JP2000098728A - 現像剤残量検出方法と装置、これらを用いた画像形成装置 - Google Patents

現像剤残量検出方法と装置、これらを用いた画像形成装置

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JP2000098728A
JP2000098728A JP10266253A JP26625398A JP2000098728A JP 2000098728 A JP2000098728 A JP 2000098728A JP 10266253 A JP10266253 A JP 10266253A JP 26625398 A JP26625398 A JP 26625398A JP 2000098728 A JP2000098728 A JP 2000098728A
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Hiroyuki Kishimoto
博幸 岸本
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久時間が延びても、現像剤の残量を正確に
検出することができるようにする。 【解決手段】 現像剤容器から現像剤の残量に対応する
所定の特性値Wpを検出し、その検出結果値Wpと判断
基準Wjとを比較して現像剤の残量を判断するのに、前
記判断基準Wjを、顕像の形成に係わる、動作時間や現
像バイアスの履歴などの像形成条件および/または湿度
や温度などの像形成環境に応じて変化させる補正を行っ
て後、検出結果Wpと比較することにより、上記の目的
を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現像剤の残量検出方
法と、装置、およびこれを用いた画像形成装置に関し、
現像剤により印字して、あるいは潜像を現像して、顕像
を形成する画像形成装置、具体的には、電子写真方式で
画像を形成する複写機やプリンタ、ファクシミリなどの
画像形成装置、あるいは、インクやトナーを現像剤とし
て用いて直接印字し記録する直接記録方式の画像形成装
置、インクジェットプリンタなどの各種画像形成装置に
利用される。
【0002】
【従来の技術】この種の現像剤の残量検出装置は特開平
06−140955号公報で知られている。このもの
は、現像剤を供給する現像剤容器から現像剤の残量に対
応する電気値をセンサにより検出し、このセンサからの
出力値が示す規定のパルスを5回検出したときに、現像
剤容器内の現像剤がエンプティ状態であると判断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像形成装
置では近時、各種メンテナンスの必要や必要回数を低減
するのに、現像剤容器を含む各部の耐久時間ないしは期
間(以下耐久時間と云う)を延ばす設計や工夫が成され
ている。
【0004】このように耐久時間が延びるのにつれ、上
記従来のように現像剤の残量を検出するのでは、誤検出
してしまうことが多くなり、問題となってきた。これに
つき、種々に実験を重ね検討をしたところ、耐久時間の
延長に伴って現像剤容器内の現像剤の特性が変化し、現
像剤の残量とそれを検出するための特性値との関係が変
化することに原因していることを知見した。同時に、現
像剤の前記のような特性の変化は、耐久中における、現
像剤により印字しまたは潜像を現像して顕像を形成する
のに係わる、動作時間や現像バイアス値などの像形成条
件、および/または、温度や湿度などの像形成環境に相
関していることも知見した。
【0005】本発明の目的は、このような新たな知見に
基づき、耐久時間が延びても、現像剤の残量を正確に検
出することができる現像剤の残量検出方法と装置、これ
を用いた画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の現像剤の残量検出方法は、現像剤容器に
収容された現像剤を用いて印字しまたは潜像を現像して
顕像を形成するのに、現像剤容器から現像剤の残量に対
応する所定の特性値を検出し、その検出結果と判断基準
とを比較して現像剤の残量を判断するが、特に、判断基
準を、顕像の形成に係わる像形成条件および/または像
形成環境に応じて変化させ、検出結果と比較することを
1つの特徴としている。
【0007】検出する特性値は例えば電気特性値であっ
て、この電気特性値の検出は、現像剤容器内の現像剤に
対し透過または反射した光の量を光電変換素子で受光し
て行えるが、耐久時間の延びに応じて現像剤容器内の現
像剤の特性が変化すると、残留現像剤から検出する電気
特性値などの所定の特性値と現像剤の残量との関係が変
化する。しかし、現像剤により印字しまたは潜像を現像
して顕像を形成するのに係わる、動作時間や現像バイア
ス値などの像形成条件、および/または、温度や湿度な
どの像形成環境が、前記現像剤の特性の変化に相関して
いて、これらに応じて前記判断基準を変化させるので、
残留現像剤からの検出結果が耐久時間によって変化して
いてもその影響を相殺して、現像剤の残量を正確に判断
することができ、誤検出を回避することができる。
【0008】このような現像剤の残量を検出する本発明
の現像剤の残量検出装置としては、印字や潜像の現像に
より顕像を形成する現像剤を供給する現像剤容器のか
ら、現像剤の残量に対応した所定の特性値を検出する検
出手段と、検出手段での検出結果と判断基準とを比較し
て現像剤の残量を判断する判断手段と、を備え、判断基
準を、顕像の形成に係わる像形成条件および/または像
形成環境に応じて変化させるようにすればよい。
【0009】検出手段は、例えば上記のように光電変換
素子などでよく、現像剤容器が規則的な攪拌および/ま
たは搬送を行うなどによって現像剤に脈流を与える特性
を有したものであるとき、判断基準と比較する検出手段
による検出結果は、検出する特性値が示すパルスの検出
時間または/および検出回数であると、現像剤の脈流に
より現像剤の残量に対応する検出値に高低の変化があっ
ても、その変化に影響されずに、または、その変化から
残留現像剤の挙動を的確に捉えて、現像剤の残量を正確
に検出できる。
【0010】ここで、上記のような現像剤の残量検出装
置を用いて現像剤の残量を検出する具体的な方法とし
て、以下のステップ ステップ1; 判断基準を、顕像の形成に係わる像形成
条件および/または像形成環境に応じて変化させる。
【0011】ステップ2; 現像剤容器から現像剤の残
量に対応する所定の特性値を検出する。
【0012】ステップ3; 検出手段からの検出結果と
判断基準とから現像剤の残量を判断する。
【0013】を備えれば、現像剤の残量検出が手順よく
正確に達成される。
【0014】ここに、本発明の画像形成装置は、現像剤
を供給する現像剤容器と、現像剤容器から供給される現
像剤を用いて、印字しまたは潜像を現像して、顕像を形
成する作像手段と、現像剤容器から現像剤の残量に対応
する所定の特性値を検出する検出手段と、検出手段での
検出結果と判断基準とを比較して現像剤の残量を判断す
る判断手段と、を備え、判断基準を、顕像の形成に係わ
る像形成条件および/または像形成環境に応じて変化さ
せることを特徴として、耐久時間が延びて現像剤の残量
に対応して検出手段が検出する所定の特性値が変化して
も、上記現像剤の残量検出方法や装置の場合のように、
そのような変化の影響なく現像剤の残量を正確に判断し
て、過不足のない的確な時期に現像剤を補給したり交換
したりするメンテナンスが行われるようにするので、早
期に過ぎるメンテナンスやそれによる残留現像剤の廃棄
の無駄なく常に適正な画像を形成することができる。
【0015】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あるい
は種々な組合せで複合して用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
てその実施例とともに図1〜図6を参照しながら説明
し、本発明の理解に供する。
【0017】本実施の形態は潜像をトナーなどの現像剤
で現像して顕像を形成する電子写真方式を採用した画像
形成装置の1つである図1に示すような複写機に本発明
を適用した場合の一例である。しかし、本発明はこれに
限られることはなく、プリンタやファクシミリ、マイク
ロフィルムリーダプリンタなどにも適用できるし、現像
剤としてのインクやトナーで直接印字して顕像を形成し
記録する直接記録方式の画像形成装置、インクを飛翔さ
せて印字し記録するインクジェット方式の画像形成装置
など各種のものに適用できる。
【0018】本実施の形態の複写機は図1に示すよう
に、原稿画像を感光体上にアナログ方式やディジタル方
式で露光して潜像を形成し、これを図2の現像剤1によ
りトナー現像して顕像を形成するイメージングカートリ
ッジ2を備えた本体フレーム3を有し、この本体フレー
ム3を基台フレーム4の上に載置してある。基台フレー
ム4には記録紙をサイズごとに収容した給紙カセット5
を出し入れできるように装備し、そのときどきに必要な
サイズの記録紙を対応する給紙カセット5から送りだし
て、本体フレーム3内で前記感光体に形成された現像後
の顕像の転写に供する。顕像転写後の記録紙は定着器の
定着ローラ間で熱や加圧により定着処理されて画像形成
を終え、本体フレーム3外に排出される。
【0019】イメージングカートリッジ2は前記潜像の
現像のために現像剤1を現像部に供給する図2に示すよ
うなトナー供給ホッパとしての現像剤容器6を有し、前
記潜像の形成や現像、転写のために協働する他の作像機
器のうちの、現像剤容器6と寿命やメンテナンス時期を
共通に取り扱うために、カートリッジ側部材として取り
扱いたいもの、例えば感光体などと一体に構成されて、
本体フレーム3に対し着脱できるように設けられる。こ
れにより、現像剤容器6内の現像剤1がエンプティ状態
になるとイメージングカートリッジ2は取り外され、新
たなイメージングカートリッジ2と交換するメンテナン
スを行ったり、取り外したイメージングカートリッジ2
の現像剤容器6内に現像剤1を補給したり他の機器を交
換したりする補充や補修をしてから再装着するメンテナ
ンスが行われる。
【0020】いずれにしても、現像剤容器6内の現像剤
1のエンプティを検出するために、その検出手段とし
て、本体フレーム3に装着したイメージングカートリッ
ジ2の現像剤容器6の下にセンサユニット7が図1、図
2に示すように設けられている。センサユニット7は現
像剤容器6内の現像剤1の残量を光学的に検出して現像
剤1の残量に対応する所定の特性値としての電気値、一
例として電圧を検出する。このような光電検出は現像剤
容器6内の現像剤1を透過した光や反射した光を光電変
換素子により受光したときの光量の変化によって検出す
ることができる。
【0021】図2に示す実施例では、残留現像剤1は自
重により現像剤容器6の底部に集まるのを利用し、現像
剤容器6の底部に設けられた透光窓8を通じて投光器9
からの投光10aを照射し、現像剤容器6の天井に設け
た反射板11で反射した反射光10bを受光器12によ
り受光するようにしてある。投光器9はフォトダイオー
ドなどの発光素子やこれに代わる発光器であり、受光器
12はフォトトランジスタなどの光電変換素子である。
受光器12が受光するのは上記のように投光10aの反
射光10bであるが、実質的には現像剤容器6内の現像
剤1を往復透過したものである。
【0022】しかし、投光10aによる検査光路を現像
剤容器6を貫通するように設ければ、反射光10bでな
く投光10aそのものを受光して検出することができ
る。もっとも、このような透過検出方式は、現像剤1が
不透明でかつ投光10aを吸収する黒色トナーであるこ
とに対応して好適なものであるが、原理的には現像剤1
からだけ反射する反射光を受光して検出するようにもで
きる。図2に示す実施例では受光器12が投光10aの
反射光10bを受光するものであることにより、センサ
ユニット7は投光器9および受光器12の双方を装備し
た簡単な構成のものになっている。さらに、光学的手法
以外の検出方式を採用する場合でも、耐久の延びによっ
て検出値が変化するものであればそれら全てに適用して
本発明は有効である。
【0023】現像剤容器6内には、現像剤1を摩擦帯電
させたり、あるいは現像に供するための搬送を行った
り、あるいはその両方を行ったりするためや、あるいは
現像剤1の残量を検出するだけのために、マイラーフィ
ルムなどを利用した攪拌部材13が設けられ、現像が行
われる都度図4の駆動モータ25により駆動されて現像
剤1を規則的に攪拌するようにしている。このため、現
像動作の際に現像剤1が少なくなるほど前記透光窓8の
上を通過する現像剤1に脈流が生じる。現像剤1の残量
がさらに少なくなると攪拌部材13により押し動かされ
る現像剤1が透光窓8の上を通過し、透光窓8が攪拌部
材13によって現像剤1を掻き取られた後、現像剤1が
透光窓8の上に再度流れ込むまで、透光窓8の上に現像
剤1の無い状態が続き、現像剤1の無い状態は現像剤1
の残量が少なくなるほど長くなる。
【0024】また、このような回数も増加する。
【0025】ここで、センサユニット7により現像剤1
の残量に対応する特性値の一例として電圧値を検出する
ため、図3の(a)に示す実施例では透光器9と受光器
12とを並列に接続して両端子14a、14b間に、例
えば5Vの電圧を印加し、受光器12と5V側端子14
aとの間に抵抗15を設け、この抵抗15と受光器12
との間の端子16にて受光器12の出力電圧を検出する
ようにする。場合によっては電圧値に代えて電流値を検
出するようにもできる。
【0026】受光器12は反射光10bが現像剤1で遮
られてそれを受光しない間、ほとんど電流が流れないの
で、このとき検出する電圧値は図3の(b)に示すよう
にほぼ5Vである。しかし、反射光10bが現像剤1に
よって遮られずこれを受光器12が受光すると、受光量
に比例した電流に変換する。変換された電流は抵抗15
で電圧降下を発生させ、端子16の電圧値は徐々に低下
して受光器12が飽和するところの約0.3V程度で図
3の(b)に示すように安定する。
【0027】この受光器12からの電圧出力値が示す図
3の(b)に示すようなパルスPの幅、つまりパルスP
の検出時間、このパルスPが検出される連続検出回数ま
たは検出間隔などは、現像剤容器6が、収容している現
像剤1に脈流を与える特性を有している場合の現像剤1
の残留状態に応じた挙動を的確に反映していて、現像剤
1の残量と相関している。それらのうち1つの特性だけ
からでも現像剤1の残量を正確に検出することができ
る。しかし、それらのうち2つ、あるいは3つ全てを複
合するなど、複合数が増大するほどより正確な残量判断
ができる。いずれにしても、受光器12の検出結果を所
定の判断基準と比較すれば、前記相関性から現像剤1の
残量を十分な正確さで検出することができる。
【0028】このような検出のために本実施の形態で
は、図4に示す実施例のように複写機の動作制御を行う
CPU21の制御機能を用いている。しかし、これに限
られることはなく、専用のあるいは他と共用の種々な構
成の制御手段、制御装置を用いることができる。センサ
ユニット7からの出力、つまり受光器12からの出力は
CPU21に入力される。CPU21では入力される信
号のレベルが閾値2.5V以上であるときHレベル、閾
値2.5V未満であるときLレベルと判断する。
【0029】Lレベルが100msec以上連続すると
エンプティパルスPと判定する。
【0030】しかし、1回のエンプティパルスPの検出
によってイメージングカートリッジ2がエンプティーで
あるとは判定しない。それは、現像剤1であるトナーな
どの流れは不安定であって、現像剤1が十分に残留して
いるのに、現像剤1の流れのバラツキで100msec
以上のパルスPが発生することは珍しいことではないか
らである。そこで、エンプティパルスPを検出する都度
メモリ22に記憶し、100msec以上のエンプティ
パルスPが3回以上連続して発生したときにエンプティ
状態であると判断し、複写機の操作パネルなどに設ける
表示装置23にイメージングカートリッジ2内の現像剤
1が不足していることを表示し、対応されるようにす
る。
【0031】ところで、近時ではイメージングカートリ
ッジ2などの耐久時間が長くなっていて、現像剤1がエ
ンプティ状態になるまでに、現像剤1の特性、特に流動
性が変化して、現像剤1の残量が正確に検出できず、検
出時期が早すぎてメンテナンス作業や現像剤1に無駄が
生じたり、検出時期が遅すぎて形成する画像の品質を損
なったりする問題が生じる。
【0032】そこで、本実施の形態では、現像剤容器6
内の現像剤1の残量に対応する所定の特性値、例えば前
記受光器12の出力電圧を検出し、その検出結果、例え
ば検出される電圧値が示すパルスPの上記検出時間およ
び連続検出回数を、判断基準である例えば100mse
c以上のパルス検出時間、およびこれが3回連続して検
出される連続検出回数などと比較して現像剤1の残量を
判断するのに、この判断基準を、顕像の形成に係わる像
形成条件および/または像形成環境に応じて変化させ、
検出結果と比較する。
【0033】耐久時間の延びに応じて現像剤容器6内の
現像剤1の特性が変化すると、残留現像剤1から検出す
る所定の特性値である前記受光器12からの出力電圧値
と現像剤1の残量との関係が変化する。しかし、現像剤
1により印字しまたは潜像を現像して顕像を形成するの
に係わる、動作時間や現像バイアス値などの像形成条
件、および/または、温度や湿度などの像形成環境が、
前記現像剤1の特性の変化に相関していて、これらに応
じて前記判断基準を変化させることにより、残留現像剤
1からの検出結果が耐久時間によって変化していてもそ
の影響を相殺して、現像剤1の残量を正確に判断するこ
とができ、誤検出を回避することができる。これは、各
種の現像剤1を各種の方式で顕像を形成するのに用いる
ときの、現像剤1を供給したり補給したりするどのよう
な現像剤容器に本発明を適用しても同様に有効である。
【0034】現像剤1の残量とセンサユニット7からの
出力パルスPとは前記のような相関性がある。しかし、
それ以外に、現像剤1の流動性も前記出力パルスPの検
出時間や連続検出回数に影響する。透光窓8上の現像剤
1が攪拌部材13により掻き取られた後現像剤1が迅速
に戻れば検出パルスPの幅、つまり検出時間が短くな
る。現像剤1の流動性は、現像剤1の例えばトナー粒子
の表面上の摩擦力に依存する。一般にトナー粒子は、互
いに擦れ合うことにより摩擦力が増加し流動性が悪くな
る。この摩擦力を決める要素の1つが、トナー粒子が擦
れ合う時間であって、当然これが長い方が摩擦力の変化
が大きい。つまり、イメージングカートリッジ2の稼働
時間に流動性の変化は比例する。もう1つの要素は、ト
ナー粒子どうしの互いに擦れ合う力であって、これの強
い方が流動性の変化が早い。この流動性の変化を阻害し
ているのが現像バイアスである。つまり、現像バイアス
の出力が大きいほど流動性の変化が小さくなる。最後の
要因は湿度である。湿度が多いほどトナー粒子間の摩擦
力が大きくなり流動性は悪くなる。
【0035】そこで、CPU21は、現像バイアスを印
加する高圧電源24、イメージングカートリッジ2の駆
動モータ25も制御するので、現像バイアスの履歴、イ
メージングカートリッジ2の駆動時間を把握でき、これ
をメモリ22に記憶する。現像剤1の残量の検出に影響
するその他の像形成条件として、通紙枚数や現像剤1の
消費量、補給量、印字におけるドットカウント数などを
用いることもできる。
【0036】さらに、湿度センサ26を設けて本体フレ
ーム3内の湿度情報をCPU21に入力し、それら像形
成条件および/または像形成環境に応じて前記判断基準
を変化させる。場合によっては、温度センサを設けて本
体フレーム3内の温度に応じても判断基準を変化させ
る。
【0037】図5に示すフローチャートはそのような現
像剤1のエンプティ状態を検出する制御例の一例であ
り、図6に示すフローチャートは図5における判断基準
を変化させる補正を行う制御の一例である。これについ
て説明すると、イメージングカートリッジの駆動モータ
25が駆動されているかどうかがステップ5−1で判別
されて、駆動されているときだけステップ5−2以下の
制御が行われる。ステップ5−2では現像剤1の残量を
検出する判断基準が所定の条件に従って補正される。
【0038】次のステップ5−3ではセンサユニット7
からの出力が2.5V未満である間の検出時間であるパ
ルスPの幅Wpを測定し、これをステップ5−2で補正
した判断基準Wjとステップ5−4にて比較する。比較
の結果がWp≧Wjであるとエンプティ状態に対応して
いるので、ステップ5−5でカウンタnを+1インクリ
メントしてステップ5−7に進む。Wp<Wjならステ
ップ5−6でエンプティパルスの連続検出回数をカウン
トするカウンタnをクリアし、次の連続検出回数がカウ
ントされるように処理して、図5のサブルーチンの制御
を終了する。
【0039】ステップ5−7ではインクリメントされた
値nが3に等しいかどうか比較する。等しくなければ、
現像剤1はまだエンプティ状態でないと判断して、その
まま図5のサブルーチンの制御を終了する。等しいと、
現像剤1はエンプティ状態であると判断して、ステップ
5−8で表示装置23に現像剤1のエンプティ表示を行
って措置を促すとともに、連続検出カウンタnをクリア
して図5のサブルーチンの制御を終了する。
【0040】図5のフローチャートにおけるステップ5
−2の判断基準Wjを像形成条件や像形成環境に応じて
補正するサブルーチンの具体的な制御は、図6に示すよ
うに、まず、ステップ6−1で判断基準Wjの湿度補正
を行う。これは、例えば下記の表1に示す補正テーブル
に従い、検出される湿度に対応した補正定数hを選択
【0041】
【表1】
【0042】し、それを判断基準Wjに加算し補正す
る。
【0043】次のステップ6−2では判断基準Wjのバ
イアス補正を行う。これは、例えば下記の表2に示す補
正テーブルに従い、現像バイアスの履歴に応じた補正定
数b
【0044】
【表2】
【0045】を選択し、それを判断基準Wjに加算し補
正する。
【0046】続くステップ6−3では判断基準Wjのイ
メージングカートリッジ2の駆動時間による補正を行
う。これは、例えば下記の表3に示す補正テーブルに従
い、イ
【0047】
【表3】
【0048】メージングカートリッジ2の累計駆動時間
に応じた補正定数Tiを選択し、それを判断基準Wjに
加算し補正する。
【0049】これら補正の1つを実施するだけでも有効
であるのは上記した通りであり、単独で行うか複合して
行うかは自由に選択できる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、現像剤の残量に対応す
る特性値を検出して判断基準と比較し現像剤の残量を検
出するのに、検出する特性値と現像剤の残量との関係
が、機器の耐久時間の延びに応じて変化しても、現像剤
により印字しまたは潜像を現像して顕像を形成するのに
係わる、動作時間や現像バイアス値などの像形成条件、
および/または、温度や湿度などの像形成環境が、前記
現像剤の特性の変化に相関していて、これらに応じて前
記判断基準を変化させるので、前記変化の影響を相殺し
て、現像剤の残量を正確に判断することができ、誤検出
を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての画像形成装置を示
す複写機の全体構成図である。
【図2】図1の複写機のイメージングカートリッジの現
像剤の残量検出部を示す断面図である。
【図3】図2の現像剤の残量検出のためのセンサユニッ
トの説明図で、その(a)はセンサユニットの回路構成
図、その(b)はセンサユニットの出力の変化を示すグ
ラフである。
【図4】図1の複写機の動作制御を行う制御装置のブロ
ック構成図である。
【図5】図4の制御装置による現像剤の残量検出制御の
一例を示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートの判断基準の補正処理の
サブルーチンの一制御例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 現像剤 2 イメージングカートリッジ 6 現像剤容器 7 センサユニット 8 透光窓 9 投光器 10a 投光 10b 反射光 11 反射板 12 受光器 13 攪拌部材 16 端子 21 CPU 22 メモリ 23 表示装置 24 高圧電源 25 駆動モータ 26 湿度センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA11 DA14 DA32 DA39 DA45 DD02 DE02 DE04 DE07 HB15 2H073 AA00 AA01 BA01 BA25 2H077 AA31 AB03 AB14 AE02 BA09 DA15 DA18 DA20 DA24 DA42 DA57 DA63 DA64 DA86 DA91 DB22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤容器に収容された現像剤を用いて印
    字しまたは潜像を現像して顕像を形成するのに、現像剤
    容器から現像剤の残量に対応する所定の特性値を検出
    し、その検出結果と判断基準とを比較して現像剤の残量
    を判断する現像剤の残量検出方法において、 判断基準を、顕像の形成に係わる像形成条件および/ま
    たは像形成環境に応じて変化させ、検出結果と比較する
    ことを特徴とする現像剤残量検出方法。
  2. 【請求項2】 検出する特性値は電気特性値である請求
    項1に記載の現像剤残量検出方法。
  3. 【請求項3】 電気特性値の検出は、現像剤容器内の現
    像剤に対し透過または反射した光の量を光電変換素子で
    受光して行う請求項2に記載の現像剤残量検出方法。
  4. 【請求項4】印字や潜像の現像により顕像を形成する現
    像剤を供給する現像剤容器から、現像剤の残量に対応し
    た所定の特性値を検出する検出手段と、 検出手段での検出結果と判断基準とを比較して現像剤の
    残量を判断する判断手段と、を備え、 判断基準を、顕像の形成に係わる像形成条件および/ま
    たは像形成環境に応じて変化させることを特徴とする現
    像剤の残量検出装置。
  5. 【請求項5】 検出手段は、現像剤容器内の現像剤に対
    する透過光または反射光を受光して電気出力を得る光電
    変換素子である請求項4に記載の現像剤の残量検出装
    置。
  6. 【請求項6】 現像剤容器は現像剤に脈流特性を与える
    特性を有し、判断基準と比較する検出手段による検出結
    果は、検出する特性値が示すパルスの検出時間または/
    および検出回数である請求項5に記載の現像剤の残量検
    出装置。
  7. 【請求項7】印字や潜像の現像により顕像を形成する現
    像剤を供給する現像剤容器から、現像剤の残量に対応す
    る所定の特性値を検出する検出手段と、 検出手段での検出結果と判断基準とを比較して現像剤の
    残量を判断する判断手段と、を備えた現像剤残量検出装
    置の現像剤の残量検出方法は以下のステップを備える。 ステップ1; 判断基準を、顕像の形成に係わる像形成
    条件および/または像形成環境に応じて変化させる。 ステップ2; 現像剤容器から現像剤の残量に対応する
    所定の特性値を検出する。 ステップ3; 検出手段からの検出結果と判断基準とか
    ら現像剤の残量を判断する。
  8. 【請求項8】現像剤を供給する現像剤容器と、 現像剤容器から供給される現像剤を用いて、印字しまた
    は潜像を現像して、顕像を形成する作像手段と、 現像剤容器から現像剤の残量に対応する所定の特性値を
    検出する検出手段と、 検出手段での検出結果と判断基準とを比較して現像剤の
    残量を判断する判断手段と、を備え、 判断基準を、顕像の形成に係わる像形成条件および/ま
    たは像形成環境に応じて変化させることを特徴とする画
    像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006276415A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Brother Ind Ltd 画像形成装置および現像カートリッジ
JP2015111250A (ja) * 2013-11-06 2015-06-18 株式会社リコー 現像装置、画像形成装置、トナー検知方法、およびプログラム
US10444671B2 (en) 2016-07-04 2019-10-15 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having a developer detecting unit

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JP2015111250A (ja) * 2013-11-06 2015-06-18 株式会社リコー 現像装置、画像形成装置、トナー検知方法、およびプログラム
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