JP2000098802A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JP2000098802A JP2000098802A JP27384198A JP27384198A JP2000098802A JP 2000098802 A JP2000098802 A JP 2000098802A JP 27384198 A JP27384198 A JP 27384198A JP 27384198 A JP27384198 A JP 27384198A JP 2000098802 A JP2000098802 A JP 2000098802A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- image forming
- image
- forming apparatus
- belt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像形成のPCドラムを備えたプリンタや複
写機などの画像形成装置に関し、PCドラムの回転ムラ
の発生防止機構を備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 駆動モータ10にて駆動力Fを発生さ
せ、モータ軸11および駆動ギヤ20を介してPC軸2
2を駆動する。PC軸22には第1プーリ21が同軸に
設けられ、弾性ベルト40にて第2プーリ31と繋がり
フライホイール30を駆動する。PC軸22に加わる外
部振動はフライホイール30の慣性力にて打ち消され、
また、駆動モータ10のサーボ回路によっても打ち消さ
れて円滑な回転動作が得られる。
写機などの画像形成装置に関し、PCドラムの回転ムラ
の発生防止機構を備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 駆動モータ10にて駆動力Fを発生さ
せ、モータ軸11および駆動ギヤ20を介してPC軸2
2を駆動する。PC軸22には第1プーリ21が同軸に
設けられ、弾性ベルト40にて第2プーリ31と繋がり
フライホイール30を駆動する。PC軸22に加わる外
部振動はフライホイール30の慣性力にて打ち消され、
また、駆動モータ10のサーボ回路によっても打ち消さ
れて円滑な回転動作が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成のPCド
ラムを備えたプリンタや複写機などの画像形成装置に関
し、より詳しくは、前記PCドラムの回転ムラ発生防止
のフライホイールを備えた画像形成装置に関する。
ラムを備えたプリンタや複写機などの画像形成装置に関
し、より詳しくは、前記PCドラムの回転ムラ発生防止
のフライホイールを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置には、周知のように、画像
形成プロセスに電子写真方式や静電記録方式を採用した
種々の型式があり、用紙を搬送する手段として、複数の
ローラに掛け渡された無端状のベルト部材を有する画像
形成装置がある。また、像担持体として、PCドラムを
採用した画像形成装置もある。
形成プロセスに電子写真方式や静電記録方式を採用した
種々の型式があり、用紙を搬送する手段として、複数の
ローラに掛け渡された無端状のベルト部材を有する画像
形成装置がある。また、像担持体として、PCドラムを
採用した画像形成装置もある。
【0003】このうちPCドラムを備えた画像形成装置
にあっては、高品位の画像形成を行なうためには、PC
ドラムの回転ムラを防止ないし補正する手段を講じるこ
とが必要である。特に、カラー画像を形成する画像形成
装置では、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(B)の基本色画像を用紙上に順次重
ね合せてフルカラー画像を形成しているので、PCドラ
ムの回転ムラの補正および防止は、基本色画像の重ね合
せ精度を高めて高画質化を図るための重要な一要因であ
る。
にあっては、高品位の画像形成を行なうためには、PC
ドラムの回転ムラを防止ないし補正する手段を講じるこ
とが必要である。特に、カラー画像を形成する画像形成
装置では、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(B)の基本色画像を用紙上に順次重
ね合せてフルカラー画像を形成しているので、PCドラ
ムの回転ムラの補正および防止は、基本色画像の重ね合
せ精度を高めて高画質化を図るための重要な一要因であ
る。
【0004】そこで、PCドラムの回転軸に同軸に設け
られて連動するフライホイールを備え、PCドラムの回
転と同時に供に回転するように構成することで、回転す
るフライホイールの発生する慣性モーメント力により駆
動ムラを軽減する方法が提案されている。
られて連動するフライホイールを備え、PCドラムの回
転と同時に供に回転するように構成することで、回転す
るフライホイールの発生する慣性モーメント力により駆
動ムラを軽減する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像形成装置が
備えるPCドラムを回転駆動するための動力伝達機構に
歯車が用いられている場合には、歯車同士の噛み合いに
より振動が発生してしまう。この振動はPCドラムの回
転に対して高周波の回転ムラとして現れ、画像に影響を
及ぼしてしまう。
備えるPCドラムを回転駆動するための動力伝達機構に
歯車が用いられている場合には、歯車同士の噛み合いに
より振動が発生してしまう。この振動はPCドラムの回
転に対して高周波の回転ムラとして現れ、画像に影響を
及ぼしてしまう。
【0006】そこで上述の従来技術によるフライホイー
ルを用いた場合には、歯車の噛み合いによる高周波の振
動は減少するものの、外部から機械的な振動が入力した
場合には回転ムラが発生しやすくなってしまう。この外
部から侵入する機械的な振動に対する駆動伝達系の振動
のし易さは、その振動周波数(回転ムラの出やすい振動
周波数)が低周波領域にピークを示すように分布する。
ルを用いた場合には、歯車の噛み合いによる高周波の振
動は減少するものの、外部から機械的な振動が入力した
場合には回転ムラが発生しやすくなってしまう。この外
部から侵入する機械的な振動に対する駆動伝達系の振動
のし易さは、その振動周波数(回転ムラの出やすい振動
周波数)が低周波領域にピークを示すように分布する。
【0007】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、PCドラムの回転ムラ
補正を簡単な構成で行ない得る画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
するためになされたものであり、PCドラムの回転ムラ
補正を簡単な構成で行ない得る画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】また、回転ムラの出やすい振動周波数のピ
ークの値を低減して振動による回転ムラに発生しにくい
駆動伝達系を提供する。
ークの値を低減して振動による回転ムラに発生しにくい
駆動伝達系を提供する。
【0009】また、色ずれや虹などの発生を効果的に防
止でき、かつ、バンディングなどのピッチムラによる画
像ノイズの発生を防止し得る画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
止でき、かつ、バンディングなどのピッチムラによる画
像ノイズの発生を防止し得る画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、駆動手段により回転駆動さ
れる像担持体軸と、前記像担持体軸を中心に一体に回転
する像担持体と、前記駆動手段の駆動力が前記像担持体
軸を介して前記像担持体へと伝達される駆動伝達経路
と、前記駆動伝達経路より独立して備わる慣性体軸と、
前記慣性体軸を中心に回転自在に設けられた慣性体と、
を備えてなり、前記像担持体軸の回転運動が弾性ベルト
を介して前記慣性体軸に伝達される構成を備えたことを
特徴とする画像形成装置である。
の請求項1に記載の発明は、駆動手段により回転駆動さ
れる像担持体軸と、前記像担持体軸を中心に一体に回転
する像担持体と、前記駆動手段の駆動力が前記像担持体
軸を介して前記像担持体へと伝達される駆動伝達経路
と、前記駆動伝達経路より独立して備わる慣性体軸と、
前記慣性体軸を中心に回転自在に設けられた慣性体と、
を備えてなり、前記像担持体軸の回転運動が弾性ベルト
を介して前記慣性体軸に伝達される構成を備えたことを
特徴とする画像形成装置である。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、前記像担
持体軸の回転運動が前記弾性ベルトおよび減速手段とを
介して前記慣性体軸に伝達されることを特徴とする請求
項1記載の画像形成装置である。
持体軸の回転運動が前記弾性ベルトおよび減速手段とを
介して前記慣性体軸に伝達されることを特徴とする請求
項1記載の画像形成装置である。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、前記像担
持体軸の回転速度に対して前記慣性軸が増速する減速比
の減速手段を備えたことを特徴とする請求項2の画像形
成装置である。
持体軸の回転速度に対して前記慣性軸が増速する減速比
の減速手段を備えたことを特徴とする請求項2の画像形
成装置である。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、前記弾性
ベルトがタイミングベルトであることを特徴とする請求
項1記載の画像形成装置である。
ベルトがタイミングベルトであることを特徴とする請求
項1記載の画像形成装置である。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、前記弾性
ベルトが平ゴムベルトであることを特徴とする請求項1
記載の画像形成装置である。
ベルトが平ゴムベルトであることを特徴とする請求項1
記載の画像形成装置である。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、複数の前
記像担持体軸がそれぞれ弾性ベルトを介して前記慣性体
軸に連結されていることを特徴とする請求項1記載の画
像形成装置である。
記像担持体軸がそれぞれ弾性ベルトを介して前記慣性体
軸に連結されていることを特徴とする請求項1記載の画
像形成装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
を参照しつつ説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施形態に係るP
C軸駆動系を説明するための概略構成図であって、図3
(a)は駆動力の流れを示しており、図3(b)は全体
の構成を示す。図2は、本発明に係るPC軸駆動系の周
波数対ゲイン特性を示す。図3は、従来の技術に係るP
C軸駆動系を説明するための概略構成図であって、図1
(a)は駆動力の流れを示しており、図1(b)は全体
の構成を示す。図4は、従来の技術に係るPC軸駆動系
の周波数対ゲイン特性を示す。図5は、本発明に係るP
C軸駆動系の第2の実施形態を示す概略図である。図6
は、本発明に係るPC軸駆動系の第3の実施形態を示す
概略図である。図7は、本発明に係るPC軸駆動系の第
4の実施形態を示す概略図である。図8は、本発明に係
る画像形成装置の全体構成を説明するための概略図であ
る。
C軸駆動系を説明するための概略構成図であって、図3
(a)は駆動力の流れを示しており、図3(b)は全体
の構成を示す。図2は、本発明に係るPC軸駆動系の周
波数対ゲイン特性を示す。図3は、従来の技術に係るP
C軸駆動系を説明するための概略構成図であって、図1
(a)は駆動力の流れを示しており、図1(b)は全体
の構成を示す。図4は、従来の技術に係るPC軸駆動系
の周波数対ゲイン特性を示す。図5は、本発明に係るP
C軸駆動系の第2の実施形態を示す概略図である。図6
は、本発明に係るPC軸駆動系の第3の実施形態を示す
概略図である。図7は、本発明に係るPC軸駆動系の第
4の実施形態を示す概略図である。図8は、本発明に係
る画像形成装置の全体構成を説明するための概略図であ
る。
【0018】図8に示す画像形成装置は、いわゆる4連
タンデムカラープリンタ50であり、イエロ(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の基本色
画像を形成する4つの画像形成ユニット51a、51
b、51c、51dが用紙搬送方向に沿って配置され、
ベルト部材としての転写搬送ベルト(以下、単に「ベル
ト」ともいう)52に静電吸着して搬送される用紙53
上に各画像形成ユニット51a〜51dにて基本色画像
を順次重ね合せ、フルカラー画像を形成している。この
ようなタンデム方式のプリンタ50は、カラー画像の形
成を短時間で行うことができ、生産性に優れているとい
う利点がある。
タンデムカラープリンタ50であり、イエロ(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の基本色
画像を形成する4つの画像形成ユニット51a、51
b、51c、51dが用紙搬送方向に沿って配置され、
ベルト部材としての転写搬送ベルト(以下、単に「ベル
ト」ともいう)52に静電吸着して搬送される用紙53
上に各画像形成ユニット51a〜51dにて基本色画像
を順次重ね合せ、フルカラー画像を形成している。この
ようなタンデム方式のプリンタ50は、カラー画像の形
成を短時間で行うことができ、生産性に優れているとい
う利点がある。
【0019】概説すれば、このカラープリンタ50は、
複数のローラ60、61、62、63に掛け渡されたベ
ルト52を有し、プリンタ本体をなすケース54の図中
右側面には、図示しない給紙機構から給紙された用紙5
3をケース54内に導く給紙口55が形成され、ケース
54の左側面には、画像形成後の用紙53を図示しない
排紙トレーに向けて排出する排紙口56が形成されてい
る。前記ケース54内には排紙口56に隣接して熱ロー
ラ方式の定着装置57が配置され、給紙口55から定着
装置57に至る用紙搬送経路の途上には用紙搬送機構5
8が配置されている。用紙搬送機構58の上側に、上流
側から順に、イエロ画像を形成する第1画像形成ユニッ
ト51a、マゼンタ画像を形成する第2画像形成ユニッ
ト51b、シアン画像を形成する第3画像形成ユニット
51cおよびブラック画像を形成する第4画像形成ユニ
ット51dが配置されている。前記定着装置57は、各
画像形成ユニット51a〜51dにより転写された未定
着のトナー像を加熱溶融して定着し、永久像を形成する
ものである。
複数のローラ60、61、62、63に掛け渡されたベ
ルト52を有し、プリンタ本体をなすケース54の図中
右側面には、図示しない給紙機構から給紙された用紙5
3をケース54内に導く給紙口55が形成され、ケース
54の左側面には、画像形成後の用紙53を図示しない
排紙トレーに向けて排出する排紙口56が形成されてい
る。前記ケース54内には排紙口56に隣接して熱ロー
ラ方式の定着装置57が配置され、給紙口55から定着
装置57に至る用紙搬送経路の途上には用紙搬送機構5
8が配置されている。用紙搬送機構58の上側に、上流
側から順に、イエロ画像を形成する第1画像形成ユニッ
ト51a、マゼンタ画像を形成する第2画像形成ユニッ
ト51b、シアン画像を形成する第3画像形成ユニット
51cおよびブラック画像を形成する第4画像形成ユニ
ット51dが配置されている。前記定着装置57は、各
画像形成ユニット51a〜51dにより転写された未定
着のトナー像を加熱溶融して定着し、永久像を形成する
ものである。
【0020】前記用紙搬送機構58は、上流側に配置さ
れる駆動ローラ60と、従動するアイドルローラ61
と、これらローラ60、61間に掛け渡される無端状の
ベルト52と、アイドルローラ61の下方位置に配置さ
れベルト52の内周側に当接して当該ベルト52に所定
のテンションを付与するテンションローラ62と、ベル
ト52の内周側に当接して当該ベルト52の蛇行を補正
する補正ローラ63と、を有している。ベルト52は、
駆動ローラ60の回転に伴って図中矢印Aで示す方向に
走行し、給紙された用紙53を担持して各画像形成ユニ
ット51a〜51dへ順次搬送する。
れる駆動ローラ60と、従動するアイドルローラ61
と、これらローラ60、61間に掛け渡される無端状の
ベルト52と、アイドルローラ61の下方位置に配置さ
れベルト52の内周側に当接して当該ベルト52に所定
のテンションを付与するテンションローラ62と、ベル
ト52の内周側に当接して当該ベルト52の蛇行を補正
する補正ローラ63と、を有している。ベルト52は、
駆動ローラ60の回転に伴って図中矢印Aで示す方向に
走行し、給紙された用紙53を担持して各画像形成ユニ
ット51a〜51dへ順次搬送する。
【0021】前記第1〜第4の各画像形成ユニット51
a〜51dは、実質的に同一の構成を有し、図中矢印B
で示す方向に回転駆動される像担持体としての感光体ド
ラム71a、71b、71c、71dを備えている。各
感光体ドラム71a〜71dの周辺には、回転方向に沿
って順に、感光体ドラム71a〜71dを一様に帯電す
る帯電チャージャ72a〜72dと、感光体ドラム71
a〜71d上に形成された静電潜像を現像する現像器7
3a〜73dと、現像されたトナー像を用紙53に転写
する転写チャージャ74a〜74dと、感光体ドラム7
1a〜71d上に残留するトナーを除去するクリーニン
グ装置75a〜75dと、が配置されている。現像器7
3aにはイエロ色のトナーが収容され、同様に、現像器
73b、73c、73dには、マゼンタ色のトナー、シ
アン色のトナー、黒色のトナーがそれぞれ収容されてい
る。また、露光手段としてのLEDラインヘッド76a
〜76dが帯電チャージャ72a〜72dと現像器73
a〜73dとの間にそれぞれ配置され、各LEDライン
ヘッド76a〜76dにより、各色の成分像に対応する
画素信号に応じて、各感光体ドラム71a〜71dの表
面が露光される。
a〜51dは、実質的に同一の構成を有し、図中矢印B
で示す方向に回転駆動される像担持体としての感光体ド
ラム71a、71b、71c、71dを備えている。各
感光体ドラム71a〜71dの周辺には、回転方向に沿
って順に、感光体ドラム71a〜71dを一様に帯電す
る帯電チャージャ72a〜72dと、感光体ドラム71
a〜71d上に形成された静電潜像を現像する現像器7
3a〜73dと、現像されたトナー像を用紙53に転写
する転写チャージャ74a〜74dと、感光体ドラム7
1a〜71d上に残留するトナーを除去するクリーニン
グ装置75a〜75dと、が配置されている。現像器7
3aにはイエロ色のトナーが収容され、同様に、現像器
73b、73c、73dには、マゼンタ色のトナー、シ
アン色のトナー、黒色のトナーがそれぞれ収容されてい
る。また、露光手段としてのLEDラインヘッド76a
〜76dが帯電チャージャ72a〜72dと現像器73
a〜73dとの間にそれぞれ配置され、各LEDライン
ヘッド76a〜76dにより、各色の成分像に対応する
画素信号に応じて、各感光体ドラム71a〜71dの表
面が露光される。
【0022】図示省略するが、第1画像形成ユニット5
1aよりも上流側には、コロナ放電を行ってベルト52
に用紙53を静電吸着させる図示しない吸着チャージャ
が設けられる一方、第4画像形成ユニット51dよりも
下流側には、用紙53の除電を行ってベルト52から用
紙53を分離させる図示しない分離チャージャが設けら
れている。
1aよりも上流側には、コロナ放電を行ってベルト52
に用紙53を静電吸着させる図示しない吸着チャージャ
が設けられる一方、第4画像形成ユニット51dよりも
下流側には、用紙53の除電を行ってベルト52から用
紙53を分離させる図示しない分離チャージャが設けら
れている。
【0023】上記構成のカラープリンタ50では、給紙
機構からケース54内に給紙されてきた用紙53を図示
しないセンサにより検出すると、第1〜第4の各画像形
成ユニット51a〜51dの感光体ドラム71a〜71
dが回転駆動され、これと同時に、用紙搬送機構58の
駆動ローラ60も回転駆動される。ベルト52上まで給
紙された用紙53は、当該ベルト52上に静電吸着され
る。各画像形成ユニット51a〜51dでは、所定のタ
イミングで、感光体ドラム71a〜71dに対する画像
形成プロセスが順次開始される。つまり、第1画像形成
ユニット51aの感光体ドラム71aにはイエロ画像が
形成され、同様に、第2〜第4画像形成ユニット51
b、51c、51dの感光体ドラム71b、71c、7
1dには、マゼンタ画像、シアン画像、黒画像がそれぞ
れ形成される。
機構からケース54内に給紙されてきた用紙53を図示
しないセンサにより検出すると、第1〜第4の各画像形
成ユニット51a〜51dの感光体ドラム71a〜71
dが回転駆動され、これと同時に、用紙搬送機構58の
駆動ローラ60も回転駆動される。ベルト52上まで給
紙された用紙53は、当該ベルト52上に静電吸着され
る。各画像形成ユニット51a〜51dでは、所定のタ
イミングで、感光体ドラム71a〜71dに対する画像
形成プロセスが順次開始される。つまり、第1画像形成
ユニット51aの感光体ドラム71aにはイエロ画像が
形成され、同様に、第2〜第4画像形成ユニット51
b、51c、51dの感光体ドラム71b、71c、7
1dには、マゼンタ画像、シアン画像、黒画像がそれぞ
れ形成される。
【0024】ベルト52の走行に伴い、用紙53は、各
画像形成ユニット51a〜51dの感光体ドラム71a
〜71dの下部を順次通過しつつ搬送される。このと
き、各画像形成ユニット51a〜51dの転写チャージ
ャ74a〜74dにより、各色のトナー像が用紙53上
に順次重ねて転写され、カラー画像が形成される。用紙
53は、第4画像形成ユニット51dを通過した後、除
電されてベルト52から分離される。分離された用紙5
3は、定着装置57にて未定着トナーが定着された後、
排紙口56から排紙トレーに向けて排出される。このよ
うにして、一連の画像形成サイクルが終了する。
画像形成ユニット51a〜51dの感光体ドラム71a
〜71dの下部を順次通過しつつ搬送される。このと
き、各画像形成ユニット51a〜51dの転写チャージ
ャ74a〜74dにより、各色のトナー像が用紙53上
に順次重ねて転写され、カラー画像が形成される。用紙
53は、第4画像形成ユニット51dを通過した後、除
電されてベルト52から分離される。分離された用紙5
3は、定着装置57にて未定着トナーが定着された後、
排紙口56から排紙トレーに向けて排出される。このよ
うにして、一連の画像形成サイクルが終了する。
【0025】<第1の実施形態>図1(a)に示される
のは、本発明の第1の実施形態に係るPC軸駆動伝達系
の駆動力の流れを示しており、駆動モータ10にて発生
した回転駆動力はPC軸22へと伝達される。また、フ
ライホイール30の回転運動により発生する慣性モーメ
ント力は弾性ベルト40を介して、やはりPC軸22へ
と伝達される。
のは、本発明の第1の実施形態に係るPC軸駆動伝達系
の駆動力の流れを示しており、駆動モータ10にて発生
した回転駆動力はPC軸22へと伝達される。また、フ
ライホイール30の回転運動により発生する慣性モーメ
ント力は弾性ベルト40を介して、やはりPC軸22へ
と伝達される。
【0026】ここで図1(b)を参照するならば、駆動
モータ10にて発生した駆動力Fはモータ軸11を介し
て駆動ギヤ20へと伝達される。この駆動ギヤ20の回
転の中心軸はPC軸22と兼用になっており、このPC
軸22には図示されないPCドラムが同軸に設けられて
回転運動を行う。このPC軸22には同軸に第1プーリ
21が同時に設けられており、この第1プーリ21には
弾性ベルト40が掛けられて第2プーリ31と連動する
ようになっている。
モータ10にて発生した駆動力Fはモータ軸11を介し
て駆動ギヤ20へと伝達される。この駆動ギヤ20の回
転の中心軸はPC軸22と兼用になっており、このPC
軸22には図示されないPCドラムが同軸に設けられて
回転運動を行う。このPC軸22には同軸に第1プーリ
21が同時に設けられており、この第1プーリ21には
弾性ベルト40が掛けられて第2プーリ31と連動する
ようになっている。
【0027】第2プーリ31の回転軸としてフライホイ
ール軸32が設けられており、このフライホイール軸3
2には同軸にフライホイール30が備わっている。この
フライホイール30はPC軸22の回転動作に連動して
回転運動を行い、慣性モーメント力を発生させる。
ール軸32が設けられており、このフライホイール軸3
2には同軸にフライホイール30が備わっている。この
フライホイール30はPC軸22の回転動作に連動して
回転運動を行い、慣性モーメント力を発生させる。
【0028】このような構成において、PC軸22の回
転ムラのない円滑な回転動作のための制御に寄与してい
るのは、駆動モータ10の図示されない駆動制御回路で
あり、所定の回転数が保たれるように常時モータ軸11
の回転状態を検出している。この検出結果に基づきモー
タ軸11の加速および減速を微小に繰り返すことで正常
な回転数を保っている。
転ムラのない円滑な回転動作のための制御に寄与してい
るのは、駆動モータ10の図示されない駆動制御回路で
あり、所定の回転数が保たれるように常時モータ軸11
の回転状態を検出している。この検出結果に基づきモー
タ軸11の加速および減速を微小に繰り返すことで正常
な回転数を保っている。
【0029】また、フライホイール30は自身がPC軸
22の回転運動に連動して回転することで慣性モーメン
ト力を生み出しており、この慣性モーメント力は弾性ベ
ルト40を介して逆にPC軸22へと伝達されること
で、PC軸22の微小な回転変動に対して回転数が安定
するように制御する。
22の回転運動に連動して回転することで慣性モーメン
ト力を生み出しており、この慣性モーメント力は弾性ベ
ルト40を介して逆にPC軸22へと伝達されること
で、PC軸22の微小な回転変動に対して回転数が安定
するように制御する。
【0030】図2は図1(b)に示されたPC軸駆動伝
達系について、外部からの振動に対しての安定度を示す
ため、実験により得られた測定値の一つの例をグラフに
示したものである。これは、モータ軸11を入力、PC軸
22を出力としたときの、その間の伝達関数を示すもの
である。
達系について、外部からの振動に対しての安定度を示す
ため、実験により得られた測定値の一つの例をグラフに
示したものである。これは、モータ軸11を入力、PC軸
22を出力としたときの、その間の伝達関数を示すもの
である。
【0031】なお、モータ軸11の回転数は1500rp
m とし、フライホイール30は17.5Kgcm2 の慣
性モーメントとした。さらに駆動ベルト40は芯入りの
ゴム製歯付ベルトを用いた。
m とし、フライホイール30は17.5Kgcm2 の慣
性モーメントとした。さらに駆動ベルト40は芯入りの
ゴム製歯付ベルトを用いた。
【0032】このグラフにおいて縦軸は振動のゲイン
(増幅度)を表しており、外部よりの振動に対して、駆
動モータ10のモータ軸11に取り付けたロータリエン
コーダの出力値とPC軸22に取り付けられたロータリ
エンコーダの出力値との比較において、たとえば出力値
の比が1:1ならばゲインは1となる。
(増幅度)を表しており、外部よりの振動に対して、駆
動モータ10のモータ軸11に取り付けたロータリエン
コーダの出力値とPC軸22に取り付けられたロータリ
エンコーダの出力値との比較において、たとえば出力値
の比が1:1ならばゲインは1となる。
【0033】本発明の第1の実施形態において、当該回
転駆動系の共振周波数においてゲインがピーク値を示す
が、後述する従来の技術による共振周波数に対して同様
に低周波帯域においてピーク値を示す。これによりギヤ
の噛み合いなどに起因した高周波帯域に分布する不要な
振動入力に対しても良好な耐振動性を確保することがで
きる。また、低周波帯域での共振周波数付近のピーク値
は、後述する従来の技術による共振周波数のピーク値に
比較して十分に低いものになっているので、この周波数
帯域での振動入力があっても回転ムラが生じにくい。
転駆動系の共振周波数においてゲインがピーク値を示す
が、後述する従来の技術による共振周波数に対して同様
に低周波帯域においてピーク値を示す。これによりギヤ
の噛み合いなどに起因した高周波帯域に分布する不要な
振動入力に対しても良好な耐振動性を確保することがで
きる。また、低周波帯域での共振周波数付近のピーク値
は、後述する従来の技術による共振周波数のピーク値に
比較して十分に低いものになっているので、この周波数
帯域での振動入力があっても回転ムラが生じにくい。
【0034】図3(a)は従来の技術によるPC軸駆動
伝達系の駆動力の流れを示したものである。駆動モータ
10にて生じた駆動力はフライホイール30を回転駆動
して慣性モーメントを生じさせる。この一方で駆動力は
弾性ベルト40を介してPC軸22へと駆動力を伝達す
る。この駆動力の流れは図1(a)にて示した本発明の
第1の実施形態による駆動力の流れとの相異点として、
駆動モータ10からPC軸22へ到達するのにフライホ
イール30を媒介としている構成があげられる。
伝達系の駆動力の流れを示したものである。駆動モータ
10にて生じた駆動力はフライホイール30を回転駆動
して慣性モーメントを生じさせる。この一方で駆動力は
弾性ベルト40を介してPC軸22へと駆動力を伝達す
る。この駆動力の流れは図1(a)にて示した本発明の
第1の実施形態による駆動力の流れとの相異点として、
駆動モータ10からPC軸22へ到達するのにフライホ
イール30を媒介としている構成があげられる。
【0035】図3(b)には従来の技術によるPC軸駆
動伝達系の概略構成を示しており、駆動力F´は前述の
ように駆動モータ10よりPC軸22へ、フライホイー
ル30と連動した第1プーリ21を介して伝達される。
動伝達系の概略構成を示しており、駆動力F´は前述の
ように駆動モータ10よりPC軸22へ、フライホイー
ル30と連動した第1プーリ21を介して伝達される。
【0036】図4は図3(b)にて示した従来の技術に
よるPC軸駆動伝達系において、モータ軸11を入力、
PC軸22を出力としたときの、その間の伝達関数のグラ
フである。実験条件については図2にグラフにて示した
本発明の第1の実施形態の条件と同一にて行った。高周
波帯域において目立ったピークの発生はないものの、低
周波帯域にてピークの発生が認められ、本発明の第1の
実施形態に比較してゲインも高いものとなっている。こ
のことから、耐震動性の点で本発明の第1の実施形態の
耐振動性に比べ、外部からの振動入力に対しては弱いこ
とが示される。
よるPC軸駆動伝達系において、モータ軸11を入力、
PC軸22を出力としたときの、その間の伝達関数のグラ
フである。実験条件については図2にグラフにて示した
本発明の第1の実施形態の条件と同一にて行った。高周
波帯域において目立ったピークの発生はないものの、低
周波帯域にてピークの発生が認められ、本発明の第1の
実施形態に比較してゲインも高いものとなっている。こ
のことから、耐震動性の点で本発明の第1の実施形態の
耐振動性に比べ、外部からの振動入力に対しては弱いこ
とが示される。
【0037】ここで、従来の技術によるPC軸駆動伝達
系の示す耐振動性と本発明の第1の実施形態の示す耐振
動性との差異について説明する。両者を比較すると駆動
モータ10にて生じた駆動力F,F´がPC軸22に到
達するまでの経路において、その最も異なる部分はフラ
イホイール30と弾性ベルト40の位置である。従来の
技術による駆動力F´の流れにおいては、図3(a)に
示すようにフライホイール30および弾性ベルト40と
を経由してPC軸22へと伝達されている。一方、本発
明の第1の実施形態による駆動力Fの流れは、図1
(a)に示すように駆動力F自体は直接PC軸22へと
伝達され、フライホイール30および弾性ベルト40と
を経由しない。
系の示す耐振動性と本発明の第1の実施形態の示す耐振
動性との差異について説明する。両者を比較すると駆動
モータ10にて生じた駆動力F,F´がPC軸22に到
達するまでの経路において、その最も異なる部分はフラ
イホイール30と弾性ベルト40の位置である。従来の
技術による駆動力F´の流れにおいては、図3(a)に
示すようにフライホイール30および弾性ベルト40と
を経由してPC軸22へと伝達されている。一方、本発
明の第1の実施形態による駆動力Fの流れは、図1
(a)に示すように駆動力F自体は直接PC軸22へと
伝達され、フライホイール30および弾性ベルト40と
を経由しない。
【0038】次に、フライホイール30の回転運動によ
り発生する慣性力の流れについて比較するならば、従来
の技術によるPC軸駆動伝達系における慣性力の流れは
本発明の第1の実施形態における慣性力の流れと弾性ベ
ルト40を介してPC軸22へ伝達される点で同じであ
る。
り発生する慣性力の流れについて比較するならば、従来
の技術によるPC軸駆動伝達系における慣性力の流れは
本発明の第1の実施形態における慣性力の流れと弾性ベ
ルト40を介してPC軸22へ伝達される点で同じであ
る。
【0039】PC軸22へ加わる外部からの振動に対抗
して所定の一定速度による回転運動を維持しようとする
作用は、駆動モータ10の回転動作を制御する図示され
ないサーボ回路により行われる。この制御は、回転状態
を常時監視して回転速度の変化を検出した後に、加速お
よび減速により所定の速度に保とうとする能動的な制御
手段である。
して所定の一定速度による回転運動を維持しようとする
作用は、駆動モータ10の回転動作を制御する図示され
ないサーボ回路により行われる。この制御は、回転状態
を常時監視して回転速度の変化を検出した後に、加速お
よび減速により所定の速度に保とうとする能動的な制御
手段である。
【0040】したがって、回転速度の変化が速い周期で
生じるような高周波帯域での振動に対しては、制御速度
の差により違いはあるものの、高周波の回転ムラとして
生じてしまう。たとえばギヤの噛み合いによる変速機構
が駆動モータ10とPC軸22との間に動力伝達手段と
して介在している場合は、ギヤの歯同士の噛み合い部分
に生じるバックラッシュ等に起因して高周波帯域の振動
が発生してしまう。この高周波帯域の振動に対してサー
ボ回路による速度制御のみでは対抗し切れずに、PC軸
22の高周波帯域の回転ムラとして発生する。
生じるような高周波帯域での振動に対しては、制御速度
の差により違いはあるものの、高周波の回転ムラとして
生じてしまう。たとえばギヤの噛み合いによる変速機構
が駆動モータ10とPC軸22との間に動力伝達手段と
して介在している場合は、ギヤの歯同士の噛み合い部分
に生じるバックラッシュ等に起因して高周波帯域の振動
が発生してしまう。この高周波帯域の振動に対してサー
ボ回路による速度制御のみでは対抗し切れずに、PC軸
22の高周波帯域の回転ムラとして発生する。
【0041】また、フライホイール30の回転運動にと
もなって発生する慣性力もまた、PC軸22へ加わる外
部からの振動に対抗して所定の一定速度による回転運動
を維持しようとする作用を示す。しかし、慣性力による
速度制御は純粋な物理現象を制御に応用するものであ
り、回転速度の変化を検出するのではなく、比較的に速
いピッチでの速度変動に対して変化をさせない物理的な
恒常性を発揮するものであって、受動的な制御手段であ
る。
もなって発生する慣性力もまた、PC軸22へ加わる外
部からの振動に対抗して所定の一定速度による回転運動
を維持しようとする作用を示す。しかし、慣性力による
速度制御は純粋な物理現象を制御に応用するものであ
り、回転速度の変化を検出するのではなく、比較的に速
いピッチでの速度変動に対して変化をさせない物理的な
恒常性を発揮するものであって、受動的な制御手段であ
る。
【0042】振動の入力に対して、その振動の周波数帯
域が低周波である場合は慣性力のみでは制御し切れず
に、PC軸22の低周波帯域の回転ムラとして発生す
る。
域が低周波である場合は慣性力のみでは制御し切れず
に、PC軸22の低周波帯域の回転ムラとして発生す
る。
【0043】ここで、図1(b)に示す本発明の第1の
実施形態によるPC軸回転駆動系においてPC軸22に
外部からの振動が加わった場合、その振動が高周波帯域
の回転ムラであればフライホイール30に生じている慣
性力が弾性ベルト40を介してPC軸22に回転変動が
生じないように制御する。また、振動が低周波帯域の回
転ムラである場合には駆動ギヤ20を介して、駆動モー
タ10の図示されないサーボ回路の働きで回転ムラの発
生を抑止する。
実施形態によるPC軸回転駆動系においてPC軸22に
外部からの振動が加わった場合、その振動が高周波帯域
の回転ムラであればフライホイール30に生じている慣
性力が弾性ベルト40を介してPC軸22に回転変動が
生じないように制御する。また、振動が低周波帯域の回
転ムラである場合には駆動ギヤ20を介して、駆動モー
タ10の図示されないサーボ回路の働きで回転ムラの発
生を抑止する。
【0044】また、弾性ベルト40は弾性を示す材質で
製作されており、高周波帯域の振動に対しては自身が共
振することなく動力を伝達する。しかし低周波帯域の振
動に対しては自身の弾性に因り共振が発生してしまい、
ベルト自体に伸縮振動が発生して正確な動力伝達が行わ
れない。
製作されており、高周波帯域の振動に対しては自身が共
振することなく動力を伝達する。しかし低周波帯域の振
動に対しては自身の弾性に因り共振が発生してしまい、
ベルト自体に伸縮振動が発生して正確な動力伝達が行わ
れない。
【0045】このような弾性ベルト40の性質を踏まえ
た上で、本発明の第1の実施形態においてPC軸22に
生じた高周帯域での振動は正確にフライホイール30へ
と伝達されて、慣性力により打ち消される。このため駆
動モータ10に伝達されることなく制御されるので、比
較的速い周期の回転ムラの発生が未然に防止できる。ま
た、低周波帯域での振動である比較的遅い周期の回転ム
ラに対しては、駆動モータ10の図示されないサーボ回
路による制御で回転制御されるため、ゆっくりとした回
転変動が生じない。
た上で、本発明の第1の実施形態においてPC軸22に
生じた高周帯域での振動は正確にフライホイール30へ
と伝達されて、慣性力により打ち消される。このため駆
動モータ10に伝達されることなく制御されるので、比
較的速い周期の回転ムラの発生が未然に防止できる。ま
た、低周波帯域での振動である比較的遅い周期の回転ム
ラに対しては、駆動モータ10の図示されないサーボ回
路による制御で回転制御されるため、ゆっくりとした回
転変動が生じない。
【0046】このようにして、高周波帯域でも低周波帯
域でもそれぞれに対応した制御手段によりPC軸22の
所定の回転動作が正確に保持される。
域でもそれぞれに対応した制御手段によりPC軸22の
所定の回転動作が正確に保持される。
【0047】一方、従来技術による図3(b)に示した
PC軸駆動伝達系にPC軸22に外部から高周波帯域の
振動が加わった場合、この比較的速い周期の回転ムラは
弾性ベルト40を介してフライホイール30へと伝達さ
れる。この伝達された高周波帯域の振動はフライホイー
ル30に生じている慣性力により打ち消される。
PC軸駆動伝達系にPC軸22に外部から高周波帯域の
振動が加わった場合、この比較的速い周期の回転ムラは
弾性ベルト40を介してフライホイール30へと伝達さ
れる。この伝達された高周波帯域の振動はフライホイー
ル30に生じている慣性力により打ち消される。
【0048】しかし、低周波帯域の振動がPC軸22に
加わった場合は弾性ベルト40に共振による伸縮振動が
発生する。この伸縮振動は低周波帯域の成分であり、フ
ライホイール30の回転動作に対してゆっくりとした回
転変動を与えるように作用する。駆動モータ10の図示
されないサーボ回路はこれらの低周波帯域の振動による
変動に対抗するために制御を行うが、逆にフライホイー
ル30の慣性力が制御の妨げとなり、PC軸22に対す
る回転ムラの補正をする動きが有効に伝達されない。さ
らに、このサーボ回路が作り出した回転ムラの補正をす
る動き自体も弾性ベルト40の共振現象を引き起こすこ
ととなるため、外部からの振動と、および制御に起因す
る振動とにより低周波帯域での共振現象が発生してしま
う。
加わった場合は弾性ベルト40に共振による伸縮振動が
発生する。この伸縮振動は低周波帯域の成分であり、フ
ライホイール30の回転動作に対してゆっくりとした回
転変動を与えるように作用する。駆動モータ10の図示
されないサーボ回路はこれらの低周波帯域の振動による
変動に対抗するために制御を行うが、逆にフライホイー
ル30の慣性力が制御の妨げとなり、PC軸22に対す
る回転ムラの補正をする動きが有効に伝達されない。さ
らに、このサーボ回路が作り出した回転ムラの補正をす
る動き自体も弾性ベルト40の共振現象を引き起こすこ
ととなるため、外部からの振動と、および制御に起因す
る振動とにより低周波帯域での共振現象が発生してしま
う。
【0049】<第2の実施形態>図5に示すのは、第1
の実施形態に対して第1プーリ21と第2プーリ31の
直径比を変更した一例である。第1の実施形態において
の第1プーリ21と第2プーリ31の直径比は(第1プ
ーリ21の直径)<(第2プーリ31の直径)となるよ
うに設定されている。第2の実施形態においては逆に
(第1プーリ21の直径)>(第2プーリ31の直径)
となるように設定されている。
の実施形態に対して第1プーリ21と第2プーリ31の
直径比を変更した一例である。第1の実施形態において
の第1プーリ21と第2プーリ31の直径比は(第1プ
ーリ21の直径)<(第2プーリ31の直径)となるよ
うに設定されている。第2の実施形態においては逆に
(第1プーリ21の直径)>(第2プーリ31の直径)
となるように設定されている。
【0050】このような直径比とすることで、第1の実
施形態により得られる本発明に特有の効果に加えてフラ
イホイール30の質量や径が十分に採れない場合でも、
回転数を増加させることができるので、回転制御に十分
な慣性力を得ることができる。
施形態により得られる本発明に特有の効果に加えてフラ
イホイール30の質量や径が十分に採れない場合でも、
回転数を増加させることができるので、回転制御に十分
な慣性力を得ることができる。
【0051】<第3の実施形態>図6は一つのフライホ
イール30を設け、このフライホイール30の備える第
2プーリ31に3本の弾性ベルト401、402、40
3を掛け、PC軸221、222、223を同時に回転
動作制御するものである。図6においては3組のPC軸
221、222、223を示したが、設計の意図により
変更しても良い。
イール30を設け、このフライホイール30の備える第
2プーリ31に3本の弾性ベルト401、402、40
3を掛け、PC軸221、222、223を同時に回転
動作制御するものである。図6においては3組のPC軸
221、222、223を示したが、設計の意図により
変更しても良い。
【0052】このようにすることでフライホイール30
が一つで済むことから、装置全体を小型にすることがで
き、コストの面でも有利になる。また、大型のフライホ
イール30として大きな慣性力を得る目的においても、
図6の構成は有効であり、強力な回転制御の効果が得ら
れる。
が一つで済むことから、装置全体を小型にすることがで
き、コストの面でも有利になる。また、大型のフライホ
イール30として大きな慣性力を得る目的においても、
図6の構成は有効であり、強力な回転制御の効果が得ら
れる。
【0053】<第4の実施形態>図7は延長されたフラ
イホイール軸32に複数の第2プーリ311、312、
313を所定の間隔で設け、この第2プーリ311、3
12、313にはそれぞれ弾性ベルト401、402、
403が掛けられている。この弾性ベルト401、40
2、403は丁度フライホイール軸32に対して90゜
捻られて第1プーリ211、212、213に掛けられ
ている。
イホイール軸32に複数の第2プーリ311、312、
313を所定の間隔で設け、この第2プーリ311、3
12、313にはそれぞれ弾性ベルト401、402、
403が掛けられている。この弾性ベルト401、40
2、403は丁度フライホイール軸32に対して90゜
捻られて第1プーリ211、212、213に掛けられ
ている。
【0054】このように配置することで画像形成装置の
設計の自由度が広がり、小型で効率の良い画像形成装置
が実現できる。
設計の自由度が広がり、小型で効率の良い画像形成装置
が実現できる。
【0055】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明
の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む
趣旨である。
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明
の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む
趣旨である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、P
Cドラムの回転ムラ補正を簡単な構成で行ない得る画像
形成装置を提供することができる。
Cドラムの回転ムラ補正を簡単な構成で行ない得る画像
形成装置を提供することができる。
【0057】また、回転ムラの出やすい振動周波数のピ
ークの値を低減して振動による回転ムラに発生しにくい
駆動伝達系を提供することができる。
ークの値を低減して振動による回転ムラに発生しにくい
駆動伝達系を提供することができる。
【0058】また、色ずれや虹などの発生を効果的に防
止でき、かつ、バンディングなどのピッチムラによる画
像ノイズの発生を防止し得る画像形成装置を提供するこ
とができる。
止でき、かつ、バンディングなどのピッチムラによる画
像ノイズの発生を防止し得る画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るPC軸駆動系
を説明するための概略構成図であって、図1(a)は駆
動力の流れを示しており、図1(b)は全体の構成を示
す。
を説明するための概略構成図であって、図1(a)は駆
動力の流れを示しており、図1(b)は全体の構成を示
す。
【図2】 本発明に係るPC軸駆動系の周波数対ゲイン
特性を示す。
特性を示す。
【図3】 従来の技術に係るPC軸駆動系を説明するた
めの概略構成図であって、図1(a)は駆動力の流れを
示しており、図1(b)は全体の構成を示す。
めの概略構成図であって、図1(a)は駆動力の流れを
示しており、図1(b)は全体の構成を示す。
【図4】 従来の技術に係るPC軸駆動系の周波数対ゲ
イン特性を示す。
イン特性を示す。
【図5】 本発明に係るPC軸駆動系の第2の実施形態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図6】 本発明に係るPC軸駆動系の第3の実施形態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図7】 本発明に係るPC軸駆動系の第4の実施形態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図8】 本発明に係る画像形成装置の全体構成を説明
するための概略図である。
するための概略図である。
10…駆動モータ 11…モータ軸 21…第1プーリ 22、221、222、223…PC軸 30…フライホイール 31…第2プーリ 40、401、402、403…弾性ベルト F'、F…駆動力
Claims (6)
- 【請求項1】 駆動手段により回転駆動される像担持体
軸と、前記像担持体軸を中心に一体に回転する像担持体
と、前記駆動手段の駆動力が前記像担持体軸を介して前
記像担持体へと伝達される駆動伝達経路と、前記駆動伝
達経路より独立して備わる慣性体軸と、前記慣性体軸を
中心に回転自在に設けられた慣性体と、を備えてなり、
前記像担持体軸の回転運動が弾性ベルトを介して前記慣
性体軸に伝達される構成を備えたことを特徴とする画像
形成装置。 - 【請求項2】 前記像担持体軸の回転運動が前記弾性ベ
ルトおよび減速手段とを介して前記慣性体軸に伝達され
ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記像担持体軸の回転速度に対して前記
慣性軸が増速する減速比の減速手段を備えたことを特徴
とする請求項2の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記弾性ベルトがタイミングベルトであ
ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記弾性ベルトが平ゴムベルトであるこ
とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 複数の前記像担持体軸がそれぞれ弾性ベ
ルトを介して前記慣性体軸に連結されていることを特徴
とする請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27384198A JP2000098802A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27384198A JP2000098802A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000098802A true JP2000098802A (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=17533301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27384198A Pending JP2000098802A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000098802A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7256814B2 (en) | 2003-08-08 | 2007-08-14 | Seiko Epson Corporation | Image forming apparatus and image forming method |
-
1998
- 1998-09-28 JP JP27384198A patent/JP2000098802A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7256814B2 (en) | 2003-08-08 | 2007-08-14 | Seiko Epson Corporation | Image forming apparatus and image forming method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006243212A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004109706A (ja) | ベルト駆動装置・転写駆動システム・画像形成装置 | |
JP2004117386A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP2000089640A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006047920A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5407128B2 (ja) | 加圧装置及び転写装置及び画像形成装置 | |
JP2660930B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5284237B2 (ja) | 給紙装置およびそれを備えた画像形成装置 | |
JP2000098802A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0588501A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007047629A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2013083800A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3994376B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5983064B2 (ja) | 回転駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP3575302B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002123128A (ja) | 駆動伝達機構およびそれを備える画像形成装置 | |
JP2005070596A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004177508A (ja) | 像担持体駆動装置及び画像形成装置 | |
JP4176510B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4964548B2 (ja) | 駆動装置、クリーニング装置及び作像装置 | |
JPH112935A (ja) | 電子写真装置 | |
JPH09114171A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP2008170908A (ja) | 画像転写装置、および画像形成装置 | |
JP2000098806A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH06130750A (ja) | 画像形成装置の駆動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050614 |