JP2000094425A - 押出成形機に装着される素材定寸切断装置 - Google Patents

押出成形機に装着される素材定寸切断装置

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JP2000094425A
JP2000094425A JP10283250A JP28325098A JP2000094425A JP 2000094425 A JP2000094425 A JP 2000094425A JP 10283250 A JP10283250 A JP 10283250A JP 28325098 A JP28325098 A JP 28325098A JP 2000094425 A JP2000094425 A JP 2000094425A
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Tsutomu Yamada
努 山田
Takao Yamada
隆夫 山田
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Noritake Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】素材の押出速度に全く影響されずに、連続棒状
の素材を正確に定寸切断できる装置の提供である。 【解決手段】押出成形機Aから連続して押し出される素
材Mを切断機6により所定長に初期切断しておいて、移
送コンベアCにより初期切断素材M’が回転切断ドラム
Dの部分まで搬送された時点で、スライド落下装置Bに
より該初期切断素材M’を回転切断ドラムDの上方に落
下せしめ、その回転中において、回転切断ドラムDの軸
心方向に沿って一定の切断ピッチQをおいて配置された
多数の切断ワイヤ(切断具)18により前記初期切断素
材M’を多数の小片M”に定寸切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出成形機から連
続して押し出される棒状の素材の押出速度に全く影響さ
れずに、この連続棒状の素材を正確に定寸切断するため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】押出成形機から連続して押し出される素
材を定寸切断する装置として、素材の切断長を設定する
ために、押出成形機の下流側に設置された定寸センサ
と、該定寸センサと前記押出成形機との間に配設された
切断機とで構成され、前記定寸センサが素材の先端を検
出することにより、前記切断機が作動して、素材を定寸
切断するものがある。この定寸切断装置では、押出成形
機から連続して押し出されている移動中の素材を切断す
るために、切断面が垂直とならずに、垂直面に対して僅
かに傾斜してしまうと共に、連続して押し出される後続
の素材が、直前の切断された素材に衝突するという問題
がある。しかも、定寸センサの読取りから切断機の作動
までのタイムラグによる素材の移動距離が押出速度に応
じて異なるために、押出速度が変更された場合には、切
断寸法が変化されるという問題もある。
【0003】また、特公平6−33162号公報には、
上記の定寸切断装置の一部を改良した装置が開示されて
いる。該公報に開示の装置は、連続素材を定寸に切断す
る走行カッターと、該走行カッターにより定寸に切断さ
れた切断素材を、連続素材の搬送機よりも速い速度で搬
送する移送機とを備え、連続素材と切断素材とが衝突す
るのを防止するものである。しかし、この装置では、連
続素材と切断素材との衝突は防止できても、連続素材の
搬送機の搬送速度が変わった場合には、切断素材の切断
長も変わってしまう問題が残る。
【0004】更に、特開平6−218720号公報に
は、押出成形機の下流側に配設され、これから押し出さ
れる素材により従動回転される補助コンベアと、その送
出し側に近接して配設された継承コンベアとを備え、押
出成形機から連続して押し出される素材を前記補助コン
ベアにより中間支持して、前記継承コンベアへと送ら
れ、押出成形機から素材が所定長だけ押し出されると、
該素材が停止して、前記補助コンベアと前記継承コンベ
アとの間において、切断刃により前記素材が所定寸法に
切断される構成の定寸切断装置が開示されている。しか
し、この切断装置では、切断時において、押出成形機及
び継承コンベアを一時停止させる必要があるため、全体
としての成形能率が低下する問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、押出成形機
から連続押出中の棒状素材を定寸切断するための装置に
おいて、素材の押出速度に全く影響されずに、この連続
棒状の素材を正確に定寸であって、しかも垂直に切断可
能にすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、押出成形機から連続して押し出される棒状
の素材を切断機により所定長に初期切断した後に、この
初期切断素材を更に多数の小片に定寸切断するための装
置であって、前記押出成形機から連続して押し出される
棒状の素材を、その押出方向に移送するために、その押
出速度よりも速い速度で周回走行する移送コンベアと、
前記押出成形機から前記移送コンベアに向けて連続して
押し出される棒状の素材の初期切断長を設定するための
第1センサと、前記移送コンベア上において切断機によ
り所定長に初期切断された素材がスライド落下位置に達
したことを検出するための第2センサと、前記スライド
落下位置に達した前記初期切断素材を移送コンベアの幅
方向にスライドさせて、該移送コンベアから落下させる
ためのスライド落下手段と、前記移送コンベアから落下
した初期切断素材を保持して、その回転中において、該
初期切断素材の長手方向に沿って切断ピッチで並べられ
た多数の切断具により、該初期切断素材を多数の小片に
定寸切断するための回転切断ドラムとを備えていること
を、その特徴としている。
【0007】押出成形機からは、棒状の素材が任意の速
度で移送コンベア上に連続して押し出されていて、該素
材の先端が第1センサの位置に達すると、切断機が作動
して、連続押出中の素材は、所定長に初期切断される。
移送コンベアの速度は、素材の押出速度よりも速く設定
されているために、所定長に初期切断された素材は、連
続押出中の後続の素材との間に所定の間隔をおいて前方
に移送されて、第2センサの位置に達する。これによ
り、スライド落下手段が作動して、前記初期切断素材
は、移送コンベアの幅方向にスライドさせられて、該移
送コンベアの側縁から落下させられて、直下の回転切断
ドラムの保持溝に収容保持される。回転切断ドラムに
は、多数の切断具が初期切断素材の長手方向に沿って、
しかも該ドラムの内部に入り込んだ状態で切断ピッチで
並べられているために、該ドラムが回転すると、その回
転中において、その保持溝に収容保持されている初期切
断素材は、前記各切断具により多数の小片に定寸切断さ
れる。
【0008】ここで、初期切断素材と、連続押出中の後
続素材との間の間隔は、移送コンベアの移送速度と、素
材の押出速度との差にほぼ比例する。このため、両速度
の差が小さい場合には、前記間隔が小さくなって、スラ
イド落下手段を構成するスライド板の後退時において、
後続の初期切断素材と干渉する恐れがある。そこで、ス
ライド落下手段は、第1及び第2の各スライド板を備え
ていて、初期切断素材をスライド落下させるための第1
スライド板は、第2スライド板に対して昇降可能な構成
にして、初期切断素材をスライド落下させて、第1及び
第2の各スライド板が後退する際に、第2スライド板に
対して第1スライド板を上昇させておくと、前記間隔が
小さい場合においても、スライド落下手段の後退時にお
いて、第1スライド板と後続の初期切断素材との干渉が
避けられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は、本発明に係る素材定寸切断
装置の正面図であり、図2は、同じく平面図であり、図
3は、同じく側面断面図(図1のX−X線断面図)であ
り、図4は、回転切断ドラムDの部分斜視図であり、図
5は、同じく部分正面拡大図である。図1ないし図3に
おいて、押出成形機Aには、その出口側の口金1に接続
して、該押出成形機Aから連続して押し出される素材M
を保持して、更に前方に移送するための移送コンベアC
が水平に配設されている。この移送コンベアCは、駆動
モータ(図示せず)により、前記押出成形機Aから連続
して押し出される素材Mの押出速度V1 よりも速い移送
速度V2 で周回走行している(図7参照)。
【0010】また、前記移送コンベアCを長手方向にほ
ぼ2分した場合において、その上流側に配置される部分
であって、しかも上方走行部の両側方には、それぞれガ
イド板2が配置されている。2つのガイド板2の一方に
は、センサ取付アーム3が固着されていて、該アーム3
には、ブラケット4を介して第1センサS1 が、移送コ
ンベアCの移送方向Rに沿った取付位置を調整可能にし
て取付けられている。また、押出成形機Aの口金1と、
移送コンベアCの上流端との間には、所定の切断隙間5
が形成され、この隙間5の部分において、連続的に押し
出される素材Mは、切断機6により切断される構成にな
っている。この切断機6は、そのカッター6a(図6参
照)が回動する構成のものである。前記第1センサS1
は、押出成形機Aから連続して押し出される棒状の素材
Mの先端を検出して、前記切断機6の作動信号を発する
部分であって、前記切断機6によって素材Mを初期切断
する際の切断長L(図6参照)を設定するものである。
本発明においては、素材Mを初期切断する際の切断長L
は、最終的に素材Mを目的の小片M”に切断する際の切
断長には、全く影響しないので、素材Mの初期切断時の
切断長Lは、大まかでよく、厳格に設定する必要はな
い。この素材Mの切断長Lは、センサ取付アーム3に対
する移送コンベアCの移送方向Rに沿った第1センサS
1 の取付位置を変更することにより、調整可能である。
【0011】また、前記移送コンベアCを長手方向にほ
ぼ2分した場合において、その下流側に配置される部分
には、その両側方に前記ガイド板2は設けられておら
ず、切断機6により切断長Lに切断された初期切断素材
M’を移送コンベアCの幅方向にスライドさせて、その
側縁から落下させるためのスライド落下装置Bが配設さ
れている。このスライド落下装置Bは、移送コンベアC
の幅に対応した間隔をおいた第1及び第2の各スライド
板P1,P2 を備えていて、前記移送コンベアCを横断す
ることにより、該コンベアCに載置されている初期切断
素材M’をスライドさせて、その側縁から落下させるた
めの一方の第1スライド板P1 が、他方の第2スライド
板P2 に対して昇降する構成である。即ち、移送コンベ
アCの側方に配設されたスライド用シリンダ7のロッド
7aの先端部に連結板8を介して一対の支柱9が移送コ
ンベアCの移送方向Rに沿って所定間隔をおいて連結さ
れ、該一対の支柱9の高さ方向のほぼ中央部に、一対の
連結アーム11を介して第2スライド板P2 が連結され
ている。このため、第2スライド板P2 は、スライド用
シリンダ7のロッド7aの出入りによって、移送コンベ
アCの幅方向に沿って水平移動のみを行う。なお、第2
スライド板P2 の横断面は、クランク状をなしている。
【0012】また、一対の支柱9の上端部は、連結バー
12を介して互いに連結され、該連結バー12に昇降用
シリンダ13の上端部が連結されている。この昇降用シ
リンダ13は、その中央部が回動防止バー14を介して
一対の支柱9に連結されることにより、一対の支柱9に
対して不動な構造になっている。また、一対の支柱9
は、それぞれの外側に配置された各連結アーム11に対
して連結ロッド10を介して連結されている。一方、第
1スライド板P1 の長手方向の中央部の上端面には、連
結板15が固着されていて、前記昇降用シリンダ13の
ロッド13aの先端部(下端部)と前記連結板15とが
連結されている。よって、第1スライド板P1 は、昇降
用シリンダ13のロッド13aの出入りによって、第2
スライド板P2 に対して昇降すると同時に、スライド用
シリンダ7のロッド7aの出入りによって、第2スライ
ド板P2 と一体となって水平移動を行う。そして、第1
スライド板P1 は、その水平移動により、移送コンベア
Cを横断して、該移送コンベアCに載置されている初期
切断素材M’を該コンベアCに対してスライドさせて、
その側縁から落下させる構成になっている。
【0013】更に、第2スライド板P2 の上方の垂直板
部(非スライド時において移送コンベアCの幅方向のほ
ぼ中央部に位置する部分)には、センサ取付アーム16
が水平に固着されていて、該アーム16にブラケット1
7を介して第2センサS2 が取付けられている。この第
2センサS2 は、移送コンベアCにより移送される初期
切断素材M’の先端を検出して、前記スライド落下装置
Bを作動せしめる信号を発する部分であって、前記第1
センサS1 と同様にして、移送コンベアCの移送方向R
に沿った取付位置が調整可能になっていて、移送コンベ
アCの移送方向Rに沿った初期切断素材M’のスライド
落下位置を調整可能な構造になっている。第1及び第2
の各センサS1,S2 は、いずれも移送コンベアCの幅方
向の中央部に配置されている。なお、スライド落下装置
Bの全体の重量が大きい場合には、移送中の初期切断素
材M’と干渉しない位置に、移送コンベアCの幅方向に
沿ってガイドレール(図示せず)を設けておいて、該ガ
イドレールによってスライド落下装置Bの全体を支持す
る構成にすればよい。
【0014】また、移送コンベアCの移送方向に沿って
前記スライド落下装置Bが配設されている部分とほぼ同
一部分であって、しかも該移送コンベアCにおける前記
スライド用シリンダ7が設置されている側と反対の側に
は、回転切断ドラムDが配設されている。この回転切断
ドラムDは、移送コンベアCからスライド落下させられ
た初期切断素材M’を保持して、その回転中において、
該初期切断素材M’の長手方向に沿って切断ピッチQで
並べられた多数の切断ワイヤ18により、該初期切断素
材M’を多数の小片M”に定寸切断するための装置であ
る。
【0015】そして、図4及び図5に詳細に示されてい
るように、回転切断ドラムDは、多数のドラムリング1
9が横方向に重ね合わせられて、その中心穴に挿入され
た回転軸21によって、多数のドラムリング19が一体
化された構成である。ドラムリング19は、その外周部
が、その中央部よりも僅かに薄肉に形成され、その外周
部に、周方向に沿って等間隔をおいて複数(実施例では
4個)の保持溝22が形成された構造である。多数のド
ラムリング19は、その保持溝22の位相を合致させた
状態で、その中心穴に挿入された回転軸21により一体
化されて回転切断ドラムDを構成している。
【0016】この回転切断ドラムDは、図1に示される
ように、その回転軸21の両端部が各軸受23で支持さ
れ、第2センサS2 が初期切断素材M’の先端部を検出
してから所定時間(初期切断素材M’が移送コンベアC
から落下して、回転切断ドラムDの保持溝22に収容さ
れるまでの時間)を経過した後に、駆動モータ24によ
り、90°回転又は半回転ずつ間欠回転するように構成
されている。隣接する各ドラムリング19の外周部の間
には、所定のリング間隙間25が形成されており、各リ
ング間隙間25には、切断ワイヤ18が垂直となって、
それぞれ挿入されて張設されている。各ドラムリング1
9の中心部(外周部を除く部分)の肉厚は一定している
ため、各リング間隙間25に挿入された多数本の切断ワ
イヤ18のピッチは、一定していて、初期切断素材M’
を更に小片M”に切断する際の切断ピッチQ(図5参
照)となる。また、各切断ワイヤ18の上下両端部は、
回転切断ドラムDの中心に対して斜上方及び斜下方に配
置された各ワイヤ固定板26に固定ボルト27を介して
それぞれ固定されている。
【0017】また、図3に示されるように、回転切断ド
ラムDは、その一部が移送コンベアCの直下に入り込ん
だ状態で、該移送コンベアCを基準にして斜下方に配設
されている。そして、移送コンベアCからスライド落下
させられた初期切断素材M’は、停止中の回転切断ドラ
ムDの保持溝22に挿入保持される。その後に、回転切
断ドラムDが90°回転又は半回転ずつ間欠回転して、
その回転途中において、リング間隙間25に挿入されて
いる切断ワイヤ18によって多数の小片M”に定寸切断
されるように構成されている。回転切断ドラムDの下方
には、これにより定寸切断されて落下する多数の小片
M”を収容して次工程に搬送するための搬送コンベア2
8が配設されている。なお、図3において、29は、移
送コンベアCから落下させられた初期切断素材M’を収
容するための第1ホッパーを示し、31は、回転切断ド
ラムDの保持溝22から脱出落下した素材の小片M”を
収容するための第2ホッパーを示す。
【0018】引き続いて、図6ないし図15の作用説明
図を参照にして、上記構成の定寸切断装置の作用につい
て説明する。なお、素材Mは、断面円形又はリング形の
ものである。押出成形機Aからは、移送コンベアCの移
送速度(又は周回速度)V2よりも遅い押出速度V1
素材Mが連続して押し出されている。よって、連続押出
中の素材Mが切断機6により初期切断されるまでは、移
送コンベアCに載置されて移送中の素材Mと、該移送コ
ンベアCとの間において、前記各速度の差(V2 −V1)
にほぼ比例した分だけスリップが生じている。そして、
図6に示されるように、連続押出中の素材Mの先端が第
1センサS1 の位置に達すると、その信号によって切断
機6が作動して、押出成形機Aの口金1と移送コンベア
Cの上流端との間の切断隙間5において、連続押出中の
素材Mは、切断長Lに初期切断される。このようにして
切断された後においては、初期切断素材M’は、移送コ
ンベアCとの間においてスリップを生ずることなく、そ
のまま前方(下流側)に移送される。また、初期切断素
材M’には、連続押出中の素材Mが後続していて、上記
理由によって、該素材Mの先端と、移送コンベアCによ
って全体が移送されている初期切断素材M’の後端との
間隔E(図7参照)は、徐々に大きくなる。
【0019】そして、図7に示されるように、移送中の
初期切断素材M’の先端が第2センサS2 の位置に達す
ると、その信号によってスライド落下装置Bが作動し
て、そのスライド用シリンダ7のロッド7aが突出し
て、第1及び第2の各スライド板P1,P2 の双方が一体
となって、移送コンベアCの幅方向にスライドする。こ
のため、図7及び図9に示されるように、移送コンベア
Cの幅方向の一側縁に位置していた第1スライド板P1
は、該移送コンベアCを横断し、その途中において、初
期切断素材M’に当接する。この作用によって、図8、
図10及び図13にそれぞれ示されるように、初期切断
素材M’は、移送コンベアCの上面をその幅方向に沿っ
て転動させられて、該移送コンベアCの幅方向の他側縁
から落下させられる。
【0020】上記のようにして、移送コンベアCの幅方
向の他側縁から落下した初期切断素材M’は、移送コン
ベアCの斜下方において停止中の回転切断ドラムDの保
持溝22に収容保持された後に、回転切断ドラムDの間
欠回転が開始されることにより、その回転途中におい
て、回転切断ドラムDの軸心方向に沿って一定の切断ピ
ッチQをおいて垂直に張設された多数本の切断ワイヤ1
8によって、多数の小片M”に定寸切断される(図1
1)。更に、回転切断ドラムDが連続回転することによ
り、定寸切断された多数の素材の小片M”は、保持溝2
2から脱出して、その直下の搬送コンベア28上に落下
して、そのまま次工程に搬送される(図12)。
【0021】このように、上記実施例の定寸切断装置に
おいては、押出成形機Aから連続して押し出される素材
Mを切断機6により所定長に初期切断しておいて、回転
切断ドラムDの部分において、切断長Lに初期切断され
た初期切断素材M’を、その回転中において、回転切断
ドラムDの軸心方向に沿って一定の切断ピッチQをおい
て垂直に張設された多数本の切断ワイヤ18により多数
の小片M”に定寸切断している。よって、前記小片M”
の切断長は、押出成形機Aの押出速度V1 、或いは初期
切断時における初期切断素材M’の切断長Lとは無関係
に、切断ワイヤ18のピッチQと正確に等しくなると共
に、その切断面に関しても、初期切断素材M’の長手方
向に対して垂直となる。このため、素材の小片M”の切
断長、及び切断形状のばらつきがなくなって、定寸切断
の精度が著しく高められる。
【0022】また、スライド落下装置Bの後退時(原位
置復帰時)においては、図14に示されるように、昇降
用シリンダ13によって第1スライド板P1 が第2スラ
イド板P2 に対して上昇した状態で後退して、図15で
2点鎖線で示されるように、第1スライド板P1 が原位
置に達すると、再度下降して、次の初期切断素材M’を
スライド落下させる準備姿勢に戻る。このため、移送コ
ンベアCの移送速度V2 と押出速度V1 との差が小さく
て、スライド落下装置Bの後退時においては、次の初期
切断素材M’がスライド落下装置Bの部分に侵入してい
る場合においても、第1スライド板P1 と初期切断素材
M’との干渉が避けられるという特有の効果がある。こ
の点に関して、移送コンベアCの移送速度V2 と押出速
度V1 との差が十分にあって、スライド落下装置Bの後
退時において、次の初期切断素材M’がスライド落下装
置Bの部分に侵入することがない場合には、スライド用
シリンダ7のロッド7aにスライド板を直接に取付け
て、該スライド板を水平方向に沿って前後動させるのみ
の構成にすることも可能である。この構成によって、ス
ライド落下装置Bの全体構成が著しく簡単となる。
【0023】また、回転切断ドラムDの構成に関して
も、上記実施例のように、外周部が他の部分よりも薄肉
に形成された多数のドラムリング19と、隣接するドラ
ムリング19の間のリング間隙間25に挿入配置される
多数本の切断ワイヤ18とによって構成すると、初期切
断素材M’のほぼ全長が支持された状態で切断されるた
めに、切断時における変形がないか、或いは少ないとい
う利点がある。しかし、本発明においては、この回転切
断ドラムDに関しても、初期切断素材M’を保持した状
態で回転させる途中において、多数の切断具により該初
期切断素材M’が定寸に切断できれば、如何なる構成で
あってもよい。例えば、切断具として、上記実施例の切
断ワイヤに替えて、極薄のカッターを用いることも可能
である。
【0024】また、初期切断素材M’がスライド落下位
置に達したことを検出して、スライド落下装置Bを作動
させる信号を発する第2センサS2 に関しても、上記実
施例では、初期切断素材M’と非接触の構成であるが、
初期切断素材M’のスライド落下位置に、その先端面を
当接させるための当接板を配置しておいて、該当接板に
作用する力の変化を読み取るセンサによって、第2セン
サを構成することも可能である。更に、押出成形機から
連続押出中の素材Mを初期切断する切断機として、上記
実施例では、カッターが回動する構成のものを示した
が、この切断機に関しても、移動する切断ワイヤによっ
て素材Mを切断するものであってもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る定寸切断装置は、押出成形
機から連続して押し出される素材を切断機により所定長
に初期切断しておいて、移送コンベアにより初期切断素
材が回転切断ドラムの部分まで搬送された時点で、スラ
イド落下装置により該初期切断素材を回転切断ドラムの
上方に落下せしめ、その回転中において、回転切断ドラ
ムの軸心方向に沿って一定の切断ピッチをおいて配置さ
れた多数の切断具により前記初期切断素材を多数の小片
に定寸切断する構成であるので、前記小片の切断長は、
押出成形機の押出速度、或いは初期切断時における初期
切断素材の切断長とは無関係に、切断具のピッチと正確
に等しくなると共に、その切断面に関しても、初期切断
素材の長手方向に対して垂直となる。この結果、素材の
小片の切断長、及び切断形状のばらつきが全くなくなっ
て、定寸切断の精度が著しく高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る素材定寸切断装置の正面図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく側面断面図(図1のX−X線断面図)で
ある。
【図4】回転切断ドラムDの部分斜視図である。
【図5】同じく部分正面拡大図である。
【図6】連続押出中の素材Mが初期切断された状態を示
す平面図である。
【図7】初期切断素材M’の先端が第2センサS2 の位
置に達した状態を示す平面図である。
【図8】初期切断素材M’が移送コンベアCの側縁から
落下させられた状態を示す平面図である。
【図9】スライド落下装置Bの第1スライド板P1 が原
位置に位置している状態を示す側面図である。
【図10】移送コンベアCの側縁から落下した初期切断
素材M’が回転切断ドラムDの保持溝22に挿入保持さ
れた状態を示す側面図である。
【図11】回転切断ドラムDの回転により、その保持溝
22に挿入保持されている初期切断素材M’が切断ワイ
ヤ18により切断される状態を示す側面図である。
【図12】切断ワイヤ18により定寸切断された多数の
素材の小片M”が回転切断ドラムDの保持溝22から脱
出して落下する状態を示す側面図である。
【図13】スライド落下装置Bの第1スライド板P1
より初期切断素材M’が移送コンベアCから落下させら
れた状態を示す側面図である。
【図14】スライド落下装置Bの後退時に第1スライド
板P1 が上昇する状態を示す側面図である。
【図15】スライド落下装置Bが原位置に復帰した場合
に、第1スライド板P1 が下降する状態を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
A:押出成形機 B:スライド落下装置 C:移送コンベア D:回転切断ドラム M:連続押出中の素材 M’:初期切断素材 M”:素材の小片 P1 :第1スライド板(スライド落下手段) P2 :第2スライド板(スライド落下手段) Q:切断ワイヤのピッチ R:移送コンベアの移送方向 S1 :第1センサ S2 :第2センサ V1 :押出速度 V2 :移送速度 6:切断機 18:切断ワイヤ(切断具) 19:ドラムリング 25:リング間隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 隆夫 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Fターム(参考) 4G055 AB03 AC05 BB01 BB05 BB08 BB11 BB13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形機から連続して押し出される棒
    状の素材を切断機により所定長に初期切断した後に、こ
    の初期切断素材を更に多数の小片に定寸切断するための
    装置であって、 前記押出成形機から連続して押し出される棒状の素材
    を、その押出方向に移送するために、その押出速度より
    も速い速度で周回走行する移送コンベアと、 前記押出成形機から前記移送コンベアに向けて連続して
    押し出される棒状の素材の初期切断長を設定するための
    第1センサと、 前記移送コンベア上において切断機により所定長に初期
    切断された素材がスライド落下位置に達したことを検出
    するための第2センサと、 前記スライド落下位置に達した前記初期切断素材を移送
    コンベアの幅方向にスライドさせて、該移送コンベアか
    ら落下させるためのスライド落下手段と、 前記移送コンベアから落下した初期切断素材を保持し
    て、その回転中において、該初期切断素材の長手方向に
    沿って切断ピッチで並べられた多数の切断具により、該
    初期切断素材を多数の小片に定寸切断するための回転切
    断ドラムと、 を備えていることを特徴とする押出成形機に装着される
    素材定寸切断装置。
  2. 【請求項2】 スライド落下手段は、第1及び第2の各
    スライド板を備えていて、初期切断素材をスライド落下
    させるための第1スライド板は、第2スライド板に対し
    て昇降可能になっていることを特徴とする請求項1に記
    載の押出成形機に装着される素材定寸切断装置。
  3. 【請求項3】 回転切断ドラムは、その外周部の肉厚が
    外周縁に向けてテーパー状に薄肉となるように形成され
    た多数のドラムリングを重ね合わせて構成されて、初期
    切断素材の切断具は、隣接するドラムリングの間のリン
    グ間隙間に挿入された多数の切断ワイヤで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の押出成形機
    に装着される素材定寸切断装置。
  4. 【請求項4】 第1センサは、移送コンベアの移送方向
    に沿った取付位置が調整可能になっていて、素材の初期
    切断長が調整可能になっていることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の押出成形機に装着される
    素材定寸切断装置。
  5. 【請求項5】 第2センサは、移送コンベアの走行方向
    に沿った取付位置が調整可能になっていて、該移送コン
    ベアの移送方向に沿った初期切断素材のスライド落下位
    置が調整可能になっていることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の押出成形機に装着される素材
    定寸切断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101770273B1 (ko) * 2015-11-24 2017-08-22 (주)대원도재 도자기 성형용 흙관 토출기
CN113316397A (zh) * 2019-01-24 2021-08-27 虹霓机械制造有限公司 烟草加工业的棒形产品的质量检查

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CN113316397B (zh) * 2019-01-24 2023-06-20 柯尔柏技术有限责任公司 烟草加工业的棒形产品的质量检查

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