JP2000100564A - 有機elディスプレイの製造方法 - Google Patents

有機elディスプレイの製造方法

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JP2000100564A
JP2000100564A JP10265839A JP26583998A JP2000100564A JP 2000100564 A JP2000100564 A JP 2000100564A JP 10265839 A JP10265839 A JP 10265839A JP 26583998 A JP26583998 A JP 26583998A JP 2000100564 A JP2000100564 A JP 2000100564A
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film
forming
transparent substrate
conductive film
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JP10265839A
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Inventor
Mitsunobu Sekiya
光信 関谷
Takayuki Hirano
貴之 平野
Tetsuo Nakayama
徹生 中山
Naoki Sano
直樹 佐野
Tatsuya Sasaoka
龍哉 笹岡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/17Passive-matrix OLED displays

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取出電極部における陰極の、透明基板からの
剥離を防止した、有機ELディスプレイの製造方法の提
供が望まれている。 【解決手段】 透明基板7上に透明導電材料からなるス
トライプ状の第1電極8を形成する工程と、透明基板7
上の隣り合う第1電極8、8間に絶縁層14を形成する
工程と、少なくとも有機発光材料からなる膜を有する有
機膜20を蒸着して形成する工程と、有機膜形成後に導
電材料からなる導電膜を形成する工程と、導電膜と有機
膜とを連続してパターニングし、第1電極8と略直交す
る有機層22および第2電極21を形成する工程とを備
えた有機ELディスプレイの製造方法である。有機膜2
0の形成を、取出電極部Bに対応する位置を遮蔽しかつ
その内側の発光エリア部Aに対応する位置に開口を有し
たマスクを用いて行い、透明基板7の周辺部に形成され
る取出電極部Bに有機膜20が成膜されないようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機発光層を備え
て構成される有機EL素子を有した、有機EL(有機エ
レクトロルミネセンス)ディスプレイの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】有機電界発光素子(以下、有機EL素子
と称する)から構成された多数の画素を備えてなる有機
ELディスプレイは、有機EL素子に電圧が印加されて
その陰極から電子が、陽極から正孔がそれぞれ有機発光
層に注入され、この有機発光層中で電子−正孔の再結合
が起こることにより発光が生じる。
【0003】このような有機ELディスプレイに備えら
れる有機EL素子としては、例えば図3に示すシングル
ヘテロ型有機EL素子がある。この有機EL素子は、ガ
ラス基板等の透明基板1上にITO(Indium tin oxid
e)等の透明導電膜からなる陽極2が設けられ、その上
に正孔輸送層3および発光層4からなる有機層5、アル
ミニウム等からなる陰極6がこの順に設けられることに
より、構成されたものである。
【0004】そして、このような構成のもとに有機EL
素子は、陽極2に正の電圧、陰極6に負の電圧が印加さ
れると、陽極2から注入された正孔が正孔輸送層3を経
て発光層4に、また陰極6から注入された電子が発光層
4にそれぞれ到達し、発光層4内で電子−正孔の再結合
が生じる。このとき、所定の波長を持った光が発生し、
図3中矢印で示すように透明基板1側から外に出射す
る。
【0005】したがって、この有機EL素子を例えばマ
トリックス状に多数配列することにより、前述したよう
に有機ELディスプレイが形成されるのである。図4
(a)、(b)に、このような従来の有機ELディスプ
レイの一例を示す。図4(a)、(b)に示した有機E
Lディスプレイは、透明基板7上にストライプ状の透明
電極8…が陽極として設けられ、その上に正孔輸送層と
発光層とからなるストライプ状の有機層11…が透明電
極8と直交した状態に設けられ、さらにこれら有機層1
1…上にそれぞれ該有機層11と略同寸法のストライプ
状の陰極12が設けられて構成されたものである。
【0006】そして、このような構成のもとに有機EL
ディスプレイは、図4(b)に示すように透明電極8と
陰極12とが交差する位置にそれぞれ有機EL素子を形
成してこれら有機EL素子を縦横に配置した発光エリア
Aを形成し、またその周辺部に、発光エリアAを外部回
路または内部駆動回路に接続させための取出電極部Bを
形成している。なお、図示しないものの、このような有
機ELディスプレイにおいては通常透明電極8、8間に
絶縁層(図示略)が設けられており、これによって透明
電極8、8間の短絡、さらには透明電極8と陰極12と
の間の短絡が防止されている。
【0007】このような構成の有機ELディスプレイの
製造方法の一例を以下に説明する。図5(a)〜(d)
は有機ELディスプレイの製造方法を工程順に説明する
ための要部側断面図であり、特に図4(b)中のC−C
線矢視断面、すなわち発光エリアAと取出電極部Bとの
境界部における側断面図を示す図である。まず、図5
(a)に示すように透明基板7上に透明導電材料、例え
ばITOを成膜し、さらにこれをパターニングしてスト
ライプ状の透明電極8…を形成する。
【0008】次に、これら透明電極8…を覆った状態で
透明基板7上に絶縁材料を塗布し、さらにこれをパター
ニングして図5(b)に示すように透明電極8…上に開
口部13を有する絶縁層14を得る。次いで、真空蒸着
法によって透明基板7上の全面に有機層11用の有機材
料を成膜し、これにより図5(c)に示すように絶縁層
14上を覆うとともに、前記開口部13…内においては
透明基板7上面に当接する有機膜15を形成する。
【0009】続いて、前記有機膜15上に導電材料を蒸
着法によって成膜し、導電膜(図示略)を形成する。そ
の後、前記有機膜15と導電膜とを同じマスクを用いて
連続してパターニングし、図5(d)に示すように透明
電極8に直交するストライプ状の陰極12、および有機
層11を積層した状態で並列して形成する。そして、陰
極12…を覆って絶縁層(図示略)等を形成することに
より、有機ELディスプレイを得る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
して得られた有機ELディスプレイの製造方法では、透
明基板7の全面に有機材料を成膜して有機膜15を形成
することから、発光エリアAはもちろん、取出電極部B
においても陰極12の下に必ず有機層11が存在するこ
とになる。しかしながら、このように取出電極部Bの陰
極12の下にも有機層11が存在すると、この取出電極
部Bの陰極12ではその下の有機層11の劣化等に起因
して電極剥離が起こり易くなってしまう。例えば、TA
Bテープとの接続によって外部回路からの電気信号を発
光エリアAの有機EL素子に入力する場合など、TAB
テープは加熱圧着によって取出電極部Bにおける陰極1
2に接続されるが、このとき、該陰極12の下に有機層
11が存在することから、該陰極12が透明基板7から
剥がれ、断線やショートなどが起こり易くなっているの
である。
【0011】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、取出電極部における陰極
の、透明基板からの剥離を防止した、有機ELディスプ
レイの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の有機ELディスプレイの製造方法では、透明基板
上に透明導電材料からなるストライプ状の第1電極を複
数並列して形成する工程と、前記透明基板上の隣り合う
第1電極間に絶縁層を形成する工程と、少なくとも有機
発光材料からなる膜を有する有機膜を、前記第1電極の
上面に接した状態に蒸着して形成する工程と、前記有機
膜形成後に導電材料からなる導電膜を形成する工程と、
前記導電膜と有機膜とを連続してパターニングし、前記
第1電極と略直交する複数の有機層および第2電極を形
成する工程と、を備えてなり、前記有機膜の形成を、前
記透明基板の周辺部に形成される取出電極部に該有機膜
が成膜されないように、取出電極部に対応する位置を遮
蔽しかつその内側の発光エリア部に対応する位置に開口
を有したマスクを用いて行うことを前記課題の解決手段
とした。
【0013】この製造方法によれば、有機膜の形成を、
取出電極部に対応する位置を遮蔽しかつその内側の発光
エリア部に対応する位置に開口を有したマスクを用いて
行うので、前記透明基板の周辺部に位置する取出電極部
に有機膜を成膜することなく、発光エリア部にのみ有機
膜を成膜することが可能になり、したがって取出電極部
における第2電極の、透明基板からの剥離を防止するこ
とが可能になる。
【0014】請求項2記載の有機ELディスプレイの製
造方法では、透明基板上に透明導電材料からなるストラ
イプ状の第1電極を複数並列して形成する工程と、前記
透明基板上の隣り合う第1電極間に絶縁層を形成する工
程と、少なくとも有機発光材料からなる膜を有する有機
膜を、前記第1電極の上面に接した状態に蒸着して形成
する工程と、前記有機膜形成後に導電材料からなる下導
電膜を形成する工程と、前記下導電膜形成後に導電材料
からなる上導電膜を形成する工程と、前記上導電膜と下
導電膜と有機膜とを連続してパターニングし、前記第1
電極と略直交する複数の有機層および前記下導電膜と上
導電膜とからなる第2電極を形成する工程と、を備えて
なり、前記有機膜および下導電膜の形成を、前記透明基
板の周辺部に形成される取出電極部に該有機膜および下
導電膜が成膜されないように、取出電極部に対応する位
置を遮蔽しかつその内側の発光エリア部に対応する位置
に開口を有したマスクを用いて行うことを前記課題の解
決手段とした。
【0015】この製造方法によれば、有機膜の形成を、
取出電極部に対応する位置を遮蔽しかつその内側の発光
エリア部に対応する位置に開口を有したマスクを用いて
行うので、前記透明基板の周辺部に位置する取出電極部
に有機膜を成膜することなく、発光エリア部にのみ有機
膜を成膜することが可能になり、したがって取出電極部
における第2電極の、透明基板からの剥離を防止するこ
とが可能になる。また、有機膜だけでなく下導電膜の形
成についても、取出電極部に対応する位置を遮蔽する前
記マスクを用いて行うので、有機膜の形成と下導電膜の
形成との間でマスクを交換する必要がなくなり、したが
って有機膜の形成と下導電膜の形成との間において有機
膜が大気に晒されるのを回避することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態例により
詳しく説明する。図1(a)、(b)は本発明における
有機ELディスプレイの製造方法の第1実施形態例を説
明するための図であり、図5(a)〜(d)と同様に発
光エリアAと取出電極部Bとの境界部における側断面図
を示す図である。
【0017】本実施形態例では、図5(a)に示したよ
うに従来と同様にして、まず、ガラスからなる透明基板
7を用意し、続いてこれの上に透明導電材料、本例では
ITOをスパッタ法等の物理的成膜法によって成膜し、
さらにこれを公知のリソグラフィー技術およびエッチン
グ技術を用いてパターニングし、ストライプ状の透明電
極(第1電極)8…を形成する。
【0018】次に、これら透明電極8…を覆った状態で
透明基板7上に絶縁材料、本例ではポリイミドをスピン
コート法によって塗布し、続いて、公知のリソグラフィ
ー技術を用いて図5(b)に示したように透明電極8…
上に開口部13…を形成し、絶縁層14を得る。ここ
で、開口部13の形成については、その内壁面が、下側
に行くに連れて開口部が漸次広がるようなテーパ状とな
るように形成する。なお、絶縁層14としてポリイミド
を用いたのは、良好な絶縁性を持つとともに、下地との
密着性も良いからであるが、このような性質を有する絶
縁材料であれば、他の材料を用いてもよいのはもちろん
である。
【0019】次いで、透明基板7上における取出電極部
Bに対応する位置を遮蔽し、かつその内側の発光エリア
部Aに対応する位置に開口を有したマスクを用い、真空
蒸着法によって透明基板7上に有機層11用の有機材
料、すなわち有機発光材料などの材料を成膜する。する
と、このようなマスクを用いたことにより、図1(a)
に示すように取出電極部Bでは有機膜が形成されず、発
光エリア部Aではそこに位置する絶縁層14上を覆うと
ともに前記開口部13…内にて透明基板7上面に当接す
る有機膜20が形成される。
【0020】ここで、有機膜20の形成に用いられる前
記マスクは、蒸着マスクあるいはエリアマスクなどと称
されるもので、例えば厚さ100〜200μm程度のス
テンレス製シートによって形成されたものであり、前述
したように取出電極部Bに対応する位置には開口せず、
発光エリア部A内にのみ被蒸着パターン形状に対応して
開口したものである。なお、このマスクを用いた具体的
な成膜法としては、該マスクを透明基板7上にセッティ
ングし、その状態で有機材料を真空蒸着するといった方
法が採られる。
【0021】続いて、前記マスクを透明基板7上から外
し、その状態で前記有機膜20上に導電材料、本例では
アルミニウムを蒸着法によって成膜し、導電膜(図示
略)を形成する。このようにしてマスクを外した状態で
導電膜を形成すると、該導電膜は発光エリアAにおいて
前記有機膜20を覆うとともに、取出電極部Bにおいて
は透明基板7上に形成された絶縁層14を覆った状態に
成膜されたものとなる。
【0022】その後、導電膜と前記有機膜20とを同じ
レジストマスクを用いて連続してパターニングし、ある
いはレジストマスクを用いて導電膜をパターニングし、
これに連続して該導電膜から得られたパターンをマスク
にして有機膜20をパターニングすることにより、図1
(b)に示すように透明電極8に直交するストライプ状
の陰極(第2電極)21、および有機層22を積層した
状態で並列して形成する。そして、陰極21…を覆って
絶縁層(図示略)等を形成することにより、有機ELデ
ィスプレイを得る。
【0023】このような製造方法によれば、取出電極部
Bに対応する位置を遮蔽しかつその内側の発光エリア部
Aに対応する位置に開口を有したマスクを用いて有機膜
20の形成を行うので、前記透明基板7の周辺部に位置
する取出電極部Bに有機膜20を成膜することなく、発
光エリア部Aにのみ有機膜20を成膜することができ、
したがって、取出電極部Bにおける陰極21の、透明基
板7からの剥離を防止することができる。
【0024】図2(a)、(b)は本発明における有機
ELディスプレイの製造方法の第2実施形態例を説明す
るための図であり、図5(a)〜(d)と同様に発光エ
リアAと取出電極部Bとの境界部における側断面図を示
す図である。本例が図1(a)、(b)に示した第1実
施形態例と異なるところは、陰極(第2電極)を単一の
導電膜から形成するのでなく、下導電膜と上導電膜とか
ら形成する点にある。
【0025】すなわち、本例では、図5(b)に示した
ように透明基板7上に透明電極8…を形成し、さらに該
透明電極8…上に開口部13…を有する絶縁層14を形
成した後、先の例と同様に、取出電極部B上を遮蔽し、
その内側の発光エリア部Aに対応する位置に開口を有し
たマスクを用いて図2(a)に示すように真空蒸着法で
有機膜20を形成する。
【0026】続いて、マスクをそのまま配置した状態の
もとで、導電材料、例えばアルミニウムを真空蒸着し、
下導電膜25を形成する。このように、有機膜20の形
成に連続して、マスクを変えることなく同一マスクで真
空蒸着を行うので、形成された有機膜20は大気に晒さ
れることなく、したがってその表面に大気中の酸素や水
分等の影響で電気的に隔壁(抵抗)となるバリア層が形
成されることなく、下導電膜25に覆われた状態とな
る。また、前記マスクを用いたことにより、図2(a)
に示したように取出電極部Bでは有機膜、下導電膜が形
成されず、発光エリア部Aではそこに位置する絶縁層1
4上を覆う有機膜20と、これを覆う下導電膜25とが
形成される。
【0027】次いで、前記マスクを透明基板7上から外
し、その状態で前記下導電膜25上に導電材料、本例で
はアルミニウムを蒸着法によって成膜し、上導電膜(図
示略)を形成する。このようにしてマスクを外した状態
で上導電膜を形成すると、該上導電膜は発光エリアAに
おいて前記下導電膜25、有機膜20を覆うとともに、
取出電極部Bにおいては透明基板7上に形成された絶縁
層14を覆った状態に成膜されたものとなる。
【0028】その後、上導電膜と下導電膜25と有機膜
20とを同じレジストマスクを用いて連続してパターニ
ングし、あるいはレジストマスクを用いて上導電膜およ
び下導電膜25をパターニングし、これに連続して該導
電膜から得られたパターンをマスクにして有機膜20を
パターニングすることにより、図2(b)に示すように
透明電極8に直交するストライプ状の陰極(第2電極)
26、および有機層22を積層した状態で並列して形成
する。ここで、陰極26は、上導電膜からなるパターン
と下導電膜25からなるパターンとが積層されて形成さ
れたものとなっている。そして、陰極26…を覆って絶
縁層(図示略)等を形成することにより、有機ELディ
スプレイを得る。
【0029】このような製造方法にあっても、取出電極
部Bに対応する位置を遮蔽しかつその内側の発光エリア
部Aに対応する位置に開口を有したマスクを用いて有機
膜20の形成を行うので、前記透明基板7の周辺部に位
置する取出電極部Bに有機膜20を成膜することなく、
発光エリア部Aにのみ有機膜20を成膜することがで
き、したがって、取出電極部Bにおける陰極26の、透
明基板7からの剥離を防止することができる。
【0030】また、有機膜20だけでなく下導電膜25
の形成についても前記マスクを用いて行うので、有機膜
20の形成と下導電膜25の形成との間でマスクを交換
することなく、すなわち有機膜20形成後真空状態(減
圧状態)を維持したままで下導電膜25を形成すること
ができ、したがって有機膜20の形成と下導電膜25の
形成との間において有機膜20が大気に晒されるのを回
避することができ、これにより有機層22(有機膜2
0)表面にバリア層が形成されるのを防止することがで
きる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明における請求
項1記載の有機ELディスプレイの製造方法は、取出電
極部に対応する位置を遮蔽しかつその内側の発光エリア
部に対応する位置に開口を有したマスクを用いて有機膜
の形成を行うようにした方法であるから、透明基板の周
辺部に位置する取出電極部に有機膜を成膜することな
く、発光エリア部にのみ有機膜を成膜することができ、
したがって、取出電極部における第2電極(陰極)の、
透明基板からの剥離を防止することができる。
【0032】請求項2記載の有機ELディスプレイの製
造方法も、請求項1記載の方法と同様に、発光エリア部
にのみ有機膜を成膜することにより、取出電極部におけ
る第2電極(陰極)の、透明基板からの剥離を防止する
ことができる。また、有機膜だけでなく下導電膜の形成
についても前記マスクを用いて行うので、有機膜の形成
と下導電膜の形成との間でマスクを交換する必要がなく
なり、したがって有機膜の形成と下導電膜の形成との間
において有機膜が大気に晒されるのを回避することがで
き、これにより有機層(有機膜)表面にバリア層が形成
されるのを防止して有機ELディスプレイの高性能化を
図ることができる。
【0033】また、このように本発明の製造方法にあっ
ては、取出電極部における第2電極(陰極)の、透明基
板からの剥離を防止したので、例えば、TABテープと
の接続によって外部回路からの電気信号を発光エリアの
有機EL素子に入力する場合、TABテープが加熱圧着
によって取出電極部における第2電極(陰極)に接続さ
れるものの、該第2電極の下に有機層が存在しないこと
から、該第2電極が透明基板から剥がれ、断線やショー
トなどが起こるといったことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の有機ELディスプレ
イの製造方法の第1実施形態例を説明するための要部側
断面図である。
【図2】(a)、(b)は本発明の有機ELディスプレ
イの製造方法の第2実施形態例を説明するための要部側
断面図である。
【図3】従来のシングルヘテロ型有機EL素子の概略構
成を示す側断面図である。
【図4】従来の有機ELディスプレイの一例の概略構成
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図であ
る。
【図5】(a)〜(d)は従来の有機ELディスプレイ
の製造方法の一例を工程順に説明するための要部側断面
図である。
【符号の説明】
7…透明基板、8…透明電極(第1電極)、14…絶縁
層、20…有機膜、21,26…陰極(第2電極)、2
2…有機層、25…下導電膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 徹生 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 佐野 直樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 笹岡 龍哉 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB00 AB05 AB15 BA06 CA01 CB01 DA00 EB00 FA00 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に透明導電材料からなるスト
    ライプ状の第1電極を複数並列して形成する工程と、 前記透明基板上の隣り合う第1電極間に絶縁層を形成す
    る工程と、 少なくとも有機発光材料からなる膜を有する有機膜を、
    前記第1電極の上面に接した状態に蒸着して形成する工
    程と、 前記有機膜形成後に導電材料からなる導電膜を形成する
    工程と、 前記導電膜と有機膜とを連続してパターニングし、前記
    第1電極と略直交する複数の有機層および第2電極を形
    成する工程と、を備えてなり、 前記有機膜の形成を、前記透明基板の周辺部に形成され
    る取出電極部に該有機膜が成膜されないように、取出電
    極部に対応する位置を遮蔽しかつその内側の発光エリア
    部に対応する位置に開口を有したマスクを用いて行うこ
    とを特徴とする有機ELディスプレイの製造方法。
  2. 【請求項2】 透明基板上に透明導電材料からなるスト
    ライプ状の第1電極を複数並列して形成する工程と、 前記透明基板上の隣り合う第1電極間に絶縁層を形成す
    る工程と、 少なくとも有機発光材料からなる膜を有する有機膜を、
    前記第1電極の上面に接した状態に蒸着して形成する工
    程と、 前記有機膜形成後に導電材料からなる下導電膜を形成す
    る工程と、 前記下導電膜形成後に導電材料からなる上導電膜を形成
    する工程と、 前記上導電膜と下導電膜と有機膜とを連続してパターニ
    ングし、前記第1電極と略直交する複数の有機層および
    前記下導電膜と上導電膜とからなる第2電極を形成する
    工程と、を備えてなり、 前記有機膜および下導電膜の形成を、前記透明基板の周
    辺部に形成される取出電極部に該有機膜および下導電膜
    が成膜されないように、取出電極部に対応する位置を遮
    蔽しかつその内側の発光エリア部に対応する位置に開口
    を有したマスクを用いて行うことを特徴とする有機EL
    ディスプレイの製造方法。
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