JP2000097557A - 断熱材、断熱箱体および冷蔵庫 - Google Patents
断熱材、断熱箱体および冷蔵庫Info
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- JP2000097557A JP2000097557A JP11283919A JP28391999A JP2000097557A JP 2000097557 A JP2000097557 A JP 2000097557A JP 11283919 A JP11283919 A JP 11283919A JP 28391999 A JP28391999 A JP 28391999A JP 2000097557 A JP2000097557 A JP 2000097557A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外箱と内箱とを有する断熱箱体の該外箱内面
に断熱材の外包体の周縁部分を接着テープで接着しなく
ても両箱間への注入物の充填が阻害されないように取り
付けられるようにして冷蔵庫などの断熱箱体の生産性を
向上させる。 【解決手段】 フィルムの両端が重なるように該フィル
ムの一端側が他端側に向けて折り返されてなる外包体４
と、この外包体４内部に収納されるスペーサ材６とを備
え、この収納状態においてスペーサ材６の側面６ｃに対
応する前記外包体４の側面４ｃのそれぞれから周縁部分
８，１０が突き出され、前記折り返し側の周縁部分８を
除く他の周縁部分１０が熱溶着され、前記スペーサ材６
の側面６ｃの角部が面取りされた斜面とされることで、
前記外包体４の側面４ｃが斜面とされている。
に断熱材の外包体の周縁部分を接着テープで接着しなく
ても両箱間への注入物の充填が阻害されないように取り
付けられるようにして冷蔵庫などの断熱箱体の生産性を
向上させる。 【解決手段】 フィルムの両端が重なるように該フィル
ムの一端側が他端側に向けて折り返されてなる外包体４
と、この外包体４内部に収納されるスペーサ材６とを備
え、この収納状態においてスペーサ材６の側面６ｃに対
応する前記外包体４の側面４ｃのそれぞれから周縁部分
８，１０が突き出され、前記折り返し側の周縁部分８を
除く他の周縁部分１０が熱溶着され、前記スペーサ材６
の側面６ｃの角部が面取りされた斜面とされることで、
前記外包体４の側面４ｃが斜面とされている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱材、断熱箱体
および冷蔵庫に関する。
および冷蔵庫に関する。
【０００２】
【従来の技術】外箱と内箱とからなる断熱箱体で構成さ
れている冷蔵庫においては両箱間に断熱性能を有する注
入物としての発泡ウレタンフォームが充填され、かつ外
箱の内面に断熱材が設置されることでその断熱性能が一
層高められるようにしたものがある。このように断熱箱
体の断熱性能の向上のため発泡ウレタンフォームと併用
される断熱材の構造について部分的に破断されて示され
る図４を参照して説明すると、従来の断熱材２”は、外
包体４を有している。外包体４は、金属箔、金属蒸着フ
ィルム、プラスチックフィルムなどの複数のフィルムが
ラミネートされてなるガスバリアー性（ガス非透過性）
を有するラミネートフィルムで構成されている。
れている冷蔵庫においては両箱間に断熱性能を有する注
入物としての発泡ウレタンフォームが充填され、かつ外
箱の内面に断熱材が設置されることでその断熱性能が一
層高められるようにしたものがある。このように断熱箱
体の断熱性能の向上のため発泡ウレタンフォームと併用
される断熱材の構造について部分的に破断されて示され
る図４を参照して説明すると、従来の断熱材２”は、外
包体４を有している。外包体４は、金属箔、金属蒸着フ
ィルム、プラスチックフィルムなどの複数のフィルムが
ラミネートされてなるガスバリアー性（ガス非透過性）
を有するラミネートフィルムで構成されている。
【０００３】外包体４は、ラミネートフィルムが一端側
を他端側に向けて折り返されたうえで、周縁部分が互い
に重ね合わせされて構成されている。この外包体４の内
部には、外包体４が所定の断熱状態を得るために減圧例
えば真空状態にされるから、その真空によって外形が圧
縮変形しないように外形維持のために例えば連通気泡発
泡体のようなスペーサ材６が収納される。従来の断熱材
２”に用いられるスペーサ材６は上面と下面と４つの側
面とからなる直方体形状を有していてその側面は垂直に
なっている。そのため、このようなスペーサ材６を外包
体４に収納した場合には、スペーサ材６の各側面に対応
する外包体４の側面のそれぞれも垂直になっている。外
包体４は前述したようにラミネートフィルムを折り返し
てなる４つの側面のうち、折り返し側を除く３つの側面
側は内部を真空状態に封止するための熱溶着が施こされ
て内部が完全密閉の袋状にされる。外包体４には、その
熱溶着機械などによる溶着作業の実施のためにその側面
から所定の突き出し長で周縁部分８，１０が突き出され
ている。この熱溶着箇所は折り返し周縁部分８では不要
であり、他の３つの周縁部分１０で行われ、その箇所は
説明の便宜のためハッチングで示されている。
を他端側に向けて折り返されたうえで、周縁部分が互い
に重ね合わせされて構成されている。この外包体４の内
部には、外包体４が所定の断熱状態を得るために減圧例
えば真空状態にされるから、その真空によって外形が圧
縮変形しないように外形維持のために例えば連通気泡発
泡体のようなスペーサ材６が収納される。従来の断熱材
２”に用いられるスペーサ材６は上面と下面と４つの側
面とからなる直方体形状を有していてその側面は垂直に
なっている。そのため、このようなスペーサ材６を外包
体４に収納した場合には、スペーサ材６の各側面に対応
する外包体４の側面のそれぞれも垂直になっている。外
包体４は前述したようにラミネートフィルムを折り返し
てなる４つの側面のうち、折り返し側を除く３つの側面
側は内部を真空状態に封止するための熱溶着が施こされ
て内部が完全密閉の袋状にされる。外包体４には、その
熱溶着機械などによる溶着作業の実施のためにその側面
から所定の突き出し長で周縁部分８，１０が突き出され
ている。この熱溶着箇所は折り返し周縁部分８では不要
であり、他の３つの周縁部分１０で行われ、その箇所は
説明の便宜のためハッチングで示されている。
【０００４】外包体４においては、それぞれの周縁部分
８，１０はそれを構成する上下に重なる一対のラミネー
トフィルム部分で構成されているので、そのフィルム部
分の間に空気層が生じることがないように上下のフィル
ム部分は互いにすき間なく重ね合わせされる必要がある
が、従来の断熱材２”ではスペーサ材６の側面が垂直に
立ち上がっているから、熱溶着が不要な折り返し側周縁
部分８もその外包体４の側面から外方に向けて相当程度
な長さで突出してしまう。
８，１０はそれを構成する上下に重なる一対のラミネー
トフィルム部分で構成されているので、そのフィルム部
分の間に空気層が生じることがないように上下のフィル
ム部分は互いにすき間なく重ね合わせされる必要がある
が、従来の断熱材２”ではスペーサ材６の側面が垂直に
立ち上がっているから、熱溶着が不要な折り返し側周縁
部分８もその外包体４の側面から外方に向けて相当程度
な長さで突出してしまう。
【０００５】このように折り返し側周縁部分８が長い構
造の断熱材２”を用いた断熱箱体である冷蔵庫１６につ
いてそれの要部断面図である図５を参照して説明する。
この冷蔵庫１６は、内箱１２と外箱１４とを有してお
り、外箱１４の内面に断熱材２”が接着剤などであらか
じめ固定され、そして、液状にされた注入物である発泡
ウレタンフォーム２０が冷蔵庫１６の図示していない背
面注入口から注入され、注入された発泡ウレタンフォー
ム２０は外箱１４の下部にあるフランジ部１８に落下し
てきてそのフランジ部１８で立ち上がらせられて充填さ
れる。
造の断熱材２”を用いた断熱箱体である冷蔵庫１６につ
いてそれの要部断面図である図５を参照して説明する。
この冷蔵庫１６は、内箱１２と外箱１４とを有してお
り、外箱１４の内面に断熱材２”が接着剤などであらか
じめ固定され、そして、液状にされた注入物である発泡
ウレタンフォーム２０が冷蔵庫１６の図示していない背
面注入口から注入され、注入された発泡ウレタンフォー
ム２０は外箱１４の下部にあるフランジ部１８に落下し
てきてそのフランジ部１８で立ち上がらせられて充填さ
れる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
係る断熱材２”の構造においては、注入され外箱１４と
内箱１２との間を落下してきた発泡ウレタンフォーム２
０が外箱１４内面のフランジ部１８で立ち上がる際に、
断熱材２”の外包体４側面の折り返し側周縁部分８が長
いために立ち上がってくる発泡ウレタンフォーム２０に
よって内箱１２の方向に容易に押し上げられる。そのた
め、注入されてきた発泡ウレタンフォーム２０の立ち上
がりが阻害されてしまう結果、両箱１２，１４内には発
泡ウレタンフォーム２０の未充填部分が生じやすい構造
となっている。このような未充填部分があったのでは冷
蔵庫としての断熱性能が著しく劣化してしまうとか外箱
２０の外面に露が生じるという課題がある。
係る断熱材２”の構造においては、注入され外箱１４と
内箱１２との間を落下してきた発泡ウレタンフォーム２
０が外箱１４内面のフランジ部１８で立ち上がる際に、
断熱材２”の外包体４側面の折り返し側周縁部分８が長
いために立ち上がってくる発泡ウレタンフォーム２０に
よって内箱１２の方向に容易に押し上げられる。そのた
め、注入されてきた発泡ウレタンフォーム２０の立ち上
がりが阻害されてしまう結果、両箱１２，１４内には発
泡ウレタンフォーム２０の未充填部分が生じやすい構造
となっている。このような未充填部分があったのでは冷
蔵庫としての断熱性能が著しく劣化してしまうとか外箱
２０の外面に露が生じるという課題がある。
【０００７】このような課題の対応策には例えば実開昭
５９ー１９３９８７号公報などの従来技術にもあるよう
に発泡ウレタンフォーム２０の立ち上がりが阻害されな
いように折り返し側周縁部分８を外箱１４の内面に接着
テープ２２で固定しているのであるが、このような接着
テープ２２の固定作業は冷蔵庫の生産性を低下させてし
まうという課題がある。
５９ー１９３９８７号公報などの従来技術にもあるよう
に発泡ウレタンフォーム２０の立ち上がりが阻害されな
いように折り返し側周縁部分８を外箱１４の内面に接着
テープ２２で固定しているのであるが、このような接着
テープ２２の固定作業は冷蔵庫の生産性を低下させてし
まうという課題がある。
【０００８】また、このような接着テープで折り返し側
周縁部分８が外箱１４の内面に接着されると、前記従来
公報でも指摘されているようにその周縁部分８と外箱１
４内面との間に空気層が生じてしまう可能性があるとい
う別の課題も生じる。
周縁部分８が外箱１４の内面に接着されると、前記従来
公報でも指摘されているようにその周縁部分８と外箱１
４内面との間に空気層が生じてしまう可能性があるとい
う別の課題も生じる。
【０００９】さらにまた、外包体４内にスペーサ材６を
収納する際にはスペーサ材６が直方体形状でその側面６
ｃの角部が角張っているために外包体４のスペーサ材収
納口の先端がスペーサ材６の側面６ｃの角部に食い込み
やすく、これを避けるようにしてスペーサ材６を収納す
る作業そのものも前記生産性をさらに低下させてしまう
という課題がある。
収納する際にはスペーサ材６が直方体形状でその側面６
ｃの角部が角張っているために外包体４のスペーサ材収
納口の先端がスペーサ材６の側面６ｃの角部に食い込み
やすく、これを避けるようにしてスペーサ材６を収納す
る作業そのものも前記生産性をさらに低下させてしまう
という課題がある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱材は、ガス
バリアー性を有する物質からなる外包体と、前記外包体
内部に収納されるスペーサ材とを備え、前記外包体の内
部を減圧してなる断熱材であって、前記スペーサ材の側
面角部が面取りされたことを特徴とするまた、本発明の
断熱材は、ガスバリアー性を有する物質からなる外包体
と、前記外包体内部に収納されるスペーサ材とを備え、
前記外包体の内部を減圧してなる断熱材であって、前記
スペーサ材の角部が面取りされ、前記スペーサ材の側面
に前記外包体の折り返し側周縁部分を位置させたことを
特徴とする。
バリアー性を有する物質からなる外包体と、前記外包体
内部に収納されるスペーサ材とを備え、前記外包体の内
部を減圧してなる断熱材であって、前記スペーサ材の側
面角部が面取りされたことを特徴とするまた、本発明の
断熱材は、ガスバリアー性を有する物質からなる外包体
と、前記外包体内部に収納されるスペーサ材とを備え、
前記外包体の内部を減圧してなる断熱材であって、前記
スペーサ材の角部が面取りされ、前記スペーサ材の側面
に前記外包体の折り返し側周縁部分を位置させたことを
特徴とする。
【００１１】前記外包体はフィルムからなり、前記フィ
ルムが複数のフィルムをラミネートしてなるラミネート
フィルムである。
ルムが複数のフィルムをラミネートしてなるラミネート
フィルムである。
【００１２】前記外包体を構成する前記フィルムの折り
返し方向の両端部分は、好ましくは、前記スペーサ材の
側面側に位置している。
返し方向の両端部分は、好ましくは、前記スペーサ材の
側面側に位置している。
【００１３】前記外包体を構成する前記フィルムの折り
返し方向の両端部分は、好ましくは、前記スペーサ材の
上面または下面に位置している。
返し方向の両端部分は、好ましくは、前記スペーサ材の
上面または下面に位置している。
【００１４】本発明の断熱箱体は、外箱と内箱とを有し
前記外箱と内箱との間に断熱材を有する断熱箱体であっ
て、前記断熱材と発泡性の断熱材との組み合わせからな
る断熱箱体において、前記断熱材の外包体の折り返し側
周縁部分が前記発泡性の断熱材の発泡の立ち上がり側に
あることを特徴とする。
前記外箱と内箱との間に断熱材を有する断熱箱体であっ
て、前記断熱材と発泡性の断熱材との組み合わせからな
る断熱箱体において、前記断熱材の外包体の折り返し側
周縁部分が前記発泡性の断熱材の発泡の立ち上がり側に
あることを特徴とする。
【００１５】本発明の冷蔵庫は、前記断熱箱体で構成さ
れている。
れている。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【００１７】図１は本発明の実施の形態に係る断熱材の
一部切欠斜視図である。同図を参照して、本発明の断熱
材２は、所定の断熱状態を得るために内部が減圧例えば
真空状態に減圧される外包体４と、この外包体４の外形
を前記真空状態に抗して維持するために外包体４内に収
納される連通気泡発泡体からなるスペーサ材６とを有し
ている。
一部切欠斜視図である。同図を参照して、本発明の断熱
材２は、所定の断熱状態を得るために内部が減圧例えば
真空状態に減圧される外包体４と、この外包体４の外形
を前記真空状態に抗して維持するために外包体４内に収
納される連通気泡発泡体からなるスペーサ材６とを有し
ている。
【００１８】外包体４には、金属箔、金属蒸着フィル
ム、プラスチックフィルムなどの複数のフィルムがラミ
ネートされてなる平板状のガスバリアー性を有するラミ
ネートフィルムが用いられている。外包体４はまた、ラ
ミネートフィルムの一端側をその他端側に折り返して構
成されている。外包体４は、その４辺の周縁部分のうち
折り返し側周縁部分８を除く残りの３辺は熱溶着側周縁
部分１０とされる。
ム、プラスチックフィルムなどの複数のフィルムがラミ
ネートされてなる平板状のガスバリアー性を有するラミ
ネートフィルムが用いられている。外包体４はまた、ラ
ミネートフィルムの一端側をその他端側に折り返して構
成されている。外包体４は、その４辺の周縁部分のうち
折り返し側周縁部分８を除く残りの３辺は熱溶着側周縁
部分１０とされる。
【００１９】スペーサ材６は、上面６ａと下面６ｂと４
つの側面６ｃとを有し、その側面６ｃの角部が面取り
（いわゆるＣカット）された斜面となっている。スペー
サ材６がこのような形状を有しているので、それを収納
する外包体４の外形形状も上面４ａと下面４ｂと４つの
側面４ｃとを有し、その側面４ｃは前記スペーサ材６の
側面６ｃに対応した斜面形状となっている。外包体４の
斜面状側面４ｃのそれぞれの頂点部分からは前記周縁部
分８，１０が突き出されている。これら周縁部分８，１
０の内、１つはラミネートフィルムの折り返しによる折
り返し側周縁部分８であり、残りは熱溶着側周縁部分１
０となる。
つの側面６ｃとを有し、その側面６ｃの角部が面取り
（いわゆるＣカット）された斜面となっている。スペー
サ材６がこのような形状を有しているので、それを収納
する外包体４の外形形状も上面４ａと下面４ｂと４つの
側面４ｃとを有し、その側面４ｃは前記スペーサ材６の
側面６ｃに対応した斜面形状となっている。外包体４の
斜面状側面４ｃのそれぞれの頂点部分からは前記周縁部
分８，１０が突き出されている。これら周縁部分８，１
０の内、１つはラミネートフィルムの折り返しによる折
り返し側周縁部分８であり、残りは熱溶着側周縁部分１
０となる。
【００２０】上記構造を有する外包体４においては、そ
の側面４ｃがスペーサ材６の側面６ｃの角部の面取り斜
面形状に対応した斜面形状になっているので、その側面
４ｃから外方に突き出される各周縁部分８，１０のう
ち、折り返し側周縁部分８の外方突き出し長を従来のそ
れに比較して短くすることができる。
の側面４ｃがスペーサ材６の側面６ｃの角部の面取り斜
面形状に対応した斜面形状になっているので、その側面
４ｃから外方に突き出される各周縁部分８，１０のう
ち、折り返し側周縁部分８の外方突き出し長を従来のそ
れに比較して短くすることができる。
【００２１】このような構造を有する本発明の断熱材２
を、図２で示されるように、その折り返し側周縁部分８
が内箱１２と外箱１４とを有する冷蔵庫１６の該外箱１
４内面のフランジ部１８側になるようにして、外箱１４
の内面に接着剤などで固定しておけば、折り返し側周縁
部分８が短いから、液状の注入物とされた発泡ウレタン
フォーム２０が図示していない注入口から注入されてフ
ランジ部１８で立ち上がる場合に、その立ち上がりは折
り返し側周縁部分８によって阻害されることがなくな
る。その結果、発泡ウレタンフォーム２０は未充填なく
両箱間に充填されることができ、従来のように断熱材２
の折り返し側周縁部分８を接着テープで外箱１４の内面
に固定しておく必要がなくなり、これによって本発明に
おいては接着テープによる断熱材の折り返し側周縁部分
８の接着作業が省略されて冷蔵庫の生産性が向上され
る。
を、図２で示されるように、その折り返し側周縁部分８
が内箱１２と外箱１４とを有する冷蔵庫１６の該外箱１
４内面のフランジ部１８側になるようにして、外箱１４
の内面に接着剤などで固定しておけば、折り返し側周縁
部分８が短いから、液状の注入物とされた発泡ウレタン
フォーム２０が図示していない注入口から注入されてフ
ランジ部１８で立ち上がる場合に、その立ち上がりは折
り返し側周縁部分８によって阻害されることがなくな
る。その結果、発泡ウレタンフォーム２０は未充填なく
両箱間に充填されることができ、従来のように断熱材２
の折り返し側周縁部分８を接着テープで外箱１４の内面
に固定しておく必要がなくなり、これによって本発明に
おいては接着テープによる断熱材の折り返し側周縁部分
８の接着作業が省略されて冷蔵庫の生産性が向上され
る。
【００２２】本発明の他の実施形態に係る断熱材２’に
ついて図３を参照して説明する。図１の断熱材２におい
ては外包体４を構成するラミネートフィルムの折り返し
方向の両端部分がスペーサ材６の側面６ｂ側に位置して
いるのに対して、図３の断熱材２’においては外包体４
を構成するラミネートフィルムの折り返し方向の両端部
分それぞれが互いの方向に折り返されることで、該両端
がスペーサ材６の上面６ａで重ね合わされて位置してい
る。なお、この場合、この両端はスペーサ材６の下面６
ｂ側で重ね合わされて位置してもよい。
ついて図３を参照して説明する。図１の断熱材２におい
ては外包体４を構成するラミネートフィルムの折り返し
方向の両端部分がスペーサ材６の側面６ｂ側に位置して
いるのに対して、図３の断熱材２’においては外包体４
を構成するラミネートフィルムの折り返し方向の両端部
分それぞれが互いの方向に折り返されることで、該両端
がスペーサ材６の上面６ａで重ね合わされて位置してい
る。なお、この場合、この両端はスペーサ材６の下面６
ｂ側で重ね合わされて位置してもよい。
【００２３】図３に示される断熱材２’においては熱溶
着周縁部分１０は折り返し方向とは直交する方向に２
つ、また折り返し側周縁部分８は折り返し方向に対向し
て２つあるので、冷蔵庫１６の外箱１４においてフラン
ジ部１８に対向させるべき折り返し側周縁部分８の取り
付け上における方向性が改善される。
着周縁部分１０は折り返し方向とは直交する方向に２
つ、また折り返し側周縁部分８は折り返し方向に対向し
て２つあるので、冷蔵庫１６の外箱１４においてフラン
ジ部１８に対向させるべき折り返し側周縁部分８の取り
付け上における方向性が改善される。
【００２４】なお、本発明においては、断熱箱体は冷蔵
庫に適用して説明したが、この冷蔵庫は冷凍庫あるいは
冷凍冷蔵庫を含むものであり、また冷却ボックスなど内
箱と外箱とを有し、両箱間に断熱材を挿入する構造のも
ののすべてに適用される。
庫に適用して説明したが、この冷蔵庫は冷凍庫あるいは
冷凍冷蔵庫を含むものであり、また冷却ボックスなど内
箱と外箱とを有し、両箱間に断熱材を挿入する構造のも
ののすべてに適用される。
【００２５】なお、本発明においては、外包体を構成す
るフィルムがラミネートフィルムであったが、ラミネー
トフィルムでなくてもよく、１枚からなるガスバリアー
性を有するフィルムを折り返して構成されるものであっ
てもよい。
るフィルムがラミネートフィルムであったが、ラミネー
トフィルムでなくてもよく、１枚からなるガスバリアー
性を有するフィルムを折り返して構成されるものであっ
てもよい。
【００２６】なお、本発明においては、外包体内部が真
空に排気されるものであったが、真空ではなく、断熱の
程度に合わせて内部が減圧されればよく、真空の断熱材
に限定されるものではない。
空に排気されるものであったが、真空ではなく、断熱の
程度に合わせて内部が減圧されればよく、真空の断熱材
に限定されるものではない。
【００２７】なお、本発明においては、スペーサ材側面
の角部の面取りの角度は必要に応じて設定されることは
言うまでもない。
の角部の面取りの角度は必要に応じて設定されることは
言うまでもない。
【００２８】なお、本発明においては、外包体の周縁部
分を構成する上下に重ねられている一対のフィルム部分
は熱溶着されることで外包体内部は封止されるが、その
封止は熱溶着に限定されるものではなく、他の溶着であ
ってもよい。
分を構成する上下に重ねられている一対のフィルム部分
は熱溶着されることで外包体内部は封止されるが、その
封止は熱溶着に限定されるものではなく、他の溶着であ
ってもよい。
【００２９】
【発明の効果】本発明によれば、スペーサ材の側面角部
に面取りが施されて構成されているので、このスペーサ
材を収納する外包体の側面形状も面取りされたような斜
面形状となる結果、その側面から外方に突き出される周
縁部分のうち、折り返し側周縁部分の該側面からの突き
出し長を短くできる。したがって、冷蔵庫のような断熱
箱体において、それの外箱内面のフランジ部に断熱材の
外方の折り返し側周縁部分を向けて該断熱材を外箱内面
に取り付けるような場合においては、その折り返し側周
縁部分を短くして、外箱と内箱との間に注入される発泡
ウレタンフォームのような注入物がそのフランジ部で立
ちあがって充填されるのを阻害することをなくしてその
未充填をなくして、その注入物による断熱性能を効果的
に発揮させることができるうえ、接着テープを用いない
から外箱内への断熱材の取り付け作業が改善され断熱箱
体とか冷蔵庫などの生産性が向上する。
に面取りが施されて構成されているので、このスペーサ
材を収納する外包体の側面形状も面取りされたような斜
面形状となる結果、その側面から外方に突き出される周
縁部分のうち、折り返し側周縁部分の該側面からの突き
出し長を短くできる。したがって、冷蔵庫のような断熱
箱体において、それの外箱内面のフランジ部に断熱材の
外方の折り返し側周縁部分を向けて該断熱材を外箱内面
に取り付けるような場合においては、その折り返し側周
縁部分を短くして、外箱と内箱との間に注入される発泡
ウレタンフォームのような注入物がそのフランジ部で立
ちあがって充填されるのを阻害することをなくしてその
未充填をなくして、その注入物による断熱性能を効果的
に発揮させることができるうえ、接着テープを用いない
から外箱内への断熱材の取り付け作業が改善され断熱箱
体とか冷蔵庫などの生産性が向上する。
【００３０】また、本発明によれば従来のように接着テ
ープを用いないから、折り返し側周縁部分と外箱内面と
の間に断熱性能に悪影響のある空気層が生じる可能性が
大きく低減され断熱性能の向上には極めて都合がよい。
ープを用いないから、折り返し側周縁部分と外箱内面と
の間に断熱性能に悪影響のある空気層が生じる可能性が
大きく低減され断熱性能の向上には極めて都合がよい。
【００３１】この場合、既述した従来公報においては接
着テープを用いない代わりに箱体に溝を設けたりしてい
るが、本発明においてはそのような溝を箱体に設ける必
要がないから、箱体の製造が簡素化するというこの公報
に記載の技術では決して得られない効果がある。
着テープを用いない代わりに箱体に溝を設けたりしてい
るが、本発明においてはそのような溝を箱体に設ける必
要がないから、箱体の製造が簡素化するというこの公報
に記載の技術では決して得られない効果がある。
【００３２】さらにまた、本発明によればスペーサ材の
側面角部が面取りされているので、外包体内にスペーサ
材を収納する作業が容易となるうえ、折り返し側周縁部
分が短いことで外包体の全体の寸法ひいてはこれを用い
た断熱箱体とか冷蔵庫の形状をも断熱性能を維持しなが
ら小さくできるという効果がある。
側面角部が面取りされているので、外包体内にスペーサ
材を収納する作業が容易となるうえ、折り返し側周縁部
分が短いことで外包体の全体の寸法ひいてはこれを用い
た断熱箱体とか冷蔵庫の形状をも断熱性能を維持しなが
ら小さくできるという効果がある。
【図１】本発明の一実施形態に係る断熱材の一部切り欠
き斜視図である。
き斜視図である。
【図２】本発明の断熱材を用いた冷蔵庫の要部の断面図
である。
である。
【図３】本発明の他の実施形態に係る断熱材の一部切り
欠き斜視図である。
欠き斜視図である。
【図４】従来の断熱材の一部切り欠き斜視図である。
【図５】従来の断熱材を用いた冷蔵庫の要部の断面図で
ある。
ある。
２，２’ 断熱材 ４ 外包体 ４ａ 外包体上面 ４ｂ 外包体下面 ４ｃ 外包体側面 ６ スペーサ材 ６ａ スペーサ材上面 ６ｂ スペーサ材下面 ６ｃ スペーサ材側面 ８ 折り返し側周縁部分 １０ 熱溶着側周縁部分 １２ 冷蔵庫内箱 １４ 冷蔵庫外箱 １６ 冷蔵庫 １８ 外箱フランジ部
Claims (7)
- 【請求項１】 ガスバリアー性を有する物質からなる外
包体と、前記外包体内部に収納されるスペーサ材とを備
え、前記外包体の内部を減圧してなる断熱材であって、
前記スペーサ材の側面角部が面取りされたことを特徴と
する断熱材。 - 【請求項２】 ガスバリアー性を有する物質からなる外
包体と、前記外包体内部に収納されるスペーサ材とを備
え、前記外包体の内部を減圧してなる断熱材であって、
前記スペーサ材の側面角部が面取りされ、前記スペーサ
材の側面に前記外包体の折り返し側周縁部分を位置させ
たことを特徴とする断熱材。 - 【請求項３】 前記外包体はフィルムからなり、前記フ
ィルムが複数のフィルムをラミネートしてなるラミネー
トフィルムであることを特徴とする請求項２記載の断熱
材。 - 【請求項４】 前記外包体を構成する前記フィルムの折
り返し方向の両端部分が前記スペーサ材の側面に位置し
ていることを特徴とする請求項３記載の断熱材。 - 【請求項５】 前記外包体を構成する前記フィルムの折
り返し方向の両端部分が前記スペーサ材の上面または下
面に位置していることを特徴とする請求項３記載の断熱
材。 - 【請求項６】 外箱と内箱とを有し前記外箱と内箱との
間に断熱材を有する断熱箱体であって、前記請求項２か
ら請求項５記載の何れかひとつの断熱材と発泡性の断熱
材との組み合わせからなる断熱箱体において、前記断熱
材の外包体の折り返し側周縁部分が前記発泡性の断熱材
の発泡の立ち上がり側にあることを特徴とする断熱箱
体。 - 【請求項７】 前記請求項６記載の断熱箱体で構成され
ていることを特徴とする冷蔵庫。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11283919A JP2000097557A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | 断熱材、断熱箱体および冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11283919A JP2000097557A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | 断熱材、断熱箱体および冷蔵庫 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21472695A Division JP3453222B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 断熱材、断熱箱体および冷蔵庫 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000097557A true JP2000097557A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17671911
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11283919A Pending JP2000097557A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | 断熱材、断熱箱体および冷蔵庫 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000097557A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015227774A (ja) * | 2015-09-17 | 2015-12-17 | 株式会社東芝 | 冷蔵庫 |
| JP2017223438A (ja) * | 2017-08-04 | 2017-12-21 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
-
1999
- 1999-10-05 JP JP11283919A patent/JP2000097557A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015227774A (ja) * | 2015-09-17 | 2015-12-17 | 株式会社東芝 | 冷蔵庫 |
| JP2017223438A (ja) * | 2017-08-04 | 2017-12-21 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
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