JP2000097451A

JP2000097451A - 空気調和機

Info

Publication number: JP2000097451A
Application number: JP10267988A
Authority: JP
Inventors: Takuji Tokui; 卓司得居; Toshihiro Kizawa; 敏浩木澤
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1998-09-22
Filing date: 1998-09-22
Publication date: 2000-04-04
Anticipated expiration: 2018-09-22
Also published as: JP2998753B1

Abstract

(57)【要約】【課題】ダンパーや換気通路を本体に別に設けること
なく、簡単な構造でコンパクト性を維持できると共に、
室内の快適性を保つことができる空気調和機を提供する
こと。【解決手段】室内ユニット１のケーシング５の側面
に、配管収納部６に連なる配管通し穴７を設けると共
に、配管通し穴７を空気流通性を有する配管通し穴カバ
ー８でカバー８する。室外に設けられた換気ユニット２
に壁を貫通する換気パイプ１２の一方を接続する。上記
換気パイプ１２の他方に配管通し穴７から配管収納部６
を通る案内ホース９を接続する。上記換気ユニット２に
よって、配管通し穴７から吸い込まれた空気は、案内ホ
ース９を経由して、換気パイプ１２を通って室外に排出
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、換気機能を有す
る空気調和機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、換気機能を有する空気調和機とし
ては、図３に示すようなものがある(特開昭６１−２４
００４０号公報参照)。この空気調和機は、ケーシング
３０の後面側全体が壁４０に設けられた穴４０aを貫通
するように据え付けられている。また、上記空気調和機
は、ケーシング３０内の吹出口３０a近傍に回動自在に
設けられた第１ダンパー３３と、送風ファン３２から吹
き出された空気を室外に導く換気通路３５の室外側の開
口に回動自在に設けられた第２ダンパー３４とを有して
いる。

【０００３】上記空気調和機において、冷暖房運転時
は、上記第１,第２ダンパー３３,３４を実線の位置にし
て、換気通路３５の入口側と室外側を閉じ、送風ファン
３２により前面側から熱交換器３１を介して吸い込んだ
空気を吹出口３０aから下側前方に向けて吹き出す。一
方、換気運転時は、上記第１,第２ダンパー３３,３４を
二点鎖線の位置にして、吹出口３０aを閉じて換気通路
３５の入口側と室外側とを開き、送風ファン３２により
前面側から熱交換器３１を介して吸い込んだ空気を換気
通路３５を介して後面側の開口から室外に排出する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記空気調
和機では、室内空気を容易に排気することができるが、
上記空気調和機内に第１,第２ダンパー３３,３４等の可
動部が多いため、構造が複雑でケーシングが大きくなる
という問題がある。また、上記空気調和機では、換気運
転時は室内空気を熱交換器３１を介して室外に排気する
ため、空調運転を停止しなければならず、快適性が損な
われるという問題がある。

【０００５】そこで、この発明の目的は、ダンパーや換
気通路を本体に別に設けることなく、簡単な構造でコン
パクト性を維持できると共に、室内の快適性を保つこと
ができる空気調和機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の空気調和機は、配管収納部に連なる配管
通し穴が側面に設けられ、かつ、上記配管通し穴をカバ
ーする空気流通性を有する配管通し穴カバーを有するケ
ーシングを備えた室内ユニットと、室外に設けられる換
気ユニットと、上記換気ユニットに接続され、かつ、壁
を貫通する換気パイプと、上記配管通し穴から上記配管
収納部を通り、上記換気パイプに接続される案内ホース
とを備えたことを特徴としている。

【０００７】上記請求項１の空気調和機によれば、換気
運転時、室外に設けられる換気ユニットによって、空気
流通性を有する上記配管通し穴カバーによりカバーされ
た上記配管通し穴から吸い込まれた室内空気は、上記室
内ユニット内の配管収納部に配置された案内ホースを経
由して、換気パイプを通って室外に排出される。このよ
うに、上記換気パイプが接続される案内ホースを配管収
納部に配置しているので、案内ホースを配置するための
スペースを室内ユニットに新たに設けることなく、簡単
な構造でコンパクト性を保持できる。また、上記案内ホ
ースを経由して室内空気を換気ユニットが吸い込むこと
により、室内空気が吸い込まれる吸込口を配管通し穴に
限定して、ケーシングの周辺の気流の乱れを抑えて室内
の気流を安定させると共に、空調運転と換気運転を同時
に行うことができ、室内の快適性を保つことができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の空気調和機を図
示の実施の形態により詳細に説明する。

【０００９】図１はこの発明の実施の一形態の空気調和
機の室内ユニットと換気ユニットの水平断面図を示して
おり、図２は図１のII−II線断面図である。

【００１０】図１,図２に示すように、上記空気調和機
は、室内の壁４に取り付けられた壁掛型の室内ユニット
１と、上記壁４の室外側に取り付けられた換気ユニット
２とを備えている。上記室内ユニット１は、配管収納部
６に連なる配管通し穴７が側面に設けられたケーシング
５を有し、その配管通し穴７に格子形状の配管通し穴カ
バー８を取り付けている。上記ケーシング５の裏面側に
位置するように壁４に配管貫通穴１０を設けて、その配
管貫通穴１０内にウォールパイプ１１を挿入している。
上記ウォールパイプ１１内に、筒状の挿入部１２ａと末
広がりの漏斗形状の誘導部１２ｂとを有する換気パイプ
１２の挿入部１２ａ側を室外から挿通している。上記換
気パイプ１２の挿入部１２ａと上記配管通し穴７とを、
ケーシング５内の配管,配線用の配管収納部６に配置さ
れた案内ホース９で接続している。上記案内ホース９
は、配管通し穴７側の直管部９ａと、ウォールパイプ１
１側のエルボ部９ｂとで構成され、室内側の壁面４ａ近
傍でそのエルボ部９ｂに換気パイプ１２の挿入部１２ａ
の先端を接続している。上記エルボ部９ｂは、案内ホー
ス９内を通る空気の圧力損失が大きくならずにスムーズ
に空気が流れるように、エルボ形状に樹脂で成型してい
る。なお、上記案内ホース９と換気パイプ１２とを別々
に製作したが、一本のホース等で一体に形成してもよ
い。

【００１１】また、上記換気ユニット２は、室外側の壁
面４ｂに配管貫通穴１０を囲むように固定部１６ａが固
定された４つの支持部材１６(図１では２つのみを示す)
と、上記４つの支持部材１６の他端に接続されたスクロ
ール部材１３と、上記スクロール部材１３の内部に配置
されたシロッコファン１４と、上記スクロール部材１３
に対して支持部材１６と反対の側に配置され、上記シロ
ッコファン１４を回転駆動するモータ１５と、上記支持
部材１６,スクロール部材１３,シロッコファン１４およ
びモータ１５を覆うカバー２２とを備えている。また、
上記スクロール部材１３の壁４側の側板１３ａには、上
記配管貫通穴１０に対向する円穴１８を設けて、その円
穴１８に換気パイプ１２の誘導部１２ｂ側を内嵌してい
る。上記スクロール部材１３の壁４と反対側の側板１３
ｂに貫通穴２０を設けて、その貫通穴２０にモータ１５
の回転軸２１を挿通し、その回転軸２１の先端にシロッ
コファン１４の軸部(図示せず)を接続している。また、
上記スクロール部材１３に側方に開口する排気口１７を
設けて、シロッコファン１４によりスクロール部材１３
の円穴１８を介して吸い込んだ空気を排気口１７から室
外に排出する。

【００１２】なお、上記ウォールパイプ１１内に、換気
パイプ１２を除く空間で配管通路１９を形成している。
上記配管通路１９には、図示しないが、室内ユニット１
と室外ユニット(図示せず)とを接続する冷媒配管と制御
信号線を通している。

【００１３】上記構成の空気調和機において、換気運転
時、上記換気ユニット２内のモータ１５によりシロッコ
ファン１４を回転駆動させる。そうすると、上記換気ユ
ニット２は、シロッコファン１４により、配管通し穴カ
バー８が取り付けられた配管通し穴７から案内ホース９
と換気パイプ１２とを介してスクロール部材１３内に室
内空気を吸い込み、シロッコファン１４からの吹き出し
空気を排気口１７から室外に排出する(図１の矢印Ｒ参
照)。

【００１４】このように、上記室内ユニット１内の配管
収納部６に案内ホース９を配置しているので、案内ホー
ス９を配置するためのスペースを新たに設けることな
く、簡単な構成でコンパクト性を維持することができ
る。上記案内ホース９を経由して室内空気を換気ユニッ
ト２が吸い込むことにより、室内空気が吸い込まれる吸
込口を配管通し穴７に限定して、ケーシング５の周辺の
気流の乱れを抑えて室内の気流を安定させると共に、空
調運転と換気運転とを同時に行うことができ、室内の快
適性を保つことができる。

【００１５】また、上記空気調和機では、案内ホース９
によって室内空気が吸い込まれる吸込口を配管通し穴７
に限定して、ケーシング５の周辺の気流の乱れを抑えて
室内の気流を安定させるので、ケーシング５表面に生じ
る結露を防ぐと共に、壁面４ａに埃が付着するのを防ぐ
ことができる。

【００１６】また、上記空気調和機の室内ユニット１
は、換気ユニット２を用いない場合は、従来の換気機能
を有しない空気調和機としても使用でき、汎用性のある
空気調和機を実現することができる。

【００１７】なお、上記実施の形態では、案内ホース９
は、直管部９ａとエルボ部９ｂとで構成したが、案内ホ
ース９の直管部９ａは、ジャバラ状の管でもよい。ま
た、案内ホースは、上記実施の形態の形状に限らず、全
てがジャバラ状の管等でもよい。

【００１８】

【発明の効果】以上より明らかなように、請求項１の発
明の空気調和機は、配管収納部に連なる配管通し穴が側
面に設けられ、かつ、上記配管通し穴をカバーする空気
流通性を有する配管通し穴カバーを有するケーシングを
備えた室内ユニットと、室外に設けられる換気ユニット
と、上記換気ユニットに接続され、かつ、壁を貫通する
換気パイプと、上記配管通し穴から上記配管収納部を通
り、上記換気パイプに接続される案内ホースとを備えた
ものである。

【００１９】したがって、請求項１の発明の空気調和機
によれば、上記換気パイプが接続される案内ホースを配
管収納部に配置しているので、案内ホースを配置するた
めのスペースを室内ユニットに新たに設けることなく、
簡単な構造でコンパクト性を保持することができる。ま
た、上記案内ホースを経由して室内空気を換気ユニット
が吸い込むことにより、室内空気が吸い込まれる吸込口
を配管通し穴に限定して、ケーシングの周辺の気流の乱
れを抑えて室内の気流を安定させると共に、空調運転と
換気運転を同時に行うことができ、室内の快適性を保つ
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態の空気調和機の水平断
面図である。

【図２】図１の空気調和機のII−II線断面図である。

【図３】従来の空気調和機の縦断面図である。

【符号の説明】

１…室内ユニット、２…換気ユニット、４…壁、５…ケ
ーシング、６…配管収納部、７…配管通し穴、８…配管
通し穴カバー、９…案内ホース、１１…ウォールパイ
プ、１２…換気パイプ、１３…スクロール部材、１４…
シロッコファン、１５…モータ、２２…カバー。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】配管収納部(６)に連なる配管通し穴(７)
が側面に設けられ、かつ、上記配管通し穴(７)をカバー
する空気流通性を有する配管通し穴カバー(８)を有する
ケーシング(５)を備えた室内ユニット(１)と、室外に設けられる換気ユニット(２)と、上記換気ユニット(２)に接続され、かつ、壁を貫通する
換気パイプ(１２)と、上記配管通し穴(７)から上記配管収納部(６)を通り、上
記換気パイプ(１２)に接続される案内ホース(９)とを備
えたことを特徴とする空気調和機。