JP2000095767A - 性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤 - Google Patents

性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤

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JP2000095767A
JP2000095767A JP10273013A JP27301398A JP2000095767A JP 2000095767 A JP2000095767 A JP 2000095767A JP 10273013 A JP10273013 A JP 10273013A JP 27301398 A JP27301398 A JP 27301398A JP 2000095767 A JP2000095767 A JP 2000095767A
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alkyl group
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JP10273013A
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Nobuhiro Suzuki
伸宏 鈴木
Shiro Takekawa
志郎 竹河
Keiji Kubo
恵司 久保
Yasuhiro Imaeda
泰宏 今枝
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】性ホルモン依存性疾患の予防・治療薬、妊娠調
節剤、月経周期調節剤などとして有用な性腺刺激ホルモ
ン放出ホルモン拮抗剤を提供する。 【解決手段】一般式(I) 【化1】 〔式中、環Aは置換されていてもよいフェニル基を、環
Bは置換されていてもよい環状基を;R4およびR6は水
素原子などを;Xは結合手などを;Yは−CO−などを
示す〕で表される化合物またはその薬学的に許容される
塩を含有してなる性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミノベンズイミ
ダゾール誘導体を含有する、性ホルモン依存性疾患の予
防・治療薬、妊娠調節剤、月経周期調節剤などとして有
用な性腺刺激ホルモン放出ホルモン[GnRH(Gonado
tropin releasing hormone)]拮抗剤に関する。
【0002】
【従来の技術】下垂体前葉ホルモンの分泌は、それぞれ
のホルモンの標的臓器から分泌される末梢ホルモン及び
下垂体前葉の上位中枢である視床下部から分泌される分
泌促進あるいは分泌抑制ホルモン(以下、本明細書にお
いては、これらホルモン群を視床下部ホルモンと総称す
る。)の調節を受けている。現在までのところ、視床下
部ホルモンとして、例えば甲状腺刺激ホルモン放出ホル
モン(TRH)あるいは性腺刺激ホルモン放出ホルモン
{以下、GnRHと略記することがある。また、性腺刺
激ホルモン放出ホルモンは、黄体形成ホルモン放出ホル
モン〔LH−RH(Luteinizing hormone releasing ho
rmone)〕とも呼ばれる}などの存在が確認されてい
る。これら視床下部ホルモンは、下垂体前葉に存在する
と考えられている受容体を介して、そのホルモン作用等
を現わすと推定されており、これらの受容体に特異的な
遺伝子の解析が進められている。このように、視床下部
ホルモン受容体に対する特異的かつ選択的な拮抗薬ある
いは作動薬は、視床下部ホルモンの作用を調節し、下垂
体前葉ホルモンの分泌を制御するため、下垂体前葉ホル
モン依存性の疾患の予防・治療薬として期待される。G
nRH拮抗作用を有するペプチド性の化合物としては、
GnRHの誘導体である直鎖状ペプチド、環状ヘキサペ
プチド誘導体や2環性ペプチド誘導体などが知られてい
る。また、GnRH拮抗作用を有する非ペプチド性の化
合物としては、WO97/21703、WO97/21
704、WO97/21707、WO97/2143
5、WO97/44037、WO97/44041など
に記載の化合物などが挙げられる。
【0003】一方、アミノベンズイミダゾール誘導体と
しては、例えばKhim.Vys.Energ.,21,38−44(198
7)、Khim.Volokna,18−21(1986)およびKhim.Volo
kna,14−17(1985)に5−ベンゾイルアミノ−2−
(4−ベンゾイルアミノフェニル)ベンズイミダゾール
が;Khim.Volokna,18−21(1986)に5−ベンゾイル
アミノ−2−(4−ベンゾイルアミノフェニル)ベンズ
イミダゾール塩酸塩が;Khim.Vys.Energ.,21,38−
44(1987)、Khim.Volokna,14−17(1985)および高
分子化学,24,501(1967)に5−ベンゾイルアミノ−
2−フェニルベンズイミダゾールが;Khim.Geterosik
l.Soedin.,975(1983)に5−(4−ニトロベンゾイ
ル)アミノ−2−[4−(4−ニトロベンゾイル)アミ
ノフェニル]ベンズイミダゾールが;特開昭47−15826
に2−(3,4−ジカルボキシフェニル)−5−(4−
カルボキシベンゾイルアミノ)ベンズイミダゾールが;
IndianJ.Chem.,Sect.B,22B,146(1983)に2−
[4−(4−アミノベンゾイル)アミノフェニル]−5
−ベンゾイルアミノベンズイミダゾールが;Med.Paraz
itol.Parazit.Bolezni,44,316(1975)に2−(2
−クロロフェニル)−5−ベンゾイルアミノベンズイミ
ダゾールが記載されているが、これらの公知文献には性
腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗作用についての記載は
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】GnRH拮抗作用を有
するペプチド性の化合物は、経口吸収性、投与形態、投
与量、薬剤の安定性、作用の持続性、代謝に対する安定
性等の多くの問題点を有する。よって、性ホルモン依存
性疾患、例えば前立腺癌、子宮内膜症や思春期早発症な
どに優れた治療効果を有し、しかも一過性の下垂体−性
腺刺激作用(急性作用)を起こさない非ペプチド性のGn
RH拮抗剤が強く要望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、 1)一般式(I)
【化4】 〔式中、環Aは置換されていてもよいフェニル基を、環
Bは置換されていてもよい環状基を;R4およびR6は、
同一又は異なって、(i)水素原子、(ii)置換基と
して、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換され
ていてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、カルボ
キシル基またはC2-7アルコキシカルボニル基を有して
いてもよいC1-6アルキル基、(iii)C2-6アルケニ
ル基、(iv)C3-7シクロアルキル基、(v)ハロゲ
ン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基およびC
1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
よいアミノ基から選ばれる1〜5個の置換基で置換され
ていてもよいC7-13アラルキル基、または(vi)C
2-7アルコキシカルボニル基を;R5は(i)水素原子、
(ii)ハロゲン原子、(iii)C1-6アルキル基で
モノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基また
はハロゲン原子で置換されていてもよいC1-6アルキル
基、(iv)C1-6アルコキシ基、(v)C2-7アルコキ
シカルボニル基、(vi)C1-6アルキル基でモノ−も
しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、または(v
ii)C1-6アルキル基またはC7-13アラルキル基で置
換されていてもよいカルバモイル基を;Xは(i)結合
手、(ii)C1-6アルキレン鎖、(iii)C2-6アル
ケニレン鎖、(iv)C1-6アルキレン−アミノカルボ
ニル鎖、または(v)C1-6アルキレン−オキシカルボ
ニルアミノ鎖を;Yは−CO−、−SO2−、−NHC
O−、C1-6アルキレン−カルボニル鎖、C2-6アルケニ
レン−カルボニル鎖またはC1-6アルキレン鎖を示す〕
で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を含
有してなる性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤;
【0006】2)環Aで示される置換されていてもよい
フェニル基が、式
【化5】 〔式中、R7、R8およびR9は、同一又は異なって、
(i)水素原子、(ii)ニトロ基、(iii)ハロゲ
ン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基
でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、
5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC2-7
ルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で
置換されていてもよいC1-6アルキル基、(iv)ハロ
ゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル
基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ
基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC
2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置
換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、
(v)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキ
ル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5個の置換
基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、(v
i)C3-7シクロアルキル基、(vii)カルボキシル
基、C2-7アルコキシカルボニル基、C8-14アラルキル
オキシカルボニル基、またはC1-7アシル基、(vii
i)ハロゲン原子、(ix)置換基として、C1-6アル
キル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール基ま
たはC7-13アラルキル基を有していてもよい水酸基(こ
こで、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C
6-10アリール基およびC7-13アラルキル基は、それぞれ
ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、
ニトロ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
されていてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、シ
アノ基、カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル
基および含窒素芳香族複素環基から選ばれる1〜5個の
置換基で置換されていてもよい)、(x)C1-6アルキ
ルチオ基、C7-13アラルキルチオ基、C1-6アルキルス
ルフィニル基、C7-13アラルキルスルフィニル基、C
1-6アルキルスルホニル基またはC7-13アラルキルスル
ホニル基、(xi)C1-6アルキル基、C3-6シクロアル
キル基、C6-10アリール基、C7-13アラルキル基、C
2-7アルコキシカルボニル基およびC1-7アシル基から選
ばれる1〜2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよ
いアミノ基または環状アミノ基、(xii)ハロゲン原
子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ基お
よびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜3
個の置換基で置換されていてもよいC6-10アリール基、
(xiii)シアノ基、または(xiv)それぞれC
1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC7-13アラル
キル基で置換されていてもよいカルバモイル基、カルバ
モイルオキシ基、カルバゾイル基またはウレイド基を示
し、R7とR8とが結合して環を形成していてもよい〕で
表される上記1)記載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン
拮抗剤;
【0007】3)R7、R8およびR9が、同一又は異な
って、(i)水素原子、(ii)ニトロ基、(iii)
ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アル
キル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミ
ノ基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC
2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置
換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、(i
v)ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6
アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよい
アミノ基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およ
びC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個
の置換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、
(v)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキ
ル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5個の置換
基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、(v
i)カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、
8-14アラルキルオキシカルボニル基、またはC1-7
シル基、(vii)ハロゲン原子、(viii)置換基
として、C1-6アルキル基またはC7-13アラルキル基を
有していてもよい水酸基(ここで、C1-6アルキル基お
よびC7-13アラルキル基は、それぞれハロゲン原子、C
1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基
でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、
5〜7員環状アミノ基、シアノ基、カルボキシル基、C
2-7アルコキシカルボニル基および含窒素芳香族複素環
基から選ばれる1〜5個の置換基で置換されていてもよ
い)、(ix)C1-6アルキルチオ基、C7-13アラルキ
ルチオ基、C1-6アルキルスルフィニル基、C7-13アラ
ルキルスルフィニル基、C1-6アルキルスルホニル基ま
たはC7-13アラルキルスルホニル基、(x)C1-6アル
キル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール基、
7-13アラルキル基、C2-7アルコキシカルボニル基お
よびC1-7アシル基から選ばれる1〜2個の置換基でそ
れぞれ置換されていてもよいアミノ基または環状アミノ
基、(xi)ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6
ルコキシ基、アミノ基およびC2-7アルコキシカルボニ
ル基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていても
よいC6-10アリール基、または(xii)それぞれC
1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC7-13アラル
キル基で置換されていてもよいカルバモイル基、カルバ
モイルオキシ基、カルバゾイル基またはウレイド基であ
る上記2)記載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗
剤;
【0008】4)環Bで示される置換されていてもよい
環状基が、式
【化6】 〔式中、環B’は、(i)C6-12アリール基、(ii)
芳香族複素環基または(iii)非芳香族複素環基を示
し;R1、R2およびR3は、同一又は異なって、(i)
水素原子、(ii)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ
基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されて
いてもよいアミノ基、カルボキシル基およびC2-7アル
コキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で置
換されていてもよいC1-6アルキル基、(iii)C1-6
アルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
置換されていてもよいアミノ基およびC2-7アルコキシ
カルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で置換され
ていてもよいC2-6アルケニル基、(iv)ハロゲン原
子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アル
キル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミ
ノ基およびカルボキシル基から選ばれる1〜5個の置換
基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、(v)
カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、C
8-14アラルキルオキシカルボニル基、またはC1-7アシ
ル基、(vi)ハロゲン原子、(vii)置換基とし
て、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10
アリール基またはC7-13アラルキル基を有していてもよ
い水酸基(ここで、C1-6アルキル基、C3-6シクロアル
キル基、C6-10アリール基およびC7-13アラルキル基
は、それぞれハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6
ルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置
換されていてもよいアミノ基、シアノ基、カルボキシル
基およびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1
〜5個の置換基で置換されていてもよい)、(vii
i)C1-6アルキルチオ基、C7-13アラルキルチオ基、
1-6アルキルスルフィニル基、C7-13アラルキルスル
フィニル基、C1-6アルキルスルホニル基またはC7-13
アラルキルスルホニル基、(ix)C1-6アルキル基で
モノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、ニ
トロ基およびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれ
る置換基で置換されていてもよいC7-11アリールカルボ
ニル基およびC1-6アルキル基から選ばれる1〜2個の
置換基で置換されていてもよいアミノ基、環状アミノ基
またはC1-7アシルアミノ基、(x)それぞれC1-6アル
キル基、C6-10アリール基またはC7-13アラルキル基で
置換されていてもよいカルバモイル基、カルバモイルオ
キシ基、カルバゾイル基またはウレイド基、または(x
i)ニトロ基を示し、R1とR2とが結合して環を形成し
ていてもよい〕で表される上記1)記載の性腺刺激ホル
モン放出ホルモン拮抗剤;
【0009】5)R1、R2およびR3が、同一又は異な
って、(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、C1-6
アルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
置換されていてもよいアミノ基、カルボキシル基および
2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の
置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、(i
ii)カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル
基、またはC1-7アシル基、(iv)ハロゲン原子、
(v)置換基として、C1-6アルキル基またはC7-13
ラルキル基を有していてもよい水酸基(ここで、C1-6
アルキル基およびC7-13アラルキル基は、それぞれハロ
ゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C
1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
よいアミノ基、カルボキシル基およびC2-7アルコキシ
カルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で置換され
ていてもよい)、(vi)C1-6アルキルチオ基、C
7-13アラルキルチオ基、C1-6アルキルスルフィニル
基、C7-13アラルキルスルフィニル基、C1-6アルキル
スルホニル基またはC7-13アラルキルスルホニル基、
(vii)C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
されていてもよいアミノ基、ニトロ基およびC2-7アル
コキシカルボニル基から選ばれる置換基で置換されてい
てもよいC7-11アリールカルボニル基およびC1-6アル
キル基から選ばれる1〜2個の置換基で置換されていて
もよいアミノ基、環状アミノ基またはC1-7アシルアミ
ノ基、(viii)それぞれC1-6アルキル基、C6-10
アリール基またはC7-13アラルキル基で置換されていて
もよいカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、カルバ
ゾイル基またはウレイド基、または(iv)ニトロ基で
ある上記4)記載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗
剤; 6)R4およびR6が、同一又は異なって、(i)水素原
子、(ii)置換基として、C1-6アルキル基でモノ−
もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、5〜7員
環状アミノ基、カルボキシル基またはC2-7アルコキシ
カルボニル基を有していてもよいC1-6アルキル基、
(iii)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6
ルキル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
置換されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5個の
置換基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、ま
たは(iv)C2-7アルコキシカルボニル基である上記
1)記載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤;
【0010】7)R4およびR6が水素原子である上記
1)記載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤; 8)R5が水素原子である上記1)記載の性腺刺激ホル
モン放出ホルモン拮抗剤; 9)性ホルモン依存性疾患の予防または治療剤である上
記1)記載の拮抗剤; 10)性ホルモン依存性疾患が性ホルモン依存性癌であ
る上記9)記載の拮抗剤; 11)性ホルモン依存性癌が前立腺癌、子宮癌もしくは
乳癌である上記10)記載の拮抗剤; 12)性ホルモン依存性疾患が前立腺肥大症、子宮内膜
症、子宮筋腫または思春期早発症である上記9)記載の
拮抗剤; 13)妊娠調節剤である上記1)記載の拮抗剤;および 14)月経周期調節剤である上記1)記載の拮抗剤に関
する。
【0011】本明細書中で用いられる各種用語について
以下に詳述する。「ハロゲン原子」としては、例えばフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げ
られ、なかでもフッ素原子、塩素原子、臭素原子が好ま
しい。「C1-6アルキル基」としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、ネオペンチル、tert-ペンチル、1-メチルブチル、2
-メチルブチル、1,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロ
ピル、ヘキシル、イソヘキシル、1-メチルペンチル、2-
メチルペンチル、3-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチ
ル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1,2-ジ
メチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチ
ル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1-エチル-1-メ
チルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピルなどが挙げ
られ、なかでもメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチルなどのC1-4アルキル基が好ま
しい。「C2-6アルケニル基」としては、例えばビニ
ル、アリル、イソプロペニル、1-プロペニル、1-ブテニ
ル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル−1-プロペニ
ル、2-メチル−1-プロペニル、1-メチル−2-プロペニ
ル、2-メチル−2-プロペニル、1-ペンテニル、2-ペンテ
ニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-メチル-1-プテ
ニル、2-メチル-1-プテニル、3-メチル-1-プテニル、1-
メチル-2-プテニル、2-メチル-2-プテニル、3-メチル-2
-プテニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニ
ル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-1-ペンテ
ニル、2-メチル-1-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニ
ル、2-エチル-1-ブテニルなどが挙げられ、なかでもビ
ニル、アリル、イソプロペニル、2-メチル-1-プロペニ
ルなどのC2-4アルケニル基が好ましい。「C3-6シクロ
アルキル基」としては、例えばシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げら
れる。「C6-10アリール基」としては、例えばフェニ
ル、1-ナフチル、2-ナフチルなどが挙げられ、なかでも
フェニルが好ましい。「C7-13アラルキル基」として
は、例えばベンジル、フェネチル、3-フェニルプロピ
ル、(1-ナフチル)メチル、(2-ナフチル)メチル、ベンズ
ヒドリルなどが挙げられ、なかでもベンジル、フェネチ
ルなどが好ましい。
【0012】「C1-6アルコキシ基」としては、例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキ
シ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチ
ルオキシ、tert-ペンチルオキシ、1-メチルブトキシ、2
-メチルブトキシ、1,2-ジメチルプロポキシ、1-エチル
プロポキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、1,
1-ジメチルブトキシ、2,2-ジメチルブトキシ、3,3-ジメ
チルブトキシ、2-エチルブトキシなどが挙げられ、なか
でもメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシなどのC1-4アルコキシ基
が好ましい。
【0013】「C2-7アルコキシカルボニル基」として
は、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブ
トキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec-ブト
キシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、ペンチル
オキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネ
オペンチルオキシカルボニル、tert-ペンチルオキシカ
ルボニルなどが挙げられ、なかでもメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニルなどの
2-4アルコキシカルボニル基が好ましい。「C8-14
ラルキルオキシカルボニル基」としては、例えばベンジ
ルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニルなど
が挙げられる。「C1-7アシル基」としては、例えばホ
ルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチ
リル、バレリル、ピバロイル、ヘキサノイルなどのC
1-7アルカノイル基;例えばアクリロイル、メタクリロ
イル、クロトノイル、イソクロトノイルなどのC3-7
ルケノイル基;例えばシクロプロパンカルボニル基、シ
クロブタンカルボニル基、シクロペンタンカルボニル
基、シクロヘキサンカルボニル基などのC4-7シクロア
ルキルカルボニル基;ベンゾイルなどが挙げられる。
「C7-11アリールカルボニル基」としては、例えばベン
ゾイル、ナフトイルなどが挙げられる。
【0014】「C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
置換されていてもよいアミノ基」におけるC1-6アルキ
ル基としては、上記した「C1-6アルキル基」と同様の
ものが挙げられる。C1-6アルキル基でモノ−もしくは
ジ−置換されたアミノ基としては、例えばメチルアミ
ノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、
プロピルアミノ、ジプロピルアミノ、ブチルアミノ、ジ
ブチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メ
チル−N−プロピルアミノ、N−エチル−N−プロピル
アミノなどが挙げられる。「環状アミノ基」としては、
例えば1-アゼチジニル、1-ピロリジニル、ピペリジノ、
モルホリノ、1-ピペラジノ、1-パーヒドロアゼピニル、
ピロール-1-イル、インドリル、イソインドリル、イン
ドリニルなどが挙げられる。「5〜7員環状アミノ基」
としては、例えば1-ピロリジニル、ピペリジノ、モルホ
リノ、1-ピペラジノ、1-パーヒドロアゼピニル、ピロー
ル-1-イルなどが挙げられる。「含窒素芳香族複素環
基」としては、例えば環構成原子として少なくとも1個
以上の窒素原子を含有し、さらに炭素原子以外に酸素原
子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし4個含有する5〜7員の芳香族複素環基が挙げ
られる。該「含窒素芳香族複素環基」の好適な例として
は、例えばピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリ
ル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−
オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フ
ラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−
チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,
2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テ
トラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、
ピラジニル、トリアジニルなどが挙げられる。「C1-7
アシルアミノ基」におけるC1-7アシルとしては、上記
した「C1-7アシル基」と同様のものが挙げられる。該
1-7アシルアミノ基の好適な例としては、例えばアセ
チルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノな
どが挙げられる。
【0015】「C1-6アルキルチオ基」、「C1-6アルキ
ルスルフィニル基」および「C1-6アルキルスルホニル
基」におけるC1-6アルキルとしては、上記した「C1-6
アルキル基」と同様のものが挙げられる。「C7-13アラ
ルキルチオ基」、「C7-13アラルキルスルフィニル基」
および「C7-13アラルキルスルホニル基」におけるC
7-13アラルキルとしては、上記した「C7-13アラルキル
基」と同様のものが挙げられる。
【0016】一般式(I)中、環Aで示される「置換さ
れていてもよいフェニル基」において、フェニル基上の
置換基としては、例えば(i)ニトロ基、(ii)ハロ
ゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル
基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ
基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC
2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置
換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、(ii
i)ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6
アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよい
アミノ基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およ
びC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個
の置換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、
(iv)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アル
キル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置
換されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5個の置
換基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、
(v)C3-7シクロアルキル基、(vi)カルボキシル
基、C2-7アルコキシカルボニル基、C8-14アラルキル
オキシカルボニル基、またはC1-7アシル基、(vi
i)ハロゲン原子、(viii)置換基として、C1-6
アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール
基またはC7-13アラルキル基を有していてもよい水酸基
(ここで、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、
6-10アリール基およびC7-13アラルキル基は、それぞ
れハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ
基、ニトロ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
置換されていてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ
基、シアノ基、カルボキシル基、C2-7アルコキシカル
ボニル基および含窒素芳香族複素環基から選ばれる1〜
5個の置換基で置換されていてもよい)、(ix)C
1-6アルキルチオ基、C7-13アラルキルチオ基、C1-6
ルキルスルフィニル基、C7-13アラルキルスルフィニル
基、C1-6アルキルスルホニル基またはC7-13アラルキ
ルスルホニル基、(x)C1-6アルキル基、C3-6シクロ
アルキル基、C6-10アリール基、C7-13アラルキル基、
2-7アルコキシカルボニル基およびC1-7アシル基から
選ばれる1〜2個の置換基でそれぞれ置換されていても
よいアミノ基または環状アミノ基、(xi)ハロゲン原
子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ基お
よびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜3
個の置換基で置換されていてもよいC6-10アリール基、
(xii)シアノ基、および(xiii)それぞれC
1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC7-13アラル
キル基で置換されていてもよいカルバモイル基、カルバ
モイルオキシ基、カルバゾイル基またはウレイド基が挙
げられる。フェニル基上の置換基の数は、1〜5個、好
ましくは1〜3個である。
【0017】また、環Aで示される「置換されていても
よいフェニル基」において、フェニル基が2個の置換基
を有する場合、これらの置換基が互いに結合することに
よって環を形成していてもよい。このようにフェニル基
が置換基と形成する環の例としては、例えばインドー
ル、イソインドール、インドリン、イソインドリン、メ
チレンジオキシベンゼン、ジヒドロベンゾフラン、ベン
ゾフラン、イソベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェ
ン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、クロメ
ン、クロマン、イソクロマン、キノリン、イソキノリン
などが挙げられる。これらの環は、置換可能な位置に、
フェニル基上の置換基として上述した置換基を1〜3個
有していてもよい。
【0018】環Aで示される「置換されていてもよいフ
ェニル基」は、好ましくは式
【化7】 〔式中、R7、R8およびR9は、同一又は異なって、
(i)水素原子、(ii)ニトロ基、(iii)ハロゲ
ン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基
でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、
5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC2-7
ルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で
置換されていてもよいC1-6アルキル基、(iv)ハロ
ゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル
基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ
基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC
2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置
換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、
(v)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキ
ル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5個の置換
基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、(v
i)C3-7シクロアルキル基、(vii)カルボキシル
基、C2-7アルコキシカルボニル基、C8-14アラルキル
オキシカルボニル基、またはC1-7アシル基、(vii
i)ハロゲン原子、(ix)置換基として、C1-6アル
キル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール基ま
たはC7-13アラルキル基を有していてもよい水酸基(こ
こで、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C
6-10アリール基およびC7-13アラルキル基は、それぞれ
ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、
ニトロ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
されていてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、シ
アノ基、カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル
基および含窒素芳香族複素環基から選ばれる1〜5個の
置換基で置換されていてもよい)、(x)C1-6アルキ
ルチオ基、C7-13アラルキルチオ基、C1-6アルキルス
ルフィニル基、C7-13アラルキルスルフィニル基、C
1-6アルキルスルホニル基またはC7-13アラルキルスル
ホニル基、(xi)C1-6アルキル基、C3-6シクロアル
キル基、C6-10アリール基、C7-13アラルキル基、C
2-7アルコキシカルボニル基およびC1-7アシル基から選
ばれる1〜2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよ
いアミノ基または環状アミノ基、(xii)ハロゲン原
子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ基お
よびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜3
個の置換基で置換されていてもよいC6-10アリール基、
(xiii)シアノ基、または(xiv)それぞれC
1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC7-13アラル
キル基で置換されていてもよいカルバモイル基、カルバ
モイルオキシ基、カルバゾイル基またはウレイド基を示
し、R7とR8とが結合して環を形成していてもよい〕で
表される基を示す。
【0019】ここで、R7とR8とが結合することによ
り、フェニル基と形成する環としては、例えばインドー
ル、イソインドール、インドリン、イソインドリン、メ
チレンジオキシベンゼン、ジヒドロベンゾフラン、ベン
ゾフラン、イソベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェ
ン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、クロメ
ン、クロマン、イソクロマン、キノリン、イソキノリン
などが挙げられる。これらの環は、置換可能な位置に、
フェニル基上の置換基として上述した置換基を1〜3個
有していてもよい。
【0020】R7、R8およびR9は、好ましくは、同一
又は異なって、(i)水素原子、(ii)ニトロ基、
(iii)ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ
基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されて
いてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、カルボキ
シル基およびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれ
る1〜5個の置換基で置換されていてもよいC1-6アル
キル基、(iv)ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコ
キシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換さ
れていてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、カル
ボキシル基およびC2-7アルコキシカルボニル基から選
ばれる1〜5個の置換基で置換されていてもよいC2-6
アルケニル基、(v)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ
基、C1-6アルキル基およびC1-6アルキル基でモノ−も
しくはジ−置換されていてもよいアミノ基から選ばれる
1〜5個の置換基で置換されていてもよいC7-13アラル
キル基、(vi)カルボキシル基、C2-7アルコキシカ
ルボニル基、C8-14アラルキルオキシカルボニル基、ま
たはC1-7アシル基、(vii)ハロゲン原子、(vi
ii)置換基として、C1-6アルキル基またはC7-13
ラルキル基を有していてもよい水酸基(ここで、C1-6
アルキル基およびC7-13アラルキル基は、それぞれハロ
ゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C
1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
よいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、シアノ基、カル
ボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル基および含窒
素芳香族複素環基から選ばれる1〜5個の置換基で置換
されていてもよい)、(ix)C1-6アルキルチオ基、
7-13アラルキルチオ基、C1-6アルキルスルフィニル
基、C7-13アラルキルスルフィニル基、C1-6アルキル
スルホニル基またはC7-13アラルキルスルホニル基、
(x)C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C
6-10アリール基、C7-13アラルキル基、C2-7アルコキ
シカルボニル基およびC1-7アシル基から選ばれる1〜
2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいアミノ基
または環状アミノ基、(xi)ハロゲン原子、C1-6
ルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ基およびC2-7
ルコキシカルボニル基から選ばれる1〜3個の置換基で
置換されていてもよいC6-10アリール基、または(xi
i)それぞれC1-6アルキル基、C6-10アリール基また
はC7-13アラルキル基で置換されていてもよいカルバモ
イル基、カルバモイルオキシ基、カルバゾイル基または
ウレイド基である。
【0021】一般式(I)中、環Bで示される「置換さ
れていてもよい環状基」における環状基としては、C
6-12アリール基、芳香族複素環基および非芳香族複素環
基が挙げられる。該C6-12アリール基としては、例えば
フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、アセナフチレニ
ル、ビフェニリルなどが挙げられる。該芳香族複素環基
としては、例えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサ
ゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリ
ル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジ
アゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4
−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジ
アゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−
チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,
4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジ
ニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルなど
の、環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原
子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4
個含有する5〜7員の芳香族単環式複素環基;例えばベ
ンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエ
ニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリ
ル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ
チアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イ
ソキノリル、シンノリル、キナゾリル、キノキサリニ
ル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリ
ジニル、カルバゾリル、α−カルボニリル、β−カルボ
ニリル、γ−カルボニリル、アクリジニル、フェノキサ
ジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサ
チイニル、チアントレニル、インドリジニル、ピロロ
[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5−a]
ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ
[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−b]ピリ
ダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、1,
2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジル、1,2,
4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジニルなどの、環
構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子およ
び窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし5個含有
する2環性または3環性芳香族縮合複素環などが挙げら
れる。該非芳香族複素環基としては、例えばオキシラニ
ル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリ
ジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、
モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピロ
リジニル、ピペリジニルなどが挙げられる。環状基は、
好ましくはC6-12アリール基および芳香族複素環基、さ
らに好ましくはC6-12アリール基、特に好ましくはフェ
ニル基である。
【0022】環Bで示される「置換されていてもよい環
状基」における環状基上の置換基としては、例えば
(i)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキ
ル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ
基、カルボキシル基およびC2-7アルコキシカルボニル
基から選ばれる1〜5個の置換基で置換されていてもよ
いC1-6アルキル基、(ii)C1-6アルコキシ基、C
1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
よいアミノ基およびC2-7アルコキシカルボニル基から
選ばれる1〜5個の置換基で置換されていてもよいC
2-6アルケニル基、(iii)ハロゲン原子、C1-6アル
コキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルキル基でモノ−
もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基およびカル
ボキシル基から選ばれる1〜5個の置換基で置換されて
いてもよいC7-13アラルキル基、(iv)カルボキシル
基、C2-7アルコキシカルボニル基、C8-14アラルキル
オキシカルボニル基、またはC1-7アシル基、(v)ハ
ロゲン原子、(vi)置換基として、C1-6アルキル
基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール基または
7-13アラルキル基を有していてもよい水酸基(ここ
で、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10
アリール基およびC7-13アラルキル基は、それぞれハロ
ゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C
1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
よいアミノ基、シアノ基、カルボキシル基およびC2-7
アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基
で置換されていてもよい)、(vii)C1-6アルキル
チオ基、C7-13アラルキルチオ基、C1-6アルキルスル
フィニル基、C7-13アラルキルスルフィニル基、C1-6
アルキルスルホニル基またはC7-13アラルキルスルホニ
ル基、(viii)C1-6アルキル基でモノ−もしくは
ジ−置換されていてもよいアミノ基、ニトロ基およびC
2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる置換基で置換
されていてもよいC7-11アリールカルボニル基およびC
1-6アルキル基から選ばれる1〜2個の置換基で置換さ
れていてもよいアミノ基、環状アミノ基またはC1-7
シルアミノ基、(ix)それぞれC1-6アルキル基、C
6-10アリール基またはC7-13アラルキル基で置換されて
いてもよいカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、カ
ルバゾイル基またはウレイド基、および(x)ニトロ基
が挙げられる。環状基上の置換基の数は、1〜5個、好
ましくは1〜3個である。
【0023】また、環Bで示される「置換されていても
よい環状基」において、環状基が2個の置換基を有する
場合、これらの置換基が互いに結合することによって環
を形成していてもよい。このように環状基が置換基と形
成する環の例としては、例えばインドリン、イソインド
リン、メチレンジオキシベンゼン、ジヒドロベンゾフラ
ン、ジヒドロベンゾチオフェン、クロメン、クロマン、
イソクロマン、ナフチリジンなどが挙げられる。これら
の環は、置換可能な位置に1〜2個のC1-6アルキル基
を有していてもよい。
【0024】環Bで示される「置換されていてもよい環
状基」は、好ましくは式
【化8】 〔式中、環B’は、(i)C6-12アリール基、(ii)
芳香族複素環基または(iii)非芳香族複素環基を示
し;R1、R2およびR3は、同一又は異なって、(i)
水素原子、(ii)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ
基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されて
いてもよいアミノ基、カルボキシル基およびC2-7アル
コキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で置
換されていてもよいC1-6アルキル基、(iii)C1-6
アルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
置換されていてもよいアミノ基およびC2-7アルコキシ
カルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で置換され
ていてもよいC2-6アルケニル基、(iv)ハロゲン原
子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アル
キル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミ
ノ基およびカルボキシル基から選ばれる1〜5個の置換
基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、(v)
カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、C
8-14アラルキルオキシカルボニル基、またはC1-7アシ
ル基、(vi)ハロゲン原子、(vii)置換基とし
て、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10
アリール基またはC7-13アラルキル基を有していてもよ
い水酸基(ここで、C1-6アルキル基、C3-6シクロアル
キル基、C6-10アリール基およびC7-13アラルキル基
は、それぞれハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6
ルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置
換されていてもよいアミノ基、シアノ基、カルボキシル
基およびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1
〜5個の置換基で置換されていてもよい)、(vii
i)C1-6アルキルチオ基、C7-13アラルキルチオ基、
1-6アルキルスルフィニル基、C7-13アラルキルスル
フィニル基、C1-6アルキルスルホニル基またはC7-13
アラルキルスルホニル基、(ix)C1-6アルキル基で
モノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、ニ
トロ基およびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれ
る置換基で置換されていてもよいC7-11アリールカルボ
ニル基およびC1-6アルキル基から選ばれる1〜2個の
置換基で置換されていてもよいアミノ基、環状アミノ基
またはC1-7アシルアミノ基、(x)それぞれC1-6アル
キル基、C6-10アリール基またはC7-13アラルキル基で
置換されていてもよいカルバモイル基、カルバモイルオ
キシ基、カルバゾイル基またはウレイド基、または(x
i)ニトロ基を示し、R1とR2とが結合して環を形成し
ていてもよい〕で示される基である。
【0025】ここで、R1とR2とが結合することによ
り、環状基と形成する環としては、例えばインドリン、
イソインドリン、メチレンジオキシベンゼン、ジヒドロ
ベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェン、クロメン、
クロマン、イソクロマン、ナフチリジンなどが挙げられ
る。これらの環は、置換可能な位置に1〜2個のC1-6
アルキル基を有していてもよい。
【0026】環B’で示されるC6-12アリール基、芳香
族複素環基および非芳香族複素環基としては、それぞれ
環Bで示される「置換されていてもよい環状基」におけ
る環状基として例示したC6-12アリール基、芳香族複素
環基および非芳香族複素環基と同様のものが挙げられ
る。
【0027】R1、R2およびR3は、好ましくは、同一
又は異なって、(i)水素原子、(ii)ハロゲン原
子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もし
くはジ−置換されていてもよいアミノ基、カルボキシル
基およびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1
〜5個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル
基、(iii)カルボキシル基、C2-7アルコキシカル
ボニル基、またはC1-7アシル基、(iv)ハロゲン原
子、(v)置換基として、C1-6アルキル基またはC
7-13アラルキル基を有していてもよい水酸基(ここで、
1-6アルキル基およびC7-13アラルキル基は、それぞ
れハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ
基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されて
いてもよいアミノ基、カルボキシル基およびC2-7アル
コキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で置
換されていてもよい)、(vi)C1-6アルキルチオ
基、C7-13アラルキルチオ基、C1-6アルキルスルフィ
ニル基、C7-13アラルキルスルフィニル基、C1-6アル
キルスルホニル基またはC7-13アラルキルスルホニル
基、(vii)C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
置換されていてもよいアミノ基、ニトロ基およびC2-7
アルコキシカルボニル基から選ばれる置換基で置換され
ていてもよいC7-11アリールカルボニル基およびC1-6
アルキル基から選ばれる1〜2個の置換基で置換されて
いてもよいアミノ基、環状アミノ基またはC1-7アシル
アミノ基、(viii)それぞれC1-6アルキル基、C
6-10アリール基またはC7-13アラルキル基で置換されて
いてもよいカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、カ
ルバゾイル基またはウレイド基、または(ix)ニトロ
基である。
【0028】一般式(I)で表される化合物は、好まし
くは一般式(II)
【化9】 〔式中、R1、R2およびR3は、同一又は異なって、
(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、C1-6アルコ
キシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換さ
れていてもよいアミノ基、カルボキシル基およびC2-7
アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基
で置換されていてもよいC1-6アルキル基、(iii)
1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくは
ジ−置換されていてもよいアミノ基およびC2-7アルコ
キシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で置換
されていてもよいC2-6アルケニル基、(iv)ハロゲ
ン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基およびC
1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
よいアミノ基から選ばれる1〜5個の置換基で置換され
ていてもよいC7-13アラルキル基、(v)カルボキシル
基、C2-7アルコキシカルボニル基、C8-14アラルキル
オキシカルボニル基、またはC1-7アシル基、(vi)
ハロゲン原子、(vii)置換基として、C1-6アルキ
ル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール基また
はC7-13アラルキル基を有していてもよい水酸基(ここ
で、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10
アリール基およびC7-13アラルキル基は、それぞれハロ
ゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C
1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
よいアミノ基、シアノ基、カルボキシル基およびC2-7
アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基
で置換されていてもよい)、(viii)C1-6アルキ
ルチオ基、C7-13アラルキルチオ基、C1-6アルキルス
ルフィニル基、C7-13アラルキルスルフィニル基、C
1-6アルキルスルホニル基またはC7-13アラルキルスル
ホニル基、(ix)C1-6アルキル基でモノ−もしくは
ジ−置換されていてもよいアミノ基、ニトロ基およびC
2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる置換基で置換
されていてもよいC7-11アリールカルボニル基およびC
1-6アルキル基から選ばれる1〜2個の置換基で置換さ
れていてもよいアミノ基、環状アミノ基またはC1-7
シルアミノ基、(x)それぞれC1-6アルキル基、C
6-10アリール基またはC7-13アラルキル基で置換されて
いてもよいカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、カ
ルバゾイル基またはウレイド基、または(xi)ニトロ
基を示し、R1とR2とが結合して環を形成していてもよ
く;
【0029】R4およびR6は、同一又は異なって、
(i)水素原子、(ii)置換基として、C1-6アルキ
ル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ
基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基またはC
2-7アルコキシカルボニル基を有していてもよいC1-6
ルキル基、(iii)C2-6アルケニル基、(iv)C
3-7シクロアルキル基、(v)ハロゲン原子、C1-6アル
コキシ基、C1-6アルキル基およびC1-6アルキル基でモ
ノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基から選
ばれる1〜5個の置換基で置換されていてもよいC7-13
アラルキル基、または(vi)C2-7アルコキシカルボ
ニル基を示し;R5は、(i)水素原子、(ii)ハロ
ゲン原子、(iii)C1-6アルキル基でモノ−もしく
はジ−置換されていてもよいアミノ基またはハロゲン原
子で置換されていてもよいC1-6アルキル基、(iv)
1-6アルコキシ基、(v)C2-7アルコキシカルボニル
基、(vi)C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置
換されていてもよいアミノ基、または(vii)C1-6
アルキル基またはC7-13アラルキル基で置換されていて
もよいカルバモイル基を示し;
【0030】R7、R8およびR9は、同一又は異なっ
て、(i)水素原子、(ii)ニトロ基、(iii)ハ
ロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキ
ル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ
基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC
2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置
換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、(i
v)ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6
アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよい
アミノ基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およ
びC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個
の置換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、
(v)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキ
ル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5個の置換
基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、(v
i)C3-7シクロアルキル基、(vii)カルボキシル
基、C2-7アルコキシカルボニル基、C8-14アラルキル
オキシカルボニル基、またはC1-7アシル基、(vii
i)ハロゲン原子、(ix)置換基として、C1-6アル
キル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール基ま
たはC7-13アラルキル基を有していてもよい水酸基(こ
こで、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C
6-10アリール基およびC7-13アラルキル基は、それぞれ
ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、
ニトロ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
されていてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、シ
アノ基、カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル
基および含窒素芳香族複素環基から選ばれる1〜5個の
置換基で置換されていてもよい)、(x)C1-6アルキ
ルチオ基、C7-13アラルキルチオ基、C1-6アルキルス
ルフィニル基、C7-13アラルキルスルフィニル基、C
1-6アルキルスルホニル基またはC7-13アラルキルスル
ホニル基、(xi)C1-6アルキル基、C3-6シクロアル
キル基、C6-10アリール基、C7-13アラルキル基、C
2-7アルコキシカルボニル基およびC1-7アシル基から選
ばれる1〜2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよ
いアミノ基または環状アミノ基、(xii)ハロゲン原
子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ基お
よびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜3
個の置換基で置換されていてもよいC6-10アリール基、
(xiii)シアノ基、または(xiv)それぞれC
1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC7-13アラル
キル基で置換されていてもよいカルバモイル基、カルバ
モイルオキシ基、カルバゾイル基またはウレイド基を示
し、R7とR8とが結合して環を形成していてもよく;X
は(i)結合手、(ii)C1-6アルキレン鎖、(ii
i)C2-6アルケニレン鎖、(iv)C1-6アルキレン−
アミノカルボニル鎖、または(v)C1-6アルキレン−
オキシカルボニルアミノ鎖を示し;Yは−CO−、−S
2−、−NHCO−、C1-6アルキレン−カルボニル
鎖、C2-6アルケニレン−カルボニル鎖またはC1-6アル
キレン鎖を示し;環B’は(i)C6-12アリール基、
(ii)芳香族複素環基または(iii)非芳香族複素
環基を示す;ただし、R7、R8およびR9のうち、少な
くとも1つは水素原子以外の基であり、5−(4−アミ
ノベンゾイル)アミノ−2−[4−(4−アミノベンゾ
イル)アミノフェニル]ベンズイミダゾール、5−(3
−クロロ−6−ヒドロキシベンゾイル)アミノ−2−
(4−ニトロフェニル)ベンズイミダゾール、5−(4
−ニトロベンゾイル)アミノ−2−(4−ニトロフェニ
ル)ベンズイミダゾール、N−[2−(1,3−ジヒド
ロ−1,3−ジオキシ−5−イソベンゾフラニル)ベン
ズイミダゾール−5−イル]−1,3−ジヒドロ−1,
3−ジオキシ−5−イソベンゾフランカルボキサミドお
よび2−(3,4−ジカルボキシフェニル)−5−(4
−カルボキシベンゾイルアミノ)ベンズイミダゾールを
除く〕で表される化合物である。
【0031】一般式(I)および(II)中、R4および
6は、同一又は異なって、(i)水素原子、(ii)
置換基として、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
置換されていてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ
基、カルボキシル基またはC2-7アルコキシカルボニル
基を有していてもよいC1-6アルキル基、(iii)C
2−6アルケニル基、(iv)C3−7シクロアルキル
基、(v)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6
ルキル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
置換されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5個の
置換基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、ま
たは(vi)C2-7アルコキシカルボニル基を示す。R4
およびR6は、好ましくは、同一又は異なって、(i)
水素原子、(ii)置換基として、C1-6アルキル基で
モノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、5
〜7員環状アミノ基、カルボキシル基またはC2-7アル
コキシカルボニル基を有していてもよいC1-6アルキル
基、(iii)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C
1-6アルキル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくは
ジ−置換されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5
個の置換基で置換されていてもよいC7-13アラルキル
基、または(iv)C2-7アルコキシカルボニル基であ
り、さらに好ましくは水素原子である。
【0032】一般式(I)および(II)中、R5は、
(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)C
1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
よいアミノ基またはハロゲン原子で置換されていてもよ
いC1-6アルキル基、(iv)C1-6アルコキシ基、
(v)C2-7アルコキシカルボニル基、(vi)C1-6
ルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいア
ミノ基、または(vii)C1-6アルキル基またはC
7-13アラルキル基で置換されていてもよいカルバモイル
基を示す。R5は、好ましくは水素原子である。
【0033】一般式(I)および(II)中、Xは(i)
結合手、(ii)C1-6アルキレン鎖、(iii)C2-6
アルケニレン鎖、(iv)C1-6アルキレン−アミノカ
ルボニル鎖(C1-6アルキレン−NHCO−)または
(v)C1-6アルキレン−オキシカルボニルアミノ鎖
(C1-6アルキレン−OCONH−)を示す。ここで、
「C1-6アルキレン鎖」、「C1-6アルキレン−アミノカ
ルボニル鎖」および「C1-6アルキレン−オキシカルボ
ニルアミノ鎖」におけるC1-6アルキレンとしては、前
記した「C1-6アルキル基」から1個の水素原子を除去
することにより得られる基が挙げられる。該C1-6アル
キレンの好適な例としては、例えばメチレン、エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、エチルエチレン、ペンチレ
ン、ヘキシレンなどが挙げられる。また、「C2-6アル
ケニレン鎖」におけるC2-6アルケニレンとしては、前
記した「C2-6アルケニル基」から1個の水素原子を除
去することにより得られる基が挙げられる。該C2-6
ルケニレンの好適な例としては、例えばビニレン、プロ
ペニレン、ブテニレン、ペンテニレンなどが挙げられ
る。
【0034】一般式(I)および(II)中、Yは−CO
−、−SO2−、−NHCO−、C1-6アルキレン−カル
ボニル鎖(C1-6アルキレン−CO−)、C2-6アルケニ
レン−カルボニル鎖(C2-6アルケニレン−CO−)ま
たはC1-6アルキレン鎖を示す。ここで、「C1-6アルキ
レン−カルボニル鎖」および「C1-6アルキレン鎖」に
おけるC1-6アルキレンとしては、上記Xとして例示し
たC1-6アルキレンと同様のものが挙げられる。また、
「C2-6アルケニレン−カルボニル鎖」におけるC2-6
ルケニレンとしては、上記Xとして例示したC2-6アル
ケニレンと同様のものが挙げられる。
【0035】一般式(I)で表される化合物の薬学的に
許容される塩としては、例えば無機塩基との塩、有機塩
基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性又は酸
性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩の
好ましい例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩
などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩
などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩;アンモニ
ウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好ましい例
としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシル
アミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどと
の塩が挙げられる。無機酸との塩の好ましい例として
は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸など
との塩が挙げられる。有機酸との塩の好ましい例として
は、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール
酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩の好ましい例としては、例えばア
ルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ
る。酸性アミノ酸との塩の好ましい例としては、例えば
アスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられ
る。一般式(I)で表される化合物またはその塩が不斉
炭素を有し、光学活性体の混合物(ラセミ体)として得
られる場合には、通常の光学分割手段により、それぞれ
の光学活性体に分離することができる。
【0036】以下、一般式(I)で表される化合物の製
造法について説明する。一般式(I)で表される化合物
は、以下に示す[製造法1]〜[製造法14]、あるい
はこれに準ずる方法によって製造することができる。 [製造法1]
【化10】 (式中、環A、環B、R4、R5、R6、XおよびYは前
記と同意義を示し、L1は脱離基を示す。)
【0037】L1で示される脱離基としては、ハロゲン
原子;ハロゲン原子で1〜3個置換されていてもよいC
1-6アルキルスルホニルオキシ基(例、メタンスルホニ
ルオキシ、エタンスルホニルオキシ、ブタンスルホニル
オキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ等);ハ
ロゲン原子で1〜4個置換されていてもよいC6-10アリ
ールスルホニルオキシ基(例、ベンゼンスルホニルオキ
シ、p−トルエンスルホニルオキシ、p−ブロモベンゼ
ンスルホニルオキシ、メシチレンスルホニルオキシ
等);ハロゲン原子で1〜3個置換されていてもよいC
1-6アシルオキシ基(例、アセトキシ、プロピオニルオ
キシ、トリフルオロアセトキシ等);ハロゲン原子で1
〜3個置換されていてもよいC2-7アルコキシカルボニ
ルオキシ基(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシ
カルボニルオキシ、イソプロポキシカルボニルオキシ、
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルオキシ
等);C8-14アラルキルオキシカルボニルオキシ基
(例、ベンジルオキシカルボニルオキシ等);水酸基等
が挙げられる。
【0038】化合物(I)は、例えば塩基の存在下に、
化合物(III)と化合物(IV)又は化合物(IV')とを反
応させることにより製造することができる。塩基として
は、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の
炭酸水素酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩、例
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸のアルカリ
金属又はアルカリ土類金属塩、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金
属又はアルカリ土類金属の水酸化物、例えば水素化ナト
リウム、水素化カリウム等のアルカリ金属又はアルカリ
土類金属の水素化物等の無機塩基;例えばトリエチルア
ミン、トリブチルアミン等のアルキルアミン類、例えば
N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ルチジン、コリ
ジン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン等の芳香族アミ
ン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−
エン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ
−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オ
クタン等の有機塩基などが挙げられる。これらの塩基は
単独で用いることもできるし、また必要に応じて二種以
上を適宜の割合、例えば1:1ないし1:10の割合
(重量比)で混合して使用することができる。塩基の使
用量は、化合物(IV)又は化合物(IV')に対して、1
〜10当量、好ましくは1〜4当量である。化合物(I
V)又は化合物(IV')の使用量は、化合物(III)1モ
ルに対して、0.5〜6モル、好ましくは0.8〜2モ
ルである。
【0039】この反応では、必要に応じて活性化剤を用
いてもよい。活性化剤としては、例えばクロロギ酸メチ
ル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル、クロ
ロギ酸2,2,2−トリクロロエチル等の例えばハロゲ
ン原子で1〜3個置換されていてもよいC2-7クロロギ
酸アルキルエステル類;例えばクロロギ酸ベンジル等の
8-14クロロギ酸アラルキルエステル類;例えばジシク
ロヘキシルカルボジンミド等のカルボジイミド類;例え
ばシアノリン酸ジエチル等のシアノリン酸エステル類;
例えば三塩化リン等のハロゲン化リンなどが挙げられ
る。活性化剤の使用量は、化合物(IV)に対して、1〜
10当量、好ましくは1〜4当量である。反応は、反応
に悪影響を及ぼさない溶媒中で行うことが好ましい。こ
のような溶媒としては、例えば水;例えばメタノール、
エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等の
アルコール類;例えばベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類;例えばジクロロメタン、クロロホ
ルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類;例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の飽
和炭化水素類;例えばジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類;例えば
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;例えばア
セトニトリル等のニトリル類;例えばジメチルスルホキ
シド(DMSO)等のスルホキシド類;例えばN,N−
ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルア
セトアミド(DMA)等の酸アミド類;例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル類;例えばトリエチルアミ
ン、トリブチルアミン等のアルキルアミン類;例えば
N,N−ジメチルアニリン、ピリジン等の芳香族アミン
などが挙げられる。これらの溶媒は単独で用いることも
できるし、また必要に応じて二種以上を適宜の割合、例
えば1:1〜1:10の割合(重量比)で混合して用い
てもよい。反応温度は、−30〜200℃、好ましくは
−10℃ないし用いた溶媒の沸点付近である。反応時間
は、通常10分ないし3日、好ましくは10分ないし1
2時間程度である。
【0040】一般式(I)においてYが−NHCO−で
ある化合物は、以下の[製造法2]によって製造するこ
とができる。 [製造法2]
【化11】 (式中、環A、環B、R4、R5、R6およびXは前記と
同意義を示す。)
【0041】化合物(I−1)は、塩基の存在下又は非
存在下に、化合物(III)と化合物(V)を反応させる
ことにより製造することができる。化合物(V)の使用
量は、化合物(III)1モルに対して、0.5〜6モ
ル、好ましくは0.5〜2モルである。塩基としては、
上記した[製造法1]で使用される塩基と同様のものが
挙げられる。塩基の使用量は、化合物(III)に対し
て、1〜10当量、好ましくは1〜4当量である。反応
は、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行うことが好ま
しい。このような溶媒としては、上記した[製造法1]
で使用される溶媒と同様のものが挙げられる。反応温度
は、−30〜200℃、好ましくは−10℃ないし用い
た溶媒の沸点付近である。反応時間は、通常10分ない
し3日、好ましくは10分ないし12時間程度である。
【0042】[製造法3]一般式(I)において環Aが
置換基としてアミノ基を有する化合物は、該アミノ基が
ニトロ基である化合物を還元することにより製造するこ
とができる。還元は、例えば1)触媒の存在下での水素
による接触還元、2)触媒の存在下又は非存在下での金
属水素化物による還元、3)酸性、中性又はアルカリ性
条件下での亜鉛、鉄、スズまたは塩化第一スズによる還
元、4)塩化第二鉄と活性炭存在下でのヒドラジンによ
る還元などにより行われる。ここで、接触還元の際に用
いられる触媒としては、例えばパラジウム、パラジウム
黒、パラジウム−炭素又は塩化パラジウム等のパラジウ
ム系触媒;例えば白金、酸化白金又は白金黒等の白金系
触媒;ロジウム又はラネーニッケル等が挙げられる。該
触媒の使用量は、原料化合物に対して、0.01〜10
0重量%、好ましくは0.1〜20重量%である。接触
還元の際に用いられる水素の圧力は、例えば1〜300
気圧、好ましくは1〜60気圧である。金属水素化物に
よる還元の際に用いられる触媒としては、例えば酢酸ニ
ッケル、臭化ニッケル、炭酸ニッケル、塩化ニッケル、
ギ酸ニッケル、水酸化ニッケル、硝酸ニッケル、酸化ニ
ッケル、シアン化ニッケル、硫酸ニッケル等のニッケル
化合物が挙げられる。また、金属水素化物としては、例
えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムな
どが挙げられる。亜鉛、鉄、スズまたは塩化第一スズに
よる還元において、亜鉛、鉄、スズおよび塩化第一スズ
の使用量は、原料化合物に対して、1〜20当量、好ま
しくは1〜5当量である。
【0043】ヒドラジンによる還元の際に用いられる塩
化第二鉄の使用量は、原料化合物に対して、0.000
1〜1当量、好ましくは0.001〜0.1当量であ
る。また、ヒドラジンの使用量は、原料化合物に対し
て、1〜20当量、好ましくは1〜5当量である。還元
反応は、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行うことが
好ましい。このような溶媒としては、例えば水;例えば
メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロ
パノール等のアルコール類;例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類;例えばヘキサン、
ヘプタン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素類;例えば
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジ
オキサン等のエーテル類;例えばアセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類;例えばアセトニトリル等のニト
リル類;例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)等の酸
アミド類;例えば酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類;例えば酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類などが
挙げられる。これらの溶媒は単独で用いることもできる
し、また必要に応じて二種以上を適宜の割合、例えば
1:1ないし1:10の割合(重量比)で混合して用い
てもよい。反応温度は、−30〜200℃、好ましくは
−10℃ないし用いた溶媒の沸点付近である。反応時間
は、通常10分ないし3日、好ましくは10分ないし1
2時間程度である。
【0044】[製造法4]一般式(I)においてR4
1)アミノ基またはカルボキシル基で置換されたC1-6
アルキル基、または2)アミノ基で置換されたC7-13
ラルキル基である化合物は、これらのアミノ基またはカ
ルボキシル基が保護された化合物から保護基を除去する
ことによって製造することができる。同様に、一般式
(I)において環Aまたは環Bが置換基として1)カル
ボキシル基、2)アミノ基、3)アミノ基またはカルボ
キシル基で置換されたC1-6アルキル基、4)アミノ基
またはカルボキシル基で置換されたC2-6アルケニル
基、5)アミノ基で置換されたC7-13アラルキル基を有
する化合物は、これらのアミノ基またはカルボキシル基
が保護された化合物から保護基を除去することによって
製造することができる。
【0045】ここで、アミノ基の保護基としては、例え
ばtert-ブトキシカルボニル、p-メトキシベンジルオキ
シカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、9-ア
ントリルメトキシカルボニル、1-メチル-1-(4-ビフェニ
ル)エトキシカルボニル、1-アダマンチルオキシカルボ
ニル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、o-
ニトロフェニルアセチル、2,2,2-トリクロロエトキシカ
ルボニル、ベンジルオキシカルボニル、p-ニトロベンジ
ルオキシカルボニル、2,4-ジクロロベンジルオキシカル
ボニル、イソニコチニルオキシカルボニル、トリチル、
フタロイルなどが挙げられる。カルボキシル基の保護基
としては、例えばベンジルオキシメチル、ベンジル、p-
ニトロベンジル、ベンズヒドリルなどが挙げられる。
【0046】アミノ基またはカルボキシル基の保護基の
除去は、例えばティ.ダブル.グリーンら、“プロテク
ティブ グループ イン オーガニック シンセシ
ス”、1991、ウイリー アンド サンズ、インク、ニュ
ーヨーク(T. W. Green et al.“Protective Groups in
Organic Synthesis”、John Wiley & Sons, Inc. New
York)などに記載の方法又はそれに準じた方法によっ
て行うことができる。具体的には、カルボキシル基の保
護基を除去する方法としては、例えば酸による方法、塩
基による方法、還元による方法、ヒドラジンによる方
法、テトラブチルアンモニウムフルオリドによる方法、
酢酸パラジウムによる方法などが挙げられ、これらは慣
用の方法にしたがって行われる。酸による方法は、アミ
ド、ウレタン、エステルなどを加水分解する一般的な方
法の一つであり、例えばtert-ブトキシカルボニル、p-
メトキシベンジルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオ
キシカルボニル、9-アントリルメトキシカルボニル、1-
メチル-1-(4-ビフェニル)エトキシカルボニル、1-アダ
マンチルオキシカルボニル、トリチルなどで保護された
アミノ基などの脱保護に用いられる。酸の好ましい例と
しては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼ
ンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などの有機酸;例
えば塩酸、臭化水素酸、硫酸などの無機酸などが挙げら
れる。
【0047】塩基による方法は、酸による方法と同様に
アミド、ウレタン、エステルなどを加水分解する一般的
な方法の一つである。塩基の好ましい例としては、例え
ば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などの水酸化アルカリ金属、水酸化マグネシウム、水酸
化カルシウムなどの水酸化アルカリ土類金属、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウムなどの炭酸アルカリ土類金
属、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸
水素アルカリ金属、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど
の酢酸アルカリ金属、リン酸カリウム、リン酸マグネシ
ウムなどのリン酸アルカリ金属又はリン酸アルカリ土類
金属、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム
などのリン酸水素アルカリ金属ならびにアンモニア水な
どの無機塩基;又はトリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ピコリ
ン、N−メチルピロリジン、N−メチルピペリジン、N
−メチルモルホリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノン-
5-エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8-ジ
アザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセンなどの有機塩基など
が挙げられる。
【0048】還元による方法は、例えばトリクロロアセ
チル、トリフルオロアセチル、o-ニトロフェニルアセチ
ル、2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニル、
2,4-ジクロロベンジルオキシカルボニル、イソニコチニ
ルオキシカルボニル、トリチルなどで保護されたアミノ
基又はベンジルオキシメチル、ベンジル、p-ニトロベン
ジル、ベンズヒドリルなどで保護されたカルボキシル基
などの脱保護に適用される。使用される還元法の好まし
い例としては、例えば水素化ホウ素ナトリウムによる還
元、亜鉛/酢酸による還元、接触還元などが挙げられ
る。ヒドラジンによる方法は、例えばフタロイルで保護
されたアミノ基(フタルイミド基)の脱保護に用いられ
る。テトラブチルアンモニウムフルオリドによる方法
は、例えば2-トリメチルシリルカルバメート類ならびに
シリルエステル類から保護基を除去し、それぞれアミノ
基ならびにカルボキシル基を得る方法として用いられ
る。酢酸パラジウムによる方法は、例えばアリルエステ
ルから保護基を除去してカルボキシル基を得る方法とし
て用いられる。
【0049】[製造法5]一般式(I)において環Bが
置換基としてC2-7アルコキシカルボニル基またはC2-7
アルコキシカルボニル基で置換されたC1-6アルキル基
を有する化合物は、こららのC2-7アルコキシカルボニ
ル基の種類が異なる化合物をエステル交換することによ
って製造することができる。エステル交換は、原料化合
物に塩基の存在下、目的化合物に対応するC1-6アルコ
ールを反応させることにより行われる。塩基としては、
上記した[製造法1]で使用される塩基と同様のものが
挙げられる。塩基の使用量は、原料化合物に対して、
0.1〜10当量、好ましくは0.5〜4当量である。
1-6アルコールとしては、例えばメタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、ヘプタノール、ヘキ
サノール、イソプロパノールなどが用いられる。C1-6
アルコールの使用量は、原料化合物1モルに対して、通
常1〜10モルである。また、C1-6アルコールを溶媒
として用いてもよい。反応は、反応に悪影響を及ぼさな
い溶媒中で行うことが好ましい。このような溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール等のアルコール類;例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;例えばジクロ
ロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類;例えばヘキサン、ヘプタン、シ
クロヘキサン等の飽和炭化水素類;例えばジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等の
エーテル類;例えばアセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類;例えばアセトニトリル等のニトリル類;例え
ばジメチルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド
類;例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、
N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)等の酸アミド
類;例えば酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類が挙
げられる。これらの溶媒は単独で用いることもできる
し、また必要に応じて二種以上を適宜の割合、例えば
1:1ないし1:10の割合(重量比)で混合して用い
てもよい。反応温度は、−30〜200℃、好ましくは
−10℃ないし用いた溶媒の沸点付近である。反応時間
は、通常10分ないし3日、好ましくは10分ないし1
2時間程度である。
【0050】[製造法6]一般式(I)において環Bが
置換基としてカルボキシル基またはカルボキシル基で置
換されたC1-6アルキル基を有する化合物は、これらの
カルボキシル基がC2-7アルコキシカルボニル基である
化合物を加水分解することによって製造することができ
る。同様に、一般式(I)においてR4がカルボキシル
基で置換されたC1-6アルキル基である化合物は、この
カルボキシル基がC2-7アルコキシカルボニル基である
化合物を加水分解することによって製造することができ
る。加水分解は、塩基の存在下に行われる。塩基として
は、上記した[製造法1]で使用される塩基と同様のも
のが挙げられる。塩基の使用量は、原料化合物に対し
て、0.5〜10当量、好ましくは1〜4当量である。
反応は、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行うことが
好ましい。このような溶媒としては、例えば水;例えば
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール等のアルコール類;例えばベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類;例えばジクロロメタン、
クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化
炭化水素類;例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン等の飽和炭化水素類;例えばジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル
類;例えばアセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類;例えばアセトニトリル等のニトリル類;例えばジメ
チルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド類;例
えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N
−ジメチルアセトアミド(DMA)等の酸アミド類;例
えば酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類が挙げられ
る。これらの溶媒は単独で用いることもできるし、また
必要に応じて二種以上を適宜の割合、例えば1:1ない
し1:10の割合(重量比)で混合して用いてもよい。
反応温度は、−30〜200℃、好ましくは−10℃な
いし用いた溶媒の沸点付近である。反応時間は、通常1
0分ないし3日、好ましくは10分ないし12時間程度
である。
【0051】一般式(I)で表される化合物は、以下の
[製造法7]によっても製造することができる。 [製造法7]
【化12】 (式中、環A、環B、R4、R5、XおよびYは前記と同
意義を、L2は脱離基を、R6’は(i)置換基として、
1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていて
もよいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル
基またはC2-7アルコキシカルボニル基を有していても
よいC1-6アルキル基、(ii)C2-6アルケニル基、
(iii)C3-7シクロアルキル基、(iv)ハロゲン
原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基、C1-6
ルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいア
ミノ基から選ばれる1〜5個の置換基で置換されていて
もよいC7-13アラルキル基を示す。) ここで、L2で示される脱離基としては、例えばハロゲ
ン原子;例えばメタンスルホニルオキシ、エタンスルホ
ニルオキシ、ブタンスルホニルオキシ、トリフルオロメ
タンスルホニルオキシ等の例えばハロゲン原子で1〜3
個置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキルスルホ
ニルオキシ基;例えばベンゼンスルホニルオキシ、p−
トルエンスルホニルオキシ、p−ブロモベンゼンスルホ
ニルオキシ、メシチレンスルホニルオキシ等の例えばハ
ロゲン原子で1〜4個置換されていてもよい炭素数6〜
10のアリールスルホキシ基等が挙げられる。
【0052】この反応は、塩基の存在下に行われる。塩
基としては、上記した[製造法1]で使用される塩基と
同様のものが挙げられる。塩基の使用量は、化合物(I
−2)に対して、1〜10当量、好ましくは1〜4当量
である。反応は、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行
うことが好ましい。このような溶媒としては、上記した
[製造法6]で使用される溶媒と同様のものが挙げられ
る。反応温度は、−30〜200℃、好ましくは−10
℃ないし用いた溶媒の沸点付近である。反応時間は、通
常10分ないし3日、好ましくは10分ないし12時間
程度である。
【0053】[製造法8]一般式(I)において環Aが
置換基としてC1-6アルキル基、C6-10アリール基また
はC7-13アラルキル基でそれぞれ置換されていてもよい
カルバモイル基またはカルバゾイル基を有する化合物
は、このC1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC
7-13アラルキル基でそれぞれ置換されていてもよいカル
バモイル基またはカルバゾイル基がカルボキシル基であ
る化合物を、式:HNR1213(式中、R12は水素原
子、C1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC7-13
アラルキル基を;R13は水素原子、C1-6アルキル基、
6-10アリール基、C7-13アラルキル基または式−NR
1415(式中、R14およびR15は同一又は異なって水素
原子、C1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC
7-13アラルキル基を示す)を示す)で表されるアミン類
またはヒドラジン類とを、塩基の存在下又は非存在下に
反応させることによって製造される。塩基としては、上
記した[製造法1]で使用される塩基と同様のものが挙
げられる。塩基の使用量は、原料化合物に対して、1〜
10当量、好ましくは1〜4当量である。反応は、反応
に悪影響を及ぼさない溶媒中で行うことが好ましい。こ
のような溶媒としては、上記した[製造法1]で使用さ
れる溶媒と同様のものが挙げられる。この反応では、必
要に応じて活性化剤を用いることができる。活性化剤と
しては、上記した[製造法1]で使用される活性化剤と
同様のものが挙げられる。活性化剤の使用量は原料化合
物に対して、1〜10当量、好ましくは1〜4当量であ
る。反応温度は、−30〜200℃、好ましくは−10
℃ないし用いた溶媒の沸点付近である。反応時間は、通
常10分ないし3日、好ましくは10分ないし12時間
程度である。
【0054】[製造法9]一般式(I)において環Bが
4−ピペリジニルである化合物は、この4−ピペリジニ
ルにおけるイミノ基が保護された化合物から保護基を除
去することにより製造することができる。ここで、保護
基としては、例えばホルミル、アセチル、クロロアセチ
ル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフル
オロアセチル、アセトアセチル、o-ニトロアセチルなど
アミドを形成するタイプの保護基;又は例えばtert-ブ
トキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、p-メト
キシベンジルカルボニル、p-ニトロベンジルカルボニ
ル、2,4-ジクロロベンジルカルボニル、ベンズヒドリル
オキシカルボニル、2,2,2-トリクロロエトキシカルボニ
ル、2-トリメチメシリルエトキシカルボニル、1-メチル
-1-(4-ビフェニル)エトキシカルボニル、9-フルオレニ
ルオキシカルボニル、1-アダマンチルオキシカルボニル
などカルバメートを形成するタイプの保護基;ならびに
ベンジル、p-メトキシベンジル、トリチルなどが挙げら
れる。保護基の除去は、上記した[製造法4]と同様に
して行うことができる。
【0055】[製造法10]上記した[製造法9]で得
られた一般式(I)において環Bが4−ピペリジニルで
ある化合物を、式:R1−L1(式中、R1およびL1は前
記と同意義を示す)で表される化合物と反応させること
により、一般式(I)において環Bが置換4−ピペリジ
ニルである化合物を製造することができる。この反応
は、[製造法1]と同様にして行うことができる。
【0056】[製造法11]一般式(I)において環B
が置換基としてアミノ基を有する化合物を、式:R16
CO(式中、R16はC1-6アルキル基、C6-10アリール
基またはC7-13アラルキル基を示す)で表されるイソシ
アン酸エステルとを反応させることによって、このアミ
ノ基がC1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC
7-13アラルキル基で置換されたウレイド基である化合物
が製造される。この反応は、上記した[製造法2]と同
様にして行うことができる。
【0057】[製造法12]一般式(I)において環B
が置換基としてアミノ基を有する化合物を、式:R17
COL1(式中、R17はC1-6アルキル基、C6-10アリー
ル基またはC7-13アラルキル基を、L1は前記と同意義
を示す)で表される化合物とを反応させることによっ
て、このアミノ基がC1-6アルキル基、C6-10アリール
基またはC7-13アラルキル基で置換されたカルバモイル
基である化合物が製造される。この反応は、上記した
[製造法1]と同様にして行うことができる。
【0058】[製造法13]一般式(I)において環B
が置換基としてC1-6アルキルチオ基またはC7-13アラ
ルキルチオ基を有する化合物を、酸化することによっ
て、このC1-6アルキルチオ基またはC7-13アラルキル
チオ基がそれぞれC1-6アルキルスルフィニル基もしく
はC1-6アルキルスルホニル基またはC7-13アラルキル
スルフィニル基もしくはC7-13アラルキルスルホニル基
である化合物が製造される。酸化は、酸化剤の存在下に
行われる。ここで酸化剤としては、例えば過酸化水素、
例えば過安息香酸、m-クロロ過安息香酸などの過安息香
酸類;例えば過塩素酸リチウム、過塩素酸銀、過塩素酸
テトラブチルアンモニウムなどの過塩素酸塩;例えば過
ヨウ素酸ナトリウムなどの過ヨウ素酸塩;例えばヨウ
素、臭素、塩素などのハロゲン;N-ブロモコハク酸イミ
ド、N-クロロコハク酸イミド、塩化スルフリル、クロラ
ミンTなどが挙げられる。酸化剤の使用量は、原料化合
物に対して、0.5〜10当量、好ましくは0.9〜3
当量である。反応は、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中
で行うことが好ましい。このような溶媒としては、例え
ば水;例えばメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類;例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;例えば
ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素類;例えばヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素類;例えばジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサ
ン等のエーテル類;例えばアセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類;例えばアセトニトリル等のニトリル
類;例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、
N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)等の酸アミド
類;例えば酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類など
が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いることもでき
るし、また必要に応じて二種以上を適宜の割合、例えば
1:1ないし1:10の割合(重量比)で混合して用い
てもよい。反応温度は、−30〜200℃、好ましくは
−10℃ないし用いた溶媒の沸点付近である。反応時間
は、通常5分ないし3日、好ましくは5分ないし12時
間程度である。
【0059】[製造法14]一般式(I)において環B
が置換基として水酸基を有する化合物は、この水酸基が
1)ハロゲン原子、C6-10アリール基、メトキシ、ベン
ジルオキシ、tert-ブトキシ、2−メトキシエトキシ、
メチルチオなどから選ばれた1〜4個の置換基を有して
いてもよいC1-6アルキル基、または2)ハロゲン原
子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C6-10アリ
ール基及びニトロ基から選ばれた1〜4個の置換基を有
していてもよいC7-13アラルキル基で置換された水酸基
である化合物を脱保護することにより製造することがで
きる。保護基の除去法としては、例えばギ酸、トリフル
オロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸
などの有機酸、又は例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸など
の無機酸などを用いる方法;例えば亜鉛/酢酸による還
元又は接触還元による方法;例えば臭化亜鉛、四塩化チ
タン、三臭化ホウ素などのルイス酸を用いる方法などが
挙げられる。反応は、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中
で行うことが好ましい。このような溶媒としては、上記
した[製造法13]で使用される溶媒と同様のものが挙
げられる。反応温度は、−30〜200℃、好ましくは
−10℃ないし用いた溶媒の沸点付近である。反応時間
は、通常10分ないし3日、好ましくは10分ないし1
2時間程度である。
【0060】上記[製造法1]〜[製造法14]におい
て、目的物が遊離の状態で得られる場合には、常法に従
って塩に変換しても良く、また目的物が塩として得られ
る場合には、常法に従って遊離体又は他の塩に変換する
こともできる。かくして得られた化合物(I)またはそ
の塩は、公知の手段、例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、分
留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィーなどによって
反応混合物から単離、精製することができる。
【0061】以下に、[製造法1]〜[製造法14]に
おいて用いられる原料化合物の製造法について詳述す
る。 [原料製造法1]上記[製造法1]において原料として
使用される化合物(III)のうち、R6が水素原子である
化合物(III−1)は、化合物(VII)を還元することに
より製造される。
【化13】 (式中、環B、R4、R5およびXは前記と同意義を示
す) 還元は、上記した[製造法3]と同様に行うことができ
る。
【0062】[原料製造法2]また、上記[製造法1]
において原料として使用される化合物(III)のうち、
6が水素原子以外である化合物(III−2)は、[原料
製造法1]で得られた化合物(III−1)のアミノ基を
保護して得られる化合物(III−1’)に[製造法7]
と同様にして化合物(VI)を反応させ、ついで[製造法
4]と同様にしてアミノ基の保護基を除去することによ
り製造される。
【化14】 (式中、環B、R4、R5、R6’およびXは前記と同意
義を、P1はアミノ基の保護基を示す) P1で示されるアミノ基の保護基としては、例えばホル
ミル、アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、
トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、アセトア
セチル、o-ニトロフェニルアセチルなどのアミドを形成
するタイプの保護基;例えばtert-ブトキシカルボニ
ル、ベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジルオ
キシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニル、
2,4-ジクロロベンジルオキシカルボニル、ベンズヒドリ
ルオキシカルボニル、2,2,2-トリクロロエトキシカルボ
ニル、2-トリメチルシリルエトキシカルボニル、1-メチ
ル-1-(4-ビフェニリル)エトキシカルボニル、9-フルオ
レニルメトキシカルボニル、9-アントリルメトキシカル
ボニル、イソニコチニルオキシカルボニル、1-アダマン
チルオキシカルボニルなどのカルバメートを形成するタ
イプの保護基;ならびにベンジル、p-メトキシベンジ
ル、トリチルなどが挙げられる。アミノ基の保護および
アミノ基の保護基の除去は、例えばティ.ダブル.グリ
ーンら、“プロテクティブ グループ イン オーガニ
ック シンセシス”、1991、ウイリー アンド サン
ズ、インク、ニュー ヨーク(T. W. Green et al.“Pr
otective Groups in Organic Synthesis”,John Wiley
& Sons, Inc. NewYork)などに記載の方法又はそれに
準じた方法によって行われる。
【0063】[原料製造法3]上記[原料製造法1]に
おいて原料として使用される化合物(VII)のうち、R4
が水素原子以外である化合物(VII−2)は、R4が水素
原子である化合物(VII−1)と式:R4’−L2(式
中、L2は前記と同意義を、R4’はR6’と同意義を示
す)で表される化合物とを反応させることにより製造さ
れる。この反応は、上記した[製造法7]と同様にして
行われる。
【0064】[原料製造法4]上記[原料製造法1]に
おいて原料として使用される化合物(VII)のうち、環
Bが置換基として水酸基を有する化合物(VII−4)
は、この水酸基が1)ハロゲン原子、C6-10アリール
基、メトキシ、ベンジルオキシ、tert-ブトキシ、2−
メトキシエトキシ、メチルチオなどから選ばれた1〜4
個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、また
は2)ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキ
シ基、C6-10アリール基及びニトロ基から選ばれた1〜
4個の置換基を有していてもよいC7-13アラルキル基で
置換された水酸基である化合物(VII−3)を脱保護す
ることにより製造することができる。保護基の除去は、
上記した[製造法14]と同様にして行われる。
【0065】[原料製造法5]上記[原料製造法4]で
得られた化合物(VII−4)は、塩基の存在下に、式:
2−(CH2mCOOR12(式中、L2は前記と同意義
を、R12はC1-6アルキル基を、mは1〜6の整数を示
す)で表される化合物と反応させることにより、環Bが
置換基としてC2-7アルコキシカルボニル基で置換され
たC1-6アルキル基で置換された水酸基を有する化合物
(VII−5)を製造することができる。この反応は、上
記した[製造法7]と同様にして行われる。
【0066】[原料製造法6]上記[原料製造法3]に
おいて原料として使用される化合物(VII−1)は、化
合物(VII)のうち、R4がアミノ基の保護基である化合
物(VII−1’)から保護基を除去することにより製造
される。ここで、アミノ基の保護基としては、例えばホ
ルミル、アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチ
ル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、アセ
トアセチル、o-ニトロフェニルアセチルなどのアミドを
形成するタイプの保護基;例えばtert-ブトキシカルボ
ニル、ベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジル
オキシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、2,4-ジクロロベンジルオキシカルボニル、ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル、2,2,2-トリクロロエトキシカ
ルボニル、2-トリメチルシリルエトキシカルボニル、1-
メチル-1-(4-ビフェニリル)エトキシカルボニル、9-フ
ルオレニルメトキシカルボニル、9-アントリルメトキシ
カルボニル、イソニコチニルオキシカルボニル、1-アダ
マンチルオキシカルボニルなどのカルバメートを形成す
るタイプの保護基;ならびにベンジル、p-メトキシベン
ジル、トリチルなどが挙げられる。保護基の除去は、上
記した[製造法4]と同様にして行われる。
【0067】上記[原料製造法3]において製造される
化合物(VII−2)は、以下の[原料製造法7]によっ
ても製造される。 [原料製造法7]
【化15】 (式中、環B、R4’、R5、X、L1およびL2は前記と
同意義を示す)
【0068】まず、化合物(VIII)から[原料製造法
3]と同様にして、化合物(IX)を製造し、ついで、化
合物(IX)と化合物(X)とを反応させて、化合物(VI
I−2)を製造する。化合物(IX)と化合物(X)との
反応は、例えばエー.ワイスバーガー、イー.シー.テ
イラー、“ケミストリー オブ ヘテロサイクリック
カンパウンズ40 パート1”1981年、ジョン ウイリー
アンド サンズ、インク、ニューヨーク(A. Weissbe
rger、E. C. Taylor、“Chemistry of Heterocyclic Co
mpounds. 40 Part 1”、1981、John Wiley & Sons、In
c.、New York)又はエム.アール.デリーカら、テトラ
ヘドロン、53、457-464、1997年(M. R. DeLuca etal.、
Tetrahedron、53、457-464、1997)などに記載の方法
又はそれに準じた方法によって行われる。
【0069】上記した[製造法1]〜[製造法14]お
よび[原料製造法1]〜[原料製造法7]において原料
として用いられる化合物が塩を形成し得る場合、このよ
うな化合物を塩として用いてもよく、このような塩とし
ては、一般式(I)で表される化合物の塩として例示し
た塩と同様のものが挙げられる。また、上記した[製造
法1]〜[製造法14]および[原料製造法1]〜[原
料製造法7]において製造される化合物は、必要によ
り、公知の手段、例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、分留、
結晶化、再結晶、クロマトグラフィーなどによって反応
混合物から単離、精製することができる。さらに、反応
を連続して行う場合、中間生成物を公知の手段によって
一旦単離して次工程に用いてもよく、反応混合物のまま
次工程に用いてもよい。
【0070】一般式(I)で表される化合物およびそれ
らの薬学的に許容される塩は、毒性も低く、そのまま、
あるいは薬学的に許容される担体と混合して医薬組成物
とすることにより、哺乳動物(例、ヒト、マウス、ラッ
ト、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サルな
ど)に対して、性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤と
して用いることができる。
【0071】ここにおいて、薬理学的に許容される担体
としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機
担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢
剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助
剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして
配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着
色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マ
ンニトール、D−ソルビトール、デンプン、α化デンプ
ン、デキストリン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、アラビアゴム、デキストリン、プルラン、軽
質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウムなどが挙げられる。滑沢剤の好適
な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙
げられる。結合剤の好適な例としては、例えばα化デン
プン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、結晶セルロース、白糖、D−マ
ンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられ
る。崩壊剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、デ
ンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウ
ム、カルボキシメチルスターチナトリウム、軽質無水ケ
イ酸、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙
げられる。
【0072】溶剤の好適な例としては、例えば注射用
水、生理的食塩水、リンゲル液、アルコール、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ゴマ油、トウ
モロコシ油、オリーブ油、綿実油などが挙げられる。溶
解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、D−マンニトール、ト
レハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスア
ミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、
炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナト
リウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の
好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールア
ミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピ
オン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性
剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの
親水性高分子;ポリソルベート類、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油などが挙げられる。等張化剤の好適な例と
しては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マン
ニトール、D−ソルビトール、ブドウ糖などが挙げられ
る。緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸
塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられ
る。無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアル
コールなどが挙げられる。
【0073】防腐剤の好適な例としては、例えばパラオ
キシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジル
アルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソ
ルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例として
は、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸塩などが挙げられ
る。着色剤の好適な例としては、例えば水溶性食用ター
ル色素(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号お
よび5号、食用青色1号および2号などの食用色素、水
不溶性レーキ色素(例、前記水溶性食用タール色素のア
ルミニウム塩など)、天然色素(例、β−カロチン、ク
ロロフィル、ベンガラなど)などが挙げられる。甘味剤
の好適な例としては、例えばサッカリンナトリウム、グ
リチルリチン二カリウム、アスパルテーム、ステビアな
どが挙げられる。
【0074】医薬組成物の剤形としては、例えば錠剤、
カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含
む)、顆粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などの
経口剤;および注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射
剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤など)、点滴剤、外用
剤(例、経鼻投与製剤、経皮製剤、軟膏剤など)、坐剤
(例、直腸坐剤、膣坐剤など)、ペレット、点滴剤等の
非経口剤が挙げられ、これらはそれぞれ経口的あるいは
非経口的に安全に投与できる。医薬組成物は、製剤技術
分野において慣用の方法、例えば日本薬局方に記載の方
法等により製造することができる。以下に、製剤の具体
的な製造法について詳述する。
【0075】例えば、経口剤は、有効成分に、例えば賦
形剤(例、乳糖,白糖,デンプン,D−マンニトールな
ど)、崩壊剤(例、カルボキシメチルセルロースカルシ
ウムなど)、結合剤(例、α化デンプン,アラビアゴ
ム,カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシプロピル
セルロース,ポリビニルピロリドンなど)または滑沢剤
(例、タルク,ステアリン酸マグネシウム,ポリエチレ
ングリコール6000など)などを添加して圧縮成形
し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるい
は持続性を目的として、コーティング基剤を用いて自体
公知の方法でコーティングすることにより製造される。
該コーティング基剤としては、例えば糖衣基剤、水溶性
フィルムコーティング基剤、腸溶性フィルムコーティン
グ基剤、徐放性フィルムコーティング基剤などが挙げら
れる。糖衣基剤としては、白糖が用いられ、さらに、タ
ルク、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、アラビアゴム、
プルラン、カルナバロウなどから選ばれる1種または2
種以上を併用してもよい。水溶性フィルムコーティング
基剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロースなど
のセルロース系高分子;ポリビニルアセタールジエチル
アミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコ
ポリマーE〔オイドラギットE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子;プ
ルランなどの多糖類などが挙げられる。
【0076】腸溶性フィルムコーティング基剤として
は、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース フタ
レート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース アセテ
ートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロー
ス、酢酸フタル酸セルロースなどのセルロース系高分
子;メタアクリル酸コポリマーL〔オイドラギットL
(商品名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポ
リマーLD〔オイドラギットL−30D55(商品
名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポリマー
S〔オイドラギットS(商品名)、ロームファルマ社〕
などのアクリル酸系高分子;セラックなどの天然物など
が挙げられる。徐放性フィルムコーティング基剤として
は、例えばエチルセルロースなどのセルロース系高分
子;アミノアルキルメタアクリレートコポリマーRS
〔オイドラギットRS(商品名)、ロームファルマ
社〕、アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル共重合
体懸濁液〔オイドラギットNE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕などのアクリル酸系高分子などが挙げられる。
上記したコーティング基剤は、その2種以上を適宜の割
合で混合して用いてもよい。また、コーティングの際
に、例えば酸化チタン、三二酸化鉄等のような遮光剤を
用いてもよい。
【0077】注射剤は、有効成分を分散剤(例、ポリソ
ルベート80,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60な
ど),ポリエチレングリコール,カルボキシメチルセル
ロース,アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メ
チルパラベン,プロピルパラベン,ベンジルアルコー
ル,クロロブタノール,フェノールなど)、等張化剤
(例、塩化ナトリウム,グリセリン,D−マンニトー
ル,D−ソルビトール,ブドウ糖など)などと共に水性
溶剤(例、蒸留水,生理的食塩水,リンゲル液等)ある
いは油性溶剤(例、オリーブ油,ゴマ油,綿実油,トウ
モロコシ油などの植物油、プロピレングリコール等)な
どに溶解、懸濁あるいは乳化することにより製造され
る。この際、所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナ
トリウム,酢酸ナトリウム等)、安定剤(例、ヒト血清
アルブミン等)、無痛化剤(例、ベンジルアルコール
等)等の添加物を用いてもよい。
【0078】一般式(I)で表される化合物またはその
薬学的に許容される塩は、優れた性腺刺激ホルモン放出
ホルモン拮抗作用を有する。また、一般式(I)で表さ
れる化合物またはその薬学的に許容される塩は、経口吸
収性や作用持続性に優れ、また、安定性や薬物動態の面
でも優れている。さらに、製造法も簡便である。本発明
の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤は、哺乳動物に
おいて、性腺刺激ホルモンの分泌を抑制し、血中の性ホ
ルモン濃度を制御することができるため、例えば性ホル
モン(雄性ホルモンまたは雌性ホルモン)依存性疾患の
予防・治療剤として有用である。ここで、性ホルモン依
存性疾患としては、例えば性ホルモン依存性癌(例、前
立腺癌,子宮癌,乳癌,下垂体腫瘍等)、前立腺肥大
症、子宮筋腫、子宮内膜症、思春期早発症、無月経症、
月経前症候群、多房性卵巣症候群、ニキビなどが挙げら
れる。本発明の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤
は、雄性および雌性における生殖の調節にも有用であ
り、具体的には妊娠調節剤,月経周期調節剤等としても
用いられる。本発明の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮
抗剤は、男性もしくは女性の避妊薬として、また女性の
排卵誘発剤として使用することができる。本発明の性腺
刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤は、その休薬後のリバ
ウンド効果を利用して、不妊症の治療に使用することが
できる。本発明の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤
は、畜産分野において動物の発情の調節、食肉用の肉質
の改善や動物の成長促進にも有用である。本発明の性腺
刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤は、魚類の産卵促進剤
としても有用である。
【0079】本発明の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮
抗剤の投与量は、症状の程度;投与対象の年齢、性別、
体重;投与の時期、間隔;有効成分の種類などによって
異なり、特に限定されないが、例えば性腺刺激ホルモン
放出ホルモン拮抗剤を性ホルモン依存性疾患の予防また
は治療に用いる場合の投与量は、哺乳動物1kg体重あ
たり、一般式(I)で表される化合物またはその薬学的
に許容される塩として、通常約0.1〜約3000m
g、好ましくは約0.1〜約1000mg、さらに好ま
しくは0.1〜約100mgであり、この量を通常1日
1〜4回に分けて投与することが望ましい。性腺刺激ホ
ルモン放出ホルモン拮抗剤を畜産もしくは水産分野で使
用する場合の投与量は、哺乳動物1kg体重あたり、一
般式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容さ
れる塩として、通常約0.01〜約200mg、好まし
くは約0.05〜約100mgであり、この量を通常一
日1〜3回に分けて投与することが望ましい。
【0080】本発明の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮
抗剤は、ステロイド性もしくは非ステロイド性の抗アン
ドロゲン剤または抗エストロゲン剤と併用してもよい。
また、性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤は、酢酸リ
ュープロレリンなどの超作動薬の投与時に認められる、
一過性の血中テストステロン濃度の上昇(フレアー現
象)を抑制するために用いることができる。さらに、本
発明の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤は、癌の化
学療法剤と併用してもよい。例えば前立腺癌に対して
は、イホスファミド(Ifosfamide)、UTF、アドリアマ
イシン(Adriamycin)、ペプロマイシン(Peplomycin)、シ
スプラチン(Cisplatin)などの化学療法剤と性腺刺激ホ
ルモン放出ホルモン拮抗剤とを併用することが好まし
い。また、乳癌に対しては、シクロフォスファミド(Cyc
lophospamide)、5−FU、UFT、メトレキセート(Me
thotrexate)、アドリアマイシン(Adriamycin)、マイト
マイシンC(Mitomycin C)、マイトキサントロン(Mitoxan
trone)などの化学療法剤と性腺刺激ホルモン放出ホルモ
ン拮抗剤とを併用することが好ましい。
【0081】性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤およ
び併用薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象
に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与
してもよい。併用薬剤の投与量は、臨床上用いられてい
る用量を基準として適宜選択することができる。また、
性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤と併用薬剤の配合
比は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状、組み合
わせなどにより適宜選択することができる。例えば投与
対象がヒトである場合、一般式(I)で表される化合物
またはその薬学的に許容される塩1重量部に対し、併用
薬剤を0.01〜100重量部用いればよい。
【0082】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下に、参考例、試験例および実施例を挙げ
て本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら
により限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱し
ない範囲で変化させてもよい。以下の参考例において、
融点は、柳本微量融点測定器を用いて測定した。また、
赤外吸収(IR)スペクトルは島津FTIR-8200PCまたは日
本分光IR-810を用いて測定した。核磁気共鳴(NMR)ス
ペクトルは、1H-NMRはバリアンジェミニ−200(Varian
Gemini−200)(200MHz)で測定し、テトラメチルシラ
ンを内部標準とし、δ値(ppm)で示した。1H-NMRの化
学シフトは、カッコ内にプロトン数、吸収パターン、カ
ップリング定数(J値)を示した。また、以下の略号を
用いた。 s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレッ
ト、q:クワルテット、dd:ダブルダブレット、d
t:ダブルトリプレット、m:マルチプレット、br:
ブロード 実験操作において、カラムクロマトグラフィーは、シリ
カゲル[メルクアルト9385(Merk Art 9385)、または
メルクアルト 7734(Merk Art 7734)/(メルク社製、
米国)を用いた。なお、以下の%は特記しない限り重量
パーセントを示し、室温は0〜25℃を示す。
【0083】参考例15-(4-ニトロベンゾイルアミノ)-2-[4-(4-ニトロベンゾ
イル)アミノ フェニル]ベンズイミダゾール塩酸塩
【化16】 1a) 5-ニトロ-2-(4 −ニトロフェニル)ベンズイミダゾ
ール 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン(3.1g)とトリエチル
アミン(3.1ml)のテトラヒドロフラン(THF)(100ml)溶液
へ塩化4-ニトロベンゾイル(3.7g)を加え、室温で12時間
かきまぜた後、水で希釈した。析出した結晶をろ取し、
水洗後、乾燥した。粗生成物をベンゼンスルホン酸一水
和物(4.2g)とともにキシレン(150ml)中、一日加熱還流
した。析出物をろ取して酢酸エチル−エタノールの混合
溶媒に溶解し、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶液をそのままシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、溶出液を減圧濃
縮して得られた固体をイソプロピルエーテル−ヘキサン
で洗浄して、題記化合物を黄色固体(4.7g, 収率82%)と
して得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 7.85(1H,d,J=9.1Hz), 8.19(1H,d
d,J=9.1 and 2.0Hz), 8.48(4H,s-like), 8.57(1H,d,J=
2.0Hz). 1b) 5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンズイミダゾー
参考例1a)で得た化合物(4.7g)のN,N-ジメチルホルムア
ミド(DMF)(150ml)溶液へ10%パラジウム炭素(50%含水;
0.94g)を加え、水素雰囲気下室温で15時間かきまぜた。
触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮後、残留物をヘキサンで
固化し、エーテルで洗浄した。粗生成物をTHFより再結
晶して、題記化合物を淡褐色結晶(3.1g,収率84%)として
得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.79(2H,brs), 5.46(2H,s), 6.45
(1H,dd,J=2.0 and 8.5Hz), 6.60-6.65(3H,m), 7.16(1H,
d,J=8.5Hz), 7.73(2H,d,J=8.6Hz). 1c) 5-(4-ニトロベンゾイルアミノ)-2-[4-(4-ニトロベ
ンゾイル)アミノフェニル]ベンズイミダゾール塩酸塩 参考例1b)で得た化合物(1.1g)とトリエチルアミン(1.7m
l)のDMF(20ml)溶液へ塩化4-ニトロベンジル(2.0g)を氷
冷下少量づつ加えた。反応混合物を室温で22時間かきま
ぜた後、水で希釈し、析出物をろ取し、メタノールで洗
浄した。得られた固体と1N水酸化ナトリウム水溶液(20m
l)をメタノール(50ml)に加え、30分間加熱還流した。反
応混合物を1N塩酸で酸性にし、析出物をろ取し、メタノ
ールで洗浄した。粗生成物をDMF-水-メタノールより再
結晶して、題記化合物を橙色針状晶(1.2g, 収率43%)と
して得た。 mp>300℃ 元素分析値 C27H18N6O6・HCl・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 57.65; H, 3.48; N, 14.94 実測値(%):C, 57.60; H, 3.50; N, 14.861 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.47-7.66(2H,m), 7.99(2H,d,J=8.
8Hz), 8.16-8.26(7H,m),8.40(2H,d,J=8.8Hz), 8.41(2H,
d,J=8.8Hz), 10.58(0.4H,s), 10.64(0.6H,s), 10.80(1
H,s).
【0084】参考例25-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-[4-(4 -アミノベンゾ
イル)アミノフェニル]ベンズイミダゾ ール三塩酸塩 参考例1c)で得た化合物(1.0g)のN,N-ジメチルホルムア
ミド(DMF)(20ml)溶液へ10%パラジウム炭素(50%含水; 0.
1g)を加え、水素雰囲気下室温で4.5時間かきまぜた。触
媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮後、残留物をメタノールに
溶解し、約20%メタノール性塩酸(4ml)を加え
た。析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄した。粗生成物
を1N塩酸-DMFより再結晶して、題記化合物を淡褐色結晶
(0.66g, 収率64%)として得た。 元素分析値 C27H22N6O2・3HCl・H2Oとして 計算値(%):C, 54.97; H, 4.61; N, 14.25 実測値(%):C, 54.82; H, 4.67; N, 14.591 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.97(2H,d,J=8.6Hz), 7.05(2H,d,J
=8.6Hz), 7.80(1H,d,J=8.8Hz), 7.90-7.98(5H,m), 8.15
(2H,d,J=8.9Hz), 8.37(2H,d,J=8.9Hz), 8.52(1H,d,J=1.
6Hz), 10.47(1H,s), 10.54(1H,s).
【0085】参考例32-[2-ベンジル-5-(4-ニトロベンゾイル)アミノベンズイ
ミダゾール-1-イル]酢酸tert-ブチル 3a) 2-ベンジル-5-ニトロ-ベンズイミダゾール 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン(3.1g)とトリエチル
アミン(4.8ml)の酢酸エチル(100ml)とTHF(40ml)混合溶
液へ氷冷下塩化フェニルアセチル(4.3g)を滴下し、室温
で18時間かきまぜた。反応液を水洗し、溶媒を減圧下に
留去した。残留物をメタノール(70ml)に溶解し、濃塩酸
(3ml)加えて、6時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮
し、残留物に水を加え炭酸水素ナトリウム水溶液でアル
カリ性にして、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製した後、酢酸エチル−メタ
ノールより再結晶して、題記化合物を橙色柱状晶(3.8g,
収率74%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:4.33(2H,s), 7.28-7.38(5H,m), 7.54
(1H,br), 8.17(1H,dd,J=2.1 and 8.7Hz), 8.47(1H,br),
9.74(1H,br,NH). 3b) 2-(2-ベンジル-5-ニトロベンズイミダゾール-1-イ
ル)酢酸tert -ブチルおよび2-(2-ベンジル-6-ニトロベン
ズイミ ダゾール-1-イル)酢酸 tert-ブチル 参考例3a)で得た化合物(2.0g)のDMF(15ml)溶液へ氷冷下
水素化ナトリウム(60%油性, 0.35g)を加え15分間かきま
ぜた後、ブロモ酢酸tert-ブチル(1.2ml)を滴下した。反
応液を0℃で2時間かきまぜた後、水を加えて、析出物
をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製した。酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して、題記
化合物の3対2異性体混合物を黄色針状晶(1.8g, 収率6
2%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.35(3.6H,s), 1.39(5.4H,s), 4.35
(2H,s), 4.64(0.8H,s), 4.67(1.2H,s), 7.22-7.39(5.5
H,m), 7.82(0.6H,dd,J=0.8 and 8.6Hz), 8.18-8.25(1.5
H,m), 8.69(0.4H,d,J=2.0Hz).
【0086】3c) 2-(5-アミノ- 2-ベンジルベンズイミダ
ール-1-イル)酢酸tert-ブチルおよび2-(6-アミノ-2-
ベンジルベンズイミダゾール-1-イル) 酢酸tert-ブチル 参考例3b)で得た化合物(3対2異性体混合物)(1.8g)
のメタノール(60ml)溶液へ10%パラジウム炭素(50%含水;
0.2g)を加え、水素雰囲気下室温で3時間かきまぜた。
触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮後、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製した。第一画分を
濃縮し、イソプロピルエーテル−メタノールより再結晶
して、2-(6-アミノ-2-ベンジルベンズイミダゾール-1-
イル)酢酸tert-ブチルを黄色針状晶(0.67g, 収率39%)と
して得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.36(9H,s), 4.25(2H,s), 4.45(2H,
s), 6.46(1H,d,J=1.9Hz),6.66(1H,dd,J=1.9 and 8.5H
z), 7.21-7.30(5H,m), 7.54(1H,d,J=8.5Hz) ついで、第二画分を濃縮し、イソプロピルエーテル−メ
タノールより再結晶して、2-(5-アミノ-2-ベンジルベン
ズイミダゾール-1-イル)酢酸tert-ブチルを無色柱状晶
(0.80g, 収率47%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.36(9H,s,tBu), 4.26(2H,s), 4.50
(2H,s), 6.68(1H,dd,J=8.5 and 2.1Hz), 6.98(1H,d,J=
8.5Hz), 7.08(1H,d,J=2.1Hz), 7.21-7.29(5H,m). 3d) 2-[2-ベンジル-5-(4-ニトロベンゾイル) アミノベン
ズイミダゾール-1-イル] 酢酸tert-ブチル 参考例3c)で得た2-(5-アミノ-2-ベンジルベンズイミダ
ゾール-1-イル)酢酸tert-ブチル(0.34g)とトリエチルア
ミン(0.17ml)のTHF(20ml)溶液へ氷冷下塩化4-ニトロベ
ンゾイル(0.20g)を加え、0℃で1時間かきまぜた。反応
液へ水を加え、析出物をろ取し、水洗し、乾燥後、酢酸
エチルより再結晶して、題記化合物を黄色針状晶(0.42
g, 収率86%)として得た。 mp 209-210 ℃ (分解) 元素分析値 C27H26N4O5として 計算値(%):C, 66.66; H, 5.39; N, 11.52 実測値(%):C, 66.65; H, 5.35; N, 11.571 H-NMR(CDCl3)δ:1.36(9H,s), 4.31(2H,s), 4.59(2H,
s), 7.19-7.33(5H,m), 7.67(1H,d,J=8.4Hz), 7.90(1H,
s), 8.05-8.11(3H,m), 8.34(2H,d,J=8.8Hz).
【0087】参考例42-[2-ベンジル-6-(4-ニトロベンゾイル)アミノベンズイ
ミダゾール-1-イル]酢酸tert-ブチル 参考例3c)で得た2-(6-アミノ-2-ベンジルベンズイミダ
ゾール-1-イル)酢酸tert-ブチル(0.34g)とトリエチルア
ミン(0.17ml)のTHF(20ml)溶液へ氷冷下塩化4-ニトロベ
ンゾイル(0.20g)を加え、0℃で1時間かきまぜた。反応
液へ水を加え、析出物をろ取し、水洗し、乾燥後、酢酸
エチルより再結晶して、題記化合物を黄色針状晶(0.41
g, 収率84%)として得た。 mp 206-208 ℃ (分解) 元素分析値 C27H26N4O5・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 66.17; H, 5.43; N, 11.43 実測値(%):C, 66.26; H, 5.30; N, 11.151 H-NMR(CDCl3)δ:1.40(9H,s), 4.29(2H,s), 4.61(2H,
s), 7.07(1H,dd,J=8.5 and 2.0Hz), 7.21-7.35(5H,m),
7.71(1H,d,J=8.5Hz), 8.03-8.14(4H,m), 8.35(2H,d,J=
8.8Hz).
【0088】参考例52-[5-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-ベンジルベンズイ
ミダゾール-1-イル]酢酸tert-ブチル 参考例3d)で得た化合物(0.37g)のメタノール(20ml)−TH
F(30ml)溶液へ10%パラジウム炭素(50%含水; 0.1g)を加
え、水素雰囲気下室温で14時間かきまぜた。触媒をろ去
し、ろ液を減圧濃縮後、残留物をメタノール−酢酸エチ
ルより再結晶して、題記化合物を無色鱗片状晶(0.27g,
収率77%)として得た。 mp 196-197 ℃ (分解) 元素分析値 C27H28N4O3・0.1H2Oとして 計算値(%):C, 70.75; H, 6.20; N, 12.22 実測値(%):C, 70.50; H, 5.93; N, 12.121 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.31(9H,s), 4.25(2H,s), 5.04(2
H,s), 5.78(2H,br), 6.61(2H,d,J=8.7Hz), 7.22-7.38(6
H,m), 7.54(1H,dd,J=1.9 and 8.7Hz), 7.74(2H,d,J=8.7
Hz), 8.02(1H,d,J=1.9Hz), 9.76(1H,s).
【0089】参考例62-[6-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-ベンジルベンズイ
ミダゾール-1-イル]酢酸tert-ブチル 参考例4で得た化合物(0.35g)のメタノール(20ml)−THF
(30ml)溶液へ10%パラジウム炭素(50%含水; 0.1g)を加
え、水素雰囲気下室温で21時間かきまぜた。触媒をろ去
し、ろ液を減圧濃縮後、残留物をメタノール−酢酸エチ
ルより再結晶して、題記化合物を無色鱗片状晶(0.27g,
収率82%)として得た。 mp 198-200 ℃ (分解) 元素分析値 C27H28N4O3・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 69.66; H, 6.28; N, 12.03 実測値(%):C, 69.68; H, 6.09; N, 12.181 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.33(9H,s), 4.25(2H,s), 4.99(2
H,s), 5.88(2H,br), 6.60(2H,d,J=8.4Hz), 7.19-7.35(6
H,m), 7.43(1H,dd,J=1.6 and 8.5Hz), 7.52(2H,d,J=8.5
Hz), 7.73(2H,d,J=8.4Hz), 7.99(1H,d,J=1.6Hz), 9.81
(1H,s).
【0090】参考例72-[5-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-ベンジルベンズイ
ミダゾール-1-イル]酢酸塩酸塩 参考例5で得た化合物(0.20g)のトリフルオロ酢酸(3ml)
溶液を室温で3時間かきまぜた後、減圧濃縮した。残留
物にエーテルを加え、析出物をろ取し、希塩酸−THFよ
り再結晶して、題記化合物を黄色針状晶(0.13g, 収率62
%)として得た。 mp 282-284 ℃ (分解) 元素分析値 C23H20N4O3・1.8HClとして 計算値(%):C, 59.27; H, 4.71; N, 12.02 実測値(%):C, 59.29; H, 4.60; N, 12.091 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.67(2H,s), 5.49(2H,s), 6.84(2
H,d,J=8.4Hz), 7.33-7.47(5H,m), 7.83-7.94(4H,m), 8.
47(1H,s), 10.35(1H,s).
【0091】参考例82-[6-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-ベンジルベンズイ
ミダゾール-1-イル]酢酸塩酸塩 参考例6で得た化合物(0.20g)のトリフルオロ酢酸(3ml)
溶液を室温で1時間20分かきまぜた後、減圧濃縮した。
残留物にエーテルを加え、析出物をろ取し、1N塩酸−TH
Fより再結晶して、題記化合物を黄色針状晶(0.13g, 収
率54%)として得た。 mp 231-234 ℃ (分解) 元素分析値 C23H20N4O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 57.27; H, 4.81; N, 11.62 実測値(%):C, 57.48; H, 4.65; N, 11.581 H-NMR δ (200MHz, DMSO-d6):4.70(2H,s), 5.48(2H,
s), 7.00(2H,d,J=8.6Hz),7.32-7.48(5H,m), 7.79(1H,d,
J=9.0Hz), 7.88-7.95(3H,m), 8.41(1H,d,J=1.2Hz), 10.
46(1H,s).
【0092】参考例94-(5-ベンゾイルアミノベンズイミダゾール-2-イル)安
息香酸メチル 9a) 4-(5-ニトロベンズイミダゾール-2-イル) 安息香酸
メチル テレフタール酸モノメチル(3.96g)とDMF(3滴)のTHF(80m
l)溶液へ氷冷下塩化オキサリル(2.2ml)を加え、室温で
2.5日間かきまぜた。反応液を減圧濃縮し、残留物をTHF
(10ml)に溶かした。そのTHF溶液を4-ニトロ-1,2-フェニ
レンジアミン(3.06g)とトリエチルアミノ(3.5ml)のTHF
(50ml)-酢酸エチル(100ml)懸濁液へ氷冷下滴下した。反
応液を室温で5時間かきまぜた後、減圧濃縮し、残留物
に水を加え、析出物をろ取し、乾燥した。トルエン(150
ml)にこの粗生成物とp-トルエンスルホン酸一水和物(5.
7g)を加えて、13時間加熱還流した。反応液を室温にも
どし、析出物をろ取し、炭酸水素ナトリウム水溶液に懸
濁して、酢酸エチル−エタノールで抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、そ
の溶液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付した。溶出液を減圧濃縮し、析出した結晶をろ取
し、エーテルで洗浄して題記化合物を褐色結晶(4.6g,
収率75%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6):3.91(3H,s), 7.79(1H,d,J=8.8Hz),
8.13-8.17(3H,m), 8.34(2H,d,J=8.4Hz), 8.50(1H,s). 9b) 4-(5-アミノベンズ イミダゾール-2-イル)安息香酸
メチル 参考例9a)で得た化合物(4.0g)のメタノール(50ml)-THF
(50ml)溶液へ10%パラジウム炭素(50%含水; 0.8g)を加
え、水素雰囲気下室温で15時間かきまぜた。触媒をろ去
し、ろ液を減圧濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、ヘキサンで固化し、エーテル
で洗浄した。粗生成物を酢酸エチル-メタノールより再
結晶して、題記化合物を淡褐色結晶(3.2g, 収率91%)と
して得た。1 H-NMR(DMSO-d6):3.88(3H,s), 5.06(2H,brs), 6.55(1
H,dd,J=2.1 and 8.7Hz),6.65(1H,d,J=2.1Hz), 7.34(1H,
d,J=8.7Hz), 8.06(2H,d,J=8.7Hz), 8.19(2H,d,J=8.7H
z), 12.45(1H,s). 9c) 4-(5-ベンゾイルア ミノベンズイミダゾール-2 -イ
ル)安息香酸メチル 参考例9b)で得た化合物(0.80g)とトリエチルアミン(0.5
0ml)のTHF(50ml)溶液へ氷冷下塩化ベンゾイル(0.38ml)
を滴下した。反応混合物を室温で16時間かきまぜた後、
減圧濃縮した。残留物に水を加え析出物をろ取し、エー
テルで洗浄した。粗生成物をメタノール−酢酸エチルよ
り再結晶して、題記化合物を無色針状晶(0.86g, 収率80
%)として得た。 mp 278-280℃ 元素分析値 C22H17N3O3・HClとして 計算値(%):C, 64.79; H, 4.45; N, 10.30 実測値(%):C, 64.67; H, 4.43; N, 10.191 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.93(3H,s), 7.52-7.68(3H,m), 7.
81(1H,d,J=8.9Hz), 7.88(1H,d,J=8.9 and 1.6Hz), 8.03
(2H,dd,J=7.8 and 1.6Hz), 8.25(2H,d,J=8.6Hz),8.43(2
H,d,J=8.6Hz), 8.50(1H,d,J=1.6Hz), 10.61(1H,s).
【0093】参考例104-(5-ベンゾイルアミノベンズイミダゾール-2-イル)安
息香酸 参考例9c)で得た化合物(0.74g)と1N水酸化ナトリウム水
溶液(6ml)をメタノール(30ml)に加え、3時間加熱還流し
た。反応液を減圧濃縮後、1N塩酸で中和し、析出物をろ
取して題記化合物(0.63g, 収率84%)を得た。メタノール
から再結晶して、無色針状晶を得た。 mp>300℃ 元素分析値 C21H15N3O3・H2Oとして 計算値(%):C, 67.19; H, 4.56; N, 11.19 実測値(%):C, 67.33; H, 4.72; N, 11.121 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.50-7.68(5H,m), 8.00(2H,dd,J=
1.9 and 7.7Hz), 8.10(2H,d,J=8.4Hz), 8.18-8.34(3H,
m), 10.27-10.35(1H,m).
【0094】参考例114-[5-(4-アミノベンゾイル)アミノベンズイミダゾール-
2-イル]安息香酸メチル 11a) 4-[5-(4-ニトロベンゾイル)アミノベンズ イミダ
ゾール-2-イル]安息香酸メチル 参考例9b)で得た化合物(0.50g)とトリエチルアミン(0.3
1g)のTHF(30ml)溶液へ氷冷下塩化4-ニトロベンゾイル
(0.38g)を加え、室温で2時間かきまぜた。反応液に水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残
留物をイソプロピルエーテルで洗浄後、THF−メタノー
ル−酢酸エチルから再結晶して、題記化合物を橙色針状
晶(0.71g,収率90%)として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.
91(3H,s), 7.51-7.72(2H,m), 8.10-8.42(9H,m), 10.60-
10.67(1H,m). 11b) 4-[5-(4-アミノベンゾイル)アミノベンズイミダ
ゾール-2-yl]安 息香酸メチル 参考例11a)で得た化合物(0.50g)のメタノール(50ml)-TH
F(50ml)溶液へ10%パラジウム炭素(50%含水; 0.1g)を加
え、水素雰囲気下室温で6時間かきまぜた。触媒をろ去
し、ろ液を減圧濃縮後、残留物をメタノール−酢酸エチ
ルより再結晶して、題記化合物を黄色結晶(0.35g, 収率
70%)として得た。 mp 159-161℃ 元素分析値 C22H18N4O3・MeOH・0.1H2Oとして 計算値(%):C, 65.73; H, 5.32; N, 13.33 実測値(%):C, 65.65; H, 5.31; N, 13.401 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.90(3H,s), 5.73(2H,brs), 6.62
(2H,d,J=8.6Hz), 7.52-7.58(2H,m), 7.76(2H,d,J=8.6H
z), 8.12(2H,d,J=8.3Hz), 8.22(1H,m), 8.30(2H,d,J=8.
3Hz), 9.84(1H,brs).
【0095】参考例122-(4-アミノフェニル)-5-ベンゾイルアミノベンズイミ
ダゾール 参考例1b)で得た化合物(0.47g)とトリエチルアミン(0.3
1ml)のDMF(15ml)溶液へ氷冷下塩化ベンゾイル(0.23g)を
滴下し、0℃で1時間かきまぜた。反応液に水を加え、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製後、生成物の
メタノール溶液へメタノール性塩酸を加えた。析出物を
ろ取し、メタノールから再結晶して、題記化合物を無色
針状晶(0.30g, 収率38%)として得た。 元素分析値 C20H16N4O・2HClとして 計算値(%):C, 59.86; H, 4.52; N, 13.96 実測値(%):C, 59.66; H, 4.57; N, 13.981 H-NMR(200MHz, DMSO-d6)δ:6.80(2H,d,J=8.8Hz), 7.5
2-7.63(3H,m), 7.70(1H,d,J=8.9Hz), 7.85(1H,dd,J=1.7
and 8.9Hz), 8.00-8.08(4H,m), 8.42(1H,d,J=1.7Hz),
10.62(1H,s).
【0096】参考例135-ベンゾイルアミノ-2-[4-(4-ニトロベンゾイル)アミノ
フェニル]ベンズイミダゾール 参考例12で得た化合物(0.20g)とトリエチルアミン(0.
25ml)のDMF(3ml)溶液へ氷冷下塩化4-ニトロベンゾイル
(93mg)を滴下し、0℃で3時間かきまぜた。反応液に水を
加え、析出物をろ取し、クロロホルム−メタノールから
再結晶して、題記化合物を橙色柱状晶(0.15g, 収率63%)
として得た。 mp>300℃ 元素分析値 C27H19N5O4・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 67.41; H, 4.06; N, 14.56 実測値(%):C, 67.36; H, 3.99; N, 14.391 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.44-7.66 (5H,m),7.74-8.05(4H,
m), 8.12-8.28(5H,m), 8.41(2H,d,J=8.8Hz), 10.24-10.
30(1H,br), 10.78(1H,s).
【0097】参考例142-[4-(4-アミノベンゾイル)アミノフェニル] -5-ベンゾ
イルアミノベン ズイミダゾール 参考例13で得た化合物(0.14g)のメタノール(10ml)-TH
F(10ml)溶液へ10%パラジウム炭素(50%含水; 30mg)を加
え、水素雰囲気下室温で17時間かきまぜた。触媒をろ去
し、ろ液を減圧濃縮後、残留物をメタノール−酢酸エチ
ルより再結晶して、題記化合物を淡橙色結晶(96mg, 収
率69%)として得た。 mp>300℃ 元素分析値 C27H21N5O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 71.04; H, 4.86; N, 15.34 実測値(%):C, 70.74; H, 4.91; N, 15.191 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.63(2H,d,J=7.8Hz), 7.55-7.58(5
H,m), 7.77(2H,d,J=7.8Hz), 7.94-8.02(4H,m), 8.12(2
H,d,J=8.0Hz), 8.20(1H,s), 10.00(1H,s), 10.30(1H,
s).
【0098】参考例152-(4-メトキシフェニル)-5-[3-メトキシ- 4-(4-ピリジ
ル)メトキシベンゾイル]アミノベン ズイミダゾール 15a) 4-ヒドロキシ-3- メトキシ安息香酸エチル 4-ヒドロキシ-3-メトキシ安息香酸(6.7g)のエタノール
(150ml)溶液に濃硫酸(1ml)を加え、18時間加熱還流し
た。溶媒を減圧留去し、残留物に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を水洗後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去して、題記化合物を褐色油状物
(7.57g, 収率96%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.38(3H,t,J=7.2Hz), 3.95(3H,s),
4.35(2H,q,J=7.2Hz), 6.02(1H,s), 6.94(1H,d,J=8.3H
z), 7.56(1H,d,J=2.0Hz), 7.65(1H,dd,J=2.0 and 8.3H
z). 15b) 3-メトキシ-4-(4-ピリジル)メトキシ安息香酸エ
チル 参考例15a)で得た化合物(1.0g)、4-ピコリルクロリド塩
酸塩(0.84g)および炭酸カリウム(1.4g)をアセトニトリ
ル(15ml)に加え、63.5時間加熱還流した後、4-ピコリル
クロリド塩酸塩(0.42g)を追加し、さらに24時間加熱還
流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去して、題記化合物を淡紫色油状物(0.97g, 収率66
%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.38(3H,t,J=7.1Hz), 3.97(3H,s),
4.36(2H,q,J=7.1Hz), 5.23(2H,s), 6.83(1H,dd,J=7.5 a
nd 0.9Hz), 7.31-7.38(2H,m), 7.60-7.65(2H,m),8.62(2
H,dd,J=1.6 and 6.0Hz). 15c) 3-メトキシ-4-(4-ピリジルメトキシ)安息香酸 参考例15a)で得た化合物(1.8g)のメタノール(20ml)溶液
に2N水酸化ナトリウム(5ml)を加え、室温で24時間かき
まぜた。反応液を減圧濃縮し、1N塩酸(10ml)を加えて析
出物をろ取し、水とエーテルで洗浄して、題記化合物を
無色針状晶(1.2g, 収率77%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.86(3H,s), 5.26(2H,s), 7.09(1
H,d,J=8.4Hz), 7.44(2H,d,J=5.8Hz), 7.50-7.57(2H,m),
8.60(2H,d,J=5.8Hz). 15d) 2-(4-メトキシフェニル)-5-[3-メトキシ-4-(4-ピ
リジル)メトキシベンゾイル]アミノ ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、参考例15d)で得た化合物(409mg)と5
-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール(3
59mg)のDMF(30ml)溶液に室温でシアノリン酸ジエチル(2
45mg)のDMF(1ml)溶液を加えた。15分後にトリエチルア
ミン(190mg)を加え、室温でさらに62時間かきまぜた。
反応液に酢酸エチル(300ml)と水(300ml)を加え、分液し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。減圧下に溶媒を留去して得た残留物をフラ
ッシュカラムクロマトにより精製後、メタノール−エー
テルから再結晶して題記化合物を無色結晶(493mg,収率
68%)として得た。 mp 138-140℃ 元素分析 C28H24N4O4・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 68.70; H, 5.15; N, 11.45 実測値(%):C, 68.53; H, 5.16; N, 11.261 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(3H,s), 3.92(3H,s), 5.29(2
H,s), 7.08-7.16(3H,m),7.44-7.61(6H,m), 8.10(2H,d,J
=8.8Hz), 8.13(1H,brs), 8.59-8.62(2H,m), 10.10(1H,
s). IR(KBr)cm-1:3576, 3258, 3077, 2838, 1644, 1613, 1
601, 1584, 1535, 1514,1493, 1451, 1422, 1372, 132
3, 1281, 1250, 1227, 1179, 1150, 1028.
【0099】参考例165-[4-(2-N,N-ジメチルアミノエトキシ)-3-メトキシベン
ゾイルアミノ]-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾ
ール 16a) 4-(2-N,N-ジメチルアミノエトキシ)-3-メトキシ
安息香酸エチル N,N-ジメチルアミノエタノール(0.87g)のTHF(30ml)溶液
へ氷冷下トリブチルフォスフィン(3.7ml)、1,1'-(アゾ
ジカルボニル)ジピペリジン(3.8g)、続いて参考例15a)
で得た化合物(1.6g)を加えた。反応液を室温にもどし、
64時間かきまぜた。析出物をろ去し、ろ液を減圧濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、題記化合物を無色油状物(2.1g, 収率95%)とし
て得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.39(3H,t,J=7.1Hz), 2.35(6H,s),
2.81(2H,t,J=6.2Hz), 3.91(3H,s), 4.17(2H,t,J=6.2H
z), 4.36(2H,q,J=7.1Hz), 6.90(1H,d,J=8.4Hz), 7.55(1
H,d,J=2.0Hz), 7.67(1H,dd,J=2.0 and 8.4Hz). 16b) 4-(2-N,N-ジメチルアミノエトキシ)-3-メトキシ
安息香酸 参考例16a)で得た化合物(2.1g)のメタノール(30ml)溶液
に2N水酸化ナトリウム(5ml)を加え、60-65℃で4.5時間
かきまぜた。反応液へ1N塩酸(10ml)を加え、減圧濃縮し
た。残留物にメタノールを加え、不溶物をろ去し、ろ液
を減圧濃縮した。析出物をろ取し、酢酸エチルとエーテ
ルで洗浄して、題記化合物を無色粉末(2.0g, 定量的)と
して得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.26(6H,s), 2.69(2H,t,J=5.8Hz),
3.80(3H,s), 4.12(2H,t,J=5.8Hz), 7.05(1H,d,J=8.4H
z), 7.45(1H,d,J=2.0Hz), 7.54(1H,dd,J=2.0 and8.4H
z).
【0100】16c) 5-[4-(2-N,N-ジメチルアミノエトキ
シ)-3-メトキシベンゾイルアミノ]-2-(4-メ トキシフェ
ニル)ベンズイミダゾール 参考例16b)で得た化合物(0.36g)と参考例75b)で得た5-
アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール(0.
36 g)のDMF(10ml)溶液へシアノりん酸ジエチル(0.23ml)
を滴下した。反応液を0℃で15分間かきまぜた後、トリ
エチルアミン(0.21ml)と4-(N,N-ジメチルアミノ)ピリジ
ン(0.18g)を加え、室温で66時間かきまぜた。反応液へ
水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。得
られた油状物を酢酸エチルに溶解し、10%塩化水素のエ
ーテル溶液を加え析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄し
た。この塩酸塩を水に溶かし、炭酸水素ナトリウム水溶
液でアルカリ性にして析出物をろ取し、酢酸エチル−エ
ーテルから再結晶して、題記化合物を無色針状晶(0.21
g, 収率30%)として得た。 mp 202-203 ℃ 元素分析値 C26H28N4O4・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 67.28; H, 6.17; N, 12.07 実測値(%):C, 67.41; H, 6.22; N, 12.051 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.24(6H,s), 2.66(2H,t,J=5.9Hz),
3.85(3H,s), 3.87(3H,s), 4.13(2H,t,J=5.9Hz), 7.09-
7.13(3H,m), 7.40-7.65(4H,m), 8.07-8.17(3H,m), 10.0
4(1/3H,s), 10.10(2/3H,s).
【0101】参考例175-[4-(3-エチルウレイド)ベンゾイル]アミノ-2-(4-メト
キシフェニル)ベンズイミダゾール 参考例76で得た5-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(4-
メトキシフェニル)ベンズイミダゾール(0.12g)のDMF(1.
5ml)溶液へ氷冷下イソシアン酸エチル(0.28ml)を加え1
時間かきまぜた後、室温にもどしてさらに5日間かきま
ぜた。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製後、メタノール−酢酸エチルから再結晶して、
題記化合物を無色針状晶(78mg,収率56%)として得た。 mp>300 ℃ 元素分析値 C24H23N5O3・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 66.56; H, 5.45; N, 16.17 実測値(%):C, 66.45; H, 5.27; N, 16.211 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.07(3H,t,J=7.2Hz), 3.13(2H,dq,
J= 5.6 and 7.2Hz), 3.84(3H,s), 6.23(1H,t,J=5.6Hz),
7.10(2H,d,J=8.8Hz), 7.43(1H,dd,J=2.0 and 8.6Hz),
7.51-7.57(3H,m), 7.90(2H,d,J=8.8Hz), 8.06-8.19(3H,
m), 8.77(1H,s,NH), 9.99(0.36H,s), 10.06(0.64H,s).
【0102】参考例182-[4-(3-エチルウレイド)フェニル]-5-( 4-ニトロベンゾ
イル)アミノベンズイミダゾール 参考例28で得た2-(4-アミノフェニル)-5-(4-ニトロベ
ンゾイル)アミノベンズイミダゾール(0.20g)のDMF(4ml)
溶液へイソシアン酸エチル(0.13ml)とトリエチルアミン
(0.22ml)を加え、室温で3.5日間かきまぜた。反応液に
水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物
をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
して、題記化合物を橙色結晶(0.10g, 収率42%)として得
た。 mp 224-230 ℃ (分解) 元素分析値 C23H20N6O4・0.8H2Oとして 計算値(%):C, 60.20; H, 4.74; N, 18.31 実測値(%):C, 60.17; H, 4.74; N, 18.341 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.08(3H,t,J=7.2Hz), 3.07-3.21(2
H,m), 6.23(1H,t,J=5.5Hz), 7.44-7.61(4H,m), 7.99-8.
10(2H,m), 8.21-8.25(3H,m), 8.40(2H,d,J=8.0Hz), 8.7
1(1H,s), 10.55(0.36H,s), 10.62(0.64H,s).
【0103】参考例195-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-[4-(3 -エチルウレイ
ド)フェニル]ベンズイミダゾール二塩 酸塩 参考例18で得た化合物(0.10g)のメタノール(5ml)−TH
F(5ml)溶液へ10%パラジウム炭素(50%含水; 10mg)を加
え、水素雰囲気下室温で2時間かきまぜた。触媒をろ去
し、ろ液を減圧濃縮後、残留物をメタノールに溶かし、
塩化水素の酢酸エチル溶液(4N)を加えた。析出物をろ取
し、酢酸エチルで洗浄して、題記化合物を褐色固体(77m
g, 収率70%)として得た。 mp>300 ℃ 元素分析値 C23H22N6O2・2HCl・0.5H2O・0.25C4H8O2とし
て 計算値(%):C, 55.60; H, 5.25; N, 16.21 実測値(%):C, 55.75; H, 5.38; N, 16.031 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.08(3H,t,J=7.0
Hz), 3.15(2H,q,J=7.0Hz),
6.67(1H,brs),6.90(2H,d,J=
7.0Hz), 7.72−7.93(6H,m),
8.19(1H,d,J=8.2Hz), 8.47
(1H,s), 9.52(1H,s), 10.34
(1H,s).
【0104】参考例205−(4−ジメチルアミノベ ンゾイル)アミノ-2-[4-(4-
ジメチルアミノベンゾイル)アミノフェニル]ベンズイミ
ダゾール 20a) 4-ジメチルアミノベンゾイルクロリド ムラビエバらの方法[K.M.Muravyeva, T.P.Sycheva, J.
Gen.Chem., 1021-1025(1956)]に従って合成した。すな
わち、4-ジメチルアミノ安息香酸(9.2g)をトルエン(200
ml)に懸濁し、かきまぜながら塩化チオニル(8ml)を加え
た。 次いで100℃で2時間、さらに90℃で13時間かきまぜ
た。 室温に戻し、減圧下溶媒留去して析出物をろ取し、
乾燥エーテル、 ヘキサンで洗浄後、 乾燥することにより
題記化合物(9.8g,定量的)を淡黄色結晶として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.00(6H,s), 6.75(2H,d,J=8.8Hz),
7.76(2H,d,J=8.8Hz). 20b) 5-(4-ジメチルアミノベンゾイル)アミノ-2 -[4-(4
-ジメチルアミ ノベンゾイル)アミノフェニル]ベンズイ
ミダゾール 参考例1b)で得られた5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベ
ンズイミダゾール(450mg)と4-ジメチルアミノピリジン
(245mg)のDMF(20ml)溶液へトリエチルアミン(1.21g)を
加えた後、塩化4-ジメチルアミノベンゾイル(1.32g)を
添加した。室温で15時間かきまぜた後、析出物をろ去
し、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトにより精製した後、酢酸エ
チル-メタノールより再結晶し、題記化合物を淡黄色針
状晶(366mg,収率35%)として得た。 元素分析 C31H30N6O2・0.95H2Oとして 計算値(%):C, 69.50; H, 6.00; N, 15.69 実測値(%):C, 69.75; H, 6.20; N, 15.411 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.02(12H,s), 6.78(4H,d,J=8.0H
z), 7.39-7.60(2H,m), 7.89-8.20(9H,m), 9.85-9.91(1
H,m), 10.08(1H,s), 12.67(1H,s).
【0105】参考例212-(4-アミノフェニル)-5-(4-ジエチルアミノベンゾイ
ル)アミノベンズ イミダゾール 21a) 塩化4-ジエチルアミノベンゾイル 参考例20a)と同様の反応により、4-ジエチルアミノ安息
香酸(10.73g)から題記化合物を吸湿性の淡黄色粉末(1.5
g,収率13%)として得た。 IR(KBr)cm-1:3400, 3060-2766, 2693-2401, 1713, 160
9, 1508, 1472, 1466, 1449, 1400, 1387, 1375, 1279,
1215, 1181, 1154, 1115, 1017. 21b) 2-(4-アミノフェニ ル)-5-(4-ジエチルアミノベン
ゾイル)アミノベンズイミダゾール 参考例1b)で得た5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンズ
イミダゾール(450mg)、4-ジメチルアミノピリジン(245m
g)をDMF(20ml)に溶解し、 トリエチルアミン(1.21g)を加
えた後、参考例21a)で得た化合物(1.32g)を添加した。
室温で23時間かきまぜた後、 析出物をろ去し、減圧下に
溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトにより精製して、題記化合物を淡黄色
結晶性粉末(163mg,収率20%)として得た。 元素分析 C24H25N5O・0.6H2Oとして 計算値(%):C, 70.26; H, 6.44; N, 17.07 実測値(%):C, 70.14; H, 6.38; N, 17.041 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.13(6H,t,J=7.0Hz), 3.42(4H,q,J
=7.0Hz), 5.54(2H,s), 6.66(2H,d,J=8.6Hz), 6.71(2H,
d,J=8.6Hz), 7.31-7.51(2H,m), 7.78-8.09(5H,m),9.73-
9.79(1H,m), 12.29(1H,s).
【0106】参考例225-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-[ 4-(4-ジエ
チルアミノベ ンゾイル)アミノフェニル]ベンズイミダゾ
ール アルゴン雰囲気下、 参考例1b)で得た5-アミノ-2-(4-ア
ミノフェニル)ベンズイミダゾール(450mg)、 4-ジエチル
アミノ安息香酸(1.16g)をDMF(20ml)に溶解し、シアノリ
ン酸ジエチル(1.03g)のDMF溶液(2ml)を加えた。次いで
トリエチルアミン(1.21g)を加えた後、 室温で8日間かき
まぜた。反応液に酢酸エチル(200ml)、水(200ml)を加
え、分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、 無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒を半分の体積まで
濃縮して、析出物をろ取した。この粗生成物をシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトにより精製して、題記化合
物を淡黄色結晶性粉末(251mg,収率22%)として得た。 元素分析 C35H38N6O2・0.75H2Oとして 計算値(%):C, 71.47; H, 6.77; N, 14.29 実測値(%):C, 71.43; H, 6.71; N, 14.371 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:1.14(12H,t,J=7.1Hz),
3.45(8H,q,J=7.1Hz), 6.79(4H,d,J=8.4Hz), 7.78(1H,d,
J=8.8Hz), 7.87(1H,dd,J=1.6Hz,8.8Hz), 7.90(4H,d,J=
8.4Hz), 8.16(4H,s), 8.51(1H,d,J=1.6Hz), 10.23(1H,
s), 10.33(1H,s).
【0107】参考例231-tert-ブトキシカルボニル-6-(4-ニトロベンゾイル)ア
ミノ-2-[4-(4-ニトロベンゾイル)アミノフェニル]ベン
ズイミダゾール 23a) 1-tert-ブトキシ カルボニル-5-ニトロ-2-(4-ニト
ロフェニル) ベンズイミダゾールおよび1-tert-ブトキシ
カルボニル-6-ニトロ-2-(4- ニトロフェニル)ベンズイミ
ダゾール 参考例1a)で得た5-ニトロ-2-(4-ニトロフェニル)ベンズ
イミダゾール(2.85g)と4-ジメチルアミノピリジン(123m
g)のTHF(300ml)溶液へ二炭酸ジ-tert-ブチル(4.34g)を
滴下し、68時間かきまぜた。反応液を減圧濃縮し、残留
物に酢酸エチル(300ml)を加え、希塩酸、飽和食塩水で
順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トにより精製して、題記化合物を位置異性体混合物(3.2
4g, 収率84%)として得た。 一方の異性体:1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.39(9H,s), 8.06
(2H,d,J=8.8Hz), 8.25(1H,d,J=8.6Hz), 8.40(2H,d,J=8.
8Hz), 8.41(1H,dd,J=2.0 and 8.6Hz), 8.68(1H,d,J=2.0
Hz). 他方の異性体:1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.42(9H,s), 8.03
(1H,d,J=8.8Hz), 8.08(2H,d,J=9.0Hz), 8.33(1H,dd,J=
2.2 and 8.8Hz), 8.41(2H,d,J=9.0Hz), 8.89(1H,d,J=2.
2Hz).
【0108】23b) 5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)-1-t
ert-ブトキシカルボニルベンズイミダゾールおよび6-ア
ミノ2-(4-アミノ フェニル)-1-tert- ブトキシカルボニル
ベンズイ ミダゾール 参考例23a)で得た位置異性体混合物(1.06g)のTHF−メタ
ノール(容積比:1/1、50ml)混合溶液に10%パラジウム炭
素(0.2g)を加え、水素雰囲気下室温で激しくかきまぜ
た。触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。残留物をシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトにより精製して、第一
画分より5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)-1-tert-ブト
キシカルボニルベンズイミダゾールを無晶形固体(0.45
g, 収率50%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.40(9H,s), 5.22(2H,s), 5.43(2
H,s), 6.59(1H,dd,J=2.0and 8.6Hz), 6.61(2H,d,J=8.6H
z), 7.11(1H,d,J=2.0Hz), 7.25(2H,d,J=8.6Hz),7.28(1
H,d,J=8.6Hz). ついで、第二画分より6-アミノ-2-(4-アミノフェニル)-
1-tert-ブトキシカルボニルベンズイミダゾールを無晶
形固体(0.41g, 収率46%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.42(9H,s), 4.97(2H,s), 5.49(2
H,s), 6.61(2H,d,J=8.4Hz), 6.62(1H,dd,J=2.0 and 8.6
Hz), 6.78(1H,d,J=2.0Hz), 7.29(2H,d,J=8.4Hz),7.54(1
H,d,J=8.6Hz). 23c) 1-tert-ブトキシカルボニル-6-(4-ニト ロベンゾイ
ル)アミノ-2-[4-(4-ニトロベンゾイル)アミノフェニル]
ベンズイミダゾール 参考例23b)で得た6-アミノ-2-(4-アミノフェニル)-1-te
rt-ブトキシカルボニルベンズイミダゾール(680mg)をDM
F(20ml)に溶解し、 氷冷下かきまぜながらトリエチルア
ミン(458mg)を加えた後、 4-ニトロベンゾイルクロリド
(800mg)のDMF溶液(5ml)を滴下した。 同温度で3時間、
徐々に室温に戻しさらに15時間かきまぜた。 反応液に
酢酸エチル(200ml)を加え、 水(200ml)で洗浄した。 有機
層を飽和食塩水で洗浄後、 減圧下に酢酸エチル溶液を濃
縮し、析出物をろ取して、題記化合物(768mg, 収率60%)
を得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.44(9H,s), 7.71-7.83(3H,m), 7.
94-7.99(3H,m), 8.25(4H,d,J=8.6Hz), 8.27(1H,s), 8.4
0(4H,d,J=8.6Hz), 10.74(1H,s), 10.80(1H,s).
【0109】参考例241-tert-ブトキシカルボニル-6-[N-メチル-N-(4-ニトロ
ベンゾイ ル)アミノ]-2-[4-[N-メチル-N-(4-ニトロベン
ゾイル)アミノ] フェニル]ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、参考例23c)で得た1-tert-ブトキシ
カルボニル-6-(4-ニトロベンゾイル)アミノ-2-[4-(4-ニ
トロベンゾイル)アミノフェニル]ベンズイミダゾール(6
23mg)をDMF(12.5ml)に溶解し、 60%油性水素化ナトリウ
ム(84mg)を添加した。15分間かきまぜた後、 ヨウ化メチ
ル(355mg)を滴下した。室温でさらに2時間かきまぜた
後、反応液に酢酸エチル(125ml)と水(125ml)を加え、分
液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、減圧下に溶媒を
留去した。得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトにより精製して、題記化合物を淡黄色粉末(5
00mg,収率77%)として得た。 mp 145-150℃ 元素分析 C34H30N6O8・0.75H2Oとして 計算値(%):C, 61.49; H, 4.78; N, 12.65 実測値(%):C, 61.52; H, 4.73; N, 12.771 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.28(9H,s), 3.44(6H,s), 7.28-7.
37(3H,m), 7.54-7.66(7H,m), 7.82(1H,d,J=8.8Hz), 8.0
5(2H,d,J=8.8Hz), 8.11(2H,d,J=8.8Hz).
【0110】参考例255-[N-メチル-N-(4-ニトロベンゾイル)アミノ]-2-[4-[N-
メチル-N-(4-ニトロベン ゾイル)アミノ]フェニル ]ベン
ズイミダゾール 参考例24で得た1-tert-ブトキシカルボニル-6-[N-メ
チル-N-(4-ニトロベンゾイル)アミノ]-2-[4-[N-メチル-
N-(4-ニトロベンゾイル)アミノ]フェニル]ベンズイミダ
ゾール(100mg)を酢酸エチル(3ml)に溶解し、塩化水素の
酢酸エチル溶液(4N;3ml)を加え、室温で8時間かきま
ぜた。 減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をフラッ
シュカラムクロマトにより精製して、題記化合物を黄色
粉末(36mg,収率43%)として得た。 mp 177-180℃ 元素分析 C29H22N6O6・1.5H2Oとして 計算値(%):C, 60.31; H, 4.36;
N, 14.55 実測値(%):C, 60.25; H, 4.30;
N, 14.26 H−NMR(DMSO−d)δ:3.45(6H,s), 7.15
(1H,d,J=7.8Hz), 7.38-7.59(8H,m), 7.99-8.11(6H,m).
【0111】参考例266-[N-(4-アミノベンゾイル)-N-メチルアミノ]-2-[4-[N-
(4-アミノベンゾイル)-N- メチルアミノ]フェニル] -1-te
rt-ブトキシカ ルボニルベンズイミダゾール 参考例24で得た1-tert-ブトキシカルボニル-6-[N-メ
チル-N-(4-ニトロベンゾイル)アミノ]-2-[4-[N-メチル-
(4-ニトロベンゾイル)アミノ]フェニル]ベンズイミダゾ
ール(300mg)をメタノール−THFの混合溶媒(容積比:1/
1、10ml)に溶解し、 10%パラジウム炭素(60mg)を加え、
水素雰囲気下、5.5時間激しくかきまぜた。触媒をろ去
し、ろ液を減圧濃縮して得られた残留物をフラッシュカ
ラムクロマトにより精製し、メタノールより再結晶し
て、題記化合物を無色針状晶(260mg,収率96%)として得
た。 mp 185-187℃ 元素分析 C34H34N6O4・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 68.10; H, 5.88; N, 14.01 実測値(%):C, 68.04; H, 5.92; N, 14.101 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.37(9H,s), 3.36(6H,s), 5.40(2
H,s), 5.50(2H,s), 6.28(2H,d,J=8.6Hz), 6.35(2H,d,J=
8.6Hz), 7.00(2H,d,J=8.6Hz), 7.04(2H,d,J=8.6Hz), 7.
18(1H,dd,J=2.0Hz,8.6Hz), 7.21(2H,d,J=8.6Hz), 7.48
(1H,d,J=2.0Hz), 7.59(2H,d,J=8.4Hz), 7.85(1H,d,J=8.
6Hz).
【0112】参考例275-[N-(4-アミノベンゾイル)-N-メチルアミノ]-2-[4-[N-
(4-アミノベンゾイル)-N- メチルアミノ)フェニル] ベン
ズイミダゾール 参考例26で得た6-[N-(4-アミノベンゾイル)-N-メチル
アミノ]-2-[4-[N-(4-アミノベンゾイル)-N-メチルアミ
ノ)フェニル]-1-tert-ブトキシカルボニルベンズイミダ
ゾール(181mg)をクロロホルム−エタノール混合溶媒(容
積比:5/3、8ml)に溶解し、 27%エタノール性塩化水素(2
ml)を加え、30分かきまぜた。溶媒を留去して得た残留
物をフラッシュカラムクロマトにより精製して、題記化
合物を結晶性粉末(51mg,収率34%)として得た。 mp 187-189℃ 元素分析 C29H26N6O2・1.0H2Oとして 計算値(%):C, 68.49; H, 5.55; N, 16.52 実測値(%):C, 68.83; H, 5.60; N, 16.191 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.44(6H,s), 6.86(2H,d,J=7.8Hz),
6.90(2H,d,J=7.4Hz), 7.27(2H,d,J=8.4Hz), 7.28(2H,
d,J=8.4Hz), 7.32(1H,dd,J=2.0Hz,8.8Hz), 7.46(2H,d,J
=8.8Hz), 7.62(1H,d,J=2.0Hz), 7.67(1H,d,J=8.8Hz),
8.25(2H,d,J=8.6Hz).
【0113】参考例282-(4-アミノフェニル)-5-(4-ニトロベンゾイル)アミノ
ベンズイミダゾ ール アルゴン雰囲気下、 参考例1b)で得た5-アミノ-2-(4-ア
ミノフェニル)ベンズイミダゾール(1.01g)、 4-ニトロ安
息香酸(0.752g)をDMF(25ml)に溶解し、 氷冷下かきまぜ
ながらジフェニルリン酸アジド(1.26g)のDMF溶液(5ml)
を加えた。次いでトリエチルアミン(0.466g)を加えた
後、 徐々に室温に戻し、さらに45時間かきまぜた。反応
液に酢酸エチル(200ml)、 水(200ml)を加え、 分液した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧下に溶媒を半分の体積まで濃縮して、析出
した結晶をろ取し、乾燥して、題記化合物を黄色結晶
(0.777g,収率46%)として得た。 mp>300℃ 元素分析 C20H15N5O3・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 63.42; H, 4.15; N, 18.49 実測値(%):C, 63.48; H, 4.18; N, 18.271 H-NMR(DMSO-d6)δ:5.57(2H,s), 6.6
7(2H,d,J=8.6Hz), 7.39−7.5
4(2H,m), 7.82(2H,d,J=8.0H
z), 8.01−8.14(1H,m), 8.22
(2H,d,J=8.6Hz), 8.39(2H,
d,J=8.6Hz),10.49−10.55(1
H,m), 12.40(1H,s).
【0114】参考例295−(4−アミノベンゾイル )アミノ-2-(4-アミ ノフェ
ニル)ベンズイミダゾール 参考例28で得た2-(4-アミノフェニル)-5-(4-ニトロベ
ンゾイル)アミノベンズイミダゾール(354mg)をメタノー
ル−THF(1/1;120ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(71m
g)を加え、水素雰囲気下、15時間激しくかきまぜた。触
媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮して粗生成物(300mg,収率
92%)を得た。この粗生成物をメタノールより再結晶し
て、題記化合物を淡黄色針状晶(125mg,収率39%)として
得た。 mp 173-175℃ 元素分析 C20H17N5O・0.75H2Oとして 計算値(%):C, 67.31; H, 5.22; N, 19.62 実測値(%):C, 67.34; H, 5.21; N, 19.651 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.10-3.70(2H,br), 5.40-6.10(2H,
brs), 6.62(2H,d,J=8.8Hz), 6.69(2H,d,J=8.6Hz), 7.45
-7.56(2H,m), 7.75(2H,d,J=8.6Hz), 7.85(2H,d,J=8.8H
z), 8.14(1H,s), 9.82(1H,s).
【0115】参考例302-(4-アミノフェニル)-5-(4-ジメチルアミノベンゾイ
ル)アミノベンズ イミダゾール 参考例1b)で得た5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンズ
イミダゾール(413mg)をDMF(18.4ml)に溶解し、 氷冷下か
きまぜながらトリエチルアミン(203mg)を加えた後、塩
化4-ジメチルアミノベンゾイル(322mg)を添加した。次
に4-ジメチルアミノピリジン(214mg)を加え同温度で3時
間、徐々に室温に戻し、さらに14時間かきまぜた。反応
液に酢酸エチル(200ml)を加え、水(200ml)で洗浄した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、減圧下に溶媒を留去して
得られた残留物をフラッシュカラムクロマトにより精製
して、題記化合物を結晶性粉末(372mg,収率57%)として
得た。 元素分析 C22H21N5O・0.65H2Oとして 計算値(%):C, 68.97; H, 5.87;
N, 18.28 実測値(%):C, 69.17; H, 6.18;
N, 18.04 H−NMR(DMSO−d+CF3COOH)δ:3.03(6H,
s), 6.79(4H,d,J=8.6Hz), 7.67(1H,d,J=9.0Hz), 7.79(1
H,dd,J=1.4Hz,8.4Hz), 7.89(2H,d,J=8.4Hz), 7.91(2H,
d,J=8.4Hz), 8.41(1H,d,J=1.4Hz), 10.18(1H,s).
【0116】参考例315-(4-ジメチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メトキシ
フェニル)ベンズイミダゾール 参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベ
ンズイミダゾール(480mg)をDMF(20ml)に溶解し、 氷冷下
かきまぜながらトリエチルアミン(213mg)を加えた後、 4
-ジメチルアミノピリジン(123mg)及び塩化4-ジメチルア
ミノベンゾイル(386mg)を添加した。同温度で3時間、 徐
々に室温に戻しさらに15時間かきまぜた。反応液に酢酸
エチル(350ml)を加え、 水(150ml)、 THF(200ml)で抽出し
た。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後、減
圧濃縮して得られた残留物をフラッシュカラムクロマト
により精製した。溶出物をメタノール−エーテルより再
結晶して、題記化合物を無色針状晶(318mg,収率41%)と
して得た。 元素分析 C23H22N4O2・0.1H2Oとして 計算値(%):C, 71.15; H, 5.76; N, 14.43 実測値(%):C, 71.08; H, 5.75; N, 14.501 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:3.03(6H,s), 3.92(3H,
s), 6.79(2H,d,J=9.0Hz),7.31(2H,d,J=9.0Hz), 7.77(1
H,d,J=8.6Hz), 7.86(1H,dd,J=1.7Hz,8.6Hz), 7.92(2H,
d,J=9.0Hz), 8.18(2H,d,J=9.0Hz), 8.50(1H,d,J=1.7H
z), 10.23(1H,s).
【0117】参考例322-(4-メトキシフェニル)-5-(2-ニトロベンゾイル)アミ
ノベンズイミダ ゾール 参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベ
ンズイミダゾール(480mg)をDMF(20ml)に溶解し、 トリエ
チルアミン(253mg)を加えた後、 塩化2-ニトロベンゾイ
ル(純度90%;413mg)のDMF溶液(2ml)を滴下した。室温20
時間かきまぜた後、 反応液に酢酸エチル(200ml)を加え、
水(200ml)で洗浄した。有機層を飽和重曹水、 飽和食塩
水で順次洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧
下に溶媒を留去して結晶化した残留物をエーテルで洗浄
後、ろ取し、 乾燥して、題記化合物を黄色結晶(463mg,
収率60%)として得た。 mp 179-181℃ 元素分析 C21H16N4O4・0.4H2Oとして 計算値(%):C, 63.76; H, 4.28; N, 14.16 実測値(%):C, 63.83; H, 4.26; N, 14.331 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(3H,s), 7.11(2H,d,J=8.8Hz),
7.25-7.63(2H,m), 7.72-8.03(3H,m), 8.05-8.20(4H,
m), 10.60-10.70(1H,m), 12.69(1H,s).
【0118】参考例332-(4-メトキシフェニル)-5-(3-ニトロベンゾイル)アミ
ノベンズイミダ ゾール 参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベ
ンズイミダゾール(480mg)をDMF(20ml)に溶解し、 氷冷下
かきまぜながらトリエチルアミン(253mg)を加えた後、
塩化3-ニトロベンゾイル(372mg)のDMF溶液(3ml)を滴下
した。徐々に室温に戻して46時間かきまぜた。反応液に
酢酸エチル(200ml)を加え、 水(200ml)で洗浄した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、 減圧濃縮した。析出物をろ取
し、 乾燥して、題記化合物を黄色結晶(550mg,収率71%)
として得た。 mp 160-162℃ 元素分析 C21H16N4O4・1.25H2Oとして 計算値(%):C, 61.38; H, 4.54; N, 13.64 実測値(%):C, 61.34; H, 4.30; N, 13.641 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(3H,s), 7.12(2H,d,J=9.0Hz),
7.43-7.56(2H,m), 7.86(1H,t,J=8.0Hz), 8.11(2H,d,J=
9.0Hz), 8.20(1H,s), 8.45(2H,dd,J=2.0Hz,8.6Hz), 8.8
4(1H,t,J=2.0Hz), 10.62(1H,s), 12.70(1H,s).
【0119】参考例345-(2-アミノベンゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール 参考例32で得た2-(4-メトキシフェニル)-5-(2-ニトロ
ベンゾイル)アミノベンズイミダゾール(342mg)をメタノ
ール−THF混合溶媒(容積比:1/1、40ml)に溶解し、 10%
パラジウム炭素(70mg)を加え、 水素雰囲気下、 4時間40
分激しくかきまぜた。触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮し
た。残留物をフラッシュカラムクロマトにより精製し、
溶出物を酢酸エチル−メタノールで再結晶して、題記化
合物を無色結晶(173mg,収率55%)として得た。 元素分析 C21H18N4O2・1.0CH3OH・0.25H2Oとして 計算値(%):C, 66.91; H, 5.74; N, 14.19 実測値(%):C, 67.00; H, 5.84; N, 13.981 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:3.92(3H,s), 6.76(1H,t,
J=7.6Hz), 6.90(1H,d,J=7.6Hz), 7.26-7.38(1H,m), 7.3
2(2H,d,J=8.8Hz), 7.73(1H,d,J=6.8Hz), 7.81(2H,s),
8.20(2H,d,J=8.8Hz), 8.41(1H,s), 10.45(1H,s).
【0120】参考例355-(3-アミノベンゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール 参考例33で得た2-(4-メトキシフェニル)-5-(3-ニトロ
ベンゾイル)アミノベンズイミダゾール(416mg)をメタノ
ール−THF混合溶媒(容積比:1/1、60ml)に溶解し、10%
パラジウム炭素(84mg)を加え、水素雰囲気下、4時間激
しくかきまぜた。触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。
残留物を酢酸エチル−メタノールから再結晶して、題記
化合物を無色結晶(275mg,収率72%)として得た。 元素分析 C21H18N4O2・2.1H2Oとして 計算値(%):C, 63.66; H, 5.65; N, 14.14 実測値(%):C, 63.51; H, 5.46; N, 13.991 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.88(3H,s), 6.78(1H,dt,J=2.1Hz,
7.4Hz), 7.10-7.24(5H,m), 7.63(2H,s), 8.17(2H,d,J=
8.8Hz), 8.29(1H,s), 10.24(1H,s).
【0121】参考例365-(4-アセチルアミノベンゼンスルホニル)アミノ-2-(4-
メトキシフェニ ル)ベンズイミダゾール 参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベ
ンズイミダゾール(680mg)をDMF(20ml)に溶解し、 氷冷下
かきまぜながらトリエチルアミン(253mg)を加えた後、
塩化4-アセトアミドベンゼンスルホニル(468mg)を添加
した。徐々に室温に戻し、さらに室温で46時間かきまぜ
た。反応液に水(200ml)を加え、酢酸エチル(200ml、100m
l)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を
減圧濃縮して得られた残留物をフラッシュカラムクロマ
トにより精製し、さらに酢酸エチルから再結晶して、題
記化合物を無色針状晶(463mg,収率53%)として得た。 mp 170-172℃ 元素分析 C22H20N4O4S・0.4H2O・0.5CH3COOEtとして 計算値(%):C, 59.10; H, 5.12; N, 11.49 実測値(%):C, 59.22; H, 4.95; N, 11.541 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.04(3H,s), 3.83(3H,s), 6.90(1
H,dt,J=2.0Hz,8.4Hz), 7.08(2H,d,J=8.8Hz), 7.21-7.46
(2H,m), 7.65(4H,s), 8.00-8.08(2H,m), 9.87-9.98(1H,
m), 10.25(1H,s), 12.61-12.68(1H,m).
【0122】参考例375-(4-アミノベンゼンスルホニル)アミノ-2-( 4-メトキシ
フェニル)ベンズイミダゾール 参考例36で得た5-(4-アセチルアミノベンゼンスルホ
ニル)アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾー
ル(220mg)を4N塩酸(40ml)に懸濁し、80-85℃で4時間か
きまぜた。反応液に濃アンモニア水を加え中和した。酢
酸エチル(100ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄
後、減圧濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラム
クロマトにより精製後、酢酸エチル−メタノールより再
結晶して、題記化合物を無色結晶(178mg,収率90%)とし
て得た。 mp 148-150℃ 元素分析 C20H18N4O3S・0.9H2O・0.5CH3OHとして 計算値(%):C, 58.81; H, 5.25; N, 13.38 実測値(%):C, 58.90; H, 5.19; N, 13.131 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:3.91(3H,s), 6.56(2H,d,
J=8.8Hz), 7.27(1H,dd,J=2.0Hz,8.8Hz), 7.29(2H,d,J=
8.8Hz), 7.45(2H,d,J=8.8Hz), 7.48(1H,d,J=2.0Hz), 7.
68(1H,d,J=8.8Hz), 8.12(2H,d,J=8.8Hz), 10.29(1H,s).
【0123】参考例382-(4-ジエチルアミノフェニル)-5-(4-メトキシベンゾイ
ル)アミノベン ズイミダゾール 参考例123b)で得た化合物(5-アミノ-2-(4-ジエチルアミ
ノフェニル)ベンズイミダゾール) (0.28 g) とトリエチ
ルアミン (0.13 g) をTHF (30 ml) に溶解し、0℃に冷
却しながら4-メトキシベンゾイルクロリド (0.17 g) を
加えて、0℃で10分間、室温で13時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、水と飽和重曹水と酢酸エチルを加えて、
有機層を分取し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、
題記化合物を淡褐色粉末 (0.33 g, 収率80%)として得
た。 元素分析値 C25H26N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 70.90; H, 6.43; N, 13.23 実測値(%):C, 70.96; H, 6.13; N, 13.241 H-NMR(CDCl3)δ: 1.14(6H,t,J=7.1Hz), 3.32(4H,q,J=
6.9Hz), 3.84(3H,s), 6.57(2H,d,J=8.8Hz), 6.93(2H,d,
J=8.8Hz), 7.15(1H,d,J=8.2Hz), 7.52(1H,d,J=8.6Hz),
7.84(2H,d,J=8.8Hz), 7.86(2H,d,J=8.8Hz), 8.14(2H,
s).
【0124】参考例395-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メトキシ
フェニル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メ
トキシフェニル)ベンズイミダゾール(480mg)、 4-ジエチ
ルアミノ安息香酸(406mg)をDMF(20ml)に溶解し、 氷冷下
かきまぜながらシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF溶液
(1.5ml)を加えた。次いでトリエチルアミン(253mg)を加
えた後、徐々に室温に戻した。1時間後に4-ジメチルア
ミノピリジン(256mg)を添加し、さらに38時間かきまぜ
た。反応液に酢酸エチル(200ml)と水(200ml)を加え、分
液した。有機層を減圧濃縮し、得られた残留物をフラッ
シュカラムクロマトにより精製後、メタノール−エーテ
ルから再結晶して、題記化合物を無色結晶(586mg,収率
71%)として得た。元素分析 C25H26N4O2として 計算値(%):C, 72.44; H, 6.32; N, 13.52 実測値(%):C, 72.31; H, 6.40; N, 13.401 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.13(6H,t,J=7.0Hz), 3.42(4H,q,J
=7.0Hz), 3.84(3H,s), 6.72(2H,d,J=8.8Hz), 7.10(2H,
d,J=8.8Hz), 7.37-7.58(2H,m), 7.86(2H,d,J=8.8Hz),
8.08(2H,d,J=8.8Hz), 8.10-8.18(1H,m), 9.78-9.85(1H,
m), 12.61(1H,s).
【0125】参考例404-[N-[2-(4-ジエチルアミノフェニル)ベンズイミダゾー
ル-5-イル]カルバモイル]安息香酸メ チル テレフタル酸モノメチル (0.18 g) とDMF (1滴) をTHF
(10 mL) に溶解し、塩化オギザリル (0.10 ml) を滴下
して、室温で14時間かきまぜた。溶媒を減圧留去して得
られた残留物をTHF (10 ml) に溶解し、この溶液を参考
例123bで得た化合物(5-アミノ-2-(4-ジエチルアミノフ
ェニル)ベンズイミダゾール) (0.28 g)とトリエチルア
ミン (0.12 g) のTHF溶液 (70 ml) 中に0℃に冷却しな
がら滴下して、0℃で30分間、室温で3時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水と酢酸エチルを
加えて、有機層を分取し、水と飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、題記化合物を褐色粉末 (0.37 g, 収率84%)とし
て得た。 mp 147-150℃ 元素分析値 C26H26N4O3・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 69.72; H, 5.99; N, 12.51 実測値(%):C, 69.65; H, 6.03; N, 12.381 H-NMR(CDCl3)δ: 1.13(6H,t,J=7.0
Hz), 3.32(4H,q,J=6.6Hz),
3.93(3H,s), 6.55(2H,d,J=
8.8Hz), 7.22(1H,m), 7.50
(1H,d,J=8.6Hz), 7.83(2H,
d,J=8.8Hz), 7.90(2H,d,J=
8.4Hz), 8.05(3H,m), 8.46
(1H,br s).
【0126】参考例415−[N−(4−ジメチルア ミノベンゾイル)-N-メチル
アミノ]-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミ ダゾール アルゴン雰囲気下、 6-tert-ブトキシカルボニルアミノ-
1-tert-ブトキシカルボニル-2-(4-メトキシフェニル)ベ
ンズイミダゾール(220mg)をDMF(5ml)に溶解し、 60%油性
水素化ナトリウム(21mg)を添加した。 5分かきまぜた
後、ヨウ化メチル(88.7mg)を滴下し、さらに2時間かき
まぜた。反応液に酢酸エチル(50ml)と水(50ml)を加えて
抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去して得られた残留
物をエタノール(5ml)に溶解した。この溶液に27%エタノ
ール性塩酸(5ml)を加え室温で4時間かきまぜた。減圧下
に溶媒を留去して、残留物を微細化後、無水エーテルで
洗浄し、ろ取し、 乾燥した。得られた固体(157mg)と4-
ジメチルアミノピリジン(97mg)を乾燥DMF(5ml)に溶解
し、トリエチルアミン(122mg)を加え、かきまぜた。次
に塩化4-ジメチルアミノベンゾイル(145mg)を添加し、
室温で65時間かきまぜた。反応液に酢酸エチル(50ml)と
水(50ml)を加えて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し
た。減圧下に溶媒を留去して得られた残留物をフラッシ
ュカラムクロマトにより精製した後、酢酸エチル−メタ
ノールから再結晶して、題記化合物を無色結晶(84mg,
収率44%)として得た。 mp 228-230℃ 元素分析 C24H24N4O2・0.1H2Oとして 計算値(%):C, 71.66; H, 6.06; N, 13.93 実測値(%):C, 71.62; H, 5.90; N, 13.821 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:2.86(6H,s), 3.43(3H,
s), 3.91(3H,s), 6.48(2H,d,J=9.0Hz), 7.19(2H,d,J=9.
0Hz), 7.29(2H,d,J=8.8Hz), 7.34(1H,dd,J=2.0Hz,8.6H
z), 7.61(1H,d,J=2.0Hz), 7.72(1H,d,J=8.6Hz), 8.16(2
H,d,J=8.8Hz).
【0127】参考例425-[N-(4-ジメチルアミノベンゾイル)-N-プロピルアミ
ノ]-2-(4-メトキシフェニル)ベンズ イミダゾール アルゴン雰囲気下、 6-tert-ブトキシカルボニルアミノ-
1-tert-ブトキシカルボニル-2-(4-メトキシフェニル)ベ
ンズイミダゾール(220mg)をDMF(5ml)に溶解し、60%油性
水素化ナトリウム(21mg)を添加した。10分かきまぜた
後、ヨウ化プロピル(107mg)を滴下し、室温で2時間かき
まぜた。反応液に酢酸エチル(50ml)と水(50ml)を加えて
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去して得られた残留
物をエタノール(5ml)に溶解した。この溶液に27%エタノ
ール性塩酸(5ml)を加え、室温で4時間かきまぜた。減圧
下に溶媒を留去後、残留物を微細化してエーテルで洗浄
し、ろ取し、 乾燥した。この固体(164mg)と4-ジメチル
アミノピリジン(92mg)を乾燥DMF(5ml)に溶解し、トリエ
チルアミン(117mg)を加え、かきまぜた。次に塩化4-ジ
メチルアミノベンゾイル(140mg)を添加し、 室温で5日間
かきまぜた。反応液に酢酸エチル(50ml)と水(50ml)を加
えて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。減圧下に
溶媒を留去して得られた残留物をフラッシュカラムクロ
マトにより精製後、酢酸エチル−メタノールから再結晶
して、題記化合物を無色結晶(100mg,収率51%)として得
た。 mp 262-264℃ 元素分析 C26H28N4O2として 計算値(%):C, 72.87; H, 6.59; N, 13.07 実測値(%):C, 72.76; H, 6.55; N, 13.161 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz), 1.
54(2H,m), 2.85(6H,s),3.87(2H,t,J=7.4Hz), 3.91(3H,
s), 6.47(2H,d,J=8.2Hz), 7.17(2H,d,J=8.2Hz),7.29(3
H,d-like,J=8.4Hz), 7.57(1H,s), 7.71(1H,d,J=8.8Hz),
8.16(2H,d,J=8.4Hz).
【0128】参考例435-(5-インドリル)カ ルボニルアミノ-2-(4- メトキシフェ
ニル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メ
トキシフェニル)ベンズイミダゾール(480mg)、 インドー
ル-5-カルボン酸(339mg)をDMF(20ml)に溶解し、 氷冷下
かきまぜながらシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF溶液
(1.5ml)を加えた。次いでトリエチルアミン(253mg)を加
えた後、徐々に室温に戻した。1時間後4-ジメチルアミ
ノピリジン(256mg)を添加し、4日間かきまぜた。反応液
に酢酸エチル(200ml)と水(200ml)を加え、分液した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧下に溶媒を留去して得られた残留物をフラッ
シュカラムクロマトにより精製後、クロロホルム−メタ
ノールから再結晶して、題記化合物を無色結晶(460mg,
収率60%)として得た。 mp 157-159℃ 元素分析 C23H18N4O2・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 71.23; H, 4.83; N, 14.45 実測値(%):C, 71.00; H, 4.81; N, 14.341 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(3H,s), 6.59(1H,s), 7.11(2
H,d,J=8.8Hz), 7.45-7.60(4H,m), 7.78(1H,dd,J=1.6Hz,
8.6Hz), 8.11(2H,d,J=8.8Hz), 8.23(1H,brs), 8.30(1H,
s), 10.13(1H,s), 11.38(1H,s), 12.65(1H,s).
【0129】参考例445-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 3-メトキシ
フェニル)-ベンズイミダゾール 参考例97bで得た化合物(5-アミノ-2-(3-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール) (0.48 g) と4-ジエチルアミノ
安息香酸 (0.41 g) をDMF (15 ml) に溶解し、0℃に冷
却しながらシアノリン酸ジエチル (0.34 g) のDMF溶液
(2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得られる
混合液にトリエチルアミン (0.24 g)を加えて、室温で
1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリジン
(0.26 g) を加えて、室温で18時間かきまぜた。溶媒を
減圧留去後、水を加えて、析出物をろ取し、酢酸エチル
-メタノールから再結晶して、題記化合物を淡褐色粉末
(0.57 g, 収率69 %)として得た。 元素分析値 C25H26N4O2・0.2 C4H8O2・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 71.12; H, 6.48; N, 12.86 実測値(%):C, 71.12; H, 6.48; N, 12.861 H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.14(6H,t,J=7.0Hz), 3.42(4H,q,J
=7.0Hz), 3.85(3H,s), 6.73(2H,d,J=9.2Hz), 7.01-7.07
(1H,m), 7.41-7.48(2H,m), 7.58(1H,d,J=8.8Hz),7.71-
7.80(2H,m), 7.86(2H,d,J=8.8Hz), 8.20-8.24(1H,m),
9.80-9.89(1H,m),12.80(1H,m).
【0130】参考例452-(4-メトキシフェニル)-5-[4-(ピロール-1-イル)ベン
ゾイル] アミノベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メ
トキシフェニル)ベンズイミダゾール(480mg)、 4-(ピロ
ール-1-イル)安息香酸(394mg)をDMF(20ml)に溶解し、 氷
冷下かきまぜながらシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF
溶液(2ml)を加えた。次にトリエチルアミン(253mg)を加
えた後、徐々に室温に戻した。1時間後に4-ジメチルア
ミノピリジン(256mg)を添加し、室温でさらに43時間か
きまぜた。反応液に酢酸エチル(200ml)と水(200ml)を加
え、分液した。有機層を減圧下に1/3の体積まで濃縮
し、析出物をろ取し、乾燥して、題記化合物を淡褐色結
晶(662mg,収率81%)として得た。 元素分析 C25H20N4O2・0.25H2Oとして 計算値(%):C, 72.71; H, 5.00; N, 13.57 実測値(%):C, 72,67; H, 4.97; N, 13.591 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(3H,s), 6.33(2H,t,J=2.2Hz),
7.11(2H,d,J=8.8Hz), 7.53(4H,t,J=2.2Hz), 7.77(2H,
d,J=8.8Hz), 8.07-8.21(5H,m), 10.27(1H,s), 12.66(1
H,s).
【0131】参考例465-[4-(N-tert- ブトキシカルボニル-N-メチルアミノ)ベ
ンゾイル]アミノ-2-(4-メトキ シフェニル)ベンズイミダ
ゾール アルゴン雰囲気下、参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メ
トキシフェニル)ベンズイミダゾール(480mg)、 4-(N-ter
t-ブトキシカルボニル-N-メチル)アミノ安息香酸(528m
g)をDMF(20ml)に溶解し、 氷冷下かきまぜながらシアノ
リン酸ジエチル(343mg)のDMF溶液(2ml)を加えた。次に
トリエチルアミン(253mg)を加えた後、徐々に室温に戻
した。室温でさらに22時間かきまぜた後、反応液に酢酸
エチル(200ml)と水(200ml)を加え、分液した。有機層を
飽和食塩水で洗浄後、減圧下に溶媒を留去して得られた
残留物をフラッシュカラムクロマトにより精製して、表
題化合物を無晶形粉末(815mg;収率86%)として得た。 mp 135-137℃ 元素分析 C27H28N4O4・0.4H2Oとして 計算値(%):C, 67.60; H, 6.05; N, 11.68 実測値(%):C, 67,68; H, 6.05; N, 11.761 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.44(9H,s), 3.26(3H,s), 3.85(3
H,s), 7.11(2H,d,J=8.8Hz), 7.43-7.60(4H,m), 7.98(2
H,d,J=8.6Hz), 8.09-8.24(3H,m), 10.25(1H,s), 12.68
(1H,s).
【0132】参考例472-(4-メトキシフェニル)-5-(4-メチルアミノベンゾイ
ル)アミノベンズ イミダゾール 参考例46で得た5-[4-(N-tert-ブトキシカルボニル-N-
メチル)アミノベンゾイル]アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール(516mg)の塩化メチレン(20ml)溶
液にトリフルオロ酢酸(2ml)を加え、室温で4時間かきま
ぜた。減圧下に溶媒を留去して得られた残留物に酢酸エ
チルと飽和重曹水を加え、有機層を分液した。析出した
結晶をろ取して、題記化合物の二トリフルオロ酢酸塩(1
80mg,27%)を得た。一方、ろ液を濃縮して得られた残留
物を酢酸エチル−メタノールから再結晶して、さらに題
記化合物を淡褐色結晶(231mg,収率57%)として得た。 mp 284-286℃ 元素分析 C22H20N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 69.28; H, 5.55; N, 14.69 実測値(%):C, 69.52; H, 5.63; N, 14.351 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.75(3H,s), 3.85(3H,s), 6.29(1
H,brs), 6.60(2H,d,J=8.8Hz), 7.11(2H,d,J=8.8Hz), 7.
49(2H,s), 7.83(2H,d,J=8.8Hz), 8.10(2H,d,J=8.8Hz),
8.15(1H,s), 9.81(1H,s).
【0133】参考例485-(5-インドリニル)カルボニルアミノ-2-(4 -メトキシフ
ェニル)ベンズイミダゾール 参考例43で得た5-(5-インドリニル)カルボニルアミノ
-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール(293mg)を
トリフルオロ酢酸(6ml)に溶解し、 10%パラジウム炭素(6
0mg)を加えた後、 水素雰囲気下、室温で18時間激しくか
きまぜた。触媒をろ去し、ろ液を減圧濃縮して得た残留
物をフラッシュカラムクロマトにより精製して、題記化
合物を無晶形粉末(125mg,収率43%)として得た。 mp 151-153℃ 元素分析 C23H19N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 70.30; H, 5.14; N, 14.28 実測値(%):C, 70.65; H, 5.44; N, 14.281 H-NMR(DMSO-d6+CD3OD)δ:3.08(2H,t,J=8.6Hz), 3.64
(2H,t,J=8.6Hz), 3.85(3H,s), 6.61(1H,d,J=8.2Hz), 6.
97(2H,d,J=8.4Hz), 7.15(1H,d,J=8.2Hz), 7.53(1H,d,J=
8.4Hz), 7.62(1H,d,J=8.4Hz), 7.67(1H,s), 7.98(2H,d,
J=8.4Hz), 8.05(1H,s).
【0134】参考例495-(3,4-ジメトキシシンナモイル)アミノ-2- (4-メトキシ
フェニル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メ
トキシフェニル)ベンズイミダゾール(480mg)と3,4-ジメ
トキシ桂皮酸(438mg)のDMF(20ml)溶液に氷冷下、かきま
ぜながらシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF(2ml)溶液
を加えた。次にトリエチルアミン(253mg)を加えた後、
徐々に室温に戻し、さらに70時間かきまぜた。反応液に
酢酸エチル(200ml)と水(200ml)を加え、分液した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮して得られた残留物
をフラッシュカラムクロマトにより精製して、題記化合
物を黄色結晶(576mg,収率67%)として得た。 mp 149-151℃ 元素分析 C25H23N3O4・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 68.48; H, 5.52; N, 9.58 実測値(%):C, 68,37; H, 5.68; N, 9.691 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:3.82(3H,s), 3.85(3H,
s), 3.92(3H,s), 6.76(1H,d,J=15.6Hz), 7.03(1H,d,J=
8.2Hz), 7.23(1H,d,J=8.2Hz), 7.25(1H,s), 7.32(2H,d,
J=8.8Hz), 7.61(1H,d,J=15.6Hz), 7.64(1H,dd,J=1.8Hz,
9.0Hz), 7.79(1H,d,J=9.0Hz), 8.17(2H,d,J=8.8Hz), 8.
54(1H,d,J=1.8Hz), 10.58(1H,s).
【0135】参考例505-(4-アセチルベンゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、参考例75b)で得た5-アミノ-2-(4-メ
トキシフェニル)ベンズイミダゾール(480mg)と4-アセチ
ル安息香酸(345mg)のDMF(20ml)溶液に冷下、かきまぜな
がらシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF(2ml)溶液を加
えた。15分かきまぜた後、トリエチルアミン(253mg)を
加え、徐々に室温に戻した。1時間後に4-ジメチルアミ
ノピリジン(256mg)を添加し、さらに40時間かきまぜ
た。反応液に酢酸エチル(200ml)と水(200ml)を加え、分
液した。有機層を無水硫酸マグネシウムと無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残留物を酢酸エ
チル−メタノールから再結晶して、題記化合物を黄色結
晶(430mg,収率56%)として得た。 mp 276-278℃ 元素分析 C23H19N3O3・0.25H2Oとして 計算値(%):C, 70.85; H, 5.04; N, 10.78 実測値(%):C, 70,76; H, 4.85; N, 10.851 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.66(3H,s), 3.85(3H,s), 7.10(2
H,d,J=9.0Hz), 7.52(2H,brs), 8.10(6H,t,J=4.4Hz), 8.
18(1H,s), 10.42(1H,s).
【0136】参考例515-(4-ブロモベンゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール
(790mg)のDMF(33ml)溶液にトリエチルアミン(501mg)を
加えた後、塩化4-ブロモベンゾイル(761mg)のTHF溶液(3
ml)を滴下した。室温で19時間かきまぜた後、反応液に
酢酸エチル(330ml)を加え、水(330ml)で洗浄した。有機
層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後、減圧下に1/
5程度の体積まで濃縮し、析出した結晶をろ取し、乾燥
して、題記化合物を淡黄色結晶(1.23g,収率89%)として
得た。 mp 271-272℃ 元素分析 C21H16N3O2Brとして 計算値(%):C, 59.73; H, 3.82; N, 9.95 実測値(%):C, 59.77; H, 3.89; N, 9.981 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(3H,s), 7.11(2H,d,J=8.6Hz),
7.42-7.58(2H,m), 7.75(2H,d,J=8.6Hz), 7.95(2H,d,J=
8.6Hz), 8.10(2H,d,J=8.6Hz), 8.15(1H,brs), 10.33(1
H,s).
【0137】参考例525-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メトキシ
フェニル)ベンズイミダゾール二塩酸塩
【化17】 参考例39で得た5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミ
ノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール(300mg)
のエタノール(10ml)溶液に27%エタノール性塩化水素(1m
l)を加え、室温で1時間かきまぜた。析出した結晶をろ
取し、少量のエタノール、無水エーテルで洗浄後、乾燥
して、題記化合物を無色結晶(335mg,収率95%)として得
た。 元素分析 C25H26N4O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 60.49; H, 5.89;
N, 11.29 実測値(%):C, 60.78; H, 5.95;
N, 11.35 H−NMR(DMSO−d+D2O)δ:1.12(6H,t,J=
7.2Hz), 3.51(4H,q,J=7.2Hz), 3.91(3H,s), 7.13(2H,d,
J=9.0Hz), 7.29(2H,d,J=9.0Hz), 7.77(1H,d,J=9.0Hz),
7.84(1H,d,J=9.0Hz), 8.00(2H,d,J=9.0Hz), 8.19(2H,d,
J=9.0Hz), 8.47(1H,s).
【0138】参考例535-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メトキシ
カルボニルフェ ニル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 参考例9b)で得た5-アミノ-2-(4-メ
トキシカルボニルフェニル)ベンズイミダゾール(268mg)
と4-ジエチルアミノ安息香酸(203mg)のDMF(10ml)溶液に
氷冷下、かきまぜながらシアノリン酸ジエチル(172mg)
のDMF(1ml)溶液を加えた。15分かきまぜた後、トリエチ
ルアミン(127mg)を加え、徐々に室温に戻した。1時間後
に4-ジメチルアミノピリジン(128mg)を加え、さらに68
時間かきまぜた。反応液に酢酸エチル(100ml)と水(100m
l)を加え、分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムと無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
減圧濃縮して得られた残留物をフラッシュカラムクロマ
トにより精製し、酢酸エチル−メタノールから再結晶し
て、題記化合物を黄色結晶(275mg,収率62%)として得
た。 元素分析 C26H26N4O3・0.25H2Oとして 計算値(%):C, 69.86; H, 5.98; N, 12.53 実測値(%):C, 69.90; H, 6.01; N, 12.561 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H,t,J=7.0Hz), 3.42(4H,q,J
=7.0Hz), 3.90(3H,s), 6.73(2H,d,J=9.0Hz), 7.57(2H,
s), 7.88(2H,d,J=9.0Hz), 8.12(2H,d,J=8.6Hz), 8.24(1
H,s), 8.30(2H,d,J=8.6Hz), 9.89(1H,s).
【0139】参考例542-(4-メトキシフェニル)-5-(4-ピロリジノベンゾイル)
アミノベンズイ ミダゾール 54a) 4-ピロリジノ安息香酸 エチル 酢酸パラジウム(II)(180mg)、(S)-(-)-2,2'-ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)-1,1'-ビナフチル(BINAP)(740mg)お
よび炭酸セシウム(4.56g)を三つ口フラスコに入れ、内
部をアルゴン置換した。次に4-ブロモ安息香酸エチル
(4.58g)とピロリジン(1.71g)のトルエン(40ml)を上記フ
ラスコに加えた。フラスコ内を再度アルゴン置換し、ア
ルゴン雰囲気下100℃で24時間かきまぜた。不溶物をろ
去し、ろ液をエーテルで希釈後、稀塩酸、飽和重曹水、
飽和食塩水で洗浄した。減圧下に溶媒を留去して得られ
た残留物をフラッシュカラムクロマトにより精製して、
題記化合物を無色結晶(2.73g,収率62%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,t,J=7.1Hz), 1.99-2.06(4H,
m), 3.35(4H,t,J=6.7Hz), 4.32(2H,q,J=7.1Hz), 6.50(2
H,d,J=9.0Hz), 7.91(2H,d,J=9.0Hz). 54b) 4-ピロリジノ安息香酸 4-ピロリジノ安息香酸エチル(2.20g)をTHF(15ml)に溶解
し、1N水酸化ナトリウム(15ml)を加えた。得られる混合
液にエタノール(15ml)を加え、均一溶液とした後、70℃
で75時間かきまぜた。室温に戻して水を加えた後、有機
溶媒を留去した。残った水層を酢酸エチルで洗浄し、1N
塩酸(15ml)を加えた。析出物をろ取し、水洗後、 乾燥し
て、題記化合物を無色結晶(1.79g,収率94%)として得
た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.97(4H,t,J=6.4Hz), 3.29(4H,t,J
=6.4Hz), 6.53(2H,d,J=8.8Hz), 7.75(2H,d,J=8.8Hz), 1
2.00(1H,s). 54c) 2-(4-メトキシフェニル)-5-(4-ピロリジ ノベンゾ
イル)アミノベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(480mg)と4-ピロリジノ安息香酸(40
2mg)のDMF(20ml)溶液へ氷冷下かきまぜながらシアノリ
ン酸ジエチル(343mg)のDMF溶液(1.5ml)を加えた。15分
後にトリエチルアミン(253mg)を加え、徐々に室温に戻
し、1時間後に4-ジメチルアミノピリジン(256mg;2.1mmo
l)を添加して、 さらに38時間かきまぜた。反応液に酢酸
エチル(200ml)と水(200ml)を加え、分液した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮した。析出した結晶をろ
取し、メタノール−THFから再結晶して、題記化合物を
無色結晶(340mg,収率41%)として得た。 mp 271-273℃ 元素分析 C2524・0.5MeOH・
0.1HOとして 計算値(%):C, 71.18; H, 6.14; N, 13.02 実測値(%):C, 71.03; H, 6.04; N, 12.961 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.99(4H,m), 3.33(4H,m), 3.85(3
H,s), 6.60(2H,d,J=8.8Hz), 7.10(2H,d,J=8.8Hz), 7.48
(2H,brs), 7.90(2H,d,J=8.8Hz), 8.10(2H,d,J=8.8Hz),
8.17(1H,brs), 9.84(1H,s), 12.63(1H,s).
【0140】参考例552-(4-メトキシフェニル)-5-(4-ピペリジノベンゾイル)
アミノベンズイ ミダゾール 55a) 4-ピペリジノ安息香酸 エチル 酢酸パラジウム(II)(90mg)、BINAP(370mg)および炭酸セ
シウム(4.56g)を三つ口フラスコミに加え、内部をアル
ゴン置換した後、トルエン(40ml)を加えた。次に4-ブロ
モ安息香酸エチル(3.27ml)とピペリジン(2.37ml)を加
え、アルゴン雰囲気下、100℃で21時間かきまぜた。不
溶物をろ去し、ろ液をエーテルで希釈後、稀塩酸、飽和
重曹水、飽和食塩水の順に洗浄した。減圧下に溶媒を留
去し、得られた残留物をフラッシュカラムクロマトによ
り精製して、題記化合物を淡黄色結晶(286mg,収率6%)
として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,t,J=7.0Hz), 1.65(6H,brs),
3.33(4H,t,J=6.0Hz), 4.32(2H,q,J=7.0Hz), 6.85(2H,
d,J=9.0Hz), 7.91(2H,d,J=9.0Hz). 55b) 4-ピペリジノ安息香酸 4-ピペリジノ安息香酸エチル(280mg)のエタノール(2.4m
l)溶液に1N水酸化ナトリウム(2.4ml)を加え、次にテト
ラヒドロフラン(1.2ml)を加えて、均一溶液とした。反
応液を60℃で13時間、さらに70℃で5時間かきまぜた。
室温に戻して水を加えた後、有機溶媒を留去した。残っ
た水層を酢酸エチルで洗浄し、1N塩酸(2.4ml)を加え
て、酢酸エチル−THF(容積比:2/1)混合溶媒で抽出し
た。減圧下に溶媒を留去して析出物をろ取し、洗浄し、
乾燥して、題記化合物を無色結晶(178mg,収率72%)とし
て得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.59(6H,s), 3.32(4H,s), 6.92(2
H,d,J=9.2Hz), 7.75(2H,d,J=9.2Hz). 55c) 2-(4-メトキシフェニル)-5-(4-ピペリジ ノベンゾ
イル)アミノベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(180mg)と4-ピペリジノ安息香酸(16
2mg)のDMF(7.5ml)溶液に氷冷下かきまぜながらシアノリ
ン酸ジエチル(129mg)のDMF(1ml)溶液を加えた。15分後
にトリエチルアミン(95mg)を加え、徐々に室温に戻し
た。1時間後に4-ジメチルアミノピリジン(96mg)を添加
し、さらに24.5時間かきまぜた。反応液に酢酸エチル(7
5ml)と水(75ml)を加え、分液した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、減圧濃縮した。析出物をろ取し、クロロホル
ム−メタノールから再結晶して、題記化合物(138mg,収
率43%)を得た。 元素分析 C26H26N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 71.70; H, 6.25; N, 12.86 実測値(%):C, 71.56; H, 6.29; N, 12.691 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:1.67(6H,brs), 3.43(4H,
brs), 3.93(3H,s), 7.22(2H,d,J=8.8Hz), 7.32(2H,d,J=
8.8Hz), 7.79(1H,d,J=8.8Hz), 7.87(1H,d,J=8.8Hz), 7.
98(2H,d,J=8.8Hz), 8.19(2H,d,J=8.8Hz), 8.52(1H,s),
10.40(1H,s).
【0141】参考例562-(4-メトキシフェニル)-5-(4-モルホリノベンゾイル)
アミノベンズイ ミダゾール 56a) 4-モルホリノ安息香酸 エチル 酢酸パラジウム(II)(90mg)、BINAP(370mg)および炭酸セ
シウム(4.56g)を三つ口フラスコに加え内部をアルゴン
置換した後、トルエン(40ml)を加えた。次に4-ブロモ安
息香酸エチル(3.27ml)とモルホリン(2.09ml)を加え、ア
ルゴン雰囲気下、100℃で21時間かきまぜた。不溶物を
ろ去し、ろ液をエーテルで希釈後、稀塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水の順に洗浄した。減圧下に溶媒を留去し
て得られた残留物をフラッシュカラムクロマトにより精
製して、題記化合物を無色結晶(796mg,収率17%)として
得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,t,J=7.0Hz), 3.28(4H,t,J=
4.9Hz), 3.86(4H,t,J=4.9Hz), 4.34(2H,q,J=7.0Hz), 6.
86(2H,d,J=9.0Hz), 7.95(2H,d,J=9.0Hz). 56b) 4-モルホリノ安息香酸 4-モルホリノ安息香酸エチル(790mg)のエタノール(6.7m
l)溶液に1N水酸化ナトリウム(6.7ml)を加え、次にTHF
(3.35ml)を加えて均一溶液とした。反応液を60℃で13時
間、さらに70℃で5時間かきまぜた後、室温に戻して、
水を加え、有機溶媒を減圧下に留去した。残った水層に
1N塩酸(6.7ml)を加え、酢酸エチル−THF(2/1)混合溶媒
で抽出した。減圧下に溶媒を留去して析出物をろ取し、
洗浄し、乾燥して、題記化合物を無色結晶(668mg,収率
96%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.25(4H,t,J=4.8Hz), 3.74(4H,t,J
=4.8Hz), 6.97(2H,d,J=8.8Hz), 7.80(2H,d,J=8.8Hz). 56c) 2-(4-メトキシフェニル)-5-(4-モルホリ ノベンゾ
イル)アミノベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(480mg)と4-モルホリノ安息香酸(43
6mg)のDMF(20ml)溶液に、氷冷下かきまぜながらシアノ
リン酸ジエチル(343mg)のDMF(2ml)溶液を加えた。15分
後にトリエチルアミン(253mg)を加え、徐々に室温に戻
した。1時間後に4-ジメチルアミノピリジン(256mg)を添
加し、室温でさらに18時間かきまぜた。反応液に酢酸エ
チル(200ml)と水(200ml)を加え、分液した。有機層を減
圧濃縮して、析出物をろ取し、クロロホルム−メタノー
ル(容積比:4/1、20ml)混合溶媒中、加温しながらかき
まぜた後、析出している結晶をろ取し、乾燥して、表題
化合物(467mg,収率55%)を得た。 mp 283-285℃ 元素分析 C25H24N4O3・H2Oとして 計算値(%):C, 67.25; H, 5.87; N, 12.55 実測値(%):C, 67.06; H, 5.57; N, 12.311 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:3.29(4H,t,J=4.9Hz), 3.
78(4H,t,J=4.9Hz), 3.93(3H,s), 7.07(2H,d,J=9.0Hz),
7.32(2H,d,J=9.0Hz), 7.79(1H,d,J=9.0Hz), 7.87(1H,d
d,J=1.6Hz,9.0Hz), 7.96(2H,d,J=9.0Hz), 8.18(2H,d,J=
9.0Hz), 8.52(1H,d,J=1.6Hz), 10.35(1H,s).
【0142】参考例575-(1-エチル-5-イ ンドリル)カルボニルアミノ-2-(4-メ
トキシフェニル)ベンズイミダゾール 57a) 1-エチルインドール-5-カルボン酸 アルゴン雰囲気下、インドール-5-カルボン酸(2.66g)の
DMF(49.5ml)溶液に氷冷下60%油性水素化ナトリウム(1.4
5g)を加え30分間かきまぜた後、ヨウ化エチル(3.30ml)
を加え、徐々に室温に戻し、さらに室温で4時間かきま
ぜた。反応液に水(500ml)と1N塩酸(20ml)を加え、酢酸
エチル(300ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
後、減圧濃縮した。残留物をTHF−エタノール混合溶媒
(容積比:2/1、30ml)に溶解し、1N水酸化ナトリウム(25
ml)を加えて21時間加熱還流した。有機溶媒を減圧下に
留去し、残った水層を酢酸エチルで洗浄後、1N塩酸(25m
l)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶
媒を留去して析出した結晶をろ取し、 乾燥し、表題化合
物(2.39g,収率77%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(3H,t,J=7.4Hz), 4.21(2H,q,J=
7.4Hz), 6.63(1H,d,J=3.2Hz), 7.20(1H,d,J=3.2Hz), 7.
38(1H,d,J=8.8Hz), 8.00(1H,dd,J=1.6Hz,8.8Hz),8.51(1
H,d,J=1.6Hz). 57b) 5-(1-エチル-5- インドリル)カルボニルアミノ-2-
(4-メトキシフ ェニル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(480mg)と1-エチルインドール-5-カ
ルボン酸(398mg)のDMF(20ml)溶液に、氷冷下かきまぜな
がらシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF(1.5ml)溶液を
加えた。15分後にトリエチルアミン(253mg)を加え、徐
々に室温に戻した。1時間後に4-ジメチルアミノピリジ
ン(256mg)を加え、37時間かきまぜた。反応液に酢酸エ
チル(200ml)と水(200ml)を加え、分液した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減
圧下に溶媒を留去して得られた残留物をフラッシュカラ
ムクロマトにより精製後、酢酸エチル−メタノールから
再結晶して、題記化合物を無色結晶(511mg,収率62%)と
して得た。 mp 209-211℃ 元素分析 C25H22N4O2・0.75H2Oとして 計算値(%):C, 70.82; H, 5.59; N, 13.21 実測値(%):C, 70.90; H, 5.75; N, 13.221 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.40(3H,t,J=7.2Hz), 3.85(3H,s),
4.28(2H,q,J=7.2Hz), 6.61(1H,d,J=3.2Hz), 7.11(2H,
d,J=8.8Hz), 7.52(1H,d,J=3.2Hz), 7.54(2H,brs),7.60
(1H,d,J=8.8Hz), 7.83(1H,dd,J=1.6Hz,8.8Hz), 8.11(2
H,d,J=8.8Hz), 8.22(1H,brs), 8.30(1H,d,J=1.6Hz), 1
0.15(1H,s), 12.66(1H,s).
【0143】参考例585-(1-エチル-5-イ ンドリニル)カルボニルアミノ-2-(4-
メトキシフェニル)ベンズイミダゾール 58a) 1-エチルインドリン-5-カルボン酸 1-エチルインドール-5-カルボン酸(1.64g)のトリフルオ
ロ酢酸(16ml)溶液に10%パラジウム炭素(0.33g)を加え、
水素雰囲気下で17時間激しくかきまぜた。触媒をろ去
し、ろ液を減圧濃縮した。 残留物を酢酸エチルより再結
晶して、題記化合物を淡褐色結晶(1.17g,収率71%)とし
て得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.19(3H,t,J=7.2Hz), 3.02(2H,t,J=
7.2Hz), 3.26(2H,q,J=7.2Hz), 3.54(2H,t,J=8.6Hz), 6.
36(1H,d,J=8.2Hz), 7.74(1H,d,J=1.8Hz), 7.88(1H,dd,J
=1.8Hz,8.2Hz). 58b) 5-(1-エチル-5- インドリニル)カルボニルアミノ-2
-(4-メトキシ フェニル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(480mg)と1-エチルインドリン-5-カ
ルボン酸(402mg)のDMF(20ml)溶液に、氷冷下かきまぜな
がらシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF(1.5ml)溶液を
加えた。15分後にトリエチルアミン(253mg)を加え、徐
々に室温に戻した。1時間後に4-ジメチルアミノピリジ
ン(256mg)を加え、室温でさらに46時間かきまぜた。反
応液に酢酸エチル(200ml)と水(200ml)を加え、分液し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。抽出液を減圧濃縮し、残留物をフラッシュ
カラムクロマトにより精製後、酢酸エチル−メタノール
から再結晶して、題記化合物を無色結晶(318mg,収率39
%)として得た。 mp 208-210℃ 元素分析 C25H24N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 71.24; H, 5.98; N, 13.29 実測値(%):C, 71.41; H, 6.14; N, 13.121 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.12(3H,t,J=7.2Hz), 2.99(2H,t,J
=8.4Hz), 3.23(2H,q,J=7.2Hz), 3.46(2H,t,J=8.4Hz),
3.85(3H,s), 6.54(1H,d,J=8.2Hz), 7.11(2H,d,J=8.8H
z), 7.48(2H,brs), 7.71(1H,d,J=1.8Hz), 7.76(1H,dd,J
=1.8Hz,8.2Hz), 8.10(2H,d,J=8.8Hz), 8.15(1H,brs),
9.83(1H,s), 12.62(1H,s).
【0144】参考例595-(4-ジプロピルアミノベンゾイル)アミノ-2- (4-メトキ
シフェニル)ベンズイミダゾール 59a) 4-ジプロピルアミノ安 息香酸エチル 酢酸パラジウム(II)(90mg)、BINAP(374mg)および炭酸セ
シウム(2.28g)を三つ口フラスコに入れ、内部をアルゴ
ン置換した。次に4-ブロモ安息香酸エチル(2.29g)とジ
プロピルアミン(1.21g)のトルエン(20ml)溶液を上記フ
ラスコに加え、アルゴン雰囲気下100℃で41時間かきま
ぜた。不溶物をろ去し、ろ液を稀塩酸、飽和重曹水、飽
和食塩水の順に洗浄した。減圧下に溶媒を留去して得た
残留物をフラッシュカラムクロマトにより精製して、題
記化合物を無色油状物(347mg,収率14%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:0.94(6H,t,J=7.6Hz), 1.35(3H,t,J=
7.2Hz), 1.63(4H,m), 3.29(4H,t,J=7.6Hz), 4.31(2H,q,
J=7.2Hz), 6.58(2H,d,J=9.0Hz), 7.87(2H,d,J=9.0Hz). 59b) 4-ジプロピルアミノ安息香酸 4-ジプロピルアミノ安息香酸エチル(340mg)のエタノー
ル(2.72ml)溶液に1N水酸化ナトリウム(2.72ml)を加え、
さらにTHF(1.36ml)を加え、均一溶液とした後、70℃で1
4時間かきまぜた。反応液を室温に戻して、水を加えた
後、有機溶媒を減圧下に留去した。残った水層を酢酸エ
チルで洗浄し、1N塩酸(2.72ml)を加え、酢酸エチルで抽
出した。減圧下に溶媒を留去し、析出物をろ取し、洗浄
し、乾燥して題記化合物を無色結晶(251mg,収率84%)と
して得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:0.89(6H,t,J=7.4Hz), 1.55(4H,m),
3.29(4H,t,J=7.4Hz), 6.64(2H,d,J=9.0Hz), 7.70(2H,
d,J=9.0Hz). 59c) 5-(4-ジプロピルアミノベンゾイル)アミノ-2-(4-
メトキシフェニル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(240mg)と4-ジプロピルアミノ安息
香酸(233mg)のDMF(10ml)溶液に、氷冷下かきまぜながら
シアノリン酸ジエチル(172mg)のDMF(1.5ml)溶液を加え
た。15分後にトリエチルアミン(127mg)を加え、徐々に
室温に戻した。1時間後に4-ジメチルアミノピリジン(12
8mg)を加え、室温でさらに110時間かきまぜた。反応液
に酢酸エチル(100ml)と水(100ml)を加え、分液した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧下に溶媒を留去して得た残留物をフラッシュ
カラムクロマトにより精製後、酢酸エチルから再結晶し
て、題記化合物を無色結晶(252mg,収率57%)として得
た。 mp 135-137℃ 元素分析 C27H30N4O2・0.25H2O・0.2AcOEtとして 計算値(%):C, 71.86; H, 6.96; N, 12.06 実測値(%):C, 71.94; H, 6.96; N, 12.021 H-NMR(DMSO-d6)δ:0.92(6H,t,J=7.2Hz), 1.57(4H,m),
3.32(4H,t,J=7.2Hz), 3.84(3H,s), 6.70(2H,d,J=9.0H
z), 7.10(2H,d,J=8.8Hz), 7.37-7.58(2H,m), 7.84(2H,
d,J=9.0Hz), 8.09(2H,d,J=8.8Hz), 8.16(1H,s), 9.83(1
H,s), 12.62(1H,s).
【0145】参考例605-[4-(N-ベンジル-N-メチル)アミノベンゾイル]アミノ-
2-(4- メトキシフェニル)ベンズイミダゾール 60a) 4-(N-ベンジル-N-メチルアミノ)安息香酸 エチル 酢酸パラジウム(II)(90mg)、BINAP(374mg)および炭酸セ
シウム(2.28g)を三つ口フラスコ入れ、内部をアルゴン
置換した。次に4-ブロモ安息香酸エチル(2.29g)とN-メ
チルベンジルアミン(1.45g)のトルエン(20ml)溶液を上
記フラスコに加え、アルゴン雰囲気下、 100℃で41時間
かきまぜた。不溶物をろ去し、ろ液を稀塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水の順に洗浄した。減圧下に溶媒を留去し
て得た残留物をフラッシュカラムクロマトにより精製し
て、題記化合物を無色油状物(886mg, 収率33%)として得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7.2Hz), 3.11(3H,s),
4.31(2H,q,J=7.2Hz), 4.62(2H,s), 6.69(2H,d,J=9.0H
z), 7.16-7.37(5H,m), 7.90(2H,d,J=9.0Hz). 60b) 4-(N-ベンジル-N -メチルアミノ)安息香酸 4-(N-ベンジル-N-メチルアミノ)安息香酸エチル(880mg)
のエタノール(6.52ml)溶液に1N水酸化ナトリウム(6.52m
l)とTHF(3.26ml)を加え均一溶液とし、70℃で14時間か
きまぜた。反応溶液を室温に戻して、水を加え、有機溶
媒を減圧下に留去した。残った水層を酢酸エチルで洗浄
し、1N塩酸(6.52ml)を加え、酢酸エチル−THF(容積比:
1/1)混合溶媒で抽出した。減圧下に溶媒を留去し、析出
物をろ取し、洗浄し、乾燥して、題記化合物を無色結晶
(750mg,収率95%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.11(3H,s), 4.67(2H,s), 6.73(2
H,d,J=9.0Hz), 7.17-7.37(5H,m), 7.72(2H,d,J=9.0Hz). 60c) 5-[4-(N-ベンジル-N-メチル)アミノベンゾイル]ア
ミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベン ズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(480mg)と4-(N-ベンジル-N-メチル
アミノ)安息香酸(507mg)のDMF(20ml)溶液に、氷冷下か
きまぜながらシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF(2ml)
溶液を加えた。15分後にトリエチルアミン(254mg)を加
え、徐々に室温に戻した。1時間後に4-ジメチルアミノ
ピリジン(256mg)を加え、室温でさらに110時間かきまぜ
た。反応液に酢酸エチル(200ml)と水(200ml)を加え、分
液した。有機層を減圧下に濃縮し、析出物をろ取し、乾
燥して、題記化合物を淡褐色針状晶(622mg,収率67%)と
して得た。 mp 163-165℃元素分析 C2926・1.5
Oとして 計算値(%):C, 71.15; H, 5.97; N, 11.44 実測値(%):C, 71.03; H, 5.80; N, 11.281 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.14(3H,s), 3.88(3H,s), 4.70(2
H,s), 6.80(2H,d,J=8.4Hz), 7.21(2H,d,J=8.4Hz), 7.23
-7.37(5H,m), 7.63(1H,d,J=8.8Hz), 7.70(1H,d,J=8.8H
z), 7.87(2H,d,J=8.4Hz), 8.20(2H,d,J=8.4Hz), 8.33(1
H,s), 10.08(1H,s).
【0146】参考例612-(4-メトキシフェニル)-5-[4-(N-メチル-N-プロピル)
アミノベンゾイル]アミノベンズイ ミダゾール 61a) 4-(N-メチル-N -プロピルアミノ)安息香酸 アルゴン雰囲気下、 4-メチルアミノ安息香酸(3.02g)のD
MF(60ml)溶液に60%油性水素化ナトリウム(1.76g)を加
え、15分かきまぜた後、ヨウ化プロピル(4.88ml)を加
え、室温でさらに67時間かきまぜた。反応液に酢酸エチ
ル(300ml)と水(300ml)を加え、有機層を分液した。溶媒
を減圧下に留去して得た残留物をエタノール(40ml)に溶
かし、1N水酸化ナトリウム(40ml)を加え、70℃で67時間
かきまぜた。有機溶媒を減圧下に留去して、水層を酢酸
エチルで洗浄し、1N塩酸(35ml)を加え、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を減圧濃縮し、析出物をろ取し、洗浄
し、乾燥して、題記化合物を淡褐色結晶(2.54g,収率66
%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz), 1.54(2H,m),
2.96(3H,s), 3.34(2H,t,J=7.4Hz), 6.68(2H,d,J=9.0H
z), 7.73(2H,d,J=9.0Hz), 12.03(1H,s). 61b) 2-(4-メトキシフェニル)-5-[4-(N-メ チル-N-プロ
ピル)アミ ノベンゾイル]アミノベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(480mg)と4-(N-メチル-N-プロピル
アミノ)安息香酸(406mg)のDMF(20ml)溶液に、氷冷下か
きまぜながらシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF(1.5m
l)溶液を加えた。15分後にトリエチルアミン(253mg)を
加え、徐々に室温に戻した。1時間後に4-ジメチルアミ
ノピリジン(256mg)を加え、室温でさらに38時間かきま
ぜた。反応液に酢酸エチル(200ml)と水(200ml)を加え、
分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去して得た残留物
をフラッシュカラムクロマトにより精製し、メタノール
−エーテルから再結晶して、題記化合物を無色結晶(524
mg,収率63%)として得た。 mp 179-181℃ 元素分析 C25H26N4O2・0.25H2O・0.6MeOHとして 計算値(%):C, 70.16; H, 6.65; N, 12.78 実測値(%):C, 70.06; H, 6.66; N, 12.731 H-NMR(DMSO-d6)δ:0.90(3H,t,J=7.4Hz), 1.57(2H,m),
2.99(3H,s), 3.37(2H,t,J=7.4Hz), 3.85(3H,s), 6.75
(2H,d,J=9.0Hz), 7.11(2H,d,J=8.8Hz), 7.40-7.60(2H,b
r d), 7.88(2H,d,J=9.0Hz), 8.10(2H,d,J=8.8Hz), 8.18
(1H,s), 9.87(1H,s), 12.65(1H,s).
【0147】参考例625-[4-(N,N-ジエチルアミノ)メチルベンゾイル]アミノ-2
-(4-メトキシフェニル)ベンズイミ ダゾール 62a) 4-(N,N-ジエチル アミノ)メチル安息香酸tert-ブチ
tert-ブトキシナトリウム(2.16g)のTHF(100ml)溶液に、
冷却下塩化4-クロロメチルベンゾイル(3.98g)のTHF(10m
l)溶液を加えた。反応液を1時間かきまぜた後、減圧濃
縮し、残留物をエーテルで抽出し、抽出液を水、飽和食
塩水の順に洗浄した。減圧下に溶媒を留去して得た残留
物をフラッシュカラムクロマトにより精製し、4-クロロ
メチル安息香酸tert-ブチルを無色結晶(2.5g,収率54%)
として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.60(9H,s), 4.61(2H,s), 7.44(2H,
d,J=8.6Hz), 7.98(2H,d,J=8.6Hz). 得られた4-クロロメチル安息香酸tert-ブチル(2.5g;11m
mol)のDMF(22ml)溶液に炭酸カリウム(1.52g)とジエチル
アミン(1.21g)を加え、室温で18時間かきまぜた。不溶
物をろ去し、ろ液を減圧濃縮して得た残留物をフラッシ
ュカラムクロマトにより精製し、題記化合物を無色油状
物(2.58g,収率89%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.04(6H,t,J=7.0Hz), 1.59(9H,s),
2.51(4H,q,J=7.0Hz), 3.60(2H,s), 7.39(2H,d,J=8.2H
z), 7.93(2H,d,J=8.2Hz). 62b) 4-(N,N-ジエチルアミノ)メチル安息香酸トリ フル
オロ酢酸塩 4-(N,N-ジエチルアミノ)メチル安息香酸tert-ブチル(1.
62g)の塩化メチレン(10ml)溶液にトリフルオロ酢酸(4m
l)を加え、室温で16.5時間かきまぜた。反応液を減圧濃
縮して得た残留物に無水エーテルを加え、析出物をろ取
し、乾燥して、題記化合物を無色結晶(1.86g,収率94%)
として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.23(6H,t,J=7.3Hz), 3.09(4H,q,J
=7.3Hz), 4.39(2H,s), 7.66(2H,d,J=8.4Hz), 8.02(2H,
d,J=8.4Hz). 62c) 5-[4-(N,N-ジエチルアミノメチル)ベンゾ イル]ア
ミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(480mg)と4-(N,N-ジエチルアミノ)
メチル安息香酸トリフルオロ酢酸塩(675mg)のDMF(20ml)
溶液に、氷冷下かきまぜながらシアノリン酸ジエチル(3
43mg)のDMF(2ml)溶液を加えた。15分後にトリエチルア
ミン(456mg)を加え、徐々に室温に戻し、さらに室温で2
4時間かきまぜた。反応液を減圧濃縮して得た残留物に
クロロホルムを加え、不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮
し、残留物をフラッシュカラムクロマトにより精製し
て、題記化合物を淡褐色粉末(412mg,収率48%)として得
た。 元素分析 C26H28N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 71.37; H, 6.68; N, 12.81 実測値(%):C, 71.49; H, 6.39; N, 12.801 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.00(6H,t,J=7.2Hz), 2.49(4H,q,J
=7.2Hz), 3.61(2H,s), 3.85(3H,s), 7.11(2H,d,J=9.0H
z), 7.43-7.59(4H,m), 7.94(2H,d,J=8.2Hz), 8.07-8.21
(3H,m), 10.17-10.24(1H,m), 12.68(1H,s).
【0148】参考例635-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-ヒドロキ
シフェニル)ベンズイミダゾール 参考例39で得た5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミ
ノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール(311mg)
の塩化メチレン(31.1ml)溶液に、-60℃で3.5M三臭
化ホウ素の塩化メチレン溶液(1.07ml)を加え、
同温度で20分かきまぜた後、徐々に室温に戻し、さらに
3時間かきまぜた。反応液に氷片と水を加え、次いで飽
和重曹水を加えてかきまぜた。析出物をろ取し、メタノ
ールに溶解し、エタノール性アンモニアを加えてアルカ
リ性にした後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をフラ
ッシュカラムクロマトにより精製後、メタノールから再
結晶して、題記化合物を無色結晶(108mg,収率36%)とし
て得た。 mp 192-194℃ 元素分析 C24H24N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 70.40; H, 6.15; N, 13.68 実測値(%):C, 70.46; H, 6.06; N, 13.661 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H,t,J=7.0Hz), 3.42(4H,q,J
=7.0Hz), 6.72(2H,d,J=8.8Hz), 6.90(2H,d,J=8.8Hz),
7.35-7.56(2H,m), 7.86(2H,d,J=8.8Hz), 7.97(2H,d,J=
8.8Hz), 8.15(1H,s), 9.70-10.0(1H,m), 12.52(1H,s).
【0149】参考例645-[2-(4-ジエチルアミノフェニル)アセチル] アミノ-2-
(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾ ール 64a) 2-(4-アミノフェニ ル)酢酸tert-ブチル 2-(4-ニトロフェニル)酢酸(9.06g)とDMF(2滴)のトルエ
ン(20ml)懸濁液に塩化オキザリル(6.44ml)を滴下し、室
温で3時間かきまぜた。溶媒を減圧下に留去して得た残
留物をTHFに溶解し、tert-ブトキシカリウム(6.17g)のT
HF(200ml)懸濁液へ氷冷下に滴下した。反応混合物を1時
間かきまぜた後、減圧濃縮し、残留物に酢酸エチル(200
ml)を加え、水、飽和食塩水の順に洗浄した。溶媒を減
圧下に留去した後、残留物を塩化メチレンに溶かし、不
溶物をろ去した。ろ液をそのままシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトにより精製して、2-(4-ニトロフェニル)
酢酸tert-ブチルを無色結晶(1.18g,収率10%)として得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45(9H,s), 3.64(2H,s), 7.45(2H,
d,J=8.6Hz), 8.20(2H,d,J=8.6Hz). 得られた2-(4-ニトロフェニル)酢酸tert-ブチル(1.09g)
のメタノール(20ml)溶液に10%パラジウム炭素(0.2g)を
加え、水素雰囲気下、激しくかきまぜた。触媒をろ去
し、溶媒を減圧下に留去して、表題化合物を油状物(0.9
3g,定量的)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(9H,s), 3.40(2H,s), 3.45-3.70
(2H,br), 6.64(2H,d,J=8.4Hz), 7.06(2H,d,J=8.4Hz). 64b) 2-(4-ジエチルアミノフェニル)酢酸tert-ブチル 2-(4-アミノフェニル)酢酸tert-ブチル(0.91g)、炭酸カ
リウム(0.912g)およびヨウ化エチル(2.06g)のDMF(9ml)
混合物を室温で22時間かきまぜた後、反応液に酢酸エチ
ル(100ml)を加え、水(100ml)で洗浄した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、減圧下に溶媒を留去して得た残留物を
フラッシュカラムクロマトにより精製して、題記化合物
を無色油状物(0.94g,収率79%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.14(6H,t,J=7.2Hz), 1.44(9H,s),
3.33(4H,q,J=7.2Hz), 3.40(2H,s), 6.63(2H,d,J=8.8H
z), 7.10(2H,d,J=8.8Hz).
【0150】64c) 2-(4-ジエチル アミノフェニル)酢酸
三トリフルオロ酢酸塩 2-(4-ジエチルアミノフェニル)酢酸tert-ブチル(0.93g)
の塩化メチレン(20ml)溶液にトリフルオロ酢酸(2ml)を
加え、室温で16時間かきまぜた。反応液を減圧下に濃縮
乾固して、題記化合物を油状物(2.0g,定量的)として得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.15(6H,t,J=7.2Hz), 3.43-3.72(4H,
broad), 3.76(2H,s), 7.50(4H,s). 64d) 5-[2-(4-ジエチルアミノフェニル)アセチル ]アミ
ノ-2-(4-メト キシフェニル)ベンズイミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(480mg)と2-(4-ジエチルアミノフェ
ニル)酢酸三トリフロオロ酢酸塩(1.19g)のDMF(20ml)溶
液へ室温でシアノリン酸ジエチル(343mg)のDMF(2ml)溶
液を加え、15分後にトリエチルアミン(1.01g)を加え
て、さらに14時間かきまぜた。反応液に酢酸エチル(200
ml)と水(200ml)を加え、分液した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶
媒を留去して得た残留物をフラッシュカラムクロマトに
より精製して、題記化合物を淡褐色粉末(564mg,収率66
%)として得た。 mp 127-131℃ 元素分析 C26H28N4O2・0.25H2Oとして 計算値(%):C, 72.12; H, 6.63; N, 12.94 実測値(%):C, 71.93; H, 6.60; N, 12.981 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:1.02(6H,t,J=7.0Hz), 3.
61(4H,q,J=7.0Hz), 3.82(2H,s), 3.92(3H,s), 7.30(2H,
d,J=8.8Hz), 7.58(4H,s), 7.63(1H,dd,J=1.8Hz,8.8Hz),
7.79(1H,d,J=8.8Hz), 8.19(2H,d,J=8.8Hz), 8.36(1H,
d,J=1.8Hz), 10.72(1H,s).
【0151】参考例655-[4-(N-tert- ブトキシカルボニル-N-エチルアミノ)ベ
ンゾイル]アミノ-2-(4-メトキ シフェニル)ベンズイミダ
ゾール 65a) 4-(N-tert-ブ トキシカルボニル-N-エチルアミノ)
安息香酸 アルゴン雰囲気下、 4-(N-tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)安息香酸エチル(3.98g)のDMF(30ml)溶液へ室温で60%
油性水素化ナトリウム(0.66g)を加え、30分かきまぜた
後、ヨウ化エチル(1.5ml)を加え、室温でさらに15時間
かきまぜた。反応液に酢酸エチル(300ml)を加え、水(30
0ml)、飽和食塩水で順次洗浄した。減圧下に溶媒を留去
して得た残留物をエタノール(50ml)に溶解し、1N水酸化
ナトリウム(22.5ml)とTHF(25ml)を加えて、50℃で2.5時
間かきまぜた。反応液へ水(50ml)を加え、有機溶媒を留
去し、酢酸エチルで洗浄後、1N塩酸(22.5ml)を加え、酢
酸エチル(150ml)で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄後、減圧濃縮して析出物をろ取し、乾燥し、題記化合
物を無色針状晶(3.76g,収率94%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.20(3H,t,J=7.0Hz), 1.47(9H,s),
3.75(2H,q,J=7.0Hz), 7.34(2H,d,J=8.6Hz), 8.08(2H,d,
J=8.6Hz). 65b) 5-[4-(N-tert-ブトキシカルボニル-N-エチルアミ
ノ)ベンゾイル]アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズ
イミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(720mg)と4-(N-ブトキシカルボニル
-N-エチルアミノ)安息香酸(836mg)のDMF(30m
l)溶液へ、室温でシアノリン酸ジエチル(514m
g)のDMF(2ml)溶液を加えた。15分後にトリエチルアミ
ン(380mg)を加え、さらに18時間かきまぜた。反応液へ
酢酸エチル(300ml)と水(300ml)を加え、分液した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去して得た残留物をフラッシュカ
ラムクロマトにより精製して、題記化合物を無色粉末
(1.24g,収率85%)として得た。 mp 128-132℃ 元素分析 C28H30N4O4・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 67.86; H, 6.31; N, 11.31 実測値(%):C, 68.07; H, 6.26; N, 11.251 H-NMR(CDCl3)δ:1.13(3H,t,J=7.2Hz), 1.48(9H,s),
3.66(2H,q,J=7.2Hz), 3.77(3H,s), 6.81(2H,d,J=8.8H
z), 7.19(2H,d,J=8.6Hz), 7.46(1H,brs), 7.77(2H,d,J=
8.6Hz), 7.92(2H,d,J=8.8Hz), 7.94(1H,s), 8.60(1H,
s).
【0152】参考例665-[3-(4-メトキシカルボニルフェニル)プロピオニル]ア
ミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズ イミダゾール アルゴン雰囲気下、 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール(360mg)と3-(4-メトキシカルボニル
フェニル)プロピオン酸(328mg)のDMF(15ml)溶液へ、室
温でシアノリン酸ジエチル(257mg)のDMF(1.5ml)溶液を
加えた。15分後にトリエチルアミン(190mg)を加え、さ
らに22時間かきまぜた。反応液に酢酸エチル(150ml)と
水(150ml)を加え、分液した。有機層を減圧下に約1/5体
積まで濃縮し、析出物をろ取して、題記化合物を無色結
晶(550mg,収率85%)として得た。 mp 213-215℃ 元素分析 C25H23N3O4・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 68.48; H, 5.52; N, 9.58 実測値(%):C, 68.38; H, 5.54; N, 9.701 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.68(2H,t,J=7.6Hz), 3.03(2H,t,J
=7.6Hz), 3.84(6H,s), 7.10(2H,d,J=8.6Hz), 7.15-7.57
(2H,br), 7.43(2H,d,J=8.2Hz), 7.90(2H,d,J=8.2Hz),
7.85-8.15(1H,br), 8.07(2H,d,J=8.6Hz), 9.97(1H,br
s), 12.62(1H,s).
【0153】参考例675-(4-エチルアミノベンゾイル)アミノ-2-(4 -メトキシフ
ェニル)ベンズイミダゾール 参考例65で得た5-[4-(N-tert-ブトキシカルボニル-N-
エチルアミノ)ベンゾイル]アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール(1.0g)の塩化メチレン(20ml)溶
液へトリフルオロ酢酸(2ml)を加え、室温で16時間かき
まぜた。溶媒を減圧下に留去して得た残留物をエタノー
ルに溶解し、8%エタノール性アンモニアを加えアルカリ
性にした後、溶媒を減圧下に留去した。残留物を酢酸エ
チルに溶かし、水、飽和食塩水の順に洗浄した。酢酸エ
チル溶液を減圧濃縮し、析出物をろ取し、乾燥して、題
記化合物を淡黄色結晶(750mg,95%)として得た。 元素分析 C23H22N4O2・0.25H2O・0.2AcOEtとして 計算値(%):C, 69.96; H, 5.95; N, 13.71 実測値(%):C, 69.94; H, 5.99; N, 13.671 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.20(3H,t,J=7.2Hz), 3.12(2H,dq,
J=4.6 and 7.2Hz), 3.85(3H,s), 6.22(1H,t,J=4.6Hz),
6.62(2H,d,J=8.8Hz), 7.10(2H,d,J=8.8Hz), 7.37-7.59
(2H,m), 7.81(2H,d,J=8.8Hz), 8.10(2H,d,J=8.8Hz), 8.
18(1H,s), 9.81(1H,s), 12.62(1H,s).
【0154】参考例685-(4-エチルアミノベンゾイル)アミノ-2-(4 -ヒドロキシ
フェニル)ベンズイミダゾール 参考例67で得た5-(4-エチルアミノベンゾイル)アミノ
-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール(387mg)の
塩化メチレン(38.7ml)溶液へ、-60℃で3.5M三臭化ホウ
素の塩化メチレン(1.42ml)を加え、同温度で20分かきま
ぜた後、徐々に室温に戻し、室温でさらに5時間かきま
ぜた。反応液へ氷片と水を加え、次に飽和重曹水を加え
てかきまぜた。析出物をろ取し、メタノールに溶かした
後、エタノール性アンモニアを加え、アルカリ性にし
て、溶媒を減圧下に留去した。残留物をフラッシュカラ
ムクロマトにより精製した後、メタノールから再結晶し
て、題記化合物を無色結晶(244mg,収率66%)として得
た。 mp 184-186℃ 元素分析 C22H20N4O2・0.5H2O・1.0MeOHとして 計算値(%):C, 66.81; H, 6.09; N, 13.55 実測値(%):C, 66.90; H, 6.25; N, 13.511 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.19(3H,t,J=7.1Hz), 3.11(2H,q,J
=7.1Hz), 6.22(1H,t,J=5.3Hz), 6.62(2H,d,8.8Hz), 6.9
1(2H,d,J=8.8Hz), 7.46(2H,d,J=8.8Hz), 7.81(2H,d,J=
8.8Hz), 7.98(2H,d,J=8.8Hz), 8.15(1H,s), 9.79(1H,
s), 9.91(1H,s), 12.52(1H,s).
【0155】参考例692-(4-メトキシフェニル)-5-[3-(4-ニトロフェニル)ウレ
イド]ベンズイミダゾール塩酸塩 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール
塩酸塩(360mg)のTHF(30ml)−DMF(15ml)混合溶液へ氷冷
下イソシアン酸4-ニトロフェニル(250mg)のTHF(5ml)溶
液を加えた後、徐々に室温に戻し、さらに22時間かきま
ぜた。反応液より析出した結晶をろ取し、THF、エーテ
ルで順次洗浄後、乾燥して、題記化合物を黄色結晶(362
mg,収率60%)として得た。 mp 297-299℃ 元素分析 C21H17N5O4・HCl・0.25H2O・0.75DMFとして 計算値(%):C, 55.94; H, 4.80; N, 16.13 実測値(%):C, 56.13; H, 4.97; N, 16.191 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.91(3H,s), 7.28(2H,d,J=8.8Hz),
7.42(1H,dd,1.8 and 8.8Hz), 7.73(3H,d-like,J=9.2H
z), 7.96(1H,s), 8.21(2H,d,J=8.8Hz), 8.23(2H,d,J=8.
8Hz), 9.95(1H,s), 10.14(1H,s).
【0156】参考例705-[3-(4-アミノフェニル)ウレイド]-2-( 4-メトキシフェ
ニル)ベンズイミダゾール 参考例69で得た2-(4-メトキシフェニル)-5-[3-(4-ニ
トロフェニル)ウレイド]ベンズイミダゾール・塩酸塩(20
2mg)のDMF(15ml)懸濁液へ10%パラジウム炭素(41mg)を加
え、水素雰囲気下、16時間激しくかきまぜた。反応液に
メタノールとTHFを加え、触媒をろ去した。ろ液を減圧
下濃縮して得た残留物をメタノールから再結晶して、題
記化合物を無色結晶(138mg,収率74%)として得た。 mp>300℃(分解) 元素分析 C21H19N5O2・HCl・0.25H2Oとして 計算値(%):C, 60.87; H, 4.99; N, 16.90 実測値(%):C, 60.86; H, 5.02; N, 16.881 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.87(3H,s), 6.97(2H,d,J=8.8Hz),
7.19(2H,d,J=8.8Hz), 7.20(1H,dd,1.8Hz,8.6Hz), 7.39
(2H,d,J=8.8Hz), 7.57(1H,d,J=8.6Hz), 8.01(1H,d,J=1.
8Hz), 8.15(2H,d,J=8.8Hz), 8.93(1H,s), 9.20(1H,s).
【0157】参考例712-(4-メトキシフェニル)-5-(4-ピロリジノベンゾイル)
アミノベンズイ ミダゾー ル二塩酸塩 参考例54で得た2-(4-メトキシフェニル)-5-(4-ピロリ
ジノベンゾイル)アミノベンズイミダゾール(330mg)のTH
F(20ml)溶液へ27.8%エタノール性塩化水素(1.5ml)を加
え、30分間かきまぜた。減圧下に溶媒を留去し、残留物
を無水エーテルで洗浄し、乾燥して、題記化合物を結晶
性粉末(320mg,収率82%)として得た。 元素分析 C25H24N4O2・2HCl・0.1H2Oとして 計算値(%):C, 61.63; H, 5.42; N, 11.50 実測値(%):C, 61.54; H, 5.47; N, 11.421 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.00(4H,t,J=6.2
Hz), 3.33(4H,t,J=6.2Hz),
3.92(3H,s), 6.62(2H,d,J=
8.8Hz), 7.30(2H,d,J=9.0H
z), 7.76(1H,d,J=8.8Hz),
7.91(1H,dd,J=1.8 and 8.8H
z), 7.94(2H,d,J=8.8Hz),
8.34(2H,d,J=9.0Hz), 8.51
(1H,d,J=1.8Hz), 10.24(1H,
s).
【0158】参考例725−(4−アミノベンゾイル )アミノ-2-[4-(4-アミノベ
ンゾイル)アミノフェニル]メチルベンズイミダゾール 72a) 5-ニトロ-(4-ニトロフェニルメチル)ベンズ イミダ
ゾール 2-(4-ニトロフェニル)酢酸 (5.04 g) とDMF (1滴) をT
HF (40 ml) に溶解し、塩化オギザリル (3.92 ml) を滴
下して室温で1.5時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後THF
(40 ml) に溶解し、この溶液を4-ニトロ-1,2-フェニレ
ンジアミン (3.06 g) とトリエチルアミン (4.58 g) の
THF溶液 (150 ml) 中に、0℃に冷却しながら滴下して、
室温で3時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹
水と水を加えて、析出物をろ取した。得られた固体とp
−トルエンスルホン酸一水和物(0.76 g) をキシレン (1
00 ml) に懸濁し、17時間加熱還流した。溶媒を減圧留
去後、水と飽和重曹水を加えて、析出物をろ取した。得
られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、酢酸エチルで洗浄して、題記化合物を褐色粉末
(1.99 g, 収率33%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.45(2H,s), 7.62-7.66(2H,m), 7.
68(1H,d,J=8.8Hz), 8.09(1H,dd,J=2.4 and 8.8Hz), 8.2
2(2H,m), 8.43(1H,d,J=2.2Hz). 72b) 5-アミノ-2-(4- アミノフェニル)メチルベンズイミ
ダゾール 参考例72a) で得られた化合物 (1.49 g) をTHF (100 m
l) に加え、10%パラジウム炭素 (0.30 g) を加えて、水
素雰囲気下65時間かけて接触還元を行った。セライトろ
過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去して、題
記化合物を黄色粉末 (1.20 g, 定量的) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.89(2H,s), 4.60-4.90(4H,m), 6.
39-6.53(4H,m), 6.91-7.16(3H,m), 11.49-11.60(1H,m).
【0159】72c) 5-(4-ニトロベ ンゾイル)アミノ-2-[4
-(4-ニトロベンゾイル)アミノフェニル]メチルベンズイ
ミダゾール 参考例72b) で得られた化合物 (320 mg) とトリエチル
アミン (326 mg) をDMF(10 ml) に溶解し、塩化4-ニト
ロベンゾイル (540 mg) を加えて、室温で72時間かきま
ぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析
出物をろ取し、残留物を1N 水酸化ナトリウム (10 ml)-
メタノール (30 ml) に溶解して、室温で2時間かきま
ぜた。溶媒を減圧留去後、水 (30 ml) と1N 塩酸を加え
てpH 9にした後、析出物をろ取し、水で洗浄して、題記
化合物を黄色粉末 (640 mg, 収率89%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.17(2H,s), 7.35(2H,d,J=8.4Hz),
7.44-7.49(2H,m), 7.74(2H,d,J=8.8Hz), 8.03-8.40(9
H,m), 10.57(2H,m), 12.23(1H,br s). 72d) 5-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-[4-(4-アミノベ
ンゾイル)ア ミノフェニル]メチルベンズイミダゾール 参考例72c) で得られた化合物 (0.40 g) をDMF (10 ml)
に溶解し、10%パラジウム炭素 (80 mg) を加えて、水
素雰囲気下13時間かけて接触還元を行った。セライトろ
過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去した。水
を加えて、析出物をろ取し、メタノールに溶解して不溶
物をろ別し、溶媒を減圧留去し、ジエチルエーテルを加
えて、析出物をろ取し、乾燥して、題記化合物を淡褐色
粉末 (190 mg, 収率53%) として得た。 mp 183-185℃ 元素分析値 C28H24N6O2・0.5C4H10O・0.8H2Oとして 計算値(%):C, 68.24; H, 5.84; N, 15.92 実測値(%):C, 68.24; H, 5.79; N, 15.761 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.13(2H,br s), 5.74(4H,br s),
6.61(4H,dd,J=2.2 and 8.8Hz), 7.27(2H,d,J=8.6Hz),
7.42(2H,s), 7.70-7.77(6H,m), 8.03 (1H,s), 9.73(1H,
s), 9.76(1H,s).
【0160】参考例735-(4ニトロベンゾイル)アミノ-2-[2-(4- ニトロベンゾイ
ル)アミノエチル]ベンズイミダゾール 73a) 3-ベンジルオキシカル ボニルアミノプロピオン酸 β-アラニン(1.78 g)を4N 水酸化ナトリウム (5 ml)
に溶解し、塩化カルボベンゾキシ (3.75 g) と4N 水酸
化ナトリウム (6 ml) を反応溶液が塩基性を維持するよ
うに0℃に冷却しながら加え、0℃で1時間かきまぜた。
反応液をエーテルで洗浄後、1N 塩酸を加えてpH 2−3に
して、析出物をろ取し、乾燥して、題記化合物を白色結
晶 (4.12 g, 収率92%) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.39(2H,t,J=7.0Hz), 3.20(2H,q,J=
6.6Hz), 5.01(2H,s), 7.30-7.38(5H,m), 12.21(1H,br
s). 73b) 2-(2-ベンジルオキシカルボニルアミノエチル)-5-
ニトロベンズイミダゾール 参考例73a) で得られた化合物 (1.12 g) とDMF (1滴)
をTHF (30 ml) に溶解し、0℃に冷却しながら塩化オギ
ザリル (0.65 ml) を滴下して、0℃で1.5時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、THF (10 ml) に溶解し、この溶
液を4−ニトロ−1,2−フェニレンジアミン (0.77 g) と
トリエチルアミン (1.05 ml) のTHF溶液 (50 ml) 中に0
℃に冷却しながら滴下して、0℃で1時間、室温で5時
間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加
えて、析出物をろ取した。得られた固体とp−トルエン
スルホン酸一水和物 (0.95 g) をトルエン(100 ml) に
懸濁し、3時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と
飽和重曹水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、題記化合物を淡褐色無晶形固体 (1.21 g, 収率
71%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.06(2H,t,J=6.8Hz), 3.51(2H,q,J
=6.2Hz), 5.01(2H,s), 7.32(5H,m), 7.42-7.48(1H,m),
7.63-7.68(1H,m), 8.07(1H,dd,J=2.2 and 9.2Hz), 8.39
(1H,m).
【0161】73c) 5−アミノ−2−(2−アミノエチル)ベ
ンズイミダゾール 参考例73b) で得られた化合物 (0.60 g) をメタノール
(30 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.15 g) を加
えて、水素雰囲気下50時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
して、題記化合物を褐色無晶形固体 (0.32 g, 定量的)
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ:2.73-2.80(2H,m), 2.89-2.96(2H,
m), 4.62(4H,br s), 6.44(1H,dd,J=1.8 and 8.4Hz), 6.
60(1H,d,J=2.2Hz), 7.12(1H,d,J=8.4Hz). 73d) 5-(4−ニトロベンゾイル)アミノ−2−[2−(4−ニ
トロベンゾイル) アミノエチル]ベンズイミダゾール 参考例73c) で得られた化合物 (320 mg) とトリエチル
アミン (440 mg) をDMF(15 ml) に溶解し、塩化4-ニト
ロベンゾイル (670 mg) を加えて、室温で67時間かきま
ぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析
出物をろ取し、残留物を1N 水酸化ナトリウム (5 ml)-
メタノール (30 ml) に溶解して、室温で2時間かきま
ぜた。溶媒を減圧留去後、水と1N 塩酸を加えてpH 10に
した後、析出物をろ取し、メタノールで洗浄して、題記
化合物を黄褐色粉末 (590 mg, 収率69 %) として得た。 mp 150-152℃ 元素分析値 C23H18N6O6・H2Oとして 計算値(%):C, 56.10; H, 4.09; N, 17.07 実測値(%):C, 56.27; H, 4.21; N, 16.991 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.12(2H,t,J=7.0Hz), 3.76(2H,q,J
=6.8Hz), 7.45(1H,br s), 7.50(1H,br s), 8.06-8.10(3
H,m), 8.21(2H,d,J=8.8Hz), 8.32(2H,d,J=9.0Hz), 8.38
(2H,d,J=8.8Hz), 9.04(1H,t,J=5.6Hz), 10.54(1H,br
s), 12.32(1H,br s).
【0162】参考例745-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-[4-(4 -アミノベンゾ
イル)アミノブチル]ベンズイミダゾー 74a) 5-ベンジルオキシカル ボニルアミノ吉草酸 5-アミノ吉草酸 (5.20 g) を4N 水酸化ナトリウム (13.
5 ml) に溶解し、塩化カルボベンゾキシ (8.33 g) と4N
水酸化ナトリウム (11.5 ml) を反応溶液がアルカリ性
を維持するように0℃に冷却しながら加え、0℃で2時間
かきまぜた。反応液をエーテルで洗浄後、1N 塩酸を加
えてpH 2-3にして、析出物をろ取し、乾燥して、題記化
合物を白色結晶 (10.13 g, 収率91%) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.56-1.64(4H,m), 2.38(2H,t,J=7.0H
z), 3.22(2H,q,J=6.6Hz), 4.78(1H,m), 5.10(2H,s), 7.
34-7.37(5H,m). 74b) 2-(4-ベンジルオキシカルボニルアミノブチル)-5-
ニトロベンズイミダゾール 参考例74a) で得られた化合物 (5.03 g) とDMF (1滴)
をTHF (100 ml) に溶解し、0℃に冷却しながら塩化オギ
ザリル (2.61 ml) を滴下して、0℃で1時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、THF (10 ml) に溶解し、この溶
液を4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (3.06 g) と ト
リエチルアミン (2.44 g) のTHF溶液 (150 ml) 中に0℃
に冷却しながら滴下して、0℃で2時間、室温で2時間
かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と酢酸エチ
ルを加えて、析出物をろ取した。得られた固体とp−ト
ルエンスルホン酸一水和物 (1.90 g) をトルエン(150 m
l)に懸濁し、8時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、
飽和重曹水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取し、水
と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、ジイソプロピルエーテ
ルで洗浄して、題記化合物を淡褐色結晶 (2.85 g, 収率
39%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.44-1.56(2H,m), 1.72-1.83(2H,
m), 2.89(2H,t,J=7.2Hz),3.04(2H,q,J=6.8Hz), 5.00(2
H,s), 7.33(5H,m), 7.64(1H,d,J=8.8Hz), 8.07(1H,dd,J
=2.2 and 8.8Hz), 8.38(1H,d,J=1.8Hz). 74c) 5-アミノ-2-(4- アミノブチル)ベンズイミダゾール 参考例74b) で得られた化合物 (1.41 g) をTHF (30 ml)
-メタノール (70 ml)に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.
20 g) を加えて、水素雰囲気下15時間かけて接触還元を
行った。セライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒
を減圧留去して、題記化合物を淡褐色結晶 (0.52 g, 収
率67%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.32-1.47(2H,m), 1.65-1.80(2H,
m), 2.56(2H,t,J=6.8Hz),2.67(2H,t,J=7.2Hz), 4.70(4
H,br s), 6.42(1H,d,J=8.4Hz), 6.58(1H,s), 7.10(1H,
d,J=8.4Hz).
【0163】74d) 5-(4-ニトロベ ンゾイル)アミノ-2-[4
-(4-ニトロベンゾイル)アミノブチル]ベンズイミダゾー
参考例74c) で得られた化合物 (205 mg) とトリエチル
アミン (0.35 ml) をDMF (20 ml) に溶解し、0℃に冷
却しながら塩化4-ニトロベンゾイル (390 mg) を加え
て、0℃で3時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和
重曹水 (30 ml) と水 (30 ml) を加えて、析出物をろ取
し、残留物を3N 水酸化ナトリウム (2 ml)-メタノール
(10 ml) に溶解して、室温で1時間かきまぜた。溶媒を
減圧留去後、水 (30 ml) と1N 塩酸を加えてpH8にした
後、析出物をろ取し、得られた固体をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して、題記化合物を黄色無晶
形固体 (410 mg, 収率81%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.62-1.66(2H,m), 1.81-1.89(2H,
m), 2.79-2.88(2H,m), 3.18-3.25(2H,m), 7.38(1H,d,J=
8.4Hz), 7.48(1H,d,J=8.2Hz), 7.99-8.09(2H,s),8.20(2
H,d,J=8.4Hz), 8.30(2H,d,J=9.2Hz), 8.37(2H,d,J=8.6H
z), 8.82(1H,m),10.47(1/3H,s), 10.53(2/3H,s), 12.16
(1H,s). 74e) 5-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-[4-(4-アミノベ
ンゾイル)ア ミノブチル]ベンズイミダゾール 参考例74d) で得られた化合物 (300 mg) をメタノール
(10 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (40 mg) を加え
て、水素雰囲気下18時間かけて接触還元を行った。セラ
イトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
し、メタノール-酢酸エチルで洗浄して、題記化合物を
淡黄色無晶形固体 (140 mg, 収率53%) として得た。 mp 160-162℃ 元素分析値 C25H26N6O2・0.7C4H8O2・0.6H2Oとして 計算値(%):C, 64.84; H, 6.42; N, 16.32 実測値(%):C, 64.78; H, 6.41; N, 16.421 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.55-1.59(2H,m), 1.76-1.80(2H,
m), 2.78-2.86(2H,m), 3.15-3.30(2H,m), 5.52-5.71(4
H,m), 6.52(2H,d,J=8.4Hz), 6.59(2H,d,J=8.8Hz),7.39
(2H,s), 7.56(2H,d,J=8.4Hz), 7.72(2H,d,J=8.8Hz), 8.
01(2H,m), 9.72(1H,s).
【0164】参考例752-(4-メトキシフェニル)-5-(4-ニトロベンゾイル)アミ
ノベンズイミダ ゾール 75a)2-(4-メトキシフェニル)-5-ニトロベンズイミダゾ
ール 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (7.66 g) とトリエ
チルアミン (7.59 ml)をTHF (450 ml) に溶解し、0℃に
冷却しながら塩化4-メトキシベンゾイル (9.80g) を加
えて、0℃で30分、室温で2.5時間かきまぜた。溶媒を減
圧留去後、水と飽和重曹水 (100 ml) を加えて、析出物
をろ取した。これをメタノール (400 ml) 中に懸濁し、
濃塩酸 (20 ml) を加えて19時間加熱かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、飽和重曹水を加えて析出物をろ取し、乾
燥して、題記化合物を黄褐色粉末(11.50 g, 収率85%)
として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.87(3H,s), 7.16(2H,dt,J=3.0 an
d 9.2Hz), 7.73(1H,d,J=8.8Hz), 8.12(1H,dd,J=2.4 and
9.2Hz), 8.18(2H,dt,J=3.0 and 8.8Hz), 8.43(1H,d,J=
2.2Hz). 75b)5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズ イミダゾ
ール 参考例75a)で得られた化合物 (3.00 g) をメタノール
(150 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.40 g) を加
えて、水素雰囲気下21時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製して、題記化合物を淡褐色粉末 (1.82 g,
収率68%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.82(3H,s), 4.85(2H,br s), 6.49
(1H,dd,J=1.8 and 8.4Hz), 6.67(1H,br s), 7.05(2H,d,
J=8.8Hz), 7.23(1H,d,J=8.4Hz), 8.00(2H,d,J=8.8Hz). 75c)2-(4-メトキシフェ ニル)-5-(4-ニトロベンゾイル)
アミノベンズイミダゾール 参考例75b)で得られた化合物 (717 mg) とトリエチル
アミン (324 mg) をDMF(15 ml) に溶解し、0℃に冷却
しながら塩化4-ニトロベンゾイル (566 mg) を加えて、
0℃で2時間、室温で13時間かきまぜた。溶媒を減圧留
去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、メタ
ノールで洗浄して、題記化合物を橙色粉末 (1.03 g, 収
率88%) として得た。 mp 289-291℃ 元素分析値 C21H16N4O4・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 64.05; H, 4.25; N, 14.23 実測値(%):C, 63.96; H, 4.22; N, 14.331 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(3H,s), 7.13(2H,d,J=8.8Hz),
7.54-7.56(2H,m), 8.12(2H,d,J=9.2Hz), 8.20-8.25(3
H,m), 8.39(2H,d,J=8.8Hz), 10.61(1H,s).
【0165】参考例765-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール 参考例75c)で得られた化合物 (200 mg) をDMF (15 ml)
に溶解し、10%パラジウム炭素 (40 mg) を加えて、水
素雰囲気下14時間かけて接触還元を行った。セライトろ
過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去した。水
と飽和重曹水を加えて析出物をろ取し、水で洗浄して得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、メタノール-酢酸エチルから再結晶して、題記
化合物を白色粉末 (25 mg, 収率14%) として得た。 元素分析値 C21H18N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 68.65; H, 5.21; N, 15.25 実測値(%):C, 68.35; H, 5.33; N, 15.461 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.84(3H,s), 5.72(2H,br s), 6.61
(2H,d,J=8.8Hz), 7.10(2H,d,J=9.2Hz), 7.50(2H,m), 7.
74(2H,d,J=8.4Hz), 8.09(2H,d,J=8.8Hz), 8.18(1H,m),
9.78(1H,br s), 12.60(1H,br s).
【0166】参考例772-(4-ヒドロキシフェニル)-5-(4-ニトロベンゾイル)ア
ミノベンズイミ ダゾール 参考例75c)で得られた化合物 (100 mg) を塩化メチレ
ン (70 ml) に懸濁し、-78℃に冷却しながら三臭化ほう
素 (0.51 ml) を加えて、-78℃で15分、室温で4時間か
きまぜた。氷水を加えた後、飽和重曹水を加えてアルカ
リ性にしてから、析出物をろ取し、水とメタノールで洗
浄して、題記化合物を黄色粉末 (510 mg, 収率76%)とし
て得た。 mp>300℃ 元素分析値 C20H14N4O4・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 63.26; H, 3.88; N, 14.75 実測値(%):C, 63.43; H, 3.63; N, 14.681 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.91(2H,d,J=8.8Hz), 7.42-7.60(2
H,m), 7.96-8.20(3H,m),8.22(2H,d,J=9.2 Hz), 8.39(2
H,d,J=8.8Hz), 9.93(1H,s), 10.50(1/3H,br s),10.60(2
/3H,br s), 12.60(1H,m).
【0167】参考例785-(4-アミノベンゾイルアミノ)-2-(4-ヒドロキシフェニ
ル)ベンズイミ ダゾール 参考例77で得られた化合物 (150 mg) をメタノール
(30 ml) に懸濁し、10%パラジウム炭素 (30 mg) を加え
て、水素雰囲気下19時間かけて接触還元を行った。セラ
イトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し
て、題記化合物を白色結晶 (130 mg, 収率94%) として
得た。 mp 203-206℃ 元素分析値 C20H16N4O2・H2Oとして 計算値(%):C, 66.29; H, 5.01; N, 15.46 実測値(%):C, 66.41; H, 5.08; N, 15.291 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.18(1H,s), 5.71(2H,s), 6.61(2
H,d,J=8.6Hz), 6.89(2H,d,J=8.6Hz), 7.45(2H,br s),
7.75(2H,d,J=8.8Hz), 7.97(2H,d,J=8.6Hz), 8.10(1H,br
s), 9.76(1H,s).
【0168】参考例794-[4-[5-(4-ニトロベンゾイル)
アミノベンズイミダゾール-2-イル]フェニル]オキシ酪
酸エチル 79a) 1-ベンジル-2-(4-メトキシフェニル)-5-ニトロベ
ンズイミダゾールおよび1-ベンジル-2-(4-メトキシフェ
ニル)-6-ニトロ-ベンズイミダゾール 参考例75a)で得られた化合物 (6.00 g) をTHF (200 m
l) に溶解し、0℃に冷却しながら60%油性水素化ナトリ
ウム (1.79 g) を加えて、0℃で20分かきまぜた。臭化
ベンジル (3.98 ml) を加えて、室温で1時間、さらに2
2時間加熱還流した。水を少量加えた後、溶媒を減圧留
去してから1N 塩酸を加えて中和した。得られる混合液
に水と酢酸エチルを加えて有機層を分取し、水と飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、酢酸エチル-ヘキサンで再結晶
して、題記化合物の混合物を黄色粉末 (4.26 g, 収率53
%)として得た。 1-ベンジル-2-(4-メトキシフェニル)-5-ニトロベンズイ
ミダゾール1 H-NMR(CDCl3)δ:3.87(3H,s), 5.51(2H,s), 7.00(2H,d
t,J=2.2 and 8.8Hz), 7.06-7.11(2H,m), 7.24(1H,d,J=
9.0Hz), 7.33-7.38(3H,m), 7.65(2H,dt,J=2.2 and9.2H
z), 8.15(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz), 8.74(1H,d,J=2.2H
z). 1-ベンジル-2-(4-メトキシフェニル)-6-ニトロ-ベンズ
イミダゾール1 H-NMR(CDCl3)δ:3.87(3H,s), 5.54(2H,s), 7.00(2H,d
t,J=2.2 and 9.2Hz), 7.08-7.13(2H,m), 7.33-7.41(3H,
m), 7.63-7.70(2H,m), 7.87(1H,d,J=8.8Hz), 8.15(1H,
d,J=2.2Hz), 8.23(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz). 79b) 1-ベンジル-2-(4 -ヒドロキシフェニル)-5-ニトロ
ベンズイミダゾールおよび1-ベンジル-2-(4 -ヒドロキシ
フェニル)-6-ニトロ-ベンズイミダゾ ール 参考例79a)で得られた異性体の混合物 (2.03 g) を塩
化メチレン (40 ml) に溶解し、アルゴン雰囲気下-78℃
に冷却しながら三臭化ほう素 (1.07 ml) を滴下し、-78
℃で10分、室温まで戻しながら2時間かきまぜた。反応
溶液中に氷水と飽和重曹水を加えて塩基性にした後、酢
酸エチルを加えて、不溶物をろ別後、有機層を分取し、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去して、題記化合物の混合物を褐色無晶形固
体 (2.00 g, 定量的) として得た。 混合物の1H-NMR(DMSO-d6)δ:5.69(2H,S), 5.79(2H,s),
6.91-8.53(24H,m).
【0169】79c) 4-[4-(1-ベ ンジル-5-ニトロベンズイ
ミダゾール-2-イル)フェニル]オキシ酪酸エチルおよび4
-[4-(1-ベンジル -6-ニトロベンズイミダゾール-2-イル)
フェニル]オキシ酪酸エチル 参考例79b)で得られた異性体の混合物 (1.70 g) をDMF
(20 ml) に溶解し、炭酸カリウム (0.82 g) を加え
て、60℃で30分かきまぜた。4-ブロモ酪酸エチル(0.77
ml) を加えて、80℃で20時間かきまぜた。溶媒を減圧留
去後、水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取し、水と
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して、題記化合物の混合物を
黄色油状物の (1.81 g, 収率80%)として得た。 4-[4-(1-ベンジル-5-ニトロベンズイミダゾール-2-イ
ル)フェニル]オキシ酪酸エチル1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.2Hz), 2.11-2.17(2H,
m), 2.53(2H,t,J=7.2Hz), 4.07(2H,t,J=7.2Hz), 4.17(2
H,t,J=7.2Hz), 5.50(2H,s), 6.97(2H,dt,J=2.0 and 8.8
Hz), 7.06-7.10(2H,m), 7.23(1H,d,J=9.0Hz), 7.33-7.3
7(3H,m), 7.63(2H,dt,J=2.2 and 9.0Hz), 8.15(1H,dt,J
=2.2 and 8.8Hz), 8.72(1H,d,J=1.8Hz). 4-[4-(1-ベンジル-6-ニトロベンズイミダゾール-2-イ
ル)フェニル]オキシ酪酸エチル1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.1Hz), 2.14(2H,t,J=
6.6Hz), 2.53(2H,t,J=7.1Hz), 4.07(2H,t,J=7.2Hz), 4.
17(2H,t,J=7.0Hz), 5.54(2H,s), 6.98(2H,dt,J=2.0 and
8.8Hz), 7.08-7.13(2H,m), 7.36-7.39(3H,m), 7.66(2
H,dt,J=8.8 and 2.0Hz), 7.87(1H,d,J=8.8Hz), 8.15(1
H,d,J=1.8Hz), 8.24(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz).
【0170】79d) 4-[4-(5-ア ミノベンズイミダゾール-
2 -イル)フェニル]オキシ酪酸エチル 参考例79c)で得られた異性体の混合物 (1.00 g) をエ
タノール (20 ml)-酢酸エチル (20 ml) に溶解し、10%
パラジウム炭素 (150 mg) を加えて、水素雰囲気下45℃
で15時間かけて接触還元を行った。セライトろ過によっ
て触媒を除去し、溶媒を減圧留去後、酢酸エチルから再
結晶して、題記化合物を淡褐色粉末 (582mg, 収率79%)
として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.19(3H,t,J=6.8Hz), 1.97-2.04(2
H,m), 2.44(2H,m), 4.06(2H,t,J=7.0 Hz), 4.85(2H,br
s), 6.49(1H,dd,J=1.8 and 8.4Hz), 6.66(1H,brs), 7.0
3(2H,d,J=8.8Hz), 7.22(1H,d,J=8.8Hz), 7.98(2H,d,J=
8.8Hz), 79e) 4-[4-[5-(4-ニトロベンゾイル)アミノベ ンズイミ
ダゾール-2-イル]フェニル]オキシ酪酸エチル 参考例79d)で得られた化合物 (500 mg) とトリエチル
アミン (179 mg) をTHF (20 ml)-DMF (10 ml) に溶解
し、0℃に冷却しながら塩化4-ニトロベンゾイル(273 m
g) を加えて、0℃で3時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、水で洗
浄し、乾燥し、酢酸エチルから再結晶して、題記化合物
を黄色粉末 (587 mg, 収率82%) として得た。 mp 244-246℃ 元素分析値 C26H24N4O6・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 63.23; H, 5.02; N, 11.34 実測値(%):C, 63.24; H, 4.89; N, 11.49.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.20(3H,t,J=7.0Hz), 2.02(2H,m),
2.45(2H,m), 4.04-4.14(4H,m), 7.09(2H,d,J=8.8Hz),
7.46-7.57(2H,m), 8.09(2H,d,J=8.8Hz), 8.16(1H,m),
8.22(2H,d,J=9.2Hz), 8.39(2H,d,J=9.0Hz), 10.55-10.6
0(1H,m), 12.70(1H,br s).
【0171】参考例804-[4-[5-(4-アミノベンゾイル)アミノベンズイミダゾー
ル-2-イル]フェニル]オキシ酪酸エチ 参考例79e)で得られた化合物 (520 mg) をDMF (15 ml)
に溶解し、10%パラジウム炭素 (80 mg) を加えて、水
素雰囲気下21時間かけて接触還元を行った。セライトろ
過によって触媒を除去し、溶媒を減圧留去後、水を加え
て、析出物をろ取し、乾燥し、メタノール-酢酸エチル
から再結晶して、題記化合物を淡褐色粉末 (380 mg, 収
率78%)として得た。 mp 184-186℃ 元素分析値 C26H26N4O4・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 66.80; H, 5.82; N, 11.98 実測値(%):C, 67.10; H, 5.84; N, 11.631 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.20(3H,t,J=7.2
Hz), 2.02(2H,m), 2.45(2H,
m), 4.02−4.14(4H,m), 5.72
(2H,br s), 6.61(2H,d,J=8.
8Hz), 7.08(2H,d,J=9.0Hz),
7.38−7.55(2H,m), 7.74(2
H,d,J=8.4Hz), 8.05−8.16(3
H,m), 9.79(1H,m), 12.61(1
H,br s).
【0172】参考例815−[4−[5−(4−ニト ロベンゾイル)アミノベン
ズイミダゾール-2-イル] フェニル]オキシ吉草酸エチル 81a) 5-[4-(1-ベンジ ル-5-ニトロベンズイミダゾール-2
-イル)フェニル]オキシ吉草酸エチルおよび5-[4-(1-ベ
ンジル-6-ニトロベンズイミダゾール-2-イル)フェニル]
オキシ吉草酸エチル 参考例79b)で得られた異性体の混合物 (1.03 g) をDMF
(10 ml) に溶解し、炭酸カリウム (0.50 g) を加え
て、60℃で30分かきまぜた。5-ブロモ吉草酸エチル (0.
52 ml) を加えて、80℃で12時間かきまぜた。 溶媒を減
圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取し、
水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して、題記化合物の混
合物を黄色油状物 (1.09 g, 収率77%)として得た。この
際、各異性体を一部単離できた。 5-[4-(1-ベンジル-5-ニトロベンズイミダゾール-2-イ
ル)フェニル]オキシ吉草酸エチル1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.2Hz), 1.83-1.87(4H,
m), 2.39(2H,t,J=6.6Hz), 4.02-4.03(2H,m), 4.13(2H,
q,J=7.2Hz), 5.50(2H,s), 6.96(2H,d,J=8.8Hz), 7.07-
7.11(2H,m), 7.21-7.26(1H,m), 7.34-7.38(3H,m), 7.63
(2H,d,J=8.8Hz), 8.15(1H,dd,J=8.8 and 2.2Hz), 8.74
(1H,d,J=2.2 Hz). 5-[4-(1-ベンジル-6-ニトロベンズイミダゾール-2-イ
ル)フェニル]オキシ吉草酸 エチル1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.2Hz), 1.83-1.87(4H,
m), 2.40(2H,m), 4.03(2H,m), 4.15(2H,q,J=7.0Hz), 5.
54(2H,s), 6.98(2H,dt,J=2.0 and 9.0Hz), 7.08-7.13(2
H,m), 7.34-7.39(3H,m), 7.66(1H,dt,J=2.1 and 9.0H
z), 7.87(1H,d,J=8.8Hz), 7.82(1H,d,J=2.0Hz), 8.24(1
H,dd,J=2.2 and 8.8 Hz).
【0173】81b) 5-[4-(5-ア ミノベンズイミダゾール-
2 -イル)フェニル]オキシ吉草酸エチル 参考例81a)で得られた異性体の混合物 (580 mg) をエ
タノール (15 ml)-酢酸エチル (15 ml) に溶解し、10%
パラジウム炭素 (100 mg) を加えて、水素雰囲気下45℃
で20時間かけて接触還元を行った。セライトろ過によっ
て触媒を除去し、溶媒を減圧留去後、酢酸エチルから再
結晶して、題記化合物を淡褐色結晶 (350mg, 収率81%)
として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.18(3H,t,J=7.0Hz), 1.73(4H,m),
2.38(2H,t,J=7.0Hz), 4.04(2H,t,J=7.0Hz), 4.90(2H,b
r s), 6.47(1H,dd,J=1.8 and 8.4Hz), 6.62(1H,d,J=1.8
Hz), 7.03(2H,d,J=8.8Hz), 7.25(1H,d,J=8.8Hz), 7.96
(2H,d,J=8.8Hz), 12.09(1H,br s). 81c) 5-[4-[5-(4-ニトロベンゾイル)アミノベ ンズイミ
ダゾール-2-イル]フェニル]オキシ吉草酸エチル 参考例81b)で得られた化合物 (300 mg) とトリエチル
アミン (103 mg) をTHF(20 ml) に溶解し、0℃に冷却し
ながら塩化4-ニトロベンゾイル (158 mg) を加えて、0
℃で2時間、室温で60時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、水で洗
浄し、乾燥し、酢酸エチルから再結晶して、題記化合物
を黄色粉末 (370 mg, 収率87%) として得た。 mp 255-257℃ 元素分析値 C27H26N4O6として 計算値(%):C, 64.53; H, 5.21; N, 11.15 実測値(%):C, 64.40; H, 5.05; N, 11.15.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.19(3H,t,J=7.0Hz), 1.75(4H,m),
2.39(2H,m), 4.01-4.08(4H,m), 7.09(2H,d,J=8.8Hz),
7.50-7.57(2H,m), 8.10(2H,m), 8.22(3H,m), 8.38(2H,
d,J=8.8Hz), 10.60(1H,m), 12.65(1H,br s).
【0174】参考例825-[4-[5-(4-アミノベンゾイル)アミノベンズイミダゾー
ル-2-イル]フェニル]オキシ吉草酸エ チル 参考例81c)で得られた化合物 (350 mg) をDMF (10 ml)
に溶解し、10%パラジウム炭素 (50 mg) を加えて、水
素雰囲気下18時間かけて接触還元を行った。セライトろ
過によって触媒を除去し、溶媒を減圧留去後、水を加え
て、析出物をろ取し、乾燥し、メタノール-酢酸エチル
で洗浄して、題記化合物を白色粉末 (262mg, 収率80%)
として得た。 mp 212-214℃ 元素分析値 C27H28N4O4・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 67.85; H, 6.03; N, 11.72 実測値(%):C, 67.86; H, 6.07; N, 11.521 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.19(3H,t,J=7.0Hz), 1.75(4H,m),
2.39(2H,m), 4.01-4.12(4H,m), 5.71(2H,br s), 6.61
(2H,d,J=8.8Hz), 7.08(2H,d,J=8.8Hz), 7.39-7.54(2H,
m), 7.74(2H,d,J=8.4Hz), 8.04-8.17(3H,m), 9.79(1H,
m), 12.60(1H,br s).
【0175】参考例834-[N-[2-[4-(4 -メトキシカルボニルベンゾ イル)アミノ
フェニル]ベ ンズイミダゾール]-5-イル]アミノカルボニ
ル安息香酸メチル テレフタル酸メチルモノ (793 mg) とDMF (1滴) をTHF
(20 ml) に溶解し、塩化オギザリル (0.42 ml) を滴下
して、室温で4時間かきまぜた。溶媒を減圧留去して得
られた残留物を、THF (10 ml) に溶解し、この溶液を参
考例1b)で得られた化合物 (449 mg) とトリエチルアミ
ン (448 mg) のDMF溶液 (10 ml) 中に0℃に冷却しなが
ら滴下して、0℃で2時間、室温で16時間かきまぜた。
溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物を
ろ取し、メタノールで洗浄して、題記化合物を白色粉末
(850 mg, 収率77%) として得た。 mp>300℃ 元素分析値 C31H24N4O6・0.4H2Oとして 計算値(%):C, 67.00; H, 4.50; N, 10.08 実測値(%):C, 67.13; H, 4.35; N, 10.301 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.91(6H,s), 7.51-8.24(15H,m), 1
0.50(1H,m), 10.66(1H,s), 12.80(1H,br s).
【0176】参考例84ブチル 4-[N-[2-[ 4-(4-ブトキシカルボニ ルベンゾイル)
アミノフェニル]ベンズイミダゾール]-5-イル]アミノカ
ルボニル安息香酸 参考例83)で得られた化合物 (100 mg) をブタノール (1
0 ml) に懸濁し、ナトリウムメトキシド (10 mg) を加
えて、室温で18時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、1N
塩酸を加えて中和してから水を加えて、析出物をろ取
し、乾燥し、メタノールで洗浄して、題記化合物を褐色
粉末 (36 mg, 収率31%) として得た。 mp>300℃ 元素分析値 C37H36N4O6・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 69.25; H, 5.81; N, 8.73 実測値(%):C, 69.30; H, 5.64; N, 8.971 H-NMR(DMSO-d6)δ:0.96(6H,t,J=7.2Hz), 1.40-1.51(4
H,m), 1.67-1.78(4H,m),4.33(4H,t,J=6.6Hz), 7.51-8.2
3(15H,m), 10.46-10.66(2H,m), 12.80(1H,br s).
【0177】参考例854-[N-[2-[4-(4 -カルボキシラトベンゾイル )アミノフェ
ニル]ベンズ イミダゾール] -5-イル]アミノカルボニル安
息香酸三ナトリウム 参考例83)で得られた化合物 (200 mg) を2N 水酸化ナト
リウム (2.5 ml) -メタノール (15 ml) に懸濁し、80℃
で15時間かきまぜた。析出物をろ取し、乾燥して、題記
化合物を黄色粉末 (159 mg, 収率74 %) として得た。 mp>300℃ 元素分析値 C29H17N4Na3O6・0.9H2Oとして 計算値(%):C, 57.80; H, 3.14; N, 9.30 実測値(%):C, 58.07; H, 3.48; N, 9.261 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.90(1H,d,J=8.8Hz), 7.15-7.42(1
0H,m), 7.64(2H,d,J=8.2Hz), 7.70(2H,d,J=8.2Hz).
【0178】参考例865-(4-メトキシベンゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール 参考例75b) で得られた化合物 (250 mg) とトリエチル
アミン (127 mg) をDMF(10 ml) に溶解し、0℃に冷却し
ながら塩化4-メトキシベンゾイル (178 mg) を加えて、
0℃で30分、室温で6時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、乾燥
し、メタノール-酢酸エチルから再結晶して、題記化合
物を白色粉末 (199 mg, 収率51 %) として得た。 mp 226-228℃ 元素分析値 C22H19N3O3・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 69.75; H, 5.22; N, 11.09 実測値(%):C, 69.67; H, 5.13; N, 10.971 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(6H,s), 7.07(2H,d,J=9.2Hz),
7.12(2H,d,J=9.6Hz), 7.52(2H,m), 8.00(2H,d,J=8.8H
z), 8.10(2H,d,J=8.8 Hz), 8.16(1H,s), 10.12(1H, s).
【0179】参考例874-[N-[2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール-5-
イル]カルバモイル]安息 香酸メチル テレフタル酸モノメチルエステル (207 mg) とDMF (1
滴) をTHF (20 ml) に溶解し、塩化オギザリル (0.1ml)
を滴下して、室温で19時間かきまぜた。溶媒を減圧留
去して得られた残留物をTHF (5 ml) に溶解し、この溶
液を、参考例75b) で得られた化合物 (250 mg) とトリ
エチルアミン (116 mg) のDMF溶液 (10 ml) 中に0℃に
冷却しながら滴下して、0℃で30分間、さらに室温で3
時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を
加えて、析出物をろ取し、乾燥し、酢酸エチルで洗浄し
て、題記化合物を黄色粉末 (351 mg, 収率84%) として
得た。 mp 266-268℃ 元素分析値 C23H19N3O4・0.1H2Oとして 計算値(%):C, 68.51; H, 4.80; N, 10.42 実測値(%):C, 68.45; H, 4.72; N, 10.381 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.53(3H,s), 3.6
0(3H,s), 6.79(2H,d,J=9.2H
z), 7.17−7.25(2H,m), 7.76
−7.89(7H,m).
【0180】参考例882−(4−tert−ブチル フェニル)-5-(4-ニトロベ
ンゾイル)アミノベンズイミダゾール 88a) 2-(4-tert-ブ
チルフェニル)-5-ニトロベンズイミダゾール 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (3.00 g) とトリエ
チルアミン (2.38 g)をTHF (150 ml) に溶解し、0℃に
冷却しながら塩化4-tert-ブチルベンゾイル (3.85 g)
を滴下して、0℃で30分、室温で3時間かきまぜた。溶
媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ
取した。得られた固体とp−トルエンスルホン酸一水和
物 (3.80 g) をトルエン(200 ml) に懸濁し、17時間加
熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水を加え
て、析出物をろ取し、乾燥した。得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、題記化合
物を褐色粉末 (5.55 g, 収率96%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.35(9H,s), 7.62(2H,d,J=8.4Hz),
7.75(1H,d,J=8.8Hz), 8.10-8.18(3H,m), 8.46(1H,s). 88b) 5-アミノ-2-(4- tert-ブチルフェニル)ベンズイミ
ダゾール 参考例88a) で得られた化合物 (3.20 g) を酢酸エチル
(200 ml) に加え、10%パラジウム炭素 (0.40 g) を加え
て、水素雰囲気下18時間かけて接触還元を行った。セラ
イトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し
て、題記化合物を白色結晶 (3.00 g, 定量的) として得
た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.32(9H,s), 4.94(2H,br s), 6.48
-6.58(1H,m), 6.64-6.78(1H,m), 7.15-7.30(1H,m), 7.4
8-7.54(3H,m), 7.96-8.04(2H,m), 12.18(1H,br s). 88c) 2-(4-tert-ブチルフェニル)-5-(4-ニトロベンゾイ
ル)アミノベンズイミダゾール 参考例88b) で得られた化合物 (1.17 g) とトリエチル
アミン (0.54 g) を酢酸エチル (100 ml) に溶解し、0
℃に冷却しながら塩化4-ニトロベンゾイル (0.82 g) を
加えて、0℃で3時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、
飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、乾燥し、酢
酸エチルで洗浄して、題記化合物を白色粉末 (1.39 g,
収率76%) として得た。元素分析値 C24H22N4O3・H2Oとし
て 計算値(%):C, 66.65; H, 5.59; N, 12.95 実測値(%):C, 66.83; H, 5.74; N, 13.061 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.34(9H,s), 7.50-7.65(2H,m), 7.
57(2H,d,J=8.4Hz), 8.09(2H,d,J=8.0Hz), 8.22(2H,d,J=
8.8Hz), 8.22(1H,m), 8.39(2H,d,J=8.8Hz), 10.62(1H,
m).
【0181】参考例895-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(4-te rt-ブチルフェ
ニル)ベンズイミダゾール 参考例88c) で得られた化合物 (1.00 g) を酢酸エチル
(50 ml)-メタノール (100 ml) に溶解し、10%パラジウ
ム炭素 (0.14 g) を加えて、水素雰囲気下3時間かけて
接触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去
し、溶媒を減圧留去して、題記化合物を白色粉末 (0.92
g, 収率99%) として得た。 mp 179-182℃ 元素分析値 C24H24N4O・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 73.26; H, 6.40; N, 14.24 実測値(%):C, 73.30; H, 6.10; N, 14.211 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.34(9H,s), 5.70(2H,br s), 6.61
(2H,d,J=8.4Hz), 7.50(2H,m), 7.56(2H,d,J=8.4Hz), 7.
74(2H,d,J=8.4Hz), 8.08(2H,d,J=8.4Hz), 8.16(1H,s),
9.79(1H,s).
【0182】参考例905-(4-ニトロベンゾイル)アミノ-2-(4-トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンズイミダゾール 90a) 5-ニトロ-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)ベン
ズイミダゾール 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (3.06 g) とトリエ
チルアミン (2.43 g)をTHF (170 ml) に溶解し、0℃に
冷却しながら塩化4-トリフルオロメチルベンゾイル (4.
17 g) を滴下して、0℃で30分間、室温で3時間かきま
ぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析
出物をろ取した。得られた固体とp−トルエンスルホン
酸一水和物 (3.80 g) をトルエン (250 ml) に懸濁し、
16時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹
水を加えて、析出物をろ取し、乾燥した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、
題記化合物を黄色粉末 (5.91 g, 収率96 %) として得
た。1 H-NMR(CDCl3+DMSO-d6)δ:7.60(1H,m), 7.79(2H,d,J=
8.8Hz), 8.21(1H,dd,J=2.0 and 8.8Hz), 8.37(2H,d,J=
8.8Hz), 8.70(1H,m). 90b) 5-アミノ-2-(4- トリフルオロメチルフェニル )ベン
ズイミダゾール 参考例90a) で得られた化合物 (3.00 g) をメタノール
(150 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.33 g) を加
えて、水素雰囲気下4時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
して、題記化合物を黒緑色無晶形として得た (2.74 g,
定量的)。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.80(2H,br s), 6.72(1H,dd,J=2.2 a
nd 8.4Hz), 6.84(1H,brs), 7.50(1H,d,J=8.4Hz), 7.69
(2H,d,J=8.0Hz), 8.09(2H,d,J=8.0 Hz). 90c) 5-(4-ニトロベンゾイル)アミノ-2-(4-トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンズイミダゾール 参考例90b) で得られた化合物 (0.85 g) とトリエチル
アミン (0.37 g) をTHF(70 ml) に溶解し、0℃に冷却し
ながら塩化4-ニトロベンゾイル (0.57 g) を加えて、0
℃で30分間、室温で15時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、乾燥
し、酢酸エチルから再結晶して、題記化合物を黄色粉末
(0.95 g, 収率73%) として得た。 mp 267-268℃ 元素分析値 C21H13N4F3O3として 計算値(%):C, 59.16; H, 3.07; N, 13.14 実測値(%):C, 58.94; H, 3.17; N, 12.981 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.58-7.67(2H,m), 7.92(2H,d,J=8.
4Hz), 8.21-8.41(7H,m),10.63(1H, s).
【0183】参考例915-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(4-トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンズイミダゾール 参考例90c) で得られた化合物 (0.48 g) を酢酸エチル
(20 ml)-メタノール (20 ml) に溶解し、10%パラジウム
炭素 (60 mg) を加えて、水素雰囲気下3時間かけて接
触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去し、
溶媒を減圧留去して、題記化合物を褐色無晶形固体 (0.
45 g, 定量的) として得た。 mp 288-289℃ 元素分析値 C21H15N4F3O・0.4H2Oとして 計算値(%):C, 62.50; H, 3.95; N, 13.88 実測値(%):C, 62.73; H, 3.78; N, 13.58.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:5.73(2H,br s), 6.62(2H,d,J=8.6H
z), 7.50-7.61(2H,m), 7.75(2H,d,J=8.6Hz) , 7.91(2H,
d,J=8.6Hz), 8.23(1H,s) , 8.36(2H,d,J=8.0Hz),9.83(1
H,s).
【0184】参考例922-(4-イソプロポキシフェニル)-5-(4-ニトロベンゾイ
ル)アミノベンズ イミダゾール 92a) 2-(4-イソプロポキ シフェニル)-5-ニトロベンズイ
ミダゾール 4-イソプロポキシ安息香酸 (3.78 g) とDMF (1滴) をT
HF (40 ml) に溶解し、0℃に冷却しながら塩化オギザリ
ル (1.92 ml) を滴下して、0℃で1時間、室温で16時間
かきまぜた。溶媒を減圧留去して得られた残留物をTHF
(5 ml) に溶解し、この溶液を4-ニトロ-1,2-フェニレン
ジアミン (3.06 g) とトリエチルアミン (2.43 g) のTH
F溶液 (200 ml) 中に0℃に冷却しながら滴下して、0℃
で30分、室温で2時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、
飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取した。得られた
固体とp−トルエンスルホン酸一水和物 (3.80 g) をト
ルエン(200 ml) に懸濁し、18時間加熱還流した。溶媒
を減圧留去後、水と飽和重曹水を加えて、析出物をろ取
し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製して、題記化合物を黄橙色無晶形固体 (5.99
g, 定量的) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,s), 1.37(3H,s), 4.62(1H,
m), 6.97(2H,dt,J=2.2 and 9.2Hz), 7.60(1H,d,J=9.2H
z), 8.04(2H,dt,J=2.2 and 9.0 Hz), 8.16(1H,dd,J=2.2
and 8.8Hz), 8.45(1H,d,J=1.8Hz). 92b) 5-アミノ-2-(4- イソプロポキシフェニル)ベンズイ
ミダゾール 参考例92a) で得られた化合物 (2.50 g) をメタノール
(70 ml)に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.25 g) を加え
て、水素雰囲気下15時間かけて接触還元を行った。セラ
イトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し
て、題記化合物を黒色無晶形固体 (2.17 g, 収率96%)
として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,s), 1.35(3H,s), 4.57(1H,
m), 6.63(1H,dd,J=2.2 and 8.4Hz), 6.80(1H,d,J=1.8H
z), 6.90(2H,dt,J=2.2 and 8.8Hz), 7.41(1H,d,J=8.6H
z), 7.92(2H,dt,J=2.8 and 8.8Hz). 92c) 2-(4-イソプロポキシフェニル)-5-(4-ニ トロベン
ゾイル)アミノベンズイミダゾール 参考例92b) で得られた化合物 (1.00 g) とトリエチル
アミン (0.45 g) をTHF(50 ml)-酢酸エチル (50 ml) に
溶解し、0℃に冷却しながら塩化4-ニトロベンゾイル
(0.69 g) を加えて、0℃で30分、室温で3時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出
物をろ取し、乾燥し、酢酸エチルから再結晶して、題記
化合物を黄色粉末 (1.37 g, 収率88%) として得た。 mp 296-298℃ 元素分析値 C23H20N4O4として 計算値(%):C, 66.34; H, 4.84; N, 13.45 実測値(%):C, 66.08; H, 4.96; N, 13.421 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.30(3H,s), 1.33(3H,s), 4.73(1
H,m), 7.07(2H,d,J=8.8Hz), 7.48(1H,d,J=9.2Hz), 7.55
(1H,d,J=8.8Hz), 8.07(2H,d,J=8.8Hz), 8.16(1H,m), 8.
22(2H,d,J=8.8Hz), 8.41(2H,d,J=8.6Hz), 10.58(1H,br
s), 12.65(1H,br s).
【0185】参考例935-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(4-イソプロポキシフ
ェニル)ベンズイミダゾール 参考例92c) で得られた化合物 (0.60 g) を酢酸エ
チル (15 ml)-メタノール (15 ml) に溶解し、10%パラ
ジウム炭素 (0.08 g) を加えて、水素雰囲気下3時間か
けて接触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除
去し、溶媒を減圧留去して、題記化合物を褐色無晶形固
体 (0.45 g, 収率80%) として得た 。 mp 157-159℃ 元素分析値 C23H22N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 69.86; H, 5.86; N, 14.17 実測値(%):C, 69.70; H, 5.78; N, 14.061 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.30(3H,s), 1.33(3H,s), 4.72(1
H,m), 5.71(2H,br s), 6.61(2H,d,J=8.8Hz), 7.06(2H,
d,J=9.2Hz),7.46(2H,br s), 7.74(2H,d,J=8.8 Hz),8.06
(2H,d,J=8.4Hz), 8.10(1H,m), 9.76(1H,s), 12.60(1H,b
r s).
【0186】参考例945-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-イソプロ
ポキシフェニル )ベンズイミダゾール 参考例92b) で得られた化合物 (0.54 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.41g) をDMF (10 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.34 g) のDMF
溶液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.24 g) を加えて、室
温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリジ
ン (0.26 g) を加えて、室温で16時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル-ヘキ
サンから再結晶して、題記化合物を黄色結晶 (0.30 g,
収率34%) として得た。 元素分析値 C27H30N4O2として 計算値(%):C, 73.28; H, 6.83; N, 12.66 実測値(%):C, 73.43; H, 6.83; N, 12.581 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H,t,J=7.0Hz), 1.30(3H,s),
1.33(3H,s), 3.43(4H,q,J=4.8Hz), 4.72(1H,m), 6.72
(2H,d,J=9.2Hz), 7.07(2H,d,J=8.8Hz), 7.38-7.55(2H,
m), 7.87(2H,d,J=8.8Hz), 8.03-8.19(3H,m), 9.85(1H,
m), 12.53(1H,br s).
【0187】参考例952-(2-メトキシフェニル)-5-(4-ニトロベンゾイル)アミ
ノベンズイミダ ゾール 95a) 2-(2-メトキシフェ ニル)-5-ニトロベンズイミダゾ
ール 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (3.06 g) とトリエ
チルアミン (2.43 g)をTHF (180 ml) に溶解し、0℃に
冷却しながら塩化2-メトキシベンゾイル (3.41g) を滴
下して、0℃で30分、室温で16時間かきまぜた。溶媒を
減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し
た。得られた固体とp−トルエンスルホン酸一水和物
(3.80 g) をトルエン (200 ml) に懸濁し、19時間加熱
還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水を加え
て、析出物をろ取し、乾燥して、題記化合物を褐色粉末
(5.19 g, 収率97%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.05(3/2H,s), 4.08(3/2H,s), 7.1
6(1H,m), 7.28(1H,m), 7.53-7.57(1H,m), 7.80(1H,m),
8.12(1H,m), 8.37(1H,m), 8.53(1H,m), 12.80(1H,br
s). 95b) 5-アミノ-2-(2- メトキシフェニル)ベンズイミダゾ
ール 参考例95a) で得られた化合物 (3.00 g) をメタノール
(100 ml)-酢酸エチル(200 ml) に懸濁し、10%パラジウ
ム炭素 (0.58 g) を加えて、水素雰囲気下5時間かけて
接触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去し
た後、溶媒を減圧留去して、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して、題記化合物を肌色粉末 (2.55
g, 収率96%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.99(3H,s), 4.68(2/3H,br s), 4.
92(4/3H,br s), 6.49-8.31(7H,m), 11.55(1H,br s). 95c) 2-(2-メトキシフェニル)-5-(4-ニトロベ ンゾイル)
アミノベンズイミダゾール 参考例95b) で得られた化合物 (1.00 g) とトリエチル
アミン (0.51 g) をTHF(100 ml) に溶解し、0℃に冷却
しながら塩化4-ニトロベンゾイル (0.78 g) を加えて、
0℃で1時間、室温で3時間かきまぜた。溶媒を減圧留
去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、乾燥
し、酢酸エチルで洗浄して、題記化合物を黄色粉末 (1.
42 g, 収率88%) として得た。 mp 282-283℃ 元素分析値 C21H16N4O4・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 64.35; H, 4.22; N, 14.29 実測値(%):C, 64.37; H, 4.15; N, 14.151 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.04(3H,s), 7.11(1H,t,J=7.8Hz),
7.25(1H,d,J=8.8Hz), 7.40-7.64 (3H,m), 8.22 (2H,d,
J=8.4Hz), 8.13-8.40(2H,m), 8.38(2H,d,J=8.4Hz), 10.
55-10.61(1H,m), 12.16(1H,m).
【0188】参考例965-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(2-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール 参考例95c) で得られた化合物 (0.50 g) を酢酸エチル
(50 ml)-メタノール (100 ml) に溶解し、10%パラジウ
ム炭素 (70 mg) を加えて、水素雰囲気下4時間かけて
接触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去
し、溶媒を減圧留去して、題記化合物を淡褐色無晶形固
体 (0.46 g, 定量的) として得た。 元素分析値 C21H18N4O2・0.5H2O・0.2C4H8O2として 計算値(%):C, 68.01; H, 5.39; N, 14.55 実測値(%):C, 68.19; H, 5.41; N, 14.421 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.03(3H,s), 5.70(2H,br s), 6.62
(2H,d,J=8.4Hz), 7.11(1H,t,J=7.4Hz), 7.22(1H,d,J=8.
6Hz), 7.35-7.57(3H,m), 7.75(2H,d,J=8.8Hz), 8.34(2
H,m), 9.80(1H,m), 12.07(1H,m).
【0189】参考例972-(3-メトキシフェニル)-5-(4-ニトロベンゾイル)アミ
ノベンズイミダ ゾール 97a) 2-(3-メトキシフェ ニル)-5-ニトロベンズイミダゾ
ール 3-メトキシ安息香酸 (3.20 g) とDMF (1滴) をTHF (20
ml) に溶解し、0℃に冷却しながら塩化オギザリル (1.
92 ml) を滴下して、0℃で30分、室温で3日間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去して得られた固体をTHF (10 ml) に
溶解し、この溶液を4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン
(3.06 g) とトリエチルアミン (2.43 g)のTHF溶液 (180
ml) 中に0℃に冷却しながら滴下して、0℃で30分間、
室温で1.5時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重
曹水と水を加えて、析出物をろ取した。得られた固体と
p−トルエンスルホン酸一水和物 (3.80 g) をトルエン
(200 ml) に懸濁し、4時間加熱還流した。溶媒を減圧
留去後、水と飽和重曹水を加えて、析出物をろ取し、乾
燥して、題記化合物を淡褐色粉末 (5.27 g, 収率98%)
として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.89(3H,s), 7.12-7.17(1H,m), 7.
52(1H,t,J=7.6Hz), 7.76-7.83(3H,m), 8.15(1H,dd,J=2.
2 and 9.2Hz), 8.49(1H,d,J=1.8Hz). 97b) 5-アミノ-2-(3- メトキシフェニル)ベンズイミダゾ
ール 参考例97a) で得られた化合物 (2.50 g) をメタノール
(75 ml)-酢酸エチル (75 ml) に懸濁し、10%パラジウム
炭素 (0.38 g) を加えて、水素雰囲気下17時間かけて接
触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去した
後、溶媒を減圧留去して、題記化合物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製して、題記化合物を淡褐色
無晶形固体 (2.22 g, 定量的) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.84(3H,s), 6.53(1H,dd,J=2.0 an
d 8.4Hz), 6.68 (1H,brs), 6.95-7.00(1H,m), 7.28(1H,
d,J=8.8Hz), 7.40(1H,t,J=8.0Hz), 7.63-7.67(2H,m), 1
2.20(1H,br s). 97c) 2-(3-メトキシフェニル)-5-(4-ニトロベ ンゾイル)
アミノベンズイミダゾール 参考例97b) で得られた化合物 (0.80 g) とトリエチル
アミン (0.41 g) をTHF(70 ml) に溶解し、0℃に冷却し
ながら塩化4-ニトロベンゾイル (0.62 g) を加えて、0
℃で2時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水
と水を加えて、析出物をろ取し、乾燥し、酢酸エチルで
洗浄して、題記化合物を黄色粉末 (1.06g, 収率82%) と
して得た。 mp>300℃ 元素分析値 C21H16N4O4・0.2C4H8O2として 計算値(%):C, 64.49; H, 4.37; N, 13.80 実測値(%):C, 64.58; H, 4.28; N, 13.831 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.88(3H,s), 7.06(1H,d,J=8.4Hz),
7.43-7.75(5H,m), 8.16-8.25(3H,m), 8.35(2H,d,J=8.8
Hz), 10.60(1H,m).
【0190】参考例985-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(3-メトキシフェニ
ル)ベンズイミダゾール 参考例97c) で得られた化合物 (0.53 g) を酢酸エチル
(20 ml)-メタノール (30 ml) に懸濁し、10%パラジウム
炭素 (70 mg) を加えて、水素雰囲気下2.5時間かけて接
触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去し、
溶媒を減圧留去して、題記化合物を褐色無晶形固体 (0.
46 g, 収率94%) として得た。 元素分析値 C21H18N4O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 68.65; H, 5.21; N, 15.25 実測値(%):C, 68.60; H, 5.34; N, 15.031 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.87(3H,s), 5.72(2H,br s), 6.62
(2H,d,J=8.6Hz), 7.01-7.07(1H,m), 7.41-7.52(3H,m),
7.72-7.77(4H,m), 8.18(1H,m), 9.80(1H,s).
【0191】参考例995-(4-ニトロベンゾイル)アミノ-2-(3-トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンズイミダゾール 99a) 5-ニトロ-2-(3-トリフルオロメチルフェニル)ベン
ズイミダゾール 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (1.91 g) とトリエ
チルアミン (1.26 g)をTHF (120 ml) に溶解し、0℃に
冷却しながら塩化3-トリフルオロメチルベンゾイル (2.
61 g) を滴下して、0℃で10分、室温で15時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出
物をろ取した。得られた固体とp−トルエンスルホン酸
一水和物 (2.25 g) をトルエン (180 ml) に懸濁し、16
時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水
を加えて、析出物をろ取し、乾燥した。得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、題
記化合物を黄色粉末 (3.82 g, 定量的) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.81-7.98(3H,m), 8.17(1H,dd,J=
2.2 and 8.8Hz), 8.51-8.56(3H,m). 99b) 5-アミノ-2-(3- トリフルオロメチルフェニル )ベン
ズイミダゾール 参考例99a) で得られた化合物 (2.50 g) をメタノール
(120 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.30 g) を加
えて、水素雰囲気下3時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
して、題記化合物を黒緑色無晶形固体 (2.34 g, 定量
的) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.86(2H,br s), 6.72(1H,dd,J=2.2 a
nd 8.4Hz), 6.85(1H,brs), 7.48-7.67(3H,m), 8.16-8.2
4(2H,m). 99c) 5-(4-ニトロベンゾイル)アミノ-2-(3-トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンズイミダゾール 参考例99b) で得られた化合物 (0.86 g) とトリエチル
アミン (0.38 g) をTHF(70 ml) に溶解し、0℃に冷却し
ながら塩化4-ニトロベンゾイル (0.57 g) を加えて、0
℃で10分、室温で14時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、乾燥
し、クロロホルム-メタノールから再結晶して、題記化
合物を黄褐色粉末 (1.01 g, 収率77%) として得た。 mp 282-284℃ 元素分析値 C21H13N4F3O3・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 58.42; H, 3.17; N, 12.98 実測値(%):C, 58.55; H, 2.99; N, 12.991 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.51-7.84(4H,m), 8.22(2H,d,J=8.
8Hz), 8.27(1H,d,J=1.4Hz), 8.40(2H,d,J=8.8Hz), 8.44
-8.50(2H,m), 10.60(1H,m).
【0192】参考例1005-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(3-トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンズイミダゾール 参考例99c) で得られた化合物 (0.85 g) を酢酸エチル
(20 ml)-メタノール (20 ml) に溶解し、10%パラジウム
炭素 (0.12 g) を加えて、水素雰囲気下3時間かけて接
触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去し、
溶媒を減圧留去して、題記化合物を褐色粉末 (0.80 g,
定量的) として得た。 mp 148-150℃ 元素分析値 C21H15N4F3O・0.1C4H8O2・0.4H2Oとして 計算値(%):C, 62.33; H, 4.06; N, 13.59 実測値(%):C, 62.27; H, 4.19; N, 13.451 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.40(2H,br s), 6.63(2H,d,J=8.4H
z), 7.51-7.62(2H,m), 7.74-7.87(4H,m), 8.23(1H,s) ,
8.44-8.50(2H,m), 9.85(1H,s).
【0193】参考例1012-(4-メチルフェニル)-5-(4-ニトロベンゾイル)アミノ
ベンズイミダゾ ール 101a) 2-(4-メチルフェニル)-5-ニトロベンズイミダゾ
ール 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (3.06 g) とトリエ
チルアミン (2.43 g)をTHF (130 ml) に溶解し、0℃に
冷却しながら塩化4-メチルベンゾイル (3.09 g) を滴下
して、0℃で30分、室温で5時間かきまぜた。溶媒を減
圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し
た。得られた固体とp−トルエンスルホン酸一水和物
(3.80 g) をトルエン (200 ml) に懸濁し、4時間加熱
還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水を加え
て、析出物をろ取し、乾燥した。得られた固体をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、題記化合物
を黄色結晶 (4.25 g, 収率84%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.41(3H,s), 7.42(2H,d,J=8.0Hz),
7.75(1H,d,J=9.2Hz), 8.10-8.16(3H,m), 8.46(1H,br
s). 101b) 5-アミノ-2-(4-メチルフェニル)ベンズイ ミダゾ
ール 参考例101a) で得られた化合物 (2.25 g) をメタノール
(70 ml)-酢酸エチル(70 ml) に懸濁し、10%パラジウム
炭素 (0.30 g) を加えて、水素雰囲気下16時間かけて接
触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去した
後、溶媒を減圧留去して、題記化合物を黒緑色無晶形固
体 (2.10 g, 定量的) として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ:2.36(3H,s), 4.94(2H,br s), 6.5
1(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz), 6.65(1H,d,J=1.0Hz), 7.26
-7.32(3H,m), 7.95(2H,d,J=7.8Hz), 12.18(1H,s).
【0194】101c) 2-(4-メチルフェニル)-5-(4-ニトロ
ベンゾイル)アミノベンズ イミダゾール 参考例101b) で得られた化合物 (0.62 g) とトリエチル
アミン (0.34 g) をTHF (50 ml) に溶解し、0℃に冷却
しながら塩化4-ニトロベンゾイル (0.52 g) を加えて、
0℃で30分、室温で3時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、乾燥
し、酢酸エチル-メタノールで洗浄して、題記化合物を
白色粉末 (0.82 g, 収率80%) として得た。 mp>300℃ 元素分析値 C21H16N4O3として 計算値(%):C, 67.73; H, 4.33; N, 15.05 実測値(%):C, 67.70; H, 4.30; N, 14.701 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.39(3H,s), 7.36(2H,d,J=8.2Hz),
7.47-7.67(2H,m), 8.03-8.25(4H,m), 8.39(2H,d,J=8.8
Hz), 10.55(1/3H,s), 10.63(2/3H,s), 12.80(1H,br s).
【0195】参考例1025-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(4-メチルフェニル)
ベンズイミダゾール 参考例101c) で得られた化合物 (0.50 g) をメタノール
(50 ml) に懸濁し、10%パラジウム炭素 (0.10 g) を加
えて、水素雰囲気下63時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去し、溶媒を減圧留去後、
メタノール-酢酸エチル-ヘキサンで洗浄して、題記化合
物を白色粉末 (0.40 g, 収率87%) として得た。 mp 160-164℃ 元素分析値 C21H18N4O・0.6H2Oとして 計算値(%):C, 71.41; H, 5.48; N, 15.86 実測値(%):C, 71.34; H, 5.29; N, 15.831 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.38(3H,s), 5.73(2H,s), 6.61(2
H,d,J=8.4Hz), 7.35(2H,d,J=8.0Hz), 7.39-7.58(2H,m),
7.74(2H,d,J=8.8Hz), 8.03(1H,d,J=8.4Hz), 8.02-8.06
(1H,m), 8.19(1H,s), 9.81(1H,m), 12.82(1H,m).
【0196】参考例1035-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メチルフ
ェニル)ベンズイミダゾール 参考例101b) で得られた化合物 (0.45 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.41g) をDMF (5 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.34 g) のDMF
溶液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.35 ml) を加えて、
室温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリ
ジン (0.26 g) を加えて、室温で4日間かきまぜた。溶
媒を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、析出物をろ
取し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、題記化合物を黄色粉末 (0.62 g, 収率78%) と
して得た。 mp 157-160℃ 元素分析値 C25H26N4O・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 73.68; H, 6.68; N, 13.75 実測値(%):C, 73.92; H, 6.48; N, 13.591 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H,t,J=7.0Hz), 2.39(3H,s),
3.42(4H,q,J=7.0Hz), 6.72(2H,d,J=9.2Hz), 7.35(2H,
d,J=8.0Hz), 7.44(1H,m), 7.55(1H,d,J=8.4Hz), 7.86(2
H,d,J=8.8Hz), 8.04(1H,d,J=8.2Hz), 8.08(1/2H,s), 8.
20(1/2H,s), 9.79(1/3H,s), 9.86(2/3H,s).
【0197】参考例1042-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-5-(4-ニトロベンゾ
イル)アミノ ベンズイミダゾール 104a) 2-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-5-ニトロベ
ンズイミダゾール 3,4-メチレンジオキシ安息香酸 (3.32 g) とDMF (1滴)
をTHF (100 ml) に溶解し、0℃に冷却しながら塩化オ
ギザリル (1.92 ml) を滴下して、室温で4時間かきま
ぜた。溶媒を減圧留去して得られた固体をTHF (30 ml)
に溶解し、この溶液を4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミ
ン (3.06 g) とトリエチルアミン (2.43 g)のTHF溶液
(180 ml) 中に0℃に冷却しながら滴下して、0℃で30
分、室温で4時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和
重曹水と水を加えて、析出物をろ取した。得られた固体
とp−トルエンスルホン酸一水和物 (3.80 g) をトルエ
ン (200ml) に懸濁し、20時間加熱還流した。溶媒を減
圧留去後、水と飽和重曹水を加えて析出物をろ取し、乾
燥して、題記化合物を得られた固体をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して、題記化合物を橙色粉末
(4.59 g, 収率81%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.16(2H,s), 7.15(1H,d,J=8.2Hz),
7.70-7.75(2H,m), 7.79(1H,dd,J=8.2 and 1.8Hz), 8.1
2(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz), 8.43(1H,d,J=1.8Hz). 104b) 5-アミノ-2-(3,4-メチレンジオキシフェニル)ベ
ンズイミダゾール 参考例104a) で得られた化合物 (2.50 g) をメタノール
(50 ml)-酢酸エチル(50 ml) に懸濁し、10%パラジウム
炭素 (0.30 g) を加えて、水素雰囲気下20時間かけて接
触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去した
後、溶媒を減圧留去して、題記化合物を灰色無晶形固体
(2.44 g, 定量的) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.92(2H,br s), 6.09(2H,s), 6.49
(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz), 6.63(1H,d,J=1.8Hz), 7.03
(1H,d,J=8.6Hz), 7.26(1H,d,J=8.4Hz), 7.56-7.61(2H,
m), 12.08(1H,br s).
【0198】104c) 2-(3,4-メチレンジオキシフェニル)
-5-(4-ニトロベンゾイル)アミノベンズイミダゾール 参考例104b) で得られた化合物 (0.76 g) とトリエチル
アミン (0.36 g) をTHF (60 ml) に溶解し、0℃に冷却
しながら塩化4-ニトロベンゾイル (0.56 g) を加えて、
0℃で30 分間、室温で3時間かきまぜた。溶媒を減圧留
去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、乾燥
し、メタノール-酢酸エチルで洗浄して、題記化合物を
黄色粉末 (0.93 g, 収率77%) として得た。 mp>290℃ 元素分析値 C21H14N4O5・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 62.13; H, 3.58; N, 13.80 実測値(%):C, 62.25; H, 3.58; N, 13.531 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.13(2H,s), 7.09(1H,d,J=8.0Hz),
7.45-7.75(4H,m), 8.22(2H,d,J=8.0Hz), 8.10-8.22(1
H,m), 8.39(2H,d,J=8.8Hz), 10.62(1H,m), 12.70(1H,
m).
【0199】参考例1055-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(3,4- メチレンジオキ
シフェニル)ベンズイミダゾール 参考例104c) で得られた化合物 (0.50 g) をメタノール
(70 ml) に懸濁し、10%パラジウム炭素 (100 mg) を加
えて、水素雰囲気下17時間かけて接触還元を行った。DM
Fを加えて析出物を溶解してから、セライトろ過によっ
て触媒を除去し、溶媒を減圧留去後、水を加えて、析出
物をろ取し、酢酸エチル-メタノールから再結晶して、
題記化合物を白色粉末 (0.20 g, 収率44%) として得
た。 mp 237-239℃ 元素分析値 C21H16N4O3・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 66.13; H, 4.49; N, 14.69 実測値(%):C, 66.41; H, 4.57; N, 14.631 H-NMR(DMSO-d6)δ:5.72(2H,br s), 6.12(2H,s), 6.61
(2H,d,J=8.8Hz), 7.09(1H,d,J=8.0Hz), 7.50(2H,m), 7.
66-7.76(4H,m), 8.17(1H,m), 9.79(1H,br s), 12.60(1
H,br s).
【0200】参考例1065-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 3,4-メチレ
ンジオキシフ ェニル)ベンズイミダゾール 参考例104b) で得られた化合物 (0.41 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.41g) をDMF (5 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.34 g) のDMF
溶液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.35 ml) を加えて、
室温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリ
ジン (0.26 g) を加えて、室温で4日間かきまぜた。溶
媒を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、析出物をろ
取し、酢酸エチル-メタノールから再結晶して、題記化
合物を淡褐色粉末 (0.41 g, 収率48%) として得た。 mp 152-154℃ 元素分析値 C25H24N4O3・1.0H2Oとして 計算値(%):C, 67.25; H, 5.87; N, 12.55 実測値(%):C, 67.10; H, 5.89; N, 12.60.1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H,t,J=7.0Hz), 3.42(4H,q,J
=7.0Hz), 6.12(2H,s), 6.71(2H,d,J=8.8Hz), 7.07(1H,
d,J=8.0Hz), 7.38-7.58(2H,m), 7.66-7.72(2H,m),7.86
(2H,d,J=8.8Hz), 8.19(2/3H,s), 9.85(2/3H,s), 9.78(1
/3H,s), 8.05(1/3H,s), 12.60(1H,m).
【0201】参考例1072-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]-5-( 4-ニトロベンゾ
イル)アミノベンズイミダゾール 107a) 2-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]-5 -ニトロベ
ンズイミダゾール 3-(4-メトキシフェニル)プロピオン酸 (3.60 g) とDMF
(1滴) をTHF (30 ml)に溶解し、0℃に冷却しながら塩
化オギザリル (1.92 ml) を滴下して、室温で20時間か
きまぜた。溶媒を減圧留去して得られた固体をTHF (20
ml) に溶解し、この溶液を4-ニトロ-1,2-フェニレンジ
アミン (3.06 g) とトリエチルアミン (2.43 g) のTHF
溶液 (100 ml) 中に0℃に冷却しながら滴下して、0℃で
30分間、室温で4時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、
飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取した。得られた
固体とp−トルエンスルホン酸一水和物 (3.80 g) をト
ルエン (150 ml) に懸濁し、14時間加熱還流した。溶媒
を減圧留去後、水と飽和重曹水を加えて、析出物をろ取
し、乾燥した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して、題記化合物を褐色無晶形固体
(5.25 g, 収率88%)として得た。1 H-NMR(CDCl3+DMSO-d6)δ:3.18(4H,m), 3.78(3H,s),
6.82(2H,d,J=8.4Hz), 7.14(2H,d,J=8.4Hz), 7.58(1H,
m), 8.13(1H,dd,J=9.0 and 1.4Hz), 8.46(1H,br s). 107b) 5-アミノ-2-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]ベ
ンズイミダゾール 参考例107a) で得られた化合物 (2.53 g) をメタノール
(40 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.25 g) を加
えて水素雰囲気下17時間かけて接触還元を行った。セラ
イトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し
て、題記化合物を黒色無晶形固体 (2.25 g, 定量的) と
して得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.09(4H,m), 3.77(3H,s), 3.90(2H,b
r s), 6.61(1H,dd,J=2.2and 8.4Hz), 6.74(1H,d,J=2.6H
z), 6.80(2H,d,J=8.8Hz), 7.07(2H,d,J=8.8Hz),7.32(1
H,d,J=8.4Hz).
【0202】107c) 2-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]
-5-(4-ニトロベンゾイ ル)アミノベンズイミダゾール 参考例107b) で得られた化合物 (0.64 g) とトリエチル
アミン (0.29 g) をTHF (50 ml) に溶解し、0℃に冷却
しながら塩化4-ニトロベンゾイル (0.44 g) を加えて0
℃で30 分、室温で3時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、乾燥し
た。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、酢酸エチルから再結晶して、題記化合物を
黄色粉末 (0.65 g, 収率65%) として得た。 mp 202-204℃ 元素分析値 C23H20N4O4・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 65.77; H, 4.90; N, 13.34 実測値(%):C, 65.77; H, 4.77; N, 13.121 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.06(4H,m), 3.71(3H,s), 6.83(2
H,d,J=8.6Hz), 7.17(2H,d,J=8.4Hz), 7.39(1H,d,J=8.4H
z), 7.49(1H,d,J=8.2Hz), 8.00(1/3H,s), 8.08(2/3H,
s), 8.21(2H,d,J=8.8Hz), 8.38(2H,d,J=8.8Hz), 10.49
(1/3H,br s), 10.54(2/3H,br s), 12.20(1H,br s).
【0203】参考例1085-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-[2-(4 -メトキシフェ
ニル)エチル]ベンズイミダゾール 参考例107c) で得られた化合物 (0.52 g) をメタノール
(15 ml)-酢酸エチル(15 ml) に溶解し、10%パラジウム
炭素 (60 mg) を加えて、水素雰囲気下17時間かけて接
触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去し、
溶媒を減圧留去後、得られた固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製して、題記化合物を白色無晶形
固体 (0.36 g, 収率75%) として得た。 mp 110-113℃ 元素分析値 C23H22N4O2・0.2C4H8O2・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 69.20; H, 6.00; N, 13.56 実測値(%):C, 69.44; H, 5.95; N, 13.311 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.04(4H,s), 3.71(3H,s), 5.70(2
H,m), 6.60(2H,d,J=8.8Hz), 6.83(2H,d,J=8.8Hz), 7.16
(2H,d,J=8.8Hz), 7.31-7.48(2H,m), 7.72(2H,d,J=8.8H
z), 7.93(1/3H,s), 8.04(2/3H,s), 9.67(1/3H,s), 9.72
(2/3H,s), 12.09(1H,br s).
【0204】参考例1095-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-[ 2-(4-メト
キシフェニル )エチル]ベンズイミダゾ ール 参考例107b) で得られた化合物 (0.27 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.20g) をDMF (10 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.17g) のDMF溶
液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分かきまぜた。得られ
る混合液にトリエチルアミン (0.12 g) を加えて、室温
で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリジン
(0.13 g) を加えて、室温で40時間かきまぜた。溶媒を
減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル-ヘキ
サンから再結晶して、題記化合物を淡褐色粉末 (0.22
g, 収率50%) として得た。 mp 185-187℃ 元素分析値 C27H30N4O2として 計算値(%):C, 73.28; H, 6.83; N, 12.66 実測値(%):C, 73.17; H, 6.86; N, 12.621 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.13(6H,t,J=7.0Hz), 3.04(4H,br
s), 3.41(4H,q,J=7.0Hz), 3.71(3H,s), 6.71(2H,d,J=8.
8Hz), 6.83(2H,d,J=8.8Hz), 7.16(2H,d,J=8.4Hz), 7.30
-7.45(2H,m), 7.84(2H,d,J=8.8Hz), 7.95(1/3H,s), 8.0
5(2/3H,s), 9.71(1/3H,br s), 9.80(2/3H,br s), 12.07
(1H,br s).
【0205】参考例1105-(4-メトキシベンゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)-1-メチルベンズイミダゾール 110a) 2,4-ジニトロ-N-メチルアニリン 2,4-ジニトロアニリン (3.66 g) をDMF (50 ml) に溶解
し、0℃に冷却しながら60%油性水素化ナトリウム (0.80
g) を加えて、0℃で30分かきまぜた。得られる混合液
にヨウ化メチル (1.25 ml) を滴下して、0℃で30分間、
室温で3時間かきまぜた。水を少量加えてから溶媒を減
圧留去し、さらに水を加えて、析出物をろ取して、題記
化合物を黄色結晶 (3.88 g, 収率99%) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.15(3/2H,s), 3.17(3/2H,s), 6.93
(1H,d,J=9.4Hz), 8.31(1H,dd,J=2.6 and 9.4Hz), 8.60
(1H,br s), 9.16(1H,d,J=3.0 Hz). 110b) 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)-1-メチルベン
ズイミダゾールおよび5-(4-メトキシベンゾイ ル)アミノ
-2-(4-メ トキシフェニル)-1-メチルベンズイミダゾール 参考例110a) で得られた化合物 (1.00 g) を酢酸エチル
(30 ml) に懸濁し、10%パラジウム炭素 (110 mg) を加
えて、水素雰囲気下2時間かけて接触還元を行った。こ
の溶液をアルゴン雰囲気下0℃に冷却しながらトリエチ
ルアミン (1.23g) を加え、さらに塩化4-メトキシベン
ゾイル (1.73 g) を滴下して、0℃で30分間、室温で3
時間かきまぜた。DMF (50 ml) を加えて、析出物を溶解
し、セライトろ過した後、溶媒を減圧留去し、水を加え
て、析出物をろ取した。得られた固体をエタノール (70
ml) に懸濁し、濃塩酸 (3 ml) を加えて15時間加熱還
流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水を加えて酢
酸エチルで抽出し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製して、5-アミノ-2-(4-メ
トキシフェニル)-1-メチルベンズイミダゾールを褐色油
状物 (0.24 g, 収率19%) としてまた5-(4-メトキシベン
ゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニル)-1-メチルベン
ズイミダゾールを白色粉末 (0.54 g, 収率27%) として
得た。 5-(4-メトキシベンゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)-1-メチルベンズイミダゾール mp 210-211℃ 元素分析値 C23H21N3O3として 計算値(%):C, 71.30; H, 5.46; N, 10.85 実測値(%):C, 71.04; H, 5.34; N, 10.841 H-NMR(CDCl3)δ:3.85(3H,s), 3.86(6H,s), 7.06(2H,
d,J=8.8Hz), 7.13(2H,d,J=9.0Hz), 7.53(1H,d,J=8.8H
z), 7.63(1H,dd,J=1.8 and 8.8Hz), 7.81(2H,d,J=8.8H
z), 8.00(2H,d,J=8.8Hz), 8.11(1H,d,J=1.4Hz), 10.18
(1H,br s). 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)-1-メチルベンズイミ
ダゾール1 H-NMR(CDCl3)δ:3.40(2H,br s), 3.75(3H,s), 3.85(3
H,s), 6.71(1H,dd,J=8.4and 2.2Hz), 7.00(2H,dt,J=2.2
and 8.8Hz), 7.08-7.14(2H,m), 7.66(2H,dt,J=9.2 and
2.2Hz).
【0206】参考例1112-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-5-(4 -ニトロベンゾ
イル)アミノベンズイミダゾール 参考例110b) で得られた5-アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)-1-メチルベンズイミダゾール (0.36 g) とトリエチ
ルアミン (0.17 g) をTHF (50 ml) に溶解し、0℃に冷
却しながら塩化4-ニトロベンゾイル (0.26 g) を加え
て、0℃で30 分、室温で2時間かきまぜた。溶媒を減圧
留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し、乾
燥し、酢酸エチルで洗浄して、題記化合物を黄色粉末
(0.52 g, 収率91%) として得た。 mp 265-266℃ 元素分析値 C22H18N4O4・0.1H2Oとして 計算値(%):C, 65.37; H, 4.54; N, 13.86 実測値(%):C, 65.26; H, 4.59; N, 13.741 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.87(3H,s), 3.90(3H,s), 7.14(2
H,d,J=9.2Hz), 7.58(1H,d,J=8.8Hz), 7.66(1H,dd,J=1.8
and 8.8Hz), 7.82(2H,d,J=8.8Hz), 8.15(1H,d,J=1.6H
z), 8.23(2H,d,J=8.8Hz), 8.39(2H,d,J=8.8Hz), 10.59
(1H,s).
【0207】参考例1125-(4-アミノベンゾイル)アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)-1-メチルベンズイミダゾール 参考例111で得られた化合物 (0.40 g) をメタノール (3
0 ml)-DMF (30 ml) に懸濁し、10%パラジウム炭素 (50
mg) を加えて、水素雰囲気下84時間かけて接触還元を行
った。DMFを加えて、析出物を溶解してから、セライト
ろ過によって触媒を除去し、溶媒を減圧留去後、酢酸エ
チル-メタノールから再結晶して、題記化合物を白色粉
末 (0.33 g, 収率89%) として得た。 mp 223-225℃ 元素分析値 C22H20N4O2・H2Oとして 計算値(%):C, 67.68; H, 5.68; N, 14.35 実測値(%):C, 67.67; H, 5.71; N, 14.361 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(3H,s), 3.86(3H,s), 5.71(2
H,br s), 6.61(2H,d,J=8.8Hz), 7.13(2H,d,J=8.8Hz),
7.50(1H,d,J=8.4Hz), 7.61(1H,dd,J=1.8 and 8.8Hz),
7.75(2H,d,J=8.8Hz), 7.81(2H,d,J=9.2Hz), 8.09(1H,d,
J=1.4Hz), 9.77(1H,br s).
【0208】参考例1135-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メトキシ
フェニル)-1-メチルベンズイミダゾール 参考例110b) で得られた5-アミノ-2-(4-メトキシフェニ
ル)-1-メチルベンズイミダゾール (0.24 g) と4-ジエ
チルアミノ安息香酸 (0.19 g) をDMF (10 ml)に溶解
し、0℃に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.16 g)
のDMF溶液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜ
た。得られる混合液にトリエチルアミン (0.17 ml) を
加えて、室温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルア
ミノピリジン(0.12 g) を加えて、室温で3日間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、有機
層を分取し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチ
ル-ヘキサンから再結晶して、題記化合物を淡褐色結晶
(0.24 g, 収率60%) として得た。 mp 161-163℃ 元素分析値 C26H28N4O2として 計算値(%):C, 72.87; H, 6.59; N, 13.07 実測値(%):C, 72.69; H, 6.33; N, 12.971 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H,t,J=7.0Hz), 3.42(4H,q,J
=7.0Hz), 3.86(6H,s), 6.72(2H,d,J=9.2Hz), 7.13(2H,
d,J=8.8Hz), 7.51(1H,d,J=8.8Hz), 7.63(1H,dd,J=1.8 a
nd 8.8Hz), 7.81(2H,dt,J=8.8 and 1.8Hz), 7.86(2H,d,
J=9.2Hz), 8.11(1H,d,J=1.4Hz), 9.83(1H,br s).
【0209】参考例1146-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メトキシ
フェニル)-1-メチルベンズイミダゾール 114a) 6-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)-1- メチルベン
ズイミダゾール 参考例75a) で得られた化合物 (0.54 g) をDMF (10 ml)
に溶解し、0℃に冷却しながら60%油性水素化ナトリウ
ム (0.09 g) を加えて、0℃で30 分間かきまぜた。得ら
れる混合液にヨウ化メチル (0.13 ml) を加えて、室温
で15時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、水を加えて、
析出物をろ取し、乾燥した。得られる固体をメタノール
(10 ml)-酢酸エチル (10 ml) に懸濁し、10%パラジウ
ム炭素 (60 mg) を加えて、水素雰囲気下4時間かけて
接触還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去
し、溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、酢酸エチル-ヘキサンから再結晶し
て、題記化合物を黄色結晶 (0.15g, 収率30%) として得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.75(3H,s), 3.80(2H,br s), 3.88(3
H,s), 6.64(1H,d,J=1.4Hz), 6.70(1H,dd,J=2.2 and 8.4
Hz), 7.02(2H,d,J=9.2Hz), 7.57(1H,d,J=8.4Hz),7.67(2
H,d,J=9.2Hz). 114b) 6-(4-ジエチルアミ ノベンゾイル)アミノ-2-(4-メ
トキシフェニル) -1-メチルベンズイミダゾ ール 参考例114a) で得られた化合物 (0.10 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.08g) をDMF (10 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.07g) のDMF溶
液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.07 ml) を加えて、
室温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリ
ジン (0.05 g) を加えて、室温で60時間かきまぜた。溶
媒を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル-ヘキ
サンから再結晶して、題記化合物を黄色結晶 (0.07 g,
収率41%) として得た。 mp 215-217℃ 元素分析値 C26H28N4O2・0.1H2Oとして 計算値(%):C, 72.57; H, 6.61; N, 13.02 実測値(%):C, 72.54; H, 6.74; N, 12.961 H-NMR(CDCl3)δ:1.20(6H,t,J=7.2Hz), 3.41(4H,q,J=
7.0Hz), 3.81(3H,s), 3.88(3H,s), 6.67(2H,d,J=9.2H
z), 7.01-7.07(3H,m), 7.67-7.72(3H,m), 7.81(2H,d,J=
8.8Hz), 8.06(1H,br s), 8.36(1H,d,J=1.8Hz).
【0210】参考例1153-[5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノベンズイミ
ダゾール-2-イル ]-N-フェニルプロピル カーバメート 115a) 3-(5-ニトロベンズイミダゾール-2-イル) プロピ
オン酸エチル 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (7.66 g) とトリエ
チルアミン (6.07 g)をTHF (300 ml) に溶解し、0℃に
冷却しながら塩化こはく酸エチル (8.23 g) を滴下し
て、0℃で30分間、室温で3時間かきまぜた。溶媒を減
圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し
た。得られた固体とp−トルエンスルホン酸一水和物
(9.51 g) をトルエン (300 ml) に懸濁し、10時間加熱
還流した。溶媒を減圧留去後、水、飽和重曹水、酢酸エ
チルを加えて、不溶物をろ別後、有機層を分取し、水と
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去した。得られた固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル-ジイソプロピ
ルエーテルから再結晶して、題記化合物を淡黄色粉末
(6.65 g, 収率51%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.16(3H,t,J=7.0Hz), 2.91(2H,t,J
=7.0Hz), 3.15(2H,t,J=7.0Hz), 4.06(2H,q,J=7.0Hz),
7.66(1H,d,J=8.8Hz), 8.07(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz),
8.39(1H,d,J=2.2Hz ). 115b) 3-(5-アミノベンズ イミダゾール-2-イル)プロピ
オン酸エチル 参考例115a) で得られた化合物 (1.38 g) をメタノール
(40 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.14 g) を加
えて、水素雰囲気下17時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
して、題記化合物を黒色油状物 (1.22 g, 定量的) とし
て得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.17(3H,t,J=7.0Hz), 2.79(2H,t,J
=6.8Hz), 2.96(2H,t,J=6.8Hz), 4.05(2H,q,J=7.0Hz),
6.43(1H,dd,J=1.8 and 8.4Hz), 6.58(1H,d,J=1.8Hz),
7.11(1H,d,J=8.4Hz).
【0211】115c) 3-[5-(4-ジエチルアミノベンゾイル
アミ ノ)ベンズイミダゾール-2-イル]プロピオン酸エチ
参考例115b) で得られた化合物 (1.22 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (1.06g) をDMF (10 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.90g) のDMF溶
液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.64 g) を加えて、室
温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリジ
ン (0.67 g) を加えて、室温で3.5日間かきまぜた。溶
媒を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル-ヘキ
サンから再結晶して、題記化合物を白色結晶 (1.51 g,
収率71%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.21(6H,t,J=7.0Hz), 1.26(3H,t,J
=7.4Hz), 2.86(2H,t,J=6.8Hz), 3.20(2H,t,J=6.8Hz),
3.43(4H,q,J=7.0Hz), 4.18(2H,q,J=7.0Hz), 6.69(2H,d,
J=8.8Hz), 7.00(1H,br s), 7.58(1H,br s), 7.79(2H,d,
J=9.0Hz), 7.85(1H,br s), 10.20(1H,br s). 115d) 5-(4-ジエチルアミ ノベンゾイル)アミノ-2-(3-ヒ
ドロキシプロピル)ベンズイミダゾール 参考例115c) で得られた化合物 (0.55 g) をTHF (20 m
l) に溶解し、水素化ほう素リチウム (90 %;0.09 g)
を加えて、30℃で7時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、水と1N 塩酸を加えて中和し、析出物をろ取し、そ
のままシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
て、題記化合物を淡褐色粉末 (0.10 g, 収率20%) とし
て得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.20(6H,t,J=7.1Hz), 1.95-2.04(2H,
m), 2.96(2H,t,J=6.8Hz), 3.42(4H,q,J=7.0Hz), 3.73(2
H,t,J=5.8Hz), 6.67(2H,d,J=9.0Hz), 7.06-7.11(1H,m),
7.42(1H,d,J=8.6Hz), 7.80(2H,d,J=9.0Hz), 8.02(2H,b
r s). 115e) 3-[5-(4-ジエチ ルアミノベンゾイル)アミノベン
ズイミダゾール-2-イル]-N-フェニルプロピ ル カーバメ
ート 参考例115d) で得られた化合物 (0.13 g) をTHF (30 m
l) に溶解し、0℃に冷却しながらフェニルイソシアネー
ト (0.04 ml) を加えて、0℃で2時間、室温で64時間か
きまぜた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
して、題記化合物を淡褐色無晶形固体 (90 mg, 収率51
%) として得た。 mp 114-118℃ 元素分析値 C28H31N5O3・0.2C4H8O2として 計算値(%):C, 68.74; H, 6.53; N, 13.92 実測値(%):C, 68.81; H, 6.59; N, 13.781 H-NMR(CDCl3)δ:1.18(6H,t,J=7.2Hz), 2.08(2H,m),
2.83(2H,t,J=7.3Hz), 3.39(4H,q,J=7.0Hz), 4.11(2H,
m), 6.64(2H,d,J=9.2Hz), 7.00-7.39(8H,m), 7.81(2H,
d,J=9.2Hz), 7.96(1H,br s), 8.14(1H,br s).
【0212】参考例1165-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-ピリジ
ル)ベンズイミダゾール 116a) 5-ニトロ-2-(4-ピリジル)ベンズイミダゾール 4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (3.06 g) とトリエ
チルアミン (4.45 g)をDMF (50 ml) に溶解し、0℃に冷
却しながら塩化イソニコチン酸塩酸塩 (3.56g) を加え
て、0℃で30分間、室温で18時間かきまぜた。溶媒を減
圧留去後、水を加えて、析出物をろ取した。得られた固
体とp−トルエンスルホン酸一水和物 (7.61 g) をトル
エン (200 ml) に懸濁し、15時間加熱還流した。溶媒を
減圧留去後、水と飽和重曹水を加えて析出物をろ取し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、題記
化合物を黄褐色粉末 (3.42 g, 71 %) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.85(1H,d,J=8.8Hz), 8.13-8.22(3
H,m), 8.57(1H,d,J=2.0Hz), 8.82(1H,d,J=1.4Hz), 8.84
(1H,d,J=1.4Hz). 116b) 5-アミノ-2-(4-ピリジル)ベンズイミダゾ ール 参考例116a) で得られた化合物 (1.20 g) をDMF (50 m
l) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.20 g) を加えて、
水素雰囲気下65時間かけて接触還元を行った。セライト
ろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、題記化
合物を黄色無晶形固体 (0.65 g, 収率62%) として得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ:5.11(2H,br s), 6.59(1H,dd,J=8.8 a
nd 2.0Hz), 6.67(1H,d,J=2.0Hz), 7.36(1H,d,J=8.8Hz),
7.96(2H,d,J=6.2Hz), 8.66(2H,d,J=6.2Hz). 116c) 5-(4-ジエチルアミ ノベンゾイル)アミノ-2-(4-ピ
リジル)ベンズイミダゾール 参考例116b) で得られた化合物 (0.65 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.63g) をDMF (20 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.53g) のDMF溶
液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.38 g) を加えて室温
で50時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、水を加えて、
析出物をろ取し、得られた固体をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、酢酸エチルから再結晶して、
題記化合物を淡褐色固体 (0.53g, 収率45%) として得
た。 mp 248-250℃ 元素分析値 C23H23N5Oとして 計算値(%):C, 71.67; H, 6.01; N, 18.17 実測値(%):C, 71.78; H, 5.94; N, 17.971 H-NMR(CDCl3)δ:1.20(6H,t,J=7.0Hz), 3.41(4H,q,J=
7.0Hz), 6.64(2H,d,J=9.2Hz), 6.98(1H,m), 7.66(1H,
m), 7.80(2H,d,J=9.2Hz), 7.86(2H,m), 8.16(1H,m),8.4
5(2H,m), 8.57(1H,br s), 12.40(1H,br s).
【0213】参考例1175-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 2,3-ジヒド
ロベンゾフラ ン-5-イル)ベンズイミ ダゾール 117a) 2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-カルボアルデヒド エー・ピー・モンテらのジャーナル・オブ・メディシナ
ル・ケミストリー、36、3700、1993年 (Monte, A. P. e
t. al., J. Med. Chem., 1993, 36, 3700) に記載の方
法に従って合成した。2,3-ジヒドロベンゾフラン (3.00
g) を塩化メチレン (50 ml) に溶解し、0℃に冷却しな
がら四塩化すず (9.76 g) を加え、続いてジクロロメチ
ルメチルエーテル (2.26 ml) を10分間かけて滴下し、0
℃で1時間かきまぜた。氷水を加えてかきまぜた後、有
機層を抽出し、水、1N塩酸、飽和食塩水の順で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得
られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製して、題記化合物を黄色油状物 (1.07 g, 収率29%)
として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.28(2H,t,J=8.6Hz), 4.70(2H,t,J=
8.8Hz), 6.88(1H,d,J=8.0Hz), 7.67(1H,dd,J=1.8 and
8.0Hz), 7.76(1H,d,J=1.0Hz), 9.84(1H,s). 117b) 2,3-ジヒドロベンゾ フラン-5-カルボン酸 エッチ・ハラらのヘテロサイクルズ、33、219、1992年
(Hara, H. et. al., Heterocycles, 1992, 33, 219) に
記載の方法に従って合成した。参考例117a) で得られた
化合物 (0.15 g) をアセトン (150 ml) に溶解し、無水
硫酸マグネシウム (0.82 g) を加え、さらに1% 過マン
ガン酸カリウム水溶液(32 ml) を滴下し、80℃で3時間
かきまぜた。不溶物を除去し、溶媒を減圧留去後、1N
塩酸を加えてpH1にしてから酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去して、題記化合物を白色粉末 (0.14 g, 収率84
%) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.27(2H,t,J=8.8Hz), 4.68(2H,t,J=
8.8Hz), 6.82(1H,d,J=8.8Hz), 7.93-7.96(2H,m).
【0214】117c) 2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-イ
ル)-5-ニトロベンズイミ ダゾール 参考例117b) で得られた化合物 (0.14 g) とDMF (1滴)
をTHF (10 ml) に溶解し、塩化オギザリル (0.08 ml)
を滴下して、室温で12時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
して得られた油状物をTHF (3 ml) に溶解し、この溶液
を4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (0.13 g) とトリ
エチルアミン (0.10 g) のTHF溶液 (15ml) 中に0℃に冷
却しながら滴下して、0℃で30分、室温で1.5時間かきま
ぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析
出物をろ取した。得られた固体とp−トルエンスルホン
酸一水和物 (0.16 g) をトルエン (50 ml) に懸濁し、
5時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹
水を加えて、析出物をろ取し、乾燥して得られた固体を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、題記
化合物を黄色粉末 (0.17 g, 収率72%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.30(2H,t,J=8.8Hz), 4.65(2H,t,J
=8.4Hz), 6.97(1H,d,J=8.4Hz), 7.64-7.78(1H,m), 7.99
(1H,d,J=8.4Hz), 8.11(2H,m), 8.47(1H,m). 117d) 5-アミノ-2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-イル)
ベンズイミダゾール 参考例117c) で得られた化合物 (0.16 g) をメタノール
(30 ml) に懸濁し、10%パラジウム炭素 (0.03 g) を加
えて、水素雰囲気下5時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
して、題記化合物を褐色固体 (0.14 g, 収率94%) とし
て得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.09(2H,t,J=8.8Hz), 3.60(2H,br
s), 4.56(2H,t,J=8.8Hz),6.62(1H,dd,J=2.2 and 8.4H
z), 6.74(1H,d,J=8.4Hz), 6.77(1H,s), 7.39(1H,d,J=8.
4Hz), 7.71(1H,d,J=8.4Hz), 7.88(1H,s). 117e) 5-(4-ジエチルアミ ノベンゾイル)アミノ-2-(2,3-
ジヒドロベンゾフラン-5-イル)ベンズイミダゾール 参考例117d) で得られた化合物 (0.13 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.10g) をDMF (10 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.08g) のDMF溶
液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.06 g) を加えて、室
温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリジ
ン (0.06 g) を加えて、室温で60時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して、題記化合物を白
色粉末 (0.12 g, 収率54%)として得た。 mp 161-165℃ 元素分析値 C26H26N4O2・0.6H2Oとして 計算値(%):C, 71.41; H, 6.27; N, 12.81 実測値(%):C, 71.26; H, 6.09; N, 12.751 H-NMR(CDCl3)δ:1.19(6H,t,J=6.9Hz), 3.03(2H,t,J=
8.4Hz), 3.41(4H,q,J=7.0Hz), 4.53(2H,t,J=8.3Hz), 6.
61-6.70(3H,m), 7.06(1H,d,J=8.0Hz), 7.55(1H,d,J=8.0
Hz), 7.74-7.85(3H,m), 8.05(1H,s), 8.34(1H,br s).
【0215】参考例1185-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メトキシ
フェニルメチル )ベンズイミダゾール 118a) 2-(4-メトキシフェニルメチル)-5-ニトロベンズ
イミダゾール 2-(4-メトキシフェニル)酢酸 (3.32 g) とDMF (1滴)
をTHF (20 ml) に溶解し、塩化オギザリル (1.92 ml)
を滴下して、室温で13時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
して得られた油状物をTHF (15 ml) に溶解し、この溶液
を4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (3.06 g) とトリ
エチルアミン (2.43 g) のTHF溶液 (150ml) 中に0℃に
冷却しながら滴下して、0℃で30分、室温で1.5時間かき
まぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、
析出物をろ取した。得られた固体とp−トルエンスルホ
ン酸一水和物 (3.06 g) をトルエン (150 ml) に懸濁
し、15時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和
重曹水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取し、水と飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、有機
層をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、題記化合物を褐色無晶形固体 (5.56 g, 収率94
%) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.78(3H,s), 4.27(2H,s), 6.88(2H,
d,J=8.8Hz), 7.22(2H,d,J=8.8Hz), 7.52(1H,br s), 8.1
6(1H,dd,J=2.0 and 8.8Hz), 8.44(1H,br s). 118b) 5-アミノ-2-(4-メトキシフェニルメチル)ベンズ
イミダゾール 参考例118a) で得られた化合物 (2.00 g) をメタノール
(70 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.25 g) を加
えて、水素雰囲気下6時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
して、題記化合物を褐色粉末 (1.79 g, 定量的) として
得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.71(3H,s), 3.97(2H,s), 4.80(2
H,br s), 6.43(1H,dd,J=1.8 and 8.4Hz), 6.57(1H,m),
6.85(2H,d,J=8.4Hz), 7.12(1H,d,J=8.0Hz), 7.21(2H,d,
J=8.8Hz).
【0216】118c) 5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)ア
ミノ-2-(4-メトキシフェニ ルメチル)ベンズイミダゾー
参考例118b) で得られた化合物 (1.00 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.80g) をDMF (15 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.68g) のDMF溶
液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.48 g) を加えて、室
温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリジ
ン (0.51 g) を加えて、室温で20時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。得られた油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル-メ
タノールから再結晶して、題記化合物を黄色粉末 (0.68
g, 収率40%) として得た。 mp 172-174℃ 元素分析値 C26H28N4O2・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 72.27; H, 6.62; N, 12.97 実測値(%):C, 72.20; H, 6.45; N, 12.931 H-NMR(CDCl3)δ:1.20(6H,t,J=7.0Hz), 3.41(4H,q,J=
7.0Hz), 3.78(3H,s), 4.17(2H,s), 6.66(2H,d,J=9.2H
z), 6.84(2H,dt,J=8.8 and 2.2Hz), 7.18(2H,d,J=8.8H
z), 7.50(1H,m), 7.76(2H,d,J=9.2Hz), 7.85(1H,s), 8.
08(1H,br s).
【0217】参考例1195-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-トリフル
オロメトキシフ ェニル)ベンズイミダゾール 119a) 5-ニトロ-2-(4-トリフルオロメトキシフェニル)
ベンズイミダゾール 4-トリフルオロメトキシ安息香酸 (2.06 g) とDMF (1
滴) をTHF (15 ml) に溶解し、塩化オギザリル (0.96 m
l) を滴下して室温で20時間かきまぜた。溶媒を減圧留
去して得られた油状物をTHF (15 ml) に溶解し、この溶
液を4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (1.53 g) とト
リエチルアミン (1.21 g) のTHF溶液 (150 ml) 中に0℃
に冷却しながら滴下して、0℃で30分、室温で3時間か
きまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加え
て、析出物をろ取した。得られた固体とp−トルエンス
ルホン酸一水和物 (1.90 g) をトルエン (150 ml) に懸
濁し、15時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽
和重曹水を加えて、析出物をろ取し、乾燥して、題記化
合物を得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製して、題記化合物を黄色粉末 (2.93 g, 収率
91%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.62(2H,d,J=8.4Hz), 7.79(1H,d,J
=8.8Hz), 8.16(1H,dd,J=2.2 and 9.2Hz), 8.35(2H,d,J=
8.8Hz), 8.50(1H,br s). 119b) 5-アミノ-2-(4-トリフルオロメトキシフェニル)
ベンズイミダゾール 参考例119a) で得られた化合物 (1.50 g) をメタノール
(70 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.17 g) を加
えて、水素雰囲気下17時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
して、題記化合物を灰色無晶形固体 (1.30 g, 収率96%)
として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:6.69(1H,dd,J=2.0 and 8.8Hz), 6.81
(1H,m), 7.22(2H,d,J=9.6Hz), 7.46(1H,d,J=8.4Hz), 8.
02(2H,dt,J=8.8 and 2.2Hz). 119c) 5-(4-ジエチルアミ ノベンゾイル)アミノ-2-(4-ト
リフルオロメトキシフェニル)ベンズイミダゾ ール 参考例119b) で得られた化合物 (0.70 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.48g) をDMF (10 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.41g) のDMF溶
液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.29 g) を加えて、室
温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリジ
ン (0.31 g) を加えて、室温で19時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、析出物をろ取
し、酢酸エチルから再結晶して、題記化合物を白色結晶
(0.50 g, 収率45%) として得た。 mp 217-219℃ 元素分析値 C25H23N4F3O2・H2Oとして 計算値(%):C, 61.72; H, 5.18; N, 11.52 実測値(%):C, 61.88; H, 5.16; N, 11.571 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H,t,J=6.9Hz), 3.43(4H,q,J
=7.0Hz), 6.72(2H,d,J=9.0Hz), 7.45-7.62(4H,m), 7.86
(2H,d,J=9.0Hz), 8.14-8.31(3H,m), 9.82-9.90(1H,m).
【0218】参考例1205-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メチルチ
オフェニル)ベンズイミダゾール 120a) 2-(4-メチルチオフェニル)-5-ニトロベンズイミ
ダゾール 4-メチルチオ安息香酸 (0.84 g) とDMF (1滴) をTHF
(10 ml) に溶解し、0℃に冷却しながら塩化オギザリル
(0.48 ml) を滴下して、室温で14時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去して得られた固体をTHF (5 ml) に溶解し、
この溶液を4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (0.77 g)
とトリエチルアミン (0.61 g) のTHF溶液 (100 ml) 中
に0℃に冷却しながら滴下して、0℃で1時間、室温で4
時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を
加えて、析出物をろ取した。得られた固体とp−トルエ
ンスルホン酸一水和物 (0.95 g) をトルエン (100 ml)
に懸濁し、30時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水
と飽和重曹水を加えて、析出物をろ取し、乾燥して、題
記化合物を得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製して、題記化合物を黄色粉末 (1.02 g,
収率71%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.58(3H,s), 7.48(2H,d,J=8.6Hz),
7.75(1H,d,J=8.8Hz), 8.11-8.18(3H,m), 8.46(1H,br
s). 120b) 5-アミノ-2-(4-メチルチオフェニル)ベン ズイミ
ダゾール 参考例120a) で得られた化合物 (0.50 g) と塩化第一す
ず二水和物 (1.98 g)をエタノール (50 ml) に溶解し、
65℃で3時間かきまぜた。飽和重曹水を加えてpH8に調
整した後、セライトろ過し、溶媒を減圧留去した。水と
酢酸エチルを加えて、有機層を分取し、水と飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留
去して、褐色無晶形固体 (0.50 g, 定量的) として得
た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.53(3H,s), 4.94(2H,br s), 6.52(1
H,d,J=8.4Hz), 6.64(1H,s), 7.27(1H,d,J=7.6Hz), 7.36
(2H,d,J=8.4Hz), 7.99(2H,d,J=8.4Hz), 12.21(1H,br
s).
【0219】120c) 5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)ア
ミノ-2-(4-メチルチオフェ ニル)ベンズイミダゾール 参考例120b) で得られた化合物 (0.45 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.36g) をDMF (15 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.30g) のDMF溶
液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.21 g) を加えて、室
温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリジ
ン (0.23 g) を加えて、室温で48時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、水を加えて析出物をろ取し、得られた固
体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、
題記化合物を白色粉末 (0.42 g, 収率55%) として得
た。 mp 148-152℃ 元素分析値 C25H26N4OS・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 68.87; H, 6.15; N, 12.85 実測値(%):C, 68.73; H, 6.12 N, 12.601 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H,t,J=7.1
Hz), 2.55(3H,s), 3.42(4H,
q,J=6.8 Hz),6.73(2H,d,J=
9.2Hz), 7.41(2H,d,J=8.8H
z), 7.43−7.54(2H,m), 7.86
(2H,d,J=9.2Hz), 8.08(2H,
d,J=9.0Hz), 8.20(1H,m),
9.83(1H,br s), 12.72(1H,b
r s).
【0220】参考例1215−(4−ジエチルアミノベ ンゾイル)アミノ-2-(4-メ
チルスルフェニルフェニル)ベンズイミダゾール 参考例120c) で得られた化合物 (0.12 g) をクロロホル
ム (20 ml) に懸濁し、0℃に冷却しながらm-クロロ過安
息香酸 (0.10 g) のクロロホルム溶液 (2 ml)を滴下し
て、室温で1時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和
重曹水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取し、水と飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製して、題記化合物を淡褐色粉末 (0.
06 g, 収率48%) として得た。 mp 157-158℃ 元素分析値 C25H26N4O2S・1.0H2Oとして 計算値(%):C, 64.63; H, 6.07; N, 12.06 実測値(%):C, 64.94; H, 5.83; N, 11.741 H-NMR(CDCl3)δ:1.14(6H,t,J=6.9Hz), 2.62(3H,s),
3.34(4H,q,J=6.9Hz), 6.54(2H,d,J=8.8Hz), 7.12(1H,d,
J=8.8Hz), 7.38-7.56(3H,m), 7.77(2H,d,J=8.8Hz), 8.0
8(2H,d,J=8.4Hz), 8.18-8.25(1H,m), 8.55(1H,s).
【0221】参考例1222-(1-ベンジルオキシカルボニルピペリジン-4-イル)-5-
(4-ジエチル アミノベンゾイル)アミノベンズイミダゾー
122a) 1-ベンジルオキシカルボニル-4-ピペリジンカル
ボン酸 イソニペコチン酸 (6.46 g) を4M 水酸化ナトリウム水
溶液 (12.5 ml) に溶解し、0℃に冷却しながら塩化ベン
ジルオキシカルボニル (9.38 g) と4M 水酸化ナトリウ
ム水溶液 (15 ml) を反応溶液が酸性にならないように
加えて、0℃で2時間、室温で1時間かきまぜた。反応
液をエーテルで洗浄後、水層を氷冷しながら5N 塩酸をp
H2-3になるように加えた後、酢酸エチルで抽出し、水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去
して、無色油状 (12.87 g, 収率98%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.59-1.77(2H,m), 1.90-1.96(2H,m),
2.47-2.58(1H,m), 2.89-3.02(2H,m), 4.07-4.14(2H,
m), 5.13(2H,br s), 7.35(5H,br s). 122b) 2-(1-ベンジルオキシカルボニルピペリジン-4-イ
ル)-5-ニトロベンズイミダゾール 参考例122a) で得られた化合物 (2.63 g) 、DMF (1滴)
をトルエン (30 ml)に溶解し、塩化チオニル (0.77 m
l) を加えて、60℃で2時間かきまぜた。溶媒を減圧留
去後、THF (10 ml) に溶解し、溶媒を減圧留去して得ら
れた固体をTHF(10 ml) に溶解し、この溶液を4-ニトロ-
1,2-フェニレンジアミン (1.53 g) とトリエチルアミン
(1.21 g) のTHF溶液 (100 ml) 中に0℃に冷却しながら
滴下して、0℃で2時間、室温で2時間かきまぜた。溶
媒を減圧留去後、飽和重曹水、水を加えて、析出物をろ
取した。得られた固体とp−トルエンスルホン酸一水和
物 (0.38 g) をトルエン (150 ml) に懸濁し、15時間加
熱還流した。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水、水、酢酸
エチルを加えて、析出物をろ別後、有機層を分取し、水
と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製して、題記化合物を黄色無晶形
固体 (1.43 g, 収率38%) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.75-2.18(4H,m), 2.97-3.24(3H,m),
4.31-4.38(2H,m), 5.17(2H,s), 7.35(5H,m), 7.45(1/2
H,d,J=8.8Hz), 7.76(1/2H,d,J=9.2Hz), 8.19(1H,dd,J=
2.2 and 9.0Hz), 8.36(1/2H,d,J=2.2Hz), 8.63(1/2H,d,
J=2.2Hz), 9.84(1/2H,br s), 10.10(1/2H,br s).
【0222】122c) 5-アミノ-2-(1-ベンジルオキシカル
ボニルピペリジン-4-イル)ベンズイミダゾール 参考例122b) で得られた化合物 (0.38 g) をメタノール
(30 ml) に溶解し、臭化ニッケル (44 mg) を加えてか
ら水素化ほう素ナトリウム (0.19 g) を加えて、室温で
3時間かきまぜた。セライトろ過し、溶媒を減圧留去
し、水、酢酸エチル、1N 塩酸を加えて中和してから有
機層を抽出し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、題記化合物を黒
色無晶形固体 (0.33 g, 収率95%) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.71-1.92(2H,m), 2.05-2.11(2H,m),
2.91-3.03(3H,m), 3.60(2H,br s), 4.26-4.32(2H,m),
5.15(2H,s), 6.64(1H,dd,J=2.2 and 8.6Hz), 6.79(1H,b
r s), 7.33-7.38(6H,m). 122d) 2-(1-ベンジルオキ シカルボニルピペリジン-4 -イ
ル)-5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミ ノベンズイミ
ダゾール 参考例122c) で得られた化合物 (0.33 g) と4-ジエチル
アミノ安息香酸 (0.19g) をDMF (10 ml) に溶解し、0℃
に冷却しながらシアノりん酸ジエチル (0.16g) のDMF溶
液 (2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得ら
れる混合液にトリエチルアミン (0.11 g) を加えて、室
温で1時間かきまぜた。さらに4-ジメチルアミノピリジ
ン (0.12 g) を加えて、室温で65時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して、題記化合物を褐
色無晶形固体 (0.34 g,収率69%) として得た。 元素分析値 C31H35N5O3・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 69.64; H, 6.79; N, 13.10 実測値(%):C, 69.83; H, 6.68; N, 12.841 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,t,J=7.0Hz), 1.67-1.97(4H,
m), 2.89-2.96(3H,m), 3.41(4H,q,J=7.0Hz), 4.20(2H,
m), 5.10(2H,s), 6.78(2H,d,J=8.8Hz), 6.90-7.00(1H,b
r s), 7.33(5H,m), 7.50-7.60(1H,br s), 7.80(2H,d,J=
9.0Hz), 7.93(1H,m), 10.80(1H,br s).
【0223】参考例1235-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-ジエチル
アミノフェニル )ベンズイミダゾール 123a) 2-(4-ジエチルアミノフェニル)-5-ニトロベンズ
イミダゾール 4-ジエチルアミノ安息香酸 (3.86 g) とDMF (1滴) を塩
化チオニル (3 ml) に溶解し、室温で16時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去して得られた残留物を4-ニトロ-1,2
-フェニレンジアミン (3.06 g) とトリエチルアミン
(4.45 g) のTHF溶液(150 ml) 中に0℃に冷却しながら加
えて、0℃で30分間、室温で15時間かきまぜた。溶媒を
減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出物をろ取し
た。得られた固体とp-トルエンスルホン酸一水和物 (7.
60 g) をトルエン (200 ml) に懸濁し、20時間加熱還流
した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水を加えて、析
出物をろ取し、乾燥して得られた固体をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製して、題記化合物を橙色粉
末(4.87 g, 収率78%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.15(6H,t,J=6.8Hz), 3.44(4H,q,J
=6.9Hz), 6.82(2H,d,J=9.2Hz), 7.50(1H,br s), 8.01(2
H,d,J=9.2Hz), 8.07(1H,dd,J=2.4 and 9.0Hz), 8.40(1
H,br s). 123b) 5-アミノ-2-(4-ジエチルアミノフェニル)ベンズ
イミダゾール 参考例123aで得た化合物 (2.87 g) をDMF (100 ml) に
溶解し、10 % パラジウム炭素 (0.33 g) を加えて、水
素雰囲気下20時間かけて接触還元を行った。セライトろ
過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し、水と
酢酸エチルを加えて、不溶物を除去し、有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去して、題記化合物を黄橙色粉末
(2.15 g, 収率83%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.13(6H,t,J=6.9Hz), 3.39(4H,q,J
=7.0Hz), 4.80(2H,br s), 6.45(1H,dd,J=1.8 and 8.8H
z), 6.63(1H,br s), 6.73(2H,d,J=9.2Hz), 7.17(1H,d,J
=7.6Hz), 7.85(1H,d,J=8.8Hz), 11.85(1H,br s).
【0224】123c) 5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)ア
ミノ-2-(4-ジエチルアミノ フェニル)ベンズイミダゾー
参考例123bで得た化合物 (0.28 g) と4-ジエチルアミノ
安息香酸 (0.20 g) をDMF (10 ml) に溶解し、0℃に冷
却しながらシアノリン酸ジエチル (0.17 g) のDMF溶液
(2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得られる
混合液にトリエチルアミン (0.12 g) を加えて、室温で
1時間かきまぜた。さらに4−ジメチルアミノピリジン
(0.13 g) を加えて、室温で36時間かきまぜた。溶媒を
減圧留去後、水を加えて、析出物をろ取し、得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
酢酸エチルから再結晶して、題記化合物を白色粉末(0.2
1g, 収率46%)として得た。 mp 197-200℃ 元素分析値 C28H33N5O・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 72.38; H, 7.38; N, 15.07 実測値(%):C, 72.37; H, 7.44; N, 15.041 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(12H,t,J=6.7Hz), 3.42(8H,q,
J=7.0Hz), 6.72(2H,d,J=9.2Hz), 6.77(2H,d,J=9.2Hz),
7.44(2H,m), 7.86(2H,d,J=8.8Hz), 7.93(2H,d,J=8.8H
z), 8.11(1H,m), 9.80(1H,br s), 12.37(1H,br s).
【0225】参考例1245-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-ピペリジ
ル)ベンズイミダゾール 参考例122d) で得られた化合物 (1.27 g) をメタノール
(50 ml) に溶解し、10%パラジウム炭素 (0.20 g) を加
えて、水素雰囲気下64時間かけて接触還元を行った。セ
ライトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去
して、題記化合物を淡黄色無晶形固体 (0.62 g, 収率65
%) として得た。 mp 156-160℃ 元素分析値 C23H29N5O3・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 69.60; H, 7.52; N, 17.64 実測値(%):C, 69.84; H, 7.45; N, 17.601 H-NMR(CDCl3)δ:1.20(6H,t,J=7.0Hz), 1.72-1.99(4H,
m), 2.61-2.73(2H,m), 2.89-3.02(1H,m), 3.10-3.16(2
H,m), 3.45(4H,q,J=7.0Hz), 6.68(2H,d,J=8.8Hz),7.08
(1H,br s), 7.53(1H,m), 7.82(2H,d,J=9.0Hz), 8.00(1
H,s), 8.26(1H,br s).
【0226】参考例1252-(1-ベンジル-4-ピペリジノ)-5-(4-ジエチルアミノベ
ンゾイル)アミノベンズイミダゾール 参考例124)で得られた化合物 (0.25 g) をDMF (3 ml)
に溶解し、炭酸カリウム (0.10 g) を加えて、60℃で20
分間かきまぜた。室温まで放冷後、臭化ベンジル (0.08
ml) を加えて、室温で36時間かきまぜた。溶媒を減圧
留去後、水を加えて、析出物をろ取し、乾燥して、題記
化合物を白色粉末 (0.23 g, 収率76%)として得た。 mp 130-133℃ 元素分析値 C30H35N5O・0.2H2Oとして 計算値(%):C, 74.26; H, 7.35; N, 14.43 実測値(%):C, 74.43; H, 7.14; N, 14.501 H-NMR(CDCl3)δ:1.21(6H,t,J=7.0Hz), 1.84-2.13(6H,
m), 2.85-2.96(3H,m), 3.43(4H,q,J=7.0Hz), 3.51(2H,
s), 6.68(2H,d,J=9.2Hz), 7.26-7.32(6H,m), 7.52(1H,b
r s), 7.79(2H,d,J=8.8Hz), 7.89(1H,br s).
【0227】参考例1262-(1-アセチル-4-ピペリジノ)-5-(4-ジエチルアミノベ
ンゾイル)アミノベンズイミダゾール 参考例124)で得られた化合物 (0.25 g) をTHF (50 ml)
に溶解し、0℃に冷却しながらトリエチルアミン (0.14
g) と無水酢酸 (0.09 ml) を加えて、室温で60時間かき
まぜた。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水を加えて、
析出物をろ取し、乾燥して、題記化合物を白色粉末 (0.
27 g, 収率98%) として得た。 mp 160-164℃ 元素分析値 C25H31N5O2・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 68.41; H, 7.26; N, 15.95 実測値(%):C, 68.59; H, 7.58; N, 15.901 H-NMR(CDCl3)δ:1.20(6H,t,J=7.1Hz), 1.70-2.10(4H,
m), 2.03(3H,s), 2.60-2.71(1H,m), 3.04-3.16(2H,m),
3.42(4H,q,J=7.0Hz), 3.80-3.87(1H,m), 4.54-4.61(1H,
m), 6.68(2H,d,J=9.2Hz), 7.07(1H,br s), 7.49(1H,br
s), 7.81(2H,d,J=8.8Hz), 8.03(1H,s), 8.22(1H,br s).
【0228】参考例1274-[N-[2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダゾール-5-
イル]カルバモイル安息香酸 参考例87で得た4-[N-[2-(4-メトキシフェニル)ベンズ
イミダゾール-5-イル]カルバモイル]安息香酸メチル(3.
31g)と1N水酸化ナトリウム(16ml)のメタノール(100ml)
溶液を9時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残留
物に水を加え、1N塩酸(16ml)で中和した。析出物をろ取
し、水洗し、乾燥して題記化合物を褐色固体(3.2g,収
率91%)を得た。 mp>300℃ 元素分析値 C22H17N3O4・2.2H2Oとして 計算値(%):C, 61.88; H, 5.05; N, 9.84 実測値(%):C, 61.95; H, 4.80; N, 9.881 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.85(3H,s), 7.11(2H,d,J=8.8Hz),
7.53(2H,m), 8.04-8.18(7H,m), 10.38(1H,s).
【0229】参考例1285-[4-(N,N-ジエチルアミノ)カルバモイルベンゾイル]ア
ミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベン ズイミダゾール 参考例127で得た化合物(0.58g)とジエチルアミン(0.
18ml)のDMF(5ml)溶液へ氷冷下シアノりん酸ジエチル(0.
26ml)を加え、15分間かきまぜた後、トリエチルアミン
(0.24ml)と4-ジメチルアミノピリジン(0.21g)を加え
た。反応液を室温でさらに23時間かきまぜた後、水を加
えて、析出物をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、THFから再結晶して題記化合物を無色
針状晶(0.34g,収率51%)として得た。 mp 251-252 ℃ 元素分析値 C26H26N4O3として 計算値(%):C, 70.57; H, 5.92; N, 12.66 実測値(%):C, 70.30; H, 5.93; N, 12.441 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.11(6H,m), 3.1
8−3.21(2H,m), 3.44−3.49(2
H,m), 3.85(3H,s), 7.11(2
H,d,J=9.0Hz), 7.40−7.60(4
H,m), 8.02−8.19(5H,m), 1
0.36(1H,br).
【0230】参考例1292,2−ジメチル-4-[N'-[2-(4-メトキシフェニル)ベン
ズイミダゾール-5-イル]カルバモイル]ベンズヒドラジ
参考例127で得た化合物(0.58g)と1,1-ジメチルヒド
ラジン(0.13ml)のDMF(5ml)溶液へ氷冷下シアノりん酸ジ
エチル(0.26ml)を加え、15分間かきまぜた後、トリエチ
ルアミン(0.24ml)と4-ジメチルアミノピリシン(0.21g)
を加えた。反応液を室温でさらに3日間かきまぜた後、
水を加えて、析出物をろ取し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、メタノール−酢酸エチルから再
結晶して、題記化合物を無色針状晶(0.41g,収率63%)と
して得た。 mp>300 ℃ 元素分析値 C24H23N5O3・0.3H2Oとして 計算値(%):C, 66.29; H, 5.47; N, 16.10 実測値(%):C, 66.24; H, 5.35; N, 16.071 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.63(6H,s), 3.85(3H,s), 7.11(2
H,d,J=8.8Hz), 7.46(1H,d,J=8.8Hz), 7.58(1H,d,J=8.8H
z), 7.92(2H,d,J=8.4Hz), 8.04-8.21(5H,m), 9.58(1H,
s), 10.32-10.39(1H,m).
【0231】参考例1305-(4-アミノベンジル)アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール三塩酸塩 130a) 1-tert-ブトキ シカルボニル-2-(4-メトキシフェ
ニル)-5-ニトロベンズイミダゾールおよび1-tert-ブト
キシカルボニル-2-(4-メトキシフ ェニル)-6-ニトロベン
ズイミダゾール 参考例75a)で得た2-(4-メトキシフェニル)-5-ニトロベ
ンズイミダゾール(3.67g)のTHF(100ml)溶液へ二炭酸ジ-
tert-ブチル(6.86g)と4-ジメチルアミノピリジン(20mg)
を加え、室温で3時間、さらに60℃で4時間かきまぜた。
溶媒を減圧留去し、残留物に酢酸エチルと水を加えて、
有機層を分取し、水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。第一
画分より1-tert-ブトキシカルボニル-2-(4-メトキシフ
ェニル)-5-ニトロベンズイミダゾールを黄色結晶(2.34
g,収率47%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,s), 3.89(3H,s), 7.02(2H,d
t,J=9.2 and 2.2Hz), 7.66(2H,dt,J=2.2 and 8.8Hz),
7.82(1H,d,J=8.8Hz), 8.30(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz),
8.95(1H,d,J=2.6Hz). また、第二画分より1-tert-ブトキシカルボニル-2-(4-
メトキシフェニル)-6-ニトロベンズイミダゾールを無色
結晶(1.72g,収率34%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s), 3.89(3H,s), 7.02(2H,d
t,J=8.8 and 2.2Hz), 7.62(2H,dt,J=2.0 and 8.8Hz),
8.11(1H,d,J=9.2Hz), 8.29(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz),
8.63(1H,d,J=2.2Hz) 130b) 5-アミノ-1-te rt-ブトキシカルボニル-2-(4-メ
トキシフェニル)ベンズイミダゾール 参考例130a)で得た1-tert-ブトキシカルボニル-2-(4-メ
トキシフェニル)-5-ニトロベンズイミダゾール(1.0g)の
酢酸エチル(30ml)−メタノール(30ml)混合溶液へ10%パ
ラジウム炭素(150mg)を加えて、水素雰囲気下5時間かけ
て接触還元した。触媒をろ去し、溶媒を減圧留去して、
題記化合物を黄褐色無晶形固体(0.91g,収率99%)として
得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s), 3.81(2H,brs), 3.86(3
H,s), 6.74(1H,dd,J=2.2and 8.6Hz), 6.96(2H,dt,J=9.2
and 2.2Hz), 7.35(1H,d,J=2.2Hz), 7.50-7.57(3H,m).
【0232】130c) 1-tert-ブ トキシカルボニル-2-(4 -
メトキシフェニル)-5-(4-ニトロベンジル)ア ミノベンズ
イミダゾール 参考例130b)で得た化合物(700mg)、塩化4-ニトロベンジ
ル(354mg)とトリエチルアミン(1.06g)の酢酸エチル(20m
l)溶液を90℃で3日間かきまぜた。反応液へ水と飽和重
層水を加えて、有機層を分取し、水と飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し
て得た油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製して、題記化合物を黄色粉末(110mg,収率11%)
として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.35(9H,s), 3.86(3H,s), 4.40(1H,b
rs), 4.57(2H,s), 6.68(1H,dd,J=2.2 and 8.8Hz), 6.95
(2H,dt,J=8.8 and 2.2Hz), 7.22(1H,d,J=2.0Hz),7.50-
7.60(5H,m), 8.21(2H,d,J=8.8Hz). 130d) 5-(4-アミノベンジル)アミノ-1-tert-ブトキシ
カルボニル-2-(4-メトキシフェニル) ベンズイミダゾー
参考例130c)で得た化合物(100mg)のエタノール(20ml)−
THF(15ml)混合溶液に臭化第二ニッケル(10mg)を加え
て、0℃に冷却しながら水素化ほう素ナトリウム(246mg)
を加えて0℃で30分間、さらに室温で15時間かきまぜ
た。触媒をセライトろ去し、ろ液を減圧濃縮し、水と酢
酸エチルを加えて、有機層を分取し、水と飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去して、題記化合物を黄色粉末(100mg,定量的)として
得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s), 3.65(2H,brs), 3.85(3
H,s), 4.26(2H,s), 6.66-6.71(3H,m), 6.95(2H,d,J=8.8
Hz), 7.19(2H,d,J=8.0Hz), 7.26-7.28(2H,m), 7.50-7.5
7(2H,m). 130e) 5-(4-アミノベンジル)アミノ-2-(4-メトキシフ
ェニル)ベンズイ ミダゾール 参考例130d)で得た化合物(100mg)を4N塩化水素の酢酸エ
チル溶液(4ml)に溶解し、室温で4時間かきまぜた。析出
物をろ取し、酢酸エチルで洗浄して、題記化合物を黄色
粉末(95mg)として得た。 mp 207-210 ℃ 元素分析値 C21H20N4O・3HCl・1.8H2Oとして 計算値(%):C, 51.88; H, 5.51; N, 11.52 実測値(%):C, 51.98; H, 5.42; N, 11.401 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.88(3H,s), 4.41(2H,s), 6.63(1
H,d,J=1.8Hz), 6.96(1H,dd,J=2.0 and 8.8Hz), 7.23(2
H,d,J=9.2Hz), 7.35(2H,d,J=8.4Hz), 7.50(2H,d,J=8.8H
z), 7.34-7.53(1H,m), 8.20(2H,d,J=8.8Hz).
【0233】参考例1315-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 5-ベンゾフ
リール)ベンズイミダゾール 131a) ベンゾフラン-5-カ ルボン酸 参考例117bで得た化合物 (0.85 g) 、N-ブロモこはく酸
イミド (0.92 g) および2,2'-アゾビス(イソブチロニ
トリル) (0.09 g) をベンゼン (70 ml) に懸濁し、10
時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水を加えて、70
℃で10分間かきまぜた後、放冷して析出物をろ取し、乾
燥して、題記化合物を白色粉末(0.67 g,収率79%)として
得た。1 H-NMR (CDCl3)δ:7.09(1H,dd,J=0.8 and 2.2Hz), 7.6
9(1H,t,J=8.6Hz), 7.94(1H,dd,J=1.7 and 8.7Hz), 8.11
(1H,d,J=2.2 Hz), 8.31(1H,d,J=1.4Hz). 131b) 2-(5-ベンゾフリー ル)-5-ニトロベンズイミダゾ
ール 参考例131aで得た化合物 (0.67 g,) とDMF (1滴) をTHF
(30 ml) に溶解し、塩化オギザリル (0.40 ml) を滴下
して、室温で13時間かきまぜた。溶媒を減圧留去して得
られた残留物をTHF (5 ml) に溶解し、この溶液を4-ニ
トロ-1,2-フェニレンジアミン (0.63 g,) とトリエチル
アミン (0.50 g) のTHF溶液 (70 ml)中に0℃に冷却しな
がら滴下して、0℃で30分間、室温で4時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出
物をろ取した。得られた固体とp-トルエンスルホン酸一
水和物 (0.79 g,) をトルエン (80 ml) に懸濁し、24時
間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水を
加えて、析出物をろ取し、乾燥して得られた固体をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、題記化合
物を黄色粉末(0.93 g, 収率81%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.15(1H,d,J=1.4Hz), 7.72(1/2H,
d,J=8.8Hz), 7.82(3/2H,d,J=8.8Hz), 8.13(1H,d,J=2.2H
z), 8.12-8.23(2H,m), 8.38(1/2H,m), 8.55(3/2H,m).
【0234】131c) 5-アミノ-2-(5-ベンゾフリール) ベ
ンズイミダゾール 参考例131bで得た化合物 (0.30 g,) をメタノール (20
mL)-酢酸エチル (20 ml) に溶解し、10 % パラジウム炭
素 (0.04 g) を加えて、水素雰囲気下13時間かけて接触
還元を行った。セライトろ過によって触媒を除去した
後、溶媒を減圧留去して、題記化合物を黒色無晶形固体
(0.26 g, 収率99%)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:6.70(1H,dd,J=2.0 and 8.6Hz), 6.83
(1H,m), 6.88(1H,m), 7.49(1H,d,J=8.4Hz), 7.59(1H,d,
J=8.4Hz), 7.68(1H,d,J=2.6Hz), 7.94(1H,dd,J=1.8 and
8.8Hz), 8.24(1H,m). 131d) 2-(5-ベンゾフリー ル)-5-(4-ジエチルアミノベン
ゾイル)アミノベンズイミダゾール 参考例131cで得た化合物 (0.67 g) と4-ジエチルアミノ
安息香酸 (0.22 g) をDMF (10 ml) に溶解し、0℃に冷
却しながらシアノリン酸ジエチル (0.18 g) のDMF溶液
(2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得られる
混合液にトリエチルアミン (0.13 g, 1.3 mmol) を加え
て、室温で1時間かきまぜた。さらに4−ジメチルアミ
ノピリジン (0.14 g) を加えて、室温で17時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、有機
層を分取し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、題記化合
物を黄色無晶形固体 (0.16g, 収率35%)として得た。 mp 155-160℃. 元素分析値C26H24N4O2・0.8H2Oとして 計算値(%): C, 71.15; H, 5.88; N, 12.76 実測値(%): C, 71.11; H, 5.87; N, 12.501 H-NMR(CDCl3)δ:1.18(6H,t,J=7.4Hz), 3.48(4H,q,J=
7.2Hz), 6.51(1H,d,J=1.4Hz), 6.60(2H,d,J=9.2Hz), 7.
04(1H,d,J=7.6Hz), 7.38(1H,d,J=8.8Hz), 7.55(1H,d,J=
2.2Hz), 7.62(1H,d,J=8.4Hz), 7.80(2H,d,J=9.2Hz), 7.
99(1H,dd,J=2.0 and 8.6Hz), 8.05(1H,s), 8.22(1H,d,J
=1.4Hz), 8.48(1H,br s).
【0235】参考例1322-(2-クロロ-5-ピ リジル)-5-(4-ジエチルアミノベンゾ
イル)アミノベンズイミダゾール 132a) 2-(2-クロロ-5-ピリジル)-5-ニトロベンズイミダ
ゾール 6-クロロニコチン酸 (4.73 g) をクロロホルム (70 ml)
に懸濁し、塩化チオニル (2.63 ml) を加えて、5時間
加熱還流した。溶媒を減圧留去して得られた残留物をDM
F (20 ml) に溶解し、この溶液を4-ニトロ-1,2-フェニ
レンジアミン(4.59 g) とトリエチルアミン (7.29 g)
のDMF溶液 (100 ml) 中に0℃に冷却しながら滴下して、
室温で13時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、飽和重曹
水と水を加えて、析出物をろ取した。得られた固体とp-
トルエンスルホン酸一水和物 (5.71 g) をトルエン (20
0 ml) に懸濁し、24時間加熱還流した。溶媒を減圧留去
後、水と飽和重曹水を加えて、析出物をろ取し、乾燥し
て得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製して、題記化合物を橙色粉末 (2.29 g, 収率28%)
として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.80(1H,d,J=8.4Hz), 7.83(1H,d,J
=7.4Hz), 8.18(1H,dd,J=2.2 and 9.0Hz), 8.54(1H,br
s), 8.59(1H,dd,J=2.6 and 8.4Hz), 9.21(1H,d,J=2.0H
z). 132b) 5-アミノ-2-(2-クロロ-5-ピリジル)ベンズイミダ
ゾール 参考例132aで得た化合物 (0.50 g) をメタノール (30 m
l) に溶解し、臭化第二ニッケル (0.04 g) と水素化ほ
う素ナトリウム (0.53 gl) を加えて、室温で1時間か
きまぜた。セライトろ過によって触媒を除去した後、溶
媒を減圧留去して、1N塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去して、題記化合物を褐色粉末 (0.
38 g, 収率85%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.58(1H,dd,J=2.0 and 8.6Hz), 6.
71(1H,d,J=1.8Hz), 7.34(1H,d,J=8.6Hz), 7.67(1H,d,J=
9.2Hz), 8.43(1H,dd,J=2.5 and 8.3Hz), 9.05(1H,d,J=
2.6Hz).
【0236】132c) 2-(2-クロロ-5-ピリジル)-5-(4 -ジ
エチルアミノベンゾイル )アミノベンズイミダゾール 参考例132bで得た化合物 (0.30 g,) と4-ジエチルアミ
ノ安息香酸 (0.25 g,)をDMF (15 ml) に溶解し、0℃に
冷却しながらシアノリン酸ジエチル (0.21 g)のDMF溶液
(2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得られ
る混合液にトリエチルアミン (0.15 g) を加えて室温で
61時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、水と酢酸エチル
を加えて、有機層を分取し、水と飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、酢酸エチル-ヘキサンから再結晶して、題記化
合物を黄色粉末(0.07 g, 収率14%)として得た。 mp 151-155℃ 元素分析値 C23H22N5ClO・0.5H2Oとして 計算値(%):C, 64.41; H, 5.40; N, 16.33 実測値(%):C, 64.30; H, 5.50; N, 16.291 H-NMR(CDCl3)δ:1.17(6H,t,J=7.0Hz), 3.36(4H,q,J=
7.4Hz), 6.56(2H,d,J=8.8Hz), 6.98-7.03(1H,m), 7.14
(1H,d,J=8.8Hz), 7.51-7.59(1H,m), 7.70(2H,d,J=9.2H
z), 8.10(1H,s), 8.20(1H,dd,J=2.3 and 8.4Hz), 8.31-
8.37(1H,m), 9.00(1H,d,J=2.2 Hz).
【0237】参考例1335-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 3-チエニー
ル)ベンズイミダゾール 133a) 5-ニトロ-2-(3-チエニール)ベンズイミダゾール 3-チオフェンカルボン酸 (1.28 g) とDMF (1滴) をTHF
(20 ml) に溶解し、塩化オギザリル (0.96 ml) を滴下
して、室温で14時間かきまぜた。溶媒を減圧留去して得
られた残留物をTHF (15 ml) に溶解し、この溶液を4-ニ
トロ-1,2-フェニレンジアミン (1.53 g) とトリエチル
アミン (1.21 g) のTHF溶液 (100 ml)中に0℃に冷却し
ながら滴下して、0℃で30分間、室温で4時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出
物をろ取した。得られた残留物とp-トルエンスルホン酸
一水和物 (1.90 g) をトルエン (150 ml) に懸濁し、15
時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水
を加えて、析出物をろ取し、乾燥して得られた固体をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、題記化
合物を橙色粉末(2.30 g, 収率94%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.73-7.85(2H,m), 8.13(1H,dd,J=
2.2 and 8.8Hz), 8.40(1H,dd,J=2.6 and 1.6Hz), 8.46
(1H,br s). 133b) 5-アミノ-2-(3-チエニール)ベンズイミダ ゾール 参考例133aで得た化合物 (1.00 g) をメタノール (100
ml) に溶解し、10 %パラジウム炭素 (0.15 g) を加え
て、水素雰囲気下13時間かけて接触還元を行った。セラ
イトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し
て、題記化合物を黒色粉末(0.76 g, 収率86%)として得
た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.70(1/2H,br s), 4.93(3/2H,br
s), 6.50(3/4H,dd,J=2.2and 8.4Hz), 6.55(1/4H,dd,J=
2.2 and 8.4Hz), 6.63(3/4H,dd,J=1.8Hz), 6.76(1/4H,d
d,J=1.8Hz), 7.16(1/4H,dd,J=8.4Hz), 7.26(3/4H,d,J=
8.4Hz), 7.63-7.72(2H,m), 8.03(3/4H,m), 8.10(1/4H,
m), 12.15(3/4H,br s), 12.30(1/4H,br s).
【0238】133c) 5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)ア
ミノ-2-(3-チエニール)ベンズイミダゾール 参考例133bで得た化合物 (0.43 g) と4-ジエチルアミノ
安息香酸 (0.41 g) をDMF (15 ml) に溶解し、0℃に冷
却しながらシアノリン酸ジエチル (0.34 g) のDMF溶液
(2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得られる
混合液にトリエチルアミン (0.24 g) を加えて、室温で
1時間かきまぜた。さらに4−ジメチルアミノピリジン
(0.26 g) を加えて、室温で86時間かきまぜた。溶媒を
減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル-ヘ
キサンから再結晶して、題記化合物を白色粉末 (0.25
g, 収率32%)として得た。 mp 258-260℃ 元素分析値 C22H22N4OS・0.5C4H8O2・0.1H2Oとして 計算値(%):C, 66.06; H, 6.05; N, 12.84 実測値(%):C, 66.14; H, 6.14; N, 12.941 H-NMR(CDCl3)δ:1.19(6H,t,J=6.8Hz), 3.41(4H,q,J=
7.2Hz), 6.64(2H,d,J=9.0Hz), 7.05(1H,m), 7.24-7.28
(1H,m), 7.53(1H,d,J=9.0Hz), 7.65(1H,dd,J=1.3 and
5.1Hz), 7.80(2H,d,J=9.0Hz), 8.12(1H,s), 8.20(1H,
m).
【0239】参考例1345-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 3-フリル)
ベンズイミダゾール 134a) 2-(3-フリル)-5-ニトロベンズイミダゾール 3-フランカルボン酸 (1.12 g) とDMF (1滴) をTHF (20
ml) に溶解し、塩化オギザリル (0.96 ml) を滴下し
て、室温で15時間かきまぜた。溶媒を減圧留去して得ら
れた残留物をTHF (10 ml) に溶解し、この溶液を4-ニト
ロ-1,2-フェニレンジアミン (1.53 g) とトリエチルア
ミン (1.21 g) のTHF溶液 (100 ml) 中に0℃に冷却しな
がら滴下して、0℃で30分間、室温で17時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、飽和重曹水と水を加えて、析出
物をろ取した。得られた固体とp-トルエンスルホン酸一
水和物 (1.90 g) をトルエン (150 ml) に懸濁し、15時
間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、水と飽和重曹水を
加えて、析出物をろ取し、乾燥して得られた固体をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル
-ヘキサンから再結晶して、題記化合物を橙色結晶 (0.5
6 g, 収率25%)として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.13(1H,dd,J=0.7 and 1.8Hz), 7.
73(1H,d,J=9.2Hz), 7.92(1H,t,J=1.7Hz), 8.13(1H,dd,J
=2.2 and 8.8Hz), 8.44(1H,d,J=1.8Hz), 8.51(1H,m). 134b) 5-アミノ-2-(3-フリル)ベンズイミダゾー 参考例134aで得た化合物 (0.46 g) をメタノール (30 m
l) に溶解し、10 % パラジウム炭素 (0.05 g) を加え
て、水素雰囲気下2時間かけて接触還元を行った。セラ
イトろ過によって触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し
て、題記化合物を黒色粉末 (0.38 g, 収率95%) として
得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.68(1H,dd,J=2.2 and 8.4Hz), 6.
83(1H,m), 6.91(1H,m),7.41(1H,m), 7.51(1H,t,J=2.0H
z), 8.05(1H,s).
【0240】134c) 5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)ア
ミノ-2-(3-フリル)ベンズイミダゾール 参考例134bで得た化合物 (0.30 g) と4-ジエチルアミノ
安息香酸 (0.31 g,)をDMF (15 ml) に溶解し、0℃に冷
却しながらシアノリン酸ジエチル (0.26 g)のDMF溶液
(2 ml) を滴下して、0℃で15分間かきまぜた。得られる
混合液にトリエチルアミン (0.18 g) を加えて、室温で
1時間かきまぜた。さらに4−ジメチルアミノピリジン
(0.19 g) を加えて、室温で61時間かきまぜた。溶媒を
減圧留去後、水と酢酸エチルを加えて、有機層を分取
し、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチル-ヘ
キサンから再結晶して、題記化合物を白色粉末(0.37 g,
収率66%)として得た。 mp 167-169℃ 元素分析値 C22H22N4O2・0.4 C4H8O2として 計算値(%):C, 69.19; H, 6.20; N, 13.68 実測値(%):C, 68.89; H, 6.42; N, 13.371 H-NMR(CDCl3)δ:1.19(6H,t,J=7.2Hz), 3.40(4H,q,J=
7.2Hz), 6.64(2H,d,J=9.2Hz), 6.87(1H,m), 7.08(1H,d,
J=7.6Hz), 7.36(1H,t,J=1.7Hz), 7.48(1H,d,J=8.4Hz),
7.81(2H,d,J=8.6Hz), 7.99(1H,s), 8.07(1H,br s), 8.1
8(1H,s).
【0241】参考例1355-[3-(4-ジエチルアミノフェニル)アクリロイル]アミノ
-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミ ダゾール 135a) 3-(4-ジエチルア ミノフェニル)アクリル酸エチ
ジエチルホスホノ酢酸エチル (7.40 g)のTHF (70 ml)
溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で60%油性水素化ナトリ
ウム (1.32 g) を加えて30分間かきまぜた。ついで、4-
ジエチルアミノベンズアルデヒド (5.32 g) のTHF (40
ml) 溶液を0℃で滴下し、0℃で30分間、室温で15時間
かきまぜた。溶媒を減圧留去後、残留物に1N塩酸を加え
て中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去して、題記化合物を黄色油状物 (7.52 g,定
量的) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.18(6H, t, J=7.
2Hz), 1.32(3H, t, J=7.1Hz
), 3.39(4H, q, J=7.1Hz),
4.23(2H, q, J=7.2Hz), 6.
19(1H, d, J=15.8Hz), 6.62
(2H, d, J=9.2Hz), 7.40(2
H, d, J=8.8Hz), 7.61(1H,
d, J=15.6Hz).
【0242】135b) 5-[3-(4-ジエチルアミノフェ
ニル)ア クリロイル]アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベ
ンズイミダゾール 参考例135a)で得た化合物 (1.00 g) と2N水酸化ナトリ
ウム水溶液 (4.0 ml)をエタノール (10 ml) に溶解し、
室温で1時間、50-60℃で2時間かきまぜた。溶媒を減
圧留去後、残留物に1N塩酸 (8.0 ml) を加えて中和し
た。溶媒を減圧留去後、残留物をTHF (30 ml) に懸濁
し、DMF (1滴) と塩化チオニル (0.32 ml)を加えて室
温で12時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、残留物をTH
F (30 ml) に懸濁した。得られる懸濁液を、参考例75b)
で得た5-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)ベンズイミダ
ゾール (0.97 g) とトリエチルアミン (0.99 g) のTHF
(50 ml)-DMF (50 ml) 溶液中に氷冷しながら加え、0℃
で30分間、室温で2時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、残留物に飽和重曹水を加え、析出物をろ取した。得
られる固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、酢酸エチルから再結晶して、題記化合物を橙色粉
末 (0.69 g,収率39 %) として得た。 mp 251-253℃ 元素分析値 C27H28N4O2・0.2H2O として 計算値(%):C, 73.02; H, 6.45; N, 12.61 実測値(%):C, 73.06; H, 6.57; N, 12.351 H-NMR(DMSO-d6+CF3COOH)δ:1.12(6H, t, J=6.7Hz),
3.43(4H, q, J=6.8Hz),3.92(3H, s), 6.61(1H, d, J=1
5.4Hz), 6.81-6.84(2H, m), 7.31(2H, d, J=8.8Hz), 7.
48-7.63(4H, m), 7.78(1H, d, J=8.8Hz), 8.16(2H, d,
J=8.8Hz), 8.55(1H, d, J=1.6Hz), 10.47(1H, br s).
【0243】参考例1362-(4-ジエチルアミノフェニル)-5-(1-エチル-5-インド
リル)カルボニルアミノベンズイミダゾール 136a) 1-エチルインドール -5-カルボン酸 インドール-5-カルボン酸 (4.20 g) のDMF (50 ml) 溶
液に、アルゴン雰囲気下、0℃で60%油性水素化ナトリ
ウム (2.22 g) を加えて30分かきまぜた。ついで、ヨウ
化エチル (4.36 ml) を加えて室温で14時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、残留物に水と酢酸エチルを加え
て、有機層を分取した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、油
状物を得た。また、水層に1N塩酸を加えて中和した後、
酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残
留物を酢酸エチルで再結晶して、題記化合物を白色結晶
(2.27 g,収率46 %) として得た。再結晶の母液を減圧
留去して得られる残留物を上記油状物と合わせ、得られ
る混合物を1N 水酸化ナトリウム水溶液 (60 ml)、エタ
ノール (60 ml) およびTHF(30 ml) の混合液に溶解し、
室温で1時間、さらに10時間加熱還流した。溶媒を減圧
留去後、残留物に1N 塩酸 (60 ml) を加えて、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、題記化合物
を白色粉末 (2.37 g,収率48 %)として得た。題記化合
物の合計収量は、4.64 g(収率94%)であった。 mp 182-183℃1 H-NMR(CDCl3)δ:1.50(3H, t, J=7.1Hz), 4.21(2H, q,
J=7.1Hz), 6.63(1H, dd, J=0.7 and 3.3Hz), 7.20 (1
H, d, J=3.0Hz), 7.38(1H, d, J= 8.8Hz), 7.99(1H, d
t, J=1.4 and 8.8Hz), 8.50(1H, m).
【0244】136b) 2-(4-ジエチ ルアミノフェニル)-5-
( 1-エチル-5-インドリル)カルボニルアミノベンズ イミ
ダゾール 参考例136a)で得た化合物 (0.40 g) と参考例123b)で得
た化合物 (0.56 g) とをDMF (15 ml) に溶解した。得ら
れる溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃でシアノリン酸ジ
エチル (0.34 g) を加えて、15分間かきまぜた後、トリ
エチルアミン (0.24 g) を加えて、室温で1時間かきま
ぜ、さらに4-ジメチルアミノピリジン (0.26 g) を加え
て、室温で13時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、残留
物に飽和重曹水と酢酸エチルを加え、不溶物を除去した
後、有機層を分取した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、酢酸エチル-メタノールから再結晶して、題記化
合物を橙色粉末 (0.61 g,収率68 %) として得た。 元素分析値 C28H29N5O・H2O として 計算値(%):C, 71.62; H, 6.65; N, 14.91 実測値(%):C, 71.74; H, 6.62; N, 14.701 H-NMR(CDCl3)δ:1.15(6H, t, J=6.8Hz), 1.40(3H, t,
J=7.0Hz), 3.42(4H, q,J=6.8Hz), 4.27(2H, q, J=7.2H
z), 6.60(1H, d, J=2.8Hz), 6.79(2H, d, J=9.2Hz), 7.
44-7.61(4H, m), 7.82(1H, d, J=10.2Hz), 7.95(2H, d,
J=8.8Hz), 8.16(1H, s), 8.30(1H, d, J=2.6Hz), 10.1
1(1H, s).
【0245】参考例1372-(4-ジエチルアミノフェニル)-5-(1-エチル-5-インド
リル)カルボニルアミノベンズイミダゾール三塩酸塩 参考例136b)で得た化合物 (0.30 g) のエタノール (20
ml) 溶液に、28%エタノール性塩酸 (5 ml) を加え、室
温で10分間かきまぜた。混合液を静置後、析出物をろ取
して、題記化合物を黄色粉末 (0.28 g,収率77 %) とし
て得た。 元素分析値 C28H29N5O・3HCl・0.7H2O として 計算値(%):C, 58.63; H, 5.87; N, 12.21 実測値(%):C, 58.89; H, 6.17; N, 12.021 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.17(6H, t, J=6.8Hz), 1.39(3H,
t, J=6.8Hz), 3.43-3.52(4H, m), 4.28(2H, q, J=7.0H
z), 6.62(1H, d, J=3.2Hz), 6.94(2H, d, J=9.2Hz), 7.
54(1H, d, J=3.2Hz), 7.62(1H, d, J=8.8Hz), 7.69(1H,
d, J=8.8Hz), 7.82-7.90(2H, m), 8.13(2H, d, J=8.8
Hz), 8.33(1H, d, J=1.4Hz), 8.46(1H, d,J=1.4Hz), 1
0.48(1H, s).
【0246】参考例1385-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 1-エチル-5
-インドリル)ベンズイミダゾール 138a) 2-(1-エチル-5-インドリル)-5-ニト ロベンズイ
ミダゾール 参考例136a)で得た化合物 (0.94 g) と4-ニトロ-1,2-フ
ェニレンジアミン (0.76 g) のDMF (10 ml) 溶液に、ア
ルゴン雰囲気下、0℃でシアノリン酸ジエチル(0.85 g)
を加え、15分間かきまぜた。ついで、トリエチルアミン
(0.60 g) を加え、室温で60時間かきまぜた。溶媒を減
圧留去後、残留物に水と飽和重曹水を加え、析出物をろ
取した。得られる固体とパラトルエンスルホン酸一水和
物 (0.94 g) とをトルエンに加え、6時間加熱還流し
た。析出物をろ取し、飽和重曹水に加えて析出物をろ取
した。得られる固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製して、題記化合物を褐色アモルファス (1.07
g,収率70 %) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.41(3H, t, J=7.0Hz), 4.28(2H,
q, J=7.2Hz), 6.62(1H,d, J=3.0Hz), 7.53(1H, d, J=3.
2Hz), 7.69(2H, d, J=8.8Hz), 8.05(1H, dd, J=1.9 and
8.5Hz), 8.11(1H, dd, J=2.4 and 9.0Hz), 8.47(1H,
m). 138b) 5-アミノ-2-(1 -エチル-5-インドリル)ベンズイ
ミダゾール 参考例138a)で得た化合物 (0.66 g) をメタノール (100
ml) に懸濁した。得られる懸濁液に、第二臭化ニッケ
ル (47 mg) と水素化ほう素ナトリウム (82 mg) を加え
て、室温で16時間かきまぜた後、セライトろ過を行っ
た。溶媒を減圧留去後、残留物に水と酢酸エチルを加
え、有機層を分取した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、題記化合物を褐色アモルファス(0.27 g,収率4
5 %) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(3H, t, J=7.2Hz), 4.20(2H, q,
J=7.2Hz), 6.55(1H, dd, J=0.6 and 2.6Hz), 6.66(1H,
dd, J=2.2 and 8.4Hz), 6.89(1H, m), 7.17(1H,d, J=
3.2Hz), 7.41-7.49(2H, m), 7.92(1H, dd, J=1.6 and
8.8Hz), 8.21(1H,m).
【0247】138c) 5-(4-ジエチ ルアミノベンゾイル)
アミノ-2-(1-エチル-5- インドリル)ベンズイミダゾール 参考例138b)で得た化合物 (0.26 g) と4-ジエチルアミ
ノ安息香酸 (0.19 g)をDMF (20 ml) に溶解した。得ら
れる溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃でシアノリン酸ジ
エチル (0.16 g) を加え、15分間かきまぜた。得られる
混合液にトリエチルアミン (0.11 g) を加えて室温で1
時間かきまぜた後、4-ジメチルアミノピリジン (0.12
g)を加えて室温で4日間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、残留物に水と飽和重曹水を加えて、析出物をろ取し
た。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、酢酸エチル-ヘキサンから再結晶して、題
記化合物を黄色粉末 (0.14 g,収率33 %) として得た。 元素分析値 C28H29N5O・0.3H2O として 計算値(%):C, 73.59; H, 6.53; N, 15.33 実測値(%):C, 73.70; H, 6.48; N, 15.091 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H, t, J=7.2Hz), 1.41(3H,
t, J=7.1Hz), 3.43(4H,q, J=7.0Hz), 4.26(2H, q, J=7.
4Hz), 6.58(1H, m), 6.72(2H, d, J=9.2Hz), 7.40-7.56
(3H, m), 7.62(1H, d, J=8.8Hz), 7.86(2H, d, J=9.2H
z), 7.93-8.17(2H, m), 8.36(1H, m), 9.84(1H, m), 1
2.80(1H, m).
【0248】参考例1395-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-[ 4-(4-ジエ
チルアミノベ ンゾイル)アミノフェニル]ベンズイミダゾ
ール三塩酸塩 5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンズイミダゾール
(0.40 g) と4-ジエチルアミノ安息香酸 (1.56 g) をDMF
(20 ml) に溶解した。得られる溶液に、窒素雰囲気
下、0℃でシアノリン酸ジエチル (1.28 g) を加え、15
分間かきまぜた。得られる混合液にトリエチルアミン
(0.43 g) を加えて、室温で1時間かきまぜた後、4-ジ
メチルアミノピリジン (0.48 g)を加えて、室温で4日
間、50℃で2日間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、残留
物に飽和重曹水を加えて、析出物をろ取した。得られる
固体を塩化メチレン-メタノール(容積比:5/1)混合
溶媒に懸濁し、不溶物をろ取した後、得られる固体を塩
化メチレンと酢酸エチルで洗浄した。得られる淡黄色粉
末をエタノールに加熱溶解し、28%エタノール性塩酸 (1
0ml) を加えて、室温で10分かきまぜた。得られる混合
液を静置後、析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄して、
題記化合物を黄色粉末 (0.54 g,収率53 %) として得
た。 元素分析値 C35H38N6O2・3HCl・H2O として 計算値(%):C, 59.87; H, 6.17; N, 11.97 実測値(%):C, 59.61; H, 6.31; N, 11.931 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(12H, t, J=6.7Hz), 3.46(8H,
q, J=7.2Hz), 6.84(4H,m), 7.77(1H, d, J=9.4Hz), 7.
88-7.95(5H, m), 8.14(2H, d, J=8.4Hz), 8.29(2H, d,
J=9.6Hz), 8.51(1H, s), 10.29-10.38(2H, m).
【0249】参考例1405-(4-ジメチルアミノベンゾイル)アミノ-2-[ 4-(4-ジメ
チルアミノベ ンゾイル)アミノフェニル]ベンズイミダゾ
ール三塩酸塩 5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)-1-t-ブトキシカルボニ
ルベンズイミダゾール(0.70 g) と4-ジメチルアミノ安
息香酸 (1.43 g) をDMF (10 ml) に溶解した。得られる
溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃でシアノリン酸ジエチ
ル (1.41 g) を加え、15分間かきまぜた。得られる混合
液に、トリエチルアミン (1.05 g) を加えて、室温で1
時間かきまぜた後、4-ジメチルアミノピリジン (1.05
g)を加えて、50℃で40時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、残留物に水と飽和重曹水を加えて、析出物をろ取し
た。得られる固体を水、飽和重曹水、メタノール-酢酸
エチル混合液の順で洗浄した後、得られる淡黄色粉末を
メタノール-28%エタノール性塩酸 (10 ml) に加熱溶解
し、1時間加熱しながらかきまぜた。得られる混合液を
室温で静置後、析出物をろ取して、題記化合物を黄色粉
末 (1.01 g,収率74%) として得た。 元素分析値 C31H30N6O2・3HCl・1.5H2O として 計算値(%):C, 56.84; H, 5.54; N, 12.83 実測値(%):C, 56.78; H, 5.72; N, 13.001 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.03(12H, s), 6.82(4H, d, J=8.0
Hz), 7.77(1H, d, J=9.2Hz), 7.89-7.98(5H, m), 8.15
(2H, d, J=8.8Hz), 8.30-8.34(2H,m), 8.51(1H, m), 1
0.29(1H, s), 10.40(1H, s)
【0250】参考例1412-(5-ベンゾフリル)-5-(1-エチル-5-インドリル)カルボ
ニルアミノベンズイミダゾール塩酸塩 参考例131c)で得た5-アミノ-2-(5-ベンゾフリル)ベンズ
イミダゾール (0.25 g) と参考例136a)で得た1-エチル-
5-インドールカルボン酸 (0.23 g) をDMF (20ml) に溶
解した。得られる溶液に、窒素雰囲気下、シアノリン酸
ジエチル (0.20g) を0℃で加え、0℃で15分間かきまぜ
た。得られる混合液に、トリエチルアミン (0.15 g) を
加え、室温で1時間かきまぜた後、4-ジメチルアミノピ
リジン(0.15 g)を加え、室温で3日間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、残留物に重曹水を加え、析出物をろ取
し、得られる固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製した。得られる褐色アモルファス状物質を酢酸
エチルに溶解し、4N塩化水素/酢酸エチル溶液 (2.0 ml)
を加えて、室温で10分間かきまぜた。得られる混合液
を静置後、析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄して、題
記化合物を灰色粉末 (0.30 g,収率66 %) として得た。 元素分析値 C26H20N4O2・HCl・0.2H2O として 計算値(%):C, 67.81; H, 4.68; N, 12.17 実測値(%):C, 67.78; H, 4.70; N, 12.301 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.40(3H, t, J=7.3Hz), 4.28(2H,
q, J=7.0Hz), 6.63(1H,d, J=3.0Hz), 7.25(1H, d, J=2.
2Hz), 7.54(1H, d, J=2.8Hz), 7.63(1H, d, J=8.8Hz),
7.84-8.02(4H, m), 8.24-8.35(3H, m), 8.57(1H, d, J=
1.4Hz), 8.66(1H, d, J=1.4Hz), 10.51(1H, s).
【0251】参考例1425-(1-エチル-5-イ ンドリル)カルボニルアミノ-2-(4-メ
チルチオフェニル)ベンズイミダゾール 塩酸塩 参考例120b)で得た5-アミノ-2-(4-メチルチオフェニル)
ベンズイミダゾール (0.45 g) と参考例136a)で得た1-
エチルインドール-5-カルボン酸 (0.50 g) をDMF (30 m
l) に溶解した。得られる溶液に、窒素雰囲気下、0℃で
シアノリン酸ジエチル (0.43 g) を加え、15分間かきま
ぜた。得られる混合液に、トリエチルアミン (0.36 g)
を加え、室温で1時間、40℃で17時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、残留物に重曹水と酢酸エチルを加え、有
機層を分取した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。
得られる褐色固体を酢酸エチルに溶解し、4N塩化水素/
酢酸エチル溶液 (1.0 ml) を加え、室温で10分間かきま
ぜた。得られる混合液を静置後、析出物をろ取し、酢酸
エチルで洗浄して、題記化合物を褐色粉末 (0.18 g,収
率75 %) として得た。 元素分析値 C25H22N4OS・HCl・0.5H2O として 計算値(%):C, 63.62; H, 5.13; N, 11.87 実測値(%):C, 63.77; H, 5.06; N, 12.081 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.40(3H, t, J=7.3Hz), 2.61(3H,
s), 4.28(2H, q, J=7.3Hz), 6.62(1H, d, J=3.0Hz), 7.
53-7.65(4H, m), 7.76-7.95(3H, m), 8.23(2H, d, J=8.
4Hz), 8.34(1H, br s), 8.54(1H, s), 10.50(1H, br
s).
【0252】参考例1435-(1-エチル-5-イ ンドリル)カルボニルアミノ-2-(4-メ
チルスルフィニルフェニル)ベンズイミ ダゾール 参考例142で得た化合物 (0.10 g) のクロロホルム
(20 ml) 溶液に、メタクロロ過安息香酸 (40 mg) のク
ロロホルム溶液 (5 ml) を0℃で加え、0℃で1時間か
きまぜた。溶媒を減圧留去後、残留物に重曹水を加え、
析出物をろ取した。得られる固体をメタノール-酢酸エ
チルで洗浄して、題記化合物を褐色粉末 (60 mg,収率5
8 %) として得た。 元素分析値 C25H22N4O2S・0.3CH3COOC2H5・0.5H2O と
して 計算値(%):C, 65.84; H, 5.36; N, 11.72 実測値(%):C, 66.13; H, 5.45; N, 11.741 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.40(3H, t, J=7.3Hz), 2.82(3H,
s), 4.28(2H, q, J=7.3Hz), 6.61(1H, d, J=3.0Hz), 7.
52(1H, d, J=2.8Hz), 7.60-7.63(3H, m), 7.83(1H, dd,
J=1.8 and 8.8Hz), 7.86(2H, d, J=8.4Hz), 8.28-8.31
(2H, m), 8.35(2H, d, J=8.4Hz), 10.19(1H, br s).
【0253】参考例1445-(1-エチル-5-イ ンドリル)カルボニルアミノ-2-(4-メ
チルスルフォニルフェニル)ベンズイミ ダゾール 参考例142で得た化合物 (0.20 g) のクロロホルム
(30 ml) 溶液に、メタクロロ過安息香酸 (0.18 g) のク
ロロホルム溶液 (5 ml) を0℃で加え、0℃で1時間か
きまぜた。溶媒を減圧留去後、残留物に重曹水を加え、
析出物をろ取した。得られる固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製した後、得られる固体を酢酸エ
チルに溶解し、4N塩化水素/酢酸エチル溶液 (1.0 ml)
を加えて、室温で10分間かきまぜた。得られる混合液を
静置後、析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄して、題記
化合物を灰色粉末 (60 mg,収率26 %) として得た。 元素分析値 C25H22N4O3S・HCl・0.5H2O として 計算値(%):C, 59.58; H, 4.80; N, 11.12 実測値(%):C, 59.69; H, 4.76; N, 10.871 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.40(3H, t, J=7.1Hz), 3.34(3H,
s), 4.28(2H, q, J=7.0Hz), 6.62(1H, d, J=2.8Hz), 7.
54(1H, d, J=3.0Hz), 7.62(1H, d, J=8.8Hz), 7.77-7.8
7(3H, m), 8.23(2H, d, J=8.2Hz), 8.32-8.34(1H, m),
8.49(2H, d, J=8.8Hz), 8.51(1H, s), 10.45(1H, br
s).
【0254】参考例1452-(4-ジメチルアミノフェニル)-5-(1-エチル-5-インド
リル)カルボニルアミノベンズイミダゾール 145a) N-(3-ニトロ-4-アミノフェニル)-1-エチルイン
ドール-5-カルボキサミド 参考例136a)で得た化合物 (4.14 g) のDMF(30 ml) 溶液
に、0℃でシアノリン酸ジエチル (3.66 ml) を加え、2
5分間かきまぜた。ついで、2-ニトロ-1,4-フェニレンジ
アミン(3.52 g)とトリエチルアミン (3.36 ml) を加
え、0℃で1.5時間さらに室温で14時間かきまぜた。得
られる混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去後、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、得られる固体をエーテル
で洗浄して、題記化合物 (6.43 g,収率91 %) を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.50(3H, t, J=7.3Hz), 4.23(2H, q,
J=7.3Hz), 6.02(2H, brs), 6.61(1H, d, J=3.3Hz), 6.
86(1H, d, J=9.0Hz), 7.22(1H, d, J=3.3Hz), 7.42(1H,
d, J=8.6Hz), 7.75(1H, dd, J=8.6 and 1.8Hz), 7.82
(1H, s), 7.95(1H, dd, J=9.0 and 2.4Hz), 8.18(1H,
d, J=1.8Hz), 8.21(1H, d, J=2.4Hz). 145b) N-(3,4-ジアミノフェニル)-1-エチルイ ンドール
-5-カルボキサミド 参考例145a)で得た化合物 (6.3 g) と10%パラジウム炭
素 (50% wt;1.0 g) をTHF (120 ml)- メタノール (120
ml) に加え、室温で水素雰囲気下18時間かきまぜた。
パラジウム炭素をろ去した後、ろ液を減圧濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。
得られる固体をエーテルで洗浄して、題記化合物を褐色
柱状晶 (6.02 g,収率85 %) を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49(3H, t, J=7.3Hz), 3.39(4H, br
s), 4.21(2H, q, J=7.3Hz), 6.59(1H, d, J=3.2Hz),
6.68(1H, d, J=8.2Hz), 6.78(1H, dd, J=2.2 and8.2H
z), 7.20(1H, d, J=3.2Hz), 7.34(1H, d, J=2.2Hz), 7.
40(1H, d, J=8.7Hz), 7.72(1H, br s), 7.74(1H, dd, J
=1.8 and 8.7Hz), 8.15(1H, d, J=1.8Hz).
【0255】145c) 2-(4-ジメチ ルアミノフェニル)-5-
( 1-エチル-5-インドリル)カルボニルアミノベンズ イミ
ダゾール 参考例145b)で得た化合物 (0.37 g) と4-ジメチルアミ
ノ安息香酸 (0.17 g)をDMF (10 ml) に溶解した。得ら
れる溶液に、窒素雰囲気下、0℃でシアノリン酸ジエチ
ル (0.17 g) を加え、15分間かきまぜた。得られる混合
液に、トリエチルアミン (0.12 g) を加え、室温で18時
間、45℃で7時間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、残留
物に重曹水を加え、析出物をろ取した。得られる固体と
パラトルエンスルホン酸一水和物 (0.76 g) をトルエン
(100 ml)に加え、14時間加熱還流した。析出物をろ取
し、重曹水に加えて塩基性とした後、不溶物をろ取し
た。得られる固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、酢酸エチル-メタノールから再結晶して、
題記化合物を淡褐色粉末 (52 mg,収率12 %) として得
た。 元素分析値 C26H25N5O・0.3H2O として 計算値(%):C, 72.81; H, 6.02; N, 16.33 実測値(%):C, 72.90; H, 5.79; N, 16.171 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.39(3H, t, J=7.2Hz), 3.00(6H,
s), 4.27(2H, q, J=7.2Hz), 6.61(1H, d, J=3.2Hz), 6.
83(2H, d, J=8.8Hz), 7.48-7.61(3H, m), 7.80-7.85(1
H, m), 7.93-8.19(4H, m), 8.29(1H, m), 10.05(1/3H,
s), 10.12(2/3H, s), 12.42(1H, s).
【0256】参考例1465-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 5-ベンゾチ
エニル)ベンズイミダゾール 146a) 2-(4-メチルフェ ニル)チオアセトアルデヒドジ
エチルアセタール 4-メチルチオフェノール (12.42 g) を1N 水酸化ナトリ
ウム水溶液 (120 ml)-メタノール (60 ml) に溶解し
た。得られる溶液に、0℃に冷却しながら、ブロモアセ
トアルデヒドジメチルアセタール (11.74 ml) のメタノ
ール溶液 (60 ml)を滴下した後、室温で18時間かきまぜ
た。得られる混合液にジエチルエーテルを加え、有機層
を分取した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去して、題記化合物を黄色油状
物 (16.5 g,収率78 %) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.32(3H, s), 3.07(2H, d, J=5.4H
z), 3.35(6H, s), 4.50(1H, t, J=5.7Hz), 7.10(2H, d,
J=8.0Hz), 7.30(2H, d, J=8.4Hz). 146b) 5-メチルベンゾチオフェン ポリリン酸 (54 g) をクロロベンゼン (100 ml) に溶解
し、140℃に加熱しながら、参考例146a)で得た化合物
(14.36 g) のクロロベンゼン溶液 (50 ml) を1時間か
けて滴下し、5時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、
残留物に重曹水とジイソプロピルエーテルを加え、10分
間かきまぜ、不溶物をろ別した。有機層を分取し、有機
層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去後、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して、題記化合物を白色固体
(2.56 g,収率26 %) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.47(3H, s), 7.18(1H, dd, J=1.6 a
nd 8.2Hz), 7.26(1H, dd, J=0.8 and 5.6Hz), 7.41(1H,
d, J=5.6Hz), 7.63(1H, s), 7.76(1H, d, J=8.0Hz). 146c) 5-ブロモメチルベンゾチオフェン 参考例146b)で得た化合物 (2.56 g)、N-ブロモこはく酸
イミド (3.07 g)、アゾビスジイソブチロニトリル (0.1
4 g) を四塩化炭素 (50 ml) に加え、3時間加熱還流し
た。不溶物をろ去後、溶媒を減圧留去して、題記化合物
を無色油状物(2.79 g,収率71 %) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:4.65(2H, s), 7.31-7.88(5H, m).
【0257】146d) 5-ヒドロキシメ チルベンゾチオフ
ェン 参考例146c)で得た化合物 (3.87 g)、炭酸ナトリウム
(2.65 g) を50%アセトン水溶液 (85 ml) に溶解した。
得られる溶液を4時間加熱還流した後、酢酸エチルを加
え、有機層を分取した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄
した後、溶媒を減圧留去して、題記化合物を黄色固体
(2.91 g,定量的)として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:4.82(2H, s), 7.32-7.39(2H, m), 7.
47(1H, d, J=5.4Hz), 7.83(1H, m), 7.87(1H, d, J=8.4
Hz). 146e) 5-ベンゾチオフェンアルデヒド 参考例146d)で得た化合物 (2.91 g) をジエチルエーテ
ル (200 ml) に溶解した。得られる溶液に二酸化マンガ
ン (14.55 g) を加え、室温で2時間かきまぜた後、混
合液をセライトろ過し、溶媒を減圧留去して、題記化合
物を黄色固体 (2.27 g,収率79 %) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:7.49(1H, d, J=5.6Hz), 7.58(1H, d,
J=5.6Hz), 7.87(1H, dd, J=1.6 and 8.4Hz), 8.01(1H,
d, J=8.4Hz), 8.32(1H, d, J=0.6Hz), 10.12(1H, s). 146f) 5-ベンゾチオフェンカルボン酸 参考例146e)で得た化合物 (2.25 g) と硫酸マグネシウ
ム (11.35 g) をアセトン (400 ml) に懸濁した。得ら
れる懸濁液に1%過マンガン酸カリウム水溶液 (444 ml)
を加え、2時間加熱還流した。不溶物をろ別後、溶媒を
減圧留去し、残留物に1N 塩酸を加えて、pH1の混合物を
得た。該混合物をエーテルで抽出した後、抽出物を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去して、題記化合物を白色粉末 (1.16 g,収率47
%) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:7.46(1H, d, J=5.4Hz), 7.55(1H, d,
J=5.6Hz), 7.96(1H, d,J=8.0Hz), 8.07(1H, dd, J=2.0
and 8.8Hz), 8.62(1H, s).
【0258】146g) 2-(5-ベンゾ チエニル)-5-ニトロベ
ンズイミダゾール 参考例146f)で得た化合物 (0.61 g) とDMF (1滴) をTH
F (30 ml) に溶解した。得られる溶液に、塩化オギザリ
ル (0.33 ml) を加え、室温で18時間かきまぜた。溶媒
を減圧留去後、残留物をTHF (10 ml) に溶解した。得ら
れる溶液を、4-ニトロ-1,2-フェニレンジアミン (0.52
g) とトリエチルアミン (0.42 g) のTHF(50 ml) 溶液に
0℃で滴下し、0℃で2時間、室温で2時間かきまぜた。
溶媒を減圧留去後、残留物に重曹水を加え、析出物をろ
取した。得られる残留物とパラトルエンスルホン酸一水
和物 (0.65 g) をトルエン (100 ml) に懸濁し、6時間
加熱還流した。析出物をろ取し、得られる固体に重曹水
を加えて塩基性にした後、不溶物をろ取して、題記化合
物を黄色粉末 (0.97 g,収率96 %) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.64(1H, d, J=5.4Hz), 7.75(1H,
d, J=8.8Hz), 7.91(1H,d, J=5.4Hz), 8.12(1H, dd, J=
2.2 and 8.8Hz), 8.22(2H, br s), 8.47(1H, d,J=2.2H
z), 8.77(1H, s). 146h) 5-アミノ-2-(5 -ベンゾチエニル)ベンズイミダゾ
ール 参考例146g)で得た化合物 (0.96 g) と10%パラジウム炭
素 (50% wt;140 mg)をメタノール (80 ml)に加え、水
素雰囲気下、18時間かけて接触還元を行った。反応液を
セライトろ過し、溶媒を減圧留去して、題記化合物を褐
色粉末 (0.85 g,収率99%) として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:4.86(2H, br s), 6.54(1H, dd, J=
2.0 and 8.4Hz), 6.71(1H, br s), 7.28(1H, d, J=8.4H
z), 7.55(1H, d, J=5.4Hz), 7.83(1H, d, J=5.4Hz), 8.
09(2H, s), 8.57(1H, s), 12.30(1H, br s). 146i) 5-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-(5-
ベンゾチエニル)ベンズイミダゾール 参考例146h)で得た化合物 (0.27 g) と4-ジエチルアミ
ノ安息香酸 (0.23 g)をDMF (5 ml) に溶解した。得られ
る溶液に、窒素雰囲気下、シアノリン酸ジエチル (0.20
g) を0℃で加え、15分かきまぜた。得られる混合物に
トリエチルアミン (0.15 g) を加え、0℃で1時間、室
温で1時間、45℃で15時間かきまぜた。溶媒を減圧留去
後、残留物に重曹水を加え、析出物をろ取した。得られ
る残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
して、題記化合物を白色粉末 (0.20 g,収率45 %) とし
て得た。 元素分析値 C26H24N4OS・0.5H2O として 計算値(%):C, 69.46; H, 5.61; N, 12.46 実測値(%):C, 69.49; H, 5.59; N, 12.211 H-NMR(CDCl3)δ:1.19(6H, t, J=7.2Hz), 3.39(4H, q,
J=7.0Hz), 6.62(2H, d,J=8.8Hz), 7.12(1H, d, J=5.0H
z), 7.08(1H, m), 7.40(1H, d, J=5.4Hz), 7.66(1H, d,
J=8.8Hz), 7.78-7.85(3H, m), 7.97(1H, m), 8.02(1H,
dd, J=8.2 and1.8Hz), 8.44(1H, m), 8.52(1H, m).
【0259】参考例1472-(5-ベンゾチエニル)-5-(1-エチル-5- インドリル)カル
ボニルアミノベンズイミダゾール 参考例146h)で得た化合物 (0.27 g) と参考例136a)で得
た1-エチルインドール-5-カルボン酸 (0.19g) をDMF (5
ml) に溶解した。得られる溶液に、窒素雰囲気下、0℃
でシアノリン酸ジエチル (0.20 g) を加え、15分間かき
まぜた。ついで、トリエチルアミン (0.15 g) を加え、
0℃で1時間、室温で1時間、45℃で15時間かきまぜ
た。溶媒を減圧留去後、残留物に重曹水を加え、析出物
をろ取した。得られる固体をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、ヘキサン-酢酸エチルで洗浄し
て、題記化合物を白色粉末 (0.18 g,収率41 %) として
得た。 元素分析値 C26H20N4OS・0.2CH3COOCH2CH3・0.3H2O と
して 計算値(%):C, 70.04; H, 4.87; N, 12.19 実測値(%):C, 69.99; H, 4.73; N, 11.971 H-NMR(CDCl3)δ:1.44(3H, t, J=7.3Hz), 4.14(2H, q,
J=7.2Hz), 6.51(1H, d,J=2.8Hz), 6.96(1H, d, J=5.4H
z), 7.10-7.16(1H, m), 7.18(1H, d, J=3.2Hz),7.29-7.
32(2H, m), 7.66(1H, d, J=7.8Hz), 7.69(1H, d, J=8.4
Hz), 7.77(1H,dd, J=1.6 and 8.6Hz), 7.98(1H, dd, J=
1.6 and 8.6Hz), 8.23(1H, d, J=1.4Hz), 8.27(1H, br
s), 8.41(1H, d, J=1.6Hz), 8.52(1H, m).
【0260】参考例1486-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-( 4-メトキシ
フェニル)ベンズイミダゾール-4-カル ボン酸メチル 148a) 2,3-ジアミノ-5-ニトロ安息香酸メチル 2-アミノ-3,5-ジニトロ安息香酸(ピー・コウン(P. Co
hn)ら、モナトシェフテ・フュア・ヘミー(Monatsheft
e fuer Chemie),22,387 (1901)) (18.5 g)、塩化ア
ンモニウム (30.5 g) および25%アンモニア水 (40 ml)
を水 (120 ml)に加え、70-80℃で1時間かきまぜた後、7
5-85℃で硫化ナトリウム9水和物 (64.5g) を少しずつ加
えた。反応液を75-85℃で1時間かきまぜた後、不溶物を
熱時ろ去し、ろ液を酢酸で酸性にし、氷冷した。析出物
をろ取し、メタノール (200 ml) に溶かして、濃硫酸
(15 ml) と共に2.5日間還流した。溶媒を減圧留去後、
残留物に酢酸エチルと氷水を加え、炭酸カリウムでアル
カリ性にした。有機層を分液し、水層を酢酸エチルで抽
出した。抽出液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。得られた残留物を酢酸エ
チルから再結晶して、題記化合物 (3.02 g,収率17.6
%) を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.51(br s), 3.93(3H, s), 6.43(br
s), 7.72(1H, d, J=2.6Hz), 8.52(1H, d, J=2.6Hz). 148b) 2-(4-メトキシフェニル)-6-ニトロベンズ イミダ
ゾール-4-カルボン酸メチル 参考例148a)で得た化合物 (3.0 g) とトリエチルアミン
(2.38 ml) をTHF (100 ml) に溶解した。得られる溶液
に、塩化p-アニソイル (3.2 g) を氷冷下滴下した。反
応液を0℃で1時間、さらに室温で5時間かきまぜた後
に、減圧濃縮した。残留物に水を加え、析出物をろ取し
た。得られる固体とパラトルエンスルホン酸一水和物
(3.2 g) をキシレン (150 ml) に懸濁し、11時間加熱還
流した。溶媒を減圧留去後、残留物をメタノール (約30
ml) に懸濁した。得られる懸濁液に重曹水を加えて塩
基性にした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
て、題記化合物 (0.41 g,収率8.8 %) を得た。一方、
水層を酢酸で酸性にして、析出物をろ取した。得られる
固体を乾燥後、メタノール (100 ml) に溶かし、濃硫酸
(3 ml) と共に19時間乾留した。溶媒を減圧留去後、残
留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
後、残留物を酢酸エチルから再結晶して、題記化合物を
黄色粉末 (1.79 g,収率39 %) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.92(3H, s), 4.09(3H, s), 7.09(2
H, d, J=8.9Hz), 8.07(2H, d, J=8.9Hz), 8.80(1H, d,
J=1.1Hz), 8.84(1H, d, J=1.1Hz).
【0261】148c) 6-アミノ-2-(4-メトキシフェニル)
ベンズイミダゾール-4-カルボン酸メチル 参考例148b)で得た化合物 (1.7 g) と10%パラジウム炭
素 (50% wt; 0.34 g)をメタノール (50 ml)-THF (50 m
l)に加え、室温で水素雰囲気下2.5時間かけて接触還元
を行った。パラジウム炭素をろ去し、ろ液を減圧留去し
た後、得られる固体をメタノール-酢酸エチルから再結
晶して、題記化合物を褐色柱状晶 (1.47g,収率95 %)
として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.89(3H, s), 4.00(3H, s), 7.03(2
H, d, J=8.9Hz), 7.29-7.31(2H, m), 8.00(2H, d, J=8.
9Hz). 148d) 6-(4-ジエチルアミノベンゾイル)アミノ-2-(4-
メトキシフェニル)ベンズイミダゾール-4- カルボン酸メ
チル 参考例148c)で得た化合物 (0.74 g) と4-ジエチルアミ
ノ安息香酸 (0.54 g)をDMF (10 ml) に溶解した。得ら
れる溶液に、シアノリン酸ジエチル (0.42 ml)を0℃で
加え、15分間かきまぜた。ついで、トリエチルアミン
(0.53 ml) と4-ジメチルアミノピリジン (0.34 g)を加
え、室温で2.5日間かきまぜた。溶媒を減圧留去後、残
留物に水と酢酸エチルを加えて析出物をろ取した。得ら
れる固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、メタノール-クロロホルム-酢酸エチルから再結晶し
て、題記化合物を黄色柱状晶 (0.85 g,収率71 %) とし
て得た。元素分析値 C27H28N4O4・0.2H2O として 計算値(%):C, 68.11; H, 6.01; N, 11.77 実測値(%):C, 68.01; H, 5.96; N, 11.821 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H, t, J=6.8Hz), 3.43(4H,
q, J=6.8Hz), 3.86(3H,s), 3.99(3H, s), 6.73(2H, d,
J=8.8Hz), 7.11(2H, d, J=8.6Hz), 7.90(2H, d,J=8.8H
z), 8.26(2H, br s), 8.40(1H, s), 10.02(1H, s), 12.
13(1H, br s).
【0262】参考例149N-ベンジル-6-(4-ジエチルアミノベンゾイル) アミノ-2-
(4-メトキシフェニル)-N-メチルベ ンズイミダゾール-4-
カルボキサミド 149a) 2-(4-メトキシフ ェニル)-6-ニトロベンズイミダ
ゾール-4-カルボン酸 参考例148b)で得た化合物 (1.3 g) と1N水酸化ナトリウ
ム水溶液 (8 ml) をメタノール (25 ml)-THF (25 ml)
に加え、室温で12時間かきまぜ、さらに12時間還流し
た。反応液を水で希釈し、1N塩酸で中和した。析出物を
ろ取して、題記化合物を橙色固体 (1.12 g,収率90 %)
として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.87(3H, s), 7.13(2H, d, J=8.8H
z), 8.33(2H, d, J=8.8Hz), 8.56(1H, d, J=2.2Hz), 8.
65(1H, d, J=2.2Hz). 149b) N-ベンジル-2-( 4-メトキシフェニル)-N-メチル-
6-ニトロベン ズイミダゾール-4-カルボキサミド 参考例149a)で得た化合物 (1.12 g) とN-ベンジル-N-メ
チルアミン (0.52 g)をDMF (10 ml) に溶解した。得ら
れる溶液に、0℃でシアノリン酸ジエチル (0.65 ml) を
加え、15分間かきまぜた。ついで、トリエチルアミン
(0.75 ml) を加え、室温で3時間かきまぜた。得られる
混合液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、メタノール-酢酸エチルから再結晶し
て、題記化合物を黄色針状晶 (0.97 g,収率65 %) とし
て得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.82(2H, s), 3.
32(1H, s), 3.89(3H, s),
4.44(0.7H, brs), 4.87(1.3
H, br s), 7.17−7.66(7H,
m), 8.06−8.41(4H, m).
【0263】149c) 6-アミノ-N- ベンジル-2-(4-
メトキシフェニル)-N-メチル ベンズイミダゾール-4-カ
ルボキサミド 参考例149b)で得た化合物 (0.25 g) と10%パラジウム炭
素 (50% wt;13 mg)をメタノール (8 ml)-THF (8 ml)に
加え、室温で水素雰囲気下24時間かけて接触還元を行っ
た。パラジウム炭素をろ去し、ろ液を減圧留去後、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、メ
タノール-酢酸エチルから再結晶して、題記化合物を黄
色針状晶 (0.20 g,収率87 %) として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.08(3H, s), 3.84(3H, s), 4.79(2
H, s), 6.68(1H, d, J=1.8Hz), 6.93-6.97(3H, m), 7.3
0-7.42(5H, m), 7.94(2H, d, J=8.8Hz). 149d) N-ベンジル-6-( 4-ジエチルアミノベンゾイ ル)ア
ミノ-2-(4-メ トキシフェニル)-N-メチルベンズイミダゾ
ール-4-カルボキサミド 参考例149c)で得た化合物 (0.15 g) と4-ジエチルアミ
ノ安息香酸 (83 mg) をDMF (1.5 ml) に溶解した。得ら
れる溶液に、シアノリン酸ジエチル (65 μl)を0℃で加
え、15分間かきまぜた。ついで、トリエチルアミン (78
μl) と4-ジメチルアミノピリジン (52 mg)を加え、室
温で4.5時間、さらに50-60℃で19時間かきまぜた。得ら
れる混合液に水を加え、析出物をろ取した。得られる固
体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、酢
酸エチル-ヘキサンから再結晶して、題記化合物を淡黄
色粉末 (0.15 g,収率68 %) として得た。 元素分析値 C34H35N5O3・0.3H2O として 計算値(%):C, 72.01; H, 6.33; N, 12.35 実測値(%):C, 71.97; H, 6.18; N, 12.411 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.14(6H, t, J=6.8Hz), 2.84(2H,
s), 2.94(1H, s), 3.43(4H, q, J=7.0Hz), 3.87(3H,
s), 4.46(0.7H, s), 4.86(1.3H, s), 6.73(2H, d,J=8.8
Hz), 7.12-7.66(8H, m), 7.89(2H, d, J=9.0Hz), 8.10-
8.31(3H, m), 9.96(1H, br s).
【0264】試験例 一般式(I)で表される化合物の性腺刺激ホルモン放出
ホルモン拮抗作用を、 125I−リュープロレリンのヒト
GnRHレセプターへの結合阻害率を測定することによ
って評価した。 (1)125I−リュープロレリンの調製 3x10-4M リュープロレリン水溶液10μl、およ
び0.01mg/mlラクトパーオキシダーゼ10μl
をチューブにとり、Na125I溶液を10μl(37M
Bq)加え、撹拌後、0.001%H22 10μlを
加えて、室温で20分間反応させた。0.05%TFA
(トリフルオロ酢酸)溶液を700μl加えて反応を停
止し、逆相HPLCにより精製した。HPLCの条件を
以下に示す。なお、125I−リュープロレリンは保持時
間26〜27分で溶出された。 [HPLC条件] カラム:TSKgel ODS−80TM(TMは登録商標であることを示す。以下同 様)CTR(4.6mm X10cm) 溶離液:溶媒A(0.05%TFA) 溶媒B(40%CH3CN−0.05%TFA) 0分(100%溶媒A)−3分(100%溶媒A)− 7分(50%溶媒A+50%溶媒B)−40分(100%溶媒B) 溶出温度:室温 溶出速度:1ml/min
【0265】(2)ヒトGnRHレセプターを含有するC
HO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞膜画分の調製 EP−A 0678577に記載の方法により調製したヒトGn
RHレセプター発現CHO細胞(109個)を5mM
EDTA(エチレンジアミン四酢酸)を添加したリン酸
緩衝生理食塩水(PBS−EDTA)に浮遊させ、10
0xGで5分間遠心した。細胞のペレットに細胞用ホモ
ジネートバッファー(10mMNaHCO3、5mM
EDTA、pH7.5)を10ml加え、ポリトロンホ
モジナイザーを用いてホモジネートした。400xGで
15分遠心し、上清を超遠心管に取り100,000x
gで1時間遠心し、膜画分の沈澱物を得た。この沈澱物
を2mlのアッセイバッファー(25mM Tris−
HCl、1mM EDTA、0.1%BSA(ウシ血清ア
ルブミン)、0.25mM PMSF(フェニルメタンス
ルフォニル・フルオライド)、1μg/mlペプスタチ
ン、20μg/mlロイペプチン、100μg/mlフ
ォスフォラミドン、0.03% アジ化ナトリウム;p
H7.5;以下同様)に懸濁し、100,000xgで1
時間遠心した。沈澱物として回収された膜画分を再び2
0mlのアッセイバッファーに懸濁し、分注して、−8
0℃で保存し、使用の都度解凍して用いた。
【0266】(3)125I−リュープロレリン結合阻害率の
測定 上記(2)で調製したヒトGnRHレセプターを含有する
CHO細胞膜画分をアッセイバッファーで希釈して、2
00μg/mlとし、チューブに188μlずつ分注し
た。さらに、60%のDMSO(ジメチルスルホキシ
ド)に溶解した2mMの被験化合物2μlと、38nM
125I−リュープロレリン10μlとを同時に添加し
た。最大結合量を測定するために、60%のDMSO2
μlと、38nMの125I−リュープロレリン10μl
とを添加した反応液を調製した。また、非特異的結合量
を測定するために、60%のDMSOに溶解した100
μMのリュープロレリン2μlと、38nMの125I−
リュープロレリン10μlとを添加した反応液も同時に
調製した。これらの反応液を25℃で60分反応させ
た。反応後、ポリエチレンイミン処理したワットマング
ラスフィルター(GF−F)を用いて反応液を吸引ろ過
した。ろ過後、γ−カウンターを用いてろ紙上に残った
125I−リュープロレリンの放射活性を測定した。 ついで、式:PMB=(TB−SB)/(TB−NS
B)×100 (式中、TB:最大結合放射活性、SB:被検化合物を
加えたときの放射活性、NSB:非特異結合放射活性を
示す。)により、被検化合物の結合阻害率(%)(PM
B)を求めた。さらに、被検化合物の濃度を変化させて
結合阻害率を求め、結合阻害率が50%となる被検化合
物の濃度(すなわちPMB=50%を与える濃度、IC
50値)をHillプロットより算出した。上記参考例で
得られた化合物を被検化合物として、上記の測定法によ
り得られたIC50値を〔表1〕に示す。
【0267】
【表1】
【0268】実施例1 参考例54で製造した化合物100mg,ラクトース16
5mg,コーンスターチ25mg,ポリビニールアルコール
4mgおよびステアリン酸マグネシウム1mgを用いて、常
法により錠剤を製造した。
【0269】 実施例2 (1)参考例54で製造した化合物 5g (2)乳糖・結晶セルロース(粒) 330g (3)D−マンニトール 29g (4)低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 20g (5)タルク 25g (6)ヒドロキシプロピルセルロース 50g (7)アスパルテーム 3g (8)グリチルリチン酸二カリウム 3g (9)ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910 30g (10)酸化チタン 3.5g (11)黄色三二酸化鉄 0.5g (12)軽質無水ケイ酸 1g 上記(1)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)およ
び(8)を精製水に懸濁あるいは溶解し、(2)の核粒
にコーティングし、素細粒を製造した。この素細粒上に
(9)〜(11)をコーティングして、コーティング細
粒を製造し、さらに(12)と混合して、実施例54で
得られた化合物の1%細粒、500gを製造した。該細
粒を500mgずつ分包した。
【0270】
【発明の効果】本発明の性腺刺激ホルモン放出ホルモン
拮抗剤は、優れた性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗作
用を有し、ホルモン依存性疾患、例えば性ホルモン依存
性癌(例、前立腺癌,子宮癌,乳癌,下垂体腫瘍等)、
前立腺肥大症、子宮筋腫、子宮内膜症、思春期早発症、
無月経症候群、多房性卵巣症候群、ニキビなどの予防・
治療剤として有用である。また、本発明の性腺刺激ホル
モン放出ホルモン拮抗剤は、妊娠調節剤、月経調節剤、
不妊症治療剤としても有用である。さらに、本発明の性
腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤は、畜産分野におけ
る動物の発情の調節剤、食肉用の肉質の改善剤および動
物の成長促進剤;水産分野における魚類の産卵促進剤と
しても有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4184 A61K 31/415 613 31/4439 31/44 613 31/454 31/445 614 31/5377 31/535 606 C07D 235/08 C07D 235/08 // C07D 401/04 235 401/04 235 401/12 235 401/12 235 403/04 209 403/04 209 403/06 209 403/06 209 403/12 207 403/12 207 209 209 405/04 235 405/04 235 405/14 209 405/14 209 409/04 235 409/04 235 409/14 209 409/14 209 (72)発明者 今枝 泰宏 兵庫県西宮市上大市4丁目21番23−306号 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB01 BB09 CC26 CC76 CC81 CC92 CC94 DD04 DD06 DD10 DD12 DD26 EE01 4C086 AA01 AA02 BC39 BC50 BC73 GA02 GA04 GA07 GA08 GA09 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA81 ZB26 ZC10 ZC11 ZC41

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 〔式中、環Aは置換されていてもよいフェニル基を、環
    Bは置換されていてもよい環状基を;R4およびR6は、
    同一又は異なって、(i)水素原子、(ii)置換基と
    して、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換され
    ていてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、カルボ
    キシル基またはC2-7アルコキシカルボニル基を有して
    いてもよいC1-6アルキル基、(iii)C2-6アルケニ
    ル基、(iv)C3-7シクロアルキル基、(v)ハロゲ
    ン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基およびC
    1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
    よいアミノ基から選ばれる1〜5個の置換基で置換され
    ていてもよいC7-13アラルキル基、または(vi)C
    2-7アルコキシカルボニル基を;R5は(i)水素原子、
    (ii)ハロゲン原子、(iii)C1-6アルキル基で
    モノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基また
    はハロゲン原子で置換されていてもよいC1-6アルキル
    基、(iv)C1-6アルコキシ基、(v)C2-7アルコキ
    シカルボニル基、(vi)C1-6アルキル基でモノ−も
    しくはジ−置換されていてもよいアミノ基、または(v
    ii)C1-6アルキル基またはC7-13アラルキル基で置
    換されていてもよいカルバモイル基を;Xは(i)結合
    手、(ii)C1-6アルキレン鎖、(iii)C2-6アル
    ケニレン鎖、(iv)C1-6アルキレン−アミノカルボ
    ニル鎖、または(v)C1-6アルキレン−オキシカルボ
    ニルアミノ鎖を;Yは−CO−、−SO2−、−NHC
    O−、C1-6アルキレン−カルボニル鎖、C2-6アルケニ
    レン−カルボニル鎖またはC1-6アルキレン鎖を示す〕
    で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を含
    有してなる性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤。
  2. 【請求項2】環Aで示される置換されていてもよいフェ
    ニル基が、式 【化2】 〔式中、R7、R8およびR9は、同一又は異なって、
    (i)水素原子、(ii)ニトロ基、(iii)ハロゲ
    ン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基
    でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、
    5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC2-7
    ルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で
    置換されていてもよいC1-6アルキル基、(iv)ハロ
    ゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル
    基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ
    基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC
    2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置
    換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、
    (v)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキ
    ル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
    されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5個の置換
    基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、(v
    i)C3-7シクロアルキル基、(vii)カルボキシル
    基、C2-7アルコキシカルボニル基、C8-14アラルキル
    オキシカルボニル基、またはC1-7アシル基、(vii
    i)ハロゲン原子、(ix)置換基として、C1-6アル
    キル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール基ま
    たはC7-13アラルキル基を有していてもよい水酸基(こ
    こで、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C
    6-10アリール基およびC7-13アラルキル基は、それぞれ
    ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、
    ニトロ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
    されていてもよいアミノ基、5〜7員環状アミノ基、シ
    アノ基、カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル
    基および含窒素芳香族複素環基から選ばれる1〜5個の
    置換基で置換されていてもよい)、(x)C1-6アルキ
    ルチオ基、C7-13アラルキルチオ基、C1-6アルキルス
    ルフィニル基、C7-13アラルキルスルフィニル基、C
    1-6アルキルスルホニル基またはC7-13アラルキルスル
    ホニル基、(xi)C1-6アルキル基、C3-6シクロアル
    キル基、C6-10アリール基、C7-13アラルキル基、C
    2-7アルコキシカルボニル基およびC1-7アシル基から選
    ばれる1〜2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよ
    いアミノ基または環状アミノ基、(xii)ハロゲン原
    子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、アミノ基お
    よびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜3
    個の置換基で置換されていてもよいC6-10アリール基、
    (xiii)シアノ基、または(xiv)それぞれC
    1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC7-13アラル
    キル基で置換されていてもよいカルバモイル基、カルバ
    モイルオキシ基、カルバゾイル基またはウレイド基を示
    し、R7とR8とが結合して環を形成していてもよい〕で
    表される請求項1記載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン
    拮抗剤。
  3. 【請求項3】R7、R8およびR9が、同一又は異なっ
    て、(i)水素原子、(ii)ニトロ基、(iii)ハ
    ロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキ
    ル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ
    基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およびC
    2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置
    換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、(i
    v)ハロゲン原子、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6
    アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよい
    アミノ基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基およ
    びC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個
    の置換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、
    (v)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキ
    ル基およびC1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換
    されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜5個の置換
    基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、(v
    i)カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、
    8-14アラルキルオキシカルボニル基、またはC1-7
    シル基、(vii)ハロゲン原子、(viii)置換基
    として、C1-6アルキル基またはC7-13アラルキル基を
    有していてもよい水酸基(ここで、C1-6アルキル基お
    よびC7-13アラルキル基は、それぞれハロゲン原子、C
    1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基
    でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、
    5〜7員環状アミノ基、シアノ基、カルボキシル基、C
    2-7アルコキシカルボニル基および含窒素芳香族複素環
    基から選ばれる1〜5個の置換基で置換されていてもよ
    い)、(ix)C1-6アルキルチオ基、C7-13アラルキ
    ルチオ基、C1-6アルキルスルフィニル基、C7-13アラ
    ルキルスルフィニル基、C1-6アルキルスルホニル基ま
    たはC7-13アラルキルスルホニル基、(x)C1-6アル
    キル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール基、
    7-13アラルキル基、C2-7アルコキシカルボニル基お
    よびC1-7アシル基から選ばれる1〜2個の置換基でそ
    れぞれ置換されていてもよいアミノ基または環状アミノ
    基、(xi)ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6
    ルコキシ基、アミノ基およびC2-7アルコキシカルボニ
    ル基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていても
    よいC6-10アリール基、または(xii)それぞれC
    1-6アルキル基、C6-10アリール基またはC7-13アラル
    キル基で置換されていてもよいカルバモイル基、カルバ
    モイルオキシ基、カルバゾイル基またはウレイド基であ
    る請求項2記載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗
    剤。
  4. 【請求項4】環Bで示される置換されていてもよい環状
    基が、式 【化3】 〔式中、環B’は、(i)C6-12アリール基、(ii)
    芳香族複素環基または(iii)非芳香族複素環基を示
    し;R1、R2およびR3は、同一又は異なって、(i)
    水素原子、(ii)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ
    基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されて
    いてもよいアミノ基、カルボキシル基およびC2-7アル
    コキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で置
    換されていてもよいC1-6アルキル基、(iii)C1-6
    アルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−
    置換されていてもよいアミノ基およびC2-7アルコキシ
    カルボニル基から選ばれる1〜5個の置換基で置換され
    ていてもよいC2-6アルケニル基、(iv)ハロゲン原
    子、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アル
    キル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミ
    ノ基およびカルボキシル基から選ばれる1〜5個の置換
    基で置換されていてもよいC7-13アラルキル基、(v)
    カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、C
    8-14アラルキルオキシカルボニル基、またはC1-7アシ
    ル基、(vi)ハロゲン原子、(vii)置換基とし
    て、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10
    アリール基またはC7-13アラルキル基を有していてもよ
    い水酸基(ここで、C1-6アルキル基、C3-6シクロアル
    キル基、C6-10アリール基およびC7-13アラルキル基
    は、それぞれハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6
    ルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置
    換されていてもよいアミノ基、シアノ基、カルボキシル
    基およびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1
    〜5個の置換基で置換されていてもよい)、(vii
    i)C1-6アルキルチオ基、C7-13アラルキルチオ基、
    1-6アルキルスルフィニル基、C7-13アラルキルスル
    フィニル基、C1-6アルキルスルホニル基またはC7-13
    アラルキルスルホニル基、(ix)C1-6アルキル基で
    モノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基、ニ
    トロ基およびC2-7アルコキシカルボニル基から選ばれ
    る置換基で置換されていてもよいC7-11アリールカルボ
    ニル基およびC1-6アルキル基から選ばれる1〜2個の
    置換基で置換されていてもよいアミノ基、環状アミノ基
    またはC1-7アシルアミノ基、(x)それぞれC1-6アル
    キル基、C6-10アリール基またはC7-13アラルキル基で
    置換されていてもよいカルバモイル基、カルバモイルオ
    キシ基、カルバゾイル基またはウレイド基、または(x
    i)ニトロ基を示し、R1とR2とが結合して環を形成し
    ていてもよい〕で表される請求項1記載の性腺刺激ホル
    モン放出ホルモン拮抗剤。
  5. 【請求項5】R1、R2およびR3が、同一又は異なっ
    て、(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、C1-6
    ルコキシ基、C1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置
    換されていてもよいアミノ基、カルボキシル基およびC
    2-7アルコキシカルボニル基から選ばれる1〜5個の置
    換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、(ii
    i)カルボキシル基、C2-7アルコキシカルボニル基、
    またはC1-7アシル基、(iv)ハロゲン原子、(v)
    置換基として、C1-6アルキル基またはC7-13アラルキ
    ル基を有していてもよい水酸基(ここで、C1-6アルキ
    ル基およびC7-13アラルキル基は、それぞれハロゲン原
    子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6アル
    キル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミ
    ノ基、カルボキシル基およびC2-7アルコキシカルボニ
    ル基から選ばれる1〜5個の置換基で置換されていても
    よい)、(vi)C1-6アルキルチオ基、C7-13アラル
    キルチオ基、C1-6アルキルスルフィニル基、C7-13
    ラルキルスルフィニル基、C1-6アルキルスルホニル基
    またはC7-13アラルキルスルホニル基、(vii)C
    1-6アルキル基でモノ−もしくはジ−置換されていても
    よいアミノ基、ニトロ基およびC2-7アルコキシカルボ
    ニル基から選ばれる置換基で置換されていてもよいC
    7-11アリールカルボニル基およびC1-6アルキル基から
    選ばれる1〜2個の置換基で置換されていてもよいアミ
    ノ基、環状アミノ基またはC1-7アシルアミノ基、(v
    iii)それぞれC1-6アルキル基、C6-10アリール基
    またはC7-13アラルキル基で置換されていてもよいカル
    バモイル基、カルバモイルオキシ基、カルバゾイル基ま
    たはウレイド基、または(iv)ニトロ基である請求項
    4記載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤。
  6. 【請求項6】R4およびR6が、同一又は異なって、
    (i)水素原子、(ii)置換基として、C1-6アルキ
    ル基でモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ
    基、5〜7員環状アミノ基、カルボキシル基またはC
    2-7アルコキシカルボニル基を有していてもよいC1-6
    ルキル基、(iii)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ
    基、C1-6アルキル基およびC1-6アルキル基でモノ−も
    しくはジ−置換されていてもよいアミノ基から選ばれる
    1〜5個の置換基で置換されていてもよいC7-13アラル
    キル基、または(iv)C2-7アルコキシカルボニル基
    である請求項1記載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮
    抗剤。
  7. 【請求項7】R4およびR6が水素原子である請求項1記
    載の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤。
  8. 【請求項8】R5が水素原子である請求項1記載の性腺
    刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤。
  9. 【請求項9】性ホルモン依存性疾患の予防または治療剤
    である請求項1記載の拮抗剤。
  10. 【請求項10】性ホルモン依存性疾患が性ホルモン依存
    性癌である請求項9記載の拮抗剤。
  11. 【請求項11】性ホルモン依存性癌が前立腺癌、子宮癌
    もしくは乳癌である請求項10記載の拮抗剤。
  12. 【請求項12】性ホルモン依存性疾患が前立腺肥大症、
    子宮内膜症、子宮筋腫または思春期早発症である請求項
    9記載の拮抗剤。
  13. 【請求項13】妊娠調節剤である請求項1記載の拮抗
    剤。
  14. 【請求項14】月経周期調節剤である請求項1記載の拮
    抗剤。
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