JP2000094711A - 印刷ヘッド装置およびこれを備えたインクジェットプリンタ - Google Patents

印刷ヘッド装置およびこれを備えたインクジェットプリンタ

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JP2000094711A
JP2000094711A JP27028698A JP27028698A JP2000094711A JP 2000094711 A JP2000094711 A JP 2000094711A JP 27028698 A JP27028698 A JP 27028698A JP 27028698 A JP27028698 A JP 27028698A JP 2000094711 A JP2000094711 A JP 2000094711A
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JP
Japan
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print head
ink
ink cartridge
head unit
sealing packing
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JP27028698A
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Masahiko Kayano
正彦 茅野
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な構造で、衝撃に対しノズル面の
メニスカスが破壊され難い印刷ヘッド装置およびこれを
備えたインクジェットプリンタを提供することを目的と
する。 【解決手段】 印刷ヘッド31を搭載した印刷ヘッドユ
ニット10と、印刷ヘッドユニット10に着脱自在に装
着されると共に、内部に充填した吸収体22に吸収させ
てインクを貯留するインクカートリッジ3と、印刷ヘッ
ドユニット10とインクカートリッジ3との間に介在さ
せた封止パッキン36とを備え、インクカートリッジ3
の装着に伴って、インクカートリッジ3のインク供給口
23に印刷ヘッドユニット10の接合部材33が吸収体
22に連なるフィルタ24を押し込むようにして接合
し、且つインク供給口23の縁部が封止パッキン36に
密着する印刷ヘッド装置において、封止パッキン36は
略筒状に形成され、圧縮方向の外力に対しその内側空間
側に湾曲するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ヘッドを搭載
したヘッドユニットにインクカートリッジを装着した印
刷ヘッド装置およびこれを備えたインクジェットプリン
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、軽度の衝撃
(例えば1〜2cm程度の落下)でも印刷ヘッドのノズル
面のメニスカスが破壊され、インクの吐出不良である
「ノズル抜け」やインクの吐出角度が曲がる「曲がり」
が生じ、印刷不良を生ずるおそれがある。特に、インク
カートリッジのインク供給口をヘッドユニットの接続キ
ャップに面接触形式で接続するタイプのものであって、
接続キャップとインク供給口との間に蒸発防止用の封止
パッキンを介在させるものでは、衝撃により封止パッキ
ンが伸縮することで、封止パッキンの内側の密閉空間に
圧力変動が生じ、この圧力変動がインクに伝播してメニ
スカス破壊の原因となることがある。そこで、一般に市
販されているインクジェットプリンタでは、単純に移動
させた場合でもメニスカスが破壊されるおそれがあるた
め、ユーザーに対し、移動後、マニアル操作で印刷ヘッ
ドのクリーニングを行うよう推奨している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、携帯可能
な或いは移動を頻繁に行うインクジェットプリンタの出
現を想定すると、自動であれ手動であれクリーニングが
極めて頻繁に行われることになる。かかる場合には、イ
ンクの消耗が激しくなり、プリンタとしての商品価値を
失することになる。
【0004】本発明は、極めて簡単な構造で、衝撃に対
しノズル面のメニスカスが破壊され難い印刷ヘッド装置
およびこれを備えたインクジェットプリンタを提供する
ことをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷ヘッド装置
は、印刷ヘッドを搭載した印刷ヘッドユニットと、印刷
ヘッドユニットに着脱自在に装着されると共に、内部に
充填した吸収体に吸収させてインクを貯留するインクカ
ートリッジと、印刷ヘッドユニットとインクカートリッ
ジとの間に介在させた封止パッキンとを備え、インクカ
ートリッジの装着に伴って、インクカートリッジのイン
ク供給口に印刷ヘッドユニットの接合部材が吸収体に連
なるフィルタを押し込むようにして接合し、且つインク
供給口の縁部が封止パッキンに密着する印刷ヘッド装置
において、封止パッキンは略筒状に形成され、圧縮方向
の外力に対し、内側がその内側空間側に湾曲するように
構成されていることを特徴とする。
【0006】この構成によれば、印刷ヘッド装置が衝撃
を受け、印刷ヘッドユニットに対しインクカートリッジ
が近づく方向に相対的に動くと、その移動量分、印刷ヘ
ッドユニットの接合部材がインクカートリッジのフィル
タを押し込み、同時に封止パッキンが収縮する。この場
合、封止パッキンはその内側空間側に湾曲するため、内
側空間は狭められ正圧となる一方、フィルタの収容空間
は広げられ負圧となる。このため、封止パッキンの内側
空間側からフィルタの収容空間側にエアーが流れ、発生
した圧力変動は相殺されるようにして吸収される。また
逆に、印刷ヘッドユニットに対しインクカートリッジが
離れる方向に動くと、その移動量分、フィルタが接合部
材を押し出すように作用し、同時に封止パッキンが伸長
する。この場合、封止パッキンは伸びるため、その内側
空間は広がり負圧となる一方、フィルタの収容空間は狭
められ正圧となる。したがって、フィルタの収容空間側
から封止パッキンの内側空間側にエアーが流れ、発生し
た圧力変動は相殺されるようにして吸収される。なお、
封止パッキンの断面形状は、略円弧状または円弧状に湾
曲するものであってもよい、縦長の略楕円状または中空
楕円状であってもよい。
【0007】この場合、封止パッキンは、自由状態にお
いて全体としてその内側空間側にわずかに湾曲している
ことが、好ましい。
【0008】この構成によれば、圧縮方向の外力に対し
封止パッキンを、その内側空間側に自然に湾曲させるこ
とができる。
【0009】これらの場合、封止パッキンの内径とフィ
ルタの外径とが、ほぼ同一に形成されていることが、好
ましい。
【0010】この構成によれば、印刷ヘッドユニットに
対するインクカートリッジの離接方向の相対的な動きに
よる、封止パッキンの内側空間の容積変化量と、フィル
タの収容空間の容積変化量とがほぼ同一となり、内部の
圧力変動を極力小さくすることができる。
【0011】また、本発明の他の印刷ヘッド装置は、印
刷ヘッドを搭載した印刷ヘッドユニットと、印刷ヘッド
ユニットに着脱自在に装着されると共に、内部に充填し
た吸収体に吸収させてインクを貯留するインクカートリ
ッジと、印刷ヘッドユニットとインクカートリッジとの
間に介在させた封止パッキンとを備え、インクカートリ
ッジの装着に伴って、インクカートリッジのインク供給
口に印刷ヘッドユニットの接合部材が吸収体に連なるフ
ィルタを押し込むようにして接合し、且つインク供給口
の縁部が封止パッキンに密着する印刷ヘッド装置におい
て、インク供給口の縁部に、フィルタが収容されたイン
クカートリッジのフィルタ収容部と、封止パッキンの外
側空間とを連通する通気通路を形成し、通気通路に、封
止パッキンの内側空間の圧力変動に応じて内外方向に開
弁する弁部材を介設したことを特徴とする。
【0012】この構成によれば、印刷ヘッド装置が衝撃
を受け、印刷ヘッドユニットに対しインクカートリッジ
が離接方向に相対的に動いて、封止パッキンが伸縮し、
相互に連通している封止パッキンの内側空間とフィルタ
の収容空間とが正圧になると、弁部材が外側に開弁して
エアーを通気通路を介して外部に排気し、また負圧にな
ると、弁部材が内側に開弁してエアーを通気通路を介し
て内部に吸気する。したがって、封止パッキンの内側空
間およびフィルタの収容空間が容積変化して発生する内
部圧力の変動は、弁部材を介して通気通路を流れるエア
ーの流れとなって吸収される。
【0013】この場合、通気通路は、第1通路と第2通
路とから成り、弁部材は、第1通路に介設され、封止パ
ッキンの内側空間の圧力が正圧になったときに外側に開
弁動作する正圧弁体と、第2通路に介設され、封止パッ
キンの内側空間の圧力が負圧になったときに内側に開弁
動作する負圧弁体とから成ることが、好ましい。
【0014】この構成によれば、弁部材および弁部材が
密着する弁座部分を、単純で且つ正確に開閉する構造と
することができる。
【0015】また、本発明のインクジェットプリンタ
は、請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷ヘッド装
置を備えたことを特徴とする。
【0016】この構成によれば、耐衝撃性に優れたイン
クジェットプリンタ、すなわち、携帯用などに適したイ
ンクジェットプリンタを構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態に係る印刷ヘッド装置およびインクジ
ェットプリンタを、テープ印刷装置に適用した場合につ
いて説明する。このテープ印刷装置は、キー入力した所
望の文字などを、印刷対象物であるテープにインクジェ
ット方式でカラー印刷を行い、このテープの印刷した部
分を切断してラベルを作成するものである。
【0018】図1はインクカートリッジおよびテープカ
ートリッジを装着した状態のテープ印刷装置の断面図で
ある。同図に示すように、このテープ印刷装置1は、複
数色のインクを充填したインクカートリッジ3と、テー
プを収容したテープカートリッジ4と、これらが着脱自
在に装着された装置本体2とで構成されている。装置本
体2は、装置ケース5によりその外殻が形成され、その
前部上面には、各種のキー6aなどから成るキーボード
6が配設され、後部上面には、図示しないが液晶ディス
プレイなどが配設されている。
【0019】装置ケース5の後面には、テープカートリ
ッジ4が装着されるテープカートリッジ装着部7に面し
て、テープカートリッジ4を着脱するための第1開閉蓋
8が設けられている。また、第1開閉蓋8の上側に位置
して装置ケース5の後面には、印刷済みのテープを外部
に排出するスリット状のテープ排出口9が設けられてい
る。さらに、装置ケース5の下面には、後述する印刷ヘ
ッドユニット10に面して、インクカートリッジ3を着
脱するための第2開閉蓋11が設けられている。
【0020】一方、装置ケース5の内部には、前部に情
報処理部(図示省略)が、中間部にインクカートリッジ
3が装着される印刷ヘッドユニット10および印刷の際
に印刷ヘッドユニット10を移動(走査)させるヘッド
駆動部12が、そして後部にテープカートリッジ4から
テープを繰り出すテープ供給部13および印刷後のテー
プを外部に送り出すテープ排出部14などが、それぞれ
配設されている。また、これら印刷ヘッドユニット1
0、ヘッド駆動部12およびテープ供給部13などは、
ベースフレーム15に支持されて、ユニット化された状
態で装置本体2に組み込まれている。
【0021】キー6a入力により液晶ディスプレイ上で
印刷する内容が確定した後、印刷が指令されると、テー
プ供給部13によりテープカートリッジ4からテープが
繰り出される。繰り出されたテープは、印刷ヘッドユニ
ット10の前面を通過し、さらにテープ排出部14によ
り適宜切断された後、外部に送り出される。このテープ
の走行に伴って、印刷ヘッドユニット10はインクカー
トリッジ3から供給されたインクを吐出しながら、ヘッ
ド駆動部12により、左右方向に往復動を繰り返して、
テープに印刷を行う。すなわち、印刷ヘッドユニット1
0の移動方向を主走査方向とし、テープの送り方向を副
走査方向としてテープに所望の印刷が行われる。
【0022】次に、図2を参照して、印刷ヘッドユニッ
ト10およびインクカートリッジ3について説明する。
同図に示すように、インクカートリッジ3は、下ケース
21aと、下ケース21aの上端を閉塞するように設け
た上ケース21bとから成るカートリッジケース21を
備えている。カートリッジケース21は、いわゆるイン
クタンクであり、内部にはインクを吸収するようにして
貯留するインク吸収材22が充填されている。インクタ
ンクは、図には示していないが、4連のものであり、そ
れぞれシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4
色のインクが貯留されている。
【0023】下ケース21aの下端部は、各インクを供
給するための4つのインク供給口23が形成されてお
り、インクカートリッジ3は、このインク供給口23で
印刷ヘッドユニット10に、面接触形式で接続(着脱)
されるようになっている。各インク供給口23の内部に
は、インク吸収材22の下流側に位置して、インク供給
口23に臨むようにフィルタ24が設けられている。フ
ィルタ24は、インク供給口23の内側に形成したフィ
ルタ収容部26に、上下動可能に装着されている。そし
て、インク吸収材22に貯留されているインクは、この
フィルタ24を通過して印刷ヘッドユニット10に供給
される。
【0024】また、上ケース21bの中央には、インク
供給口23に対応して4つのインク注入口(通気口)2
5が形成されており、各インク注入口25は、上ケース
21bの表面に形成した図示しない蛇行状通路を介し
て、大気に開放されている。インクカートリッジ3内の
各インクは、印刷ヘッドユニット10側に供給される
が、この供給したインク量分のエアーが蛇行状通路から
インクカートリッジ3内に供給される。
【0025】一方、印刷ヘッドユニット10は、先端に
多数のノズル31aを整列配置した印刷ヘッド31と、
印刷ヘッド31の内側に取り付けたヘッド針32と、ヘ
ッド針32を覆うように装着した接続キャップ33と、
ケース状のカートリッジホルダ34とで構成されおり、
これらは上記のヘッド駆動部12に連結したキャリッジ
35に搭載されている。また、各接続キャップ33に
は、その突出部分の下半部を囲うように、インクの蒸発
を抑制する封止パッキン36が装着されている。そし
て、印刷ヘッドユニット10にインクカートリッジ(カ
ートリッジホルダ34)3を装着した状態では、インク
供給口23の縁部に封止パッキン36が当接し、且つ接
続キャップ33が突き上げるようにフィルタ24に当接
する(図3参照)。なお、図中の符号37は、カートリ
ッジホルダ34に装着したインクカートリッジ3を印刷
ヘッド31側に押圧する押圧蓋である。
【0026】図3の拡大図に示すように、ヘッド針32
は、先端部が尖塔状に形成されると共に基端部がフラン
ジ状に形成され、内部に印刷ヘッド31のノズル31a
に連通するインク流路32aが形成されている。ヘッド
針32の先端部には複数の小孔32bが形成され、この
小孔32bを介して、インクカートリッジ3の内部とイ
ンク流路32aとが連通している。また、ヘッド針32
の外周面に装着した2個のOリング38,38により、
ヘッド針32と接続キャップ33との間がシールされて
いる。
【0027】接続キャップ33は、略円筒状に形成され
たキャップ本体33aと、キャップ本体33aの下端部
に連なるフランジ部33bとで、一体に形成されてい
る。そして、フランジ部33bの外端部に上記の封止パ
ッキン36が着座している。なお、図中の符号39は、
接続キャップ33の先端に設けた印刷ヘッドユニット1
0側のフィルタである。
【0028】封止パッキン36は、シリコンゴムなどで
略円筒状に形成され、且つその断面は円弧状に内側に湾
曲している。また、封止パッキン36の内径は、フィル
タ24の外径とほぼ同一に、好ましくは、封止パッキン
36の内径は、フィルタ24の外径よりわずかに大きく
形成されている。封止パッキン36の下端は、接続キャ
ップ33のフランジ部33bに着座するようにして気密
に接触し、上端は、インクカートリッジ3のインク供給
口23の縁部に気密に接触している。これにより、封止
パッキン36の内側には、インクカートリッジ3の内部
に連通する密閉空間40が構成されている。すなわち、
密閉空間40は、インク供給口23を介して相互に連通
する、接続キャップ33で画成された封止パッキン36
の内側空間40aと、フィルタ24で画成されたフィル
タ収容部26の空き空間40bとで、構成されている。
また、封止パッキン36の外側は大気に開放されてい
る。
【0029】次に、図4および図5の模式図を参照し
て、このテープ印刷装置1が何等かの衝撃を受け、印刷
ヘッドユニット10に対しインクカートリッジ3が、そ
の慣性により相対的に離接するように動いた場合につい
て、説明する。図4は、インクカートリッジ3が、同図
(a)の定常状態から同図(b)の状態まで、距離D1
印刷ヘッドユニット10に近づくように動いた場合を示
している。この場合、印刷ヘッドユニット10の接続キ
ャップ33が、フィルタ24を距離D1相対的に押し込
むことになり、また封止パッキン36は距離D1収縮す
る。
【0030】接続キャップ33がフィルタ24を押し込
むと、距離D1×(フィルタ24−接続キャップ33)
の面積分の容積、フィルタ収容部の空き空間40bが広
がる。一方、封止パッキン36が収縮すると、封止パッ
キン36は内側に大きく湾曲し、距離D1×(封止パッ
キン36−接続キャップ33)の面積分の容積、プラス
湾曲部分の容積、封止パッキン36の内側空間40aが
狭くなる。このため、空き空間40bは負圧に、内側空
間40aは正圧となるため、インク供給口23を介し
て、内側空間40aから空き空間40bにエアーが流れ
る。この場合、両空間40a,40bの増減分の容積は
ほぼ同一であるため、エアーの流れにより、圧力変動は
密閉空間40内で相殺されるようにして吸収される。
【0031】同様に、図5に示すように、インクカート
リッジ3が、同図(a)の定常状態から同図(b)の状
態まで、距離D2印刷ヘッドユニット10に離れるよう
に動くと、フィルタ24が距離D1接続キャップ33を
相対的に押し出し、且つ封止パッキン36は距離D2伸
長する。このため、上記とは逆に、空き空間40bは正
圧に、内側空間40aは負圧となるため、インク供給口
23を介して、空き空間40bから内側空間40aにエ
アーが流れ、この圧力変動は密閉空間40内で相殺され
るようにして吸収される。
【0032】このため、テープ印刷装置1が衝撃を受け
ても、密閉空間40の圧力が変動することがない。すな
わち、空き空間40bおよび内側空間40aに生ずる圧
力変動が、インクカートリッジ3を介して印刷ヘッド3
1内のインクに伝播することがなく、衝撃に基づくノズ
ル31aのメニスカスの破壊を防止することができる。
したがって、テープ印刷装置1の耐衝撃性を格段に向上
させることができる。なお、封止パッキン36は、自由
状態において必ずしも湾曲している必要はなく、例えば
心材のみ湾曲していて、外力に対して内側に湾曲する性
質を持っているものでもよい。
【0033】次に、図6を参照して、第2実施形態につ
いて説明する。この実施形態では、インク供給口23の
縁部に、フィルタ収容部26の空き空間40bと、封止
パッキン36の外側空間42とを連通する第1通気通路
51および第2通気通路52が形成されている。第1通
気通路51の外側空間42側の連通口には第1弁体53
が設けられ、第2通気通路52の空き空間40b側の連
通口には第2弁体54が設けらている。
【0034】この場合には、上記実施形態と異なり封止
パッキン36の形態は問わないが、衝撃により密閉空間
40が正圧になると、第2弁体54が閉弁状態のまま第
1弁体53が外側に開弁し、空き空間40bのエアーが
第1通気通路51を介して外側空間42に排気される
(同図(b))。逆に、密閉空間40が負圧になると、
第1弁体53が閉弁状態のまま第2弁体54が内側に開
弁し、外側空間42のエアーが第2通気通路52を介し
て空き空間40bに吸気される(同図(c))。
【0035】このため、衝撃などにより、密閉空間40
の圧力が変動しても、その圧力変動は大気との間で吸収
される。すなわち、密閉空間40の圧力変動が抑制さ
れ、インクカートリッジ3を介して印刷ヘッド31内の
インクに伝播することがなく、衝撃に基づくノズル31
aのメニスカスの破壊を防止することができる。したが
って、テープ印刷装置1の耐衝撃性を格段に向上させる
ことができる。
【0036】なお、本実施形態では、本発明をテープ印
刷装置に適用した場合について説明したが、この構成が
一般的なインクジェットプリンタに適用できることは、
いうまでもない。また、第2実施形態では、第1弁体と
第2弁体とから成る弁部材について説明したが、これを
内外に開弁する単一の弁部材で構成してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の印刷ヘッド装置に
よれば、衝撃などにより発生する封止パッキンの内側空
間の圧力変動を、フィルタの収容空間の圧力変動と相殺
するようにして吸収することができるので、ノズル面の
メニスカスが破壊されるのを有効に防止することができ
る。したがって、簡単な構造で、耐衝撃性を向上させる
ことができる。
【0038】また、本発明のインクジェットプリンタに
よれば、印刷ヘッド装置を耐衝撃性を有するものにする
ことができるので、携帯用或いは移動を頻繁に行う仕様
のプリンタを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷ヘッド装置およ
びインクジェットプリンタを適用したテープ印刷装置の
断面図である。
【図2】実施形態のテープ印刷装置の印刷ヘッド装置の
断面図である。
【図3】インクカートリッジを印刷ヘッドユニットに装
着した状態の拡大断面図である。
【図4】印刷ヘッド装置が衝撃を受けて封止パッキンが
収縮した状態を模式的に表した断面図である。
【図5】印刷ヘッド装置が衝撃を受けて封止パッキンが
伸長した状態を模式的に表した断面図である。
【図6】第2実施形態に係る印刷ヘッド装置を模式的に
表した断面図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 装置本体 3 インクカートリッジ 10 印刷ヘッドユニット 21 カートリッジケース 21a 下ケース 22 インク吸収材 23 インク供給口 31 印刷ヘッド 33 接続キャップ 36 封止パッキン 40 密閉空間 40a 内側空間 40b 空き空間 42 外側空間 51 第1通気通路 52 第2通気通路 53 第1弁体 54 第2弁体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドを搭載した印刷ヘッドユニッ
    トと、当該印刷ヘッドユニットに着脱自在に装着される
    と共に、内部に充填した吸収体に吸収させてインクを貯
    留するインクカートリッジと、当該印刷ヘッドユニット
    と当該インクカートリッジとの間に介在させた封止パッ
    キンとを備え、 前記インクカートリッジの装着に伴って、当該インクカ
    ートリッジのインク供給口に前記印刷ヘッドユニットの
    接合部材が前記吸収体に連なるフィルタを押し込むよう
    にして接合し、且つ当該インク供給口の縁部が前記封止
    パッキンに密着する印刷ヘッド装置において、 前記封止パッキンは略筒状に形成され、圧縮方向の外力
    に対し内面が、その内側空間側に湾曲するように構成さ
    れていることを特徴とする印刷ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記封止パッキンは、自由状態において
    全体としてその内側空間側にわずかに湾曲していること
    を特徴とする請求項1に記載の印刷ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記封止パッキンの内径と前記フィルタ
    の外径とが、ほぼ同一に形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の印刷ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 印刷ヘッドを搭載した印刷ヘッドユニッ
    トと、当該印刷ヘッドユニットに着脱自在に装着される
    と共に、内部に充填した吸収体に吸収させてインクを貯
    留するインクカートリッジと、当該印刷ヘッドユニット
    と当該インクカートリッジとの間に介在させた封止パッ
    キンとを備え、 前記インクカートリッジの装着に伴って、当該インクカ
    ートリッジのインク供給口に前記印刷ヘッドユニットの
    接合部材が前記吸収体に連なるフィルタを押し込むよう
    にして接合し、且つ当該インク供給口の縁部が前記封止
    パッキンに密着する印刷ヘッド装置において、 前記インク供給口の縁部に、前記フィルタが収容された
    前記インクカートリッジのフィルタ収容部と、前記封止
    パッキンの外側空間とを連通する通気通路を形成し、 前記通気通路に、封止パッキンの内側空間の圧力変動に
    応じて内外方向に開弁する弁部材を介設したことを特徴
    とする印刷ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記通気通路は、第1通路と第2通路と
    から成り、 前記弁部材は、前記第1通路に介設され、前記封止パッ
    キンの内側空間の圧力が正圧になったときに外側に開弁
    動作する正圧弁体と、前記第2通路に介設され、前記封
    止パッキンの内側空間の圧力が負圧になったときに内側
    に開弁動作する負圧弁体とから成ることを特徴とする請
    求項4に記載の印刷ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の印
    刷ヘッド装置を備えたことを特徴とするインクジェット
    プリンタ。
JP27028698A 1998-09-01 1998-09-24 印刷ヘッド装置およびこれを備えたインクジェットプリンタ Pending JP2000094711A (ja)

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