JP2000100519A - カードコネクタ - Google Patents

カードコネクタ

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JP2000100519A
JP2000100519A JP10267941A JP26794198A JP2000100519A JP 2000100519 A JP2000100519 A JP 2000100519A JP 10267941 A JP10267941 A JP 10267941A JP 26794198 A JP26794198 A JP 26794198A JP 2000100519 A JP2000100519 A JP 2000100519A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形カードを取り扱うカードコネクタにおい
て、カードの電極に対する接点圧を安定させ、カードに
直接に手を触れずに、カードをセット位置から引き出す
ことが可能であり、カードを挿抜するときにクリック感
が得られ、組立性に優れたカードコネクタを提供する。 【解決手段】 接点を具備するボディ10と、このボデ
ィにスライド自在に取り付けたカバー30とを有する。
カバー30の前端側に、カード100の前端面に係合す
る係合片34を設け、ボディ10とカバー30とに、カ
バー30をスライドさせたときに共働してクリック感を
出す一対の機能部を振り分けて設ける。一対の機能部
を、ボディ10側の平面視山形の第1凸部19と、カバ
ー30の側板部31に設けた平面視山形の第2凸部32
とによって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードコネクタ、
特に、カード挿入空間に対してカードが挿抜されるよう
になっているカードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のカードコネクタが米国特
許5,746,607号によって提案されている。この
カードコネクタは、ボディの上面側にカードのセット位
置が確保されており、そのセット位置にセットされたカ
ードの電極が、ボディの上面から突き出ている接点に弾
接されるようになっている。その接点は、ボディに取り
付けられた接片部材の山形部の頂部によって形成されて
いる。また、このカードコネクタでは、上記接片部材
に、ボディの裏面側に引き出された延出部が連設され、
その延出部に、半田レスで配線基板の導体面に電気的に
接続される端子部が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のカードコネクタは、ボディ側の接点に対するカ
ードの押付け状態を保持するための部材や、カードをセ
ット位置から引き出す動作を補助するための部材を、何
も有していない。そのため、セット位置にセットしたカ
ード側の電極に対する接点圧が不安定になりやすいとい
う問題があり、また、カードをセット位置から取り外す
ときにはカード自体を手で持つ必要があるため、特に手
で持ちにくい小さなカードが使用対象になっている場合
には、カードをセット位置から取り外すときの操作性が
低下するおそれがあるという問題があった。
【0004】本発明は、以上の状況に鑑みてなされたも
のであり、セット位置にセットされたカードの電極に対
する接点圧が安定するカードコネクタを提供することを
目的とする。
【0005】また、本発明は、カードに直接に手を触れ
ずに、カードを操作性よくセット位置から引き出すこと
が可能なカードコネクタを提供することを目的とする。
【0006】さらに、本発明は、カードをセット位置に
挿入するときやセット位置から引き出すときに、それら
の挿入動作や引出動作が行われたことを認識することに
役立つクリック感の得られるカードコネクタを提供する
ことを目的とする。
【0007】さらに、本発明は、セット位置からのカー
ドの引出動作を安定して行うことのできるカードコネク
タを提供することを目的とする。
【0008】さらに、本発明は、ボディとそのボディに
取り付けられたカバーとを有するものにおいて、ボディ
に対するカバーの組立性に優れたカードコネクタを提供
することを目的とする。
【0009】さらに、本発明は、ボディとそのボディに
取り付けられたカバーとを有するものにおいて、カバー
を取り外さずにボディ側の接点を検査することのできる
カードコネクタを提供することを目的とする。
【0010】さらに、本発明は、半田レスで配線基板に
搭載することのできるカードコネクタを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカードコネ
クタは、カード側の電極に離接される接点を備えた板状
のボディの上面とこのボディに一定範囲内で前後方向ス
ライド自在に取り付けられたカバーとによってカード挿
入空間が形成され、このカード挿入空間が、上記カバー
の後端側で開口され、その開口が上記カード挿入空間に
対して挿抜される上記カードの挿抜口として形成されて
いると共に、上記カバーの前端側に、上記カード挿入空
間に配備されている上記カードの前端面に係合可能な係
合片が設けられ、上記ボディと上記カバーとに、そのカ
バーをスライドさせたときに共働してクリック感を出す
一対の機能部が振り分けて設けられている、というもの
である。
【0012】このカードコネクタにおいて、挿抜口から
カード挿入空間にカードを挿入してセット位置まで押し
込む動作を行うと、その動作により、カードの前端面が
カバーの係合片に係合してカードを押す。また、カード
がセット位置にセットされているときにカバーを後方へ
スライドさせると、カバーの係合片がカードの前端面に
係合してそのカードを後方へ押すので、カードに直接に
手を触れずにカードがセット位置から引き出される。そ
して、このようにカバーが前方や後方へスライドされる
と、一対の機能部が共働してクリック感を出すので、カ
ードがセット位置にセットされたか否か、あるいは、カ
ードがセット位置から引き出されたか否か、を容易に認
識することができるようになる。また、カード挿入空間
がボディの上面とカバーとによって形成されており、そ
のカード挿入空間に挿入されたカードがカバーに重なり
合って位置決めされるので、そのことがカード側の電極
に対するボディ側の接点の接点圧を安定させることに役
立つ。
【0013】この発明において、一対の機能部のそれぞ
れは、ボディの側面と、その側面に対向されたカバーの
側板部とに振り分けて設けることができ、その場合に
は、一対の機能部が、ボディの側面に設けられた平面視
山形の第1凸部と、その側面に対向されたカバーの側板
部に設けられた平面視山形の第2凸部とによって形成さ
れていることが望ましい。このようになっていると、カ
バーが前方又は後方へスライドされて第2凸部が第1凸
部を乗り越えたときに上記クリック感が得られる。ま
た、第1凸部や第2凸部が平面視山形になっているの
で、第1凸部や第2凸部の傾斜面によって第2凸部が第
1凸部に円滑に乗り上がるようになる。そのため、カバ
ーを前方や後方に無理なくスライドさせることができ
る。
【0014】この発明のカードコネクタにおいては、ボ
ディの側面に、前後方向に延びる下向き段付面が備わっ
ており、上記第1凸部がこの下向き段付面の下側に設け
られ、上記第2凸部の上面が、上記下向き段付面に前後
方向スライド自在に係合される摺動面に形成されている
ことが望ましく、また、カバーの側板部に、上記第2凸
部の後方に位置して上記下向き段付面に前後方向スライ
ド自在に係合される摺動面を備えた補助凸部が設けられ
ていることが望ましい。
【0015】このようになっていると、カバーを前後方
向にスライドさせるときに、ボディ側の下向き段付面
と、カバー側の第2凸部又は補助凸部の摺動面とが摺動
する。そのため、カバーが前方又は後方へスライドする
ときには、そのスライドが、第2凸部又は補助凸部を介
してボディ側の下向き段付面により案内されるようにな
り、そのことが、セット位置からのカードの引出動作を
安定して行わせることに役立つ。特に、カバー側に第2
凸部と補助凸部とが設けられていると、それらの第2凸
部や補助凸部がボディ側の下向き段付面と2箇所で摺動
するので、カバーががたつきなくスライドするようにな
ってカードの引出動作の安定性がいっそう向上する。
【0016】上記第2凸部の下面及び上記補助凸部の下
面は、上記側板部から離れるほど上位に位置する傾斜面
になっていることが望ましい。このようになっている
と、ボディにその上からカバーを押し込んで組み付ける
ときに、第2凸部及び補助凸部の各下面の傾斜が、それ
らの第2凸部や補助凸部をボディ側の下向き段付面を円
滑に乗り越えさせることに役立つ。そのため、ボディに
対するカバーの組立性が向上する。
【0017】上記ボディには、上記カバーの前端に係合
してそのカバーの前方側でのスライド限界位置を規制す
る前ストッパと、上記カバーの後端に係合してそのカバ
ーの後方側でのスライド限界位置を規制する後ストッパ
とが設けられていることが望ましい。このようになって
いると、カバーのスライド限界位置の前位置と後位置と
が正確に定まる。
【0018】本発明のカードコネクタにおいては、上記
カバーが、上記ボディの上面に対向される上板部とその
上板部に連設された上記側板部とを有し、上記上板部
に、上記カバーが上記前方側でのスライド限界位置に位
置しているときに上記接点に臨む接点検査用窓が開設さ
れていることが望ましい。このようになっていると、ボ
ディからカバーを取り外さずに接点の電気的検査を行う
ことが可能になる利便がある。
【0019】本発明のカードコネクタにおいては、上記
カバーの前後方向長さが上記カードの縦方向長さよりも
短く、上記ボディの後端部に、上記カード挿入空間に挿
入された上記カードの後端部に臨む凹入部が設けられて
いることが望ましい。このようになっていると、カバー
を後方へスライドさせてカードを引き出したときに、ボ
ディの後端部に設けられている凹入部に手の指を入れて
カードを手で引き出すという操作を容易に行うことがで
きるようになる。
【0020】また、上記カバーの側板部に、横方向に突
き出た把手部が設けられていると、その把手部を手で持
ってカバーを前方又は後方にスライドさせることできる
ので、カバーが非常に小さなものであっても、そのカバ
ーを容易にスライドさせることができるようになる。
【0021】本発明のカードコネクタにおいて、上記接
点が、上記ボディに取り付けられて上記カード挿入空間
内に突き出た山形部を有する接片部材の上記山形部の頂
部によって形成されていると共に、その接片部材に、上
記ボディの裏面側に引き出された延出部が連設され、こ
の延出部に、配線基板の導体面に弾接される端子部が設
けられている、という構成を採用することが可能であ
る。このようになっていると、端子部を半田付けするこ
となく配線基板の導体面に電気的に接続することができ
るので、当該カードコネクタを半田レスで配線基板に搭
載することが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】この実施形態は、カード挿入空間
に対してカードが挿抜されるようになっているカードコ
ネクタに関するものであり、図1はそのボディ10とカ
バー20とを示す概略分解斜視図、図2はボディ10に
ついての図1のII矢視図である。また、図3はカード
コネクタの平面図、図4は図3のIV矢視図、図5は図
4のV矢視図、図6は図4のVI−VI線に沿う部分拡
大断面図、図7は図3のVII−VII線に沿う断面図
である。さらに、図8はカード100をセット位置にセ
ットしたときのカードコネクタの平面図、図9は図8の
IX−IX線に沿う断面図、図10はカード100が引
き出されたときのカードコネクタの平面図、図11は図
10のXI−XI線に沿う断面図である。
【0023】ボディ10は、電気絶縁性を備えた薄板状
の合成樹脂成形体でなり、その前後方向Yの長さは後述
するカード100の縦長よりも短い(図9などを参
照)。また、ボディ10の左右方向Xの両側に、前後方
向Yの略全長に亘って延びるリブ状の突条12を有して
いる。ボディ10の上面11からのその突条12の突出
幅寸法は、カード100の厚さ寸法よりも少し長くなっ
ている。ボディ10の前端部には、段付状に壁部13が
突き出し、その壁部13の内面が前ストッパ14として
形成されているのに対し、左右の上記突条12の後端部
には、段付状に突き出た後ストッパ15が設けられてい
る。また、ボディ10の後端部に凹入部16が設けられ
ている。この凹入部16は手の指が入る程度の幅寸法を
有している。左右の上記突条12の前端部には、上記後
ストッパ15に対向してその後ストッパ15と同一高さ
の段付部17が設けられている。さらに、ボディ10の
左右の側面には、前後方向に延びる下向き段付面18が
備わっており、その下向き段付面18の下側には、平面
視山形(具体的には平面視台形)の第1凸部19が形成
されている。なお、ボディ10の上面11は、カード1
00を挿抜するときのスライド面として機能するように
なっている。
【0024】カバー30は、金属製の成形体でなり、上
記した段付部17と後ストッパ15との間隔寸法よりも
短い縦方向長さを有する。このカバー30は、上板部3
5とその上板部35の左右方向Xの両側に折曲げ状に形
成された側板部31とを有している。左右の側板部31
のそれぞれには、平面視山形(具体的には平面視台形)
の第2凸部32と、その第2凸部32に対して間隔を隔
てた後方位置に設けられた補助凸部33とが備わってい
る。これらの第2凸部32や補助凸部33は、側板部3
1を内側に膨出させることによって形成されている。そ
して、第2凸部32の上面は、上記ボディ10の下向き
段付面18に対する平坦な摺動面32aとして形成され
ており、また、その第2凸部32の下面は、側板部31
から離れるほど上位に位置する傾斜面32bになってい
る(図6参照)。補助凸部33は第2凸部32と同じ形
状及び大きさに形成されている。したがって、図示して
いないけれども、補助凸部33の上面は上記下向き段付
面18に対する平坦な摺動面として形成されており、そ
の下面は側板部31から離れるほど上位に位置する傾斜
面になっている。
【0025】さらに、カバー30の前端側に、下向きに
折り曲げられた左右一対の係合片34が設けられてい
る。また、カバー30の上板部35には、左右方向に並
んだ3つずつの接点検査用窓36が前後方向2列に亘っ
て開設されていると共に、その上板部35の後端には、
斜め上方に向けてカールされたガイド部37が設けられ
ている。
【0026】図7のように、ボディ10には接片部材5
0が組み付けられる。この接片部材50は、取付片部5
1と、この取付片部51に対し折返し方向に傾斜して延
び出された可動片部52と、この可動片部52の先端部
分に形成された山形部53と、この山形部53の先端か
ら左右方向に向けて少し突出された係合片部54と、上
記取付片部51の端部に突出された半田付け用端子部5
5とを備えており、上記山形部53がボディ10の上面
11の上方に少し突き出てその頂部が接点56として形
成されている。図1に示したように、ボディ10には、
左右方向に並んだ3つずつの接片部材収容溝部21が前
後方向2列に亘って開設されている。そして、これらの
収容溝部21のそれぞれに、上記接片部材50が組み付
けられて収容されている。さらに具体的には、接片部材
50の取付片部51が収容溝部21に備わっている係合
溝22に差し込まれて保持されていると共に、半田付け
用端子部55が、ボディ10の下面と同一レベルに配備
され、また、山形部53がボディ10の上面の上方に突
き出し、係合片部54が収容溝部21に備わっている係
合面23に係止されている。図例のカードコネクタにお
いて、それぞれの収容溝部21に組み付けられる接片部
材50のそれぞれには、同一の形状・大きさを有するも
のが用いられており、前列の収容溝部21に組み付けら
れた接片部材50と後列の収容溝部21に組み付けられ
た接片部材50とが互いに対称に配備されている。
【0027】図3〜図5を併せ見ることによって類推で
きるように、ボディ10に対しては、カバー30がその
ボディ10に跨がるように上方から嵌め込んで取り付け
られる。このような取付作業を行うときには、カバー3
0側の第2凸部32の下面32bが傾斜面32bになっ
ていると共に、補助凸部33の下面(不図示)が傾斜面
になっていることにより、第2凸部32の傾斜面32b
や補助凸部33の傾斜面が、ボディ10の左右の突条1
2を滑ってカバー30の左右の側板部31を拡げる作用
を発揮するので、第2凸部32や補助凸部33がボディ
10側の突条12に干渉することなく下向き段付面18
を円滑に乗り越える。そのため、ボディに対するカバー
の組立を容易かつ迅速に行うことができるという利点が
ある。
【0028】こうしてボディ10にカバー30が取り付
けられると、カバー30の上板部35がボディ10側の
突条12に当り、カバー30の左右の側板部31に設け
られている第2凸部32の摺動面32aや補助凸部33
の摺動面がボディ10側の下向き段付面18に当たる。
したがって、第2凸部32の摺動面32aや補助凸部3
3の摺動面と下向き段付面18との係合によってカバー
30の脱落が防止され、同時に、カバー30は、ボディ
10に対して前後方向にスライド可能になる。ボディ1
0に対するカバー30のスライド性は、第2凸部32の
摺動面32aと補助凸部33の摺動面とが、下向き段付
面18の前後2箇所に当たっているだけでなく、カバー
30の上板部35も突条12に当たっているので、がた
つきのない安定したものになる。なお、この実施形態で
は、カバー30の片側の側板部31に、横方向に突き出
た把手部38を設けてある。そのため、この把手部38
を手で持ってカバー30を前方又は後方にスライドさせ
ることできるようになり、そのようにすることによっ
て、仮にカバー30が非常に小さなものであっても、そ
のカバー30を容易にスライドさせることができるよう
になっている。把手部38には樹脂をモールドして操作
性及び外観を改善してもよい。
【0029】ボディ10にカバー30が取り付けられた
状態では、ボディ10の上面11とカバー30とによっ
てカード挿入空間Sが形成され、そのカード挿入空間S
に、、上記した6つの接片部材50のそれぞれの接点5
6が突き出た状態になる。(図7参照)
【0030】また、カバー30の前後方向でのスライド
範囲は、ボディ10側の前ストッパ14と後ストッパ1
5とによって規制される。すなわち、カバー30の前端
(この実施形態では係合片34)が、前ストッパ14に
当たったときのカバー30の位置が、カバー30の前方
側でのスライド限界位置となり、カバー30の後端(こ
の実施形態では上板部35と側板部31とのコーナ近傍
箇所)が、後ストッパ15に当たったときのカバー30
の位置が、カバー30の後方側でのスライド限界位置と
なる。このため、この実施形態では、カバー30のスラ
イド限界位置の前位置と後位置とが正確に定まる。
【0031】図3〜図7はカバー30が前位置にスライ
ドされている状態を示している。この状態では、図5で
判るように、カバー30側の第2凸部32と補助凸部3
3との間にボディ10側の第1凸部19が位置してい
る。また、図3で判るように、カバー30の上板部35
に開設されている6つの接点検査用窓36が、ボディ1
0側に組み付けられている6つの接片部材50のそれぞ
れの接点56に各別に臨む。そのため、それらの窓36
からプローブなどの検査用具を差し込んで接点56に接
触させるといった方法で、カバー30を取り外さずに接
点56の電気的検査を行うことができる利便がある。
【0032】カバー30の把手部38を手で持って、カ
バー30を前位置から後位置にスライドさせると(カバ
ー30の上板部35を手の指で押さえてスライドさせる
ことも可能である)、そのスライドの途中で第2凸部3
2が第1凸部19を乗り越える。このように第2凸部3
2が第1凸部19を乗り越えるときには、そのときの感
触がクリック感として手の指などに伝わる。カバー30
を後位置から前位置にスライドさせるのに伴って第2凸
部32が第1凸部19を乗り越えたときにも同様のクリ
ック感が得られる。
【0033】図7で判るように、カバー30の後端側で
上記カード挿入空間Sが開口されており、その開口によ
ってカード(不図示)の挿抜口S1が形成されている。
なお、上記したように、カード挿入空間Sは、ボディ1
0の上面11とカバー30とによって形成されているの
で、カバー30がボディ10に対して前後方向にスライ
ドされると、カード挿入空間Sの位置も同時に前後方向
に移動し、したがって、挿抜口S1も同時に前後方向に
移動する。
【0034】上記したカードコネクタは、図2、図4、
図7などに示されているボディ10側の位置決め突起2
4を配線基板(不図示)の位置決め孔に挿入し、接片部
材50の半田付け用端子部55を配線基板の導体箔に重
ね合わせてその重なり箇所を半田付けすることによって
配線基板に搭載される。
【0035】図8及び図9のように、カード100がセ
ット位置にセットされたときには、そのカード100が
図7に示したカード挿入空間Sに配備され、また、カー
ド100の前端面101の左右両側が、カバー30側の
左右の係合片34に係合している。さらに、カード10
0の表面に設けられている所要数の電極(不図示)に複
数の接点56が各別に弾接する。こうしてカード100
がセット位置にセットされているときには、カード10
0がカバー30の上板部35に重なり合って上下方向で
位置決めされるので、そのことがカード100側の電極
に対するボディ10側の接点56の接点圧を安定させる
ことに役立つ。また、同時に、カード100がボディ1
0の左右の突条12によって左右方向で位置決めされて
いるので、カード100側の電極とボディ10側の接点
56との左右方向の位置ずれも生じない。
【0036】カード100をセット位置から引き出すと
きには、カバー30の把手部38を手で持ち、カバー3
0を前位置から後位置にスライドさせると、左右の係合
片34がカード100の前端面101の左右両側に係合
してそのカード100を図9から図10又は図11に示
したように後方へ押すので、カード100に直接に手を
触れずにカード100がセット位置から引き出される。
こうしてカード100が引き出されると、カード100
の電極が接点56から離れる。このときには、第2凸部
32が第1凸部19を乗り越えるのに伴って得られるク
リック感によって、カード100がセット位置から引き
出されたことが判る。したがって、カード100を手で
持って後方に引き出すことによって、そのカード100
をカードコネクタから引き抜くことが可能である。この
場合のように、セット位置からカバー30によって引き
出されたカード100を手で持って後方に引き出すとき
には、カバー30の前後方向長さがカード100の縦方
向長さよりも短く、しかも、ボディ10の後端部に凹入
部16が設けられていることにより、その凹入部16が
カード100の後端部に臨む。そのため、仮にカード1
00が小さくても、その凹入部16に手の指を入れてカ
ード100を手で引き出すという操作を容易に行うこと
ができる。
【0037】カバー30が後位置に位置しているとき
に、挿抜口S1からカード100をカード挿入空間Sに
挿入してセット位置まで押し込む動作を行うと、その動
作により、カード100の前端面101の左右両側がカ
バー30の左右の係合片34に係合してカード100を
押す。このため、カバー30が前位置まで押し込まれ、
そのときに、第2凸部32が第1凸部19を乗り越えて
クリック感が得られる。
【0038】図12は変形例による接片部材50を用い
たカードコネクタを示している。この図12は図7に相
応する図である。図12に示されている接片部材50
は、半田レスに対応し得るものである。すなわち、この
接片部材50では、図7で説明した半田付け用端子部5
5の代わりに、接片部材50の取付片部の端部に、ボデ
ィ10の裏面側に引き出された弾性を備える延出部57
が折返し状に斜めに連設され、この延出部57に、配線
基板200の導体面に弾接される谷形の端子部58が設
けられている。このようになっていると、端子部58を
半田付けすることなく配線基板200の導体面に電気的
に接続することができる。図12のカードコネクタにお
いて、接片部材50を半田レスで配線基板200の電極
に接続することができるようにした以外の事項は、図1
〜図11で説明したところと同様であるので、同一又は
相応する部分に同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0039】以上説明した各実施形態において、第1凸
部19と第2凸部32とは、カバー30を前後方向にス
ライドさせたときのクリック感を発生させるための一対
の機能部を形成している。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、カードの電極に対する
接点圧が安定し、カードに直接に手を触れずにカードを
セット位置から引き出すことが可能になり、しかも、カ
ードをセット位置に挿入するときやセット位置から引き
出すときに、それらの挿入動作や引出動作が行われたこ
とを認識することに役立つクリック感の得られるカード
コネクタを提供することが可能になる。
【0041】また、本発明によれば、セット位置からの
カードの引出動作を安定して行うことができるという効
果や、カバーを取り外さずにボディ側の接点を検査する
ことができるようになるという効果や、半田レスで配線
基板に搭載することができるようになるという効果が奏
される。
【0042】さらに、本発明によれば、ボディに対する
カバーの組立性に優れたカードコネクタを提供すること
が可能になる。
【0043】以上説明した本発明に係るカードコネクタ
は、カードの大きさ、すなわちサイズの大小に関係なく
適用することができるものである。そのため、このカー
ドコネクタは、昨今、提供されている多種多様なサイズ
のカードに不都合なく対応することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカードコネクタのボディとカバー
とを示す概略分解斜視図である。
【図2】ボディについての図1のII矢視図である。
【図3】カードコネクタの平面図である。
【図4】図3のIV矢視図である。
【図5】図4のV矢視図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿う部分拡大断面図であ
る。
【図7】図3のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】カードをセット位置にセットしたときのカード
コネクタの平面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】カードが引き出されたときのカードコネクタ
の平面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】変形例による接片部材を用いたカードコネク
タの図7に相応する断面図である。
【符号の説明】
S カード挿入空間 S1 挿抜口 10 ボディ 11 上面 14 前ストッパ 15 後ストッパ 16 凹入部 18 下向き段付面 19 第1凸部(機能部) 30 カバー 31 カバーの側板部 32 第2凸部(機能部) 32a 第2凸部の摺動面 32b 第2凸部の傾斜面 33 補助凸部 34 係合片 35 上板部 36 接点検査用窓 38 把手部 50 接片部材 53 山形部 56 接点 57 延出部 58 端子部 100 カード
フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FA10 FA11 FB02 FC31 FC32 FC38 FC40 HB15 HC09 HC35 JA05 KA02 KA03 KA08 5E023 AA04 AA16 BB01 BB22 BB29 CC02 CC23 CC26 DD18 DD19 EE07 FF07 GG02 GG05 GG07 GG09 GG15 HH17 HH20 HH30

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード側の電極に離接される接点を備え
    た板状のボディの上面とこのボディに一定範囲内で前後
    方向スライド自在に取り付けられたカバーとによってカ
    ード挿入空間が形成され、このカード挿入空間が、上記
    カバーの後端側で開口され、その開口が上記カード挿入
    空間に対して挿抜される上記カードの挿抜口として形成
    されていると共に、上記カバーの前端側に、上記カード
    挿入空間に配備されている上記カードの前端面に係合可
    能な係合片が設けられ、上記ボディと上記カバーとに、
    そのカバーをスライドさせたときに共働してクリック感
    を出す一対の機能部が振り分けて設けられていることを
    特徴とするカードコネクタ。
  2. 【請求項2】 一対の上記機能部のそれぞれが、上記ボ
    ディの側面と、その側面に対向された上記カバーの側板
    部とに振り分けられている請求項1に記載したカードコ
    ネクタ。
  3. 【請求項3】 一対の上記機能部のそれぞれが、上記ボ
    ディの側面に設けられた平面視山形の第1凸部と、その
    側面に対向された上記カバーの側板部に設けられた平面
    視山形の第2凸部とによって形成されている請求項1に
    記載したカードコネクタ。
  4. 【請求項4】 上記ボディの側面に、前後方向に延びる
    下向き段付面が備わっており、上記第1凸部がこの下向
    き段付面の下側に設けられ、上記第2凸部の上面が、上
    記下向き段付面に前後方向スライド自在に係合される摺
    動面に形成されている請求項3に記載したカードコネク
    タ。
  5. 【請求項5】 上記カバーの側板部に、上記第2凸部の
    後方に位置して上記下向き段付面に前後方向スライド自
    在に係合される摺動面を備えた補助凸部が設けられてい
    る請求項4に記載したカードコネクタ。
  6. 【請求項6】 上記第2凸部の下面及び上記補助凸部の
    下面が、上記側板部から離れるほど上位に位置する傾斜
    面になっている請求項5に記載したカードコネクタ。
  7. 【請求項7】 上記ボディに、上記カバーの前端に係合
    してそのカバーの前方側でのスライド限界位置を規制す
    る前ストッパと、上記カバーの後端に係合してそのカバ
    ーの後方側でのスライド限界位置を規制する後ストッパ
    とが設けられている請求項1に記載したカードコネク
    タ。
  8. 【請求項8】 上記カバーが、上記ボディの上面に対向
    される上板部とその上板部に連設された上記側板部とを
    有し、上記上板部に、上記カバーが上記前方側でのスラ
    イド限界位置に位置しているときに上記接点に臨む接点
    検査用窓が開設されている請求項7に記載したカードコ
    ネクタ。
  9. 【請求項9】 上記カバーの前後方向長さが上記カード
    の縦方向長さよりも短く、上記ボディの後端部に、上記
    カード挿入空間に挿入された上記カードの後端部に臨む
    凹入部が設けられている請求項1に記載したカードコネ
    クタ。
  10. 【請求項10】 上記カバーの側板部に、横方向に突き
    出た把手部が設けられている請求項2に記載したカード
    コネクタ。
  11. 【請求項11】 上記接点が、上記ボディに取り付けら
    れて上記カード挿入空間内に突き出た山形部を有する接
    片部材の上記山形部の頂部によって形成されていると共
    に、その接片部材に、上記ボディの裏面側に引き出され
    た延出部が連設され、この延出部に、配線基板の導体面
    に弾接される端子部が設けられている請求項1に記載し
    たカードコネクタ。
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