JP2000100422A - 蓄電池用極板の切断方法 - Google Patents

蓄電池用極板の切断方法

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JP2000100422A
JP2000100422A JP10266062A JP26606298A JP2000100422A JP 2000100422 A JP2000100422 A JP 2000100422A JP 10266062 A JP10266062 A JP 10266062A JP 26606298 A JP26606298 A JP 26606298A JP 2000100422 A JP2000100422 A JP 2000100422A
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die
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plate
punch
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Nobuyasu Sugai
信康 菅井
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Furukawa Battery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩留りの向上が図れる蓄電池用極板の切断方
法を提供する。 【解決手段】 蓄電池用極板P用の表面処理が施された
金属板材である極板板材Wを、上型Aと、下型Bとによ
り打ち抜いて蓄電池用極板Pを得る蓄電池用極板の切断
方法において、蓄電池用極板Pとなる極板板材Wの製品
部分を上下型A,Bにより挟持し、この状態のまま、ポ
ンチ26およびダイス31により、極板板材Wの不要部
分を打ち抜くようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄電池用極板の切
断方法に係り、さらに詳細には、歩留りの向上が図れる
蓄電池用極板の切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ニッケル水素蓄電池用の負極で
ある水素吸蔵合金極は、以下のようにして製造されてい
る。すなわち、集電体である長尺のパンチングシートか
らなる多孔基板をホッパに通して、この基板の表裏面に
ホッパ内に充填された水素吸蔵合金スラリー(水素吸蔵
合金粉末、結着剤、増粘剤、水などを混練りしたもの)
を塗布する。その後、スリットを通過させてスラリーの
厚さを均一化し、それから乾燥炉内を経ることで、スラ
リーを乾かし、基板に固着させる。その後、得られた極
板板材を、そのまま、あるいは適当な寸法に切断したの
ち、ロールプレス機に通し、その後、打ち抜き装置によ
り打ち抜いて多数枚の蓄電池用極板とする。
【0003】従来の打ち抜き装置として、例えば、図2
に示すようなものが知られている。以下、この従来装置
を説明する。なお、ここでは、極板板材から3個の蓄電
池用極板を打ち抜く打ち抜き装置を示しているが、実際
は、縦212mm,横205mm,厚さ0.36〜0.
45mmの極板板材から、12枚×4列、合計48枚の
蓄電池用極板(38.5mm×14.3mm)を打ち抜
く装置である。
【0004】図2に示すように、従来の打ち抜き装置1
00は、上型(ダイス側金型)Aと下型(ポンチ側金
型)Bとを備えている。上型Aは、主に、ポンチホルダ
11と、パッキングプレート12と、ダイプレート13
と、シェッダープレート14と、ブッシュディスク15
と、昇降シリンダ16と、ノックアウトシリンダ17
と、ノックアウトプレート18とからなる。
【0005】ポンチホルダ11,上下に積層されたパッ
キングプレート12およびダイプレート13は、それぞ
れ厚肉な金属プレートであり、上型締め付けボルト19
により一体的に締結されている。パッキングプレート1
2とダイプレート13との両端部には、一連に比較的大
径なガイド孔20が穿たれている。また、この図におい
て、3つのシェッダープレート14は、ダイプレート1
3の中央部に穿たれた3つの貫通孔13aにそれぞれ遊
挿されている。各貫通孔13a間には、厚さ3mmの押
さえ部材兼用ダイス101が配設されている。なお、各
シェッダープレート14の下面は、ダイプレート13の
下面と面が揃えられている。
【0006】各シェッダープレート14は、パッキング
プレート12の中央部に穿たれた3つのボルト孔12a
に昇降可能に遊挿された3本の吊りボルト21により吊
り下げられている。また、各吊りボルト21の両側に
は、打ち抜かれた蓄電池用極板P〔図3(a)参照〕に
より押し上げられたシェッダープレート14を押し下げ
る一対のアジャストピン22が配置されている。また、
ポンチホルダ11の中央部には、ブッシュディスク15
の昇降穴11aが陥没形成されている。この昇降穴11
aに、ブッシュディスク15が昇降自在に遊挿されてい
る。また、ブッシュディスク15の両端部の上面には、
各上端部が、このブッシュディスク15を貫通して上方
に突出する一対のノックアウトピン23が昇降自在に配
設されている。
【0007】これらのノックアウトピン23は、ノック
アウトシリンダ17のロッドの突出により下降してきた
ノックアウトプレート18により、一括して押し下げら
れる。このノックアウトピン23の押し下げにより、ノ
ックアウトプレート18が押し下げられ、上方へ突出し
ていたアジャストピン22が押し下げられる。その結
果、蓄電池用極板Pの打ち抜きで押し上げられていたシ
ェッダープレート14が元の位置に押し戻される。な
お、極板板材Wの打ち抜き時における上型Aの昇降は、
上記昇降シリンダ16により行われる。次に、下型Bを
説明する。
【0008】下型Bは、主に、ストリッパプレート24
と、ダイホルダ25と、ポンチプレート26とからな
る。ストリッパプレート24およびダイホルダ25は、
それぞれ厚肉な金属プレートであり、このストリッパプ
レート24は、対配置されたスプリングSを介して、ダ
イホルダ25の上方に弾性支持されている。また、スト
リッパプレート24の中央部には、3つの貫通孔24a
が穿たれており、各貫通孔24aにそれぞれポンチプレ
ート26が遊挿されている。これらのポンチプレート2
6は、下型締め付けボルト27によりダイホルダ25に
固着されている。なお、上記上型Aの押さえ部材兼用ダ
イス101と突き合わされる各貫通孔24a間の幅は、
この押さえ部材兼用ダイス101の厚さと同じ3mmと
なっている。
【0009】さらに、ダイホルダ25の両端部には、一
対のガイドポスト28が上方へ突出している。各ガイド
ポスト28は、ストリッパプレート24の両端部に穿孔
された貫通孔24bを介して、下型Bの上方に突出して
いる。上下型A,Bの嵌合時に、このガイドポスト28
の先端部がガイド孔20に遊挿されることで、金型嵌合
のガイドを行う。
【0010】次に、この打ち抜き装置100による極板
板材Wの打ち抜き作業を説明する。例えば、ロボットハ
ンドにより搬送されてきた極板板材Wは、ストリッパプ
レート24の中央部上に移載され、その後、ロボットハ
ンドは安全位置まで退去する。次いで、昇降シリンダ1
6により上型Aが下死点まで下降してくる。これによ
り、ダイプレート13とストリッパプレート24とが押
し当たり、その後、スプリングSに抗して、ストリッパ
プレート24がさらに極板板材Wの厚さ分だけ押し下げ
られる。
【0011】この際、各ポンチプレート26はダイホル
ダ25に固定されているので、極板板材Wは、これらの
押さえ部材兼用ダイス101とポンチホルダ11とによ
り、長方形の蓄電池用極板Pの形状に打ち抜かれる。し
かも、各シェッダープレート14は吊りボルト21によ
り吊られているだけであるので、打ち抜かれた蓄電池用
極板Pは、各貫通孔13aに嵌入した状態で保持され
る。このとき、各ノックアウトピン23は、上方に押し
上げられている。その後、上述したようにノックアウト
シリンダ17のロッドの突出操作により、ノックアウト
プレート18が押し下げられる。これにより、上方に突
出していた各ノックアウトピン23が押し下げられ、そ
れまで貫通孔13aに嵌まり込んでいた蓄電池用極板P
がこの孔13aから排出される。
【0012】しかしながら、従来の蓄電池用極板の切断
方法は、極板板材Wから所定寸法の蓄電池用極板Pを打
ち抜くに際し、押さえ部材兼用ダイス101で極板板材
を押さえた後でポンチ26で打ち抜くため、どうしても
押さえ部材兼用ダイス101の厚さを3mm未満にする
ことができなかった。すなわち、従来の打ち抜き法によ
れば、金型の送りさん幅が3mm未満まで小さくなる
と、この押さえ部材兼用ダイス101を含む上下型A,
Bの板押さえ部分により極板板材Wを充分に固定するこ
とができない。その結果、切り口に破断面が生じる。な
お、金型の送りさん幅とは、(極板)板材から製品を打
ち抜く場合、打ち抜かれる一つの穴(製品に対応する部
分)と隣接する穴との間が最も狭い部分の長さをいう。
また、金型の送りさん幅部分に対応する極板板材部分に
歪みが生じてしまい、製品規格外の不良品が発生するこ
とが、次の表1〜2に示す実験結果から明らかとなっ
た。なお、製品の寸法規格は、41.650mm以上、
41.700mm以下の範囲内である。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】表1〜2から明らかなように、送りさん幅
を3mm未満にすることができないという結果が得られ
た。そのため、極板板材の捨てる部分が多くならざるを
得なかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の技術的課題を背景になされたもので、送りさん幅3m
m未満とし、歩留りの向上が図れる蓄電池用極板の切断
方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、集電体に活物
質を充填してなる長尺あるいは短冊状の極板板材を、ポ
ンチを有するポンチ側金型と、ダイスを有するダイス側
金型により打ち抜いて所定形状の蓄電池用極板を得る蓄
電池用極板の切断方法において、上記蓄電池用極板とな
る極板板材の製品部分をポンチ側金型とダイス側金型と
により挟持し、この状態のまま、上記ポンチおよび上記
ダイスにより、極板板材を打ち抜くことを特徴とする蓄
電池用極板の切断方法を提供する。
【0018】このように、本発明においては、ポンチを
用いて極板板材から蓄電池用極板を打ち抜く際に、極板
板材の製品部分(極板として使用する部分)をポンチ側
金型とダイス側金型とにより挟持する。この状態のま
ま、極板板材の不要部分を打ち抜く。これにより、さん
幅を3mm未満とすることができる。この結果、歩留り
の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。なお、本発明を説明するにあたっ
て、図2の従来装置と同一部品には同一符号を付して説
明を省略する。図1に示すように、シェッダープレート
として、打ち抜かれた蓄電池用極板Pを、外設された負
圧力発生装置30の負圧力により、このプレートの下面
に吸着するシェッダープレート14Aとし、またダイプ
レート13の貫通孔13a間に、押さえ部材兼用ダイス
に代えて、厚さ1mmのダイス31を設けることで、極
板板材Wの製品部分である蓄電池用極板P部分を上下金
型A,Bにより挟持し、極板板材Wの幅1mmの捨てし
ろである不要部分〔図3(b)参照〕を打ち抜くように
した例である。
【0020】シェッダープレート14Aに負圧機能を与
える構造としては、以下の構造が採用されている。すな
わち、アジャストピン22に代えて、吊りボルト21の
両側に、昇降自在な一対の細管である吸引細管32を配
置する。もちろん、各吸引細管32の下部開口部は、こ
のプレート14Aの下面に開口している。また、吊りボ
ルト21の下部に、シェッダープレート14Aの下端部
をダイプレート13の下面から1mmだけ突出させる小
さなスプリング33を外挿している。各スプリング33
は、パッキングプレート12の下面とシェッダープレー
ト14Aの上面中央部に刻設された溝部との間に介在さ
れている。さらに、ダイス31の下端部もダイプレート
13の下面から0.5mmだけ突出して形成されてい
る。なお、パッキングプレート12には、各吸引細管3
2を遊挿する所定本数の管遊挿孔が穿たれている。各吸
引細管32の上部開口部は、昇降穴11aに収納された
分岐状の接続ホース34を介して、負圧力発生装置30
に接続されている。また、ノックアウトシリンダ17,
ノックアウトプレート18,ノックアウトピン23など
は、削除している。さらに、ポンチプレート26(図示
される)の側面間のみおよびこれに連接するダイホルダ
25の対応する部分に、空間部29が形成されている。
【0021】なお、この発明は、従来の蓄電池用極板P
部分を打ち抜くこととは反対に、極板板材Wの不要部分
を打ち抜く技術思想である。したがって、厳格に部品の
名称を付けるならば、打ち抜き時の当初、極板板材Wを
シェッダープレート14との間で挟持するポンチプレー
ト26がダイスとなり、その直後、実際に不要部分を打
ち抜くダイス31が、ポンチということになる。ここで
は、同一部品が名称反転することの煩わしさを避けるた
めに、従来装置100と同じ名称を付している。
【0022】次に、この打ち抜き装置10を用いた蓄電
池用極板の切断方法の特長点を説明する。すなわち、昇
降シリンダ16のロッドを下降して、上下型A,B間で
極板板材Wから蓄電池用極板Pを打ち抜く際に、まず極
板板材Wを、ポンチプレート26を含むストリッパプレ
ート24と、各シェッダープレート14Aとの間で挟持
する。この際、シェッダープレート14Aは、スプリン
グ33のばね力に抗して、貫通孔13a内に押し込まれ
る。押し込み幅は、突出したダイス31の下端部が極板
板材Wに当接する長さである。
【0023】その後、さらに上型Aが下降する。これに
より、極板板材W上の蓄電池用極板P部分が、両部材1
4A、26により挟持された状態で、ダイス31によ
り、極板板材Wの1mm幅の不要部分が打ち抜かれる。
さらに上型Aが下降し、ポンチプレート26が貫通孔1
3の内に挿入して蓄電池極板P部分の他の辺が打ち抜か
れる。打ち抜き後、上型Aの上昇に伴い、シェッダープ
レート14Aがスプリング33のばね力により、ダイプ
レート13の下面から上記1mmだけ突出する。この
際、打ち抜かれた蓄電池用極板Pは、負圧力発生装置3
0の負圧力により、吸引細管32を介してシェッダープ
レート14Aの下面に吸着された状態で持ち上げられ
る。
【0024】その後、所定時に、この負圧力発生装置3
0の負圧力を解除して、吸着された蓄電池用極板Pを受
け皿上に落下する。そして、次の極板板材Wの打ち抜き
作業を繰り返し行う。このように、製品部分を挟持した
後、極板板材Wの不要部分を打ち抜くようにしたので、
1mm幅という狭い不要部分であっても良好に打ち抜く
ことができる。その結果、極板板材Wの捨てる部分が少
なくなり、歩留りの向上を図ることができる。
【0025】
【実施例】実施例1 水素吸蔵合金粉末を結着剤や水に溶解した増粘剤と共に
混練したスラリーをホッパに入れ、そのホッパ内に幅2
05mmを有する長尺のパンチングシートを通過させて
パンチングシートにスラリーを塗布充填した。次にこれ
を乾燥し、加圧した後、長さ190mmの長方形の極板
板材に形成し、これを図1に示す装置のストッパープレ
ート24上の所定位置に載置して、極板となる製品部分
を挟持して、長さ38.5mm、幅14.3mmの図3
に記載される様な形状の極板を打ち抜き切断した。この
時、極板の幅方向が極板板材の長さ方向となるようにし
た。この極板板材から得られた極板枚数は、極板板材の
長さ方向に12枚、幅方向に4枚の計48枚を得ること
ができた。得られた極板は、全て所望の寸法であった。 比較例1 図2に示す装置で、実施例1の極板板材を使用して、従
来法である得るべき所定形状の極板の回りの捨てしろ部
分を挟持して打ち抜く方法で、実施例1と同様、48枚
の極板を同様の配列で得たところ、極板板材の長さは2
12mm必要であった。実施例1は、比較例1と較べ
て、同じ極板板材を使用した場合、極板板材を長さ方向
に22mm節減でき、歩留りを向上することができた。
【0026】
【発明の効果】上記のように、本発明は、極板板材の製
品部分をポンチ側金型とダイス側金型とにより挟持した
まま、極板板材の不要部分を打ち抜くようにしたので、
送りさん幅を3mm未満とすることができ、その結果、
歩留りの向上を図ることができ、従来の製品と遜色のな
い品質の蓄電池用極板の製造が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る蓄電池用極板の切断
方法が適用された打ち抜き装置の要部断面図である。
【図2】従来手段に係る蓄電池用極板の切断方法が適用
された打ち抜き装置の要部断面図である。
【図3】(a) 従来品の打ち抜かれた極板板材の要部
拡大平面図である。 (b) 本発明の打ち抜かれた極板板材の要部拡大平面
図である。
【符号の説明】
10 打ち抜き装置 26 ポンチ 31 ダイス A 上型 B 下型 P 蓄電池用極板 W 極板板材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集電体に活物質を充填してなる長尺ある
    いは短冊状の極板板材を、ポンチを有するポンチ側金型
    と、ダイスを有するダイス側金型により打ち抜いて所定
    形状の蓄電池用極板を得る蓄電池用極板の切断方法にお
    いて、 上記蓄電池用極板となる極板板材の製品部分をポンチ側
    金型とダイス側金型とにより挟持し、この状態のまま、
    上記ポンチおよび上記ダイスにより、極板板材を打ち抜
    くことを特徴とする蓄電池用極板の切断方法。
JP10266062A 1998-09-21 1998-09-21 蓄電池用極板の切断方法 Withdrawn JP2000100422A (ja)

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