JP2000099142A - 異常レベル判定装置 - Google Patents

異常レベル判定装置

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JP2000099142A
JP2000099142A JP26861498A JP26861498A JP2000099142A JP 2000099142 A JP2000099142 A JP 2000099142A JP 26861498 A JP26861498 A JP 26861498A JP 26861498 A JP26861498 A JP 26861498A JP 2000099142 A JP2000099142 A JP 2000099142A
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JP
Japan
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abnormality
abnormal
conditional expression
condition
plant equipment
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JP26861498A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Masubuchi
浩行 増淵
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常レベルの判定作業を自動化して、オペレ
ータが必要な専門知識の縮小、原因追求作業の簡素化、
オペレータの負担軽減および異常内容に対する対処のス
ピードアップを図る。 【解決手段】 プラント設備2に設けられている各自動
設備3から出力される状態検知信号、異常信号などを取
り込んで異常の有無を判定し、この判定処理によってプ
ラント設備2に何らかの異常があると判定したとき、そ
の異常レベルを判定して、表示部5上に現場作業員によ
って処置が可能な異常(予測できる異常)か、システム
開発者に処置を依頼しなければならない異常(予測でき
ない異常)かを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント監視シス
テムなどに使用される異常レベル判定装置に係わり、特
にプラント設備側で発生した異常が容易に対処可能かど
うかを判定して表示する異常レベル判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラント設備を監視しているプラント監
視システムでは、プラント設備を監視してプラント設備
側に何からの異常が見つかったとき、プラント監視シス
テムを操作しているオペレータによって、異常内容が現
場作業者(プラント監視システムを操作しているオペレ
ータ、あるいはプラント設備を稼動させている作業者な
ど)によって処置可能かどうかを判定し、処置が可能な
ものについては、現場作業者がそれまでの経験などに基
づいた処置を行い、また処置不可能なものについては、
プラント監視システムの開発者などに原因調査や対処を
依頼している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな異常時の対処方法では、プラント監視システムを操
作しているオペレータが異常内容の対処方法を判断しな
ければならないことから、ある程度の専門知識を持った
オペレータでなければ、プラント設備側に発生した異常
が現場作業者によって対処可能かどうかを判定すること
ができないという問題があった。
【0004】また、プラント設備側に何らかの異常が発
生し、これに対応して多数の異常メッセージが表示され
ると、各異常メッセージの相互関係を考慮して、異常原
因の追求を行わなければならないことから、異常原因の
追求に時間がかかり過ぎて、オペレータの負担が大きく
なり過ぎるという問題があった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑み、異常レベルの
判定作業を自動化して、オペレータが必要な専門知識の
縮小、原因追求作業の簡素化、オペレータの負担軽減お
よび異常内容に対する対処のスピードアップを図ること
ができる異常レベル判定装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、プラント設備を監視するプラント監視シ
ステムの一部として使用される異常レベル判定装置にお
いて、前記プラント設備で発生する各異常内容のうち、
容易に対処し得る異常内容に対応する異常信号の組み合
わせを示す条件式が登録される条件定義ファイルと、前
記プラント設備の状態に基づき、1つ以上の異常信号を
生成するとともに、前記条件定義ファイルに登録されて
いる各条件式のうち、前記各異常信号の組み合わせによ
って成立する条件式の有無を判定し、この判定結果に基
づき、前記プラント設備に発生した異常内容の対処容易
性を提示する条件判定部とを備えたことを特徴としてい
る。
【0007】請求項2では、請求項1記載の異常レベル
判定装置において、前記条件判定部は、判定結果基づ
き、現場作業員によって処置が可能な予測できる異常
か、システム開発者に処置を依頼しなければならない予
測できない異常かを表示装置上に表示することを特徴と
している。
【0008】上記の構成により、プラント設備で発生す
る各異常内容のうち、容易に対処し得る異常内容に対応
する異常信号の組み合わせを示す条件式を条件定義ファ
イルに登録し、プラント設備の監視を行っているとき、
前記プラント設備の状態に基づき、1つ以上の異常信号
を生成するとともに、条件判定部によって、前記条件定
義ファイルに登録されている各条件式のうち、前記各異
常信号の組み合わせによって成立する条件式の有無を判
定し、この判定結果に基づき、前記プラント設備に発生
した異常内容の対処容易性を提示する。この場合、条件
判定部は、判定結果基づき、現場作業員によって処置が
可能な予測できる異常か、システム開発者に処置を依頼
しなければならない予測できない異常かを表示装置上に
表示する。これにより、異常レベルの判定作業を自動化
して、オペレータが必要な専門知識の縮小、原因追求作
業の簡素化、オペレータの負担軽減および異常内容に対
する対処のスピードアップを図る。
【0009】
【発明の実施の形態】《第1の実施の形態の構成》図1
は本発明による異常レベル判定装置の第1の実施の形態
を示すブロック図である。
【0010】この図に示す異常レベル判定装置1は、監
視制御対象となるプラント設備2の各自動設備3から出
力される状態検知信号、異常信号などを取り込んで、異
常の有無などを判定する処理、異常が発生したと判定し
たとき、異常内容に基づき、異常の原因を追求する処理
などを行う異常処理部4と、この異常処理部4の処理結
果を表示する表示部5と、オペレータの操作内容に基づ
き、異常処理部4に処理指示などを供給する操作部6と
を備えており、プラント設備2に設けられている各自動
設備3から出力される状態検知信号、異常信号などを取
り込んで、異常の有無を判定し、この判定処理によって
プラント設備2に何らかの異常があると判定したとき、
異常内容のレベル(異常レベル)を判定して、表示部5
上に、現場作業員によって処置が可能な異常(予測でき
る異常)か、システム開発者に処置を依頼しなければな
らない異常(予測できない異常)かを表示する。
【0011】異常処理部4は、異常内容を判定する際に
使用する多数の条件式が格納される条件定義ファイル7
と、各自動設備3の稼動内容に基づき、プラント設備2
が状態検知信号や異常信号を生成し、これらを出力した
とき、状態検知信号が異常を示しているかどうかを判定
し、異常と判定したとき、異常信号を生成するととも
に、この異常信号、プラント設備2から出力される異常
信号と条件定義ファイル7に登録されている各条件式と
に基づき、異常内容を判定し、これが“予測できる異
常”か、“予測できない異常”かを判定し、この判定結
果を表示部5に表示させる条件判定部8とを備えてお
り、プラント設備2側から出力される状態検知信号、異
常信号などに基づき、プラント設備2に何からの異常が
発生したかどうかを判定し、何らかの異常が発生してい
れば、異常内容が“予測されている異常”か、“予測し
ていない異常”かを判定し、この判定結果を表示部5に
表示する。
【0012】<条件定義ファイルへ7の登録>次に、条
件定義ファイル7に登録される各条件式の作成手順につ
いて、説明する。
【0013】まず、“予測できる異常”か、“予測でき
ない異常”かを判定するために、以下に示す5種類の組
み合わせが使用される。
【0014】(1)同時に起きる異常の組み合わせ (2)同時に起きない異常の組み合わせ (3)単独では起きない異常 (4)単独のみ起きる異常 (5)独立した異常 そして、条件式を定義するとき、次に述べる5つの規則
に従って、各条件式を定義する。
【0015】(第1規則) ・条件を定義するとき、下記に示す第1構文を使用す
る。
【0016】第1構文:A with B 意味:異常状態Aは異常状態Bと同時に発生する (第2規則) ・第1構文で表現された条件を詳細に定義するとき、下
記に示す第2構文を使用する。
【0017】第2構文:[not][only]単異常
“1”[and]単異常“2”… (第3規則) ・第2構文で使用する単異常“1”、単異常“2”、
…、単異常“n”として、次に述べる4種類の異常内容
を使用する。
【0018】・[設備の異常状態] …異常を表わす
もの(上述したA、B、C、…など) ・[other] …他の異常を指す ・[not other]…他に異常が無いことを指す ・[any] …他の異常があること、ある
いは他に異常が無いことを指す また、修飾句として、次に述べる3つの規則を使用す
る。
【0019】(第1規則) ・第1構文の左辺(例えば、異常状態“1”)には、
“other句”、“not other句”を使用し
ない。但し、第1構文の右辺(例えば、異常状態
“2”)では、単独のみの使用を許可する。
【0020】(第2規則) ・“other句”は、“その異常のみ”を意味し、
“other句”が無いものについては、“数々の異常
の中に、その異常が含まれている”ことを意味する。
【0021】(第3規則) ・“not句”は、“それ以外”を意味する。例えば、
“not A”は、“A以外の異常”を意味する。
【0022】また、単異常中の「設備の異常状態」を表
わす表現として、“A”、“B”、…“N”のみなら
ず、異常の内容を1つ1つ区別できる表現であれば、異
常を示す記号、異常を示す番号、異常を示す識別名など
も使用可能とする。
【0023】次に、図2に示す条件定義ファイル7の内
容を参照しながら、この実施の形態で使用される組み合
わせの定義(条件式)について、具体的に説明する。
【0024】(1)同時に起きる異常の組み合わせ 例)A with B 意味:異常Aが発生しているときには、異常Bも同時に
発生している (2)同時に起きない異常の組み合わせ 例)A with not B 意味:異常Aが発生しているときには、異常Bは発生し
ない (3)単独では起きない異常 例)A with other 意味:異常Aが発生しているときには、他に1つの異常
が発生している (4)単独のみ起きる異常 例)A with not other 意味:異常Aが発生しているとき、異常A以外に、他の
異常が1つも発生していない (5)独立した異常 例)A with any 意味:異常Aが発生しているとき、他の異常がどのよう
な異常でも構わないさらに、このような各組み合わせと
ともに、複合条件を示す“and”、“or”、括弧な
どを自由に使うことができるものとする。
【0025】例えば、異常Aが発生していて、他に何ら
かの異常が発生しているとき、この異常として、異常B
のみを許容し、さらに異常Aが発生しているとき、他の
異常が発生していないことがあるときには、条件式とし
て、次に示す第1パターンに示す構文または第2パター
ンに示す構文のいずれかを使用する。
【0026】 第2パターン:A with (not only o
r only B) 《第1の実施の形態の動作》次に、図1、図2に示す各
ブロック図を参照しながら、この実施の形態の動作につ
いて詳細に説明する。
【0027】<異常か、正常かに分類する処理>まず、
プラント設備2から出力される状態検知信号を異常信
号、または正常信号のいずれかに分類する。
【0028】この際、プラント設備2から出力される状
態検知信号が異常時にしか出力されない信号(異常信
号)であれば、この状態検知信号を異常信号と判定す
る。
【0029】また、状態検知信号の値に応じて、異常
か、正常かを判定するもの、例えばある範囲内になけれ
ばならない数値データ(100V≦モータ電源電圧≦1
10V)については、状態検知信号で表現されている数
値データが、“100V”未満であれば、この状態検知
信号を異常信号と判定し、また“110V”異常であれ
ば、この状態検知信号を異常信号と判定する。
【0030】また、状態検知信号が8ビットの信号であ
り、ビット列の3ビット目が“1”になっているとき、
異常状態Aと判定し、ビット列の4ビット目が“1”に
なっているとき、異常状態Bと判定する場合には、状態
検知信号と、“00100000”との論理積をとり、
値が“1”ならば、状態検知信号を「異常A」と判定
し、また状態検知信号と、“00010000”との論
理積をとり、値が“1”ならば、状態検知信号を「異常
B」と判定する。
【0031】これによって、図3に示すように、プラン
ト設備2から出力される各状態検知信号によって示され
る状態が異常、正常のどちらかに分類される。
【0032】<条件式を使用した異常レベル判定処理>
次いで、このような状態検知信号を異常信号、正常信号
に分類する処理が終了すれば、条件定義ファイル7を使
用して、上述した処理で異常信号と分類された状態検知
信号の組み合わせに基づき、“予測できる異常(システ
ム開発者に依頼しなくても良い異常)”か、“予測でき
ない異常(システム開発者に依頼しなくはならない異
常)”かを判定する。
【0033】この場合、“異常A”を“モータ電源電圧
不足”、“異常B”を“モータ停止”などと定義し、条
件定義ファイル7内に、図2に示すように、予測できる
異常信号の全ての組み合わせに対応した各条件式が定義
されていることから、各異常信号の内容と、各条件式と
に基づき、各条件式を満たす異常信号の組み合わせがあ
れば、“予測できる異常”と判定し、また各条件式で表
現されていない異常信号の組み合わせであれば、“予測
できない異常”と判定し、この判定結果を表示部5上に
表示する。
【0034】《第1の実施の形態の効果》このように、
この実施の形態では、プラント設備2に設けられている
各自動設備3から出力される状態検知信号、異常信号な
どを取り込んで、異常の有無を判定し、この判定処理に
よってプラント設備2に何らかの異常があると判定した
とき、その異常レベルを判定して、表示部5上に、現場
作業員によって処置が可能な異常(予測できる異常)
か、システム開発者に処置を依頼しなければならない異
常(予測できない異常)かを表示するようにしているの
で、異常レベルの判定作業を自動化して、オペレータが
必要な専門知識の縮小、原因追求作業の簡素化、オペレ
ータの負担軽減および異常内容に対する対処のスピード
アップを図ることができる。
【0035】《第2の実施の形態の構成》次に、本発明
による異常レベル判定装置の第2の実施の形態を説明す
る。なお、その基本的な装置構成は図1と同じであるた
め図示を省略し、その相違点のみを図4以下の図面を用
いて説明する。
【0036】この実施の形態の異常レベル判定装置1が
図1に示す異常レベル判定装置1と異なる点は、条件定
義ファイル7に登録される条件式の内容、条件判定部8
の判定方法を変更して、各異常信号に基づき、各条件式
を順次、検索して、成立する条件式が1つ以上あるとき
“正当な異常”と判定し、また成立する条件式が1つも
ないとき、“不当な異常”と判定するようにしたことで
ある。
【0037】この場合、条件定義ファイル7に登録され
ている条件式として、例えば次に述べる型式の条件式を
使用する。
【0038】(1)同時発生型 この条件式は、例えば「A with B」など、“w
ith”を有する条件式であり、この条件式が成り立っ
ているかどうかを判定するとき、“異常Aが有るとき、
異常Bが必ず有る”と解釈されて、図4の(b)、
(c)に示すように、○印を付けた場合のとき、“真”
と判定され、図4の(a)、(d)に示すように、×印
を付けた場合のとき、“偽”と判定される。
【0039】(2)非同時発生型(not句) この条件式は、例えば「A with not B」な
ど、“not句”を有する条件式であり、この条件式が
成り立っているかどうかを判定するとき、“異常Aがあ
るとき、異常Bが無い”、“異常Aがあるとき、異常B
以外があっても、また無くても良い”と解釈されて、図
5の(a)、(d)に示すように、○印を付けた場合の
とき、“真”と判定され、図5の(b)、(c)に示す
ように、×印を付けた場合のとき、“偽”と判定され
る。
【0040】(3)非単独発生型(other句) この条件式は、例えば「A with other」な
ど、“other句”を有する条件式であり、この条件
式が成り立っているかどうかを判定するとき、“異常A
があるとき、異常A以外の異常も1つ以上ある”と解釈
されて、図6の(b)、(c)に示すように、○印を付
けた場合のとき、“真”と判定され、図6の(a)に示
すように、×印を付けた場合のとき、“偽”と判定され
る。
【0041】(4)単独発生型(not other
句) この条件式は、例えば「A with not oth
er」など、“notother句”を有する条件式で
あり、この条件式が成り立っているかどうかを判定する
とき、“異常Aがあるとき、異常A以外の異常が1つも
ない”、“異常Aがあるときには、異常は異常Aのみで
ある”と解釈されて、図7の(a)に示すように、○印
を付けた場合のとき、“真”と判定され、図7の
(b)、(c)に示すように、×印を付けた場合のと
き、“偽”と判定される。
【0042】(5)1:1同時発生型(only句) この条件式は、例えば「A with only B」
など、“only句”を有する条件式であり、この条件
式が成り立っているかどうかを判定するとき、“異常A
があるとき、異常Bだけがある”、“異常Aがあると
き、異常は異常Aと、異常Bとしかない”と解釈され
て、図8の(b)に示すように、○印を付けた場合のと
き、“真”と判定され、図8の(a)、(c)、(d)
に示すように、×印を付けた場合のとき、“偽”と判定
される。
【0043】(6)独立型(any句) この条件式は、例えば「A with any」など、
“any句”を有する条件式であり、この条件式が成り
立っているかどうかを判定するとき、“異常Aがあると
き、異常A以外があっても、無くても良い”と解釈され
て、図9の(a)、(b)、(c)に示すように、○印
を付けた全ての場合で、“真”と判定される。
【0044】さらに、このような各型式の条件式に対
し、複合条件を示す“and”、“or”、括弧などを
自由に使うことができるものとする。
【0045】《第2の実施の形態の動作》そして、異常
信号の判定を行うとき、次に述べる判定手順で、各異常
信号が各条件式の1つ以上を満たすとき“正当な異常”
と判定し、また各条件式を1つも満たさないとき、“不
当な異常”と判定する。
【0046】まず、プラント設備2から出力される状態
検知信号を異常信号、または正常信号のいずれかに分類
する。
【0047】この際、プラント設備2から出力される状
態検知信号が異常時にしか出力されないものであれば、
この状態検知信号を異常信号と判定する。
【0048】また、状態検知信号の値に応じて、異常
か、正常かを判定するもの、例えばある範囲内になけれ
ばならない数値データ(100V≦モータ電源電圧≦1
10V)については、測定した数値データが、“100
V”未満であれば、この状態検知信号を異常信号と判定
し、また“110V”異常であれば、この状態検知信号
を異常信号と判定する。
【0049】また、状態検知信号が8ビットの信号であ
り、ビット列の3ビット目が“1”になっているとき、
異常状態Aと判定し、ビット列の4ビット目が“1”に
なってるとき、異常状態Bと判定する場合には、状態検
知信号と、“00100000”との論理積をとり、値
が“1”ならば、状態検知信号を「異常A」と判定し、
また状態検知信号と、“00010000”との論理積
をとり、値が“1”ならば、状態検知信号を「異常B」
と判定する。
【0050】これによって、プラント設備2から出力さ
れる各状態検知信号によって示される状態が異常、正常
のどちらかに分類される。
【0051】そして、図10のフローチャートに示すよ
うに、各異常信号のうち、1つ目の異常信号を選択する
とともに(ステップST1)、条件定義ファイル7に登
録されている各条件式のうち、1つ目の条件式を読み出
し(ステップST2)、この条件式の左辺に記述されて
いる内容と、1つ目の異常信号とを比較し、読み出した
条件式の左辺内に1つ目の異常信号が記述されているか
どうかをチェックする。
【0052】そして、1つ目の条件式の左辺内に1つ目
の異常信号が記述されていれば(ステップST3)、2
つ目以降の各異常信号を順次、読み出しながら、この条
件式の右辺に記述されている内容と合致する異常信号が
存在するかどうか(条件式がnot句などを含んでいる
ときには、存在していないかどうか)をチェックし、こ
の条件式の右辺に記述された内容を満たす異常信号が存
在すれば(条件式がnot句などを含んでいるときに
は、存在していなければ)、この条件式が成立している
と判定する(ステップST4)。
【0053】この際、条件式の左辺に記述された内容と
合致する異常信号が存在するかどうかをチェックした
後、条件式の右辺に記述された内容と合致する異常信号
が存在するかどうかをチェックすることから、1つ目の
条件式が、例えば“A with B”であれば、異常
Aを示す異常信号に対応する条件式が存在するかどうか
をチェックするとき、この条件式の左辺が成立している
と判定し、残りっている各異常信号を読み出し、各異常
信号の中に、異常Bを示す異常信号があるとき、この条
件式の左辺が成り立っていると判定する。
【0054】また、1つ目の条件式の左辺内に1つ目の
異常信号が記述されていないとき(ステップST3)、
あるいはこの条件式の右辺に記述された内容と合致する
異常信号が存在していないとき(ステップST4)、こ
の条件式が成立していないと判定して、2つ目以降の各
条件式を順次、読み出して、上述した条件成立判定処理
を行い、1つ目の異常信号によって成立する条件式が存
在するかどうかをチェックする(ステップST2〜ST
5)。
【0055】そして、1つ目の異常信号に対し、最後の
条件式が成立しているかどうかをチェックした後(ステ
ップST5)、2つ目以降の各異常信号を順次、選択し
て、上述した条件成立判定処理を行い、2つ目以降の各
異常信号によって成立する条件式が存在するかどうかを
チェックする(ステップST1〜ST6)。
【0056】この後、全て異常信号に対し、上述した条
件成立判定処理が終了したとき(ステップST6)、各
異常信号によって成立している条件式が存在したかどう
かをチェックし、成立している条件式があれば(ステッ
プST7)、“正当な異常”と判定し(ステップST
8)、また成立している条件式が無ければ、“不当な異
常”と判定し(ステップST9)、この判定結果を表示
部5上に表示する。
【0057】《第2の実施の形態の効果》このように、
この実施の形態では、条件定義ファイル7に、同時発生
型の条件式、、非同時発生型の条件式、非単独発生型の
条件式、単独発生型の条件式、1:1同時発生型の条件
式、独立型の条件式などを登録し、各異常信号が各条件
式の1つ以上を満たすとき“正当な異常”と判定し、ま
た各条件式を1つも満たされないとき、“不当な異常”
と判定するようにしているので、上述した第1の実施の
形態と同様に、異常レベルの判定作業を自動化して、オ
ペレータが必要な専門知識の縮小、原因追求作業の簡素
化、オペレータの負担軽減および異常内容に対する対処
のスピードアップを図ることができる。
【0058】《他の実施の形態》また、上述した各実施
の形態では、各条件式を直接、使用するようにしている
が、各条件式を、図11に示すように、代入節と、条件
節とに分けて記述し、代入節に代入を行て変数の値を求
めた後、この変数の値を使用して、条件節が成り立つか
どうかを判定するようにしても良い。
【0059】この際、図11に示す例では、代入節が
“H=C AND D”であるから、異常Cと、異常D
とが共に“異常状態”であれば、変数Hが“1”となっ
て、変数Hが“異常状態”となり、また異常Cまたは異
常Dのどちらかが正常であれば、変数Hが“0”となっ
て、変数Hが“正常状態”となる。
【0060】そして、この変数Hの内容(“1”または
“0”)が条件節に代入して、この条件節が成り立つか
どうかが判定する。
【0061】このような手順で、各条件式の判定を行う
ことにより、プラント設備2側から大量の異常信号が同
時に出力されたときでも、代入節によって、各異常信号
の数をまとめることができ、これによって少ない条件節
で、各異常信号が“予測できる異常”か、“予測できな
い異常”かを判定することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、異
常レベルの判定作業を自動化して、オペレータが必要な
専門知識の縮小、原因追求作業の簡素化、オペレータの
負担軽減および異常内容に対する対処のスピードアップ
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による異常レベル判定装置の第1の実施
の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す条件定義ファイルに登録される条件
式の一例を示す説明図である。
【図3】図1に示す異常レベル判定装置の異常信号生成
動作を示す説明図である。
【図4】第2の実施形態に示す異常レベル判定装置で使
用される条件式の内容を示す説明図である。
【図5】第2の実施形態に示す異常レベル判定装置で使
用される条件式の内容を示す説明図である。
【図6】第2の実施形態に示す異常レベル判定装置で使
用される条件式の内容を示す説明図である。
【図7】第2の実施形態に示す異常レベル判定装置で使
用される条件式の内容を示す説明図である。
【図8】第2の実施形態に示す異常レベル判定装置で使
用される条件式の内容を示す説明図である。
【図9】第2の実施形態に示す異常レベル判定装置で使
用される条件式の内容を示す説明図である。
【図10】第2の実施形態に示す異常レベル判定装置の
異常レベル判定動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明による異常レベル判定装置の他の実施
の形態で使用される条件式の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:異常レベル判定装置 2:プラント設備 3:自動設備 4:異常処理部 5:表示部 6:操作部 7:条件定義ファイル 8:条件判定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラント設備を監視するプラント監視シ
    ステムに適用される異常レベル判定装置であって、 前記プラント設備で発生する各異常内容のうち、容易に
    対処し得る異常内容に対応する異常信号の組み合わせを
    示す条件式が登録される条件定義ファイルと、 前記プラント設備の各状態に基づいて生成された各異常
    信号の組み合わせによって成立する条件式が前記条件定
    義ファイル中に登録されているか否かを判定し、この判
    定結果に基づき、前記プラント設備に発生した異常内容
    の対処容易性を提示する条件判定部と、 を備えたことを特徴とする異常レベル判定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異常レベル判定装置にお
    いて、 前記条件判定部は、判定結果基づき、現場作業員によっ
    て処置が可能な予測できる異常か、システム開発者に処
    置を依頼しなければならない予測できない異常かを表示
    装置上に表示する、 ことを特徴とする異常レベル判定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015005234A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 三菱電機株式会社 プラント監視制御装置
JP2018120343A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 株式会社東芝 プロセス診断装置、プロセス診断方法及びプロセス診断システム

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JP2018120343A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 株式会社東芝 プロセス診断装置、プロセス診断方法及びプロセス診断システム

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