JP2000096582A - 杭式桟橋施工方法及び杭式桟橋構造 - Google Patents

杭式桟橋施工方法及び杭式桟橋構造

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JP2000096582A JP10283463A JP28346398A JP2000096582A JP 2000096582 A JP2000096582 A JP 2000096582A JP 10283463 A JP10283463 A JP 10283463A JP 28346398 A JP28346398 A JP 28346398A JP 2000096582 A JP2000096582 A JP 2000096582A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】杭式桟橋施工時の杭打ち精度を高めるととも
に、コスト低廉化を図る。 【解決手段】杭頭固定用管4が予め設置された桟橋未完
成部分の主桁1を桟橋完成部分から片持ち状に張り出
し、当該桟橋未完成部分の主桁1に沿って当該主桁1の
張り出し先端部と桟橋完成部分との間にかけ渡された線
材2を、当該主桁1と平行になるように張力調整するこ
とによって当該主桁1の方向や角度,あるいは歪み状態
を完成状態に近づくように調整保持し、これにより当該
主桁1に取り付けられている杭頭固定用管4の位置を完
成状態に近づけて、その杭頭固定用管4を介して管状杭
5を杭打ちする。また、杭頭固定用管4が取り付けられ
ている横桁3と主桁1とを周方向に回転可能な二重管構
造10で接続することにより、主桁1と杭頭固定用管との
角度変化に対応して部品の種類を低減し、コストダウン
を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杭式桟橋の施工方
法並びにその構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の杭式桟橋を、例えば山岳地で施工
する場合、既に完成している桟橋部分を足場として、未
だ完成していない桟橋部分を支持する杭を先行打ちし、
この杭と完成桟橋部分とに未完成部分の主桁をかける。
海上部では、先行する杭を船打ちする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に前
述した従来の杭式桟橋の施工方法では、桟橋完成部分だ
けを足場として、次の杭を先行打ちするため、杭の架設
位置を正確に調整するのが難しく、杭打ちの精度が悪
い。従って、例えば一旦杭打ちしてから、その杭の向き
や高さを再調整しなければならない必要が生じ、手間や
時間がかかるばかりでなく、危険な高所作業が必要にな
るという問題がある。
【0004】本発明は、これらの諸問題に鑑みて開発さ
れたものであり、桟橋未完成部分を支持する杭打ち精度
を向上して手間や時間,あるいは高所作業を低減すると
ともに、桟橋未完成部分そのものを支持する主桁の方向
や角度,あるいは歪みを調整可能な杭式桟橋施工方法
と、そのような工法にあって、主桁と杭との角度が一定
でない部位でも利用可能な杭式桟橋構造とを提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題を解
決するために、本発明のうち請求項1に係る杭式桟橋施
工方法は、桟橋完成部分から、杭頭固定用管が予め設置
された延長すべき桟橋未完成部分の主桁を片持ち状に張
り出し、当該桟橋未完成部分の主桁に沿うように当該桟
橋未完成部分の主桁の張り出し先端部と桟橋完成部分と
の間にかけ渡された線材を、当該桟橋未完成部分の主桁
と平行になるようにして張力調整することによって、当
該桟橋未完成部分の主桁を調整するとともに保持し、前
記桟橋未完成部分の主桁に設置された杭頭固定用管を介
して管状杭を杭打ちすることを特徴とするものである。
【0006】また、本発明のうち請求項2に係る杭式桟
橋施工方法は、桟橋完成部分から、杭頭固定用管が予め
設置された延長すべき桟橋未完成部分の主桁を片持ち状
に張り出し、当該桟橋未完成部分の主桁の張り出し先端
部とその下方の地形との間に仮設杭を架設することによ
って当該桟橋未完成部分の主桁を調整するとともに保持
し、前記桟橋未完成部分の主桁に設置された杭頭固定用
管を介して管状杭を杭打ちすることを特徴とするもので
ある。
【0007】また、本発明のうち請求項3に係る杭式桟
橋構造は、杭式桟橋に用いられる主桁の配設方向に対し
て、管状杭の杭頭固定用管の向きを自在に調整できるよ
うに、当該主桁と杭頭固定用管とを、周方向に回転可能
な二重管構造で接続することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項4に係る杭式桟橋構造は、前
記請求項3の発明において、前記二重管構造が横桁を構
成することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る杭式桟橋施工
方法及び杭式桟橋構造の各種実施形態について図面を用
いながら説明する。まず、図1に本発明の杭式桟橋施工
方法の第1実施形態の概略構成を示す。この状態は、桟
橋完成部分から、桟橋未完成部分の主桁1を張り出し、
その主桁1の先端部と桟橋完成部分とに線材2,ここで
はPC鋼線を当該主桁1と平行にかけ渡した状態であ
り、この線材2の張力を調整することによって、前記桟
橋未完成部分の主桁1の角度や方向,あるいは主桁1の
歪みの状態を調整することができるようにしたものであ
る。また、この桟橋未完成部分の主桁1には、予め横桁
3と、次いで打たれる管状杭5の杭頭固定用管4とが取
り付けられている。なお、桟橋完成部分にはいわゆる覆
工板6が敷きつめられているが、ここでは構造を明らか
にするために図示を省略している部分もある。
【0009】この杭式桟橋施工方法の詳細を、図2に従
って説明する。この工法では、図2aに示すように、まず
桟橋未完成部分に相当する主桁1,この実施形態では四
本の主桁1と、それらを連結する横桁3と、各主桁1間
の横桁3の中央部に介装される杭頭固定用管4とを、例
えば適宜継手構造を用いて予め工場等で組み立ててお
く。また、前記四本の主桁1のうち、両外側の主桁1の
突出先端部上側には、再使用可能な線材固定具7を取り
付けておくとともに、桟橋完成部分における両外側の主
桁1の上側にも、線材固定具7を取り付けておく。な
お、前記杭頭固定用管4は、後述するように管状杭5が
円管状であるために、丸いガイド穴が形成されている。
【0010】このようにして、予め組み立てられている
桟橋未完成部分の主桁1を、例えば既に完成している桟
橋完成部分に載せたクレーンで吊り上げ、図2bに示すよ
うに当該桟橋未完成部分に下ろす。このように例えば桟
橋未完成部分の主桁1を桟橋完成部分の先方に下ろした
ら、当該桟橋完成部分の主桁1と、桟橋未完成部分の主
桁1とを、例えば金物継手等を用いて片持ち状態に接続
する。
【0011】次に、図2cに示すように、前述した桟橋未
完成部分の主桁1の突出先端部上側に取り付けられた線
材固定具7と、桟橋完成部分の主桁1の上側に取り付け
られた線材固定具7との間に、PC鋼線等の線材2をか
け渡し、図示されないジャッキ等によって当該線材を引
っ張り、当該線材2の張力を調整する。これは、単に桟
橋未完成部分の主桁1の片持ち状態を補強するのみなら
ず、当該主桁1の角度や方向を調整し、それに取り付け
られている杭頭固定用管4を所定の状態,通常は予め設
定された杭打ち方向であって、同時に桟橋完成状態での
管状杭5の方向に設置することも兼ねている。
【0012】ここで、前記二つの線材固定具7は、共に
主桁1から所定距離だけ離れたところで線材2を固定す
るので、線材2は主桁1と平行に,いわゆる弦状態に張
られる。したがって、桟橋未完成部分の両側の主桁1に
平行に張られた線材2の張力を調整すれば、それら桟橋
未完成部分の主桁1の方向や角度を調整することは勿
論、当該主桁1の歪みの状態も調整することができる。
特に、このように桟橋未完成部分の主桁1を桟橋完成部
分に片持ち状態で張り出したときには、当該桟橋未完成
部分の主桁1は、いわゆる上に凸状態で撓んでいる。そ
こで、桟橋未完成部分の主桁1の上側に弦状態に張られ
た線材2の張力を調整すれば、完成状態で管状杭5に支
持されたときと同様に、主桁1を、いわゆる下に凸状態
に撓ませることができ、後述する管状杭5を杭打ちする
ときの杭頭固定用管4の状態を完成状態のそれに近づけ
ることができる。この歪みの調整は、単に主桁を線材で
吊るすだけの構造では到底達成できない。
【0013】なお、正確を期する場合には、主桁1等の
自重並びに完成状態での搭載荷重を考慮して主桁1の撓
み状態を設定し、その撓み状態で生じる歪みの状態に近
づけるように線材2の張力を調整することが望まれる。
また、例えば図3に示すように桟橋完成部分の主桁1
と、桟橋未完成部分の主桁1とが真直ぐ接続されない場
合,つまり両者の角度が異なる場合には、適宜,線材角
度調整装置8等を用いて線材2が桟橋未完成部分の主桁
1と平行になるようにするのが望ましい。
【0014】次に、図2dに示すように、前記線材2で補
強支持された桟橋未完成部分の片持ち状態の主桁1に対
して、四本の主桁1のうち、中央部の二本の主桁1間の
横桁3に取付けられた杭頭固定用管4を介して管状杭5
を杭打ちする。本実施形態では、ガイド性に優れ、かつ
断面性能や機械的強度に優れた円管状の管状杭5を用い
る。このときには、例えば図4に示すように前記杭頭固
定用管4の上方に、更にテーブルマシン11を設置し、い
わゆるダウンザホールで削孔及び杭打ちを行うようにし
てもよい。また、管状杭5の根入部はモルタルを充填し
て固定する。これを図2eに示すように、残り二箇所の杭
頭固定用管4でも繰返し、夫々の管状杭5の頭部と杭頭
固定用管4との間にモルタルを充填して両者を固定す
る。
【0015】このようにして桟橋未完成部分の主桁1と
打ち込まれた管状杭5との接続が終了したら、前記桟橋
完成部分の線材固定具7並びに線材2を撤去し、図2fに
示すように、適宜覆工板6を敷設するなどして完成させ
る。なお、今まで未完成だった部分の主桁1に取付けら
れている線材固定具7は、次に桟橋を延長する際に利用
するので、そのまま残しておく。以上の工程を繰返すこ
とにより、桟橋を延長してゆくことができる。また、桟
橋未完成部分の主桁1と桟橋完成部分とにかけ渡された
線材2の張力を調整することにより、当該桟橋未完成部
分の主桁1の角度や方向,あるいは歪み状態までも調整
することができるので、それらを桟橋完成状態に近づけ
ることで、当該主桁1に取付けられている杭頭固定用管
4の状態も完成状態に近づき、当該杭頭固定用管4を用
いて打たれる管状杭5の杭打ち精度を向上させることが
できる。
【0016】次に、図5に本発明の杭式桟橋施工方法の
第2の実施形態の概略構成を示す。この状態も、桟橋完
成部分から、桟橋未完成部分の主桁1を張り出し、その
主桁1の先端部とその下方の地形との間に仮設杭9を架
設して、前記桟橋未完成部分の主桁1の角度や方向,あ
るいは主桁の歪みの状態を調整するようにしたものであ
る。その他については、前記第一実施形態と同様であ
る。この杭式桟橋施工方法の詳細を、図6に従って説明
する。この工法では、図6aに示すように、まず桟橋未完
成部分に相当する四本の主桁1と、それらを連結する横
桁3と、各主桁1間の横桁3の中央部に介装される杭頭
固定用管4とを予め工場等で組み立てておく。
【0017】このようにして、予め組み立てられている
桟橋未完成部分の主桁1を、例えば既に完成している桟
橋完成部分に載せたクレーンで吊り上げ、図6bに示すよ
うに当該桟橋未完成部分に下ろす。このように、例えば
桟橋未完成部分の主桁1を桟橋完成部分の先方に下ろし
たら、当該桟橋完成部分の主桁1と、桟橋未完成部分の
主桁1とを、例えば金物継手等を用いて片持ち状態に接
続する。
【0018】次に、図6cに示すように、前述した桟橋未
完成部分の主桁1に取り付けられている各杭頭固定用管
4のうち、両外側の杭頭固定用管4に、H型鋼等からな
る仮設杭9を差し込み、それを下方の地形に載せあるい
は差し込み、当該仮設杭9と主桁1の杭頭固定用管4と
を接続して架設する。この仮設杭9と主桁1(杭頭固定
用管)との接続構造には、既存の継手構造等が適用され
るが、両者の接続構造,つまり仮設杭9の架設状態を調
整することによって、単に桟橋未完成部分の主桁1の片
持ち状態を補強するのみならず、当該主桁1の角度や方
向を調整し、それに取り付けられている杭頭固定用管4
を所定の状態,通常は予め設定された杭打ち方向であっ
て、同時に桟橋完成状態での管状杭5の方向に設置する
ことも兼ねている。
【0019】ここで、単に桟橋未完成部分の主桁1を桟
橋完成部分に片持ち状態で張り出したときには、当該桟
橋未完成部分の主桁1は、いわゆる上に凸状態で撓んで
いるが、当該桟橋未完成部分の主桁1の突出先端部を仮
設杭9で下方から支持すれば、完成状態で管状杭5に支
持されたときと同様に、主桁1を、いわゆる下に凸状態
に撓ませることができ、後述する管状杭5を杭打ちする
ときの杭頭固定用管4の状態を完成状態のそれに近づけ
ることができる。この歪みの調整は、単に主桁を線材で
吊るすだけの構造では到底達成できない。正確を期す場
合には、主桁1等の自重並びに完成状態での荷重等を考
慮して主桁1の撓み状態を設定し、その撓み状態で生じ
る歪みの状態に近づけるように仮設杭9の架設状態を調
整することが望まれる。
【0020】次に、図6dに示すように、前記仮設杭9で
補強支持された桟橋未完成部分の片持ち状態の主桁1に
対して、四本の主桁1のうち、仮設杭9が差し込まれて
いない中央部の二本の主桁1間の横桁に取付けられた杭
頭固定用管4を介して管状杭5を杭打ちする。本実施形
態でも、ガイド性に優れ、かつ断面性能や機械的強度に
優れた円管状の杭を用いる。このときにも、前記第1実
施形態と同様に、例えば図4に示すように前記杭頭固定
用管4の上方に更にテーブルマシン11を設置し、いわゆ
るダウンザホールで削孔及び杭打ちを行うようにしても
よい。また、管状杭5の根入部はモルタルを充填して固
定する。これを図6eに示すように、前記仮設杭9を抜き
取りながら、残りの二箇所の杭頭固定用管4でも繰り返
し、夫々の管状杭5の頭部と杭頭固定用管4との間にモ
ルタルを充填して両者を固定する。このようにして桟橋
未完成部の主桁1と打ち込まれた管状杭5との接続が終
了したら、図5fに示すように、適宜覆工板6を敷設する
などして完成させる。
【0021】以上の工程を繰り返すことにより、桟橋を
延長してゆくことができる。また、桟橋未完成部分の主
桁1と仮設杭9との架設状態を調整することにより、当
該桟橋未完成部分の主桁1の角度や方向,あるいは歪み
状態までも調整することができるので、それらを桟橋完
成状態に近づけることで主桁1に取り付けられている杭
頭固定用管4の状態も完成に近づき、当該杭頭固定用管
4を用いて打たれる管状杭5の杭打ち精度を向上させる
ことができる。
【0022】次に、図7に本発明の杭式桟橋構造の一実
施形態の概略構成を示す。この実施形態は、前記第1実
施形態の杭式桟橋施工方法で杭式桟橋を施工する際に、
前述した主桁1と杭頭固定用管4とを接続する構造を変
更したものであり、同時に横桁3の構造も変更したもの
である。具体的には図8に示すように、主桁1の一部を
構成するH型鋼12の下側フランジ部からウエブ部にかけ
て、その長手方向に直交するように管材13を取り付け
る。一方、横桁3そのものを管材14とし、それと杭頭固
定用管4とを接続するとともに、当該横桁3と主桁1と
の接続部分には、前記主桁1に取り付けられた管材13に
緊密に嵌入するが、同時に嵌入後も周方向に回転自在な
管材15を同軸に延設しておく。そして、この横桁3に延
設された管材15を、前記主桁1に取り付けられている管
材13に緊密に嵌入する。これにより、杭頭固定用管4と
主桁1とは周方向に回転可能な二重管構造10で接続され
たことになり、当該杭頭固定用管4は、横桁3ごと、主
桁1に対して角度を変更することが可能になる。
【0023】したがって、例えば前記図3に示すよう
に、桟橋を支持する管状杭5は全て鉛直であり、その一
方で、主桁1の配設方向,つまり角度が種々であるよう
なときにも、当該主桁1の配設方向に対して杭頭固定用
管4の向きを自在に調整できることから、主桁1と杭頭
固定用管4とのなす角度に応じてそれらを作り分けする
必要がなく、部品の種類を低減してコストを低廉化する
ことが可能となる。
【0024】次に、前記主桁1どうしの接続構造の他の
実施形態について、図9を用いて説明する。この図9aに
示す主桁接続構造のうち、例えば図示左半部が前述した
桟橋完成部分の主桁1、右半部が桟橋未完成部分の主桁
1とすると、桟橋完成部分の主桁1を構成するH型鋼の
下側フランジ部の下面から、桟橋未完成部分の主桁1の
接続方向に向けてH型の受け部16を突設し、その突出先
端部から上向きにピン17を突設する。一方、桟橋未完成
部分の主桁1を構成するH型鋼の下側フランジ部にも、
前記ピン17が挿通可能な穴部18を穿設しておく。また、
両主桁1を構成するH型鋼の上側フランジ部からウエブ
部にかけて、両者が突当てられたときに互いに当接する
突当て板19に対向する部位には後述するピン21が挿通さ
れる穴部23を穿設しておく。
【0025】そして、桟橋完成部分の主桁1から突設さ
れた受け部16上に桟橋未完成部分の主桁1を載せるよう
にして、当該受け部16から突設されたピン17を、桟橋未
完成部分の主桁1に穿設されている穴部18に挿通して両
者を位置決めする。また、この時点で、両主桁1の突当
て板19どうしが当接しているので、それらに穿設されて
いる穴部23にピン21を挿通し、その突出両端部に止め具
22を取り付けて当該ピン21が抜けないようにし、これに
より両主桁1を接続固定している。
【0026】なお、前記実施形態では、例えば主桁1を
構成するH型鋼を、その長手方向に接続して桟橋を延長
する場合についてのみ説明したが、本発明の杭式桟橋施
工方法及び桟橋杭構造は、例えば桟橋を横方向に拡幅す
るような場合にも適用可能であり、そのときも同様に、
桟橋完成部分からの桟橋未完成部分の主桁を型持ち状態
で張り出し、そこに杭を打って桟橋を延長してゆけばよ
く、その片持ち状態の主桁を調整し補強するのは前記各
実施形態と同様である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る杭式桟橋施工方法によれば、桟橋完成部分か
ら、杭頭固定用管が予め設置された延長すべき桟橋未完
成部分の主桁を片持ち状態に張り出し、当該桟橋未完成
部分の主桁に沿うように当該桟橋未完成部分の主桁の張
り出し先端部と桟橋完成部分との間にかけ渡された線材
を、当該桟橋未完成部分の主桁と平行になるようにして
張力調整することによって当該桟橋未完成部分の主桁を
調整するとともに保持し、前記桟橋未完成部分の主桁に
設置された杭頭固定用管を介して管状杭を杭打ちするた
め、単に杭頭固定用管を使ったから桟橋未完成部分を支
持する杭打ち精度が向上するというのみならず、線材の
張力調整によって主桁の方向や角度,あるいは歪みをも
調整することが可能となるから、更にその分だけ杭打ち
精度が向上し、これにより手間や時間,あるいは高所作
業を大幅に低減することが可能となる。
【0028】また、本発明のうち請求項2に係る杭式桟
橋施工方法によれば、桟橋完成部分から杭頭固定用管が
予め設置された延長すべき桟橋未完成部分の主桁を片持
ち状に張り出し、当該桟橋未完成部分の主桁の張り出し
先端部とその下方の地形との間に仮設杭を架設すること
によって、当該桟橋未完成部分の主桁を調整するととも
に保持し、前記桟橋未完成部分の主桁に設置された杭頭
固定用管を介して管状杭を杭打ちするため、単に杭頭固
定用管を使ったから桟橋未完成部分を支持する杭打ち精
度が向上するというのみならず、仮設杭の架設調整によ
って主桁の方向や角度,あるいは歪みをも調整すること
が可能となるから、更にその分だけ杭打ち精度が向上
し、これにより手間や時間、あるいは高所作業を大幅に
低減することが可能となる。
【0029】また、本発明のうち請求項3に係る杭式桟
橋構造によれば、杭式桟橋に用いられる主桁の配設方向
に対して、管状杭の杭頭固定用管の向きを自在に調整で
きるようにし、当該主桁と杭頭固定用管とを、周方向に
回転可能な二重管構造で連結するため、桟橋完成部分を
足場として、そこに主桁を片持ち状に張り出し、その主
桁に取り付けられた杭頭固定用管を介して管状杭を杭打
ちする場合に、杭頭固定用管と主桁との向きを調整する
ことによって、主桁とそれを支持する杭との種々の角度
設定に対応でき、部品の種類を低減し、コストを低廉化
することができる。また、本発明のうち請求項4に係る
杭式桟橋構造によれば、主桁と杭頭固定用管とを連結す
る二重管構造が横桁を構成するため、部品点数を低減す
ることができ、更にコストを低廉化することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の杭式桟橋施工方法の第1実施形態を示
す斜視図である。
【図2】図1の杭式桟橋施工方法の施工手順を示す説明
図である。
【図3】図1の杭式桟橋施工方法で線材をかけ渡した状
態の説明図である。
【図4】図1の杭式桟橋施工方法での杭打ちの説明図で
ある。
【図5】本発明の杭式桟橋施工方法の第2の実施形態を
示す斜視図である。
【図6】本発明の杭式桟橋施工方法の施工手順を示す説
明図である。
【図7】本発明の杭式桟橋構造の一実施形態を示す斜視
図である。
【図8】図7の杭式桟橋構造に用いられた主桁と杭頭固
定用管との二重管接続構造の説明図である。
【図9】本発明の杭式桟橋構造における主桁接続構造の
一例を示す説明図であり、(a)は正面図、(b) は側面図
である。
【符号の説明】
1…主桁、 2…線材、 3…横材、 4…杭頭固定用
管、 5…管状杭、6…覆工板、 7…線材固定具、
8…線材角度調整装置、 9…仮設杭、 10…二重管構
造。
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月22日(1999.12.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 広茂 高知県高知市一宮3926番地1 株式会社高 知丸高内 (72)発明者 斎藤 恭司 大阪府大阪市西区北堀江1丁目10番2号 株式会社クレスト内 (72)発明者 半田 俊広 大阪府大阪市西区西本町1丁目7番19号 豊和スチール株式会社内 Fターム(参考) 2D018 BA01 2D046 DA62

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】桟橋完成部分から、杭頭固定用管が予め設
    置された延長すべき桟橋未完成部分の主桁を片持ち状に
    張り出し、当該桟橋未完成部分の主桁に沿うように当該
    桟橋未完成部分の主桁の張り出し先端部と桟橋完成部分
    との間にかけ渡された線材を、当該桟橋未完成部分の主
    桁とほぼ並行になるようにして張力調整することによっ
    て当該桟橋未完成部分の主桁を調整するとともに保持
    し、前記桟橋未完成部分の主桁に設置された杭頭固定用
    管を介して管状杭を杭打ちすることを特徴とする杭式桟
    橋施工方法。
  2. 【請求項2】桟橋完成部分から、杭頭固定用管が予め設
    置された延長すべき桟橋未完成部分の主桁を片持ち状に
    張り出し、当該桟橋未完成部分の主桁の張り出し先端部
    とその下方の地形との間に仮設杭を架設することによっ
    て当該桟橋未完成部分の主桁を調整するとともに保持
    し、前記桟橋未完成部分の主桁に設置された杭頭固定用
    管を介して管状杭を杭打ちすることを特徴とする杭式桟
    橋施工方法。
  3. 【請求項3】杭式桟橋に用いられる主桁の配置方向に対
    して、管状杭の杭打ちに用いられる杭頭固定用管の向き
    を自在に調整できるように、当該主桁とガイドとを周方
    向に回転可能な二重管構造で接続することを特徴とする
    杭式桟橋構造。
  4. 【請求項4】前記二重管構造が横桁を構成することを特
    徴とする請求項3記載の杭式桟橋構造。
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