動時から前記タイマー回路で設定された所定の期間、前
    記インダクタンス素子に流れる電流の振幅の増大を制限
    するように、前記スイッチング素子の少なくとも1つの
    スイッチング素子のオン期間を短縮させることを特徴と
    する蛍光ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング素子駆動回路が、前記
    スイッチング素子のオン・オフの切り替わり時に前記イ
    ンダクタンス素子の二次巻線に生じるキック電圧により
    オン状態を維持するスイッチ制御素子を含み、前記スイ
    ッチ制御素子は、オン状態の間、前記のオン期間が短縮
    されるスイッチング素子をオフ状態に維持する請求項1
    に記載の蛍光ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記タイマー回路が、コンデンサと、前
    記蛍光ランプの消灯後に前記コンデンサの電荷を放電す
    る抵抗とを含む請求項1に記載の蛍光ランプ点灯装置。
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