JP6431232B1 - 鉄筋組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】山間部等の作業現場であっても安定して鉄筋構造体を組み立てることを可能としつつ、簡易で、正確かつ効率的に鉄筋構造体を組み立てることができる鉄筋組立方法を得ること。【解決手段】鉄筋構造体10を構成する主筋21の本数よりも少ない本数の初期主筋21aを吊り下げリング31により吊り下げ、縦抗Tの外において、初期主筋21aに対してスケール帯筋22aを取り付けることにより第1中間構造体11を組み立てる。次いで、鉄筋構造体10を構成する残りの帯筋22を第1中間構造体11に取り付け、第2中間構造体12を組み立てる。第2中間構造体12を縦抗Tに設置した後、残りの主筋21を吊り下げリング31に吊り下げて第2中間構造体12に向けて降ろし、第2中間構造体12に取り付ける。これにより、縦抗T内で鉄筋構造体10が組み立てられる。【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄筋組立方法に関する。
送電用鉄塔、橋脚などの建築物には杭基礎が設けられている。杭基礎を施工する工法としては、地面を掘削して縦抗を形成した後に、鉄製の主筋と鉄製の帯筋と有する鉄筋構造体を組み立てて縦抗内に設置し、その後、コンクリートを打設することにより杭基礎を形成する現場打ち工法が知られている。この現場打ち工法の中には、掘削した縦抗の上方で、クレーン車に吊り下げられた吊り下げリングに鉄筋構造体を構成するすべての主筋を吊り下げ、当該主筋を下降させながら帯筋を順次取り付けていく方法が知られていた。
このような方法を採用する場合、鉄筋構造体が相当な重量となることから、その荷重に耐えられるだけの大型クレーンを用いる必要があった。ところが、送電用鉄塔、橋脚などの建築物は山間部に設けられることも多く、杭基礎を施工する現場は傾斜地であるなど足場の悪い場所であることが多い。そのような場所に大型クレーンを持ち込み、安定した状態で鉄筋構造体を吊り下げて作業することには無理があった。
そこで、本出願の発明者は、鉄筋構造体に必要な本数よりも少ない本数の主筋と、鉄筋構造体の下端側に設けられる10本前後の帯筋とを組み付けて中間構造体を形成し、その後、中間構造体を鉄筋受け籠に載せて作業を進める工法を提案した(特許文献1参照)。中間構造体を鉄筋受け籠に載せた後に、当該中間構造体に対して残りの帯筋を取り付け、さらに残りの主筋を追加して取り付けて鉄筋構造体を完成させる。そして、鉄筋受け籠を下降させて鉄筋構造体を縦抗内に設置する。この工法では、完成した鉄筋構造体をクレーンで吊り下げる段階を経ないため、大型クレーンを用いることなく鉄筋構造体を組み立てることができる。この点で、山間部等の作業現場に適していると考えられた。
特開2015−42833号公報
しかしながら、上記工法では、杭基礎を施工する際に、鉄筋受け籠という大掛かりな装置が必要となり、当該装置を設置したり撤去したりするという作業も必要となる。そのため、杭基礎を施工する際の作業が煩雑となり、実用性に乏しいという課題があった。
そこで、本発明は、山間部等の作業現場であっても安定して鉄筋構造体を組み立てることを可能としつつ、簡易で、正確かつ効率的に鉄筋構造体を組み立てることができる鉄筋組立方法を得ることを主たる目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明では、堀削された縦抗に設置され、鉄製の主筋と鉄製の帯筋とが組み付けられてなる鉄筋構造体を組み立てる鉄筋組立方法であって、
前記鉄筋構造体を構成する前記主筋の本数よりも少ない本数の前記主筋を初期縦材として吊り下げ支持手段により吊り下げ支持し、又は前記鉄筋構造体を構成する前記主筋の本数よりも少ない本数であって少なくとも一部が前記主筋とは異なる縦材を前記初期縦材として吊り下げ支持手段により吊り下げ支持し、前記初期縦材に対し、前記鉄筋構造体を構成する前記帯筋のうち一部をスケール帯筋として当該スケール帯筋を前記鉄筋構造体における前記帯筋の間隔よりも広い間隔で取り付け、第1中間構造体を組み立てる第1工程と、
前記第1中間構造体が前記吊り下げ支持手段により吊り下げ支持された状態で、前記鉄筋構造体を構成する残りの前記帯筋を前記第1中間構造体に取り付け、第2中間構造体を組み立てる第2工程と、
前記第2中間構造体を前記縦抗に設置した後に、前記初期縦材を前記吊り下げ支持手段から取り外す第3工程と、
前記鉄筋構造体を構成する残りの前記主筋を前記吊り下げ支持手段に吊り下げて、当該残りの前記主筋を前記第2中間構造体に向けて降ろした後、前記第2中間構造体に取り付けて前記鉄筋構造体を組み立てる第4工程と、
を備えている。
本発明においても、本来の本数よりも少ない本数の初期縦材をクレーンで吊り下げつつ第2中間構造体まで組み立て、それを縦抗に設置した後、残りの主筋を追加して取り付けるようにしている。これにより、完成した状態の鉄筋構造体を吊り下げる場合に比べ、クレーンによる吊り下げ重量が軽減されるため、山間部等の作業現場でも安定して鉄筋構造体を組み立てることができる。
その上で、本発明では、クレーンで吊り下げながら第2中間構造体まで組み立てているため、鉄筋受け籠という大掛かりな装置が不要となり、杭基礎を施工する際の作業を簡易に行える。また、第1中間構造体という鉄筋構造体の大枠をまず形成して寸法精度を確保し、その後に残りの帯筋を取り付けるようにしているため、帯筋全体の取付けを正確にかつ効率的に行うことができる。さらに、初期縦材として主筋を用いればその後に初期縦材を主筋に交換することが不要となり、残りの主筋を追加するだけで鉄筋構造体を組み立てることができるし、主筋に代えて軽量の縦材を用いることにより、吊り下げ状態での一層の軽量化を図ることができる。
鉄筋組立方法の概略を説明する説明図。 縦抗を示す縦断面図。 帯筋のマーキング装置を示しており、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。 吊り下げリングに吊り下げられた主筋を示しており、(a)は地面に置かれた主筋を吊り下げリングに取り付けられる様子を示す図であり、(b)は吊り下げリングに主筋が吊り下げられた状態の正面図であり、(c)は(b)の斜視図である。 鉄筋組立方法の手順を説明する説明図。 図5に続いて鉄筋組立方法の手順を説明する説明図。 図6に続いて鉄筋組立方法の手順を説明する説明図。 図7に続いて鉄筋組立方法の手順を説明する説明図。 図8に続いて鉄筋組立方法の手順を説明する説明図。 図9に続いて鉄筋組立方法の手順を説明する説明図。 別の鉄筋組立方法において、吊り下げリングに吊り下げられた樹脂製パイプを示す正面図。 別の鉄筋組立方法の手順の一部を説明する説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照しながら説明する。
はじめに、本実施形態における鉄筋組立方法について、その概要を説明する。図1(d)に示すように、本実施形態の鉄筋組立方法を用いて組み立てられる鉄筋構造体10は、堀削された縦抗Tに設置されている。鉄筋構造体10が縦抗Tに設置された状態で、縦抗Tにコンクリートを打設することにより、送電用鉄塔、橋脚などの建築物に設けられる杭基礎が形成される。
鉄筋構造体10は、全体として円柱状をなすように形成され、上下の高さ方向に延びる主筋21と、水平方向に沿って設けられる帯筋22とがそれぞれ設計上必要とされる本数だけ組み付けられている。以下では、鉄筋構造体10として設計上必要とされる主筋21の本数を必要本数と呼ぶ。主筋21(縦筋)は直径が100mm程度で、長さが数m〜10m程度(一般的には7m)の長尺直線状をなす鉄筋である。帯筋22(横筋)は数10mm程度の直径を有する鉄筋であり、図3(a)に示すように、一対のC字状帯筋23,24が組み付けられて円形状をなしている。帯筋22が主筋21に取り付けられるにあたっては、主筋21によって形成される円の外側を帯筋22で囲うように当該帯筋22が設けられる。主筋21と帯筋22とは、両者が交差する交差部を金属製のワイヤ等よりなる結束線を用いて結束することにより組み付けられる。
上記鉄筋構造体10を組み立てる鉄筋組立方法は、図1に示すように、大まかには、第1工程から第4工程までの4つの工程を経る。
第1工程では、図1(a)に示すように、クレーン(図示略)によって取り付けられた吊り下げ支持手段としての吊り下げリング31に、必要本数よりも少ない本数の主筋21を吊り下げる。ここで吊り下げられる主筋21は、すべて、鉄筋構造体10を構成する主筋21となる。この時に吊り下げた主筋21について、他の残りの主筋21と区別するために初期主筋21aと呼ぶ。本実施の形態では、この初期主筋21aが初期縦材に相当する。
吊り下げリング31をクレーン(図示略)で持ち上げ、初期主筋21aを吊り下げる。初期主筋21aに対し、鉄筋構造体10を構成する本数よりも少ない本数の帯筋22を取り付けて、第1中間構造体11を組み立てる。第1中間構造体11を形成する帯筋22について、他の帯筋22と区別するためにスケール帯筋22aと呼ぶ。第1中間構造体11では、完成した鉄筋構造体10における帯筋22の間隔よりも広い間隔で、スケール帯筋22aが取り付けられる。これにより、第1中間構造体11という鉄筋構造体10の大枠が形成される。
第2工程では、図1(b)に示すように、吊り下げリング31により吊り下げられた状態の第1中間構造体11に対し、鉄筋構造体10を構成する残りの帯筋22を取り付ける。これにより、第2中間構造体12を組み立てる。
続く第3工程では、第2中間構造体12を縦抗T内に降ろし、縦抗Tに設置して固定する。その上で、第2中間構造体12を構成している初期主筋21aを吊り下げリング31から取り外し、吊り下げリング31を縦抗Tの外に移動させる。
第4工程では、図1(c)に示すように、縦抗Tの外に移動させた吊り下げリング31に、鉄筋構造体10を構成する残りの主筋21を吊り下げ、縦抗T内に設置された第2中間構造体12に向けて降ろす。その後、残りの主筋21を第2中間構造体12に対して取り付ける。これにより、図1(d)に示すように、縦抗T内で鉄筋構造体10を完成させることができる。
次に、上記鉄筋組立方法について、図面を参照しながらより詳しく説明する。なお、この実施形態の鉄筋組立方法は、図10(c)に示すように、複数(本実施形態では2つ)の鉄筋構造体10を単位鉄筋構造体として、それらを上下一列に連結して一つの連結鉄筋構造体110を形成するものとなっている。以下では、上下に隣り合って並ぶ一対の鉄筋構造体10のうち、下段側となる下段単位鉄筋構造体を下段ロット101、上段側となる上段単位鉄筋構造体を上段ロット102とし、両者を連結した連結鉄筋構造体110を組み立てる方法として説明する。
最初に、縦抗Tを形成する縦抗形成工程を行う。縦抗形成工程では、掘削機等を用いて地面を掘削し、図2に示すように縦抗Tを形成する。縦抗Tの内面には、内面全体にわたって土留め用の壁体32が設けられている。縦抗Tを形成する上では、縦抗Tの開口部Taの周囲に作業空間33を形成する。作業空間33は縦抗Tの開口部Taよりも外側に拡張され、その周囲にも土留め用の壁体34が設けられている。作業空間33は、初期主筋21aに対して帯筋22を組み付ける作業を複数の作業員によって行えるだけの空間が確保されている。縦抗T内においては、抗の底面から上方に向かって足場36を組んでおく。なお、足場36は、コンクリート打設前に撤去する。
縦抗形成工程に続いて又はそれと並行して、スケール帯筋22aにマーキングするマーキング工程を行う。前述したとおり、本実施形態の鉄筋組立方法では、主筋21に取り付けられた状態で円形状をなす帯筋22は、図3(a)に示すように、一対のC字状帯筋23,24により形成されている。C字状帯筋23,24はそれぞれの両端部が半円よりも円周方向に延長され、先端部が内側に向けた鉤状をなすように形成されている。一対のC字状帯筋23,24によって円形状の帯筋22とされた状態(図において仮想線で示す状態)では、一方のC字状帯筋23の両端部が他方のC字状帯筋24の両端部と重なり合う。その重なり量を調整することにより、円形状の帯筋22とした場合の径を所望の寸法に調整することができる。
マーキング工程では、帯筋22のうちスケール帯筋22aについて、設計上必要な径となるように一対のC字状帯筋23,24の重なり量を調整し、その重なり部分に予めマーキングしておく。これと併せて、スケール帯筋22aには、初期主筋21aが取り付けられる各位置にもマーキングしておく。後の工程で、初期主筋21aにスケール帯筋22aを取り付ける場合には、径調整用のマークを目印として、一対のC字状帯筋23,24によりスケール帯筋22aを形成する。これにより、必要な寸法の径を有するスケール帯筋22aを形成できる。また、初期主筋取付け用のマークを目印として、スケール帯筋22aを、各初期主筋21aに取り付ける。
C字状帯筋23,24に対するマーキングは、径調整装置40を用いる。径調整装置40は、図3に示すように、地面に設置される調整架台41を有している。調整架台41は水平方向に延びる四本の横架部42を有し、各横架部42が平面視において十字状をなすように設けられている。各横架部42の先端部には、径調整部43が設けられている。径調整部43には、横架部42に対して垂直をなすように起立する調整棒44が設けられている。調整棒44は、横架部42の延びる方向に沿って移動可能に設けられ、調整ハンドル45を回転させることによってその移動量が調整されるようになっている。径調整部43には、横架部42同士がクロスする中心点と調整棒44の位置との間の距離を確認するため、目盛が付けられている。
上記径調整装置40を用いてスケール帯筋22aにマーキングする場合、目盛を確認しながら調整棒44の位置を調整して、一対のC字状帯筋23,24によって所望する径のスケール帯筋22aが形成される状態とする。そして、図3(a)に示すように、位置調整された調整棒44の内側において、一対のC字状帯筋23,24をそれぞれの端部同士が重なり合うように設置する。このように設置する一対のC字状帯筋23,24を一組とし、図3(b)に示すように、複数組のC字状帯筋23,24を同様に径調整装置40に設置する。次いで、一対のC字状帯筋23,24の重なり部分に、スプレー塗料等を用いてマーキングする。併せて、スケール帯筋22aには、初期主筋21aに取り付けられる各位置を特定して、それぞれの位置にマーキングする。
次に、下段ロット101の組み立てを実施する。マーキング工程に続いて又はそれと並行して、クレーン(図示略)によって吊り下げられた吊り下げリング31に、下段ロット101の初期主筋21aを吊り下げる初期主筋吊り下げ工程を行う。初期主筋吊り下げ工程は、第1工程の一部を構成している。
初期主筋吊り下げ工程では、図4(a)に示すように、必要本数よりも少ない本数、具体的には作業現場において吊り下げ可能となる本数の初期主筋21a(図4(a)では5本だけを一例として示す。)を地面に寝かせ、スケール帯筋22aやスケール帯筋22a以外の残りの帯筋22を取り付ける位置に、スプレー塗料等を用いてマーキングする。本実施形態では、下段ロット101を構成する帯筋22のうち、最下端及び最上端に配置される帯筋22と、その間に等間隔に配置される帯筋22の3つとの合計5つの帯筋22を選択し、それをスケール帯筋22aとする。そのため、これらの帯筋22が取り付けられる4カ所の位置にスケール帯筋22a用のマーキングをし、その他は残りの帯筋22用のマーキングをする。
次いで、各初期主筋21aの一端部を、吊り下げリング31に設けられたクランプ35に連結する。その後、図4(b)及び図4(c)に示すように、吊り下げリング31を持ち上げて各初期主筋21aを吊り下げる。なお、図4(c)では初期主筋21aが10本である場合の例を示している。その後、吊り下げリング31を縦抗Tの上方に移動させ、各初期主筋21aを、縦抗Tの開口部Taの上方に配置する。
初期主筋吊り下げ工程に続いて、吊り下げられた状態の初期主筋21aに対してスケール帯筋22aを取り付け、下段ロット101の第1中間構造体111を組み立て、大枠を形成する大枠形成工程を行う。大枠形成工程は、第1工程の一部を構成している。
大枠形成工程では、図5(a)に示すように、作業空間33の地面にスケール帯筋22aを形成するC字状帯筋23,24を準備する。本実施形態では5つのスケール帯筋22aによって大枠となる第1中間構造体111を形成する。そのため、前述したマーキング工程でマーキングされた状態の一対のC字状帯筋23,24を4組準備する。まず、吊り下げリング31を、最下端のスケール帯筋22aを取り付ける作業を行う位置まで下降させる。その上で、各初期主筋21aのマーク位置に、一対のC字状帯筋23,24を取り付けて、最下端のスケール帯筋22aを取り付ける。この時、一対のC字状帯筋23,24の重なり部分に付けられた径調整用のマークを合わせつつ両者の組み付け作業を行うことにより、スケール帯筋22aは予め設定された所定の径を有する円形状となる。
こうして一つのスケール帯筋22aの組み付けが完了すると、吊り下げリング31を次のスケール帯筋22aを取り付ける作業を行う位置まで下降させる。そして、一対のC字状帯筋23,24を用い、前述したのと同様の手順で当該マーク位置にスケール帯筋22aを取り付ける。このような手順を繰り返すことにより、図5(b)に示すように、下段ロット101の第1中間構造体111という大枠を形成する。第1中間構造体111により、下段ロット101の外径寸法の精度が確保される。
大枠形成工程に続いて、下段ロット101の第1中間構造体111に対し、下段ロット101を構成する残りの帯筋22を取り付け、下段ロット101の第2中間構造体121を組み立てる残余帯筋取付け工程を行う。残余帯筋取り付け工程は第2工程に相当する。
残余帯筋取り付け工程では、図5(c)に示すように、残りの帯筋22を形成する一対のC字状帯筋23,24を、下段ロット101を構成するのに必要な組数だけ作業空間33の地面に準備する。そして、初期主筋21aに設けられた帯筋取付け用のマーク位置まで吊り下げリング31を順次上昇させ、都度、マーク位置で一対のC字状帯筋23,24を取り付け、残りの帯筋22を順次取り付けていく。この時、第1中間構造体111によって外径寸法の精度が確保されているため、第1中間構造体111に一対のC字状帯筋23,24を取り付ければ、残りの帯筋22は所定の径を有する円形状となる。これにより、図6(a)に示すように、残りの帯筋22の全てが第1中間構造体11に取り付けられてなる下段ロット101の第2中間構造体121を形成する。
残余帯筋取り付け工程に続いて、第2中間構造体121を縦抗Tに設置する設置工程を行う。設置工程は第3工程に相当する。
設置工程では、第2中間構造体121を図6(b)に示すように縦抗T内に降ろし、その後、縦抗T内の底面に設置する。足場36に登った作業員により、予め縦抗T内の内面に設けた固定プレート37に第2中間構造体121を取り付け、当該第2中間構造体121を縦抗T内に固定する。次いで、図6(c)に示すように、吊り下げリング31から初期主筋21aを取り外し、吊り下げリング31を縦抗Tの外に移動させる。
設置工程に続いて、下段ロット101を完成させるのに必要な残りの主筋21を、第2中間構造体121に取り付ける残余主筋取り付け工程を行う。残余主筋取り付け工程は、第4工程に相当する。
残余主筋取り付け工程では、第2中間構造体121の初期主筋21aに追加して下段ロット101を構成するために必要な本数の残りの主筋21を地面に寝かせる。前述した初期主筋吊り下げ工程と同じく、帯筋22を取り付ける位置に、スプレー塗料等を用いてマーキングした後、各主筋21の一端部を、吊り下げリング31に設けられたクランプ35に連結する。吊り下げリング31を持ち上げて残りの主筋21を吊り下げた後、吊り下げリング31を縦抗Tの上方に移動させる。
図7(a)に示すように、縦抗T内に設置された第2中間構造体121に向けて、吊り下げリング31に吊り下げられた残りの主筋21を下降させる。それら残りの主筋21を第2中間構造体121の初期主筋21aの間に配置するとともに、帯筋取付け用のマーク位置と帯筋22とを合わせた状態とする。そして、足場36に配置された作業員によって、残りの主筋21をすべての帯筋22に取り付ける。これにより、図7(b)に示すように、縦抗T内で下段ロット101が完成する。
次いで、上段ロット102の組み立てを実施する。上段ロット102を組み立てる上では、まず、図7(c)に示すように、下段ロット101が有するすべての主筋21の上端部に、継手部材38を取り付ける。継手部材38は、下段ロット101と上段ロット102とを連結して連結鉄筋構造体110を構成すべく、それぞれの主筋21同士を連結するものである。また、縦抗Tの開口部Taのあたりまでさらに足場36を立てる。その後の手順は前述した下段ロット101を形成する手順とほぼ同様であるため、以下では、それと異なる部分を中心に説明する。
まず、吊り下げリング31に、上段ロット102の初期主筋21aを吊り下げる初期主筋吊り下げ工程を行う。その後、上段ロット102の第1中間構造体112を形成する大枠形成工程を行う前に、各初期主筋21aを下段ロット101の主筋21と仮に連結する仮連結工程及び寸法調整工程を経る。
仮連結工程では、図8(a)に示すように、まず、吊り下げリング31に吊り下げた各初期主筋21aを縦抗T内に降ろす。その途中、各初期主筋21aの上下中間部に、仮帯筋25を取り付ける。仮帯筋25は円形状をなし、上段ロット102を構成する帯筋22とは異なり、各初期主筋21aの内側に取り付けられるものである。仮帯筋25は、初期主筋21aに取り付けられた状態でその径を調整することが可能となっている。このように仮帯筋25を取り付けた状態で、各初期主筋21aをさらに降ろし、図8(b)に示すように、各初期主筋21aをそれぞれ下段ロット101の先端に設けられた継手部材38と仮に連結する。
仮連結工程に続く寸法調整工程では、各初期主筋21aが継手部材38に仮連結された状態で仮帯筋25の径を調整し、各初期主筋21aによって形成される外径寸法を、下段ロット101の主筋21によって形成される外径寸法と合致させる。その外径寸法が合致した状態は、仮帯筋25によってその後も維持する。
次いで、上段ロット102の第1中間構造体112を組み立て、大枠を形成する大枠形成工程を行う。上段ロット102についても、5つのスケール帯筋22aによって大枠となる第1中間構造体112を形成する。ここでは、吊り下げリング31によって吊り下げられた各初期主筋21aは、前述したように、いったん縦抗T内に降ろされて、下段ロット101と連結されている。そのため、各初期主筋21aと継手部材38との連結をいったん解除し、その上で、図8(c)に示すように、各初期主筋21aを上昇させながら、順次、スケール帯筋22aを各初期主筋21aのマーク位置に取り付ける。この時、一対のC字状帯筋23,24によって両者の重なり部分に付けられたマークを合わせつつ、さらに、仮帯筋25によって調整された外径寸法も維持しつつ、スケール帯筋22aを形成していく。一つ又は複数のスケール帯筋22aを取り付けた段階で、仮帯筋25を取り外す。これにより、図9(a)に示すように、下段ロット101の外径寸法に合致する外径寸法を備えた上段ロット102の第1中間構造体112が組み立てられる。
大枠形成工程に続いて、上段ロット102の残余帯筋取付け工程及び設置工程を行う。まず、図9(b)に示すように、上段ロット102の第1中間構造体112に対し、上段ロット102を構成する残りの帯筋22を取り付け、上段ロット102の第2中間構造体122を組み立てる。大枠形成工程により第1中間構造体112が組み立てられた段階では、第1中間構造体112が縦抗Tの開口部Taの上方まで持ち上げられているため、残りの帯筋22の取付けは、第1中間構造体112を下降させながら順次行っていく。続く設置工程では、図9(c)に示すように、第2中間構造体122の初期主筋21aが下段ロット101の主筋21と連結可能な位置まで第2中間構造体122を降ろし、継手部材38を用いて両者を連結する。その後、予め縦抗T内の内面に設けた固定プレート37に第2中間構造体122を取り付け、当該第2中間構造体122を縦抗T内で固定する。なお、図9(c)以降の図では、足場36の図示が省略されている。
次いで、図10(a)に示すように、吊り下げリング31から第2中間構造体122の初期主筋21aを取り外し、吊り下げリング31を移動させて縦抗Tの外に移動させる。その後、図10(b)に示すように、上段ロット102の残余主筋取り付け工程を行い、上段ロット102の第2中間構造体122に残りの主筋21を追加し、それらを当該第2中間構造体122の帯筋22すべてに取り付ける。これにより、図10(c)に示すように、縦抗T内で上段ロット102が完成するとともに、下段ロット101と上段ロット102とが連結された連結鉄筋構造体110が完成する。
以上の手順は、2つの単位鉄筋構造体である下段ロット101及び上段ロット102により連結鉄筋構造体110を組み立てる場合の方法として説明した。3つ以上の単位鉄筋構造体を連結して連結鉄筋構造体110を組み立てる場合には、上記の上段ロット102のさらに上段側に順次別の上段ロットが、上記の上段ロット102と同様の手順により組み立てる。また、縦抗T内に設けられる鉄筋構造体10が一つである場合には、下段ロット101を組み立てる手順のみで鉄筋構造体10が完成する。
以上詳述した本実施形態の鉄筋組立方法によれば、次の効果を得ることができる。
(1)必要本数よりも少ない本数の初期主筋21aをクレーン(図示略)で吊り下げつつ第2中間構造体12となるまで組み立て、それを縦抗Tに設置した後に残りの主筋21を取り付けるようにしている。主筋21は径が比較的大きく長さもあることから1本だけでも相当な重量を有するため、多数の主筋21を吊り下げることとなれば、重量は相当重くなる。その点、上記組立方法を採用すれば、初期主筋21aの本数は必要本数よりも少ないため、完成した状態の鉄筋構造体10を吊り下げる場合に比べ、クレーン(図示略)による吊り下げ重量が軽減される。これにより、山間部等の作業現場でも安定して鉄筋構造体10を組み立てることができる。
その上、第2中間構造体12までをクレーン(図示略)で吊り下げながら組み立てているため、従来の工法で必要とされていた鉄筋受け籠という大掛かりな装置が不要であり、杭基礎を施工する際の作業を簡易に行える。さらに、第2中間構造体12を形成する前に、スケール帯筋22aを用いて鉄筋構造体10の大枠(第1中間構造体11)をまず形成し、寸法精度を確保した上で、その後に残りの帯筋22を取り付けるようにしている。そのため、帯筋22全体の取付けを正確にかつ効率的に行うことができる。
(2)初期主筋21aにスケール帯筋22aを取り付けたり、第1中間構造体11に残りの帯筋22を取り付けたりする作業は、縦抗Tの開口部Taの周囲に形成された作業空間33の地面で行うようにしている。この場合、作業空間33の地面にC字状帯筋23,24を置いた状態で、第1中間構造体11を上下方向に移動させながら、スケール帯筋22aや残りの帯筋22を取り付ける。これにより、残りの帯筋22の取り付け作業を行うための足場等を組む必要がなく、この点でも、杭基礎を施工する際の作業を簡易に行うことができる。
(3)鉄筋構造体10を構成する帯筋22のうち、最下端及び最上端に配置される帯筋22と、その間に等間隔に配置される帯筋22の3つの帯筋22との合計5つの帯筋22を選択し、それをスケール帯筋22aとした。これにより、初期主筋21aの長手方向全域にわたり等間隔に外径寸法の精度が確定するだけでなく、上下両端でも外径寸法の精度が確定する。そのため、スケール帯筋22a同士の間隔が揃っていない場合に比べ、鉄筋構造体10の大枠(第1中間構造体11)の形状を維持する上での安定性を向上させることができ、残りの帯筋22を取り付ける場合の正確性や効率性をより向上させることができる。また、鉄筋構造体10を構成する帯筋22の中から選択してスケール帯筋22aとしているため、スケール帯筋22aがそのまま鉄筋構造体10の帯筋22としての役割を果たす。これにより、大枠形成後にスケール帯筋22aを撤去する作業が不要となり、作業効率も高まる。
(4)上段ロット102を組み立てる場合に、その第1中間構造体112を形成する大枠形成工程を行う前に、各初期主筋21aを下段ロット101の主筋21と仮に連結する仮連結工程及び寸法調整工程を経るようにした。これらの工程を経ることにより、各初期主筋21aによって形成される外径寸法を下段ロット101の外径寸法と合致させた状態で、第1中間構造体112を組み立てることができる。これにより、上段側の鉄筋構造体10の外径寸法を下段側の鉄筋構造体10に合わせることができ、連結鉄筋構造体110全体の外径寸法を統一化することができる。
なお、本発明の鉄筋組立方法は、上記した実施形態の手順に限られるものではなく、例えば次のような手順を採用してもよい。
(a)上記実施形態の鉄筋組立方法では、第1中間構造体11を組み立てる際に用いられる初期縦材として、鉄筋構造体10を構成する主筋21の本数よりも少ない本数の初期主筋21aを用いている。これに代えて、第1中間構造体11を組み立てる場合に用いる初期主筋21aの全部を、図11に示すように、主筋21よりも軽量の樹脂製パイプ51に置き換えて吊り下げリング31に吊り下げるようにしてもよい。この場合、樹脂製パイプ51が縦材及び初期縦材に相当する。樹脂製パイプ51への置き換えは、すべての初期主筋21aではなく、初期主筋21aの一部だけであってもよい。
樹脂製パイプ51は、鉄筋構造体10を構成する主筋21と同じ太さ及び長さ寸法を有し、スケール帯筋22a及び他の残りの帯筋22が取り付けられる位置に、多数の受け部52が設けられている。樹脂製パイプ51にスケール帯筋22aや残りの帯筋22を取り付ける場合には、それらを受け部52に載せることで樹脂製パイプ51に取り付けて第1中間構造体11を組み立てる。その後の手順は、樹脂製パイプ51を主筋21に置き換える工程が別途必要となることを除いては、上記実施形態において説明した手順と同じである。
樹脂製パイプ51を主筋21に置き換える工程は、樹脂製パイプ51を用いながら第2中間構造体12まで組み立てた後、さらに当該第2中間構造体12を縦抗T内に設置、固定した後に行う。残余主筋取り付け工程として、すべての主筋21を吊り下げて、樹脂製パイプ51が用いられた第2中間構造体121に向けて下降させ、樹脂製パイプ51の主筋21への交換及び帯筋22への取付けと、他の主筋21の取付けとを合わせて行うようにしもよい。また、樹脂製パイプ51と置き換える主筋21のみ先に吊り下げて、樹脂製パイプ51が用いられた第2中間構造体121に向けて下降させ、樹脂製パイプ51の主筋21への交換及び帯筋22への取付けを行い、その後に、改めて、残りの主筋21の取付けを行うようにしてもよい。
このような手順を採用することにより、第2中間構造体12を縦抗T内に設置するまでの間、鉄製で径が比較的大きく重い鉄筋よりなる初期主筋21aの少なくとも一部が樹脂製パイプ51に代えられることになる。樹脂製パイプ51は、樹脂製であるという点で重量が軽減されるし、中空である点もさらに重量が軽減される。その分、吊り下げ重量が軽減されるため、上記実施形態の第2中間構造体12を吊り下げるだけの荷重をも確保できない小型クレーン(図示略)しか持ち込めない作業現場において、安定して鉄筋構造体10を組み立てることができる。
(b)上記実施形態の鉄筋組立方法では、第1中間構造体11に残りの帯筋22を取り付けて第2中間構造体12を組み立てる際、第1中間構造体11の上端側から下端側に向かって帯筋22を順次取り付けるようにしている。これに代えて、第1中間構造体11の、上部側よりも先に、下部側において残りの帯筋22を取り付けるようにしてもよい。
例えば、図12には、樹脂製パイプ51を用いて第1中間構造体11を組み立てる場合に、この別例の手順を採用した例を示している。図12(a)に示すように、吊り下げリング31に吊り下げられた樹脂製パイプ51にスケール帯筋22aを取り付けて第1中間構造体11を組み立てる。その後、図12(b)に示すように、第1中間構造体11を持ち上げ、その際、第1中間構造体11の上部側には残りの帯筋22を取り付けず、下部側において先に残りの帯筋22を取り付ける。下部側において残りの帯筋22の取り付けが完了した後に、図12(c)に示すように、残りの帯筋22を取り付ける途中の第1中間構造体11を下降させ、上部側に残りの帯筋22を取り付けて第2中間構造体12を組み立てる。
このように第1中間構造体11の下部側において先に残りの帯筋22を取り付けることにより、上部側よりも先に下部側の重量が増加するため、帯筋22を取り付ける途中の第1中間構造体11の吊り下げ状態を安定化させることができる。図12は、樹脂製パイプ51を用いた場合を例示したが、上記実施形態の鉄筋組立方法のように、初期主筋21aを用いて第1中間構造体11を組み立てる場合に、この方法を採用してもよい。
(c)上記実施形態の鉄筋組立方法では、スケール帯筋22aを一対のC字状帯筋23,24によって形成するようにしたが、これに代えて、1本の鉄筋によってリング状をなすとともに、鉄筋の両端部が上下に重なり合うように形成されたものを用いてもよい。
(d)上記実施形態の鉄筋組立方法では、スケール帯筋22aや残りの帯筋22を初期主筋21aに取り付ける作業を、作業空間33が設けられた地上で行うようにしている。これに代えて、例えば、作業空間33に帯筋取付け用の足場を組み、作業空間33の地面よりも上方の作業スペースにて取り付け作業を行うようにしてもよい。
(e)上記実施形態の鉄筋組立方法では、鉄筋構造体10を構成する帯筋22のうち、最上端及び最下端に配置される帯筋22と、その間に等間隔に配置される3つの帯筋22との合計5つの帯筋22を選択し、それをスケール帯筋22aとした。スケール帯筋22aとする帯筋22の位置やその数については、最上端及び最下端に配置される帯筋22をスケール帯筋22aとすることの他は、任意に設定することができる。例えば、図12(a)に示すように、最上端のスケール帯筋22aと最下端のスケール帯筋22aとの間のスケール帯筋22aは2つであってもよい。また、スケール帯筋22aが主筋21の長手方向全体にわたって等間隔に配置されるようにすることは、必須ではないが、第1中間構造体11の安定性を確保するには、そうすることが好ましい。
(f)上記実施形態の鉄筋組立方法では、残りの主筋21を第2中間構造体12に取り付ける残余主筋取り付け工程で、残りの主筋21すべてを吊り下げリング31に吊り下げて第2中間構造体12に取り付けるようにしている。これに代えて、残りの主筋21の吊り下げ及び取付けという作業を複数段階に分けて行うようにしてもよい。これにより、鉄製で径が比較的大きく重い鉄筋よりなる主筋21を吊り下げる重量が軽減されるため、小型クレーン(図示略)しか持ち込めない作業現場でも、安定して残余主筋取り付け工程を実施できる。
(g)上記実施形態の鉄筋組立方法で組み立てる鉄筋構造体10は、全体として円柱状をなすように形成されているが、鉄筋構造体の横断面形状は任意であり、横断面が四角形や三角形をなす柱状であってもよい。
10…鉄筋構造体、101…下段ロット(下段単位鉄筋構造体)、102…上段ロット(上段単位鉄筋構造体)、110…連結鉄筋構造体、11…第1中間構造体、12…第2中間構造体、21…主筋、21a…初期主筋(初期縦材)、22…帯筋、22a…スケール帯筋、25…仮帯筋、31…吊り下げリング(吊り下げ支持手段)、51…樹脂製パイプ(縦材、初期縦材)、T…縦抗。

Claims (6)

  1. 堀削された縦抗に設置され、鉄製の主筋と鉄製の帯筋とが組み付けられてなる鉄筋構造体を組み立てる鉄筋組立方法であって、
    前記鉄筋構造体を構成する前記主筋の本数よりも少ない本数の前記主筋を初期縦材として吊り下げ支持手段により吊り下げ支持し、又は前記鉄筋構造体を構成する前記主筋の本数よりも少ない本数であって少なくとも一部が前記主筋とは異なる縦材を前記初期縦材として吊り下げ支持手段により吊り下げ支持し、前記初期縦材に対し、前記鉄筋構造体を構成する前記帯筋のうち一部をスケール帯筋として当該スケール帯筋を前記鉄筋構造体における前記帯筋の間隔よりも広い間隔で取り付け、第1中間構造体を組み立てる第1工程と、
    前記第1中間構造体が前記吊り下げ支持手段により吊り下げ支持された状態で、前記鉄筋構造体を構成する残りの前記帯筋を前記第1中間構造体に取り付け、第2中間構造体を組み立てる第2工程と、
    前記第2中間構造体を前記縦抗に設置した後に、前記初期縦材を前記吊り下げ支持手段から取り外す第3工程と、
    前記鉄筋構造体を構成する残りの前記主筋を前記吊り下げ支持手段に吊り下げて、当該残りの前記主筋を前記第2中間構造体に向けて降ろした後、前記第2中間構造体に取り付けて前記鉄筋構造体を組み立てる第4工程と、
    を備えた鉄筋組立方法。
  2. 前記第1工程及び前記第2工程では、前記吊り下げ支持手段を上下方向へ移動させながら、前記縦抗の開口部周辺において前記帯筋を順次取り付けるようにした請求項1に記載の鉄筋組立方法。
  3. 前記第1工程では、前記初期縦材の長手方向全体にわたって等間隔に配置されるように前記スケール帯筋を取り付けることにより、前記第1中間構造体を組み立てる請求項1又は2に記載の鉄筋組立方法。
  4. 前記第1工程では、前記鉄筋構造体を構成する前記帯筋のうち、少なくとも上端及び下端に配置される帯筋を前記スケール帯筋とする請求項3に記載の鉄筋組立方法。
  5. 前記第1工程において、前記初期縦材の少なくとも一部が前記主筋よりも軽量の樹脂製パイプであり、
    前記第4工程では、前記縦抗に設置された前記第2中間構造体のうち前記樹脂製パイプを取り外し、そこに前記主筋を取り付けるようにした請求項1乃至4のいずれか1項に載の鉄筋組立方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の鉄筋組立方法を用いて組み立てられた前記鉄筋構造体を単位鉄筋構造体とし、複数の前記単位鉄筋構造体を上下一列に連結して一つの連結鉄筋構造体を組み立てる鉄筋組立方法であって、
    上下に並んだ2つの前記単位鉄筋構造体のうち上段に配置される上段単位鉄筋構造体を組み立てる前記第1工程では、
    前記初期縦材に仮帯筋を取り付けて、前記初期縦材を、下段に設置された下段単位鉄筋構造体の前記主筋と仮に連結する仮連結工程と、
    前記仮帯筋により前記初期縦材によって形成される外径寸法が前記下段単位鉄筋構造体の前記主筋によって形成される外径寸法と合致するように調整する寸法調整工程と、
    を備え、
    前記下段単位鉄筋構造体との仮の連結を解除した上で、前記寸法調整工程にて外径寸法が調整された前記初期縦材に対して前記スケール帯筋を取り付けるとともに、前記仮帯筋を取り外して前記第1中間構造体を組み立てるようにした鉄筋組立方法。
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