JP2000097234A - 潤滑油供給装置及びこれを用いた直線運動装置 - Google Patents
潤滑油供給装置及びこれを用いた直線運動装置Info
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- JP2000097234A JP2000097234A JP10268218A JP26821898A JP2000097234A JP 2000097234 A JP2000097234 A JP 2000097234A JP 10268218 A JP10268218 A JP 10268218A JP 26821898 A JP26821898 A JP 26821898A JP 2000097234 A JP2000097234 A JP 2000097234A
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- track shaft
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】軌道軸の軸端を介さずとも直線案内装置の摺動
台やボールねじ装置のボールナットに対して容易に着脱
することができる潤滑油供給装置及びこれを用いた直線
運動装置を提供する。 【解決手段】転動体を介して軌道軸1に係合するスライ
ド部材に装着され、かかるスライド部材と軌道軸1の相
対的な移動に伴って該軌道軸1に潤滑油を塗布する潤滑
油供給装置であって、一対のケーシング半体40a,4
0bから構成されると共に、これらケーシング半体40
a,40bで軌道軸1を挟むようにしてスライド部材2
に固定されるケーシング40と、各ケーシング半体40
a,40bから突出して軌道軸1に当接し、かかる軌道
軸1に対して潤滑油を塗布する複数の塗布片410と、
各ケーシング半体40a,40b内に設けられた潤滑油
収容室と、ジョイント部7とから構成した。
台やボールねじ装置のボールナットに対して容易に着脱
することができる潤滑油供給装置及びこれを用いた直線
運動装置を提供する。 【解決手段】転動体を介して軌道軸1に係合するスライ
ド部材に装着され、かかるスライド部材と軌道軸1の相
対的な移動に伴って該軌道軸1に潤滑油を塗布する潤滑
油供給装置であって、一対のケーシング半体40a,4
0bから構成されると共に、これらケーシング半体40
a,40bで軌道軸1を挟むようにしてスライド部材2
に固定されるケーシング40と、各ケーシング半体40
a,40bから突出して軌道軸1に当接し、かかる軌道
軸1に対して潤滑油を塗布する複数の塗布片410と、
各ケーシング半体40a,40b内に設けられた潤滑油
収容室と、ジョイント部7とから構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば直線案内装
置やボールねじ、ボールスプライン等、ボール又はロー
ラ等の転動体を介して軌道軸とスライド部材とが相対的
に移動自在に係合した直線運動装置において、その軌道
軸の表面に対して潤滑油を塗布する潤滑油供給装置、更
にはこれを用いた直線運動装置に関する。
置やボールねじ、ボールスプライン等、ボール又はロー
ラ等の転動体を介して軌道軸とスライド部材とが相対的
に移動自在に係合した直線運動装置において、その軌道
軸の表面に対して潤滑油を塗布する潤滑油供給装置、更
にはこれを用いた直線運動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の直線運動装置の一つとしては、
工作機械や搬送装置等の直線案内部に使用され、ベッド
又はサドル等の固定部上でテーブル等の可動体を案内す
る直線案内装置が知られている。この直線案内装置は、
上記固定部上に配設されると共に長手方向に沿ってボー
ルの転走溝が形成された軌道レール(軌道軸)と、多数
のボールを介して上記軌道レールの転走溝と対向する負
荷転走溝を有すると共に、この負荷転走溝を転走するボ
ールの無限循環路が形成された摺動台(スライド部材)
とからなり、ボールの無限循環に伴い、上記可動体を支
持した摺動台が軌道レールに沿って連続的に直線運動す
るように構成されている。また、これとは逆に、固定し
た摺動台に対して軌道レールが運動するように構成され
ている場合もある。
工作機械や搬送装置等の直線案内部に使用され、ベッド
又はサドル等の固定部上でテーブル等の可動体を案内す
る直線案内装置が知られている。この直線案内装置は、
上記固定部上に配設されると共に長手方向に沿ってボー
ルの転走溝が形成された軌道レール(軌道軸)と、多数
のボールを介して上記軌道レールの転走溝と対向する負
荷転走溝を有すると共に、この負荷転走溝を転走するボ
ールの無限循環路が形成された摺動台(スライド部材)
とからなり、ボールの無限循環に伴い、上記可動体を支
持した摺動台が軌道レールに沿って連続的に直線運動す
るように構成されている。また、これとは逆に、固定し
た摺動台に対して軌道レールが運動するように構成され
ている場合もある。
【0003】このような直線案内装置を使用するに当た
っては、ボールそれ自体の摩耗やこれが転走する軌道レ
ールの転走溝あるいは摺動台の負荷転走溝の摩耗を抑
え、該摺動台の高精度の運動を長期にわたって維持する
観点から、かかるボールや上記転走溝等を使用条件に応
じて適切に潤滑してやる必要があり、従来より摺動台の
運動に合わせて軌道レールのボール転走溝等に潤滑油を
塗布する潤滑油供給装置が提案されている(特開平10
−184683号公報)。同公報に開示される装置は、
軌道レールに対して潤滑油を塗布する塗布体と、潤滑油
を吸収して保持すると共に上記塗布体に対して潤滑油を
供給する吸蔵体と、これら吸蔵体から塗布体への潤滑油
の供給量を制御する油量調整板と、これら塗布体、吸蔵
体及び油量調整板を収容すると共に上記摺動台に装着さ
れるケーシングとから構成されており、これを摺動台の
移動方向の前後両端面に装着することにより、塗布体か
ら滲み出した潤滑油が摺動台の移動に伴って軌道レール
の表面に塗布され、転走溝やボールに潤滑油が供給され
るようになっている。また、この装置では吸蔵体に保持
された潤滑油が油量調整板によって略定量ずつ塗布体に
供給されるので、必要最低限の量の潤滑油を長期にわた
って安定的に軌道レールに塗布することができるといっ
た利点を備えている。
っては、ボールそれ自体の摩耗やこれが転走する軌道レ
ールの転走溝あるいは摺動台の負荷転走溝の摩耗を抑
え、該摺動台の高精度の運動を長期にわたって維持する
観点から、かかるボールや上記転走溝等を使用条件に応
じて適切に潤滑してやる必要があり、従来より摺動台の
運動に合わせて軌道レールのボール転走溝等に潤滑油を
塗布する潤滑油供給装置が提案されている(特開平10
−184683号公報)。同公報に開示される装置は、
軌道レールに対して潤滑油を塗布する塗布体と、潤滑油
を吸収して保持すると共に上記塗布体に対して潤滑油を
供給する吸蔵体と、これら吸蔵体から塗布体への潤滑油
の供給量を制御する油量調整板と、これら塗布体、吸蔵
体及び油量調整板を収容すると共に上記摺動台に装着さ
れるケーシングとから構成されており、これを摺動台の
移動方向の前後両端面に装着することにより、塗布体か
ら滲み出した潤滑油が摺動台の移動に伴って軌道レール
の表面に塗布され、転走溝やボールに潤滑油が供給され
るようになっている。また、この装置では吸蔵体に保持
された潤滑油が油量調整板によって略定量ずつ塗布体に
供給されるので、必要最低限の量の潤滑油を長期にわた
って安定的に軌道レールに塗布することができるといっ
た利点を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の潤滑油供給装置を一層使用し易いものとすべくなさ
れたものであり、その目的とするところは、直線案内装
置の摺動台やボールねじ装置のボールナットに対して容
易に着脱することができ、不意の破損等に伴う交換作業
においても容易にこれを行うことが可能な潤滑油供給装
置及びこれを用いた直線運動装置を提供することにあ
る。
来の潤滑油供給装置を一層使用し易いものとすべくなさ
れたものであり、その目的とするところは、直線案内装
置の摺動台やボールねじ装置のボールナットに対して容
易に着脱することができ、不意の破損等に伴う交換作業
においても容易にこれを行うことが可能な潤滑油供給装
置及びこれを用いた直線運動装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、転
動体を介して軌道軸に係合するスライド部材に装着さ
れ、かかるスライド部材と軌道軸の相対的な移動に伴っ
て該軌道軸に潤滑油を塗布する潤滑油供給装置であっ
て、一対のケーシング半体から構成されると共に、これ
らケーシング半体で上記軌道軸を挟むようにして上記ス
ライド部材に固定されるケーシングと、各ケーシング半
体から突出して上記軌道軸に当接し、かかる軌道軸に対
して潤滑油を塗布する複数の塗布片と、上記塗布片に対
して潤滑油を供給すべく各ケーシング半体内に設けられ
た潤滑油収容室と、一対のケーシング半体を拡開させる
ことにより上記ケーシングを軌道軸に対して着脱し得る
よう、各ケーシング半体を相互に連結するジョイント部
とからなることを特徴とするものである。
動体を介して軌道軸に係合するスライド部材に装着さ
れ、かかるスライド部材と軌道軸の相対的な移動に伴っ
て該軌道軸に潤滑油を塗布する潤滑油供給装置であっ
て、一対のケーシング半体から構成されると共に、これ
らケーシング半体で上記軌道軸を挟むようにして上記ス
ライド部材に固定されるケーシングと、各ケーシング半
体から突出して上記軌道軸に当接し、かかる軌道軸に対
して潤滑油を塗布する複数の塗布片と、上記塗布片に対
して潤滑油を供給すべく各ケーシング半体内に設けられ
た潤滑油収容室と、一対のケーシング半体を拡開させる
ことにより上記ケーシングを軌道軸に対して着脱し得る
よう、各ケーシング半体を相互に連結するジョイント部
とからなることを特徴とするものである。
【0006】また、本発明の直線運動装置は、転動体の
転走面が形成された軌道軸と、上記転動体を介して軌道
軸に係合すると共に該軌道軸と相対的に移動するスライ
ド部材と、このスライド部材に装着されると共に、かか
る相対移動に伴って上記軌道軸の表面に潤滑油を塗布す
る潤滑油供給部材とを備えた直線運動装置において、上
記潤滑油供給部材は、一対のケーシング半体から構成さ
れると共に、これらケーシング半体で上記軌道軸を挟む
ようにして上記スライド部材に固定されるケーシング
と、各ケーシング半体から突出して上記軌道軸に当接
し、かかる軌道軸に対して潤滑油を塗布する複数の塗布
片と、上記塗布片に対して潤滑油を供給すべく各ケーシ
ング半体内に設けられた潤滑油収容室と、一対のケーシ
ング半体を拡開させることにより上記ケーシングを軌道
軸に対して着脱し得るよう、各ケーシング半体を相互に
連結するジョイント部とからなることを特徴とするもの
である。
転走面が形成された軌道軸と、上記転動体を介して軌道
軸に係合すると共に該軌道軸と相対的に移動するスライ
ド部材と、このスライド部材に装着されると共に、かか
る相対移動に伴って上記軌道軸の表面に潤滑油を塗布す
る潤滑油供給部材とを備えた直線運動装置において、上
記潤滑油供給部材は、一対のケーシング半体から構成さ
れると共に、これらケーシング半体で上記軌道軸を挟む
ようにして上記スライド部材に固定されるケーシング
と、各ケーシング半体から突出して上記軌道軸に当接
し、かかる軌道軸に対して潤滑油を塗布する複数の塗布
片と、上記塗布片に対して潤滑油を供給すべく各ケーシ
ング半体内に設けられた潤滑油収容室と、一対のケーシ
ング半体を拡開させることにより上記ケーシングを軌道
軸に対して着脱し得るよう、各ケーシング半体を相互に
連結するジョイント部とからなることを特徴とするもの
である。
【0007】このような技術的手段によれば、軌道軸に
対して潤滑油を塗布する複数の塗布片がケーシングの複
数箇所から突出して上記軌道軸に当接しており、潤滑油
はケーシング内の潤滑油収容室から上記塗布片へ供給さ
れる。これにより、スライド部材と軌道軸とが相対的に
移動すると、各塗布片から軌道軸の表面に対して潤滑油
が塗布されることとなる。
対して潤滑油を塗布する複数の塗布片がケーシングの複
数箇所から突出して上記軌道軸に当接しており、潤滑油
はケーシング内の潤滑油収容室から上記塗布片へ供給さ
れる。これにより、スライド部材と軌道軸とが相対的に
移動すると、各塗布片から軌道軸の表面に対して潤滑油
が塗布されることとなる。
【0008】このとき、本発明では上記ケーシングが一
対のケーシング半体から構成されており、これらケーシ
ング半体で軌道軸を挟むようにしてケーシングをスライ
ド部材に装着すると、上記塗布片を軌道軸に対して当接
させることができる。一方。潤滑油供給装置を交換する
際にはケーシング半体同士を拡開させて、上記塗布片を
軌道軸から離間させることができ、潤滑油供給装置を軌
道軸の軸端を介することなくスライド部材に対して脱着
することができる。また、上記塗布片及び潤滑油収容室
は各ケーシング半体内に別個に設けられることから、前
述の如くケーシング半体を拡開させてスライド部材に対
する脱着を行っても、潤滑油収容室から潤滑油が漏れ出
すといった不都合は発生しない。
対のケーシング半体から構成されており、これらケーシ
ング半体で軌道軸を挟むようにしてケーシングをスライ
ド部材に装着すると、上記塗布片を軌道軸に対して当接
させることができる。一方。潤滑油供給装置を交換する
際にはケーシング半体同士を拡開させて、上記塗布片を
軌道軸から離間させることができ、潤滑油供給装置を軌
道軸の軸端を介することなくスライド部材に対して脱着
することができる。また、上記塗布片及び潤滑油収容室
は各ケーシング半体内に別個に設けられることから、前
述の如くケーシング半体を拡開させてスライド部材に対
する脱着を行っても、潤滑油収容室から潤滑油が漏れ出
すといった不都合は発生しない。
【0009】
【発明の実施形態】以下、添付図面に基づいて本発明の
潤滑油供給装置及びこれを用いた直線運動装置を詳細に
説明する。図1及び図2は本発明の直線運動装置の一例
としての直線案内装置に潤滑油供給装置を装着した例を
示す側面図及びその分解斜視図である。この直線案内装
置は、長手方向に沿ってボールの転走面11が形成され
た軌道レール(軌道軸)1と、転動体としての多数のボ
ール3を介してこの軌道レール1に係合すると共に内部
に該ボールの無限循環路を備えた摺動台(スライド部
材)2と、この摺動台2の移動方向の前後両端面に装着
されると共に、かかる摺動台2の移動に伴って軌道レー
ル1の表面に潤滑油を塗布する一対の潤滑油供給部材
4,4と、軌道レール1に密着するシールリップ部51
を備えて上記潤滑油供給部材4の外側に配置されたシー
ル部材としてのエンドシール5と、このエンドシール5
の外側から摺動台2に装着されると共に上記軌道レール
1に密着する保護スクレーパ6とから構成されており、
かかるボール3の循環に伴って上記摺動台2が軌道レー
ル1上を往復運動するように構成されている。尚、図2
において、上記エンドシール5は薄板状の芯金52に対
してゴム層を加硫接着して、上記シールリップ部51を
形成している。
潤滑油供給装置及びこれを用いた直線運動装置を詳細に
説明する。図1及び図2は本発明の直線運動装置の一例
としての直線案内装置に潤滑油供給装置を装着した例を
示す側面図及びその分解斜視図である。この直線案内装
置は、長手方向に沿ってボールの転走面11が形成され
た軌道レール(軌道軸)1と、転動体としての多数のボ
ール3を介してこの軌道レール1に係合すると共に内部
に該ボールの無限循環路を備えた摺動台(スライド部
材)2と、この摺動台2の移動方向の前後両端面に装着
されると共に、かかる摺動台2の移動に伴って軌道レー
ル1の表面に潤滑油を塗布する一対の潤滑油供給部材
4,4と、軌道レール1に密着するシールリップ部51
を備えて上記潤滑油供給部材4の外側に配置されたシー
ル部材としてのエンドシール5と、このエンドシール5
の外側から摺動台2に装着されると共に上記軌道レール
1に密着する保護スクレーパ6とから構成されており、
かかるボール3の循環に伴って上記摺動台2が軌道レー
ル1上を往復運動するように構成されている。尚、図2
において、上記エンドシール5は薄板状の芯金52に対
してゴム層を加硫接着して、上記シールリップ部51を
形成している。
【0010】上記摺動台2は、テーブル等の機械装置の
取付け面21を備えると共に、軌道レール1のボール転
走面11に対応する負荷ボール転走面20及びボール3
を循環させるためのボール戻し孔22を備えた略サドル
状のブロック本体23と、このブロック本体23の前後
両端面に固定された一対のエンドプレート24,24と
から構成されている。かかるエンドプレート24には、
上記軌道レール1のボール転走面11からボール3を掬
い上げて上記ブロック本体23のボール戻し孔22に送
り込む一方、このボール戻し孔22からボール転走面1
1へボール3を送り込む方向転換路(図示せず)が形成
されており、このエンドプレート24を取付ボルト25
を用いてブロック本体23に固定することにより、上記
摺動台2にボール3の無限循環路が形成されるようにな
っている。
取付け面21を備えると共に、軌道レール1のボール転
走面11に対応する負荷ボール転走面20及びボール3
を循環させるためのボール戻し孔22を備えた略サドル
状のブロック本体23と、このブロック本体23の前後
両端面に固定された一対のエンドプレート24,24と
から構成されている。かかるエンドプレート24には、
上記軌道レール1のボール転走面11からボール3を掬
い上げて上記ブロック本体23のボール戻し孔22に送
り込む一方、このボール戻し孔22からボール転走面1
1へボール3を送り込む方向転換路(図示せず)が形成
されており、このエンドプレート24を取付ボルト25
を用いてブロック本体23に固定することにより、上記
摺動台2にボール3の無限循環路が形成されるようにな
っている。
【0011】また、上記エンドプレート24には上記無
限循環路に対して潤滑油を注油するための給油口26が
設けられておれり、かかる給油口26には上記保護スク
レーパ6、エンドシール5及び潤滑油供給部材4を介し
て供給ニップル27が装着されるようになっている。
限循環路に対して潤滑油を注油するための給油口26が
設けられておれり、かかる給油口26には上記保護スク
レーパ6、エンドシール5及び潤滑油供給部材4を介し
て供給ニップル27が装着されるようになっている。
【0012】更に、上記保護スクレーパ6、エンドシー
ル5及び潤滑油供給部材4は固定ボルト28によって各
エンドプレート24の上から摺動台2に装着されるが、
かかる固定ボルト28の締結によって保護スクレーパ6
等が潰れてしまうのを防止するため、各部材4,5,6
には夫々の厚みに応じたカラー29a,29b,29c
が嵌め込まれ、上記固定ボルト28はこれらカラーを貫
通して摺動台2に螺合するようになっている。
ル5及び潤滑油供給部材4は固定ボルト28によって各
エンドプレート24の上から摺動台2に装着されるが、
かかる固定ボルト28の締結によって保護スクレーパ6
等が潰れてしまうのを防止するため、各部材4,5,6
には夫々の厚みに応じたカラー29a,29b,29c
が嵌め込まれ、上記固定ボルト28はこれらカラーを貫
通して摺動台2に螺合するようになっている。
【0013】上記保護スクレーパ6は、図2に示される
ように、潤滑油を含浸した弾性部材60と、この弾性部
材60を摺動台2との間に挟み込んで固定する補強板6
1とから構成されており、上記弾性部材60が軌道レー
ル1の表面に隙間なく密着し、かかる軌道レール1に付
着しているゴミや異物を上記摺動台2の移動に伴って拭
い去ると共に、軌道レール1の表面に対して僅かずつ潤
滑油を塗布するようになっている。この弾性部材60は
軌道レール1の上半分に嵌合する凹欠部60aを有して
断面略サドル形状に形成されており、本実施例において
は材質として微細セル構造を有する発泡ウレタンが用い
られている。また、かかる発泡ウレタンの気泡は潤滑油
を含浸させるべく連泡されている。具体的には、引張り
強さ43kg/cm3 、伸び率360%、密度0.5g
/cm3 、反発弾性53%のものを用いた。
ように、潤滑油を含浸した弾性部材60と、この弾性部
材60を摺動台2との間に挟み込んで固定する補強板6
1とから構成されており、上記弾性部材60が軌道レー
ル1の表面に隙間なく密着し、かかる軌道レール1に付
着しているゴミや異物を上記摺動台2の移動に伴って拭
い去ると共に、軌道レール1の表面に対して僅かずつ潤
滑油を塗布するようになっている。この弾性部材60は
軌道レール1の上半分に嵌合する凹欠部60aを有して
断面略サドル形状に形成されており、本実施例において
は材質として微細セル構造を有する発泡ウレタンが用い
られている。また、かかる発泡ウレタンの気泡は潤滑油
を含浸させるべく連泡されている。具体的には、引張り
強さ43kg/cm3 、伸び率360%、密度0.5g
/cm3 、反発弾性53%のものを用いた。
【0014】また、上記補強板61も弾性部材と略同じ
形状に形成され、軌道レールの上半分に嵌合する凹欠部
61aは僅かな隙間(0.05mm)を介して軌道レー
ル1の表面と対向しており、軌道レール1に貼りついた
溶接のスパッタ等をこの補強板61によって削ぎ取るよ
うに構成されている。これにより、強固に軌道レール1
に貼り付いた異物や、大きな異物が弾性部材60と軌道
レール1との間に入り込むことがなく、かかる弾性部材
60の損傷を防止することができるようになっている。
形状に形成され、軌道レールの上半分に嵌合する凹欠部
61aは僅かな隙間(0.05mm)を介して軌道レー
ル1の表面と対向しており、軌道レール1に貼りついた
溶接のスパッタ等をこの補強板61によって削ぎ取るよ
うに構成されている。これにより、強固に軌道レール1
に貼り付いた異物や、大きな異物が弾性部材60と軌道
レール1との間に入り込むことがなく、かかる弾性部材
60の損傷を防止することができるようになっている。
【0015】図3乃至図5は上記潤滑油供給部材4を示
すものである。図示のように、潤滑油供給部材4は、一
対のケーシング半体40a,40bから構成されると共
に、上記軌道レール1を挟むようにして上記摺動台2の
エンドプレート24に装着されるケーシング40と、各
ケーシング半体40a(又は40b)内に収容されると
共に上記軌道レール1に当接して該軌道レール1に潤滑
油を塗布する塗布体41と、この塗布体41と共に各ケ
ーシング半体40a内に収容され、潤滑油を吸収して保
持する一方で上記塗布体41に対して潤滑油を供給する
吸蔵体42と、これら塗布体41と吸蔵体42との間を
隔離する油量調整板43とから構成されている。
すものである。図示のように、潤滑油供給部材4は、一
対のケーシング半体40a,40bから構成されると共
に、上記軌道レール1を挟むようにして上記摺動台2の
エンドプレート24に装着されるケーシング40と、各
ケーシング半体40a(又は40b)内に収容されると
共に上記軌道レール1に当接して該軌道レール1に潤滑
油を塗布する塗布体41と、この塗布体41と共に各ケ
ーシング半体40a内に収容され、潤滑油を吸収して保
持する一方で上記塗布体41に対して潤滑油を供給する
吸蔵体42と、これら塗布体41と吸蔵体42との間を
隔離する油量調整板43とから構成されている。
【0016】上記軌道レール1をその左右両側面からか
ら挟み込む一対のケーシング半体40a,40bは後述
するジョイント部7によって互いに揺動自在に連結され
ており、これらケーシング半体40a,40bの間で且
つ上記ジョイント部7の上には、上記供給ニッブル27
の貫通孔50を有するカラー57が嵌合するように構成
されている。このカラー57は上記ジョイント部7を中
心としたケーシング半体40a,40bの相互揺動をロ
ックする機能も有している。
ら挟み込む一対のケーシング半体40a,40bは後述
するジョイント部7によって互いに揺動自在に連結され
ており、これらケーシング半体40a,40bの間で且
つ上記ジョイント部7の上には、上記供給ニッブル27
の貫通孔50を有するカラー57が嵌合するように構成
されている。このカラー57は上記ジョイント部7を中
心としたケーシング半体40a,40bの相互揺動をロ
ックする機能も有している。
【0017】一方のケーシング半体40aは、吸蔵体4
2及び塗布体41の収容スペースとなる潤滑油収容室4
4aを備えたケーシング本体45aと、このケーシング
本体45aの潤滑油収容室44を密閉する蓋基板46a
とから構成されている。かかるケーシング本体45a
は、例えば鋼板からなる基板47aの輪郭に沿ってゴ
ム、合成樹脂等からなる側壁48aを立設したものであ
り、かかる基板47a及び側壁48aによって囲まれた
凹所が上記塗布体41及び吸蔵体42を収容する潤滑油
収容室44aとなっている。尚、他方のケーシング半体
40bは上記ケーシング半体40aと全く同じ構成を有
しているが、ケーシング半体40aとは鏡像の関係に形
成されている。従って、図中においてはケーシング半体
40bを構成する各部材に、例えばケーシング本体45
bの如く英小文字「a」ではなく「b」を付して表し
た。
2及び塗布体41の収容スペースとなる潤滑油収容室4
4aを備えたケーシング本体45aと、このケーシング
本体45aの潤滑油収容室44を密閉する蓋基板46a
とから構成されている。かかるケーシング本体45a
は、例えば鋼板からなる基板47aの輪郭に沿ってゴ
ム、合成樹脂等からなる側壁48aを立設したものであ
り、かかる基板47a及び側壁48aによって囲まれた
凹所が上記塗布体41及び吸蔵体42を収容する潤滑油
収容室44aとなっている。尚、他方のケーシング半体
40bは上記ケーシング半体40aと全く同じ構成を有
しているが、ケーシング半体40aとは鏡像の関係に形
成されている。従って、図中においてはケーシング半体
40bを構成する各部材に、例えばケーシング本体45
bの如く英小文字「a」ではなく「b」を付して表し
た。
【0018】かかる塗布体41は含浸する潤滑油を澱み
なく軌道レール1に塗布することができるよう、毛細管
現象による潤滑油の移動が生じ易い材質、例えば空隙率
の低いフェルト等の繊維交絡体が適しており、本実施例
では空隙率54%の羊毛フェルトを使用している。ま
た、上記吸蔵体42は潤滑油を多量に吸収保持すること
ができるよう、空隙率の高いフェルト等の繊維交絡体が
適している。この実施例では空隙率81%のレーヨン混
合羊毛フェルトを使用している。
なく軌道レール1に塗布することができるよう、毛細管
現象による潤滑油の移動が生じ易い材質、例えば空隙率
の低いフェルト等の繊維交絡体が適しており、本実施例
では空隙率54%の羊毛フェルトを使用している。ま
た、上記吸蔵体42は潤滑油を多量に吸収保持すること
ができるよう、空隙率の高いフェルト等の繊維交絡体が
適している。この実施例では空隙率81%のレーヨン混
合羊毛フェルトを使用している。
【0019】一方、上記ケーシング本体45a,45b
の側壁48a,48bには軌道レール1の転走面11と
対向する位置に凹溝481が形成されており、かかる凹
溝481からは潤滑油収容室44a,44bに収容した
塗布体41の一部である塗布片410が突出し、上記転
走面11に当接するようになっている。すなわち、上記
吸蔵体42から塗布体41へ供給された潤滑油は該塗布
片410を介して軌道レール1の転走面11に塗布され
る。各ケーシング半体40a,40bは軌道レール1の
一側面に夫々対応しており、しかも軌道レール1の一方
の側面には二条のボール転走面11,11が形成されて
いることから、各ケーシング半体40a,40bからは
これら転走面11,11に対応して一対の塗布片410
が突出している。
の側壁48a,48bには軌道レール1の転走面11と
対向する位置に凹溝481が形成されており、かかる凹
溝481からは潤滑油収容室44a,44bに収容した
塗布体41の一部である塗布片410が突出し、上記転
走面11に当接するようになっている。すなわち、上記
吸蔵体42から塗布体41へ供給された潤滑油は該塗布
片410を介して軌道レール1の転走面11に塗布され
る。各ケーシング半体40a,40bは軌道レール1の
一側面に夫々対応しており、しかも軌道レール1の一方
の側面には二条のボール転走面11,11が形成されて
いることから、各ケーシング半体40a,40bからは
これら転走面11,11に対応して一対の塗布片410
が突出している。
【0020】また、上記側壁48a,48bには潤滑油
収容室44a,44bの内周縁に沿って段部54が形成
されており、かかる段部54に上記油量調整板43が嵌
合して、塗布体41と吸蔵体42とを隔離するように構
成されている。上記油量調整板43は例えばステンレス
薄板(本実施例では厚さ0.1〜0.2mm)から形成
されており、吸蔵体42に含浸された潤滑油を塗布体4
1へ供給する供給孔56が例えば1穴だけ開設されてい
る。かかる供給穴56の径及び数、すなわちその開口面
積に応じて吸蔵体42から塗布体41への潤滑油の供給
量が制御される。供給孔56の形状は本実施例では円形
であるが、他の形状を採用しても良い。供給孔56の開
設位置は図6に破線で示した位置とすることが望ましい
が、これは各塗布体41から潤滑油が供給される2条の
ボール転走面11,11に対して略均等な距離となる位
置である。
収容室44a,44bの内周縁に沿って段部54が形成
されており、かかる段部54に上記油量調整板43が嵌
合して、塗布体41と吸蔵体42とを隔離するように構
成されている。上記油量調整板43は例えばステンレス
薄板(本実施例では厚さ0.1〜0.2mm)から形成
されており、吸蔵体42に含浸された潤滑油を塗布体4
1へ供給する供給孔56が例えば1穴だけ開設されてい
る。かかる供給穴56の径及び数、すなわちその開口面
積に応じて吸蔵体42から塗布体41への潤滑油の供給
量が制御される。供給孔56の形状は本実施例では円形
であるが、他の形状を採用しても良い。供給孔56の開
設位置は図6に破線で示した位置とすることが望ましい
が、これは各塗布体41から潤滑油が供給される2条の
ボール転走面11,11に対して略均等な距離となる位
置である。
【0021】上記ケーシング半体40a(又は40b)
を作成するには、先ず上記側壁48aを加硫接着によっ
て基板47aに接合して上記ケーシング本体45aを製
作し、かかるケーシング本体45aの潤滑油収容室44
aに潤滑油を含浸した潤滑油吸蔵体42を収めた後、か
かる潤滑油吸蔵体42を覆うようにして油量調整板43
をケーシング本体45aの側壁48aの段部54に嵌合
させる。次いで、油量調整板43の上に潤滑油塗布体4
1を重ね、最後に蓋基板46aを加硫接着によってケー
シング本体45aの側壁48aと接合する。これによ
り、内部に潤滑油塗布体41及び潤滑油吸蔵体42が収
容されたケーシング半体40aが完成する。ケーシング
半体40bの作成もこれと同じである。そして、これら
ケーシング半体40a,40bをジョイント部7によっ
て連結することにより、本発明の潤滑油供給部材4が完
成する。
を作成するには、先ず上記側壁48aを加硫接着によっ
て基板47aに接合して上記ケーシング本体45aを製
作し、かかるケーシング本体45aの潤滑油収容室44
aに潤滑油を含浸した潤滑油吸蔵体42を収めた後、か
かる潤滑油吸蔵体42を覆うようにして油量調整板43
をケーシング本体45aの側壁48aの段部54に嵌合
させる。次いで、油量調整板43の上に潤滑油塗布体4
1を重ね、最後に蓋基板46aを加硫接着によってケー
シング本体45aの側壁48aと接合する。これによ
り、内部に潤滑油塗布体41及び潤滑油吸蔵体42が収
容されたケーシング半体40aが完成する。ケーシング
半体40bの作成もこれと同じである。そして、これら
ケーシング半体40a,40bをジョイント部7によっ
て連結することにより、本発明の潤滑油供給部材4が完
成する。
【0022】図6は、一対のケーシング半体40a,4
0bを相互に連結するジョイント部7を詳細に示すもの
である。ケーシング半体40aの蓋基板46aには半円
形状のフランジ部70が突設される一方、ケーシング半
体40bの蓋基板46bには上記フランジ部70の背面
側に重なる半円形状のフランジ部71が突設されてい
る。また同様にして、ケーシング半体40bの基板47
bには前述の蓋基板46aと同じ形状のフランジ部70
が突設される一方、ケーシング半体40aの蓋基板46
aには前述の蓋基板46bと同じ形状のフランジ部71
が突設されている。そして、互いに重なり合ったこれら
二組のフランジ部70,71にはピン72が貫通してお
り、これによって上記ジョイント部7が構成され、一対
のケーシング半体40a,40bが互いに揺動自在に連
結されている。また、上記フランジ部70,71の上部
は前述したカラー57の嵌合部73となっており、この
嵌合部73にカラー57を装着した状態においては該カ
ラー57によってケーシング半体40a,40bの揺動
が阻害されるようになっている。
0bを相互に連結するジョイント部7を詳細に示すもの
である。ケーシング半体40aの蓋基板46aには半円
形状のフランジ部70が突設される一方、ケーシング半
体40bの蓋基板46bには上記フランジ部70の背面
側に重なる半円形状のフランジ部71が突設されてい
る。また同様にして、ケーシング半体40bの基板47
bには前述の蓋基板46aと同じ形状のフランジ部70
が突設される一方、ケーシング半体40aの蓋基板46
aには前述の蓋基板46bと同じ形状のフランジ部71
が突設されている。そして、互いに重なり合ったこれら
二組のフランジ部70,71にはピン72が貫通してお
り、これによって上記ジョイント部7が構成され、一対
のケーシング半体40a,40bが互いに揺動自在に連
結されている。また、上記フランジ部70,71の上部
は前述したカラー57の嵌合部73となっており、この
嵌合部73にカラー57を装着した状態においては該カ
ラー57によってケーシング半体40a,40bの揺動
が阻害されるようになっている。
【0023】従って、図7に示す如く、固定ボルト28
を各ケーシング半体40a,40bの貫通孔49から取
り外すと共に上記カラー57を除去した状態において
は、各ケーシング半体40a,40bを揺動させて、潤
滑油供給部材4を拡開させるようにして各塗布片410
を軌道レール1の転走面11から離間させることがで
き、各ケーシング半体40a,40bで軌道レール1を
挟み込んでいた状態を解除して、潤滑油供給部材4を摺
動台2から取り外すことができる。また、摺動台2への
装着は全く逆の手順で行うことができ、拡開していた潤
滑油供給部材4を閉じて各ケーシング半体で軌道レール
を挟み込むと共に、カラー57を嵌合部73に装着して
ケーシング半体の揺動をロックし、この状態で固定ボル
ト28を各ケーシング半体40a,40bの貫通孔49
に挿通させることで、潤滑油供給部材4の装着を行うこ
とができる。
を各ケーシング半体40a,40bの貫通孔49から取
り外すと共に上記カラー57を除去した状態において
は、各ケーシング半体40a,40bを揺動させて、潤
滑油供給部材4を拡開させるようにして各塗布片410
を軌道レール1の転走面11から離間させることがで
き、各ケーシング半体40a,40bで軌道レール1を
挟み込んでいた状態を解除して、潤滑油供給部材4を摺
動台2から取り外すことができる。また、摺動台2への
装着は全く逆の手順で行うことができ、拡開していた潤
滑油供給部材4を閉じて各ケーシング半体で軌道レール
を挟み込むと共に、カラー57を嵌合部73に装着して
ケーシング半体の揺動をロックし、この状態で固定ボル
ト28を各ケーシング半体40a,40bの貫通孔49
に挿通させることで、潤滑油供給部材4の装着を行うこ
とができる。
【0024】すなわち、この潤滑油供給部材4は軌道レ
ール1の軸方向と直交する方向から摺動台2に対して装
着することが可能であり、ジョイント部7を具備しない
従来の潤滑油供給部材の如くいちいち軌道レール1の軸
端を介さずとも摺動台2に対して脱着することができ、
極めて容易にその交換作業を行い得るものである。
ール1の軸方向と直交する方向から摺動台2に対して装
着することが可能であり、ジョイント部7を具備しない
従来の潤滑油供給部材の如くいちいち軌道レール1の軸
端を介さずとも摺動台2に対して脱着することができ、
極めて容易にその交換作業を行い得るものである。
【0025】尚、図6に示すジョイント部7ではフラン
ジ部71を貫通したピン72の両端をかしめ、ピン72
をフランジ部71から取り外せないように構成している
が、潤滑油供給部材4のメインテナンス時において各ケ
ーシング半体40aを単独でも取り扱えるよう、ピン7
2をフランジ部71から脱着できるように構成しても良
い。
ジ部71を貫通したピン72の両端をかしめ、ピン72
をフランジ部71から取り外せないように構成している
が、潤滑油供給部材4のメインテナンス時において各ケ
ーシング半体40aを単独でも取り扱えるよう、ピン7
2をフランジ部71から脱着できるように構成しても良
い。
【0026】また、前記実施例ではジョイント部7にお
いて一対のケーシング半体40a,40bを揺動自在に
連結し、潤滑油供給部材4を軌道レール1から取り外し
た後においても一対のケーシング半体40a,40bが
連結しているように構成したが、かかるジョイント部と
しては例えばビス等を用いて軌道レール1の両側からケ
ーシング半体40a,40b同士を結合するように構成
し、潤滑油供給部材4を軌道レール1から取り外した状
態においてはケーシング半体40a,40bが完全に分
離するようにしても差し支えない。
いて一対のケーシング半体40a,40bを揺動自在に
連結し、潤滑油供給部材4を軌道レール1から取り外し
た後においても一対のケーシング半体40a,40bが
連結しているように構成したが、かかるジョイント部と
しては例えばビス等を用いて軌道レール1の両側からケ
ーシング半体40a,40b同士を結合するように構成
し、潤滑油供給部材4を軌道レール1から取り外した状
態においてはケーシング半体40a,40bが完全に分
離するようにしても差し支えない。
【0027】更に、上記実施例では軌道レール及び摺動
台から構成される直線案内装置の潤滑油供給部材に本発
明を適用した例を説明したが、これに限らず、本発明は
ボールねじ又はボールスプラインの潤滑油供給部材に適
用することも可能である。
台から構成される直線案内装置の潤滑油供給部材に本発
明を適用した例を説明したが、これに限らず、本発明は
ボールねじ又はボールスプラインの潤滑油供給部材に適
用することも可能である。
【0028】また、本実施例においては、潤滑油供給部
材4のケーシング40のみを一対のケーシング半体40
a,40bから構成し、これらを互いに拡開可能に構成
して軌道レール1への着脱を容易なものとしているが、
エンドシール5及び保護スクレーパ6の補強板61をも
同様に一対の半体から構成し、軌道レール1への着脱性
を高めても良い。尚、保護スクレーパ6の弾性部材60
についてはその材質故に軌道レールに対する装着は容易
であり、これを一対の半体から構成する必要はない。
材4のケーシング40のみを一対のケーシング半体40
a,40bから構成し、これらを互いに拡開可能に構成
して軌道レール1への着脱を容易なものとしているが、
エンドシール5及び保護スクレーパ6の補強板61をも
同様に一対の半体から構成し、軌道レール1への着脱性
を高めても良い。尚、保護スクレーパ6の弾性部材60
についてはその材質故に軌道レールに対する装着は容易
であり、これを一対の半体から構成する必要はない。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の潤滑
油供給装置及びこれを用いた直線運動装置によれば、か
かる潤滑油供給装置のケーシングを構成する一対のケー
シング半体が軌道レールを挟み込むようにジョイント部
によって相互に連結されていることから、該装置を交換
する際にはケーシング半体同士を拡開させ、各ケーシン
グ半体が軌道軸を挟み込んでいる状態を解除することが
できるので、軌道軸の軸端を介することなく、軌道軸の
軸方向と直交する方向からスライド部材に対してこれを
脱着することができる。
油供給装置及びこれを用いた直線運動装置によれば、か
かる潤滑油供給装置のケーシングを構成する一対のケー
シング半体が軌道レールを挟み込むようにジョイント部
によって相互に連結されていることから、該装置を交換
する際にはケーシング半体同士を拡開させ、各ケーシン
グ半体が軌道軸を挟み込んでいる状態を解除することが
できるので、軌道軸の軸端を介することなく、軌道軸の
軸方向と直交する方向からスライド部材に対してこれを
脱着することができる。
【0030】従って、不意の破損等に伴い潤滑油供給装
置の交換作業が必要となった場合であっても、摺動台そ
のものを軌道レールから取り外さなくとも潤滑油供給装
置の交換を行うことが可能となり、簡易に且つ低コスト
で該交換作業を行うことが可能となる。
置の交換作業が必要となった場合であっても、摺動台そ
のものを軌道レールから取り外さなくとも潤滑油供給装
置の交換を行うことが可能となり、簡易に且つ低コスト
で該交換作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を直線案内装置に適用した実施例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図2】 実施例に係る直線案内装置及びこれに付設さ
れる機器の分解斜視図である。
れる機器の分解斜視図である。
【図3】 実施例に係る潤滑油供給部材の分解斜視図で
ある。
ある。
【図4】 実施例に係る潤滑油供給部材の正面断面図で
ある。
ある。
【図5】 図4のV−V断面図である。
【図6】 実施例に係る潤滑油供給部材のジョイント部
を示す拡大斜視図である。
を示す拡大斜視図である。
【図7】 実施例に係る潤滑油供給部材のケーシングを
拡開させた状態を示す概略図である。
拡開させた状態を示す概略図である。
1…軌道レール(軌道軸)、2…摺動台(スライド部
材)、3…ボール(転動体)、4…潤滑油供給部材、7
…ジョイント部、40…ケーシング、40a…ケーシン
グ半体、41a…塗布片、44…潤滑油収容室
材)、3…ボール(転動体)、4…潤滑油供給部材、7
…ジョイント部、40…ケーシング、40a…ケーシン
グ半体、41a…塗布片、44…潤滑油収容室
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月25日(1999.2.2
5)
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (3)
- 【請求項1】 転動体を介して軌道軸に係合するスライ
ド部材に装着され、かかるスライド部材と軌道軸の相対
的な移動に伴って該軌道軸に潤滑油を塗布する潤滑油供
給装置であって、 一対のケーシング半体から構成されると共に、これらケ
ーシング半体で上記軌道軸を挟むようにして上記スライ
ド部材に固定されるケーシングと、各ケーシング半体か
ら突出して上記軌道軸に当接し、かかる軌道軸に対して
潤滑油を塗布する複数の塗布片と、上記塗布片に対して
潤滑油を供給すべく各ケーシング半体内に設けられた潤
滑油収容室と、一対のケーシング半体を拡開させること
により上記ケーシングを軌道軸に対して着脱し得るよ
う、各ケーシング半体を相互に連結するジョイント部と
からなることを特徴とする潤滑油供給装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の直線運動装置において、
上記ジョイント部は、各ケーシング半体に突設されたフ
ランジ部と、これらフランジ部を貫通するピンとから構
成され、一対のケーシング半体を揺動自在に連結してい
ることを特徴とする潤滑油供給装置。 - 【請求項3】 転動体の転走面が形成された軌道軸と、
上記転動体を介して軌道軸に係合すると共に該軌道軸と
相対的に移動するスライド部材と、このスライド部材に
装着されると共に、かかる相対移動に伴って上記軌道軸
の表面に潤滑油を塗布する潤滑油供給部材とを備えた直
線運動装置において、 上記潤滑油供給部材は、一対のケーシング半体から構成
されると共に、これらケーシング半体で上記軌道軸を挟
むようにして上記スライド部材に固定されるケーシング
と、各ケーシング半体から突出して上記軌道軸に当接
し、かかる軌道軸に対して潤滑油を塗布する複数の塗布
片と、上記塗布片に対して潤滑油を供給すべく各ケーシ
ング半体内に設けられた潤滑油収容室と、一対のケーシ
ング半体を拡開させることにより上記ケーシングを軌道
軸に対して着脱し得るよう、各ケーシング半体を相互に
連結するジョイント部とからなることを特徴とする直線
運動装置
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10268218A JP2000097234A (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | 潤滑油供給装置及びこれを用いた直線運動装置 |
US09/288,619 US6401867B1 (en) | 1998-04-16 | 1999-04-09 | Lubricant supply system |
KR1019990013300A KR100318100B1 (ko) | 1998-04-16 | 1999-04-15 | 윤활유 공급장치 |
EP99302962A EP0950465B1 (en) | 1998-04-16 | 1999-04-16 | Lubricant supply apparatus and linear motion apparatus using the same |
DE69938756T DE69938756D1 (de) | 1998-04-16 | 1999-04-16 | Schmiermittelfördereinrichtung und Übertragung linearer Bewegungen unter Verwendung dieser Vorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10268218A JP2000097234A (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | 潤滑油供給装置及びこれを用いた直線運動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000097234A true JP2000097234A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17455564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10268218A Withdrawn JP2000097234A (ja) | 1998-04-16 | 1998-09-22 | 潤滑油供給装置及びこれを用いた直線運動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000097234A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2004211768A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Thk Co Ltd | トラクションドライブ動力伝達装置 |
WO2008041695A1 (fr) * | 2006-10-03 | 2008-04-10 | Kokoku Intech Co., Ltd. | dispositif d'alimentation en lubrifiant et dispositif À mouvement linÉaire ÉquipÉ de celui-ci |
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CN104043923A (zh) * | 2013-03-15 | 2014-09-17 | 昆山利玛赫自动化科技有限公司 | 一种用于自动焊接机的直线导轨旋转夹持轨道机构 |
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KR102092713B1 (ko) * | 2018-10-05 | 2020-03-25 | (주)삼현엔지니어링 | 직선운동 가이드 레일 그리스 도포장치 |
-
1998
- 1998-09-22 JP JP10268218A patent/JP2000097234A/ja not_active Withdrawn
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US7870935B2 (en) | 2002-12-27 | 2011-01-18 | Thk Co., Ltd. | Traction drive power transmission device |
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